JP2001130303A - 自動車用シートの格納装置 - Google Patents
自動車用シートの格納装置Info
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- JP2001130303A JP2001130303A JP31546699A JP31546699A JP2001130303A JP 2001130303 A JP2001130303 A JP 2001130303A JP 31546699 A JP31546699 A JP 31546699A JP 31546699 A JP31546699 A JP 31546699A JP 2001130303 A JP2001130303 A JP 2001130303A
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- seat cushion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 後方視界の妨げになることなく、かつ荷室の
拡大量を大きくでき、さらには格納操作を容易に行える
自動車用シートの格納装置を提供する。 【解決手段】 シートクッション１１にシートバック１
２を配設してなるリヤシート１０をフロアパネル４上に
着座可能に保持する使用位置Ａと、天井部材３ａに収納
する格納位置Ｂとの間で上下方向に回動可能に支持する
格納機構を備えた自動車用シートの格納装置において、
上記シートバック１２をシートクッション１１上面に前
倒可能とし、上記格納機構を上記シートクッション１１
と、該シートクッション１１に各一端が枢支される第
１，第２リンク部材２１，２２と、該第１，第２リンク
部材２１，２２の各他端が枢支されるサイドパネル２と
からなる平行リンク機構とし、上記第１，第２リンク部
材２１，２２の車体側軸部材２７，２８をシート後方の
車両上下方向中間部に位置させる。
拡大量を大きくでき、さらには格納操作を容易に行える
自動車用シートの格納装置を提供する。 【解決手段】 シートクッション１１にシートバック１
２を配設してなるリヤシート１０をフロアパネル４上に
着座可能に保持する使用位置Ａと、天井部材３ａに収納
する格納位置Ｂとの間で上下方向に回動可能に支持する
格納機構を備えた自動車用シートの格納装置において、
上記シートバック１２をシートクッション１１上面に前
倒可能とし、上記格納機構を上記シートクッション１１
と、該シートクッション１１に各一端が枢支される第
１，第２リンク部材２１，２２と、該第１，第２リンク
部材２１，２２の各他端が枢支されるサイドパネル２と
からなる平行リンク機構とし、上記第１，第２リンク部
材２１，２２の車体側軸部材２７，２８をシート後方の
車両上下方向中間部に位置させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを格納して
荷室を形成するようにした自動車用シートの格納装置に
関する。
荷室を形成するようにした自動車用シートの格納装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車においては、車室の有効利用を図
る観点から、例えば、リヤシートを車体天井部に格納し
て荷室を形成するようにしたシート格納装置を備える場
合がある（特開平１０−３３８０６４号公報参照）。こ
の格納装置は、跳ね上げ式のアーム部材の基部を車体の
天井部材に枢支し、該アーム部材の先端部をリヤシート
のシートバックに枢支し、該シートバックをアーム部材
により持ち上げて天井部に格納するとともに、上記リヤ
シートのシートクッションを前方に折り畳んでフロア上
面に格納する構造となっている。
る観点から、例えば、リヤシートを車体天井部に格納し
て荷室を形成するようにしたシート格納装置を備える場
合がある（特開平１０−３３８０６４号公報参照）。こ
の格納装置は、跳ね上げ式のアーム部材の基部を車体の
天井部材に枢支し、該アーム部材の先端部をリヤシート
のシートバックに枢支し、該シートバックをアーム部材
により持ち上げて天井部に格納するとともに、上記リヤ
シートのシートクッションを前方に折り畳んでフロア上
面に格納する構造となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公報の格納装置では、上記アーム部材を天井部材に枢
支する構造を採用しており、該アーム部材が運転席から
の後方視界を妨げるという懸念がある。
来公報の格納装置では、上記アーム部材を天井部材に枢
支する構造を採用しており、該アーム部材が運転席から
の後方視界を妨げるという懸念がある。
【０００４】また上記従来装置では、シートクッション
を前方に倒して荷室を形成する構造であり、このため荷
室の拡大量がわずかしかなく、大型荷物が載せられない
等用途が限られるという問題がある。
を前方に倒して荷室を形成する構造であり、このため荷
室の拡大量がわずかしかなく、大型荷物が載せられない
等用途が限られるという問題がある。
【０００５】さらに上記従来装置では、１本のアーム部
材でシートバックを軸支する構造を採用していることか
ら、上下動させる際にシートバックの姿勢が不安定とな
り易く、このためアーム部材にシートバックを固定する
ためのストッパ機構やロック機構を設ける必要があり、
操作が煩雑になるとともに部品点数が増えるという問題
がある。
材でシートバックを軸支する構造を採用していることか
ら、上下動させる際にシートバックの姿勢が不安定とな
り易く、このためアーム部材にシートバックを固定する
ためのストッパ機構やロック機構を設ける必要があり、
操作が煩雑になるとともに部品点数が増えるという問題
がある。
【０００６】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、後方視界を妨げることなく、かつ荷室の拡大
量を大きくでき、さらには格納操作を容易に行える自動
車用シートの格納装置を提供することを目的としてい
る。
たもので、後方視界を妨げることなく、かつ荷室の拡大
量を大きくでき、さらには格納操作を容易に行える自動
車用シートの格納装置を提供することを目的としてい
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートクッシ
ョンにシートバックを配設してなるシートを、車体フロ
ア上に着座可能に保持する着座位置と、車体天井部に格
納する格納位置との間で上下方向に回動可能に支持する
格納機構を備えた自動車用シートの格納装置において、
上記シートバックをシートクッション上面に前倒可能と
し、上記格納機構を、一端が上記シートクッションに枢
支され、他端が車体側壁部に枢支される第１，第２リン
ク部材からなる平行リンク機構とし、該第１，第２リン
ク部材の車体側枢支部を上記シート後方の車両上下方向
中間部に位置させたことを特徴としている。
ョンにシートバックを配設してなるシートを、車体フロ
ア上に着座可能に保持する着座位置と、車体天井部に格
納する格納位置との間で上下方向に回動可能に支持する
格納機構を備えた自動車用シートの格納装置において、
上記シートバックをシートクッション上面に前倒可能と
し、上記格納機構を、一端が上記シートクッションに枢
支され、他端が車体側壁部に枢支される第１，第２リン
ク部材からなる平行リンク機構とし、該第１，第２リン
ク部材の車体側枢支部を上記シート後方の車両上下方向
中間部に位置させたことを特徴としている。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１において、上
記格納機構が、上記シートをフロアに固定するロック手
段と該フロアから離脱可能とするロック解除手段とを備
えており、かつ上記シートを格納方向に付勢する付勢手
段を備えていることを特徴としている。
記格納機構が、上記シートをフロアに固定するロック手
段と該フロアから離脱可能とするロック解除手段とを備
えており、かつ上記シートを格納方向に付勢する付勢手
段を備えていることを特徴としている。
【０００９】
【発明の作用効果】本発明にかかる格納装置によれば、
シートクッションと車体側壁部とを第１，第２リンク部
材からなる平行リンク機構により連結したので、シート
を常に水平に保持した状態で昇降させることができ、従
来のシートバックの回転を阻止するためのストッパ機
構，ロック機構を不要にでき、操作を容易に行えるとと
もに、部品点数を低減できる。
シートクッションと車体側壁部とを第１，第２リンク部
材からなる平行リンク機構により連結したので、シート
を常に水平に保持した状態で昇降させることができ、従
来のシートバックの回転を阻止するためのストッパ機
構，ロック機構を不要にでき、操作を容易に行えるとと
もに、部品点数を低減できる。
【００１０】また第１，第２リンク部材の車体側枢支部
をシート後方の車両上下方向中間部に位置させたので、
各リンク部材が運転席からの後方視界の妨げになること
はなく、後方視認性を確保できる。
をシート後方の車両上下方向中間部に位置させたので、
各リンク部材が運転席からの後方視界の妨げになること
はなく、後方視認性を確保できる。
【００１１】本発明では、シートバックをシートクッシ
ョンに前倒可能としてシート全体を格納する構造とした
ので、従来のシートクッションを前方に折り畳む場合に
比べて荷室の拡大量を増大することができ、大型荷物の
搭載が可能となり、用途を拡大できる。
ョンに前倒可能としてシート全体を格納する構造とした
ので、従来のシートクッションを前方に折り畳む場合に
比べて荷室の拡大量を増大することができ、大型荷物の
搭載が可能となり、用途を拡大できる。
【００１２】請求項２の発明では、シートをフロアに固
定するロック手段と該フロアから離脱可能とするロック
解除手段とを設けるとともに、シートを格納方向に付勢
する付勢手段を設けたので、シートを着座位置に確実に
保持でき、またロックを解除してシートを格納する際の
労力を軽減でき、さらには格納位置に保持することが可
能となる。
定するロック手段と該フロアから離脱可能とするロック
解除手段とを設けるとともに、シートを格納方向に付勢
する付勢手段を設けたので、シートを着座位置に確実に
保持でき、またロックを解除してシートを格納する際の
労力を軽減でき、さらには格納位置に保持することが可
能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図１ないし図３は、本発明の
一実施形態による自動車用シートの格納装置を説明する
ための図であり、図１，図２はそれぞれリヤシートに配
設された格納装置の動作を示す側面図、図３は格納装置
の平行リンク機構の概略平面図、図４はリンク部材の軸
支部分の概略断面図である。
図面に基づいて説明する。図１ないし図３は、本発明の
一実施形態による自動車用シートの格納装置を説明する
ための図であり、図１，図２はそれぞれリヤシートに配
設された格納装置の動作を示す側面図、図３は格納装置
の平行リンク機構の概略平面図、図４はリンク部材の軸
支部分の概略断面図である。
【００１４】図において、１は自動車の車体であり、こ
れは左, 右のサイドパネル２，２の上端間にルーフパネ
ル３を配設するとともに、下端間にフロアパネル４を配
設して車室を形成した概略構造のものである。上記車体
１の後端開口にはバックドア５が配設されており、上記
ルーフパネル３の車室側には天井部材３ａが敷設されて
いる。
れは左, 右のサイドパネル２，２の上端間にルーフパネ
ル３を配設するとともに、下端間にフロアパネル４を配
設して車室を形成した概略構造のものである。上記車体
１の後端開口にはバックドア５が配設されており、上記
ルーフパネル３の車室側には天井部材３ａが敷設されて
いる。
【００１５】上記サイドパネル２にはフロントドア開口
２ａ，リヤドア開口２ｂが形成されており、各ドア開口
２ａ，２ｂにはフロントドア６，リヤドア７が開閉可能
に配設されている。またサイドパネル２の後端部にはウ
インド開口２ｃが形成されている。
２ａ，リヤドア開口２ｂが形成されており、各ドア開口
２ａ，２ｂにはフロントドア６，リヤドア７が開閉可能
に配設されている。またサイドパネル２の後端部にはウ
インド開口２ｃが形成されている。
【００１６】上記フロアパネル４は、乗員の足載せ部を
構成するフロント部４ａと、該フロント部４ａより少し
高所に位置するリヤ部４ｂと、該リヤ部４ｂと同じ高さ
に位置する荷台部４ｃとから構成されており、上記フロ
ント部４ａにフロントシート（不図示）が配設され、リ
ヤ部４ｂにリヤシート１０が配設されている。このリヤ
シート１０は左右一体のベンチ型シートである。
構成するフロント部４ａと、該フロント部４ａより少し
高所に位置するリヤ部４ｂと、該リヤ部４ｂと同じ高さ
に位置する荷台部４ｃとから構成されており、上記フロ
ント部４ａにフロントシート（不図示）が配設され、リ
ヤ部４ｂにリヤシート１０が配設されている。このリヤ
シート１０は左右一体のベンチ型シートである。
【００１７】上記リヤシート１０はシートクッション１
１にヒンジ軸１３を介してシートバック１２を前倒し可
能に連結した構造のものであり、該シートバック１２及
びシートクッション１１は矩形枠状のシートフレームに
クッションパッドを配設するとともに該クッションパッ
ドを表皮で覆ったものである。
１にヒンジ軸１３を介してシートバック１２を前倒し可
能に連結した構造のものであり、該シートバック１２及
びシートクッション１１は矩形枠状のシートフレームに
クッションパッドを配設するとともに該クッションパッ
ドを表皮で覆ったものである。
【００１８】そして上記リヤシート１０は本実施形態の
特徴をなす格納装置１５により、該リヤシート１０をフ
ロアパネル４に着座可能に保持する着座位置Ａと、上記
天井部材３ａに格納する格納位置Ｂとの間で回動可能に
支持されている。この格納装置１５は、上記リヤシート
１０を上下方向に回動可能に支持する平行リンク機構
と、リヤシート１０をフロアパネル４にロックするロッ
ク手段及び該ロックを解除するロック解除手段を備えた
ロック機構と、上記リヤシート１０を上方に回動付勢す
る付勢手段とを備えている。
特徴をなす格納装置１５により、該リヤシート１０をフ
ロアパネル４に着座可能に保持する着座位置Ａと、上記
天井部材３ａに格納する格納位置Ｂとの間で回動可能に
支持されている。この格納装置１５は、上記リヤシート
１０を上下方向に回動可能に支持する平行リンク機構
と、リヤシート１０をフロアパネル４にロックするロッ
ク手段及び該ロックを解除するロック解除手段を備えた
ロック機構と、上記リヤシート１０を上方に回動付勢す
る付勢手段とを備えている。
【００１９】上記ロック機構は、図２に示すように、上
記フロアパネル４に固定されたストライカ１６と、シー
トクッション１１に底壁に固定されたラッチ部材１７
と、該ラッチ部材１７に連結されたロック解除部材（不
図示）とから構成されている。上記ラッチ部材１７にス
トライカ１６を係合させることにより自動的にロック
し、シートクッション１１をフロアパネル４に固定す
る。また上記ロック解除部材を操作することによりラッ
チ部材１７が回動してロックを解除し、もってシートク
ッション１１をフロアパネル４から離脱させるように構
成されている。また上記シートクッション１１の底壁に
はシートレッグ１８が収納位置と起立位置との間で回動
可能に取付けられている。
記フロアパネル４に固定されたストライカ１６と、シー
トクッション１１に底壁に固定されたラッチ部材１７
と、該ラッチ部材１７に連結されたロック解除部材（不
図示）とから構成されている。上記ラッチ部材１７にス
トライカ１６を係合させることにより自動的にロック
し、シートクッション１１をフロアパネル４に固定す
る。また上記ロック解除部材を操作することによりラッ
チ部材１７が回動してロックを解除し、もってシートク
ッション１１をフロアパネル４から離脱させるように構
成されている。また上記シートクッション１１の底壁に
はシートレッグ１８が収納位置と起立位置との間で回動
可能に取付けられている。
【００２０】上記平行リンク機構は、リヤシート１０の
左, 右側方に配設されており、シートクッション１１の
シートフレーム１１ａと、サイドパネル２とを第１，第
２リンク部材２１，２２により連結して構成されてい
る。この第１，第２リンク部材２１，２２は上下回動に
よる干渉を回避するために車幅方向にオフセットさせて
配置されている。
左, 右側方に配設されており、シートクッション１１の
シートフレーム１１ａと、サイドパネル２とを第１，第
２リンク部材２１，２２により連結して構成されてい
る。この第１，第２リンク部材２１，２２は上下回動に
よる干渉を回避するために車幅方向にオフセットさせて
配置されている。
【００２１】上記第１，第２リンク部材２１，２２はパ
イプ材２１ａ，２２ａからなるもので、各パイプ材２１
ａ，２２ａのシート側端部には円筒状のボス部２１ｂ，
２１ｃが固着されており、この各ボス部２１ｂ，２２ｂ
には上記シートフレーム１１ａに固定された前後一対の
軸部材２５，２６が回動可能に挿入されている。
イプ材２１ａ，２２ａからなるもので、各パイプ材２１
ａ，２２ａのシート側端部には円筒状のボス部２１ｂ，
２１ｃが固着されており、この各ボス部２１ｂ，２２ｂ
には上記シートフレーム１１ａに固定された前後一対の
軸部材２５，２６が回動可能に挿入されている。
【００２２】また上記各パイプ材２１ａ，２２ａの車体
側端部には軸部材２７，２８が固着されており、この車
体側の軸部材２７，２８同士を結ぶ軸線と、上記シート
側の軸部材２５，２６同士を結ぶ軸線とは略平行となっ
ている。
側端部には軸部材２７，２８が固着されており、この車
体側の軸部材２７，２８同士を結ぶ軸線と、上記シート
側の軸部材２５，２６同士を結ぶ軸線とは略平行となっ
ている。
【００２３】上記各軸部材２７，２８は支持ブラケット
３２，３２を介してサイドパネル２に回動可能に支持さ
れており、この各支持ブラケット３２はサイドパネル２
のインナパネル２ａにリインホース２ｂとともにボルト
締め固定されている。なお、３３，３４はそれぞれ平ワ
ッシャ，Ｅリングである。
３２，３２を介してサイドパネル２に回動可能に支持さ
れており、この各支持ブラケット３２はサイドパネル２
のインナパネル２ａにリインホース２ｂとともにボルト
締め固定されている。なお、３３，３４はそれぞれ平ワ
ッシャ，Ｅリングである。
【００２４】また上記車体側の各軸部材２７，２８はリ
ヤシート１０後方のインナパネル２０の上下方向中間部
に配置されており、具体的にはリヤシート１０の着座位
置Ａと格納位置Ｂとの中間に位置するように配設されて
いる。
ヤシート１０後方のインナパネル２０の上下方向中間部
に配置されており、具体的にはリヤシート１０の着座位
置Ａと格納位置Ｂとの中間に位置するように配設されて
いる。
【００２５】上記第１，第２リンク部材２１，２２の各
軸部材２７，２８にはスパイラルスプリング３０，３０
（上述の付勢手段）が配設されており、各スパイラルス
プリング３０の外端部は支持ブラケット３２に固定され
た係止ピン３５に係止され、内端部は軸部材２７，２８
に係止されている。このスパイラルスプリング３０の付
勢力はリヤシート１０を格納したときに該格納位置Ｂに
保持可能な値に設定されている。なお、上記付勢手段と
しては、リンク部材と車体との間にガスダンパーを配設
することも可能である。またリヤシート１０を格納位置
Ｂに保持するにあたっては、該リヤシート１０又は第
１，第２リンク部材２１，２２を固定する固定機構を車
体側に設けることによっても可能である。
軸部材２７，２８にはスパイラルスプリング３０，３０
（上述の付勢手段）が配設されており、各スパイラルス
プリング３０の外端部は支持ブラケット３２に固定され
た係止ピン３５に係止され、内端部は軸部材２７，２８
に係止されている。このスパイラルスプリング３０の付
勢力はリヤシート１０を格納したときに該格納位置Ｂに
保持可能な値に設定されている。なお、上記付勢手段と
しては、リンク部材と車体との間にガスダンパーを配設
することも可能である。またリヤシート１０を格納位置
Ｂに保持するにあたっては、該リヤシート１０又は第
１，第２リンク部材２１，２２を固定する固定機構を車
体側に設けることによっても可能である。
【００２６】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。リヤシート１０を着座状態から格納するには、シー
トバック１２をシートクッション１１の上面に前倒し、
ラッチ部材１７のロックを解除してシートクッション１
１をフロアパネル４から離脱させ、該シートクッション
１１を持ち上げ、リヤシート１０を天井部材３ａに収納
する。この場合、スパイラルスプリング３０の付勢力が
リヤシート１０を持ち上げる方向に作用しており、その
ためリヤシート１０の操作力は軽減されるとともに、リ
ヤシート１０を格納位置Ｂに保持する。
る。リヤシート１０を着座状態から格納するには、シー
トバック１２をシートクッション１１の上面に前倒し、
ラッチ部材１７のロックを解除してシートクッション１
１をフロアパネル４から離脱させ、該シートクッション
１１を持ち上げ、リヤシート１０を天井部材３ａに収納
する。この場合、スパイラルスプリング３０の付勢力が
リヤシート１０を持ち上げる方向に作用しており、その
ためリヤシート１０の操作力は軽減されるとともに、リ
ヤシート１０を格納位置Ｂに保持する。
【００２７】このように本実施形態によれば、リヤシー
ト１０を第１，第２リンク部材２１，２２からなる平行
リンク機構によりサイドパネル２に連結したので、リヤ
シート１０を常に水平に保持した状態で上下移動させる
ことができ、昇降操作を行う際のシート姿勢を安定させ
ることができ、従来のストッパ機構，ロック機構を不要
にでき、操作を容易に行えるとともに、部品点数を低減
できる。またリヤシート１０を水平に保持したので、格
納スペースを最小限に抑えることができる。
ト１０を第１，第２リンク部材２１，２２からなる平行
リンク機構によりサイドパネル２に連結したので、リヤ
シート１０を常に水平に保持した状態で上下移動させる
ことができ、昇降操作を行う際のシート姿勢を安定させ
ることができ、従来のストッパ機構，ロック機構を不要
にでき、操作を容易に行えるとともに、部品点数を低減
できる。またリヤシート１０を水平に保持したので、格
納スペースを最小限に抑えることができる。
【００２８】上記第１，第２リンク部材２１，２２の車
体側の各軸部材２７，２８をリヤシート１０後方のサイ
ドパネル２の上下方向中間部に配置したので、各リンク
部材２１，２２が後方視界の妨げになることはなく、後
方視認性を確保できる。また各リンク部材２１，２２を
リヤシート１０の下端側方から後方に延びるよう配置し
たので、乗降時の邪魔になることもない。
体側の各軸部材２７，２８をリヤシート１０後方のサイ
ドパネル２の上下方向中間部に配置したので、各リンク
部材２１，２２が後方視界の妨げになることはなく、後
方視認性を確保できる。また各リンク部材２１，２２を
リヤシート１０の下端側方から後方に延びるよう配置し
たので、乗降時の邪魔になることもない。
【００２９】本実施形態では、上記シートバック１２を
シートクッション１１上面に前倒した状態でリヤシート
１０全体を天井部に格納したので、従来のシートクッシ
ョンを前方に折り畳む場合に比べて荷室の拡大量を増大
することができるとともに、フラットな床面を得ること
ができ、大型荷物の搭載が可能となり、車室の用途を拡
大できる。
シートクッション１１上面に前倒した状態でリヤシート
１０全体を天井部に格納したので、従来のシートクッシ
ョンを前方に折り畳む場合に比べて荷室の拡大量を増大
することができるとともに、フラットな床面を得ること
ができ、大型荷物の搭載が可能となり、車室の用途を拡
大できる。
【００３０】また本実施形態では、シートクッション１
１をフロアパネル４に固定するとともに、フロアパネル
４から離脱可能とするストライカ１６とラッチ部材１７
とからなるロック機構を設けたので、着座時にはリヤシ
ート１０をフロアパネル４に確実に固定することができ
る。
１をフロアパネル４に固定するとともに、フロアパネル
４から離脱可能とするストライカ１６とラッチ部材１７
とからなるロック機構を設けたので、着座時にはリヤシ
ート１０をフロアパネル４に確実に固定することができ
る。
【００３１】また上記第１，第２リンク部材２１，２２
の各軸部材２７，２８に該リンク部材２１，２２を上方
に回動付勢するスパイラルスプリング３０を配設したの
で、リヤシート１０を格納する際の労力を軽減できると
ともに、格納位置Ｂに保持することが可能となる。
の各軸部材２７，２８に該リンク部材２１，２２を上方
に回動付勢するスパイラルスプリング３０を配設したの
で、リヤシート１０を格納する際の労力を軽減できると
ともに、格納位置Ｂに保持することが可能となる。
【００３２】なお、上記実施形態では、左右一体のベン
チ型リヤシートを例に説明したが、本発明は左右分割型
のリヤシートにも適用でき、この場合には各リヤシート
に平行リンク機構を設けることとなる。
チ型リヤシートを例に説明したが、本発明は左右分割型
のリヤシートにも適用でき、この場合には各リヤシート
に平行リンク機構を設けることとなる。
【図１】本発明の一実施形態による自動車用リヤシート
の格納装置を説明するための側面図である。
の格納装置を説明するための側面図である。
【図２】上記格納装置の動作を示す側面図である。
【図３】上記格納装置の平行リンク機構の概略平面図で
ある。
ある。
【図４】上記平行リンク機構の軸支部分の概略断面図で
ある。
ある。
１ 車体 ２ サイドパネル ３ ルーフパネル ３ａ 天井部材 ４ フロアパネル １０ リヤシート １１ シートクッション １２ シートバック １６ ストライカ（ロック機構） １７ ラッチ部材（ロック機構） ２１ 第１リンク部材 ２２ 第２リンク部材 ２７，２８ 軸部材（車体側枢支部） ３０ スパイラルスプリング（付勢手段） Ａ 着座位置 Ｂ 格納位置
Claims (2)
- 【請求項１】 シートクッションにシートバックを配設
してなるシートを、車体フロア上に着座可能に保持する
着座位置と、車体天井部に格納する格納位置との間で上
下方向に回動可能に支持する格納機構を備えた自動車用
シートの格納装置において、上記シートバックをシート
クッション上面に前倒可能とし、上記格納機構を、一端
が上記シートクッションに枢支され、他端が車体側壁部
に枢支される第１，第２リンク部材からなる平行リンク
機構とし、該第１，第２リンク部材の車体側枢支部を上
記シート後方の車両上下方向中間部に位置させたことを
特徴とする自動車用シートの格納装置。 - 【請求項２】 請求項１において、上記格納機構が、上
記シートをフロアに固定するロック手段と該フロアから
離脱可能とするロック解除手段とを備えており、かつ上
記シートを格納方向に付勢する付勢手段を備えているこ
とを特徴とする自動車用シートの格納装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31546699A JP2001130303A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 自動車用シートの格納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31546699A JP2001130303A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 自動車用シートの格納装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001130303A true JP2001130303A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18065707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31546699A Withdrawn JP2001130303A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 自動車用シートの格納装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001130303A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1985492A2 (en) | 2007-04-27 | 2008-10-29 | Kanto Auto Works, Ltd. | Automobile |
| EP1990233A2 (en) | 2007-05-08 | 2008-11-12 | Kanto Auto Works, Ltd. | Automobile |
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-
1999
- 1999-11-05 JP JP31546699A patent/JP2001130303A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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