JP2002167092A - テープ片排出機構およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents
テープ片排出機構およびこれを備えたテープ印刷装置Info
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Abstract
滑に排出することができるテープ片排出機構およびこれ
を備えたテープ印刷装置を提供することをその目的とし
ている。 【解決手段】 切断後の印刷テープAのテープ片Aaを
テープ排出口14から装置外部に強制的に排出するテー
プ片排出機構33であって、テープ排出経路18に臨
み、テープ片Aaに回転摺接してテープ片Aaを装置外
部に弾き出す排出ローラ17と、排出ローラ17を回転
自在に支持するローラ軸71と、排出ローラ17を回転
させるモータ52と、排出ローラ17とモータ52との
間に介設した動力伝達機構72とを備えたものである。
Description
プのテープ片を装置外部に強制的に排出するテープ片排
出機構およびこれを備えたテープ印刷装置に関するもの
である。
トリッジから繰り出した印刷テープを送りながらこれに
印刷を行い、その印刷済み部分をカッタで切断して、テ
ープ排出口から排出するようにしている。この場合、切
断後の印刷済み部分であるテープ片は、テープ排出口か
ら自由落下させるようにしている。このため、テープ排
出口を装置外部に向って拡開する形状とし、切断後のテ
ープ片が装置外部に円滑に排出されるようにしている。
プ印刷装置では、テープ片を自由落下により装置外部に
排出するようにしているため、テープ片が長い場合は無
理なく排出することができるが、テープ片が短いと静電
気の影響などもあり、装置内に残ってしまうおそれがあ
る。かかる場合には、テープ片の詰まりやその二重切断
などの支障を生ずることになる。
に確実且つ円滑に排出することができるテープ片排出機
構およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを
その目的としている。
構は、切断後の印刷テープのテープ片をテープ排出口か
ら装置外部に強制的に排出するテープ片排出機構であっ
て、テープ排出口に至るテープ排出経路に臨み、テープ
片に回転摺接してテープ片を装置外部に弾き出す排出ロ
ーラと、排出ローラを回転自在に支持するローラ軸と、
排出ローラを回転させるモータと、排出ローラとモータ
との間に介設した動力伝達機構とを備えたことを特徴と
する。
動力伝達機構を介してローラ軸廻りに排出ローラが回転
する。排出ローラは、回転しながらテープ片に摺接しそ
の摩擦力でテープ片を、テープ排出口から装置外部に弾
き出すようにして強制的に排出する。このように、テー
プ片に排出ローラを回転接触(回転摺接)させるように
しているため、テープ片を確実に弾き出すことができ
る。
ローラ本体から延び、回転に伴なう遠心力で外方に広が
る複数の摺接片とを有することが、好ましい。
て広がるため、非回転時、すなわち切断前の印刷テープ
の送り時に、排出ローラがテープ送りを阻害することが
ない。また、複数の摺接片の摺接により、テープ片に間
欠的な摩擦力を作用させることができるため、テープ片
を効率よく弾き出すことができる。
る可とう片部と、可とう片部に先端部に連なる摺接錘部
とから成り、摺接錘部は、可とう片部に対しテープ片側
に突出していることが、好ましい。
なって、摺接片の摺接錘部のみをテープ片に回転接触さ
せることができ、テープ片に摩擦力を集中的に作用させ
ることができる。このため、テープ片をより一層効率よ
く弾き出すことができる。
摺接錘部のうち、少なくとも摺接錘部がゴムで構成され
ていることが、好ましい。
る摺接錘部に、摩擦係数の高いゴムを用いることで、テ
ープ片に排出のための十分な推進力を付与することがで
きる。
回転方向の後方隅部が、面取りされていることが、好ま
しい。
送り時に、摺接錘部がテープ排出経路内に突出してい
て、テープ送りを阻害することがなく、印刷テープの送
りを円滑に行うことができる。
で排出ローラに平行に対峙すると共に自由回転可能な排
出補助ローラを、更に備えていることが好ましい。
ローラ側とは逆側の面が、受けるであろう制動的な摩擦
力を、排出補助ローラにより極力低減することができ
る。したがって、テープ片を円滑に排出することができ
る。
の摺接部位に対峙してくびれ部を有することが、好まし
い。
り排出力を受けるテープ片は、同時に、くびれ部を挟ん
で両側に位置する突出部分に押付けられる。このため、
テープ片はその幅方向の2個所でガイドされながら排出
されることになり、テープ片をテープ排出口からまっす
ぐ弾き出すことができる。
に片持ちで支持されていることが、好ましい。
ーラを簡単に配設することができる。また、ローラ軸の
弾性を利用して、摺接片をテープ片に無理なく且つ安定
に摺接させることができる。
し7のいずれかに記載のテープ片排出機構と、印刷テー
プからテープ片を切り離すカッタと、テープ片を装置外
部に導くテープ排出口とを、備えたことを特徴とする。
刷テープのテープ片を、テープ排出口を介して装置外部
に強制的に排出するテープ片排出機構を備えているた
め、カッタの位置とテープ排出口の位置とが離れていて
も(テープ排出経路が長い)、またテープ片が短いもの
であっても、テープ片を装置外部に確実に排出すること
ができる。
ねており、カッタの切断動作に同期して排出ローラを回
転させることが、好ましい。
る場合、ハサミ形式のカッタやスライド形式のカッタで
は、そのテープ幅により完全切断に要する時間が異な
る。この構成によれば、単純にカッタの切断動作に同期
して排出ローラを回転させるため、幅の異なる印刷テー
プでも切断と同時に排出させることができ、且つ制御系
を複雑にすることがない。また、カッタとモータを兼用
しているため、部品点数を削減することができると共
に、省スペース化を達成することができる。
て、テープ片をテープ排出口に導く一対の排出ガイド板
を、更に備え、テープ片排出機構側の一方の排出ガイド
板には、排出ローラがテープ片に摺接するための切欠き
部が形成されていることが、好ましい。
より、カッタとテープ排出口との間でテープ片がテープ
排出経路から外れるのを、有効に防止することができ
る。また、テープ片に巻き癖などが残っていても、これ
をテープ排出口まで円滑に導くことができる。
補助ローラが回転自在に取り付けられていることが、好
ましい。
に配置することができると共に、部品点数の増加を防止
することができる。
くとも一方には、その内面にテープ排出方向に延びる複
数本の突条が相互に平行に形成されていることが、好ま
しい。
片との間に生ずる制動的な摩擦力を小さくすることがで
きる。特に、テープ片に巻き癖がある場合に有用であ
る。
テープ片の下端部位置に対応していることが、好まし
い。
片のいずれにあっても、排出ガイド板による制動的摩擦
力を小さくすることができる。
発明の一実施形態に係るテープ片排出機構をテープ印刷
装置に適用した場合について説明する。このテープ印刷
装置は、剥離付きの印刷テープに所望の文字や図形など
を印刷すると共に、印刷テープの印刷済み部分を所定の
長さに切断して、ラベルを作成するものである。
り、図2は上蓋を開放したテープ印刷装置の外観斜視図
であり、図3は開閉蓋を開放したテープ印刷装置の外観
斜視図である。これらの図に示すように、テープ印刷装
置1は、外殻を上下2分割構造の装置ケース3で構成し
た装置本体2と、装置本体2に着脱自在に装着された複
数種のテープカートリッジ4とから成り、印刷対象物と
なる印刷テープAは、テープカートリッジ4に収容され
ている。装置本体2の左後部上面には窓付きの開閉蓋6
が配設され、開閉蓋6の内部に形成したカートリッジ装
着部7に、上記のテープカートリッジ4が着脱自在に装
置されている。また、開閉蓋6の右隣りには、開閉蓋6
を開放操作する操作ボタン8が配設されている。
Aの隅部をトリミングする成形切断機構(図示省略)が
内蔵されており、装置ケース3のこの部分には、印刷テ
ープ(テープ片)Aを成形切断機構に送り込むためのテ
ープ挿入ガイド9と、これに連なるスリット状のテープ
挿入口10が形成されている。さらに、装置本体2の右
側面後部には、電源用コネクタ11と、パーソナルコン
ピュータなどと接続するための接続用コネクタ12とが
設けられている。
印刷テープAを装置外部に繰り出すためのテープ排出口
14が形成され、またこのテープ排出口14と上記のカ
ートリッジ装着部7との間には、装置ケース3および開
閉蓋6の一部を防滴形に突出させて、印刷テープAをフ
ルカットするカッタ15、ハーフカットするスライドカ
ッタ(ハーフカッタ)16および排出ローラ17が内蔵
されている(図1参照:詳細は後述する)。すなわち、
カートリッジ装着部7、カッタ15、スライドカッタ1
6、排出ローラ17およびテープ排出口14に至る直線
部分には、印刷テープAの送り経路を兼ねるテープ排出
経路18が構成されている。一方、装置本体2の左前部
には、電源スイッチ20およびパーソナルコンピュータ
などと接続するための接続スイッチ21が設けられてい
る。
22が突出形成されており、表示部22の表面には、電
源ランプやカッタランプなどの各種の表示ランプ23が
配設されている。また、表示部22の後方には、キーボ
ード24が配設されると共に、このキーボード24の上
側にはこれを覆う大型の上蓋25が配設されている。上
蓋25は、上記の開閉蓋6を逃げた右半部に内臓したヒ
ンジを中心に上側に開閉され、キーボード24を開放す
ると共に、上蓋25の内側に組み込まれた液晶ディスプ
レイ26を斜め上向きに開放する。すなわち、上蓋25
を後方斜め姿勢に開放すると、手前にキーボード24が
前方に液晶ディスプレイ26が位置し、入力作業が行え
る状態となる。
ボード24の配置部分を主体としたウェッジ状のベース
部分に、上蓋25の配置部分を主体としてドーム部分が
載った形態にデザインされている。なお、上記の表示部
22と閉塞状態の上蓋25との間には、細長い溝27が
形成されており、この溝27部分は、図示しない裏面側
の凹部と協働して手提げ用のグリップを構成すると共
に、上蓋25の開閉するときの指を差し込む部分となっ
ている。
タン8を押釦して開閉蓋6を開放し、カートリッジ装着
部7にテープカートリッジ4を装着する。テープカート
リッジ4には、印刷テープAの他、インクリボンB、プ
ラテンCなどが搭載されており(図1および図6参
照)、テープカートリッジ4をカートリッジ装着部7に
装着すると、印刷テープAの繰出し端部とこれに添えた
インクリボンBとが、装置本体2側の印刷ヘッドDとプ
ラテンCとの間に挿入され、且つ駆動係の回転軸がプラ
テンCおよびインクリボンBの巻取り側のリールに係合
する。そして、開閉蓋6の閉塞に伴なって、印刷ヘッド
Dが印刷テープAおよびインクリボンBをプラテンCに
押し付けて、印刷待機状態となる。
に、これに相前後して上蓋25を開放して、入力の準備
を行う。ここで、液晶ディスプレイ26を参照しながら
キーボード24を操作して、所望の文字などのキャラク
タを入力すると共に編集を行った後、キーボード24上
で印刷を指令する。印刷指令が為されると、印刷テープ
AとインクリボンBとが同時に送られ、適宜印刷ヘッド
Dが駆動して印刷テープAに熱転写による印刷が行われ
る。印刷後のインクリボンBは巻き取られるが、印刷テ
ープAはテープ排出口14から装置ケース3の外部に送
り出されてゆく。
ておくと、印刷途中でテープ送りが停止し、スライドカ
ッタ16により、印刷済み部分の前部にハーフカットが
行われる。そして、印刷が完了すると、余白を含めた印
刷済み部分の尾端がカッタに達したところでテープ送り
が停止し、カッタ15と排出ローラ17とが同時に駆動
して、印刷済み部分であるテープ片Aaを切り離すと同
時に、これをテープ排出口14から装置本体2の外部に
弾き出す。なお、図1に示すように、テープ排出口14
は外部に向って拡開する形状に形成されており、テープ
片Aaを円滑に排出できるようになっている。
プAの印刷済み部分、すなわちテープ片Aaをトリミン
グする場合には、テープ片Aaの端部をテープ挿入ガイ
ド9に案内させてテープ挿入口10に挿入する。テープ
挿入口10にテープ片Aaが挿入されると、内蔵する成
形切断機構が起動して、テープ片Aaの角部がアール形
状に成形切断される。
りの構造を表している。テープ排出経路18には、テー
プカートリッジ4側(カートリッジ装着部7側)からテ
ープ排出口14側に、カッタ15を有するフルカット機
構31、スライドカッタ16を有するハーフカット機構
32および排出ローラ17を有するテープ片排出機構3
3が、順に配設されている。そして、これらフルカット
機構31、ハーフカット機構32およびテープ片排出機
構33は、カッタフレーム(装置フレーム)34に取り
付けられている。印刷と同時にテープカートリッジ4か
ら繰り出された印刷テープAは、カートリッジ装着部7
からカッタ15、スライドカッタ16、排出ローラ17
を経て、テープ排出口14から排出される。
16を内蔵したカッタユニット41と、印刷テープAを
挟んでスライドカッタ16に対峙するテープ受け板42
と、スライドカッタ16を切断動作させると共にカッタ
ユニット41を進退させるハーフカッタ作動機構43
と、駆動源となるハーフカッタモータ44とで構成され
ている。カッタユニット41は、切断刃であるスライド
カッタ16と、スライドカッタ16を上下方向に上下動
自在に支持するカッタホルダ45と、カッタホルダ45
の前端に設けたテープ押さえ46とを、有している。
タモータ44の動力を入力するカム/クランク円板47
と、一端をカッタフレーム34に取り付けられた揺動ア
ーム48と、カッタフレーム34を支点としてカッタユ
ニット41に係止した揺動プレート49とを、有してい
る。そして、カム/クランク円板47の表側クランク部
と揺動アーム48とにより(揺動クランク機構)、スラ
イドカッタ16を印刷テープAに平行に上下動させ、且
つカム/クランク円板47の裏側カム部と揺動プレート
49とにより(端面カム機構)により、カッタユニット
41を印刷テープAに向って進退させるようになってい
る
ープ押さえ46により、テープ受け板42に印刷テープ
Aを押え付けるようにカッタユニット41が前進し、続
いてスライドカッタ16が下から上に切断移動して印刷
テープAをハーフカットする。ハーフカットが完了する
と、カッタユニット41が後退し、続いてスライドカッ
タ16が上から下に移動して元の位置に戻る。すなわ
ち、スライドカッタ16が縦長の長方形となる移動軌跡
を描いて、一回の切断動作が行われる。
タ15と、カッタ15を切断動作させるカッタ作動機構
51と、駆動源となるカッタモータ52とで構成されて
いる。カッタ15は、カッタフレーム34に固定された
略「L」字状の固定刃53と、カッタ作動機構51に連
結された略「V」字状の可動刃54と、これら固定刃5
3および可動刃54を回動自在に支持する支軸55と、
カッタ作動機構51と可動刃54とを連結する連結部材
56とで、構成されている。
の主軸に固定されたウォームギヤ57と、ウォームギヤ
57に噛み合うウォームホイール58と、同軸上におい
てウォームホイール58に固定した中間ギヤ59と、中
間ギヤ59に噛み合うギヤ/クランク円板60とを有
し、これらはカッタフレーム34に支持されている。ギ
ヤ/クランク円板60は一方の端面に端面ギヤ61を有
し、他方の端面に上記の連結部材56に形成した長孔に
係合するクランクピン62を有している(図8および図
9参照)。
がウォームギヤ57、ウォームホイール58および中間
ギヤ59を介して、ギヤ/クランク円板60に伝達さ
れ、回転するギヤ/クランク円板60のクランクピン6
2と可動刃54が連結部材56の長孔とにより(クラン
ク機構)、支軸55を中心に可動刃54を回動させる。
すなわち、カッタモータ52が駆動すると、可動刃54
が固定刃53に対して往復回動するようにして切断動作
する。なお、図示しないが、可動刃54に装着した連結
部材56の下端には、検出スイッチが当接するようにな
っており、検出スイッチにより1回の切断動作(切断開
始から切断終了まで)が正確に制御される。
して、テープ片排出機構33について説明する。テープ
片排出機構33は、テープ排出経路18上に送り出され
たテープ片Aaに摺接してテープ片Aaを装置外部に弾
き出す排出ローラ17と、排出ローラ17を回転自在に
支持するローラ軸71と、排出ローラ17を回転させる
動力伝達機構72とを備えており、動力源は、上記のカ
ッタモータ52が兼用している。すなわち、カッタモー
タ52の回転動力は、ギヤ/クランク円板60から分岐
して、ギヤ列から成る動力伝達機構72に入力する。
Aaを挟んで排出ローラ17と平行に対峙する排出補助
ローラ73を備えている。排出補助ローラ73はフリー
ローラであり、カッタモータ52により排出ローラ17
が回転すると、テープ片Aaは、排出ローラ17と排出
補助ローラ73との間に挟み込まれた状態で、排出ロー
ラ17の回転力を受けて先方に弾かれるようにして、排
出される。
60の端面ギヤ61に噛み合うねじギヤ75と、同軸上
においてねじギヤ75に固定した大ギヤ76と、大ギヤ
76に噛み合う第1中間ギヤ77と、第1中間ギヤ77
に噛み合う第2中間ギヤ78とで構成されている。これ
らねじギヤ75、大ギヤ76、第1中間ギヤ77および
第2中間ギヤ78は、いずれもカッタフレーム34に支
持されており、カッタモータ52の回転動力は、これら
のギヤを介して減速され、後述する排出ローラ71のロ
ーラギヤ部84に伝達される。なお、テープ片排出機構
33は、カッタモータ52を動力源とているため、その
排出ローラ17はカッタ15の切断動作に同期して回転
する。
設した片持ちの軸であり、ローラ軸71には排出ローラ
17が回転自在に軸支されている。排出ローラ17は、
ローラ本体81と、ローラ本体81の下部から垂下した
複数の摺接片82と、ローラ本体81を支持する支持ロ
ッド部83と、支持ロッド部83の下端部に設けたロー
ラギヤ部84とで、構成されている。ローラ本体81お
よび摺接片82は、摩擦係数の高いゴムなどで一体に形
成され、支持ロッド部83およびローラギヤ部84は、
樹脂などで一体に形成されている。
軸71が挿通しており、上端部に被せるようにしてロー
ラ本体81が固定されている。また、支持ロッド部83
の上部には、摺接片82をスカート状に外側にわずかに
開いておくための、複数の環状突部85が形成されてい
る。複数の摺接片82は、周方向に相互に間隙を存し
て、ローラ本体81から斜め下方に向って放射状(末広
がり)に延びている。ローラ本体81が回転すると、複
数の摺接片82が回転に伴なう遠心力で外方に広がるよ
うになっている。
薄手の可とう片部86と、可とう片部86の先端部に連
なる膨出形状の摺接錘部87とで構成されている。ま
た、摺接錘部87は、可とう片部86に対し前記テープ
片Aa側に突出しており、その先端部は楔状に傾斜して
いる。さらに、摺接錘部87の外周端における回転方向
の後方隅部87aは、大きく面取りされており(図9参
照)、印刷送り時の印刷テープAの送りを阻害してない
ようになっている。ローラ本体81が回転すると、各摺
接錘部87が錘となって遠心力により外側に振られ、こ
れにしたがって各可とう片部86が適宜撓んで、摺接片
82が「纏」のように末広がりとなる。そして、各摺接
錘部87の先端が、テープ片Aaの剥離紙側の面を叩く
ようにこれに間欠的に摺接する。
ライドカッタ16側に位置するローラホルダ93に、自
由回転可能に軸支されている。排出補助ローラ73は、
上下の中間部分に形成したくびれ部89を挟んで上下に
太径部90,90を有すると共に、両太径部90,90
の上下に位置する軸部91,91を含めて、一体に形成
されている。そして、このくびれ部89に、テープ片A
aを挟んで摺接片82の摺接錘部87が対峙するように
なっている。
プ片Aaを叩くと、テープ片Aaの対応部分(幅方向の
中間部分)が、くびれ部89側にわずかに撓み、結局、
上下に太径部90,90に押し付けられ、この両太径部
90,90に2個所で案内されるようにして、弾き出さ
れる。このため、テープ片Aaを、テープ排出口14か
ら水平に且つまっすぐ弾き出すことができる。
経路18には、カートリッジ装着部7側から、フルカッ
ト機構31の固定刃53および可動刃54と、ハーフカ
ット機構32のテープ受け板42およびスライドカッタ
(カッタユニット41)16と、テープ片排出機構33
の排出ローラ17および排出補助ローラ73とが臨んで
いる。このうち、テープ受け板42は、排出ローラ17
を越えてテープ排出口14の位置まで延在しており、ま
たカッタユニット41の外側に位置して受け板延長部4
2aに対峙するように、上記の排出補助ローラ73を保
持するローラホルダ93が配設されている。
は、排出ローラ17の摺接片82が臨む切欠き開口94
が形成され、ローラホルダ93には、受け板延長部42
aに平行に対峙するガイド板部95が形成されている。
そして、ガイド板部95の上下中間位置に形成した窪み
部96に、排出補助ローラ73が配設されている。すな
わち、テープ受け板42の受け板延長部42aとローラ
ホルダ93のガイド板部95とにより、テープ排出口1
4に連なる一対の排出ガイドが構成されている。これに
より、テープ片Aaは巻き癖などがあっても、テープ排
出経路18から外れることがなく、テープ片Aaをテー
プ排出口14まで確実にガイドすることができる。
にテープ排出方向(水平)に延びる複数本の突条97が
相互に平行に形成されている。この複数の突条97は、
各種幅の異なるテープ片Aaの下端部位置に対応してお
り、各テープ片Aaは、この1以上の突条97に案内さ
れるようにして、排出される。特に、テープ片Aaには
テープカートリッジ4内で巻き癖が付いており、この突
条97がテープ片Aaの排出を有効にガイドする。
する排出ローラ17をテープ片Aaに回転摺接するよう
にしているため、スライドカッタ16を設けることによ
り、カッタ15からテープ排出口14に至るテープ排出
経路18が長くなっても、テープ片Aaを円滑に且つ確
実に排出することができる。また、排出ローラ17は、
その複数の摺接片82をテープ片Aaに間欠的に回転摺
接させる構成であるため、テープ片Aaに排出のための
推進力を安定に付与することができる。さらに、複数の
摺接片Aaは、回転を受けて広がる構造であるため、テ
ープ印刷時などの排出ローラ17が回転停止していると
きに、印刷テープAの送りを阻止或いは阻害することが
ない。
およびこれを備えたテープ印刷装置によれば、テープ片
に排出ローラを回転接触(回転摺接)させて、テープ片
をテープ排出口から装置外部に弾き出すようにしている
ため、テープ片が短くても或いはテープ排出経路が長く
ても、切断後のテープ片を装置外部に円滑且つ確実に排
出することができる。したがって、テープ片の詰まりや
テープ片の二重切断などを有効に防止することができ
る。
観平面図である。
た状態の外観斜視図である。
した状態の外観斜視図である。
およびテープ片排出機構廻りの斜視図である。
フルカット機構およびテープ片排出機構の主要部の斜視
図である。
フルカット機構およびテープ片排出機構の主要部の平面
図である。
から見た斜視図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 切断後の印刷テープのテープ片をテープ
排出口から装置外部に強制的に排出するテープ片排出機
構であって、 前記テープ排出口に至るテープ排出経路に臨み、前記テ
ープ片に回転摺接して当該テープ片を装置外部に弾き出
す排出ローラと、 前記排出ローラを回転自在に支持するローラ軸と、 前記排出ローラを回転させるモータと、 前記排出ローラと前記モータとの間に介設した動力伝達
機構とを備えたことを特徴とするテープ片排出機構。 - 【請求項2】 前記排出ローラは、ローラ本体と、 前記ローラ本体から延び、回転に伴なう遠心力で外方に
広がる複数の摺接片とを有することを特徴とする請求項
1に記載のテープ片排出機構。 - 【請求項3】 前記摺接片は、前記ローラ本体から延び
る可とう片部と、前記可とう片部に先端部に連なる摺接
錘部とから成り、 前記摺接錘部は、前記可とう片部に対し前記テープ片側
に突出していることを特徴とする請求項2に記載のテー
プ片排出機構。 - 【請求項4】 前記ローラ本体、前記可とう片部および
前記摺接錘部のうち、少なくとも前記摺接錘部がゴムで
構成されていることを特徴とする請求項3に記載のテー
プ片排出機構。 - 【請求項5】 前記摺接錘部の外周端における回転方向
の後方隅部が、面取りされていることを特徴とする請求
項3または4に記載のテープ片排出機構。 - 【請求項6】 排出される前記テープ片を挟んで前記排
出ローラに平行に対峙すると共に自由回転可能な排出補
助ローラを、更に備えていることを特徴とする請求項1
ないし5のいずれかに記載のテープ片排出機構。 - 【請求項7】 前記排出補助ローラは、前記排出ローラ
の摺接部位に対峙してくびれ部を有することを特徴とす
る請求項6に記載のテープ片排出機構。 - 【請求項8】 前記ローラ軸は、装置フレームに片持ち
で支持されていることを特徴とする請求項1ないし7の
いずれかに記載のテープ片排出機構。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のテ
ープ片排出機構と、 前記印刷テープから前記テープ片を切り離すカッタと、 前記テープ片を装置外部に導くテープ排出口とを、備え
たことを特徴とするテープ印刷装置。 - 【請求項10】 前記モータは、前記カッタの駆動源を
兼ねており、 前記カッタの切断動作に同期して前記排出ローラを回転
させることを特徴とする請求項9に記載のテープ印刷装
置。 - 【請求項11】 前記テープ片排出機構に隣接して、前
記テープ片を前記テープ排出口に導く一対の排出ガイド
板を、更に備え、 前記テープ片排出機構側の一方の前記排出ガイド板に
は、前記排出ローラが前記テープ片に摺接するための切
欠き部が形成されていることを特徴とする請求項9また
は10に記載のテープ印刷装置。 - 【請求項12】 他方の前記排出ガイド板には、前記排
出補助ローラが回転自在に取り付けられていることを特
徴とする請求項11に記載のテープ印刷装置。 - 【請求項13】 前記一対の排出ガイド板の少なくとも
一方には、その内面にテープ排出方向に延びる複数本の
突条が相互に平行に形成されていることを特徴とする請
求項11または12に記載のテープ印刷装置。 - 【請求項14】 前記複数の突条は、各種幅の異なるテ
ープ片の下端部位置に対応していることを特徴とする請
求項13に記載のテープ印刷装置。
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