JPH08183204A - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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JPH08183204A
JPH08183204A JP32808994A JP32808994A JPH08183204A JP H08183204 A JPH08183204 A JP H08183204A JP 32808994 A JP32808994 A JP 32808994A JP 32808994 A JP32808994 A JP 32808994A JP H08183204 A JPH08183204 A JP H08183204A
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tape cassette
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泰彦 岩根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットの脱着時の操作スペースが少
なく多種多様の機器への一体化に好適な薄型のテープ印
字装置を提供すること。 【構成】 本体2の前面3に開設したカセット挿入口4
と、少なくともプラテンローラ60とプラテンローラ6
0を回転駆動させるプラテン駆動ギア63とを具備する
テープカセット7がその側面から着脱され得るようにカ
セット挿入口4に連通するカセット装着部5と、テープ
状記録媒体6に印字を行う印字ヘッド21と、プラテン
駆動ギア63を介してプラテンローラ60を駆動する駆
動モータ10とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル等のテープ状記
録媒体に比較的簡単な文字、図形、記号等を印字するテ
ープ印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば感熱紙あるいは樹脂フィル
ム等からなるラベルと称されるテープ状記録媒体に、名
称等の比較的簡単な文字、記号、図形等を印字すること
のできるテープ印字装置が提案されている。
【0003】このような従来からあるテープ印字装置と
しては、例えば特開平5−185707号公報に記載さ
れているように、文字、記号、図形等を入力するための
文字入力キー、印字キー、各種のファンクションキー等
が設けられた操作部、入力された文字等を表示するため
の液晶素子等からなる表示部およびテープ状記録媒体を
内部に収納したテープカセットを収納するカセット収納
部を具備しており、入力された印字データに基づいて、
サーマルヘッド等の印字ヘッドを用いてテープ状記録媒
体を搬送しながら記録媒体に印字を施すように構成され
ている。
【0004】そして、印字の終了したテープ状記録媒体
は、テープ印字装置の外部に送出され、操作者により切
断されることにより、所望の文字、記号、図形等を印字
した記録媒体が得られるようにされている。この印字が
終了して切断されたテープ状記録媒体は、ビデオカセッ
トの背部あるいは表面に貼着されビデオカセットのイン
デックス等として用いられている。
【0005】このようなテープ印字装置に用いられるテ
ープ状記録媒体は、記録媒体が感熱紙の場合は単独でケ
ースの内部に収納されてテープカセットとされ、記録媒
体が樹脂フィルム等のそれ自身が発色しない場合にはイ
ンクリボンとともにケースの内部に収納されてテープカ
セットとされ、使用に供する分(長さ)だけテープカセ
ット内から繰り出されて印字されるものであり、このテ
ープカセットは、テープ印字装置の印字部に設けられた
カセット収納部に装着されて使用されるものである。
【0006】また、テープカセットのテープ印字装置へ
の着脱は、テープ印字装置の表面(上面)に設けられた
カセット収納部のカバーを開状態とすることにより行わ
れるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のテープ印字装置においては、単独での使用を前
提として形成されており、カセット収納部のカバーを開
状態とすることによりテープカセットのテープ印字装置
への着脱が行われるようにされている。このため、テー
プカセットのテープ印字装置への着脱は、カバーを開け
るスペースのある場所で行う必要があり、例えばラック
等の内部にテープ印字装置を収納した状態では、カバー
を開閉するための操作スペースを確保することができ
ず、結果としてテープカセットのテープ印字装置への着
脱を行うことができないという問題点があった。
【0008】また、近年においては、テープ印字装置を
用いてビデオテープに記録した内容を表記した表題等を
テープ状記録媒体に印字し、この印字が施された記録媒
体をビデオカセットに貼り付けるという使用方法が増加
しており、テープ印字装置をビデオカセットテープレコ
ーダ(VTR)に一体構成としたものが求められてい
る。
【0009】しかしながら、上述したように、テープカ
セットのテープ印字装置への着脱のためにはカバーを開
状態とする必要があり、ラック等の内部に収納されて用
いられるVTRにテープ印字装置を搭載(一体化)する
場合に、VTRの上面にテープ印字装置を配置すること
ができず、このため、VTRの直立している前面にテー
プ印字装置を配設し、VTRの前面でカバーを開閉させ
る構成とすると、VTRの前面に対するテープ印字装置
の取付面積が大きくなり、VTRの高さが高くなってV
TR自体が大型化してしまうという問題点があった。
【0010】そこで、テープカセットの脱着時の操作ス
ペースが少なく多種多様の機器への一体化に好適な薄型
のテープ印字装置が望まれている。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、テープカセットの脱着時の操作スペースが少な
く多種多様の機器への一体化に好適な薄型のテープ印字
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のテープ印字装置は、テー
プ状記録媒体が内部に収納されたテープカセットを本体
に装着し印字ヘッドにより前記テープ状記録媒体に印字
を施すテープ印字装置であって、前記本体の前面に開設
したカセット挿入口と、少なくともプラテンローラとプ
ラテンローラを回転駆動させるプラテン駆動ギアとを具
備するテープカセットがその側面から着脱され得るよう
に前記カセット挿入口に連通するカセット装着部と、前
記テープ状記録媒体に印字を行う印字ヘッドと、前記プ
ラテン駆動ギアを介してプラテンローラを駆動する駆動
モータとを有することを特徴としている。
【0013】そして、請求項2に記載の本発明のテープ
印字装置は、請求項1において、前記カセット装着部に
対する前記テープカセットの装着動作に連動して、前記
印字ヘッドを前記テープカセットのプラテンローラにテ
ープ状記録媒体を介して当接可能とするヘッド駆動機構
を設けたことを特徴としている。
【0014】さらに、請求項3に記載の本発明のテープ
印字装置は、請求項1または請求項2において、前記テ
ープカセットを前記カセット装着部に対して装着した場
合に、前記テープカセットのプラテン駆動ギアに接続さ
れ前記駆動モータの駆動力を前記プラテン駆動ギアに伝
達可能な駆動力伝達機構を設けたことを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載の本発明
のテープ印字装置によれば、テープカセットは、テープ
印字装置の前面に開設したカセット挿入口を介してテー
プカセットの側面側から着脱することができるので、テ
ープ印字装置の前面の高さが低い薄型のものとすること
ができるとともに、少ない操作スペースでテープカセッ
トの着脱を行うことができる。
【0016】また、請求項2に記載の本発明のテープ印
字装置によれば、ヘッド駆動機構は、テープカセットを
カセット装着部に装着することにより、印字ヘッドをテ
ープカセットのプラテンローラにテープ状記録媒体を介
して当接させることができる。
【0017】さらに、請求項3に記載の本発明のテープ
印字装置によれば、テープカセットをカセット装着部に
装着することにより、駆動力伝達機構がプラテンローラ
を回転駆動するためのプラテン駆動ギアと接続され、プ
ラテンローラに駆動モータの駆動力を伝達させることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0019】まず、本実施例のテープ印字装置の概略構
成を図1により説明する。
【0020】図1は本発明に係るテープ印字装置の一実
施例の全体構成を示す斜視図である。
【0021】図1に示すように、本実施例のテープ印字
装置1は、箱形に形成された本体2を有している。この
本体2の側面の内の図1において左手前に示す一側面
は、操作側となる前面3とされており、この前面3に
は、正面矩形形状のカセット挿入口4がその長手方向を
本体2の前面3の長手方法と平行にして開設されてい
る。そして、本体2の内部には、図1において想像線に
て示すカセット装着部5がカセット挿入口4に連通する
ようにして設けられている。
【0022】そして、テープ状記録媒体6が内部に収納
され、その一端が外部に導出可能とされたテープカセッ
ト7は、図1において矢印Aおよび矢印Bにて示すよう
に、本体2の前面3に形成されたカセット挿入口4を介
してカセット装着部5に装着可能とされている。つま
り、本実施例のテープ印字装置1は、本体2の前面3か
らテープカセット7の着脱が行われるように構成されて
いる。なお、図1において矢印Aは、テープカセット7
のカセット装着方向を示し、矢印Bはテープカセット7
のカセット取出方向を示している。
【0023】また、本実施例におけるテープ印字装置1
は、後述するビデオカセットテープレコーダ(VTR)
72に搭載されて用いられるようになっている。
【0024】つぎに、本実施例のテープ印字装置につい
て図2から図5により詳しく説明する。
【0025】図2から図4は本発明に係るテープ印字装
置の一実施例を詳示するものであり、図2は要部の一部
切断平面図であり、図3は図2の一部を省略した要部の
正面図であり、図4は図2の一部を省略した要部の内部
構成を示す左側面図であり、図5は一部を省略した要部
の内部構成を示す平面図である。
【0026】図2から図4に示すように、本実施例のテ
ープ印字装置1は、上下1対とされ平面略四角形状で全
体として略箱形に形成された本体2を有している。そし
て、本体2の側面の内の図2において下方に示す一側面
は、操作側となる前面3とされており、この前面3にカ
セット挿入口4が開設されている。このカセット挿入口
4は、図3に示すように、正面矩形形状に形成されてお
り、その長手方向を本体2の前面3の長手方法と平行に
して開設されている。さらに、本体2の内部には、カセ
ット挿入口4に連通するようにして前面3側が開放のカ
セット装着部5を構成する内ケース8が配設されてい
る。
【0027】図2から図5に示すように、本体2の内部
の底面9の奧側右方には、駆動モータ10がその出力軸
10aを下方に向けて配設されており、この出力軸10
aには、駆動ギア11が取着されている(図4)。この
駆動ギア11は、駆動ギア11より前面3側に位置する
ようにして底面9に回転自在に支持された大小2つのギ
アを有する2段ギアからなる入力ギア12に接続(噛
合)されており、この入力ギア12は、入力ギア12よ
り前面3側に位置するようにして底面9に回転自在に支
持された大小2つのギアを有する2段ギアからなる第1
中間ギア13に接続(噛合)されている。さらに、第1
中間ギア13は、第1中間ギア13より前面3側に位置
するようにして底面9に回転自在に支持された第2中間
ギア14に接続(噛合)されており、この第2中間ギア
14は、第2中間ギア14より前面3側に位置するよう
にして底面9に回転自在に支持された出力ギア15に接
続(噛合)されている。そして、駆動ギア11に接続さ
れた各ギア12,13,14,15は、底面9を前面3
側に向かって略一列状に配置されており、駆動モータ1
0の駆動力が順次伝達されてるようになっている。ま
た、出力ギア15は、カセット装着状態において、テー
プカセット7に配設された後述するプラテン駆動ギア6
3に接続し得るようになっている。
【0028】前記入力ギア12、第1中間ギア13、第
2中間ギア14および出力ギア15により本実施例の駆
動力伝達機構16が形成されている。
【0029】また、前記駆動モータ10、駆動力伝達機
構16と、テープカセット7に配設された後述するプラ
テンローラ60およびプラテン駆動ギア63により本実
施例のテープ走行機構81が構成されている。
【0030】前記出力ギア15の左方には、底面9に立
設された支軸17に長手方向略中央部が回動自在に支持
されたヘッドレバー18が配設されている。このヘッド
レバー18は、略平板状に形成されており、底面9と略
平行に延在するように配設されている。さらに、ヘッド
レバー18は、支軸17を中心として本体2の前面3側
に位置する前アーム19と、本体2の奧側に位置する後
アーム20とを有しており、その長手方向を図2におい
て上下方向に示す前後方向に向けて配設され、支軸17
を中心として回動自在とされている。
【0031】前記ヘッドレバー18の前アーム19の自
由端側の上面には、印字ヘッドとしての複数の発熱素子
(図示せず)を整列配置させたサーマルヘッド21が配
設されている。このサーマルヘッド21は、支軸17を
中心としたヘッドレバー18の回動動作により、カセッ
ト装着状態において、テープカセット7に配設された後
述するプラテンローラ60の外周面にテープ状記録媒体
6を介して接離し得るようになっている。また、ヘッド
レバー18の後アーム20の自由端近傍の下面には、係
止ピン22が底面9に向かって立設されている。
【0032】図2および図5に示すように、ヘッドレバ
ー18の奧側には、ヘッドレバー18に取着されたサー
マルヘッド21を、カセット装着状態において、テープ
カセット7に配設された後述するプラテンローラ60に
対して接離するように動作させるための平板状のヘッド
レバー駆動アーム23が配設されている。このヘッドレ
バー駆動アーム23は、底面9と略平行に延在するよう
にして底面9の左方奧側に立設された回転支軸24に基
端部が回動自在に支持されており、その自由端は、ヘッ
ドレバー18の後アーム20の自由端の下方に位置する
ようにして配設されている。
【0033】前記ヘッドレバー駆動アーム23の自由端
近傍には、ヘッドレバー18の後アーム20の自由端側
の下面に立設されているピン22が嵌合され、支軸17
を中心としたヘッドレバー18の回動範囲を拘束するた
めの略円弧状の長孔25が形成されている。さらに、ヘ
ッドレバー駆動アーム23の長手方向略中央部には、図
2および図5において右方に向かって延出されたサブア
ーム26が形成されており、このサブアーム26の先端
部の上面には、コロ状の回転自在なカムフォロア27が
配設されている。このカムフォロア27は、カセット装
着状態において、テープカセット7の後述するカム面6
5に当接してヘッドレバー駆動アーム23を回転支軸2
4を中心として図2および図5において時計方向に回動
し得るようにされている。また、ヘッドレバー駆動アー
ム23の長手方向略中央部の左側上面には、ばね支持部
28が立設されており、このばね支持部28の前方端縁
には、ねじりコイルばね29が当接するようにして係止
されている。
【0034】前記ねじりコイルばね29の図2および図
5において下方に示す一端は、ヘッドレバー18を時計
方向に付勢し得るように、ヘッドレバー18の後アーム
20の先端部の右側面に当接するようにして係止されて
おり、ねじりコイルばね29の図2および図5において
上方に示す他端は、ヘッドレバー駆動アーム23のサブ
アーム26の基端部より本体2の奧側に立設された係止
突起30の前方端縁に当接するようにして係止されてい
る。
【0035】前記ヘッドレバー駆動アーム23の基端部
近傍には、図2および図5に示すように、板厚方向に貫
通する貫通孔31が形成されており、この貫通孔31に
は、ヘッドレバー駆動アーム23を回転支軸24を中心
として図2および図5において常に反時計方向へ付勢す
る付勢ばね32の一端が係止されている。この付勢ばね
32の他端は、底面9に配設されたばね係止体33(図
2)に係止されている。
【0036】前記ヘッドレバー18、ヘッドレバー駆動
アーム23、カムフォロア27およびねじりコイルばね
29により本実施例のヘッド駆動機構80が構成されて
いる。
【0037】すなわち、本実施例においては、カムフォ
ロア27を図2および図5において左方に移動させるこ
とにより、ヘッドレバー駆動アーム23は、回転支軸2
4を中心として図2および図5において時計方向に回転
させ、このヘッドレバー駆動アーム23の時計方向の回
転に伴ってねじりコイルばね29の図2および図5にお
いて下方に示す一端がヘッドレバー18の後アーム20
の先端(自由端)を図2および図5において左方に移動
させ、これにより、ねじりコイルばね29のばね力をも
ってヘッドレバー18が支軸17を中心として図2およ
び図5において反時計方向に回転し得るように構成され
ている。
【0038】図2に示すように、出力ギア15の右方に
は、カセット装着状態におけるテープカセット7の位置
決め等に用いられる略円柱状の係合突起34が立設され
ており、底面9の前面3側の左端部近傍には、テープ状
記録媒体6を所望の長さで切断するためのテープ切断機
構35が配設されている。
【0039】図2に示すように、テープ切断機構35
は、切断基体36と、この切断基体36を動作させるカ
ッターレバー37とを有している。そして、切断基体3
6は、底面9に回転自在に支持された平面略円形の基部
38を有しており、この基体38の外周面には、テープ
状記録媒体6を略長手方向と直交する方向に切断するた
めの切断刃39が、カセット装着状態において、テープ
カセット7の側面に設けられた後述する刃受部66に臨
むようにして配設されている。そして、基体38の外周
面は、カセット装着状態におけるテープカセット7の側
面から離間した位置に配設され、テープカセット7から
繰り出される印字後のテープ状記録媒体7の走行を阻害
しないようにされている。さらに、底面9と対向する基
体38の端面には、略扇形に形成されたカッター駆動ギ
ア40が基体38と同軸状に取着されている。
【0040】前記カッターレバー37は、本体2の底面
9の前面側左端部に回転自在に支持されており、このカ
ッターレバー37には、本体2の外方に突出し人手によ
り操作される操作アーム41と、前記カッター駆動ギア
40と噛合するギア部42が形成されている。
【0041】すなわち、本実施例においては、カッター
レバー37の操作アーム41を図2において手前側に引
く(半時計方向に回転させる)ことにより、カッターレ
バー37のギア部42が図2において反時計方向に回転
し、このギア部42に接続されたカッター駆動ギア40
が図2において時計方向に回転し、カッター駆動ギア4
0に同軸状に取着された切断刃39が図2において時計
方向に回転し、カセット装着状態において、テープカセ
ット7の側面に設けられた刃受部66に向かって移動し
てテープ状記録媒体7を所望の長さで切断し得るように
構成されている。
【0042】前記駆動力伝達機構16の上方には、前面
3側が開放のケース状に形成されたカセット装着部5と
しての内ケース8がカセット挿入口4に連通するように
して配設されている。この内ケース8は、前記各部の動
作と干渉しないようにして底面9に立設された図示しな
い複数の支持リブにより底面9の上方に支持されてお
り、カセット装着状態において、テープカセット7の下
面を支持するとともに案内を兼ねた底板43と、カセッ
ト装着状態においてテープカセット7の左右の側面の位
置決めと案内とを兼ねた左側板44および右側板45
と、奧板46と、天板47とから構成されており、前記
各板43,44,45,46,47は、本体2の底板9
に配設されている各部およびテープカセット7の後述す
る各部の動作と干渉しないように所望の部位が開放され
ている。
【0043】なお、カセット装着部5としての内ケース
8を構成する天板47および右側板45は、本体2の上
面および右側面を用いてもよく、特に、本実施例の構成
に限定されるものではない。さらに、内ケース8は、本
体2の上面に取着してもよく、本体2の内部の底面9に
配設された各部の動作と干渉しない構成であれば、特
に、本実施例の構成に限定されるものではない。
【0044】また、図示しない印字情報を手動入力する
操作部48、印字情報を記憶する印字情報記憶部50、
印字情報に基づいてサーマルヘッド21に配設された発
熱素子を選択的に発熱させるとともに駆動モータ10を
制御する印字制御部51および印字情報を表示する表示
部49等は、本実施例においては、本実施例のテープ印
字装置1を搭載した後述するVTR72に設けられてい
る。そして、印字制御部51は、図示しないCPU、メ
モリ等により構成されている。
【0045】図6は本実施例のテープ印字装置1の変形
例を示すものであり、本実施例のテープ印字装置1a
は、単独使用を可能とする場合を示しており、図6に示
すように、テープ印字装置1aに対する印字情報を手動
入力する操作部48および入力された文字等を表示する
ための液晶素子等からなる印字情報を表示する表示部4
9等を本体2aの前面3に配設し、図6に想像線にて示
すように、本体2aの内部に、テープ印字装置に対する
印字情報を記憶する印字情報記憶部50および印字情報
に基づいてサーマルヘッド9に配設された発熱素子を選
択的に発熱させるとともに駆動モータ10を制御する印
字制御部51を設ける構成となっている。その他の構成
は前述した実施例のテープ印字装置1と同様とされてい
る。
【0046】なお、テープ印字装置1を、例えばVTR
等の他の機器と一体化する場合には、他の機器の本体が
テープ印字装置1の本体2を兼用する構成としてもよ
い。
【0047】つぎに、本実施例のテープ印字装置に用い
るテープカセットについて図7および図8により説明す
る。
【0048】図7は本発明に係るテープ印字装置に用い
られるテープカセットの一実施例の要部を上蓋ケースの
大部分を取り除いて示す平面図であり、図8はプラテン
ローラ側からみた左側面図である。
【0049】図7および図8に示すように、本実施例の
テープカセット7は、上下1対とされた上蓋ケース52
と下蓋ケース53とからなる平面略矩形のカセット本体
54を有している。このカセット本体54の図7におい
て上方に示す内部には、テープリール55が回転可能に
支持されている。
【0050】前記テープリール55は、図8に示すよう
に、円筒形状に形成された装着基部56を有しており、
この装着基部56の外周面の両端部近傍には、相互に平
行に延在する平面円形のフランジ部57が装着基部56
の軸心方向に対して直交するようにして形成されてい
る。そして、フランジ57間に位置する装着基部56の
外周面にテープ状記録媒体6が巻回されるようになって
いる。
【0051】前記カセット本体54の側面の内、図7に
おいて左方に示す左側面の下方側には、テープ状記録媒
体6の一端(自由端)側をカセット本体54の内部から
外部にむかって排出するためのテープ出口58が開設さ
れている。
【0052】前記テープ出口58の図7において上方に
示す長手方向一端側の近傍には、テープ状記憶媒体7を
案内するテープガイド59が配設されており、図7にお
いて下方に示す長手方向他端側には、回転自在に支持さ
れたプラテンローラ60がその外周面の一部をテープ出
口58から外部に突出するようにして配設されている。
【0053】前記テープガイド59は、図8に示すよう
に、円筒形状に形成された基部61を有しており、この
基部61の外周面の両端部近傍には、相互に平行に延在
する平面円形のフランジ体62が基部61の軸心方向に
対して直交するようにして形成されている。そして、フ
ランジ体62間に位置する基部61の外周面がテープ状
記録媒体6と当接してテープ状記録媒体6の案内となる
ようにされている。このテープガイド59は、カセット
本体54に回転自在に支持するようにしてもよく、特
に、本実施例の構成に限定されるものではない。また、
本実施例のテープガイド59は、テープ状記憶媒体6の
テープ幅に応じてフランジ体62間の距離の異なるもの
が必要に応じて交換可能とされている。つまり、テープ
ガイド59を交換することにより、1つのテープカセッ
ト7でテープ幅の異なる多種類のテープ状記憶媒体6と
対応し得るように構成されている。
【0054】前記プラテンローラ60は、少なくとも外
周面がゴム等のゴム様弾性体により形成されたゴムロー
ラとされており、カセット装着状態において、前記テー
プ印字装置1のサーマルヘッド21がテープ状記録媒体
6を介して当接し得るようになっている。このサーマル
ヘッド21とプラテンローラ60との当接部位が印字位
置とされている。そして、プラテンローラ60の下部に
は、プラテンローラ60を回転駆動させるためのプラテ
ン駆動ギア63がプラテンローラ60と一体回転するよ
うに、プラテンローラ60に同軸に取着されており、こ
のプラテン駆動ギア63は、カセット装着状態におい
て、前記テープ印字装置1に配設された出力ギア15と
接続(噛合)可能とされている。
【0055】そして、テープリール55の外周面に巻回
されたテープ状記録媒体6の一端(自由端)は、テープ
ガイド59を経由してテープ出口58から外部に引き出
され、テープ出口58から外部に突出しているプラテン
ローラ60の外周面上を通過する図7において矢印Cに
て示すテープ走行方向に沿って導出されるようになって
いる。
【0056】前記カセット本体54の下蓋ケース53の
略中央部の下面には、略馬蹄形状に形成された弾性を有
する突起体64がカセット本体54の下面側に露出する
ようにして設けられている。この突起体64は、カセッ
ト装着状態において、テープ印字装置1の係合突起34
の外周面に嵌合され、カセット装着部5に装着したテー
プカセット7の位置決めと、カセット装着部5に対する
テープカセット7の装着終了を操作人に体感させるクリ
ック感を付与するように構成されている。
【0057】前記カセット本体54の下蓋ケース53の
図7において上部左方示す角部には、カム面65が凹設
されている。このカム面65は、ヘッド駆動機構80を
動作させる駆動源となるものであり、テープカセット7
をテープ印字装置1のカセット装着部5に押し込むにし
たがって、テープ印字装置1のカムフォロア27を図2
において左方に移動にさせるように形成されている。
【0058】前記カセット本体54の側面の内、図7に
おいて左方に示す左側面の下端近傍には、テープ切断時
にテープ切断機構35の切断刃39を受ける刃受部66
が切断刃39の刃先の移動方向に対向するようにして設
けられている。なお、刃受部66を硬質ゴム等により形
成し、カセット本体54に取着する構成としてもよい。
【0059】前記カセット本体54の上面および下面の
図7において下方に示す手前側には、カセット装着時に
操作人が指で摘むための平面略半円形状の操作用凹部6
7が凹設されている(図1参照)。
【0060】つぎに、本実施例のテープカセットに用い
るテープ状記録媒体について図9および図10により説
明する。
【0061】図9は本発明に係るテープ印字装置に用い
られるテープカセットの内部に収納されるテープ状記録
媒体の一実施例を示す斜視図であり、図10はテープ状
記録媒体の巻回状態を説明する説明図である。
【0062】図9に示すように、本実施例のテープ状記
録媒体6は、熱を付与することにより発色する連続体状
の長尺の感熱紙68の一方の面に、適宜な粘着剤からな
る粘着剤層69が形成されており、この粘着剤層69の
表面には、剥離紙70が貼付されている。
【0063】前記剥離紙70は、例えばビデオカセット
のラベル貼着部に貼着される長さ等の切断長さより狭い
所望の間隔で切断され、いわゆるハーフカットと称され
る切断部71が形成されている。
【0064】すなわち、本実施例のテープ状記録媒体6
は、剥離紙70の切断部71の位置で感熱紙68側に折
り曲げることにより、剥離紙70の切断部71が粘着剤
層69から容易に剥離することができる。
【0065】図10に示すように、テープ状記録媒体6
は、感熱紙68を外側に向けて巻回されるようになって
いる。
【0066】また、テープ状記録媒体の内周側(テープ
リール側終端部)の感熱紙68の表面に、テープ状記録
媒体6の終端が近いことを操作人に認識させるためのメ
ッセージあるいはエンドマークからなる終端表示部(図
示せず)を印刷などにより設けることにより、テープ状
記録媒体6がテープカセット7の内部から引き出された
場合に、テープ状記録媒体6の終端が近いことを操作人
に容易に認識させ、印字動作の途中でテープ状記録媒体
6がなくなるのを防止することができる。
【0067】つぎに、本実施例のテープ印字装置を搭載
したVTRを図11により説明する。
【0068】図11は本発明に係るテープ印字装置を搭
載したVTRのカセット装着状態を示す斜視図である。
【0069】図11に示すように、本実施例のVTR7
2においては、装置本体72aの操作側となる直立して
いる装置前面73に図示しないビデオカセットが装着さ
れるビデオカセット挿入口74が配設されており、この
ビデオカセット挿入口74の右方に位置させるようにし
て前述したテープ印字装置1が配設されている。この装
置前面73には、テープ印字装置1に対する印字情報を
手動入力可能とする操作部48を兼ねるとともにVTR
としての各種の操作を行うための操作部75と、テープ
印字装置1に対して入力された印字情報を表示する表示
部49を兼ねるとともにVTR自体の操作状態や時刻等
の表示を行うための表示部76とが配設されている。そ
して、VTR72の内部には、図11において想像線に
て示すように、少なくともテープ印字装置1に対する印
字情報を記憶する印字情報記憶部50と、印字情報に基
づいてサーマルヘッドに配設された発熱素子を選択的に
発熱させるとともに駆動モータ10を制御する印字制御
部51とをゆうするとともにVTR自体の制御を行う図
示しないCPU、メモリなどからなる制御部77とが配
設されている。
【0070】また、本実施例のVTR72においては、
例えばテレビの電波の空き帯域を用いて音声および映像
と同時に送られてくるタイトル等の放送内容の情報を受
信して、この情報に基づいて録画中の放送内容をテープ
印字装置1によりテープ状記録媒体6に直ちに印字し得
るように構成されている。
【0071】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0072】まず、本実施例のテープ印字装置の作用を
図1から図12により説明する。
【0073】図12はカセット装着状態を示す説明図で
ある。
【0074】本実施例のテープ印字装置1においては、
図1において矢印Aにて示すように、テープカセット7
の操作用凹部67を手前側にしてテープ印字装置1の前
面3に開設されているカセット挿入口4へテープカセッ
ト7の側面を人手により押し込むことによりテープカセ
ット7のテープ印字装置1に対する装着が開始される。
この時、テープカセット7の内部に収納されているテー
プ状記録媒体6は、図7に想像線にて示すように、その
一端(自由端)がテープガイド59を経由してテープ出
口58から外部に引き出され、テープ出口58から外部
に突出しているプラテンローラ60の外周面上を通過す
るようにされる。
【0075】そして、テープカセット7の装着が開始さ
れると、テープカセット7は、カセット挿入口4を介し
てテープ装着部5である内ケース8の内部に徐々に押し
込まれる。この時、テープカセット7の左右の側面は、
内ケース8の左側板44および右側板45により左右方
向の移動位置が拘束されながら案内され、テープカセッ
ト7の下面は内ケース8の底板43に支持されながら案
内されるので、テープカセット7は、カセット挿入口4
を介してテープ装着部5である内ケース8の内部にテー
プ印字装置1の前面3から確実に押し込むことができ
る。
【0076】つぎに、テープカセット7の内ケース8の
内部に対する装着(押し込み)が進行すると、図2に示
すヘッドレバー駆動アーム23のサブアーム26の先端
部の上面に配設されているヘッド駆動機構80の一部を
構成するカムフォロア27に、図7に示すテープカセッ
ト7のカム面65が当接し、テープカセット7の装着動
作のさらなる進行に伴って、カムフォロア27を図2に
おいて左方に徐々に移動させる。
【0077】そして、テープカセット7の装着の進行に
伴うカムフォロア27の左方への移動により、ヘッド駆
動機構80の一部を構成するヘッドレバー駆動アーム2
3は、ヘッドレバー駆動アーム23を図2および図5に
おいて常に反時計方向へ付勢している付勢ばね32の付
勢力に抗して回転支軸24を中心として図2および図5
において時計方向に回動する。このヘッドレバー駆動ア
ーム23の時計方向への回動動作に伴って、ねじりコイ
ルばね29が図2および図5において時計方向へ回動
し、ねじりコイルばね29の図2および図5において下
方に示す一端は、ヘッドレバー18の後アーム20の先
端を図2および図5において左方に移動させる。このね
じりコイルばね29による後アーム20の先端の左方へ
の移動に伴って、ヘッドレバー18は、支軸17を中心
として図2および図5において反時計方向へ回動し、ヘ
ッドレバー18の前アーム19の自由端側の上面に配設
されているサーマルヘッド21をテープ状記憶媒体6を
介して図7に示すテープカセット7のテープ出口58に
配設されているプラテンローラ60のテープ出口58か
ら外部に突出している外周面に当接される。
【0078】すなわち、ヘッド駆動機構80は、テープ
カセット7の装着動作の進行に伴って(連動して)、カ
ム面65により、サーマルヘッド21をテープ状記憶媒
体6を介してプラテンローラ60の外周面に当接するよ
うに動作する。
【0079】なお、ヘッド駆動機構80は、テープカセ
ット7をカセット装着部5から取出す場合には、付勢ば
ね32の付勢力により、サーマルヘッド21をプラテン
ローラ60の外周面から離間するように動作する。
【0080】また、サーマルヘッド21は、ねじりコイ
ルばね29の付勢力をもってテープ状記憶媒体6を介し
てプラテンローラ60に当接させることができるので、
サーマルヘッド21とプラテンローラ60との圧接力を
常に印字に好適な適正値に保持させることができるの
で、常に高い印字品質を得ることができる。
【0081】そして、テープカセット7の装着は、テー
プカセット7のカセット本体54の下面側に露出するよ
うにして設けられている突起体64が、印字装置1の本
体2の底面9に立設されている係合突起34と係合する
とともに、テープカセット7のプラテンローラと同軸状
に配設されているプラテン駆動ギア63がテープ印字装
置1の本体2の底面9に配設されている駆動力伝達機構
16およびテープ走行機構81の一部を構成する出力ギ
ア15と接続することにより完了する。
【0082】すなわち、駆動力伝達機構16およびテー
プ走行機構81は、テープカセット7の装着動作の進行
に伴って、駆動力伝達機構16およびテープ走行機構8
1の一部を構成する出力ギア15がプラテン駆動ギア6
3に接続され、駆動モータ10の駆動力がテープカセッ
ト7のプラテン駆動ギア63と一体回転するプラテンロ
ーラ60に確実に伝達可能とされている。
【0083】また、テープカセット7の装着完了時に、
略馬蹄形状に形成された弾性を有する突起体64がテー
プ印字装置1の係合突起34の外周面に嵌合されること
により、カセット装着部5に装着したテープカセット7
の位置決めと、カセット装着部5に対するテープカセッ
ト7の装着終了とがクリック感として操作人に確実に体
感させることができるので、カセット装着部5に対する
テープカセット7の装着を確実に行わせることができ
る。このテープカセット7のテープ印字装置1のカセッ
ト装着部5である内ケース8の内部に対する装着が終了
したカセット装着状態を図12に示す。
【0084】さらにまた、本実施例においては、サーマ
ルヘッド21がテープ状記憶媒体6を介してプラテンロ
ーラ60に当接するタイミングは、テープカセット7の
装着完了の直前、プラテンローラ60と同軸状に配設さ
れているプラテン駆動ギア63がテープ印字装置1の本
体2の底面9に配設されている出力ギア15と接続する
直前とされている。このような構成とすることにより、
サーマルヘッド21がテープ状記憶媒体6を介してプラ
テンローラ60に当接した状態でテープカセット7が内
ケース8の内部にさらに押し込まれることになり、プラ
テンローラ60は、サーマルヘッド21の当接力によ
り、図7において反時計方向に回転しながら押し込ま
れ、プラテンローラ60の回転に伴ってプラテン駆動ギ
ア63が回転しながら出力ギア15に接続(噛合)する
ことになり、カセット装着時に、プラテン駆動ギア63
と出力ギア15とのそれぞれの歯先(図示せず)どうし
がぶつかることによる損傷を確実に防止し、プラテン駆
動ギア63および出力ギア15の寿命の低下を確実に防
止するとともに、テープカセット7のテープ印字装置1
のカセット装着部5である内ケース8の内部に対する装
着を確実に円滑にし、操作性を確実に向上させることが
できる。
【0085】つぎに、カセット装着状態において、印字
動作が開始されると、印字制御部51の制御指令によ
り、テープ走行機構81の駆動モータ10が駆動され、
駆動モータ10の駆動力が駆動力伝達機構16を介して
プラテン駆動ギア63に伝達し、プラテン駆動ギア63
とともにプラテンローラ60が一体回転し、サーマルヘ
ッド21とプラテンローラ60との間に挟持されている
テープ状記録媒体6は、図12に矢印Cにて示すテープ
走行方向に繰り出される。そして、テープ状記録媒体6
の走行とともに、印字情報記憶部50に予め記憶された
図示しない印字情報に基づいて、印字制御部51の制御
指令によりサーマルヘッド21の複数の発熱素子(図示
せず)が選択的に発熱され、サーマルヘッド21に当接
しているテープ状記録媒体6の感熱紙68が発色してテ
ープ状記録媒体6に所望の文字等の印字が施される。そ
の後、テープ状記録媒体6がテープカセット7から所定
の長さ、本実施例においては図示しないビデオカセット
に貼り付ける長さだけ繰り出されることにより印字動作
が終了する。
【0086】ついで、テープカセット7から繰り出され
た印字の施されたテープ状記録媒体6は、テープ切断機
構35のカッターレバー37を操作することにより、テ
ープ状記録媒体6の長手方向と直交する方向に切断され
る。そして、切断されたテープ状記録媒体6は、剥離紙
70にハーフカットと称される切断部70がテープ状記
録媒体6の切断長さより狭い間隔で形成されているの
で、剥離紙70の切断部71の位置で感熱紙68側に折
り曲げることにより、道具を用いずに剥離紙70の切断
部71が粘着剤層69から容易に剥離することができ
る。
【0087】以下、印字動作毎に、テープカセット7か
らテープ状記録媒体6が順次繰り出される。そして、本
実施例においては、テープカセット7から繰り出される
テープ状記録媒体6が終端に近ずくと、テープ状記録媒
体6の終端に設けられたメッセージあるいはエンドマー
クからなる終端表示部(図示せず)が外部に露出し、テ
ープ状記録媒体6の終端が近いことを操作人に容易に認
識させ、印字動作の途中でテープ状記録媒体6がなくな
るのを防止することができる。
【0088】そして、テープ状記録媒体6の終端に設け
られたメッセージあるいはエンドマークからなる終端表
示部(図示せず)が外部に露出すると、テープカセット
7は、図1において矢印Bにて示すように、テープカセ
ット7の操作用凹部67を手前側に引き抜くことにより
取出され、新しいテープカセット7が装着される。
【0089】なお、テープカセット7の上蓋ケース52
と下蓋ケース53とを着脱自在とし、テープ状記録媒体
6が消費された場合に、テープリール55へ新しいテー
プ状記録媒体6を巻回したり、あるいは、新しいテープ
状記録媒体6が巻回されたテープリール55と交換可能
な構成とすることにより、テープカセット7を交換する
場合に比較して、手間は係るものの、経済的負担を確実
に低減することができる。
【0090】したがって、本実施例のテープ印字装置1
によれば、テープカセット7は、その側面が本体2の前
面3と対向するようにして本体2の前面3側から着脱可
能とされているので、テープ印字装置1の前面3の高さ
が低い薄型のものとすることができるとともに、少ない
操作スペースでテープカセット7の着脱を行うことがで
き、例えばラック等の内部にテープ印字装置1を収納し
た状態でも容易にテープカセット7のテープ印字装置1
への着脱を行うことができる。
【0091】また、本実施例のテープ印字装置1は、テ
ープカセット7のテープ印字装置1への着脱を前面3か
ら行うことができるので、図11に示すように、VTR
72に搭載した場合に、装置前面73にテープ印字装置
1のカセット挿入口4を配設するとともに、この装置前
面73に、テープ印字装置1に対する印字情報を手動入
力可能とする操作部48を兼ねるとともにVTRとして
の各種の操作を行うための操作部75と、テープ印字装
置1に対して入力された印字情報を表示する表示部49
を兼ねるとともにVTR自体の操作状態や時刻等の表示
を行うための表示部76とを配設することができるの
で、VTR72の装置前面73の面積があまり大きくな
らず、VTR72をラック等の内部に収納した状態でも
容易にテープカセット7のテープ印字装置1への着脱を
装置前面73から行うことができる。
【0092】したがって、本実施例のテープ印字装置1
は、テープカセット7の脱着時の操作スペースが少なく
てすみ、TV、VTR等の多種多様の機器への一体化に
好適なものである。
【0093】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープ印字
装置によれば、テープ印字装置の前面とテープカセット
の側面とが相互に対向するようにして、テープ印字装置
からテープカセットが着脱可能とされているので、テー
プ印字装置の前面の高さが低い薄型のものとすることが
できるとともに、少ない操作スペースでテープカセット
の着脱を行うことができるという極めて優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープ印字装置の一実施例の全体
構成を示す斜視図
【図2】本発明に係るテープ印字装置の一実施例の要部
を詳示する一部切断平面図
【図3】図2の一部を省略した要部の正面図
【図4】図2の一部を省略した要部の内部構成を示す左
側面図
【図5】本発明に係るテープ印字装置の一実施例の一部
を省略した要部の内部構成を示す平面図
【図6】本実施例のテープ印字装置の変形例を示す図1
と同様の図
【図7】本発明に係るテープ印字装置に用いられるテー
プカセットの一実施例の要部を上蓋ケースの大部分を取
り除いて示す平面図
【図8】図7のプラテンローラ側からみた左側面図
【図9】本発明に係るテープ印字装置に用いられるテー
プカセットの内部に収納されるテープ状記録媒体の一実
施例を示す斜視図
【図10】本発明に係るテープ印字装置に用いられるテ
ープカセットの内部に収納されるテープ状記録媒体の巻
回状態を説明する説明図
【図11】本発明に係るテープ印字装置を搭載したVT
Rのカセット装着状態を示す斜視図
【図12】本発明に係るテープ印字装置の一実施例のカ
セット装着状態を示す図5と同様の図
【符号の説明】
1 テープ印字装置 2 本体 3 前面 4 カセット挿入口 5 カセット装着部 6 テープ状記録媒体 7 テープカセット 10 駆動モータ 16 駆動力伝達機構 21 (印字ヘッドとしての)サーマルヘッド 60 プラテンローラ 63 プラテン駆動ギア 80 ヘッド駆動機構 81 テープ走行機構 A カセット装着方向 B カセット取出方向 C テープ走行方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体が内部に収納されたテ
    ープカセットを本体に装着し印字ヘッドにより前記テー
    プ状記録媒体に印字を施すテープ印字装置であって、前
    記本体の前面に開設したカセット挿入口と、少なくとも
    プラテンローラとプラテンローラを回転駆動させるプラ
    テン駆動ギアとを具備するテープカセットがその側面か
    ら着脱され得るように前記カセット挿入口に連通するカ
    セット装着部と、前記テープ状記録媒体に印字を行う印
    字ヘッドと、前記プラテン駆動ギアを介してプラテンロ
    ーラを駆動する駆動モータとを有することを特徴とする
    テープ印字装置。
  2. 【請求項2】 前記カセット装着部に対する前記テープ
    カセットの装着動作に連動して、前記印字ヘッドを前記
    テープカセットのプラテンローラにテープ状記録媒体を
    介して当接可能とするヘッド駆動機構を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のテープ印字装置。
  3. 【請求項3】 前記テープカセットを前記カセット装着
    部に対して装着した場合に、前記テープカセットのプラ
    テン駆動ギアに接続され前記駆動モータの駆動力を前記
    プラテン駆動ギアに伝達可能な駆動力伝達機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテー
    プ印字装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11932011B2 (en) 2019-09-30 2024-03-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing cassette
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US11932011B2 (en) 2019-09-30 2024-03-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing cassette
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