JP2006264454A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スペースを有効に使用することができる車両用シート装置の提供。
【解決手段】 シートバック38が立設状態で角度調節可能となるようにアジャスタアジャスタ32を介して車体側に取り付けられるとともに、シートクッション74がシートバック38に回動可能に取り付けられ、シートクッション74をシートバック38に近接させた状態で保持する保持機構を有する。これにより、立設状態においてシートバック38の角度をアジャスタ32で調節すれば、前後の荷物の形状等に応じて前後のスペースを調節することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両用シート装置に関し、特にその周辺のスペースの有効利用に関する。
近年、特にレクリエーショナルビークルに用いられる車両用シート装置においては、多様な乗車形態に対応することができるように多彩なシートアレンジが可能となっており、このシートアレンジの豊富さが車両の商品性を左右する一因となっている。このようなシートアレンジの一例として、シートクッションを車体側に回動可能に取り付けるとともに、シートクッションに対してシートバックを回動可能に取り付け、シートバックを前倒させてシートクッションに重ね合わせた状態でシートクッションを車体に対し回転させることで下方フロアの収納凹部に収納させるものがある(特許文献1参照)。また、シートクッションをそのシートバック側のヒンジ部を介して車体側に回動可能に取り付け、着席可能な状態からヒンジ部を介して、角度が固定されたシートバック側へ回動させて跳ね上げることでシートクッションが配置されていたスペースを荷物を置くスペースとして有効利用するものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平11−198697号公報 特開2000−41784号公報
ところで、上記したシートクッションを跳ね上げてシートクッションが配置されていたスペースを荷物を置くスペースとして有効利用するシート装置においては、シートクッションを跳ね上げたとき、乗員が着席しない状態であるにもかかわらず、シートバックの角度が着席時と同様に斜め後方に立ち上がる状態のままであるため、前後に置かれる荷物の形状等に応じて前後のスペースの調節を行うことができず、スペースを有効に使用することができなかった。
したがって、本発明は、シートクッションを跳ね上げた状態でスペースを有効に使用することができる車両用シート装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シートバック(例えば実施形態におけるシートバック38)が立設状態で角度調節可能となるようにアジャスタ(例えば実施形態におけるアジャスタ32)を介して車体側に取り付けられるとともに、シートクッション(例えば実施形態におけるシートクッション74)が前記シートバックに回動可能に取り付けられ、前記シートクッションを前記シートバックに近接させた状態で保持する保持機構(例えば実施形態におけるチップアップロック機構85)を有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記シートクッションおよび前記シートバックが前記保持機構で近接状態に保持されて回動することにより、下方のフロア(例えば実施形態におけるフロア21)に形成された収納凹部(例えば実施形態における収納凹部22)に収納されることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、シートバックが立設状態で角度調節可能となるようにアジャスタを介して車体側に取り付けられているため、シートバックに回動可能に取り付けられたシートクッションを跳ね上げた状態としたときに、立設状態においてシートバックの角度をアジャスタで調節すれば、前後の荷物の形状等に応じて前後のスペースを調節することができる。したがって、シートクッションを跳ね上げた状態で前後のスペースを有効に使用することができる。しかも、保持機構でシートクッションおよびシートバックの近接状態を保持できるため、上記のようにシートバックの車体に対する角度をアジャスタで調節しても常にシートクッションをシートバックと一体に回動させることができる。また、シートバックが車体側に回動可能に取り付けられ、シートクッションがシートバックに回動可能に取り付けられているため、これらシートクッションおよびシートバックを例えば後方に倒す場合に、立設状態のシートバックに対してシートクッションを跳ね上げた状態でシートバックを回動させれば良い。よって、シートクッションが車体側に回動可能に取り付けられ、シートバックがシートクッションに回動可能に取り付けられている場合のように、シートクッションに対しシートバックを前倒させた状態でシートクッションを回動させる必要がなく、全体を回動させる角度が小さくて済む。
請求項2に係る発明によれば、シートクッションおよびシートバックが保持機構で近接状態に保持されて回動することにより、下方のフロアに形成された収納凹部に収納されるため、収納後には荷室として広く使うことができる。また、シートバックが車体側に回動可能に取り付けられ、シートクッションがシートバックに回動可能に取り付けられているため、立設状態のシートバックに対してシートクッションを跳ね上げた状態でシートバックを回動させれば収納凹部に収納できる。よって、シートクッションが車体側に回動可能に取り付けられ、シートバックがシートクッションに回動可能に取り付けられている場合のように、シートクッションに対しシートバックを前倒させた状態でシートクッションを回動させて収納凹部に収納させる必要がなく、出し入れの際に全体を回動させる角度が小さくて済む。したがって、収納凹部に対する出し入れが容易となって、後方からでも操作できる。
本発明の一実施形態の車両用シート構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は、車両10を示す側面図で、車両10には、前側から順に、一列目シート11、二列目シート12および三列目シート13が設けられている。本実施形態の車両用シート構造は、乗員室スペースにあって車両後部の荷室スペース側の境界に配置される三列目シート13に適用されている。なお、本実施形態の車両用シート構造は、二列目シート12等にも適用可能である。
本実施形態の車両用シート構造が適用された三列目シート13は、図2に示す1人掛け用のシート20が、図示は略すが二脚、車幅方向に並べられて構成されている。シート20の下方の車体側のフロア21には、下方に凹む収納凹部22が形成されており、この収納凹部22の前壁面23よりも前側のフロア21には車幅方向に離間して一対の取付ブラケット24(図2において一方のみ図示)が取り付けられている。
一方の取付ブラケット24は、図3〜図5に示すように、車体側の取付部25に取り付けられるフランジ部27とフランジ部27の車幅方向内側から車幅方向に直交して下方に延出する支持板部28とを有しており、この支持板部28には車幅方向に沿うアジャスト回動軸30が支持されている。このアジャスト回動軸30には、支持板部28の車幅方向内側にベース部材31が取り付けられている。ベース部材31にはアジャスタ32が設けられており、ベース部材31およびアジャスタ32は、アジャスト回動軸30を中心に回動可能とされている。ここで、ベース部材31およびアジャスタ32は、アジャスタ32によって取付ブラケット24に対して所定の複数の回動位置で固定可能となっている。なお、取付ブラケット24の支持板部28には、図5に示すように、ベース部材31およびアジャスタ32を固定するために、複数具体的には後側およびこれより若干上側の二カ所に、それぞれが並設された複数の歯で構成されるロックベース部34,35が形成されている。
ベース部材31は、取付ブラケット24からアジャスト回動軸30の半径方向に沿って延出しており、その取付ブラケット24とは反対にベース部材31の延出方向とは略直交しかつアジャスト回動軸30の半径方向に沿って延出する取付片部37が設けられている。この取付片部37には、その延出方向に沿ってシートバック38がそのバックパッド39の内側に設けられたシートバックフレーム40の車幅方向一側かつヘッドレスト41とは反対側において固定されている。このシートバックフレーム40における取付片部37の近傍位置には、図3に示すように、取付片部37と直交する方向に沿いかつアジャスト回動軸30の半径方向に沿うように延出する支持ステー42が固定されている。
なお、図示は略すが、他方の取付ブラケットにも、上記したアジャスト回動軸30と同軸をなしてアジャスト回動軸が設けられている。そして、このアジャスト回動軸には、支持ブラケットが回動可能に支持されており、この支持ブラケットにシートバックフレーム40の車幅方向逆側が固定されている。
上記したアジャスタ32について、シートバック38が乗員の着席を可能とするように立設状態であって鉛直に対し若干後上がりに傾斜した着席可能状態をもって説明する。
アジャスタ32は、ベース部材31のアジャスト回動軸30とは反対側に車幅方向に沿って設けられた回動軸45と、回動軸45に回動可能に支持された第1レバー46とを有している。この第1レバー46は互いに略直交する一対の延出部47,48を有しており、これら延出部47,48の境界位置において回動軸45に支持されている。一方の延出部47は、回動軸45から略下方に延出し、他方の延出部48は、回動軸45から略前方に延出している。延出部48の中間部には、略円弧状のガイド溝49が形成されており、延出部47の先端には、車幅方向に沿って回動軸50が設けられていて、この回動軸50に回動可能にロック解除ストラップ51が連結部材52を介して連結されている。
また、アジャスタ32は、図4に示すように、ベース部材31の第1レバー46よりもアジャスト回動軸30側に車幅方向に沿って設けられた回動軸54と、この回動軸54に回動可能に支持された第2レバー55とを有している。第2レバー55は第1レバー46と一部重なり合っており、第2レバー55のこの部分には第1レバー46のガイド溝49に挿入されるガイド軸56が固定されている。第2レバー55は、回動軸54からアジャスト回動軸30の方向に延出するロック作動片部57と、回動軸54よりも下側のロック解除作動部58とを有している。
さらに、アジャスタ32は、ベース部材31の第2レバー55よりもアジャスト回動軸30側かつ下側に車幅方向に沿って設けられた回動軸61と、この回動軸61に回動可能に支持された第3レバー62とを有している。第3レバー62は、第2レバー55と取付ブラケット24の支持板部28との間に設けられており、回動軸61から略上方に延出する延出部63と、この延出部63の中間位置から後方に延出する延出部64とを有している。図5に示すように、延出部63の先端側かつ取付ブラケット24側には、取付ブラケット24の支持板部28のロックベース部34,35に噛合可能なロック部65が形成されている。このロック部65も並設された複数の歯で構成されている。
加えて、アジャスタ32は、第2レバー55および第3レバー62をベース部材31とで保持する図3に示す保持部材67が設けられており、この保持部材67の下部のスプリング係止部68と第1レバー46の延出部47との間には延出部47をアジャスト回動軸30側に付勢するロックスプリング69が介装されている。また、アジャスト回動軸30と保持部材67の係止部70との間にはシートバック38の揺動を助勢するためのアシストスプリング71が介装されている。
上記アジャスタ32は、ロックスプリング69の付勢力で第1レバー46が延出部47をアジャスト回動軸30に近接させる方向に揺動した状態では、延出部48に形成されたガイド溝49が、これに挿入されたガイド軸56を回動軸50とは反対側に押圧しており、図5に示すように、第2レバー55のロック作動片部57が第3レバー62の延出部63の先端側を取付ブラケット24の支持板部28側に押圧している。これにより、第3レバー62のロック部65が支持板部28のロックベース部34あるいはロックベース部35に噛み合いアジャスタ32つまりシートバック38をアジャスト回動軸30にロックしている。
この状態からロック解除ストラップ51が引かれて、ロックスプリング69の付勢力に抗して第1レバー46が延出部47をアジャスト回動軸30から離間させる方向に揺動すると、ガイド溝49が、これに挿入されたガイド軸56を回動軸50側に押圧して移動させることで第2レバー55を回動軸54を中心に回動させる。すると、第2レバー55のロック作動片部57が第3レバー62から離れるとともに、ロック解除作動部58が第3レバー62の延出部64に当接してこれを回動軸61側に押すことになる。すると、第3レバー62が回動軸61を中心に取付ブラケット24の支持板部28から離れる方向に揺動し、その結果、ロック部65がロックベース部34あるいはロックベース部35から離れることになる。これにより、シートバック38はアジャスト回動軸30を中心に回動可能な状態になる。
ここで、シートバック38は、図5に二点鎖線で示す略鉛直に沿う状態と、図5に一点鎖線で示すフロア21の収納凹部22に収納される状態との間で回動可能となっている。そして、ロック解除ストラップ51を離すと、ロックスプリング69の付勢力によって、上記とは逆に第3レバー62のロック部65が取付ブラケット24の支持板部28側に押されることになる。このとき、ロック部65は、ロックベース部34と位置が合っていると、このロックベース部34に噛み合うことになり、この状態では図5に実線で示すようにシートバック38が上記した着席可能状態となる。また、ロック部65が、ロックベース部35と位置が合っていると、このロックベース部35に噛み合うことになり、この状態では図5に二点鎖線で示すようにシートバック38は鉛直に沿って立設される荷室仕切状態となる。さらに、上記した二カ所のロックベース部34,35以外の位置にロック部65が合うとき、ロック部65は支持板部28と噛み合わずにこれに乗り上げた状態となり、ロックはされない。以上により、シートバック38は、車体側の取付ブラケット24に対して、立設状態で若干傾斜する着席可能状態と鉛直に沿う荷室仕切状態とに角度調節可能となるようにアジャスタ32を介して回動可能に取り付けられている。
シート20のシートバック38に連結されるシートクッション74には、図6に示すシートクッションフレーム75がクッションパッド76の内側に設けられており、シートクッションフレーム75には、図3に示すようにクッションパッド76の座面77から突出するようにクッションブラケット78が固定されている。このクッションブラケット78の先端部が、シートバック38のシートバックフレーム40に固定された支持ステー42の先端部に車幅方向に沿うチップアップ回動軸80を介して連結されている。また、シートクッションフレーム75は、図6に示すように、車幅方向逆側において、上記したチップアップ回動軸80と同軸に設けられたシートバックフレーム40のチップアップ回動軸81に回動可能に連結されている。これにより、シートバック38にシートクッション74が相対的に回動可能に取り付けられている。
ここで、シートクッション74は着席可能状態にあるシートバック38に対して、水平に対し若干後下がりに傾斜した着席可能状態となることが可能であり、この状態からシートクッション74をシートバック38に近接する方向に回動させると、シートクッション74はシートバック38に重なり合う状態になる。シート20には、アジャスタ32とは反対側に、この状態になると自動的にシートクッション74をシートバック38に保持するチップアップロック機構(保持機構)85が設けられている。
このチップアップロック機構85について、シートバック38およびシートクッション74の着席可能状態をもって説明する。
このチップアップロック機構85は、シートクッションフレーム75に車幅方向に沿って設けられた回動軸87と、この回動軸87に上部かつ前部が回動可能に支持された第1レバー88と、第1レバー88を作動させるケーブル89とを有している。第1レバー88には、ケーブル89を係止するケーブル係止片部90が回動軸87よりも下側の前部に形成されており、シートクッションフレーム75の係止部91との間にスプリング92を介装させるスプリング係止片部93が、ケーブル係止片部90と回動軸87との間の前部に形成されている。また、第1レバー88には、ケーブル係止片部90およびスプリング係止片部93とは反対側に作動片部94が形成されている。
また、チップアップロック機構85は、シートクッションフレーム75における第1レバー88のチップアップ回動軸81側に車幅方向に沿って設けられた回動軸96と、この回動軸96に上部かつ後部が回動可能に支持された第2レバー97とを有している。第2レバー97は、中間部に第1レバー88の作動片部94を挿入させる作動穴98が形成されており、また、前部の上部から上方に突出するようにロック片部99が形成されている。
さらに、チップアップロック機構85は、シートバックフレーム40にチップアップ回動軸81を囲むように固定されたロック部材101を有しており、このロック部材101には、チップアップ回動軸81より前側かつ上側にチップアップ回動軸81の半径方向に沿って抜ける形状のロック溝102が形成されている。
このようなチップアップロック機構85は、スプリング92の付勢力で第1レバー88が回動軸87を中心に回動するように付勢されており、この第1レバー88の作動片部94で作動穴98が押圧されて第2レバー97も回動軸96を中心にロック片部99をロック部材101に近接させる方向に回動するように付勢されている。このため、シートクッション74をチップアップ回動軸81を中心に回動させてシートバック38に重ね合わせる状態にすると、第2レバー97のロック片部99がロック部材101のロック溝102に嵌合し、よって、シートクッション74とシートバック38とが相対回動不可なロック状態となる。
他方、図示略のレバーの操作によりケーブル89が引かれて第1レバー88が回動軸87を中心に上記とは逆方向に回動すると、この第1レバー88の作動片部94で作動穴98が押圧されて第2レバー97も回動軸96を中心に上記とは逆方向に回動する。すると、第2レバー97のロック片部99がロック部材101のロック溝102から抜け出し、よって、シートクッション74とシートバック38とが相対回動可能なロック解除状態となる。
以上の構成のシート20は、図2に示すように、シートバック38が鉛直に対し若干後上がりに傾斜した着席可能状態にあるとき、図5に実線で示すようにアジャスタ32のロック部65が車体側の取付ブラケット24のロックベース部34に噛み合っており、取付ブラケット24に対しロック状態にある。また、このときシートクッション74がシートバック38に対し最も離間した状態にあると、水平に対し若干後下がりに傾斜した着席可能状態となる。シートバック38およびシートクッション74がともに着席可能状態にあるとき、乗員の着席が可能となる。
この状態から、シートクッション74をチップアップ回動軸80,81を中心にシートバック38側に回動させると、図7に示すように、シートクッション74がシートバック38に重なり合った状態で図6に示すチップアップロック機構85のロック片部99がロック溝102に嵌合し、シートクッション74がシートバック38に対し自動的にロック状態となる。このように、シートバック38が着席可能状態にあってシートクッション74が跳ね上げられた状態をチップアップ状態とする。
このチップアップ状態から、図5に示すロック解除ストラップ51を引くことでアジャスタ32のロック部65のロックベース部34に対する噛み合いを解除して、シートバック38を鉛直に沿う方向に回動させて荷室仕切状態とすると、図5に二点鎖線で示すようにロック部65がロックペース部35に噛み合ってシートバック38が荷室仕切状態で車体側の取付ブラケット24にロックされる。この状態では、図8に示すように、シートバック38とともにシートクッション74も鉛直に沿う荷室仕切状態となる。
チップアップ状態あるいは荷室仕切状態から、ロック解除ストラップ51を引くことでアジャスタ32のロック部65のロックベース部34,35に対する噛み合いを解除して、これらをアジャスト回動軸30を中心に後方に回動させてシートバック38およびシートクッション74を略水平に沿う状態とすると、図9に示すようにこれらシートバック38およびシートクッション74の全体がフロア21に形成された収納凹部22に収納される。この収納状態にあるとき、ロック部65は図5に一点鎖線で示すように取付ブラケット24の支持板部28に噛み合うことなく、案内面104に接触する。これにより、ロック解除ストラップ51を引くことなく、収納状態にあるシート20を持ち上げるだけでシートバック38およびシートクッション74がチップアップ状態となり、チップアップ状態になるとロックスプリング69の付勢力で車体側の取付ブラケット24のロックベース部34にロック部65が噛み合ってロックされる。
そして、チップアップ状態から、図示略のレバーの操作により図6に示すチップアップロック機構85のロック片部99のロック溝102への嵌合を解除すると、シートクッション74のシートバック38に対するロックが解除されることになり、よって、シートクッション74をシートバック38に対しチップアップ回動軸80,81を中心に回動させることで着席可能状態にすることができる。
以上に述べた本実施形態によれば、シートバック38が立設状態で角度調節可能となるようにアジャスタ32を介して車体側の取付ブラケット24に取り付けられているため、シートバック38に回動可能に取り付けられたシートクッション74を跳ね上げた状態としたときに、立設状態においてシートバック38の角度をアジャスタ32で調節すれば、前後の荷物の形状等に応じて前後のスペースを調節することができる。つまり、前後の荷物の形状等に応じてシート20を、上記したチップアップ状態としたり、荷室仕切状態としたりすることができる。したがって、シートクッション74を跳ね上げた状態で前後のスペースを有効に使用することができる。しかも、チップアップロック機構85でシートクッション74およびシートバック38の近接状態を保持できるため、上記のようにシートバック38の取付ブラケット24つまり車体に対する角度をアジャスタ32で調節しても常にシートクッション74をシートバック38と一体に回動させることができる。
また、シートバック38が車体側の取付ブラケット24に回動可能に取り付けられ、シートクッション74がシートバック38に回動可能に取り付けられているため、立設状態のシートバック38に対してシートクッション74を跳ね上げた状態でシートバック38を回動させれば収納凹部22に収納できる。よって、シートクッションが車体側に回動可能に取り付けられ、シートバックがシートクッションに回動可能に取り付けられている場合のように、シートクッションに対しシートバックを前倒させた状態でシートクッションを回動させて収納凹部に収納させる必要がなく、出し入れの際に全体を回動させる角度が小さくて済む。したがって、収納凹部22に対する出し入れが容易となって、後方からでも操作できる。
加えて、シートクッション74およびシートバック38がチップアップロック機構85で近接状態に保持されて回動することにより、下方のフロア21に形成された収納凹部22に収納されるため、収納後には荷室として広く使うことができる。
なお、上記したアジャスタ32に換えて、シートバック38の側面に設けられたシートバックロックを車体側の複数の位置に設けられたストライカにロックさせるアジャスタを用いることで、シートバック38を立設状態で角度調節可能としても良い。
本発明の一実施形態の車両用シート装置が適用された車両の側面図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置が適用された車両の車室内を示す側断面図であって、シートバックおよびシートクッションの着席可能状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用シート装置におけるアジャスタ等を示す部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置におけるアジャスタの保持部材を除いた部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置におけるアジャスタの保持部材を除いた部分拡大側面図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置におけるチップアップロック機構等を示す部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置が適用された車両の車室内を示す側断面図であって、シートバックおよびシートクッションのチップアップ状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用シート装置が適用された車両の車室内を示す側断面図であって、シートバックおよびシートクッションの荷室仕切状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用シート装置が適用された車両の車室内を示す側断面図であって、シートバックおよびシートクッションの収納状態を示すものである。
符号の説明
21 フロア
22 収納凹部
32 アジャスタ
38 シートバック
74 シートクッション
85 チップアップロック機構(保持機構)

Claims (2)

  1. シートバックが立設状態で角度調節可能となるようにアジャスタを介して車体側に取り付けられるとともに、シートクッションが前記シートバックに回動可能に取り付けられ、前記シートクッションを前記シートバックに近接させた状態で保持する保持機構を設けてなることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記シートクッションおよび前記シートバックが前記保持機構で近接状態に保持されて回動することにより、下方のフロアに形成された収納凹部に収納されることを特徴とする請求項1記載の車両用シート装置。
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