JP3247585B2 - テープカートリッジおよびテープライタ - Google Patents
テープカートリッジおよびテープライタInfo
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Description
どを印字や印刷(記号や図形等の印刷も含まれるため、
以下では「印刷」の表現に統一する)するための印刷用
テープを収納するテープカートリッジ、および、このテ
ープカートリッジを使用して印刷用テープに印刷するテ
ープライタに関し、特に、収納した印刷用テープの幅や
長さなどの仕様情報やインクリボンの仕様情報を識別可
能なテープカートリッジ、および、このテープカートリ
ッジを使用するテープライタに関するものである。
様目的に合わせて、幅や色などの仕様が互いに異なる数
十種類の印刷用テープに印刷することができるように構
成されている。このため、通常、印刷用テープが収納さ
れているテープカートリッジには、印刷用テープなどの
仕様情報をテープライタが読み取るための仕様情報記憶
手段が設けられ、テープライタ側には、その仕様情報記
憶手段から仕様情報を読み取る仕様読取手段が設けられ
ている。このようなテープカートリッジおよびテープラ
イタとして、特開平7−101133号公報および特開
平6−199017号公報にそれぞれ記載されたものが
知られている。
リッジは、その裏面側に凹部を有しており、その凹部内
部には、複数の凸部が形成されている。一方、テープラ
イタは、テープカートリッジを装着したときに各凸部に
押下されてオンする複数のメカスイッチを備えている。
このテープカートリッジでは、印刷用テープの仕様を識
別できるように、凸部の数や形成位置をその仕様毎に変
えてある。そして、テープカートリッジをテープライタ
に装着すると、テープライタは、複数のメカスイッチの
オン/オフ信号に基づいて、その印刷用テープの仕様を
識別することができる。
カートリッジは、裏面側から突出する複数の判別部材を
有しており、この判別部材は、印刷用テープの仕様毎に
その数や形成位置が変えられている。一方、テープライ
タは、各判別部材によってそれぞれ遮光されることによ
り判別部材の有無を検出する複数のホトカプラを備えて
いる。このテープライタは、テープカートリッジが装着
されると、形成されている各判別部材に対応するホトカ
プラの光がそれぞれ遮断させられ、このオン/オフ信号
を検出することによって、印刷用テープの仕様を判別し
ている。
来のテープカートリッジおよびテープライタには以下の
問題点がある。第1に、前述した両テープカートリッジ
は、それ自身のパッケージ形状を印刷用テープなどの仕
様毎に変えなければならないため、数十種類の成形用金
型を必要とする。このため、成型用金型製造のためのコ
ストが膨大であり、また、その成形用金型の管理も極め
て煩雑である。さらに、印刷用テープとパッケージとの
組合せを一定にしなければならず、製造管理も煩雑であ
る。
合には、それに合わせて凸部や判別部材の数を増やす必
要がある結果、テープカートリッジおよびテープライタ
用の成型用金型を新たに製造しなければならない。この
ため、両カートリッジおよび両テープライタは、共に、
将来の拡張性に乏しいという問題点がある。
命があるメカスイッチを使用しているため、テープカー
トリッジの着脱を繰り返すことによって、場合によって
はその接点が接触不良を起こし、信頼性に欠けるという
問題点がある。また、メカ接点内にゴミや埃が入り込
み、接触不良を起こすという事態も生じることがある。
さらに、メカ接点の存在により、その部分がアンテナと
なる結果、EMIや静電気に対する対策を施さなければ
ならない場合があり、かかる場合には、そのための製造
コストが上昇してしまうという問題もある。加えて、メ
カ接点をセルフクリーニングさせるためにはある程度大
きい電流を流す必要があり、しかも、通常、メカ接点の
一方の端子を抵抗を介して電源に固定的にプルアップし
ているため、電源を投入した状態でテープカートリッジ
が装着されていれば、連続して電流が流れてしまう結
果、テープライタの消費電流を低減させるための障害と
なっている。
ものであり、異なる仕様の印刷用テープやインクリボン
を同一形状のテープカートリッジ本体に収納することが
できるテープカートリッジを提供することを目的とす
る。また、装着したテープカートリッジの印刷用テープ
の仕様などを半永久的にしかも確実に識別することがで
きるテープライタを提供することを目的とする。
プライタは、印刷用テープおよびインクリボンを本体内
に収納し、かつ、前記印刷用テープおよび前記インクリ
ボンの少なくとも一方の仕様情報を含む読取可能情報を
光反射により読取可能に記憶した平面状の仕様情報記憶
部材が前記本体の側面に固着されたテープカートリッジ
を装着するテープ装着手段と、装着された前記テープカ
ートリッジの前記平面状の仕様情報記憶部材に対向する
面の凹部に埋没するように配設され、前記読取可能情報
を光反射を利用した光学的結合により読取可能な読取手
段と、印刷情報に基づいて、前記テープカートリッジの
前記印刷用テープに印刷処理する印刷手段と、を備え、
対向する前記仕様情報記憶部材と前記読取手段とは、前
記テープカートリッジの装着方向と並行に配設され、か
つ、相互に対向する前記仕様情報記憶部材の複数の仕様
表示部と前記読取手段の複数のホトインタラプタとが、
それぞれ前記装着方向と直交する方向に列設されたこと
を特徴とする。
ートリッジが、印刷用テープおよびインクリボンの少な
くとも一方の仕様情報を含む読取可能情報を光反射によ
り読取可能に記憶した仕様情報記憶部材を、本体の側面
に固着している。この場合、仕様情報記憶部材を、テー
プカートリッジの本体に固着することにより、テープカ
ートリッジと一体化させてテープライタに装着できるの
で、テープカートリッジ本体と仕様情報記憶部材とは別
体として構成できる。すなわち、異なる仕様のの印刷用
テープやインクリボンを収納しても、それらの仕様情報
を含む読取可能情報を記憶した仕様情報記憶部材を外面
に固着することにより、テープライタによる読み取りが
可能なので、異なる仕様の印刷用テープやインクリボン
を同一形状のテープカートリッジ本体に収納することが
でき、共通化できる。
成形用金型を共通化して製造コストを低減でき、また、
印刷用テープやインクリボンの種類との組合せに拘らず
に、テープカートリッジを製造できるので、製造管理が
容易になる。また、印刷用テープやインクリボンの種類
数、すなわち仕様数が増加しても、テープカートリッジ
の形状を変更せずに、仕様情報記憶部材の記憶内容(仕
様情報)の変更で容易に対応できる。また、読取可能情
報を光反射を利用した光学的結合により読取可能な読取
手段なので、光学的結合によって容易に読み取ることが
できる。この場合、メカスイッチなどの機械的な要素を
用いることがないので、仕様情報を、半永久的にしかも
確実に読み取って識別できる。
前記テープカートリッジの装着を検出する装着検出手段
をさらに備え、前記読取手段は、当該装着検出手段によ
って前記テープカートリッジの装着が検出されたとき
に、前記読取可能情報を読み取ることが好ましい。
ジの装着が検出されたときに、読取可能情報を読み取る
ので、テープカートリッジの装着が検出されるまで、ま
たは、読取可能情報を読み取った後には、読取手段を作
動させる必要がない。すなわち、読取手段は、例えば電
源投入から電源遮断時まで連続して電流を消費すること
がないので、消費電流を削減できる。
請求項1または2に記載のテープライタに着脱自在に装
着可能に構成され、前記印刷用テープおよび前記インク
リボンを本体内に収納し、前記仕様情報記憶部材が本体
の側面に固着されたテープカートリッジであって、前記
仕様情報記憶部材は、任意の時点で人手により前記読取
可能情報を変更可能に構成されていることを特徴とす
る。
2で上述のテープライタに着脱自在に装着可能に構成さ
れ、印刷用テープおよびインクリボンを本体内に収納し
ている他、テープライタによる読み取りが可能なよう
に、仕様情報記憶部材を、本体の側面に固着してテープ
ライタに装着できるので、テープカートリッジ本体と仕
様情報記憶部材とは別体として構成できる。また、仕様
情報記憶部材は、任意の時点で人手により前記読取可能
情報を変更可能なので、異なる仕様の印刷用テープやイ
ンクリボンを同一形状のテープカートリッジ本体に収納
することができ、共通化できる。また、これにより、テ
ープカートリッジの成形用金型を共通化して製造コスト
を低減でき、また、印刷用テープやインクリボンの種類
との組合せに拘らずに、テープカートリッジを製造でき
るので、製造管理が容易になる。さらに、印刷用テープ
やインクリボンの種類数、すなわち仕様数が増加して
も、テープカートリッジの形状を変更せずに、仕様情報
記憶部材の記憶内容(仕様情報)の変更で容易に対応で
きる。
いて、前記読取可能情報には、前記印刷用テープの仕様
情報が含まれ、この印刷用テープの仕様情報には、前記
印刷用テープのテープ幅、テープ長、テープ色およびテ
ープ種類のうちの少なくとも1つを特定する情報が含ま
れることが好ましい。
報には、印刷用テープの仕様情報が含まれ、この印刷用
テープの仕様情報には、印刷用テープのテープ幅、テー
プ長、テープ色およびテープ種類のうちの少なくとも1
つを特定する情報が含まれるので、同一形状のテープカ
ートリッジであっても、仕様情報記憶部材に記憶された
読取可能情報を読み取るだけで、収納された印刷用テー
プのテープ幅、テープ長、テープ色、テープ種類などを
容易に識別できる。
いて、前記印刷用テープの仕様情報には、前記印刷用テ
ープのテープ種類を特定する情報が含まれ、前記テープ
種類には、転写用テープの種類が含まれることが好まし
い。
プの仕様情報には、テープ種類を特定する情報が含ま
れ、テープ種類には、転写用テープの種類が含まれるの
で、転写用テープを含む種々のテープ種類があっても、
装着されたテープカートリッジに収納されたテープが転
写用テープであることを容易に読み取って識別でき、鏡
文字による印刷を行うことなどを容易に決定できる。
プカートリッジにおいて、前記読取可能情報には、前記
インクリボンの仕様情報が含まれ、このインクリボンの
仕様情報には、インク色およびインク質の少なくとも1
つを特定する情報が含まれることが好ましい。
報には、インクリボンの仕様情報が含まれ、このインク
リボンの仕様情報には、インク色およびインク質の少な
くとも1つを特定する情報が含まれるので、同一形状の
テープカートリッジであっても、仕様情報記憶部材に記
憶された読取可能情報を読み取るだけで、収納されたイ
ンクリボンのインク色やインク質を容易に識別できる。
プカートリッジにおいて、前記読取可能情報は、バーコ
ードとして表現されて記憶された情報であることが好ま
しい。
は、バーコードとして表現されて記憶された情報なの
で、光反射の強弱によってバーコードを認識するだけ
で、仕様情報を読み取れ、ユーザにとっても、仕様情報
を容易に確認・把握できる。
プカートリッジにおいて、前記仕様情報記憶部材は、前
記読取可能情報を記憶した状態でビス止めされたプラス
チック板を有することが好ましい。
憶部材は、前記読取可能情報を記憶した状態でビス止め
されたプラスチック板を有するので、ビス止めにより容
易に固着可能であるとともに、ビスを外すことにより、
任意の時点で人手により読取可能情報を変更可能であ
る。
プカートリッジにおいて、前記仕様情報記憶部材は、前
記読取可能情報を記憶した媒体を再貼付可能または重複
貼付可能に貼付したプラスチック板または金属板を有す
ることが好ましい。
憶部材は、読取可能情報を記憶した媒体を再貼付可能ま
たは重複貼付可能に貼付したプラスチック板または金属
板を有する。すなわち、この場合のプラスチック板や金
属板は、仕様情報等の読取可能情報を記憶した媒体を貼
付しているので、仕様情報記憶部材に成り得るとととも
に、ビス止め等によりテープカートリッジに固着するこ
とが可能になるとともに、読取可能情報を記憶した媒体
を再貼付可能または重複貼付可能に貼付するので、ビス
を外す以外に、読取可能情報を記憶した媒体を再貼付ま
たは重複貼付することにより、任意の時点で人手により
読取可能情報を変更可能である。
プカートリッジにおいて、前記仕様情報記憶部材は、前
記読取可能情報を記憶した粘着テープを有することが好
ましい。
憶部材は、仕様情報を記憶した粘着テープを有するの
で、その粘着テープを利用してテープカートリッジに貼
付して固着することが可能になる。
おいて、前記粘着テープは、前記テープライタと同種の
テープライタによって、前記印刷用テープと同種の印刷
テープに前記読取可能情報を印刷して切断した粘着テー
プを有することが好ましい。
は、前述のテープライタと同種のテープライタによっ
て、前述の印刷用テープと同種の印刷テープに読取可能
情報を印刷して切断した粘着テープを有する。この場
合、前述のテープライタは、仕様情報を印刷した粘着テ
ープを貼付したテープカートリッジを装着して、仕様情
報を読取可能に構成されているので、その仕様情報は粘
着テープに印刷された情報として読み取られることにな
る。すなわち、仕様情報を印刷用テープに印刷すれば、
その印刷処理後の印刷用テープを、仕様情報を印刷した
粘着テープとして、テープカートリッジに貼付すること
ができるので、ユーザは、前述のテープライタにより自
ら仕様情報を印刷用テープに印刷してそれを貼付するこ
とができる。また、仕様情報の修正・変更等も自由に行
うことができ、商品説明情報その他の文字などを自由に
印刷することもできる。
ープカートリッジにおいて、前記読取可能情報は、印刷
により記憶された情報であり、印刷されたインクの濃
淡、縞状に印刷されたストライブの幅、および当該スト
ライブの間隔の少なくとも1つによって表現されて記憶
された情報であることが好ましい。
報は、印刷により記憶された情報である。すなわち、印
刷により読取可能情報を記憶できるので、極めて安価に
製造でき、また、テープライタにおいても、印刷の面に
対する光反射の強弱によって、読取可能情報を読み取る
ことができ、使用者(ユーザ)にとっても、その印刷
(インクの濃淡、縞状に印刷されたストライブの幅、ス
トライブの間隔など)を見ることにより、読取可能情報
を容易に確認・把握できる。また、この場合、読取可能
情報は、印刷されたインクの濃淡、縞状に印刷されたス
トライブの幅、および当該ストライブの間隔の少なくと
も1つによって表現されて記憶された情報なので、印刷
により極めて安価に製造でき、また、印刷を見ることに
より、読取可能情報を容易に確認・把握できる。
ープカートリッジにおいて、前記読取可能情報は、光反
射性材料の塗布または蒸着により記憶された情報である
ことが好ましい。
報は、光反射性材料の塗布または蒸着により記憶された
情報なので、光反射の強弱によって、読取可能情報を容
易に読み取ることができる。
ープカートリッジにおいて、前記読取可能情報は、光反
射性材料の貼付により記憶された情報であることが好ま
しい。
報は、光反射性材料の貼付により記憶された情報なの
で、光反射の強弱によって、読取可能情報を容易に読み
取ることができる。
明に係るテープカートリッジおよびテープライタの好適
な実施の形態についてそれぞれ説明する。
(テープカートリッジ本体)1およびテープライタ10
の外観斜視図をそれぞれ示している。
用テープとエンドレステープ状のインクリボン(いずれ
も図示せず)とを収納している。印刷用テープは、テー
プコアに巻き付けられており、インクリボンは、テープ
カートリッジ1内のインクリボン移動路を介して移動可
能に、中空のインクリボンコアに巻き付けられている。
また、テープカートリッジ1は、テープライタ10に装
着したときに、テープライタ10側に配設されている印
刷ヘッド(図示せず)がはまり込む印刷ヘッド嵌合孔2
と、孔部3,4とを備えている。孔部3には、印刷用テ
ープを外部に送り出すためのプラテンローラが装着され
た中空のプラテンローラ軸が回動自在に組み込まれてお
り、テープライタ10に装着したときに、プラテンロー
ラ軸にテープライタ10側のプラテン駆動軸が嵌合す
る。また、孔部4には、インクリボンコアが回動自在に
組み込まれており、テープライタ10に装着したとき
に、インクリボンコアにテープライタ10側のインクリ
ボン駆動軸が嵌合する。
は、テープライタ10が印刷用テープや印刷用インクの
仕様を識別するための仕様表示シール(仕様情報記憶手
段)5が装着されている。仕様表示シール5の表面に
は、同図に示すように、5つにブロック化され、地色が
白色の仕様表示部6a〜6e(以下、区別しないとき
は、単に「仕様表示部6」という)が形成されている。
仕様表示シール5は、各仕様表示部6のいずれか1つ以
上が黒色に印刷されることにより、その黒色に印刷され
た仕様表示部6の数と位置の組み合わせから、テープカ
ートリッジ1内の印刷用テープやインクリボンの仕様を
特定できるようになっている。具体的には、印刷用テー
プの仕様には、6mm、9mm、12mm、18mmお
よび24mmのテープ幅と、白や黒などのテープ色と、
1.5m、4m、8mおよび16mのテープ長と、通常
の印刷用テープおよびいわゆる転写紙などの印刷用テー
プの種類とが含まれ、インクリボンの仕様には、インク
色や質などが含まれる。なお、すべての仕様表示部6,
6・・が黒インクによって印刷されていない場合には、
予め決めた1種類が特定されるようにしてもよい。仕様
表示シール5は、粘着性を有する裏面側に剥離可能な剥
離テープが張り合わさせており、表示部6,6・・に印
刷した後に剥離テープを剥げば、テープカートリッジ1
の側面に容易に張り付けることができる。
各種部品を収納する本体ケース11と、印刷情報を入力
するための複数の入力キー12,12・・を備えた入力
部13と、開閉自在な本体カバー14と、本体ケース1
1の左上部に形成されテープカートリッジ1を着脱自在
に装着するためのカートリッジ装着部15と、入力部1
1から入力した文字列やその他の情報を表示する表示部
16と、テープカートリッジ1内の印刷用テープをカッ
トするためのカッター(図示せず)を駆動するテープカ
ット用押釦17とを備えている。また、本体カバー14
には、テープカートリッジ1の装着を確認するための確
認窓21と、表示部16に表示された文字列を直視可能
な透視窓22が形成されており、両窓21,22は、そ
れぞれ透明なプラスチックで形成されている。さらに、
カートリッジ装着部15を構成する内壁には1列に配列
された5つのホトインタラプタ23a〜23eから構成
されるデータ読取部(読取手段)24が配設されてい
る。各ホトインタラプタ23a〜23eは、テープカー
トリッジ1をカートリッジ装着部15に装着したとき
に、仕様表示シール5の各仕様表示部6a〜6eにそれ
ぞれ対向するように配設されており、各仕様表示部6に
黒インクが印刷されているか否かを検出する。なお、本
実施形態ではテープカートリッジ1の着脱方向と直交方
向に仕様表示シール5を粘着すると共に、これと対向す
るようにホトインタラプタ23a〜23eを配設してい
る。このように配設した場合には、ホトインタラプタ2
3a〜23eへのゴミや埃等の付着を防止することがで
きる。また、テープカートリッジ1の着脱方向と同方向
に仕様表示シール5を粘着すると共に、これと対向する
ようにホトインタラプタ23a〜23eを配設してもよ
い。このように配設した場合には、外光の乱入を阻止す
ることができ、この結果、仕様表示部6,6・・の仕様
情報の誤読取りを防止することができる。
ついて、図3を参照して説明する。同図は、テープライ
タ10の全体的な動作を制御する制御部31の主たる回
路のブロック図を示している。同図に示すように、制御
部31は、1チップマイクロコンピュータ(読取部、装
着検出部、以下、「CPU」という)32、マスクRO
M33、表示制御回路34,プリンタコントローラ35
およびモータドライバ36を備えている。
および入力部ポートを備えている。ROMは、CPU3
2の動作プログラム、フォントマップ、および後述する
A/D変換ポートに入力された検出データとそれに対応
する仕様情報とからなる仕様情報データなどを記憶す
る。RAMは、文字編集を行うためのテキストエリアと
して機能すると共にそのテキストデータを一時的に保存
するファイルエリアとして機能する。また、CPU32
は、マスクROM33、表示制御回路34、プリンタコ
ントローラ35およびモータドライバ36に接続させる
と共に、図示しないインターフェース部を介して、入力
部13やデータ読取部24などにも接続され、これらの
すべてを制御する。
の一般的な印刷用文字や、鏡文字などの特殊文字を初め
とする様々な文字や絵柄等の各種記号のドットデータを
記憶する。表示制御回路34は、LCDコントローラ4
1およびドライバ42を備え、CPU32からシリアル
出力されるドット表示データに基づいて表示部16の表
示を制御する。プリンタコントローラ35は、CPU3
2から出力される印刷ヘッド制御信号に基づいて、印刷
ヘッドに流す電流値を制御する。モータドライバ36
は、CPU32から出力される4相の駆動信号に基づい
て、印刷用テープおよびインクリボンを送り出すステッ
ピングモータを駆動する。
3a〜23eは、それぞれホトダイオードDa〜Deと
ホトトランジスタTa〜Teとから構成されている。各
ホトダイオードDa〜Deは、それぞれ、そのカソード
がCPU32が出力ポートPO1〜PO5に接続され、
そのアノードが抵抗を介して電源ラインに接続されてい
る。また、各ホトトランジスタTa〜Teは、それぞ
れ、そのコレクタが、CPU32のA/D変換ポートP
I1〜PI5に接続されると共に抵抗を介して電源ライ
ンに接続され、エミッタがアースに接続されている。
一の構成のため、以下、代表してホトインタラプタ23
aの機能について説明する。CPU32の出力ポートP
O1からロウレベルの駆動信号が出力されると、ホトダ
イオードDaが点灯し、これに対向する仕様表示シール
5の仕様表示部6aに光を照射する。仕様表示部6aに
黒インクが印刷されていない場合には、地色が白色のた
め光を反射し、反射光がホトトランジスタTaに入射す
る。ホトトランジスタTaは入射光の強度に応じて電流
を流し、直列接続されている抵抗のホトトランジスタT
a側の電圧を低下させる。CPU32は、A/D変換ポ
ートPI1を介して入力した電圧レベルを検出し、所定
レベル以下の場合には、仕様表示部6aが印刷されてい
ないと判別する。一方、CPU32は、電圧レベルが所
定レベル以上の場合には、仕様表示部6aが印刷されて
いると判別する。なお、CPU32は電圧のレベル値に
よって仕様表示部6が印刷されているか否かを判別する
ため、印刷インクの濃淡を変えることによって、1つの
仕様表示部6に複数の仕様情報を記憶させることができ
る。また、逆に、A/D変換ポートを用いずに、電圧レ
ベルのハイ/ロウレベルで仕様表示部6に印刷されてい
るか否かを判別するように構成してもよい。
る仕様情報の例を示している。同図に示す「○」は仕様
表示部6に印刷がされていないことを示し、「●」は仕
様表示部6に印刷がされていることを示す。また、
「−」は左欄に示す仕様に対しては無関係であることを
示す。この例では、例えば、仕様表示部6a、仕様表示
部6bおよび仕様表示部6eに印刷されている場合に
は、仕様表示シール5は、印刷用テープが、12mmの
テープ幅で、インクの質が「B」の転写紙であることを
表示している。
5a〜5eに印刷された仕様情報を読み取る読取処理に
ついて説明する。本体カバー14を開いてカートリッジ
装着部15にテープカートリッジ1を装着し、本体カバ
ー14を閉じた後に電源を投入すれば、CPU32は、
出力ポートPO1〜PO5にロウレベル信号をそれぞれ
出力することによって、各ホトダイオードDa〜Deを
点灯させる。次いで、CPU32はA/D変換ポートP
I1〜PI5の電圧レベルを検出し、いずれか1つ以上
に所定レベル以下の電圧が入力されると、テープカート
リッジ1が装着されているものと判別する。次いで、C
PU32は、検出データと内部ROMに記憶している仕
様情報データとを照合することにより、仕様表示シール
5に書き込まれている仕様情報を読み取る。前述した例
では、CPU32は、印刷用テープのテープ幅が12m
mであると識別し、例えば、入力キー12によって印刷
データが入力され、かつ印刷用テープに複数行印刷する
複数行印刷処理が入力キー12によって選択されると、
印刷用テープのテープ幅と各行の文字列の大小関係とか
ら、内部ROMに記憶されているフォントマップを参照
して各行の文字フォントを決定する。また、CPU32
は、インクリボンのインクの質が「B」であると識別
し、印刷ヘッドがその質に合った熱量になるような印刷
ヘッド制御信号をプリンタコントローラ35に出力す
る。さらに、CPU32は、転写紙であると識別し、入
力キー12によって印刷データが入力されると、文字フ
ォントをいわゆる鏡文字フォントに自動的に決定する。
なお、CPU32は、仕様情報を識別した後は、出力ポ
ートPO1〜PO5をハイレベルにすることにより、各
ホトダイオードDa〜Deを消灯させ、この結果、装置
の消費電流を削減している。
ル5が印刷用テープや印刷用インクの種類などの仕様情
報を表す例について説明したが、図5に示すように、仕
様表示シール5に商品説明情報を表示させることもでき
る。この場合、商品説明情報としては、同図に示すよう
に、テープカートリッジ1の仕様情報や、テープカート
リッジ1の製造年月、仕様表示部6に印刷した内容の文
字による表示、および仕様表示シール5の取り扱いに関
する説明を初めとして、あらゆる内容を表示させること
ができる。この場合、使用者自身が、テープライタ10
を使用することによって仕様表示シール5を作ることも
でき、その際に、テープライタ10を用いて仕様表示シ
ール5の空きスペースに文字などを自由に印刷すること
もできる。
リッジ1によれば、印刷用テープやインクリボンの仕様
が異なっても、仕様表示シール5にその仕様を記憶させ
ることにより、パッケージを共通化することができる。
また、印刷用テープが転写紙の場合には、テープライタ
10が自動的に鏡文字を印刷するため、使用者は、煩雑
な鏡文字印刷処理を指定することなく、確実かつ容易に
転写紙を作成することができる。また、テープライタ1
0が印刷条件を自動的に設定することができるので、使
用者は、極めて簡単かつ確実に操作することができる。
また、特定の1種類については、仕様表示シール5に何
等印刷などをしなくてもテープライタ10は識別するこ
とができるので、最も使用される印刷用テープおよびイ
ンクリボンをその特定の1種類にすることにより、より
コストダウンの成果を顕著にすることができる。
にはメカ的に接触する部分がないため、半永久的にかつ
確実に仕様を識別することができ、この結果、高信頼性
のテープライタ10を実現することができる。さらに、
テープカートリッジ1を組み立てた後に仕様表示部6を
粘着させることができるため、テープカートリッジ1の
パッケージと印刷用テープやインクリボンとの組み合わ
せについて注意を払う必要がなく、製造管理が非常に簡
易になる。
a〜23eを使用することにより、従来品のメカスイッ
チを使用する場合と比較して、より装置の小型化を図る
ことができる。また、紙類やプラスチックフィルムの仕
様表示シール5を用いることができるので、この場合に
は、EMIや静電気に対する対策を不要にすることがで
きる結果、コストダウンを図ることができる。
は、粘着テープに印刷する構成に限定されず、プラスチ
ック板に直接印刷してもよいし、印刷した紙やシールを
プラスチック板や金属板に貼り付け、そのプラスチック
板や金属板をテープカートリッジ1にビス止めするよう
に構成してもよい。また、インクの有無や濃淡に限ら
ず、色認識や図形認識などを用いることによって仕様表
示部6に仕様情報を記憶させるように構成してもよい
し、いわゆるバーコードのように太い線や細い線を縞状
に配設し、そのストライプの幅や間隔を変えることによ
り、仕様情報を記憶させるように構成してもよい。
金属板に、アルミニウムや銀などの光反射性材料を蒸着
したり、アルミニウム箔などを張り付けることにより仕
様表示部6を構成してもよい。さらに、インクの印刷に
代えて、磁気塗料を塗布することにより仕様表示部6を
構成してもよい。この場合、テープライタ10側には、
ホトインタラプタ23a〜23eに代えて磁気ヘッドを
配設し、磁気ヘッドによって残留磁気の有無や強弱を検
出することにより、仕様情報を読み取ることができる。
この場合には、ゴミや埃が仕様表示部6に付着しても、
テープライタ10側で確実に印刷用テープの仕様などを
識別することができる。
ダのテープカセットなどにも適用することができる。こ
の場合、例えば、録音テープの種類や録音時間などを記
憶させることができ、テープレコーダ側では、例えば、
メタルテープであると識別したときは、メタルテープ用
の磁気ヘッドを自動的に作動させることができる。
リッジによれば、印刷用テープや印刷用インクの仕様が
異なっていてもテープカートリッジ本体の共通化により
コストダウンを図ることができる。また、光学的または
磁気的結合により仕様表示部6の仕様情報を読み取るこ
とができるので、その仕様情報を半永久的にしかも確実
に識別することができる。
外観斜視図である。
視図である。
ある。
表示部の印刷例を示す図である。
用途を示す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 印刷用テープおよびインクリボンを本体
内に収納し、かつ、前記印刷用テープおよび前記インク
リボンの少なくとも一方の仕様情報を含む読取可能情報
を光反射により読取可能に記憶した平面状の仕様情報記
憶部材が前記本体の側面に固着されたテープカートリッ
ジを装着するテープ装着手段と、 装着された前記テープカートリッジの前記平面状の仕様
情報記憶部材に対向する面の凹部に埋没するように配設
され、前記読取可能情報を光反射を利用した光学的結合
により読取可能な読取手段と、 印刷情報に基づいて、前記テープカートリッジの前記印
刷用テープに印刷処理する印刷手段と、 を備え、 対向する前記仕様情報記憶部材と前記読取手段とは、前
記テープカートリッジの装着方向と並行に配設され、か
つ、相互に対向する前記仕様情報記憶部材の複数の仕様
表示部と前記読取手段の複数のホトインタラプタとが、
それぞれ前記装着方向と直交する方向に列設されたこと
をたことを特徴とするテープライタ。 - 【請求項2】 前記テープカートリッジの装着を検出す
る装着検出手段をさらに備え、 前記読取手段は、当該装着検出手段によって前記テープ
カートリッジの装着が検出されたときに、前記読取可能
情報を読み取ることを特徴とする、請求項1に記載のテ
ープライタ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のテープライタ
に着脱自在に装着可能に構成され、前記印刷用テープお
よび前記インクリボンを本体内に収納し、前記仕様情報
記憶部材が本体の側面に固着されたテープカートリッジ
であって、 前記仕様情報記憶部材は、任意の時点で人手により前記
読取可能情報を変更可能に構成されていることを特徴と
するテープカートリッジ。 - 【請求項4】 前記読取可能情報には、前記印刷用テー
プの仕様情報が含まれ、この印刷用テープの仕様情報に
は、前記印刷用テープのテープ幅、テープ長、テープ色
およびテープ種類のうちの少なくとも1つを特定する情
報が含まれることを特徴とする、請求項3に記載のテー
プカートリッジ。 - 【請求項5】 前記印刷用テープの仕様情報には、前記
印刷用テープのテープ種類を特定する情報が含まれ、前
記テープ種類には、転写用テープの種類が含まれること
を特徴とする、請求項4に記載のテープカートリッジ。 - 【請求項6】 前記読取可能情報には、前記インクリボ
ンの仕様情報が含まれ、このインクリボンの仕様情報に
は、インク色およびインク質の少なくとも1つを特定す
る情報が含まれることを特徴とする、請求項3ないし5
のいずれかに記載のテープカートリッジ。 - 【請求項7】 前記読取可能情報は、バーコードとして
表現されて記憶された情報であることを特徴とする、請
求項3ないし6のいずれかに記載のテープカットリッ
ジ。 - 【請求項8】 前記仕様情報記憶部材は、前記読取可能
情報を記憶した状態でビス止めされたプラスチック板を
有することを特徴とする、請求項3ないし7のいずれか
に記載のテープカットリッジ。 - 【請求項9】 前記仕様情報記憶部材は、前記読取可能
情報を記憶した媒体を再貼付可能または重複貼付可能に
貼付したプラスチック板または金属板を有することを特
徴とする、請求項3ないし7のいずれかに記載のテープ
カットリッジ。 - 【請求項10】 前記仕様情報記憶部材は、前記読取可
能情報を記憶した粘着テープを有することを特徴とす
る、請求項3ないし9のいずれかに記載のテープカット
リッジ。 - 【請求項11】 前記粘着テープは、前記テープライタ
と同種のテープライタによって、前記印刷用テープと同
種の印刷テープに前記読取可能情報を印刷して切断した
粘着テープを有することを特徴とする、請求項10に記
載のテープカートリッジ。 - 【請求項12】 前記読取可能情報は、印刷により記憶
された情報であり、印刷されたインクの濃淡、縞状に印
刷されたストライブの幅、および当該ストライブの間隔
の少なくとも1つによって表現されて記憶された情報で
あることを特徴とする、請求項3ないし11のいずれか
に記載のテープカットリッジ。 - 【請求項13】 前記読取可能情報は、光反射性材料の
塗布または蒸着により記憶された情報であることを特徴
とする、請求項3ないし10のいずれかに記載のテープ
カットリッジ。 - 【請求項14】 前記読取可能情報は、光反射性材料の
貼付により記憶された情報であることを特徴とする、請
求項3ないし10のいずれかに記載のテープカットリッ
ジ。
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