JP4696995B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4696995B2
JP4696995B2 JP2006083204A JP2006083204A JP4696995B2 JP 4696995 B2 JP4696995 B2 JP 4696995B2 JP 2006083204 A JP2006083204 A JP 2006083204A JP 2006083204 A JP2006083204 A JP 2006083204A JP 4696995 B2 JP4696995 B2 JP 4696995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cutting
cut
cutter
receiving member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006083204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007253536A (ja
Inventor
慎治 小林
雅士 加藤
進 村田
伸彦 船渡
重己 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006083204A priority Critical patent/JP4696995B2/ja
Publication of JP2007253536A publication Critical patent/JP2007253536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4696995B2 publication Critical patent/JP4696995B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

本発明は、長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置に関し、特に、テープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットだけでなく、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うことが可能な切断手段を備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来より、長尺状のテープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットだけでなく、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うことが可能な切断手段を備えたテープ印刷装置に関して種々提案されている。
例えば、シートをカットするカット刃の刃先に対向して配置される受け部材と、この受け部材に前記シートを挟んで配置される押さえ部材と、を備え、前記受け部材と前記押さえ部材との間で挟持されたシートを前記カット刃でカットするように構成するとともに、前記シートに対する前記カット刃の刃先の相対位置の変更を、前記カット刃に対する前記押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行うように構成したテープ切断機構が設けられたテープ印刷装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−114157号公報(段落(0030)〜(0046)、図8〜図10)
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたテープ印刷装置では、シートに対するカット刃の刃先の相対位置の変更を、カット刃に対する押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行う機構であるため、押さえ部材の移動量調整機構が複雑になると共に、押さえ部材の移動量を製品毎に調節してカット刃の切り込み量の調整精度を上げる必要があるため、製品毎の切り込み量調整作業が煩雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、テープ切断機構の簡素化を図って組み立て作業効率を大幅に向上させることができると共に、テープ切断機構の低コスト化を図ることが可能なテープ印刷装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るテープ印刷装置は、長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置において、前記切断手段は、カッタ刃が端面に立設されたカッタホルダを前記テープの厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット位置からテープ切断方向に対して反対方向に回動可能に保持するカッタ保持部材と、前記カッタホルダを前記フルカット位置へ回動するように付勢する付勢手段と、前記カッタ保持部材をテープ幅方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、前記テープの一面側に対向するように配置されて該テープの厚さ方向に移動可能に配設される受け部材と、前記受け部材をテープ厚さ方向に往復移動させる受け部材移動手段と、前記テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、前記受け部材を前記カッタホルダが当接しない位置に移動させるように前記受け部材移動手段を駆動制御し、該テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断する場合には、該受け部材を前記テープの一面側に当接すると共に、前記カッタホルダのカッタ刃側端縁部に当接する所定位置に移動させて該カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して前記付勢部材に抗して所定の第1角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部が所定切り込み量でテープの他面側を切断するように該受け部材移動手段を駆動制御する切断制御手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係るテープ印刷装置は、請求項1に記載のテープ印刷装置において、前記切断制御手段は、前記テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断後、前記カッタ搬送手段を介して前記カッタ保持部材を原点位置に移動させる場合には、前記受け部材を前記所定位置よりも更にカッタホルダ側に移動させて該カッタホルダが前記付勢部材に抗して更に所定の第2角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部がテープの他面側に当たらないように前記受け部材移動手段を駆動制御することを特徴とする。
また、請求項3に係るテープ印刷装置は、請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置において、前記テープは、印字テープと、前記印字テープに粘着剤層を介して貼着されて前記受け部材に当接される剥離テープと、を有し、前記所定位置は、前記カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して前記付勢部材に抗して所定の第3角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部が該印字テープ及び粘着剤層に達する切り込み量でテープを切断するように該受け部材が移動される所定のハーフカット位置を含むことを特徴とする。
更に、請求項4に係るテープ印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置において、前記切断手段のテープ搬送方向下流側近傍に設けられて切断されたテープを外部に排出するテープ排出手段を備え、前記テープ排出手段は、前記テープに当接されるテープ排出ローラと、前記テープ排出ローラを回転駆動する回転手段と、前記テープ排出ローラと離間して前記テープを挟んで対向するように配置される回転可能な従動ローラと、前記従動ローラを前記テープを挟んで該テープ排出ローラを押圧するように移動させる従動ローラ移動手段と、前記切断手段がテープを切断する場合には、前記従動ローラが前記テープを挟んで該テープ排出ローラを押圧するように前記従動ローラ移動手段を駆動制御する移動制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に係るテープ印刷装置では、テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、受け部材をカッタホルダが当接しない位置に移動させて、カッタ保持部材をテープ幅方向に移動させる。また、該テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断する場合には、該受け部材をテープの一面側に当接すると共に、カッタホルダのカッタ刃側端縁部に当接する所定位置に移動させて、該カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して付勢部材に抗して所定の第1角度まで回動され、カッタ刃の刃先の先端部が所定切り込み量でテープの他面側を切断するようにする。
これにより、テープの他面側へのカッタ刃の刃先の切り込み量は、受け部材のテープ側への移動量で決定されるため、カッタ保持部材や受け部材等を取り付け後、テープの他面側へのカッタ刃の刃先の切り込み量を製品毎に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。
また、請求項2に係るテープ印刷装置では、テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断後、カッタ保持部材を原点位置に移動させる場合には、受け部材を更にカッタホルダ側に移動させることによって、該カッタホルダが付勢部材に抗して更に所定の第2角度まで回動して、カッタ刃の刃先の先端部がテープの他面側に当たらなくなるため、テープを傷つけることなくカッタ保持部材を原点位置に戻すことができる。また、テープを厚さ方向に所定切り込み量で切断後、カッタ保持部材を原点位置に移動させる場合には、受け部材を更にカッタホルダ側に移動させるだけでよいため、テープ切断機構の簡素化及び製造コストの削減化を図ることができる。
また、請求項3に係るテープ印刷装置では、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量で切断する場合には、受け部材をカッタホルダのカッタ刃側端縁部に当接する所定のハーフカット位置に移動させて該カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して付勢部材に抗して所定の第3角度まで回動され、カッタ刃の刃先の先端部が該印字テープ及び粘着剤層に達する切り込み量でテープを切断するようにする。
これにより、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量は、受け部材を所定のハーフカット位置へ移動させることによって決定されるため、カッタ保持部材や受け部材等を取り付け後、カッタ刃の刃先の切り込み量を製品毎に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。
更に、請求項4に係るテープ印刷装置では、切断手段がテープを切断する場合には、従動ローラがテープを挟んでテープ排出ローラを押圧して、テープ排出ローラと協働してテープを挟持するため、切断時におけるテープの撓みを防止することができ、高品質なテープ切断を行うことが可能となる。
以下、本発明に係るテープ印刷装置について、本発明を具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るテープ印刷装置の概略構成について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続されてPCからの印字指令に基づき所望の文字付テープを作成するものである。テープ印刷装置1は装置本体2を有しており、装置本体2の上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、装置本体2の右端部にて回動可能に軸支されており、また、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面側部に配置された開閉ボタン4を押下した際には、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、開閉蓋3は付勢部材の作用により開放されるように構成されている。
また、開閉蓋3の中央より側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が形成されており、かかる透視窓5は、装置本体2内に配設されたカセット収納部6(図2参照)に装着されるテープカセット7(図2参照)の上面に設けられたテープ特定表示部8(図2参照)に対応している。即ち、図1に示すように、テープカセット7をカセット収納部6に装着して開閉蓋3を閉じた際に、透視窓5とテープカセット7のテープ特定表示部8とは相互に対向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部8を装置本体2の外部から視認することが可能である。ここに、テープ特定表示部8は、例えば、テープカセット7内に内蔵されている長尺状のテープ9(図2参照)のテープ幅、テープの色等を表示するものである。これにより、カセット収納部6に装着されているテープカセット7の種類等を装置本体2の外部から透視窓5を介して容易に視認することができるものである。
また、装置本体2は、前方側(図1中、左側)に側壁10を有している。この側壁10には、装置本体2内で印字されたテープ9を外部に排出するテープ排出口11が形成されている。また、側壁10のテープ排出口11の下方には側蓋12が設けられ、下端が回動可能に支持されている。そして、押部13を上方より押し込むことで側蓋12が前方に開放される。側蓋12を開放し、装置本体2の前方にトレイ(図示せず)を取り付けることにより、テープ排出口11から排出されるテープ9をトレイ内に受けることができる。
また、装置本体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方にはテープ印刷装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられており、また、電源ボタン14の下方には装置本体2内に配設されている切断機構15(図2参照)を使用者の手動操作で駆動するカッター駆動ボタン16が設けられている。ここに、カッター駆動ボタン16は、手動操作で、テープ9を所望の長さにカットする際に押下されるボタンである。テープ印刷装置1に配設される切断機構15については後述する。
次に、テープ印刷装置1の内部に配設されてテープカセット等が収納される内部ユニットの概略構造について図2乃至図5に基づいて説明する。
図2に示すように、内部ユニット20は、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、切断機構15により切断されたテープ9をテープ排出口11より強制的に排出するテープ排出機構22とから基本的に構成されている。尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きが、垂直方向となるようにテープカセット7を収納する。
先ず、テープ9に印字を行う印字機構21について説明する。
印字機構21を構成するサーマルヘッド23はカセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置され、このサーマルヘッド23にはローラホルダ25に回転可能に支持されたプラテンローラ26が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド23は多数の発熱素子を有しており、テープ9に文字等の印字を行うものである。
また、テープカセット7内部のテープ排出部30の近傍にはテープ送りローラ27が回転可能に支持され、このテープ送りローラ27にはローラホルダ25に回転可能に支持されたテープ圧接ローラ28が圧接可能な位置に対向配置されている。
また、カセット収納部6において、テープカセット7の前方(図2中、下側)には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、このローラホルダ25は切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能とされている(図2は印字位置に切り換えられた状態を示す)。
かかるローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるように配設されている。尚、テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28は、テープ搬送用モータ72(図6参照)とギヤ機構(図示せず)によって連動して回転駆動される。それによって、サーマルヘッド23により文字等が印字されたテープ9をテープ排出部30よりテープ排出方向(図2中、左方向)に送り出すものである。
尚、この印字機構21により印字されたテープ9は、後述するように自動的に、あるいはカッター駆動ボタン16を操作することにより、切断機構15によって切断されるとともに、テープ排出機構22によって側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
次に、テープ9を切断する切断機構15について図2乃至図5に基づいて説明する。
図2乃至図4に示すように、切断機構15は、切断機構フレーム101上に、テープ9を切断するカッタ刃102がテープ9に対向する端面に立設されるカッタホルダ103を回転可能に保持するキャリッジ105や、テープ9を切断する際に当該テープをテープ排出ローラ116に押さえる押さえ部材104や、カッタ刃102が後述のようにテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断して、剥離テープ93を切断しないハーフカットを行う際に該テープ9を受ける受け部材106や、この押さえ部材104と受け部材106をテープ厚さ方向に沿って往復移動させる切り替えカム121等を一体的に組み付けて構成されている。また、この切断機構フレーム101は、ネジ止め等によりカセット収納部6のフレーム40に固定されている。また、切断機構フレーム101のカセット収納部6側の側面部には、テープ9が挿通される垂直方向(図3中、上下方向)に細長いテープ挿通孔107が穿設されている。
尚、図11に示すように、テープ9は、文字等がサーマルヘッド23を介して印刷される印字テープ91と該印字テープ91の受け部材106側に粘着剤層92を介して貼着される剥離テープ93とから構成されている。
ここで、カッタホルダ103は、キャリッジ105に形成された略断面コの字形の溝部111内にテープ9の切断方向(図3中、下側方向)に対して反対方向に回動可能に保持されている。また、キャリッジ105の溝部111内には、このカッタホルダ103をテープ9の切断方向側に回転するように付勢して、該カッタホルダ103を溝部111の底面部に押圧するカッタ圧接バネ112が設けられている。これにより、テープ9の印字時等には、カッタホルダ103は、テープ9の印字面に対して略垂直になるように支持され、カッタ刃102は、テープ9の厚さ方向全幅に渡って切断可能になっている。また、カッタホルダ103のテープ9側の下側角部には、コロ103Aが回転可能に設けられ、後述のようにハーフカット時に、受け部材106のまな板部136のテープ受け面及びテープ9の印字テープ91上を転がって摩擦抵抗が少なくなるように構成されている。
また、切断機構フレーム101のテープ9の走行経路の一側(図3中、右側)において、該切断機構フレーム101にガイド軸108が垂直方向に支架されると共に、当該ガイド軸108に平行にネジ軸109が回転自在に軸支されている。また、このネジ軸109は、ギヤ110等の不図示のギヤ列を介してステッピングモータ等によって構成されるキャリッジ移動用モータ74(図6参照)によって回転駆動される。
また、このガイド軸108には、カッタ刃102が立設されたカッタホルダ103等が設けられたキャリッジ105が、ガイド軸108の長手方向(テープ9の幅方向である。)に沿って、往復摺動自在となるように支持されている。また、キャリッジ105は、ネジ軸109に螺合しており、ネジ軸109が回転することでガイド軸108に沿って往復移動される構成になっている。これにより、キャリッジ移動用モータ74を正逆回転駆動することで、カッタキャリッジ105をテープ9の幅方向に往復移動させることができ、後述のようにテープ9のハーフカットやフルカットを行うことができる(図10、図18等参照)。
また、切断機構フレーム101には、キャリッジ105が起動時に位置する原点位置(図3に示す位置である。)にあることを検出する透過形フォトセンサ等によって構成される原点位置センサ113が設けられている。また、切断機構フレーム101には、このキャリッジ105が原点位置からガイド軸108に沿って移動されて(図3中、下側方向に移動される。)、最大幅のテープ9の切断が終了する切断終了位置に達したことを検出する透過形フォトセンサ等によって構成される切断終了位置センサ114が設けられている。尚、テープカセット7内に収納されるテープに対して、テープ幅が3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmとする7種類が準備されている。
また、ガイド軸108に沿って往復移動されるキャリッジ105には、ガイド軸108側の側端縁部に位置検出用リブ115が突設されて、原点位置センサ112及び切断終了位置センサ113によって、該キャリッジ105が移動範囲の各端部にあることを検出することができるように構成されている。
また、テープ9の走行経路の一側(図3中、右側)において、テープ排出ローラ116がローラ軸117に取り付けられ、該テープ9の印字テープ91(図11参照)にテープ幅方向に沿って当接するように設けられている。また、このローラ軸117は、該切断機構フレーム101の垂直方向に回転自在に軸支され、ギヤ118等の不図示のギヤ列を介してステッピングモータ等によって構成される排出用モータ78(図6参照)によって回転駆動される。また、テープ押さえ部材104には、このテープ排出ローラ116に対してテープ9を挟んで対向するように従動ローラ120が回転可能に設けられている。これにより、後述のように従動ローラ120がテープ排出ローラ116にテープ9を挟んで押してられた状態で(図17参照)、テープ9をカッタ刃102で厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット後、排出用モータ78を回転駆動することで、フルカットされたテープ9がテープ排出口11から排出される。
また、切断機構フレーム103のテープ9の走行経路を挟んで他側(図3中、左側)には、切り替えカム121が支持軸124によってテープ幅方向に沿って回転可能に設けられ、各ギヤ122、123等の不図示のギヤ列を介してステッピングモータ等によって構成される切り替えカム回転用モータ76(図6参照)によって回転駆動される。
ここで、図5に示すように、切り替えカム121は、中心角約90度の側面視略扇形で、中心に支持軸124が嵌挿されて取り付けられる貫通孔126が穿設されている。また、図5(A)に示すように、左側面部には、テープ押さえ部材104の内側面に立設されるボス128が嵌め込まれて、該テープ押さえ部材104をテープ厚さ方向にそって案内する第1カム溝129が形成されている。また、図5(C)に示すように、右側面部には、受け部材106の内側面に立設されるボス130が嵌め込まれて、該受け部材106をテープ厚さ方向にそって案内する第2カム溝131が形成されている。また、切り替えカム121には、貫通孔126の軸心と同芯軸上に、ギヤ122と歯合するカムギヤ部133が形成されている。
また、図5(A)に示すように、第1カム溝129には、テープ押さえ部材104のボス128が、テープ9の印刷時に案内される原点位置(印刷位置)129A、テープ9のフルカット時に案内される該原点位置から中心角約45度の位置に設定されたフルカット位置129B、テープ9のハーフカット時に案内される該原点位置から中心角約75度の位置に設定されたハーフカット位置129C、テープ9のハーフカット後キャリッジ105が原点位置に戻る際に案内される該原点位置から中心角約90度の位置に設定されたハーフカット戻り位置129Dがそれぞれ形成されている。
また、図5(C)に示すように、第2カム溝131には、受け部材106のボス130が、テープ9の印刷時に案内される原点位置(印刷位置)131A、テープ9のフルカット時に案内される該原点位置から中心角約45度の位置に設定されたフルカット位置131B、テープ9のハーフカット時に案内される該原点位置から中心角約75度の位置に設定されたハーフカット位置131C、テープ9のハーフカット後キャリッジ105が原点位置に戻る際に案内される該原点位置から中心角約90度の位置に設定されたハーフカット戻り位置131Dがそれぞれ形成されている。
また、受け部材106は、ガイド軸108側方向の端縁部にロック軸135が垂直方向に取り付けられている。また、受け部材106は、このロック軸135と共に、テープ厚さ方向に移動可能に支持されている。これにより、切り替えカム121が切り替えカム回転用モータ76によって回転駆動された場合には、受け部材106の内側面に立設されるボス130が第2カム溝131内を案内移動されて、後述のように該受け部材106がテープ厚さ方向に沿って所定位置に移動固定される。
また、テープ押さえ部材104は、テープ厚さ方向に移動可能に支持されているため、切り替えカム121が切り替えカム回転用モータ76によって回転駆動された場合には、テープ押さえ部材104の内側面に立設されるボス128が第1カム溝129内を案内移動されて、後述のように該テープ押さえ部材104が従動ローラ120と共にテープ厚さ方向に沿って所定位置に移動固定される(図3、図9、図17参照)。
例えば、テープ印刷装置1の起動時又はテープ9の印刷時には、図3に示すように、切り替えカム回転用モータ76を所定方向に回転駆動して、切り替えカム121を矢印A方向(図3中、時計方向)に回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の一方の端部の原点位置129A、131Aに当接させる。これにより、受け部材106及びテープ押さえ部材104は、テープ9及びキャリッジ105から最も離れた位置に移動固定され、テープ9の印刷位置にセットされる。
また、受け部材106には、カッタ刃102が後述のようにテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断して、剥離テープ93を切断しないハーフカットを行う際に、該テープ9が当接する側面部には、長手方向に該テープ9の最大幅よりも広い長さでガイド軸108側に突出するまな板部136が設けられている。また、このまな板部136のテープ搬送方向略中央部で、キャリッジ105が往復移動する際にカッタ刃102に対向する部分には、長手方向全長に渡って逃げ溝部137が形成され、後述のようにテープ9の厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット時に、カッタ刃102がまな板部136に当接しないように構成されている。
次に、上記のように構成されたテープ印刷装置1の回路構成について図6に基づき説明する。
図6に示すように、テープ印刷装置1の制御回路部61は、CPU62、CG(キャラクタジェネレータ)ROM63、ROM64、フラッシュメモリ(EEPROM)65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、フラッシュメモリ65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68は、バス線69により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
ここに、CGROM63には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。
また、ROM64は各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述のテープ9のハーフカット又はフルカットを実行する制御プログラム等のテープ印刷装置1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、CPU62はかかるROM63に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM64には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
また、フラッシュメモリ(EEPROM)65は、外部のコンピュータ装置などから受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、テープ印刷装置1の電源をオフしても記憶内容を保持している。
また、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印字バッファ64A、ワーク領域64B等の各種のメモリが設けられている。また、印字バッファ64Aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はかかる印字バッファ64Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。
また、入出力I/F67には、テープカセット7の種類を検出するカセットセンサ138、原点位置センサ113、切断終了位置センサ114、サーマルヘッド23を駆動するための駆動回路71、テープ搬送用モータ72を駆動するための駆動回路73、キャリッジ105を往復移動させるキャリッジ移動用モータ74を駆動するための駆動回路75、切り替えカム121を原点位置(印刷位置)、フルカット位置、ハーフカット位置又はハーフカット戻り位置にセットする切り替えカム回転用モータ76を駆動するための駆動回路77、テープ排出用モータ78を駆動する駆動回路79がそれぞれ接続されている。
また、通信用I/F68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。
次に、このように構成されたテープ印刷装置1が実行するテープ9のハーフカット又はフルカットを実行する制御処理について図7乃至図19に基づいて説明する。
図7に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動して、原点位置センサ113を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出するまでネジ軸109を回転させる。そして、CPU61は、該原点位置センサ112を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出した場合には、キャリッジ105が原点位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。これにより、図3に示すように、キャリッジ105は、ガイド軸108の上端部近傍に位置する原点位置へ移動される。
そして、S12において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視時計方向(図3中、矢印A方向である。)に回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の一方の端部の各原点位置129A、131A(図5参照)に当接させる。これにより、受け部材106及びテープ押さえ部材104は、テープ9及びキャリッジ105から最も離れた位置に移動固定され、テープ9の印刷位置にセットされる。
続いて、S13において、CPU62は、テープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断し、剥離テープ93を切断しないハーフカットをするように指示されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、ハーフカットをするように指示されていると判定した場合には(S13:YES)、CPU62は、S14の処理に移行する。
S14において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視反時計方向(図8中、反時計方向(矢印B方向)である。)に約75度回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の各ハーフカット位置129C、131Cに案内する。
これにより、図8及び図9に示すように、テープ受け部材106及びテープ押さえ部材104がガイド軸108側方向(矢印C)方向に移動して、それぞれテープ9のハーフカットを行う位置にセットされる。また、図8に示すように、テープ受け部材106のまな板部136のキャリッジ105側端面部が、カッタホルダ103のカッタ刃102側の端面部よりも少しガイド軸108側に位置して、テープ9の剥離テープ93に当接することとなる。また、図9に示すように、テープ押さえ部材104の従動ローラ120は、テープ9を挟んでテープ排出ローラ116に押圧され、この従動ローラ120とテープ排出ローラ116とによって、テープ9が挟持される。
続いて、S15において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸109を所定方向に回転させて、キャリッジ105を下方向(図10中、矢印D方向)に移動させる。そして、CPU62は、切断終了位置センサ114を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出した場合には、キャリッジ105が切断終了位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。
これにより、図10に示すように、カッタホルダ103のカッタ刃102側の端面部に設けられたコロ103Aが、まな板部136の上端角部に当接して、カッタホルダ103は、カッタ圧接バネ112の付勢力に抗して所定の第3角度(所定の第1角度)(本実施例では、約45度である。)まで上側方向に回動される(図10中、矢印E方向に回動される。)。そして、この状態でキャリッジ105が下方向(図10中、矢印D方向)に移動されるため、カッタホルダ103は、上側方向に所定の第3角度(所定の第1角度)まで回動された状態で、コロ103Aを介してテープ9の印字テープ91に当接して該テープ9をまな板部材136に押圧しつつ、下方向(図10中、矢印D方向)に移動する。
このため、図11及び図12に示すように、カッタ刃102が所定の第3角度(所定の第1角度)(本実施例では、約45度である。)まで上側方向に回動された状態(図11中、矢印E方向に回動された状態)で、カッタ刃102の刃先の先端部が、テープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断しつつ、剥離テープ93を切断しない状態で下方向(図11中、矢印D方向)に移動して、ハーフカットが行われる。
その後、S16において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視反時計方向(図13中、反時計方向(矢印F方向)である。)に更に約15度回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の各ハーフカット戻り位置129D、131Dに案内する。
これにより、図13に示すように、テープ受け部材106がガイド軸108側方向(矢印G方向)に更に所定距離移動する。このため、カッタホルダ103は、まな板部136によってガイド軸108側に押圧されて、カッタ圧接バネ112の付勢力に抗して更に所定の第2角度(本実施例では、約55度である。)まで上側方向に回動される(図13中、矢印H方向に回動される。)。従って、図14及び図15に示すように、カッタ刃102が所定の第2角度(本実施例では、約55度である。)まで上側方向に回動され(図14中、矢印H方向に回動される。)、カッタ刃102の刃先の先端部がテープ9から離れた状態にセットされる。
また、押さえ部材104は、ガイド軸108側方向(矢印G)方向に移動されないで、図9に示す状態にセットされ、従動ローラ120は、テープ9を挟んでテープ排出ローラ116に押圧され、この従動ローラ120とテープ排出ローラ116とによって、テープ9が挟持された状態が維持される。
そして、S17において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸109を所定方向に対して反対方向に回転させて、キャリッジ105を上方向(図13中、矢印J方向)に移動させる。そして、CPU62は、原点位置センサ113を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出した場合には、キャリッジ105が原点位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。
これにより、図14及び図15に示すように、カッタ刃102が所定の第2角度(本実施例では、約55度である。)まで上側方向に回動され(図14中、矢印H方向に回動される。)、カッタ刃102の刃先の先端部がテープ9から離れた状態で、コロ103Aを介してテープ9の印字テープ91に当接して該テープ9をまな板部材136に押圧しつつ、上方向(図14中、矢印J方向)に移動する。
そして、図8に示すように、キャリッジ105が原点位置に停止した場合には、カッタホルダ103が、受け部材106のまな板部136から離れるため、カッタホルダ103は、カッタ圧接バネ112の付勢力によって、下側方向に回動されて溝部111に当接されて、カッタ刃102は、テープ9に対して垂直な状態にセットされる。
続いて、S18において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視時計方向(図8中、時計方向である。)に約90度回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の各原点位置(印刷位置)129A、131Aに案内する。
これにより、テープ受け部材106及びテープ押さえ部材104が、キャリッジ105から離れる方向に移動されて、該テープ受け部材106及びテープ押さえ部材104の各原点位置(起動時又は印刷時の位置である。)に移動される(図3及び図4参照)。
その後、S19において、CPU62は、テープ9のハーフカット又はフルカットの全ての指示を実行したか否かを判定する処理を実行する。そして、テープ9のハーフカット又はフルカットの指示が残っていると判定した場合には(S19:NO)、CPU62は、再度、S13以降の処理を実行する。
一方、テープ9のハーフカット又はフルカットの全ての指示を実行したと判定した場合には(S19:YES)、CPU62は、当該処理を終了する。
他方、上記S13で、ハーフカットをするように指示されていないと判定した場合には、即ち、テープ9の厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットをするように指示されていると判定した場合には(S13:NO)、CPU62は、S20の処理に移行する。
S20において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視反時計方向(図16中、反時計方向(矢印K方向)である。)に約45度回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の各フルカット位置129B、131B(図5参照)に案内する。
これにより、図16及び図17に示すように、テープ受け部材106は、ガイド軸108側方向(矢印G)方向に移動されないで、図3に示す状態にセットされ、まな板部136とカッタホルダ103の間には、所定距離の隙間が形成されている。また、カッタ刃102の先端部は、平面視逃げ溝部137の約半分の深さまで入るようにセットされ、まな板部136に当接しない状態にセットされている。
また、テープ押さえ部材104は、ガイド軸108側方向(図17中、矢印L方向)に移動して、図17に示すように、テープ押さえ部材104の従動ローラ120は、テープ9を挟んでテープ排出ローラ116に押圧され、この従動ローラ120とテープ排出ローラ116とによって、テープ9が挟持される。
そして、S21において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸109を所定方向に回転させて、キャリッジ105を下方向(図18中、矢印M方向)に移動させる。そして、CPU62は、切断終了位置センサ114を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出した場合には、キャリッジ105が切断終了位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。
これにより、図19に示すように、テープ9が従動ローラ120とテープ排出ローラ116によって挟持された状態で、カッタホルダ103の受け部材106側の端面部がテープ9の印字テープ91に当接されて下方に摺動移動され、カッタ刃102がテープ9の厚さ方向全幅に渡って切断しつつ、下方向(矢印M方向)に移動する。そして、キャリッジ105が切断終了位置に達すると、キャリッジ移動用モータ74が停止され、該テープ9が厚さ方向全幅に渡って切断され、切離される。
続いて、S22において、CPU62は、排出用モータ78を所定方向に回転駆動して、テープ排出ローラ116をテープ9を排出する方向に(図17の平面視反時計方向である。)に回転させ、切離されたテープ9をテープ排出口11から排出する。
その後、S23において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸109を所定方向に対して反対方向に回転させて、キャリッジ105を上方向(図18中、上方向)に移動させる。そして、CPU62は、原点位置センサ113を介してキャリッジ105の位置検出用リブ115を検出した場合には、キャリッジ105が原点位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する(図16参照)。
続いて、S24において、CPU62は、切り替えカム回転用モータ76を駆動して、各ギヤ123、122等を介して切り替えカム121を側面視時計方向(図16中、時計方向である。)に約45度回転させて、各ボス128、130を第1カム溝129と第2カム溝131の各原点位置(印刷位置)129A、131Aに案内後、S19以降の処理を実行する。
これにより、テープ押さえ部材104が、キャリッジ105から離れる方向に移動されて、該テープ受け部材106及びテープ押さえ部材104の各原点位置(起動時又は印刷時の位置である。)に移動される(図3及び図4参照)。
ここで、切断機構15は、切断手段として機能する。また、キャリッジ105は、カッタ保持部材として機能する。また、カッタ圧接バネ120は、付勢手段として機能する。また、キャリッジ移動用モータ74、駆動回路75、ギヤ110、ネジ軸109は、カッタ搬送手段を構成する。また、切り替えカム121、各ギヤ122、123、切り替えカム回転用モータ76、駆動回路77は、受け部材移動手段を構成する。また、CPU62、ROM64、RAM66は、切断制御手段、移動制御手段を構成する。また、テープ排出ローラ116、ローラ軸117、ギヤ118、排出用モータ78、駆動回路79、テープ押さえ部材104、従動ローラ120は、テープ排出手段を構成する。また、排出用モータ78、駆動回路79は、回転手段を構成する。また、切り替えカム121、各ギヤ122、123、切り替えカム回転用モータ76、駆動回路77、テープ押さえ部材104は、受動ローラ移動手段を構成する。
したがって、本実施例に係るテープ印刷装置1では、テープ9を厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットの場合には、切り替えカム121を側面視時計方向に約45度回転させて、受け部材106をカッタホルダ103が当接しない位置(原点位置)に移動させると共に、テープ押さえ部材104をガイド軸108側方向に移動させて、従動ローラ120とテープ排出ローラ116とでテープ9を挟持する。そして、キャリッジ移動用モータ74を駆動してキャリッジ105をテープ幅方向に移動させてテープ9を切断する。また、印字テープ91及び粘着剤層92を切断し、且つ剥離テープ93を切断しないハーフカットの切り込み量でテープ9を切断する場合には、切り替えカム121を側面視時計方向に約75度回転させて、受け部材106をカッタホルダ103に当接する所定のハーフカット位置に移動させて該カッタホルダ103がテープ9を挟んで該受け部材106のまな板部136に当接してカッタ圧接バネ112に抗して所定の第3角度まで回動すると共に、テープ押さえ部材104をガイド軸108側方向に移動させて、従動ローラ120とテープ排出ローラ116とでテープ9を挟持する。そして、キャリッジ移動用モータ74を駆動してキャリッジ105をテープ幅方向に移動させて、カッタ刃102の刃先の先端部が該印字テープ91及び粘着剤層92に達する切り込み量でテープを切断する。
これにより、テープ9へのカッタ刃102の刃先の切り込み量は、切り替えカム121を所定角度回転させて受け部材106のテープ9側への移動量で決定されるため、キャリッジ105や受け部材106等を取り付け後、テープ9へのカッタ刃102の刃先の切り込み量を製品毎に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。
また、カッタ刃102によってテープ9のハーフカット又はフルカットを行う場合には、テープ押さえ部材104の従動ローラ120とテープ排出ローラ116とでテープ9を挟持するため、テープ9のハーフカット又はフルカット時におけるテープ9の撓みを防止することができ、高品質なテープ切断を行うことが可能となる。
また、テープ9のハーフカット終了後、キャリッジ105を原点位置に移動させる場合には、切り替えカム121を側面視時計方向に更に約15度回転させて、受け部材106をカッタホルダ103側に移動させることによって、該カッタホルダ103がカッタ圧接バネ120に抗して更に所定の第2角度まで回動して、カッタ刃102の刃先の先端部がテープ9に当たらなくなるため、テープ9を傷つけることなくキャリッジ105を原点位置に戻すことができる。また、テープ9のハーフカット後、キャリッジ105を原点位置に移動させる場合には、切り替えカム121を側面視時計方向に更に約15度回転させて、受け部材106を更にカッタホルダ103側に移動させるだけでよいため、テープ切断機構15の簡素化及び製造コストの削減化を図ることができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
本実施例に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。 図1に示すテープ印刷装置の内部に配置された内部ユニット模式的に示す平面図である。 図2に示す切断機構のテープ印刷装置の起動時における状態を示す側面図である。 図3のX1−X1矢視断面図である。 切り替えカムを示す図で、(A)は左側面図、(B)は貫通孔を含む断面図、(C)は右側面図である。 図1に示すテープ印刷装置の制御構成を示すブロック図である。 図1に示すテープ印刷装置のCPUがハーフカット又はフルカットを実行する制御処理を示すフローチャートである。 図3に示す切断機構をハーフカットにセットした状態を示す側面図である。 図8のX2−X2矢視断面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのハーフカットを行う状態を説明する側面図である。 図10のカッタ刃の刃先がハーフカットの切り込み量でテープを切断する状態を説明する切断部拡大側面図である。 図10のカッタ刃の刃先がハーフカットの切り込み量でテープを切断する状態を説明する切断部拡大平面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのハーフカット後、原点位置に戻るハーフカット戻り状態を説明する側面図である。 図13のカッタ刃の刃先がテープから離れて原点位置に移動される状態を説明する切断部拡大側面図である。 図13のカッタ刃の刃先がテープから離れて原点位置に移動される状態を説明する切断部拡大平面図である。 図3に示す切断機構をフルカットにセットした状態を示す側面図である。 図16のX3−X3矢視断面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのフルカットを行う状態を説明する側面図である。 図18のカッタ刃の刃先がフルカットの切り込み量でテープを切断する状態を説明する切断部拡大側面図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置
9 テープ
15 切断機構
61 制御回路部
74 キャリッジ移動用モータ
76 切り替えカム回転用モータ
91 印字テープ
92 粘着剤層
93 剥離テープ
101 切断機構フレーム
102 カッタ刃
103 カッタホルダ
104 テープ押さえ部材
105 キャリッジ
106 受け部材
108 ガイド軸
109 ネジ軸
112 カッタ圧接バネ
116 テープ排出ローラ
120 従動ローラ
121 切り替えカム
136 まな板部
137 逃げ溝部

Claims (4)

  1. 長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置において、
    前記切断手段は、
    カッタ刃が端面に立設されたカッタホルダを前記テープの厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット位置からテープ切断方向に対して反対方向に回動可能に保持するカッタ保持部材と、
    前記カッタホルダを前記フルカット位置へ回動するように付勢する付勢手段と、
    前記カッタ保持部材をテープ幅方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、
    前記テープの一面側に対向するように配置されて該テープの厚さ方向に移動可能に配設される受け部材と、
    前記受け部材をテープ厚さ方向に往復移動させる受け部材移動手段と、
    前記テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、前記受け部材を前記カッタホルダが当接しない位置に移動させるように前記受け部材移動手段を駆動制御し、該テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断する場合には、該受け部材を前記テープの一面側に当接すると共に、前記カッタホルダのカッタ刃側端縁部に当接する所定位置に移動させて該カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して前記付勢部材に抗して所定の第1角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部が所定切り込み量でテープの他面側を切断するように該受け部材移動手段を駆動制御する切断制御手段と、
    を有することを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記切断制御手段は、前記テープの他面側を厚さ方向に所定切り込み量で切断後、前記カッタ搬送手段を介して前記カッタ保持部材を原点位置に移動させる場合には、前記受け部材を前記所定位置よりも更にカッタホルダ側に移動させて該カッタホルダが前記付勢部材に抗して更に所定の第2角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部がテープの他面側に当たらないように前記受け部材移動手段を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 前記テープは、印字テープと、前記印字テープに粘着剤層を介して貼着されて前記受け部材に当接される剥離テープと、
    を有し、
    前記所定位置は、前記カッタホルダがテープを挟んで該受け部材に当接して前記付勢部材に抗して所定の第3角度まで回動されて前記カッタ刃の刃先の先端部が該印字テープ及び粘着剤層に達する切り込み量でテープを切断するように該受け部材が移動される所定のハーフカット位置を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置。
  4. 前記切断手段のテープ搬送方向下流側近傍に設けられて切断されたテープを外部に排出するテープ排出手段を備え、
    前記テープ排出手段は、
    前記テープに当接されるテープ排出ローラと、
    前記テープ排出ローラを回転駆動する回転手段と、
    前記テープ排出ローラと離間して前記テープを挟んで対向するように配置される回転可能な従動ローラと、
    前記従動ローラを前記テープを挟んで該テープ排出ローラを押圧するように移動させる従動ローラ移動手段と、
    前記切断手段がテープを切断する場合には、前記従動ローラが前記テープを挟んで該テープ排出ローラを押圧するように前記従動ローラ移動手段を駆動制御する移動制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置。
JP2006083204A 2006-03-24 2006-03-24 テープ印刷装置 Expired - Fee Related JP4696995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006083204A JP4696995B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 テープ印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006083204A JP4696995B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 テープ印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007253536A JP2007253536A (ja) 2007-10-04
JP4696995B2 true JP4696995B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38628243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006083204A Expired - Fee Related JP4696995B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 テープ印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4696995B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017054664A1 (zh) * 2015-09-29 2017-04-06 山东新北洋信息技术股份有限公司 切刀装置及使用其的打印机

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3717264A4 (en) * 2018-01-30 2021-10-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. ARRANGEMENT AND PROCESS FOR CUTTING THE SUPPORT
US20210331496A1 (en) * 2018-04-25 2021-10-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cutter module and method

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11334162A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Roland Dg Corp カッティング機能付き装置におけるカッター昇降機構
JP2001001292A (ja) * 1999-06-17 2001-01-09 Copyer Co Ltd 記録材切断装置
JP2001294360A (ja) * 2000-04-12 2001-10-23 Copyer Co Ltd 画像形成装置
JP2004114167A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Brother Ind Ltd シートのカッティング装置
JP2005096045A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Ogino Seiki Seisakusho:Kk 切断機における加工台の高さ微調整装置。

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11334162A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Roland Dg Corp カッティング機能付き装置におけるカッター昇降機構
JP2001001292A (ja) * 1999-06-17 2001-01-09 Copyer Co Ltd 記録材切断装置
JP2001294360A (ja) * 2000-04-12 2001-10-23 Copyer Co Ltd 画像形成装置
JP2004114167A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Brother Ind Ltd シートのカッティング装置
JP2005096045A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Ogino Seiki Seisakusho:Kk 切断機における加工台の高さ微調整装置。

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017054664A1 (zh) * 2015-09-29 2017-04-06 山东新北洋信息技术股份有限公司 切刀装置及使用其的打印机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007253536A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4617873B2 (ja) テープ印刷装置
EP1900535B1 (en) Tape printing apparatus
US20080069622A1 (en) Cutter Unit, Half-Cutting Mechanism, and Tape Printer
JP2002104717A (ja) テープ印刷装置
JP4858951B2 (ja) シート材切断装置およびプリンタ
JP4696995B2 (ja) テープ印刷装置
US5913624A (en) Cutting device for cutting tape material and printing apparatus incorporating the cutting device
JP3959055B2 (ja) カッタユニットおよびテーププリンタ
JP4345695B2 (ja) シート処理装置、シート処理装置のシート処理方法、プログラム
JP2007021597A (ja) カッティング処理装置、カッティング処理装置のカッティング処理方法およびプログラム
EP1935656B1 (en) Printing apparatus
JP4696997B2 (ja) テープ印刷装置
JP2007190651A (ja) テープ切断装置、及びテープ印刷装置
JP4635937B2 (ja) テープ印刷装置
JP4069037B2 (ja) カッタユニットおよびテーププリンタ
JP2008114552A (ja) テープ端部の整形切断装置およびこれを備えたテーププリンタ
JP4702168B2 (ja) 印字装置
US5823694A (en) Cutting device for cutting tape material and printing apparatus incorporating the cutting device
JP2002104716A (ja) テープ印刷装置
JP2007253333A (ja) テープ印刷装置
JP4124051B2 (ja) テープ印字装置
JP2007216598A (ja) テープ印刷装置
JP5163405B2 (ja) 印字装置
US20210339544A1 (en) Cutting device and printer
JP4635927B2 (ja) 印字装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4696995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees