JP4720604B2 - 印字装置 - Google Patents

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本発明は、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体を切断する切断手段を備えた印字装置に関し、特に、被記録媒体の幅方向断面において、一部分のみを残して切断する切断態様で被記録媒体の切断を行いうる切断手段を備える印字装置に関する。
現在、接着層を介して基材と剥離シートが積層されたラベルテープに対し、印字を行い、これを切断することでラベルを作成可能な印字装置(所謂、ラベルプリンタ)において、当該被記録媒体を完全に分離切断する切断態様(以下、フルカットという)と、被記録媒体の基材のみを切断する切断態様(以下、ハーフカットという)を実現可能な印字装置が存在する。
このようなハーフカット、フルカットを可能とすることにより、端正に切断されたラベルを簡単に多数作成することが可能となっている。
ここで、作成されたラベルは、基材部分のみを一枚ずつ使用するものであるが、基材と剥離シートが積層されている状態で、一枚ずつ配布する場合もある。このような場合において、大量にラベルを作成すると、一枚ごとにフルカットを行う必要があるため、各ラベルがバラバラになってしまう。この結果、作成した多量のラベルの取り扱いが不便であった。
このようなラベルの取り扱いに関する問題点を解決可能な印字装置として、特許文献1に記載された発明がある。特許文献1に係る印字装置では、基材部分を幅方向に切断すると共に、剥離シートはその幅方向の一部を残して切断する切断態様(以下、連結カットという)が可能である。
この連結カットで切断した場合には、基材部分は完全に切断されているため、端正に切断されたラベルを使用することが可能である。そして、接着層を介して基材が接着されている剥離シートの一部分は、切断されずに残っているので、ラベルが一枚一枚バラバラになることはない。即ち、上述のラベルの取り扱いに関する不具合を解消することができる。
特開2004−243614号公報
しかしながら、上記特許文献1に係る印字装置では、上記連結カットを実現するために、基材部分のみを切断する為のハーフカット専用の切断機構と、剥離シート部分も切断する為のフルカット専用の切断機構を配設している。ハーフカット、フルカットに対して、夫々専用の切断機構を配設する関係上、印字装置自体を大きくせざるを得ず、装置の小型化ができないという問題点があった。
また、ハーフカット専用の切断機構、フルカット専用の切断機構は、いずれも複雑な機構で構成されているので、部品点数の増加等に基づいて、印字装置自体が高価格化してしまうという問題点も生じてしまう。
更に、特許文献1に係る印字装置では、連結カットでの切断に際し、ハーフカット専用の切断機構による切断と、フルカット専用の切断機構による切断を、少なくとも夫々1回おこなう必要がある。即ち、連結カットでの切断に際し、2回以上の切断動作を要することになるので、切断に時間がかかってしまう。
連結カットの利点が発揮されるラベルを大量に作成する場合において、特許文献1に係る印字装置を用いると、1回の連結カットに多くの時間を要することになるため、所望の枚数のラベルを作成するのに、多大な時間を要することになる。このように、ラベルの作成に多くの時間が必要となる事態は、ユーザにとって望ましいものではなく、連結カットの利点を大きく損なう結果となってしまう。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体を切断する切断手段を備えた印字装置に関し、簡易な構成の一の切断手段により、被記録媒体の幅方向断面において、一部分のみを残して切断する切断態様で被記録媒体の切断を行いうる印字装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体に所望の印字を行う印字手段と、前記被記録媒体を幅方向に押し切る切断刃と、前記切断刃先端に対向して配置される受け部材とを有する切断手段と、前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、を備える印字装置において、前記受け部材には、前記切断刃が当接される当接面と、前記当接面表面に対して剥離シートの厚み分退避した退避面が、被記録媒体の幅方向に列設されることを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の印字装置において、被記録媒体を前記切断手段へと搬送する搬送手段と、被記録媒体を印字装置外部へと排出する排出手段と、前記搬送手段による被記録媒体の搬送を停止すると共に、前記排出手段による被記録媒体の排出を実行する被記録媒体分離状態に前記搬送手段及び排出手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の印字装置において、前記排出手段は、被記録媒体に圧接すると共に、回転駆動可能な排出ローラを有し、排出ローラは、前記受け部材の当接面に対応する位置で、被記録媒体に圧接されることを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る発明の印字装置では、印字手段により、接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体に所望の印字が行われる。そして、当該被記録媒体は、切断刃と、受け部材を有する切断手段により、その幅方向にわたって押し切られる。
ここで、切断手段を構成する受け部材には、切断刃が当接される当接面と、当接面表面に対して剥離シートの厚み分退避した退避面が、被記録媒体の幅方向に列設されている。従って、切断刃が被記録媒体を押し切るように移動すると、被記録媒体は、当接面、退避面に当接することになるが、被記録媒体の退避面に対応する部分は、当接面に対応する部分に比べ、退避面側に逃げるように移動する。
この結果、被記録媒体の当接面に対応する部分は基材、剥離シートの何れも切断されるが、退避面に対応する部分は基材のみが切断され、剥離シートは切断されずに残存する。即ち、簡易な構成の一の切断手段により、当該退避面に対応する部分の剥離シート部分で連結された連結カットを被記録媒体に施すことができる。また、当該切断手段は、切断刃の押し切り動作という一の動作で連結カットを行うことができるので、切断に要する時間を短縮することができる。
更に、当該切断手段による切断によって、被記録媒体の基材部分は幅方向にわたって切断されているので、連結カットを施した場合でも基材部分を剥離シートから剥がすことにより、端正に切断された基材を提供することができる。
そして、請求項2に係る印字装置は、搬送手段と、排出手段とを備え、制御手段により、搬送手段と排出手段を被記録媒体分離状態に制御することができる。この被記録媒体分離状態に制御することにより、搬送手段による被記録媒体の搬送が停止される一方で、排出手段による被記録媒体の排出が行われるので、連結カットの連結部分である剥離シート部分には、当該被記録媒体を幅方向に引き裂く力が加わり、被記録媒体を完全に分離することができ、所謂フルカットを被記録媒体に施すことができる。
また、請求項3に係る印字装置においては、排出手段を構成する排出ローラは、受け部材の当接面に対応する位置で、被記録媒体に圧接される。即ち、被記録媒体には、基材、剥離シートの何れもが切断されている部分を引っ張るように力が加わるので、連結カットの連結部分である退避面にあたる剥離シートを容易且つ端正に引き裂くことができる。
以下、本発明に係る印字装置をラベルプリンタに適用した実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はラベルプリンタの斜視図である。
本実施形態に係るラベルプリンタ1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続されてPCからの印字指令に基づき所望の文字付テープ(所謂、ラベル)を作成するものである。
ここで、図1に示すように、ラベルプリンタ1は本体筐体2を有しており、本体筐体2の内部には、後述する内部ユニット20が配設されている。そして、本体筐体2の上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、本体筐体2の右端部にて回動可能に軸支されており、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、本体筐体2上面側部には、開閉ボタン4が配設されている。この開閉ボタン4が押下されると、開閉蓋3と本体筐体2とのロックが解除されるので、開閉蓋3は、付勢部材の作用により開放される。
また、開閉蓋3には、透明カバーで覆われた透視窓5が形成されており、かかる透視窓5から本体筐体2の内部を視認することが可能である。ここで、透視窓5の直下には、テープカセット7が装着されるカセット収納部6が形成されている。従って、テープカセット7をカセット収納部6に装着した場合には、透視窓5を介して、テープカセット7上面に形成されたテープ特定表示部8(図2参照)を視認することが可能である。この点、テープ特定表示部8(図2参照)には、テープカセット7内に内蔵されている長尺状のテープ9のテープ幅、色、種類等の情報が表示されている。
即ち、ユーザは、カセット収納部6にテープカセット7を装着した状態であっても、透視窓5を介してテープ特定表示部8を視認することで、テープカセット7の種類等を容易に把握することができる。
そして、本体筐体2は、前方側(図1中、左側)に側壁10を有している。この側壁10には、本体筐体2内で印字されたテープ9を外部に排出するテープ排出口11が形成されている。又、本体筐体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方には電源ボタン14が配設されている。この電源ボタン14の入力操作により、ラベルプリンタ1に対する電源のオン・オフが行われる。
次に、ラベルプリンタ1の内部構造について図2に基づき説明する。本体筐体2の内部には、内部ユニット20が配設されている。
この内部ユニット20は、基本的に、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、当該切断機構15で切断されたテープ9を本体筐体2外部へ排出する排出機構35から構成されている。
尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きがラベルプリンタ1底面に対して垂直方向となるように、テープカセット7が収納される。
先ず、内部ユニット20を構成する印字機構21について図2に基づき説明する。図2は、本実施形態にかかるラベルプリンタ1の内部の内部ユニット20を模式的に示す平面図である。
印字機構21において、サーマルヘッド23は、カセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置されている。このサーマルヘッド23には、複数の発熱素子が列設されている。この点、後述する制御回路部61により、サーマルヘッド23に列設された各発熱素子の発熱制御を行うことで、テープ9に対する文字等の印字を可能としている。
そして、印字機構21には、ローラホルダ25が回動可能に軸支されている。このローラホルダ25は、カセット収納部6側部の支持軸29を軸として回動可能であり、切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能に構成されている(図2は印字位置に切り換えられた状態を示す)。
又、係るローラホルダ25には、プラテンローラ26、テープ圧接ローラ28が夫々回転可能に配設されている。図2に示すように、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられると、ローラホルダ25に配設されているプラテンローラ26は、サーマルヘッド23に圧接される。
この時、テープ圧接ローラ28は、カセット収納部6のテープ排出口11近傍に位置するテープ送りローラ27に対して圧接される。
テープ送りローラ27は、テープカセット7に配設されているので、カセット収納部6にテープカセット7を装着し、ローラホルダ25を印字位置に切り換えた場合に、テープ圧接ローラ28に当接する。
そして、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28は、共に、搬送用モータ72とギア機構(図示せず)によって連動して回転駆動される。従って、カセット収納部6にテープカセット7を装着し、ローラホルダ25を印字位置に回動した場合(図2参照)において、搬送用モータ72を駆動することにより、テープ9をテープ排出方向に搬送することができ、切断機構15、排出機構35へと送り出すことができる。
尚、前記印字機構21により印字されたテープ9は、テープ排出方向に位置する切断機構15へ搬送される。ここで、後述する切断機構15へ搬送されたテープ9は、PCから受信したデータに基づいて、自動的に切断され、側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
ここで、本実施形態に係るラベルプリンタ1において使用されるテープカセット7の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るテープカセット7の概略構成を示す説明図である。
図3に示すように、テープカセット7内部には、透明テープリール158、離型紙リール159、インクリボンリール161が回転可能に配設されている。
そして、このテープカセット7の前部には、サーマルヘッド23が嵌め込まれる嵌合部162が形成されている。この嵌合部162の一部は、前方に向かって開口され、透明テープ150に印字を施す印字処理部163を構成している。
更に、嵌合部162に隣り合う左側前部には、筒状のテープ送りローラ27が回転可能に設けられている。
透明テープリール158には、印字用の透明テープ150が巻回されている。透明テープ150は、印字処理が実行されると、搬送用モータ72の駆動に従って、印字処理部163に引き出される。
そして、離型紙リール159には、透明な第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153、剥離紙154からなる離型紙テープ156が巻回されている。離型紙テープ156は、印字処理が実行されると、搬送用モータ72の駆動に従って、離型紙リール159からテープ送りローラ27に向かって引き出される。
インクリボンリール161には、透明テープ150に対して、熱転写可能なインクが塗布されたインクリボン164が巻回されている。インクリボンリール161に巻回されたインクリボン164の一端は、透明テープリール158と離型紙リール159との間の中央部に回転可能に配設された巻取ローラ160に取り付けられている。
印字処理が実行されると、搬送用モータ72の駆動に伴い、巻取ローラ160が回転駆動するので、インクリボンリール161から引き出されたインクリボン164は、印字処理部163を介して、巻取ローラ160によって巻き取られる。
ここで、印字処理実行時において、印字処理部163には、透明テープ150と、インクリボン164が引き出されているので、サーマルヘッド23とプラテンローラ26との間には、透明テープ150とインクリボン164が位置することになる。
この時、上述したように、プラテンローラ26は、サーマルヘッド23を押圧するので、インクリボン164、透明テープ150は相互に密着しつつ、サーマルヘッド23に圧接される。この状態において、サーマルヘッド23の発熱素子の発熱態様を制御すると、インクリボン164のインクが透明テープ150に熱転写されるので、透明テープ150には、PCから受信した印字データに応じた文字や図形などの印字が施される。
その後、所望の印字が施された透明テープ150は、テープ排出方向(切断機構15、排出機構35方向)へ向かって、テープ送りローラ27とテープ圧接ローラ28の間を搬送される。この時、透明テープ150に対して、離型紙リール159から引き出された離型紙テープ156が、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28により圧接されつつ貼りあわされる。
こうして所望の印字が施されたテープ9は、切断機構15により切断され、ラベルプリンタ1の外部に排出される。ここで、テープ9は、印字用の透明テープ150、第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153、剥離紙154の5層により構成される(図4参照)。そして、当該テープ9の剥離紙154を剥がすことにより、所望の場所に貼り付けることができるラベル155がユーザに提供される。即ち、透明テープ150、第1粘着剤層151、基材152、第2粘着剤層153の4層により、ラベル155が構成される。
次に、印字機構21で印字されたテープ9を切断する切断機構15について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、本実施形態に係るラベルプリンタ1の切断機構15を示す外観斜視図である。そして、図6は、本実施形態に係る切断機構の正面図である。
図5に示すように、切断機構15は、カット刃30が固設されたカッタホルダ部材31と、印字機構21に固設された受け部材32と、切断機構15の駆動源であるカッターモータ74と、当該カッターモータ74の駆動力をカッタホルダ部材31に伝達するギア列34により構成されている。
図5に示すように、受け部材32は、略L字状の板状部材であり、印字機構21のテープ排出方向側側面に固設されている。そして、受け部材32には、テープ9の搬送径路に沿って延出された受け部33が形成されている。この受け部33表面は、印字機構21が送り出されたテープ9の搬送径路の近傍に位置する。更に、受け部33は、テープ9の幅方向の寸法よりもやや長い寸法で形成されている(図7参照)。
そして、印字機構21には、カッタホルダ部材31が、当該受け部33の下方を軸として回動自在に配設されている。カッタホルダ部材31には、カット刃30が上記受け部33に対向するように配設されている。又、カット刃30の刃渡りは、テープ9の幅方向寸法よりも長く、後述するように、カッタホルダ部材31を回動することにより、テープ9を幅方向に切断可能に構成されている。
ここで、印字機構21の側面において、カッタホルダ部材31の下端は、受け部材32下方に配設されたギア列34に接続されている。このギア列34は、印字機構21の下方に配設されているカッターモータ74(図示せず)の駆動力をカッタホルダ部材31に伝達する。従って、カッターモータ74を駆動することにより、ギア列34を介して、カット刃30先端が受け部33表面に当接するまで、カッタホルダ部材31を回動させることができる。
ここで、受け部33には、図6に示すように、当接面33Aと、退避面33Bが形成されている。当接面33Aは、テープ9切断時にカット刃30先端が当接する面である。一方、退避面33Bは、当接面33A表面から、テープ9切断時におけるカット刃30の移動方向(図2中、上方向)に所定寸法退避した面である。この点、所定寸法とは、剥離紙154の厚み寸法と同一寸法である。即ち、当接面33Aと退避面33Bの間には、剥離紙154の厚み寸法分の段差が存在することになる。
従って、カッターモータ74を駆動し、カッタホルダ部材31を受け部33に向かって回動させた場合、カット刃30先端は、当接面33Aにおいて受け部33と当接する。この時、カット刃30先端と退避面33Bとの間には、所定寸法分の空間が存在することになるので、カット刃30先端が、退避面33Bに当接することはない。
次に、上述した切断機構15によるテープ9の切断について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。図7は、切断機構15によるテープ9の切断動作を模式的に示す説明図である。
上述したように、印字機構21により印字が施されたテープ9は、搬送用モータ72の駆動に基づいて、切断機構15に搬送される。このとき、テープ9は、プラテンローラ26、テープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28により押圧挟持されているので、常に所定の高さで、受け部33とカット刃30の間を搬送される。また、テープ9は、図3からわかるように、カット刃30側にラベル155、受け部33側に剥離紙154が面する状態で搬送される(図7(A)参照)。
こうして、搬送されたテープ9を切断すべく、カッターモータ74を駆動すると、カッタホルダ部材31は、受け部33方向に向かって回動する。カッタホルダ部材31が回動すると、先ず、カット刃30下部がテープ9の下端部に当接することになる。これにより、テープ9には受け部33方向への力がかかることになるので、カット刃30は、ラベル155部分を切断しつつ、テープ9を退避面33B側に押し込むことになる。
更に、カッタホルダ部材31を受け部33側に回動すると、テープ9は、剥離紙154表面全体が受け部33に当接する状態になる。即ち、テープ9下部の剥離紙154は、退避面33Bに当接することになり、テープ9上部の剥離紙154は、当接面33Aに当接することになる(図7(B)参照)。
ここで、カッタホルダ部材31は、カット刃30が当接面33Aに当接するまで回動可能である。この状態においては、カット刃30先端が当接面33Aに当接しているのであるから、テープ9上部は、剥離紙154、ラベル155の何れもが切断されることになる。
このとき、カッタホルダ部材31の回動に伴い、テープ9下部は、剥離紙154表面が退避面33Bに当接する状態になっている。この点、受け部33には、当接面33Aと退避面33Bとの間に、剥離紙154の厚み寸法と同じ寸法の段差が形成されているので、テープ9下部にあたる剥離紙154は、当接面33A表面に比して、退避面33B側に位置することになる。
そして、カッタホルダ部材31に配設されているカット刃30は、当接面33A表面よりカッタホルダ部材31側にあるテープ9を切断するので、テープ9下部にあたる剥離紙154部分は切断されずに残存し、テープ9下部にあたるラベル155部分のみが切断されることになる。
このように、ラベルプリンタ1においては、カッターモータ74の駆動に基づいて、カッタホルダ部材31の回動動作を1回行うだけで、テープ9を構成するラベル155を幅方向に完全に切断すると共に、剥離紙154の一部分を切断することができる。即ち、一枚のラベル155の作成に際して、1回の切断動作によって、剥離紙154の一部分のみで連結された連結カットをテープ9に施すことができる。
尚、この切断動作完了時におけるテープ9の切断態様は、連結カットであると共に、ラベル155はその幅方向に分離切断され、剥離紙154は完全に切断されていないのであるから、ハーフカットであるともいえる。即ち、複数枚のラベルを作成した場合に、完全に剥離紙154を分離することなく、一枚のラベル155を使用することが可能である。
次に、ラベルプリンタ1に係る排出機構35について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2に示すように、プラテンローラ26、テープ送りローラ27、テープ送りローラ27により搬送されたテープ9は、切断機構15を介して、排出機構35へと搬送される。
ここで、排出機構35は、ガイド部50に夫々配設された排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52と、排出用モータ78を備えている。排出駆動ローラ51は、ガイド部50内に、テープ9の搬送径路に沿って配設されており、排出用モータ78の駆動に基づいて、回転可能に配設されている。そして、排出押圧ローラ52は、排出駆動ローラ51に対向するガイド部50において、テープ9を排出駆動ローラ51に対して押圧可能に配設され、排出駆動ローラ51の回転駆動に従動して回転可能に形成されている。
そして、図8に示すように、排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52は、搬送されるテープ9上部で夫々剥離紙154表面、ラベル155表面に当接するように配設されている。即ち、図8(A)に示すように、排出駆動ローラ51、排出駆動ローラ51は、受け部33に形成された当接面33A中央部に相当する高さで、テープ9に当接するように配設されている。
従って、上記切断機構15により連結カットが施されたテープ9に対しては、排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52は、剥離紙154、ラベル155が完全に分離切断されている部分にあたる高さにおいて、当該テープ9を挟持しつつ回転駆動することになる(図8(B)参照)。
テープ送りローラ27等の駆動により排出機構35に向かって、テープ9が搬送されると、ガイド部50により、テープ9は、先ず、排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52の間に向かって移動する。排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52の間に移動したテープ9は、排出押圧ローラ52により排出駆動ローラ51に向かって押圧される。ここで、排出駆動ローラ51を排出駆動モータの駆動に基づいて回転駆動することにより、当該テープ9は、テープ排出口11を介して、本体筐体2外部へと排出される。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1の制御系について図9を参照して説明する。図9は、ラベルプリンタ1の制御ブロック図である。
図9に示すように、ラベルプリンタ1の制御回路部61は、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インターフェース67、及び通信用インターフェース68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インターフェース67、通信用インターフェース68は、バス線により相互に接続されて、相互にデータの送受信が行われる。
ここに、CGROM63には、各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。そして、ROM64には、各種制御プログラムやデータ等が記憶されている。例えば、後述するメイン処理プログラムやフルカット処理プログラム等がROM64に記憶されている。又、ROM64には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
ここで、CPU62は、かかるROM64に記憶されている各種制御プログラムに基づいて各種の演算を行うものであり、ラベルプリンタ1に係る制御の中枢を担うものである。
また、EEPROM65は、外部のコンピュータ装置などから受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、ラベルプリンタ1の電源をオフしても記憶内容を保持している。
そして、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印字バッファ66A、カットデータ記憶領域66B等の各種の記憶領域が設けられている。ここで、印字バッファ66Aには、PC100から受信した印字データに基づいて、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はかかる印字バッファ66Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。
又、カットデータ記憶領域66Bには、テープ9の切断態様を示すカットデータが記憶される。このカットデータには、所望のラベルの全長より定まるカット位置、連結カット又はフルカットを示す切断態様が規定されている。従って、CPU62が上記カットデータを参照しつつ、後述のプログラムを実行することにより、テープ9を所望の切断態様で切断することが可能となる。
また、入出力インターフェース67には、所定時間の経過を計時するタイマ90、サーマルヘッド23を駆動するためのヘッド駆動回路71、搬送用モータ72を駆動するための搬送機構駆動回路73、カッタホルダ部材31を回動させるカッターモータ74を駆動するための切断機構駆動回路75、排出用モータ78を駆動する排出機構駆動回路79がそれぞれ接続されている。
タイマ90は、後述するフルカット処理プログラムを実行する際に用いられる。具体的には、タイマ90は、搬送用モータ72を停止した状態で、排出用モータ78の駆動を開始した時点からの経過時間を計時する。
そして、通信用インターフェース68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置(例えば、PC100)とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。従って、ユーザは、PC100を用いて、所望のラベルにかかる印字データ、カットデータを作成し、これらをラベルプリンタ1に送信することができる。そして、ラベルプリンタ1では、受信した印字データ、カットデータに基づいて、後述の制御プログラムを実行することができる。
尚、本実施形態においては、PC100からラベルプリンタ1への印字データの際に、常に当該印字データにかかるカットデータも送信されるものとする。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1におけるメイン処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、ラベルプリンタ1のメイン処理プログラムのフローチャートである。
尚、このメイン処理プログラムに係る説明に際し、ラベルプリンタ1は、PC100に接続されており、電源が投入されているものとする。
図10に示すように、メイン処理プログラムの実行が開始されると、先ず、CPU62は、印字バッファ66Aを参照し、印字データが格納されているか否かについての判断を行う。PC100から印字データ、カットデータを受信した場合又は既に受信した印字データ、カットデータが残っている場合には(S1:YES)、CPU62は、S2に処理を移行する。一方、PC100から印字データを受信しておらず、印字バッファ66Aに印字データが格納されていない場合には(S1:NO)、CPU62は、PC100から印字データ、カットデータを受信するまで処理を待機する。
S2においては、CPU62は、印字バッファ66Aに格納されている印字データに基づいて、テープ9に印字を行う印字処理を実行する。即ち、テープ9を搬送しつつ、当該印字データに対応するドットパターンデータに基づき、サーマルヘッド23の発熱態様を制御する。これにより、インクリボン164のインクがテープ9に熱転写され、印字データに規定されている文字等をテープ9に印字することができる。尚、この印字処理(S2)については、従来のラベルプリンタと同様の処理であり、公知の処理であるので、詳細な説明は省略する。
そして、当該印字データに基づく印字を終了すると、CPU62は、S3に処理を移行する。
S3に移行すると、CPU62は、印字処理(S2)で印字を行った印字データに対応するカットデータを参照し、当該カットデータに規定されているカット位置まで、テープ9を搬送する。テープ9がカット位置に到達した時点で、CPU62は、搬送用モータ72、排出用モータ78を同時に停止する。カット位置にテープ9を搬送した後、CPU62は、S4に処理を移行する。
尚、S2、S3の処理においては、プラテンローラ26、テープ送りローラ27の駆動に伴うテープ9の搬送速度と、排出駆動ローラ51の駆動に伴うテープ9の排出速度が同期するように、搬送用モータ72、排出用モータ78の駆動制御が行われる。即ち、このS2、S3の処理を実行している間においては、テープ9に必要以上のテンションがかかることはない。
続いて、S4では、CPU62は、切断処理を実行する。この切断処理(S4)では、CPU62は、カッターモータ74を駆動し、初期位置(図7(A)参照)に位置するカッタホルダ部材31を受け部材32方向に回動させる。カッターモータ74の駆動により、カット刃30先端が受け部33の当接面33Aに当接するまで、カッタホルダ部材31を回動させると、テープ9には、連結カットが施される。
そして、テープ9に連結カットを施した後、CPU62は、カッタホルダ部材31を初期位置に戻し、S5に処理を移行する。
S5においては、CPU62は、当該印字データに対応する切断態様がフルカットであるか否かについての判断をおこなう。即ち、CPU62は、カットデータ記憶領域66Bを参照し、印字処理(S2)で用いた印字データに対応するカットデータにフルカットが規定されているか否かを判断する。当該カットデータにフルカットが規定されている場合には(S5:YES)、CPU62は、フルカット処理(S6)に処理を移行する。一方、当該カットデータにフルカットではなく、連結カットが規定されている場合には(S5:NO)、CPU62は、そのままS7に処理を移行する。
S6においては、CPU62は、連結カットの切断面に対して搬送方向下流側のテープ9を、搬送方向上流側のテープ9から完全に分離するフルカット処理を行う。このフルカット処理については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。フルカット処理(S6)を実行した後、CPU62は、S7に処理を移行する。
そして、S7においては、CPU62は、搬送処理を実行する。この搬送処理(S7)に移行すると、CPU62は、次の印字処理(S2)に備えるため、テープ9を所定の印字位置に向かって搬送する。テープ9を所定の印字位置に搬送した後、CPU62は、S1に処理を戻す。
次に、フルカット処理(S6)で実行されるフルカット処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図11は、フルカット処理プログラムのフローチャートである。
フルカット処理(S6)に移行すると、CPU62は、搬送用モータ72の駆動停止状態を維持し(S11)、その上で、排出用モータ78の駆動を開始する(S12)。排出用モータ78の駆動開始と同時に、CPU62は、タイマ90による計時を開始する。
そして、S13に移行すると、CPU62は、タイマ90の計時結果を参照し、排出用モータ78の駆動開始(S12)から所定時間(例えば、数秒)経過したか否かについての判断を行う。排出用モータ78の駆動開始から所定時間経過している場合には(S13:YES)、CPU62は、フルカット処理プログラムを終了する。
一方、排出用モータ78の駆動開始から所定時間を経過していない場合(S13:NO)、CPU62は、S12に処理を戻す。この場合、所定時間が経過するまで、搬送用モータ72の駆動は停止したままで、排出用モータ78の駆動が継続される。
ここで、フルカット処理(S6)実行中におけるラベルプリンタ1及びテープ9の状況について説明する。
フルカット処理(S6)に移行した時点においては、搬送用モータ72、排出用モータ78の何れもその駆動を停止した状態にある。
そして、テープ9は、搬送用モータ72の駆動に伴い回転駆動するプラテンローラ26、テープ送りローラ27近傍において、サーマルヘッド23、テープ圧接ローラ28に押圧挟持されている。従って、搬送用モータ72の駆動を停止した状態を維持することにより(S11)、テープ9のテープ送りローラ27等により押圧挟持されている部分は搬送径路上に固定される。
一方、排出機構35内においては、テープ9は、排出駆動ローラ51と、排出押圧ローラ52に押圧挟持されている。ここで、S12において、排出用モータ78を駆動すると、排出駆動ローラ51が回転駆動する。即ち、排出機構35は、当該排出機構35内のテープ9を本体筐体2外部へ排出するように駆動するので、排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52により押圧挟持されている部分のテープ9には、テープ排出方向に力が加わることになる。
ここで、図2に示すように、ラベルプリンタ1には、テープ9の搬送径路の上流側から、テープ送りローラ27等のテープ9の搬送機構、切断機構15、排出機構35の順に配設されている。従って、切断機構15によってテープ9に施された連結カットの切断面を基準として、搬送方向上流側と下流側で正反対の力がテープ9に加わることになる。
そして、本実施形態にかかる連結カットは、テープ9下部にあたる剥離紙154のみが切断されずに連結しているので、フルカット処理(S6)によりテープ9にかかる力は、テープ9下部にあたる剥離紙154をテープ9の幅方向に引き裂くように作用する。従って、搬送用モータ72の駆動を停止しつつ、所定時間の間、排出用モータ78を駆動することにより(S13)、連結カットの連結部分であるテープ9下部の剥離紙154を引き裂くことができる。
つまり、切断面に対して搬送方向下流側のテープ9と搬送方向上流側のテープ9の連結部分を引き裂くことにより、切断面を基準として搬送方向下流側のテープ9を完全に分離することができ、所謂フルカットをテープ9に施すことができる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るラベルプリンタ1では、カッターモータ74の駆動により、カッタホルダ部材31を受け部材32の当接面33Aにカット刃30先端が当接するまで回動する。この時、テープ9の当接面33Aに対応する部分は、剥離紙154、ラベル155が共に切断される。一方、退避面33Bに対応する部分は、カッタホルダ部材31の回動に伴い、受け部33方向に移動することになる。即ち、退避面33Bに対応する部分の剥離紙154は、当接面33A表面よりも受け部材32方向(カット刃30の切断時における移動方向)に位置することになるので、テープ9の退避面33Bに対応する部分は、ラベル155のみが切断され、剥離紙154部分が残存する。即ち、切断機構15を1回動作させることにより、テープ9に連結カットを施すことができる。
また、当該切断機構15は、カッタホルダ部材31の回動動作という一の動作で連結カットを行うことができるので、切断に要する時間を短縮することができる。
更に、当該切断機構15による切断によって、テープ9のラベル155は幅方向にわたって切断されているので、連結カットを施した場合でもラベル155部分を剥離紙154から剥がすことにより、端正に切断されたラベル155をユーザに提供することができる。
又、ラベルプリンタ1では、フルカット処理プログラムを実行することにより、搬送用モータ72の駆動を停止しつつ、排出用モータ78でのテープ9の排出動作を実行するように構成されている。これにより、連結カットの切断面に対して、搬送方向上流側のテープ9が固定される一方で、搬送方向下流側のテープ9は、搬送方向に引っ張られることになり、連結カットの連結部分である剥離紙154を引き裂くことが可能となる。この結果、搬送方向下流側のテープ9を搬送方向上流側のテープ9から完全に分離することができ、テープ9に所謂フルカットを施すことができる。
又、排出機構35を構成する排出駆動ローラ51、排出押圧ローラ52は、何れも当接面33Aに対応する位置でテープ9を押圧挟持するように構成されている。即ち、連結カットを施した際に、剥離紙154、ラベル155が完全に分離されている部分に排出用モータ78の駆動による力を加える。
この時、加えられた力は、連結カットの連結部分である退避面33Bに対応する剥離紙154に作用することになるので、テープ9に対して、容易にフルカットを施すことができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、当接面33Aと退避面33Bとの間の段差を、剥離紙154の厚みを同じ寸法となるように構成したが、剥離紙154の厚みよりも小さな寸法で段差を構成しても良い。
この場合、連結カットの連結部分を構成する剥離紙154に対しても、テープ9の幅方向に切れ目が形成されることになるので、フルカット処理(S6)によるテープ9の分離を円滑且つ端正に行うことができる。そして、剥離紙154として、テープ9の幅方向に容易に引き裂くことのできる素材(例えば、直線引裂性フィルム等)を採用することが望ましい。
又、本実施形態においては、受け部33において、テープ9の幅方向上端側にあたる部分に当接面33Aを形成し、下端側にあたる部分に退避面33Bを形成するように構成していたが、この態様に限定するものではない。例えば、上端側に退避面33B、下端側に当接面33Aを形成するように構成しても良いし、上端、下端に夫々退避面33Bを形成し、中央部分に当接面33Aを形成するように構成しても良い。
そして、切断機構15は、カッタホルダ部材31を回動することによりテープ9を切断するように構成し、鋏のようにテープ9を切断しているが、テープ9の幅寸法以上の刃渡りを有するカット刃30を、テープ9表面に対し垂直に移動させて、テープ9を押し切るように構成することも可能である。
更に、本実施形態においては、排出駆動ローラ51を円柱状のローラとして構成していたが、排出駆動ローラとして、円錐状のローラを用いるように構成することも可能である。この場合、当該円錐状のローラの水平断面積が広い側を当接面33A側になるように配設することが望ましい。
又、本実施形態においては、フルカット処理(S6)において、搬送用モータ72の駆動を停止しつつ、排出用モータを駆動するように構成していたが、連結カットの連結部分である剥離紙154に引き裂くように力が作用するような構成であれば、他の態様も可能である。例えば、搬送用モータ72を逆方向に駆動するように構成しても良いし、排出用モータ78による駆動に比して、搬送用モータ72を非常にゆっくり駆動させるように構成することも可能である。
本実施形態に係るラベルプリンタの外観斜視図である。 ラベルプリンタの内部ユニットの構成を示す平面図である。 テープカセットの構成を示す平面説明図である。 ラベルプリンタから排出されるテープに関する説明図である。 印字機構及び切断機構の構成を示す斜視説明図である。 切断機構の構成を示す正面図である。 切断機構によるテープの切断動作態様を示す説明図である。 切断機構、テープ、排出機構の位置を模式的に示す説明図である。(A)は、側面説明図であり、(B)は、(A)における切断面(X−X断面)を示す説明図である。 ラベルプリンタの制御系を示すブロック図である。 本実施形態に係るラベルプリンタのメイン処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタのフルカット処理プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 ラベルプリンタ
9 テープ
15 切断機構
23 サーマルヘッド
26 プラテンローラ
27 テープ送りローラ
28 テープ圧接ローラ
30 カット刃
31 カッタホルダ部材
32 受け部材
33 受け部
33A 当接面
33B 退避面
35 排出機構
51 排出駆動ローラ
52 排出押圧ローラ
62 CPU
64 ROM
72 搬送用モータ
74 カッターモータ
78 排出用モータ
154 剥離紙
155 ラベル

Claims (3)

  1. 接着層を介して基材と剥離シートが積層された長尺状の被記録媒体に所望の印字を行う印字手段と、
    前記被記録媒体を幅方向に押し切る切断刃と、前記切断刃先端に対向して配置される受け部材とを有する切断手段と、
    前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、を備える印字装置において、
    前記受け部材には、
    前記切断刃が当接される当接面と、前記当接面表面に対して剥離シートの厚み分退避した退避面が、被記録媒体の幅方向に列設されることを特徴とする印字装置。
  2. 請求項1に記載の印字装置において、
    被記録媒体を前記切断手段へと搬送する搬送手段と、
    被記録媒体を印字装置外部へと排出する排出手段と、
    前記搬送手段による被記録媒体の搬送を停止すると共に、前記排出手段による被記録媒体の排出を実行する被記録媒体分離状態に前記搬送手段及び排出手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする印字装置。
  3. 請求項2に記載の印字装置において、
    前記排出手段は、
    被記録媒体に圧接すると共に、回転駆動可能な排出ローラを有し、
    排出ローラは、
    前記受け部材の当接面に対応する位置で、被記録媒体に圧接されることを特徴とする印字装置。
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