JP4702168B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

本発明は、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体を切断する切断手段を備えた印字装置に関し、特に、被記録媒体を完全に分離切断する切断態様と、被記録媒体の基材のみを完全に分離切断する切断態様を行いうる切断手段を備える印字装置に関する。
従来、接着層を介して基材と剥離シートが積層されたラベルテープに対して、印字を行い、当該ラベルテープを完全に分離切断する切断態様(以下、フルカットという)と、ラベルテープの基材のみを完全に分離切断する切断態様(以下、ハーフカットという)を実現可能な印字装置が存在する。
例えば、特許文献1には、1つのカット刃を、ラベルテープの幅方向にスライド移動させることで切断するカット機構を備えた印字装置が記載されている。そして、特許文献1に記載された印字装置では、ラベルテープの厚さに対するカット刃の位置を高い精度で制御することにより、ハーフカット、フルカットを実現している。
特開2004−114167号公報
ここで、上記特許文献1に係る印字装置では、ラベルテープの厚さに対するカット刃の刃先位置を高い精度で移動制御し、所定の状態でカット刃をラベルシートの幅方向にスライド移動させることにより、ハーフカット又はフルカットを実現している。
この点、当該印字装置では、ラベルテープの幅方向の一端から他端に向かって、カット刃をスライド移動させて切断するので、ラベルテープの切断には、カット刃がラベルテープの幅方向の一端から他端に到達するまでの時間が必要となる。
又、特許文献1記載の印字装置では、ラベルシートの切断後、ラベルシートの他端側から一端側の初期位置に戻すように構成されている。即ち、ラベルシートを一回切断する場合に、ラベルシートの幅方向両端の間において、カット刃を往復移動させることになる。この結果、ラベルシートの切断には、カット刃の往復移動に要する時間という長い時間が必要となってしまう。
つまり、一枚のラベルを作成する度に切断に長時間を要することになるので、ラベルを大量に作成する場合、非常に長時間を要することになってしまう。
この点、ユーザは、大量のラベルを作成する際には、より短期間での作業完了を望むものである。従って、切断に要する時間が長いことは、ユーザに当該印字装置が不便であるとの印象を強く与えてしまう。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体を切断する切断手段を備えた印字装置に関し、被記録媒体の切断に要する時間を短縮可能な印字装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体に所望の印字を行う印字手段と、被記録媒体を装置外部へ搬送する搬送手段と、被記録媒体を幅方向に切断する切断手段と、を備える印字装置において、前記切断手段は、複数の単位刃が一辺に列設される切断刃と、前記単位刃先端と当接する当接面を備え、前記被記録媒体の搬送径路をはさんで前記切断刃に対向する位置に配設される受け部材と、前記切断刃を被記録媒体の幅方向に移動させる切断刃移動手段と、前記切断刃と前記受け部材の間における位置を、単位刃先端が当接面に当接する第1状態と、単位刃先端が当接面から前記剥離シートの厚み分の距離離間する第2状態と、に切り換え可能な切断態様変更手段と、を備えることを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る発明の印字装置では、印字手段により被記録媒体に所望の印字が施され、切断手段により当該被記録媒体はその幅方向に切断される。
ここで、当該印字装置においては、切断態様変更手段によって、受け部材と切断刃の位置関係を第1状態又は第2状態に変更することにより、被記録媒体の切断態様を変更することができる。即ち、切断態様変更手段により切断刃と受け部材の位置を第1状態にした場合、被記録媒体の搬送径路上に切断刃が位置することになるので、被記録媒体を完全に分離切断することができる。一方、切断刃と受け部材の位置を第2状態とした場合、切断刃は剥離シートを完全に切断することはなく、基材部分のみを完全に分離切断する。即ち、請求項1に係る印字装置では、切断態様変更手段により、切断刃と受け部材の位置を変更することで、所謂ハーフカット、フルカットの切断態様を実現することができる。
そして、当該印字装置においては、第1状態、第2状態の何れであっても、切断刃移動手段により、切断刃を被記録媒体の幅方向に移動させる。この点、当該切断刃には、その一片に複数の単位刃が列設されているので、切断刃の移動距離を短くすることができる。即ち、ハーフカット、フルカットのいずれの切断態様であっても、被記録媒体の切断に要する時間を短縮することができる。
更に、当該切断刃には複数の単位刃が列設されているので、被記録媒体の切断に際し、一の刃面が切断する部分を少なくすることができる。即ち、被記録媒体の切断に伴う切断刃の切れ味の低下を軽減することができ、より長期間にわたって、当該切断機構に係る切断品質を維持することができる。
以下、本発明に係る印字装置をラベルプリンタに適用した実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はラベルプリンタの斜視図である。
本実施形態に係るラベルプリンタ1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続され、PCからの印字指令に基づき所望の文字付テープ(所謂、ラベル)を作成するものである。
ここで、図1に示すように、ラベルプリンタ1は、本体筐体2を有しており、本体筐体2の内部には、後述する内部ユニット20が配設されている。そして、本体筐体2上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、本体筐体2の右端部にて回動可能に軸支されており、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、本体筐体2上面側部には、開閉ボタン4が配設されている。この開閉ボタン4が押下されると、開閉蓋3と本体筐体2とのロックが解除される。つまり、開閉ボタン4が押下されると、開閉蓋3は、付勢部材の作用に基づいて開放される。
また、開閉蓋3には、透明カバーで覆われた透視窓5が形成されており、かかる透視窓5から本体筐体2の内部を視認することが可能である。ここで、透視窓5の直下には、テープカセット7が装着されるカセット収納部6が形成されている。従って、テープカセット7がカセット収納部6に装着されている場合には、透視窓5を介して、テープカセット7上面に形成されたテープ特定表示部8(図2参照)を視認することができる。ここで、テープ特定表示部8(図2参照)には、テープカセット7内に内蔵されている長尺状のテープ9のテープ幅、色、種類等の情報が表示されている。
即ち、カセット収納部6にテープカセット7を装着した状態でも、テープ特定表示部8を視認することができるので、ユーザは、テープカセット7の種類等を容易に把握することができる。
そして、本体筐体2は、前方側(図1中、左側)に側壁10を有している。この側壁10には、本体筐体2内で印字されたテープ9を外部に排出するテープ排出口11が形成されている。又、本体筐体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方には電源ボタン14が配設されている。この電源ボタン14の入力操作により、ラベルプリンタ1に対する電源のオン・オフが行われる。
次に、ラベルプリンタ1の内部構造について図2に基づき説明する。図2は、本実施形態にかかるラベルプリンタ1の内部の内部ユニット20を模式的に示す平面図である。
上述したように、本体筐体2内部には、内部ユニット20が配設されている。この内部ユニット20は、基本的に、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、当該切断機構15で切断されたテープ9を本体筐体2外部へ排出する排出機構50から構成されている。
尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きがラベルプリンタ1底面に対して垂直となるように、テープカセット7が収納される。
ここで、内部ユニット20を構成する印字機構21について図2に基づき説明する。
図2に示すように、印字機構21において、サーマルヘッド23は、カセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置されている。このサーマルヘッド23には、複数の発熱素子が列設されている。この点、後述する制御回路部61により、サーマルヘッド23に列設された各発熱素子の発熱制御が行われるので、テープ9に対する文字等の印字が可能である。
そして、印字機構21には、ローラホルダ25が回動可能に軸支されている。このローラホルダ25は、カセット収納部6側部の支持軸29を軸として回動可能であり、切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能に構成されている(図2は印字位置に切り換えられた状態を示す)。
又、係るローラホルダ25には、プラテンローラ26、テープ圧接ローラ28が夫々回転可能に配設されている。図2に示すように、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられると、ローラホルダ25に配設されているプラテンローラ26は、サーマルヘッド23に圧接される。この時、テープ圧接ローラ28は、カセット収納部6のテープ排出口11近傍に位置するテープ送りローラ27に対して圧接される。
このテープ送りローラ27は、テープカセット7に配設されているので、カセット収納部6にテープカセット7を装着し、ローラホルダ25を印字位置に切り換えた場合に、テープ圧接ローラ28に当接する。
そして、テープ圧接ローラ28は、搬送用モータ72とギア機構(図示せず)によって回転駆動される。従って、カセット収納部6にテープカセット7を装着し、ローラホルダ25を印字位置に回動した場合(図2参照)、搬送用モータ72を駆動することにより、テープ送りローラ27は、テープ圧接ローラ28の回転駆動に伴い回転する。これにより、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28の間にあるテープ9をテープ排出方向に搬送することができ、切断機構15、排出機構50へと送り出すことができる。
尚、前記印字機構21により印字されたテープ9は、テープ排出方向に位置する切断機構15へ搬送される。ここで、後述する切断機構15へ搬送されたテープ9は、PCから受信したデータに基づいて、自動的に切断され、側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
次に、内部ユニット20を構成する切断機構15について説明する。図2に示すように、切断機構15は、テープ9の搬送方向下流側の印字機構21側面に配設されている。当該切断機構15は、印字機構21の当該側面に沿って立設された切断機構フレーム33に対して、カッタホルダ部材31、受け部材32等が配設されている。そして、切断機構フレーム33には、当該カッタホルダ部材31と受け部材32との間に、印字機構21から搬送されたテープ9が通過する搬送開口33Aが形成されている。
又、当該切断機構フレーム33には、カッターモータ74、受け部材用モータ76が配設されており、カッターモータ74、受け部材用モータ76の駆動により、カッタホルダ部材31、受け部材32が夫々可動するように構成されている。
つまり、ラベルプリンタ1では、当該カッターモータ74、受け部材用モータ76を駆動することにより、カッタホルダ部材31、受け部材32を移動させることができる。つまり、搬送開口33Aを搬送されるテープ9に対して、ハーフカット、フルカットを施すことができる。この点、切断機構15については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの詳細な説明は省略する。
そして、図2に示すように、内部ユニット20には、上記切断機構15から更にテープ9の搬送方向下流側に排出機構50が配設されている。排出機構50は、排出駆動ローラ51、排出回転ローラ52、排出用モータ78で構成されている。
排出駆動ローラ51は、切断機構15の搬送開口33Aを介して搬送されたテープ9に当接するように配設されており、排出用モータ78の駆動に基づいて回転駆動する。そして、排出回転ローラ52は、テープ9の搬送径路を隔てて、排出駆動ローラ51に対向する位置に回転可能に配設されている。ここで、当該排出回転ローラ52は、排出駆動ローラ51に当接するように配設されており、排出駆動ローラ51の回転駆動に伴って回転する。
つまり、排出機構50に搬送されたテープ9は、排出用モータ78の駆動に伴い、排出駆動ローラ51、排出回転ローラ52により挟持されつつ搬送され、テープ排出口11を介してラベルプリンタ1外部に排出される。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1において使用されるテープカセット7の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るテープカセット7の概略構成を示す説明図である。
図3に示すように、テープカセット7内部には、透明テープリール158、離型紙リール159、インクリボンリール161が回転可能に配設されている。
そして、このテープカセット7の前部には、サーマルヘッド23が嵌め込まれる嵌合部162が形成されている。この嵌合部162の一部は、前方に向かって開口され、透明テープ150に印字を施す印字処理部163を構成している。更に、嵌合部162に隣り合う左側前部には、テープ送りローラ27が回転可能に設けられている。
透明テープリール158には、印字用の透明テープ150が巻回されている。透明テープ150は、印字処理(S2)が実行されると、搬送用モータ72の駆動に従って、印字処理部163に引き出される。
そして、離型紙リール159には、透明な第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153、剥離紙154からなる離型紙テープ156が巻回されている。離型紙テープ156は、印字処理が実行されると、搬送用モータ72の駆動に従って、離型紙リール159からテープ送りローラ27に向かって引き出される。
インクリボンリール161には、透明テープ150に対して、熱転写可能なインクが塗布されたインクリボン164が巻回されている。インクリボンリール161に巻回されたインクリボン164の一端は、透明テープリール158と離型紙リール159との間の中央部に回転可能に配設された巻取ローラ160に取り付けられている。
印字処理(S2)が実行されると、搬送用モータ72の駆動に伴い、巻取ローラ160が回転駆動するので、インクリボンリール161から引き出されたインクリボン164は、印字処理部163を介して、巻取ローラ160によって巻き取られる。
ここで、印字処理(S2)実行時において、印字処理部163には、透明テープ150と、インクリボン164が引き出されているので、サーマルヘッド23とプラテンローラ26との間には、透明テープ150とインクリボン164が位置することになる。
この時、上述したように、プラテンローラ26は、サーマルヘッド23を押圧するので、インクリボン164、透明テープ150は相互に密着しつつ、サーマルヘッド23に圧接される。この状態において、サーマルヘッド23の発熱素子の発熱態様を制御すると、インクリボン164のインクが透明テープ150に熱転写されるので、透明テープ150には、PCから受信した印字データに応じた文字や図形などの印字が施される。
その後、所望の印字が施された透明テープ150は、テープ排出方向(切断機構15、排出機構50方向)へ向かって、テープ送りローラ27とテープ圧接ローラ28の間を搬送される。この時、透明テープ150に対して、離型紙リール159から引き出された離型紙テープ156が、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28により圧接されつつ貼りあわされる。
こうして所望の印字が施されたテープ9は、切断機構15により切断され、ラベルプリンタ1の外部に排出される。ここで、テープ9は、印字用の透明テープ150、第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153、剥離紙154の5層により構成される(図4参照)。そして、当該テープ9の剥離紙154を剥がすことにより、所望の場所に貼り付けることができるラベル155がユーザに提供される。即ち、透明テープ150、第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153の4層により、ラベル155が構成される。
尚、本実施形態においては、剥離紙154の厚みを(t)とし、ラベル155の厚みを(T)とする。
次に、印字機構21で印字されたテープ9を切断する切断機構15について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5〜図7は、切断機構15を模式的に示す説明図である。
図2に示すように、切断機構15は、印字機構21に対して、テープ9の搬送方向下流側に配設されている。そして、当該切断機構15は、切断機構フレーム33に対して、カッタホルダ部材31、受け部材32、カッターモータ74、受け部材用モータ76を配設して構成されている。
図5〜図7に示すように、カッタホルダ部材31には、複数の単位刃30Aが一辺に列設されたカット刃30が固設されている。当該カット刃30は、テープ9の幅寸法よりも長く形成された長辺を有しており、当該長辺に複数の単位刃30Aが列設されている。又、カット刃30に形成された単位刃30Aは、夫々両刃を有している。
そして、カッタホルダ部材31は、テープ9が搬送される搬送開口33A近傍において、単位刃30Aが搬送開口33A開口縁よりテープ9の搬送径路側に位置するように配設されている。
ここで、カッタホルダ部材31には、テープ9の幅方向を長辺とする長方形状の取付開口31Aが2箇所に形成されている。この取付開口31Aには、切断機構フレーム33に形成された突部33Bが嵌合される。従って、当該カッタホルダ部材31は、テープ9の幅方向に沿って、所定範囲内で往復移動可能である。
そして、カッタホルダ部材31上部には、カッタホルダ用バネ37が配設されている。このカッタホルダ用バネ37は、カッタホルダ部材31を切断機構15下方に向けて付勢している。一方、カッタホルダ部材31下方には、カッタホルダ用偏心カム36が配設されている。当該カッタホルダ用偏心カム36は、その周面がカッタホルダ部材31下面に当接するように配設され、不図示のギア列を介して、カッターモータ74と接続されている。
つまり、図5〜図7に示すように、カッターモータ74を駆動させ、カッタホルダ用偏心カム36を回転させることにより、カッタホルダ部材31をテープ9の幅方向に往復移動させることができる。この点、カッタホルダ用バネ37の付勢力により、カッタホルダ部材31下面が常にカッタホルダ用偏心カム36周面に当接しているので、カッタホルダ部材31の往復移動をカッターモータ74の駆動に確実に対応させることができる。
又、カッタホルダ部材31は、取付開口31Aと突部33Bにより、横方向(図5中、左右方向)の移動が制限されるので、テープ9の切断に際し、カッタホルダ部材31が横方向に移動することはなく、テープ9を安定して切断することができる。
そして、切断機構フレーム33には、受け部材32が、カッタホルダ部材31に対向する位置に配設されている。受け部材32は、取付部材38により、切断機構フレーム33に対して、搬送開口33A方向へスライド移動可能に配設されている。ここで、受け部材32の右側面には、受け部材32が所定量スライド移動した場合に、カット刃30先端(即ち、各単位刃30A先端)に当接する受け面32Aが形成されている。この受け面32Aは、受け部材32が搬送開口33Aに向かってスライド移動した場合に、切断機構15を搬送されるテープ9に当接する。即ち、当該切断機構15では、受け部材32を搬送開口33A方向にスライド移動させることにより、テープ9に対し、カット刃30を食い込ませることができる。
そして、この受け部材32には、受け部材用偏心カム34、受け部材用バネ35が取り付けられている。受け部材用バネ35は、当該受け部材32を、搬送開口33Aから離間する方向(図5中、左方向)へ付勢している。
図5〜図7に示すように、受け部材用偏心カム34は、その周面が受け部材32左側面に当接するように回転可能に配設されている。そして、当該受け部材用偏心カム34は、不図示のギア列を介して、受け部材用モータ76に接続されている。従って、受け部材用モータ76を駆動し、受け部材用偏心カム34を回転させることにより、受け部材32を横方向へスライド移動させることができる。
ここで、受け部材32は、受け部材用バネ35により、常に受け部材32左側面が受け部材用偏心カム34周面に当接するように付勢されている。従って、受け部材用モータ76を駆動制御することにより、受け部材32を任意の位置に移動することができる。即ち、本実施形態に係るラベルプリンタ1では、受け部材用モータ76の駆動制御を行うことにより、受け面32Aが最も左側に移動している初期位置(図5参照)、受け面32Aとカット刃30先端が当接するフルカット位置(図6参照)、受け面32Aとカット刃30先端との距離が、剥離紙154の厚み(t)となるハーフカット位置(図7参照)の3つの態様に、受け部材32の位置を変化させることができる。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1の制御系について図8を参照して説明する。図8は、ラベルプリンタ1の制御ブロック図である。
図8に示すように、ラベルプリンタ1の制御回路部61は、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インターフェース67、及び通信用インターフェース68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インターフェース67、通信用インターフェース68は、バス線により相互に接続されて、相互にデータの送受信が行われる。
ここに、CPU62は、かかるROM64に記憶されている各種制御プログラムに基づいて各種の演算を行うものであり、ラベルプリンタ1に係る制御の中枢を担うものである。
そして、ROM64には、各種制御プログラムやデータ等が記憶されている。例えば、後述するメイン処理プログラムやフルカット処理プログラム、ハーフカット処理プログラム等がROM64に記憶されている。又、ROM64には、多数の文字等のキャラクタの夫々について、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されて記憶されている。そして、当該アウトラインデータは、夫々コードデータに対応付けられており、このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
また、CGROM63には、各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。
EEPROM65は、外部のコンピュータ装置などから受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、ラベルプリンタ1の電源をオフしても記憶内容を保持している。
そして、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくための記億装置であり、印字バッファ66A、カットデータ記憶領域66B等の各種の記憶領域が設けられている。
ここで、印字バッファ66Aには、PC100から受信した印字データに基づいて、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納される。つまり、ラベルプリンタ1では、印字バッファ66Aに記憶されているドットパターンデータに基づいて、サーマルヘッド23の発熱態様が制御され、テープ9に対してドット印字が行われる。
又、カットデータ記憶領域66Bには、テープ9の切断態様を示すカットデータが記憶される。このカットデータには、所望のラベルの全長より定まるカット位置、ハーフカット又はフルカットを示す切断態様が規定されている。従って、CPU62が上記カットデータを参照しつつ、後述の制御プログラムを実行することにより、テープ9を所望の切断態様で切断することが可能となる。
また、入出力インターフェース67には、サーマルヘッド23を駆動するためのヘッド駆動回路71、搬送用モータ72を駆動するための搬送機構駆動回路73、カッタホルダ部材31を回動させるカッターモータ74を駆動するための切断機構駆動回路75、受け部材用モータ76を駆動するための受け部材駆動回路77、排出用モータ78を駆動する排出機構駆動回路79がそれぞれ接続されている。
そして、通信用インターフェース68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成されている。即ち、ラベルプリンタ1は、USBケーブル等により通信用インターフェース68を介して、外部のコンピュータ装置(例えば、PC100)と接続され、PC100との間で双方向データ通信を行うことができる。従って、ユーザは、PC100を用いて、所望のラベルにかかる印字データ、カットデータを作成し、これらをラベルプリンタ1に送信することができる。そして、ラベルプリンタ1では、受信した印字データ、カットデータに基づいて、後述の制御プログラムを実行することができる。
尚、本実施形態においては、PC100からラベルプリンタ1への印字データの送信の際に、常に当該印字データにかかるカットデータも送信されるものとする。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1におけるメイン処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、ラベルプリンタ1のメイン処理プログラムのフローチャートである。
尚、このメイン処理プログラムに係る説明に際し、ラベルプリンタ1は、PC100に接続されており、電源が投入されているものとする。
本実施形態に係るラベルプリンタ1において、メイン制御プログラムの実行が開始されると、CPU62は、先ず、CPU62は、RAM66を参照し、印字データが格納されているか否かについての判断を行う。PC100から印字データ、カットデータを受信した場合又は既に受信した印字データ、カットデータが残っている場合には(S1:YES)、CPU62は、S2に処理を移行する。一方、PC100から印字データを受信しておらず、RAM66に印字データが格納されていない場合には(S1:NO)、CPU62は、PC100から印字データ、カットデータを受信するまで処理を待機する。
S2においては、CPU62は、印字バッファ66Aに格納されている印字データに基づいて、テープ9に印字を行う印字処理を実行する。即ち、テープ9を搬送しつつ、当該印字データに対応するドットパターンデータに基づき、サーマルヘッド23の発熱態様を制御する。これにより、インクリボン164のインクがテープ9に熱転写され、印字データに規定されている文字等をテープ9に印字することができる。尚、この印字処理(S2)については、従来のラベルプリンタと同様の処理であり、公知の処理であるので、詳細な説明は省略する。
そして、当該印字データに基づく印字を終了すると、CPU62は、S3に処理を移行する。
S3に移行すると、CPU62は、印字処理(S2)で印字を行った印字データに対応するカットデータを参照し、当該カットデータに規定されているカット位置までテープ9を搬送する。テープ9がカット位置に到達した時点で、CPU62は、搬送用モータ72、排出用モータ78を同時に停止する。カット位置にテープ9を搬送した後、CPU62は、S4に処理を移行する。
続いて、S4に移行すると、CPU62は、当該印字データに対応する切断態様がフルカットであるか否かについての判断をおこなう。即ち、CPU62は、カットデータ記憶領域66Bを参照し、印字処理(S2)で用いた印字データに対応するカットデータにフルカットが規定されているか否かを判断する。当該カットデータにフルカットが規定されている場合には(S4:YES)、CPU62は、フルカット処理(S5)に処理を移行する。一方、当該カットデータにフルカットではなく、ハーフカットが規定されている場合には(S4:NO)、CPU62は、そのままハーフカット処理(S6)に処理を移行する。
フルカット処理(S5)に移行すると、CPU62は、後述するフルカット処理プログラムを実行する。具体的には、CPU62は、カッターモータ74、受け部材用モータ76を駆動制御し、テープ9をフルカットで切断する。ここで、当該フルカット処理(S5)については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。テープ9をフルカットで切断した後、CPU62は、S7に処理を移行する。
一方、ハーフカット処理(S6)に移行すると、CPU62は、後述するハーフカット処理プログラムを実行する。これにより、CPU62は、カッターモータ74、受け部材用モータ76を駆動制御し、ラベル155部分のみが幅方向に切断されるハーフカットをテープ9に施す。この点、当該ハーフカット処理プログラムについても、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。テープ9にハーフカットを施した後、CPU62は、S7に処理を移行する。
そして、S7では、CPU62は、搬送処理を実行する。この搬送処理(S7)に移行すると、CPU62は、次の印字処理(S2)に備えるため、テープ9を所定の印字位置に向かって搬送する。この時、搬送用モータ72、排出用モータ78の駆動制御が行われ、ハーフカット又はフルカットが施されたテープ9の印字済部分は、テープ排出口11からラベルプリンタ1外部に排出される。テープ9を所定の印字位置に搬送した後、CPU62は、S1に処理を戻す。
次に、上記メイン処理プログラムのフルカット処理(S5)で実行されるフルカット処理プログラムについて図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、フルカット処理プログラムのフローチャートである。図11は、フルカット処理実行時における切断機構15の動作態様を模式的に示す説明図である。
フルカット処理(S5)に移行し、フルカット処理プログラムの実行が開始されると、CPU62は、先ず、受け部材用モータ76の駆動を開始し、受け部材32をカット刃30に近づく方向(以下、正方向という)に移動させる。即ち、図11(A)に示すように、初期位置に位置する受け部材32を正方向へ移動させる。受け部材32の正方向への移動を開始した後、CPU62は、S12に処理を移行する。
S12に移行すると、CPU62は、受け部材32の受け面32Aにカット刃30先端が当接したか否かについての判断を行う。即ち、S12では、受け部材用モータ76の駆動に伴い、受け部材32が所定量移動し、フルカット位置に到達したか否かの判断がなされる。受け面32Aにカット刃30先端が当接した場合(S12:YES)、CPU62は、S13に処理を移行する。一方、受け面32Aにカット刃30先端が未だ当接していない場合には(S12:NO)、CPU62は、S11に処理を戻し、受け面32Aにカット刃30先端が当接するまで処理を繰り返す。
ここで、フルカット処理(S5)に移行した時点でテープ9は搬送開口33Aに位置しているので、受け部材32が正方向に移動する際に、その途中で受け面32Aはテープ9に当接する。そして、受け部材32が更に正方向へ移動すると、それに伴い、テープ9も正方向に移動することになる。
この結果、テープ9は受け部材32によりカット刃30に押し当てられることになり、受け部材32がフルカット位置に移動した時点で、カット刃30がテープ9の厚み(t+T)分、テープ9に食い込んだ状態になる(図11(B)参照)。
受け部材32のフルカット位置への移動が完了すると(S12:YES)、CPU62は、カッターモータ74を駆動する。上述したように、カッターモータ74の駆動により、カッタホルダ用偏心カム36が回転駆動するので、カッタホルダ部材31は、テープ9幅方向に往復移動する(図11(B)参照)。カッターモータ74を所定量駆動させた後、CPU62は、受け部材32を初期位置(図5参照)に戻し、フルカット処理プログラムを終了する。
ここで、S13に移行した時点で、カット刃30は、テープ9の厚み(T+t)分、テープ9に食い込んでいるので、カッタホルダ部材31がテープ9幅方向に往復移動することにより、ラベル155、剥離紙154を分離切断することができる(図11(C)参照)。
そして、本実施形態に係るカット刃30は、テープ9の幅寸法よりも長い辺に複数の単位刃30Aが列設されているので、テープ9を幅方向に切断する際に、カッタホルダ部材31を往復移動する距離を短くすることができる。即ち、カッタホルダ部材31を、少なくとも隣り合う単位刃30Aの頂点間の距離だけ往復移動させれば、テープ9を幅方向に分離切断することができる。この結果、カッタホルダ部材31の移動距離を短くできるので、テープ9をフルカットで切断する際に要する時間を短縮することができる。つまり、迅速にフルカットで切断されたテープ9をユーザに提供することが可能となる。
次に、ハーフカット処理(S6)で実行されるハーフカット処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図12は、ハーフカット処理プログラムのフローチャートである。図13は、ハーフカット処理実行時における切断機構15の動作態様を模式的に示す説明図である。
ハーフカット処理(S6)に移行し、ハーフカット処理プログラムの実行が開始されると、図13(A)、(B)に示すように、CPU62は、受け部材32がフルカット位置に移動するまで(S22:YES)、受け部材用モータ76を駆動する(S21)。このS21、S22における処理は、フルカット処理プログラムのS11、S12と同一の処理であるので、詳細な説明は省略する。受け部材32がフルカット位置まで移動した時点で(図13(B)参照)、CPU62は、S23に処理を移行する。
そして、S23においては、CPU62は、受け部材用モータ76の駆動を開始する。この時、受け部材用モータ76は、上述のS21における駆動方向と逆方向に駆動する。即ち、S23では、受け部材32をカット刃30から離間する方向(以下、逆方向という)へ移動する処理が行われる(図13(B)参照)。受け部材32の逆方向への移動を開始した後、CPU62は、S24に処理を移行する。
続くS24に移行すると、CPU62は、受け部材32がハーフカット位置へ移動したか否かについての判断が行われる。具体的に、S24では、受け部材用モータ76の駆動量に基づいて、受け部材32のハーフカット位置への移動が完了したか否かについての判断が行われる。受け部材32のハーフカット位置への移動を完了している場合には(S24:YES)、CPU62は、S25に処理を移行する。一方、受け部材32が未だハーフカット位置に移動していない場合(S24:NO)、CPU62は、S23に処理を戻す。即ち、S23、S24では、受け部材32がハーフカット位置に位置するまで、受け部材32をフルカット位置から逆方向に移動させる処理が行われる。
これにより、S25移行時には、カット刃30先端と受け面32A表面の間には、剥離紙154の厚み(t)分の間隔が生じる。
ここで、上記S21、S22の処理により、S23移行時においては、カット刃30先端は、受け面32Aに当接している。即ち、カット刃30は、テープ9の厚み(T+t)分、テープ9に食い込んでいる(図13(B)参照)。
そして、図2に示すように、テープ9は、切断機構15の搬送方向上流側において、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28等により搬送径路上で圧接固定されており、搬送方向下流側では、排出駆動ローラ51、排出回転ローラ52により搬送径路上で圧接固定されている。
更に、受け部材32がフルカット位置にある場合、受け面32Aはテープ9の搬送径路よりカット刃30側に位置し、受け部材32がハーフカット位置にある場合であっても、受け面32Aはテープ9の搬送径路よりカット刃30側に位置する。
ここで、テープ9は、切断機構15の搬送方向上流側、下流側において、搬送径路上で固定されているので、受け部材32がフルカット位置からハーフカット位置に移動すると、それに従って、テープ9も逆方向に剥離紙154の厚み(t)分だけ移動する。この結果、S25移行時においては、テープ9に対するカット刃30の食い込み量は、テープ9の厚み(T+t)からラベル155の厚み(T)に変化することになる(図13(C)参照)。
そして、S25においては、CPU62は、カッターモータ74を駆動し、カッタホルダ部材31をテープ9幅方向に往復移動させる(図13(C)参照)。この時、カッターモータ74を所定量駆動させることにより、カッタホルダ部材31は、テープ9の幅方向に、所定範囲(例えば、隣り合う単位刃30Aの頂点間の距離)スライド移動する。このカッタホルダ部材31の移動により、当該切断面におけるラベル155のみが幅方向に切断され、テープ9にハーフカットが施されることになる(図13(D)参照)。カッターモータ74を所定量駆動させた後、CPU62は、ハーフカット処理プログラムを終了し、メイン処理プログラムのS7に処理を移行する。
ここで、S25移行時においては、カット刃30はラベル155の厚み(T)の食い込み量でテープ9に食い込んでいる。従って、カッタホルダ部材31をテープ9幅方向に往復移動することにより、ラベル155のみをテープ9の幅方向に分離切断することができる。
この点、上述したように、本実施形態に係るラベルプリンタ1においては、複数の単位刃30Aが列設されたカット刃30によりテープ9を切断する構成であるので、テープ9にハーフカットを施す際であっても、カッタホルダ部材31を往復移動する距離を短くすることができる。この結果、テープ9をハーフカットで切断する際に要する時間を短縮することができ、迅速にハーフカットで切断されたテープ9をユーザに提供することが可能となる。
また、ラベルプリンタ1におけるハーフカット処理(S6)においては、受け部材32をフルカット位置に移動させ、その後、受け部材32をハーフカット位置に戻して、テープ9にハーフカットを施す。即ち、一度、テープ9にカット刃30をテープ9の厚み(T+t)分食い込ませた後、ラベル155のみを分離切断するハーフカットをテープ9に施す。
ここで、受け部材32をフルカット位置に移動した時点で、カット刃30先端が受け面32A表面に当接するまで、カット刃30が食い込むことになるので、当該切断面における剥離紙154は、カット刃30の形状に伴って部分的に切断される(図13(C)、(D)参照)。この時、カット刃30先端が受け面32A表面に当接するのであるから、受け面32Aに当接する剥離紙154表面には、カット刃30に列設された単位刃30A先端に対応して、切れ目が形成される。即ち、ハーフカットが施された位置において、剥離紙154には、その幅方向にミシン目状の切れ目が形成されることになる。
これにより、テープ9にハーフカットを施した後であっても、剥離紙154、ラベル155を容易に分離することができ、単純に剥離紙154部分を千切る場合に比べ、端正に分離することができる。そして、当該切れ目に沿って剥離紙154を千切ることで、テープ9をフルカットした場合と略同様な端正な切断面を有するラベルを提供することができるので、ハーフカットで切断した後であっても、作成されたラベルの事後的な用途変更にも柔軟に対応することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係るラベルプリンタ1においては、テープ9の切断に際し、カッターモータ74、受け部材用モータ76を駆動制御し、カッタホルダ部材31、受け部材32の位置を変更することにより、所謂ハーフカット、フルカットを行うことができる。
そして、テープ9にハーフカット又はフルカットを行う場合、カッターモータ74の駆動により、カッタホルダ部材31をテープ9の幅方向に移動させる。ここで、カット刃30には複数の単位刃30Aが列設されているので、この時の移動距離を隣り合う単位刃30A先端間の距離にすることができる。即ち、切断時におけるカッタホルダ部材31の移動距離を短くすることができるので、ハーフカット、フルカットに要する時間を短縮することができる。
又、カット刃30に複数の単位刃30Aが列設され、当該カット刃30が配設されているカッタホルダ部材31の移動距離を短くすることができるので、一の単位刃30Aが切断する切断量を少なくすることができる。即ち、切断実行に伴うカット刃30の切れ味の低下を軽減することができ、長期にわたって高品質な切断面を有するラベルを提供することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、ハーフカット処理(S6)で受け面32Aと単位刃30A先端との距離を、剥離紙154の厚み(t)とするように構成していたが、剥離紙154を分離切断しなければ、当該距離を種々変更することができる。つまり、受け面32Aと単位刃30A先端の距離を剥離紙154の厚み(t)未満として、ハーフカット処理(S6)を行うことも可能である。
本実施形態に係るラベルプリンタの外観斜視図である。 ラベルプリンタの内部ユニットの構成を示す平面図である。 テープカセットの構成を示す平面説明図である。 ラベルプリンタから排出されるテープに関する説明図である。 切断機構の構成を示す説明図である。 受け部材がフルカット位置にある切断機構を示す正面図である。 受け部材がハーフカット位置にある切断機構を示す正面図である。 本実施形態に係るラベルプリンタの制御系を示すブロック図である。 本実施形態に係るラベルプリンタのメイン処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタのフルカット処理プログラムのフローチャートである。 フルカット処理実行時における切断機構の動作態様を示す説明図である。 本実施形態に係るラベルプリンタのハーフカット処理プログラムのフローチャートである。 ハーフカット処理実行時における切断機構の動作態様を示す説明図である。
符号の説明
1 ラベルプリンタ
9 テープ
15 切断機構
23 サーマルヘッド
26 プラテンローラ
28 テープ圧接ローラ
30 カット刃
30A 単位刃
31 カッタホルダ部材
32 受け部材
32A 受け面
34 受け部材用偏心カム
36 カッタホルダ用偏心カム
62 CPU
64 ROM
71 ヘッド駆動回路
72 搬送用モータ
73 搬送機構駆動回路
74 カッターモータ
75 切断機構駆動回路
76 受け部材用モータ
77 受け部材駆動回路
154 剥離紙
155 ラベル

Claims (1)

  1. 接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体に所望の印字を行う印字手段と、
    被記録媒体を装置外部へ搬送する搬送手段と、
    被記録媒体を幅方向に切断する切断手段と、を備える印字装置において、
    前記切断手段は、
    複数の単位刃が一辺に列設される切断刃と、
    前記単位刃先端と当接する当接面を備え、前記被記録媒体の搬送径路をはさんで前記切断刃に対向する位置に配設される受け部材と、
    前記切断刃を被記録媒体の幅方向に移動させる切断刃移動手段と、
    前記切断刃と前記受け部材の間における位置を、単位刃先端が当接面に当接する第1状態と、単位刃先端が当接面から前記剥離シートの厚み分の距離離間する第2状態と、に切り換え可能な切断態様変更手段と、を備えることを特徴とする印字装置。
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