JP5838917B2 - 車両のシートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートスライド装置に関する。
車両では、可動シートを前後方向に移動して、適宜の位置で可動シートをロック可能なシートスライド装置が設けられている。
特許文献1では、アシストシート(すなわち、助手席)及びそのリアシートが、それぞれ可動シートとして共通のロアレールに対して前後移動可能に配置され、リアシートを後方の荷室側に移動させた状態で、助手席が、前記リアシートが存在した領域(以下、2列目シート可動領域という)内の一部に移動可能となっている。このようにして、助手席は、リアシートが位置していた2列目シート可動領域内の一部に移動し、この領域内において適宜の位置でロック部によりロックできるようにしている。特許文献1では、助手席が2列目シート可動領域内に移動できるようにして助手席の移動性及び居住性を向上させている。
また、1〜3列目シートを備えたミニバン、ワゴン、1ボックス等の乗用自動車では、2列目シートが可動シートとして前後方向にスライド自在に設けられるとともに、該2列目シートのシートバックが非前倒時には、スライド不能にロックされ、前倒時には前記ロック解除されるようになっているものが多い。このような車両では、前記2列目シートを前倒させてロックを解除して該2列目シートを前方に移動させた後に、3列目シートへ、または3列目シートからの乗員の乗降が可能になっている。
特開2004−249928号公報
上記のような3列目シートを有する車両において、特許文献1のように助手席シートと2列目シートを共通のロアレールに対して前後移動可能に配置することも考えられる。この場合、前記2列目シートを、3列目シートに近接させた状態にするとともに、助手席を2列目シート可動領域内に移動させたシートポジションとすることも可能となる。
このような状態で、3列目シートへの乗降の際に、2列目シートのシートバックを前倒させて前方へのスライドが可能にされても、助手席が2列目シート領域内に留まったままのシートポジションであると、3列目シートの乗降スペースを確保できないこととなる。
このように、助手席が2列目シート可動領域内のシートポジションに位置している場合は、助手席もスライド不能にロックされているため、そのロックを解除して、助手席を前方へスライドさせて2列目シート可動領域から排除した後、3列目シートを前方へ移動する必要があり、手間が掛かる問題がある。
本発明の目的は、アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置している場合に、アシストシートに影響を受けることなく、3列目シートへの乗員の乗降スペースを容易に確保することができる車両のシートスライド装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、アシストシート、2列目シート及び3列目シートを有し、前記アシストシート及び2列目シートには、共通のロアレール上をスライドするアッパレールがそれぞれスライド自在及びスライドロック可能に設けられて、前記アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置することが可能となっているとともに、前記アシストシート及び2列目シートにはそれぞれ前記ロアレールに対して、スライドロックを解除する第1ロック解除部及び第2ロック解除部を備えた車両のシートスライド装置において、第1ロック解除部と第2ロック解除部間には、前記アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置して、前記アシストシート及び2列目シートがスライドロックされているときに、第2ロック解除部のスライドロックの解除動作に連動して、第1ロック解除部を作動させてアシストシートのスライドロックの解除を行わせる連係部が設けられていることを特徴とする車両のシートスライド装置を要旨としている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記連係部は、前記アシストシートが前記2列目シートの可動領域外に位置するときは、前記2列目シートのシートポジションに関係なく、前記連係部による第1ロック解除部の連係動作が不能に、前記第1ロック解除部とは分離するように構成されるとともに、前記連係部は、前記アシストシートが前記2列目シートの可動領域に侵入し、かつ、前記2列目シート間との距離が連係可能距離に達した場合には、前記第1ロック解除部に対して第2ロック解除部の第2ロック部の解除動作に連動することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記連係部は、前記ロアレール内に収納されている部材を含み、該部材を介して、前記第2ロック解除部による解除動作に連動して前記第1ロック解除部を作動させて前記アシストシートのスライドロックの解除を行わせることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置している場合に、アシストシートに影響を受けることなく、3列目シートへの乗員の乗降スペースを容易に確保することができる。
請求項2の発明によれば、アシストシートが2列目シートの可動領域外に位置するときは、2列目シートのシートポジションに関係なく、連係部による第1ロック解除部の連係動作が不能に、第1ロック解除部とは分離するように構成されているため、アシストシートが2列目シートの可動領域外に位置するときに、第2ロック解除部が解除動作した際には、アシストシートの第1ロック解除部の解除動作を防止できる。
また、アシストシートが2列目シートの可動領域の前部領域内に位置し、かつ、2列目シートが2列目シートの可動領域の後部領域に位置している場合には、第1ロック解除部に対して連係部が第2ロック解除部の第2ロック部の解除動作に連動可能に配置されていることにより、第2ロック解除部が解除動作した際には、アシストシートの第1ロック解除部も解除動作するため、3列目シートへの乗員の乗降スペースを容易に確保することができる。
請求項3の発明によれば、連係部に含まれている部材が、アシストシートと2列目シートに共通のロアレール内に収納されているため、該部材を車両のフロア上に配置する必要がなくなり、2列目シートに乗る乗員の足に該部材が干渉することがない。
一実施形態のシートスライド装置において、2列目シートがP1領域に位置する場合の概略側面図。 P2領域に2列目シートが位置する場合の概略側面図。 一実施形態の車両の概略平面図。 一実施形態の2列目シートが、2列目シートの可動領域の後半部に位置している状態を示す概略説明図。 2列目シートのリクライニング機構及び第2ロック解除部の概略構成図。 同じく要部断面図。 同じく要部断面図。 2列目シートのリクライニング機構の分解斜視図。 (a)はアシストシートのリクライニング機構の側面図、(b)は作動レバーの概略説明図。 (a)〜(c)は同じくリクライニング機構の作動の説明図。 連係部の説明図。 (a)、(b)はロアレール断面図。 アッパレール120側でのロアレール断面図。
以下、本発明の車両のシートスライド装置を具体化した一実施形態について図1〜図13を参照して説明する。
まず、本実施形態のシートスライド装置が適用される車両のフロアに配置されるシートについて説明する。
図3に示すように、本実施形態の車両は、フロア10上に前後方向に3列シートが設けられている。車幅方向の右側には、運転席14、2列目シートのリアシート15、及びベンチタイプの3列目シート16がそれぞれ配置されている。図1、図2、図3に示すように助手席側(本実施形態では車幅方向の左側)には互いに平行になるように離間配置された長尺状のロアレール17A,17Bが前後方向に延びるように配置されている。ロアレール17A,17Bは、図1、図3に示すように、前端部が運転席14の左方に位置するとともに車両フロア10の前部に位置する。又、ロアレール17A,17Bの後端部は、3列目シート16の前方において該3列目シート16に近接した位置に位置する。運転席14及びリアシート15は、それぞれ公知のスライド機構(図示しない)により前後方向に位置調整が可能であるとともにロック機構により位置調整後のロックが可能である。
ロアレール17A,17B上には、可動シートとしての助手席18と2列目シートであるリアシート19がそれぞれ配置されている。助手席18は、アシストシートに相当する。各席14,15、16、18、19は、シートクッション14a,15a,16a,18a,19aと、シートクッション14a,15a,16a,18a,19aに対して傾動自在に取り付けられたシートバック14b,15b,16b,18b,19bを有する。
(助手席18に関する構成)
次に、可動シートである助手席18のスライド機能、スライドロック機能並びにスライドロック解除機能を実現している構成について説明する。
図1に示すように助手席18のシートクッション18aの下部には、車幅方向において離間するように一対のアッパレール20が固定され、前記ロアレール17A,17B内に挿入されて前後方向に移動可能となっている。
ロアレール17A,17Bは、図3に示すように前から順にP1、P3,P2,P4領域を有する。リアシート19は、図3に示すP2領域及びP4領域の移動範囲で移動可能である。P2領域及びP4領域は、本実施形態の2列目シート(リアシート19)の可動領域である。また、P2領域は、本実施形態の前記可動領域の前部領域であり、P4領域は、前記可動領域の後部領域である。
助手席18の移動可能な範囲は、図3に示すように、ロアレール17A,17Bの全長において、リアシート19がP4領域において最も3列目シート16側に位置したときの、残りの範囲(P1、P3及びP2領域)である。
P3領域はP1領域とP2領域間をつなぐ領域とし、空走領域としている。なお、P1領域及びP2領域は、運転席14及びリアシート15と同等の移動範囲(領域)に限定するものではなく、前後方向にずれていてもよい。
なお、両ロアレール17A,17Bの構成は、同じ構成のため、以下では、ロアレール17Bについて説明する。
図12(a)、(b)に示すように、ロアレール17Bは、前後方向に延在する底壁部111と、該底壁部111の車両幅方向両端からそれぞれ立設された側壁部112と、該両側壁部112の上端から幅方向内側にそれぞれ張り出す張出壁部113と、該張出壁部113の先端から下側に折り返された折返し壁部114とを一体的に有する。ロアレール17Bは、両折返し壁部114間で、上方に開口する開口部113aを有している。
また、図1、及び図2に示すようにP1領域及びP2領域に属する折返し壁部114には、長手方向(前後方向)に所定ピッチで並設された複数の四角形のロック孔114aが形成されている。なお、説明の便宜上、P1領域及びP2領域に示すロック孔114aは、代表的に一部のみ図示されている。
図12(a)、(b)に示すように、助手席18のアッパレール20は、断面略四角形の中空壁部121a及び該中空壁部121aを閉じる両先端から幅方向外側に広げられて下向きに延びる延出壁部121bを有して前記開口部113aに沿って前後方向に延在する本体壁部121と、該本体壁部121(延出壁部121b)の下端から幅方向両外側にそれぞれ張り出す張出壁部122と、該張出壁部122の先端から上側に折り返されて前記ロアレール17Bの側壁部112、張出壁部113及び折返し壁部114に包囲される折返し壁部123とを一体的に有する。
アッパレール20は、折返し壁部123の外側面に固着されて前記底壁部111を転動する図示しないベアリングにて前記ロアレール17Bに支持されている。アッパレール20は、前記ベアリングが前記底壁部111上を転動することで、ロアレール17Bに対し長手方向(前後方向)に摺動自在に支持される。
また、前記延出壁部121bには、複数の挿通孔121c(図12(a)、(b)参照)が、前記ロック孔114aと同ピッチをもって長手方向(前後方向)に並設されている。そして、これら複数の挿通孔121cは、前記ロアレール17Bの長手方向で隣り合う複数のロック孔114aと合致可能な位置に配置されている。また、前記折返し壁部123にも、同様の複数の挿通孔123aが挿通孔121cと相対するように前記所定ピッチをもって形成されている。これら挿通孔123aは、幅方向で前記挿通孔121cに対向するように配置されている。
図12(a)、(b)に示すように、アッパレール20には、ロックレバー126が前記アッパレール20の長手方向に沿って図示しない回転軸の回りで回動可能に連結されている。ロックレバー126は、下方に延出して車両幅方向外側に折り返された複数(例えば3個)のロック爪126aが前記所定ピッチで形成されている。これらロック爪126aは、本体壁部121を貫通して開口部113aに導入されており、ロックレバー126の回動に伴い、図12(a)に示す挿通孔121c,123aに対して挿脱可能に配置されている。そして、ロックレバー126の各ロック爪126aが前記挿通孔121c,123aとともに前記ロック孔114aへと挿入されると、前記ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動が規制され、これに支持される助手席18も位置決めされてロックされる。なお、ロックレバー126は、図示しない弾性部材(例えばスプリング)により、ロック爪126aが挿通孔121c,123aに挿入される側、即ち前記ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動を規制する側に常時回動付勢されている。また、ロックレバー126は、前記弾性部材の付勢力に抗して回転されて各ロック爪126aが挿通孔123a及びロック孔114aから外されることで、ロック解除が行われ、ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動が許容される。
ロックレバー126及び図示しない弾性部材等の周辺部材により、助手席18のスライドロック機構が構成されている。
前記ロックレバー126の前記ロック解除動作を実現するための装置及び機構を、助手席18に関する構成と、リアシート19に関する構成とに区分して以下に説明する。
図9(a)に示すように、助手席18のリクライニング装置201は、シートクッション18aに固定されたロアアーム203と、シートバック18bに固定されたアッパアーム202を有し、ロアアーム203の上部とアッパアーム202の下部とが連結ピン204を介して相互に回動可能に連結されている。なお、図9(a)において左側がシートの前側であり、右側が後側である。アッパアーム202の下端部は前記連結ピン204を中心とする半円弧形状に形成されており、この半円弧形状部には、同じく連結ピン204を中心とする円周に沿った一定の範囲にラッチ部202aが形成されている。前記ラッチ部202aは、前記半円弧形状部の周縁よりも内周側の円周上に沿って形成されており、これによりこのラッチ部202aの回動方向両端部には一対の係止部202bが形成されている。
ロアアーム203には、軸ピン205aを介して上下方向に回動可能にポール205が取付けられており、前記ポール205の回動先端側の上部には、前記ラッチ部202aに噛み合う歯部205bが形成されている。また、前記ポール205の回動先端側には連係ピン205cが図示手前側に立ち上がり状に取付けられており、前記連係ピン205cを介して前記ポール205はレリーズアーム206に連係されている。
前記レリーズアーム206は、前記連結ピン204を介してアッパアーム202及びロアアーム203とはそれぞれ独立して、前後方向に回動可能に支持されている。前記レリーズアーム206のほぼ中程には、略への字状に屈曲した長溝孔206aが形成されており、前記長溝孔206a内に、前記ポール205の連係ピン205cが挿入されている。図9(a)に示すように前記長溝孔206aの後半分は連結ピン204を中心とする円周上に沿って形成され、前半分は同円周上から外方すなわち連結ピン204から徐々に遠ざかる方向に延びている。以下、前記後半分の部分を「ロック領域」といい、前半分の部分を「アンロック領域」という。
前記長溝孔206a内に連係ピン205cが挿入されていることにより、レリーズアーム206が前後方向に回動すると、連係ピン205cが長溝孔206a内を相対的に移動し、これによりポール205が上下方向に回動される。すなわち、レリーズアーム206が前方に回動されて連係ピン205cが長溝孔206aのロック領域(後半分の領域)内に位置されると、ポール205は上方に回動されてその歯部205bがラッチ部202aに噛み合わされる。さらに、レリーズアーム206が図示後方に回動されて連係ピン205cが長溝孔206aのアンロック領域(前半分の領域)内を前端部に向かって相対的に移動すると、ポール205は軸ピン205aを中心にして徐々に下方に回動されてラッチ部202aとの噛合いが外れ、最終的にアッパアーム202の半円弧部よりも外周側に逃がされる。
以下、ラッチ部202aと噛み合った状態におけるポール205の位置を第1の位置といい、ラッチ部202aとの噛合いが外れた直後の状態におけるポール205の位置を第2の位置といい、さらに下方に回動されてアッパアーム202の半円弧部よりも外周側に逃がされた状態すなわち後述する両係止部202b間よりも外方に移動した状態におけるポール205の位置を第3の位置という。ここで、第2の位置に位置する状態においては、ラッチ部202aのロックが解除されるのでアッパアーム202が回動可能となりひいてはシートバック18bのリクライニング調整が可能となり、すなわち傾倒操作可能となる。
前記レリーズアーム206の下部とロアアーム203の前端部との間には、引張りばね207が介装されて、前記レリーズアーム206は前方すなわちポール205の歯部205bがラッチ部202aに噛み合わされる方向に付勢されている。従って、レリーズアーム206は、前記引張りばね207に抗して後方すなわちラッチ部202aとポール205の歯部205bとの噛合いを外す方向(アンロック方向)に回動される。
ロアアーム203には、リクライニングレバー209が設けられている。前記リクライニングレバー209は図示するように略への字状に形成されており、その後端部の軸ピン209aを介して上下方向に回動可能に支持されている。ロアアーム203の前端部には、上端211及び下端212を有する溝部210が上下方向に延出されて設けられている。リクライニングレバー209の回動先端側は、前記溝部210を通して外部操作可能に前方へ突出されている。
前記リクライニングレバー209のほぼ中程には、押しピン209bが図示手前側に立ち上がり状に取付けられており、前記押しピン209bには、引張りばね207によって前方に付勢されたレリーズアーム206の前端部が当接されている。この結果、リクライニングレバー209はレリーズアーム206を介して引張りばね207により下方に付勢されており、従って引張りばね207に抗して上方に回動される。
そして、リクライニングレバー209を引張りばね207に抗して上方に回動すると、押しピン209bは軸ピン209aを中心とする円周上を後方に移動する。これによりレリーズアーム206が後方に押されて回動し、従って前記したようにポール205の連係ピン205cが相対的に長溝孔206aのロック領域からアンロック領域内に移行され、ひいてはポール205が下方に回動されてその歯部205bとラッチ部202aとの噛合いが外れてシートバック18bをリクライニング調整できるようになっている。
なお、前記溝部210の上端211は所定の位置に設定されていて、前記リクライニングレバー209の上方への操作量を下記のように規制する。すなわち、リクライニングレバー209を上方に回動させた場合、前記ポール205の歯部205bがアッパアーム202のラッチ部202aから外れた直後に当該リクライニングレバー209が当接される位置に前記上端211が位置設定されている。
このため、リクライニングレバー209が溝部210の上端211に規制されてそれ以上の上方へ回動不能な状態において、レリーズアーム206は後側の回動端にまでは回動されていない。従って、図10(b)に示すようにポール205の連係ピン205cは長溝孔206aのアンロック領域内にわずかに進入してはいるがその前端部にまで至っておらず、このため、ポール205の歯部205bはラッチ部202aからは外れているものの、前記ラッチ部202aの両端部に設けられた両係止部202b間に入り込んだ状態に止まっている。
このことから、アッパアーム202ひいてはシートバック18bは、ポール205の歯部205bが両係止部202bに当接しない範囲でのみ回動可能であり、従ってシートバック18bを最前倒位置にまで傾倒させることないようにしている。前記溝部210の上端211は、リクライニングレバー209の操作量を規制するためのストッパ部としての機能を有する。
一方、後述するケーブルK2によりレリーズアーム206が後方へ回動操作された場合は、連係ピン205cが長溝孔206aのアンロック領域の前端部若しくはその近傍にまで相対的に移動し、これによりポール205を十分に下方にまで回動させてその歯部205bが両係止部202b間よりもさらに外周側に外れた状態とすることが可能となっている。これにより始めてアッパアーム202に対するポール205の係合が完全に解除されてシートバック18bを最前倒位置にまで傾倒させることができるようになっている。
図9(a)に示すようにレリーズアーム206の前端部には、アウタチューブKaに挿入された一対のケーブルK1の始端が連結されていて、レリーズアーム206の後方への回動により、ケーブルK1が作動される。図9(b)に示すように、シートクッション18aの下部にはブラケット35を介してケーブルK1のアウタチューブKaの端部が固定されている。ケーブルK1の終端は、シートクッション18aの下部において軸36aの回りで中央部が回動自在に支持された作動レバー36の上端に連結されている。
そして、ケーブルK1の作動により、図9(b)において作動レバー36は軸36aを中心に反時計回りに回動される。作動レバー36の下端36bは、前記ケーブルK1の作動により図9(b)に示すように、前記反時計回りに回動される前の待機位置R1と、反時計回りに回動された作動位置R2の間を往復移動可能である。図8に示すように、作動位置R2は、待機位置R1よりも下方の位置となる。
この待機位置R1から作動位置R2への作動レバー36の作動により、図示しない弾性部材の付勢に抗して下端36bが図12(a)に示すように前記ロックレバー126の上端を押圧し下方へ移動させる。このことにより、ロックレバー126は、ロアレール17Bに対するアッパレール20の移動を規制する状態から、各ロック爪126aが挿通孔123a及びロック孔114aから外されることで、ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動が許容される。
なお、レリーズアーム206が後方への回動後、前方へ回動すると、作動レバー36は図示しない復帰バネによりケーブルK1を介して軸36aを中心にして時計回りに回動する。この回動により、作動レバー36の下端36bは、前記ケーブルK1の作動により図9(b)に示すように、作動位置R2から回動される前の待機位置R1へ復帰する。この結果、図12(b)に示すように示すロックレバー126は、前記図示しない弾性部材の付勢力によりロック爪126aが挿通孔121c,ロック孔114a及び挿通孔123aに挿入されて、ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動の規制が可能である。
(助手席18側の連係部について)
助手席18側の連係部について説明する。
図9(a)に示すようにレリーズアーム206の後端部には、アウタチューブKbに挿入されたケーブルK2の始端が連結されている。図11に示すようにシートクッション18aの下部にはブラケット37を介してケーブルK2のアウタチューブKbの端部が固定されている。ケーブルK2の終端は、アッパレール20に対して軸38aの回りで中央部が回動自在に支持された連係レバー38の上端に連結されている。連係レバー38は、図11に示すように略L字状に形成され、前記上端は後方を指向するとともに下端が下方へ指向して、後述するロアレール17Bの開口部113bを介して、ロアレール17B内に挿入されている。連係レバー38は、軸38aを中心に時計回りで回動すると、下端が前方へ、上端が下方へ回動して、ケーブルK2を下方へ作動する。このケーブルK2の下方への作動により、図9(a)に示されている前記レリーズアーム206を後方へ回動させる。
本実施形態では、ケーブルK2、及び連係レバー38により、助手席18側の連係部が構成されている。
また、本実施形態では、前記レリーズアーム206、ケーブルK1、及び作動レバー36により、第1ロック解除部が構成されている。
(リアシート19に関する構成)
次に、リアシート19のスライド機能、スライドロック機能並びにスライドロック解除機能を実現している構成について説明する。
前記助手席18では、アッパレール20及びその周辺部材により、スライド機能を実現しているが、リアシート19においても、助手席18と同様の構成のアッパレール120及びその周辺部材を有しているため、詳細説明を省略する。
また、助手席18では、ロックレバー126及びその周辺部材等により、スライドロック機構を構成しているが、リアシート19のスライドロック機構についても、助手席18と同様の構成の図示しないロックレバー及びその周辺部材から構成されているため、詳細説明を省略する。
従って、以下ではリアシート19のリクライニング装置301、第2ロック解除部、並びに連係部に関連する構成を、主に図5〜7を参照して説明する。
図5に示すように、リアシート19のリクライニング装置301は、シートクッション19aに固定されたロアアーム303と、シートバック19b(図4参照)に固定されたアッパアーム302を有し、ロアアーム303の上部とアッパアーム302の下部とが連結ピン304を介して相互に回動可能に連結されている。連結ピン304周りには、一端と他端をそれぞれアッパアーム302とロアアーム303に係止してゼンマイバネ305が設けられて、そのバネ力によってアッパアーム302が図5の反時計方向へ付勢され、これによりシートバック19bは前倒する方向へ付勢されている。
前記連結ピン304には、シート前方(図5の左方)へ延びるリクライニング用の操作レバー306が前記連結ピン304回りに回動操作可能に設けられており、当該操作レバー306の先端を図5の二点鎖線で示すように上方へ引き上げると、公知の構造によってアッパアーム302とロアアーム303の回動ロックが解除されて、シートバック19bのリクライニング及び前倒しが可能となっている。
前記連結ピン304には、相対回転可能にスライドロック解除用のレバー307が設けられている。前記レバー307は板体からなり、周方向の三ヶ所に、外方へ突出する脚部308,309,310を有している。
図5に示すように脚部308にはケーブルK3の始端が結合されている。ケーブルK3の終端は、シートバック19bの下部において、回動自在に軸314aにて支持された中継レバー314に連結されている。中継レバー314には、一対のケーブルK4,K5の始端が連結されている。レバー307の反時計方向回転によってケーブルK3を引くと、中継レバー314が反時計回り方向に回動して、ケーブルK4を介してスライドロック機構が解除されるようになっている。すなわち、リアシート19のスライドロック機構は、助手席18のロックレバー126が作動レバー36の作動により、ロック解除されることと同様に解除される。
ここで、ケーブルK3、K4、中継レバー314及びスライドロック機構のロックを解除する作動レバーは、リアシート19の第2ロック解除部を構成している。
前記スライドロック機構のロックを解除する作動レバーは、助手席18の第1ロック解除部の作動レバー36と同一構成であるため、説明の便宜上、図9(b)を代用して、第2ロック解除部の構成部材である作動レバー136及び部位136a,136b、並びにケーブルK4には括弧付きで符号を付す。
また、図5に示すように、前記脚部309は、ロアアーム303の上縁よりも上方へ突出するとともに、シートバック19bが前倒移動する際にアッパアーム302に設けられた凸片312の移動軌跡中に位置するよう形成されている。また、脚部310は以下に説明するリンク板315に近接して位置している。
図5に示すようにリンク板315は、ロアアーム303から斜め後下方へ延びるウォークイン用の操作レバー316のシャフトの基端部316aに固定されている。
すなわち、図6に示すように前記操作レバー316の基端部316aはロアアーム303に向けて屈曲して、その板面を回転可能に貫通しており、略扇形に形成された前記リンク板315はその中心が操作レバー316の基端部316aの外周に嵌着されている。リンク板315の外周の二箇所にはピン体317、318が装着され、前記レバー307の脚部310がこれらピン体317,318の間に位置している。
図5、図8に示すようにリンク板315の外周端部にはリンクアーム320の一端が軸ピン321を介して回転可能に連結されている。リンクアーム320の他端にはアーム長手方向へ一定長で延びる長穴320aが形成されており、リクライニング用の操作レバー306の基端突出部306aに設けたピン体322が前記長穴320a内に移動可能に嵌装されて、長穴320aの上端に位置している。
図5に示すように前記リクライニング用の操作レバー306が二点鎖線位置まで上動すると、基端突出部306aに連結されたピン体322が、長穴320aを下方に移動して長穴320aの下端に係止することにより、リンクアーム320を時計回り方向に回動させ、リンク板315を時計回り方向に回動させるようになっている。
(リアシート19における連係部について)
リアシート19側の連係部について説明する。
図11に示すようにシートクッション19aの下部にはブラケット340を介してケーブルK5のアウタチューブKcの端部が固定されている。ケーブルK5の終端は、アッパレール120に対して軸341aの回りで中央部が回動自在に支持された作動レバー341の上端の長穴341bの長手方向に摺動自在に嵌合した摺動部材342に連結されている。
作動レバー341は、図11に示すように上端が上方に指向するとともに末広がり状に形成されており、下端は前方に指向して全体が略L字状に形成されている。
作動レバー341は、ケーブルK5の作動により、摺動部材342が前方へ引っ張られて、長穴341bの前端に当接すると、軸341aを中心に反時計回りで回動して、下端が下方へ回動する。
アッパレール120には、前記作動レバー341の下端の回動軌跡上に上端が位置するように連係レバー345が軸345aの回りで回動自在に支持されている。連係レバー345は、図11に示すように略L字状に形成され、前記上端は後方を指向するとともに下端が下方へ指向している。連係レバー345は、軸345aを中心に時計回りで回動すると、下端が前方へ移動する。
図11に示すように連係レバー345の下端には、連係杆350が軸345bを介して回動自在に連結されている。連係杆350は、図13に示すように、ロアレール17B内に収納されるとともに、前端は前方へ延出されている。連係杆350の長さは、下記のように設定されている。
すなわち、図11に示すように、リアシート19が、図3で示すP2領域の後半部の最大後端側に位置した状態でリアシート19のスライドロック機構でロックされ、かつ、助手席18がP2領域の前半部に移動して、リアシート19に対して最近位位置にした状態で助手席18のスライドロック機構でロックされた状態のときに、連係レバー38の下端に軽く当接又は若干隙間が空いている状態となる長さに、連係杆350の長さが設定されている。なお、本実施形態では最近位位置とは、図11に示すように、乗員の足下スペースが確保できず、リアシート19に乗員が乗り込めない位置としているが、限定するものではない。
また、連係杆350の長さは、助手席18がP1領域に位置し、かつ、リアシート19が、P2領域の前部領域の最前端位置(スライドロックが可能な最前端位置)に位置している場合においては、連係杆350の前端が、助手席18側の連係レバー38には届かない長さに設定されている。
この連係杆350の長さは、助手席18とリアシート19の連係可能距離を規定するものである。すなわち、助手席18とリアシート19が連係可能距離に達すると、助手席18側の連係部とリアシート19側の連係部が連係可能となる。
本実施形態では、ケーブルK5、作動レバー341、連係レバー345及び連係杆350により、リアシート19側の連係部が構成されている。
また、前記助手席18側及びリアシート19側の両連係部は、請求項1の連係部の一例である。
なお、図13では、説明の便宜上、アッパレール120の各部位は、アッパレール20の各部位と同一構成を有するため、アッパレール20の各部位に付した符号をそのまま付している。図11及び図13に示すように、ロアレール17Bにおいて、連係杆350が収納されている側の壁部114と側壁部112の上部の張出壁部113には、連係レバー38,345の下端部の挿入を許容する開口部113bが形成されている。
なお、リアシート19のシートバック19bが前倒し状態にする時までのレバー307の回動量は、前記連係部を構成する各部材の移動量に変換されて、助手席18側に伝達された際、シートバック18bが、前倒し状態が可能となるように設定されている。
(実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、説明の便宜上、図11に示すようにリアシート19が、図3で示すP2領域の後半部の最大後端側に位置した状態でリアシート19のスライドロック機構でロックされ、かつ、助手席18がP2領域の前半部に移動して、リアシート19に対して最近位位置にした状態で助手席18のスライドロック機構でロックされた状態になっているものとする。
この状態では、助手席18では、図10(a)に示すようにリクライニングレバー209を操作しない状態においては、レリーズアーム206は引張りばね207によって最も前方に位置している。このため、ポール205の連係ピン205cは長溝孔206aのロック領域内に位置しており、従ってポール205は最も上方に位置してその歯部205bがラッチ部202aに噛み合った第1の位置に位置している。この状態では、アッパアーム202は回動不能であり、従ってシートバック18bは所定の傾斜位置にロックされている。
また、リアシート19では、アッパアーム302は回動不能であり、従ってシートバック19bは所定の傾斜位置にロックされている。
このような構造の車両用シートにおいて、ウォークイン用の操作レバー316を押し下げるか、又は、リクライニング用の操作レバー306二点鎖線位置まで上動すると、リンク板315が図5の時計回り方向へ回動する。これによりアッパアーム302とロアアーム303の公知の回動ロックが解除されてアッパアーム302(すなわちシートバック19b)がバネ付勢力で反時計方向(すなわち前倒方向)へ回動させられる(図4参照)。
また、回動途中でアッパアーム302の凸片312がレバー307の脚部309に当接して当該レバー307を反時計方向へ回動させ、これに伴ってケーブルK3が引かれて、図5の中継レバー314を介して、ケーブルK4が引かれるため、リアシート19のスライドロック機構が解除される。
また、同時に中継レバー314を介してケーブルK5が引かれるため、図11の作動レバー341が反時計回りに回動する。この作動レバー341の反時計回りの回動により、連係レバー345が、作動レバー341の下端に押圧されて時計回り方向に回動する。連係レバー345の時計回り方向の回動は連係杆350を前方へ駆動する、
連係杆350は、助手席18の連係レバー38を時計回り方向に駆動するため、ケーブルK2を下方へ引き込む。このケーブルK5の引き込みにより、図9のレリーズアーム206が、反時計回り方向に回動し、図10(c)に示すように後方の回動端にまで回動すると、ポール205の連係ピン205cは長溝孔206aのアンロック領域を進入してその前端部にまで至る。このため、ポール205は最も下方に回動され、従ってポール205の歯部205bは両係止部202b間よりもさらに外方に外れて、第3の位置に至る。
これによりポール205を十分に下方にまで回動させてその歯部205bが両係止部202b間よりもさらに外周側に外れた状態となり、アッパアーム202はフリーとなってシートバック18bは、図示しない付勢部材により、最前倒位置にまで傾倒する。
このレリーズアーム206が後方の回動端に移動すると、ケーブルK1の作動により、図9(b)において作動レバー36は軸36aを中心に反時計回りに回動し、待機位置R1から作動位置R2へと移動する。この待機位置R1から作動位置R2への作動レバー36の作動により、図示しない弾性部材の付勢に抗して下端36bが図12(a)に示すように前記ロックレバー126の上端を押圧し下方へ移動させる。このことにより、ロックレバー126は、ロアレール17Bに対するアッパレール20の移動を規制する状態から、各ロック爪126aが挿通孔123a及びロック孔114aから外されることで、ロアレール17B及びアッパレール20の相対移動、すなわち、助手席18の移動が許容される。
このように、助手席18が2列目シートの可動領域(P2領域)内に位置している場合において、リアシート19のウォークイン用の操作レバー316又はリクライニング用の操作レバー306のいずれかを操作すると、リアシート19及び助手席18の両席のスライドロック機構のロックをともに解除することができる。この結果、助手席18及びリアシート19を前方へスライドすることにより、3列目シートの乗降をスペースを容易に確保できる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態のシートスライド装置は、レリーズアーム206、ケーブルK1及び作動レバー36(第1ロック解除部)と、ケーブルK3、K4、中継レバー314及び作動レバー341(第2ロック解除部)間には、助手席18がリアシート19の可動領域内に位置して、助手席18及びリアシート19がスライドロックされているときに第2ロック解除部のスライドロックの解除動作に連動して、第1ロック解除部を作動させて助手席18のスライドロックの解除を行わせるケーブルK5、作動レバー341、連係レバー345、連係杆350、連係レバー38、ケーブルK2(連係部)が設けられている。この結果、助手席18がリアシート19の可動領域内に位置している場合に、助手席18の位置に影響を受けることなく、3列目シートへの乗員の乗降スペースを容易に確保することができる。
(2)本実施形態の車両のシートスライド装置の連係部の連係杆350は、助手席18がリアシート19の可動領域外に位置するときは、リアシート19のシートポジションに関係なく、連係部による第1ロック解除部の連係動作が不能に、第1ロック解除部とは分離可能に形成されている。
このため、助手席18がリアシート19の可動領域外に位置するときに、第2ロック解除部が解除動作した際には、助手席18の第1ロック解除部の解除動作を防止できる。
また、助手席18がリアシート19の可動領域に侵入し、かつ、リアシート19間との距離が連係可能距離に達した場合には、連係部は、第1ロック解除部に対して第2ロック解除部の第2ロック部の解除動作に連動する。このことにより、第2ロック解除部が解除動作した際には、アシストシートの第1ロック解除部も解除動作するため、3列目シートへの乗員の乗降スペースを容易に確保することができる。
(3) 本実施形態の車両のシートスライド装置の連係部は、ロアレール17B内に収納されている連係杆350(部材)を含み、該部材を介して、第2ロック解除部による解除動作に連動して第1ロック解除部の作動させて助手席18のスライドロックの解除を行わせる。この結果、本実施形態によれば、連係部に含まれている連係杆350(部材)が、助手席18とリアシート19に共通のロアレール17B内に収納されているため、該連係杆350(部材)を車両のフロア上に配置する必要がなくなり、リアシート19に乗る乗員の足に連係杆350が干渉することがない。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態のケーブルK5をレバー307の脚部308に直接連結するようにしてもよい。
・ 前記連係杆350は、連係レバー345に連結したが、連係レバー38に回動自在に連結して、連係杆350の後端を連係レバー345の下端に対して、当接可能に配置するようにしてもよい。この場合、図11に示すように、リアシート19が、図3で示すP2領域の後半部の最大後端側に位置した状態でリアシート19のスライドロック機構でロックされ、かつ、助手席18がP2領域の前半部に移動して、リアシート19に対して最近位位置にした状態で助手席18のスライドロック機構でロックされた状態のときに、連係レバー38の下端に軽く当接又は若干隙間が空いている状態となる長さに、連係杆350の長さを設定するものとする。
・ 図11に示す連係杆を2つに分離し、一方を連係レバー38に回動自在に連結するとともに、他方を連係レバー345に回動自在に連結し、分離した両連係杆の対向する端部を、相対するように配置してもよい。そして、リアシート19のスライドロック機構のロック解除がされる際に、連係レバー345の作動を、連係レバー345に連結した連係杆、連係レバー38に連結した連係杆及び連係レバー38を介して、ケーブルK2を作動させるようにしてもよい。
・ 図11では、連係杆350は、連係レバー345に連結していたが、連係レバー345とは分離した状態で、連係レバー38の下端部と連係杆350の下端部間に位置するようにロアレール17B内に収納配置した状態としてもよい。この場合、連係レバー345の下端部が前方へ作動した際に該連係杆を前方へ移動させて連係レバー38の下端部を前方へ動作させるものとする。
・ 前記各実施形態では、助手席18は、リアシート19の可動領域の前部領域に位置している場合を前提として説明したが、助手席18の侵入領域は前部領域に限定するものではない。すなわち、リアシート19がリアシート19の可動領域内に位置している状態で、残りの該可動領域に助手席18が侵入している場合においても、上記と同様に、両席がスライドロックされているときに、リアシート19側のスライドロックを解除したときに、助手席18のスライドロックを解除する場合も含む。
・ 前記実施形態では、連係杆350をロアレール17B内に収納したが、連係杆350の配置は限定するものではない。
・ 前記連係杆350をロアレール以外に、例えば車両のフロア内に前後方向に延出される溝内に収納するようにしてもよい。この場合、連係レバー38、345の両下端部も該溝内に挿入するようにして配置するものとする。
・ 第1及び第2ロック解除部の構成は、前記実施形態に限定するものではなく、公知の構成に置き換えてもよい。
16…3列目シート、17A,17B…ロアレール、
18…助手席(アシストシート)、19…リアシート(2列目シート)、
20,120…アッパレール、38、345…連係レバー、350…連係杆、
K2,K5…ケーブル。

Claims (3)

  1. アシストシート、2列目シート及び3列目シートを有し、前記アシストシート及び2列目シートには、共通のロアレール上をスライドするアッパレールがそれぞれスライド自在及びスライドロック可能に設けられて、前記アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置することが可能となっているとともに、前記アシストシート及び2列目シートにはそれぞれ前記ロアレールに対して、スライドロックを解除する第1ロック解除部及び第2ロック解除部を備えた車両のシートスライド装置において、
    第1ロック解除部と第2ロック解除部間には、前記アシストシートが2列目シートの可動領域内に位置して、前記アシストシート及び2列目シートがスライドロックされているときに、第2ロック解除部のスライドロックの解除動作に連動して、第1ロック解除部を作動させてアシストシートのスライドロックの解除を行わせる連係部が設けられていることを特徴とする車両のシートスライド装置。
  2. 前記連係部は、前記アシストシートが前記2列目シートの可動領域外に位置するときは、前記2列目シートのシートポジションに関係なく、前記連係部による第1ロック解除部の連係動作が不能に、前記第1ロック解除部とは分離するように構成されるとともに、
    前記連係部は、前記アシストシートが前記2列目シートの可動領域に侵入し、かつ、前記2列目シート間との距離が連係可能距離に達した場合には、前記第1ロック解除部に対して第2ロック解除部の第2ロック部の解除動作に連動することを特徴とする請求項1に記載の車両のシートスライド装置。
  3. 前記連係部は、前記ロアレール内に収納されている部材を含み、該部材を介して、前記第2ロック解除部による解除動作に連動して前記第1ロック解除部を作動させて前記アシストシートのスライドロックの解除を行わせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のシートスライド装置。
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