JP6754861B2 - テープカートリッジ - Google Patents

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本発明は、テープ印刷装置に着脱されるテープカートリッジに関するものである。
従来、この種のテープカートリッジが用いられるテープ印刷装置(テープライター)として、各種部品を収納する本体ケースと、テープカートリッジを着脱自在に装着するためのカートリッジ装着部と、カートリッジ装着部の内壁に1列に配列された5つのフォトインタラプター(Photointerrupter)と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。テープカートリッジは、側面部に、印刷用テープや印刷異様インクの仕様を識別するための仕様表示シールが装着されている。これに対し、5つのフォトインタラプターは、仕様表示シールに対向するように配設されている。そして、5つのフォトインタラプターは、仕様表示シールに形成された5つの仕様表示部に、黒インクが印刷されているか否かを検出し、この検出結果に基づいて、上記仕様を識別する。
特許3247585号公報
ところで、この種のテープ印刷装置では、テープカートリッジと、カートリッジ装着部との間に、製造公差上の遊びを設けざるを得ない。その結果、装着したテープカートリッジの位置がその公差分だけ位置ズレする場合がある。すなわち、各フォトインタラプターに対し、テープカートリッジの位置がその公差分だけ位置ズレする。
そのため、上記従来の構成では、各フォトインタラプターと、テープカートリッジに設けられた各仕様表示部(仕様表示シール)との位置関係が、装着の都度、ズレてしまい、各仕様表示部の位置が、各フォトインタラプターが検出を行うための最適位置からズレるという問題があった。これにより、各フォトインタラプターによる検出能力が低下し、上記仕様を正しく識別することができない虞がある。
また、装着した時に、各フォトインタラプターと各仕様表示部との位置関係が最適な位置関係になっていたとしても、外部からの衝撃やテープ印刷装置の各種駆動軸からの力によって、テープカートリッジの位置がズレてしまい、最適な位置関係を維持することができなかった。
本発明は、テープ印刷装置側の検出部と、テープカートリッジ側の被検出部との位置関係を最適な位置関係にすることができると共に、当該最適な位置関係を維持することができるテープカートリッジを提供することを課題としている。
本発明のテープカートリッジは、テープカートリッジに配設された被検出部に検出光を照射して被検出部からテープカートリッジの種別情報を読み取る検出部を備えたテープ印刷装置に対し、装着方向および取外し方向に着脱されるテープカートリッジであって、装着方向に倣う壁面に配設された被検出部と、装着方向奥側の壁面に配設された係合部と、を備え、係合部は、検出部が配設されたホルダーに設けられた被係合部と係合され、ホルダーを介して検出部と被検出部との間の位置決めをすることを特徴とする。
この場合、被係合部は、突部で構成されており、係合部は、突部に係合する穴部で構成されていることが好ましい。
これらの構成によれば、テープカートリッジをテープ印刷装置に装着すると、テープカートリッジの係合部が、検出部を配設したホルダーの被係合部に係合する。この係合によって、テープカートリッジとホルダーとを一体化し、被検出部の位置に対し、検出部の位置が位置決めされる。この装着に伴う位置決めによって、検出部と被検出部との位置関係を、最適な位置関係にすることができる。また、係合部と被係合部とが係合することで、外部からの衝撃やテープ印刷装置の各駆動軸からの力によって、検出部に対する、テープカートリッジの位置や傾き(角度)がズレてしまうのを防止することができる。すなわち、検出部と被検出部との最適な位置関係を維持することができる。このように、検出部と被検出部との位置関係を最適な位置関係にすることができると共に、当該最適な位置関係を維持することができることで、検出部による検出能力を向上させることができ、テープカートリッジの種別情報を正確に読み取らせることができる。
この場合、カートリッジケースを、更に備え、カートリッジケースは、装着方向手前側の第1部材と、装着方向奥側の第2部材との二つの部材で構成されており、第1部材は、当該第1部材を第2部材に接合するための接合ピンを有し、第2部材は、接合ピンが嵌合する接合穴を有し、係合部は、第2部材の、装着方向奥側の壁面において、接合穴と同軸上に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、接合穴の直下(もしくは直上)のスペースを利用して、係合部を配設する構成となるため、スペース効率良く係合部を配設することができる。ひいては、接合穴を形成するときに生じる捨て穴部分を利用して、係合部を形成することができる。
また、係合部と接合穴とは、一体の貫通孔により構成されていることが好ましい。
この構成によれば、係合部および接合穴を個々に形成するのに比べ、係合部および接合穴を容易に形成することができ、またテープカートリッジを簡単な構成にすることができる。
実施形態に係るテープ印刷装置の開蓋状態の外観斜視図である。 実施形態に係るテープカートリッジの平面図(a)および側面図(b)である。 カートリッジ装着部の平面図である。 開閉蓋を裏面側から見た斜視図である。 上ケースを取り去った状態のテープカートリッジの平面図(a)および上ケースの裏面図(b)である。 テープカートリッジを裏面側から見た斜視図である。 パターン読取部廻りの平面図(a)および斜視図(b)である。 センサーユニットの斜視図(a)、正面図(b)およびA-A´線断面図(c)、並びにセンサーホルダーの裏面斜視図(d)である。 テープカートリッジの下側面図(a)および位置決め穴部廻りを示したB-B´線断面図(b)である。 パターン読取部および位置決め穴部廻りの平面図(a)およびC-C´線断面図(b)である。 テープカートリッジの装着動作を示した説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープカートリッジにつき、これが装着されるテープ印刷装置と共に説明する。このテープ印刷装置は、装着したテープカートリッジから印刷テープおよびインクリボンを繰り出しながら印刷を行い、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベル(テープ片)を作成するものである。
[テープ印刷装置の概要]
図1は、テープ印刷装置およびこれに装着されるテープカートリッジの外観斜視図である。同図に示すように、テープ印刷装置1は、外殻を構成する装置ケース3と、テープカートリッジ100が装着方向および取外し方向に着脱自在に装着されるカートリッジ装着部5と、カートリッジ装着部5を開閉する開閉蓋7と、を備えている。装置ケース3の上面には、奥側にカートリッジ装着部5が設けられ、中央にディスプレイ11が設けられ、手前側にキーボード13が設けられている。開閉蓋7の近傍には、指掛け用の窪入部15が設けられている。開閉蓋7は、この窪入部15に指を掛け引き上げることにより開放される。そして、装置ケース3の側面(左側面)には、印刷テープ102が排出される縦長のテープ排出口17が設けられている。
また、テープ印刷装置1は、カートリッジ装着部5に立設された印刷ヘッド21を有する印刷機構部23と、カートリッジ装着部5の裏側空間に内蔵したテープ送り機構部25と、テープ排出口17の近傍に内蔵したテープ切断機構部27と、を備えている。ユーザーは、キーボード13から印刷情報を入力し、ディスプレイ11で印刷情報を確認した後、キー操作により印刷を実行する。印刷が指令されると、テープ送り機構部25が駆動することで、印刷テープ102とインクリボン110とが並走する。さらに、これに印刷機構部23からインクリボン110に加えられる熱によって、インクリボン110のインクが印刷テープ102に転写することで印刷が行われる。この印刷送りにより、印刷テープ102はテープ排出口17から排出されてゆき、印刷が完了すると、テープ切断機構部27が駆動して、印刷テープ102の印刷済み部分が切り離される。
[テープカートリッジの概要]
図2および図5に示すように、テープカートリッジ100は、印刷テープ102をテープコア104に巻回したテープロール106と、インクリボン110を繰出しコア112に巻回したリボンロール114と、を備えている。また、テープカートリッジ100は、使用後のインクリボン110を巻き取る巻取りコア116と、印刷ヘッド21が当接すると共に印刷テープ102およびインクリボン110を送るプラテンローラー120(プラテン)と、を備えている。さらに、テープカートリッジ100は、これらテープロール106、リボンロール114、巻取りコア116およびプラテンローラー120を収容したカートリッジケース130を備えている。このように、本実施形態のテープカートリッジ100は、外殻をカートリッジケース130で覆われた、いわゆるシェル構造を有している。
また、テープカートリッジ100には、テープ印刷装置1に装着されたときに、印刷ヘッド21が挿入される挿入開口134が、カートリッジケース130に形成されている。テープカートリッジ100は、カートリッジケース130に形成され印刷テープ102が送り出されるテープ送出口138を備えている。なお、詳細は後述するが、テープロール106は、カートリッジケース130の内側に突設した円筒状のコア軸192に回転自在に支持されている。
上記テープ送り機構部25により、プラテンローラー120および巻取りコア116が駆動されると、印刷テープ102はテープコア104から繰り出され、インクリボン110は繰出しコア112から繰り出される。繰り出された印刷テープ102およびインクリボン110は、プラテンローラー120の部分で並走し、印刷ヘッド21によって印刷に供される。印刷が行われた印刷テープ102の繰出し端部(印刷済部分)は、テープ送出口138からテープ排出口17に向かって送り出される。一方、インクリボン110は、挿入開口134の周壁部分を周回し、巻取りコア116に巻き取られる。なお、テープカートリッジ100には、印刷テープ102のテープ幅に応じて、厚みの異なる複数種のものが用意されている。
[テープ印刷装置の詳細]
図1および図3に示すように、カートリッジ装着部5は、テープカートリッジ100の平面形状と相補的な平面形状に形成されると共に、装着可能な複数種のテープカートリッジ100のうち、最大厚のテープカートリッジ100に対応する深さを有して、窪入形成されている。この場合、カートリッジ装着部5の底板部を構成する装着ベース31と側板部33とは、樹脂等で一体に形成(成形)されている。カートリッジ装着部5と上記テープ排出口17との間には、スリット状のテープ排出経路35が形成されており、この部分に、上記テープ切断機構部27が内蔵されている。
カートリッジ装着部5の装着ベース31には、上記コア軸192が嵌合して位置決めされる位置決め突起41と、ヘッドカバー43に覆われた印刷ヘッド21と、プラテンローラー120を回転駆動するプラテン駆動軸45と、巻取りコア116を回転駆動する巻取り駆動軸47と、が立設されている。また、巻取り駆動軸47の近傍に位置して装着ベース31には、印刷テープ102のテープ幅を検出するテープ幅検出部51と、繰出しコア112および巻取りコア116の回転止めを解除するコア解除部53と、が設けられている。
さらに、装着ベース31には、その対角位置に一対の小突起55が設けられている。加えて、装着したテープカートリッジ100の中間部を掛け止めする一対の掛止め片57が設けられている。一方、装着ベース31の裏側空間には、プラテン駆動軸45および巻取り駆動軸47を回転させるモーターおよびギヤ列(いずれも、図示省略)等で構成される、上記テープ送り機構部25が内蔵されている。テープ送り機構部25は、ギヤ列で動力分岐し、プラテン駆動軸45および巻取り駆動軸47を同期回転させる。
一方、カートリッジ装着部5の側板部33(手前側)には、テープカートリッジ100の側面に設けられた後述の種別読取パターン145を読み取るパターン読取部59が配設されている。本実施形態では、上記テープ幅検出部51が、テープカートリッジ100に収容された印刷テープ102のテープ幅を検出(認識)し、当該パターン読取部59が、テープ幅を除く、テープカートリッジ100の種別情報(収容された印刷テープ102のテープ色や材質、収容されたインクリボン110のリボン色等)を認識する。パターン読取部59の詳細については、後述する。
印刷機構部23は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド21と、印刷ヘッド21を支持すると共に回動させるヘッド支持フレーム61と、を有している。また、印刷機構部23は、ヘッド支持フレーム61を介して印刷ヘッド21を印刷位置と退避位置との間で回動させるヘッドリリース機構(図示省略)と、印刷ヘッド21(およびヘッド支持フレーム61)を覆うヘッドカバー43と、を有している。
ヘッドリリース機構は、上記開閉蓋7の開閉に連動して作動し、開閉蓋7の閉塞動作に連動して印刷ヘッド21を印刷位置に移動(回動)させる。また、ヘッドリリース機構は、開放動作に連動して印刷ヘッド21を退避位置に移動(回動)させる。印刷位置に移動した印刷ヘッド21は、プラテンローラー120にインクリボン110および印刷テープ102を介して当接し、退避位置に移動した印刷ヘッド21は、プラテンローラー120から離間する。これにより、テープカートリッジ100を着脱する際に、印刷テープ102やインクリボン110の印刷ヘッド21への干渉が防止される。
印刷ヘッド21には、複数の発熱素子が設けられ、複数の発熱素子は、プラテンローラー120の軸方向と同方向に列設されている。そして、印刷テープ102およびインクリボン110の送りと、複数の発熱素子の選択的駆動により印刷が行われる。ヘッドカバー43は、平面視略矩形に形成されおり、上記装着ベース31(カートリッジ装着部5)と一体に形成(成形)されている。また、ヘッドカバー43は、装着ベース31から垂直に大きく突出しており、その内側において印刷ヘッド21の回動を許容し、外側においてテープカートリッジ100の装着ガイドとして機能する。
テープ幅検出部51は、複数のマイクロスイッチ51aで構成されており、テープカートリッジ100の後述の検出穴群180に対し選択的に係合し、印刷テープ102のテープ幅を検出する。
コア解除部53は、繰出しコア112用および巻取りコア116用の二つの解除ピン53aで構成されている。詳細は後述するが、カートリッジケース130には、繰出しコア112および巻取りコア116にそれぞれ掛止めされる回転止めフック206が設けられており(図6参照)、テープカートリッジ100を装着すると、これら回転止めフック206に解除ピン53aが係合し、繰出しコア112および巻取りコア116の回転止めが解除される。
プラテン駆動軸45は、プラテンローラー120を挿通するように長く延びたプラテン支軸48と、プラテン支軸48の基部に回転自在に軸支されたスプライン形状の回転駆動軸49と、を有している(図3参照)。テープ送り機構部25の回転動力は、この回転駆動軸49に伝達され、更に回転駆動軸49からプラテンローラー120に伝達される(詳細は、後述する)。
同様に、巻取り駆動軸47は、固定軸47aと、固定軸47aに回転自在に軸支されたスプライン形状の可動軸47bと、を有している。この場合も、テープ送り機構部25の回転動力は、可動軸47bに伝達され、更に可動軸47bから巻取りコア116に伝達される。
テープカートリッジ100をカートリッジ装着部5に装着すると、位置決め突起41にコア軸192(テープコア104)が係合し、プラテン駆動軸45にプラテンローラー120か係合し、更に巻取り駆動軸47に巻取りコア116が係合する。そして、開閉蓋7を閉塞すると、印刷ヘッド21が回動し、印刷テープ102およびインクリボン110を挟んでプラテンローラー120に当接して、テープ印刷装置1は印刷待機状態となる。
図1および図4に示すように、開閉蓋7は、奥側に設けたヒンジ部71を介して、装置ケース3に回動自在に、すなわち開閉自在に取り付けられている。開閉蓋7は、開閉蓋本体73と、開閉蓋本体73の中央に設けた覗き窓75と、を有している。また、開閉蓋7は、開閉蓋本体73の裏面に突設されヒンジ部71に回動自在に軸支された一対の軸支片77と、開閉蓋本体73の裏面に突設され印刷ヘッド21を回動させる作動レバー79と、を有している。さらに、開閉蓋7は、開閉蓋本体73の裏面に突設されテープカートリッジ100を押し込む二つの押込み突起81と、開閉蓋本体73の裏面に突設され、内蔵する蓋閉塞検出スイッチ(図示省略)を作動(ON)させる押下突起83と、を有している。
覗き窓75は、横長に形成され、開閉蓋本体73とは別体となる透明(可視光に対し透明)な樹脂で構成されている。この覗き窓75越しに、カートリッジ装着部5に装着されたテープカートリッジ100が、視認(印刷テープ102の種別やテープ残量)できるようになっている。また、一対の軸支片77、作動レバー79、押込み突起81および押下突起83と、開閉蓋本体73とは、樹脂で一体に形成(成形)されている。
作動レバー79は、開閉蓋本体73の裏面から大きく突出しており、開閉蓋7の閉塞に伴って、カートリッジ装着部5の側方に設けたスリット開口87に挿入される。スリット開口87に挿入された作動レバー79は、上記ヘッドリリース機構を作動させ、印刷ヘッド21を回動させる。同様に、押下突起83は、開閉蓋7の閉塞に伴って、スリット開口87に隣接する矩形開口91に挿入され、蓋閉塞検出スイッチを作動(ON)させる。押込み突起81は、テープカートリッジ100のプラテンローラー120の近傍位置に対応しており、開閉蓋7の閉塞に伴って、テープカートリッジ100がカートリッジ装着部5の装着ベース31に着座するようにこれを押し込む。
[テープカートリッジの詳細]
次に、図2、図5および図6を参照して、テープカートリッジ100について詳細に説明する。なお、テープカートリッジ100の説明では、図2(a)を例に、テープカートリッジ100の上正面である装着方向手前の面を「表面」と、逆側の装着方向奥側の面を「裏面」と、左側の側面を「左側面」と、右側の側面を「右側面」と、上側の円弧状の側面を「先端面」と、下側の側面を「基端面」と、称呼するものとする。なお、請求項にいう「装着方向に倣う壁面」は、本実施形態におけるテープカートリッジ100の側面であり、請求項にいう「装着方向奥側の壁面」は、本実施形態におけるテープカートリッジ100の裏面である。
テープカートリッジ100は、上述のように、カートリッジケース130と、これに収容したテープロール106、リボンロール114、巻取りコア116およびプラテンローラー120と、を備えている。また、テープカートリッジ100は、カートリッジケース130に形成された挿入開口134と、プラテンローラー120の近傍において左側面に形成したテープ送出口138と、を備えている。
さらに、テープカートリッジ100は、テープロール106が収容されている部位の表面、左側面および右側面に亘って貼着された種別表示シール141(図1参照)と、カートリッジケース130の基端面に貼着された種別読取シール143と、を備えている。種別表示シール141には、テープカートリッジ100の種別情報(収容された印刷テープ102のテープ幅、テープ色、材質等)が表示されている。
一方、種別読取シール143には、テープカートリッジ100の種別情報(収容された印刷テープ102のテープ色、材質、収容されたインクリボン110のリボン色等)を示す種別読取パターン(被検出部)145が形成されている(図6参照)。種別読取パターン145は、2行4列でマトリクス状に配置された8つのビット構成部147を有している。当該各ビット構成部147は、白地の印刷領域に、黒インクが印刷(べた印刷)されているか否かによって、各1ビットのビット情報を示すものである。すなわち、計8つのビット構成部147によって、8ビットのビットパターンを示している。当該8ビットのビットパターンが、上記各種種別情報に対応しており、当該ビットパターンによって、上記各種種別情報を示している。なお、図6の符号147の破線は、説明の便宜上、ビット構成部147を示すべく図示したものであり、実際に形成されているものではない。
カートリッジケース130は、テープカートリッジ100の外郭を構成するものであり(シェル構造)、右側面の基端側が幾分突出した、平面視「L」字状の外観を呈している。表裏方向においてカートリッジケース130は、カートリッジ装着部5に装着したときに奥側となる下ケース150(第2部材)と、手前側となる上ケース152(第1部材)と、の2部材で構成されている。本実施形態のカートリッジケース130は、上ケース152が透明な樹脂の成型品で構成され、下ケース150が不透明な樹脂の成型品で構成されている。
上ケース152は、カートリッジケース130の表面を構成する天壁部156と、天壁部156の周縁部に垂設された上周壁部158と、で一体に形成(成形)されている。また、下ケース150は、カートリッジケース130の裏面を構成する底壁部160と、底壁部160の周縁部に立設された下周壁部162と、上記挿入開口134を画成すべく底壁部160に立設された開口周壁部164と、で一体に形成(成形)されている。
上ケース152における上周壁部158の下端面には、適宜の間隔で複数の接合ピン170が設けられる一方、下ケース150の下周壁部162には、この複数の接合ピン170に対応し、複数の接合ピン170がそれぞれ嵌合する複数の接合穴172が設けられている(図5参照)。下ケース150に、テープロール106やリボンロール114等の構成部品をセットした後、複数の接合穴172に複数の接合ピン170を圧入するように上ケース152を接合することにより、テープカートリッジ100が組み立てられる。なお、各接合穴172は、成形の容易性を考慮し貫通孔により構成されている。
一方、下ケース150の左側面および右側面には、カートリッジ装着部5の一対の掛止め片57に掛け止めされる一対の掛止受け部174が設けられている(図2および図6参照)。装着したテープカートリッジ100の一対の掛止受け部174に、カートリッジ装着部5側の一対の掛止め片57が掛け止めされることにより、テープカートリッジ100の浮き上がりが防止される。
また、図6に示すように、下ケース150の基端面には、上記種別読取シールを貼着するための読取シール貼着部175が形成されている。読取シール貼着部175は、長方形形状の凹部を、種別読取シール143の厚さ分(もしくは厚さ以上)の深さとなるように、当該基端面に対し凹設したものである。当該読取シール貼着部175により、種別読取シール143が、当該基端面から突出しないようになっている。
さらに、下ケース150の裏面には、上記一対の小突起55が幾分余裕をもって嵌合する嵌合小穴176が設けられている。装着したテープカートリッジ100の一対の嵌合小穴176に、カートリッジ装着部5側の一対の小突起55が嵌合することにより、装着ベース31上におけるテープカートリッジ100の簡単な位置決めが為される。
また、下ケース150の裏面には、基端面側の左隅部(表面側から見て右隅部)に位置して、上記テープ幅検出部51に対応する検出穴群180が設けられている(図6参照)。検出穴群180は、テープ幅検出部51の複数のマイクロスイッチ51aに対応する部分に設けた受け穴180aの有無によって、ビットパターンを示している。すなわち、このビットパターンが、テープカートリッジ100に収容された印刷テープ102のテープ幅を示しており、テープ幅検出部51は、複数のマイクロスイッチ51aにより、このビットパターンを検出することで、テープカートリッジ100に収容された印刷テープ102のテープ幅を検出する。
また、検出穴群180近傍には、上記パターン読取部59に設けられた位置決めピン326(後述する)を係合する位置決め穴部182(係合部)が配設されている。位置決め穴部182の詳細については、後述する。
図5に示すように、カートリッジケース130内の上側空間(先端面側)には、広くテープロール106が収容されるテープ収容エリア190が構成されている。テープ収容エリア190の中央には、下ケース150に一体に形成(成形)されたコア軸192が立設されている。コア軸192は、円筒状に形成されており、その外周面にはテープロール106(テープコア104)が回転自在に軸支されている。また、プラテンローラー120の近傍に位置してテープ収容エリア190には、繰り出された印刷テープ102をプラテンローラー120に導くテープガイド194が、下ケース150に一体に立設されている。
すなわち、カートリッジケース130の内部には、テープロール106を起点とし、テープガイド194およびプラテンローラー120を経てテープ送出口138に至るテープ送り経路196が構成されている。テープロール106から繰り出された印刷テープ102は、テープガイド194を介してプラテンローラー120に導かれ、ここで印刷に供され、更にプラテンローラー120からテープ送出口138に導かれる。
テープロール106は、印刷テープ102およびテープコア104を有すると共に、ロール状の印刷テープ102の両端面に貼着された2枚のフイルム198を有している。この2枚のフイルム198は、テープコア104に巻回した印刷テープ102のバラケを防止している。また、テープコア104には、図示では省略したが、逆転止め機構が組み込まれている。テープカートリッジ100を持ち運びするときには、この逆転止め機構により、印刷テープ102の逆転が防止される。一方、テープカートリッジ100をテープ印刷装置1のカートリッジ装着部5に装着すると、上記位置決め突起41により逆転止め機構の逆転止めが解除され、印刷テープ102の送りが可能になる。
カートリッジケース130内の基部右側には、挿入開口134に隣接してリボン収容エリア200が構成されている。リボン収容エリア200の右寄りには、リボンロール114(繰出しコア112)を回転自在に支持する繰出し側軸受部202が、また左寄りには、巻取りコア116を回転自在に支持する巻取り側軸受部204が、それぞれカートリッジケース130に一体に形成されている。すなわち、上ケース152および下ケース150に、それぞれ繰出し側軸受部202および巻取り側軸受部204が形成されている。
下ケース150に形成された繰出し側軸受部202および巻取り側軸受部204の切欠き部分には、先端部をこれら繰出し側軸受部202および巻取り側軸受部204に臨ませた回転止めフック206が、それぞれ一体に形成されている。そして、一方の回転止めフック206は繰出しコア112に、他方の回転止めフック206は巻取りコア116に、それぞれ回転止め状態に係合している。
繰出し側軸受部202の近傍に位置してリボン収容エリア200には、繰り出されたインクリボン110をプラテンローラー120に導く第1リボンガイド210が、下ケース150に一体に立設されている。また、上記開口周壁部164の外周側には、インクリボン110の周回をガイドする複数の第2リボンガイド212が一体に形成されている。
すなわち、カートリッジケース130の内部には、リボンロール114を起点とし、第1リボンガイド210、プラテンローラー120および複数の第2リボンガイド212を経て巻取りコア116に至るリボン送り経路214が構成されている。リボンロール114から繰り出されたインクリボン110は、第1リボンガイド210を介してプラテンローラー120に導かれ、ここで印刷に供され、更にプラテンローラー120から開口周壁部164(複数の第2リボンガイド212)を周回して巻取りコア116に巻き取られる。
リボンロール114は、インクリボン110および繰出しコア112を有すると共に、繰出しコア112に制動負荷を付与する円環状の板ばね220を有している(図5(b)参照)。板ばね220は、周方向において波状に形成されており、軸方向において上ケース152の天壁部156と繰出しコア112との間に介設されている。すなわち、繰出しコア112には、この板ばね220の弾発力により回転制動負荷が付与される。これにより、巻取りコア116により繰り出されてゆくインクリボン110には、バックテンションが付与され、インクリボン110の弛みが防止される。
繰出しコア112は円筒状に形成され、その下ケース150側の端部には、周方向に複数の切欠き222が形成されている(図6参照)。そして、複数の切欠き222には、上記回転止めフック206が係脱するようになっている。なお、繰出しコア112を支持する下ケース150側の繰出し側軸受部202は円形の開口で構成されているが、上ケース152側の繰出し側軸受部202は、円筒状の突出部分で構成されている。そして、この突出部分に上記板ばね220が装着されている(いずれも、図5(b)参照)。
同様に、巻取りコア116は円筒状に形成され、その下ケース150側の端部には、周方向に複数の切欠き224が形成されている。そして、複数の切欠き224には、上記回転止めフック206が係脱する。また、巻取りコア116の内周面にはスプライン溝226が形成され、上記巻取り駆動軸47にスプライン係合する。これにより、巻取り駆動軸47の回転力が巻取りコア116に伝達され、インクリボン110が巻き取られる。
カートリッジケース130内の基部左側には、挿入開口134に隣接してプラテン収容エリア230が構成されている。プラテン収容エリア230の中央には、下ケース150に形成した楕円状(長円状)開口の下軸受部234と(図6参照)、上ケース152に形成した楕円状開口の上軸受部232と(図5(b)参照)が設けられている。そして、上軸受部232および下軸受部234には、プラテンローラー120が回転自在且つ僅かに横移動可能に支持されている。すなわち、楕円状の上軸受部232および下軸受部234に支持されたプラテンローラー120は、プラテン駆動軸45に係合するホーム位置と、印刷テープ102を挟み込んでテープガイド194に接する挟持位置との間で、横移動(微小移動)可能に構成されている。
ところで、このテープカートリッジ100は、印刷テープ102の繰出し端部を、テープ送出口138から外部に僅かに突出された状態で持ち運びされる(図1参照)。その際、誤って印刷テープ102の繰出し端部に押込み力や引込み力が作用すると、これに引きずられたプラテンローラー120が上記挟持位置に移動する。これにより、印刷テープ102の繰出し端部が、テープ送出口138からカートリッジケース130内に引き込まれることが防止される。
プラテンローラー120は、円筒状のローラー基体240と、ローラー基体240の外周面に装着したゴムローラー242と、を有している。ゴムローラー242は、軸方向において印刷ヘッド21に対応する長さを有しており、印刷位置に移動した印刷ヘッド21は、印刷テープ102およびインクリボン110を挟み込んでこのゴムローラー242に接触する。また、ローラー基体240の内周面にはスプライン溝244が形成され、このスプライン溝244に上記プラテン駆動軸45の回転駆動軸49にスプライン係合する。これにより、プラテン駆動軸45の回転力がプラテンローラー120に伝達され、印刷テープ102(およびインクリボン110)が印刷送りされる。
[パターン読取部および位置決め穴部の詳細]
次に、図6ないし図10を参照して、パターン読取部59および位置決め穴部182について説明する。まず、図7および図8を参照して、テープ印刷装置1のパターン読取部59について説明する。図7に示すように、パターン読取部59は、カートリッジ装着部5の側板部33(手前側)に設けられ、カートリッジ装着部5の内側を向いて配設されている。すなわち、パターン読取部59は、テープカートリッジ100をカートリッジ装着部5に装着したときに、テープカートリッジ100の基端面に対向する位置に配設されている。パターン読取部59は、カートリッジ装着部5の内側に向いて配設されたセンサーユニット300と、センサーユニット300を移動自在に支持するユニット支持部302と、センサーユニット300をカートリッジ装着部5の内側に付勢するユニット付勢部304と、を備えている。
ユニット支持部302は、カートリッジ装着部5の側板部33に開口された開口部分33aに設けられ、センサーユニット300をカートリッジ装着部5の内側および外側に移動自在に支持している。
ユニット付勢部304は、左右一対のコイルばね306を有し、当該一対のコイルばね306により、センサーユニット300に設けられた一対のばね受け部324(後述する)を付勢する。すなわち、ユニット付勢部304は、一対のコイルばね306により、一対のばね受け部324を介して、センサーユニット300をカートリッジ装着部5の内側に付勢する。当該付勢によって、テープカートリッジ100が装着されていない状態では、センサーユニット300が、カートリッジ装着部5の内側に突き出した状態となる。また、テープカートリッジ100が装着されている状態では、センサーユニット300が、テープカートリッジ100側に付勢され、センサーユニット300が、テープカートリッジ100の基端面に押圧された状態となる。
図8に示すように、センサーユニット300は、センサー基板308に複数の光学センサー309を実装したセンサー部310(検出部)と、センサー部310を搭載したセンサーホルダー312(ホルダー)と、を備えている。センサー基板308は、鉛直姿勢で、センサーホルダー312の基端部に取り付けられている。このように、センサー基板308がセンサーホルダー312に取り付けられることで、センサーホルダー312がセンサー部310を保持した状態となっている。
複数の光学センサー309は、センサー基板308上において、上記ビット構成部147と同様、2行4列でマトリクス状に配設されている(図8(b)参照)。また、複数の光学センサー309は、それぞれ光反射型の光学式非接触センサーで構成されており、各ビット構成部147に対し検出光を照射すると共に、各ビット構成部147からの反射光を受光する。上記したように、各ビット構成部147は、白地の印刷領域に、黒インクが印刷されているか否かによって、ビット情報を示すものであり、各光学センサー309は、当該各ビット構成部からの反射光の有無(厳密には光量が一定量以上であるか否か)によって、上記印刷領域に黒インクが印刷されているか否かを検出し、この検出結果に基づいて、各ビット構成部147が示すビット情報を読み取る。センサー部310は、複数の光学センサー309により、各ビット構成部147のビット情報を読み取ることで、上記ビットパターンを読み取り、これに対応するテープカートリッジ100の種別情報を読み取る。
センサーホルダー312は、側面視台形状のホルダー本体320と、ホルダー本体320から基端側に突出する上下一対の基板取付フック322と、ホルダー本体320の基端部から左右に突出する左右一対のばね受け部324と、ホルダー本体320の右前方に設けられた位置決めピン326(被係合部)と、位置決めピン326とホルダー本体320とを連結する連結部328と、を備えている。なお、ホルダー本体320、一対の基板取付フック322、一対のばね受け部324、位置決めピン326および連結部328は、樹脂等で一体に形成(成形)されている。
一対の基板取付フック322は、センサー基板308をセンサーホルダー312に取り付けるためのものである。すなわち、この一対の基板取付フック322によって、センサー基板308が、センサーホルダー312に取り付けられている。
一対のばね受け部324は、上記一対のコイルばね306の一端が当接され、一対のコイルばね306の付勢力を受ける部分である。当該一対のばね受け部324は、カートリッジ装着部5の側板部33に突き当たり、センサーユニット300の移動における前端規制を行う前端規制部としても機能する。
ホルダー本体320は、複数の光学センサー309全体を覆うホルダーカバー330と、各光学センサー309を個々に囲う仕切り部材332と、から成る。ホルダーカバー330の先端部には、複数の光学センサー309に対応する複数のセンサー孔334が形成されている。各光学センサー309は、この各センサー孔334から検出光を照射し、また、この各センサー孔334から、各ビット構成部147からの反射光を受光する。
ホルダーカバー330は、各光学センサー309への外光を遮光する外光遮光部として機能する。一方、仕切り部材332は、隣接する光学センサー309からの検出光を遮光し、光学センサー309同士の干渉を防ぐ干渉防止部として機能する。
また、ホルダーカバー330は、外光遮光部として機能するだけでなく、テープカートリッジ100の基端面に当接して、センサー部310(各光学センサー309)と種別読取パターン145との間のクリアランスを所定のクリアランスにするスペーサーとしても機能する。すなわち、ホルダーカバー330の先端面330aが、テープカートリッジ100の基端面に対する当接面となっている。そして、ユニット付勢部304(一対のコイルばね306)の付勢により、一対のばね受け部324を介して、ホルダーカバー330がテープカートリッジ100に押圧されると、当該先端面330aが、テープカートリッジ100の基端面に当接し密着することで、センサー部310と種別読取パターン145との間に上記所定のクリアランスを形成する。なお、ホルダーカバー330の先端面330aは、テープカートリッジ100の基端面に倣うように、若干前下がりに傾斜して形成されている。
また、ホルダーカバー330の前方上端部には、前方側に下り傾斜となる誘い斜面330bが形成されている。当該誘い斜面330bは、テープカートリッジ100を装着するときに、テープカートリッジ100の裏面側端部に当接し、テープカートリッジ100を装着する力の一部(分力)を、センサーユニット300をカートリッジ装着部5の外側に押し戻す力として作用させるものである。当該誘い斜面330bにより、テープカートリッジ100の装着に伴って、センサーユニット300が、ユニット付勢部304に抗して押し戻される。これによって、テープカートリッジ100の装着が完了したとき、センサーユニット300がテープカートリッジ100に押圧された状態となる。
位置決めピン326は、上向き且つ先細りの直立円柱状に形成されている。すなわち、位置決めピン326は、先端部が円錐台形形状に形成されており、その上底面部分は、ドーム状に丸みを帯びた形状になっている。当該位置決めピン326は、上記位置決め穴部182に係合されるセンサーホルダー312の被係合部となっている。
次に図6、図9および図10を参照して、テープカートリッジ100の位置決め穴部182について説明する。図6および図9に示すように、位置決め穴部182は、下ケース150の底壁部160に形成されており、下ケース150の裏面に配設されている。また、位置決め穴部182は、右隅部に位置する接合穴172と同軸上に配設されていると共に、当該接合穴172を構成する貫通孔172aの下端部によって構成されている。すなわち、位置決め穴部182と接合穴172とは、一体の貫通孔172aにより構成されている。そして、図10に示すように、位置決め穴部182は、センサーホルダー312の位置決めピン326と係合する。位置決め穴部182は、センサーホルダー312の位置決めピン326と係合することで、テープカートリッジ100に設けられた種別読取パターン145に対する、センサーホルダー312に搭載されたセンサー部310の位置を位置決めする。すなわち、位置決め穴部182は、センサーホルダー312を介して、種別読取パターン145とセンサー部310との間の位置決めをする。これによって、種別読取パターン145とセンサー部310との位置関係を、最適な位置関係に矯正する。なお、下ケース150には、連結部328に対応する切欠き400が形成されている。
次に図11を参照して、テープカートリッジ100のカートリッジ装着部5への装着動作について説明する。図11(a)および(b)に示すように、装着方向手前側から、カートリッジ装着部5に対しテープカートリッジ100を挿入していくと、まず、テープカートリッジ100の裏面側端部が、ホルダーカバー330の誘い斜面330bに当接する。そして、挿入が更に進むと、誘い斜面330bによって、センサーユニット300が、ユニット付勢部304に抗して押し戻されて、センサーユニット300が、テープカートリッジ100の基端面に押圧された状態になる(仮位置決め)(図11(c)参照)。
その後、挿入が更に進むと、テープカートリッジ100が、センサーユニット300に摺動しつつ、装着方向奥側に進行していき、位置決めピン326先端部の円錐台形形状(テーパー面)によって、センサーユニット300の位置合せが行われつつ、テープカートリッジ100の裏面に設けられた位置決め穴部182が、センサーユニット300の位置決めピン326に係合する(本位置決め)(図11(d)参照)。すなわち、センサーユニット300がテープカートリッジ100に押圧された状態で、更に位置決めピン326と位置決め穴部182とが係合する。これにより、センサーユニット300とテープカートリッジ100とが強固に密着し、センサーユニット300とテープカートリッジ100とが一体化される。これによって、種別読取パターン145に対し、センサーホルダー312を介してセンサー部310が位置決めされ、センサー部310と種別読取パターン145との位置関係が最適化される。すなわち、各光学センサー309の最適な焦点位置に各ビット構成部147が位置され、且つ左右方向の位置ズレや傾き(角度)のズレについても矯正される。その結果、センサー部310による種別読取パターン145の読取動作を最適な状態で行うことができる状態となる。これにより、本装着動作を終了する。
以上のような構成によれば、テープカートリッジ100をテープ印刷装置1に装着すると、テープカートリッジ100の位置決め穴部182が、センサーホルダー312の位置決めピン326に係合する。この係合によって、テープカートリッジ100とセンサーホルダー312とを一体化し、種別読取パターン145の位置に対し、センサー部310の位置が位置決めされる。この装着に伴う位置決めによって、センサー部310と種別読取パターン145との位置関係を、最適な位置関係にすることができる。また、位置決め穴部182と位置決めピン326とが係合することで、外部からの衝撃やテープ印刷装置1の各駆動軸45、47からの力によって、センサー部310に対する、テープカートリッジ100の位置や傾き(角度)がズレてしまうのを防止することができる。すなわち、センサー部310と種別読取パターン145との最適な位置関係を維持することができる。このように、センサー部310と種別読取パターン145との位置関係を最適な位置関係にすることができると共に、当該最適な位置関係を維持することができることで、センサー部310(各光学センサー309)による検出能力を向上させることができ、テープカートリッジ100の種別情報を正確に読み取らせることができる。
また、下ケース150において、位置決め穴部182を、接合穴172の一つと同軸上に形成することにより、接合穴172の直下のスペースを利用して、位置決め穴部182を配設する構成となる。そのため、スペース効率良く位置決め穴部182を配設することができる。ひいては、接合穴172を形成するときに生じる捨て穴部分を利用して、位置決め穴部182を形成することができる。
さらに、接合穴172と位置決め穴部182とを、一体の貫通孔172aにより構成することで、接合穴172と位置決め穴部182とを容易に形成することができ、またテープカートリッジ100を簡単な構成にすることができる。
なお、上記実施形態においては、位置決め穴部182および接合穴172を、一体の貫通孔172aにより構成するものであったが、位置決め穴部182および接合穴172を別々に形成する構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、位置決め穴部182と位置決めピン326との組を1組のみ設ける構成であったが、これを2組以上設ける構成であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、位置決め穴部182の形状を円形としたが、これに限るものではない。例えば、位置決め穴部182の形状を矩形やその他の多角形とする構成であっても良い。
またさらに、上記実施形態においては、センサー部310と種別読取パターン145との位置決めに用いる、テープカートリッジ100側の係合部(位置決め穴部182)を穴部とし、センサーユニット300側の被係合部(位置決めピン326)を突部とする構成であったが、これに限るものではない。例えば、前者を突部とし、後者を穴部とする構成であっても良い。
なお、上記実施形態においては、ビット構成部147および検出センサー309を、2行4列の8個ずつ備える構成であったが、これらの個数および配置(行数および列数)については、これに限定されるものではない。例えば、1行6列の6個のように、横並びに配設する構成であっても良いし、6行1列の6個のように縦並びに配設する構成であっても良い。また、4行4列の16個のように、行数と列数とが同数であっても良い。
また、上記実施形態においては、ビット構成部147が、白地の印刷領域に、黒インクが印刷(べた印刷)されているか否かによって、1ビットのビット情報を示すものであったが、印刷領域の色や、印刷するインクの色は、検出センサー309によりビット情報が検出できれば(検出光を照射したときの反射光の有無や強弱が検出できれば)、これに限るものではない。例えば、黒地の印刷領域に白インクが印刷されているか否かによって、1ビットのビット情報を示すものであっても良い。また、例えば、印刷領域の色およびインクの色の一方を、青、紺、緑系統の色にし、他方を、赤、黄、橙系統の色にする構成であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、種別読取パターン145が形成された種別読取シール143を、テープカートリッジ100の側面に貼り付けて、テープカートリッジ100の側面に種別読取パターン145を設ける構成であったが、テープカートリッジ100の側面に、直接、種別読取パターン145を形成する構成であっても良い。かかる場合、当該側面に種別読取パターン145を印刷する構成であっても良いし、当該側面に種別読取パターン145をレーザー等で刻設する構成であっても良い。ひいては、各ビット構成部147に対し選択的に開口を形成することで、種別読取パターン145を形成する構成であっても良い。
1:テープ印刷装置、 100:テープカートリッジ、 130:カートリッジケース、 145:種別読取パターン、 150:下ケース、 152:上ケース、 170:接合ピン、 172:接合穴、 182:位置決め穴部、 310:センサー部、 312:センサーホルダー、 326:位置決めピン。

Claims (7)

  1. 検出光を照射し反射光を受光しテープカートリッジの種別情報を読み取る光学センサーと、前記光学センサーを覆うホルダーカバーと、柱状のピンと、前記ピンと前記ホルダーカバーとを連結する連結部と、を備えたテープ印刷装置に対し、装着方向および取外し方向に着脱される、テープカートリッジであって、
    カートリッジケースと、
    前記カートリッジケース内に収容された、テープコアに巻回された印刷テープと、を備え、
    前記カートリッジケースは、
    前記装着方向側の面である底壁部と、
    前記装着方向の逆側の面である天壁部と、
    前記底壁部と前記天壁部とに垂設された周壁部と、を含み、
    前記周壁部には、前記テープ印刷装置に装着されたときに前記光学センサーから前記検出光を照射され前記光学センサーに前記反射光を反射することができる、種別読取パターンが形成され、
    前記底壁部には、前記テープ印刷装置に装着されたときに前記ピンと対向する位置に穴部が形成され、
    前記底壁部と、前記周壁部のうち前記種別読取パターンが形成されている面と、には、前記テープ印刷装置に装着されたときに前記連結部に対応する切り欠き部が形成され
    前記穴部と前記切り欠き部とは、連続していることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. インクリボンと、
    前記インクリボンを繰り出す繰出しコアと、
    前記インクリボンを巻き取る巻取りコアと、をさらに備え、
    前記インクリボンと、前記繰出しコアと、前記巻取りコアと、は、前記カートリッジケース内に収容され、
    前記底壁部には、前記繰出しコアを回転自在に支持する繰出し側軸受部が形成され、
    前記穴部は、前記繰出し側軸受部と、前記周壁部のうち前記種別読取パターンが形成されている前記面と、の間に位置することを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記種別読取パターンは、2行4列でマトリクス状に配設されたビット構成部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記種別読取パターンは、前記周壁部に貼り付けられたシールであることを特徴とする、請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記種別読取パターンは、前記周壁部に印刷されたパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記種別読取パターンは、前記周壁部に刻設されたパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  7. 前記種別読取パターンは、前記周壁部に形成された開口により形成されたパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
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