JP3358614B2 - テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法 - Google Patents

テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法

Info

Publication number
JP3358614B2
JP3358614B2 JP2000119224A JP2000119224A JP3358614B2 JP 3358614 B2 JP3358614 B2 JP 3358614B2 JP 2000119224 A JP2000119224 A JP 2000119224A JP 2000119224 A JP2000119224 A JP 2000119224A JP 3358614 B2 JP3358614 B2 JP 3358614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
image
character string
detected
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000119224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001301237A (ja
Inventor
弘康 倉科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000119224A priority Critical patent/JP3358614B2/ja
Priority to US09/826,408 priority patent/US20010035964A1/en
Priority to KR10-2001-0021344A priority patent/KR100460161B1/ko
Priority to CNB011207663A priority patent/CN1184081C/zh
Publication of JP2001301237A publication Critical patent/JP2001301237A/ja
Priority to HK02103858.3A priority patent/HK1042068A1/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3358614B2 publication Critical patent/JP3358614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカートリッ
ジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種のテープを収容した各種
のテープカートリッジを装着してそのテープカートリッ
ジの種別(例えばテープ幅や材質など)を判別し、その
種別に適合するように、任意の文字、記号、数字、図形
など(以下、代表して「文字」または総称して「キャラ
クタ」という)を1以上並べたキャラクタ列画像(文字
列画像)をテープに印刷し、それを所定または任意の長
さで切断(カット)してラベルを作成できるテープ印刷
装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
のテープ印刷装置においては、定型のメッセージ等を示
すキャラクタ列(定型キャラクタ列)画像を印刷するに
しても、まず、その定型キャラクタ列をテキストデータ
等として入力する必要がある。また、一旦、入力した定
型キャラクタ列を登録しておいたとしても、印刷前にそ
れを読み出す必要がある。また、複数種登録してある場
合等では、印刷前にそれらの中から所望の定型キャラク
タ列を選択する必要がある。また、たとえ、テープカー
トリッジ毎に印刷する定型キャラクタ列を決めておいた
としても、テープカートリッジを交換してから、上述の
ような定型キャラクタ列の入力・読出・選択(入力等)
をする必要がある。
【0004】すなわち、所定のテープカートリッジの表
面に何らかのマーク等を書き付すことにより、他のテー
プカートリッジと区別して、所定の定型キャラクタ列画
像を印刷するための専用のテープカートリッジとして保
管することはできても、それを装着するだけで、改めて
定型キャラクタ列の入力等をすることなく、所定の定型
キャラクタ列画像を印刷することはできない。逆に言え
ば、装着するだけで、改めて定型キャラクタ列の入力等
をすることなく、所定の定型キャラクタ列画像を印刷で
きるテープカートリッジはなかった。
【0005】そこで、本発明は、印刷する定型キャラク
タ列の画像の情報を検出可能に保持するテープカートリ
ッジ、そのテープカートリッジを装着するだけで、改め
て定型キャラクタ列の入力等をすることなく、収容され
たテープに定型キャラクタ列画像を印刷できるテープ印
刷方法およびその装置、並びに、それらにより、定型キ
ャラクタ列の画像を印刷したラベルを作成できるラベル
作成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のテー
プカートリッジは、被検出画像を所定の検出手段により
検出可能に保持するテープカートリッジであって、前記
被検出画像は、1以上のキャラクタを並べた定型キャラ
クタ列の画像を印刷するためのキャラクタ列情報を示す
キャラクタ列情報画像であり、かつ、前記定型キャラク
タ列画像と同一画像であることを特徴とする。
【0007】このテープカートリッジは、被検出画像を
所定の検出手段により検出可能に保持するテープカート
リッジであって、被検出画像は、1以上のキャラクタを
並べた定型キャラクタ列の画像を印刷するためのキャラ
クタ列情報を示すキャラクタ列情報画像である。このた
め、被検出画像を検出可能なテープ印刷装置に、このテ
ープカートリッジを装着すれば、そのテープ印刷装置で
は、改めて定型キャラクタ列の入力等をすることなく、
被検出画像(キャラクタ列情報画像)が示すキャラクタ
列情報に基づいて、定型キャラクタ列画像を印刷でき
る。すなわち、このテープカートリッジは、印刷する定
型キャラクタ列画像の情報を検出可能に保持しているこ
とになる
【0008】
【0009】また、このテープカートリッジでは、被検
出画像は、定型キャラクタ列画像の画像である。すなわ
ち、被検出画像(キャラクタ列情報画像)がキャラクタ
列情報として定型キャラクタ列画像そのものを示すの
で、被検出画像を検出可能なテープ印刷装置に、このテ
ープカートリッジを装着すれば、そのテープ印刷装置で
は、検出した定型キャラクタ列画像をそのまま印刷でき
る。なお、この場合の検出手段としては、光学的に被検
出画像を読取可能(検出可能)な光学的検出手段(光検
出手段)等が考えられ、例えばスキャナ等と同様に画像
そのものを検出できる光検出手段が使用できる。また、
被検出画像として凹凸画像が形成されている場合、その
凹部凸部の形状を検出する検出手段(凹凸検出手段)
でも良い。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】また、請求項のテープカートリッジにお
いて、前記被検出画像は、カートリッジケースに付属さ
せた部材の表面に印刷または形成された画像であること
が好ましい。
【0021】このテープカートリッジでは、被検出画像
は、カートリッジケースの表面に付属させた部材の表面
に印刷または形成された画像である。すなわち、カート
リッジケースに付属された部材には被検出画像が印刷ま
たは形成されていて、これにより、印刷する定型キャラ
クタ列画像の情報を検出可能に保持していることにな
る。このため、その部材の被検出画像を検出可能なテー
プ印刷装置に、このテープカートリッジを装着すれば、
そのテープ印刷装置では、改めて定型キャラクタ列の入
力等をすることなく、被検出画像(キャラクタ列情報画
像)が示すキャラクタ列情報に基づいて、定型キャラク
タ列画像を印刷できる。
【0022】また、請求項のテープカートリッジにお
いて、前記カートリッジケースに付属させた部材は、前
記カートリッジケースの表面に貼付されたラベルである
ことが好ましい。
【0023】このテープカートリッジでは、カートリッ
ジケースに付属させた部材は、カートリッジケースの表
面に貼付されたラベルである。すなわち、検出ラベルが
貼付され、その検出ラベルには被検出画像が印刷または
形成されていて、これにより、印刷する定型キャラクタ
列画像の情報を検出可能に保持していることになる。こ
のため、検出ラベルの被検出画像を検出可能なテープ印
刷装置に、このテープカートリッジを装着すれば、被検
出画像(キャラクタ列情報画像)が示すキャラクタ列情
報に基づいて、定型キャラクタ列画像を印刷できる。
【0024】また、請求項のテープカートリッジにお
いて、前記カートリッジケースに付属させた部材は、前
記カートリッジケースの表面に取り付けられた板である
ことが好ましい。
【0025】このテープカートリッジでは、カートリッ
ジケースに付属させた部材は、カートリッジケースの表
面に取り付けられた板である。すなわち、例えばプラス
ティックや厚紙等から成る板(検出板)が取り付けら
れ、その板には被検出画像が印刷または形成されてい
て、これにより、印刷する定型キャラクタ列画像の情報
を検出可能に保持していることになる。このため、その
被検出画像を検出可能なテープ印刷装置に装着すれば、
被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づいて、定型キ
ャラクタ列画像を印刷できる。
【0026】また、請求項のテープカートリッジにお
いて、前記被検出画像は、カートリッジケースの表面に
印刷または形成された画像であることが好ましい。
【0027】このテープカートリッジでは、被検出画像
は、カートリッジケースの表面に印刷または形成された
画像であり、これにより、印刷する定型キャラクタ列画
像の情報を検出可能に保持していることになる。このた
め、その被検出画像を検出可能なテープ印刷装置に装着
すれば、被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づい
て、定型キャラクタ列画像を印刷できる。
【0028】また、本発明の請求項のテープ印刷方法
は、請求項1ないしのいずれかに記載のテープカート
リッジを装着するテープカートリッジ装着工程と、前記
テープカートリッジに保持された被検出画像を検出する
検出工程と、その被検出画像が示すキャラクタ列情報に
基づいて、定型キャラクタ列画像を印刷するキャラクタ
列画像印刷工程と、を備えたことを特徴とする。
【0029】また、本発明の請求項のテープ印刷装置
は、請求項1ないしのいずれかに記載のテープカート
リッジを装着するテープカートリッジ装着手段と、前記
テープカートリッジに保持された被検出画像を検出する
検出手段と、その被検出画像が示すキャラクタ列情報に
基づいて、前記テープカートリッジに収容されたテープ
に、定型キャラクタ列画像を印刷するキャラクタ列画像
印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】このテープ印刷方法およびその装置では、
請求項1ないしのいずれかに記載のテープカートリッ
ジを装着し、そのテープカートリッジの被検出画像を検
出し、被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づいて、
テープカートリッジに収容されたテープに、定型キャラ
クタ列画像を印刷する。すなわち、テープカートリッジ
を装着するだけで、改めて定型キャラクタ列を入力等し
なくても、被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づい
て、収容されたテープに定型キャラクタ列画像を印刷で
きる。なお、被検出画像が定例キャラクタ列画像の場合
(そのまま被検出画像を印刷する場合)、キャラクタ列
等を入力するための(キーボード等の)入力手段を省略
できる(入力手段が不要になる)。また、被検出画像が
指示画像の場合でも、予め定例キャラクタ列画像を登録
(記憶:例えばROM等に記憶して搭載)しておくこと
により、同様に入力手段を省略できる(入力手段が不要
になる)。
【0031】また、請求項のテープ印刷方法におい
て、前記定型キャラクタ列画像が印刷されたテープを巻
き取るテープ巻き取り工程をさらに備えたことが好まし
い。
【0032】また、請求項のテープ印刷装置におい
て、前記定型キャラクタ列画像が印刷されたテープを巻
き取るテープ巻き取り手段をさらに備えたことが好まし
い。
【0033】このテープ印刷方法およびその装置では、
定型キャラクタ列画像が印刷されたテープを巻き取るの
で、定型キャラクタ列画像の印刷から巻き取りを複数回
繰り返すことにより、同一の定型キャラクタ列画像を連
続して複数回印刷したテープを得ることができる。すな
わち、定型キャラクタ列画像を1つずつ切り離す(カッ
トする)だけで、同一の定型キャラクタ列画像を印刷し
たラベルを連続して作成できるテープを得ることができ
る。
【0034】また、請求項のテープ印刷装置におい
て、前記定型キャラクタ列画像が印刷された部分を切り
離すテープ切断手段をさらに備えたことが好ましい。
【0035】このテープ印刷装置では、定型キャラクタ
列画像が印刷された部分を切り離す(カットする)こと
により、定型キャラクタ列画像が印刷されたラベルを作
成できる。
【0036】また、本発明の請求項11のラベル作成方
法は、請求項に記載のテープ印刷方法の各工程と、前
記定型キャラクタ列画像が印刷された部分を切り離すテ
ープ切断工程と、を備えたことを特徴とする。
【0037】このラベル作成方法では、請求項のテー
プ印刷方法の各工程により、テープに定型キャラクタ列
画像を印刷し、その定型キャラクタ列画像が印刷された
部分を切り離す(カットする)ことにより、定型キャラ
クタ列画像が印刷されたラベルを作成できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置
並びにラベル作成方法を適用したテープ印刷装置につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0039】図1および図2は、本実施形態におけるテ
ープ印刷装置の全体および開閉蓋を開けたときの外観構
成を示し、図3は、その制御系のブロック図である。図
1および図2に示すように、このテープ印刷装置1は、
上下2分割の装置ケース2により外殻が形成され、装置
ケース2の前部上面には各種入力キーから成るキーボー
ド3を備え、後部上面には開閉蓋21が取り付けられ、
その右部の窓に臨むようにディスプレイ4が配設されて
いる。
【0040】また、図3に示すように、基本的な構成と
して、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザと
のインタフェースを行う操作部11、印刷ヘッド(サー
マルヘッド)7やテープ送り部120を有してポケット
6内に装着したテープカートリッジCの印刷用テープ
(以下単に「テープ」)Tに印刷を行う印刷部12、印
刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサを
有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを有し
て各部回路を駆動する駆動部270、および、テープ印
刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えてい
る。このため、装置ケース2の内部には、印刷部12、
切断部13、検出部14などの他、図外の回路基板が収
納されている。この回路基板には、電源ユニットの他、
駆動部270や制御部200の各回路などが搭載され、
図外のACアダプタ接続口や外部から着脱可能なニッカ
ド電池等の電池に接続されている。
【0041】テープ印刷装置1では、ユーザが、ポケッ
ト6にテープカートリッジCを装着した後、ディスプレ
イ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3
により所望の文字など(文字、数字、記号、簡易図形等
のキャラクタ)の印刷情報を入力して、印刷を指示する
と、テープ送り部120によりテープカートリッジCか
らテープTを繰り出して、印刷ヘッド7によりテープT
に所望の印刷を行い、印刷済み部分はテープ排出口22
から随時外部に送り出される。所望の印刷が完了する
と、テープ送り部120は、余白分を含むテープ長さの
位置までテープTの送りを行った後、その送りを停止す
る。
【0042】図2および図3に示すように、印刷部12
には、開閉蓋21の内側に、テープカートリッジCを装
着するためのポケット6が設けられていて、テープカー
トリッジCはこの開閉蓋21を開放した状態でポケット
6に対して着脱される。テープカートリッジCには、カ
ートリッジケース51の内部に一定の幅(4.5mm〜
48mm程度)のテープTとインクリボンRとを収容さ
れており、また、ポケット6に配設されたヘッドユニッ
ト61に差し込むための貫通孔55が形成されている。
また、相異なる幅等のテープTの種別を識別できるよう
に、裏面に小さな複数の孔が設けられ、側面には後述の
検出パターンが印刷されたラベル(検出ラベル)が貼付
され、ポケット6には、この孔の有無を検出するマイク
ロスイッチ等(凹凸または穴の検出手段)や検出パター
ンを読み取るフォトカプラ等(光検出手段)を含むテー
プ識別センサ142が設けられていて、これにより、テ
ープTの種別や任意設定情報を検出できるようになって
いる。
【0043】テープTは、裏面に接着面が形成され、そ
れが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープ
TとインクリボンRは、貫通孔55の位置で相互に重な
り合った状態で走行するとともに、テープTのみが外部
に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるよう
になっている。
【0044】ヘッドユニット61には、サーマルヘッド
から成る印刷ヘッド7が内蔵されており、テープカート
リッジCがポケット6に装着された状態で、印刷ヘッド
7が、テープカートリッジCの貫通孔55から露出して
いるインクリボンRの裏面に当たるようになっている。
そして、印刷ヘッド7を発熱駆動することにより、所望
の文字などがテープTの表面に印刷される。また、ポケ
ット6には、環境(周囲)温度を検出して報告するサー
ミスタなどの周囲温度センサ143が設けられていて、
周囲温度を検出して制御部200に報告する。また、装
置ケース2の左側部には、ポケット6と装置外部とを連
通するテープ排出口22が形成され、テープ排出口22
には、送りだしたテープTを切断するテープカッタ13
2が臨んでいる。また、ポケット6には、装着されたテ
ープカートリッジ4の被駆動部が係合する駆動軸62、
63などが設けられており、送りモータ121を駆動源
として、これらの駆動軸62、63により、テープカー
トリッジC内のテープTおよびインクリボンRの送りが
行われ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7を駆動する
ことで、印刷が行われる。また、印刷完了後、テープT
の送りが続行され所定の切断位置がテープカッタ132
の位置まで送られる。
【0045】なお、印刷ヘッド7の表面に密着してサー
ミスタなどのヘッド表面温度センサ144が設けられて
いて、印刷ヘッド7の表面温度を検出して制御部200
に報告する。また、送りモータ121の先端には図外の
検出開口が形成された円盤が固着され、その検出開口に
臨むようにフォトセンサ等を有する回転速度センサ14
1が設けられていて、送りモータ121の回転速度を検
出して制御部200に報告する。
【0046】切断部13は、テープカッタ132と、任
意長印刷などの場合に手動によりテープカッタ132を
切断動作させるカットボタン133と、定長印刷などの
場合に自動的にテープカッタ132を切断動作させるカ
ッタモータ131と、を備えている。また、これによ
り、テープ印刷装置1では、モード設定によって、自動
/手動を切り替えられるようにしている。このため、手
動カットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、装
置ケース2に配設されたカットボタン133を押すこと
で、テープカッタ132が作動しテープTが所望の長さ
に切断される。また、自動カットの場合、印刷が終了し
て余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同時
に、カッタモータ131が駆動され、テープTの切断が
行われる。
【0047】検出部14は、前述の回転速度センサ14
1、テープ識別センサ142、周囲温度センサ143、
ヘッド表面温度センサ144を備えている。なお、実状
に合わせて、これらを省略した構成とすることもでき
る。
【0048】駆動部270は、ディスプレイドライバ2
71と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ27
3とを備えている。ディスプレイドライバ271は、制
御部200から出力される制御信号に基づき、その指示
に従って、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同
様に、ヘッドドライバ272は、制御部200の指示に
従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動する。また、
モータドライバ273は、印刷部12の送りモータ12
1を駆動する送りモータドライバ273dと、切断部1
3のカッタモータ131を駆動するカッタモータドライ
バ273cとを有し、同様に、制御部200の指示に従
って、各モータを駆動する。
【0049】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3から
データや各種指令・指示等を入力して、キャラクタ列画
像データ(後述のテキスト印刷データ)や検出画像デー
タ(後述のパターン印刷データ)などの印刷画像データ
を作成・編集したり、その結果等を視認したりする際な
どに用いられる。
【0050】キーボード3には、アルファベットキー
群、記号キー群、数字キー群、平仮名や片仮名等の仮名
キー群、および外字を呼び出して選択するための外字キ
ー群等を含む文字キー群31の他、各種の動作モードな
どを指定するための機能キー群32などが配列されてい
る。
【0051】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、網掛け、
アンダーライン、囲み等のいわゆる文字装飾や背景模様
(地模様やイラスト等を含む)などの装飾を設定するた
めの装飾設定キー324、文字色、背景色、装飾色など
の色彩(濃淡、彩度、色艶、透明度等を含む)を設定す
るための色彩設定キー325、並びに、それぞれ上
(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右
(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面41の表示
範囲を移動させるための4個のカーソルキー330(3
30U、330D、330L、330R:「カーソル
「↑」キー330U」など)が含まれる。
【0052】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフト
キー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像デ
ータの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換える
ためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ
画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更
するための比率変更(ズーム)キー329、文字の書体
を含む各種フォームを設定するためのフォームキー33
1、後述の検出パターンを作成する(任意設定情報を設
定する)ためのパターン設定キー332、検出した検出
パターンを再度印刷するためのパターン印刷キー333
などが含まれる。
【0053】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとする。図3に示すように、キーボード3
は、上述のような種々の指令およびデータを制御部20
0に入力する。
【0054】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)2
50を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。ROM220は、CPU210で処理する制御プロ
グラムを記憶する制御プログラム領域221の他、色変
換テーブルや文字修飾テーブルなどを含む制御データを
記憶する制御データ領域222を有している。CG−R
OM230は、テープ印刷装置1に用意されている文
字、記号、図形等のフォントデータを記憶していて、文
字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応
するフォントデータを出力する。
【0055】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくように図外のバックアップ回路によって電源の供給
を受けており、各種レジスタ群241や、ユーザがキー
ボード3から入力した文字等のテキストデータを記憶す
るテキストデータ領域242、表示画面41の表示画像
データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像
データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録
画像データを記憶する描画登録画像データ領域245の
他、印刷履歴データ領域246やその他の色変換バッフ
ァなどの各種変換バッファ領域247などの領域を有
し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0056】P−CON250には、CPU21の機能
を補うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマ251などもP−CON250内の
機能として組み込まれている。このため、P−CON2
50は、検出部14の各種センサやキーボード3と接続
され、検出部14からの前述した各種検出信号およびキ
ーボード3からの各種指令や入力データなどをそのまま
あるいは加工して内部バス260に取り込むとともに、
CPU210と連動して、CPU210等から内部バス
260に出力されたデータや制御信号を、そのままある
いは加工して駆動部270に出力する。
【0057】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、P−C
ON250を介して各種検出信号、各種指令、各種デー
タ等を入力し、CG−ROM230からのフォントデー
タ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−CO
N250を介して駆動部270に制御信号を出力するこ
とにより、印刷の位置制御や表示画面41の表示制御等
を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条
件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を
制御している。
【0058】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図4を参照して説明する。電源オン等
により処理が開始すると、同図に示すように、まず、テ
ープ印刷装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すため
に、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設
定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面と
して表示する(S2)。図4のその後の処理、すなわち
キー入力か否かの判断分岐(S3)および各種割込処理
(S4)は、概念的に示した処理である。実際には、テ
ープ印刷装置1では、初期画面表示(S2)が終了する
と、キー入力割込を許可し、キー入力割込が発生するま
では、そのままの状態を維持し(S3:No)、何らか
のキー入力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞ
れの割込処理に移行して(S4)、その割込処理が終了
すると、再度、キー入力割込待機状態(S3:No)と
なる。
【0059】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、ユーザが任意の時点
で各種印刷キー(本実施形態ではパターン設定時の選択
キー323(図6〜図7参照)、テキスト印刷時の印刷
キー322(図8〜図9参照)、パターン印刷時のパタ
ーン印刷キー333(図10〜図11参照))を押すこ
とにより、各種印刷キー割込が発生して、各種印刷処理
が起動され、印刷画像データ(テキスト印刷データ、パ
ターン印刷データ等)に基づく印刷対象画像(キャラク
タ列画像、パターン画像等)の印刷ができる。すなわ
ち、印刷に至るまでの操作手順は、ユーザが任意に選択
できる。
【0060】以下、本発明を理解し易くし、かつ、説明
を簡易にするために、本実施形態におけるテープ印刷装
置1やテープカートリッジCを簡略化(モデル化、イメ
ージ化)して、図5(a)のように示すものとする。す
なわち、以下では、検出パターンP(のパターン画像)
が印刷されたラベル(検出ラベル)をテープカートリッ
ジCに貼付し、そのテープカートリッジCをテープ印刷
装置1に装着し、テープカートリッジCに収容されたテ
ープTに印刷対象画像(テキスト印刷データに基づくキ
ャラクタ列画像、パターン印刷データに基づくパターン
画像等)を印刷する様子を、同図のようにイメージ化し
て示すものとする。なお、図示の表示部は、前述したデ
ィスプレイ4の表示画面41に相当するが、簡略化の都
合上、以下では1行表示の表示部として示す。
【0061】また、前述のように、テープ印刷装置1で
は、各種フォームや各種装飾等が任意設定できるが、以
下では、同図(b)に示すように、各種フォームの代表
として書体、各種装飾として斜体、白抜き(中抜き)、
強調の例を挙げ、また、書体としては代表的な「ゴシッ
ク体」および「明朝体」を挙げて、1ビットの2値で表
現できるものとする他、斜体、白抜き、強調については
それを適用するか否かの2値で表現し、任意設定情報を
全体で4ビットの2値コードで表現可能なものとする。
また、色彩としても種々のものが選択可能であるが、以
下では、基本的に単一色(モノクロ:例えば白黒)印刷
をするものとする。なお、モノクロパターンを用いるに
しても、バーの長さや幅で表現するバーコード等の多数
値パターンを使用することもできるが、以下では参照図
を見るだけで、その値が理解しやすいように、単純な2
値を用いる。
【0062】すなわち、同図に示すように、書体とし
て、明朝体を設定するときには「1」で表現し、黒(図
示の例では「■」のパターン)で印刷し、ゴシック体を
設定するときには「0」で表現し、白(図示の例では
「□」のパターン)で印刷するものとする。他の斜体、
白抜き、強調については、それを適用するときに「1」
(黒:「■」)とし、適用しないときに「0」(白:
「□」)とする。例えば同図(a)のテープカートリッ
ジCに貼付された検出パターンPは「□■□□」(2値
では「0100」)なので、図示のように、ゴシック体
の斜体(かつ、白抜き無し、強調無し)で、テキストデ
ータによるキャラクタ列「あいう」の画像を印刷するこ
とになる。
【0063】また、以下に説明する参照図では、見やす
くかつその説明を省略しやすいように、印刷対象画像と
して検出パターンのパターン画像(パターン印刷データ
による画像)を印刷したときのテープTをテープTa
(Ta1〜Ta2)、キャラクタ列画像(テキスト印刷
データによる画像)を印刷したときのテープTをテープ
Tb(Tb1〜Tb4)とする。また、設定された「ゴ
シック体」「斜体」などの設定情報を、背景を弱グレー
化(網掛け)して図示する。
【0064】さらに、それらを印刷する際にテープ印刷
装置1において用いる機能を明示するため、パターン
設定に基づいてパターン印刷(検出パターンを印刷)可
能なテープ印刷装置1をテープ印刷装置1A、パター
ン検出に基づいてテキスト印刷(キャラクタ列画像を印
刷)可能なものをテープ印刷装置1B、パターン検出
に基づいてパターン印刷が可能なものをテープ印刷装置
1C、パターン設定に基づいてパターン印刷が可能で
かつパターン検出に基づいてテキスト印刷が可能なもの
(+)をテープ印刷装置1D、パターン設定また
はパターン検出に基づいてパターン印刷が可能なもの
(+)をテープ印刷装置1E、パターン検出に基
づいてテキスト印刷およびパターン印刷が可能なもの
(+)をテープ印刷装置1Fとする。
【0065】もちろん、本実施形態のテープ印刷装置1
は上記〜(1A〜1F)の全てを兼ね備えたものな
ので、全てテープ印刷装置1で代用可能であるが、逆に
言えば、〜はそれぞれ必要機能のみに専用化(特
化)したテープ印刷装置により代用可能であり、専用化
してコストダウンを図ったテープ印刷装置により実現す
ることもできる。例えば親子で個別のテープ印刷装置を
購入する際に、テープ印刷装置1とテープ印刷装置1B
(上記)を購入し、親は全てを兼ね備えた本実施形態
のテープ印刷装置1を使用し、子は限られた設定を使用
する(親が設定変更可能な)テープ印刷装置1Bを使用
する、などの使い方ができる。
【0066】以下、具体例を説明する。例えば図7
(a)に示すテープ印刷装置1A(あるいは1Dあるい
は1Eあるいは1)において、図5(a)で上述のテー
プカートリッジCと同様のテープカートリッジCA(検
出パターンP1=「0100」(以下、図示に合わせて
「□■□□」のように説明する)の検出ラベルが貼付さ
れている)を装着し、任意設定情報を設定後にパターン
印刷を行うことにより、装着したテープカートリッジC
Aの検出ラベルの検出パターンP1に拘わらず、設定し
た情報に適合した検出パターンP2(を印刷した検出ラ
ベル)を得られる。
【0067】この場合、例えば図6に示すように、テキ
スト表示画面を表示した状態(画面D10:以下、表示
画面41の画面(表示部)を画面Dxxとし、単にDx
xとして図示し、説明にも用いる)で、ユーザによりパ
ターン設定キー332が押されると、パターン設定の割
込処理を起動し、パターン設定の処理に入る旨のメッセ
ージ「パターン設定」を表示し(D11)、表示後しば
らくして(ユーザがメッセージを確認できる程度の時間
後)、パターン設定の第1項目「書体」をネガ強調表示
するとともに、その第1候補(例えば前回設定した候補
あるいはデフォルトの候補)の例えばゴシック体を示す
「ゴシック」を表示する(D12)。なお、同図では、
前述したディスプレイ4の表示画面41が複数行(ここ
では4行)表示の場合の表示例を点線により合わせて図
示している。
【0068】この状態(D12)で、ユーザによりカー
ソル「→」キー330Lが押されると、次の候補である
明朝体を示す「明朝」を表示する(D13)。この状態
(D13)でOKの場合、すなわちユーザが「明朝体」
に設定したい場合は、次に、そのままカーソル「↓」キ
ー330Dが押されることにより、次の第2項目「斜
体」をネガ強調表示するとともに、その第1候補(例え
ば前回設定した候補あるいはデフォルトの候補)の「正
体」(すなわち「斜体」を適用しないこと)を示す「し
ない」を表示する(D14)。なお、ユーザは、上記の
状態(D13)から元(D12)に戻したい場合、カー
ソル「←」キー330Rの押下により元に戻すことがで
きる。また、「書体」の選択に戻したい場合、カーソル
「↑」キー330Uの押下により元に戻すことができ
る。以下同じ。
【0069】この状態(D14)でOKの場合、すなわ
ちユーザが「正体」に設定したい場合は、次に、そのま
まカーソル「↓」キー330Dが押されることにより、
次の第3項目「白抜」をネガ強調表示するとともに、そ
の第1候補(例えば前回設定した候補あるいはデフォル
トの候補)の「しない」(すなわち「白抜」を適用しな
いこと)を表示する(D15)。もちろん、ユーザが
「斜体」を適用したい場合には、上記の状態(D14)
でカーソル「→」キー330Lを操作して「する」(す
なわち「斜体」を適用すること)を表示させればよい。
同様に、ここでは、「白抜」を適用するため、この状態
(D15)で、ユーザによりカーソル「→」キー330
Lが押されると、次の候補である「する」(すなわち
「白抜」を適用すること)を表示する(D16)。
【0070】この状態(D16)でOKの場合、次に、
そのままカーソル「↓」キー330Dが押されることに
より、次の第4項目「強調」をネガ強調表示するととも
に、その第1候補(の例えば「しない」)を表示する。
ここでは「斜体」と同様に適用しないので、そのままさ
らにカーソル「↓」キー330Dが押されることによ
り、次の印刷指示を促す「印刷実行」をネガ強調表示す
る(D17)。
【0071】この状態(D17)で、ユーザにより選択
キー323が押されると、パターン設定による設定情報
(任意設定情報)である「明朝体」、「正体(斜体不適
用)」、「白抜き(適用)」、「通常(強調不適用)」
を確定させ、パターン印刷を実行して、図7(a)に示
すように、検出パターンP2(■□■□)のパターン画
像を、テープカートリッジCAのテープTに印刷し(T
a1)、テキスト表示画面に戻る(D18:同図のD1
0と同じ)。
【0072】次に、例えば図7(b)に示すように、上
記のテープTa1の検出パターンP2(■□■□)の部
分をカットして検出ラベルを作成し、その検出ラベルを
上述と同じテープカートリッジCAに貼付し、テープ印
刷装置1B(あるいは1Dあるいは1Fあるいは1)に
装着し、印刷キー322の押下によるテキスト印刷を行
うことにより、装着したテープカートリッジCAの検出
ラベルの検出パターンP2(■□■□)に基づいて、
「明朝体」の「白抜き」(かつ、斜体不適用、強調不適
用)の任意設定情報に従って、例えば図示のようにテキ
ストデータによるキャラクタ列「あいう」のキャラクタ
列画像を印刷できる。
【0073】この場合、例えば図8に示すように、テキ
スト表示画面を表示した状態で、ユーザにより印刷キー
322が押されると、通常の印刷処理(S20:テキス
ト印刷処理)の割込処理を起動し、まず、検出部読出を
行う(S21)。すなわち、図7(b)に示すように、
テープ印刷装置1B(1D、1Fまたは1)では、テー
プ識別センサ142(図3参照)の光検出手段による光
検出により、検出ラベルの検出パターンP2(■□■
□)を検出するので、その検出結果を読み出す(S2
1)。
【0074】なお、この場合の検出手段としては、例え
ば光学的に被検出画像を読取可能(検出可能)な光学的
検出手段(光検出手段)等が考えられる。また、検出ラ
ベルを作成する(検出パターンを印刷する)ためのテー
プT(図7のTa1:第1テープ)が例えば熱可塑性を
有する材質で構成され、テープ印刷装置1Aにおいて熱
を加える印刷により凹凸画像を形成できる場合、その凹
凸を検出する検出手段でもよい。前者としては、例えば
バーコード等のパターンにより構成される被検出画像が
対象であればフォトカプラなどにより光検出ができる
し、スキャナ等と同様に画像そのものを検出できる光検
出手段でも良い。また、後者にはプッシュ式検出スイッ
チのスイッチのオンオフ等により凹凸を検出する機構的
な検出手段等が含まれる。本実施形態では、検出画像を
検出パターンのパターン画像とし、前者の光検出を用い
ている。
【0075】検出部読出が終了すると(S21)、図8
に示すように、次に、RAM240のテキストデータ領
域242(図3参照)から既に入力済みの(例えば「あ
いう」の)テキストデータを読み出し(S22)、CG
−ROM230のフォントデータに基づいて(かつ検出
パターンP2(■□■□)が示す「明朝体」の「白抜
き」(かつ、斜体不適用、強調不適用)の任意設定情報
に従って)印刷画像データ領域244に画像展開する。
すなわちキャラクタ列画像(「あいう」)を表現する印
刷画像データとして、テキスト印刷データを作成する
(S23)。
【0076】そして、次に、そのテキスト印刷データに
基づくキャラクタ列画像(「あいう」)をテープカート
リッジCAのテープTに印刷し(図7(b)のTb
1)、すなわちテキスト印刷を行って(S24)、処理
(S20)を終了して(S25)、元のテキスト表示画
面に戻る。なお、上述の例では、検出パターンP2の検
出ラベルをそれを作成するときと同じテープカートリッ
ジCAに貼付したが、テープ印刷装置1B(1D、1F
または1)に装着できるものであれば、任意のテープカ
ートリッジCで良い。
【0077】上述のように、テープ印刷装置1A(1
D、1Eまたは1)では、テープT(第1テープ)を収
容したテープカートリッジCA(第1テープカートリッ
ジ)を装着し、任意設定情報を入力し(図5(b)およ
び図6参照)、光検出手段(所定の検出手段)により検
出可能な検出パターン(例えば図7(a)の検出パター
ンP2)のパターン画像(被検出画像)が印刷されて任
意のテープカートリッジCに貼付される検出ラベルを作
成するために、その検出ラベルに印刷されて任意設定情
報を示す検出パターンのパターン画像(被検出画像)を
光検出手段により検出可能なようにテープT(第1テー
プ)に印刷する。これにより、印刷後のテープT(第1
テープ)の検出パターンのパターン画像(被検出画像)
を含む部分(例えば図7(a)の検出パターンP2の部
分)をカットして検出ラベルを作成し、その検出ラベル
をテープカートリッジCA(任意のテープカートリッ
ジ)に貼付することにより、テープカートリッジCAに
任意設定情報を検出可能に保持させることが可能にな
る。
【0078】また、前述のように、テープ印刷装置1で
は、各種フォームや各種装飾等が任意設定できる。例え
ば装飾設定キー324により、網掛け、アンダーライ
ン、囲み等のいわゆる文字装飾や背景模様(地模様やイ
ラスト等を含む)などの装飾を設定でき、色彩設定キー
325により、文字色、背景色、装飾色などの色彩(濃
淡、彩度、色艶、透明度等を含む)を設定できる。ま
た、上述の明朝体やゴシック体にしても、各種明朝体や
各種ゴシック体が設定可能であり、また、楷書体や行書
体など他の書体も設置可能であり、書体以外にも、各種
フォームとして、ビデオ、FD、CD、MD等の目的別
ラベルのためのフォームなどの各種フォームが設定でき
る。そして、これらは全てユーザが任意に設定可能な情
報、すなわち任意設定情報に含まれ、これらを示す被検
出画像を印刷した検出ラベルを用意(作成)し、任意の
テープカートリッジCに貼付することにより、そのテー
プカートリッジCに各種の任意設定情報を保持させるこ
とができる。
【0079】また、この場合、本実施形態と同様に、任
意設定情報に、印刷に使用する書体、装飾、色彩の少な
くとも1つを指定する情報が含まれることが好ましい。
これにより、それらの情報(任意設定情報)を示す検出
パターンのパターン画像(被検出画像)を検出可能なよ
うにテープT(第1テープ)に印刷でき、その被検出画
像を含む部分をカットして検出ラベルを作成し、その検
出ラベルを任意のテープカートリッジに貼付することに
より、それらの任意設定情報を検出可能に保持させるこ
とができる。
【0080】また、本実施形態では、被検出画像は、任
意設定情報を所定のフォーマットでパターン化したパタ
ーン画像であり、そのパターン画像を検出可能なように
テープT(第1テープ)に印刷するので、それを含む部
分をカットして検出ラベルを作成し、そのラベルを任意
のテープカートリッジに貼付することにより、そのパタ
ーン画像のパターンにより検出可能な任意設定情報とし
て保持させることができる。
【0081】また、パターン画像のパターンが、任意設
定情報をコード化したコードを示すパターンであり(例
えば図7(a)の検出パターンP2は4ビットの2値コ
ード「1010」を示すパターン(■□■□)であ
り)、そのパターン画像を検出可能なようにテープT
(第1テープ)に印刷するので、その部分をカットした
検出ラベルを任意のテープカートリッジに貼付すること
により、そのパターン画像のパターンが示すコードとし
て(2値コードとして)検出可能な任意設定情報として
保持させることができる。また、本実施形態では、パタ
ーン画像は、コードを単一色により表現したモノクロパ
ターン画像としているので、モノクロ印刷ができ、これ
により、テープカートリッジCに任意設定情報を保持さ
せるためのコストを削減できる。なお、この場合のモノ
クロパターンは、単一色の有無等による2値コードの
他、バーの長さや幅で表現するバーコード等の多数値パ
ターンでも良い。
【0082】また、図7(b)でテープ印刷装置1B
(1D、1Fまたは1)に装着したテープカートリッジ
CAには、キャラクタ列画像印刷のためのテープT(印
刷後にテープTb1となるテープ:第2テープ)が収容
され、かつ、テープ印刷装置1A(1D、1Eまたは
1)により印刷されたテープTa1(第1テープ)の検
出パターンP2のパターン画像(被検出画像)の部分の
検出ラベルが貼付されている。このため、このテープカ
ートリッジCAは、テープT(第2テープ)を収容した
テープカートリッジCであるとともに、検出ラベルによ
り任意設定情報を保持するテープカートリッジCとな
る。
【0083】また、上記のテープカートリッジCAは、
印刷後にテープTb1となるテープ(第2テープ)とし
て、検出パターンP2の検出ラベルを作成するときと同
じテープT(第1テープ)を収容し、検出ラベルを作成
するためのテープカートリッジC(第1テープカートリ
ッジ)としてテープ印刷装置1A(1D、1Eまたは
1:第1テープ印刷装置)に装着可能なので、貼付され
た検出ラベルにより任意設定情報を保持するテープカー
トリッジCであると同時に、テープ印刷装置1A(1
D、1Eまたは1:第1テープ印刷装置)に装着して、
収容された第2テープ(第1テープ)に検出パターンの
パターン画像(被検出画像)を新たに印刷することがで
き、それをカットすることにより、他の任意のテープカ
ートリッジCに任意設定情報を保持させるための新たな
検出ラベルを作成可能なテープカートリッジCとなる。
【0084】次に、図7および図8で上述のテープ印刷
装置1B(1D、1Fまたは1)では、上述のテープカ
ートリッジCAと同様のテープカートリッジC(第2テ
ープカートリッジ)を装着し、そのテープカートリッジ
Cに貼付された検出ラベルに印刷された検出パターンの
パターン画像(被検出画像)を検出し、それに基づい
て、キャラクタ列画像(印刷対象画像)をテープカート
リッジC(第2テープカートリッジ)に収容されたテー
プT(第2テープ)に印刷する。
【0085】このため、例えば図9に示すように、検出
パターンP1(□■□□)の検出ラベルが貼付されたテ
ープカートリッジCAを装着したときには、テキスト印
刷により、「ゴシック体」かつ「斜体」(かつ白抜不適
用、強調不適用)のキャラクタ列画像「あいう」を印刷
でき(Tb2)、検出パターンP3(■□□■)の検出
ラベルが貼付されたテープカートリッジCBを装着した
ときには、テキスト印刷により、「明朝体」かつ「強
調」(かつ斜体不適用、白抜不適用)のキャラクタ列画
像「あいう」を印刷できる(Tb3)。この間、ユーザ
は、装着するテープカートリッジCを交換(カートリッ
ジ交換)するだけで、キー操作は一切必要としない。
【0086】すなわち、テープ印刷装置1B(1D、1
Fまたは1)では、テープカートリッジC(第2テープ
カートリッジ)を装着するだけで、改めて任意設定情報
を設定しなくても、貼付された検出ラベルの検出パター
ンのパターン画像(被検出画像)に基づいて、キャラク
タ列画像(印刷対象画像)をテープT(第2テープ)に
印刷できる。なお、このため、このテープ印刷装置とし
ては、任意設定情報を設定する機能がないもの、すなわ
ちテープ印刷装置1B(または1F)でも良いことにな
る。
【0087】もちろん、この場合、キャラクタ列のデー
タを入力でき、被検出画像により示される任意設定情報
には、キャラクタ列画像の印刷に関する情報が含まれ、
印刷対象画像は、任意設定情報に従って、キャラクタ列
のデータに基づいて印刷されるキャラクタ画像である。
これにより、キャラクタ列のデータを入力するだけで、
キャラクタ列画像の印刷に関する情報を改めて設定する
ことなく、被検出画像により示される任意設定情報に従
って、キャラクタ列画像を印刷できる。
【0088】ところで、上述のテープ印刷装置1B(1
D、1Fまたは1)では、検出パターンのパターン画像
(被検出画像)を検出し、それに基づいて、キャラクタ
列画像(印刷対象画像)を印刷した。すなわち、パター
ン検出に基づいてテキスト印刷を行ったが、前述のよう
に、本実施形態のテープ印刷装置1では、パターン検出
に基づいてパターン印刷が可能である。
【0089】例えば図11(a)に示すように、テープ
印刷装置1C(1E、1Fまたは1)において、図5
(a)、図7(a)および図9(a)で前述のテープカ
ートリッジCA(検出パターンP1(□■□□)の検出
ラベルが貼付されている)を装着し、パターン印刷キー
333の押下によるパターン印刷を行うことにより、装
着したテープカートリッジCAの検出ラベルの検出パタ
ーンP1(□■□□)のパターン画像を検出し、それと
同一の検出パターンP1(□■□□)のパターン画像を
テープTに印刷できる(Ta2)。
【0090】この場合、例えば図10に示すように、テ
キスト表示画面を表示した状態で、ユーザによりパター
ン印刷キー333が押されると、パターン印刷処理(S
30)の割込処理を起動し、まず、テープ識別センサ1
42(図3参照)の光検出手段による光検出により、検
出ラベルの検出パターンP1(□■□□)のパターン画
像を検出するので、その検出結果を読み出す(S31:
図8のS21と同じ)。次に、そのパターン画像をRA
M240の印刷画像データ領域244に画像展開する。
すなわちパターン画像(「□■□□」)を表現する印刷
画像データとして、パターン印刷データを作成する(S
32)。そして、次に、そのパターン印刷データに基づ
くパターン画像(「□■□□」)をテープカートリッジ
CAのテープTに印刷し(Ta2)、すなわちパターン
印刷を行って(S33)、処理(S30)を終了して
(S34)、元のテキスト表示画面に戻る。
【0091】上述のように、テープ印刷装置1C(1
E、1Fまたは1)では、上述のテープカートリッジC
Aと同様のテープカートリッジC(第2テープカートリ
ッジ)を装着し、そのテープカートリッジCに貼付され
た検出ラベルに印刷された検出パターンのパターン画像
(被検出画像)を検出し、それに基づいて、そのパター
ン画像と同一のパターン画像(印刷対象画像、第2被検
出画像)をテープカートリッジC(第2テープカートリ
ッジ)に収容されたテープT(第2テープ)に印刷す
る。
【0092】ここで、次に、例えば図11(b)に示す
ように、上記のテープTa2の検出パターンP1(□■
□□)のパターン画像(「□■□□」)の部分をカット
して検出ラベルを作成し、その検出ラベルを図9で前述
のテープカートリッジCBに貼付し、テープ印刷装置1
B(1D、1Fまたは1)に装着し、印刷キー322の
押下によるテキスト印刷を行うことにより、装着したテ
ープカートリッジCBの検出ラベルの検出パターンP1
(□■□□)に基づいて、「ゴシック体」かつ「斜体」
(かつ白抜不適用、強調不適用)の任意設定情報に従っ
て、例えば図示のようにテキストデータによるキャラク
タ列「あいう」のキャラクタ列画像を印刷できる(Tb
4:図9のTb2と同じ設定情報による)。
【0093】すなわち、図9で前述のように、テープ印
刷装置1B(1D、1Fまたは1)では、装着したテー
プカートリッジCBに検出パターンP3(■□□■)の
検出ラベルが貼付されているときには、それに基づい
て、テキスト印刷により、「明朝体」かつ「強調」(か
つ斜体不適用、白抜不適用)のキャラクタ列画像「あい
う」を印刷でき(Tb3)、図11(b)に示すよう
に、そのテープカートリッジCBに検出パターンP1
(□■□□)の検出ラベルを貼付して装着したときに
は、テキスト印刷により、「ゴシック体」かつ「斜体」
(かつ白抜不適用、強調不適用)のキャラクタ列画像
「あいう」を印刷できる(Tb4)。この間、ユーザ
は、装着するテープカートリッジBに新たな検出ラベル
を貼付するだけで、キー操作は一切必要としない。
【0094】上述のように、テープ印刷装置1C(1
E、1Fまたは1)では、装着したテープカートリッジ
Cに貼付された検出ラベルに印刷された検出パターンの
パターン画像(被検出画像)を検出し、それに基づい
て、そのパターン画像と同一のパターン画像(印刷対象
画像、第2被検出画像)をテープカートリッジC(第2
テープカートリッジ)に収容されたテープT(第2テー
プ)に印刷する。この場合、印刷対象画像は、被検出画
像と同一の画像なので、テープカートリッジCを装着す
るだけで、改めて任意設定情報を設定しなくても、ある
いは設定できなくても、被検出画像に基づいて、それと
同一の被検出画像をテープT(第2テープ)に印刷で
き、それをカットすることにより、装着したテープカー
トリッジC以外の任意のテープカートリッジCに任意設
定情報を保持させるための新たな検出ラベルを作成でき
る。
【0095】このため、テープ印刷装置1C(1E、1
Fまたは1)を用いることにより、同じ任意設定情報を
示す被検出画像を印刷した検出ラベルを次々に作成で
き、それらを任意のテープカートリッジCに次々に貼付
することにより、それらのテープカートリッジCに次々
に任意設定情報を保持させることができる。なお、この
場合、被検出画像を検出してそのまま印刷するタイプで
も良いし、一旦、被検出画像により示される任意設定情
報を解読し、その任意設定情報に従って、改めて被検出
画像を作成して印刷するタイプでも良い。
【0096】次に、本実施形態におけるラベル作成方法
について整理しておく。上述のラベル作成方法では、ま
ず、図7(a)で前述のように、テープT(第1テー
プ)を収容したテープカートリッジCA(第1テープカ
ートリッジ)をテープ印刷装置1A(1D、1Eまたは
1:第1テープ印刷装置)に装着し、図6で前述のよう
に任意設定情報を入力し、その任意設定情報を示す検出
パターン(例えばP2(■□■□))のパターン画像
(「■□■□」:被検出画像)を光検出手段(所定の検
出手段)により検出可能なようにテープTに印刷し(図
7のTa1)、それをカットして検出ラベルを作成す
る。これにより、その検出ラベルを任意のテープカート
リッジCに貼付するだけで、その任意のテープカートリ
ッジCに任意設定情報を検出可能に保持させることが可
能になる。
【0097】そこで、次に、テープT(第2テープ)を
収容したテープカートリッジC(第2テープカートリッ
ジ)に検出ラベルを貼付する。この場合、それを装着す
るテープ印刷装置1に装着できるものであれば、任意の
テープカートリッジCでよい。これにより、その任意の
テープカートリッジC(第2テープカートリッジ)に任
意設定情報を検出可能に保持させることができる。ま
た、図7で説明に使用したテープカートリッジCAのよ
うに、第1テープカートリッジと第2テープカートリッ
ジとが同一のテープカートリッジCでも良い。この場
合、第1テープカートリッジとして被検出画像の印刷に
用いたテープカートリッジCAに、その被検出画像を印
刷した検出ラベルを貼付することにより、さらに印刷対
象画像の印刷に用いることができる。
【0098】そして、次に、その任意のテープカートリ
ッジC(第2テープカートリッジ)を光検出手段(検出
手段)を有するテープ印刷装置1(第2テープ印刷装
置)に装着し、第2テープカートリッジに貼付された検
出ラベルに印刷された検出パターンのパターン画像(被
検出画像)を検出し、その被検出画像に基づいて、印刷
対象画像を第2テープカートリッジに収容されたテープ
T(第2テープ)に印刷し、第2テープの印刷対象画像
を含む部分をカットして印刷対象画像ラベルを作成す
る。すなわち、第2テープ印刷装置では、第2テープカ
ートリッジを装着するだけで、改めて任意設定情報を設
定しなくても、検出ラベルの被検出画像に基づいて、印
刷対象画像を第2テープに印刷でき、それをカットする
ことにより、印刷対象画像ラベルを作成できる。
【0099】なお、この場合の検出手段としては、本実
施形態のように、光学的検出手段(光検出手段)でも良
いし、被検出画像として凹凸画像を形成できる第1テー
プ印刷装置であれば、凹凸を検出する検出手段でもよ
い。また、この場合、テープ印刷装置1A(1D、1E
または1:第1テープ印刷装置)としては、最低限、任
意設定情報を設定し、それを示す被検出画像を印刷する
ための機能を備えていれば良く、この意味でテープ印刷
装置1Aで良い。また、第2テープ印刷装置としては、
最低限、被検出画像を検出し、印刷対象画像を印刷する
ための機能を備えていれば良く、任意設定情報を設定す
る機能がないものでも良い。このため、第1テープ印刷
装置と第2テープ印刷装置とを別のタイプとして、目的
別に使い分けることもできる。
【0100】本実施形態においては、上記の第1テープ
印刷装置に相当するテープ印刷装置1として、テープ印
刷装置1A(1D、1Eまたは1)を挙げ、第2テープ
印刷装置に相当するテープ印刷装置1として、テープ印
刷装置1B(1D、1Fまたは1)とテープ印刷装置1
C(1E、1Fまたは1)について説明している。この
ため、前者では、テープ印刷装置1A(または1E:第
1テープ印刷装置)とテープ印刷装置1B(または1
F:第2テープ印刷装置)の別のタイプとして、後者で
は、テープ印刷装置1A(または1E:第1テープ印刷
装置)とテープ印刷装置1C(または1F)の別のタイ
プとして、それぞれ目的別に使い分けることもできる。
【0101】また、その反面、第1テープ印刷装置と第
2テープ印刷装置を同一のテープ印刷装置1とすること
もでき、1つのテープ印刷装置を用いて、任意設定情報
の設定、被検出画像の印刷、被検出画像の検出、印刷対
象画像の印刷ができる。この場合、前者では、テープ印
刷装置1A(1D、1Eまたは1:第1テープ印刷装
置)とテープ印刷装置1B(1D、1Fまたは1:第2
テープ印刷装置)に共通するテープ印刷装置1D(また
は1)を使用できる。また、後者では、テープ印刷装置
1A(1D、1Eまたは1:第1テープ印刷装置)とテ
ープ印刷装置1C(1E、1Fまたは1)に共通するテ
ープ印刷装置1E(または1)を使用できる。
【0102】そして、前者の場合、すなわち第2テープ
印刷装置としてテープ印刷装置1B(1D、1Fまたは
1)を使用する場合、本実施形態のラベル作成方法で
は、テープ印刷装置1B(1D、1Fまたは1:第2テ
ープ印刷装置)にキャラクタ列(例えば「あいう」)の
データを入力し、検出パターン(例えば図7(b)の検
出パターンP2(■□■□))のパターン画像(被検出
画像)により示される任意設定情報には、キャラクタ列
画像の印刷に関する情報が含まれ、印刷対象画像は、任
意設定情報(例えば「明朝体」、「正体(斜体不適
用)」、「白抜き(適用)」、「通常(強調不適
用)」)に従って、キャラクタ列(「あいう」)のデー
タに基づいて印刷されるキャラクタ画像(「あいう」)
である(例えば図7(b)のTb1)。
【0103】このため、テープ印刷装置1A(1D、1
Eまたは1:第1テープ印刷装置)において、キャラク
タ列画像の印刷に関する情報を任意設定情報として設定
し、それを示す検出パターン(例えばP2(■□■
□))のパターン画像(被検出画像)をテープT(第1
テープ)に印刷し(Ta1)、その部分をカットした検
出ラベルをテープカートリッジC(第2テープカートリ
ッジ)に貼付することにより、キャラクタ列画像の印刷
に関する情報をテープカートリッジC(第2テープカー
トリッジ)に任意設定情報として保持させることができ
る。
【0104】また、テープ印刷装置1B(1D、1Fま
たは1:第2テープ印刷装置)では、検出パターン(例
えばP2(■□■□))のパターン画像(被検出画像)
を検出し、キャラクタ列(例えば「あいう」)のデータ
を入力するだけで、キャラクタ列画像の印刷に関する情
報を改めて設定することなく、被検出画像により示され
る任意設定情報に従って、キャラクタ列画像(「あい
う」)を印刷でき(Tb1)、それをカットすることに
より、キャラクタ列画像ラベルを作成できる。
【0105】一方、後者の場合、すなわち第2テープ印
刷装置としてテープ印刷装置1C(1E、1Fまたは
1)を使用する場合、本実施形態のラベル作成方法で
は、図11(a)で前述のように、テープ印刷装置1C
(1E、1Fまたは1:第2テープ印刷装置)におい
て、装着したテープカートリッジCに貼付された検出パ
ターン(例えばP1(□■□□))のパターン画像(被
検出画像)を検出し、印刷対象画像は、その被検出画像
と同一の画像、すなわち検出パターン(例えばP1(□
■□□))のパターン画像(印刷対象画像、第2被検出
画像)である。
【0106】このため、テープ印刷装置1C(1E、1
Fまたは1:第2テープ印刷装置)にテープカートリッ
ジC(第2テープカートリッジ)を装着するだけで、改
めて任意設定情報を設定しなくても、あるいは設定でき
なくても、被検出画像に基づいて、それと同一の画像で
ある印刷対象画像(第2被検出画像)をテープT(第2
テープ)に印刷でき(Ta2)、それをカットすること
により、第2テープカートリッジとして装着したテープ
カートリッジC以外の任意のテープカートリッジCに任
意設定情報を保持させるための新たな検出ラベルを作成
できる。
【0107】すなわち、テープ印刷装置1C(1E、1
Fまたは1:第2テープ印刷装置)を用いることによ
り、同じ任意設定情報を示す検出パターン(例えばP1
(□■□□))のパターン画像(被検出画像)を印刷し
た検出ラベルを次々に作成でき、それらを任意のテープ
カートリッジCに次々に貼付することにより、それらの
テープカートリッジCに次々に任意設定情報を保持させ
ることができる。なお、このテープ印刷装置1C(1
E、1Fまたは1:第2テープ印刷装置)としては、被
検出画像を検出してそのまま印刷するタイプでも良い
し、一旦、任意設定情報を解読し、その任意設定情報に
従って、改めて被検出画像を作成して印刷するタイプで
も良い。
【0108】本実施形態においては、上記の後者の場
合、すなわち第2テープ印刷装置としてテープ印刷装置
1C(1E、1Fまたは1)を使用する場合に、テープ
印刷装置1B(1D、1Fまたは1)をさらに第3テー
プ印刷装置として使用している。なお、第3テープ印刷
装置としてさらにテープ印刷装置1C(1E、1Fまた
は1)を使用することもできるが、この場合、上記の第
2テープ印刷装置として使用したのと同じことを繰り返
すことになるので、説明は省略する。
【0109】このため、上述のラベル作成方法では、図
11に示すように、テープ印刷装置1C(1E、1Fま
たは1:第2テープ印刷装置)により印刷したテープT
(テープTa2:第2テープ)の検出パターン(例えば
P1(□■□□))のパターン画像(第2被検出画像)
を含む部分をカットして作成した印刷対象画像ラベルを
第2検出ラベルとして、それをテープT(第3テープ)
を収容したテープカートリッジCB(第3テープカート
リッジ)に貼付し、それをテープ印刷装置1B(1D、
1Fまたは1:第3テープ印刷装置)に装着する。
【0110】テープ印刷装置1B(1D、1Fまたは
1:第3テープ印刷装置)では、テープカートリッジC
Bに貼付された第2検出ラベルに印刷された検出パター
ン(例えばP1(□■□□))のパターン画像(第2被
検出画像)を検出し、その第2被検出画像に基づいて、
それとは別の画像である第2印刷対象画像をテープカー
トリッジCB(第3テープカートリッジ)に収容された
テープT(第3テープ)に印刷し、その第2印刷対象画
像を含む部分をカットして第2印刷対象画像ラベルを作
成する。
【0111】すなわち、この場合のテープ印刷装置1B
(1D、1Fまたは1:第3テープ印刷装置)では、テ
ープ印刷装置1C(1E、1Fまたは1:第2テープ印
刷装置)と同様に、検出ラベル(第2検出ラベル)に印
刷された被検出画像(第2被検出画像)を検出するが、
テープ印刷装置1C(1E、1Fまたは1:第2テープ
印刷装置)とは異なり、検出した画像とは別の印刷対象
画像(第2印刷対象画像)を印刷する。これにより、テ
ープ印刷装置1B(1D、1Fまたは1:第3テープ印
刷装置)では、テープカートリッジCB(第3テープカ
ートリッジ)を装着するだけで、改めて任意設定情報を
設定しなくても、検出ラベルの検出パターン(例えばP
1(□■□□))のパターン画像(第2被検出画像)に
基づいて、第2印刷対象画像を第3テープに印刷でき、
それをカットすることにより、第2印刷対象画像ラベル
を作成できる。
【0112】もちろん、本実施形態では、テープ印刷装
置1B(1D、1Fまたは1:第3テープ印刷装置)に
キャラクタ列(例えば「あいう」)のデータを入力し、
検出パターン(例えばP1(□■□□))のパターン画
像(第2被検出画像)により示される任意設定情報に
は、キャラクタ列画像の印刷に関する情報が含まれ、第
2印刷対象画像は、任意設定情報(例えば「ゴシック
体」かつ「斜体」(かつ白抜不適用、強調不適用))に
従って、キャラクタ列(「あいう」)のデータに基づい
て印刷されるキャラクタ画像(「あいう」)である(例
えば図11(b)のTb4)。
【0113】このため、テープ印刷装置1A(1D、1
Eまたは1:第1テープ印刷装置)において、キャラク
タ列画像の印刷に関する情報を任意設定情報として設定
し、それを示す検出パターン(例えばP1(□■□
□))のパターン画像(被検出画像)をテープT(第1
テープ)に印刷し、その部分をカットした検出ラベルを
テープカートリッジCA(第2テープカートリッジ)に
貼付し、テープ印刷装置1C(1E、1Fまたは1:第
2テープ印刷装置)において、そのその被検出画像と同
一画像である検出パターン(例えばP1(□■□□))
のパターン画像(第2被検出画像)をテープT(第2テ
ープ)に印刷し(Ta1)、その部分をカットした第2
検出ラベルをテープカートリッジCB(第3テープカー
トリッジ)に貼付することにより、キャラクタ列画像の
印刷に関する情報をテープカートリッジCA(第2テー
プカートリッジ)およびテープカートリッジCB(第3
テープカートリッジ)に任意設定情報として保持させる
ことができる。
【0114】また、テープ印刷装置1B(1D、1Fま
たは1:第3テープ印刷装置)では、検出パターン(例
えばP1(□■□□))のパターン画像(第2被検出画
像)を検出し、キャラクタ列(例えば「あいう」)のデ
ータを入力するだけで、キャラクタ列画像の印刷に関す
る情報を改めて設定することなく、第2被検出画像によ
り示される任意設定情報(例えば「ゴシック体」かつ
「斜体」(かつ白抜不適用、強調不適用))に従って、
キャラクタ列画像(「あいう」)を印刷でき(Tb
4)、それをカットすることにより、キャラクタ列画像
ラベルを作成できる。
【0115】なお、この場合、テープ印刷装置1C(1
E、1Fまたは1:第2テープ印刷装置)としては、最
低限、被検出画像を検出し、それと同一画像の第2被検
出画像を印刷するための機能を備えていれば良く、この
意味でテープ印刷装置1Cで良い。また、テープ印刷装
置1B(1D、1Fまたは1:第3テープ印刷装置)と
しては、最低限、被検出画像(第2被検出画像)を検出
し、キャラクタ列画像を印刷するための機能を備えてい
れば良く、この意味でテープ印刷装置1Bで良い。この
ため、第2テープ印刷装置と第3テープ印刷装置とを別
のタイプとして、目的別に使い分けることもできる。す
なわち、テープ印刷装置1C(または1E:第2テープ
印刷装置)とテープ印刷装置1B(または1D:第3テ
ープ印刷装置)の別のタイプとして、目的別に使い分け
ることもできる。
【0116】また、その反面、第2テープ印刷装置と第
3テープ印刷装置を同一のテープ印刷装置1とすること
もでき、1つのテープ印刷装置を用いて、被検出画像の
検出に基づいて、それと同一画像(第2被検出画像)の
印刷およびそれとは別の画像である第2印刷対象画像の
印刷ができる。この場合、テープ印刷装置1C(1E、
1Fまたは1:第2テープ印刷装置)とテープ印刷装置
1B(1D、1Fまたは1:第3テープ印刷装置)に共
通するテープ印刷装置1F(または1)を使用できる。
【0117】なお、ラベル作成方法の面から見ても、本
実施形態と同様に、任意設定情報に、印刷に使用する書
体、装飾、色彩の少なくとも1つを指定する情報が含ま
れることが好ましい。これにより、それらを任意設定情
報として設定し、その任意設定情報を示す被検出画像を
印刷でき、その被検出画像を印刷した検出ラベルを作成
でき、それを貼付することにより、その任意設定情報を
テープカートリッジに保持させることができる。また、
その被検出画像を検出して、その被検出画像に基づく印
刷対象画像を印刷でき、その印刷対象画像を印刷した印
刷対象画像ラベルを作成できる。
【0118】また、本実施形態では、被検出画像は、任
意設定情報を所定のフォーマットでパターン化したパタ
ーン画像であり、そのパターン画像のパターンが、任意
設定情報をコード化したコードを示すパターンであり
(例えば図7(a)の検出パターンP2は4ビットの2
値コード「1010」を示すパターン(■□■□)であ
り)、そのパターン画像を検出可能なようにテープTに
印刷するので、その部分をカットした検出ラベルを任意
のテープカートリッジに貼付することにより、そのパタ
ーン画像のパターンが示すコードとして(2値コードと
して)検出可能な任意設定情報として保持させることが
でき、また、そのパターン画像を検出して、それに基づ
く印刷対象画像を印刷して、印刷対象画像ラベルを作成
できる。また、パターン画像は、コードを単一色により
表現したモノクロパターン画像としているので、モノク
ロ印刷ができ、これにより、テープカートリッジに任意
設定情報を保持させるためのコストを削減できる。
【0119】なお、上述の実施形態では、任意設定情報
をパターン化等することにより、そのパターン等により
任意設定情報を示す被検出画像としたが、任意設定情報
として印刷内容をそのまま示す被検出画像を印刷して、
それを検出してそのまま印刷するようにしても良い。ま
た、上述の実施形態では、テープカートリッジCとして
テープ印刷装置の内部に装着可能なテープカートリッジ
Cの例を挙げたが、例えば図12(a)に示すような大
巻きのテープカートリッジCCや、同図(b)に示すよ
うな多段(複数段)巻きのテープカートリッジCD等を
使用することもできる。
【0120】例えば同図(a)の場合、印刷内容(任意
設定情報)をそのまま被検出画像P4として印刷した検
出ラベルをテープカートリッジCCに貼付し、テープ印
刷装置としては、入力部がほとんどなく、単に被検出画
像P4を検出してそれをそのまま印刷するテープ印刷装
置1Gを使用する、などの応用が考えられる。また、同
図(b)の場合、多段(複数段:図示の例は2段)のテ
ープカートリッジCDの各段のカートリッジに、それぞ
れ別の任意設定情報を示す被検出画像P5、P6等を印
刷した検出ラベルを貼付し、各段のカートリッジ内に収
容されたテープに印刷を行うときには、それぞれの検出
ラベルの被検出画像P5、P6等を検出して、それぞれ
の検出結果に基づいて印刷を行う、などの応用が考えら
れる。
【0121】また、特に図示はしないが、例えばテープ
を詰め替えられる詰め替え式カートリッジで、中身を変
える毎に、それに適合する任意設定情報を示す被検出画
像の検出ラベルに変えたり、または、中身とそれに対応
する検出ラベルとを組み合わせて販売する、などの応用
も考えられる。
【0122】また、上述の印刷内容をそのまま被検出画
像とする例の応用として、例えば「毎度ありがとうご
ざいました。」、「確認済み」、「割れ物注意」な
どの定型メッセージを示すキャラクタ列その他、定型的
なキャラクタ列の画像をそのまま被検出画像として印刷
し、その部分を検出ラベルとすることもできる。また、
1以上の定型キャラクタ列(例えば上記〜の3つ)
を予め登録しておき、登録された定型キャラクタ列のう
ちの1つを指示する指示画像を被検出画像として印刷し
て、その部分を検出ラベルとすることもできる。なお、
前者は被検出画像がキャラクタ画像なので、通常のテー
プ印刷装置で作成でき、その情報は任意設定情報の一種
と見ることができる。また、後者の情報も、前述の文字
装飾等と同様にすればユーザが任意に設定できるので、
任意設定情報の一種と見ることができる。
【0123】すなわち、これらの場合、1以上のキャラ
クタを並べた定型キャラクタ列の画像(定型キャラクタ
列画像)を印刷するためのキャラクタ列情報(任意設定
情報の一種)を示すキャラクタ列情報画像を被検出画像
とする検出ラベルを用意(作成)できる。このため、こ
れらの検出ラベルをテープカートリッジに貼付し、その
検出ラベルの被検出画像を検出可能なテープ印刷装置に
装着すれば、そのテープ印刷装置では、改めて定型キャ
ラクタ列の入力等をすることなく、被検出画像(キャラ
クタ列情報画像)が示すキャラクタ列情報に基づいて、
定型キャラクタ列画像を印刷できる。言い換えれば、上
記の種の検出ラベルを貼付することにより、任意のテー
プカートリッジに、印刷する定型キャラクタ列画像の情
報を検出可能に保持させることができる。
【0124】なお、上記の場合も、被検出画像として印
刷画像の代わりに凹凸画像を採用(形成)しても良い。
また、検出手段としては、前述の実施形態と同様に、例
えば光学的に被検出画像を読取可能(検出可能)な光検
出手段や、被検出画像が凹凸画像のときのその凹凸を検
出する検出手段(凹凸検出手段)などが採用できる。例
えば前者(被検出画像が、印刷または形成された定型キ
ャラクタ列画像)の場合、例えばスキャナ等と同様に画
像そのものを検出できる光検出手段が使用できるし、被
検出画像が凹凸画像であれば、その凹部または凸部の形
状を検出するものでも良い。
【0125】また、後者(被検出画像が、登録された定
型キャラクタ列画像のうちの1を指示する指示画像)の
場合、前述の実施形態と同様に、被検出画像(指示画
像)として、定型キャラクタ列画像の指示を所定のフォ
ーマットでパターン化したパターン画像(例えばバーコ
ード等のパターンにより構成される被検出画像)を採用
でき、この場合の検出手段としては、フォトカプラなど
による光検出手段でも良いし、凹凸画像であれば、プッ
シュ式検出スイッチのスイッチのオンオフ等により凹凸
を検出する機構的な検出手段等でも良い。
【0126】これらの場合、検出ラベルの被検出画像を
検出可能なテープ印刷装置に、その検出ラベルを貼付し
たテープカートリッジを装着するだけで、そのテープ印
刷装置では、検出した被検出画像(指示画像またはその
パターン画像)がキャラクタ列情報として登録された定
型キャラクタ列画像のうちの1を指示するので、そのキ
ャラクタ列情報(指示)に基づいて、指示された定型キ
ャラクタ列画像を印刷できる。
【0127】もちろん、前述の実施形態と同様に、被検
出画像のパターンを、定型キャラクタ列画像の指示情報
をコード化したコードを示すパターンとすることもでき
るし、そのコードを2値コードとしても良い。また、パ
ターン画像のコードを単一色により表現したモノクロパ
ターン画像とすれば、被検出画像をモノクロで作成で
き、キャラクタ列情報画像を保持するためのコスト、特
に検出ラベルを作成するためのコストを削減できる。ま
た、この場合のモノクロパターンも、単一色の有無等に
よる2値コードの他、バーの長さや幅で表現するバーコ
ード等の多数値パターンでも良い。
【0128】上述の例では、定型キャラクタ列画像を印
刷するためのキャラクタ列情報を示すキャラクタ列情報
画像を被検出画像とする検出ラベルをテープカートリッ
ジに貼付している。このため、上述したテープ印刷方法
およびテープ印刷装置では、そのテープカートリッジを
装着し、そのテープカートリッジに貼付された検出ラベ
ルの被検出画像を検出し、被検出画像が示すキャラクタ
列情報に基づいて、テープカートリッジに収容されたテ
ープに、定型キャラクタ列画像を印刷する。すなわち、
テープカートリッジを装着するだけで、改めて定型キャ
ラクタ列を入力等しなくても、貼付された検出ラベルの
被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づいて、収容さ
れたテープに定型キャラクタ列画像を印刷できる。
【0129】なお、被検出画像が定例キャラクタ列画像
の場合(そのまま被検出画像を印刷する場合)、キャラ
クタ列等を入力するための(キーボード等の)入力手段
を省略できる(入力手段が不要になる)。また、被検出
画像が指示画像の場合でも、予め定例キャラクタ列画像
を登録(記憶:例えばROM等に記憶して搭載)してお
くことにより、同様に入力手段を省略できる(入力手段
が不要になる)。もちろん、上述の例において、定型キ
ャラクタ列画像が印刷された部分を切り離す(カットす
る)ことにより、定型キャラクタ列画像が印刷されたラ
ベルを作成できる。
【0130】また、前述の「毎度ありがとうございま
した。」、「確認済み」、「割れ物注意」などの定
型メッセージを定型キャラクタ列画像として何回も印刷
して、その定型キャラクタ列画像(定型メッセージ)の
部分をラベルとして切り離し、所望の箇所(あるいは商
品等)に貼り付けたい場合もある。このような場合、例
えば図12で前述の(入力部がほとんどない)テープ印
刷装置1Gにおいて、上記のような定型メッセージを印
刷し、印刷したテープを印刷前のテープカートリッジC
Cと同様の大巻き(例えば100mm巻き)のリール
(またはそれを収容するテープカートリッジ)として巻
き取っておけば、必要な枚数分だけ定型メッセージの部
分を切り取るだけで、その定型メッセージのラベルを作
成できる。なお、ここでは、入力側および出力側を大巻
きのリール(またはテープカートリッジ)としたが、一
方または両方を通常サイズの(小型の)ものとしても同
様に利用できる。
【0131】上記の例の場合、定型キャラクタ列画像が
印刷されたテープを巻き取るので、定型キャラクタ列画
像の印刷から巻き取りを複数回繰り返すことにより、同
一の定型キャラクタ列画像を連続して複数回印刷したテ
ープを得ることができる。すなわち、定型キャラクタ列
画像を1つずつ切り離す(カットする)だけで、同一の
定型キャラクタ列画像を印刷したラベルを連続して作成
できるテープを得ることができる。また、前述と同様
に、例えばテープ詰め替え式カートリッジで、中身を変
える毎に、それに適合するキャラクタ列情報(任意設定
情報)を示す被検出画像の検出ラベルに変えたり、また
は、中身とそれに対応する検出ラベルとを組み合わせて
販売する、などの応用も考えられる。
【0132】また、上述した各例では、被検出画像を印
刷または形成した検出ラベルをテープカートリッジ(の
カートリッジケースの表面)に貼付することにより、被
検出画像を検出可能に保持(すなわち任意設定情報やキ
ャラクタ列情報を検出可能に保持)したが、検出ラベル
ばかりでなく、例えば同様に被検出画像を印刷または形
成したプラスティックや厚紙等から成る板(検出板)を
テープカートリッジのカートリッジケースの表面に取り
付けても良い。すなわち、何らかの部材の表面に被検出
画像を検出可能に印刷または形成し、それをカートリッ
ジケースの表面に付属させることにより、テープカート
リッジに被検出画像(すなわち任意設定情報やキャラク
タ列情報)を検出可能に保持させることができる。さら
には、部材を用いず、直接、カートリッジケースの表面
に被印刷画像を印刷または形成しても、同様に、任意設
定情報やキャラクタ列情報を検出可能に保持させること
ができる。
【0133】もちろん、上述した各例以外にも、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0134】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープカートリ
ッジによれば、印刷する定型キャラクタ列の画像の情報
を検出可能に保持でき、本発明のテープ印刷方法および
テープ印刷装置によれば、そのテープカートリッジを装
着するだけで、改めて定型キャラクタ列の入力等をする
ことなく、収容されたテープに定型キャラクタ列画像を
印刷でき、本発明のラベル作成方法によれば、それらに
より、定型キャラクタ列の画像を印刷したラベルを作成
できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープカートリッ
ジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成
方法を適用したテープ印刷装置の外観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置に対応する開蓋状態の外
観斜視図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図で
ある。
【図4】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のテープ印刷装置のイメージ化および
任意設定情報の説明図である。
【図6】パターン設定およびそれに基づくパターン印刷
のための表示画面およびその表示画面上での操作の一例
を示す説明図である。
【図7】パターン設定に基づくパターン印刷について
の、図5のイメージ化によるイメージ図である。
【図8】パターン検出に基づくテキスト印刷のときの印
刷処理を示すフローチャートである。
【図9】パターン検出に基づくテキスト印刷について
の、図7と同様のイメージ図である。
【図10】パターン検出に基づくパターン印刷のときの
パターン印刷処理を示すフローチャートである。
【図11】パターン検出に基づくパターン印刷について
の、図7と同様のイメージ図である。
【図12】本発明の応用例の説明図である。
【符号の説明】
1、1A〜1G …… テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 41 表示画面 200 制御部 270 駆動部 C、CA〜CD …… テープカートリッジ P1〜P3 …… 検出パターン P4〜P6 …… 被検出画像 R インクリボン T、Ta1〜Ta2、Tb1〜Tb4 …… テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 3/36 - 3/37 B41J 15/04 - 15/16 B41J 21/00 G09F 3/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出画像を所定の検出手段により検出
    可能に保持するテープカートリッジであって、 前記被検出画像は、1以上のキャラクタを並べた定型キ
    ャラクタ列の画像を印刷するためのキャラクタ列情報を
    示すキャラクタ列情報画像であり、かつ、前記定型キャ
    ラクタ列画像と同一画像であることを特徴とするテープ
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記被検出画像は、カートリッジケース
    に付属させた部材の表面に印刷または形成された画像で
    あることを特徴とする、請求項に記載のテープカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジケースに付属させた部
    材は、前記カートリッジケースの表面に貼付されたラベ
    ルであることを特徴とする、請求項に記載のテープカ
    ートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジケースに付属させた部
    材は、前記カートリッジケースの表面に取り付けられた
    板であることを特徴とする、請求項に記載のテープカ
    ートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記被検出画像は、カートリッジケース
    の表面に印刷または形成された画像であることを特徴と
    する、請求項に記載のテープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしのいずれかに記載のテ
    ープカートリッジを装着するテープカートリッジ装着手
    段と、 前記テープカートリッジに保持された被検出画像を検出
    する検出手段と、 その被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づいて、前
    記テープカートリッジに収容されたテープに、定型キャ
    ラクタ列画像を印刷するキャラクタ列画像印刷手段と、
    を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記定型キャラクタ列画像が印刷された
    テープを巻き取るテープ巻き取り手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする、請求項に記載のテープ印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記定型キャラクタ列画像が印刷された
    部分を切り離すテープ切断手段をさらに備えたことを特
    徴とする、請求項に記載のテープ印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないしのいずれかに記載のテ
    ープカートリッジを装着するテープカートリッジ装着工
    程と、前記テープカートリッジに保持された被検出画像
    を検出する検出工程と、 その被検出画像が示すキャラクタ列情報に基づいて、定
    型キャラクタ列画像を印刷するキャラクタ列画像印刷工
    程と、を備えたことを特徴とするテープ印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記定型キャラクタ列画像が印刷され
    たテープを巻き取るテープ巻き取り工程をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項に記載のテープ印刷方法。
  11. 【請求項11】 請求項に記載のテープ印刷方法の各
    工程と、 前記定型キャラクタ列画像が印刷された部分を切り離す
    テープ切断工程と、を備えたことを特徴とするラベル作
    成方法。
JP2000119224A 2000-04-20 2000-04-20 テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法 Expired - Fee Related JP3358614B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000119224A JP3358614B2 (ja) 2000-04-20 2000-04-20 テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法
US09/826,408 US20010035964A1 (en) 2000-04-20 2001-04-03 Tape cartridge, tape printing method, tape printing apparatus, and label-producing method
KR10-2001-0021344A KR100460161B1 (ko) 2000-04-20 2001-04-20 테이프 카트리지, 테이프 인쇄 방법, 테이프 인쇄 장치 및라벨 작성 방법
CNB011207663A CN1184081C (zh) 2000-04-20 2001-04-20 条带盒、条带打印方法、条带打印装置以及标签制作方法
HK02103858.3A HK1042068A1 (zh) 2000-04-20 2002-05-22 條帶盒、條帶打印方法、條帶打印裝置以及標簽製作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000119224A JP3358614B2 (ja) 2000-04-20 2000-04-20 テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002236304A Division JP2003145844A (ja) 2002-08-14 2002-08-14 テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001301237A JP2001301237A (ja) 2001-10-30
JP3358614B2 true JP3358614B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=18630245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000119224A Expired - Fee Related JP3358614B2 (ja) 2000-04-20 2000-04-20 テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3358614B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213462A (ja) * 2007-02-09 2008-09-18 Brother Ind Ltd テープ印刷装置、テープ印刷プログラム及びテープカセット

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605851U (ja) * 1983-06-24 1985-01-16 東芝テック株式会社 ラベルプリンタ
JPS6413347U (ja) * 1987-07-16 1989-01-24
JPH08197781A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Max Co Ltd テープレタリング装置
JP3247585B2 (ja) * 1995-07-27 2002-01-15 セイコーエプソン株式会社 テープカートリッジおよびテープライタ
JP4521890B2 (ja) * 1998-06-24 2010-08-11 カシオ計算機株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001301237A (ja) 2001-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5920684A (en) Hand-held label printer with dedicated function keys for creating and altering labels
US20020093859A1 (en) Character processing method and apparatus and storage medium
US5967675A (en) Printing apparatus
US20020197090A1 (en) Tape printing apparatus and image forming method and label producing method for the tape printing apparatus
EP0947338B1 (en) Print image-forming method and device and printing apparatus incorporating the device
US6247860B1 (en) Image-printing method and device
US5885012A (en) Printing apparatus
KR100360961B1 (ko) 테이프 인쇄 장치 및 테이프 인쇄 방법
US5704722A (en) Printing device
JP3667133B2 (ja) 画像表示装置及びその装置を備えた電子機器並びに画像表示方法
JP2000211199A (ja) テ―プ印刷装置およびその制御方法
JPH07125338A (ja) テープ印刷装置
US8339651B2 (en) Printer and computer-readable recording medium storing printing program
JP3358614B2 (ja) テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法
US6296406B1 (en) Label-making apparatus and method
KR100460161B1 (ko) 테이프 카트리지, 테이프 인쇄 방법, 테이프 인쇄 장치 및라벨 작성 방법
JP3381707B2 (ja) テープ印刷装置およびテープカートリッジ並びにテープ印刷方法
US20020178189A1 (en) Text control method and apparatus
EP0573261B1 (en) Printer capable of printing characters within frame
US6587216B1 (en) Image-forming method and device
EP0656594B1 (en) Word processor
JP2003145844A (ja) テープカートリッジ、テープ印刷方法、テープ印刷装置並びにラベル作成方法
JP3254653B2 (ja) テープ印刷装置
JP2003103864A (ja) ラベル作成装置およびラベル作成方法並びに記憶媒体
JP3554210B2 (ja) テープ印刷装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111011

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131011

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees