JP5852756B1 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッド本体と錘部材とを具えたゴルフクラブヘッドに関し、詳しくは大きな慣性モーメントを具えたゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】 内部に中空部iを具えたゴルフクラブヘッドであって、フェース部、クラウン部及びソール部を有するヘッド本体10と、ヘッド本体10の中空部i内に配された錘部材11とを具える。錘部材11は、ヘッド本体10のトウ側に固定されたトウ側の端部11aと、ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部11bとの間を連続してのびている。スイートスポットを含むヘッド縦断面において、錘部材11は、ヘッド本体の内面と接触することなく設けられている。錘部材のトウ・ヒール方向の中央部は、錘部材のトウ側部の断面積及びヒール側部の断面積よりも小さい断面積を有している。【選択図】 図3

Description

本発明は、ヘッド本体と錘部材とを具えたゴルフクラブヘッドに関し、詳しくは大きな慣性モーメントを具えたゴルフクラブヘッドに関する。
下記特許文献1は、いわゆる浅く低いヘッド重心を提供するために、カップ状のフェース部材と、これに接合されるヘッド本体とを含む中空のゴルフクラブヘッドを開示している。ヘッド本体のソール部には、トウ・ヒール方向にのびる舌状の錘部材が固着されている。この錘部材は、フェース部材の内側のキャビティに位置するように前側にのびている。
米国特許第8328661号明細書
しかしながら、上述のヘッドは、錘部材が、ソール部の内面に固着されているため、ソール部が高い曲げ剛性を有する。このため、上述のヘッドは、ボール打撃時、明らかにヘッド本体が十分に撓み難く、反発性能を損ねるというおそれがある。また、上述のヘッドでは、ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメント(以下、単に、「慣性モーメント」という。)が小さいという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、大きな慣性モーメントを具えることが可能なゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
本願の第1の発明は、内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、フェース部、クラウン部及びソール部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、前記錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部と、ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部との間を連続してのびており、スイートスポットを含むヘッド縦断面において、前記錘部材は、ヘッド本体の内面と接触することなく設けられており、前記錘部材のトウ・ヒール方向の中央部の断面積は、前記錘部材のトウ側部の断面積及び前記錘部材のヒール側部の断面積よりも小さい。
第1の発明の一態様では、前記錘部材の前記中央部は、前記ヘッド縦断面の位置を含む領域であることが望ましい。
第1の発明の一態様では、前記錘部材の重心は、ヘッド重心よりも前記フェース部側に位置しているのが望ましい。
第1の発明の一態様では、前記錘部材の重心は、ヘッド重心よりも前記ソール部側に位置しているのが望ましい。
第1の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記錘部材には、前記フェース部側に凹んだ凹部が設けられているのが望ましい。
第1の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記凹部は、略三角形状であるのが望ましい。
第1の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記凹部は、前記フェース部側に凸の円弧状であるのが望ましい。
第1の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記凹部は、ヘッド重心から3mm以内に位置する中心を有した円弧に沿った曲線状に形成されているのが望ましい。
本願の第2の発明は、内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、前記錘部材は、トウ側の錘部材と、ヒール側の錘部材とを含み、前記トウ側の錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくヒール側にのびかつ前記中空部内で途切れる第1端部を有し、前記ヒール側の錘部材は、前記ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくトウ側にのびかつ前記中空部内で途切れる第2端部を有し、前記第1端部と前記第2端部とは、互いに離間している。
第2の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記第1端部と前記第2端部とは、トウ・ヒール方向に離間しており、その離間長さは、ヘッド後方に向かって大きくなっているのが望ましい。
第2の発明の一態様では、ヘッド平面視において、前記第1端部と前記第2端部は、ヘッド重心から3mm以内に位置する中心を有した円弧に沿った曲線状に形成されている請求項9又は10に記載のゴルフクラブヘッド。
第2の発明の一態様では、重心深度が、ヘッドのフェースプログレッション以上でかつ27.0mm以下であり、ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントが2700g・cm以上であるのが望ましい。
第2の発明の一態様では、下式で定義される重心深度率が、{100×フェースプログレッション(mm)/ヘッド前後方向最大長さ(mm)}%〜33.0%の範囲内であるのが望ましい。
重心深度率(%)=100×重心深度(mm)/ヘッド前後方向最大長さ(mm)
第2の発明の一態様では、ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントが2800g・cm以上であるのが望ましい。
第2の発明の一態様では、ヘッド前後方向、ヘッド上下方向及びトウ・ヒール方向のいずれか1方向で、前記トウ側の錘部材又はヒール側の錘部材の位置を変える調節手段を含むことが望ましい。
本発明の第1の態様は、内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、フェース部、クラウン部及びソール部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具えている。前記錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部と、ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部との間を連続してのびている。スイートスポットを含むヘッド縦断面において、前記錘部材は、フェース部、及び前記ソール部と接触することなく設けられている。また、前記錘部材のトウ・ヒール方向の中央部は、前記錘部材のトウ側部の断面積及びヒール側部の断面積よりも小さい断面積を有している。このような錘部材は、ソール部の剛性を過度に高めることないので、本発明のゴルフクラブヘッドは、高い反発性能が期待され得る。また、錘部材は、例えばトウ側及びヒール側により多くの重量を配分することができるため、本発明のゴルフクラブヘッドは、大きな慣性モーメントを具え、ミスショット時でも打球の方向性が安定する。
本発明の第2の態様は、内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具えている。前記錘部材は、トウ側の錘部材と、ヒール側の錘部材とを含んでいる。前記トウ側の錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくヒール側にのびかつ前記中空部内で途切れる第1端部を有する。前記ヒール側の錘部材は、前記ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくトウ側にのびかつ前記中空部内で途切れる第2端部を有する。前記第1端部と前記第2端部とは、互いに離間している。このような錘部材は、ソール部の剛性を過度に高めることないので、本発明のゴルフクラブヘッドは、高い反発性能が期待され得る。また、錘部材は、例えばトウ側及びヒール側により多くの重量を配分することができるため、本発明のゴルフクラブヘッドは、大きな慣性モーメントを具え、ミスショット時でも打球の方向性が安定する。
本発明の第1実施形態のゴルフクラブヘッドの全体斜視図である。 図1のゴルフクラブヘッドの縦断面図である。 図2のゴルフクラブヘッドの後側部材の斜視図である。 図3の後側部材の正面図である。 図1のゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ、図5のT−T線断面、C−C線断面及びH−H線断面である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。 図8の断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。 本発明の第2実施形態のゴルフクラブヘッドの全体斜視図である。 図11のゴルフクラブヘッドの後側部材の斜視図である。 図12の後側部材の正面図である。 図11のゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ、図14のT−T線断面図及びH−H線断面図である。 ゴルフクラブヘッドの基準状態の側面図である。 重心深度と慣性モーメントとの関係を示すグラフである。 重心深度率と慣性モーメントとの関係を示すグラフである。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの水平断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。 錘部材の他の態様を示すゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。 比較例のゴルフクラブヘッドの縦断面図である。
以下、本発明のいくつかの実施形態が図面に基づき説明される。本明細書では、全ての実施形態を通して、同一乃至共通する部材に、同じ符号が付されている。
[第1実施形態]
図1には、この実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1の斜視図が示されている。ヘッド1は、内部の中空部iを画定するように、フェース部2、クラウン部3、ソール部4、サイド部5を含んでいる。
フェース部2は、ボールの打撃面であるフェース2aを有している。クラウン部3は、フェース部2に連なりヘッド上面を形成している。ソール部4は、フェース部2に連なりヘッド底面を形成している。サイド部5は、クラウン部3とソール部4との間をつないでいる。このサイド部5のトウ側及びヒール側は、それぞれフェース部2に接続されている。クラウン部3のヒール側には、ホーゼル部6が設けられている。ホーゼル部6は、シャフト(図示省略)が固定可能なように、シャフト差込孔6aを有した筒状である。
本実施形態のヘッド1は、ウッド型のものが示されている。ウッド型のヘッドは、少なくともドライバー(#1)、ブラッシー(#2)、スプーン(#3)、バフィ(#4)及びクリーク(#5)を含んでいる。加えて、ウッド型のヘッドは、先に列挙されたものと番手又は名称が異なっていても、略類似した形状を持つヘッドを含む。他の実施形態では、ヘッド1はユーティリティー型に構成され得るし、中空構造であればアイアン型であっても良い。
図2には、図1のA−A断面図が示されている。この断面図は、スイートスポットSSを含むヘッド縦断面である。スイートスポットSSとは、ヘッド重心CGからフェース2aに下ろした垂線Nの足である。上記ヘッド縦断面とは、ヘッド1が規定のライ角及びロフト角及びフック角で水平面HPに置かれた基準状態において、前記垂線Nを含み水平面HPと直角な断面のことである。「規定のライ角」及び「規定のロフト角」は、当該ヘッド1に定められたライ角及びロフト角である。また、このヘッド縦断面と直角な軸線方向は、トウ・ヒール方向として定義される。ヘッド平面視において、トウ・ヒール方向と直角な軸線方向は、ヘッド前後方向として定義される。
ヘッド1は、ヘッド本体10と、錘部材11とを含んで構成されている。
ヘッド本体10は、前記したフェース部2、クラウン部3、ソール部4、サイド部5及びホーゼル部6を全て含んでおり、中空部iを囲んでいる外殻の部分である。本実施形態のヘッド本体10は、例えば、金属材料で形成されている。この金属材料として、例えば、ステンレス、マレージング鋼、チタン合金、マグネシウム合金又はアルミニウム合金が採用され得る。ヘッド本体10は、繊維強化樹脂で作られても良い。好ましい態様では、ヘッド本体10は、USGAのゴルフ規則を満足するように、470cc以下、より好ましくは460cc以下で定められる。
ヘッド本体10は、例えば、前側部分10aと、後側部分10bとから構成されている。ヘッド1において、前側は、フェース2a側を意味し、後側は、フェース2aとは反対側を意味する。
前側部分10aは、フェース部2を含んだ部分である。本実施形態の前側部分10aは、フェース部2の全部と、フェース部2の周縁からヘッド後方に折り曲げられているフランジ部13とを含んでいる。これにより、前側部分10aは、ヘッド後方に開口縁O1を有する浅い略カップ状に形成されている。フランジ部13は、クラウン部3、ソール部4、サイド部5のトウ側及びサイド部5のヒール側の各前側部分を形成している。
図3には、ヘッド本体10の後側部分10bの斜視図が示されている。後側部分10bは、前側部分10aよりもヘッド後側を構成している。後側部分10bは、クラウン部3、ソール部4、サイド部5の各後側部分を形成している。これにより、後側部分10bは、ヘッド前側に開口縁O2を有したやや深い略カップ状に形成されている。本実施形態では、ホーゼル部6は、後側部分10bに含まれているが、特にこの態様に限定されるものではない。
図2に示されるように、前側部分10aと後側部分10bとは、互いの開口縁O1、O2とを向きあわせて、例えば、溶接により固着されている。前側部分10a、後側部分10bの形態は、一例であり、上記の態様に限定されるものではない。
錘部材11は、ヘッド本体10の中空部iに配されている。錘部材11は、例えば、ヘッド本体10と同じ材料か、又は、それよりも大きい比重を有した材料で構成されるのが望ましい。錘部材11の材料は、ヘッド本体10を構成する材料に応じて適宜選択され得る。錘部材11の材料としては、特に制限はないが、例えば、ステンレス、チタン合金、銅合金又はタングステン合金、マレージング鋼等の金属材料が好適である。本発明の他の実施形態では、錘部材11は、ヘッド本体10と同一の材料で形成される。例えば、錘部材11とヘッド本体10とは、鋳造で一体に成形されても良い。この場合、錘部材11は、ヘッド本体10と同じ比重を有する。
図3に示したように、錘部材11は、トウ・ヒール方向にのびている。トウ・ヒール方向にのびているとは、単に、トウ・ヒール方向に長さを有していることを意味している。従って、錘部材11は、中空部iの中で最もトウ側から最もヒール側まで連続して全範囲をのびている必要はない。
図2に示されるように、錘部材11は、上記ヘッド縦断面において、ヘッド本体10の内面と接触することなく設けられている。即ち、錘部材11の横断面の輪郭線は、ヘッド本体10のフェース部2、クラウン部3、ソール部4及びサイド部5の各内面と接触することなく設けられている。図2から明らかなように、錘部材11とヘッド本体10との間には、連続した隙間が設けられ、錘部材11は、この縦断面において、あたかも宙に浮いたように配置されている。上記隙間は、ボール打撃時にヘッド本体10が弾性変形したときでも、両者を非接触の状態に保つ。このような観点から、隙間は、好ましくは、1mm以上、より好ましくは2mm以上、さらに好ましくは3mm以上とされるのが良い。
フェース2aでボールを打撃した場合、上記ヘッド縦断面において、フェース部2及びソール部4は、実質的に錘部材11の制約を受けることなく撓むことができる。さらに、本実施形態の錘部材11は、クラウン部3やソール部4の剛性を過度に高めることもない。従って、本実施形態のヘッド1は、ボール打撃時、クラウン部3やソール部4は、柔軟に撓むことができるので、優れた反発性能を発揮できる。
図2のヘッド縦断面において、錘部材11は、例えば、フェース部2とソール部4とがなすコーナ部(リーディングエッジ2e)側に寄せて設けられているのが望ましい。この実施形態では、錘部材11は、ヘッド本体10の前側部分10aの開口縁O1をフェース側に越えている部分を含んでいる。好ましい実施形態では、錘部材11の重心gは、ヘッド重心CGよりもフェース部2側でかつソール部4側に位置している。さらに好ましい一態様では、錘部材11の全部が、ヘッド重心CGよりもソール部4側に位置している。さらに好ましい一態様では、錘部材11の全部が、ヘッド重心CGよりもフェース部2側に位置している。このようなヘッド1は、より低くかつ浅いヘッド重心CGを持つことができるので、例えば、上級者が好む弾道(低スピン量の弾道)を達成しうる。
図4には、後側部分10bの正面図が示されている。錘部材11は、ヘッド本体10のトウ側に固定されたトウ側の端部11aと、ヘッド本体10のヒール側に固定されたヒール側の端部11bとを有し、これらの間を連続してのびている。錘部材11のトウ側の端部11aは、例えば、後側部分10bのサイド部5のトウ側の内面5tに固着されている。錘部材11のヒール側の端部11bは、例えば、後側部分10bのサイド部5のヒール側の内面5hに固着されている。錘部材11は、前記端部11a、11bを除いて、トウ・ヒール方向に連続してヘッド本体10の内面から離れており、これにより、中空部iの中で棒状に架け渡されている。
ソール部4とサイド部5との境界については、外観上、明瞭なエッジ又は曲率の著しい変化で区別しうる場合には、それらのエッジ又は曲率が変化している位置として区別され得る。これらの方法でもソール部4とサイド部5との境界が特定し得ない場合、ソール部4は、図2及び図4に示されるように、基準状態において、水平面HPからの高さhが4mm以内の範囲内の領域として、便宜的に定められる。
この態様では、錘部材11の各端部11a、11bは、ヘッド本体10と(例えば鋳造により)一体的に成形されている。一体成形に加えて、錘部材11とヘッド本体10とが、溶接により接合されていてもよい。これにより、両者が強固に接合され、耐久性に優れたヘッド1が得られる。溶接で固着される場合、錘部材11に、ヘッド本体10よりもさらに高比重の材料が採用可能であり、さらには、錘部材11をよりソール側に接近させることができる。
図2及び図4に示されるように、錘部材11は、ソール部4側を向く底面15と、クラウン部3側を向く上面16とを含んでおり、本実施形態では錘部材11の横断面が略矩形状に形成されている。錘部材11の横断面形状の他の態様として、例えば、円形状、楕円状、三角形状、平行四辺形状又は台形状などが採用されても良い。
基準状態の正面視において、錘部材11の上面16は、例えば、実質的にトウ・ヒール方向に沿って真っ直ぐにのびていても良いし、本実施形態のように、ソール部4側に凸で湾曲する部分を含んでいていても良い。底面15も、例えば、実質的にトウ・ヒール方向に沿って真っ直ぐにのびていても良いし、本実施形態のように、ソール部4側に凸で湾曲する部分17を含んでいていても良い。このような錘部材11は、より低いヘッド重心CGを提供するのに役立つ。
図5には、ヘッド1の水平面HPに沿った水平断面が示されている。図6の(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、錘部材11のトウ側部11T、中央部11C及びヒール側部11Hとして、図5のT−T線断面、C−C線断面及びH−H線断面での錘部材11の断面形状が示されている。C−C線断面は、スイートスポットSSを含む前記ヘッド縦断面と同じ位置である。即ち、錘部材11の中央部11Cは、前記ヘッド縦断面の位置を含む領域とされる。T−T線断面及びH−H線断面は、C−C線断面から、それぞれトウ側及びヒール側に、錘部材11の上面16のトウ・ヒール方向の長さの30%の距離を隔てた位置である。
図5及び図6に示されるように、錘部材11の中央部11Cは、錘部材11のトウ側部11Tの断面積At及びヒール側部11Hの断面積Ahよりも小さい断面積Acを有している。このような錘部材11は、中央部11Cよりも、トウ側部11T及びヒール側部11Hに、より多くの重量を配分することができる。従って、本実施形態のヘッド1は、浅いヘッド重心CGと、大きな慣性モーメントとを両立させる。
このような作用をより高めるために、中央部11Cの最小の断面積Acは、トウ側部11Tの最大の断面積及びヒール側の最大の断面積の80%以下、さらに好ましくは70%以下、さらに好ましくは60%以下とされ、本実施形態では、約50%の例が示されている。
図5の実施形態では、錘部材11には、ヘッド平面視において、フェース部2側に凹んだ凹部18が設けられている。これにより、錘部材11の中央部11Cは、他の部分に比べて、ヘッド前後方向の小さい幅を持ち、ひいては、断面積(重量)が低減されている。本実施形態の凹部18は、略V字状に形成されている。好ましい態様では、凹部18は、ヘッド重心CGよりも前側でかつヘッド重心CGを通るヘッド前後方向線上に設けられるのが望ましい。より好ましくは、凹部18の略V字状の頂部が、ヘッド重心CGを通るヘッド前後方向線上に設けられるのが望ましい。これにより、錘部材11は、中央部11Cで最も小さい断面積を有し、そこからトウ側部11T及びヒール側部11Hに向かって断面積が滑らかに増加させることができる。さらに好ましい態様では、凹部18は、ヘッド後方に向かって凹部の幅dが漸増する。このような錘部材11は、ヘッド重心CGからトウ側及びヒール側のより離れた位置に、多くの重量を配分することができる。
図7には、凹部18の他の態様が示されている。この態様では、ヘッド平面視において、錘部材11の凹部18は、フェース部2側に凸の円弧状で形成されている。凹部18の輪郭は、好ましくは、ヘッド重心CGを中心とする半径Rの円弧状に形成される。もっとも、円弧状の中心点は、ヘッド重心CGと一致することが最良であるが、他の設計上の要素や製造上の誤差などにより、そこからずれることも許容される。例えば、凹部18の輪郭を規定する円弧の中心は、例えば、ヘッド重心CGから5.0mm以内、好ましくは3.0mm以内、より好ましくは2.0mm以内、さらに好ましくは1.0mm以内、最も好ましくは0.5mm以内に位置しても良い。
図8及び図9には、錘部材11の取付方法について、他の態様が示されている。この態様では、錘部材11は、ヘッド本体10の後側部分10bにネジ22で固着されている。後側部分10bのサイド部の5のトウ側及びヒール側には、それそれ、錘部材11を取り付けるためのトウ側の取付部20及びヒール側の取付部21が設けられている。
トウ側の取付部20は、錘部材11のトウ側の端部11aを前側から挿入しうる溝24と、錘部材11にネジ22を挿入するための孔23とが設けられている。この孔23は、トウ側の取付部20を、例えば、トウ・ヒール方向にのびて貫通している。
ヒール側の取付部21は、錘部材11のヒール側の端部11bを前側から挿入しうる溝25と、錘部材11にネジ22を挿入するための孔26とが設けられている。この孔26は、ヒール側の取付部21を、例えば、トウ・ヒール方向にのびて貫通している。
錘部材11には、そのトウ側の端部11a及びヒール側の端部11bに、それぞれ、ネジ孔27及び28が設けられている。錘部材11は、各取付部20、21の溝24、25に、前側から挿入される。これにより、錘部材11が、ヘッド本体10の後側部分10bで仮保持される。次に、各孔23、26からそれぞれネジ22が挿入され、錘部材11のネジ孔27、28に固定される。図9には、錘部材11が固定された状態の断面図が示されている。このように、本実施形態では、簡単な構成でヘッド1が製造され得る。
上記実施形態において、例えば、ネジや錘部材11には、ヘッド本体10よりも大きな比重を有する材料が用いられても良い。これにより、ヘッド1のトウ及びヒール側に多くの質量が配分され、より大きな慣性モーメントを有するヘッド1を提供できる。
図10には、第1実施形態のさらに他の態様が示されている。この態様では、錘部材11は、ヘッド本体10のソール部4にネジで固着されている。後側部分10bのソール部4には、錘部材11を取り付けるためのトウ側の取付部31及びヒール側の取付部32が設けられている。
トウ側の取付部31は、ヘッド外面40を局部的に凹ませることにより、中空部i内に突出する凸部として形成されている。この凸部は、錘部材11のトウ側の端部11aを下側から支えている。同様に、ヒール側の取付部32は、ヘッド外面40を局部的に凹ませることにより、中空部i内に突出する凸部として形成されている。この凸部は、錘部材11のヒール側の端部11bを下側から支えている。これにより、錘部材11は、トウ側の取付部31とヒール側の取付部32とで支持され、これらの間では、ソール部4の内面と接触することがない。
トウ側の取付部31及びヒール側の取付部32には、それぞれ、貫通する孔33及び36が形成されている。錘部材11には、各孔33、36に連続するように、ネジ穴34、37が形成されている。ネジ35、38は、例えば、ソール部4の外面側からそれぞれ孔33、36を通って、ネジ穴34、37に固着される。
この実施形態では、錘部材11はソール部4に固着されるが、上記したヘッド縦断面Aを含む広い範囲で、錘部材11をヘッド本体10から離間させることができるので、前記実施形態と同様の作用が期待され得る。
全ての第1実施形態を通し、特に好ましい実施形態では、ヘッド正面視において、錘部材11がヘッド本体10と離間している領域の水平面HPに沿った長さWは、例えば、ヘッド幅の35%以上、好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上とされる。ヘッド幅は、基準状態のヘッドの正面視において、最もトウ側に突出したトウ側端位置と、水平面から22.23mmの高さの位置のヒール点との間の水平方向距離として定義される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態が説明される。第2実施形態において、第1実施形態で説明されたものと同じ又は共通する要素については同一の符合が付されている。そして、それらの要素については、第1実施形態の説明が援用されるため、詳細な説明が省略されている点に留意すべきである。
図11には、第2実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)100の斜視図が示されている。ヘッド100は、内部の中空部iを画定するように、フェース部2、クラウン部3、ソール部4、サイド部5及びホーゼル部6が設けられている。この実施形態のヘッド100も、ウッド型のものが示されているが、これに限定されるものではない。
ヘッド100は、ヘッド本体10と、ヘッド本体10の中空部iに配された錘部材110とを具えている。ヘッド本体10の構成については、第1実施形態と同じものが採用されている。
図12は、ヘッド本体10の後側部分10bの斜視図が示されている。図13には、後側部分10bの正面図が示されている。図14には、ヘッド100の水平面HPに沿った水平断面図が示されている。図12乃至14に示されるように、錘部材110は、トウ側の錘部材112と、ヒール側の錘部材114とを含んでいる。
図13に示されるように、トウ側の錘部材112は、ヘッド本体10のトウ側に固定されたトウ側の端部112aからヒール側にのびかつ中空部i内で途切れる第1端部112bを有する。トウ側の錘部材112は、トウ側の端部112aのみでヘッド本体10と接触しており、そこから第1端部112bまで、ヘッド本体10の内面と接触することなく、例えば、棒状にのびている。好ましい態様では、トウ側の錘部材112は、本実施形態のように、横断面の最大寸法(横断面が円形の場合にはその直径、横断面が矩形の場合にはヘッド前後方向の長さ)よりも大きいトウ・ヒール方向の長さを有する。
ヒール側の錘部材114は、ヘッド本体10のヒール側に固定されたヒール側の端部114aからトウ側にのびかつ中空部i内で途切れる第2端部114bを有する。ヒール側の錘部材114は、ヒール側の端部114aのみでヘッド本体10と接触しており、そこから第2端部114bまで、ヘッド本体10の内面と接触することなく、例えば、棒状にのびている。好ましい態様では、ヒール側の錘部材114は、本実施形態のように、横断面の最大寸法よりも大きなトウ・ヒール方向の長さを有する。
図15(a)及び(b)には、図14のT−T線断面、及び、H−H線断面がそれぞれ示されている。本実施形態のトウ側の錘部材112及びヒール側の錘部材114は、その横断面の周囲には、連続した隙間が設けられ、あたかも中空部i内で宙に浮いたように配置されている。これらの隙間は、ボール打撃時、ヘッド本体10が弾性変形したときでも両者を非接触の状態に保つ。隙間は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上、さらに好ましくは3mm以上とされるのが良い。
本実施形態の錘部材110も、例えば、フェース部2とソール部4とがなすコーナ部(リーディングエッジ2e)側に寄せて設けられているのが望ましい。好ましい実施形態では、トウ側の錘部材112の重心g1は、ヘッド重心CGよりもフェース部2側でかつソール部4側に位置する。同様に、ヒール側の錘部材114の重心g2も、ヘッド重心CGよりもフェース部2側でかつソール部4側に位置している。さらに好ましい一態様では、トウ側の錘部材112及びヒール側の錘部材114の全部が、ヘッド重心CGよりもソール部4側に位置している。さらに好ましい一態様では、トウ側の錘部材112及びヒール側の錘部材114の全部が、ヘッド重心CGよりもフェース部2側に位置している。このようなヘッド1は、より低くかつ浅いヘッド重心CGを持つことができるので、例えば、上級者が好む弾道(低スピン量の弾道)を達成しうる。
図13及び図14に示されるように、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとは、互いに向き合っているが、離間している。この実施形態では、第1端部112bと第2端部114bとは、トウ・ヒール方向に離間している。既に述べた第1実施形態では、錘部材11は、1本の両端支持梁のように構成されていたが、この実施形態では、錘部材110が、トウ側の錘部材112と、ヒール側の錘部材114とに分けて構成され、それぞれが、片持ち梁状に構成されている。
以上のように構成された本実施形態のヘッド100において、フェース2aでボールを打撃した場合、フェース部2及びソール部4は、実質的に錘部材11の制約を受けることなく撓むことができる。さらに、本実施形態の錘部材110は、クラウン部3やソール部4の剛性を過度に高めることもない。従って、ボール打撃時、クラウン部3やソール部4は、柔軟に撓むことができるため、本実施形態のヘッド100は、優れた反発性能を発揮できる。
さらに、本実施形態のヘッド100の錘部材112及び114は、いずれも、図14のスイートスポットSSを通るヘッド縦断面(C−C線断面)を横切っておらず、その手前で終端する各々の第1端部112b及び第2端部114bを有している。従って、例えば、第1実施形態において、第1端部112bと第2端部114bとの間に配分されていた錘部材の重量は、トウ側の錘部材112及びヒール側の錘部材114にそれぞれ分けて配分され得る。従って、本実施形態のヘッド100は、限られた配分重量を、トウ側及びヒール側により多くかつ集中的に配分することができる。これにより、本実施形態のヘッド100は、例えば、浅いヘッド重心を提供しながら、第1実施形態のヘッドよりも、さらに大きな慣性モーメントを提供することができる。
全ての第2実施形態での好ましい態様として、図13に示されるようなヘッド正面視において、トウ側の錘部材112がヘッド本体10と離間している領域の水平面HPに沿った長さW1と、ヒール側の錘部材114がヘッド本体10と離間している領域の水平面HPに沿った長さW2との和W1+W2は、例えば、前記ヘッド幅の12.5%以上、好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上とされる。また、第1端部112bと第2端部114bとの間の水平面HPに沿った長さW3は、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上とされるのが良い。
特に好ましい態様として、第2実施形態のヘッド100は、フェースプログレッション以上かつ27.0mm以下という浅い重心深度と、2700g・cm2以上という大きな慣性モーメントとを両立することができる。ここで、ヘッドの重心深度は、図16に示されるように、基準状態のヘッド100の側面視において、リーディングエッジ2eからヘッド重心CGまでの水平距離Lとして定義される。また、フェースプログレッションは、図16に示されるように、シャフト軸中心線CLとリーディングエッジまでのヘッド前後方向距離FPで表される。さらに、上記慣性モーメントは、ヘッド重心CGを通る垂直軸周りの慣性モーメントである。重心深度の下限として、フェースプログレッションを採用したのは、シャフト軸中心線CLよりも前にヘッド重心CGが位置している場合、ボール打撃時に、ロフト角が小さくなる可能性があるためである。
なお、フェースプログレッション(FP)の一例を説明すると、例えば、ドライバー(#1)では、19.5mm(ロフト角9.5度)、20.4mm(ロフト角10.5度)である。フェアウェイウッドの(#3)では16.5mm、(#4)では17.5mm、(#5)では、18.5mmである。また、ユーティリティー型(ハイブリッド型)の(#3)では13.1mm、(#4)では14.0mm、(#5)では、14.9mmである。
図17には、USGAのゴルフ規則を満足する比較対象のゴルフクラブヘッドについて、重心深度と慣性モーメントとの関係を調べた散布図が示されている。この散布図は、縦軸に慣性モーメントが、横軸に重心深度がそれぞれ設定されている。
図17から明らかなように、比較対象のゴルフクラブヘッドでは、重心深度が小さくなると、慣性モーメントも小さくなる傾向があり、特に重心深度が27.0cm以下の浅いヘッドの慣性モーメントは、せいぜい2600g・cm2程度である。これに対して、本発明の第2実施形態のヘッド100では、2700g・cm2以上、さらには2800g・cm2以上という大きな慣性モーメントを実現することが可能になる。このような浅い重心深度及び大きい慣性モーメントの両立は、第2の実施形態によってもたらされる顕著な効果の一つである。このようなヘッドは、例えば、低バックスピン量の弾道を提供しつつ、ミスヒット時、ヘッド重心を通る垂直軸周りの微小回転が抑制され、ひいては、打球のサイドスピン量の増加をも抑制しうる。従って、本実施形態のヘッド1は、打球の方向性にも優れる。
より好ましい態様では、ヘッド100の前記慣性モーメントは、2750g・cm2以上、さらに好ましくは2800g・cm2以上の範囲とされる。同様に、ヘッド100の重心深度は、より好ましくは26.5mm以下、さらに26.0mm以下の範囲とされる。
さらに好ましいものとして、本実施形態のヘッド100は、重心深度率が{100×フェースプログレッションFP/ヘッド前後方向最大長さHL}%以上かつ33.0%以下の範囲とされる。ここで、重心深度率とは、重心深度(mm)をヘッド前後方向最大長さ(mm)で除した値の百分率であり、下式で定義される。また、ヘッド前後方向最大長さHLは、図16に示されるように、基準状態のヘッド100の側面視において、リーディングエッジ2eからヘッドの最も後方の位置100eまでの水平距離とされる。重心深度率は、ヘッドの大きさの影響を排除してヘッド前後方向でのヘッド重心の位置を無次元化して表したもので、値が小さいほど浅い重心であることを示す。なお、重心深度率の下限が{フェースプログレッションFP/ヘッド前後方向最大長さHL}%以上とされているのは、これを下回ると、ボール打撃時に、ロフト角が小さくなる可能性があるためである。
重心深度率(%)=100×重心深度(mm)/ヘッド前後方向最大長さ(mm)
図18には、比較対象のゴルフクラブヘッドについて、重心深度率と慣性モーメントとの関係を調べた散布図が示されている。この散布図は、縦軸に慣性モーメントが、横軸に重心深度率がそれぞれ設定されている。図18から明らかなように、本実施形態にかかるヘッドは、重心深度率が33.0%以下と小さいながらも、2700g・cm2以上の慣性モーメントを提供するものである。このような小さい重心深度率及び大きい慣性モーメントの両立は、第2の実施形態によってもたらされる顕著な効果の一つである。特に好ましい態様では、重心深度率は、32.0%以下の範囲が望ましい。
図14の実施形態では、ヘッド平面視において、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとは、ほぼ平行にのびている。換言すれば、第1端部112bと第2端部114bとの離間長さSは、ヘッド後方に向かってほぼ一定である。これに対して、例えば、図19のような変更が可能である。図19の態様では、ヘッド平面視において、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとの離間長さSは、ヘッド後方に向かって大きくなっている。このような錘部材110は、ヘッド重心CGからトウ側及びヒール側に離れた位置に、より多くの重量を配分することができ、ひいてはより大きな慣性モーメントを提供することができる。
図20には、第2実施形態のさらに他の態様が示されている。この態様では、ヘッド平面視において、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとは、中心EC1を有する円弧に沿った曲線状に形成されている。中心EC1は、ヘッド平面視において、ヘッド重心CG上にあるか、ヘッド重心CGから3mm以内の位置に設定されるのが望ましい。このような錘部材110は、ヘッド重心CGからより離れたトウ側及びヒール側の位置に重量を効率的に配分でき、さらに、大きな慣性モーメントを提供することができる。
図21には、第2実施形態のさらに他の態様が示されている。この態様では、ヘッド平面視において、トウ側の錘部材112の断面積は、トウ側に向かって徐々に大きくなるように構成されている。同様に、ヒール側の錘部材114の断面積は、ヒール側に向かって徐々に大きくなるように構成されている。この実施形態では、トウ側の錘部材112のヘッド前後方向の長さは、トウ側に向かって漸増している。同様に、ヒール側の錘部材114のヘッド前後方向の長さは、ヒール側に向かって漸増している。このような錘部材110は、ヘッド重心CGからより離れたトウ側及びヒール側の位置に重量を効率的に配分でき、さらに、大きな慣性モーメントを提供することができる。
図22には、第2実施形態のさらに他の態様が示されている。この態様では、図22に示されるヘッド正面視において、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとは、中心EC2を有する円弧に沿った曲線状に形成されている。中心EC2は、ヘッド正面視において、ヘッド重心CGから3mm以内に設定されるのが望ましく、特に好ましくはヘッド重心CG上に設けられている。このような錘部材110は、ヘッド重心CGからトウ側及びヒール側のより離れた位置かつより低所に重量を配分し、さらに、大きな慣性モーメントを提供することができる。
図23には、第2実施形態のさらに他の態様が示されている。この態様では、図23に示されるヘッド正面視において、トウ側の錘部材112の第1端部112bと、ヒール側の錘部材114の第2端部114bとは、下に向かって傾斜した斜面で形成されている。このような錘部材110も、図22の実施形態とほぼ同様に、ヘッド重心CGからトウ側及びヒール側のより離れた位置かつより低所に重量を配分し、さらに、大きな慣性モーメントを提供することができる。
[その他の実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態の各ヘッド1、100において、錘部材11、110のヘッド前後方向の位置を変えるための第1調節手段50又は錘部材11、110のヘッド上下方向の位置を変えるための第2調節手段60が設けられても良い。
図24には、このような第1調節手段50及び第2調節手段60が第2実施形態のヘッド100に適用された態様が示されている。
第1調節手段50は、例えば、ヘッド本体10に設けられたヘッド前後方向にのびる第1スロット51と、第1スロット51を通して錘部材110を所定の位置でヘッド本体10に固定するためのネジ52とを含んでいる。
この実施形態において、第1スロット51は、サイド部5に設けられている。好ましくは、第1スロット51は、サイド部5のトウ側に設けられたトウ側の第1スロット51aと、サイド部5のヒール側に設けられたヒール側の第1スロット51bとを含んでいる。各スロット51a及び51bは、実質的に水平にのびている。
ネジ52は、第1スロット51の幅よりも小さい径を有するネジ軸部52aと、第1スロット51の幅よりも大きい径を有する頭部52bとを有する。従って、ネジ52は、例えば、ヘッド本体10の外方から、第1スロット51を通り、錘部材110のネジ孔27、28に挿入され得る。この実施形態では、トウ側の第1スロット51aから、ネジ52が、錘部材112のトウ側のネジ孔27にねじ込まれ、ヒール側の第1スロット51bから、ネジ52が、錘部材114のヒール側のネジ孔28にねじ込まれる。これにより、例えば、ネジ52の頭部52bとヘッド本体10との摩擦により、錘部材112、114がヘッド本体10の任意の位置で固定される。この際、錘部材112、114は、ヘッド本体10のソール部4の内面とは、接触することなく固定され得る。
錘部材11のヘッド前後方向の位置を変える場合、ネジ52の一方が、例えば、錘部材110から完全に離脱させることなく緩められる。その後、調節者は、両側のネジ52を、第1スロット51に沿って前後に移動させることができる。これにより、ヘッド本体10の内部にある錘部材110は、ネジ52とともに、第1スロット51に沿って前後に移動することができる。錘部材110が好ましい位置へ移動させられた後、ネジ52は、再び、錘部材110にきつく締め付けられ、錘部材110がヘッド本体10に固定される。これにより、ヘッド重心が、前後方向に調節される。好ましい態様では、錘部材112、114は、ヘッド本体10に対して回転できないように、第1スロット51にスライドのみ可能に挿入される係合部(図示省略)を具えているのが望ましい。
第1調節手段50は、錘部材110のヘッド前後方向の位置を調節することができるものであれば、それらのあらゆる態様を含み、上記具体的な例示に限定されるものではない。さらに、好ましい態様として、錘部材110の位置が調整された後、第1スロット51は、着脱可能なカバー等で塞がれても良い。
第2調節手段60は、例えば、ヘッド本体10に設けられたヘッド上下方向にのびる第2スロット61と、第2スロット61を通して錘部材112、114を所定の位置でヘッド本体10に固定するためのネジ62とを含んでいる。このネジ62は、第1調節手段50のネジ52と兼用されている。
この実施形態において、第2スロット61は、サイド部5に設けられている。好ましくは、第2スロット61は、サイド部5のトウ側に設けられた少なくとも1本のトウ側の第2スロット61aと、サイド部5のヒール側に設けられた少なくとも1本のヒール側の第2スロット61bとを含んでいる。この実施形態では、トウ側の第2スロット61a及びヒール側の第2スロット61bは、それぞれ複数本設けられている。
このような実施形態では、錘部材112、114のヘッド上下方向の位置を変える場合、ネジ62の一方が、例えば、錘部材110から完全に離脱させることなく緩められる。その後、調節者は、両側のネジ62を、第2スロット61に沿って上下に移動させることができる。これにより、ヘッド本体10の内部にある錘部材110は、ネジ62とともに、第2スロット61に沿って上下に移動することができる。錘部材110が好ましい位置へ移動させられた後、ネジ62は、再び、錘部材110にしっかりと締め付けられ、錘部材11は、ヘッド本体10に固定される。これにより、ヘッド重心が、ヘッド上下方向に調節される。好ましい態様では、錘部材112、114は、ヘッド本体に対して回転できないように、第2スロット61にスライドのみ可能に挿入される係合部(図示省略)を具えているのが望ましい。
好ましい態様では、第2スロット61は、第1スロット51と交差してのびている。このような実施形態では、錘部材110は、ヘッド前後方向及びヘッド上下方向の2方向に関して位置を変えることが可能である。これにより、ヘッド重心もヘッド前後方向及びヘッド上下方向に調節され得る。
第2調節手段60は、錘部材110のヘッド上下方向の位置を調節することができるものであれば、あらゆる態様を含み、上記具体的な例示に限定されるものではない。また、上記実施形態では、第2調節手段60は、第1調節手段50と一緒に設けられているが、第2調節手段60のみが設けられても良い。さらに、好ましい態様として、錘部材110の位置が調整された後、第2スロット61は、着脱可能なカバー等で塞がれても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されるものでなく、種々の態様に変更して実施される。また、第1実施形態の中で説明された構成と、第2実施形態の中で説明された構成とは、相互に置換し、又は、転用することが可能である。
ウッド型のヘッドが、表1の仕様に基づき試作され、各ヘッドの重心深度、及び、慣性モーメントが測定された。比較例1は、図25に示されるように、錘部材11がソール部4の内面から立ち上がっているものとした。図25で用いられている符合は、理解を容易にするために、第1実施形態及び第2実施形態に相当する符合が割り当てられているに過ぎず、かならずしも同じ要素であることを示すものではない点に注意すべきである。比較例2は、図5に示した構造を基調としているが、錘部材に凹部が設けられておらず、断面積がトウ・ヒール方向で一定とされている。実施例及び比較例を通して、各ヘッドは、錘部材以外については、実質的に同一の構造が採用されている。各ヘッドの主要な共通仕様は、以下の通りである。
ヘッド体積:180cc
ヘッド質量:214g
ロフト角:15°
フェースプログレッション:15.9mm
ヘッド本体の前側部分の材料:CUSTOM455
ヘッド本体の前側部分の比重:7.80
ヘッド本体の後側部分の材料:CUSTOM450
ヘッド本体の後側部分の比重:7.83
錘部材の材料:CUSTOM450
錘部材の比重:7.83
錘部材の質量:48g
またヘッドの重心深度は、上述の通り、基準状態において、リーディングエッジからヘッドの重心までの水平距離として測定された。さらに、ヘッド重心を通る垂直軸回りの慣性モーメントIzが測定された。テストの結果は、表1に示されている。
Figure 0005852756
テストの結果、実施例のヘッドは、比較例のヘッドに比べて、ヘッド重心を浅く維持しながら、高い慣性モーメントを提供していることが確認できた。
1、100 ゴルフクラブヘッド
2 フェース部
3 クラウン部
4 ソール部
10 ヘッド本体
11、110 錘部材
112 トウ側の錘部材
11a、112a トウ側の端部
112b 第1端部
114 ヒール側の錘部材
11b、114a ヒール側の端部
114b 第2端部

Claims (12)

  1. 内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    フェース部、クラウン部及びソール部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、
    前記錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部と、ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部との間を連続してのびており、
    スイートスポットを含むヘッド縦断面において、前記錘部材は、ヘッド本体の内面と接触することなく設けられており、
    前記錘部材のトウ・ヒール方向の中央部の断面積は、前記錘部材のトウ側部の断面積及び前記錘部材のヒール側部の断面積よりも小さく、
    ヘッド平面視において、前記錘部材には、前記フェース部側に凹んだ凹部が設けられており、
    前記ヘッド平面視において、前記凹部は、略三角形状であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記錘部材の前記中央部は、前記ヘッド縦断面の位置を含む領域である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記錘部材の重心は、ヘッド重心よりも前記フェース部側に位置している請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記錘部材の重心は、ヘッド重心よりも前記ソール部側に位置している請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    フェース部、クラウン部及びソール部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、
    前記錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部と、ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部との間を連続してのびており、
    スイートスポットを含むヘッド縦断面において、前記錘部材は、ヘッド本体の内面と接触することなく設けられており、
    前記錘部材のトウ・ヒール方向の中央部の断面積は、前記錘部材のトウ側部の断面積及び前記錘部材のヒール側部の断面積よりも小さく、
    ヘッド平面視において、前記錘部材には、前記フェース部側に凹んだ凹部が設けられており、
    前記ヘッド平面視において、前記凹部は、ヘッド重心から3mm以内に位置する中心を有した前記フェース部側に凸の円弧状であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  6. 内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    ヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、
    前記錘部材は、トウ側の錘部材と、ヒール側の錘部材とを含み、
    前記トウ側の錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくヒール側にのびかつ前記中空部内で途切れる第1端部を有し、
    前記ヒール側の錘部材は、前記ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくトウ側にのびかつ前記中空部内で途切れる第2端部を有し、
    前記第1端部と前記第2端部とは、互いに離間しており、
    ヘッド平面視において、前記第1端部と前記第2端部とは、トウ・ヒール方向に離間しており、その離間長さは、ヘッド後方に向かって大きくなっていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  7. ヘッド平面視において、前記第1端部と前記第2端部は、ヘッド重心から3mm以内に位置する中心を有した円弧に沿った曲線状に形成されている請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 重心深度が、ヘッドのフェースプログレッション以上でかつ27.0mm以下であり、ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントが2700g・cm 以上である請求項6又は7記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 下式で定義される重心深度率が、{100×フェースプログレッション(mm)/ヘッド前後方向最大長さ(mm)}%〜33.0%の範囲内である請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
    重心深度率(%)=100×重心深度(mm)/ヘッド前後方向最大長さ(mm)
  10. ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントが2800g・cm 以上である請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
  11. ヘッド前後方向、ヘッド上下方向及びトウ・ヒール方向のいずれか1方向で、前記トウ側の錘部材又はヒール側の錘部材の位置を変える調節手段を含む請求項6乃至10のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 内部に中空部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    ヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記中空部内に配された錘部材とを具え、
    前記錘部材は、トウ側の錘部材と、ヒール側の錘部材とを含み、
    前記トウ側の錘部材は、前記ヘッド本体のトウ側に固定されたトウ側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくヒール側にのびかつ前記中空部内で途切れる第1端部を有し、
    前記ヒール側の錘部材は、前記ヘッド本体のヒール側に固定されたヒール側の端部から前記ヘッド本体の内面と接触することなくトウ側にのびかつ前記中空部内で途切れる第2端部を有し、
    前記第1端部と前記第2端部とは、互いに離間しており、
    ヘッド平面視において、前記第1端部と前記第2端部は、ヘッド重心から3mm以内に位置する中心を有した円弧に沿った曲線状に形成されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
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