JP3541602B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車巾方向に分割してそれぞれ単独に、上記車体の前後方向に傾倒可能なシートバックを有する、所謂セパレートシート式シートの車両用のシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、車両には、フロントシートのみを有するものや又はフロントシート及びリヤシートを有するものがあり、後者のリヤシートを有する車両においては、リヤシートを分割し各シートに設けられたリクライニング機構によりシートバックを上記車両の前後方向に傾倒可能にせしめて、リヤシートにつながる荷室の積載スペースを拡大したり、又上記前者のリヤシートがなく、フロントシートのみを有する車両においては、運転席と助手席に分割し上記助手席を上記の前後方向に傾倒可能にして荷室の積載スペースを拡大するもの等がある。
【0003】
例えば、ワンボックスタイプの乗用兼貨物車等の場合、荷物の積載時には、必要に応じてリヤシートのシートバックを傾倒して、略平坦なスペースを確保するように構成されている。
又、図6(A),(B)に示したように、ステーションワゴンやリヤシェルフパネルがない車両のセパレート式トランクスルーシートにおいて、分割されたトランクスルーリヤシート02,04は、上記車両の後輪のタイヤホイールハウス03の上記車両の前側付近の車室の側部010に設けられたストライカ08に、シートバック02a,04aの各々の上記車体の側部010側に設けられ枢支されたラッチ014を係止させるようにしている。
【0004】
そして、リヤシート02,04のシートバック02a,04aは上記車両のフロア016に固定された各々のブラケット018a〜018cにリクライニング可能に枢支されている。
その他の従来例としては、実公平2−49071号公報がある。
図7に示す同公報の技術は、上記のリヤシート02,04を荷物の積載スペースとして拡大する場合に、乗降時の危険性が多い車道側のリヤシート04を優先して上記積載スペースとして使用し、歩道側のリヤシート02に搭乗者をのせ乗降の容易化を図ったものである。
【0005】
そして、同公報記載の技術の構造は、図7に示したようにシートバックが傾倒自在なセパレート式リヤシートにおいて、一方のシートバック02aの車室中央側の側部02bに突出するように、シートバック02aのフレーム01aに、コ字状に形成されストッパ部03aを有するストッパ03bを配設し、他方の右側シートバック04aに、一端に操作ノブ07を備えると共に、他端がストッパ部03aの後面に係脱するシャフト09を嵌挿するホルダ011を備えた、係止体013を配設したものである。
【0006】
即ち、通常時には、図7に示したように右側リヤシート04は係止体013のシャフト09の先端09aが、シートバック02aのストッパ部03aの後面に当接しているので、上記積載スペースを拡大したい場合には、車道側のシートバック04aを傾倒した後でなければ、シートバック02aの上記車両後方への傾倒ができないように規制されている。
【0007】
そして、シートバック04aは、シートバック2aとは逆に、上記シャフト09の先端09aがストッパ部03aの後面に当接されているだけであるから、図7に示した状態で、何らの操作をすることなく、上記の後方へ傾倒し積載スペースを拡大することができるものであり、優先して右側リヤシート04を傾倒することができるように構成されている。
【0008】
即ち、シートバック02aを傾倒したい場合には、図7に示したように操作ノブ07を上記車巾方向の右方向に操作して、シャフト09をホルダ011内を摺動せしめて移動すると、シャフト09の先端09aがストッパ部03aの後面から外されるので、シートバック02aは上記後方への傾倒を行なうことができるようになるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示した従来例の技術では、上記車両が衝突時等に荷室020の荷物022が、図6(B)に示したように矢印F方向に移動して、実線で示したシートバック04aの背面のT4付近に当たると、図6(A)に示したように、シートバック04aは、シートバック04aの左右下端のフロア016に固定されているブラケット018c,018bの位置T1,T2と、シートバック04aの上記車巾方向の中心Pより上記車両の側部010寄りにオフセットされて設けられたストライカ08の位置T3との三点T1,T2,T3で支持されているため、シートバック04aは、図6(B)のように上記三点T1,T2,T3を基点として、シートバック040aの左側が、図6(B)に二点鎖線で示したように車両前方に変形してシートバック04a全体として捩れ変形が生じる。
【0010】
従って、上記のように変形されたシートバック04aのリヤシート04に着座者に対して違和感と共に不快感を与えることになる。
又、上記その他の従来例として説明した実公平2−49071号公報記載の技術は、上記したようにシートバック04aに設けられた係止体013の端部から突出しているシャフト09の先端09aが、シートバック02aのストッパ部03aの後面に当接されているだけであり、係止体013は上記車体に連結されていないので、上記車体は係止体013,シートバック02a,04aの作動を制約するものではなく、又シートバック04aのみを傾倒させた場合は、起立状態にあるシートバック02aの固定は、図示しないリクライニング機構のロック手段によってのみで行なわれるだけである。
【0011】
従って、上記従来例のように、荷室の荷物が移動してシートバック02a,04aに当たって場合には、シートバック02a,04aに捩れ変形が発生したり、上記の図示しないヒンジ部のロック手段が変形したり壊れたりして、上記従来例と同様の不具合が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み創案されたもので、車両前方又は後方に傾倒可能なセパレート式シートにおいて、同セパレート式シートの両シートバックに跨がるように固定レバーを枢支し、回動可能に車体側に係止し、同固定レバーで上記シートバックを保持すると共に、同シートバックを傾倒して、上記車体の荷室を拡大する場合には、同固定レバーを上記車体側に収納して邪魔にならないようにした車両用シート装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の車両用シート装置は、車体の車巾方向に分割してそれぞれ単独に傾倒可能なセパレート式シートのシートバックを有し、同シートバックを前方又は後方に傾倒させ上記車の荷室を拡大可能な車両用シート装置において、両端のうち少なくとも一端が回動自在に上記車体に軸止され上記両シートバックの車巾方向に跨がるように配設される使用位置と上記車体側の収納位置に固定可能且つ上記車体の側に回動自在に軸支されるシートバックの固定レバーと、上記シートバックの上記固定レバーを上記の使用位置と収納位置とのいずれかに固定する固定手段と、上記シートバックの背面部,側面部,上面部の少なくともいずれかの一つに設けられ同シートバックの起立時に上記使用位置の固定レバーと係合し、上記のシートバックの回動をロックするとともに上記シートバックの傾倒時には上記固定レバーと係合解除可能なシートバックロック手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
求項記載の本発明の車両用シート装置は、請求項1記載の構成において、一端が上記車体の車巾方向の一方の側部に回動自在に軸止され、他端が上記車体の車巾方向の他方の側部に着脱可能に係止される上記固定レバーを備えたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜5により本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の車両用シート装置を車両のセパレート式リヤシートのトランクスルーシートに適用した場合を示す説明図、図2は図1の矢視Rにおけるシートバックの固定レバーの枢支ブラケットの作動順序を示す説明図であり、(A)はシートバックロック時に固定レバーを使用位置で枢支ブラケットがロックした状態を示す説明図、(B)は図2(A)の枢支ブラケットが固定レバーのロックを解錠し収納位置に回動した中立状態を示す説明図、(C)は図2(B)の中立状態の位置にある固定レバーを収納位置でロックした状態を示す説明図、図3は図1の使用状態にある固定レバーをルーフ側へ収納した状態を示す説明図、図4は上記実施形態の変形例を示す説明図、図5は上記実施形態の応用例を示すもので、図1と同様の状態を示す説明図である。
【0015】
先ず、図1に示したように、コ字状の固定レバー6は、起立状態にある両シートバック2a,4aの背面を跨がるように配設され係止される使用位置と、図3に示したような車室内のルーフ1a側に係止される収納位置とのいずれかに固定する固定手段30を有している。
そして、この固定手段30は、本実施形態の場合には、図1に示したようにコ字状に形成され、固定レバー6の端部6aを枢支する枢支ブラケット31で形成されており、上記車体のルーフ1a側に、図示しないがボルト,溶接等により固定されている。
【0016】
この枢支ブラケット31には、対向する垂直側部32,34に枢支され固定レバー6の端部6aを貫通するピン36に、スプリング38を介して上記車巾方向に固定レバー6が摺動可能に設けられると共に、枢支ブラケット31の垂直側部32,34を連結する底側部40が設けられる。
又、底側部40は、図2(A)に示したように、上記ピン36と平行に延びる閉口溝部42aを有するL字状溝42が設けられている。
【0017】
そして、図2(A)に示したように、固定レバー6の端部6aが、シートバックロック時の、L字状溝42の閉口部40aに嵌合している状態では、枢支ブラケット31の底側部40の閉口溝縁41a,41bに当接することにより、固定レバー6の端部6aの車両前後方向の作動が規制され、且つ上記のスプリング38の付勢力で閉口部40a内に押圧され固定レバー6の端部6aがロック状態に保持される。
【0018】
又、固定レバー6の水平部6cには、図1に示したように各々シートバック2a,4aの背面側に対応するように少なくとも2個のストライカ8が設けられているが、本実施形態の場合には、シートバック2a,4aの各々の車巾方向の略中心線P上に対応する位置にそれぞれストライカ8a,8bが1個ずつ設けられている。
【0019】
又、このストライカ8がシートバック2a,4aの各々に複数個、例えば2個ずつ設けられる場合には、上記中心線Pに対して左右対称の位置に設けられることが好ましい。
又、上記のストライカ8a,8bに対応し、且つ各シートバック2a,4aの各々の車巾方向の略中心線上付近にラッチ12a,12bが設けられている。
【0020】
そして、このラッチ12a,12bはシートバック2a,4a内に上下方向に回動可能に設けられ、その頭部がシートバック2a,4bの背面から突設されるように設けられている。
又、上記の固定レバー6が、ルーフ1a側から降りてきた時、ストライカ8a,8bが当接して、図示しないスプリングの付勢力に抗してラッチ12a,12bを下方へずらしながらストライカ8a,8bとラッチ12a,12bが嵌合して係止されるように、シートバックロック手段35が構成されている。
【0021】
そして、ストライカ8a,8bとラッチ12a,12bの結合を解除するためには、図1に示したノブ14a,14bを引き上げると、即ち、図示しないが、従来この種の機構で使用されているような、ラッチ12a,12bの下方へ付勢するスプリングの付勢力に抗して上方へ引き上げると、ラッチ12a,12bが上記車両の上方向に上がり、ストライカ8a,8bの係合が外れシートバックロック手段35が解除されるようになっている。
【0022】
又、シートバック2a,4bの各々の左右側の下端部に一端が枢支され他端が車体のフロワ15側を構成するフロア,その支持フレーム等に、本実施形態ではフロア15にボルト,溶接等により固定されたブラケット18が設けられている。
本実施形態は上記のように構成されているので、シートバック2a,4aを、図3に示したように上記車両の前方に傾倒し、リヤシート2,4のシートバック2a,4aの背面にも上記荷物を搭載できるように荷室を拡げたい場合には、ノブ14a,14bを引き上げラッチ12a,12bを上方にあげて、ストライカ8a,8bとの係合を外し、その後、図2(A)の矢印Y1,Y2方向に固定レバー6をスプリング38の付勢力に抗して車巾右方向に押圧しながら回動し、閉口溝部42aから外し、反時計回転方向に略90度回動して、図2(B)に示した中立状態の位置に移動し、更に図2(C)に示したように、水平の中立状態にある固定レバー6を図2(C),図3に示したように車巾左方向に固定レバー6を、垂直側部32側の方向にスプリング38の付勢力と共に、枢支ブラケット31の底側部40上に移動し、垂直側部32にスプリング38により押圧せしめて車体のルーフ1a側の収納位置にロックした状態で収納することができる。
【0023】
そして、シートバック2aを、図示しない通常のリクライニング付きシートバックに一般に使用されているリクライニング機構により、車両前後方向に本実施形態の場合は、上記前方向に傾倒して荷室の積載スペースを拡大して、この状態で使用することができる。
又、シートバック2aのみを上記のように前方へ傾倒した後、シートバック4aを起立したままで、上記収納位置から固定レバー6を使用状態の位置に移動しストライカ8bをシートバック4aのラッチ12bに嵌合し係止すれば、図1に示したように荷室であるフロア15の荷物が移動してシートバック4aに当っても、コ字状の固定レバー6がルーフ1aに車巾方向の左右二箇所の部位で、枢支ブラケット31で支持されており、ストライカ8bとシートバック4aの略中心線P上にあるラッチ12bとが係合された支持点Q3と、シートバック4aの左右下端を支持するブラケット18を介して支持する支持点Q1,Q2との三点で支持されることになる。
【0024】
従って、上記の荷物が移動してシートバック4aに当たっても、この三点Q1,Q2,Q3を基点として支持し、上記の荷物の荷重を略均等に受け止め、固定レバー6により車体側に伝達されるので、上記荷物が移動して移動荷重がシートバック2a,4aに当たって場合の変形の発生が防止され、シートバック全体の捩れ変形を低減せしめることができると共に、シートバック4aの強度を向上せしめることができる。
【0025】
次に、上記実施形態の変形例を図4について説明する。
上記実施形態では、固定レバー6を上記車両のルーフ1a側に枢支ブラケット31を介して装着したが、図4に示したように上記車両の荷室のフロア15に上記のように枢支ブラケット31を介して固定レバー6を回動自在に装着し、収納位置と使用位置との間に移動できるようにすれば、上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
【0026】
そして、上記の実施形態及び変形例の固定レバー6に、図1,図3,図4に二点鎖線で示したようにガイドパイプ7を取付ければ、上記荷物のシートバックへの移動を防止することができると共に、固定レバー6の強度を向上させることができる。
又、上記の固定手段30は、上記のような枢支ブラケット31に限られるものではなく、上記使用位置と収納位置との間を移動できると共に、同両位置に係止できるものであればよい。
【0027】
次に、上記実施形態の応用例を図5について説明する。
上記実施形態及び変形例では、上記したように固定レバー6をコ字状に形成し、両端を上記車両のルーフ1a側又はフロア15側に設けられた枢支ブラケット31に回動自在に取付けたが、本実施形態の固定レバー60は、図5に示したように棒状に形成し、一端がシートバック2a,4aの背面近傍の、例えば上記車室の右側の側部50aにボールジョイント式のブラケット52を介して回動自在に枢支している。
【0028】
そして、固定レバー60の他端は、上記車室の左側の側部50bに設けられたブラケット52sの上記車両の上方向に向いた開口53より入り、ガイド押圧部材54をスプリング56の付勢力に抗して、上記車両の後方に押圧しながら係止長孔58に挿入して放すと、スプリンブ56により上記車両前方へ移動し、スプリング38の押圧力により係止長孔58の係止部58aに嵌合してロックされた状態で固定される。
【0029】
又、ストライカ8a,8b、ラッチ12a,12bの着脱やノブ14a,14bの作動は上記実施形態と同様の機構を有するように構成されている。
又、ボールジョイント52は、図5に示したように固定レバー60の出入口溝52a,52b,52c,52dが上記車両の上下方向,前後方向に向けて設けられている。
【0030】
又、図5に示した、使用状態の位置から収納位置に移動する場合には、固定レバー60の先端部60aをスプリング56の付勢力に抗して上記後方に押圧し開口53から、矢印Y1方向にブラケット52を中心に引き出し、矢印Y2又はY3方向に回動して、ブラケット52の出入口溝52a,又は52bに嵌合するように傾倒すれば、固定レバー60を上記車両の前後方向に側部50aに沿った収納位置に移動することができる。
【0031】
そして、上記のように収納位置に収納された固定レバー60の適宜箇所を、図示しないが右側の側部50aに設けられたれ弾性材で形成されたフック等で着脱可能に係止すれば、上記車両の走行中の振動を防止することができる。
又、出入口溝52c,52dを、図5に示したように設ければ、上記車両の側部50aの上方向又は下方向に沿って、且つ固定レバー6が長い場合には、適宜所望の長さに縮小できるように構成すれば、上記のように収納位置に移動することができる。
【0032】
又、ブラケット52ので出入口溝52a〜52dの各々を、上記のように弾性材で形成し挟持せしめれば、固定レバー60を収納位置で保持することができ、又上記のフックと共に保持すれば、更に強固に保持することができる。
更に、図5に概略を示したように、テレスコープ機構を使用し係止ナット65a,65bを弛緩して、例えば固定レバー60を三段に伸縮可能に構成されば、固定レバー60を適宜の縮小長さSにすることができるので、固定レバー60の移動時に、上記荷物が邪魔になったり、収納スペースを必要としなものであり、その他は、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0033】
上記実施形態,変形例,応用例では、シートバック2a,4aがフロア15側に枢支されるリヤシートについて説明したが、シートクッションに対して取付けられリクライニング機構を有するフロントシート等に適用しても、上記実施形態等と略同様の作用効果を奏することができる。
又、上記ラッチ12a,12bはシートバック2a,4aの背面部から後方へ突出するように設けたが、これに限られるものではなく、上記シートバックの左右側面部や上面部に上記ストライカ8に対応するように設けても上記実施形態等と略同様の作用効果を奏することができる。
【0034】
又、上記実施形態,変形例,応用例においては、シートバック2a,4aを上記車両の前方側に傾倒する場合を示したが、図1に二点鎖線で示したように上記車両の後方側に傾倒してシートバック2a,4a及びシートクッション2c,4cの表面側に上記荷物をのせるようにしても、上記実施形態等と同様の作用効果を奏することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の車両用シート装置によれば、車体の車巾方向に分割してそれぞれ単独に傾倒可能なセパレート式シートのシートバックを有し、同シートバックを前方又は後方に傾倒させ上記車の荷室を拡大可能な車両用シート装置において、両端のうち少なくとも一端が回動自在に上記車体に軸止され上記両シートバックの車巾方向に跨がるように配設される使用位置と上記車体側の収納位置に固定可能且つ上記車体の側に回動自在に軸支されるシートバックの固定レバーと、上記シートバックの上記固定レバーを上記の使用位置と収納位置とのいずれかに固定する固定手段と、上記シートバックの背面部,側面部,上面部の少なくともいずれかの一つに設けられ同シートバックの起立時に上記使用位置の固定レバーと係合し、上記のシートバックの回動をロックするとともに上記シートバックの傾倒時には上記固定レバーと係合解除可能なシートバックロック手段とを備えているので、上記の分割されたシートバックを車両前後方向に適宜傾倒して荷室の積載スペースを拡大して使用することができる。
【0036】
そして、上記の荷物が移動しシートバックに当たっても、同シートバックの上記傾倒のための左右下端に設けられた枢支軸側と上記固定レバーとにより、上記荷物の移動荷重を受け止め上記車体側に伝達されるので、上記荷物が移動してシートバックに当たった場合の変形の発生が防止され、シートバック全体の捩れ変形を低減せしめることができると共に、上記シートバックの強度を向上せしめることができる。
【0037】
又、上記の固定レバーは車体のルーフ側又はフロア側で強固に支持され、上記荷物の移動荷重を上記車体側に効果的に伝達されるため、上記のシートバックの変形の発生が防止され、シートバック全体の捩れ変形を低減せしめることができると共に、シートバックの強度を向上せしめることができる。
【0038】
請求項記載の本発明の車両用シート装置によれば、請求項1記載の構成において、一端が上記車体の車巾方向の一方の側部に回動自在に軸止され、他端が上記車体の車巾方向の他方の側部に着脱可能に係止される上記固定レバーを備えているので、上記固定レバーは上記車体の一方の側部の上記軸止された部位を中心に上記の分割されたシートバックの上下,左右及び前後方向に回動自在に操作して、上記のシートバックの使用位置と収納位置に移動することができ、上記荷室の荷物の有無により、その移動方向を制約されることがなく、上記固定レバーの回動を敏速に行なうことができる。
【0039】
又、上記の荷物の移動荷重による上記シートバックの変形の発生が防止され、シートバック全体の捩れ変形を低減せしめることができると共に、シートバックの強度を向上せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す説明図であり、本発明の車両用シート装置を車両のセパレート式リヤシートのトランクスルーシートに適用した場合を示す説明図である。
【図2】図1の矢視Rにおけるシートバックの固定レバーの枢支ブラケットの作動順序を示す説明図であり、(A)はシートバックロック時に固定レバーを使用位置で枢支ブラケットがロックした状態を示す説明図、(B)は図2(A)の枢支ブラケットが固定レバーのロックを解錠し収納位置に回動した中立状態を示す説明図、(C)は図2(B)の中立状態の位置にある固定レバーを収納位置でロックした状態を示す説明図である。
【図3】図2の使用状態にある固定レバーをルーフ側へ収納した状態を示す説明図である。
【図4】上記実施形態の変形例を示す説明図である。
【図5】上記実施形態の応用例を示し、図1と同様の状態を示す説明図である。
【図6】従来例のトランクスルーシート構造を示す説明図である。
【図7】その他の従来例のセパレートシートのインタロック機構を示す説明図である。
【符号の説明】
1a ルーフ
2a シートバック
4a シートバック
6 固定レバー
8 ストライカ
12a,12b ラッチ
14a,14b ノブ
18 ブラケット
30 固定手段
31 枢支ブラケット
32,34 垂直側部
35 シートバックロック手段
36 ピン
38 スプリング
40 底側部
40a 閉口部
41a,41b 閉口溝縁
42 L字状溝
42a 閉口溝部
52,52s ブラケット
54 ガイド押圧部材
56 スプリング
60 固定レバー

Claims (2)

  1. 車体の車巾方向に分割してそれぞれ単独に傾倒可能なセパレート式シートのシートバックを有し、同シートバックを前方又は後方に傾倒させ上記車の荷室を拡大可能な車両用シート装置において、
    両端のうち少なくとも一端が回動自在に上記車体に軸止され上記両シートバックの車巾方向に跨がるように配設される使用位置と上記車体側の収納位置に固定可能且つ上記車体の側に回動自在に軸支されるシートバックの固定レバーと、
    上記シートバックの上記固定レバーを上記の使用位置と収納位置とのいずれかに固定する固定手段と、
    上記シートバックの背面部,側面部,上面部の少なくともいずれかの一つに設けられ同シートバックの起立時に上記使用位置の固定レバーと係合し、上記のシートバックの回動をロックするとともに上記シートバックの傾倒時には上記固定レバーと係合解除可能なシートバックロック手段とを備えた
    ことを特徴とする、車両用シート装置。
  2. 一端が上記車体の車巾方向の一方の側部に回動自在に軸止され、他端が上記車体の車巾方向の他方の側部に着脱可能に係止される上記固定レバーを備えたことを特徴とする、請求項1記載の車両用シート装置
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