JP5790736B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置、特に、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品を冷却する冷媒ジャケットを有する空気調和装置に関する。
従来より、特許文献1(特開2010−25374号公報)に示すように、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によってパワー素子のような電気部品を冷却する冷媒ジャケットを有する空気調和装置がある。この空気調和装置では、冷媒ジャケットに結露が発生する結露発生条件を満たす場合に、圧縮機の回転数を所定回転数に上昇させることによって、電気部品の発熱量を増大させて結露の発生を抑える制御を行うようにしている。
上記従来の空気調和装置では、結露発生条件を満たす場合に、圧縮機の回転数を所定回転数に一気に上昇させているため、冷媒回路における冷媒循環量が過大、すなわち、暖房能力が過多になって、サーモオフによる圧縮機の発停を繰り返すおそれがある。また、冷媒としてR32を使用する場合には、低冷媒循環量で暖房能力を確保できることから、冷媒ジャケットから圧縮機の吸入までの間の圧損が小さくなって冷媒ジャケットを通過する冷媒の温度が低くなる傾向にある。このため、冷媒ジャケットにおける結露が発生しやすくなり、上記の圧縮機の回転数を所定回転数に一気に上昇させる制御が行われる頻度も増加するため、サーモオフによる圧縮機の発停をさらに繰り返しやすくなるおそれがある。
本発明の課題は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品を冷却する冷媒ジャケットを有する空気調和装置において、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることにある。
第1の観点にかかる空気調和装置は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器が接続されることによって構成された冷媒回路を有しており、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって圧縮機を駆動する圧縮機用モータのインバータを構成するパワー素子を含む電気部品を冷却する冷媒ジャケットをさらに有する。そして、ここでは、暖房運転時において、冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合には、圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行う。
ここでは、上記のように、暖房運転時において、冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合に、圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行うようにしている。このため、従来の圧縮機の回転数を一気に上昇させる制御を行う場合とは異なり、冷媒回路における冷媒循環量が過大、すなわち、暖房能力が過多になることを抑えつつ、必要最小限の回転数増分で冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
これにより、ここでは、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
しかも、ここでは、冷媒冷却部結露防止制御は、冷媒冷却部結露発生条件を満たす限り、圧縮機の回転数の制御下限である下限回転数に所定の回転数増分を加えることを繰り返す制御である。
ここでは、上記のように、冷媒冷却部結露防止制御を、冷媒冷却部結露発生条件を満たす限り、圧縮機の回転数の制御下限である下限回転数に所定の回転数増分を加えることを繰り返す制御としている。このため、要求暖房能力に応じて圧縮機の回転数を変更する圧縮機容量制御を継続しながら、その下限回転数を段階的に上昇させることによって、実質的に圧縮機の回転数を段階的に上昇させることができる。
これにより、ここでは、暖房運転時に、要求暖房能力に応じて圧縮機の回転数を変更する圧縮機容量制御を継続しながら、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
の観点にかかる空気調和装置は、第1の観点にかかる空気調和装置において、冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、下限回転数が所定の下限回転数上限値に達している場合には、下限回転数に回転数増分を加えないようにする。
ここでは、上記のように、冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、下限回転数が所定の下限回転数上限値に達している場合には、下限回転数に回転数増分を加えないようにしているため、サーモオフによる圧縮機の発停を効果的に抑えることができる。
第3の観点にかかる空気調和装置は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器が接続されることによって構成された冷媒回路を有しており、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって圧縮機を駆動する圧縮機用モータのインバータを構成するパワー素子を含む電気部品を冷却する冷媒ジャケットをさらに有する。そして、ここでは、暖房運転時において、冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合には、圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行う。
ここでは、上記のように、暖房運転時において、冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合に、圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行うようにしている。このため、従来の圧縮機の回転数を一気に上昇させる制御を行う場合とは異なり、冷媒回路における冷媒循環量が過大、すなわち、暖房能力が過多になることを抑えつつ、必要最小限の回転数増分で冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
これにより、ここでは、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
しかも、ここでは、冷媒ジャケットと室外熱交換器との間を流れる冷媒の温度、及び、電気部品の発熱量に基づいて、電気部品に熱的に接触する冷媒ジャケットの冷媒冷却部の温度を予測し、冷媒ジャケットの雰囲気温度に基づいて、露点温度を予測し、予測された冷媒冷却部の温度が、露点温度に基づいて決定される結露判定温度よりも低い場合には、冷媒冷却部結露発生条件を満たすものとする。
冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの指標として最も好ましい指標は、電気部品に熱的に接触する冷媒ジャケットの冷媒冷却部の温度が冷媒ジャケットの雰囲気における露点温度よりも低いかどうかを判定することである。
しかし、冷媒ジャケットの冷媒冷却部の温度は、電気部品に近い部分では高く、電気部品から遠い部分では低くなるため、冷媒冷却部のどの部分の温度を冷媒冷却部の代表的な温度とすることが妥当であるかを決めることが容易ではなく、また、多数の温度センサを冷媒冷却部に設けるとコストアップが発生することになる。
そこで、ここでは、上記のように、冷媒ジャケットと室外熱交換器との間を流れる冷媒の温度、及び、電気部品の発熱量に基づいて、冷媒冷却部の温度を予測するようにしている。そして、冷媒ジャケットの雰囲気温度に基づいて、露点温度を予測し、この予測された冷媒冷却部の温度が、露点温度に基づいて決定される結露判定温度よりも低い場合には、冷媒冷却部結露発生条件を満たすものとしている。ここで、冷媒ジャケットと室外熱交換器との間を流れる冷媒の温度は、室外熱交換器の液側に設けられた温度センサによって検出することができ、また、電気部品の発熱量は、電気部品を流れる電流値から予測することができる。
このように、ここでは、冷媒ジャケットの冷媒冷却部の温度、及び、露点温度を予測し、これらの予測された冷媒冷却部の温度及び露点温度を使用して、冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかを適切に判定することができる。
の観点にかかる空気調和装置は、第1〜第3の観点のいずれかにかかる空気調和装置において、冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、圧縮機の回転数が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たす場合には、圧縮機の回転数を上昇させないようにする。
ここでは、上記のように、冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、圧縮機の回転数が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たす場合には、圧縮機の回転数を上昇させないようにしているため、サーモオフによる圧縮機の発停を効果的に抑えることができる。
の観点にかかる空気調和装置は、第1〜第4の観点のいずれかにかかる空気調和装置において、冷媒回路に封入される冷媒は、R32である。
ここでは、上記のように、冷媒回路に封入される冷媒がR32であるため、低冷媒循環量で暖房能力を確保することができ、冷媒ジャケットから圧縮機の吸入までの間の圧損が小さくなって冷媒ジャケットを通過する冷媒の温度が低くなる傾向にある。このため、冷媒ジャケットにおける結露が発生しやすくなり、上記の圧縮機の回転数を所定回転数に一気に上昇させる制御が行われる頻度も増加するため、サーモオフによる圧縮機の発停をさらに繰り返しやすくなるおそれがある。
しかし、ここでは、上記のように、冷媒冷却部結露防止制御を行うようにしているため、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の観点にかかる空気調和装置では、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。しかも、暖房運転時に、要求暖房能力に応じて圧縮機の回転数を変更する圧縮機容量制御を継続しながら、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
の観点にかかる空気調和装置では、サーモオフによる圧縮機の発停を効果的に抑えることができる。
第3の観点にかかる空気調和装置では、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。しかも、冷媒ジャケットの冷媒冷却部の温度、及び、露点温度を予測し、これらの予測された冷媒冷却部の温度及び露点温度を使用して、冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかを適切に判定することができる。
の観点にかかる空気調和装置では、サーモオフによる圧縮機の発停を効果的に抑えることができる。
の観点にかかる空気調和装置では、冷媒回路に封入される冷媒として、冷媒ジャケットを通過する冷媒の温度が低くなる傾向にあるR32を使用しているが、それにもかかわらず、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケットにおける結露を抑えることができる。
本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第1実施形態にかかる空気調和装置の制御ブロック図である。 室外ユニットの平面断面図である。 室外ユニットの送風機室側前板及び機械室側前板を取り外した状態を示す前面図である。 冷媒冷却部結露防止制御のフローチャートである。 変形例1の冷媒冷却部結露防止制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第2実施形態にかかる空気調和装置の制御ブロック図である。
以下、本発明にかかる空気調和装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる空気調和装置の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
−第1実施形態−
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4とが接続されることによって構成されている。ここで、室外ユニット2と室内ユニット4とは、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。また、この冷媒回路10には、冷媒として、HFC系冷媒の一種であるR32が封入されている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、室内熱交換器41を有している。
室内熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡管5に接続されており、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡管6に接続されている。
室内ユニット4は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための室内ファン42を有している。すなわち、室内ユニット4は、室内熱交換器41を流れる冷媒の加熱源又は冷却源としての室内空気を室内熱交換器41に供給するファンとして、室内ファン42を有している。ここでは、室内ファン42として、室内ファン用モータ42aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等が使用されている。
室内ユニット4には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内熱交換器41には、室内熱交換器41の液側における冷媒の温度Trrlを検出する室内熱交液側温度センサ49と、室内熱交換器41の中間部分における冷媒の温度Trrmを検出する室内熱交中間温度センサ48とが設けられている。室内ユニット4には、室内ユニット4内に吸入される室内空気の温度Traを検出する室内温度センサ50が設けられている。
室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部40を有している。そして、室内側制御部40は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、リモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、冷媒ジャケット29と、膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28とを有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルの低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機21は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)をインバータにより周波数(回転数)制御可能な圧縮機用モータ21aによって回転駆動する密閉式構造となっている。すなわち、圧縮機21は、周波数(回転数)を変化させることで運転容量を制御することが可能に構成されている。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、室外熱交換器23を室内熱交換器41において放熱した冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させる暖房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。ここで、第1ガス冷媒管33は、四路切換弁22と室外熱交換器23のガス側とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34は、四路切換弁22とガス側閉鎖弁28とを接続する冷媒管である。
室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5側とを接続する冷媒管である。
膨張弁26は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。また、膨張弁26は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。膨張弁26は、液冷媒管35の液側閉鎖弁27寄りの部分に設けられている。ここでは、膨張弁26として、電動膨張弁が使用されている。
冷媒ジャケット29は、後述の電装品ユニット70を構成するパワー素子等の高発熱性の電気部品72(被冷却部品)を、室外熱交換器23と膨張弁26との間を流れる冷媒によって冷却する熱交換器である。すなわち、冷媒ジャケット29は、冷房運転時には室外熱交換器23において放熱した後の冷凍サイクルの高圧の冷媒によって電気部品72を冷却する熱交換器として機能し、暖房運転時には膨張弁26よって減圧された後の冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却する熱交換器として機能する。
液側閉鎖弁27及びガス側閉鎖弁28は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁27は、液冷媒管35の端部に設けられている。ガス側閉鎖弁28は、第2ガス冷媒管34の端部に設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するための室外ファン36を有している。すなわち、室外ユニット2は、室外熱交換器23を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器23に供給するファンとして、室外ファン36を有している。ここでは、室外ファン36として、室外ファン用モータ36aによって駆動されるプロペラファン等が使用されている。
室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、吸入管31には、圧縮機21に吸入される冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度Tsを検出する吸入温度センサ43が設けられている。吐出管32には、圧縮機21から吐出される冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の温度Tdを検出する吐出温度センサ44が設けられている。室外熱交換器23には、室外熱交換器23の中間部分における冷媒の温度Tormを検出する室外熱交中間温度センサ45と、室外熱交換器23の液側における冷媒の温度Torlを検出する室外熱交液側温度センサ46とが設けられている。室外ユニット2には、室外ユニット2内に吸入される室外空気の温度Toaを検出する室外温度センサ47が設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部20を有している。そして、室外側制御部20は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4(すなわち、室内側制御部40)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。尚、室外側制御部20は、後述の電装品ユニット70が構成している。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
以上のように、室外ユニット2と、室内ユニット4と、冷媒連絡管5、6とが接続されることによって、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。冷媒回路10は、主として、圧縮機21、放熱器又は蒸発器としての室外熱交換器23、冷媒ジャケット29、膨張弁26、蒸発器又は放熱器としての室内熱交換器41が接続されることによって構成されている。そして、圧縮機21、放熱器としての室外熱交換器23、膨張弁26、蒸発器としての室内熱交換器41の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転としての冷房運転を行うようになっており、この冷房運転を行う際に、冷媒ジャケット29によって、室外熱交換器23と膨張弁26との間を流れる冷凍サイクルの高圧の冷媒によって電気部品72を冷却するようになっている。また、圧縮機21、放熱器としての室内熱交換器41、膨張弁26、蒸発器としての室外熱交換器23の順に冷媒を循環させる冷凍サイクル運転としての暖房運転を行うようになっており、この暖房運転を行う際に、冷媒ジャケット29によって、膨張弁26と室外熱交換器23との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却するようになっている。
<制御部>
空気調和装置1は、室内側制御部40と室外側制御部20とから構成される制御部8によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部40と室外側制御部20とによって、上記の冷房運転や暖房運転等の冷凍サイクル運転を含む空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
制御部8は、図2に示すように、各種センサ43〜50等の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器及び弁21a、22、26、36a、42a等を制御することができるように接続されている。
(2)室外ユニットの構成
次に、図3及び図4を用いて、室外ユニット2の構成について説明する。ここで、図3は、室外ユニット2の平面断面図である。図4は、室外ユニット2の送風機室側前板54及び機械室側前板55を取り外した状態を示す前面図である。尚、以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」や「前面」、「側面」、「背面」、「天面」、「底面」等の方向や面を示す文言は、特にことわりのない限り、図4に示される室外ユニット2を前面とした場合における方向や面を意味する。
室外ユニット2は、ユニットケーシング50の内部空間を鉛直方向に延びる仕切板57で左右に分割することによって送風機室S1と機械室S2とを形成した構造(いわゆる、トランク型構造)を有するものである。室外ユニット2は、ユニットケーシング50の背面及び側面の一部から室外空気を内部へと吸い込んだ後に、ユニットケーシング50の前面から空気を排出するように構成されている。室外ユニット2は、主として、ユニットケーシング50と、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、膨張弁26、冷媒ジャケット29、閉鎖弁27、28、及び、これらの機器を接続する冷媒管31〜35を含む冷媒回路構成部品と、室外ファン36と、複数の電装品が設けられた電装品ユニット70と、各種センサ43〜47とを有している。尚、ここでは、送風機室S1がユニットケーシング50の左側面寄りに形成され、機械室S2がユニットケーシング50の右側面寄りに形成された例を説明するが、左右が逆であってもよい。
ユニットケーシング50は、略直方体状に形成されており、主として、冷媒回路構成部品21〜28と、室外ファン36と、電装品ユニット70とを収容している。ユニットケーシング50は、底板51と、送風機室側側板52と、機械室側側板53と、送風機室側前板54と、機械室側前板55と、天板56とを有している。
底板51は、ユニットケーシング50の底面部分を構成する板状部材である。底板51の下側には、現地据付面に固定される基礎脚58、59が設けられている。
送風機室側側板52は、ユニットケーシング50の送風機室S1寄りの側面部分を構成する板状部材である。送風機室側側板52は、その下部が底板51に固定されている。送風機室側側板52には、室外ファン36によってユニットケーシング50内に吸入される室外空気の吸入口52aが形成されている。
機械室側側板53は、ユニットケーシング50の機械室S2寄りの側面部分の一部と、ユニットケーシング50の機械室S2寄りの背面部分とを構成する板状部材である。機械室側側板53は、その下部が底板51に固定されている。送風機室側側板52の背面側の端部と機械室側側板53の送風機室S1側の端部との間には、室外ファン36によってユニットケーシング50内に吸入される室外空気の吸入口52bが形成されている。
送風機室側前板54は、ユニットケーシング50の送風機室S1の前面部分を構成する板状部材である。送風機室側前板54は、その下部が底板51に固定され、その左側面側の端部が送風機室側側板52の前面側の端部に固定されている。送風機室側前板54には、室外ファン36によってユニットケーシング50の内部に取り込まれた室外空気を外部に吹き出すための吹出口54aが設けられている。
機械室側前板55は、ユニットケーシング50の機械室S2の前面部分の一部と、ユニットケーシング50の機械室S2の側面部分の一部とを構成する板状部材である。機械室側前板55は、その送風機室S1側の端部が送風機室側前板54の機械室S2側の端部に固定され、その背面側の端部が機械室側側板53の前面側の端部に固定されている。
天板56は、ユニットケーシング50の天面部分を構成する板状部材である。天板56は、送風機室側板52や機械室側側板53、送風機室側前板54に固定されている。
仕切板57は、底板51上に配置される鉛直方向に延びる板状部材である。仕切板57は、ユニットケーシング50の内部空間を左右に分割することによって、左側面寄りの送風機室S1と、右側面寄りの機械室S2とを形成している。仕切板57は、その下部が底板51に固定され、その前面側の端部が送風機室側前板54に固定され、その背面側の端部が室外熱交換器22の機械室S2側の端部に固定されている。
室外ファン36は、送風機室S1内において、室外熱交換器23の前面側の位置に、吹出口54aに面するように配置されている。
室外熱交換器23は、略L字形状の熱交換器パネルであり、送風機室S1内において、ユニットケーシング50の左側面及び背面に沿うように配置されている。
圧縮機21は、縦型円筒形状の密閉式圧縮機であり、機械室S2内に配置されている。
電装品ユニット70は、ユニットケーシング50の前面寄りに位置するように、機械室S2内に配置されている。電装品ユニット70は、室外ユニット2内の機器の制御等に使用される複数の電装品が設けられたユニットであり、室外側制御部20を構成している。電装品ユニット70は、主として、基板71と、圧縮機用モータ21aのインバータを構成するパワー素子等の高発熱性の電気部品72を含む複数の電装品とを有している。高発熱性の電気部品72は、基板71の前面に実装されている。
冷媒ジャケット29は、ここでは、液冷媒管35のU字曲げされた部分の長手方向に沿う縦長形状の部材であり、基板71上に支持されている。冷媒ジャケット29は、上下方向に折り返すようにU字曲げされた液冷媒管35が装着される冷媒冷却部29aを有している。冷媒冷却部29aは、基板71に実装された電気部品72を前面から覆うように配置されており、電気部品72に熱的に接触している。
尚、ここでは図示を省略するが、四路切換弁22や膨張弁26等の冷媒回路構成部品や各種センサ43〜47もユニットケーシング50内に配置されている。
(3)空気調和装置の基本動作
次に、空気調和装置1の基本動作について、図1を用いて説明する。空気調和装置1は、基本動作として、冷媒ジャケット29による電気部品72の冷却を行いつつ、冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。また、ここでは、冷房運転中及び暖房運転中に、要求空調能力に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を調節する圧縮機容量制御を行うようになっている。尚、冷房運転、暖房運転及び圧縮機容量制御は、制御部8によって行われる。
<冷房運転>
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(図1の実線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた高圧のガス冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。
室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒は、冷媒ジャケット29に送られる。
冷媒ジャケット29に送られた高圧の液冷媒は、被冷却部品である電気部品72と熱交換を行って加熱される。このとき、電気部品72は、冷媒ジャケット29を流れる高圧の液冷媒の流量(すなわち、冷媒循環量)及び温度に応じて、冷却されることになる。
冷媒ジャケット29において加熱された高圧の液冷媒は、膨張弁26に送られる。
膨張弁26に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁26によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁26で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液側閉鎖弁27及び液冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却され、その後に、室内に供給されることで室内の冷房が行われる。
室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6、ガス側閉鎖弁28及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図1の破線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁28及びガス冷媒連絡管6を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内空気は加熱され、その後に、室内に供給されることで室内の暖房が行われる。
室内熱交換器41で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管5及び液側閉鎖弁27を通じて、膨張弁26に送られる。
膨張弁26に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁26によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁26で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒ジャケット29に送られる。
冷媒ジャケット29に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、被冷却部品である電気部品72と熱交換を行って加熱される。このとき、電気部品72は、冷媒ジャケット29を流れる低圧の気液二相状態の冷媒の流量(すなわち、冷媒循環量)及び温度に応じて、冷却されることになる。
冷媒ジャケット29において加熱された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。
室外熱交換器23で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<圧縮機容量制御>
上記の冷凍サイクル運転中(ここでは、冷房運転中及び暖房運転中)においては、要求空調能力に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を調節する圧縮機容量制御を行うようになっている。
具体的には、冷房運転中においては、圧縮機容量制御として、室内温度センサ50によって検出される室内空気の温度Traとリモコン(図示せず)等によって設定される目標室内温度Trasとの温度差に応じて、圧縮機21の周波数(回転数)を調節する。ここで、室内空気の温度Traと目標室内温度Trasとの温度差は、要求空調能力(ここでは、要求冷房能力)に相当する。そして、要求冷房能力が大きい場合(すなわち、Tra−Trasが大きい場合)には、圧縮機21の周波数(回転数)を大きくする変更を行う。また、要求冷房能力が小さい場合(すなわち、Tra−Trasが小さい場合)には、圧縮機21の周波数(回転数)を小さくする変更を行う。但し、圧縮機21は、圧縮機用モータ21aの特性等を考慮して、下限周波数fm0(下限回転数Nm0)よりも小さい周波数(回転数)で運転を継続させないようにしているため、TraがTrasに達した場合には、冷房能力が過多にならないように、圧縮機21の運転を停止した状態(サーモオフ)に移行し、再び、Tra−Trasが大きくなると、圧縮機21の運転を開始するようになっている。
また、暖房運転中においては、圧縮機容量制御として、室内温度センサ50によって検出される室内空気の温度Traとリモコン(図示せず)等によって設定される目標室内温度Trasとの温度差に応じて、圧縮機21の周波数(回転数)を調節する。ここで、室内空気の温度Traと目標室内温度Trasとの温度差は、要求空調能力(ここでは、要求暖房能力)に相当する。そして、要求暖房能力が大きい場合(すなわち、Tras−Traが大きい場合)には、圧縮機21の周波数(回転数)を大きくする変更を行う。また、要求暖房能力が小さい場合(すなわち、Tras−Traが小さい場合)には、圧縮機21の周波数(回転数)を小さくする変更を行う。但し、圧縮機21は、圧縮機用モータ21aの特性等を考慮して、下限周波数fm0(下限回転数Nm0)よりも小さい周波数(回転数)で運転を継続させないようにしているため、TraがTrasに達した場合には、暖房能力が過多にならないように、圧縮機21の運転を停止した状態(サーモオフ)に移行し、再び、Tras−Traが大きくなると、圧縮機21の運転を開始するようになっている。
(4)冷媒冷却部結露防止制御
上記のように、暖房運転を行う際に、膨張弁26と室外熱交換器23との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却する冷媒ジャケット29を有する空気調和装置1では、冷媒ジャケット29において結露が発生するおそれがある。
これに対して、従来の特許文献1に記載の空気調和装置と同様に、圧縮機21の回転数を一気に上昇させる制御を行うと、冷媒回路10における冷媒循環量が過大、すなわち、暖房能力が過多になって、サーモオフによる圧縮機21の発停を繰り返すおそれがある。また、冷媒としてR32を使用する場合には、低冷媒循環量で暖房能力を確保できることから、冷媒ジャケット29から圧縮機21の吸入までの間の圧損が小さくなって冷媒ジャケット29を通過する冷媒の温度が低くなる傾向にある。このため、冷媒ジャケット29における結露が発生しやすくなり、上記の圧縮機21の回転数を所定回転数に一気に上昇させる制御が行われる頻度も増加するため、サーモオフによる圧縮機21の発停をさらに繰り返しやすくなるおそれがある。
そこで、ここでは、暖房運転時において、冷媒ジャケット29において結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合に、圧縮機21の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行うようにしている。
尚、暖房運転を行う際とは異なり、冷房運転を行う際には、冷媒ジャケット29において結露が発生するおそれがほとんどない。なぜなら、冷房運転を行う際には、冷媒ジャケット29は、室外熱交換器23と膨張弁26との間を流れる冷凍サイクルの高圧の冷媒(この場合の冷媒の温度は、冷媒ジャケット29の雰囲気における温度以上である)によって電気部品72を冷却する熱交換器として機能するからである。
次に、冷媒冷却部結露防止制御について、図1〜図5を用いて説明する。ここで、図5は、冷媒冷却部結露防止制御のフローチャートである。尚、以下に説明する冷媒冷却部結露防止制御は、上記の基本動作と同様、制御部8によって行われる。
暖房運転時において、制御部8は、まず、ステップST1において、冷媒ジャケット29において結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかを判定する。ここで、冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの指標として最も好ましい指標は、電気部品72に熱的に接触する冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfinが冷媒ジャケット29の雰囲気における露点温度Tdewよりも低いかどうかを判定することである。
しかし、冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfinは、電気部品72に近い部分では高く、電気部品72から遠い部分では低くなるため、冷媒冷却部72のどの部分の温度を冷媒冷却部29aの代表的な温度とすることが妥当であるかを決めることが容易ではなく、また、多数の温度センサを冷媒冷却部29aに設けるとコストアップが発生することになる。
そこで、ここでは、冷媒ジャケット29と室外熱交換器23との間を流れる冷媒の温度、及び、電気部品72の発熱量に基づいて、冷媒冷却部29の温度Tfinを予測するようにしている。ここで、冷媒ジャケット29と室外熱交換器23との間を流れる冷媒の温度は、室外熱交換器23の液側に設けられた室外熱交液側温度センサ46によって検出される冷媒の温度Torlを使用し、また、電気部品72の発熱量は、電気部品72を流れる電流値Iinvから予測することができる。具体的には、冷媒冷却部29の温度Tfinを、次式のように、冷媒ジャケット29と室外熱交換器23との間を流れる冷媒の温度Torl、及び、電気部品72を流れる電流値Iinvの関係式として表現して、予測するようにしている。ここで、αは、予め実験的に求められる係数である。
Tfin=Torl+α×Iinv・・・(A)
また、ここでは、冷媒ジャケット29の雰囲気温度に基づいて、露点温度Tdewを予測するようにしている。ここで、冷媒ジャケット29の雰囲気温度は、室外温度センサ47によって検出される室外空気の温度Toaを使用する。具体的には、露点温度Tdewを、次式のように、室外空気の温度Toaの関係式として表現して、予測するようにしている。ここで、βは予め実験的に求められる係数であり、γは露点係数である。
Tdew=β×Toa+γ ・・・(B)
そして、関係式(A)によって予測された冷媒冷却部29aの温度Tfinが、関係式(B)によって予測された露点温度Tdewに基づいて決定される結露判定温度(Tdew+ΔTdew1)よりも低い場合には、冷媒冷却部結露発生条件を満たすものとしている。ここで、ΔTdew1は、結露判定値であり、冷媒冷却部結露防止制御が働きやすくすることを意図する場合には、結露判定温度が結露温度Tdewよりも高い値になるように設定され、冷媒冷却部結露防止制御が働きにくくすることを意図する場合には、結露判定温度が結露温度Tdewに近い値になるように設定される。
このように、ここでは、冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfin、及び、露点温度Tdewを予測し、これらの予測された冷媒冷却部29aの温度Tfin及び露点温度Tdewを使用して、冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかを適切に判定することができる。
尚、冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの指標としては、上記とは異なり、従来の特許文献1に記載されているような種々の指標を採用することも可能である。但し、判定の適切性を考慮すると、上記のように、電気部品72に熱的に接触する冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfinが冷媒ジャケット29の雰囲気における露点温度Tdewよりも低いかどうかを判定することが好ましい。
次に、ステップST1において、冷媒冷却部結露発生条件を満たすものと判定されると、制御部8は、ステップST2において、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)に所定の周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えた後に、再び、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの判定処理に戻る。すなわち、制御部8は、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たす限り、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)に所定の周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えることを繰り返すのである。ここで、圧縮機21は、上記のように、基本制御として圧縮機容量制御を行っているため、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限とは、圧縮機容量制御における制御下限を意味する。このため、ステップST1の処理において、最初に冷媒冷却部結露発生条件を満たすと判定された場合は、圧縮機容量制御における制御下限の初期値である下限周波数fm0(下限回転数Nm0)に所定の周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加え、その後は、周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)が加えられた下限周波数fm(下限回転数Nm)に周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えていくことになる。
このように、ここでは、要求暖房能力に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を変更する圧縮機容量制御を継続しながら、その下限周波数fm(下限回転数Nm)を段階的に上昇させることによって、実質的に圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させることができる。このため、従来の圧縮機21の回転数を一気に上昇させる制御を行う場合とは異なり、冷媒回路10における冷媒循環量が過大、すなわち、暖房能力が過多になることを抑えつつ、必要最小限の回転数増分で冷媒ジャケット29における結露を抑えることができる。
これにより、ここでは、暖房運転時に、要求暖房能力に応じて圧縮機21の周波数(回転数)を変更する圧縮機容量制御を継続しながら、サーモオフによる圧縮機21の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケット29における結露を抑えることができる。
そして、ステップST1において、冷媒冷却部結露発生条件を満たさないものと判定された場合には、制御部8は、ステップST3において、冷媒ジャケット29において結露が発生しないものと判定される冷媒冷却部結露解除条件を満たすかどうかを判定する。ここで、冷媒冷却部結露解除条件を満たすかどうかの指標として、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件と同様に、電気部品72に熱的に接触する冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfinが冷媒ジャケット29の雰囲気における露点温度Tdewよりも高いかどうかを判定することが使用されている。具体的には、関係式(A)によって予測された冷媒冷却部29aの温度Tfinが、関係式(B)によって予測された露点温度Tdewに基づいて決定される結露解除温度(Tdew+ΔTdew2)よりも高い場合には、冷媒冷却部結露解除条件を満たすものとしている。ここで、ΔTdew2は、結露解除値であり、冷媒ジャケット29における結露を確実に抑えた状態を得るために、結露解除温度が結露判定温度よりも高い値になるように設定される。
このように、ここでは、冷媒ジャケット29の冷媒冷却部29aの温度Tfin、及び、露点温度Tdewを予測し、これらの予測された冷媒冷却部29aの温度Tfin及び露点温度Tdewを使用して、冷媒冷却部結露解除条件を満たすかどうかを適切に判定することができる。
次に、ステップST3において、冷媒冷却部結露解除条件を満たすものと判定されると、制御部8は、ステップST4において、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)を、圧縮機容量制御における制御下限の初期値である下限周波数fm0(下限回転数Nm0)に戻した後に、再び、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの判定処理に戻る。これにより、冷媒冷却部結露防止制御が解除される。また、ステップST3において、冷媒冷却部結露解除条件を満たさないものと判定されると、制御部8は、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)を変更せずに、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの判定処理に戻り、冷媒冷却部結露防止制御が継続される。
(5)変形例1
上記第1実施形態では、制御部8は、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たす限り、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)に所定の周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えことを繰り返して、圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させるようにしている。
しかし、圧縮機21の周波数(回転数)を過度に上昇させると、サーモオフによる圧縮機21の発停が発生することになる。
そこで、ここでは、図6に示すように、ステップST1の冷媒冷却部結露発生条件を満たすかどうかの判定処理と、ステップST2の圧縮機21の周波数(回転数)を上昇させる処理との間に、ステップST5の判定処理を加えるようにしている。ここで、ステップST5の判定処理は、圧縮機21の周波数(回転数)が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たすかどうかを判定する処理である。具体的には、ここでは、ステップST5は、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)が所定の下限周波数上限値fmx(下限回転数上限値Nmx)に達しているかどうか、すなわち、fm(Nm)≦fmx(Nmx)を満たすかどうかを判定している。そして、ステップST5において、fm(Nm)≦fmx(Nmx)を満たす場合には、ステップST2の圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させる処理を行い、fm(Nm)≦fmx(Nmx)を満たさない場合には、ステップST2の圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させる処理を行わないようにするのである。すなわち、制御部8は、ステップST1において冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、ステップST5において下限周波数fm(下限回転数Nm)が下限周波数上限値fmx(下限回転数上限値Nmx)に達している場合には、下限周波数fm(下限回転数Nm)に周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えないようにするのである。
これにより、制御部8は、冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、圧縮機21の周波数(回転数)が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たす場合には、圧縮機21の周波数(回転数)を上昇させないようにすることができるため、サーモオフによる圧縮機21の発停を効果的に抑えることができる。
(6)変形例2
上記第1実施形態及びその変形例1では、冷媒冷却部結露防止制御として、圧縮機21の周波数(回転数)の制御下限である下限周波数fm(下限回転数Nm)に所定の周波数増分Δfm(回転数増分ΔNm)を加えることを繰り返すことで、圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させるようにしている。
しかし、圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させる制御は、これに限定されるものではない。
例えば、ステップST2において、制御部8は、圧縮機容量制御を一時的に中断して、圧縮機21の周波数(回転数)の現在値に所定の周波数増分(回転数増分)を加えることを繰り返すことで、圧縮機21の周波数(回転数)を段階的に上昇させるようにしてもよい。この場合には、制御部8は、ステップST4において、圧縮機容量制御に復帰することで冷媒冷却部結露防止制御を解除して、圧縮機21の周波数(回転数)を元に戻すようにすればよい。
また、ステップST5については、圧縮機21の周波数(回転数)が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たすかどうかの判定を、冷媒冷却部結露防止制御中の圧縮機21の周波数(回転数)の現在値が、上限周波数(上限回転数)に達しているかどうかによって行い、ステップST1において冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、ステップST5において周波数(回転数)の現在値が上限周波数(上限回転数)に達している場合には、周波数(回転数)の現在値に所定の周波数増分(回転数増分)を加えないようにすればよい。
−第2実施形態−
上記の第1実施形態及びその変形例1、2では、1つの膨張弁26を有しており、この膨張弁26と室外熱交換器23との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却する冷媒ジャケット29が設けられた冷媒回路10を備えた空気調和装置1において、冷媒冷却部結露防止制御を適用しているが、これに限定されるものではない。
例えば、図7及び図8に示すように、2つの膨張弁24、26を含む冷媒回路110を有する空気調和装置101に、第1実施形態及びその変形例1、2と同様の冷媒冷却部結露防止制御を適用するようにしてもよい。
ここで、冷媒回路110を有する空気調和装置101の構成は、室外ユニットの構成が異なる点を除き、第1実施形態の空気調和装置1の構成と同様であるため、以下においては、室外ユニット102の構成を中心に説明する。
室外ユニット102は、室外に設置されており、冷媒回路110の一部を構成している。室外ユニット102は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、第1膨張弁24と、レシーバ25と、第2膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28と、レシーバガス抜き管30とを有している。また、室外ユニット102は、室外ファン36、各種センサ43〜47、及び、室外側制御部40を有している。尚、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、液側閉鎖弁27、ガス側閉鎖弁28、各種センサ43〜47、及び、室外ファン36は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第1膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する上流側膨張弁として機能する弁である。また、第1膨張弁24は、暖房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する下流側膨張弁として機能する弁である。第1膨張弁24は、液冷媒管35の室外熱交換器23寄りの部分に設けられている。ここでは、第1膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
レシーバ25は、第1膨張弁24と第2膨張弁26との間に設けられている。レシーバ25は、冷房運転時及び暖房運転時には、冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を溜めることが可能な容器である。
第2膨張弁26は、第1実施形態とは異なり、冷房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する下流側膨張弁として機能する弁である。また、第2膨張弁26は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する上流側膨張弁として機能する弁である。
冷媒ジャケット29は、ここでは、電気部品72(被冷却部品)を、室外熱交換器23と第1膨張弁24との間を流れる冷媒によって冷却する熱交換器である。すなわち、冷媒ジャケット29は、冷房運転時には室外熱交換器23において放熱した後の冷凍サイクルの高圧の冷媒によって電気部品72を冷却する熱交換器として機能し、暖房運転時には第1膨張弁24よって減圧された後の冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却する熱交換器として機能する。
レシーバガス抜き管30は、レシーバ25内に溜まった冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒を圧縮機21の吸入管31に導く冷媒管である。レシーバガス抜き管30は、レシーバ25の上部と吸入管31の途中部分との間を接続するように設けられている。レシーバガス抜き管30には、レシーバガス抜き弁30a、キャピラリーチューブ30b、及び、逆止弁30cが設けられている。レシーバガス抜き弁30aは、レシーバガス抜き管30の冷媒の流れをON/OFFする開閉制御可能な弁であり、ここでは、電磁弁が使用されている。キャピラリーチューブ30bは、レシーバ25内に溜まったガス冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する機構であり、ここでは、レシーバガス抜き管よりも細径のキャピラリーチューブが使用されている。逆止弁30cは、レシーバ25側から吸入管31側への冷媒の流れのみを許容する弁機構であり、ここでは、逆止弁が使用されている。
室外側制御部20は、第1実施形態と同様、室内側制御部40とともに制御部8を構成している。尚、ここでは、第1実施形態とは異なり、2つの膨張弁24、26及びレシーバガス抜き弁30aも制御部8によって制御されるようになっている。また、ここでは、第1実施形態と同様に、基本動作として、圧縮機容量制御が行われる。
そして、このような空気調和装置101においても、第1実施形態の空気調和装置1と同様に、暖房運転を行う際に、第1膨張弁24と室外熱交換器23との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品72を冷却する冷媒ジャケット29を有する空気調和装置1では、冷媒ジャケット29において結露が発生するおそれがあるが、第1実施形態及びその変形例1、2と同様の冷媒冷却部結露防止制御を行うことによって、暖房運転時に、サーモオフによる圧縮機21の発停の発生を抑えつつ、冷媒ジャケット29における結露を抑えることができる。
−他の実施形態−
上記の第1実施形態及びその変形例、第2実施形態では、冷媒としてR32が使用されているが、これに限定されるものではなく、他の冷媒を使用してもよい。
本発明は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、膨張弁と室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品を冷却する冷媒ジャケットを有する空気調和装置に対して、広く適用可能である。
1、101 空気調和装置
10、110 冷媒回路
21 圧縮機
23 室外熱交換器
24、26 膨張弁
29 冷媒ジャケット
29a 冷媒冷却部
41 室内熱交換器
72 電気部品
特開2010−25374号公報

Claims (5)

  1. 圧縮機(21)、室内熱交換器(41)、膨張弁(24、26)、室外熱交換器(23)が接続されることによって構成された冷媒回路(10、110)を有しており、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張弁、前記室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、前記膨張弁と前記室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって前記圧縮機を駆動する圧縮機用モータのインバータを構成するパワー素子を含む電気部品(72)を冷却する冷媒ジャケット(29)をさらに有する空気調和装置において、
    前記暖房運転時において、前記冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合には、前記圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行い、
    前記冷媒冷却部結露防止制御は、前記冷媒冷却部結露発生条件を満たす限り、前記圧縮機(21)の回転数の制御下限である下限回転数に所定の回転数増分を加えることを繰り返す制御である、
    気調和装置(1、101)。
  2. 前記冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、前記下限回転数が所定の下限回転数上限値に達している場合には、前記下限回転数に前記回転数増分を加えないようにする、
    請求項に記載の空気調和装置(1、101)。
  3. 圧縮機(21)、室内熱交換器(41)、膨張弁(24、26)、室外熱交換器(23)が接続されることによって構成された冷媒回路(10、110)を有しており、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張弁、前記室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転を行う際に、前記膨張弁と前記室外熱交換器との間を流れる冷凍サイクルの低圧の冷媒によって電気部品(72)を冷却する冷媒ジャケット(29)をさらに有する空気調和装置において、
    前記暖房運転時において、前記冷媒ジャケットにおいて結露が発生するものと判定される冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合には、前記圧縮機の回転数を段階的に上昇させる冷媒冷却部結露防止制御を行い、
    前記冷媒ジャケット(29)と前記室外熱交換器(23)との間を流れる冷媒の温度、及び、前記電気部品の発熱量に基づいて、前記電気部品に熱的に接触する前記冷媒ジャケットの冷媒冷却部(29a)の温度を予測し、
    前記冷媒ジャケットの雰囲気温度に基づいて、露点温度を予測し、
    前記予測された前記冷媒冷却部の温度が、前記露点温度に基づいて決定される結露判定温度よりも低い場合には、前記冷媒冷却部結露発生条件を満たすものとする、
    気調和装置(1、101)。
  4. 前記冷媒冷却部結露発生条件を満たす場合であっても、前記圧縮機(21)の回転数が過度に高い冷媒冷却部結露防止制御制限条件を満たす場合には、前記圧縮機の回転数を上昇させないようにする、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置(1、101)。
  5. 前記冷媒回路(10、110)に封入される冷媒は、R32である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置(1、101)。
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