JP4236262B2 - 車両用天井格納シート - Google Patents

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Description

本発明は、特定の格納位置への格納を可能とした格納シート、特に車体の天井面に沿った位置を格納位置として規定した車両用天井格納シートに関するものである。
多目的自動車等の後列シート(リヤシート)として配される、特定位置に格納可能な格納シートとして、たとえば、車体の天井面に沿った位置をその格納位置とした、いわゆる天井格納シートが知られている。そして、たとえば実開平2−121435号公報に開示の構成が、この天井格納シートの一例として挙げられる。
この公知例の天井格納シートにおいては、天井から吊り下げられた回動可能な支持アームにシートクッションおよびシートバックからなるシート本体が連結、支持されている。そして、当該天井格納シートは、シート本体をその着座形態から所定の格納形態に変形させた後、天井に配された回動支点を中心に、その前方側において支持アームを回動させることにより、その着座位置からの、車体の天井面に沿った位置へのシートの格納を行うものとして構成されている。
ところで、この前出の公知の構成では、車体の天井に回動支点を配した支持アームの先端が、その着座姿勢において床体に固定的に連結、保持されるため、この種の構成においては、この支持アームに、天井から床体に架かるだけの長さが要求されることになる。つまり、この公知の構成においては、支持アームの回動半径の長尺化が避けられないものとなる。そして、この支持アームが、その回動支点の前方側で回動されることから、フロントシート等のその前方シートの前後スライド位置やそのシートバックのリクライニング角度等によっては、この天井格納シートが、格納位置、着座位置間でのその回動時に前方シートと干渉、接触しあうことも起こり得る。
このような前方シートとの干渉、接触等は、前方シートの位置、姿勢を事前に正すことで未然に防げるが、そのような事前の変更操作は天井格納シートの格納/復元操作自体を煩雑化させることから、回動半径の大きな公知の構成においては、天井格納シートの格納時、復元時、つまり移動操作時の操作性の低下が伴われやすい。
また、シート本体は、通常、支持アームの先端側、つまり回動支点から離れた位置に配置されることから、その操作点である支持アームの先端側に多大な荷重が作用することも避けられない。つまり、回動半径の大きな公知の構成においては、このような重量的な面においても、その操作性の低下を伴う虞が否定できない。
ここで、この種の天井格納シートとして、たとえば特開平10−338064号公報に開示の構成も知られている。この当該天井格納シートは、シートバックのみを車体の天井面に沿った位置に格納するものとして構成され、シートクッションは、床面上に折り畳まれて格納される。
つまり、この二例目の天井格納シートにおいては、支持アームによって支持されるシート本体の重量がシートクッション分だけ軽くなる反面、シート移動時の操作箇所がそれぞれ別となるため、この点における操作性の低下が伴われる。そして、床面上にシートクッションを格納する構成であるため、床面上の凹凸を伴う虞もあり、ラゲッジスペースの拡張という点においては、その効果の低減も起こり得る。
ところで、乗用車等においては、モータ駆動による自動化が、シートの姿勢制御装置等に対する付加価値の一つとして一般的に捉えられており、それは上述の天井格納シートに対しても同じである。現に、支持アームの回動支点が床体側にあるものの、モータを備えた天井格納シートが、特開平7−323772号公報等に開示されている。
しかしながら、上述したように、この種の公知の構成においては、支持アームの回動半径が大きく、また、その負荷の主体となるシート本体がその支持アームの先端側に配されることから、モータの駆動のもとでその支持アームを回動させようとすると、そのモータに多大な作動トルクが必要となり、よって、モータ自体およびその他機構部等の複雑化、ならびにその全体的なコストの上昇等が避けられなくなる。
そして、前方シートとの干渉等の起こり得る構成であると、安全性の点においても、モータ駆動による自動化が困難となりやすい。
実開平2−121435号公報 特開平10−338064号公報 特開平7−323772号公報
解決しようとする問題点は、支持アームの回動半径が長いため、前方シートとの干渉等が発生しやすく、また、その支持アームの先端側に重量が主に掛かることから、モータによる駆動には適さないという点である。
本発明の請求項1は、支持アームをその軸線方向に伸縮可能とするとともに、この支持アームを回動させる際の駆動源となる回動用モータ、およびそれを伸縮させる際の駆動源となる伸縮用モータを、その動力を支持アームに伝達、付与可能に、車体の天井内にそれぞれ配設したことを、その一つの特徴としている。そして、本発明の請求項1は、格納位置からの復元時、収縮状態にある支持アームを回動用モータの動力により所定のロック解除位置まで回動させ、この回動用モータの停止後における伸縮用モータの起動のもとで所定の伸長状態まで伸長させた後、このロック解除位置からの、付勢手段の付勢力に抗した押し込みに伴うロック手段のロックにより、この伸長状態の支持アームを、着座位置に固定的に保持するとともに、所定のロック解除手段によるロック解除後、付勢手段の付勢力のもとでロック解除位置に回動、保持された支持アームを、伸縮用モータの動力により所定の収縮状態まで収縮し、この伸縮用モータの停止後における回動用モータの起動のもとで、この収縮状態の支持アームを格納位置まで回動させるものとしたことを、その最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項2は、ロック手段を、車体および支持アームのいずれか一方に固定されたストライカと、このストライカを固定的に把持可能に構成されてその他方に設けられたキャッチユニットとの組み合わせとし、なおかつ、このロック手段に対してロック解除操作を行うロック解除手段を、手動式の解除レバーとしてキャッチユニットとの同一部材に設けたことを、その最も主要な特徴としている。
そして、本発明の請求項3は、ロック手段を、車体に固定されたストライカと、このストライカを固定的に把持可能に構成されて支持アームに設けられたキャッチユニットとの組み合わせとするとともに、このロック手段に対してロック解除操作を行うロック解除手段を、制御手段により作動制御される作動手段から形成し、着座位置からの格納時、制御手段の格納スイッチ操作により作動手段を作動させた後の所定時間経過後に、伸縮用モータが駆動開始されることを、その最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項4は、回動用モータによる格納駆動時の負荷荷重の軽減を目的として設けられるアシストスプリングを、格納位置方向への付勢力を支持アームに付与可能に配し、このアシストスプリングの付勢力をロック解除位置と着座位置との間でも同一方向に作用させることにより、このアシストスプリングを付勢手段として兼用化したことを、その最も主要な特徴としている。
さらに、本発明の請求項5は、回動用モータの動力により駆動される駆動軸を、車体の天井内に設けられた左右一対のベースブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対して支持アームを一体回動可能に連結することにより、この駆動軸を支持アームの回動支点としたことを、その最も主要な特徴としている。
そして、本発明の請求項6は、支持アームの回動支点となる駆動軸を、左右一対の支持ブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対して回動用モータの動力を伝達、付与することにより、この回動用モータの動力による支持アームの回動を確保可能とするとともに、支持アームを、駆動軸に連結、支持される基部と、この基部に対して伸縮移動される可動部との組み合わせを有するガイド部材をその構成ベースとして備えたものとし、このガイド部材に対し、伸縮用モータの動力を、所定の伸縮用伝達手段を介して伝達、付与することにより、支持アームの伸縮を、この伸縮用モータの動力のもとで行うものとしたことを、その最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項7においては、ガイド部材を、少なくともシート本体の自重のもとで伸長されるシリンダ型ショックアブソーバとして具体化している。そして、伸縮用伝達手段を、伸縮用モータの動力により回転駆動される回転軸と、この回転軸に一体的に設けられたワイヤ巻き取り用リールと、このワイヤ巻き取り用リールに巻装されたワイヤと、駆動軸に回転自在に設けられたアッパプーリと、ショックアブソーバの可動部先端に設けられた回転自在なロアプーリとの組み合わせを有するものとし、ワイヤ巻き取り用リールから引き出されたワイヤの先端を、アッパプーリ、ロアプーリを経てシリンダ型ショックアブソーバの基部に対して固定的に連結、支持し、伸縮用モータの動力による、ワイヤ巻き取り用リールの回転に伴ったワイヤの巻き取り、送り出しにより、ショックアブソーバの伸縮を制御可能としたことを、この請求項7での最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示す車両用天井格納シートによれば、シート本体を支持する支持アームが伸縮可能であるため、固定的な保持の可能な長さを有した支持アームであっても、その収縮によって回動半径を短尺化することが可能となる。つまり、前方シートとの干渉、接触等のない回動が、この前方シートに対する事前操作を伴うことなく可能となることから、その操作性、作業性が確実に向上されるという利点が、この発明によれば確実に得られる。
そして、この支持アームの収縮に伴う回動半径の短尺化により、支持アームの回動時における重量的負担が軽減できることから、モータ駆動による自動化が構成の複雑化等を伴うことなく可能になる利点も得られる。
さらに、支持アームの回動半径の短尺化が得られることから、モータ駆動による自動化の際における安全性が向上されるという利点も、この請求項1によれば同時に得られる。
なお、回動用モータおよび伸縮用モータを、いずれも車体の天井内に配しているため、その外管品質の低下が防止されるとともに、各モータの動力を支持アームの回動中心付近において伝達できることから、その構成自体の簡素化がはかられるという各利点も、この請求項1によれば得られる。
また、本発明の請求項2の構成においては、ロック手段を、車体および支持アームのいずれか一方に固定されたストライカと、このストライカを固定的に把持可能に構成されてその他方に設けられたキャッチユニットとの組み合わせとし、このロック手段に対してロック解除操作を行うロック解除手段を、手動式のレバーとしてキャッチユニットとの同一部材に設けるものとして具体化することで、その具現性の向上と操作性の向上とがはかられるという利点がある。
さらに、本発明の請求項3の構成においては、ストライカとキャッチユニットとの組み合わせとしてなるロック手段に対してロック解除操作を行うロック解除手段を、制御手段により作動制御される作動手段から形成しているため、ロックの自動解除による操作性の向上がはかられるという利点がある。そして、この請求項3においては、この作動手段の作動順位を、制御手段の格納スイッチ操作による伸縮用モータの起動に先行するものとして限定しているため、円滑な格納動作が十分に確保できるという利点がある。
また、本発明の請求項4は、回動用モータによる格納駆動時の負荷荷重の軽減を目的として設けられるアシストスプリングを付勢手段として兼用化するため、部品点数の削除により、その構成の簡素化が十分にはかられるという利点がある。
そして、本発明の請求項5によれば、回動用モータの動力により駆動される駆動軸を、車体の天井内に設けられた左右一対のベースブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対して支持アームを一体回動可能に連結することにより、この駆動軸を支持アームの回動支点としているため、その構成の簡素化が十分にはかられるという利点がある。
さらに、本発明の請求項6によれば、支持アームの回動支点となる駆動軸を、左右一対の支持ブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対して回動用モータの動力を伝達、付与することにより、この回動用モータの動力による支持アームの回動を確保可能とするとともに、支持アームを、駆動軸に連結、支持される基部と、この基部に対して伸縮移動される可動部との組み合わせを有するガイド部材をその構成ベースとして備えたものとし、このガイド部材に対し、伸縮用モータの動力を、所定の伸縮用伝達手段を介して伝達、付与することにより、支持アームの伸縮を、この伸縮用モータの動力のもとで行うものとしているため、その構成の簡素化が十分にはかられるという利点がる。
そして、本発明の請求項7によれば、ガイド部材をシリンダ型ショックアブソーバとし、このシリンダ型ショックアブソーバの伸縮制御を、伸縮用モータの動力により回転駆動される回転軸と、この回転軸に一体的に設けられたワイヤ巻き取り用リールと、このワイヤ巻き取り用リールに巻装されたワイヤと、駆動軸に回転自在に設けられたアッパプーリと、ショックアブソーバの伸縮可動部先端に設けられた回転自在なロアプーリとの組み合わせを有する伸縮用伝達手段により行うものとしているため、その円滑な伸縮が構成の複雑化を伴うことなく確保できるという利点がある。
前方シートとの干渉等を防止し、かつモータの駆動による天井格納シートの自動化をはかるという目的を、支持アームの伸縮を得ることで構成の複雑化等を伴うことなく実現した。
図1、図2は、本発明の車両用天井格納シート10の、その着座位置における概略の縦断面図、およびその概略正面図をそれぞれ示すものであり、この天井格納シートにおいては、折り畳み可能なシート本体12を支持する、車体13の天井14に回動支点を配した回動可能な支持アーム16が、その軸線方向での伸縮をも可能に構成されている。そして、図3に示すように、この支持アーム16を回動させる際の駆動源となる回動用モータ18、およびそれを伸縮させる際の駆動源となる伸縮用モータ20が、その動力を支持アームに伝達、付与可能に、車体の天井14内にそれぞれ配設されている。
図1、図2を見るとわかるように、支持アーム16は、回動支点を有する回動基部16−1と、この回動基部に対して伸縮移動される伸縮可動部16−2との組み合わせとして形成され、その伸縮可動部において、シート本体12のシートバック22の左右端が固定的に支持されている。
このシート本体12は、シートクッション24の後端部を、シートバック22の着座面22a側に、たとえば枢軸26によりその跳ね上げを可能に枢着してなる、着座面合わせでの折り畳みの可能な形態として形成され、シートバックからのシートクッションの引き出しによるその着座形態の形成時にシートクッションの前部を支持する折り畳み可能なレッグ28が、シートクッションの裏面に、その回動を可能に設けられている。
なお、シートバック22の着座面22aは、跳ね上げられたシートクッション24を収納可能とする断面略凹形状に形成されており、また、シートクッションのレッグ28は、シートクッションの裏面に形成された裏面凹部24a内に収納可能に構成されている(図4参照)。
この天井格納シート10における支持アーム16は、シート本体12の着座形態の形成可能な図1に示す着座位置と、天井面14aに沿った図5に示す格納位置との間で、天井14内に配された回動支点を中心として回動される。そして、この発明においては、この支持アーム16の回動、詳細には後述するその所定範囲内での支持アームの回動を、上述の回動用モータ18の駆動制御のもとで行うものとしている。
図3を見るとわかるように、回動用モータ18の動力により駆動される駆動軸30が、天井14内において左右に離間並置された一対の支持ブラケット32L,32R間に架設、軸支されている。そして、この駆動軸30に対し、支持アームの回動基部16−1を一体回動可能に連結することによって、この駆動軸を支持アーム16の回動支点として設けている(図1参照)。
なお、図3に示すように、回動用モータ18は、左右の支持ブラケットのいずれか一方、たとえば支持ブラケット32Lに対し、台座等を介して固定、支持される。そして、減速手段を兼ねるギヤ機構34を介してその動力を駆動軸30の一端に伝達、付与することにより、この回動用モータ18による駆動軸の駆動、つまりは支持アーム16の回動は行われる。
この支持アーム16は、伸縮ガイドとなるガイド部材をその構成ベースとして伸縮可能に構成されている。この、構成ベースとなるガイド部材としては、たとえば、図6に示すようなシリンダ型ショックアブソーバ36が例示できる。そして、駆動軸(回動支点)30に一体回転可能に設けられたホルダ38に、このショックアブソーバ36の基部36−1を一体的に連結することにより、駆動軸を回動支点とする支持アーム16が形成される。
なお、このショックアブソーバ36の周りを樹脂製等の基部用カバーおよび可動部用カバーでそれぞれ被装することにより、図1および図2に示すような良好な外観形状を持つ支持アーム16が形成される。また、図6に示すように、ショックアブソーバ36の、基部36−1に対する可動部36−2にサイドブラケット40が一体的に設けられており、このサイドブラケットへのシートバックフレーム42の固定的連結のもとで、このショックアブソーバの可動部、ひいては支持アームの伸縮可動部16−2に対するシートバック22の固定がはかられる(図2参照)。
ここで、上述したように、この発明の天井格納シート10においては、支持アーム16の回動範囲が、シート本体12の着座形態の形成可能な図1に示す着座位置と、天井面14aに沿った図5に示す格納位置との間として規定されている。そして、この種の天井格納シート10においては、支持アーム16が、車体13に対し、所定のロック手段44により、その着座位置で固定的に保持されるものとなっている(図2参照)。
図2および図6に示すように、このロック手段44として、たとえば、車体13、詳細にはタイヤハウス13a等に固定されたストライカ46と、このストライカを固定的に把持可能に構成されて、支持アーム16に設けられたキャッチユニット48との組み合わせが例示できる。
なお、このようなストライカ46とキャッチユニット48との組み合わせ、およびこのキャッチユニット自体の基本構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、このキャッチユニット48に対しては、所定のロック解除手段が連動可能に設けられる。そして、このロック解除手段としては、このキャッチユニット48の設けられた側の部材、つまり支持アーム16に設けられた手動式の解除レバー(図示しない)等が例示できる。
ここで、前出のように、支持アーム16の回動範囲は、ロック手段44によって固定的に保持される図1に示す着座位置と、天井面14aに沿った図5に示す格納位置との間として規定されているが、この発明においては、回動用モータ18による支持アームの駆動範囲が、この全回動範囲のうちの、格納位置と、着座位置より格納位置寄りに規定された、ロック手段44に対するロック解除位置との間として限定されている。
この、支持アーム16のロック解除位置は、たとえば、図7に示す、ストライカ46からのキャッチユニット48の離反位置として規定される。そして、回動用モータ18の動力による駆動範囲外となる、このロック解除位置と着座位置との間においては、所定の付勢手段からの付勢力のもとで、支持アーム16がロック解除位置方向に付勢されている。
この、支持アーム16を着座位置からロック解除位置方向に付勢する付勢力として、たとえば、同一方向への付勢力を駆動軸30に付与可能に設けられた、回動用モータ18による格納駆動時の負荷荷重の軽減を目的として設けられるアシストスプリング50の付勢力が利用できる(図3参照)。
なお、この図3に示すように、アシストスプリング(付勢手段)50としては、駆動軸30に巻装されたねじりばねが例示できるが、このアシストスプリング自体は、負荷荷重の軽減を目的として一般に設けられるものと何等変わりないため、このアシストスプリングに対する詳細な説明はここでは省略する。
また、上述しように、この発明の天井格納シート10においては、支持アーム16の伸縮を、伸縮用モータ20の動力のもとで行うものとするとともに、その伸縮を、支持アームのロック解除位置において限定的に行うものとして具体化している。
図3を見るとわかるように、この伸縮用モータ20は、回動用モータ18と異なる支持ブラケット32Rに固定、支持され、伸縮用伝達手段52を介して、その動力がショックアブソーバ36に伝達、付与されるものとなっている。
この伸縮伝達手段52として、たとえば、伸縮用モータ20の動力により回転駆動される回転軸54と、この回転軸に一体的に設けられたワイヤ巻き取り用リール56と、このワイヤ巻き取り用リールに巻装されたワイヤ58と、駆動軸に回転自在に設けられたアッパプーリ60と、ショックアブソーバの可動部先端に設けられた回転自在なロアプーリ62との組み合わせが例示できる(図6参照)。
回転軸54は、駆動軸30と同様に左右の支持ブラケット32L,32R間に架設、軸支され、所定のギヤ機構64を介して、伸縮用モータ20に連動可能に連結されている。
そして、この回転軸54に一体回転可能に設けられたワイヤ巻き取り用リール56にワイヤ58が巻装されており、このワイヤ巻き取り用リールから引き出されたワイヤの先端58aを、図6に示すように、アッパプーリ50、ロアプーリ52を経て、ショックアブソーバの基部36−1に対して固定的に連結、支持することにより、これらの組み合わせとしてなる伸縮伝達手段52が、ショックアブソーバの伸縮、つまりその基部に対する可動部36−2の伸縮移動を可能に構成されている。
たとえば、伸縮用モータ20による回転軸54の回転駆動により、ワイヤ58がワイヤ巻き取り用リール56に巻き取られれば、ワイヤ巻き取り用リールからのワイヤの延出量の減少により、ショックアブソーバの可動部36−2が基部36−1内に引き上げられて収縮し、また、伸縮用モータによる回転軸の回転駆動により、ワイヤがワイヤ巻き取り用リールから送り出されれば、ワイヤ巻き取り用リールからのワイヤの延出量の増大により、ショックアブソーバの可動部が基部から引き出されて伸長される。
なお、ワイヤ巻き取り用リール56からのワイヤ58の送り出し自体に、ショックアブソーバ36を伸長させる能力はない。しかし、ワイヤ巻き取り用リール56からワイヤ58を送り出すことで、基部36−1に対する可動部36−2の伸長規制力が徐々に解除されることになり、シート本体12の自重をこの可動部に掛けることで、ワイヤ巻き取り用リール56からのワイヤ58の送り出しに伴ったショックアブソーバ36、つまり支持アーム16の伸長が得られることになる。
前出の回動用モータ18および伸縮用モータ20は、いずれも所定の制御手段66により駆動制御される(図1参照)。
この制御手段66は、格納指令を行う格納スイッチ、および復元指令を行う着座スイッチ(いずれも図示しない)を少なくとも有してなり、そのスイッチ操作に応じた制御信号を回動用モータ18および伸縮用モータ20に対して送ることにより、その駆動制御を可能に構成されている(図3参照)。
なお、この制御手段66は所定の電気回路により形成されるが、その回路自体はこの発明の趣旨でないため、この電気回路に対する詳細な説明はここでは省略する。
また、このような制御手段66は、通常、ボックス内に収納されて、スイッチ操作の容易な位置、たとえば車体の床面68等に埋設される(図1参照)。
ここで、この発明においては、回動用モータ18および伸縮用モータ20の作動順位を、格納時、復元時に応じてそれぞれ順位付けしている。
この天井格納シート10の格納時の動作を、ここでまず説明する。
図1に示すその着座位置においては、まず、シートバック22の前面凹部に対するシートクッション24の跳ね上げ収納、およびシートクッションの裏面凹部24a内へのレッグ28の折り畳み収納のもとで、図4に示すような、シート本体12の格納形態が形成される。そして、ロック解除手段となる解除レバーの操作のもとでロック手段44のロック解除を行うことにより、支持アーム16は、アシストスプリング50の付勢力のもとで、図7に示す、そのロック解除位置まで移動(回動)される。
なお、このロック解除位置においては、回動用モータ18による、このロック解除位置から格納位置方向への回動規制力が支持アーム16に付与されているため、この支持アームは、そのロック解除位置に、アシストスプリング50の付勢力のもとで保持されることになる。
そして、この支持アーム16のロック解除位置において、制御手段66の格納スイッチを操作することにより、このロック解除位置からの天井格納シート10の格納動作が開始される。
制御手段66の格納スイッチが操作されると、まず、制御手段からの起動信号に基づいた伸縮用モータ20の起動のもとで、支持アーム16が、ロック解除位置において、図8に示す収縮状態まで収縮される。そして、リミットスイッチ(図示しない)等による伸縮用モータ20の停止の認識後、制御手段からの起動信号に基づいた回動用モータ18の起動のもとで、支持アーム16が、このロック解除位置から格納位置方向に回動されるとともに、図5に示す格納位置への到達後、この回動用モータの駆動停止よる回動規制のもとで、支持アーム、つまり天井格納シート10は、車体の天井面14aに沿った格納位置に固定的に格納、保持される。
また、天井格納シート10の格納位置において、制御手段66の着座スイッチが操作されると、まず、制御手段からの起動信号に基づいた回動用モータ18の起動のもとで、支持アーム16が、図5に示す格納位置から、回動用モータによる駆動限度位置である図8に示すロック解除位置に回動される。そして、収縮状態にある支持アーム16は、リミットスイッチ(図示しない)等による回動用モータ18の停止の認識後における伸縮用モータ20の起動により、このロック解除位置で、図7に示す所定の伸長状態に伸長され、このロック解除位置からの、アシストスプリング50の付勢力に抗した押し込みに伴うロック手段44のロックにより、この伸長状態の支持アームを図4に示す着座位置に固定的に保持するとともに、シートクッション24を引き出すことにより、図1に示す、天井格納シート10の着座形態の形成が可能となる。
上記のように、この発明の車両用天井格納シート10においては、シート本体12を支持する支持アーム16が伸縮可能であり、その収縮状態で格納位置、ロック解除位置間を回動するものとして、この支持アームの動作形態が限定されている。つまり、車体13に対する固定的な保持のはかられる長さを有した支持アーム16であっても、その収縮によって回動半径を短尺化することが可能となることから、前方シートとの干渉、接触等のない支持アームの回動、つまり天井格納シート10の回動動作が、その前方シートに対する事前操作を伴うことなく遂行可能となり、よって、その操作性、作業性が確実に向上される。
そして、この支持アーム16の収縮に伴う回動半径の短尺化により、支持アームの回動時における重量的負担が軽減できることから、モータ駆動による自動化が構成の複雑化等を伴うことなく容易に可能となる。
さらに、支持アーム16の回動半径の短尺化が得られることから、モータ駆動による自動化の際におけるその安全性の向上も確実にはかられる。
また、この発明においては、ロック手段44により固定的に保持される格納位置とは別の、ロック手段に対するロック解除位置を、伸縮用モータ20による支持アーム16の伸縮動作位置として規定している。つまり、ロック手段44による妨げのない伸縮動作が用意に確保可能となることから、この点においても、その安全性の向上が確実にはかられる。
そして、この発明においては、回動用モータ18および伸縮用モータ20が車体の天井14内に配設しているため、車両自体の外管品質が確実に向上される。そして、支持アーム16の回動支点に近い部分において、この回動用モータ18および伸縮用モータ20の動力を支持アームに伝達するため、その構成自体の簡素化も十分にはかられる。
ここで、上述したこの発明の実施例においては、ロック手段44をストライカ46とキャッチユニット48との組み合わせとして具体化しているが、支持アーム16を車体13に対し、その着座位置において固定的に保持可能とすれば足りるため、この組み合わせに限定されず、他の組み合わせから、このロック手段を形成してもよい。
しかしながら、このようなストライカ46とキャッチユニット48との組み合わせであれば、その構成、構造の複雑化を伴うことのない配設が可能であり、また、ワンタッチによるロック、ロック解除が得られることから、その操作性も確実に向上される。
特に、このキャッチユニット48は、そのロック解除によってストライカ46を蹴る特徴を持つことから、この構成によれば、ロック位置からの支持アーム16の移動、分離が容易かつ適切に確保できるという効果が確保できる。
なお、この実施例においては、ストライカ46を車体13に、また、キャッチユニット48を支持アーム16に、それぞれ設けているが、相互間の係合、保持が可能であれば足りるため、これとは逆に、ストライカを支持アームに、また、キャッチユニットを車体13に、それぞれ設ける構成としてもよい。ただし、この場合においては、ロック解除手段となる解除レバーが、キャッチユニット48と同じ側の部材である車体13に設けられる。
ここで、この実施例においては、このロック解除手段を手動式の解除レバーとして具体化しているが、これに限定されず、たとえば、アクチュエータ等の作動手段を、このロック解除手段として利用してもよい。
このアクチュエータ等の作動手段(図示しない)は、回動用モータ18および伸縮用モータ20と同様に、制御手段66による作動制御を可能に構成される。そして、この作動手段は、着座位置からの支持アーム16の格納時、伸縮用モータ20の起動に先行して作動するように構成されている。
つまり、この作動手段をロック解除手段として備えた構成においては、着座位置における制御手段66の格納スイッチ操作により、まず、伸縮用モータ20の起動に先行してこの作動手段の作動、つまりロック手段44のロック解除が行われる。そして、たとえばタイマ等の計時によるその所定時間経過後に伸縮用モータ20を起動させることで、その段階的動作を得ることができる。
このように、ロック解除手段としてアクチュエータ等の作動手段を利用すれば、天井格納シート10の格納時、制御手段66のスイッチ操作のみでの格納操作が可能となるため、その操作性が一層向上される。そして、その作動順位を限定的に規定しているため、作動性、安全性に優れた自動化が容易に可能となる。
また、この実施例においては、アシストスプリング50の付勢力を、支持アーム16をロック解除位置に付勢、保持する付勢力として利用しているが、これに限定されず、たとえば、他の専用の付勢手段によって、支持アームをそのロック解除位置に付勢、保持する構成としてもよい。
しかしながら、この、支持アーム16をそのロック解除位置に付勢、保持する付勢手段としてアシストスプリング50を兼用化すれば、その部品点数の減少がはかられることから、構成の簡素化が十分に可能となる。
ここで、この実施例においては、左右の支持ブラケット32L,32R間に架設、軸支された駆動軸30を支持アーム16の回動中心として具体化しているが、支持アームの回動中心の構成はこれに限定されるものではない。しかし、このような駆動軸30を回動中心とし、なおかつ、この駆動軸に回動用モータ18の動力を付与すること支持アーム16の回動を得る構成とすることにより、その構成の簡素化が確実にはかられる。
また、この実施例においては、支持アーム16の構成ベースとなるガイド部材として、シリンダ型ショックアブソーバ36を例示しているが、駆動軸30に連結、支持される基部と、この基部に対して伸縮移動される可動部との組み合わせを有するものであれば足りるため、たとえば、アッパレールとロアレールとの組み合わせとしてなるガイドレール等を、このガイド部材として利用してもよい。
しかしながら、このようなシリンダ型ショックアブソーバ36であれば、軽量、コンパクトであり、なおかつ、その伸縮時の衝撃吸収機能をも有していることから、支持アーム16の円滑な伸縮、回動を容易に確保することが十分に可能となる。従って、シリンダ型ショックアブソーバ36をベース部材として利用することにより、その作動性に優れた支持アーム16を、構成の複雑化等を伴うことなく容易に確保することが可能となる。
さらに、この実施例においては、伸縮用モータ20の動力をシリンダ型ショックアブソーバに伝達、付与する伸縮用伝達手段52が、伸縮用モータにより回転駆動される回転軸54と、この回転軸のワイヤ巻き取り用リール56に巻装され、駆動軸30のアッパプーリ60、およびショックアブソーバのロアプーリ62を経てその先端をショックアブソーバの基部36−1に固定的に連結したワイヤ58とを有するものとして具体化されているが、伸縮用モータの動力をショックアブソーバに伝達、なおかつ、その動力をショックアブソーバの伸縮動作に変換可能な構成であれば足りるため、この組み合わせに限定されず、他の組み合わせ、たとえばリードスクリューとナットとの組み合わせ、あるいはラックとピニオンとの組み合わせ等から、この伸縮用伝達手段を構成してもよい。
しかし、ワイヤ58を主体としたこの実施例における構成であれば、伸縮用モータ20の動力によるショックアブソーバ36の伸縮、つまりは支持アーム16の伸縮が、その構成の複雑化を伴うことなく容易に確保できるため、その構成の簡素化が十分にはかられる。
なお、構成ベースとなるショックアブソーバ36や伸縮用伝達手段52等のような、支持アーム16の内部に配設される部材の構成が簡素化されれば、支持アーム自体の小型化(細軸化)や軽量化が十分にはかられるため、これらの構成が簡素化されることで、その作動性自体が一層向上されることにもなる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
一般的には、多目的自動車等の後列シート(リヤシート)として配設される天井格納シートが適用対象となるが、これに限定されるものではなく、他の車両用シート、たとえばバス等のシートに、この発明を適用してもよい。
この発明に係る車両用天井格納シートの、その着座位置における概略の縦断面図である。 車両用天井格納シートの、その着座位置における概略正面図である。 支持アームの回動中心を主とした、車体天井内の概略斜視図である。 その着座位置における、シート本体折り畳み時での車両用天井格納シートの概略縦断面図である。 車両用天井格納シートの、その格納位置における概略縦断面図である。 支持アームの内部構造を示す、一部破断の概略斜視図である。 車両用天井格納シートの、そのロック解除位置における概略縦断面図である。 支持アームの収縮時における、車両用天井格納シートの概略縦断面図である。
符号の説明
10 車両用天井格納シート
12 シート本体
16 支持アーム
18 回動用モータ
20 伸縮用モータ
30 駆動軸
36 シリンダ型ショックアブソーバ(構成ベース)
44 ロック手段
52 伸縮用伝達手段

Claims (7)

  1. 折り畳み可能なシート本体と;このシート本体を支持するとともに、シート本体の着座形態を形成可能とする着座位置から、車体の天井面に沿った格納位置までの間を、車体の天井内に配された回動支点を中心として回動される支持アームと;着座位置での支持アームを、そのロックのもとで車体に対して固定的に保持可能とするロック手段と;を備えてなる車両用天井格納シートにおいて、
    上記支持アームが、その軸線方向に伸縮可能であり、この支持アームを回動させる際の駆動源となる回動用モータ、およびそれを伸縮させる際の駆動源となる伸縮用モータが、その動力を支持アームに伝達、付与可能に、車体の天井内にそれぞれ配設されるとともに、格納指令を行う格納スイッチ、および復元指令を行う着座スイッチを少なくとも有してなる制御手段により、上記回動用、伸縮用の各モータの駆動制御が行われ、
    また、上記回動用モータでの上記支持アームの駆動範囲が、上記格納位置と、上記着座位置より格納位置寄りに規定された、上記ロック手段に対するロック解除位置との間として限定され、この回動用モータの動力による駆動範囲外となる、このロック解除位置と着座位置との間においては、所定の付勢手段からの付勢力のもとで、上記支持アームがロック解除位置方向に付勢され、
    上記格納位置からの復元時、収縮状態にある上記支持アームを、上記回動用モータの動力により上記ロック解除位置まで回動させ、この回動用モータの停止後における上記伸縮用モータの起動のもとで所定の伸長状態まで伸長させた後、このロック解除位置からの、上記付勢手段の付勢力に抗した押し込みに伴う上記ロック手段のロックにより、この伸長状態の支持アームを、上記着座位置に固定的に保持するとともに、
    所定のロック解除手段による、上記着座位置での上記ロック手段に対するロック解除後、上記付勢手段の付勢力のもとで上記ロック解除位置に回動、保持された上記支持アームを、上記伸縮用モータの動力により、そのロック解除位置において所定の収縮状態まで収縮し、この伸縮用モータの停止後における上記回動用モータの起動のもとで、この収縮状態の支持アームを、上記格納位置まで回動させることを特徴とした車両用天井格納シート。
  2. 前記ロック手段が、車体および前記支持アームのいずれか一方に固定されたストライカと;このストライカを固定的に把持可能に構成されて、車体および前記支持アームの上記一方に対する他方に設けられたキャッチユニットと;の組み合わせとしてなるとともに、このロック手段に対してロック解除操作を行う前記ロック解除手段が、手動式の解除レバーとしてキャッチユニットとの同一部材に設けられた請求項1記載の車両用天井格納シート。
  3. 前記ロック手段が、車体に固定されたストライカと;このストライカを固定的に把持可能に構成されて、前記支持アームに設けられたキャッチユニットと;の組み合わせとしてなるとともに、このロック手段に対してロック解除操作を行う前記ロック解除手段が、前記制御手段により作動制御される作動手段から形成され、
    前記着座位置からの格納時、前記制御手段の格納スイッチ操作により作動手段を作動させた後の所定時間経過後に、伸縮用モータが起動される請求項1記載の車両用天井格納シート。
  4. 回動用モータによる格納駆動時の負荷荷重の軽減を目的として設けられるアシストスプリングが、格納位置方向への付勢力を支持アームに付与可能に配されるとともに、このアシストスプリングの付勢力を、前記ロック解除位置と着座位置との間でも同一方向に作用させることにより、このアシストスプリングを前記付勢手段として兼用する請求項1ないし3のいずれか記載の車両用天井格納シート。
  5. 前記回動用モータの動力により駆動される駆動軸を、車体の天井内に設けられた左右一対のベースブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対し、前記支持アームを一体回動可能に連結することにより、この駆動軸を支持アームの回動支点とする請求項1ないし4のいずれか記載の車両用天井格納シート。
  6. 前記支持アームの回動支点となる駆動軸を、左右一対の支持ブラケット間に架設、軸支し、この駆動軸に対し、前記回動用モータの動力を伝達、付与することにより、この回動用モータの動力による支持アームの回動を確保可能とするとともに、
    前記支持アームが、駆動軸に連結、支持される基部と;この基部に対して伸縮移動される可動部と;の組み合わせを有するガイド部材をその構成ベースとして備えてなり、このガイド部材に対し、前記伸縮用モータの動力を、所定の伸縮用伝達手段を介して伝達、付与することにより、前記支持アームの伸縮を、この伸縮用モータの動力のもとで行うものとした請求項1ないし5のいずれか記載の車両用天井格納シート。
  7. 前記ガイド部材が、少なくともシート本体の自重のもとで伸長されるシリンダ型ショックアブソーバからなるとともに、
    前記伸縮用伝達手段が、
    前記伸縮用モータの動力により回転駆動される回転軸と;
    この回転軸に一体的に設けられたワイヤ巻き取り用リールと;
    このワイヤ巻き取り用リールに巻装されたワイヤと;
    前記駆動軸に回転自在に設けられたアッパプーリと;
    上記ショックアブソーバの可動部先端に設けられた回転自在なロアプーリと;
    の組み合わせを有してなり、
    上記ワイヤ巻き取り用リールから引き出された上記ワイヤの先端を、上記アッパプーリ、ロアプーリを経て、上記シリンダ型ショックアブソーバの基部に対して固定的に連結、支持し、前記伸縮用モータの動力による、ワイヤ巻き取り用リールの回転に伴ったワイヤの巻き取り、送り出しにより、上記ショックアブソーバの伸縮を制御可能とした請求項6記載の車両用天井格納シート。
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