JP2009051233A - 車両用跳ね上げ式シート - Google Patents

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Abstract

【課題】跳ね上げ式シートにおいて、リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されていても、シート本体の跳ね上げ位置でシートバックがシートクッションから開くばたつき動作が起こらないようにする。
【解決手段】リクライニング装置5は、シートバック2が前倒しされてシートクッション3の上面部に畳み込まれた状態では、シートバック2の背凭れ角度の保持状態を解除した状態に保たれるようになっている。シート本体1には、シート本体1を折畳んだ姿勢状態にロックすることのできるロック装置20が設けられている。このロック装置20は、シート本体1が車体フロアFから起こし上げられた状態時には、シート本体1を折畳んだ姿勢状態にロックする。しかし、ロック装置20は、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれた状態時には、そのロック状態を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用跳ね上げ式シートに関する。詳しくは、着座部となるシート本体がシートバックを前倒しした折畳み姿勢状態で車体フロアから起こし上げられる車両用跳ね上げ式シートに関する。
従来、車両のリヤシートには、その設置スペースを荷室スペースとして空けられるようにするために、シート本体を折畳んで車両前方や側方に跳ね上げられるようにしたものがある。
ここで、下記特許文献1には、シート本体がシートバックを前倒しした折畳み姿勢状態で車両前方に跳ね上げられるようになっている技術が開示されている。この開示では、シートバックは、常時は附勢ばねの附勢力によって前倒しの回動方向に附勢されており、その着座使用時にはリクライニング装置によって起立した姿勢位置にロックされた構成となっている。したがって、シートバックは、その起立位置でのロック状態が解除されることにより、上述した附勢ばねの附勢力によってシートクッションの上面部に畳み込まれた状態となる。そして、これにより折畳み姿勢とされたシート本体は、その前端部の車体フロアとのヒンジ連結部を中心に前方に跳ね上げられることにより、車体フロアから起こし上げられた姿勢となって保持されるようになっている。
特開2007−62415号公報
しかし、上記開示の従来技術では、シート本体が折畳まれて車体フロアから起こし上げられた状態時には、シートバックは附勢ばねの附勢力によってシートクッションに畳み込まれた状態に保持されている。したがって、シート本体に車両走行時の振動や加減速に伴う負荷がかかることにより、シートバックがシートクッションから開くばたつき動作を起こすことがある。そこで、例えばシートバックが前倒しされた時に、リクライニング装置がロック状態に切り換えられる設定とすることにより、シートバックの動きをロックして上記したばたつき動作が起こらないようにすることができる。しかしこの場合には、シートバックを元の起立位置に復帰させる際に、リクライニング装置のロックを解除する操作が別途必要となるため、かかる操作が面倒となる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート本体が折畳まれて車体フロアから起こし上げられる跳ね上げ式シートにおいて、リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されていても、シート本体の跳ね上げ位置でシートバックがシートクッションから開くばたつき動作が起こらないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用跳ね上げ式シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座部となるシート本体がシートバックを前倒しした折畳み姿勢状態で車体フロアから起こし上げられる車両用跳ね上げ式シートである。シート本体には、シートバックを背凭れ角度調整可能にシートクッションと連結するリクライニング装置が配備されている。そして、シート本体と車体フロアとの間には、シート本体を車体フロアに対して起倒回動可能に連結するヒンジ装置が配設されている。リクライニング装置は、シートバックが前倒しされてシートクッションの上面部に畳み込まれた状態では、シートバックの背凭れ角度の保持状態を解除した状態に保たれるようになっている。シート本体には、シート本体を折畳んだ姿勢状態にロックすることのできるロック装置が設けられている。このロック装置は、シート本体が車体フロアから起こし上げられた状態時には、シート本体を折畳んだ姿勢状態にロックする。しかし、ロック装置は、シート本体が車体フロア上に倒し込まれた状態時には、そのロック状態を解除する。
この第1の発明によれば、リクライニング装置は、シートバックが前倒しされた状態では、シートバックの背凭れ角度の保持状態を解除した状態に保たれる。そして、ロック装置は、シート本体が車体フロア上に倒し込まれた状態の時には、そのロック状態が解除された状態に保たれる。したがって、シート本体が車体フロア上に倒し込まれた状態の時には、リクライニング装置を何ら操作することなく、前倒しされたシートバックをそのまま起こし上げることができる。一方、折畳み姿勢とされたシート本体がヒンジ装置を支点に車体フロアから起こし上げられることにより、ロック装置がロックしてシート本体が折畳まれた姿勢状態にロックされる。したがって、リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されていても、シート本体の跳ね上げ位置でシートバックがシートクッションから開くばたつき動作が起こらないようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、シートバックは、リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されることにより、シートクッションとの間に掛着された附勢ばねの附勢力によって前倒しされて、シートクッションの上面部に畳み込まれるようになっている。ロック装置は、シートクッションに設けられた係脱機構が、シート本体を車体フロアに対して起倒回動させる動きに連動して、上述した前倒し姿勢状態のシートバックに係合したり外れたりする構成となっている。この係脱機構は、前倒し姿勢状態のシートバックと係合することにより、シートバックのシートクッションに対する起こし上げ方向の回動を規制した状態となる。そして、係脱機構は、シートバックとの係合から外れることにより、シートバックの起こし上げ方向の回動規制状態を解除する。
この第2の発明によれば、シートバックは、リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されることにより、附勢ばねの附勢力によって前倒しされた状態となる。そして、シートバックは、シート本体が車体フロアから起こし上げられることにより、シートクッションに設けられた係脱機構と係合し、シートクッションに対する起こし上げ方向の回動が規制された状態となる。このように、シート本体の起倒回動に連動する係脱機構をシートクッションに設けることにより、シート本体の跳ね上げ位置でシートバックがシートクッションから開くばたつき動作が起こらないようにする構造を具現化することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用跳ね上げ式シート(以下、跳ね上げ式シートと称する。)の構成について、図1〜図7を用いて説明する。
ここで、図1には、跳ね上げ式シートの概略構成が示されている。この跳ね上げ式シートは、車両の後部側座席として配設されており、その着座使用される常時は、車体フロアF上の使用位置に係合ロックされた状態に保持されている。しかし、この跳ね上げ式シートは、着座使用がされない状態時には、着座部となるシート本体1を折畳んだ状態にすると共に、車体フロアFから前方に跳ね上げて、その設置スペースを荷室スペースとして空けられるようになっている。
このシート本体1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を有する。そして、シート本体1は、図2に示されるように、車両の乗降ドア側に配設される主座席1Aと、これに隣接して車幅方向の中央位置に配設される補助席1Bと、を一体的にもつ骨組み構造を備えている。
具体的には、シートバック2の骨組みとなるバックフレーム2Fは、補助席1Bの骨組みとなる枠体が、主座席1Aの骨組みをなす枠体から延設される格好でこれと一体的に形成されている。また、シートクッション3の骨組みとなるクッションフレーム3Fも、補助席1Bの骨組みとなる枠体が、主座席1Aの骨組みをなす枠体から延設される格好で、これと一体的に形成されている。
そして、上述したシートバック2は、その主座席1A側のバックフレーム2Fの両サイドフレームが、同主座席1A側のクッションフレーム3Fの両サイドフレームに対して、それぞれリクライニング装置5,5を介して背凭れ角度調整可能に連結されている。そして、補助席1B側の図示向かって左側に位置するバックフレーム2Fのサイドフレームは、同補助席1B側のクッションフレーム3Fのサイドフレームに対して、支軸7によって回動可能に軸支連結されている。
ここで、各リクライニング装置5,5は、常時は、バックフレーム2Fの背凭れ角度を固定したロック状態に保持されている。そして、各リクライニング装置5,5は、図示しない操作レバーの解除操作を行うことによって、それらの内部に組み付けられた操作軸5R,5Rが回動操作されて、それらのロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。したがって、各リクライニング装置5,5のロック状態が一斉に解除操作されることにより、バックフレーム2Fの背凭れ角度の固定状態が解かれるため、その背凭れ角度の調整移動が行えるようになる。なお、各リクライニング装置5,5の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。
ここで、シートバック2は、シートクッション3との間に掛着された附勢ばね6,6(巻きばね)の附勢力によって、常時は前倒しの回動方向に附勢されている。したがって、シート本体1が着座使用されていない状態で、上述した各リクライニング装置5,5のロック状態を解除操作することにより、シートバック2は上記の附勢によって前倒しされて、シートクッション3の上面部に畳み込まれた状態となる。
ここで、各リクライニング装置5,5は、常時はロック状態となる作動方向に附勢がかけられており、これらのロック状態を解除する操作をやめることによって、附勢によってロック状態に戻されるようになっている。しかし、これらリクライニング装置5,5には、それぞれ、上記した解除操作をやめることで附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、解除操作をやめてもロック状態には戻されないフリーゾーンと、が設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シート本体1に着座した乗員が背凭れとして使用する角度領域に設定されており、シートバック2が直立姿勢となる回動位置と、シートバック2が後方側に目一杯倒し込まれた回動位置と、の間の領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、乗員が着座使用することのない角度領域に設定されており、シートバック2が直立姿勢となる回動位置と、シートバック2がシートクッション3の上面部に向けて前方側に目一杯倒し込まれた回動位置(図1の仮想線で示された位置)と、の間の領域に設定されている。
したがって、シートバック2を前倒しする操作時には、各リクライニング装置5,5のロック状態を解除して、シートバック2が直立姿勢から少しでも前に傾けば、あとは解除操作をやめてしまっても、シートバック2はシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで自然と倒し込まれていく。
ところで、図1に示されるように、上述したシート本体1は、シートクッション3の前端部と車体フロアFとの間に設けられた左右一対のヒンジ装置10,10と、シートクッション3の後端部に設けられた左右一対のフロアロック装置8,8とによって、車体フロアFと連結されている。
前者のヒンジ装置10,10は、図2に示されるように、シートクッション3と車体フロアFとの間に左右一対で設けられている。これらヒンジ装置10,10は、それぞれ、支持台11と、支軸12と、可動ブラケット13と、附勢ばね14と、ダンパー15と、がひとつに組み付けられて構成されている。詳しくは、各支持台11,11は、車体フロアFと一体的に固定されて設置されている。そして、これら支持台11,11に対して各支軸12,12がそれぞれ一体的に連結されており、各支軸12,12に対して各可動ブラケット13,13がそれぞれ回動可能に軸支連結されている。これら可動ブラケット13,13は、シートクッション3のクッションフレーム3Fに対して一体的に連結されて固定されている。上記構成により、シート本体1が、シートクッション3の前端側下部において、車体フロアFに対して起倒回動可能に支持されている。
そして、上述した各支持台11,11と各可動ブラケット13,13との間には、各可動ブラケット13,13を回動附勢する附勢ばね14,14がそれぞれ掛着されている。これにより、各可動ブラケット13,13は、常時は各附勢ばね14,14の附勢力によって、シートクッション3を車体フロアFから起こし上げる回動方向に附勢されている。
そして、各支軸12,12と各可動ブラケット13,13との間には、回転式のダンパー15,15がそれぞれ組み付けられている。これらダンパー15,15は、シートクッション3が上述した各附勢ばね14,14の附勢力によって車体フロアFから起こし上げられる際に、その跳ね上げ速度に弾みが付き過ぎないように速度を抑制するように機能する。これにより、シート本体1を車体フロアFから起こし上げる操作が、上述した各附勢ばね14,14や各ダンパー15,15の作用によってアシストされるようになっている。
図1に戻って、後者のフロアロック装置8,8は、クッションフレーム3Fの後端部に左右一対で設けられている。これらフロアロック装置8,8は、車体フロアF上に固定設置されたフレーム形状のストライカS,Sとそれぞれ解除可能に係合ロックすることのできる構成を備えている。
ここで、各フロアロック装置8,8は、常時はシートクッション3を車体フロアF上に押し込む動きによって、各ストライカS,Sをその内部に受け入れて係合ロックすることのできるロック可能状態となっている。しかし、各フロアロック装置8,8は、上述したシートバック2がシートクッション3の上面部に前倒しされる動きに連動して、各ストライカS,Sに対するロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。そして、各フロアロック装置8,8は、各ストライカS,Sに対するロック状態が解除された後には、再びロック可能状態に戻される構成となっている。したがって、各フロアロック装置8,8は、各ストライカS,Sとの係合ロックが外された後、再び押し込み操作によって各ストライカS,Sに向けて押し込まれることにより、これらストライカS,Sと再び係合ロックすることができる。
したがって、上記構成のシート本体1は、その着座使用可能な位置にある姿勢状態で、前述した図示しない操作レバーの解除操作が行われることにより、シートバック2がシートクッション3の上面部に前倒しされる。そして、この動きに連動して、各フロアロック装置8,8のストライカS,Sに対する係合ロック状態が一斉に解除操作される。これにより、シート本体1は、ヒンジ装置10,10を回動支点として、図2で前述した各附勢ばね14,14の附勢力によって車体フロアF上から前方に起こし上げられる。このシート本体1の跳ね上げ回動は、図1の仮想線で示されるように、シート本体1が車体フロアFに対して直立姿勢となる回動位置において、各ヒンジ装置10,10に設けられた図示しないストッパ構造によって止められるようになっている。
ここで、車体フロアFから起こし上げられたシート本体1は、各リクライニング装置5,5がフリーゾーンの回動位置状態となっていることにより、シートバック2の背凭れ角度の保持状態が解除された状態に保たれている。したがって、シート本体1は、これらリクライニング装置5,5との関係においては、シートバック2が前倒しの回動方向に附勢されてはいるものの、車両走行時の振動や加減速に伴う負荷を受けることにより、シートバック2がシートクッション3から開くばたつき動作を起こしうる状態とされている。
しかし、この本実施例の構成では、シートバック2とシートクッション3との連結部において、上述したシートバック2のばたつき動作を阻止することのできるロック装置20が配設されている。これにより、リクライニング装置5,5による背凭れ角度の保持状態が解除されていても、シート本体1の跳ね上げ位置でシートバック2がシートクッション3から開くばたつき動作が起こらないようになっている。以下、ロック装置20の構成について詳しく説明をする。
このロック装置20は、図2に示されるように、補助席1B側の支軸7によって軸支連結された図示向かって左側のクッションフレーム3Fのサイドフレームに設けられている。
このロック装置20は、図3に示されるように、ポール21と、切換リンク22と、引張ばね23と、操作ケーブル24と、を有する。ここで、ポール21が本発明の係脱機構に相当する。
詳しくは、ポール21は、支軸21Aによってクッションフレーム3Fに回動可能に軸支連結されている。このポール21は、クッションフレーム3Fに対して紙面手前側の位置に配置されている。そして、このポール21には、クッションフレーム3Fを板厚方向に貫通するスライドピン21Bが突出形成されている。このスライドピン21Bは、クッションフレーム3Fに形成された長孔3H内に挿通されて設けられており、図5に示されるように、クッションフレーム3Fを板厚方向に貫通した位置まで延びた配設状態とされている。
したがって、図3に示されるように、ポール21は、スライドピン21Bが長孔3H内をスライド移動可能とされる範囲内において、回動可能とされている。しかし、ポール21は、その周縁部に突出形成された係止部21Dがクッションフレーム3Fに突出形成されたストッパ3Sと当接する位置で、その図示時計回り方向の回動が規制されるようになっている。
このポール21の周縁部には、バックフレーム2Fと一体的に設けられたラッチ2Rの角部Raと係合可能な角部21Cが延び出して形成されている。
次いで、切換リンク22は、支軸22Aによってクッションフレーム3Fに回動可能に軸支連結されている。この切換リンク22は、クッションフレーム3Fに対して紙面奥側の位置に配置されている。そして、切換リンク22は、クッションフレーム3Fとの間に掛着された引張ばね23の附勢力によって、常時は図示反時計回り方向に回動附勢されている。ここで、引張ばね23は、その一端がクッションフレーム3Fに突出形成されたばね掛部3Pに掛着されており、他端が切換リンク22のばね掛部22Bに掛着されている。
これにより、切換リンク22は、その周縁部から延び出して形成された引込腕22Eによって、上述したポール21のスライドピン21Bを図示下方に押し下げて、ポール21を前述したストッパ3Sと当接する位置まで図示時計回り方向に回動させた位置にて、その反時計回り方向の回動が規制された初期状態に保持されている。
そして、この切換リンク22の掛部22Cには、操作ケーブル24の一端が掛着されている。この操作ケーブル24は、図4に示されるように、シートクッション3の内部を通って配索されており、その他端が、前述した一方側のヒンジ装置10の支持台11に回動可能に軸支連結された操作腕25の掛部25Cに掛着されている。
ここで、操作腕25は、支持台11に回動可能に軸支連結された支軸25Aと一体的に連結されており、支持台11との間に掛着された附勢ばね25B(巻きばね)の附勢力によって、常時は図示時計回り方向に回動附勢されている。この附勢ばね25Bは、その中心側の内端が上述した支軸25Aに掛着されており、その外端が支持台11に突出形成されたばね掛部11Bに掛着されている。そして、この操作腕25は、支持台11に突出形成されたストッパ11Aと当接する位置で、常時はその図示時計回り方向の附勢による回動が規制された初期状態に保持されている。
この操作腕25は、図7に示されるように、シート本体1(シートクッション3)が車体フロアF上から起こし上げられる動きによって、このシートクッション3に突出形成された押ピン3Tに押動されて図示反時計回り方向に回動操作される。これにより、操作ケーブル24が他端側から牽引操作されて、その一端側に掛着された切換リンク22が図示時計回り方向に回動操作される。そしてこれにより、図3を参照して分かるように、ポール21のスライドピン21Bが切換リンク22の押出面部22Dによって上方側に押し出されるように操作され、ポール21が図示反時計回り方向に回動操作される。
ここで、図3に戻って、バックフレーム2Fの下端部には、周縁部に角部Raが突出形成されてなるラッチ2Rが一体的に連結されている。このラッチ2Rは、図4に示されるように、シートバック2が起立した着座使用位置にある状態では、ポール21が図示時計回り方向に回動操作されても、このポール21の角部21Cとは係合しない配置状態とされている。しかし、このラッチ2Rは、図6に示されるように、シートバック2が前倒しされた状態となることにより、ポール21が図示時計回り方向に回動操作された際に、このポール21の角部21Cと係合することのできる位置まで回動した状態となる。
したがって、この状態で、シート本体1が車体フロアFから起こし上げられることにより、図7に示されるように、ポール21の角部21Cがラッチ2Rの角部Raと突き合わされた状態として、互いが係止し合った状態となる。この状態では、シートバック2がシートクッション3から起こし上げられようとしても、上記したラッチ2Rの角部Raとポール21の角部21Cとが互いに突き合わされた状態となっているために、その動きが規制される。これにより、シートバック2がシートクッション3から開こうとするばたつき動作が抑えられる。
このロック装置20によるシートバック2のばたつき動作を抑えたロック状態は、図6を参照して分かるように、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれる動きに伴って解除される。具体的には、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれることにより、操作ケーブル24の牽引操作された状態が解除される。これにより、ポール21が、引張ばね23の附勢力によって回動する切換リンク22の引込腕22Eによってスライドピン21Bが図示下方に引き下げられる動きに伴って、図示時計回り方向に回動操作される。そしてこれにより、ラッチ2Rの角部Raと係合状態とされていたポール21の角部21Cが、その係合位置から下方に外される。これにより、シートバック2のばたつき動作が抑えられていた状態が解除される。
そして、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれる(押し込まれる)動きに伴って、前述したフロアロック装置8,8が車体フロアF上のストライカS,Sとそれぞれ係合ロックする。これにより、シート本体1が、車体フロアF上で折畳み姿勢の状態で保持される。そして、この状態から、シートバック2を、各リクライニング装置5,5がロックゾーンに入る位置(初段ロック位置)まで起こし上げることにより、図4に示されるようにシートバック2が着座使用可能な姿勢位置に戻された状態となる。
このように、本実施例の車両用跳ね上げ式シートによれば、リクライニング装置5,5は、シートバック2が前倒しされた状態では、フリーゾーンの領域にあるため、シートバック2の背凭れ角度の保持状態を解除した状態に保たれる。そして、ロック装置20は、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれた状態の時には、そのロック状態が解除された状態に保たれる。したがって、シート本体1が車体フロアF上に倒し込まれた状態の時には、リクライニング装置5,5を何ら操作することなく、前倒しされたシートバック2をそのまま起こし上げることができる。一方、折畳み姿勢とされたシート本体1がヒンジ装置10,10を支点に車体フロアFから起こし上げられることにより、ロック装置20がロックしてシート本体1が折畳み姿勢状態にロックされる。したがって、リクライニング装置5,5による背凭れ角度の保持状態が解除されていても、シート本体1の跳ね上げ位置でシートバック2がシートクッション3から開くばたつき動作が起こらないようにすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、シート本体の跳ね上げ方向は、車両側方や後方に設定することもできる。
また、シート本体を跳ね上げた際にロック装置を作動させる操作部材として、ヒンジ装置と切換リンクとに連結された操作ケーブルを示したが、操作ケーブルに代えてリンク部材を設定することもできる。
実施例1の車両用跳ね上げ式シートの概略構成図である。 シート本体の骨格構造を表した斜視図である。 ロック装置の概略構成を表した模式図である。 シート本体が着座使用可能な姿勢となっている状態を表した模式図である。 図4のV-V線断面図である。 シート本体がシートバックを前倒しした折畳み姿勢とされた状態を表した模式図である。 シート本体が車体フロアから起こし上げられた跳上げ姿勢とされた状態を表した模式図である。
符号の説明
1 シート本体
1A 主座席
1B 補助席
2 シートバック
2F バックフレーム
2R ラッチ
Ra 角部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3H 長孔
3P ばね掛部
3S ストッパ
3T 押ピン
4 ヘッドレスト
5 リクライニング装置
5R 操作軸
6 附勢ばね
7 支軸
8 フロアロック装置
10 ヒンジ装置
11 支持台
11A ストッパ
11B ばね掛部
12 支軸
13 可動ブラケット
14 附勢ばね
15 ダンパー
20 ロック装置
21 ポール(係脱機構)
21A 支軸
21B スライドピン
21C 角部
21D 係止部
22 切換リンク
22A 支軸
22B ばね掛部
22C 掛部
22D 押出面部
22E 引込腕
23 引張ばね
24 操作ケーブル
25 操作腕
25A 支軸
25B 附勢ばね
25C 掛部
F 車体フロア
S ストライカ

Claims (2)

  1. 着座部となるシート本体がシートバックを前倒しした折畳み姿勢状態で車体フロアから起こし上げられる車両用跳ね上げ式シートであって、
    前記シート本体には前記シートバックを背凭れ角度調整可能にシートクッションと連結するリクライニング装置が配備されており、該シート本体と車体フロアとの間には該シート本体を車体フロアに対して起倒回動可能に連結するヒンジ装置が配設されており、
    前記リクライニング装置は前記シートバックが前倒しされて前記シートクッションの上面部に畳み込まれた状態では該シートバックの背凭れ角度の保持状態を解除した状態に保たれるようになっており、
    前記シート本体には該シート本体を折畳んだ姿勢状態にロックすることのできるロック装置が設けられており、該ロック装置は前記シート本体が車体フロアから起こし上げられた状態時には該シート本体を折畳んだ姿勢状態にロックするが該シート本体が車体フロア上に倒し込まれた状態時にはそのロック状態を解除する構成となっていることを特徴とする車両用跳ね上げ式シート。
  2. 請求項1に記載の車両用跳ね上げ式シートであって、
    前記シートバックは前記リクライニング装置による背凭れ角度の保持状態が解除されることにより前記シートクッションとの間に掛着された附勢ばねの附勢力によって前倒しされて該シートクッションの上面部に畳み込まれるようになっており、
    前記ロック装置は前記シートクッションに設けられた係脱機構が前記シート本体を車体フロアに対して起倒回動させる動きに連動して前記前倒し姿勢状態のシートバックに係合したり外れたりする構成となっており、該係脱機構は前記前倒し姿勢状態のシートバックと係合することにより該シートバックのシートクッションに対する起こし上げ方向の回動を規制した状態となり該係合から外れることにより前記シートバックの起こし上げ方向の回動規制状態を解除するようになっていることを特徴とする車両用跳ね上げ式シート。
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JP2011202155A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Nippon A&L Inc 熱可塑性樹脂組成物
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