JP5192261B2 - シートトラック装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等の車両のシートに用いられるシートトラック装置に関し、特にシートをウォークイン状態にしたときに、簡単にウォークイン状態前の位置に復帰させることができる記憶機能付きのシートトラック装置に関するものである。
従来、この種のシートトラック装置としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。
この従来構成では、シートに固定されたアッパレールがロアレール上の移動調節位置において、アッパレール側のロックレバーとロアレール側のロックプレートとの係合によりロックされる。アッパレールの調節位置が、ロアレール側のメモリラック部材と、そのメモリラック部材に噛合可能なアッパレール側の減速ギヤと、その減速ギヤにより回転可能なメモリ盤とよりなる記憶機構により記憶される。そして、シートがウォークイン状態の後に復帰移動されるとき、アッパレールの移動が記憶機構に記憶された調節位置にて規制される。
また、この従来構成においては、記憶機構の減速ギヤがメモリ盤とともにアッパレール側のギヤアーム上に支持され、通常時にはバネの付勢力によりロアレール側のメモリラック部材と噛合する位置に保持されている。そして、シートの移動調節に際して、ハンドルシャフトの操作によりロックレバーがロック解除位置に作動されたとき、ギヤアームが回動されて、減速ギヤがメモリラック部材から離間される。このため、シートの移動調節時における記憶機構のメモリ盤の回転が阻止される。
実公平4−31142号公報
ところが、この従来装置においては、記憶機構の減速ギヤが、通常時にはロアレール側のメモリラック部材と噛合する位置に保持され、ハンドルシャフトによるロックレバーのロック解除動作時には、メモリラック部材から離間されるように構成されている。このため、シートの移動調節時には、減速ギヤやその支持機構を移動させる必要があって、そのシートの移動調節時におけるロック解除操作が重くなるという問題があった。
また、前記従来装置においては、記憶機構のメモリラック部材、減速ギヤ及びメモリ盤がロアレールの外側に配置されている。このため、装置全体が大型になって、シートトラックの側方(横方向)において車体のフロアに広い設置スペースを確保する必要がある。しかしながら、シートの下方空間をはじめ、シートトラックの側方の空間はスペースの有効利用が図られているため、前記の設置スペースを確保することは困難である。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その主たる目的は、シートの移動調節時におけるロック解除操作を軽く行うことができるシートトラック装置を提供することにある。
また、この発明のその他の目的は、装置全体をコンパクトに構成することができて、車体のフロアに広いスペースを要することなく設置することができるシートトラック装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、車体のフロアに固定されるロアレールと、シートに固定されるとともに、前記ロアレールに対してその延長方向へ調節移動可能に支持されたアッパレールと、前記ロアレールに対して前記アッパレールが調節位置に移動配置された状態においてアッパレールの移動を阻止するためのロック手段と、前記アッパレールの前記調節位置を記憶する記憶手段と、前記シートのシートバックが前方に傾斜されたとき、前記ロック手段をロック状態からロック解除状態に切替えて、前記シート及びアッパレールの前記調節位置から前方退避位置への移動を許容するロック解除手段と、前記シートバックの起立状態への復帰に続いて、前記シート及びアッパレールが前方退避位置から前記記憶手段により記憶された調節位置に復帰されたときに、前記ロック解除手段の解除動作を無効化して、前記ロック手段をロック状態に復帰させるロック復帰手段とを備えたシートトラック装置において、前記記憶手段は、前記ロアレールの底壁にそのロアレールの延長方向に沿って設けられたロアラックと、前記アッパレールに回動可能に支持され、シートバックに連結されたメモリリンクと、そのメモリリンクに回転可能に支持され、ロアラックに噛合可能な第1ピニオンと、その第1ピニオンの回転にともなって回転される第2ピニオンと、その第2ピニオンと噛合するように、アッパレールの移動方向に沿って相対移動可能にメモリリンクに支持され、第1ピニオンの回転量に対応した移動量で移動する記憶素子としてのメモリラック部材とを備え、前記アッパレールが調節位置にあるときに、前記第1ピニオンを前記ロアラックから離間する位置に配置させるとともに、前記ロック解除手段がロック解除位置に配置されたときに、前記第1ピニオンをロアラックに噛合する位置に配置させるように、第1ピニオンとロック解除手段との間を連結する連結手段を設け、通常は、バネの付勢力によりメモリリンクが上方位置に保持されて、第1ピニオンがロアラックから離間され、シートバックの前方への傾斜にともない、メモリリンクが回動されて、第1ピニオンがロアラックに噛合され、この状態で、シートが前方に移動されることにより、第1ピニオンがシートの移動量に応じた回転量にて回転されて、第2ピニオンを介して、メモリラック部材が第1ピニオンの回転量に相当する移動量で車両前方側に相対移動されるように構成したことを特徴としている。
従って、この発明のシートトラック装置においては、アッパレールがロック手段により所定の調節位置にロックされている通常の状態では、記憶手段の第1ピニオンがロアラックから離間した位置に配置されている。よって、この状態でシートの調節位置を変更するために、アッパレールをロック解除する場合、記憶手段の第1ピニオンをロアラックから離間させる必要がなく、ロック手段のみをロック状態からロック解除状態に作動させればよい。このため、アッパレールのロック解除を軽い操作力にて容易に行うことができる。しかも、前記ロアラックをシートトラックの内部に配置することができて、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、前記の構成において、前記記憶手段をロアレールとアッパレールとの間に配置するとよい。このように構成した場合には、記憶手段の構成部材をロアレールの外側に大きくはみ出すことなく、ロアレールとアッパレールとの間の空間内に収容することができる。よって、前記と同様に装置全体をコンパクトに構成することができて、車体のフロアに広いスペースを要することなく設置することができる。
また、前記の構成において、前記メモリラック部材は、前後方向に延長されていることが望ましい。このようにすれば、メモリラック部材の上下寸法が小さくなり、ロアレールとアッパレールとの間に、組み込む場合に都合がよい。
以上のように、この発明によれば、シートの移動調節時におけるロック解除操作を軽く行うことができるとともに、装置のコンパクト化を図ることができるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図10の図面に基づいて説明する。
図1(a)〜(d)に示すように、この実施形態のシートトラック装置21においては、車体のフロア22上に左右一対のロアレール23が車両の前後方向へ平行に延びるように固定されている。両ロアレール23に対応して、シート24の下面には一対のアッパレール25が固定されている。そして、図1〜図4に示すように、各アッパレール25が各ロアレール23に対してその延長方向へ調節移動可能に嵌合状態で支持されることにより、シート24がフロア22上に車両の前後方向へ調節移動可能に配置されている。
図2〜図5に示すように、前記シートトラック装置21には、アッパレール25をロアレール23に対して任意の調節位置にロックするためのロック手段としてのロック機構26、及びアッパレール25の調節位置を記憶するための記憶手段としての記憶機構27を含む諸機構が設けられている。この諸機構は、車両の左右方向の一側に配置されたロアレール23とアッパレール25との間に設けられている。車両の左右方向の他側に配置されたロアレール23とアッパレール25との間には、記憶機構27は設けられていない。そこで、一側方のレール23,25間に設けられた記憶機構27を含む諸機構について詳細に説明する。
図3〜図5に示すように、前記ロアレール23の一方の内壁部には、ロック機構26における複数のロック孔31がアッパレール25の移動方向に沿って所定間隔おきに形成されている。アッパレール25の上部には、第1ブラケット32が取り付けられている。第1ブラケット32には前記ロック機構26のロックレバー33がその中間部において、アッパレール25の移動方向に延びる支軸34を介して回動可能に支持されている。ロックレバー33の一端には、アッパレール25の側壁部に設けられた透孔35を介してロアレール23上のロック孔31に係合可能な爪部33aが形成されている。ロックレバー33の他端には、被押圧部33bが形成されている。
前記ロックレバー33は、図示しないバネにより図4及び図5の時計回り方向に回動付勢されている。そして、図4に示すように、アッパレール25が任意の調節位置に移動配置された状態で、バネの付勢力にてロックレバー33が回動されることにより、爪部33aがいずれかのロック孔31に係合されて、アッパレール25の移動が規制される。
前記両アッパレール25間にはハンドル36が支持部37を介して回動操作可能に支持され、そのハンドル36の端部36aが両アッパレール25上のロック機構26におけるロックレバー33の被押圧部33b上に係合可能に対応配置されている。そして、ハンドル36を図2の矢印方向に回動操作することにより、そのハンドル36の端部36aがロックレバー33の被押圧部33bに係合されて、ロックレバー33がバネの付勢力に抗して図4の反時計回り方向に回動される。このロックレバー33の回動により、図5に示すように、ロックレバー33の爪部33aがロック孔31から離脱されて、アッパレール25の前後方向への調節移動が許容される。
図2〜図4及び図6に示すように、前記アッパレール25上の第1ブラケット32には、ロック解除手段としてのロック解除レバー38及び連結手段としての連動レバー39がアッパレール25の移動方向と直交する横方向に延びる共通の支軸40を介して回動可能に支持されている。図6に示すように、前記ロック解除レバー38には、支軸40を中心にして円弧状に延びる長孔38aが透設されるとともに、及び後述するメモリリンク52に係合可能な作動部38bが形成されている。前記連動レバー39には、ロック解除レバー38の長孔38aに挿通されるとともに、前記ロックレバー33の被押圧部33bに係合可能に対応する解除ピン39aが突設されている。
図2及び図3に示すように、前記ロック解除レバー38は、支軸40に巻装された第1バネ41により図6の時計回り方向に回動付勢されている。連動レバー39は、第1ブラケット32との間に掛装された第2バネ42により図6の時計回り方向に回動付勢されている。これらの第1バネ41及び第2バネ42の付勢力により、通常状態では連動レバー39の解除ピン39aが、ロック解除レバー38の長孔38aの一端部に係合されるとともに、ロックレバー33の被押圧部33bから離間した状態に保持されている。
図6に示すように、前記ロック解除レバー38の下端部には、解除ケーブル43の一端部が接続されている。この解除ケーブル43の他端部は、図示しないベルクランク等の連結部材を介して、図1に示すシート24のシートバック24aに連結されている。連動レバー39には、連動ケーブル44の一端部が接続されている。この連動ケーブル44の他端部は、左右反対側のアッパレール25上に設けられた機構におけるロック解除レバー38の下端部に連結されている。なお、シートバック24aに連結された解除ケーブル43は、図示されている一方の解除レバー38にのみ連結されており、この点においても左右の機構の構成が異なっている。よって、左右のシートトラックにおいて、この点の構成と、前記記憶機構27の有無に関する構成とが異なっている。
そして、前記アッパレール25がロック機構26により任意の調節位置にロックされた状態で、図1(b)に示すように、前記シートバック24aが前方に傾斜されたとき、解除ケーブル43を介してロック解除レバー38が図6の反時計回り方向に回動される。このロック解除レバー38の回動により、図9(a)及び(b)に示すように、連動レバー39が長孔38aと解除ピン39aとの係合を介して同方向に回動され、解除ピン39aがロックレバー33の被押圧部33bに係合して、そのロックレバー33が図4に示すロック状態から図5に示すロック解除状態に切替え回動される。
また、前記連動レバー39の回動にともない、連動ケーブル44を介して、反対側のアッパレール25上に設けられた機構におけるロック解除レバー38及び連動レバー39が連動して回動され、左右反対側のロック機構26のロックレバー33もロック状態からロック解除状態に切替え回動される。その結果、シート24及び両アッパレール25の調節位置から前方退避位置への移動が許容される。なお、この反対側のロック解除レバー38及び連動レバー39は、2部品である必要はなく、一部品にまとめて構成してもよい。
図6に示すように、前記連動レバー39に対応して、第1ブラケット32には保持レバー45が支軸46を介して回動可能に支持されている。この保持レバー45には、連動レバー39上の解除ピン39aに係合可能な先端側の係止保持部45a、及び後述するメモリリンク52に係合可能な上部側の連係部45bが形成されている。また、保持レバー45は、前記第1バネ41により図6の反時計回り方向に回動付勢されている。
そして、前記シートバック24aの前方への傾斜にともない、ロック解除レバー38及び連動レバー39が図6の反時計回り方向に回動されたとき、図10(a)に示すように、保持レバー45の係止保持部45aが連動レバー39の解除ピン39aに係合する。この係合により、シートバック24aがその後に前方傾斜状態から起立状態に復帰回動されて、ロック解除レバー38が元位置に復帰回動された場合でも、連動レバー39のみが回動位置に係止保持されてその位置を維持し、ロックレバー33がロック解除状態に一時的に保持される。
図2、図4及び図6〜図8に示すように、前記ロック解除レバー38に対応して、ロアレール23とアッパレール25との間には、アッパレール25の調節位置を記憶するための前記記憶機構27が配置されている。すなわち、ロアレール23の底壁内面には、ロアラック50がロアレール23の延長方向に沿って固定されている。ロアラック50の上方において、アッパレール25の頂壁内面には、第2ブラケット51が取り付けられている。
前記第2ブラケット51には、連結手段を構成するメモリリンク52がロアラック50の延長方向と直交する横方向に延びる支軸53を介して回動可能に支持されている。メモリリンク52の先端部には、アッパレール25の頂壁に設けられた透孔25aを介して上方に突出して、前記ロック解除レバー38の作動部38b及び保持レバー45の連係部45bに係合可能な係合部52aが形成されている。また、メモリリンク52は、図7及び図8に示すように、第2ブラケット51の一部に掛装された第3バネ54により、図6の時計回り方向に回動付勢されている。
図6〜図8に示すように、前記メモリリンク52には、ロアラック50に噛合可能な第1ピニオン55が回転軸56を介して回転可能に支持されている。回転軸56には、第1ピニオン55よりも小径の第2ピニオン57が固定されている。第2ピニオン57と噛合するように、前記第2ブラケット51とメモリリンク52には記憶素子としてのメモリラック部材58がアッパレール25の移動方向に沿って相対移動可能に支持されている。第2ブラケット51には、メモリラック部材58の移動を案内するための上下一対の案内片59が設けられている。メモリリンク52には、メモリラック部材58の上端縁に係合可能な案内部52bが形成されている。このメモリラック部材58の端部上面には、ロック復帰手段を構成する規制凹部58aが形成されている。規制凹部58aに係脱可能に対応するように、第2ブラケット51にはロック復帰手段を構成する規制突部60が設けられている。
そして、図1(a)に示すように、シート24が任意の調節位置に配置されて、ロック機構26のロックレバー33とロック孔31との係合により、アッパレール25が調節位置にロックされているときには、図6に示すように、メモリラック部材58上の規制凹部58aが第2ブラケット51の規制突部60に係合されている。この係合により、メモリリンク52が第3バネ54の付勢力により上方位置に保持されて、第1ピニオン55がロアラック50から離間されている。また、この状態においては、第2ピニオン57がメモリラック部材58に対して噛合されている。
その後、図1(b)に示すように、シートバック24aの前方への傾斜にともない、ロック解除レバー38及び連動レバー39が図6の反時計回り方向に回動されて、ロックレバー33が解除動作されたときには、図9(a)及び(b)に示すように、ロック解除レバー38の作動部38bがメモリリンク52の係合部52aに係合する。この係合により、メモリリンク52が反時計回り方向に回動されて、第1ピニオン55がロアラック50に噛合されるとともに、メモリラック部材58上の規制凹部58aが第2ブラケット51の規制突部60から離脱される。
この状態で、図1(c)に示すように、シート24が任意の調節位置から車両前方側の退避位置に移動されると、第1ピニオン55がアッパレール25の調節位置から前方退避位置までの移動量に応じた回転量にて、図9(b)の反時計回り方向に回転される。この反時計回り方向への回転により、回転軸56及び第2ピニオン57を介して、メモリラック部材58が第1ピニオン55の回転量に相当する移動量で車両前方側に相対移動される。
さらに、図1(d)に示すように、シートバック24aの起立状態への復帰に続いて、シート24及びアッパレール25が前方退避位置から調節位置に復帰移動されたときには、図10(a)に示すように、第1ピニオン55が時計回り方向に回転される。この時計回り方向の回転により、回転軸56及び第2ピニオン57を介してメモリラック部材58が車両後方側に復帰移動される。そして、図10(b)に示すように、アッパレール25が所定の調節位置まで復帰移動されたとき、メモリラック部材58上の規制凹部58aが第2ブラケット51の規制突部60に係合する。この係合によって、メモリリンク52が時計回り方向に復帰回動され、第1ピニオン55がロアラック50から離脱される。
このとき、図10(b)に示すように、メモリリンク52の係合部52aが保持レバー45の連係部45bに係合して、その保持レバー45が時計回り方向に回動される。この時計回り方向への回動により、図6に示すように、保持レバー45の係止保持部45aが連動レバー39の解除ピン39aから離脱されて、連動レバー39の解除動作が無効化され、その連動レバー39が第2バネ42の付勢力により元位置に復帰回動される。そして、この連動レバー39の復帰回動により、ロックレバー33が図5に示すロック解除状態から図4に示すロック状態に復帰回動されて、アッパレール25が所定の調節位置にロックされる。
次に、前記のように構成されたシートトラック装置の動作を説明する。
さて、図1(a)に示す状態では、シート24が任意の調節位置に移動配置されるとともに、シートバック24aが起立状態に配置されている。この状態においては、図4に示すように、ロック機構26のロックレバー33がロアレール23のロック孔31に係合されて、アッパレール25が調節位置にロックされている。また、この状態においては、図6に示すように、記憶機構27の第1ピニオン55がロアレール23上のロアラック50から離間されている。それとともに、記憶機構27の第2ピニオン57がメモリラック部材58に噛合されている。
この状態で、図1(b)に示すように、シート24のウォークインのためにシートバック24aが前方に傾斜回動されると、図9(a)及び(b)に示すように、解除ケーブル43を介してロック解除レバー38が反時計回り方向に回動されるとともに、長孔38a及び解除ピン39aの係合を介して連動レバー39が同方向に回動される。これらの回動により、解除ピン39a及び被押圧部33bの係合を介して、ロックレバー33が図4に示すロック状態から図5に示すロック解除状態に切替え回動される。
また、前記連動レバー39の回動にともない、連動ケーブル44を介して、反対側のアッパレール25上に設けられた機構におけるロック解除レバー38及び連動レバー39が連動して同時に回動される。この回動により、反対側のロック機構26のロックレバー33もロック状態からロック解除状態に切替え回動される。その結果、両アッパレール25、すなわちシート24はその調節位置から前方退避位置への移動が許容されて、ウォークイン状態となる。
この場合、図9(b)及び図10(a)に示すように、保持レバー45の係止保持部45aと連動レバー39の解除ピン39aとの係合により、連動レバー39が回動位置に係止保持される。このため、その後のシートバック24aの前方傾斜状態から起立状態への復帰回動の拘らず、ロックレバー33がロック解除状態に保持される。
さらに、前記ロック解除レバー38及び連動レバー39の回動にともない、ロックレバー33が解除動作されたときには、図9(a)及び(b)に示すように、ロック解除レバー38の作動部38bとメモリリンク52の係合部52aとの係合を介して、メモリリンク52が反時計回り方向に回動される。この回動により、図9 (b)に示すように、記憶機構27の第1ピニオン55がロアレール23上のロアラック50に噛合される。それとともに、メモリラック部材58上の規制凹部58aが第2ブラケット51の規制突部60から離脱される。
この状態で、図1(c)に示すように、シート24が前述の調節位置から車両前方側の退避位置に移動されると、第1ピニオン55が図9(b)の反時計回り方向に回転される。この回転により、図10(a)に示すように、回転軸56及び第2ピニオン57を介して、メモリラック部材58が第1ピニオン55の回転量に相当する移動量で車両前方側に相対移動される。そして、この移動量に応じて、シート24の調節位置が記憶される。
その後、図1(d)に示すように、シートバック24aが前方傾斜状態から起立状態に復帰されると、図10(a)に示すように、解除ケーブル43を介してロック解除レバー38が元位置に復帰回動される。このとき、連動レバー39は保持レバー45により回動位置に係止保持されているため、ロック機構26のロックレバー33はロック解除状態に保持されている。
さらに、シートバック24aの起立状態への復帰に続いて、シート24及びアッパレール25が図1(d)に示す前方退避位置から図1(a)に示す調節位置に復帰移動されると、第1ピニオン55が図10(a)の時計回り方向に回転される。この回転により、回転軸56及び第2ピニオン57を介して、メモリラック部材58が車両後方側に復帰移動される。そして、図10(b)に示すように、アッパレール25が所定の調節位置まで復帰移動されると、メモリラック部材58上の規制凹部58aが規制突部60に係合可能に対応配置される。このため、メモリリンク52が第3バネ54の付勢力にて時計回り方向に復帰回動され、第1ピニオン55がロアラック50から離脱される。
このとき、図10(b)に示すように、メモリリンク52の係合部52aと保持レバー45の連係部45bとの係合を介して、保持レバー45が時計回り方向に回動される。従って、図6に示すように、保持レバー45の係止保持部45aが連動レバー39の解除ピン39aから離脱されて、連動レバー39が第2バネ42の付勢力により元位置に復帰回動される。そして、この連動レバー39の復帰回動により、ロックレバー33が図5に示すロック解除状態から図4に示すロック状態に復帰回動されて、アッパレール25がウォークイン前の調節位置に復帰した状態でロックされる。
次に、前記シート24の調節位置を変更する場合について説明する。この調節時には、ハンドル36を図2の矢印方向に回動操作すると、そのハンドル36の両端部が両アッパレール25上のロック機構26におけるロックレバー33の被押圧部33bに係合される。この係合により、ロックレバー33が図示しないバネの付勢力に抗して図4の反時計回り方向に回動されて、図5に示すように、ロックレバー33の爪部33aがロアレール23上のロック孔31から離脱され、アッパレール25が調節位置に対するロック状態から解除される。
この状態で、ハンドル36によりシート24を車両の前後方向に移動調節すれば、アッパレール25がロアレール23に沿って前後方向に移動されて、シート24の位置を変更することができる。そして、シート24が所望の調節位置に配置された状態で、ハンドル36の回動操作を解放すると、ハンドル36の端部がロックレバー33の被押圧部33bから離間されて、ロックレバー33が図示しないバネの付勢力により、図5に示すロック解除状態から図4に示すロック状態に切替え回動される。これにより、アッパレール25が調節位置にロックされる。
このように、シート24を移動調節する場合には、図6に示すように、記憶機構27における第1ピニオン55がロアレール23上のロアラック50から離間された状態にある。このため、シート24の移動調節に際して、ハンドル36の回動操作によりアッパレール25のロックを解除する場合、記憶機構27の第1ピニオン55をロアラック50から離間させる必要がなく、ロック機構26のロックレバー33のみをロック状態からロック解除状態に作動させればよい。よって、ハンドル36の回動操作に大きな負荷が掛かることなく、アッパレール25を軽い操作力にて容易にロック解除することができる。
また、この実施形態のシートトラック装置においては、記憶機構27を構成するロアラック50、第2ブラケット51、メモリリンク52、第1ピニオン55、第2ピニオン57、メモリラック部材58等の諸部材が、ロアレール23とアッパレール25との間に配置されている。このため、記憶機構27の構成部材をロアレール23の外側に大きくはみ出すことなく、ロアレール23とアッパレール25との間の空間内に収容することができる。よって、装置全体をコンパクトに構成することができて、車体のフロア22に広いスペースを要することなく設置することができる。
以上のように、この第1実施形態においては、以下の効果がある。
(1) このように、シート24を前後方向に移動調節する場合、従来構成とは異なり、ギヤ機構を移動させる必要がない。従って、ハンドル36の回動操作に大きな負荷が掛かることなく、アッパレール25を軽い操作力にて容易にロック解除することができる。従って、シート24の移動調節を自然な感触で、かつ軽い力で行うことができ、高級な操作感を得ることができる。
(2) 記憶機構27がロアレール23とアッパレール25との間の空間内に収容することができる。よって、装置全体をコンパクトに構成することができて、車室内の空間の有効利用を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる構成及び作用を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図11〜図15に示すように、前記第1実施形態におけるロック解除レバー38、連動レバー39及び保持レバー45に代えて、アッパレール25上の第1ブラケット32に、ロック解除手段としてのひとつのロック解除レバー71が支軸72を介して回動可能に支持されている。ロック解除レバー71には、ロックレバー33の被押圧部33bに係合可能な解除部71aが形成されるとともに、メモリリンク52に連係するための連係ピン71bが設けられている。ロック解除レバー71には、第1実施形態と同様の解除ケーブル43及び連動ケーブル44が連結されている。
また、この実施形態においては、第2ブラケット51に上下方向へ延びる長孔73が形成され、この長孔73に前記メモリリンク52が支軸53を介して、上下方向へ移動可能にかつ回動可能に支持されている。メモリリンク52の先端部には、第1実施形態における係合部52aに代えて、前記ロック解除レバー71の連係ピン71bに係合する長孔52cが形成されている。そして、このメモリリンク52は、前記第1実施形態と同様の第3バネ54により、図11の時計回り方向に回動付勢されて、通常では支軸53が長孔73の下端部と係合した状態に保持されている。それとともに、メモリリンク52の長孔52cとロック解除レバー71の連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除レバー71が図11の時計回り方向に回動付勢されている。
次に、この第2実施形態のシートトラック装置の動作を説明する。
さて、図1(a)、図11及び図12に示すように、シート24が任意の調節位置にロックされた状態で、図1(b)に示すように、シートバック24aが前方に傾斜回動されると、図13(a)及び(b)に示すように、解除ケーブル43を介してロック解除レバー71が反時計回り方向に回動される。これにより、ロック解除レバー71の解除部71aがロックレバー33の被押圧部33bに係合されて、ロックレバー33がロック状態からロック解除状態に切替え回動される。
また、前記ロック解除レバー71の回動にともない、連動ケーブル44を介して、反対側のアッパレール25上に設けられた機構におけるロック解除レバー71が連動して回動される。この回動により、反対側のロック機構26のロックレバー33もロック状態からロック解除状態に切替え回動される。その結果、シート24及び両アッパレール25の調節位置から前方退避位置への移動が許容される。
さらに、前記ロック解除レバー71の回動時には、図13(b)に示すように、連係ピン71bと長孔52cとの係合を介して、メモリリンク52が反時計回り方向に回動される。このため、記憶機構27の第1ピニオン55がロアレール23上のロアラック50に噛合されるとともに、メモリラック部材58上の規制凹部58aが第2ブラケット51の規制突部60から離脱される。
この状態で、図1(c)に示すように、シート24が調節位置から車両前方側の退避位置に移動されると、第1ピニオン55が図13(b)の反時計回り方向に回転される。この回転により、図14(a)に示すように、回転軸56及び第2ピニオン57を介して、メモリラック部材58が第1ピニオン55の回転量に相当する移動量で車両前方側に相対移動される。
この状態では、規制突部60がメモリラック部材58の上端縁に係合して、メモリリンク52が下方に向かって押圧されているため、第1ピニオン55はロアラック50と噛合した状態に保持されている。また、ロック解除レバー71も、長孔52cと連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除状態に保持されている。このため、図1(d)に示すように、その後にシートバック24aが前方傾斜状態から起立状態に復帰されると、図14(a)に示すように、ロック解除レバー71が復帰回動されることなく、解除ケーブル43のみがロック解除レバー71に対して相対的に復帰移動される。
さらに、シートバック24aの起立状態への復帰に続いて、シート24及びアッパレール25が図1(d)に示す前方退避位置から図1(a)に示す調節位置に復帰移動されると、第1ピニオン55が図14(a)の時計回り方向に回転される。これにより、回転軸56及び第2ピニオン57を介して、メモリラック部材58が車両後方側に復帰移動される。そして、図14(b)に示すように、アッパレール25が所定の調節位置まで復帰移動されると、メモリラック部材58上の規制凹部58aが規制突部60に係合可能に対応配置される。従って、メモリリンク52が第3バネ54の付勢力にて時計回り方向に復帰回動され、第1ピニオン55がロアラック50から離脱される。
それとともに、前記メモリリンク52の復帰回動にともない、長孔52cと連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除レバー71が図14(b)の時計回り方向に復帰回動される。この復帰回動により、図11に示すように、ロック解除レバー71の解除部71aがロックレバー33の被押圧部33bから離間され、ロックレバー33がロック解除状態からロック状態に復帰回動されて、アッパレール25が調節位置にロックされる。
ところで、この第2実施形態においては、前記メモリリンク52が第2ブラケット51の長孔73に支軸53を介して上下動可能及び回動可能に支持されている。このため、図13(a)及び(b)に示すように、シートバック24aの前方への傾斜にともない、ロック解除レバー71を介してメモリリンク52が反時計回り方向へ回動される際に、図15(a)に示すように、第1ピニオン55がロアラック50と噛合しない場合には、図15(b)に示すように、メモリリンク52が上方に相対移動される。そして、その後にアッパレール25が車両前方側に移動されるとき、第1ピニオン55がロアラック50に噛合されて、第1ピニオン55の回転が開始される。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、この第2実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(3) ひとつのロック解除レバー71が前記第1実施形態におけるロック解除レバー38、連動レバー39及び保持レバー45の機能を兼備するため、部品点数が少なくなり、構成が簡単になる。
(4) メモリリンク52が第2ブラケット51に対して上下動可能及び回動可能に支持されているため、メモリリンク52の回動にともなって第1ピニオン55がロアラック50に噛合される際に、こじれ等の無理な力が作用するおそれを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる構成及び作用を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図16〜図19に示すように、前記第1実施形態におけるロック解除レバー38、連動レバー39及び保持レバー45に代えて、アッパレール25上の第1ブラケット32に、前記第2実施形態と同様のロック解除レバー71が支軸72を介して回動可能に支持されている。ロック解除レバー71には、第2実施形態の解除部71aに代えて、ロックレバー33の被押圧部33bに係合可能な解除ピン71c、及び後述するメモリリンク74に連係するための連係ピン71bが設けられている。ロック解除レバー71には、前記第1実施形態と同様の解除ケーブル43及び連動ケーブル44が連結されている。
また、この第3実施形態では、図16及び図17に示すように、記憶機構27がロアレール23及びアッパレール25の外側に設けられている。すなわち、アッパレール25上の第1ブラケット32には、前記第1実施形態のメモリリンク52と形状が異なったメモリリンク74が、支軸75を介して回動可能に支持されている。メモリリンク74の先端部には、前記ロック解除レバー71の連係ピン71bに係合する長孔74aが形成されている。そして、図示しないバネにより、メモリリンク74が図16の時計回り方向に回動付勢されるとともに、メモリリンク74の長孔74aとロック解除レバー71の連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除レバー71が同方向に回動付勢されている。
図17に示すように、この実施形態では、ロアラック50がロアレール23の底壁外面に固定されている。前記第1実施形態とほぼ同様に、メモリリンク74には、ロアラック50に噛合可能な第1ピニオン55が回転軸56を介して回転可能に支持され、その回転軸56には小歯車76が固定されている。前記第1実施形態のメモリラック部材58に代えて、メモリリンク74には記憶素子としてのメモリ円板77が支軸78を介して回転可能に支持され、大歯車79を介して小歯車76に連結されている。メモリ円板77の外周には、ロック復帰手段としての規制凹部77aが形成されている。第1実施形態の規制突部60に代えて、第1ブラケット32には規制凹部77aに係合可能なロック復帰手段としての規制ピン80が設けられ、その規制ピン80の外周には回転カラー80aが取り付けられている。
次に、この第3実施形態のシートトラック装置の動作を説明する。
さて、図1(a)、図16及び図17に示すように、シート24が任意の調節位置にロックされた状態で、図1(b)に示すように、シートバック24aが前方に傾斜回動されると、図18(a)及び(b)に示すように、解除ケーブル43を介してロック解除レバー71が反時計回り方向に回動される。この回動により、ロック解除レバー71の解除ピン71cがロックレバー33の被押圧部33bに係合されて、ロックレバー33がロック状態からロック解除状態に切替え回動される。
また、前記第2実施形態の場合と同様に、前記ロック解除レバー71の回動にともない、連動ケーブル44を介して、反対側のアッパレール25上に設けられた機構におけるロック解除レバー71が連動して回動される。この回動により、反対側のロック機構26のロックレバー33もロック状態からロック解除状態に切替え回動される。その結果、シート24及び両アッパレール25の調節位置から前方退避位置への移動が許容される。
さらに、前記ロック解除レバー71の回動時には、図18(b)に示すように、連係ピン71bと長孔74aとの係合を介して、メモリリンク74が反時計回り方向に回動される。従って、記憶機構27の第1ピニオン55がロアレール23上のロアラック50に噛合されるとともに、メモリ円板77上の規制凹部77aが第1ブラケット32の規制ピン80から離脱される。
この状態で、図1(c)に示すように、シート24が調節位置から車両前方側の退避位置に移動されると、第1ピニオン55が図18(b)の反時計回り方向に回転される。このため、図19(a)に示すように、回転軸56、小歯車76及び大歯車79を介して、メモリ円板77が第1ピニオン55の回転量に相当する回転量で時計回り方向に回転される。
この状態では、規制ピン80がメモリ円板77の外周面に係合して、メモリリンク74が下方に向かって押圧されているため、第1ピニオン55はロアラック50と噛合した状態に保持されている。また、ロック解除レバー71も、長孔74aと連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除状態に保持されている。このため、図1(d)に示すように、その後にシートバック24aが前方傾斜状態から起立状態に復帰されると、図19(a)に示すように、ロック解除レバー71が復帰回動されることなく、解除ケーブル43のみがロック解除レバー71に対して相対的に復帰移動される。
さらに、シートバック24aの起立状態への復帰に続いて、シート24及びアッパレール25が図1(d)に示す前方退避位置から図1(a)に示す調節位置に復帰移動されると、第1ピニオン55が図19(a)の時計回り方向に回転される。この回転により、回転軸56、小歯車76及び大歯車79を介して、メモリ円板77が反時計回り方向に復帰回転される。そして、図19(b)に示すように、アッパレール25が所定の調節位置まで復帰移動されると、メモリ円板77上の規制凹部77aが規制ピン80に係合可能に対応配置される。従って、メモリリンク74が図示しないバネの付勢力にて時計回り方向に復帰回動され、第1ピニオン55がロアラック50から離脱される。
それとともに、前記メモリリンク74の復帰回動にともない、長孔74aと連係ピン71bとの係合を介して、ロック解除レバー71が図19(b)の時計回り方向に復帰回動される。この復帰回動により、図16に示すように、ロック解除レバー71上の解除ピン71cがロックレバー33の被押圧部33bから離間され、ロックレバー33がロック解除状態からロック状態に復帰回動されて、アッパレール25が調節位置にロックされる。
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1実施形態の構成において、前記第2実施形態の場合と同様に、第2ブラケット51に長孔73を形成し、その長孔73にメモリリンク52の支軸53を上下動可能及び回動可能に挿通支持すること。
・ 前記第3実施形態の構成において、前記第2実施形態の場合と同様に、第1ブラケット32に長孔を形成し、その長孔にメモリリンク74の支軸75を上下動可能及び回動可能に挿通支持すること。
・ 前記第1〜第3の実施形態において、前記ロアラック50の代わりに、ロアレール23にその延長方向に孔または切り起こしを列設してラック状に構成し、これに第1ピニオン55を噛合させること。
(a)〜(d)はシートトラック装置を備えたシートの移動状態を順に示す概略側面図。 第1実施形態のシートトラック装置を示す側面図。 図2のシートトラック装置の平面図。 図2のシートトラック装置の要部拡大断面図。 図4のロックレバーの解除状態を示す要部断面図。 図2のシートトラック装置の要部拡大側面図。 同シートトラック装置の一部を取り出して示す斜視図。 図7の構造を異なった方向から示す斜視図。 (a)及び(b)は図6のシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 (a)及び(b)は図9に続いてシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 第2実施形態のシートトラック装置を示す要部側面図。 図11のシートトラック装置の要部拡大断面図。 (a)及び(b)は図11のシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 (a)及び(b)は図13に続いてシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 (a)及び(b)は図13の場合とは異なったシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 第3実施形態のシートトラック装置を示す要部側面図。 図16のシートトラック装置の要部拡大断面図。 (a)及び(b)は図16のシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。 (a)及び(b)は図18に続いてシートトラック装置の動作状態を順に示す要部側面図。
符号の説明
21…シートトラック装置、22…フロア、23…ロアレール、24…シート、24a…シートバック、25…アッパレール、26…ロック手段としてのロック機構、31…記憶手段としての記憶機構、33…ロック孔、36…ロックレバー、38…ロック解除手段としてのロック解除レバー、39…連動レバー、39a…解除ピン、43…解除ケーブル、45…保持レバー、50…ロアラック、52…メモリリンク、55…第1ピニオン、56…回転軸、57…第2ピニオン、58…記憶素子としてのメモリラック部材、58a…ロック復帰手段としての規制凹部、60…ロック復帰手段としての規制突部、71…ロック解除手段としてのロック解除レバー、71a…解除部、71c…解除ピン、74…メモリリンク、76…小歯車、77…記憶素子としてのメモリ円板、77a…ロック復帰手段としての規制凹部、79…大歯車、80…ロック復帰手段としての規制ピン。

Claims (3)

  1. 車体のフロアに固定されるロアレールと、
    シートに固定されるとともに、前記ロアレールに対してその延長方向へ調節移動可能に支持されたアッパレールと、
    前記ロアレールに対して前記アッパレールが調節位置に移動配置された状態においてアッパレールの移動を阻止するためのロック手段と、
    前記アッパレールの前記調節位置を記憶する記憶手段と、
    前記シートのシートバックが前方に傾斜されたとき、前記ロック手段をロック状態からロック解除状態に切替えて、前記シート及びアッパレールの前記調節位置から前方退避位置への移動を許容するロック解除手段と、
    前記シートバックの起立状態への復帰に続いて、前記シート及びアッパレールが前方退避位置から前記記憶手段により記憶された調節位置に復帰されたときに、前記ロック解除手段の解除動作を無効化して、前記ロック手段をロック状態に復帰させるロック復帰手段と
    を備えたシートトラック装置において、
    前記記憶手段は、前記ロアレールの底壁にそのロアレールの延長方向に沿って設けられたロアラックと、前記アッパレールに回動可能に支持され、シートバックに連結されたメモリリンクと、そのメモリリンクに回転可能に支持され、ロアラックに噛合可能な第1ピニオンと、その第1ピニオンの回転にともなって回転される第2ピニオンと、その第2ピニオンと噛合するように、アッパレールの移動方向に沿って相対移動可能にメモリリンクに支持され、第1ピニオンの回転量に対応した移動量で移動する記憶素子としてのメモリラック部材とを備え、
    前記アッパレールが調節位置にあるときに、前記第1ピニオンを前記ロアラックから離間する位置に配置させるとともに、前記ロック解除手段がロック解除位置に配置されたときに、前記第1ピニオンをロアラックに噛合する位置に配置させるように、第1ピニオンとロック解除手段との間を連結する連結手段を設け
    通常は、バネの付勢力によりメモリリンクが上方位置に保持されて、第1ピニオンがロアラックから離間され、シートバックの前方への傾斜にともない、メモリリンクが回動されて、第1ピニオンがロアラックに噛合され、この状態で、シートが前方に移動されることにより、第1ピニオンがシートの移動量に応じた回転量にて回転されて、第2ピニオンを介して、メモリラック部材が第1ピニオンの回転量に相当する移動量で車両前方側に相対移動されるように構成したことを特徴とするシートトラック装置。
  2. 前記記憶手段をロアレールとアッパレールとの間に配置したことを特徴とする請求項1に記載のシートトラック装置。
  3. 前記メモリラック部材は、前後方向に延長されていることを特徴とする請求項1に記載のシートトラック装置。
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