JP5861787B2 - 半導体素子の駆動装置、半導体装置 - Google Patents

半導体素子の駆動装置、半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子の駆動装置および半導体装置に関する。
従来、例えば、特開2002−208847号公報に開示されているように、短絡により過電流が流れることで半導体素子がダメージを受けることに対処することのできる半導体素子の駆動装置が知られている。IGBT等の半導体素子におけるコレクタ電流を検出して、過電流検出時の保護動作であるゲート遮断などを実施することが行われている。
ダイオードを用いてコレクタエミッタ電圧VCEを検出して、このVCEから半導体素子のコレクタ電流を検出することが行われている。このコレクタ電流検出方式では、ターンオン後定常状態に至るまでの数マイクロ秒程度の時間は、VCEの検出値でコレクタ電流を正確に検出することができないとされる。一方、何らかの原因で負荷短絡等が生じている場合、半導体素子のターンオン直後から大電流(短絡電流)が流れてしまう。これを速やかに検出して保護動作を行うことが好ましい。
そこで、上記従来の技術では、ゲートをオンしたときにコレクタエミッタ電圧VCEを速やかに飽和電圧に収束させる技術が開示されている。「飽和電圧」とは、ベース電流を増加させていった場合に、コレクタ電極とエミッタ電極の間の電圧降下が減少しなくなったときのコレクタエミッタ電極間の電圧降下をいう。これにより、ターンオン後に速やかにVCEによるコレクタ電流検知が可能となる。その結果、ターンオン後における早期の保護動作実施が可能となる。
特開2002−208847号公報
ところで、半導体素子がターンオンされた後のオン動作中においても、何らかの原因により短絡が生じるケースが考えられる。通常、オン動作中には、半導体素子のコレクタエミッタ電圧は飽和電圧まで低下した状態で保持される。しかしながら、短絡により大電流が生ずると、一旦飽和電圧まで低下したコレクタエミッタ電圧VCEが増大する。その結果、コレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧ではない電圧(つまり「不飽和電圧」)となる。そこで、半導体素子のオン動作中にこのような不飽和電圧の発生を検出することで、短絡の発生を検出し、ゲート遮断などの保護動作を行うことができる。こういった不飽和電圧を検出する一連の機能は「デサット(desat)検出機能」とも呼ばれており、デサット機能を実現するためのデサット検出回路が、半導体素子の駆動装置(実際の部品としては、ゲートドライバIC)に搭載されることがある。
ターンオン直後において、直ちにコレクタエミッタ電圧が飽和電圧まで低下するわけではない。つまり、コレクタエミッタ電圧が飽和電圧に達するまでには、多少の時間がかかる。このため、ターンオン直後においても、不飽和電圧である期間が存在する。これは、半導体素子の正常駆動時における、いわば正常な不飽和電圧状態である。この点については、上記特許文献にも記載されている。このようなターンオン直後の不飽和電圧を、上記のデサット検出機能が短絡発生によるものであると誤って検出してしまわないようにすべきである。そこで、従来のデサット検出回路では、デサット検出機能のなかに、「ブランキング時間」が設定されている。不飽和電圧を検出した場合であっても直ちに短絡発生とするのではなく、ターンオン後のオン状態において不飽和電圧を検出した時間がこのブランキング時間を越えた場合に、短絡発生を検知するという仕組みとなっている。
このブランキング時間の設定により、ターンオン直後の正常な不飽和電圧状態を誤検出することは回避できる。しかしながら、ターンオン後に一旦飽和電圧となった後において、半導体素子のオン動作中に短絡が生じた場合にも、このブランキング時間が影響を及ぼす。短絡に起因する不飽和電圧を直ちに検出して保護動作を実施したいにもかかわらず、ブランキング時間により不可避的に不飽和電圧の検出(つまり短絡の検出)が遅れてしまう。その結果、短絡発生時の保護動作を早期に行うことができないという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、短絡発生時に半導体素子の保護を速やかに行うことのできる半導体素子の駆動装置および半導体装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体素子の駆動装置は、
第1電極、第2電極および前記第1、2電極間の導通と遮断を切り替える制御端子を備える半導体素子に対して電気的に接続し、入力信号を受け、前記入力信号から駆動信号を生成して当該駆動信号を前記制御端子に与えることで前記半導体素子を駆動するドライブ回路部と、
カソードが前記第1電極に接続するダイオードおよび一方の端子が前記ダイオードのアノードに接続しかつ他方の端子が前記第2電極と接続する容量素子を備えた外部回路に対して電気的に接続し、前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に基づいて前記容量素子の充電を行う充電回路部であって、前記容量素子の充電電圧を検出し、前記一方の信号がオン信号である場合に、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧より小さいときには第1の値の定電流を前記アノードと前記一方の端子の接続点に供給し、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧に一致したタイミング以後に前記第1の値より大きな第2の値の定電流を前記接続点に供給する充電回路部と、
前記充電電圧が閾値に達したら、前記ドライブ回路部による前記制御端子への前記駆動信号の供給を遮断する遮断回路部と、
を備えることを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置は、
第1電極、第2電極および前記第1、2電極の導通と遮断を切り替える制御端子を備える半導体素子と、
前記半導体素子に対して電気的に接続し、入力信号を受け、前記入力信号から駆動信号を生成して当該駆動信号を前記制御端子に与えることで前記半導体素子を駆動するドライブ回路部と、
カソードが前記第1電極に接続するダイオードおよび一方の端子が前記ダイオードのアノードに接続しかつ他方の端子が前記第2電極と接続する容量素子を備えた外部回路に対して電気的に接続し、前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に基づいて前記容量素子の充電を行う充電回路部であって、前記容量素子の充電電圧を検出し、前記一方の信号がオン信号である場合に、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧より小さいときには第1の値の定電流を前記アノードと前記一方の端子の接続点に供給し、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧に一致したタイミング以後に前記第1の値より大きな第2の値の定電流を前記接続点に供給する充電回路部と、
前記充電電圧が閾値に達したら、前記ドライブ回路部による前記制御端子への前記駆動信号の供給を遮断する遮断回路部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、容量素子の電圧が半導体素子の飽和電圧に一致したタイミング以後に容量素子を急速充電することで、短絡発生時に半導体素子の保護を速やかに行うことができる。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置の構成の一部を示す回路図であり、HVIC20aの内部回路の一部およびその周辺回路を拡大して図示したものである。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置が駆動する、IGBT30の半導体チップの縦断面図を例示するものであり、1つのIGBT単位素子90Aの構造について図示している。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置が駆動するIGBTの出力特性を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置における、通常時の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置における、通常時の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態に対する比較例にかかる半導体素子の駆動装置を示す図である。 本発明の実施の形態に対する比較例にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の装置および回路の構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す図である。実施の形態1にかかる半導体装置は、インバータ装置10である。インバータ装置10は、三相交流インバータであり、3つのアーム回路を備えている。各アーム回路は2つずつIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を備えている。
インバータ装置10は合計6つのIGBT(IGBT30、31、32、33、34、35)を備えている。6つのIGBTは同じ構成を備えており、それぞれにフリーホイールダイオードが1つずつ設けられている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、アーム回路が1つ或いは2つのインバータであってもよい。ハイサイドのIGBT30、32、34のコレクタは共通の母線と接続し、ローサイドのIGBT31、33、35のエミッタは共通の母線と接続し、これら2つの母線の間に平滑コンデンサ12が挿入されている。
インバータ装置10は、3つの駆動回路(駆動回路14a、14b、14c)を備えている。各駆動回路14a、14b、14cは、ゲート駆動回路を内蔵したゲートドライバHVICを含んでいる。駆動回路14a、14b、14cは、各アーム回路に対して1つずつ接続する。
(駆動回路14a)
図2は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置およびこれと接続する外部回路の構成を示す回路図である。図2には、駆動回路14aが図示されている。駆動回路14aは、実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置であるHVIC20aと、このHVIC20aに電気的に接続するブランキング容量素子CB1、および高耐圧ダイオードDHV1を含んでいる。このブランキング容量素子CB1および高耐圧ダイオードDHV1を、便宜上、「外部回路」とも称することとした。図2に示すのは駆動回路14aとともに、これにより駆動されるIGBT30、31も図示している。駆動回路14b、14cについては、駆動するIGBTが異なる点以外は駆動回路14aと同様の構成となっているため、図示を省略する。
駆動回路14aは、デサット検出機能を内蔵している。デサット検出機能とは、IGBTの過電流検出機能の1つとして、IGBTのオン時コレクタ−エミッタ間の電圧をモニタし、不飽和(短絡)を検出する機能である。本実施の形態にかかるインバータ装置10では、このデサット検出機能は、HVIC20a、ブランキング容量素子CB1、および高耐圧ダイオードDHV1によって実現されている。
図2に示すように、インバータ装置10は、HVIC20aとこれにより駆動されるIGBT30、31を備えている。IGBT30、31には、それぞれフリーホイールダイオードFWD1、FWD2が接続されている。また、HVIC20a周辺には、ブートストラップ回路16と、ブランキング容量素子CB1、CB2と、高耐圧ダイオードDHV1、DHV2が設けられている。
HVIC20aは、電源端子VCC、端子HIN、端子LIN、端子VB、端子VS、端子HO、端子LO、グランド端子GND、およびデサット端子VDSH、VDSLを備えている。電源端子VCCは電源13と接続している。
端子HINはハイサイドスイッチング半導体素子(IGBT30)への入力信号が入力される入力信号端子であり、端子LINはローサイドスイッチング半導体素子(IGBT31)への入力信号が入力される入力信号端子である。これらの端子HIN、LINは、外部の制御回路(制御用マイクロコントローラ等)と接続する。PWM(Pulse Width Modulation)制御を実施するうえでは、この端子HIN,LINにそれぞれパルス信号を入力し、このパルス幅が変更(デューティ比を変更)される。
端子HOは、ハイサイドスイッチング半導体素子(IGBT30)の駆動信号が出力される出力信号端子であり、端子LOはローサイドスイッチング半導体素子(IGBT31)の駆動信号が出力される出力信号端子である。
デサット端子VDSHは、ハイサイドのIGBTにおけるコレクタエミッタ電圧VCEについての不飽和電圧を検出するための端子である。デサット端子VDSLは、ローサイドのIGBTにおけるコレクタエミッタ電圧VCEについての不飽和電圧を検出するための端子である。
先ず、ハイサイドの回路構成について説明する。端子HOは、IGBT30のゲートに接続している。端子VSは、IGBT30のエミッタE1に接続している。IGBT30のコレクタC1は高電圧HVに接続するとともに、その途中には高耐圧ダイオードDHV1のカソードが接続している。高耐圧ダイオードDHV1のアノードは、デサット端子VDSHと接続している。デサット端子VDSHと高耐圧ダイオードDHV1のアノードとの中間には、ブランキング容量素子CB1の一方の端子が接続している。ブランキング容量素子CB1の他方の端子は、IGBT30のエミッタE1と端子VSとの中間に接続している。また、図2に示すとおり、IGBT30のエミッタE1と端子VSとの中間であって、ブランキング容量素子CB1の他方の端子の隣には、ブートストラップコンデンサCBTSの他方の端子が接続している。このような接続構成により、ブランキング容量素子CB1の端子間電圧は、IGBT30のコレクタエミッタ電圧と一致することになる。したがって、デサット端子VDSHの電位を監視することで、IGBT30のコレクタエミッタ電圧VCEについての不飽和電圧を検出することができる。
次に、ローサイドの回路構成について説明する。端子LOは、IGBT31のゲートに接続している。グランド端子GNDは、IGBT31のエミッタE2に接続している。IGBT31のコレクタC2がIGBT30のエミッタE1に接続するとともに、その途中には高耐圧ダイオードDHV2のカソードが接続している。高耐圧ダイオードDHV2のアノードは、デサット端子VDSLと接続している。デサット端子VDSLと高耐圧ダイオードDHV2のアノードとの中間には、ブランキング容量素子CB2の一方の端子が接続している。ブランキング容量素子CB2の他方の端子は、IGBT31のエミッタE2とグランド端子GNDとの中間に接続している。このような接続構成により、ブランキング容量素子CB2の端子間電圧は、IGBT31のコレクタエミッタ電圧と一致することになる。したがって、デサット端子VDSLの電位を監視することで、IGBT31のコレクタエミッタ電圧VCEについての不飽和電圧を検出することができる。
(ブートストラップ回路)
ブートストラップ回路16は、ブートストラップダイオードDBTSおよびブートストラップコンデンサCBTSを備えている。ブートストラップダイオードDBTSのアノードは、電源と端子VCCとの中間に接続している。ブートストラップダイオードDBTSのカソードは、ブートストラップコンデンサCBTSの一方の端子に接続している。ブートストラップダイオードDBTSとブートストラップコンデンサCBTSの一方の端子との中間は、端子VBに接続している。
一般に、ハイサイドスイッチング半導体素子を駆動するために、これを駆動するハイサイド駆動回路の電源を、ハイサイドスイッチング半導体素子の電位(MOSFETであればソース電位、IGBTであればエミッタ電位)よりも一定電位だけ高くする必要がある。この電圧を印加するための方式の1つとして知られているのが、ブートストラップ回路方式である。
本実施形態においても、ハイサイドのIGBT30を駆動するためには、ハイサイド駆動回路の電源を、IGBT30のエミッタ電位よりも所定電位だけ高電位とする必要がある。図2の回路において、ブートストラップダイオードDBTSを介して、ブートストラップコンデンサCBTSが充電される。この充電電圧で、IGBT30を駆動させるための高電位を作り出すことができる。
図3は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置の構成の一部を示す回路図であり、HVIC20aの内部回路の一部およびその周辺回路を拡大して図示したものである。図3はハイサイドの構成(ハイサイドIGBT30の周辺構成)を拡大している。図3においても、図2で説明したとおり、デサット端子VDSHは高耐圧ダイオードDHV1を介してIGBT30のコレクタC1に接続され、デサット端子VDSHと端子VSと間にブランキング容量素子CB1が挿入されている。
(ドライブ回路部)
図3には、HVIC20aが内蔵するHOドライブ回路部50が示されている。HOドライブ回路部50は、IGBT30のゲートG1と接続している。HOドライブ回路部50は、IN端子からデサット保護回路部40を介して入力信号INの入力を受ける。HOドライブ回路部50は、入力信号INから駆動信号HOを生成して、当該駆動信号HOをゲートG1に与えることでIGBT30を駆動(オン、オフ)するものである。
(デサット検出回路部)
図3には、デサット検出回路部22が示されている。デサット検出回路部22は、ブランキング容量素子CB1および高耐圧ダイオードDHV1と協同して、「デサット検出機能」を達成する回路である。すなわち、IGBT30がターンオンされた後のオン動作中において、何らかの原因により短絡が生じるケースが考えられる。通常、オン動作中には、IGBT30のコレクタエミッタ電圧VCEは飽和電圧まで低下する。しかしながら、短絡により大電流が生ずると、このような場合、一旦飽和電圧まで低下したコレクタエミッタ電圧VCEが増大することとなり、コレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧ではない電圧(つまり「不飽和電圧」)となる。そこで、IGBT30のオン動作中にこのような不飽和電圧の発生を検出することで、短絡の発生を検出し、ゲート遮断などの保護動作を行うことができる。こういった不飽和電圧を検出する一連の機能が、「デサット検出機能」とも呼ばれている。
デサット検出回路部22は、下記の構成を備えている。
・HVIC20aの内部回路(充電回路部24、および遮断回路部28)
・外部回路(高耐圧ダイオードDHV1、およびブランキング容量素子CB1)
(高耐圧ダイオードDHV1)
高耐圧ダイオードDHV1は、アノードとカソードを備え、カソードがIGBT30のコレクタC1に接続している。高耐圧ダイオードDHV1は、IGBT30のコレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧となっているときには、ブランキング容量素子CB1の端子間電圧を飽和電圧の大きさにクランプする役割を担う。
つまり、通常時定電流源IC1からブランキング容量素子CB1への電流供給が行われることでブランキング容量素子CB1の端子間電圧が増大する。一方、IGBT30についてはターンオン後にコレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧まで降下する。そうすると、IGBT30のコレクタエミッタ間に並列に接続したブランキング容量素子CB1の充電電圧は、IGBT30の飽和電圧と同じ大きさでクランプされる。このとき、通常時定電流源IC1からの定電流は、高耐圧ダイオードDHV1を介してIGBT30へと流れることになる。
一方、IGBT30のコレクタエミッタ電圧VCEが不飽和となると、ブランキング容量素子CB1の充電電圧は飽和電圧にクランプされなくなる。つまり、コレクタエミッタ電圧VCEが不飽和となると、それに応じて高耐圧ダイオードDHV1のカソード側の電位が上昇し、通常時定電流源IC1からの定電流はブランキング容量素子CB1側へと流れていくことになる。定電流が供給されればブランキング容量素子CB1にさらに充電されていくこととなり、やがてブランキング容量素子CB1が一定値を超えたとき、短絡の発生が検出される。この一定値は、後述するデサット閾値電圧VDSTHの電圧である。説明の便宜上、デサット閾値電圧VDSTHの電圧の値を、符号VDSTHで表すことがある。
(ブランキング容量素子CB1)
ブランキング容量素子CB1は、一方の端子が高耐圧ダイオードDHV1のカソードと接続し、他方の端子がIGBT30のエミッタE1と接続している。
ブランキング容量素子CB1は、「ブランキング時間」を生成するための役割を担う。ブランキング時間を設定している理由は、入力信号INがハイとなっているもののIGBT30がオフである期間に、不飽和電圧を誤検出しないためである。すなわち、ターンオン直後において直ちにコレクタエミッタ電圧が飽和電圧に低下するわけではなく、コレクタエミッタ電圧が飽和電圧に達するまでには多少の時間がかかる。このため、ターンオン直後においても、不飽和電圧である期間が存在する。具体的には、後述する図6の(b)の期間における不飽和電圧である。これは、IGBT30の正常駆動時における、いわば正常な不飽和電圧状態である。このようなターンオン直後の不飽和電圧を、上記のデサット検出機能が短絡発生によるものであると誤って検出してしまわないようにすべきである。そこで、デサット検出機能のなかに、ブランキング時間が設定されている。不飽和電圧を検出した場合であっても直ちに短絡発生とするのではなく、ターンオン後のオン状態において不飽和電圧を検出した時間がこのブランキング時間を越えた場合に、短絡発生を検知するという仕組みとなっている。このブランキング時間の設定により、ターンオン直後の正常な不飽和電圧状態を誤検出することは回避できる。
ブランキング時間は、ブランキング容量素子CB1の容量値と、ブランキング容量素子CB1に供給される定電流の大きさ(つまり充電速度)、および後述するデサット閾値電圧によって決まる。定電流がブランキング容量素子CB1を充電していき、デサット閾値電圧に達するまでの時間(いわばマージン時間)が、ブランキング時間なのである。
(充電回路部24)
実施の形態1における充電回路部24は、下記の構成を備えている。
・トランジスタMOSB
・コンパレータCMP1
・定電流供給部26
トランジスタMOSBは、MOSトランジスタであり、ゲートに対して端子HINへの入力信号と同期した信号が入力される。トランジスタMOSBのソースおよびドレーンは、ブランキング容量素子CB1と並列に接続している。ここで、本実施形態では、後述するデサット保護回路部40が有するNOT回路42およびOR回路46を介して、端子HINとトランジスタMOSBのゲートとが電気的に接続されている。デサット保護回路部40の詳細は後ほど説明する。NOT回路42が介在しているので、端子HINへの入力信号がオン信号(ハイ電圧)である場合には、トランジスタMOSBのゲートはロー電圧となり、トランジスタMOSBはオフとなる。また、NOT回路42が介在しているので、端子HINへの入力信号がオフ信号(ロー電圧)である場合には、トランジスタMOSBのゲートはハイ電圧となり、トランジスタMOSBがオンとなる。このように、端子HINへの入力信号と同期した信号に応じて、トランジスタMOSBをオンオフすることができる。
端子HINへの入力信号がハイ電圧であるときには、トランジスタMOSBはオフとなり、ブランキング容量素子CB1の両端子間が遮断される。つまり端子HINの入力信号がハイ電圧であるときは、ブランキング容量素子CB1へ電流を供給することで、ブランキング容量素子CB1を充電することができる。また、ゲートへのIN信号がロー電圧となったときに、トランジスタMOSBがオンとなり、ブランキング容量素子CB1の両端子間が短絡(導通)する。つまり、ブランキング容量素子CB1が充電されている状況下で端子HINへの入力信号がロー電圧となれば、トランジスタMOSBがオンすることでブランキング容量素子CB1が放電される。このような動作をするトランジスタMOSBは、容量充電トランジスタの役割を担っている。
コンパレータCMP1は、比較すべき電圧が入力される2つの端子(プラス端子、マイナス端子)を備えている。このコンパレータCMP1のプラス端子には、参照電圧の電圧源が接続されている。この参照電圧の電圧源は、IGBT30の飽和電圧と同じ大きさの電圧Vsatを供給するものである。コンパレータCMP1のマイナス端子には、デサット端子VDSHが接続されている。コンパレータCMP1は、デサット端子VDSHの電圧(つまりブランキング容量素子CB1の充電電圧)が電圧Vsatに達したら、出力信号としてのハイ電圧を発する。
定電流供給部26は、2つの定電流源と、スイッチ部SWとを備えている。2つの定電流源は、通常時定電流源IC1と急速充電定電流源IC2である。これら2つの定電流源は、スイッチ部SWを介して、択一的に端子VBと接続される。通常時定電流源IC1は、端子VBの電圧から、第1の値の定電流を生成する。急速充電定電流源IC2は、端子VBの電圧から、第2の値の定電流を生成する。第2の値の定電流は、第1の値の定電流よりも大きい。定電流源の回路構成は、各種公知の定電流回路を用いればよい。
スイッチ部SWは、コンパレータCMP1と接続しており、コンパレータCMP1の出力に基づいて、通常時定電流源IC1と急速充電定電流源IC2一方を択一的にブランキング容量素子CB1に接続する。具体的には、次の(1)と(2)のとおりに、コンパレータCMP1の出力に応じてスイッチ部SWが接続状態を切り替える。
(1)端子VDSHの電圧(ブランキング容量素子CB1の充電電圧)<Vsat
この場合には、コンパレータCMP1の出力はロー電圧となる。コンパレータCMP1の出力がロー電圧であるときは、スイッチ部SWが、端子VBを通常時定電流源IC1に接続させる。その結果、通常時定電流源IC1が第1の値の定電流を生成し、この定電流がデサット端子VDSHを介して後述の接続点15に供給される。
(2)端子VDSHの電圧(ブランキング容量素子CB1の充電電圧)≧Vsat
端子VDSHの電圧(ブランキング容量素子CB1の充電電圧)がVsatに達した場合には、コンパレータCMP1の出力はハイ電圧となる。コンパレータCMP1の出力がハイ電圧であるときは、スイッチ部SWが、端子VBを急速充電定電流源IC2に接続させる。その結果、急速充電定電流源IC2が第2の値の定電流を生成し、この定電流がデサット端子VDSHを介して後述の接続点15に供給される。
(接続点15)
ここで、「接続点15」について説明する。接続点15は、高耐圧ダイオードDHV1のアノードと、ブランキング容量素子CB1の一方の端子とが接続した中間の接続点である。接続点15は、端子VDSHに電気的に接続するとともに、定電流供給部26にも接続している。
定電流供給部26は、前述したスイッチ部SWにより、接続点15への供給電流を、第1の値の定電流と第2の値の定電流との間で切り替えることができる。その切り替えは、次のようなものである。コンパレータCMP1が出力信号ハイ電圧を発しないときは、接続点15への供給電流を、第1の値の定電流とする。一方、コンパレータCMP1が出力信号ハイ電圧を発したら、接続点15への供給電流を、第2の値の定電流とする。
入力信号がオン信号(ハイ電圧)である場合に、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がVsat(=飽和電圧)より小さいときには、第1の値の定電流が接続点15に供給される。また、入力信号がオン信号(ハイ電圧)である場合に、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がVsat(=飽和電圧)に一致したタイミング以後に、第2の値の定電流が接続点15に供給される。
上述したとおり、第2の値の定電流は、第1の値の定電流よりも大きい。第1の値の定電流は、通常時定電流源IC1の定電流であり、第2の値の定電流は、急速充電定電流源IC2である。
接続点15へと供給された定電流が、その後に流れる方向は、次のように決まる。
つまり、上述したとおり、コレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧まで降下すると、ブランキング容量素子CB1の充電電圧はIGBT30の飽和電圧と同じ大きさでクランプされる。このとき、定電流供給部26からの定電流は、高耐圧ダイオードDHV1を介してIGBT30へと流れることになる。
一方、コレクタエミッタ電圧VCEが不飽和となると、それに応じて高耐圧ダイオードDHV1のカソード電位が上昇する。カソード電位上昇に応じて、定電流供給部26からの定電流はブランキング容量素子CB1側へと流れていくことになる。その結果、ブランキング容量素子CB1がさらに充電されていくこととなる。
(遮断回路部28)
遮断回路部28は、コンパレータCMP2と、デサット保護回路部40とを備えている。
コンパレータCMP2は、プラス端子がデサット端子VDSHと接続しており、プラス端子にブランキング容量素子CB1の充電電圧を受ける。コンパレータCMP2は、マイナス端子がデサット閾値電圧源VDSTHと接続している。デサット閾値電圧源VDSTHは、デサット閾値の役割を担う閾値電圧を生成する。デサット閾値電圧源VDSTHの電圧は、飽和電圧よりも高く、コンパレータCMP1の参照電圧であるVsatよりも高い。コンパレータCMP2は、デサット端子VDSHの電圧がデサット閾値電圧(VDSTH)に達したら出力信号をハイ電圧とする。このコンパレータCMP2の発するハイ電圧が、「短絡検出信号」としての役割を果たすのである。
デサット保護回路部40は、コンパレータCMP2と接続しており、コンパレータCMP2の出力信号がハイ電圧となったとき(つまり短絡検出信号が発せられたとき)、HOドライブ回路部50による駆動信号の供給を遮断するものである。デサット保護回路部40は、NOT回路42と、NOR回路44と、OR回路46と、ラッチ回路48とを備えている。
これらの論理回路の接続を説明すると、先ず、端子HINは、NOT回路42の入力に接続される。NOR回路44は、NOT回路42の出力およびラッチ回路48の出力Qを受けて、これらの値のNOR論理演算の結果を出力する。OR回路46は、NOR回路44の出力およびラッチ回路48の出力Qを受けて、これらの値のOR論理演算の結果を出力する。
NOR回路44の出力は、HOドライブ回路部50に入力される。NOR回路44の出力信号波形から、HOドライブ回路部50を介してIGBT30のゲートG1への入力信号が生成されるのである。NOR回路44は、ラッチ回路48の出力Qがロー電圧(論理値がゼロ)であるときには、NOT回路42の出力信号を反転させた出力を発する。この場合、端子HINへの入力波形に応じてHOドライブ回路部50への入力が変化する通常動作が実施される。一方、NOR回路44は、ラッチ回路48の出力Qがハイ電圧(論理値が1)である場合には、NOT回路42の入力値にかかわらず、その出力をロー電圧(論理値はゼロ)に保持する。この場合、端子HINへの入力波形によらずにHOドライブ回路部50への入力がロー電圧に保持される。これにより、「IGBT30のゲート信号遮断保護動作」が実現されることとなる。
OR回路46の出力は、トランジスタMOSBのゲートに入力される。OR回路46は、ラッチ回路48の出力Qがロー電圧(論理値がゼロ)であるときには、NOT回路42の出力信号と同じ出力を発する。この場合、端子HINへの入力波形に応じてトランジスタMOSBのゲートをオンオフする動作(ブランキング容量素子CB1の充放電動作)が実施される。つまり、端子HINがハイ電圧であれば、トランジスタMOSBのゲートはロー電圧となり、トランジスタMOSBはオフとなる。そして、端子HINがロー電圧であれば、トランジスタMOSBのゲートはハイ電圧となり、トランジスタMOSBはオンとなる。一方、OR回路46は、ラッチ回路48の出力Qがハイ電圧(論理値が1)である場合には、NOT回路42の入力値にかかわらず、その出力をハイ電圧(論理値は1)に保持する。この場合、端子HINへの入力波形によらずにトランジスタMOSBのゲートがハイ電圧に保持され、ブランキング容量素子CB1は放電状態が保たれる。
ラッチ回路48は、コンパレータCMP2の出力信号をS端子に受けて、出力Qを変化させる。ラッチ回路48のR端子は、通常時はロー電圧(論理値はゼロ)であるものとする。ラッチ回路48の出力Qは、上述のとおり、NOR回路44およびOR回路46に入力される。コンパレータCMP2の出力がロー電圧である期間は、ラッチ回路48の出力Qはロー電圧を保持する。一方、コンパレータCMP2の出力がハイ電圧となると(つまり短絡検出信号が発せられると)、ラッチ回路48の出力Qはハイ電圧を保持する。このような動作により、デサット端子VDSHの電圧がデサット閾値(VDSTH)に達してコンパレータCMP2が出力信号ハイ電圧を発したら、出力Qがハイ電圧となってNOR回路44の出力がロー電圧に保持されることなり、「IGBT30のゲート信号遮断保護動作」が実施されるのである。
なお、ラッチ回路48のR端子は、HVIC20aに設けられた端子Rsetに接続している。「IGBT30のゲート信号遮断保護動作」が実施された後には、端子HINへの入力信号にかかわらずIGBT30はオフに保持されるが、これを解除するためにはこの端子Rsetに対してハイ電圧(論理値は1)を入力して、ラッチ回路48の出力Qをロー電圧(論理値はゼロ)に戻せばよい。
まとめると、下記のとおりである。
(a)ラッチ回路48の出力Qがロー電圧である場合
端子HINへの入力信号はNOT回路42に入力される。NOR回路44は、ラッチ回路48の出力Qがロー電圧(論理値がゼロ)であるときには、NOT回路42の出力信号を反転させた出力を発する。その結果、HOドライブ回路部50には端子HINへの入力信号(入力パルス)と同じ幅のパルス信号が入力され、入力信号に従ってゲート駆動信号が生成される。これが正常動作である。
(b)ラッチ回路48の出力Qがハイ電圧である場合
NOR回路44は、ラッチ回路48の出力Qがハイ電圧(論理値が1)である場合には、NOT回路42の入力値にかかわらず、その出力をロー電圧(論理値はゼロ)に保持する。この場合、端子HINへの入力波形によらずにHOドライブ回路部50への入力がロー電圧に保持されることとなり、「IGBT30のゲート信号遮断保護動作」が実現されることとなる。
なお、ローサイドについては、基本的には、図3に示すハイサイドの回路構成と同様の回路構成(高耐圧ダイオードDHV2、ブランキング容量素子CB2、充電回路部24、遮断回路部28)を備えている。ローサイドとハイサイドでは、デサット検出回路の回路構成は同様であるが、接続する端子が異なる。すなわち、図3に示すデサット検出回路部22と同様の回路構成において、「IGBT30およびフリーホイールダイオードFWD1」を、「IGBT31およびフリーホイールダイオードFWD2」に置換し、端子HINを端子LINに置換し、端子VBを端子VCCに置換し、デサット端子VDSHをデサット端子VDSLに置換し、端子HOを端子LOに置換し、端子VSをグランド端子GNDに置換することで、ローサイドにおいてもデサット検出回路を設けることができる。ローサイドにおけるデサット検出回路の回路動作は、上述したデサット検出回路部22の回路動作の説明において、上記の端子の置換をしたとおりに内容を読みかえればよい。このようにすることで、ハイサイドスイッチング素子であるIGBT30と、ローサイドスイッチング素子であるIGBT31のそれぞれに対して、個別に、デサット検出機能および保護動作を施すことができる。
(IGBT)
図4は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置が駆動する、IGBT30の半導体チップの縦断面図を例示するものであり、1つのIGBT単位素子90Aの構造について図示している。すなわち、本実施形態において、IGBT30は1枚の半導体チップ(図示せず)であり、その1枚の半導体チップには図4に示すIGBT単位素子90Aが複数個設けられているのである。
図4の例によれば、半導体チップは半導体基板(以下「基板」と略称する場合もある)100Aを含んでおり、半導体基板100A内にドリフト層110と、キャリア蓄積層120と、ベース層130と、エミッタ層140と、溝(換言すればトレンチ)150と、ゲート絶縁膜160と、ゲート電極170と、バッファ層190と、コレクタ層200Aとが形成されている。
半導体基板100Aは、出発材料としての半導体基板(例えばシリコン基板、炭化珪素基板等)に対して種々の処理が施されることにより得られる基板である。
ドリフト層110の導電型がN型である場合、より具体的にはドリフト層110が、一般的に低濃度と称される範囲に不純物濃度が設定されたN型層(N-型層)である場合を例示する。また、キャリア蓄積層120の導電型がN型である場合、より具体的にはキャリア蓄積層120はドリフト層110よりも不純物濃度が高く、一般的に高濃度と称される範囲に不純物濃度が設定されたN型層(N+型層)である場合を例示する。
ベース層130の一部には後述のエミッタ層140が形成されている。ここでは、ベース層130の導電型がP型である場合を例示する。なお、ベース層130は後述のようにMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造においてチャネルが形成される半導体層であるため、ベース層130を「チャネル形成半導体層130」と称してもよい。
エミッタ層140は、ベース層130の一部領域を占めるウェルとして設けられている。エミッタ層140は、各IGBT単位素子90Aに個別に設けられている。ここでは、エミッタ層140の導電型がN型である場合、より具体的にはエミッタ層140はドリフト層110よりも不純物濃度が高く、N+型層である場合を例示する。
溝150は、基板100Aの一方主面101から他方主面102の側へ向けて、エミッタ層140とベース層130とキャリア蓄積層120とを貫通し、ドリフト層110内の所定深さまで形成されている。溝150は、各IGBT単位素子90Aに個別に設けられている。
ゲート絶縁膜160は、溝150の内面(より具体的には側面および底面)上に設けられているが、溝150を埋め尽くしてはいない。ゲート絶縁膜160は例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物等によって構成可能である。ゲート電極170は、ゲート絶縁膜160上に配置され、溝150を充填している。ゲート電極170は例えば多結晶シリコン、各種金属材料等によって構成可能である。なお、ゲート電極170は、不図示の位置において引き出され、不図示のゲートパッドに接続されている。
ここでは、バッファ層190の導電型がN型である場合、より具体的にはバッファ層190はドリフト層110よりも不純物濃度が高く、N+型層である場合を例示する。また、コレクタ層200Aの導電型がP型である場合を例示する。
図4の例によれば、IGBT90Aの半導体チップは、さらに、絶縁層206と、エミッタ電極204と、コレクタ電極202とを含んでいる。エミッタ電極204およびコレクタ電極202は、複数のIGBT単位素子に渡って広がり、これらの単位素子に共有される。
次に、IGBT90Aの動作を概説する。
まず、IGBT90Aのオン状態を説明する。オン状態は、エミッタ電極204とコレクタ電極202との間に所定のコレクタ電圧(VCE>0)を印加した状態で、エミッタ電極204とゲート電極170との間に所定のゲート電圧(VGE>0)を印加することにより、実現される。かかる電圧印加態様によれば、ベース層130のうちでゲート電極170付近にN型チャネルが形成される。当該チャネルがエミッタ層140とキャリア蓄積層120との間に形成されることによって、エミッタ電極204から当該チャネルを通ってドリフト層110へ電子が注入される。注入された電子によってドリフト層110とコレクタ層200Aとの間が順バイアス状態になり、コレクタ層200Aからドリフト層110へ正孔が注入される。これにより、コレクタ電極202とエミッタ電極204との間に、換言すれば基板100Aの厚さ方向103に、IGBT90Aの電流(コレクタ電流、オン電流、主電流等とも称される)が流れる。
次に、IGBTのオフ状態を説明する。オフ状態は、ゲート電圧VGE≦0にすることにより実現される。かかる電圧印加態様によれば、上記チャネルが消失し、エミッタ電極204からドリフト層110へ電子が注入されなくなる。電子の注入が無くなることで、コレクタ層200Aからの正孔の注入も無くなる。その結果、電流が流れない。
ここで、ゲート電極170とゲート絶縁膜160とベース層130とによる積層構造(図4の断面図においては基板厚さ方向103に直交する方向に積層されていると把握される)が、いわゆるMIS構造を形成している。なお、MIS構造は、ゲート絶縁膜160が酸化膜である場合には特にMOS(Metal Oxide Semiconductor)構造と称される。かかるMIS構造は、上記の動作概説から分かるように、ベース層130内にチャネルが形成されることによってIGBT90Aの電流を流し、チャネルの不形成によって電流を遮断する。つまり、IGBT90Aの電流のオン/オフを制御するスイッチング素子180が当該MIS構造を含んで形成されている。
スイッチング素子180は、上記構成から分かるように、各IGBT単位素子に個別に設けられている。これら複数のスイッチング素子180のゲート電極170は不図示の位置で共通に(換言すれば並列に)接続されており、このためスイッチング素子180は同期して動作する。
なお、キャリア蓄積層120を有さない構造を採用することも可能であるが、次の点からキャリア蓄積層120を設けるのが好ましい。すなわち、キャリア蓄積層120は上記のようにドリフト層110に比べて不純物濃度が高いので、キャリア蓄積層120とベース層130との接合部の内蔵電位は、キャリア蓄積層120を有さない構造におけるドリフト層110とベース層130との接合部の内蔵電位に比べて、高くなる。かかる高い内蔵電位は、コレクタ層200Aからドリフト層110へ注入された正孔がエミッタ側へ通り抜けるのを防ぐ障壁となる。このため、キャリア蓄積層120に正孔が蓄積される。これにより、エミッタ側のキャリア密度が増加し、オン電流に対する抵抗(つまりオン抵抗)が低減される。また、オン電流が流れている際のコレクタ電圧VCE(つまりオン電圧)が低減される。
また、バッファ層190は、オフ状態すなわち耐圧保持状態において、空乏層がコレクタ層200Aへ到達してしまうパンチスルー現象を防ぐために設けられている。図4にはパンチスルー(Punch Through:PT)型構造が例示されている。なお、バッファ層190を有さないノンパンチスルー(Non Punch Through:NPT)型構造を採用することも可能である。
[実施の形態1の装置、回路の動作]
(短絡による不飽和電圧)
インバータ装置10において、下記の原因(短絡モード)で短絡電流が流れてしまうおそれがある。これらの短絡モードのいずれかが発生することで、IGBTに短絡電流(大電流、過電流)が流れてしまう。
(原因1)アーム回路の片側のIGBT(例えば、IGBT30、31のいずれか一方)が破壊したり、或いはフリーホイールダイオードFWD1、FWDが破壊したりすることで、短絡が発生することで、アーム短絡が生ずる場合
(原因2)ゲート駆動回路や制御信号の誤動作により、アーム回路を構成する2つのIGBT(例えば、IGBT30およびIGBT31)の両方がオンとなることでアーム短絡が生ずる場合
(原因3)出力短絡事故
(原因4)地絡事故
図5は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置が駆動するIGBTの出力特性を示す図である。この出力特性に示すように、先ずターンオンの後コレクタ電流ICの増大とともにコレクタエミッタ電圧VCEが低下し、飽和電圧VCESATまで降下する。その後、正常範囲TAにおいては、コレクタエミッタ電圧VCEおよびコレクタ電流ICは、ともに一定となる。しかし、時刻tAにおいて過電流の流れが開始すると、コレクタ電流ICが増大し大電流が流れるとともに、飽和電圧となったVCEが上昇して不飽和電圧となる。
本実施形態にかかるデサット検出機能は、ターンオン後に一旦飽和電圧となった後に生ずる不飽和電圧を検出することで、短絡電流の発生を検出するものである。以下、デサット検出動作のシーケンスについて、通常動作時とデサット検出時(IGBTオン時に短絡した場合)とをそれぞれ説明する。
(正常時の動作)
図6は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置における、通常時の動作を示すタイムチャートである。図6のタイムチャートは、IN端子の信号がハイHとローLとで変化する様子と、トランジスタMOSBのオンオフの様子と、デサット端子の電圧値の変化と、HO端子の信号がハイHとローLとで変化する様子と、コレクタエミッタ間電圧VCEの電圧値の変化とをそれぞれ示している。なお、実施の形態においてはハイサイド側の構成の動作について説明するが、ローサイド側の構成についても同様の動作が実施される。この点は、実施の形態2以降についても同様である。
・期間(a)
図6に示す期間(a)は、HVIC20aの入力端子HINに入力信号が入力されていない期間、すなわち端子HINがロー電圧の期間である。このとき、トランジスタMOSBはオンされており、ブランキング容量素子CB1は放電され、デサット端子VDSHの電位はロー電圧となっている。また、コレクタエミッタ電圧VCEは、不飽和電圧である。
・期間(b)
図6に示す期間(b)は、HVIC20aの入力端子HINに入力信号が入力された期間、すなわち端子HINがハイ電圧に立ち上がった直後の期間である。このとき、トランジスタMOSBのゲートには、端子HINへの信号(ハイ電圧)と同期して、これを反転させた信号(ロー電圧)が入力される。ゲートがロー電圧となることで、トランジスタMOSBはオフされる。その結果、通常時定電流源IC1による定電流によって、ブランキング容量素子CB1が充電され始める。若干の遅延時間の後、HVIC20aの端子HOからハイ電圧の出力信号が発せられ始める。端子HOのハイ電圧に応じてIGBT30がターンオンされ、IGBT30のコレクタエミッタ電圧VCEは飽和電圧(Vsat)まで低下する。このとき、入力信号INがハイとなっているもののIGBT30がオフである期間が存在し、このときはコレクタエミッタ電圧VCEは不飽和電圧である。
・期間(c)
期間(c)は、端子HINがハイ電圧に立ち上がった後、ブランキング容量素子CB1への充電によりデサット端子VDSHの電圧がVsatまで上昇した後の期間である。この期間は、高耐圧ダイオードDHV1によって、デサット端子VDSHの電圧はVsat電圧にクランプされる。
図6における符号TBは、上述したブランキング時間を表している。上述のとおり、ブランキング容量素子CB1により、定電流とブランキング容量によって決まるブランキング時間が実現されている。つまり、期間(b)の始期からデサット端子VDSHの充電が開始される。図6の点線に示す傾き(速度)で充電が行われるが、充電によりデサット端子VDSHの電圧がデサット閾値電圧(VDSTH)に達するまでには、図6のTBに示すブランキング時間が必要である。ブランキング時間は、充電によりデサット端子VDSHの電圧がデサット閾値電圧(VDSTH)に達するまでのマージン時間なのである。
期間(b)は、入力信号INがハイ電圧となっているものの、IGBT30がオフ又はターンオン途中であるため、コレクタエミッタ電圧VCEは飽和電圧に達していない。ブランキング時間を設定しているのは、期間(b)における不飽和電圧を、短絡によるものと誤って検出しないためである。
・期間(c´)
期間(c´)は、端子HINの入力信号がロー電圧に立ち下った後の期間である。入力信号の立ち下りに応じて、トランジスタMOSBがオンとなり、ブランキング容量素子CB1が放電される。入力信号の立ち下りに応じて、端子HOの出力信号も立下り、コレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧から上昇し、不飽和電圧となる。
(短絡発生時の動作)
図7は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。なお、実施の形態ではハイサイド側の構成の動作について説明するが、ローサイド側の構成についても同様の動作が実施される。この点は、実施の形態2以降についても同様である。
期間(a)、(b)、(c)については、図6の通常時の動作と同様である。
・タイミングt1
タイミングt1は、期間(b)と期間(c)との境界のタイミングである。
実施の形態1にかかる充電回路部24の構成によれば、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がVsat(=飽和電圧)より小さい期間(b)では、通常時定電流源IC1の定電流を接続点15に供給することができる。
ここで、前述したように、実施の形態1にかかる充電回路部24の構成は、定電流供給部26を備えている。この定電流供給部26は、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がVsat(=飽和電圧)に一致したら、接続点15への供給電流源を、通常時定電流源IC1から急速充電定電流源IC2へと切り替えることができる。この切り替えが、タイミングt1で実施される。
そして、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がVsat(=飽和電圧)に一致したタイミングt1以後に、すなわち期間(c)には、急速充電定電流源IC2の定電流を接続点15に供給することができる。ただし、充電回路部24において接続点15への供給電流源が急速充電定電流源IC2に切り替わったとしても、IGBT30が不飽和電圧であれば、デサット端子VDSHの電圧がVsatにクランプされたままである。
・時期(d)
時期(d)は、IGBT30のオン状態中に短絡が発生したことで、コレクタエミッタ電圧VCEが不飽和電圧となった時期を表している。IGBT30のオン状態中に短絡すると、IGBT30のコレクタ−エミッタ間の電圧が広がる。つまり、図7において破線desatで囲った領域に表されるように、コレクタエミッタ電圧VCEが上昇し、不飽和電圧となる。このとき、デサット端子VDSHの電圧はVsatにクランプされなくなる。
・期間(e)
期間(e)は、急速充電定電流源IC2の定電流によってブランキング容量素子CB1がさらに充電される期間である。前述したとおり、タイミングt1において、接続点15への供給電流は急速充電定電流源IC2により生成されるように切り替えられている。これにより、図7に示すように期間(e)では、期間(b)よりも大きな速度(急な傾き)でブランキング容量素子CB1が充電され、デサット端子VDSHの電圧がさらに上昇する。
・期間(f)
期間(f)は、デサット端子VDSHの電圧がデサット閾値電圧の値を上回った期間である。この場合には、前述した遮断回路部28が、IGBT30の不飽和電圧を検出したと判断し、端子HOからの信号出力を遮断(つまり強制的にロー電圧)とする。
(実施の形態1の作用効果)
デサット検出回路部22では、ブランキング容量素子CB1によりブランキング時間が設定されている。これにより、不飽和電圧を検出した場合であっても直ちに短絡発生とするのではなく、ターンオン後のオン状態において不飽和電圧を検出した時間がこのブランキング時間を越えた場合に、短絡発生を検知するという仕組みとなっている。
このブランキング時間の設定により、ターンオン直後の正常な不飽和電圧状態を誤検出することは回避できる。しかしながら、ターンオン後に一旦飽和電圧となった後において、IGBT30のオン動作中に短絡が生じた場合にも、このブランキング時間が影響を及ぼす。
この点、本実施形態によれば、コレクタエミッタ電圧VCEが飽和電圧へと一旦は達したのであれば、その後の飽和電圧からの増加(不飽和)については短絡によるものであるとみなして、急速充電定電流源IC2により早期にブランキング容量素子CB1を充電することができる。この場合にブランキング容量素子CB1の充電を高速に行うことで、ブランキング容量素子CB1をデサット閾値電圧(VDSTH)まで速やかに引き上げて、短絡発生時のIGBT30の遮断を早期に行うことができる。言い換えると、ブランキング時間を短縮することができる。その結果、短絡発生時にIGBT30の保護を速やかに行うことができる。
[実施の形態に対する比較例]
図21は、本発明の実施の形態に対する比較例にかかる半導体素子の駆動装置を示す図である。この比較例にかかる駆動回路は、充電回路部24の回路構成が相違している点を除き、実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置と同様の構成を備えている。
図21に示す比較例にかかる駆動回路では、コンパレータCMP1、急速充電定電流源IC2、およびスイッチ部SWを備えていない点が、実施の形態1と異なっている。つまり、比較例にかかる駆動回路では、ブランキング容量素子CB1の充電は、一つの同じ定電流源のみで実施されるのである。この比較例では定電流源は通常時定電流源IC1であるものとし、ブランキング容量素子CB1の充電は第1の値の定電流のみにより行われるものとする。
図22は、本発明の実施の形態に対する比較例にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。図22の期間(e)と、図7の期間(e)とを比較してみる。そうすると、図7に示す実施の形態1のほうが、期間(e)が短いことが分かる。これは、実施の形態1では、期間(e)における接続点15への供給電流が、急速充電定電流源IC2によって生成される。このため、期間(b)よりも期間(e)では高速で充電が行われるからである。
なお、上述した実地の形態1に対して、下記の変形を施しても良い。
上述した実施の形態1では、スイッチング素子としてIGBTを用いている。しかしながら本発明はこれに限られず、スイッチング素子としてMOSFETを用いるものとしてもよい。この点は、以降の実施の形態においても同様である。
また、実施の形態1にかかる遮断回路部28は、ブランキング容量素子CB1の充電電圧がデサット閾値電圧に達したら、HOドライブ回路部50への入力信号を遮断する。しかしながら本発明はこれに限られるものではない。例えば、コンパレータCMP2の出力信号をデサット検出回路部22の外部に供給して、この出力信号を受けた制御用マイクロコントローラ等の上位装置が、端子HIN、LINへと供給する入力信号の内容をロー電圧に保持するようにしてもよい。このような方法で、「IGBT30のゲート信号遮断保護動作」が実施されてもよい。この点は、以降の実施の形態においても同様である。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC220aである。このHVIC220aは、外部回路とともに、デサット検出回路部222を構成している。デサット検出回路部222は、充電回路部224(特に定電流供給部226)の構成を除き、実施の形態1にかかるデサット検出回路部22と同じ構成を備えている。
上記の相違点を除き、実施の形態2にかかる半導体装置は実施の形態1にかかる半導体装置(インバータ装置10)と同様の構成を備えており、実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置は実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置(駆動回路14a)と同様の構成を備えているものとする。
定電流供給部226は、通常時定電流源IC1と、トランジスタMOS2を備えている。トランジスタMOS2は、MOSトランジスタであり、通常時定電流源IC1と並列に接続している。トランジスタMOS2のゲートは、コンパレータCMP1の出力端子と接続している。トランジスタMOS2は、オン状態となることでブランキング容量素子CB1に追加的に電流を供給することができ、これにより実施の形態1における第2の値の定電流を生成することができる。つまり急速充電定電流源IC2の代わりに、トランジスタMOS2が接続点15への定電流を第2の値に増加させる役割を担うのである。なお、トランジスタMOS2の代わりに、第2の値と第1の値との差分だけの定電流を生成する小型定電流源と、コンパレータCMP1の出力信号がハイとなったら小型定電流をオンとするスイッチとを設けてもよい。
図9は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。基本的には図7と同様のタイムチャートであるが、図9に示すようにタイミングt1から期間(e)の終わりまでの間、急速充電MOSオン期間Tonが存在する。この急速充電MOSオン期間Tonに、トランジスタMOS2がオンとなっているのである。
実施の形態2によれば、ブランキング容量素子CB1の充電のための電流源を複数の電流源の間で切り替えるのではなく、通常時定電流源IC1に定電流を追加するための回路(トランジスタMOS2)を設けている。これにより、急速充電のための電流値を同じ値とする場合には、実施の形態1と比べ回路規模を縮小できる。なお、充電電流は定電流ではなくともよい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC320aである。このHVIC320aは、外部回路とともに、デサット検出回路部322を構成している。HVIC320aは、充電回路部324の構成を除き、実施の形態2にかかるHVIC220aと同じ構成を備えている。充電回路部324は、コンパレータCMP1がヒステリシスコンパレータCMPHに置換されている点を除き、充電回路部224と同じ構成を備えている。
上記の相違点を除き、実施の形態3にかかる半導体装置は実施の形態2にかかる半導体装置と同様の構成を備えており、実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置は実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置と同様の構成を備えているものとする。
図11は、本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。基本的には図7と同様のタイムチャートであるが、実施の形態3では、コンパレータCMP1がヒステリシスコンパレータCMPHに置換されている。ヒステリシスコンパレータを用いることで、ノイズ等によりデサット端子VDSHの電圧が一旦Vsat未満となっても、急速充電(トランジスタMOS2のオン)を継続することができる。これにより、実施の形態2にかかる充電回路部224と比べて、ノイズ耐性を向上させることができる。なお、実施の形態2の場合に比して、急速充電用のトランジスタMOS2のオン時間Tonがコンパレータのヒステリシスにより長くなる。
なお、実施の形態3にかかる構成は、実施の形態2にかかる構成を前提として、コンパレータCMP1をヒステリシスコンパレータCMPHに置換している。しかしながら本発明はこれに限られず、実施の形態1(図3)の構成においてコンパレータCMP1をヒステリシスコンパレータCMPHに置換してもよい。つまり、定電流供給部226を定電流供給部26に置換してもよい。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC420aである。このHVIC420aは、外部回路とともに、デサット検出回路部422を構成している。HVIC420aは、充電回路部424の構成を除き、実施の形態3にかかるHVIC320aと同じ構成を備えている。充電回路部424は、ヒステリシスコンパレータCMPHとトランジスタMOS2との間に停止回路部425を備える点を除き、充電回路部324と同じ構成を備えている。
上記の相違点を除き、実施の形態4にかかる半導体装置は実施の形態3にかかる半導体装置と同様の構成を備えており、実施の形態にかかる半導体素子の駆動装置は実施の形態にかかる半導体素子の駆動装置と同様の構成を備えているものとする。
前述したように、遮断回路部28は、コンパレータCMP2と、デサット保護回路部40とを備えている。コンパレータCMP2は、デサット端子VDSHの電圧がデサット閾値電圧(VDSTH)に達したら出力信号をハイ電圧とする。前述したように、このハイ電圧が、「短絡検出信号」としての役割を果たす。デサット保護回路部40は、コンパレータCMP2からの短絡検出信号を受けて、端子HIN側からHOドライブ回路部50への入力信号の入力を遮断する。
停止回路部425は、NOT回路300とNOR回路302が順次直列に接続した回路である。NOT回路300は、ヒステリシスコンパレータCMPHの出力端子から入力を受け、反転信号をNOR回路302に入力する。NOR回路302は、NOT回路300の出力とラッチ回路48の出力Qを受けて、これらの値のNOR論理演算の結果をトランジスタMOS2のゲートに出力する。
コンパレータCMP2の出力がハイ電圧となると(つまり短絡検出信号が発せられると)、ラッチ回路48の出力Qはハイ電圧に保持される。そうすると、ヒステリシスコンパレータCMPHの出力信号がハイ電圧かロー電圧かにかかわらず、NOR回路302の出力はロー電圧で保持され、トランジスタMOS2がオフとなる。このように、停止回路部425は、短絡検出信号が発せられたら、ヒステリシスコンパレータCMPHの出力信号にかかわらずトランジスタMOS2をオフとして、接続点15への電流増加を停止することができる。
図13は、本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。基本的には図11と同様のタイムチャートであるが、「急速充電MOSオン期間」が図11よりも短くなっている。「急速充電MOSオン期間」はトランジスタMOS2がオンとなっている期間である。実施の形態3におけるタイムチャートである図11では、「急速充電MOSオン期間」が、期間(f)まで続いている。これに対し、実施の形態4におけるタイムチャートである図13では、「急速充電MOSオン期間」が、期間(e)で終了している。
以上説明したように、実施の形態4によれば、短絡検出信号を急速充電用のトランジスタMOS2のオフ信号とすることができるので、短絡検出後すぐにトランジスタMOS2をオフすることができる。このため、実施の形態3に比べ、トランジスタMOS2のオン時間を短くし、回路電流を少なく抑えることができる。
なお、実施の形態4にかかる構成は、実施の形態3にかかる構成を前提として、ヒステリシスコンパレータCMPHとトランジスタMOS2との間に停止回路部425を備えている。しかしながら本発明はこれに限られず、実施の形態2(図8)の構成においてコンパレータCMP1とトランジスタMOS2との間に停止回路部425を設けてもよい。
また、定電流供給部226を定電流供給部26に置換してもよい。
実施の形態5.
図14は、本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC520aである。このHVIC520aは、外部回路とともに、デサット検出回路部522を構成している。HVIC520aは、充電回路部524の構成を除き、実施の形態2にかかるHVIC220aと同じ構成を備えている。充電回路部524は、コンパレータCMP1とトランジスタMOS2との間にラッチ回路部525を備える点を除き、充電回路部224と同じ構成を備えている。尚、実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置では、実施の形態4と同じく、短絡検出信号を急速充電MOSのオフ信号(すなわち、ラッチ回路部525のリセット信号)としている。
上記の相違点を除き、実施の形態5にかかる半導体装置は実施の形態2にかかる半導体装置と同様の構成を備えており、実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置は実施の形態2にかかる半導体素子の駆動装置と同様の構成を備えているものとする。
ラッチ回路部525のS´端子には、コンパレータCMP1の出力端子が接続している。ラッチ回路部525のR´端子には、ラッチ回路48の出力Qが入力されている。ラッチ回路部525は、コンパレータCMP1の出力信号を受けたら、出力Q´をハイ電圧とする。ラッチ回路部525の出力Q´がハイに保持されればトランジスタMOS2がオンに保持されるので、定電流供給部226に対して「第2の値の定電流を供給する状態」を保持させることができる。
図15は、本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。基本的には図13と同様のタイムチャートである。ラッチ回路部525を用いることにより、デサット端子VDSHの電圧が一旦Vsatまで上昇したタイミングt1からは、急速充電用のトランジスタMOS2をオンし続けることができる。これにより、実施の形態4に比べノイズ耐性を向上させることができる。
なお、実施の形態5にかかる構成は、実施の形態2にかかる構成を前提として、コンパレータCMP1とトランジスタMOS2との間にラッチ回路部525を備えている。しかしながら本発明はこれに限られず、実施の形態3(図10)の構成においてヒステリシスコンパレータCMPHとトランジスタMOS2との間にラッチ回路部525を設けてもよい。
また、定電流供給部226を定電流供給部26に置換してもよい。
実施の形態6.
図16は、本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC620aである。このHVIC620aは、外部回路とともに、デサット検出回路部622を構成している。HVIC620aは、充電回路部624の構成を除き、実施の形態4にかかるHVIC420aと同じ構成を備えている。充電回路部624は、ヒステリシスコンパレータCMPHのプラス端子への入力電圧(参照電圧)をVsat´に変更している点を除き、充電回路部424と同じ構成を備えている。この参照電圧Vsat´は、IGBT30の飽和電圧よりも低く定められており、実施の形態1乃至5における電圧Vsatよりも低く定められている。
上記の相違点を除き、実施の形態6にかかる半導体装置は実施の形態4にかかる半導体装置と同様の構成を備えており、実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置は実施の形態4にかかる半導体素子の駆動装置と同様の構成を備えているものとする。
図17は、本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。実施の形態6にかかる半導体素子の駆動装置によれば、ブランキング容量素子CB1の充電速度上昇タイミング(接続点15への供給電流増加タイミング)が、期間(e)開始より若干後のタイミングt´である。この点は、実施の形態1乃至5とは異なっている。
ヒステリシスコンパレータCMPHのプラス端子にVsat´(ただし、Vsat>Vsat´)を入力することで、急速充電に切り替わる閾値電圧を、飽和電圧(Vsat)より大きく、デサット閾値電圧(VDSTH)より小さい値とすることができる。これにより、デサット端子VDSHが電圧Vsatにクランプした後においても、急速充電用のトランジスタMOS2はオフのままとなる。短絡検出時のデサット端子VDSHについて、電圧がVsatからVsat´に至るまでは、急速充電用のトランジスタMOS2はオフのままとなる。このため、ブランキング容量素子CB1の充電速度が遅くなり、短絡検出時期が遅くなる。しかし、Vsat´をVsatに近い値とすることにより、ほぼ短絡検出速度は同等を保ちつつ、急速充電用のトランジスタMOSBのオン時間を短くすることができる。これにより、実施の形態1乃至5に比べトランジスタMOSBのオン期間を短くし、回路電流を少なく抑えることができる。
なお、変形例としては、例えば、Vsat´の値を、図17のVsat2´以下としてもよい。Vsat2´は、「Vsatとデサット閾値電圧との中間の電圧値」である。また、Vsat´の値を、図17のVsat4´以下としても良い。Vsat4´は、「Vsatとデサット閾値電圧の合計を四分の一倍した電圧値」である。
なお、実施の形態6にかかる構成は、実施の形態4にかかる構成を前提として、ヒステリシスコンパレータCMPHのプラス端子への入力電圧(参照電圧)をVsat´に変更している。しかしながら本発明はこれに限られず、実施の形態3(図10)の構成においてヒステリシスコンパレータCMPHのプラス端子への入力電圧(参照電圧)をVsat´に変更してもよい。
また、定電流供給部226を定電流供給部26に置換してもよい。
実施の形態7.
図18は、本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置の構成およびその周辺構成を示す回路図である。実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置はHVIC720aである。このHVIC720aは、外部回路とともに、デサット検出回路部722を構成している。
実施の形態7にかかるHVIC720aでは、トランジスタMOSBのゲートに接続する回路構成が、実施の形態1とは異なっている。実施の形態7にかかるHVIC720aでは、OR回路46に対してNOT回路700の出力が入力されている。NOT回路700には、HOドライブ回路部50の出力が入力される。このような構成により、NOT回路700およびOR回路46を介して、HOドライブ回路部50が出力する信号の立ち上がりに同期した信号が、トランジスタMOSBのゲートへと入力される。その結果、端子HOに現れる信号(すなわちHOドライブ回路部50の出力信号)と同期した信号に応じて、トランジスタMOSBをオンオフすることができる。
これは、実施の形態1においては端子HINへの入力信号に応じてトランジスタMOSBをオンオフしていたのとは、異なっている。実施の形態1にかかるHVIC20aでは、充電回路部24のトランジスタMOSBへのゲートに対して、OR回路46の出力信号が入力されている。
上記の相違点を除き、実施の形態7にかかる半導体装置は実施の形態1にかかる半導体装置(インバータ装置10)と同様の構成を備えており、実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置であるHVIC720aは実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置であるHVIC20aと同様の構成を備えているものとする。
図19は、本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置における、通常時の動作を示すタイムチャートである。実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置によれば、トランジスタMOSBがオフとなるタイミングが、実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置とは異なっている。
実施の形態1では、端子HINへの入力信号と同期させてトランジスタMOSBのオンオフが切り替えられる回路構成であった。これに対し、実施の形態7では、端子HOの出力信号と同期させてトランジスタMOSBのオンオフが切り替えられる回路構成である。このため、実施の形態7においては、トランジスタMOSBのオンオフの切り替わりが、実施の形態1よりも遅くなっている。これに伴い、ブランキング容量素子CB1の充電開始タイミングやデサット端子VDSHの電圧の立ち上がりも、相対的に遅くなっている。
これ以外の構成、動作については、実施の形態1にかかる半導体素子の駆動装置と同様である。図20は、本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動装置における、短絡時(IGBTオン時に短絡した場合)の動作を示すタイムチャートである。つまり、実施の形態7にかかる構成であっても、タイミングt1において接続点15への供給電流源が急速充電定電流源IC2に切り替わり、高速充電を実現することができる。
なお、実施の形態7においては、実施の形態1の回路構成(図3)を前提としたが、本発明はこれに限られない。実施の形態2乃至6にかかる構成を適用することが可能である。すなわち、図18のHVIC720aにおいて、下記の変形が可能である。実施の形態2のように定電流供給部26を定電流供給部226に置換してもよい。実施の形態3のようにコンパレータCMP1をヒステリシスコンパレータCMPHに置換してもよい。実施の形態4のように、ヒステリシスコンパレータCMPHとトランジスタMOS2との間に停止回路部425を備えてもよい。実施の形態5のように、コンパレータCMP1とトランジスタMOS2との間にラッチ回路部525を備えてもよい。実施の形態6のように、ヒステリシスコンパレータCMPHのプラス端子への入力電圧(参照電圧)をVsat´に変更してもよい。
10 インバータ装置、12 平滑コンデンサ、14a 駆動回路、14b 駆動回路、15 接続点、16 ブートストラップ回路、20a HVIC、22 デサット検出回路部、24 充電回路部、26 定電流供給部、28 遮断回路部、30、31、32、33、34、35 IGBT、40 デサット保護回路部、50 ドライブ回路部、CB1、CB2 ブランキング容量素子、CBTS ブートストラップコンデンサ、CMP1、CMP2 コンパレータ、CMPH ヒステリシスコンパレータ、DBTS ブートストラップダイオード、DHV1、DHV2 高耐圧ダイオード、MOS2、MOSB トランジスタ、SW スイッチ部、VDSH、VDSL デサット端子

Claims (16)

  1. 第1電極、第2電極および前記第1、2電極間の導通と遮断を切り替える制御端子を備える半導体素子に対して電気的に接続するように構成され、入力信号を受け、前記入力信号から駆動信号を生成して当該駆動信号を前記制御端子に与えることで前記半導体素子を駆動するドライブ回路部と、
    カソードが前記第1電極に接続するダイオードおよび一方の端子が前記ダイオードのアノードに接続しかつ他方の端子が前記第2電極と接続する容量素子を備えた外部回路に対して電気的に接続するように構成され、前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に基づいて前記容量素子の充電を行う充電回路部であって、前記容量素子の充電電圧を検出し、前記一方の信号がオン信号である場合に、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧より小さいときには第1の値の定電流を前記アノードと前記一方の端子の接続点に供給し、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧に一致したタイミング以後に前記第1の値より大きな第2の値の定電流を前記接続点に供給する充電回路部と、
    前記充電電圧が閾値に達したら、前記ドライブ回路部による前記制御端子への前記駆動信号の供給を遮断する遮断回路部と、
    を備えることを特徴とする半導体素子の駆動装置。
  2. 前記充電回路部は、
    前記充電電圧が参照電圧に達したら出力信号を発するコンパレータと、
    前記第1の値の定電流と前記第2の値の定電流とをそれぞれ生成し、前記接続点への供給電流を前記コンパレータが前記出力信号を発しないときは前記第1の値の定電流とし、前記接続点への供給電流を前記コンパレータが前記出力信号を発したら前記第2の値の定電流とするように、前記接続点への供給電流を切り替える定電流供給部と、
    制御端子に前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に同期した信号を受け、前記容量素子に並列に接続し、前記一方の信号がオフ信号である場合に前記容量素子の前記一方の端子と前記他方の端子とを導通させ、前記一方の信号がオン信号である場合に前記容量素子の前記一方の端子と前記他方の端子とを遮断させる容量充電トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の駆動装置。
  3. 前記定電流供給部は、
    前記第1の値の定電流を生成する第1定電流源と、
    前記第2の値の定電流を生成する第2定電流源と、
    前記コンパレータの出力に基づいて、前記第1定電流源と前記第2定電流源の一方を選択的に前記容量素子に接続するスイッチ部と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の駆動装置。
  4. 前記定電流供給部は、
    前記第1の値の定電流を生成する通常時定電流源と、
    前記通常時定電流源と並列に接続し、オン状態となることで前記容量素子に追加的に電流を供給することで前記第2の値の定電流を生成するトランジスタと、
    を含み、
    前記トランジスタの制御端子に前記コンパレータの出力信号が入力され、前記トランジスタは前記コンパレータの出力信号でオン状態となることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の駆動装置。
  5. 前記コンパレータが、ヒステリシスコンパレータであることを特徴とする請求項24のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動装置。
  6. 前記遮断回路部は、
    前記充電電圧を第1端子に受け、前記第1端子の電圧が第2端子の電圧に達したら検出信号を発するコンパレータと、
    前記検出信号を受けて前記ドライブ回路への前記入力信号の入力を遮断するデサット保護回路部と、
    を含み、
    前記充電回路部は、前記検出信号が発せられたら、前記ヒステリシスコンパレータの出力信号にかかわらず前記容量素子への電流増加を停止する停止回路部を備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体素子の駆動装置。
  7. 前記コンパレータと前記定電流供給部との間に設けられたラッチ回路部を備え、
    前記ラッチ回路部は、前記コンパレータの前記出力信号を受けたら前記定電流供給部に対して前記第2の値の定電流を供給する状態を保持させることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子の駆動装置。
  8. 前記参照電圧は前記飽和電圧よりも低いことを特徴とする請求項27のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動装置。
  9. 第1電極、第2電極および前記第1、2電極の導通と遮断を切り替える制御端子を備える半導体素子と、
    前記半導体素子に対して電気的に接続し、入力信号を受け、前記入力信号から駆動信号を生成して当該駆動信号を前記制御端子に与えることで前記半導体素子を駆動するドライブ回路部と、
    カソードが前記第1電極に接続するダイオードおよび一方の端子が前記ダイオードのアノードに接続しかつ他方の端子が前記第2電極と接続する容量素子を備えた外部回路と、
    前記外部回路に対して電気的に接続し、前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に基づいて前記容量素子の充電を行う充電回路部であって、前記容量素子の充電電圧を検出し、前記一方の信号がオン信号である場合に、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧より小さいときには第1の値の定電流を前記アノードと前記一方の端子の接続点に供給し、前記充電電圧が前記半導体素子の飽和電圧に一致したタイミング以後に前記第1の値より大きな第2の値の定電流を前記接続点に供給する充電回路部と、
    前記充電電圧が閾値に達したら、前記ドライブ回路部による前記制御端子への前記駆動信号の供給を遮断する遮断回路部と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  10. 前記充電回路部は、
    前記充電電圧が参照電圧に達したら出力信号を発するコンパレータと、
    前記第1の値の定電流と前記第2の値の定電流とをそれぞれ生成し、前記接続点への供給電流を前記コンパレータが前記出力信号を発しないときは前記第1の値の定電流とし、前記接続点への供給電流を前記コンパレータが前記出力信号を発したら前記第2の値の定電流とするように、前記接続点への供給電流を切り替える定電流供給部と、
    制御端子に前記入力信号と前記駆動信号のいずれか一方の信号に同期した信号を受け、前記容量素子に並列に接続し、前記一方の信号がオフ信号である場合に前記容量素子の前記一方の端子と前記他方の端子とを導通させ、前記一方の信号がオン信号である場合に前記容量素子の前記一方の端子と前記他方の端子とを遮断させる容量充電トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記定電流供給部は、
    前記第1の値の定電流を生成する第1定電流源と、
    前記第2の値の定電流を生成する第2定電流源と、
    前記コンパレータの出力に基づいて、前記第1定電流源と前記第2定電流源の一方を選択的に前記容量素子に接続するスイッチ部と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記定電流供給部は、
    前記第1の値の定電流を生成する通常時定電流源と、
    前記通常時定電流源と並列に接続し、オン状態となることで前記容量素子に追加的に電流を供給することで前記第2の値の定電流を生成するトランジスタと、
    を含み、
    前記トランジスタの制御端子に前記コンパレータの出力信号が入力され、前記トランジスタは前記コンパレータの出力信号でオン状態となることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  13. 前記コンパレータが、ヒステリシスコンパレータであることを特徴とする請求項1012のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記遮断回路部は、
    前記充電電圧を第1端子に受け、前記第1端子の電圧が第2端子の電圧に達したら検出信号を発するコンパレータと、
    前記検出信号を受けて前記ドライブ回路への前記入力信号の入力を遮断するデサット保護回路部と、
    を含み、
    前記充電回路部は、前記検出信号が発せられたら、前記ヒステリシスコンパレータの出力信号にかかわらず前記容量素子への電流増加を停止する停止回路部を備えることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記コンパレータと前記定電流供給部との間に挿入されたラッチ回路部を備え、
    前記ラッチ回路部は、前記コンパレータの前記出力信号を受けたら前記定電流供給部に対して前記第2の値の定電流を供給する状態を保持させることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  16. 前記参照電圧は前記飽和電圧よりも低いことを特徴とする請求項1015のいずれか1項に記載の半導体装置。
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