JP3151943B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3151943B2
JP3151943B2 JP17695792A JP17695792A JP3151943B2 JP 3151943 B2 JP3151943 B2 JP 3151943B2 JP 17695792 A JP17695792 A JP 17695792A JP 17695792 A JP17695792 A JP 17695792A JP 3151943 B2 JP3151943 B2 JP 3151943B2
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tape cassette
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ印字装置に用い
られるテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、透明テープの裏面に文字等の虚像
印字を行い、剥離紙付きの両面テープを貼り合わせるこ
とによりテープを作成するテープ印字装置が提案されて
いる。このように作成されたテープは、ビデオカセット
等の背部に貼着されてインデックス等として使用されて
好適なものである。
【0003】ところで、このようなテープ印字装置には
テープカセットが交換可能に装着される。このテープカ
セットは、例えば図14に示されるような構成である。
すなわち、テープカセット16は、上蓋ケース16aと
下蓋ケース16bとから構成されており、下蓋ケース1
6bに軸17,23,27が設けられている。軸17に
は透明なフィルムテープ18が巻回されたテープスプー
ル20が回転可能に支持され、軸23にはインクリボン
22が巻回されたリボンスプール24が回転可能に支持
され、軸27には剥離紙付き両面粘着テープ26が剥離
紙側を外側にして巻回された粘着テープスプール28が
回転可能に支持されている。また、各スプール20、2
4、28の間にリボン巻取スプール30が上蓋ケース1
6a及び下蓋ケース16bに設けられた有底孔(図示せ
ず)に嵌合されて回転可能に支持されている。
【0004】図15に示すように、上蓋ケース16aの
外周には4個のピン29(図には1個のみ示す)が設け
られている。また、下蓋ケース16bの外周には4個の
小孔31(図には1個のみ示す)が設けられており、そ
の小孔31は下方にいくほど直径が小さくなっている。
そして、上蓋ケース16aのピン29が下蓋ケース16
bの小孔31に圧入されて、上蓋ケース16aと下蓋ケ
ース16bとが接合されている。
【0005】そして、このテープカセット16はテープ
印字装置のカセット収納部(図示せず)に配置され、図
示しない収納カバーが閉められて、テープカセット16
の装着が完了する。そして、前記フィルムテープ18面
に前記インクリボン22を介して文字等の所望の印字が
行われた後、該フィルムテープ18面に前記両面粘着テ
ープ26が貼着されてカセットケース本体16のテープ
出口32より送り出される。一方、インクリボン22は
リボン巻取スプール30に巻取られるものである。
【0006】図14に示すように、前記カセットケース
本体16のテープ出口32より送り出されたフィルムテ
ープ18と両面粘着テープ26との貼合わせテープT
は、そのテープ出口32に面してテープ印字装置に設け
られるテープカッタ64により裁断される。
【0007】このテープカッタ64の機構は、図14に
示されるように、ハサミ固定刃66とハサミ可動刃68
とからなり、通常固定刃66が前記カセットケース本体
16のテープ出口32縁寄りに、一方、可動刃68がテ
ープ出口32から遠い方に位置している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用中
の印字ヘッドの熱や使用環境の湿度等により両面粘着テ
ープ26の剥離紙が水分を含んで膨張し、粘着テープス
プール28に巻回された状態における両面粘着テープ2
6の内部応力が変化して、両面粘着テープ26の巻回状
態が軸方向へズレて円錐状に変形する。そして、前述し
たようにテープカセット16では、上蓋ケース16aの
ピン29が下蓋ケース16bの小孔31に圧入されるこ
とで外周においてのみ、上蓋ケース16aと下蓋ケース
16bとが接合されているので、図16に示すように、
両面粘着テープ26の変形により両面粘着テープ26の
外周が上蓋ケース16aの外周から離れた部分を上方に
向かって押圧してテープカセット16を変形させる。
【0009】このように、両面粘着テープ26の変形に
よってテープカセット16が変形されると、上蓋ケース
16aが元の状態に戻ろうとする力によって上蓋ケース
16aと両面粘着テープ26の外周とが強く当接する。
そして、テープカセット16から両面粘着テープ26を
引き出す場合、両面粘着テープ26が引き出されるのに
ともなって粘着テープスプール28と共に両面粘着テー
プ26が回転されて両面粘着テープ26の外周から引き
出されるので、上蓋ケース16aと両面粘着テープ26
の外周とが強く当接していると、大きな抵抗が加わり、
両面粘着テープ26が引き出しが重くなって、引き出さ
れなくなるという問題がある。
【0010】また、テープカセット16が変形すると、
上蓋ケース16aと下蓋ケース16bとが閉まらなくな
る場合もある。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、変形
しないテープカセットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載のテープカセットは、粘着テープを巻
回したスプールと、前記スプールを回転可能に支持する
軸を設けた第1のケースと、前記第1のケースと接合可
能な第2のケースとを有するテープカセットであって、
前記スプールを回転可能に支持する軸の先端部と、前記
第2のケースとのうちの一方に設けられた係合部と、前
先端部と前記第2のケースとのうちの前記一方とは異
なる他方に設けられ、前記一方に設けられた係合部と係
合して、第1のケースと第2のケースとを係止する係止
部とを備えている。
【0013】なお、本発明は、以下のように構成しても
良い。 (1)粘着テープを巻回したスプールと、前記スプール
を回転可能に支持する軸を設けた第1のケースと、前記
第1のケースと接合可能な第2のケースと、前記第1の
ケースと第2のケースとを接合させる接合手段とを有す
るテープカセットであって、前記スプールを回転可能に
支持する軸の先端部と、前記第2のケースとのうちの一
方に設けられた係合部と、前記先端部と前記第2のケー
スとのうちの前記一方とは異なる他方に設けられ、前記
係合部を係止する係止部とを備えたことを特徴とするテ
ープカセット。 (2)粘着テープを巻回したスプールと、前記スプール
を回転可能に支持する軸を設けた第1のケースと、前記
第1のケースと接合可能な第2のケースと、前記第1の
ケースと第2のケースとを接合させる接合手段とを有す
るテープカセットであって、前記スプールを回転可能に
支持する軸の先端部と前記第2のケースとのうちのいず
れか一方に設けられた係合部と、前記先端部と前記第2
のケースとのうちの前記一方とは異なる他方に設けら
れ、前記係合部と係合して、前記係合部が前記軸方向に
離脱しないように係止する係止部とを備えたことを特徴
とするテープカセット。 (3)粘着テープを巻回したスプールと、前記スプール
を回転可能に支持する軸を設けた第1のケースと、前記
第1のケースと接合可能な第2のケースとを有し、前記
スプールより前記粘着テープを引き出して文字入りテー
プを作成するため のテープ印字装置に交換可能に装着さ
れるテープカセットであって、前記スプールを回転可能
に支持する軸の先端部と、前記第2のケースとのうちの
一方に設けられた係合部と、前記先端部と前記第2のケ
ースとのうちの前記一方とは異なる他方に設けられ、前
記一方に設けられた係合部と係合して、第1のケースと
第2のケースとを係止する係止部とを備えたことを特徴
とするテープカセット。
【0014】請求項2記載のテープカセットは、係合部
が、前記先端部に設けられたブリッジ部から構成され、
また、係止部が、前記第2のケースの内面に形成された
一対の係止片から構成されているものである。
【0015】
【作用】上記の構成を有する請求項1記載のテープカセ
ットによれば、前記スプールを回転可能に支持する軸の
先端部と、前記第2のケースとのうちの一方に設けられ
た係合部に、前記先端部と前記第2のケースとのうちの
前記一方とは異なる他方に設けられた係止部が係合して
第1のケースと第2のケースとを係止する。これによ
り、テープカセットは変形することがない。
【0016】また、請求項2記載のテープカセットによ
れば、前記スプールを回転可能に支持する軸の先端部に
設けられたブリッジ部に、第2のケースの内面に形成さ
れた一対の係止片が両側からはまり込むことにより、抜
脱不能に係止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施例に係るテー
プカセット10の構成を示す平面図である。
【0018】このテープカセット10は、図示のよう
に、上蓋ケース12と下蓋ケース14とからなる(この
図では上蓋ケース12の大部分を取除いた状態を示
す)。下蓋ケース14には筒軸98,99及び軸23が
設けられている。筒軸99には透明なフィルムテープ1
8が巻回されたテープスプール20が回転可能に支持さ
れ、軸23にはインクリボン22が巻回されたリボンス
プール24が回転可能に支持され、筒軸98には剥離紙
付き両面粘着テープ26が剥離紙側を外側にして巻回さ
れた粘着テープスプール28が回転可能に支持されてい
る。
【0019】また、各スプール20、24、28の間に
リボン巻取スプール30が上蓋ケース12及び下蓋ケー
ス14に設けられた有底孔(図示せず)に嵌合されて回
転可能に支持されている。
【0020】また、このカセットケース本体16の一側
に開設されるテープ出口32の近傍には、後述のテープ
印字装置に設けられるテープ送りローラ62との協働に
より前記フィルムテープ18と両面粘着テープ26との
貼合わせテープTを前記テープ出口32より送り出すテ
ープ駆動ローラ34がやはり回転可能に配設されてい
る。
【0021】一方、このテープカセットが装着使用され
るテープ印字装置の概略構成は図2に示す通りであり、
図2において、テープ印字装置40には文字等を入力す
るための文字入力キー42、印字キー44、各種のファ
ンクションキーが設けられたキーボード46、キーボー
ド46から入力された文字等を表示する液晶ディスプレ
イ48及び前記テープカセット10を収納するカセット
収納部50が配設されている。かかるカセット収納部5
0は、テープ印字装置40の後方に回転可能に枢支され
た収納カバー52により開閉され、開状態でテープカセ
ット10の交換等が行われるようになっている。
【0022】図3はこのカセット収納部50の概略構成
を示す斜視図である。
【0023】このカセット収納部50には、前記テープ
カセット10のリボン巻取スプール30に係合し、パル
スモータの回転駆動によりこのリボン巻取スプール30
を回動させてインクリボン22を巻取るリボン巻取軸5
4、及び前記テープ駆動ローラ34に係合し、図示しな
いモータ及びギヤ伝達機構を介してこのテープ駆動ロー
ラ34を回転駆動させるテープ駆動軸56がそれぞれ立
設されている。尚、該切換機構については、特願平3−
283814号に添付された明細書及び図面にて詳細に
説明されているので、ここでの説明は省略する。
【0024】また、サーマル印字ヘッド58とプラテン
ローラ60とが対向して立設配置され、更に前記テープ
駆動ローラ34との協働により貼合わせテープTを送り
出す前記のテープ送りローラ62が配設されている。こ
のプラテンローラ60とテープ送りローラ62は詳述は
避けるが、ローラホルダに支持され、図示しない手動の
切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能と
されている。尚、該切換機構については、特願平3−2
83414号願書に添付された明細書及び図面にて詳細
に説明されているので、ここでの説明は省略する。
【0025】前記したサーマル印字ヘッド58は多数の
発熱素子を有しており、インクリボン22を介してフィ
ルムテープ18に文字等の印字を行うものである。
【0026】一方、前記テープカセット10のテープ出
口32より送り出される貼合わせテープTを裁断するテ
ープカッタ64がやはりこのカセット収納部50の一側
内縁寄り部位に設けられる。
【0027】このテープカッタ64はハサミ固定刃66
とハサミ可動刃68とからなり、ハサミ固定刃66の方
が前記カセット収納部50に装着されるテープカセット
10のテープ出口32縁寄りに位置し、ハサミ可動刃6
8がテープ出口32から遠い方に位置している。
【0028】このテープカッタ64の駆動機構について
は詳細は避けるが、モータの駆動がピニオン及びギヤ機
構を介してハサミ可動刃68に伝達され、該ハサミ可動
刃68がその枢支軸を支点として開閉作動されるもの
で、この開閉動作により前記ハサミ固定刃66との協働
により貼合わせテープTが裁断されるものである。
【0029】前記テープカセット10の内部構造に戻っ
て説明すれば、図1に示すように、前記インクリボン2
2を展張させるリボン展張レバー70が支軸72を支点
として回動可能に配置される。そしてその詳細を図4〜
図7に示すように、リボン展張レバー70の支軸72に
挿通されるねじりバネ74の両端がそれぞれそのリボン
展張レバー70に延設された係合段部76、78に係止
させた状態で下蓋ケース14の内底面に設けられた軸受
筒80に前記支軸72を挿通するように装着される。
【0030】このとき、前記ねじりバネ74の一バネ端
部74aが下蓋ケース14内底面に立設されるテーパ状
係止片82のテーパ面82aに沿って滑り落ち、そのテ
ーパ下傾端に設けられた鉤部84に係止される。これに
よりリボン展張レバー70は支軸72を中心として図1
の時計方向へねじりバネ74の付勢力を受ける。
【0031】そして、前述のようにねじりバネ74をリ
ボン展張レバー70の支軸72に抜脱不能に装着させた
状態でこれを軸受筒80に装着させるものであるから、
その装着作業時にねじりバネ74がリボン展張レバー7
0の支軸72から不意に抜け落ちるということも回避さ
れて組付け作業性もよい。
【0032】一方、前記リボン展張レバー70の先端に
屈曲片86が延設され、該屈曲片86がインクリボン2
2に当接し、さらに該屈曲片86の基部に設けられる外
方突出縁88によりインクリボン22はリボン展張レバ
ー70よりリリースされてリボン巻取スプール30に巻
取られるように構成されている。
【0033】また、該リボン展張レバー70の途中部位
には、このテープカセット10が前記テープ印字装置4
0のカセット収納部50に装着されたときサーマル印字
ヘッド58の背面に対向位置するように回動作動片90
が突設される。この回動作動片90は、図3に示すよう
に、前記サーマル印字ヘッド58の背面に、高さの異な
る一対の傾斜片92a、92bが並設されているが、狭
幅テープカセット10Aの場合は、図8及び図9に示す
ように、背の高い方の傾斜片92aに係合されるように
対向配置され、一方幅広テープカセット10Bの場合
は、図10及び図11に示すように、背の低い方の傾斜
片92bに係合されるように対向配置される。
【0034】これにより、狭幅テープカセット10Aの
場合には、これをテープ印字装置40のカセット収納部
50に装着する際の早い時期から図9(a)(b)に示
すように、リボン展張レバー70の回動作動片90aと
サーマル印字ヘッド58の背の高い方の傾斜片92aと
の係合が開始されるので早めにリボン展張レバー70の
回動作動が始まる。これに対して幅広テープカセット1
0Bの場合には、狭幅テープカセット10Aの場合より
も遅いタイミングで図11(a)(b)に示すように、
リボン展張レバー70の回動作動片90bとサーマル印
字ヘッド58の背の低い方の傾斜片92bとの係合が開
始されるので遅目にリボン展張レバー70の回動作動が
始まる。
【0035】このリリースタイミングは、狭幅テープカ
セット10Aの場合には早くても別に支障ないが、幅広
テープカセット10Bの場合には早いとインクリボン2
2がサーマル印字ヘッド58の端縁に引掛かるおそれが
あるので遅くリリースさせるように配慮したものであ
る。
【0036】また、いずれの回動作動片90a、90b
ともその下端縁に上方傾斜面を有し、これに対応して前
記サーマル印字ヘッド58の両傾斜片92a、92bと
もにその上端縁が下方傾斜面を有する。
【0037】これにより、カセットテープをテープ印字
装置40のカセット収納部50に上から嵌め込むように
装着するときリボン展張レバー70のそれぞれの回動作
動片90a、90bがサーマル印字ヘッド58の傾斜片
92a、92bの傾斜面に沿って滑り易いようにし、か
つリボン展張レバー70がスムーズに回動される。
【0038】また、リボン展張レバー70の回動により
インクリボン22のリボンスプール24からリボン巻取
スプール30までの経路長がリボン展張レバー70の回
動前と同じか回動前よりも長くなる。
【0039】従って、テープカセットの使用前における
インクリボンの巻き緩み等があっても実際にテープ印字
装置に装着されたときにはその巻き緩みが解消されるこ
ととなる。
【0040】また、インクリボン22は外方突出縁88
によりリボン展張レバー70からリリースされているの
でインクリボン22が静電気的にリボン展張レバー70
の背面にベタッとくっついて離れないとということも回
避され、インクリボン22のスムーズな送りが確保され
る。
【0041】さらに、テープカセット10の回動作動片
90はインクリボン22に用いられるインクの種類によ
って、サーマル印字ヘッド58に向けての突出幅の大き
なものと小さなものとがある。
【0042】これは、インクリボンに用いられるインク
の組成がワックス系と樹脂系とがあり、インクの組成が
樹脂系の場合、サーマル印字ヘッドによる印字後、イン
クの冷えて固まる時間が短いために大きく剥離させる必
要がある。そのため、フィルムテープ18とインクリボ
ン22との間の剥離角度が大きくなるように回動作動片
90の突出幅が大きく形成されている。
【0043】一方、インクの組成がワックス系の場合、
それ程印字後のインクの冷えて固まる時間が短くないた
めに剥離角度を小さくして、フィルムテープ18にイン
クリボン22が固着するまでの時間を設ける必要があ
る。そのため、回動作動片90の突出幅が小さく形成さ
れている。
【0044】次に、前記リボン巻取スプール30の構成
を図1に戻って説明すると、該リボン巻取スプール30
の基部にはクラッチコイルバネ94が挿着され、その一
端はリボン巻取スプール30に圧接されているものの、
他端は下蓋ケース14上の係止片96により止着されて
いる。
【0045】したがって、リボン巻取スプール30に印
字状態時等に一定以上のテンションが掛かれば、前記ク
ラッチコイルバネ94の作動により該リボン巻取スプー
ル30は空回りし、巻取りトルクが調整されるようにな
っている。
【0046】また、上蓋ケース12と下蓋ケース14と
の接合は、図12及び図13に示すように、狭幅テープ
カセット10Aの場合も幅広テープカセット10Bの場
合も、上蓋ケース12の外周には4個のピン29(図に
は1個のみ示す)が設けられている。また、下蓋ケース
14の外周には4個の小孔31(図には1個のみ示す)
が設けられており、その小孔31は下方にいくほど直径
が小さくなっている。そして、上蓋ケース12のピン2
9が下蓋ケース14の小孔31に圧入されて、上蓋ケー
ス12と下蓋ケース14とが接合されている。また、粘
着テープスプール28が装着される筒軸98a、98b
の先端に係合部であるブリッジ部100が形成される一
方、上蓋ケース12の下面には該ブリッジ部100を両
側から抱え込む弾発性ある一対の係止片102a、10
2bが突設され、上蓋ケース12を下蓋ケース14に被
せる時に前記筒軸98a、98bのブリッジ部100に
両側から前記係止片102a、102bが弾発力により
嵌まり込むことにより抜脱不能に係止されるように構成
されている。
【0047】これにより、図示のように上蓋ケース12
の下面で粘着テープスプール28に巻かれている剥離紙
付き両面粘着テープ26の軸方向へのズレ動き(テレス
コープと称される。)を規制するようにしている。この
ことを詳しく説明すると、使用中の印字ヘッドの熱や使
用環境の湿度等により両面粘着テープ26の剥離紙が水
分を含んで膨張し、粘着テープスプール28に巻回され
た状態における両面粘着テープ26の内部応力が変化し
て、両面粘着テープ26の巻回状態が軸方向へズレて円
錐状に変形しようとするが、上蓋ケース12の係止片1
02a、102bが下蓋ケース14の筒軸98a、98
bのブリッジ部100に嵌まり込んで、テープカセット
10の内側で抜脱不能に係止しているので、両面粘着テ
ープ26の外周が上蓋ケース12を押圧しても上蓋ケー
ス12が膨らむことなくテープカセット10の形が変わ
らない。したがって、両面粘着テープ26が引き出せな
くなることがない。
【0048】また、テープカセット10のテープ出口3
2にはくちばし状のテープ受け部36がハサミ固定刃6
6の刃先端近傍まではり出し形成されている。そしてテ
ープカセット10のテープ出口32より送り出されてき
た貼合わせテープTの先端が丁度このテープ受け部36
に受止された状態で前記テープカッタ64のハサミ固定
刃66とハサミ可動刃68の両刃先の先端に案内される
ようになっている。
【0049】このように構成されたテープカセット10
によれば、今、このテープカセット10をテープ印字装
置40のカセット収納部50に装着するとき、はじめに
テープカセット10のリボン展張レバー70の回動作動
片90がサーマル印字ヘッド58の傾斜片92に当た
る。そしてこのテープカセット10を更にカセット収納
部50内に嵌め込んでいくとき、前記回動作動片90が
前記傾斜片92を滑ることによりリボン展張レバー70
が支軸72を支点として所定の位置まで回動されてテー
プカセット10の装着が完了する。
【0050】次に、このテープカセット10内に収納さ
れるフィルムテープ18面に文字等を出力印字し、これ
に両面粘着テープ26を貼り合わせて貼合わせテープT
を得る動作を説明する。
【0051】サーマル印字ヘッドとプラテンローラとの
間を前記フィルムテープ18とインクリボン22とが重
ね合わせた状態で通過する間にサーマル印字ヘッド58
に送られる印字情報に基づいてフィルムテープ18面に
インクリボン22を介して文字等がサーマル印字され
る。
【0052】そして、フィルムテープ18はテープ駆動
ローラ34とテープ送りローラ62との協働により貼り
合わされて貼合わせテープTとしてテープ出口32より
送り出される。テープ印字終了後はテープカッタ64の
ハサミ可動刃68とハサミ固定刃66とにより貼合わせ
テープTは裁断される。
【0053】そのとき、テープ出口32には丁度ハサミ
固定刃66の刃先近くまでテープ受け部36が延設され
ているので、裁断後はテープカセット10側の貼合わせ
テープTの先端はそのテープ受け部36面に保持された
状態でテープカセット10外にこのテープTのテープ出
口32の突出量は、テープ受け部36により厚さが増し
ている下蓋ケース厚さよりも小さくなる。
【0054】したがって、裁断後に貼合わせテープTの
先端が多少不用意にカセットケース本体内に引っぱら
れ、あるいは押し込まれても引っ込んでしまって取り出
せなくなるようなことは回避される。
【0055】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のテープカセットによれば、温度や湿度などの影響
により粘着テープの巻回状態が軸方向にずれて円錐状に
変形することによるテープカセットの変形を、確実に防
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの上蓋ケースの大
部分を取除いて示した平面図である。
【図2】このテープカセットが装着使用されるテープ印
字装置の平面図である。
【図3】図2に示したテープ印字装置のカセット収納部
の斜視図である。
【図4】図1に示したテープカセット内のリボン展張レ
バーの分解斜視図である。
【図5】図4に示したリボン展張レバーの支軸にねじり
バネを装着した状態の説明図である。
【図6】図5に示したリボン展張レバーを下蓋ケース上
の軸受筒に挿通する途中の説明図である。
【図7】図5に示したリボン展張レバーを下蓋ケース上
の軸受筒に挿通し終えた状態の説明図である。
【図8】狭幅テープカセットにおけるリボン展張レバー
の回動作動片とサーマル印字ヘッドの傾斜片との係合状
態を説明する断面図である。
【図9】この狭幅テープカセットをテープ印字装置に装
着するときのリボン展張レバーの回動状態を説明する図
である。
【図10】幅広テープカセットにおけるリボン展張レバ
ーの回動作動片とサーマル印字ヘッドの傾斜片との係合
状態を説明する断面図である。
【図11】幅広テープカセットをテープ印字装置に装着
するときのリボン展張レバーの回動状態を説明する図で
ある。
【図12】狭幅テープカセットの上蓋ケースと下蓋ケー
スとの係合状態を説明する断面図である。
【図13】幅広テープカセットの上蓋ケースと下蓋ケー
スとの係合状態を説明する断面図である。
【図14】従来のテープカセットの内部構造を示す平面
図である。
【図15】従来のテープカセットの上蓋ケースと下蓋ケ
ースとの係合状態を説明する断面図である。
【図16】従来のテープカセットが変形した状態を説明
する断面図である。
【符号の説明】
10 テープカセット 10A 狭幅テープカセット 10B 幅広テープカセット 12 上蓋ケース 14 下蓋ケース 26 両面粘着テープ 28 粘着テープスプール 98a 筒軸 98b 筒軸 100 ブリッジ部 102a 係止片 102b 係止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−8073(JP,A) 特開 平3−166969(JP,A) 実開 昭62−109958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 15/04 B41K 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープを巻回したスプールと、前記
    スプールを回転可能に支持する軸を設けた第1のケース
    と、前記第1のケースと接合可能な第2のケースとを有
    するテープカセットにおいて、 前記スプールを回転可能に支持する軸の先端部と、前記
    第2のケースとのうちの一方に設けられた係合部と、前記先端部と前記第2のケースとのうちの前記一方とは
    異なる 他方に設けられ、前記一方に設けられた係合部と
    係合して、第1のケースと第2のケースとを係止する係
    止部とを備えたことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記先端部に設けられた
    ブリッジ部から構成され、前記係止部は、前記第2の
    ースの内面に形成された一対の係止片から構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
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