JP2009066694A - テープ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、精度の高いテープの切断処理を行うことができると共に、切断動作を利用してテープ片の排出処理を行うことができる。
【解決手段】可動刃ホルダ66に取り付けた可動刃65に、可動刃ホルダ66を介して往動スライド動作および復動スライド動作から成る切断動作をさせることにより印刷テープTを切断するテープ切断手段と、可動刃65の往動スライド動作に連動し、送られてきた印刷テープを受けローラ83との間に挟持する排紙ローラ73と、可動刃65の復動スライド動作に連動し、受けローラ83との間に印刷テープTを挟持した排紙ローラ73を排紙方向に回転させる排紙連動機構と、を備えた。
【選択図】図4
【解決手段】可動刃ホルダ66に取り付けた可動刃65に、可動刃ホルダ66を介して往動スライド動作および復動スライド動作から成る切断動作をさせることにより印刷テープTを切断するテープ切断手段と、可動刃65の往動スライド動作に連動し、送られてきた印刷テープを受けローラ83との間に挟持する排紙ローラ73と、可動刃65の復動スライド動作に連動し、受けローラ83との間に印刷テープTを挟持した排紙ローラ73を排紙方向に回転させる排紙連動機構と、を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、テープに対し印刷等の処理を行った後、テープを所定の長さで切断するテープ処理装置に関するものである。
従来、この種のテープ処理装置(テープ印刷装置)として、テープを切断する押切り式のテープ切断機構と、切断を行う際に、テープを押さえるテープ押え部材と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。このテープ処理装置は、テープを押えた状態でテープの切断を行うことにより、切断処理の際、例えば、テープが撓み、切り線が曲がってしまうことを抑え、テープに対して精度の高い切断処理を行うことができる。なお、切断されたテープ片は、テープ押え部材が離間すると、自重によって装置外部へ排出される。
特開2002−346970号公報
しかしながら、このようなテープ処理装置では、切断されたテープのテープ片が静電気等の影響で、テープ切断機構側に引き戻され、テープ片の2度切り等のジャミングが発生してしまうという問題があった。また、当該問題を解決すべく、モータ等により回転駆動する排紙ローラにて、テープ片を排出するテープ片排出機構を設けることが考えられるが、かかる場合、本装置の構成が複雑になってしまう。
本発明は、簡単な構造で、精度の高いテープの切断処理を行うことができると共に、切断動作を利用してテープ片の排出処理を行うことができるテープ処理装置を提供することを課題としている。
本発明のテープ処理装置は、カッタホルダに取り付けたカッタ刃に、カッタホルダを介して往動スライド動作および復動スライド動作から成る切断動作をさせることによりテープを切断するテープ切断手段と、カッタ刃の往動スライド動作に連動し、送られてきたテープをテープ受け部材との間に挟持する排紙ローラと、カッタ刃の復動スライド動作に連動し、テープ受け部材との間にテープを挟持した排紙ローラを排紙方向に回転させる排紙連動機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、往動スライド動作時には、テープ受け部材と排紙ローラによりテープを挟持されると共に、カッタ刃によりテープが切断される。一方、復動スライド動作時には、テープ受け部材との間でテープを挟持した排紙ローラを回転させる。これにより、排紙ローラが、切断に際しテープを押えるテープ押え部材として、また、テープ片を排出するテープ片排出機構として機能する。そのため、簡単な構成で、精度の高いテープの切断処理を行うことができると共に、切断動作を利用してテープ片の排出処理を行うことができる。
この場合、テープ受け部材は、回転ローラで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、テープ片の排出に際し、テープ片がテープ受け部材に引っかかることがなく、テープ片の排出処理を円滑に行うことができる。
この場合、排紙連動機構は、カッタホルダに対し摺動抵抗をもって切断動作方向にスライドするよう支持された伝達ギヤと、カッタホルダに設けられ、復動スライド動作で伝達ギヤに噛み合うラックと、伝達ギヤに噛み合うと共に、排紙ローラのローラ軸に軸着したローラギヤと、往動スライド動作に連動してローラギヤに噛み合い、ローラギヤの回転をロックするロック部材と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、往動スライド動作時には、ローラギヤがロック部材に噛み合い、ローラギヤを介して排紙ローラが固定される。一方、復動スライド動作時には、伝達ギヤがラックに噛み合い、他方に噛み合ったローラギヤを介して排紙ローラを回転させる。すなわち、往動スライド動作の際には、排紙ローラを固定した状態で、テープを押えることができ、復動スライド動作の際には、排紙ローラを回転させ、テープを排出することができる。これにより、切断に際し、テープを確実に押えることができ、また、テープ片を更に確実に排出することができる。加えて、排紙連動機構を簡単な構成にすることができる。
この場合、伝達ギヤは、伝達ギヤを回転自在に支持するギヤフレームを介して、カッタホルダに対しスライドするよう支持されており、ロック部材は、ギヤフレームに取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、ギヤフレームを介して、伝達ギヤとロック部材とが一体にスライドする。そのため、ギヤフレームのスライドにより、ロック部材をローラギヤに噛み合わせることができると共に、伝達ギヤをラックに噛み合わせることができる。すなわち、ロック部材による排紙ローラの固定と、伝達ギヤによる排紙ローラの回転を、ギヤフレームのスライドにより行うことができる。そのため、本装置を更に簡単な構成にすることができる。
この場合、カッタホルダを受けとして、排紙ローラをテープ受け部材に向かって付勢する押圧ばねを、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、カッタホルダが往動スライド動作をすると、押圧ばねを介して排紙ローラがテープに押圧し、テープを押える。これにより、カッタホルダの往動スライド動作を利用して排紙ローラをテープにばね性をもって押圧することができるため、厚みの異なるテープに対しても、適切に押圧することができる。
この場合、テープ切断手段は、動力源を構成するカッタモータと、カッタモータの動力をカッタに伝達し、カッタを切断動作させる動力伝達機構と、を更に有していることが好ましい。
この構成によれば、テープの切断をカッタモータにより自動で行うことができるため、正確且つ効率良くテープの切断および排出を行うことができる。
この場合、テープに印刷を行いながらテープ切断手段に送り込む印刷手段を、更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、精度の高いテープの切断処理が行えると共に、テープ片を排出処理することができるため、簡単な構成で、良質なラベルを作成することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテーププリンタ(テープ処理装置)について説明する。このテーププリンタは、キー入力により印刷テープ(テープ)に所望の印刷を行うと共に、印刷テープの印刷済み部分を切断する機能を有しており、切断されたテープ片は、例えば書類ファイルなどに貼着するラベルとして用いられる。
図1に示すように、このテーププリンタ1は、装置ケース3により装置本体2の外殻が構成されている。テーププリンタ1の前部には、各種キー4を備えたキー入力部5が配設されている。テーププリンタ1の後半部右上側には、キー入力部5からの入力結果を表示する液晶ディスプレイ6が配設され、テーププリンタ1の後半部左上面には、開閉蓋7が配設されている。
図2に示すように、開閉蓋7の内部には、テープカートリッジ8を装着するためのカートリッジ装着部9が配設されている。また、装置ケース3の左側部には、カートリッジ装着部9と装置外部とを連通するテープ排出口10が形成され、テープ排出口10には、送り出した印刷テープTを切断するカッタユニット11が臨んでいる。
カートリッジ装着部9には、ヘッドカバー14に覆われたサーマル方式の印刷ヘッド15と、後述するテープリール45の位置決めをする位置決め突起16と、テープカートリッジ8の印刷テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド15に対峙するプラテン駆動軸17およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸18とが突設されている。また、カートリッジ装着部9には、カートリッジケース44の裏面に形成された複数の被検出孔に対応してテープ識別センサが設けられている。
テープカートリッジ8は、カートリッジケース44の内部に、印刷テープTを巻回したテープリール45と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール46およびリボン巻取りリール47とを収容して構成されている。また、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記プラテン駆動軸17に嵌合して回転駆動するプラテンローラ48が配置されている。
プラテンローラ48、プラテン駆動軸17、リボン巻取りリール47および巻取り駆動軸18は、後述する関連部品と共にテープ送り機構21を構成している。また、カッタユニット11は、後述する関連部品と共にテープ切断機構22を構成している。そして、このテープ送り機構21とテープ切断機構22とは、カートリッジ装着部9の下側に配設した動力伝達機構23およびクラッチ機構24を介して同一の駆動源(モータ31)で作動するようになっている(詳細は後述する)。
このテーププリンタ1によりラベルを作成する場合には、まず、開閉蓋7を開放した後、上方からカートリッジ装着部9にテープカートリッジ8を装着する。テープカートリッジ8を装着したら、開閉蓋7を閉塞してテーププリンタ1を印刷待機状態とする。次に、液晶ディスプレイ6を見ながらキー入力部5を操作して所望の入力および編集を行う。液晶ディスプレイ6で所望の入力が確認できたら、さらにキー入力部5を操作して印刷動作を指令する。
印刷動作が指令されると、テープ送り機構21によりテープカートリッジ8の印刷テープTとインクリボンRが同時に走行を開始し、印刷ヘッド15により印刷テープTに所望の印刷が行われる。この印刷動作の進行と共に、インクリボンRはテープカートリッジ8内で巻き取られるが、印刷が行われた印刷テープTは、テープ排出口10から装置外部に送り出されてゆく。印刷が完了すると、余白部分用の送りが行われた後、印刷テープTおよびインクリボンRの走行が停止する。続いて、テープ切断機構22によりカッタユニット11が作動し、印刷テープTを切断すると共に、切断した印刷テープTのテープ片をテープ排出口10から排出する。このように請求項にいう印刷手段は、テープ送り機構21および印刷ヘッド15により構成されている。
ここで、図3を参照して、テープ送り機構21およびテープ切断機構22を出力端とする動力伝達系について、詳細に説明する。この動力伝達系は、動力源であるモータ(カッタモータ)31と、モータ31の主軸に連結したギヤ列からなる駆動部32と、駆動部32に連結したクラッチ機構24と、クラッチ機構24により選択的に連結される送り機構側ギヤ列33および切断機構側ギヤ列34からなる動力伝達機構23と、送り機構側ギヤ列33に連結されたテープ送り機構21と、切断機構側ギヤ列34に連結されたテープ切断機構22とで構成されている。そして、モータ31、駆動部32、クラッチ機構24および動力伝達機構23は、カートリッジ装着部9の下側空間に配設したベースフレーム25に組み込まれている。また、送り機構側ギヤ列33は、その上流端に位置するプラテンギヤ41および巻取りギヤ42により、テープ送り機構21のプラテン駆動軸17および巻取り駆動軸18を駆動する。一方、切断機構側ギヤ列34は、その上流端に位置する揺動カム43により、カッタユニット11(厳密には後述する可動ブレード56)を駆動する。
モータ31は正逆回転可能に構成されており、モータ31が正転すると、回転動力が駆動部32からクラッチ機構24に伝達し、クラッチ機構24が送り機構側ギヤ列33に自動的に切り替わり、さらに回転動力が送り機構側ギヤ列33およびテープ送り機構21に伝達される。これにより、プラテン駆動軸17および巻取り駆動軸18が回転して、印刷テープTおよびインクリボンRに同時に送る。一方、モータ31が逆転すると、回転動力が駆動部32からクラッチ機構24に伝達し、クラッチ機構24が切断機構側ギヤ列34に自動的に切り換わり、さらに回転動力が切断機構側ギヤ列34およびテープ切断機構22に伝達される。これにより、カッタユニット11が切断動作して印刷テープTを切断する。
テープ送り機構21は、テープカートリッジ8に組み込まれ、印刷テープTおよびインクリボンRに転接してこれを送るプラテンローラ48と、プラテンローラ48が嵌合するプラテン駆動軸17と、テープカートリッジ8に組み込まれ、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール47と、リボン巻取りリール47が嵌合する巻取り駆動軸18と、を有している。なお、巻取り駆動軸18はコイルバネを内蔵した滑り軸となっており、適宜滑り回転しながらインクリボンRを巻き取る。これにより、印刷テープTのテープ送り動作を行い、そのテープ送り動作に合わせて印刷ヘッド15を駆動させることで、印刷テープTに所望の印刷を行う。
図3、図4および図5に示すように、テープ切断機構22は、水平方向にスライドすることで印刷テープTを切断するカッタユニット11と、カッタユニット11を支持すると共にベースフレーム25の端部に立設されるカッタフレーム50と、カッタフレーム50に支持されると共に、後述する排紙ローラ73に対する受けとなる受けローラ83を有する受けローラユニット51と、を備えている。
カッタユニット11は、固定刃61を有する固定ブレード55と、可動刃65を有する可動ブレード56と、可動ブレード56に支持され、切断時に印刷テープTを押さえると共に、切断した印刷テープTのテープ片を排出する排紙ローラ73を有する排紙ローラユニット57と、可動ブレード56に支持され、排紙ローラ73の回転を制御する回転制御ユニット58と、を備えている。すなわち、受けローラユニット51および排紙ローラユニット57により、切断時に印刷テープTを押さえるテープ押え機構を構成しており、排紙ローラユニット57および回転制御ユニット58により、切断した印刷テープTのテープ片を排出するテープ片排出機構を構成している。なお、請求項にいうテープ切断手段は、固定ブレード55および可動ブレード56により構成されている。
固定ブレード55は、固定刃61と、固定刃61を保持する固定刃ホルダ62と、を備えている。固定刃ホルダ62は、カッタフレーム50のテープ送りスリットの形成部分を兼ね、この部分に、印刷テープTと平行になるように固定刃61が取り付けられている(図3参照)。
可動ブレード56は、可動刃(カッタ刃)65と、可動刃65を保持する可動刃ホルダ(カッタホルダ)66と、を備えている。可動刃ホルダ66の尾端部には、カム従動子67が一体に形成されており、カム従動子67は上記の揺動カム43に係合している。また、可動刃ホルダ66の先端部には、図外の戻しバネが接続されている。戻しバネにより付勢された状態で、揺動カム43により、カム従動子67を介して可動刃ホルダ66(可動ブレード56)を可動刃ホルダ66の尾端側に移動することで(往動スライド動作)、印刷テープTを切断し、可動刃ホルダ66(可動ブレード56)を可動刃ホルダ66の先端側に移動することで(復動スライド動作)、可動刃ホルダ66を元の位置に戻す。この往動スライド動作および復動スライド動作により切断動作が行われる。
また、可動刃ホルダ66の先端部近傍には、排紙ローラユニット57を、切断動作方向にスライド自在に支持する上下一対のスライドガイド部71,71が形成されており、さらに可動刃ホルダ66の中間部には、回転制御ユニット58を、摺動抵抗をもって切断動作方向にスライド自在に支持するスライドレール部69が形成されていると共に、スライドレール部69に隣接して、切断動作時に、後述する回転制御ユニット58の伝達ギヤ91に噛み合うラック70が形成されている。
排紙ローラユニット57は、印刷テープTに当接する排紙ローラ73と、排紙ローラ73を両持ちで回転自在に支持する排紙ローラ支持フレーム74と、を備えている。
排紙ローラ支持フレーム74の尾端部(復動スライド側)には、上下一対のスライド片75,75が形成されており、可動刃ホルダ66の一対のスライドガイド部71,71によりスライド自在に支持されている。また、一対のスライド片75,75の中間部には、押圧ばね68が嵌合する棒状のばねガイド76が形成されており、嵌合した押圧ばね68の一端が排紙ローラ支持フレーム74に、他端が可動刃ホルダ66に当接して、排紙ローラユニット57を印刷テープT側(往動スライド方向)に押圧している(図4参照)。そのため、排紙ローラユニット57全体が、可動刃ホルダ66の往動スライド動作に伴いスライドし、排紙ローラ73が印刷テープTに突き当たると、押圧ばね68が縮む形で、排紙ローラユニット57のスライド移動が停止する。すなわち、往動スライド動作により、押圧ばね68を介して、排紙ローラ73が印刷テープTを押圧し、印刷テープTを押える。これにより、可動刃ホルダ66の往動スライド動作を利用して排紙ローラ73を印刷テープTにばね性を持って押圧することができるため、厚みの異なる印刷テープTに対しても適切に押圧をすることができる。
排紙ローラ73は、排紙ローラ本体78と、排紙ローラ本体78をスプライン係合で軸着した排紙ローラ軸(ローラ軸)79と、を備えている(図5参照)。排紙ローラ軸79の端部には、回転制御ユニット58の伝達部(伝達ギヤ91およびロック部材93)に噛み合う排紙ローラギヤ(ローラギヤ)80が軸着されている。詳細は後述するが、排紙ローラ73は、印刷テープTの切断時には、回転制御ユニット58により回転止めされた状態で、受けローラ83とで印刷テープTを挟持する。また、切断が終わると、回転制御ユニット58により、排紙ローラ73は排紙方向に回転され、挟持した状態となっている切断した印刷テープTのテープ片をテープ排出口10から排出する。
受けローラユニット51は、排紙ローラ73に対向配置されると共に、往動スライド動作によって排紙ローラ73とで印刷テープTを挟持する受けローラ(テープ受け部材)83と、カッタフレーム50に支持され、受けローラ83を両持ちに回転自在に支持する受けローラ支持フレーム84と、を備えている。このように、排紙ローラ73に対するテープ受け部材として、自由回転ローラである受けローラ83を用いることで、テープ片の排出に際し、テープ片がテープ受け部材(受けローラ83)に引っかかることがなく、テープ片の排出処理を円滑に行うことができる。
回転制御ユニット58は、排紙ローラ73に噛み合い、排紙ローラ73を回転させる伝達ギヤ91と、先端部に伝達ギヤ91を両持ちで且つ回転自在に支持したギヤフレーム92と、ギヤフレーム92の尾端部に形成され、排紙ローラ73を回転止めするロック部材93と、を備えている。ロック部材93は、排紙ローラギヤ80との接触部分に、排紙ローラギヤ80に噛み合う噛合溝が形成されている。噛合溝が排紙ローラギヤ80に噛み合うことで、排紙ローラ73を回転止めする。ギヤフレーム92の中間部には、上記のスライドレール部69に摺動抵抗を持って嵌入するスライド凸部94が形成されている。可動刃ホルダ66(可動ブレード56)がスライド動作すると、回転制御ユニット58は、スライド凸部94の部分でスライドレール部69から摺動抵抗を受けながら、すなわち制動力を受けながら、スライドする。
伝達ギヤ91およびロック部材93は、排紙ローラギヤ80を離間して挟み込むように配設されており、排紙ローラ73に対し、回転制御ユニット58が往動スライド方向に移動すると(往動スライド動作時)、ロック部材93が排紙ローラギヤ80に接触する。一方、排紙ローラ73に対し、回転制御ユニット58が復動スライド方向に移動すると(復動スライド動作時)、伝達ギヤ91が排紙ローラギヤ80に接触する。可動ブレード56のスライド移動時に、このような接触によって、回転制御ユニット58に摺動抵抗を超える負荷がかかると、回転制御ユニット58のスライド移動を防ぐ形で回転制御ユニット58のスライド移動が停止する。この状態で、可動ブレード56のスライド移動を続行すると、回転制御ユニット58に対し、可動ブレード56がスライド移動することになる。
伝達ギヤ91は、排紙ローラギヤ80と、可動刃ホルダ66のラック70に噛み合うことで、排紙ローラ73を排紙方向に回転させるものである。すなわち、排紙ローラギヤ80およびラック70に噛み合った状態で、回転制御ユニット58に対し可動ブレード56がスライド移動すると、ラック70が伝達ギヤ91を回転させ、伝達ギヤ91が回転することで、排紙ローラ73を排紙方向に回転させる。
このように、請求項にいう排紙連動機構は、回転制御ユニット58、ラック70および排紙ローラギヤ80とで構成されている。このような排紙連動機構を用いることにより、往動スライド動作の際には、排紙ローラ73を固定した状態で、印刷テープTを押えることができ、復動スライド動作の際には、排紙ローラ73を回転させ、印刷テープTを排出することができる。これにより、切断に際し、印刷テープTを確実に押えることができ、また、テープ片を更に確実に排出することができる。加えて、排紙連動機構を簡単な構成にすることができる。
また、伝達ギヤ91とロック部材93とを単一のギヤフレーム92に支持することにより、ギヤフレーム92を介して、伝達ギヤ91とロック部材93とが一体にスライドする。そのため、ギヤフレーム92のスライドにより、ロック部材93を排紙ローラギヤ80に噛み合わせることができると共に、伝達ギヤ91をラック70に噛み合わせることができる。すなわち、ロック部材93による排紙ローラ73の固定と、伝達ギヤ91による排紙ローラ73の回転を、ギヤフレーム92のスライドにより行うことができる。そのため、本装置を更に簡単な構成にすることができる。
次に、図6および図7を参照して、テープ切断機構22による印刷テープTの切断、排紙動作について説明する。切断、排紙動作における初期状態では、伝達ギヤ91と排紙ローラ73が噛み合った状態となっている(図6(a))。この状態から、可動ブレード56が往動スライド動作および復動スライド動作することにより、切断、排紙動作が行われる。
まず、可動ブレード56が往動スライド動作する。可動ブレード56が往動スライド方向に移動すると、可動ブレード56に支持された排紙ローラユニット57および回転制御ユニット58が一体にスライド移動する。この状態でスライド移動を続けると、まず、排紙ローラ73が印刷テープTに当接し、受けローラ83とで印刷テープTを挟持する(排紙ローラ73が印刷テープTを押圧する)(図6(b))。排紙ローラユニット57のスライド移動が停止し且つ、回転制御ユニット58および可動ブレード56がスライド移動を続行している状態となる。そのため、排紙ローラ73が伝達ギヤ91から離間する。
往動スライド動作を続けると、排紙ローラ73の排紙ローラギヤ80が回転制御ユニット58のロック部材93に接触する(図6(c))。これにより、回転制御ユニット58全体に摺動抵抗を超える負荷がかかり、回転制御ユニット58のスライド移動が停止する。すなわち、排紙ローラユニット57および回転制御ユニット58のスライド移動が停止し、可動ブレード56のみが更にスライド移動する。
さらに、往動スライド動作を続けると、可動ブレード56が印刷テープTに切り込まれ、印刷テープTを切断する(図6(d))。この時点で、印刷テープTは、排紙ローラ73と受けローラ83とで挟持されているため、印刷テープTが押さえ込まれた状態で、印刷テープTを切断することができる。また、排紙ローラ73は、ロック部材93により回転止めされているため、強固に印刷テープTを押えることができる。なお、この際、伝達ギヤ91は、可動ブレード56のラック70に噛み合うが、伝達ギヤ91と排紙ローラ73が噛み合っていないため、伝達ギヤ91が空回転する。
往動スライド動作が終了すると、復動スライド動作を開始する。可動ブレード56が復動スライド方向に移動すると、回転制御ユニット58が一体にスライド移動する。それに対し、排紙ローラ73は、押圧ばね68が伸長する形で、移動せず、印刷テープTを押圧し続ける。この際、排紙ローラ73に対し回転制御ユニット58がスライド移動するため、ロック部材93が排紙ローラギヤ80から離れ、今度は、伝達ギヤ91が排紙ローラギヤ80に噛み合う(図7(e))。伝達ギヤ91と排紙ローラギヤ80と噛み合うことにより、摺動抵抗を超える負荷がかかり、回転制御ユニット58のスライド移動が停止する。結果、回転制御ユニット58に対し、可動ブレード56がスライド移動することになる。
回転制御ユニット58に対し、可動ブレード56がスライド移動すると、伝達ギヤ91とラック70が噛み合い、伝達ギヤ91が回転する(図7(f))。伝達ギヤ91は、排紙ローラギヤ80と噛み合っているため、排紙ローラ73が回転する。排紙ローラ73の回転により押圧した印刷テープTのテープ片がテープ排出口10から排出される。
その後、可動ブレード56が復動スライド移動を続けると、伝達ギヤ91と排紙ローラギヤ80とが噛み合った状態で、各ユニットが初期状態の位置に戻る(図7(g))。これにより、切断、排出動作を終了する。
このように、排紙ローラ73が、往動スライド動作に連動して印刷テープTを挟持し、また、復動スライド動作に連動して、排紙方向に回転することにより、排紙ローラ73が、切断に際し印刷テープTを押えるテープ押え部材として、また、テープ片を排出するテープ片排出機構として機能する。そのため、簡単な構成で、精度の高い印刷テープTの切断処理を行うことができると共に、切断動作を利用してテープ片の排出処理を行うことができる。
なお、本実施形態においては、モータ31によりカッタユニット11を駆動するものを用いているが、例えば、カッタハンドルを有し手動により印刷テープTの切断処理を行うものでも良い。しかしながら、本実施形態においては、モータ31によりカッタユニット11を駆動することにより、印刷テープTの切断処理を自動で行うことができるため、正確且つ効率良く印刷テープTの切断および排出を行うことができる。
以上のような構成によれば、往動スライド動作時には、受けローラ83と排紙ローラ73により印刷テープTを挟持されると共に、可動刃65および固定刃61により印刷テープTが切断される。一方、復動スライド動作時には、受けローラ83との間で印刷テープTを挟持した排紙ローラ73を回転させる。これにより、排紙ローラ73が、切断に際し印刷テープTを押えるテープ押え部材として、また、テープ片を排出するテープ片排出機構として機能する。そのため、簡単な構成で、精度の高い印刷テープTの切断処理を行うことができると共に、切断動作を利用してテープ片の排出処理を行うことができる。
1:テーププリンタ、 15:印刷ヘッド、 21:テープ送り機構、 23:動力伝達機構、 31:モータ、 55:固定ブレード、 56:可動ブレード、 58:回転制御ユニット、 65:可動刃、 66:可動刃ホルダ、 68:押圧ばね、 70:ラック、 73:排紙ローラ、 79:排紙ローラ軸、 80:排紙ローラギヤ、 83:受けローラ、 91:伝達ギヤ、 92:ギヤフレーム、 93:ロック部材、 T:印刷テープ
Claims (7)
- カッタホルダに取り付けたカッタ刃に、前記カッタホルダを介して往動スライド動作および復動スライド動作から成る切断動作をさせることによりテープを切断するテープ切断手段と、
前記カッタ刃の前記往動スライド動作に連動し、送られてきた前記テープをテープ受け部材との間に挟持する排紙ローラと、
前記カッタ刃の前記復動スライド動作に連動し、前記テープ受け部材との間に前記テープを挟持した前記排紙ローラを排紙方向に回転させる排紙連動機構と、を備えたことを特徴とするテープ処理装置。 - 前記テープ受け部材は、回転ローラで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ処理装置。
- 前記排紙連動機構は、前記カッタホルダに対し摺動抵抗をもって切断動作方向にスライドするよう支持された伝達ギヤと、
前記カッタホルダに設けられ、前記復動スライド動作で前記伝達ギヤに噛み合うラックと、
前記伝達ギヤに噛み合うと共に、前記排紙ローラのローラ軸に軸着したローラギヤと、
前記往動スライド動作に連動して前記ローラギヤに噛み合い、前記ローラギヤの回転をロックするロック部材と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ処理装置。 - 前記伝達ギヤは、前記伝達ギヤを回転自在に支持するギヤフレームを介して、前記カッタホルダに対しスライドするよう支持されており、
前記ロック部材は、前記ギヤフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のテープ処理装置。 - 前記カッタホルダを受けとして、前記排紙ローラを前記テープ受け部材に向かって付勢する押圧ばねを、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープ処理装置。
- 前記テープ切断手段は、動力源を構成するカッタモータと、
前記カッタモータの動力を前記カッタに伝達し、前記カッタを切断動作させる動力伝達機構と、を更に有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のテープ処理装置。 - 前記テープに印刷を行いながら前記テープ切断手段に送り込む印刷手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のテープ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007236867A JP2009066694A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | テープ処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007236867A JP2009066694A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | テープ処理装置 |
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JP2009066694A true JP2009066694A (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=40603500
Family Applications (1)
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JP2007236867A Pending JP2009066694A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | テープ処理装置 |
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JP (1) | JP2009066694A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110773805B (zh) * | 2019-11-19 | 2020-07-10 | 南京苏博工业设计有限公司 | 一种单向锉削装置 |
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2007
- 2007-09-12 JP JP2007236867A patent/JP2009066694A/ja active Pending
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CN110773805B (zh) * | 2019-11-19 | 2020-07-10 | 南京苏博工业设计有限公司 | 一种单向锉削装置 |
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