JP5187660B2 - 自動車シート - Google Patents
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Description
続いて、シートバック2が回転軸2bの周りに揺動され、下端が前側に引き上げられることで、シートバック2及びシートクッション3が図9にて鎖線で示すように車室天井4aの下側に格納される。
図1は本発明による自動車シートの一実施形態の構成を示している。
図1において、自動車シート10は、シートバック11と、シートクッション20と、を備えている。
これらの係合片12c,12dは、図2及び図3(A)に示す閉鎖状態にロックされると共に、バネ12eにより開く方向に付勢されている。また、係合片12c,12dのロックは、ストラップ12fを引っ張ることにより解除される。
なお、係止手段16は、図3(B)に示すように、上述した係合部12aと係合部13aが逆に、即ち係合部12aがシートバック部13に、係合部13aがシートバック部12に設けられていてもよい。
これにより、シートバック部12,13が格納位置に固定されることになる。
アーム21,22は、図4に示すように、一端がそれぞれ前述したブラケット14,15の車幅方向外側に、車幅方向に延びる回転軸(第二回転軸)14b,15bの周りに揺動可能に支持されている。また、アーム21,22は、その他端がシートクッション20の両端を、回転軸14b,15bと平行な回転軸21a,22aの周りに揺動可能に支持している。
このとき、シートクッション20が格納位置に対応する角度位置20’を越えて揺動しているので、シートクッション20の先端20aは、車室天井からわずかに離反した状態に在る。
この状態から、シート10を格納する場合には、まずハンドル23の屈曲部23aが、図4にて矢印Fで示すように上方に引っ張られると、解除手段25が係止手段24をロック解除する。これにより、シートクッション20はバネ27の張力に基づいて、図5に矢印Gで示すように、回転軸21a,22aの周りに揺動して、先端20aが跳ね上げられる。
そして、各シートバック部12,13の固定用ストラップ12g,13bが、それぞれ車室側壁側に設けられた係止部に係止されることによって、各シートバック部12,13が車室側壁に沿った格納位置に固定される。
以上で、シート10が格納位置で固定される。
まず、各シートバック部12,13の固定用ストラップ12g,13bが車室側壁側の係止部から外されて、各シートバック部12,13がそれぞれ回転軸14a,15aの周りに揺動されて使用位置まで旋回する。この状態で、各シートバック部12,13は互いに係止手段16によって係止され使用位置に固定される。
この状態から、ハンドル23を押し上げることにより、ダンパー26の支援を受けてアーム21,22及びシートクッション20が矢印Dとは逆方向に旋回され、図5に示す位置まで移動する。
以上で、シート10が使用位置に持ち来され固定される。
例えば、上述した実施形態においては、ダンパー26及びバネ27は一側のアーム22に対してのみ設けられているが、双方のアーム21,22に対してダンパー及びバネを設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、回転軸14a,15aと回転軸14b,15bは共通のブラケット14,15に設けられているが、これに限らず、それぞれ互いに別体のブラケット等に設けられていてもよい。
本発明の自動車シートにおける、「第一回転軸(回転軸14a,15a)」、「第二回転軸(回転軸14b,15b)」とは、シートバックやアームを回転させるための部材であれば、棒状部材の他、例えば筒状の部材なども適用可能である。
11 シートバック
12 シートバック部
12a 係合部
12b 回転軸
12c 係合片
12e,27 バネ
12f,12g ストラップ
13 シートバック部
13a 係合部
14 ブラケット
14a,14b,15a,15b,21a 回転軸
16 係止手段
20 シートクッション
20a 先端
21,22 アーム
23 ハンドル
23a 屈曲部
24 係止手段
24a シートロック
24b,24c ストライカ
25 解除手段
25a ワイヤケーブル
26 ダンパー
28 ストッパ
Claims (8)
- 左右のシートバック部から成るシートバックと、シート使用時に左右のシートバック部の前に広がるシートクッションと、を備えた自動車シートであって、
上記シートバックにおける車幅方向外側の両端部に設けられ上下方向へ延出した第一回転軸と、
上記シートバックの車幅方向外側で、車幅方向に沿って延出した第二回転軸と、
上記第二回転軸の周りに揺動可能に支持されたアームと、を備えており、
上記シートバック部が上記第一回転軸に支持され、
上記シートクッションが上記アームの先端部で支持され、
シート格納時に、上記シートクッションが上記アームの揺動によって車室天井に持ち上げられ、上記シートバック部が上記第一回転軸の周りに回転して、左右のシートバック部の間にスペースができることを特徴とする、自動車シート。 - 前記シートクッションは前記アームの先端部に回転可能に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車シート。
- 車室内で車幅方向に距離を置いて二つのブラケットが配設されており、
前記第一回転軸と前記第二回転軸とが上記ブラケットに設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動車シート。 - 前記シートバック及び前記シートクッションが、それぞれ使用位置で第一の係止手段により固定されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の自動車シート。
- 前記第一の係止手段によるシートバック及びシートクッションの係止を解放する解除手段を備えていることを特徴とする、請求項4に記載の自動車シート。
- 前記シートバック及び前記シートクッションが、それぞれ格納位置で第二の係止手段により固定されることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の天井格納式シート。
- 前記第二の係止手段によるシートバック及びシートクッションの係止を解放する解除手段を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の天井格納式シート。
- 前記アームの先端の上方への揺動を支援する支援機構を備えていることを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載の天井格納式シート。
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