JP5849742B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5849742B2
JP5849742B2 JP2012019609A JP2012019609A JP5849742B2 JP 5849742 B2 JP5849742 B2 JP 5849742B2 JP 2012019609 A JP2012019609 A JP 2012019609A JP 2012019609 A JP2012019609 A JP 2012019609A JP 5849742 B2 JP5849742 B2 JP 5849742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
tape
motor
printing
stepping motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012019609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013158838A5 (ja
JP2013158838A (ja
Inventor
晋作 小菅
晋作 小菅
茂 高宮
茂 高宮
紀章 村山
紀章 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012019609A priority Critical patent/JP5849742B2/ja
Priority to CN201310024532.4A priority patent/CN103241013B/zh
Priority to US13/748,786 priority patent/US8912747B2/en
Publication of JP2013158838A publication Critical patent/JP2013158838A/ja
Publication of JP2013158838A5 publication Critical patent/JP2013158838A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849742B2 publication Critical patent/JP5849742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/36Protection against faults, e.g. against overheating, step-out; Indicating faults
    • H02P8/38Protection against faults, e.g. against overheating, step-out; Indicating faults the fault being step-out
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/66Applications of cutting devices
    • B41J11/70Applications of cutting devices cutting perpendicular to the direction of paper feed
    • B41J11/703Cutting of tape

Description

本発明は、正逆回転するステッピングモーターにより往復動するカッターを備えた印刷装置に関するものである。
従来、駆動モーターと、駆動モーターを駆動源として上下にスライドするカッター刃(動作部)と、クランク機構を構成する回転円板を有し、回転円板に駆動モーターの回転動力が入力して回転円板が一回転することで、駆動モーターの一方向の回転動力を往復動に変換してカッター刃に伝達するカッター作動機構と、カッター刃の切断動作開始位置(上昇開始位置)および切断動作終了位置(降下終了位置)となるカッターホーム位置を検出するカッターホーム位置検出器とを備え、カッター刃の切断動作開始後、所定時間内に、カッターホーム位置の検出によるカッター刃の切断動作終了が検知されない場合には、切断動作が異常であると判断するように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
すなわち、従来の駆動装置は、回転円板が一回転することでカッター刃が上下にスライドする構成であることから、切断対象物が切断不能なものであったり、カッター作動機構を構成するギア列に異常があるなどの理由で、カッター刃が切断動作の途中で止まった場合には、それに伴って回転円板はそれ以上回転することができず、カッター刃がカッターホーム位置に戻ることができないため、所定時間内にカッター刃がカッターホーム位置に戻ったか否かを判定することで、切断動作が異常であるか否かを判断するようにしたものである。
特開2002−103711号公報
このような駆動装置においては、動作部を往復動させる構成として、駆動源としてステッピングモーターを用い、ステッピングモーターの正逆回転に対応して動作部が往復動するようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、上述した従来技術のように所定時間内に動作部がホーム位置へ戻ったか否かを判定することでは、動作部の動作異常を検出することができない場合が生ずる。
すなわち、往動の途中で動作部が止まり往動終了位置まで到達していないような場合でも、復動のためにステッピングモーターが逆回転すると動作部は復動可能であり、この場合、動作部が往動の途中で止まった分、動作部の復動動作における動作量(戻り量)が少なくなり、動作部がホーム位置へ戻る時間が、正常動作時よりも却って短くなるため、動作部が所定時間内にホーム位置に戻ってくることになる。このため、動作部の往復動が正常に行われていないにもかかわらず、動作異常を検出することができないことになってしまう。
本発明は、ステッピングモーターの正逆回転に対応して往復動するカッターの動作異常を適切に検出することができる印刷装置を提供することを課題としている。
本発明の印刷装置は、駆動源を構成するステッピングモーターと、ステッピングモーターの正逆回転に対応して往復動するカッターと、カッターの往動開始位置および復動終了位置となるホーム位置を検出するホーム位置検出手段と、ステッピングモーターの駆動によるカッターの復動開始から、ホーム位置検出手段によるホーム位置の検出までの、カッターの復動動作におけるステッピングモーターの駆動量を検出する復動検出手段と、復動検出手段によって検出された駆動量が、所定の駆動量より小さい場合に、カッターが正常に動作していないと判定する動作判定手段と、カッターの切断対象となる被処理媒体に印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、例えば、カッターが往動の途中で止まり往動終了位置まで到達していない場合、カッターが往動の途中で止まった分、カッターの復動動作における動作量が少なくなるが、このような場合にも、減少した該動作量に応じて少なくなった、カッターの復動動作におけるステッピングモーターの駆動量を検出し、その検出結果に基づいてカッターが正常に動作していないことを適切に検出することができる。
この場合、ステッピングモーターの正逆回転に対応して正逆回転し、ステッピングモーターの回転動力をカッターに伝達する回転部を、さらに備え、ホーム位置検出手段は、回転部の周面に形成された検知部を検知することで、ホーム位置を検出することが好ましい。
この構成によれば、ホーム位置検出手段により、回転部に形成された検知部を検知することによって、カッターのホーム位置を検出することができる。このため、カッターのホーム位置近傍にホーム位置検出手段を設ける必要がなく、カッターのホーム位置近傍のスペースを有効に活用することができる。
これらの場合、復動検出手段は、カッターの復動動作においてステッピングモーターに入力されるパルス数を、ステッピングモーターの駆動量として検出することが好ましい。
この構成によれば、簡易な構成によりステッピングモーターの駆動量を適切に検出することができる。
本実施形態にかかる閉蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図である。 開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図である。 テープ送り動力系を示した斜視図(a)および平面図(b)である。 テープ排出機構を示した斜視図である。 テープ切断機構を示した斜視図(a)および分解斜視図(b)である。 (a)は、テープ切断機構を示した右側面図である。(b)は、テープ切断機構を示した左側面図である。(c)は、クランク円板廻りを示した右側面図である。(d)は、クランク円板廻りを示した左側面図である。 クランク円板の正逆回転によるフルカットおよびハーフカットの挙動を示した図である。 テープ印刷装置の制御ブロック図である。 印刷・切断処理のフローチャートである。 カッター異常制御のフローチャートである。 フルカット制御のフローチャートである。 ハーフカット制御のフローチャートである。 (a)は、フルカット動作の動作シーケンスを示した図である。(b)は、テープ幅「24mm」の印刷テープに対するハーフカット動作の動作シーケンスを示した図である。(c)は、テープ幅「12mm」の印刷テープに対するハーフカット動作の動作シーケンスを示した図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る駆動装置について説明する。実施形態では、駆動装置としてテープ印刷装置を例示する。このテープ印刷装置は、印刷対象物となる印刷テープに対し、これを送りながら印刷を行った後、印刷テープをハーフカットしつつ、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベルを作成するものである。なお、本実施形態において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、テープ印刷装置を使用するユーザーから見た方向(正面視)に従う。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、印刷テープTに対して印刷処理を行う装置本体2と、印刷テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCと、を備えている。テープカートリッジC内には、印刷対象物となる剥離テープTb付きの印刷テープTが繰出し自在に収容されている。
装置本体2は、装置ケース3により外殻が形成され、装置ケース3の前半部上面には、各種キー4を備えたキーボード5が配設されている。一方、装置ケース3の後半部左上面には、開閉蓋6が広く設けられ、開閉蓋6の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン8が設けられている。さらに、装置ケース3の後半部右上面には、キーボード5からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ9が配設されている。
蓋体開放ボタン8を押して開閉蓋6を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部10が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋6を開放した状態でカートリッジ装着部10に着脱可能に装着される。すなわち、開閉蓋6は、カートリッジ装着部10を開閉する。また、開閉蓋6には、左前部下面に突設され、後述する回動レバー104に係合する作動突起6aと、カートリッジ装着部10を閉塞した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓13が形成されている。
装置ケース3の左側部には、カートリッジ装着部10に連なるテープ排出口17が形成されており、カートリッジ装着部10とテープ排出口17との間には、テープ排出経路18が構成されている。そして、装置ケース3内部には、テープ排出経路18に臨むように、上流側から、印刷テープTを切断するテープ切断機構11と、切断後の印刷テープTのテープ片をテープ排出口17から排出するテープ排出機構12と、がアッセンブリ化されて内蔵されている。
一方、カートリッジ装着部10には、ヘッドカバー20内に複数の発熱素子を有するサーマルタイプの印刷ヘッド21と、印刷ヘッド21に対峙するプラテン駆動軸23と、インクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸24と、後述のテープリール32の位置決め突起25と、が配設されている。プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24は、カートリッジ装着部10の底板27を貫通しており、底板27の下部空間には、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24を駆動する動力系であるテープ送り動力系26(図3参照)が配設されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース31内部の上中央部に、印刷テープTを巻回したテープリール32と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール33とを回転自在に収容して構成されており、印刷テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール32の左下部には上記印刷ヘッド21を覆うヘッドカバー20に差し込まれるための貫通孔34が形成されている。さらに、貫通孔34の近傍において、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、上記プラテン駆動軸23に嵌合されて回転駆動するプラテンローラー35が配置されている。一方、上記リボンリール33に近接して、巻き取り駆動軸24が嵌合されて回転駆動するリボン巻取りリール36が配置されている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部10に装着されると、ヘッドカバー20に貫通孔34が、位置決め突起25にテープリール32の中心孔が、プラテン駆動軸23にプラテンローラー35の中心孔が、巻き取り駆動軸24にリボン巻取りリール36の中心孔がそれぞれ差し込まれる。プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24の回転駆動により、印刷テープTは、テープリール32から繰り出され、インクリボンRは、リボンリール33から繰り出されて、貫通孔34の部分で印刷テープTと重なって併走した後、印刷テープTは、カートリッジケース31の側面に形成したテープ送出口38からカートリッジケース31の外部に送り出され、インクリボンRはリボン巻取りリール36に巻き取られる。また、印刷テープTとインクリボンRとが併走する部分では、プラテンローラー35と印刷ヘッド21とがこれらを挟み込むように臨み、いわゆる印刷送りが行われる。
印刷テープTは、裏面に粘着剤層が形成された記録テープTaと、この粘着剤層により記録テープTaに貼着した剥離テープTbとから構成されている。そして、印刷テープTは、記録テープTaを外側にし、かつ剥離テープTbを内側にしてテープリール32に巻回されて収容されている。また、印刷テープTは、テープ種別(テープ幅、印刷テープTの地色、地模様、素材(質感)など)が異なる複数種のものが用意されており、それぞれカートリッジケース31に、インクリボンRと共に収容されている。
また、カートリッジケース31の裏面には、印刷テープTの種別を特定するための複数の孔(図示省略)が設けられている。一方、複数の孔に対応してカートリッジ装着部10には、これらのビットパターンを検出するマイクロスイッチ等のテープ識別センサー37(図8参照)が、複数設けられており、このテープ識別センサー37により複数の孔の状態を検出することで、テープ種別(特にテープ幅)を判別できるようになっている。
テープカートリッジCをカートリッジ装着部10に装着して、開閉蓋6を閉塞すると、図外のヘッドリリース機構を介して印刷ヘッド21が回動して、印刷ヘッド21とプラテンローラー35との間に、印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込み、テープ印刷装置1は印刷待機状態となる。
印刷データの入力・編集の後、印刷動作が指令されると、プラテンローラー35を回転駆動して、テープカートリッジCから印刷テープTを繰り出すと共に、印刷ヘッド21が駆動して印刷テープTに所望の印刷を行う。この印刷動作と共に、インクリボンRはテープカートリッジC内で巻き取られるが、印刷テープTの印刷済み部分は、テープ排出口17から装置外部に送り出されてゆく。
印刷が完了すると、テープ切断機構11により印刷テープTがハーフカットされつつ、印刷テープTの印刷済み部分の後端部がフルカットされる。ここにいう「フルカット」とは、印刷テープT全体、すなわち記録テープTaおよび剥離テープTbを一体に切断する切断処理であり、「ハーフカット」とは、剥離テープTbを切断せずに、記録テープTaのみを切断する切断処理である。なお、ハーフカットとして、剥離テープTbのみを切断する構成としてもよい。
切断後のテープ片は、テープ排出機構12の作動により、その先端部のみがテープ排出口17から排出される。このようにして、所望の文字等が印刷されたラベルが作成される。
図3に示すように、テープ送り動力系26は、動力源であるテープ送りモーター41と、テープ送りモーター41の動力をプラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24に伝達する送り動力伝達機構42と、を備えている。すなわち、テープ送りモーター41を、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24の動力源として兼用している。なお、詳細は後述するが、テープ排出機構12の排出駆動ローラー111についても、このテープ送りモーター41を動力源としている。
送り動力伝達機構42は、テープ送りモーター41の主軸に形成されたギアに噛み合う入力ギア51と、入力ギア51に噛み合うと共に、プラテン駆動軸23側と巻き取り駆動軸24側との二方に動力を分岐する分岐ギア52と、分岐ギア52に噛み合うと共に巻き取り駆動軸24を軸着して回転させる第1出力ギア53と、分岐ギア52に噛み合う中継ギア54と、中継ギア54に噛み合うと共に、プラテンローラー35を軸着して回転させる第2出力ギア55と、を備えている。テープ送りモーター41を駆動すると、各ギアを介して、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24が回転する。これによって、印刷テープTを送ると共に、テープ送りに同期して、インクリボンRの巻き取りが行われる。
図4に示すように、テープ排出機構12は、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113とから成るニップローラーにより、印刷テープTを回転送りして排出する排出ローラーを構成しており、排出駆動ローラー111を有した駆動ローラーユニット101と、排出駆動ローラー111に対峙する排出従動ローラー113を有した従動ローラーユニット102と、排出駆動ローラー111にテープ送りモーター41の動力を伝達する排出動力伝達機構103と、開閉蓋6の開閉に伴って、排出従動ローラー113を、排出駆動ローラー111との間で印刷テープTを挟持可能なニップ位置と、排出従動ローラー113が排出駆動ローラー111に対して離間した離間位置との間で移動する回動レバー104と、を備えている。
駆動ローラーユニット101は、印刷テープTの剥離テープTb側に転接する排出駆動ローラー111と、排出駆動ローラー111を回転自在に支持する駆動ローラーホルダー112と、を備えている。排出動力伝達機構103は、5つのギアから成るギア列で構成されており、上流端が送り動力伝達機構42の第2出力ギア55に噛み合うと共に、下流端が排出駆動ローラー111のギア部111aに噛み合っている。すなわち、テープ送りモーター41を駆動すると、上記のプラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24と一緒に、排出駆動ローラー111が回転する。これによって、印刷テープTのテープ送りに同期して、テープ排出機構12が駆動する。
なお、排出駆動ローラー111には、排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113の間に、印刷テープTがあるか否かを検出するテープ有無検出回路118(図8参照)が電気的に接続されている。これにより、テープ送りの異常判定を行う。テープ有無検出回路118は、排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113の間における印刷テープTの有無により、導通状態・非導通状態が切り替わることで、排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113間における印刷テープTの有無を検出している。
従動ローラーユニット102は、印刷テープTの記録テープTa側に転接する排出従動ローラー113と、排出従動ローラー113を回転自在に支持する従動ローラーホルダー114と、を備えている。従動ローラーホルダー114は、ベースフレーム(図示省略)に固定された固定ホルダー115と、固定ホルダー115にスライド自在に支持されると共に、排出従動ローラー113を支持する可動ホルダー116と、可動ホルダー116を介して排出従動ローラー113を離間位置に付勢する戻しばね(図示省略)と、を有している。
回動レバー104は、中間部で従動ローラーホルダー114に回動自在に支持されており、その先端には、可動ホルダー116に当接する当接部104aが形成され、その後端には、開閉蓋6に設けられた作動突起6a(図2参照)に係合する突起受け部104bが形成されている。開閉蓋6が閉塞されると、作動突起6aが突起受け部104bに作用し、回動レバー104を回動させる。回動レバー104の回動に伴って、当接部104aが可動ホルダー116に作用し、可動ホルダー116を介して排出従動ローラー113をニップ位置に移動させる。ニップ位置に位置した状態では、排出従動ローラー113が、排出駆動ローラー111との間で印刷テープTを挟持する。一方、開閉蓋6を開放すると、作動突起6aが突起受け部104bに作用しなくなるので、戻しばねによって、可動ホルダー116が押され、排出従動ローラー113がニップ位置から離間位置に離間する。これにより、カートリッジ装着部10にテープカートリッジCを装着する際、テープカートリッジCのテープ送出口38から印刷テープTがはみ出している場合でも、排出従動ローラー113がこれを邪魔することなく、テープカートリッジCをスムーズに装着することができる。
図5および図6に示すように、テープ切断機構11は、印刷テープTをフルカットするハサミ式のフルカッター61と、フルカッター61に対してテープ送り方向の下流側に設けられ、印刷テープTをハーフカットする押切り式のハーフカッター62と、ステッピングモーターで構成され、フルカッター61およびハーフカッター62の駆動源となるカッターモーター63と、カッターモーター63の動力をフルカッター61およびハーフカッター62に伝達するカッター動力伝達機構64と、これらを支持するカッターフレーム65およびギアフレーム66と、カッター動力伝達機構64を構成するクランク円板74(回転部)の周面の一の位置に面して配設されたカッター位置検出器67とを備えている。詳細は後述するが、クランク円板74の周面の1か所には、カッター位置検出器67の検出端が入り込む凹部79(検知部)が形成されており、カッター位置検出器67は、その検出端がクランク円板74の凹部79に入り込んだ状態でOFF状態となり、この状態にあるクランク円板74の位置を初期位置として検出するようになっている。
フルカッター61は、固定刃81と動作部である可動刃82とを支軸83により回動自在に連結したハサミ形式のものである。固定刃81および可動刃82は、それぞれ「L」字状に形成されている。固定刃81は、ブレード81aとブレード81aを取り付けたブレードホルダー81bとを有し、ブレードホルダー81bの基部に、支軸83が固定されている。可動刃82の基部には、後述するクランク円板74のクランクピン75に係合する長孔84が設けられている。
ハーフカッター62は、印刷テープTに切込む切断刃91(動作部)と切込まれた切断刃91を受ける刃受け部材92とを有した押切り式のものである。切断刃91は、刃受け部材92に対し回動自在に取り付けられており、ハーフカット時には、切断刃91が記録テープTaの幅全域に接触した状態で、押切りで記録テープTaを切断する。また、切断刃91の基部には、後述するクランク円板74のカム溝76に係合する係合突起93が形成されている。
カッター動力伝達機構64は、3つの歯車から成る輪列71と、輪列71の下流端に噛合するクランク円板74とを備え、クランク円板74の初期位置から正回転側ではカッターモーター63の回転動力をフルカッター61に伝達し、クランク円板74の初期位置から逆回転側ではカッターモーター63の回転動力をハーフカッター62に伝達するように構成されている。
輪列71の上流端は、カッターモーター63の主軸に軸着した入力歯車に噛合しており、カッターモーター63の回転動力を、クランク円板74に作用させる。すなわち、カッターモーター63が正回転すると、クランク円板74は正回転し、カッターモーター63が逆回転すると、クランク円板74は逆回転する。
クランク円板74の右端面(フルカッター61側)には、偏心のクランクピン75が設けられており、これがフルカッター61における可動刃82の長孔84に係合している。フルカッター61の長孔84の形状は、クランクピン75と協働して、クランク円板74の初期位置からの正回転およびその後の初期位置までの逆回転を、フルカッター61に作用(入力)させ、クランク円板74の初期位置からの逆回転およびその後の初期位置までの正回転を、フルカッター61に作用させない(フルカッター61に対してクランク円板74が空転する)ように形成されている(図7参照)。
すなわち、長孔84は、初期位置からの正回転に対応すると共に直線状に形成された直孔部85と、初期位置からの逆回転に対応すると共に円弧状に形成された円弧孔部86とを連ねて形成されている。初期位置からの正回転時およびその後の初期位置までの逆回転時には、クランクピン75が直孔部85上を移動しつつその側面に当接し、可動刃82に回動負荷を与えて可動刃82を回動させる。一方、初期位置からの逆回転時およびその後の初期位置までの正回転時には、クランクピン75が円弧孔部86上を移動し、可動刃82に回動負荷を与えない。
そして、クランク円板74が初期位置から正回転することで、フルカッター61の可動刃82が固定刃81に切り込み(閉じ動作)、その後にクランク円板74が初期位置まで逆回転することで、フルカッター61の可動刃82が固定刃81から離間する(開き動作)。一方、クランク円板74が初期位置から逆回転し、その後に初期位置まで正回転した場合には、フルカッター61の可動刃82は切断動作を行わない。
一方、クランク円板74の左端面(ハーフカッター62側)には、カム溝76が形成されており、これにハーフカッター62における切断刃91の係合突起93が係合している。クランク円板74のカム溝76の形状は、係合突起93と協働して、クランク円板74の初期位置からの正回転およびその後の初期位置までの逆回転を、ハーフカッター62に作用させず(ハーフカッター62に対してクランク円板74が空転し)、クランク円板74の初期位置からの逆回転およびその後の初期位置までの正回転を、ハーフカッター62に作用(入力)させるように形成されている(図7参照)。
すなわち、カム溝76は、初期位置からの正回転に対応すると共に円周に沿った円弧状の円弧溝部77と、初期位置からの円弧溝部77から中心側に延在した内延在溝部78とを連ねて形成されている。初期位置からの正回転時およびその後の初期位置までの逆回転時には、係合突起93が、相対的に円弧溝部77上を移動し、切断刃91に回動負荷を与えない。一方、初期位置からの逆回転時およびその後の初期位置までの正回転時には、係合突起93が、相対的に内延在溝部78上を移動しつつその側面に当接し、切断刃91に回動負荷を与えて、切断刃91を回動させる。
そして、クランク円板74が初期位置から逆回転することで、ハーフカッター62の切断刃91が刃受け部材92に切り込み(閉じ動作)、その後にクランク円板74が初期位置まで正回転することで、ハーフカッター62の切断刃91が刃受け部材92から離間する(開き動作)。しかし、クランク円板74が初期位置から正回転し、その後に初期位置まで逆回転した場合には、ハーフカッター62の切断刃91は切断動作を行わない。
カッター位置検出器67は、マイクロスイッチで構成され、その検出端がクランク円板74の凹部79に入り込んだ状態でOFF状態となり、クランク円板74が初期位置から正回転または逆回転すると、カッター位置検出器67の検出端がクランク円板74の凹部79から出てクランク円板74の周面に摺接し、カッター位置検出器67はON状態となる。そして、カッター位置検出器67は、クランク円板74が初期位置から正回転側にある場合のON状態と、クランク円板74が初期位置から逆回転側にある場合のON状態とを判別可能に構成されている。このため、カッター位置検出器67により、クランク円板74が初期位置から正回転側か逆回転側のいずれにあるかを検出することができ、その検出結果に基づき、フルカッター61の可動刃82がその切断動作経路の途中にあるかハーフカッター62の切断刃91がその切断動作経路の途中にあるかがわかる。以下では、クランク円板74が初期位置から正回転側にある場合のON状態を、フルカット側ON状態といい、クランク円板74が初期位置から逆回転側にある場合のON状態を、ハーフカット側ON状態という。
詳細は後述するが、フルカッター61の可動刃82は、カッター位置検出器67がOFF状態(クランク円板74が初期位置に位置する状態)であるときの位置から往動(閉じ動作)を開始し、この位置が可動刃82のホーム位置となる。また、可動刃82の復動(開き動作)においては、カッター位置検出器67が再びOFF状態となった後、復動を終了する。同様に、ハーフカッター62の切断刃91は、カッター位置検出器67がOFF状態(クランク円板74が初期位置に位置する状態)であるときの位置から往動(閉じ動作)を開始し、この位置が切断刃91のホーム位置となる。また、切断刃91の復動(開き動作)においては、カッター位置検出器67が再びOFF状態となった後、復動を終了する。すなわち、クランク円板74が初期位置に位置する場合おけるフルカッター61の可動刃82およびハーフカッター62の切断刃91の位置(ホーム位置)が、可動刃82および切断刃91の往動開始の基準となる位置(往動開始位置)であると共に、可動刃82および切断刃91の復動終了の基準となる位置(復動終了位置)である。
可動刃82および切断刃91の各ホーム位置近傍に位置検出器をそれぞれ設け、それによって可動刃82および切断刃91が各ホーム位置に位置しているか否かを検出するようにしてもよいが、本実施形態では、カッター位置検出器67によりクランク円板74の初期位置を検出することによって可動刃82および切断刃91のホーム位置を検出する構成としたことで、可動刃82および切断刃91のそれぞれのホーム位置近傍にホーム位置検出手段を設ける必要がなく、可動刃82および切断刃91のそれぞれのホーム位置近傍のスペースを有効に活用することができる。さらに、単一のカッター位置検出器67により、可動刃82のホーム位置および切断刃91のホーム位置の双方を検出することができるため、部品点数を削減することができる。
図8を参照して、テープ印刷装置1の制御系について説明する。テープ印刷装置1は、操作部201と、印刷部202と、切断部203と、検出部204と、を備えている。また、テープ印刷装置1は、ディスプレイ9を駆動させるディスプレイドライバー211と、印刷ヘッド21を駆動させるヘッドドライバー212と、テープ送りモーター41を駆動させる印刷送りモータードライバー213と、カッターモーター63を駆動させるカッターモータードライバー214と、から成る駆動部205をさらに備えている。そして、これら各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部200を有している。
操作部201は、キーボード5およびディスプレイ9を有し、キーボード5からの文字情報の入力や、各種情報のディスプレイ9への表示など、ユーザーとのインタフェースとして機能している。
印刷部202は、プラテンローラー35および排出駆動ローラー111を回転させるためのテープ送りモーター41と印刷ヘッド21とを有し、テープ送りモーター41の駆動により、プラテンローラー35が回転して印刷テープTを送る。さらに、入力された文字情報に基づいて印刷ヘッド21が駆動されることにより、送られていく印刷テープTに印刷を行う。また、印刷部202は、テープ送りモーター41の駆動により、排出駆動ローラー111が回転し、印刷テープTの排出を行う。
切断部203は、フルカッター61およびハーフカッター62を動作させるカッターモーター63を有し、カッターモーター63の駆動により、フルカッター61およびハーフカッター62が、印刷後の印刷テープTに対し、ハーフカットやフルカットを行う。
検出部204は、テープ識別センサー37、テープ有無検出回路118およびカッター位置検出器67を有し、テープ種別の検出、カッター位置の検出、および印刷テープTの有無検出を行うと共に、各検出結果を制御部200へ出力する。
制御部200は、CPU(Contral Processing Unit)215、ROM(Read Only Memory)216、RAM(Random Access Memory)217およびコントローラー(IOC:Input Output Controller)218を備え、互いに内部バス219により接続されている。そして、CPU215はROM216内の制御プログラムにしたがって、コントローラー218を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM217内の各種データを処理し、コントローラー218を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信号データを出力する。これにより、例えば、検出部204の検出結果に基づいて、制御部200が、印刷処理や切断処理の制御を行う。
ここで、テープ印刷装置1の制御部200による印刷・切断処理の制御について説明する。
図9に示すように、テープ印刷装置1の電源をONにすると(S1)、カッター位置検出器67がON状態であるかOFF状態であるかを検知する(S2)。
カッター位置検出器67がOFF状態の場合(S2;OFF)は、フルカッター61の可動刃82およびハーフカッター62の切断刃91がそれぞれのホーム位置に位置しており、印刷待機状態に進む(S3)。続いて、印刷動作が指令され、印刷処理が実行されると(S4)、印刷制御を行い(S5)、さらに、ハーフカット処理を実行する場合には(S6;Yes)、後述するハーフカット制御を行い(S7)、その後、フルカット処理を実行する場合には(S8;Yes)、後述するフルカット制御が行われる(S9)。そして、再び印刷待機状態となる(S3)。
一方、電源がONになった時点で、カッター位置検出器67がON状態の場合(S2;ON)は、フルカッター61の可動刃82およびハーフカッター62の切断刃91がそれぞれのホーム位置に位置していないことになるため、カッター異常制御へ進む(S10)。
図10に示すように、カッター異常制御では、カッター位置検出器67がフルカット側ON状態である場合(S11;ON(フルカット))、制御部200は、逆回転駆動の駆動パルスをカッターモーター63に印加し、カッターモーター63を逆転させ(S12)、可動刃82をホーム位置に戻すようにする。そして、カッターモーター63のモーター駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、あらかじめ記憶させた所定のフルカット動作駆動量(フルカット動作の開始から終了までにおける所定のモーター駆動量。例えば2000パルス。)を超えるまでに、カッター位置検出器67がOFF状態となった(可動刃82がホーム位置に戻った)場合には(S13;Yes、S14;OFF)、カッターモーター63を停止し(S15)、カッター異常制御を終了する。一方、カッター位置検出器67がOFF状態となる(可動刃82がホーム位置に戻る)前に、検出したモーター駆動量が所定のフルカット動作駆動量を超えた場合には(S13;No)カッターモーター63を停止した上で(S16)、エラー表示をする(S17)。この場合は、可動刃82が切断動作経路の途中で止まっていることが考えられる。
カッター位置検出器67がハーフカット側ON状態である場合(S11;ON(ハーフカット))も、フルカッター61の異常制御の場合と同様にして制御される。すなわち、カッターモーター63を正転させ(S18)、切断刃91をホーム位置に戻すようにする。検出したパルス数が、あらかじめ記憶させた所定のハーフカット動作駆動量を超えるまでに、カッター位置検出器67がOFF状態となった(切断刃91がホーム位置に戻った)場合には(S19;Yes、S20;OFF)、カッターモーター63を停止し(S15)、カッター異常制御を終了する。一方、カッター位置検出器67がOFF状態となる(切断刃91がホーム位置に戻る)前に、モーター駆動量が所定のハーフカット動作駆動量を超えた場合には(S19;No)、カッターモーター63を停止した上で(S21)、エラー表示をする(S22)。この場合は、切断刃91が切断動作経路の途中で止まっていることが考えられる。
図11および図13(a)に示すように、フルカット制御では、まず、可動刃82がホーム位置から閉じ動作(往動)を開始する。具体的には、制御部200は、正回転駆動の駆動パルスをカッターモーター63に印加し、移動用の所定回転数(例えば、2000pps)まで正転加速制御した後(S31)、この回転数で正転定速制御する(S32)。所定のモーター駆動量経過後、カッター位置検出器67の状態を検出する。カッター位置検出器67がフルカット側ON状態である場合(S33;ON(フルカット))、カッターモーター63の正転定速制御を所定量継続する(S34)。一方、カッター位置検出器67がOFF状態またはハーフカット側ON状態である場合(S33;OFF or ON(ハーフカット))、カッターモーター63を停止した上で(S35)、エラー表示をする(S36)。この場合は、可動刃82が閉じ動作を開始していないものと考えられる。
定速制御を継続して可動刃82が閉塞位置近傍(往動終了位置近傍)まで移動したら、フルカットの切込み処理を行う。具体的には、カッターモーター63に印加する駆動パルスの周期を変調させ、例えば2000ppsから800ppsへ正転減速制御して(S37)、印刷テープTの記録テープTaおよび剥離テープTbを切断する。すなわち、可動刃82の移動を減速しつつ、印刷テープTを切り込んでいく。
フルカット処理を終了したら、カッターモーター63を停止する(S39)。そして、一定時間(例えば、0.1秒)経過した後、可動刃82が閉塞位置から開き動作(復動)を開始する。具体的には、逆回転駆動の駆動パルスをカッターモーター63に印加し、移動用の所定回転数(例えば、2000pps)まで逆転加速制御した後(S40)、この回転数で逆転定速制御する(S41)。所定のモーター駆動量経過後、カッター位置検出器67の状態を検出する。
カッター位置検出器67がOFF状態である場合であって(S42;OFF)、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出(ホーム位置検出)までの、可動刃82の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、可動刃82の開き動作における所定のモーター駆動量(可動刃82の開き動作の開始からホーム位置検出までにおける所定のモーター駆動量。例えば800パルス。)以上である場合には(S43;Yes)、引き続き、カッターモーター63の逆転定速制御を所定量分行う(S44)。その後、カッターモーター63の逆転減速制御を所定量分行った上で(S45)、カッターモーター63を停止する(S46)。
これに対し、カッター位置検出器67がOFF状態である場合であって(S42;OFF)、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出までの、可動刃82の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、可動刃82の開き動作における所定のモーター駆動量未満である場合には(S43;No)、カッターモーター63を停止した上で(S47)、エラー表示をする(S48)。この場合は、可動刃82が閉じ動作(往動)の途中で止まっていたことが考えられる。すなわち、可動刃82が閉じ動作の途中で止まり閉塞位置まで到達していない場合、可動刃82が閉じ動作の途中で止まった分、可動刃82の開き動作における動作量が少なくなるが、本実施形態のテープ印刷装置1では、このような場合にも、減少した該動作量に応じて少なくなった、可動刃82の開き動作におけるカッターモーター63のパルス数を検出し、その検出結果に基づいて動作部が正常に動作していないことを適切に検出することができる。
一方、カッター位置検出器67がフルカット側ON状態である場合であって(S42;ON(フルカット))、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出までの、可動刃82の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、可動刃82の開き動作における所定のモーター駆動量以上である場合には(S49;Yes)、カッターモーター63を停止した上で(S47)、エラー表示をする(S48)。この場合には、可動刃82の開き動作において異常が生じたことが考えられる。
図12および図13(b)(c)に示すように、ハーフカット制御についても、フルカット制御とほぼ同様の制御を行っている。すなわち、ハーフカット制御では、まず、切断刃91がホーム位置から閉じ動作(往動)を開始する。具体的には、制御部200は、逆回転駆動の駆動パルスをカッターモーター63に印加し、移動用の所定回転数(例えば、2000pps)まで逆転加速制御した後(S51)、この回転数で正転定速制御する(S52)。所定のモーター駆動量経過後、カッター位置検出器67の状態を検出する。カッター位置検出器67がハーフカット側ON状態である場合(S53;ON(ハーフカット))、所定量、カッターモーター63の逆定速制御を継続する(S54)。一方、カッター位置検出器67がOFF状態またはフルカット側ON状態である場合(S53;OFF or ON(フルカット))、カッターモーター63を停止した上で(S55)、エラー表示をする(S56)。この場合は、切断刃91が閉じ動作を開始していないものと考えられる。
定速制御を継続して切断刃91が閉塞位置近傍(往動終了位置近傍)まで移動したら、ハーフカットの切込み処理を行う。具体的には、カッターモーター63に印加する駆動パルスの周期を変調させて、逆転減速制御する(S57)。この所望の回転数は、印刷テープTのテープ幅に応じてハーフカッター62の切込み動作に必要な切断負荷に応じた回転数である。すなわち、検出した印刷テープTのテープ幅によって、ハーフカット時に必要な切込み力(切断負荷)が異なるため、これに応じた脱調トルクとなるように、駆動パルスの周期を変調して、上記回転数を得る。具体的には、図13に示すように、テープ幅「24mm」の場合(図13(b))には、回転数が1000ppsになるように、周期を変調し、テープ幅「12mm」の場合(図13(c))には、回転数が1500ppsになるように、周期を変調する。
そして、脱調状態となる回転数まで減速したら、逆転定速制御をして(S58)、脱調状態を所定のモーター駆動量(例えば100パルス)分、維持する。これによって、印刷テープTにハーフカットがなされ、ハーフカットの切込み処理を終了する。このように、フルカッター61を駆動する正回転と、ハーフカッター62の駆動する逆回転とで、ステッピングモーターの駆動パルスの周期を変調させることで、フルカッター61の駆動時におけるトルクと、ハーフカッター62の駆動時におけるトルク(脱調トルク)と、を相違させることができる。すなわち、各カッターの切断負荷に応じて駆動パルスの周期を変調させることで、カッター毎のトルク制御を実現することができる。
ハーフカット処理を終了したら、カッターモーター63を停止する(S59)。そして、一定時間(例えば、0.1秒)経過した後、切断刃91が閉塞位置から開き動作(復動)を開始する。具体的には、正回転駆動の駆動パルスをカッターモーター63に印加し、移動用の所定回転数(例えば、2000pps)まで正転加速制御した後(S60)、この回転数で正転定速制御する(S61)。所定のモーター駆動量経過後、カッター位置検出器67の状態を検出する。
カッター位置検出器67がOFF状態である場合であって(S62;OFF)、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出(ホーム位置検出)までの、切断刃91の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、切断刃91の開き動作における所定のモーター駆動量(切断刃91の開き動作の開始からホーム位置検出までにおける所定のモーター駆動量。例えば800パルス。)以上である場合には、引き続き、カッターモーター63の逆転定速制御を所定量分行う(S63)。その後、カッターモーター63の逆転減速制御を所定量分行った上で、カッターモーター63を停止する。
これに対し、カッター位置検出器67がOFF状態である場合であって(S62;OFF)、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出までの、切断刃91の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、切断刃91の開き動作における所定のモーター駆動量未満である場合には(S63;No)、カッターモーター63を停止した上で(S67)、エラー表示をする(S68)。この場合は、切断刃91が閉じ動作(往動)の途中で止まっていたことが考えられる。すなわち、切断刃91が閉じ動作の途中で止まり閉塞位置まで到達していない場合、切断刃91が閉じ動作の途中で止まった分、切断刃91の開き動作における動作量が少なくなるが、本実施形態のテープ印刷装置1では、このような場合にも、減少した該動作量に応じて少なくなった、切断刃91の開き動作におけるカッターモーター63のパルス数を検出し、その検出結果に基づいて動作部が正常に動作していないことを適切に検出することができる。
一方、カッター位置検出器67がハーフカット側ON状態である場合であって(S62;ON(ハーフカット))、開き動作開始からカッター位置検出器67によるOFF状態検出までの、切断刃91の開き動作におけるカッターモーター63の駆動量として、カッターモーター63に入力したパルス数をカウントして検出し、検出したパルス数が、切断刃91の開き動作における所定のモーター駆動量以上である場合には(S69;Yes)、カッターモーター63を停止した上で(S67)、エラー表示をする(S68)。この場合には、可動刃82の開き動作において異常が生じたことが考えられる。
なお、本実施形態では、カッターモーター63に入力されるパルス数をカッターモーター63の駆動量としたが、これに限定されるものではなく、例えば、タイマーにより検出される駆動時間をカッターモーター63の駆動量としてもよい。
1:テープ印刷装置 63:カッターモーター 67:カッター位置検出器 74:クランク円板 79:凹部 82:可動刃 91:切断刃 200:制御部 T:印刷テープ

Claims (3)

  1. 駆動源を構成するステッピングモーターと、
    前記ステッピングモーターの正逆回転に対応して往復動するカッターと、
    前記カッターの往動開始位置および復動終了位置となるホーム位置を検出するホーム位置検出手段と、
    前記ステッピングモーターの駆動による前記カッターの復動開始から、前記ホーム位置検出手段による前記ホーム位置の検出までの、前記カッターの復動動作における前記ステッピングモーターの駆動量を検出する復動検出手段と、
    前記復動検出手段によって検出された駆動量が、所定の駆動量より小さい場合に、前記カッターが正常に動作していないと判定する動作判定手段と、
    前記カッターの切断対象となる被処理媒体に印刷を行う印刷手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ステッピングモーターの正逆回転に対応して正逆回転し、前記ステッピングモーターの回転動力を前記カッターに伝達する回転部を、さらに備え、
    前記ホーム位置検出手段は、前記回転部の周面に形成された検知部を検知することで、前記ホーム位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記復動検出手段は、前記カッターの復動動作において前記ステッピングモーターに入力されるパルス数を、前記ステッピングモーターの駆動量として検出することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
JP2012019609A 2012-02-01 2012-02-01 印刷装置 Active JP5849742B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012019609A JP5849742B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 印刷装置
CN201310024532.4A CN103241013B (zh) 2012-02-01 2013-01-23 驱动装置、具有驱动装置的印刷装置及驱动装置控制方法
US13/748,786 US8912747B2 (en) 2012-02-01 2013-01-24 Driving apparatus, printing apparatus having driving apparatus, and method of controlling driving apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012019609A JP5849742B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 印刷装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013158838A JP2013158838A (ja) 2013-08-19
JP2013158838A5 JP2013158838A5 (ja) 2015-01-08
JP5849742B2 true JP5849742B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=48869647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012019609A Active JP5849742B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 印刷装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8912747B2 (ja)
JP (1) JP5849742B2 (ja)
CN (1) CN103241013B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104760430B (zh) * 2014-01-07 2017-04-05 北大方正集团有限公司 裁切印刷联动控制方法和装置
JP2015174161A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 富士通コンポーネント株式会社 カット装置、プリンタ装置及びカット装置の制御方法
JP6305191B2 (ja) * 2014-04-25 2018-04-04 キヤノン株式会社 切断制御装置および切断制御方法
JP6930474B2 (ja) * 2018-03-30 2021-09-01 ブラザー工業株式会社 切断装置
JP7173480B2 (ja) * 2018-04-17 2022-11-16 株式会社ダイドー電子 永久磁石回転子および回転電気機械
JP7156002B2 (ja) * 2018-12-25 2022-10-19 ブラザー工業株式会社 切断装置及び印刷装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538700A (ja) * 1991-08-02 1993-02-19 Brother Ind Ltd カツタ駆動装置
JPH08243987A (ja) * 1995-03-03 1996-09-24 Hitachi Koki Co Ltd 用紙切断装置
JP3691618B2 (ja) * 1996-04-15 2005-09-07 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置
JP3461430B2 (ja) * 1997-03-31 2003-10-27 シャープ株式会社 ロール状記録紙送給装置
JPH115338A (ja) * 1997-06-18 1999-01-12 Casio Comput Co Ltd 印字装置
JP2001001590A (ja) * 1999-06-23 2001-01-09 Alps Electric Co Ltd プリンタ
US6408750B1 (en) * 1999-06-23 2002-06-25 Fuji Photo Film Co., Ltd. Printer capable of cutting margins
JP2001105383A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Fuji Photo Film Co Ltd シート切断装置
JP3842507B2 (ja) * 2000-01-17 2006-11-08 セイコーインスツル株式会社 プリンタ用のカッタ機構
JP2002103711A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Seiko Epson Corp カット機構の取付構造およびこれを備えたテープ印刷装置
JP4671115B2 (ja) * 2005-08-10 2011-04-13 ソニー株式会社 駆動モーターの制御方法及びプリンター
JP4877020B2 (ja) * 2007-04-03 2012-02-15 セイコーエプソン株式会社 プリンタの送り駆動装置およびプリンタ
JP5612813B2 (ja) * 2008-06-09 2014-10-22 新明和工業株式会社 往復移動装置の位置ずれ検出装置およびそれを備えたカッター装置
JP5464983B2 (ja) * 2009-11-24 2014-04-09 キヤノン株式会社 プリンタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN103241013B (zh) 2015-10-14
US8912747B2 (en) 2014-12-16
US20130193902A1 (en) 2013-08-01
CN103241013A (zh) 2013-08-14
JP2013158838A (ja) 2013-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5849742B2 (ja) 印刷装置
US8870481B2 (en) Tape cutting apparatus, tape printing apparatus having the same, and method of controlling stepping motor
US10391732B2 (en) Label producing apparatus
JP5857560B2 (ja) ハーフカット装置、これを備えたテープ印刷装置、およびステッピングモーターの制御方法
US20080069622A1 (en) Cutter Unit, Half-Cutting Mechanism, and Tape Printer
WO2017038066A1 (ja) テープ処理装置、およびテープ処理方法
JPH07251539A (ja) テープ印字装置
JP5803296B2 (ja) 駆動装置、これを備えたテープ印刷装置およびステッピングモーターの制御方法
JP3834120B2 (ja) 切断機構及び印刷装置
JP5849439B2 (ja) ハーフカット装置、これを備えたテープ印刷装置、およびステッピングモーターの制御方法
US9211737B2 (en) Tape printing apparatus
JP5966392B2 (ja) 媒体送り装置およびこれを備えた印刷装置
JP5803300B2 (ja) テープ切断装置、これを備えたテープ印刷装置およびステッピングモーターの制御方法
US9662910B2 (en) Printer
JP4069037B2 (ja) カッタユニットおよびテーププリンタ
JP5862331B2 (ja) 媒体送り装置およびこれを備えた印刷装置
JP2013000956A (ja) テープ処理装置
JP5742490B2 (ja) テープ処理装置
CN110315865B (zh) 打印装置
JP6108007B2 (ja) 媒体送り装置およびこれを備えた印刷装置
JP2009066694A (ja) テープ処理装置
JPH06293146A (ja) テープ印字装置
JPH11277820A (ja) テーププリンタの切断装置
JP2013000957A (ja) テープ処理装置
JP2015171823A (ja) テープ印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5849742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350