JP3617146B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばハンディタイプの印刷装置には、インクテープおよび被印刷テープを備えたテープカセットがテープカセット収納部に着脱可能に収納され、テープカセットから繰り出されたインクテープおよび被印刷テープが印刷ヘッドとプラテンローラとの間に供給されて挾持され、印刷ヘッドの駆動により所定の印刷が行われ、印刷後の被印刷テープの所定の箇所をカッタで切断するようにしたものがある。
【0003】
このような印刷装置では、例えば印刷ヘッドを固定して配置し、この印刷ヘッドに対してプラテンローラを接離可能に配置した構造となっている。その理由は、テープカセット収納部にテープカセットを収納するとき、テープカセットから繰り出されたインクテープおよび被印刷テープを印刷ヘッドとプラテンローラとの間に容易に差し込むことができるようにするために、プラテンローラを印刷ヘッドから離間させ、そしてテープカセット収納部にテープカセットを収納した後は、プラテンローラを印刷ヘッド側に移動させて、その間にインクテープおよび被印刷テープを挾持させるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのような印刷装置では、テープカセット収納部にテープカセットを収納した後は、印刷ヘッドとプラテンローラとの間にインクテープおよび被印刷テープを常時挾持させているので、次のような問題があった。すなわち、非印刷状態においてインクテープと被印刷テープとが常時挾持力を受けると、この挾持力を受ける部分においてインクテープと被印刷テープとがくっついて離れなくなることがある。このような場合、印刷後のインクテープをテープカセット内に回収するとき、インクテープや被印刷テープが絡まってしまうという問題があった。また、インクテープあるいは被印刷テープが印刷ヘッドあるいはプラテンローラにくっついた場合には、印刷を開始したとき印刷ヘッドあるいはプラテンローラを損傷することがあるという問題があった。さらに、印刷しないときプラテンローラを印刷ヘッドからテープカセット収納時の場合と同様に離間させ、印刷するときプラテンローラを印刷ヘッド側に移動させるようにすることが考えられる。しかしながら、このようにした場合には、テープカセット収納時にインクテープおよび被印刷テープを印刷ヘッドとプラテンローラとの間に容易に差し込むことができるようにするために、プラテンローラを印刷ヘッドからある程度大きく離間させているので、印刷を開始するとき、プラテンローラを印刷ヘッド側に比較的大きな距離移動させることになり、したがって印刷開始の立上りが遅くなってしまうという別の問題がある。
この発明の印刷装置は、このような問題点を解決し、印刷していないときにおいて、インクテープ、被印刷テープ、プラテンローラ、印刷ヘッドを損傷から保護し、また、印刷開始の立上りを早くすることを目的としてなされた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被印刷媒体を印刷ヘッドとプラテンローラとの間で挾持し、前記被印刷媒体に対して前記印刷ヘッドにより印刷を行う印刷装置において、手動操作部材の回動動作および印刷開始直前動作部材の印刷開始直前動作に連動して動作し、前記手動操作部材が第1の位置に回動したとき前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方から最大に離間させた初期位置に位置させ、前記手動操作部材が第2の位置に回動したとき前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方側に所定の距離だけ移動させてその間に前記被印刷媒体を挾持しない程度の隙間が形成される中間位置に位置させ、前記印刷開始直前動作部材が印刷開始直前に動作したとき前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方側にさらに移動させてその間で前記被印刷媒体を挾持する挾持位置に位置させる印刷部位置規制手段を具備したものである。
【0006】
この発明によれば、固定して配置された印刷ヘッドに対してプラテンローラが接離可能であるとして説明すると、第1に、手動操作部材が第1の位置に回動したとき、プラテンローラは印刷ヘッドから最大に離間した初期位置に位置することになるので、テープカセット収納部にテープカセットを収納するとき、テープカセットから繰り出されたインクテープおよび被印刷テープ(被印刷媒体)を印刷ヘッドとプラテンローラとの間に容易に差し込むことができる。第2に、手動操作部材が第2の位置に回動したとき、プラテンローラが印刷ヘッド側に所定の距離移動するだけで、その間にインクテープおよび被印刷テープを挾持しない程度の隙間が形成され、したがって非印刷状態において例えばインクテープと被印刷テープとがくっついて離れなくなるような不都合が生じないようにすることができる上、印刷を開始するとき、プラテンローラを印刷ヘッド側に少し移動させるだけで、その間にインクテープおよび被印刷テープを挾持させることができる。したがって、印刷しないときプラテンローラを印刷ヘッドから離間させていても、印刷開始の立上りを早くすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態における印刷装置の要部の概略斜視図を示したものである。この印刷装置は装置本体1を備えている。装置本体1の上面には、情報を入力するためのキー入力部2、入力された情報を表示するための液晶表示パネル等からなる表示部3、テープカセット収納部4等が設けられている。テープカセット収納部4およびその近傍にはインクテープ巻取軸5、サーマルヘッド等からなる印刷ヘッド6、プラテンローラ7、固定刃8aと可動刃8bとからなるカッタ8、被印刷テープ排出口9等が設けられている。
【0008】
テープカセット収納部4にはテープカセット11が着脱可能に収納されるようになっている。テープカセット11はカセットケース12を備えている。カセットケース12の所定の個所には印刷ヘッド挿入部13が設けられている。カセットケース12の内部には被印刷テープ供給リール14、インクテープ供給リール15、インクテープ巻取リール16等が設けられている。そして、テープカセット11がテープカセット収納部4に収納され、印刷ヘッド挿入部13に印刷ヘッド6が相対的に挿入された状態では、被印刷テープ供給リール14から繰り出された被印刷テープ17は、印刷ヘッド挿入部13において印刷ヘッド6とプラテンローラ7との間を通過し、次いでカッタ8の固定刃8aと可動刃8bとの間を通過し、この後被印刷テープ排出口9から装置本体1の外部に排出されるようになっている。一方、インクテープ供給リール14から繰り出されたインクテープ18は、印刷ヘッド挿入部13において印刷ヘッド6とプラテンローラ7との間を通過した後、インクテープ巻取リール15に巻取られるようになっている。この場合、印刷ヘッド挿入部13においては、被印刷テープ17がプラテンローラ7側に位置し、インクテープ18が印刷ヘッド6側に位置するようになっている。
【0009】
次に、図2はテープカセット収納部4を開閉するためのカバー21を開けた状態の一部の縦断側面図を示し、図3はカバー21の斜視図を示したものである。カバー21はカバー本体22を備えている。カバー本体22の内面後部の図3における右側および中央にはそれぞれ第1の板部23および第2の板部24が設けられている。第1の板部23の下端部の所定の個所には第1のカム部25が設けられている。第2の板部24の下端部の所定の個所には第2のカム部26が設けられている。第1の板部23の図3における右側面の下部には第1の軸部27が設けられ、この第1の軸部27に対応して、第2の板部24の図3における左側面の下部には第1の軸部(図示せず)が設けられている。そして、カバー21は、これら2つの第1の軸部27を介して装置本体1に回動可能に取り付けられている。カバー本体22の内面前部の所定の個所には係合片28が設けられている。一方、図2に示すように、装置本体1の所定の個所には、変形可能な係合片29aを有するロックボタン29が上下動可能に設けられている。ロックボタン29は、その両側面に設けられた鍔部29bと装置本体1との間に設けられた引張コイルバネ30によって上方に付勢されている。そして、後でも説明するように、カバー21を閉じると、係合片28がロックボタン29の係合片29aに係合されることにより、カバー21が閉じられた状態に保持されるようになっている。
【0010】
カバー21の第1の板部23の図3における右側面の上部には第2の軸部31および位置規制片32が設けられ、この第2の軸部31および位置規制片32に対応して、カバー本体22の内面の所定の個所に設けられた第3の板部33の外面には第2の軸部(図示せず)および位置規制片(図示せず)が設けられている。そして、平面ほぼ枠状のテープカセット押え部材34の両端部が2つの第2の軸部31に回動可能に取り付けられている。テープカセット押え部材34は、平面ほぼ枠状であるので、方形状の逃げ用開口部35を有した構造となっている。テープカセット押え部材34は、カバー本体22の内面の所定の個所に設けられた一対の支持板36間に設けられた軸37に装着されたコイルバネ38により、図2において反時計方向に付勢されている。ただし、テープカセット押え部材34は、その両端部の各所定の個所に設けられた係合片39が2つの位置規制片32に係合することにより、それ以上の回動を阻止されている。
【0011】
次に、図4は図2の一部の位置関係を示した平面図であり、図5は同部分のより詳細な斜視図を示したものである。印刷ヘッド6は、装置本体1内に設けられたシャーシ41上に立設されている。次に、プラテンローラ7の部分について説明する。印刷ヘッド6の近傍におけるシャーシ41上には支持軸42が立設されている。支持軸42にはプラテンホルダ43が回動可能に取り付けられている。プラテンホルダ43にはプラテンローラ7が支持軸44を介して回転可能に取り付けられている。プラテンローラ7は、プラテンホルダ43が支持軸42に対して回動可能であることにより、印刷ヘッド6に対して接離可能となっている。支持軸42には、図2に示すように、上下部をコイルバネ部45aとされ、中間部をコ字状部45bとされたバネ部材45が装着されている。そして、バネ部材45のコ字状部45bは印刷ヘッド6の反対側におけるプラテンホルダ43の外側に突出され、両コイルバネ部45aの各先端部は印刷ヘッド6の反対側におけるプラテンローラ7の支持軸44に当接されている。バネ部材45の作用については後で説明する。また、図5に示すように、プラテンホルダ43の所定の個所には位置規制板46が取り付けられている。位置規制板46の下端部の所定の個所には、図11に示すように、位置規制片46aが設けられている。なお、図示していないが、プラテンローラ7は、モータの回転を減速歯車機構を介して伝達され、所定の方向に回転されるようになっている。
【0012】
次に、図2、図4、図5を参照しながら説明する。バネ部材45のコ字状部45bの近傍にはカム部材51が配置されている。カム部材51は、シャーシ41の一部からなる一対の支持板41aに回動可能に取り付けられた軸部52と、この軸部52の一端部外周面の所定の個所に設けられた第1のカム部53と、軸部52の他端部外周面の所定の個所に設けられた第2のカム部54と、この第2のカム部54と反対側であって軸部52の他端部外周面に設けられた第3のカム部55と、軸部52の中央部外周面の所定の個所に設けられた第4のカム部56とを備えた構造となっている。この場合、第1のカム部53はカバー21の第1のカム部25と対応する位置に配置され、第2のカム部54はカバー21の第2のカム部26と対応する位置に配置され、第3のカム部55はプラテンホルダ43の所定の外面と対応する位置に配置され、第4のカム部56はバネ部材45のコ字状部45bと対応する位置に配置されている。カム部材51の作用については後で説明する。
【0013】
次に、図5を参照しながらカッタ8について説明する。固定刃8aは、印刷ヘッド6の近傍におけるシャーシ41上に、刃先部を印刷ヘッド6と平行とされた状態で立設されている。可動刃8bは、図11に示すように、シャーシ41の下面に支持軸61を介して回動可能に取り付けられた回動板62と、この回動板62の所定の個所から上方に折り曲げられた可動刃部63(図5参照)とからなっている。回動板62の所定の個所には、つまりプラテンホルダ43に取り付けられた位置規制板46の位置規制片46aと対応する位置には、位置規制片64が切り起こされて設けられている。可動刃部63の主要部分は平面ほぼL字状であって、この平面ほぼL字状の部分の所定の一側端部が刃先部となっている。可動刃8bは、図示していないが、モータの回転を減速歯車機構を介して伝達されて回動し、固定刃8aから最大に離間した初期位置と、この初期位置から固定刃8a側に所定の距離だけ移動して固定刃8aとの間に被印刷テープ17の通過を許容する程度の隙間が形成される中間位置と、この中間位置から固定刃8a側にさらに移動して固定刃8aとの間で被印刷テープ17を切断する切断位置との間で移動可能となっている。
【0014】
次に、この印刷装置のテープカセット収納部4にテープカセット11を収納する場合について説明する。まず、図2に示すように、カバー21を開ける(カバー21を開ける場合の動作については後で説明する。)。この状態では、カム部材51の第1および第2のカム部53、54は軸部52の右側に位置し、第3のカム部55は軸部52の左側に位置し、第4のカム部56は軸部52の下側に位置している。そして、第1のカム部53にカバー21の第1のカム部25が当接していることにより、カバー21は開放位置に保持されている。また、図2および図4に示すように、第3のカム部55がプラテンホルダ43の所定の外面に当接していることにより、プラテンホルダ43は図4における時計方向への回動を阻止されて図2および図4に示す位置に保持されている。
【0015】
このように、カバー21を開けた状態では、プラテンホルダ43が図4における時計方向への回動を阻止されて図2に示す位置に保持されているので、プラテンローラ7は印刷ヘッド6から最大につまり間隔Aだけ離間した初期位置に保持されることになる。このため、テープカセット収納部4にテープカセット11を収納するとき、テープカセット11から繰り出されたインクテープ18および被印刷テープ18を印刷ヘッド6とプラテンローラ7との間に容易に差し込むことができる。この場合、カム部材51の第4のカム部56がバネ部材45のコ字状部45bから離間していることにより、バネ部材45はフリーな状態となっている。これにより、バネ部材45のバネ性が劣化しにくいようにすることができる。
【0016】
次に、カバー21を閉じる場合について説明する。カバー21を閉じると、図6に示すように、カバー21の係合片28がロックボタン29の係合片29aに係合されることにより、カバー21が閉じた位置に保持される。また、テープカセット押え部材34の先端部がテープカセット11の上面に圧接し、その反力により、テープカセット押え部材34がコイルバネ38の力に抗して時計方向に回動する。そして、コイルバネ38の力により反時計方向に付勢されているテープカセット押え部材34の先端部がテープカセット11の上面を押圧することにより、テープカセット11はテープカセット収納部4にがたつくことなくつまり確実に位置決め保持された状態で収納されることになる。この場合、プラテンローラ6、プラテンホルダ43等の上部はテープカセット押え部材34の逃げ用開口部35に相対的に逃げることになる。また、カバー21の閉動作に連動して、カム部材51が動作するが、次にこれについて説明する。
【0017】
図2においてカバー21が閉じられると、カバー21の第1のカム部25がカム部材51の第1のカム部53を押し下げることにより、カム部材51が時計方向に回動する。すると、カム部材51の第3のカム部55がプラテンホルダ43の所定の外面から離間し、プラテンホルダ43が図4において時計方向に回動可能な状態となる。次いで、図2において、カム部材51の第4のカム部56がバネ部材45のコ字状部45bを押圧し、この押圧によってバネ部材45に蓄積されたバネ力により、プラテンローラ7がプラテンホルダ43と共に図4において時計方向に回動され、つまり図2においてプラテンローラ7が印刷ヘッド6側に移動される。
【0018】
ところで、カバー21を閉じる時点においては、図5に示すように、カッタ8の可動刃8bは固定刃8aから最大に離間した初期位置に位置している。このため、図8に示すように、プラテンホルダ43の位置規制板46の位置規制片46aが可動刃8bの位置規制片65に当接し、プラテンホルダ43のそれ以上の回動が一旦阻止される。この状態を図6〜図8に示す。この状態では、プラテンローラ7が印刷ヘッド7側に初期位置から所定の距離移動するだけで、その間でインクテープ18および被印刷テープ18を挾持しない程度の隙間Bが形成される。したがって、カバー21を閉じただけの状態では、例えばインクテープ18と被印刷テープ18とがくっついて離れなくなるような不都合が生じないようにすることができる。
【0019】
次に、この印刷装置で印刷を行う場合について説明する。この場合、まず、図5に示すカッタ8の可動刃8bを固定刃8aから最大に離間した初期位置から固定刃8a側に所定の距離だけ移動させて、固定刃8aとの間に被印刷テープ17の通過を許容する程度の隙間が形成される中間位置に位置させる。すると、図11に示すように、可動刃8bの位置規制片65によるプラテンホルダ43の位置規制板46の位置規制片46aに対する当接が解除される。このため、図9および図10に示すように、カム部材51の第4のカム部56がバネ部材45のコ字状部45bを押圧することによってバネ部材45に蓄積されているバネ力により、プラテンローラ7がプラテンホルダ43と共に図10において時計方向にさらに回動され、つまり図9においてプラテンローラ7が印刷ヘッド6側にさらに移動され、プラテンローラ7と印刷ヘッド6との間でインクテープ18および被印刷テープ18を挾持する状態となる。そして、プラテンローラ7の所定の方向への回転によりインクテープ18および被印刷テープ18が所定の方向に搬送されるとともに、印刷ヘッド6が駆動すると、所定の印刷が行われる。
【0020】
このように、この印刷装置では、カバー21を閉じた状態において、プラテンローラ7を初期位置から印刷ヘッド6側に所定の距離だけ移動させて中間位置に位置させているので、印刷を開始するとき、プラテンローラ7を印刷ヘッド7側に少し移動させるだけで、その間にインクテープ18および被印刷テープ18を挾持させることができる。したがって、カバー21を閉じた状態において印刷しないとき、プラテンローラ7を印刷ヘッド7から離間させていても、印刷開始の立上りを早くすることができる。
【0021】
次に、印刷後の被印刷テープ17を切断する場合について説明する。この場合、図9に示すように、プラテンローラ7と印刷ヘッド6との間にインクテープ18および被印刷テープ17が挾持された状態において、図5に示すカッタ8の可動刃8bが中間位置から固定刃8a側にさらに移動して固定刃8aとの間で被印刷テープ17を切断し、この後中間位置に戻ることになる。この場合、プラテンローラ7と印刷ヘッド6との間で被印刷テープ17を挾持している状態において、この挾持されている被印刷テープ17をカッタ8で切断しているので、被印刷テープ17を確実に切断することができる。
【0022】
次に、カバー21を開ける場合について説明する。図6に示すロックボタン29を押すと、ロックボタン29の係合片29aによるカバー21の係合片28に対する係合が解除される。すると、テープカセット押え部材34の先端部がテープカセット11の上面に圧接していることによりコイルバネ38に蓄積されたバネ力により、カバー21が開方向に付勢されて、カバー21の第2のカム部26がカム部材51の第2のカム部54に当接するまで自動的に開く。この後、カバー21を手動で開けると、カバー21は図2に示すように開けられ、これに伴いテープカセット押え部材34が同図に示す状態となる。また、カバー21の第2のカム部26がカム部材51の第2のカム部54を押し上げることにより、カム部材51が図6において反時計方向に回動して図2に示す状態となる。このとき、バネ部材45に蓄積されているバネ力が徐々に減少することにより、プラテンローラ7およびカセットホルダ43が図7において反時計方向に回動して図2および図4に示す状態となる。
【0023】
ところで、テープカセット押え部材34はカバー21に回動可能に取り付けられているので、テープカセット収納部4に収納されたテープカセット11の厚さが異なっても、例えば図12に示すように薄くなっても、テープカセット11をテープカセット収納部4にがたつくことなく収納することができる。
【0024】
なお、上記実施形態では、固定して配置した印刷ヘッド6に対してプラテンローラ7を接離可能とした場合について説明したが、これとは逆に、固定して配置したプラテンローラ7に対して印刷ヘッド6を接離可能としてもよい。また、上記実施形態では、手動操作部材をカバー21とこのカバー21の開閉動作に連動するカム部材51とによって構成した場合について説明したが、これに限らず、使用者が操作できるものであれば、カバー以外のもの、例えば操作レバーのようなものでもよい。さらに、印刷装置はハンディタイプのものに限らず、その他のタイプのものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、印刷していないときにおいて、被印刷媒体、プラテンローラまたは印刷ヘッドを損傷から保護することができ、また、印刷開始の立上りを早くすることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における印刷装置の要部の概略斜視図。
【図2】同印刷装置のカバーを開けた状態の一部の縦断側面図。
【図3】同印刷装置のカバーの斜視図。
【図4】図2の一部の平面図。
【図5】図2の状態における一部の斜視図。
【図6】同印刷装置のカバーを閉じた状態の一部の縦断側面図。
【図7】図6の一部の平面図。
【図8】図6の状態における一部の斜視図。
【図9】同印刷装置の印刷時を説明するための一部の縦断側面図。
【図10】図9の一部の平面図。
【図11】図9の状態における一部の斜視図。
【図12】同印刷装置に厚さの薄いテープカセットを収納した状態の一部の縦断側面図。
【符号の説明】
4 テープカセット収納部
6 印刷ヘッド
7 プラテンローラ
8 カッタ
11 テープカセット
17 被印刷テープ
18 インクテープ
21 カバー
34 テープカセット押え部材
45 バネ部材
51 カム部材
Claims (3)
- 被印刷媒体を印刷ヘッドとプラテンローラとの間で挾持し、前記被印刷媒体に対して前記印刷ヘッドにより印刷を行う印刷装置において、手動操作される手動操作部材と印刷開始直前に動作される印刷開始直前動作部材とを備え、前記手動操作部材が一方向に回動したときそれに連動して前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方から最大に離間させた初期位置に位置させ、前記手動操作部材が逆方向に回動したときそれに連動して前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方側に所定の距離だけ移動させてその間に前記被印刷媒体を挾持しない程度の隙間が形成される中間位置に位置させ、前記印刷開始直前動作部材が印刷開始直前に動作したときそれに連動して前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方側にさらに移動させてその間で前記被印刷媒体を挾持する挾持位置に位置させる印刷部位置規制手段を具備することを特徴とする印刷装置。
- 前記印刷部位置規制手段により前記被印刷媒体が前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとの間で前記挾持位置において挾持されている際に、当該被印刷媒体を切断する切断手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記印刷部位置規制手段のうち前記手動操作部材の回動動作に連動する部分は、前記手動操作部材が前記一方向に回動したときフリーの状態にあるバネ部材と、前記手動操作部材の回動動作に連動して往復回動するカム部材とから構成され、前記手動操作部材が前記逆方向に回動したとき前記カム部材が一方向に回動して前記バネ部材を押圧し、この押圧によって前記バネ部材に蓄積されたバネ力により前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのうち一方を他方側に移動させるようになっていることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
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