JP5858022B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置、特に、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転を行うとともに、冷凍サイクル運転中に、放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度になるように膨張弁の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置に関する。
従来より、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器が接続されることによって構成された冷媒回路を有しており、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷房運転や暖房運転(冷凍サイクル運転)を行う空気調和装置がある。このような空気調和装置として、特許文献1(WO2009/047906号公報)に示すように、冷凍サイクル運転中に、放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度になるように膨張弁の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置がある。
上記従来の空気調和装置では、冷凍サイクル運転の開始時に、放熱器に液冷媒が過度に溜まり込む液没現象が発生することがある。特に、要求空調負荷が小さい条件で冷凍サイクル運転を開始する場合には、液没現象が発生するおそれが高い。
このような液没現象が発生すると、放熱器における冷媒の飽和温度を正確に検出することができなくなってしまい、正確な冷媒の過冷却度が得られなくなる結果、過冷却度が目標過冷却度になるように制御することができなくなるおそれがある。具体的には、液没現象によって、放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度よりも小さいものと誤検知されてしまい、膨張弁の開度が閉止方向に調節され続ける現象が発生するおそれがある。特に、冷媒回路に封入される冷媒として、R32のような単位重量当たりの交換熱量が大きいことから要求空調負荷に対する冷媒循環量が少なくて済む冷媒を使用する場合には、冷凍サイクル運転の開始時に液没現象が発生しやすいため、上記のような膨張弁過冷却度制御の不具合が発生するおそれが高い。
本発明の課題は、冷凍サイクル運転中に膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置において、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御が良好に行われるようにすることにある。
第1の観点にかかる空気調和装置は、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器が接続されることによって構成された冷媒回路を有しており、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転を行うとともに、冷凍サイクル運転中に、放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度になるように膨張弁の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行う。また、放熱器の中間部分における冷媒の温度を検出する中間温度センサと、放熱器の液側における冷媒の温度を検出する液側温度センサと、がさらに設けられており、過冷却度は、中間温度センサによって検出される冷媒の温度から液側温度センサによって検出される冷媒の温度を差し引くことによって得られるものであり、膨張弁過冷却度制御は、冷凍サイクル運転の開始時から行われている。そして、ここでは、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機を、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定されるまでは、要求空調負荷に応じて設定される目標回転数よりも高い所定回転数に設定し、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定された後に、目標回転数まで低下させる液没防止制御を行う。
ここでは、上記のように、冷凍サイクル運転中に膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置において、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機を、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定されるまでは、要求空調負荷に応じて設定される目標回転数よりも高い所定回転数に設定し、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定された後に、目標回転数まで低下させる液没防止制御を行うようにしている。このため、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機を目標回転数で運転する場合に比べて冷媒循環量を多くした運転が行われることになり、液没現象が抑えられる。そして、液没現象が抑えられることによって、放熱器における冷媒の飽和温度が正確に検出されるようになり、正確な過冷却度が得られるようになる。そうすると、過冷却度の誤検知によって膨張弁の開度が閉止方向に調節され続ける現象が抑えられて、膨張弁過冷却度制御が良好に行われるようになる。
このように、ここでは、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる。
第2の観点にかかる空気調和装置は、第1の観点にかかる空気調和装置において、過冷却度が目標過冷却度になったことを検知したときに、又は、冷凍サイクル運転の開始から所定時間が経過したときに、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定する。
ここでは、上記のように、過冷却度が目標過冷却度になったことを検知したときに、又は、冷凍サイクル運転の開始から所定時間が経過したときに、過冷却度が目標過冷却度になったものと判定するようにしているため、液没現象を抑えて膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる運転状態を確実に作り出すことができる。
第3の観点にかかる空気調和装置は、第1又は第2の観点にかかる空気調和装置において、冷媒回路に封入される冷媒は、R32である。
ここでは、上記のように、冷媒回路に封入される冷媒がR32であるため、単位重量当たりの交換熱量が大きく、要求空調負荷に対する冷媒循環量が少なくて済むという特徴がある。このため、冷凍サイクル運転の開始時に液没現象が発生しやすく、膨張弁過冷却度制御の不具合が発生するおそれが高い。
しかし、ここでは、上記のように、冷凍サイクル運転の開始時に液没防止制御を行うようにしているため、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の観点にかかる空気調和装置では、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる。
第2の観点にかかる空気調和装置では、液没現象を抑えて膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる運転状態を確実に作り出すことができる。
第3の観点にかかる空気調和装置では、冷媒回路に封入される冷媒として、冷凍サイクル運転の開始時に液没現象が発生しやすいR32を使用しているが、それにもかかわらず、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる。
本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第1実施形態にかかる空気調和装置の制御ブロック図である。 冷凍サイクル運転の開始時に液没防止制御を行わない場合の過冷却度、膨張弁及び圧縮機のタイムチャートである。 液没防止制御のフローチャートである。 冷凍サイクル運転の開始時に液没防止制御を行う場合の過冷却度、膨張弁及び圧縮機のタイムチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第2実施形態にかかる空気調和装置の制御ブロック図である。
以下、本発明にかかる空気調和装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる空気調和装置の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
−第1実施形態−
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4とが接続されることによって構成されている。ここで、室外ユニット2と室内ユニット4とは、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。また、この冷媒回路10には、冷媒として、HFC系冷媒の一種であるR32が封入されている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、室内熱交換器41を有している。
室内熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡管5に接続されており、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡管6に接続されている。
室内ユニット4は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための室内ファン42を有している。すなわち、室内ユニット4は、室内熱交換器41を流れる冷媒の加熱源又は冷却源としての室内空気を室内熱交換器41に供給するファンとして、室内ファン42を有している。ここでは、室内ファン42として、室内ファン用モータ42aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等が使用されている。
室内ユニット4には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内熱交換器41には、室内熱交換器41の液側における冷媒の温度Trrlを検出する室内熱交液側温度センサ49と、室内熱交換器41の中間部分における冷媒の温度Trrmを検出する室内熱交中間温度センサ48とが設けられている。室内ユニット4には、室内ユニット4内に吸入される室内空気の温度Traを検出する室内温度センサ50が設けられている。
室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部40を有している。そして、室内側制御部40は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、リモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28とを有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルの低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機21は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)をインバータにより周波数(回転数)制御可能な圧縮機用モータ21aによって回転駆動する密閉式構造となっている。すなわち、圧縮機21は、周波数(回転数)を変化させることで運転容量を制御することが可能に構成されている。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、室外熱交換器23を室内熱交換器41において放熱した冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させる暖房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。ここで、第1ガス冷媒管33は、四路切換弁22と室外熱交換器23のガス側とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34は、四路切換弁22とガス側閉鎖弁28とを接続する冷媒管である。
室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5側とを接続する冷媒管である。
膨張弁26は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。また、膨張弁26は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。膨張弁26は、液冷媒管35の液側閉鎖弁27寄りの部分に設けられている。ここでは、膨張弁26として、電動膨張弁が使用されている。
液側閉鎖弁27及びガス側閉鎖弁28は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁27は、液冷媒管35の端部に設けられている。ガス側閉鎖弁28は、第2ガス冷媒管34の端部に設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するための室外ファン36を有している。すなわち、室外ユニット2は、室外熱交換器23を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器23に供給するファンとして、室外ファン36を有している。ここでは、室外ファン36として、室外ファン用モータ36aによって駆動されるプロペラファン等が使用されている。
室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、吸入管31には、圧縮機21に吸入される冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度Tsを検出する吸入温度センサ43が設けられている。吐出管32には、圧縮機21から吐出される冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の温度Tdを検出する吐出温度センサ44が設けられている。室外熱交換器23には、室外熱交換器23の中間部分における冷媒の温度Tormを検出する室外熱交中間温度センサ45と、室外熱交換器23の液側における冷媒の温度Torlを検出する室外熱交液側温度センサ46とが設けられている。室外ユニット2には、室外ユニット2内に吸入される室外空気の温度Toaを検出する室外温度センサ47が設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部20を有している。そして、室外側制御部20は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4(すなわち、室内側制御部40)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
以上のように、室外ユニット2と、室内ユニット4と、冷媒連絡管5、6とが接続されることによって、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。冷媒回路10は、主として、圧縮機21、放熱器又は蒸発器としての室外熱交換器23、膨張弁26、蒸発器又は放熱器としての室内熱交換器41が接続されることによって構成されている。そして、圧縮機21、放熱器としての室外熱交換器23、膨張弁26、蒸発器としての室内熱交換器41の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転としての冷房運転を行うようになっている。また、圧縮機21、放熱器としての室内熱交換器41、膨張弁26、蒸発器としての室外熱交換器23の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転としての暖房運転を行うようになっている。
<制御部>
空気調和装置1は、室内側制御部40と室外側制御部20とから構成される制御部8によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部40と室外側制御部20とによって、上記の冷房運転や暖房運転等の冷凍サイクル運転を含む空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
制御部8は、図2に示すように、各種センサ43〜50等の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器及び弁21a、22、26、36a、42a等を制御することができるように接続されている。
(2)空気調和装置の基本動作
次に、空気調和装置1の基本動作について、図1を用いて説明する。空気調和装置1は、基本動作として、冷凍サイクル運転としての冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。また、ここでは、冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)に、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41の出口における冷媒の過冷却度SCが目標過冷却度SCsになるように膨張弁26の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行うようになっている。また、ここでは、冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)に、要求空調負荷に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を調節する圧縮機容量制御を行うようになっている。尚、冷房運転、暖房運転、膨張弁過冷却度制御及び圧縮機容量制御は、制御部8によって行われる。
<冷房運転>
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(図1の実線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた高圧のガス冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。
室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒は、膨張弁26に送られる。
膨張弁26に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁26によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁26で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液側閉鎖弁27及び液冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却され、その後に、室内に供給されることで室内の冷房が行われる。
室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6、ガス側閉鎖弁28及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図1の破線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁28及びガス冷媒連絡管6を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内空気は加熱され、その後に、室内に供給されることで室内の暖房が行われる。
室内熱交換器41で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管5及び液側閉鎖弁27を通じて、膨張弁26に送られる。
膨張弁26に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁26によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁26で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。
室外熱交換器23で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<膨張弁過冷却度制御>
上記の冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)においては、成績係数の向上等を目的として、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41の出口における冷媒の過冷却度SCが目標過冷却度SCsになるように膨張弁26の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行うようになっている。
具体的には、冷房運転中においては、膨張弁過冷却度制御として、放熱器としての室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度SCが目標過冷却度SCsになるように、膨張弁26の開度を調節する。ここで、室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度SCは、室外熱交中間温度センサ45によって検出される冷媒の温度Torm(室外熱交換器23における冷媒の飽和温度に相当)から室外熱交液側温度センサ46によって検出される冷媒の温度Torl(室外熱交換器23の出口における冷媒の温度に相当)を差し引くことによって得られる。そして、過冷却度SCが目標過冷却度SCsよりも大きい場合には、膨張弁26の開度を大きくする変更を行う。また、過冷却度SCが目標過冷却度SCsよりも小さい場合には、膨張弁26の開度を小さくする変更を行う。
また、暖房運転中においては、膨張弁過冷却度制御として、放熱器としての室内熱交換器41の出口における冷媒の過冷却度SCが目標過冷却度SCsになるように、膨張弁26の開度を調節する。ここで、室内熱交換器41の出口における冷媒の過冷却度SCは、室内熱交中間温度センサ48によって検出される冷媒の温度Trrm(室内熱交換器41における冷媒の飽和温度に相当)から室内熱交液側温度センサ49によって検出される冷媒の温度Trrl(室内熱交換器41の出口における冷媒の温度に相当)を差し引くことによって得られる。そして、過冷却度SCが目標過冷却度SCsよりも大きい場合には、膨張弁26の開度を大きくする変更を行う。また、過冷却度SCが目標過冷却度SCsよりも小さい場合には、膨張弁26の開度を小さくする変更を行う。
<圧縮機容量制御>
上記の冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)においては、要求空調負荷に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を調節する圧縮機容量制御を行うようになっている。
具体的には、冷房運転中においては、圧縮機容量制御として、室内温度センサ50によって検出される室内空気の温度Traとリモコン(図示せず)等によって設定される目標室内温度Trasとの温度差に応じて、圧縮機21の目標回転数Nsを設定し、圧縮機21が目標回転数Nsになるように周波数(回転数)を調節する。ここで、室内空気の温度Traと目標室内温度Trasとの温度差は、要求空調負荷(ここでは、要求冷房負荷)に相当する。そして、要求冷房負荷が大きい場合(すなわち、Tra−Trasが大きい場合)には、圧縮機21の目標回転数Nsを大きくする変更を行い、それに応じて圧縮機の周波数を大きくする変更を行う。また、要求冷房負荷が小さい場合(すなわち、Tra−Trasが小さい場合)には、圧縮機21の目標回転数Nsを小さくする変更を行い、それに応じて圧縮機21の周波数を小さくする変更を行う。
また、暖房運転中においては、圧縮機容量制御として、室内温度センサ50によって検出される室内空気の温度Traとリモコン(図示せず)等によって設定される目標室内温度Trasとの温度差に応じて、圧縮機21の目標回転数Nsを設定し、圧縮機21が目標回転数Nsになるように周波数(回転数)を調節する。ここで、室内空気の温度Traと目標室内温度Trasとの温度差は、要求空調負荷(ここでは、要求暖房負荷)に相当する。そして、要求暖房負荷が大きい場合(すなわち、Tras−Traが大きい場合)には、圧縮機21の目標回転数Nsを大きくする変更を行い、それに応じて圧縮機の周波数を大きくする変更を行う。また、要求暖房負荷が小さい場合(すなわち、Tras−Traが小さい場合)には、圧縮機21の目標回転数Nsを小さくする変更を行い、それに応じて圧縮機21の周波数を小さくする変更を行う。
(3)液没防止制御
上記のように、冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)に膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置1では、冷凍サイクル運転(ここでは、冷房運転や暖房運転)の開始時に、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41に液冷媒が過度に溜まり込む液没現象が発生することがある。特に、要求空調負荷が小さい条件で冷凍サイクル運転を開始する場合には、液没現象が発生するおそれが高い。
このような液没現象が発生すると、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41における冷媒の飽和温度を正確に検出することができなくなってしまう。ここでは、室外熱交換器23又は室内熱交換器41における冷媒の飽和温度は、室外熱交中間温度センサ45によって検出される冷媒の温度Torm又は室内熱交中間温度センサ48によって検出される冷媒の温度Trrmであり、これらの温度Torm、Trrmを正確に検出することができなくなるということである。これにより、正確な冷媒の過冷却度SCが得られなくなる結果、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになるように制御することができなくなるおそれがある。具体的には、図3(冷凍サイクル運転の開始時に液没防止制御を行わない場合の過冷却度SC、膨張弁26及び圧縮機21のタイムチャート)に示すように、室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象によって、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41の出口における冷媒の過冷却度SCが目標過冷却度SCsよりも小さいものと誤検知されてしまい、膨張弁26の開度が閉止方向に調節され続ける現象が発生するおそれがある。特に、ここでは、冷媒回路10に封入される冷媒として、R32のような単位重量当たりの交換熱量が大きいことから要求空調負荷に対する冷媒循環量(ここでは、圧縮機21の目標回転数Nsに相当)が少なくて済む冷媒を使用している。このため、冷凍サイクル運転の開始時に液没現象が発生しやすくなり、上記のような膨張弁過冷却度制御の不具合が発生するおそれが高い。
そこで、ここでは、冷凍サイクル運転(ここでは、冷房運転及び暖房運転)の開始時に、圧縮機21を、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定されるまでは、目標回転数Nsよりも高い所定回転数(液没防止回転数Nss)に設定し、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定された後に、目標回転数Nsまで低下させる液没防止制御を行うようにしている。
次に、液没防止制御について、図1〜図5を用いて説明する。ここで、図4は、液没防止制御のフローチャートである。図5は、冷凍サイクル運転の開始時に液没防止制御を行う場合の過冷却度SC、膨張弁26及び圧縮機21のタイムチャートである。尚、以下に説明する液没防止制御は、上記の基本動作と同様、制御部8によって行われる。
冷凍サイクル運転(ここでは、冷房運転及び暖房運転)の開始時に、制御部8は、まず、ステップST1において、膨張弁26による膨張弁過冷却度制御を開始するとともに、圧縮機21を、要求空調負荷(ここでは、室内空気の温度Traと目標室内温度Trasとの温度差)に応じて設定される目標回転数Nsよりも高い液没防止回転数Nssに設定する。これにより、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機21を目標回転数Nsで運転する場合(図3参照)に比べて冷媒循環量を多くした運転が行われることになり、冷房運転の開始時には室外熱交換器23の液没現象が抑えられ、また、暖房運転の開始時には室内熱交換器41の液没現象が抑えられる。ここで、液没防止回転数Nssは、室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象を抑制する効果を十分に得るために、液没目標回転数Nsに比べて1.5倍以上の回転数に設定することが好ましい。そして、室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象が抑えられることによって、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41における冷媒の飽和温度(ここでは、温度Torm、Trrm)が正確に検出されるようになり、正確な過冷却度SCが得られるようになる。そうすると、図5に示すように、過冷却度SCの誤検知によって膨張弁26の開度が閉止方向に調節され続ける現象が抑えられて、膨張弁過冷却度制御が良好に行われるようになる。そして、制御部8は、ステップST2において、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定されるまで、ステップST1の圧縮機21を液没防止回転数Nssでの運転を継続する。すなわち、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定されたことをもって、液没現象が抑制されて膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる運転状態になったものと判定するのである。ここでは、図5に示すように、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったこと(SC=SCs)を検知したときに、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定するようにしている。このため、室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象を抑えて膨張弁過冷却度制御を良好に行うことができる運転状態を確実に作り出すことができる。尚、ここでは、目標過冷却度SCsを冷凍サイクル運転の開始時から一定の値に設定しているが、これに限定されるものではなく、冷凍サイクル運転の開始時から段階的に変化させるようにしてもよい。
次に、ステップST2において、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定された後、制御部8は、ステップST3において、圧縮機21を液没防止回転数Nssから目標回転数Nsに低下させる。これにより、圧縮機21は、通常の圧縮機容量制御に移行することになる。
(4)変形例1
上記第1実施形態では、制御部8は、ステップST2において、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったこと(SC=SCs)を検知したときに、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、ステップST2において、冷凍サイクル運転の開始から過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものとみなすことができる程度の所定時間(液没防止時間ts、図5参照)が経過したときに、過冷却度SCが目標過冷却度SCsになったものと判定するようにしてもよい。ここで、液没防止時間tsは、予め実験的に求めておくことが好ましく、例えば、10分〜60分程度の値に設定される。
この場合においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(5)変形例2
室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象は、要求空調負荷が小さい条件で冷凍サイクル運転を開始する場合に、液没現象が発生するおそれが高い。逆に言えば、要求空調負荷が大きい条件で冷凍サイクル運転を開始する場合には、液没現象が発生するおそれが低い。
そこで、ここでは、冷凍サイクル運転の開始時における圧縮機21の目標回転数Nsが所定の閾回転数Nsm以下の場合だけ、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機21の回転数Nを液没防止回転数Nssに設定し、冷凍サイクル運転の開始時における圧縮機21の目標回転数Nsが所定の閾回転数Nsmよりも大きい場合には、冷凍サイクル運転の開始時に、圧縮機21の回転数Nを目標回転数Nsに設定するようにしてもよい。
この場合においても、上記第1実施形態及びその変形例1と同様の作用効果を得ることができる。
−第2実施形態−
上記の第1実施形態及びその変形例1、2では、冷凍サイクル運転としての冷房運転及び暖房運転のいずれにおいても、膨張弁26によって膨張弁過冷却度制御を行う冷媒回路10を有する空気調和装置1に液没防止制御を適用しているが、これに限定されるものではない。
例えば、図6及び図7に示すように、2つの膨張弁24、26を含む冷媒回路110を有する空気調和装置101に、第1実施形態及びその変形例1、2と同様の液没防止制御を適用するようにしてもよい。
ここで、冷媒回路110を有する空気調和装置101の構成は、室外ユニットの構成が異なる点を除き、第1実施形態の空気調和装置1の構成と同様であるため、以下においては、室外ユニット102の構成を中心に説明する。
室外ユニット102は、室外に設置されており、冷媒回路110の一部を構成している。室外ユニット102は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、第1膨張弁24と、レシーバ25と、第2膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28と、レシーバガス抜き管30とを有している。また、室外ユニット102は、室外ファン36、各種センサ43〜47、及び、室外側制御部40を有している。尚、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、液側閉鎖弁27、ガス側閉鎖弁28、各種センサ43〜47、及び、室外ファン36は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第1膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する上流側膨張弁として機能する弁である。また、第1膨張弁24は、暖房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する下流側膨張弁として機能する弁である。第1膨張弁24は、液冷媒管35の室外熱交換器23寄りの部分に設けられている。ここでは、第1膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
レシーバ25は、第1膨張弁24と第2膨張弁26との間に設けられている。レシーバ25は、冷房運転時及び暖房運転時には、冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を溜めることが可能な容器である。
第2膨張弁26は、第1実施形態とは異なり、冷房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する下流側膨張弁として機能する弁である。また、第2膨張弁26は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する上流側膨張弁として機能する弁である。
レシーバガス抜き管30は、レシーバ25内に溜まった冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒を圧縮機21の吸入管31に導く冷媒管である。レシーバガス抜き管30は、レシーバ25の上部と吸入管31の途中部分との間を接続するように設けられている。レシーバガス抜き管30には、レシーバガス抜き弁30a、キャピラリーチューブ30b、及び、逆止弁30cが設けられている。レシーバガス抜き弁30aは、レシーバガス抜き管30の冷媒の流れをON/OFFする開閉制御可能な弁であり、ここでは、電磁弁が使用されている。キャピラリーチューブ30bは、レシーバ25内に溜まったガス冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する機構であり、ここでは、レシーバガス抜き管よりも細径のキャピラリーチューブが使用されている。逆止弁30cは、レシーバ25側から吸入管31側への冷媒の流れのみを許容する弁機構であり、ここでは、逆止弁が使用されている。
室外側制御部20は、第1実施形態と同様、室内側制御部40とともに制御部8を構成している。尚、ここでは、第1実施形態とは異なり、2つの膨張弁24、26及びレシーバガス抜き弁30aも制御部8によって制御されるようになっている。
また、ここでは、第1実施形態と同様に、基本動作として、膨張弁過冷却度制御や圧縮機容量制御が行われる。但し、膨張弁過冷却度制御については、第1実施形態とは異なり、冷房運転時には、第1膨張弁24によって膨張弁過冷却度制御を行い、暖房運転時には、第2膨張弁26によって膨張弁過冷却度制御を行うようになっている。また、ここでは、冷房運転時においては、下流側膨張弁である第2膨張弁26が圧縮機21の吸入側における冷媒が所定の過熱度又は乾き度になるように開度制御され、暖房運転時においては、下流側膨張弁である第1膨張弁24が圧縮機21の吸入側における冷媒が所定の過熱度又は乾き度になるように開度制御されるようになっている。さらに、冷房運転時及び暖房運転時において、レシーバガス抜き弁30aは、レシーバ25内に溜まったガス冷媒を圧縮機21の吸入側に抜き出すために、必要に応じて開閉制御されるようになっている。
そして、このような空気調和装置101においても、第1実施形態の空気調和装置1と同様に、冷凍サイクル運転の開始時に、放熱器としての室外熱交換器23又は室内熱交換器41の液没現象が発生するおそれがあるが、第1実施形態及びその変形例1、2と同様の液没防止制御を行うことによって、冷凍サイクル運転の開始時に、液没現象を抑えて、膨張弁過冷却度制御が良好に行われるようにすることができる。
−他の実施形態−
上記の第1実施形態及びその変形例、第2実施形態では、冷媒としてR32が使用されているが、これに限定されるものではなく、他の冷媒を使用してもよい。
本発明は、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転を行うとともに、冷凍サイクル運転中に、放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度になるように膨張弁の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置に対して、広く適用可能である。
1、101 空気調和装置
10、110 冷媒回路
21 圧縮機
23 室外熱交換器(放熱器、蒸発器)
24 第1膨張弁(膨張弁)
26 膨張弁、第2膨張弁(膨張弁)
41 室内熱交換器(蒸発器、放熱器)
WO2009/047906号公報

Claims (3)

  1. 圧縮機(21)、放熱器(23、41)、膨張弁(24、26)、蒸発器(41、23)が接続されることによって構成された冷媒回路(10、110)を有しており、前記圧縮機、前記放熱器、前記膨張弁、前記蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転を行うとともに、前記冷凍サイクル運転中に、前記放熱器の出口における冷媒の過冷却度が目標過冷却度になるように前記膨張弁の開度を調節する膨張弁過冷却度制御を行う空気調和装置において、
    前記放熱器の中間部分における冷媒の温度を検出する中間温度センサ(45、48)と、前記放熱器の液側における冷媒の温度を検出する液側温度センサ(46、49)と、がさらに設けられており、
    前記過冷却度は、前記中間温度センサによって検出される冷媒の温度から前記液側温度センサによって検出される冷媒の温度を差し引くことによって得られるものであり、
    前記膨張弁過冷却度制御は、前記冷凍サイクル運転の開始時から行われており、
    前記冷凍サイクル運転の開始時に、前記圧縮機を、前記過冷却度が前記目標過冷却度になったものと判定されるまでは、要求空調負荷に応じて設定される目標回転数よりも高い所定回転数に設定し、前記過冷却度が前記目標過冷却度になったものと判定された後に、前記目標回転数まで低下させる液没防止制御を行う、
    空気調和装置(1、101)。
  2. 前記過冷却度が前記目標過冷却度になったことを検知したときに、又は、前記冷凍サイクル運転の開始から所定時間が経過したときに、前記過冷却度が前記目標過冷却度になったものと判定する、
    請求項1に記載の空気調和装置(1、101)。
  3. 前記冷媒回路(10、110)に封入される冷媒は、R32である、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置(1、101)。
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