JP3654023B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着したテープカートリッジに対し、その印刷テープおよびインクリボンを、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込んで印刷を行うテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のテープ印刷装置として、特開平10−6579号公報に記載のものが知られている。このテープ印刷装置では、装置本体の上面に開閉蓋が設けられ、開閉蓋の内側にテープカートリッジを着脱自在に装着するカートリッジ装着部が窪入形成されている。カートリッジ装着部には、テープカートリッジから繰り出されたテープに印刷を行うための印刷ヘッドとこれを受けるプラテンとが立設されている。
プラテンは、回動自在に立設され且つ開閉蓋の開閉に連動して回動する。すなわち、カートリッジ装着部にテープカートリッジを装着した後開閉蓋を閉塞すると、プラテンが回動し、印刷ヘッドとの間にテープおよびインクリボンを挟み込んで印刷が可能な状態となる。逆に、開閉蓋を開放すると、プラテンが印刷ヘッドから離れる方向に回動し、テープおよびインクリボンの挟持を解いて、テープカートリッジが着脱可能な状態となる。
一方、テープカートリッジは下面に複数個の位置決め孔を有し、この位置決め孔がカートリッジ装着部の底面に突設した位置決め突起に挿入されることにより、カートリッジ装着部に装着したテープカートリッジが不動に位置決めされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のテープ印刷装置において、テープカートリッジを装着する過程で位置決め突起に位置決め孔が係合すると、ユーザーは押込み抵抗を感じ、テープカートリッジがカートリッジ装着部の底面に達して完全に装着されたものと、勘違いする場合がある。また、印刷の際にテープカートリッジががたつかないようにこれを保持する部材などでも押込み抵抗を感じ、不完全な装着状態となることがある。このような不完全装着の状態で、開閉蓋を閉塞すると、プラテンが回動して印刷ヘッドとの間にテープおよびインクリボンを挟み込み、最後に開閉蓋がテープカートリッジを押し込むことになる。
すなわち、テープおよびインクリボンが装置本体側のプラテンおよび印刷ヘッドに挟持された状態で、カートリッジケースが更に1段階押し込まれることになる。このため、テープおよびインクリボンは、カートリッジケースのガイド面やテープ送出口の縁部などから押込み力を受ける。特に、ゴムで覆われたプラテンに接触しているテープは、プラテンから大きな摩擦抵抗を受け、プラテンが回転しても下方へ移動し難く、結局、しわが生じたり、テープ送出口に強く擦れてジャミングなどが生ずるおそれがあった。
【0004】
本発明は、プラテンと印刷ヘッドに挟持された印刷テープに、幅方向の力が加わっても、印刷テープにジャミング等の支障を生ずることがないテープ印刷装置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープ印刷装置は、開閉蓋により開閉されるカートリッジ装着部に着脱自在に装着したテープカートリッジに対し、テープカートリッジに収容した印刷テープおよびインクリボンを、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込み且つこれを送りながら印刷を行うテープ印刷装置であって、テープカートリッジのカートリッジ装着部への不完全装着の状態で、開閉蓋を閉塞してゆくとヘッドとプラテンとの間に印刷テープおよびインクリボンが挟み込まれた後、開閉蓋によりテープカートリッジが完装着状態に押し込まれるものにおいて、プラテンは、カートリッジ装着部に立設されたプラテン軸と、プラテン軸に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に軸支したプラテンローラと、プラテンローラを上方に付勢する付勢部材と、を備え、前記プラテンローラは、前記不完全装着状態から前記完全装着状態に押し込まれる前記テープカートリッジのカートリッジケースにより、前記付勢部材に抗して上動端位置から下動端位置まで押し下げられることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、テープカートリッジがカートリッジ装着部に対し装着不良の状態(浮いた状態)で、テープカートリッジの印刷テープおよびインクリボンを印刷ヘッドとプラテンとが挟み込み、その後、装着不良が解消されると、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込まれた印刷テープは、テープカートリッジのケースなどから下方に押込み力を受ける。このとき、印刷テープに直接接触しているプラテンローラは、印刷テープから押込み力を受け、付勢部材に抗して下方に移動する。すなわち、装着不良の解消に伴ってわずかに移動する印刷テープと共に、プラテンローラもわずかに移動する。このため、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込まれている印刷テープの接触部位の前後等にしわなどが生ずることがない。また、プラテンローラは、カートリッジ装着部に装置したテープカートリッジのカートリッジケースにより、上動端位置から下動端位置まで押し下げられることで、テープカートリッジの装着不良が解消されたときに、印刷テープではなく、カートリッジケースから押込み力を受ける。このため、印刷テープの端が、カートリッジケースの一部などに新たに接触することがない。
【0009】
この場合、プラテンローラは、プラテン軸の上端部に係合する抜止め部材により、上動端位置を規制されていること
【0010】
この構成によれば、テープカートリッジを装着していない状態において、プラテンローラがプラテン軸から離脱したり大きく突出するなどの支障を生ずることがない。
【0011】
これらの場合、プラテンローラの下側に配設されプラテンローラと共に回転する回転体を、更に備え、付勢部材は、回転体とプラテンローラとの間に介設されていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、付勢部材が、プラテンローラと共に回転する回転体を受けとしてプラテンローラを付勢することになるため、付勢部材とプラテンローラとが擦れ合うことがない。
【0013】
この場合、回転体は、プラテンローラに回転動力を伝達するプラテン歯車であることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、付勢部材を受ける回転体を、プラテン歯車で兼用することができ、部品点数の増加を抑制することができる。
【0015】
この場合、プラテンローラは、円筒状のローラ本体とローラ本体の外周面に巻装したプラテンゴムとを有し、ローラ本体の上端部には、テープカートリッジの装着を案内するテーパー形状のガイド斜面が形成され、プラテンゴムの外周面は、ローラ本体の外周面より径方向外側にわずかに突出し、且つプラテンゴムの上端は、ガイド斜面の延長面の内側に納まっていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、ローラ本体のガイド斜面により、テープカートリッジを装着を適切に案内することができる。またその際、プラテンゴムの上端がガイド斜面の延長面の内側に納まっているため、テープカートリッジが、プラテンゴムにつかえることがなく、且つプラテンゴムの外周面がローラ本体の外周面より径方向外側にわずかに突出しているため、プラテンと印刷ヘッドとの間に印刷テープを挟持したときに、印刷テープがローラ本体に接触することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、テープカートリッジを介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)すると共に、印刷テープの印刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作製するものである。
【0018】
図1は開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図であり、同図に示すように、テープ印刷装置1は、上下2分割の装置ケース2により外殻が形成され、装置ケース2の前部上面には、各種入力キー3aから成るキーボード3が配設されると共に、後部上面には、開閉蓋5とこれを開放する蓋開放ボタン6とディスプレイ4とが配設されている。開閉蓋5の内側には、テープカートリッジ7を装着するためのカートリッジ装着部8が窪入形成されており、テープカートリッジ7はこの開閉蓋5を開放した状態でカートリッジ装着部8に対し着脱される。
【0019】
また、装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部8と装置外部とを連通するテープ排出口9が形成され、テープ排出口9には、送り出した印刷テープTを切断するテープカッタ(図4参照)10が臨んでいる。さらに、装置ケース2の左後部には、このテープカッタ10を切断動作させるカッタボタン11が配設されている。
【0020】
一方、カートリッジ装着部8には、ヘッドカバー13に覆われた印刷ヘッド14と、印刷ヘッド14に対峙するプラテン15と、巻取りリール駆動軸16と、テープカートリッジ7の装着を案内するガイド突起17が立設されている。また、カートリッジ装着部8の下側には、プラテン15および巻取りリール駆動軸16を回転させるテープ送り機構(詳細は後述)18が内蔵されている。なお、図中の符号19は、ヘッド操作板であり、開閉蓋5を閉塞すると、このヘッド操作板19により、印刷ヘッド14がプラテン15を押圧する印刷位置に回動して、印刷が可能になる。
【0021】
ユーザーは、カートリッジ装着部8にテープカートリッジ7を装着した後、開閉蓋5を閉塞する。これにより、テープカートリッジ7の印刷テープとインクリボンとが、印刷ヘッド14とプラテン15とにより挟持されて印刷待機状態となる。ここで、ユーザーは、キーボード3により所望の文字などの印刷情報を入力し、同時にディスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行う。次に、キーボード3を介して印刷を指示すると、テープ送り機構18が駆動して、テープカートリッジ7から印刷テープを繰り出すと共に、印刷ヘッド14が駆動して、印刷テープに所望の印刷を行う。そして、印刷テープの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排出口9から随時外部に送り出されてゆく。このようにして、所望の印刷が完了すると、テープ送り機構18はその送り動作を停止する。ここで、ユーザーが、カッターボタン11を押すことで、テープカッタ10が作動し印刷テープが所望の長さに切断される。
【0022】
図2および図3に示すように、テープカートリッジ7は、上ケース21aと下ケース21bとから成るカートリッジケース21により、その外殻が形成されている。カートリッジケース21の内部には、印刷テープTを巻回したテープコア22と、インクリボンRを巻回したリボン繰出しコア23と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りコア24とが、回転自在に収容されている。印刷テープTはテープコア22から繰り出される一方、インクリボンRは、リボン繰出しコア23から繰り出され、印刷テープTと重なって併走した後、リボン巻取りコア24に巻き取られる。
【0023】
また、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分には、印刷ヘッド14およびプラテン15が挿入される無底の中空部25が形成されている。テープカートリッジ7をカートリッジ装着部8に装着すると、この中空部25に、印刷テープTおよびインクリボンRを跨いで印刷ヘッド14およびプラテン15が挿入される。同様に、テープコア22の中空部分(実際にはテープコア22を保持する下ケースの中空軸)にはガイド突起17が、リボン巻取りコア24の中空部分には巻取りリール駆動軸16がそれぞれ挿入される。また、カートリッジ装着部8の底面に突設した位置決め突起8aに、テープカートリッジ7の下面に形成した位置決め孔30が挿入される(図6および図7参照)。
【0024】
そして、プラテン15と巻取りリール駆動軸16とが同期して回転すると、印刷テープTとインクリボンRとが同時に送られ、かつ印刷ヘッド14が駆動することで、印刷が行われる。印刷テープTの印刷完了部分は、カートリッジケース21に形成したスリット状のテープ送出口26から装置ケース2のテープ排出口9に向かって送り出されてゆく。なお、中空部25が面する上ケース21aの中空部壁27には、テープカートリッジ7を装着したときに、後述するヘッド支持軸42の上端部およびプラテン軸51の上端部が挿入されるヘッド支持軸挿入孔28およびプラテン軸挿入孔29が形成されている。
【0025】
次に、図4および図5を参照して、印刷ヘッド14およびプラテン15廻りの構造について説明する。カートリッジ装着部8の下側空間(底板の下側)には、図示のベースフレーム31が配設されており、ベースフレーム31には、印刷ヘッド14、プラテン15および巻取りリール駆動軸16が立設されている。また、ベースフレーム31には、プラテン15および巻取りリール駆動軸16を回転させる駆動モータ32と、駆動モータ32の回転動力をプラテン15および巻取りリール駆動軸16に伝達する減速歯車列33と、から成るテープ送り機構18が組み込まれている。
【0026】
減速歯車列25は、プラテン15のプラテン駆動ギヤ34、および巻取りリール駆動軸16の巻取りリール駆動ギヤ35に接続されており、駆動モータ32が回転することにより、減速歯車列33を介してプラテン駆動ギヤ34および巻取りリール駆動ギヤ35が回転する。これにより、印刷テープTおよびインクリボンRは同時に走行し、印刷テープTは印刷に供されながら外部に排出され、インクリボンRはリボン巻取りコア24に巻き取られる。
【0027】
印刷ヘッド14は、ヘッドホルダ41に取り付けられており、ヘッドホルダ41は、ヘッド支持軸42に回動自在に取り付けられている。ヘッド支持軸42は、下端部をベースフレーム31に固着された状態で、ベースフレーム31上に立設されている。また、ヘッドホルダ41の下部には、ヘッド支持軸42の下部に回動自在に取り付けたヘッド操作アーム43の先端部が係合している。ヘッド操作アーム43の尾端部は、ベースフレーム31の側端まで延びており、この尾端部には、ヘッド加圧ばね44の一方の端部とヘッドリリースばね45の一方の端部が係止されている。ヘッド加圧ばね44およびヘッドリリースばね45は、ヘッド操作アーム43の尾端部から逆方向にそれぞれ延びており、ヘッド加圧ばね44の他端部はヘッド操作レバー46に係止され(図5参照)、ヘッドリリースばね45の他端部はベースフレーム31に係止されている。
【0028】
図5に示すように、ヘッド操作レバー46には開閉蓋5のヘッド操作板19が係合しており、開閉蓋5を閉塞すると、ヘッド操作板19を介してヘッド操作レバー46が回動する。ヘッド操作レバー46が回動すると、ヘッドリリースばね45に抗して、ヘッド操作アーム43およびヘッドホルダ41がヘッド支持軸42を中心に回動し、印刷ヘッド14がプラテン15に当接する(印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込んで)。逆に、開閉蓋5を開放すると、全く逆の動作で、ヘッド操作板19、ヘッド操作レバー46、ヘッド操作アーム43およびヘッドホルダ41がそれぞれ逆方向に回動し、印刷ヘッド14がプラテン15から離間する。
【0029】
プラテン15は、図4および図6に示すように、下端部をベースフレーム31に固着されベースフレーム31上に立設したプラテン軸51と、プラテン軸51に回転自在に且つ軸方向に摺動自在に軸支されたプラテンローラ52と、プラテンローラ52の下側に配設されプラテン軸51に回転自在に軸支された上記のプラテン駆動ギヤ34と、プラテンローラ52とプラテン駆動ギヤ34との間に介設されたコイルばね(付勢部材)53とで、構成されている。また、プラテン軸51の上端部には、プラテンローラ52の軸方向上方への移動を規制する止め輪(抜止め部材)54が装着されている。
【0030】
プラテン軸51は、下端部にプラテン駆動ギヤ34が回転自在に着座する段部51aを有し、プラテン駆動ギヤ34はこの段部51aに着座した状態で、上記の減速歯車列33に噛み合って回転する。また、プラテン軸51の上端部には、止め輪54が係合する環状溝51bが形成されており、止め輪54はこの環状溝51bに係合した状態で環状溝51bの幅分、プラテン軸51に対し軸方向にスライドする。すなわち、テープカートリッジ7が装着されていない状態では、プラテンローラ52はコイルばね53に付勢され、且つ止め輪54に当接してこれを環状溝51bの上動端位置まで押し上げている。また、テープカートリッジ7が装着されている状態では、テープカートリッジ7の中空部壁27に押されて、プラテンローラ52および止め輪54は、コイルばね53に抗して環状溝51bの下動端位置まで押し下げられている。
【0031】
プラテン駆動ギヤ34は、円板状のディスク部56と、ディスク部56から上側に延びる環状突部57とを有し、ディスク部56の外周面に減速歯車列25に噛み合う外歯56aが形成され、環状突部57の内側にプラテンローラ52の下端外周部と係合する係合受け部57aが形成されている。係合受け部57aは、プラテンローラ52に対しスプライン的に係合しており、プラテンローラ52の軸方向の移動を許容している。
【0032】
プラテンローラ52は、ローラ本体58とローラ本体58の外周面に巻装したプラテンゴム59とで構成されている。ローラ本体58の外周面には、プラテンゴム59を巻装するための環状凹部58aが形成されている。この場合、環状凹部58aに巻装されたプラテンゴム59の外周面は、ローラ本体58の外周面より、径方向外側にわずかに突出し、印刷ヘッド14に押圧されてプラテンゴム59が窪んでも、印刷テープTがローラ本体58に接触しないようになっている。また、ローラ本体58の下端部には、上記環状突部57の係合受け部57aに対応する係合部58bが形成されている。
【0033】
一方、ローラ本体58の上端部には、テープカートリッジ7の装着を案内するテーパー形状のガイド斜面58cが形成されており、外周面がローラ本体58から径方向外側にわずかに突出したプラテンゴム59の上端は、ガイド斜面58cの延長面の内側に納まっている。これにより、プラテンゴム59につかえないようにテープカートリッジ7の装着が適切に案内される。
【0034】
コイルばね53は、プラテンローラ52の下端面とプラテン駆動ギヤ34の環状突部57の内面との間に介設されている。この場合、プラテン駆動ギヤ34はプラテン軸51の段部51aに着座しているため、プラテンローラ52は、コイルばね53によりプラテン駆動ギヤ34を受けとして上方に付勢されている。したがって、図7に示すように、テープカートリッジ7の中空壁部27が、止め輪54を介してプラテンローラ52に当接してテープカートリッジ7に押込み負荷が加わる装着前段階では、コイルばね53が伸張し、プラテンローラ52は止め輪54を押している。この状態から、コイルばね53の負荷に抗して、テープカートリッジ7を押し込むと、テープカートリッジ7の中空部壁27により、止め輪54を介してプラテンローラ52が押し込まれ、コイルばね53が収縮する(図6参照)。
【0035】
一方、上述したように、印刷ヘッド14は開閉蓋5の開閉に連動してプラテン15に離接するように回動する。このため、誤って図7の不完全装着状態で、開閉蓋5を閉塞しても、テープカートリッジ7と共にプラテンローラ52が移動(押し込まれる)する。すなわち、開閉蓋5の閉塞動作の初期段階で、印刷ヘッド14とプラテン15とが、印刷テープTおよびインクリボンRを挟持しても、少なくとも印刷テープTおよびプラテンローラ52は、いっしょに完全装着位置に押し込まれる。なお、インクリボンRは、プラテン15が回転を開始することで、印刷テープTと同位置に移動する。
【0036】
このように、誤って、不完全装着状態で開閉蓋5を閉塞しても、印刷テープTがカートリッジケース21のテープ送出口26の縁部などに接触してしわなどが生ずることがないため、テープカートリッジ7の誤装着に基づく、印刷テープTのジャミングなどを有効に防止することができる。
【0037】
なお、上記のコイルばねに代えて、板ばねなどを用いることも可能である。また、プラテン駆動ギヤとは別に、コイルばねを受ける専用の回転体を設けるようにしてもよい。また逆に、プラテンローラとプラテン駆動ギヤとを一体化し、プラテン駆動ギヤの下側にコイルばね(板ばねでもよい)を配設するようにしてもよい。さらに、プラテンローラをカートリッジケースで押し下げるのではなく、開閉蓋(直接)や印刷テープ(カートリッジケースを介して)により、押し下げる構造にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明のテープ印刷装置によれば、テープカートリッジの誤装着などにより、印刷テープがテープカートリッジのケースなどから下方への押込み力を受けても、プラテンローラが移動して押込み力を吸収するため、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込まれている印刷テープにしわなどが生ずることがない。したがって、印刷テープにジャミング等の支障を生ずることがなく、装置の信頼性を向上させることができる。
【0039】
また、本発明の他のテープ印刷装置によれば、ローラ本体のガイド斜面により、テープカートリッジを装着を適切に案内することができ、テープカートリッジの装着を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置のテープカートリッジを取り去った状態の斜視図である。
【図2】テープカートリッジの上ケースを取り去った状態の斜視図である。
【図3】テープカートリッジをカートリッジ装着部に装着した状態の裁断平面図である。
【図4】プラテンおよび印刷ヘッド廻りの斜視図である。
【図5】プラテンおよび印刷ヘッド廻りの側面図である。
【図6】テープカートリッジを装着した状態のプラテン廻りの拡大裁断側面図である。
【図7】テープカートリッジを押し込む前段階のプラテン廻りの拡大裁断側面図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
5 開閉蓋
7 テープカートリッジ
8 カートリッジ装着部
14 印刷ヘッド
15 プラテン
21 カートリッジケース
26 テープ送出口
27 中空部壁
31 ベースフレーム
34 プラテン駆動ギヤ
51 プラテン軸
52 プラテンローラ
53 コイルばね
54 止め輪
58 ローラ本体
58c ガイド斜面
59 プラテンゴム
T 印刷テープ
R インクリボン

Claims (5)

  1. 開閉蓋により開閉されるカートリッジ装着部に着脱自在に装着したテープカートリッジに対し、当該テープカートリッジに収容した印刷テープおよびインクリボンを、印刷ヘッドとプラテンとの間に挟み込み且つこれを送りながら印刷を行うテープ印刷装置であって、
    前記テープカートリッジの前記カートリッジ装着部への不完全装着の状態で、前記開閉蓋を閉塞してゆくと前記ヘッドと前記プラテンとの間に印刷テープおよびインクリボンが挟み込まれた後、前記開閉蓋によりテープカートリッジが完
    装着状態に押し込まれるものにおいて、
    前記プラテンは、前記カートリッジ装着部に立設されたプラテン軸と、
    前記プラテン軸に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に軸支したプラテンローラと、
    前記プラテンローラを上方に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記プラテンローラは、前記不完全装着状態から前記完全装着状態に押し込まれる前記テープカートリッジのカートリッジケースにより、前記付勢部材に抗して上動端位置から下動端位置まで押し下げられることを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記プラテンローラは、前記プラテン軸の上端部に係合する抜止め部材により、前記上動端位置を規制されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 前記プラテンローラの下側に配設され前記プラテンローラと共に回転する回転体を、更に備え、
    前記付勢部材は、前記回転体と前記プラテンローラとの間に介設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ印刷装置。
  4. 前記回転体は、前記プラテンローラに回転動力を伝達するプラテン歯車であることを特徴とする請求項3に記載のテープ印刷装置。
  5. 前記プラテンローラは、円筒状のローラ本体と当該ローラ本体の外周面に巻装したプラテンゴムとを有し、
    前記ローラ本体の上端部には、前記テープカートリッジの装着を案内するテーパー形状のガイド斜面が形成され、
    前記プラテンゴムの外周面は、前記ローラ本体の外周面より径方向外側にわずかに突出し、且つ前記プラテンゴムの上端は、前記ガイド斜面の延長面の内側に納まっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープ印刷装置。
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