JP5833139B2 - カスタムプレキュア型再生タイヤ - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、一般的には、再生タイヤに関し、さらに具体的には、加工されたベーストレッドに適合したトレッドバンドを有する再生タイヤに関する。特定の実施形態では、加工されたベーストレッドは、非対称の変厚を有する。
従来技術の説明
タイヤが摩耗すると、新しいトレッドで修復できる。大きなトラックタイヤおよびバスタイヤは、例えば、典型的には、定型タイヤ管理プログラムの一環として再生される。これらのタイプのタイヤのカーカスは、数十万マイルの耐久性があると予想される場合が多く、新しいトレッドを数回接着するのに向いている。このようなタイヤは、極めて高価で、従って、その高い初期コストは、カーカスの長い耐用年数およびリトレッドの比較的低いコストにより相殺されるという期待と共に購入される。実際、タイヤ選択には経済性が含まれ、元のタイヤの3回または4回以上もの再生が、このようなタイヤの購入要件である場合も多い。
空気式タイヤのリキャップまたはリトレッドに使用するために、種々の方法および異なる形式の設備が利用可能である。摩耗タイヤのリトレッドの最初のステップの1つは、例えば、バフ研磨として知られる方法により、残っているトレッド材料をタイヤカーカスから取り除くことである。次に、「クッションゴム」として知られるグリーン(未硬化)ゴムの層を、カーカス上に適用できる。未硬化ゴムのこの層は、カーカス上に直接押し出してもよく、または、シートとして適用し、ロール(縫い付ける)してもよい。次に、トレッドバンドをクッションゴム層の上に適用する。
冷間リキャップまたはリトレッドプロセスでは、トレッドバンドは、硬化ゴムで作られ、その外側、および/または内側表面に既に刻み込まれたトレッドパターンを有する。本明細書で使われる用語のプレキュアバンドは、完全に硬化されているか、または幾分少ない程度であるが、ある程度硬化処理を受けているトレッドバンドを意味する。次に、タイヤをオートクレーブ中に置き、加圧下で適切な時間加熱して、クッションゴム層の硬化、およびそのゴム層のトレッドおよびカーカスへの結合を起こさせる。
熱間リキャップまたはリトレッドプロセスでは、トレッドは、未硬化ゴムで作られ、タイヤカーカス上に最初に置かれる場合は、典型的には、トレッドパターンを持たないか、または、ほんの少しのみ持つことができる。未硬化トレッドを有するタイヤは、タイヤ型中に置かれ、加圧下適切な時間加熱され、ゴム層およびトレッドを硬化し、所望のトレッドパターンを有するトレッドを成形して、ゴム層をトレッドおよびカーカスに結合させる。用語の「硬化」は、ゴム化合物中のエラストマー分子間の架橋結合の形成を意味し、加硫として知られる。
リトレッドプロセスの準備の際の、タイヤの古いトレッドのバフ研磨除去は、廃棄物または低価値の副産物として廃棄されるゴムを取り除く。リトレッドの準備で除去されるこの廃棄物ゴムの多くは、典型的には、リトレッドプロセスの間に、リトレッド中にカーカスに結合する新規トレッドバンドおよびクッションゴムの一部として置換される。廃棄されるゴムの量が低減できれば、好都合であろう。
本発明の特定の実施形態は、再生タイヤと方法およびその製造用装置を含む。このような実施形態は、再生タイヤを含み、再生タイヤは、タイヤの円周方向および横方向の両方に伸びるタイヤカーカスの外表面を形成する結合表面を有するタイヤカーカスを含み、この結合表面は、ベース層に沿って配置され、ベース層は、結合表面とベルト強化ユニットの間に置かれる。ベース層は、少なくとも1つの結合表面に開かれたベース溝を含み、ベース層は、タイヤのトレッド幅の中心線に対し、可変で非対称の厚さを有する。再生タイヤは、タイヤカーカスの結合表面に沿って配置された結合層をさらに含んでもよく、この結合層は、タイヤのトレッド幅の中心線に対し、可変で、非対称の厚さを有する。再生タイヤの実施形態は、結合層を介してタイヤカーカスに結合したプレキュアトレッドバンドをさらに含んでもよく、このプレキュアトレッドバンドは、結合層に結合した背面、地面接触表面を形成する前面、およびトレッドバンド厚さの少なくとも一部を貫通して伸びる少なくとも1つのトレッド溝を含み、背面が少なくとも1つのトレッド溝に関連する不連続性を有し、トレッドバンドは、少なくとも1つのトレッド溝が少なくとも1つのベース溝の1つに整列されるようにタイヤカーカスに対して配置される。
他の実施形態は、タイヤのリトレッド方法を含む。このような方法は、リトレッド用タイヤを用意するステップを含んでもよく、このタイヤは、関連トレッド幅を有するトレッド領域、および少なくとも部分的にトレッド幅を貫通して伸びる変厚の既存のトレッド層を有し、既存のトレッド層がタイヤの地面接触表面を形成する前面を含む。追加のステップは、既存のトレッド層から少なくとも一部のレッド幅に沿って所望の量のトレッド材料を除去することにより、タイヤのベース層に沿った結合表面を提供することを含んでもよく、その結合表面は、トレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる1つまたは複数の所望のプロファイルを含み、結合表面は、タイヤの円周方向、およびタイヤの幅を横切る横方向の両方に伸び、ベース層は、可変で、非対称の厚さを有し、少なくとも1つのベース溝が結合表面に開かれている。さらなるステップは、結合表面の上に結合層を提供することを含んでもよく、その結合層は、可変で、非対称の厚さを有する。さらなるステップは、背面、タイヤの地面接触表面を形成する前面、および少なくとも一部のトレッドバンド厚さを貫通して伸びる少なくとも1つのトレッド溝を含むプレキュアトレッドバンドを提供することを含み、その背面は少なくとも1つのトレッド溝に関連した不連続性を含む。またさらなるステップは、プレキュアトレッドバンドを結合層に沿って配列することを含んでもよく、背面は、結合層のトレッドバンド結合表面に係合し、少なくとも1つのトレッド溝は、少なくとも1つのベース溝と横方向に整列し、結合層は、プレキュアトレッドバンドおよびベース層の結合表面の間に介在する。
他の実施形態は、押し出し型、および押し出し型を有する押し出し機を含む。特定の実施形態では、対応する押し出し機の一部を構成する押し出し型は、中を通って形成された材料出口を有する型本体を含み、その材料出口は型本体の底部表面を通って伸びる開口部を形成する。このような型は、材料出口の幅全域で一定の間隔をおいて配置された1つまたは複数の長手方向部材をさらに含んでもよく、その長手方向部材は、型本体から少なくとも一部の材料出口を越えて外向きに伸びる。
前出および他の本発明の目的、特性、および利点は、以下の付随する図(同じ参照番号は同じ本発明の部分を表す)で例示されるように、さらに詳細な本発明の特定の実施形態の説明から明らかとなろう。
先行技術の代表的再生タイヤの部分断面の部分分解組立図である。 再生前の代表的摩耗タイヤの部分断面図である。タイヤは、タイヤのトレッドに沿った複数の(4つの)リブの間に、隙間を置いて配置された複数の円周方向溝を含む。 図2のタイヤの部分断面図で、トレッドの全幅が除去され、リトレッド作業用に加工された結合表面が対称ベース層の上に形成される前(点線により識別される)および後の非対称厚さの既存トレッドを示す。 図3の加工されたタイヤの部分断面の部分分解組立図で、プレキュアトレッドバンドを受け入れるために、結合層が加工されたタイヤカーカスの結合表面に沿ってそれぞれ配置された複数の部分を含み、ここで結合層が一定厚さであることを示す。示された実施形態では、結合層の各部分は、ベース層のリブの上に配置される。 タイヤの部分断面図で、トレッドの一部の幅が除去され、リトレッド作業用に加工された結合表面を形成する前後の、非対称厚さの既存のトレッドを示し、加工された結合表面は、非対称の、変厚ベース層の上に形成され、結合表面は、既存の(例えば、摩耗した)トレッド表面の一部を含む。 図5Aのタイヤの側面図で、非対称の、変厚ベース層の上に形成された加工された結合表面を有し、タイヤの回りに(すなわち、タイヤの円周方向に)環状に伸びた一部の既存のトレッド表面を含む。 図5Aのタイヤの部分断面図で、トレッドバンドを受けるために、タイヤカーカスの結合表面に沿ってそれぞれ配置された複数の(4つの)独立した部分を含む結合層を示し、結合層は、トレッド幅およびタイヤ幅の中心線CLに対し非対称であり、タイヤの回転軸に対し非軸対称である厚さを有し、加工された結合表面は、既存の(例えば、摩耗した)トレッド表面の一部を含み、その表面からは、いずれの材料除去操作によっても多くの材料は除去されなかったが、その代わり、リトレッドのために、例えば、粗面化または清浄化される、等のように、別々に加工された。示された実施形態では、それぞれの結合層部分は、結合層の4つのリブの1つの上に配置される。 図5Aのタイヤの部分断面図で、加工された結合表面に適用された4つの独立した部分からなる変厚結合層を示し、結合層は、トレッド幅およびタイヤ幅のCLに関し対称的であり、既存のトレッドの過剰摩耗部分に関連したより厚さの大きい部分を有し、結合層のより薄い部分が第1の曲線プロファイル(すなわち、軌跡)P1を有する結合表面の一部に沿って伸び、さらに、結合層のより厚い部分が、第2の曲線プロファイル(すなわち、軌跡)P2を有する結合表面の一部に沿って伸び、第2のプロファイルは、通常、第1のプロファイルから一定の長さPΔずれる。示された実施形態では、それぞれの結合層部分は、結合層およびトレッドのリブ上に配置される。 図5Aのタイヤの部分断面図で、過剰摩耗トレッド表面が材料除去操作でより大きな深さに除去されて2つの異なるプロファイルを有する結合表面を形成して関連するより厚さの部分を有する結合層の生成を促進し、そのより厚さの大きい部分が結合表面プロファイルP2に関連する変厚t44-2を有する。ここで、P2は残りの結合表面の結合表面プロファイルP1と交差する。結合層は、また、ベース層のベース溝中へ伸びる。 再生タイヤの代表的実施形態の部分断面の部分分解組立図で、ベース層および結合層が図7のタイヤの代替物を形成し、2つのプロファイルを有するベース層結合表面が形成されるが、その結合層は、図6のものに類似の複数の部分から形成される。示された実施形態では、プレキュアトレッドバンドは、結合層部分の上にそれぞれ配置され、リブを形成する個別部分を含む。このリブは、プレキュアトレッドバンドのトレッド溝がトレッドバンドの全厚さを貫通して伸び、ベース層中の加工された結合表面に沿って配置されたベース溝に整列されている。トレッドバンドの背面に開かれた各トレッド溝は、背面に沿って不連続性を形成する。 再生タイヤの代表的実施形態の部分断面の部分分解組立図で、図8のタイヤに対する代替実施形態としてトレッドバンド厚さを貫通して部分的に伸びる第2のトレッド溝を有するトレッドバンドを示す。ここで、各第2の溝は、トレッドバンドの背面に開かれ、ベース層のベース溝と連結され、流体連通状態で整列される。示された実施形態では、ベース層が加工され、それにより、図10でさらに明瞭に示されるように、結合表面が複数のプロファイルから構成される。トレッドバンドの第2のトレッド溝はそれぞれ、トレッドバンドの背面に沿って不連続性を形成する。 再生タイヤの代表的実施形態の部分断面の部分分解組立図で、図8と9のトレッドバンドの代わりのトレッドバンドを示し、示されたトレッドバンドは、トレッドの背面から伸びるトレッド溝底部を有し、各トレッド溝底部がベース層のベース溝内に配置されている。各トレッド溝底部は、それぞれが背面から伸びるにつれ、トレッドバンドの背面に沿って不連続性を形成する。 タイヤの結合表面に対する同時適用のために、背面に変厚結合層を設けたトレッドバンド断面図である。 タイヤのベース層に対し所望の位置にあるプレキュアトレッドバンドを示す部分断面図で、トレッドバンドの背面とタイヤ結合表面の間の領域は、結合層で満たされる。 図6のタイヤの部分断面図で、加工された結合表面に適用された変厚結合層を示し、結合層はトレッドまたはタイヤ中心線CLに関し非対称で、古いトレッドの過剰摩耗部分に関連したより厚さの大きい部分を有し、そのより厚さの大きい部分は、より深く除去された古いトレッド材料の部分である。この実施形態では、古いトレッドは、結合層の形成に使われる一定厚さの未硬化バンド(すなわち、薄層)の厚さに対応する所定の深さを徐々に除去し、1つまたは複数の未硬化ゴムバンドの適用を容易にして、結合層を形成する1つまたは複数のバンドの合計に等しい所望の厚さを実現する。 本発明の実施形態に従って結合層を設けるためにタイヤに係合させた押し出し機の側面図である。 図14の押し出し機の型の端面図で、この型は、結合層を設けている間、タイヤの円周方向溝に係合させるための長手方向部材を有する。 タイヤの長手方向溝内に配置された長手方向部材を示す図15の押し出し型の部分断面側面図である。 タイヤの円周方向溝内に配置された型の長手方向部材を示すラインA−Aに沿った断面平面図である。 タイヤの全トレッド幅の結合層を形成するために、タイヤの円周方向溝内に配置された型の長手方向部材を示す図15の押し出し型の前部の部分断面図である。 タイヤの結合表面部に沿った結合層の一部を形成するために配置された押し出し型の前部の断面図で、結合層の一部は、別の実施形態に従ってベース層のベース溝の間に形成される。示された特定の実施形態では、型は、タイヤの単一リブに沿って結合層を形成するように配置される。
特定の実施形態の詳細な説明
本発明の特定の実施形態は、プレキュアトレッドバンド、特定の実施形態では、タイヤのトレッドバンド結合面(結合面はタイヤの変厚および/または非対称結合層の上に位置する)に結合したプレキュアトレッドバンドを有する再生タイヤ、およびこのような再生タイヤの製作方法を提供する。変厚および/または非対称結合層は、例えば、タイヤの変厚で、非対称のベース層にトレッドバンドを結合させることができるが、このようなベース層は、既存のタイヤのトレッドに、例えば、不均質摩耗または製造上の欠陥がある場合に生じ得る。特定の実施形態は、変厚結合層を利用して、トレッドバンドの所望の結合位置とタイヤの結合面の間の領域を満たし、トレッドバンドは結合面から所望の距離に置かれ、特定のサイズまたは形状の再生タイヤを形成する。特定の実施形態では、結合層は、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に関し非対称で、さらなる実施形態では、結合層は、タイヤの回転軸に対し非軸対称である。特定の実施形態では、ベース層は、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に対し非対称で、さらなる実施形態では、ベース層は、タイヤの回転軸に対し非軸対称である。発明の装置および方法の他の実施形態では、ベース層および/または結合層は、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に対し対象であり、さらなる実施形態では、ベース層は、タイヤの回転軸に対し軸対称である。
好都合なことには、本明細書で開示の、リトレッドプロセスの間にタイヤに結合される新規トレッドバンドおよび/または結合層は、少なくとも一部の実施形態では、所与の使用可能なトレッド深さが、先行技術で使われるものよりも薄い、および/または小さい大きさにでき、従って、予期されるトレッド寿命を減少させないで、より少ない材料の使用でよい。本明細書で開示の新規トレッドバンドおよび/または結合層は、より薄い、および/または、より小さくできる。理由は、リトレッドプロセスは、先行技術プロセスで通常除去されているほど多くの既存の(すなわち、元のまたは古い)材料を再生されるタイヤから除去または置換しないためである。実際、既存のトレッドから材料が除去されなくてもよく、または一部の既存のトレッドのみがトレッドの幅から除去されて、既存のトレッド表面を維持するトレッド幅に沿った円周方向領域を与えてもよい。本明細書で使用される「既存の」は、「古い」および「元の」と同義に使用され、例えば、リトレッド作業を行う前に存在するようなトレッド等の、タイヤおよび/またはそのいずれかの材料または成分を意味する。特定の実施形態では、既存の(すなわち、古いまたは元の)トレッドは、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に対し非対称でも、および/または、タイヤの回転軸に対し非軸対称であってもよい。このような非対称は、例えば、不均質摩耗または製造上の欠陥に起因して生ずる可能性がある。
本発明の特定の実施形態では、生じたベース層がタイヤの中心線に対し対称であるか、またはタイヤの回転軸に対し軸対称である厚さまたは結合面プロファイルであるか否かにかかわらず、トレッド材料は、既存のトレッドから、1つまたは複数の所望の深さプロファイルに除去され、結合面を有する結合層を形成する。実施形態では、非対称もしくは軸非対称結合層厚さまたは結合面の提供は、トレッドバンドの背面およびタイヤ結合面の間に伸びる非対称、変厚ギャップを与え、これは、相補的変厚結合層で満たされ、結合面に対する所望の位置にトレッドを配置する。このような位置は、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に対し、通常、対称プロファイルに沿ったトレッドバンドの背面に配置してもよい。このような位置は、また、トレッドバンドが、およそトレッドおよび/またはタイヤ幅厚さである場合のように、トレッドおよび/またはタイヤ幅の中心線に対し、通常、対称プロファイルに沿ったトレッドバンドの前面に配置してもよい。
先行技術では、再生タイヤの形成は、タイヤの所望の半径方向深さまで古タイヤから古いトレッドを、特定の実施形態では、アンダートレッドの一部さえも完全に除去し、タイヤ中心線に対称であるか、またはタイヤの回転軸に対し軸対称であり、また、強化ユニット、および/またはタイヤの回転軸からタイヤの半径方向に一定間隔で均一に存在してもよい加工された結合面を形成することを含む。例えば、図1は、先行技術の代表的再生タイヤの部分断面部の分解組立図である。クラウン部14、強化ユニット16およびサイドウオール11を有するタイヤカーカス12を含む再生タイヤ10が、示される。再生タイヤは、さらに、一定厚さのクッションゴム層18およびプレキュアトレッドバンド20を含む。クッションゴム層18は、トレッドバンド20を再生タイヤ10のクラウン部14領域に結合させるために使用できる材料の例である。プレキュアトレッドバンド20は、地面に接触し摩擦を与える前面22Aを含む。トレッド溝23は、トレッドバンドの前面22Aに開かれた上端を有する。トレッドバンド20は、さらに、クッションゴム層18によりタイヤ10のクラウン部14に結合された背面22Bを含む。
図2は、再生される前の代表的タイヤの部分断面図である。このようなタイヤは、再度のリキャップの準備ができる前にリキャップされた(すなわち、再生された)タイヤであるか、または以前にリキャップされたことがないタイヤであってもよい。リトレッドプロセスの準備ができたタイヤ30は、摩耗溝33を含む摩耗溝形成トレッド領域31を含む。タイヤ30は、さらに、タイヤの溝33の底部およびベルトの上端または強化ユニット16の間で半径方向に(例えば、垂直に)配置されるアンダートレッド部分32を含む。本明細書で使用される垂直方法は、タイヤトレッドの地面接触表面に垂直である。トレッド領域31は、溝33の間に配置されるリブ34を含む。アンダートレッド部分32は、地面接触トレッドおよびタイヤカーカス12中のベルトユニット16の間のクッション、および/または保護層を与え、それにより、ベルトユニット16が、タイヤトレッド31の摩耗により露出しないことを確実にする。
先行技術で通常行われるリトレッドプロセスの間、全摩耗溝形成トレッド領域31およびほとんどのアンダートレッド32は、バフ研磨機または他の研削、切断、もしくは研磨装置またはタイヤリトレッドの当業者には既知の他の材料除去プロセス(一般的に、本明細書では、「材料除去装置」または「材料除去プロセス」と呼ぶ)により除去される。図1〜2を引き続いて参照して、アンダートレッド部分32は、通常、薄い、ゴムの均一層のみが残る程度に、例えば、図1の強化ユニット16の上の領域14中の約1〜約3mm、が除去される。再生されるタイヤ30から除去される材料は、廃棄される廃棄物を生成し、その後のリトレッドプロセスの間に、トレッドバンド20およびタイヤカーカス12に結合したクッションゴムの一部である新規材料で置換される。各リキャップ時に繰り返し除去され、置換されるこの材料の多くは、タイヤの摩耗寿命潜在力に寄与せず、単に廃棄物をもたらすに過ぎない。
多くの場合、既存のタイヤトレッドは不均質に摩耗する。半径方向の特定のトレッド深さまで伸びる不均質摩耗は、タイヤの円周方向および/または軸(すなわち、外側)方向で、トレッドのいずれかの部分に沿って起こる可能性がある。不均質摩耗は、例えば、円錐形摩耗、フラットスポット、レール摩耗、または対角摩耗を含んでもよい。タイヤトレッドの片側がトレッドの反対側より多く摩耗することは珍しくない。先行技術では、リトレッドの準備で全体トレッドおよびほとんどのアンダートレッドが除去される場合、大抵のトレッドおよびアンダートレッド材料が不均質摩耗に関連する不規則部分を越える深さまで除去されるので、このような不均質摩耗はリトレッドプロセスに対し重要ではない。さらに、タイヤは、通常、強化ユニット上の材料の薄層を与えるためにバフ研磨で落とされ、このようなベース層の材料は、一般的に、トレッドもしくはタイヤ幅の中心線に対し対象であるか、またはタイヤお回転軸に対し軸対称であるプロファイルまたは厚さを有するとして記述できる。このようなベース層は、また、例えば、強化ユニットおよび/または回転タイヤ軸に対して、一定厚さ、を有することもできる。さらに、先行技術のクッションゴム層は、一般的に、一定厚さである。
先行技術とは異なり、本明細書で開示の新規トレッドバンドおよび/または結合層は、所与の使用可能トレッド深さに対し、典型的には、より薄く、および/または、より小さい大きさであってもよい。理由は、先行技術プロセスがバフ研磨で取り去っていた残っているトレッドおよびアンダートレッドを置換する必要性が減っているからである。本発明の特定の実施形態は、古いトレッドを全く除去しないか、また極わずかを除去し、個々の変動範囲内で、トレッドの特定の幅に沿ってのみ、トレッド材料を除去できる。さらなる実施形態では、トレッド幅の一部が所望の第1の深さプロファイルにまで除去され、他方、より多く過剰摩耗されているトレッドの一部は所望の第2の深さプロファイルまで除去され、第2の深さプロファイルは、所望の第1の深さプロファイルよりもより低い深さまで伸びる。従って、本発明は、リトレッドプロセスの間に、より少ない古いトレッドおよび/またはアンダートレッドを除去し、それにより、残っている材料を使用可能にし、新しい再生タイヤで置換されないようにする。実際、一部の実施形態では、新しいプレキュアトレッドバンドがタイヤに結合される場合、可能な限りの古タイヤトレッドの溝、ならびにアンダートレッドが残される。
古い不均質摩耗トレッドから材料の除去を最小限にしょうとする場合、不均質摩耗タイヤからのトレッド材料の最小限の量の除去は、トレッドの一部からのトレッド材料の除去のみにすることができ、この場合、トレッドの高い部分(すなわち、摩耗の少ない部分)が除去され、トレッドのより低い部分(すなわち、摩耗がより大きい部分)は残され、非対称結合面を与え、トレッドバンドが再生タイヤ上の意図されたまたは所望の結合位置にある場合、結合面プロファイルは、通常、トレッドバンド背面のプロファイルに適合しない。この結果を避けるために、先行技術は、古タイヤトレッド中の不均質部を越えた深さまでトレッドを削除し、通常、対称結合面を形成する。除去された材料の量に起因して、この先行技術は、廃棄物を増やし、要望されるようには、材料除去を効率的に最小限化しない。
上記で考察のように、最小限の量のトレッドを除去して、タイヤカーカス中に変厚ベース層を形成する場合、より少ない量の古いトレッドおよびアンダートレッドが除去され、廃棄される。このような場合には、先行技術の一定厚さクッションゴム層を有する対称厚さのトレッドバンドの採用は、トレッドバンド前面に関連する非対称外側トレッド表面または非軸対称トレッドを有するタイヤを生じる可能性があり、それにより、トレッドの地面接触前面は、タイヤの回転軸に対して非軸対称である。より少ない材料が古いトレッドから除去されるため、先行技術のクッションゴムは、今や、トレッドの前面(すなわち、地面接触表面)のより近くの深さ位置に配置され、これにより、タイヤが摩耗するにつれ、クッションゴム層が地面に露出される可能性が増える。従って、本発明の特定の実施形態は、クッションゴム材料の代わりに、トレッド材料から形成される変厚結合層を提供し、それにより、変厚結合層は、変厚ベース層に適合し、上端結合層表面プロファイルは、トレッドバンドが再生タイヤ内の所望の配置にある場合、通常、トレッドバンド背面のプロファイルに適合する。さらなる実施形態は、非対称ベース層および結合層を提供する。
一例では、図3〜4は、摩耗表面を越えて特定の深さプロファイルまで除去し、それにより、古いトレッドから全摩耗地面接触面(すなわち、前面)を除去した、既存のトレッドを有するタイヤ10を示す。トレッド材料は、例えば、バフ研磨または研削、等のいずれの既知の材料除去プロセスで除去してもよい。本発明例では、古いトレッド材料31は、トレッド幅Wt全体を横方向に伸びる軌跡(すなわち、プロファイル)P−Pに沿って所望の深さまで除去し、軌跡P−P(これは、結合面の所望の深さプロファイルおよび表面輪郭を表す)により規定されるプロファイルを有する加工された結合面41を形成する。ここで、最終深さは、タイヤの回転軸から軌跡P−Pに沿って半径方向に可変距離伸びる半径rBUFFにより規定される。半径方向距離rBUFFは、タイヤの回転軸Aから伸び(図5B参照)、いずれかの所望の軌跡P−Pに沿って横方向に移動するにつれ長さが変化してもよく、またどのような直線または曲線軌跡を形成してもよいことに留意されたい。曲線軌跡は、一定の輪郭または複数の、および/または可変輪郭に沿って伸びてもよい。古いトレッド31の前表面31S(すなわち、地面接触表面)およびベース層40の加工された結合面41の間の距離は、厚さt31Δで、これは、除去された古いトレッド材料31の厚さを表す。図3〜4を続けて参照すると、結果的には、残っている古いトレッドおよびアンダートレッド厚さは、組み合わされて、強化ユニット16の上に位置し、全タイヤ円周の全トレッド幅Wt全体に伸びる加工された結合面41を有する厚さt40のベース層40を形成する。
図4のベース層40は、古いトレッド材料31を摩耗タイヤ表面31の下の深さまで除去し、対称的な一定厚さを有するベース層を形成することにより作られ、表面41プロファイルP−Pは、通常、対応するトレッドバンドの背面プロファイルに適合する(例えば、図1参照)。結果として、一定厚さの結合層が採用され、ここで厚さt44は、一定値から、局部厚さを変えるどのような局所的異常性をも差し引いた値である。トレッドバンドが再生タイヤ内の結合位置にある場合、通常、対応するトレッドバンドの背面プロファイルに適合するベース層40(これは結合面41と呼ばれる)の表面プロファイルは、トレッドバンドの背面から一定距離ずれている表面である。ずれ距離は、結合層44の一定厚さt44である。
しかし、以前考察したように、古いトレッド材料の除去を最小限にするために、再生タイヤを形成する場合に、図3〜4の例で除去されたものよりも、さらに少ないトレッド材料を除去できる。例えば、図5Aの実施形態に関連して、トレッド除去用に選択された深さは、全ての摩耗トレッド表面31を除去しない。このような実施形態では、半径rBUFFにより規定される、より浅い深さまでの古いトレッド材料31の最初の除去後、古いトレッド表面31の一部が軌跡P−Pの下部に未処理で残される。全ての残っている古いトレッド表面31が除去されるまで、軌跡P−Pの下部のさらなる材料を除去する代わりに、軌跡P−P下に残っている古いトレッド表面31は、結合面41の別の部分41Aを形成できる。特定の実施形態では、結合層を受け入れる前に、摩耗タイヤ表面から古いトレッド材料が除去されないか、または極少しの古いトレッド材料が除去され、それにより、摩耗タイヤ表面は、ベース層の結合面を形成する。特定の実施形態では、古いトレッドからのトレッド溝が残される場合、古いトレッド材料を除去し、特定の溝深さd33を有するトレッド溝を与えることができる。加工された溝深さd33は、いずれかの古いトレッド材料を除去後、例えば、1〜3mmであってもよい。
図5Bは、図5Aのタイヤの側面図を示し、結合面41の古いトレッド表面部分41Aは、環状に(すなわち、タイヤ円周を360°)伸びる。しかし、ベース層40および結合面41の一部を形成する場合、いずれかの特定の実施形態では、古いトレッド31および古いトレッド表面31Sは、タイヤの回りに環状に伸びても、伸びなくてもよりことは理解されよう。
リトレッド用の古い摩耗タイヤトレッドの準備では、本発明の特定の実施形態に従って、摩耗トレッドの一部がトレッド幅全体で除去され、タイヤのベース層に沿って結合面を形成し、結合面は、タイヤの円周まわりの加工された部分および摩耗表面部分を含む。例えば、図5Cの関連で、ベース層40の結合面41は、(1)基準溝深さd33に加工された部分41(材料は、いずれかの既知の材料除去方法、例えば、バフ研磨または研削により除去されている)、および(2)摩耗表面部分41Aを含み、清浄化、および/または粗面化して、適用された結合層との結合能力を改善できる。清浄化は、いずれかの既知の方法に従って実現できる。これらには、例えば、水を使って表面の洗い洗浄およびすすぎ洗浄、および/またはいずれかの既知の溶媒または他の洗浄剤を適用して、壊死組織片、オイル、または他の表面からの外部物質のいずれかを除去することを含む。清浄化後、またはその代替法の後で、たとえ表面の粗面化が小さな、わずかな量の材料の除去を含む場合でも、本明細書で別に考察されたような材料除去プロセスと考えられない粗面化ステップが起こりうる。粗面化は、いずれかの既知の方法に従って、例えば、ブラッシング、ブラスト法により、または溶媒の使用により、行うことができる。
他の実施形態では、結合面41の摩耗トレッド表面部分41Aは、材料除去プロセスにより摩耗トレッド材料を加工された結合面41の下の深さまで除去できる。このような材料除去は、例えば、バフ研磨または研削、等のいずれの既知の材料除去プロセスによっても可能である。図6〜7に示す関連例では、図5Aのタイヤは、古いトレッドの一部を除去し、プロファイルまたは輪郭P1を有する加工された結合面41を形成することによりリトレッド用の準備がなされるが、また、それから古いトレッド材料を除去し、第2の軌跡P2に沿ってタイヤの回転軸から横方向にrBUFF2の距離伸びたさらに深いプロファイルにまで伸びる加工された結合面部分41Aを形成することによりより多くの過剰摩耗トレッドの残存を作り出す。結合面41Aは、ベース層40に沿って外側もしくは円周方向軌跡のいずれかに沿って、またはそれに沿って伸びて形成されうる。例えば、関連図6では、結合面41Aは、結合面41の軌跡P1から所望の一定距離ずれた軌跡P2に沿って伸びる。P1(結合面41に関連)およびP2の間の結合層の厚さの差は、PΔとして示される。さらなる例として、関連図7では、結合面41Aを規定する軌跡P2は、ずれないで、その代わり、結合面41の軌跡P1に対し角度αだけ伸びるが、このような軌跡が選択されることにより、古い摩耗タイヤ表面をより厳密に追跡し、それにより、摩耗トレッドからの過剰トレッド材料の除去を最小限にする。このような例では、軌跡P1およびP2は交錯する。結合層表面41は、それぞれ独立した表面軌跡またはプロファイルに従い横方向に伸びる1つまたは複数の別の表面部分41Aを形成できることは理解されよう。例えば、関連図10では、追加の部分41Bが第3の軌跡P3に沿って作られる。従って、結合面は、1つまたは複数の、または複数の独立したプロファイルまたは軌跡を含むことができる。トレッドのより大きく摩耗する部分に関連するトレッド材料を除去するのみで、トレッドの他の部分からの過剰材料の不必要な除去が、古いトレッド幅および円周全体にわたり、最小限にされる。
特定の実施形態では、古いトレッド表面31Sを、清浄化、および/または粗面化することのみにより、古いトレッド材料を所望の深さまで除去するためのどのような材料除去プロセスも行うことなく、結合面41を形成できることは理解されよう。従って、結合層は、摩耗トレッド表面31Sの上端に置かれる。さらなる実施形態では、古タイヤ表面31Sは、清浄化または粗面化されなくてもよい。
上記で考察のように、古い材料31の除去で、除去深さは、予め選択できる。特定の実施形態では、除去される古いトレッド材料の量は、所望のベース層厚さ、結合面位置および/または厚さ、および/または所望のトレッドバンド半径方向位置を実現でき、それらの内のいずれもタイヤに関連する基準位置に対し決定または測定できる。基準位置は、タイヤまたはタイヤに関連する別のものに沿った、もしくはその内部のいずれの位置であってもよい。例えば、特定の実施形態では、基準位置は、タイヤのいずれかの溝33のベース(すなわち、底)、強化層16の上端、または回転軸である。換言すれば、タイヤのベース溝33、強化層16、および回転軸Aのそれぞれは、いずれかのベース層の厚さ、いずれかの結合面41(41A、41Bを含む)の位置、または結合層44(44A、44Bを含む)の所望の厚さを決定するためのガイドまたは基準として使用できる。例えば、結合面41の最終深さまたは位置は、溝33のベースの上2mmであることが決定できる。他の例では、結合面41は、強化層16の8mm上であってもよい。以下でさらに考察されるように、プレキュアトレッドバンドの寸法は、除去すべきトレッドの量を指示し、溝33の底の上の所望の距離だけ加工されたトレッド表面を与えることができる。
特定の例では、溝33は、加工された結合面41に沿って配置される。これらの溝33は、元のトレッドのままで残すことができ(すなわち、それぞれが元のトレッド溝であってもよい)、または所望のベース層40aに加えて、いずれかのプレキュアトレッドバンド20の背面22Bに沿って配列された適合物(溝底部28等)を適正に受け入れることができる。このような溝33は、例えば、研磨、研削、または切断、等のいずれかの既知の材料除去方法により付加できる。さらなる実施形態では、古い溝33は、所望に応じ、広げるか、または深くして、変更された溝33Aを形成できる。関連図7と10で、溝33は、変更されて、例えば、結合層44の一部を受け入れることができる。
タイヤ断面幅に関連して、加工された結合面のあらゆる変化が示されているが、ベース層および結合面ならびに摩耗トレッド表面の変化が生じ、タイヤの周囲に伸びる可能性がある。従って、いずれかのベース層、結合面、またはいずれかの対応する結合層の厚さの変化により、タイヤの周囲のいずれかの部分で伸びる可能性があり、その場合、このような変化が、タイヤの半径方向で生ずる。例えば、結合面41、31Sがタイヤの回りに360°伸びる図5Bを参照されたい。
考察のように、図5A〜7、および10は、全て、図2のタイヤ等のタイヤをリトレッドし、他方で、古いトレッドの除去を最小限にするために準備する異なる代替手段を例示す。各例では、それぞれ、タイヤの外側の幅全体にわたる異なる直線または曲線軌跡に沿って伸びる複数のプロファイルの結合面または多重プロファイル結合面を有するベース層を含むと言える。さらに、図5A〜5Cに関して、ベース層は、古い地面接触タイヤ表面から形成される表面を含み、それにより、ベース層表面の一部のみが加工された結合面であるか、または、それにより、結合層表面の一部のみが、材料除去プロセスに従って除去されたいずれかの材料を有している。また、図5A〜7、および10の実施形態で生ずるベース層および結合層は、全て変厚であり、それにより、それぞれのこのような層は、タイヤ幅および/またはトレッド幅Wtの中心線CLに対し非対称であり、および/またはタイヤの回転軸Aに対し非軸対称であるとも言える。
特定の実施形態では、再生タイヤ10は、加工された結合面41の上端に配置された変厚結合層44を含む。さらに具体的実施形態では、結合層44は、1つまたは複数の異なる軌跡または結合面41のプロファイルに沿って伸びる異なる厚さ部分を有する。結合層は、また、トレッドまたはタイヤ幅の中心線CLに対し非対称であっても、また、タイヤの回転軸Aに対し非軸対称であってもよい。図5C〜13を一般的に参照すると、結合層44は、タイヤおよびタイヤ幅全体の少なくとも一部で円周方向に伸びて、トレッドバンド20をタイヤに結合する。結合層44は、それぞれ、対応する結合面部分41A、41B、等に関連する1つまたは複数の異なる厚さの部分44A、44B、等を含み、これらのそれぞれは、別々の表面軌跡(すなわち、プロファイルまたは輪郭)に沿って横方向に伸びる。例えば、図9〜11は、多重厚さ部分44A、44Bを有する結合層44を示す。図7に示すような特定の実施形態では、例えば、結合層44は、少なくとも一部のトレッド幅にわたり、また、特定の実施形態では、全トレッド幅にわたり横方向に伸びる単一シートを含むことができる。図5Cおよび6に示すような他の実施形態では、結合層44は、複数の独立した部分を含む。例えば、示されているように、各部分は、ベース溝33の間の結合面41に沿って(すなわち、リブ34に沿って)配置できる。肉厚化部分44A、44B等は、例えば、図6および図9(44B参照)に示すように、それぞれ、均一、または一定厚さであってよい。または例えば、図7〜9(44A参照)に示すように、変厚であってもよい。特定の実施形態では、関連図11で、変厚結合層44は、タイヤのベース層の上端に配置の前に、背面22Bに沿って配置される。
一般的に、各結合層44は、加工された結合面部分41Aに関連し、また、特定の実施形態では、より深く伸びる結合面部分41Aに欠けている追加の材料を付与するために、それを補充する部分44Aを含む。特定の実施形態では、結合層部分44Aの結合面部分41Aへの付加は、通常、トレッドバンドの背面の表面プロファイルに適合する表面プロファイルを有する上端トレッドバンド結合層表面45(プレキュアトレッドバンドを受けるための)を与える。特定の実施形態では、上端トレッドバンド結合面45は、半径により規定される直線または曲線の外側のプロファイルまたは軌跡に沿って伸び、rFINALは、タイヤの回転軸から伸びる半径方向寸法であり、横方向に伸びる軌跡に沿って長さが変化する。図6および13、ならびに他の図で示される実施形態では、上端トレッドバンド結合層表面45は、トレッド幅の中心線CLに対し対称、および/またはタイヤの回転軸に対し軸対称である。一般的に、各図の結合層44は、一定厚さt44-1、および、少なくとも1つの第2の厚さt44-2を有し、第2の厚さは、第1の厚さより大きい。
前に考察したように、タイヤが摩耗するにつれ、結合層がトレッドの地面接触前面として機能することが合理的に予測されるようなタイヤの深さに配置される場合は、特に、結合層44は、トレッド材料で形成されてもよい。他の実施形態では、結合層44は、クッションゴム材料を含んでもよく、これは、通常、トレッド材料より耐久性が低く、これがトレッド材料が耐摩耗性でより優れている理由である。これらの化合物の間の差異はタイヤ設計当業者によく知られている。
結合層は、当業者に既知のいずれの方法で形成してもよい。例えば、結合層は、トレッドバンド背面、ベース層結合面上へのスプレー、塗装、スプレッディング、および/または結合層材料の押し出し、またはこれらのくみあわせにより形成できる。あるいは、単独または他の結合材料と組み合わせて、結合材料シートを結合面上に配置することができる。例えば、結合層は、カレンダー材料のシートから形成でき、単一シートをベース層の結合面上に置くか、または結合層の独立した部分を、結合面に適用できる。
図13の関連実施形態を参照すると、特定の実施形態では、結合層44は、タイヤ結合面の上端の結合層材料の一定厚さの1つまたは複数のストリップまたはバンド144(重ね、またはラミナとも呼ばれる)の積層により形成される。このような実施形態では、古いトレッドの除去は、特定の深さ(すなわち、厚さ)を少しずつ行うことができ、それぞれの深さ増し分は、それぞれのストリップまたはバンドの厚さt144に対応する。1つまたは複数のバンド144が適用できるので、材料除去増し分の合計量は、積層して結合層44の厚さt44を形成するバンドの合計量に等しい。各バンドは、いずれの所望の幅を持ってもよく、これは、例えば、部分的に、完全に、またはトレッドWtを越えて伸びることができる。図13に示す実施形態は、図6の結合層形成の代替法の例示であり、局部的トレッド材料は、厚さt144を有するバンド144の組み合わせ層により形成される局部的結合層の合計厚さにほぼ等しい深さまで除去される。図13に示すように、結合層44の局部的部分は、単一バンドから形成され、他方、局部的結合層44Aは、2つのバンド144から形成される。これらの実施形態は、組み合わせ多重結合層を形成する。
さらなる実施形態では、結合層は、タイヤ結合面に沿って、所望の深さまたは厚さまで結合層材料を押し出して形成される。関連図14〜17に関し、特定の実施形態は、粘性で未硬化の結合層材料を結合面41上に押し出すための型52を有する押し出し機50を提供する。押し出し機50には、例えば、天然、および/または合成ゴムまたは流動性を有するか、または粘着型のいずれかの他のエラストマー材料、等の結合層材料を押し出すことが可能な、当業者には既知のいずれの機械を含めてもよい。このような押し出し機は、例えば、1つまたは複数のスクリューを使って、材料を、型52に、また、型52から押し込む押し出し機であってもよい。型52は、結合材料を押し出すための開口部を形成する出口56を取り囲む型本体54を含む。型52は、例えば、アルミニウムまたは鋼、等の当業者に既知のいずれの材料で形成されてもよく、また、いずれの既知の手段によって、いずれの既知の押し出し機に取り付けてもよい。型52は、タイヤ10に対しどの程度の幅を伸ばしてもよい。関連図17および18では、例えば、型52は、一般的に、全トレッド幅Wt全体に伸び、これを収容するのが示される。換言すれば、型52は、所望に応じ、全トレッド幅Wtにわたり、結合面41に沿って結合層44を形成できるのが示される。関連図19に関し、例えば、他の実施形態では、型52は、全トレッド幅Wtより狭い幅W52を有し、一対のベース溝33の間等の、例えば、単一リブ、または複数のリブに沿って、結合層の一部のみを形成することができる。材料の流れを制御するために、型本体54または底面55から延長部を形成するダム57は、図18で一般的に示されるように、隣接トレッドエッジに沿って、またはいずれか他のエッジ結合面41(41Aを含む)に沿って、配置できる。例えば、長手方向部材58がこのような溝33(または33A)内に配置されていない場合は、ダム57は、溝33(または33A)内の一部を伸ばすために使用できる。
図14〜18の関連実施形態で、長手方向部材58は、材料出口56に対して配置され、結合層形成の間に、結合面41に沿った結合材料の適用を制御する。長手方向部材58は、また、対応する円周方向溝33のいずれかに入るいずれかの結合材料を制御または制限するために使用できる。示された実施形態では、長手方向部材58は、出口56の長さL56全体および型52の長さL52の一部分に伸びる。長手方向部材58は、型52の長さL52の一部または全部、または長さL52を超える長さを含むいずれの長さのL58までも伸びることができることは理解されよう。
関連図15、17〜19で、長手方向部材58は、また、溝深さd33の全部または一部内への部材58の配置を助ける幅W58を有する。円周方向溝33、33Aは、例えば、ジグザグまたは曲線、等の非直線であってもよいから、型52の幅W52に沿った長手方向部材58の配置、ならびに部材幅W58の選択は、部材58をタイヤの固定軸位置で環状の閉ループ軌跡をたどって円周方向に導くことを可能にし、他方、溝33または改変溝33A内に配置されるように行うことができる。これは、溝33、33A内が「シースルー」であることで実現され、ここで「シースルー」は、タイヤの固定軸位置で閉ループ軌跡に沿って、環状に伸びる溝の一部であることを意味する。
関連図18で、長手方向部材58は、適用される結合層材料の厚さt44を制御するように選択できる深さd58を有する。長手方向部材58の深さd58は、所望に応じ、選択できる。特定の実施形態では、長手方向部材深さd58は、結合層44の上端トレッドバンド結合面45が、型底面55に係合するように選択される、すなわち、換言すれば、結合層厚さは、一般的に、型底面55および結合面41(41A、41Bを含む)の間の可変距離d52を満たす。別の配置では、距離d52は、例えば、適用される結合材料の特性によく適合させるために、結合層の所望の厚さより大きいか、または小さくてもよい。押し出し機50から押し出される結合材料のトルク、圧力、および供給速度は、また、結合層厚さの制御を、既知の技術および方法に従って結合層の所望の厚さを制御し、距離d58に依存せずに実現できるように採用できる。
型52は、タイヤを撓ませて一般的にフラットまたは平面状型底面55に局部的に合わせるので、通常フラットであることがわかる。他の実施形態では、しかし、型底面55は、輪郭を有する表面であってもよく、また、例えば、タイヤの回転軸Aに対する半径に沿って伸びる表面を含んでもよい。型底面55は、円周方向および/またはタイヤの外側方向で輪郭を持ってもよい。長手方向部材の底面59もまた、フラットまたは平面上であることがわかる。他の実施形態では、各長手方向部材58の底面59も、また、輪郭を持ってもよく、例えば、タイヤの回転軸Aに対し一定半径近傍に伸びる表面を含んでもよい。特定の実施形態では、型底面55および長手方向部材底面59は、それぞれ、輪郭を持ってもよく、またはそれぞれの1つは輪郭を持ってもよく、一方、残りのものは、フラットまたは平面状である。
トレッド幅および/またはトレッド円周に沿って半径方向に変化する加工された結合面を有する変厚ベース層を補充する変厚結合層を採用することにより、任意の形状のプレキュアトレッドを、タイヤに結合するための結合層の上端に配置できる。リトレッドタイヤ用の特定のトレッドバンドの例を、図8〜10に示すが、それぞれは、一般的には、トレッドバンド幅の中心線CLに対し対称である厚さを有する。各トレッドバンド20は、前面22Aおよび背面(または底面)22Bを含む。前面22Aは、トレッドバンド厚さの上限値を規定する表面であり、タイヤの作動中に地面接触表面として機能するように配置されている。背面22Bは、トレッドバンド厚さの下限値を規定する表面であり、結合層44に係合し、結合するように配置されている。示されている非制限的実施形態では、トレッドバンドは、通常、一定厚さであり、上限値は、下面22Bから均一に変位している前面22Aで規定される。しかし、再生タイヤおよびこのような再生タイヤの形成方法は、非一定(すなわち、可変)厚さであるトレッドバンドを利用でき、それはトレッドバンド幅の中心線のまわりで対称であっても、非対称であってもよいことは理解されよう。各トレッドバンドは、トレッドバンド厚さ内で伸びることができるトレッド溝23を含んでもよい。溝23はそれぞれ、上部末端24Aおよび底末端24Bを有する。
図8に示す実施形態では、プレキュアトレッドバンド20は、トレッドのリブを形成する複数のセグメントを含み、セグメントは、トレッドバンド幅に沿って横方向に一定の間隔で配置されている。各セグメントは、他から独立しているが、しかし、一緒に形成でき、各隣接部分の間で横方向に伸びる部材を使って相互に結合することもでき、トレッドバンドのタイヤへの適用の前または後で、分離できる。トレッド溝23は、溝上端24Aが前面22Aに開かれるように形成され、他方、溝底部24Bは、背面22Bに沿って不連続性を形成するように背面22Bに対し開かれる。トレッドバンド20は、トレッド溝23が外側方向でベース溝33と整列されるように配置され、それにより、溝底部24Bは、対応するベース溝33に対し開かれる。
図9に示す実施形態では、プレキュアトレッドバンド20は、複数の第1の溝23および複数の第2の溝25を含む。このようなトレッドバンドは、単一であるが、独立セグメントから形成できる。第1の溝23はそれぞれ、前面22Aに開かれた上部末端24Aおよびトレッドバンド20の厚さ内で終端になる底部末端24Bを有する。第2の溝25はそれぞれ、トレッドバンドの厚さ内で終端になる上部末端26Aおよび背面22Bに開かれた底部末端26Bを有し、底部末端26Bは、それぞれ、背面22Bに沿って不連続性を形成する。トレッドバンド20は、第2の溝25がベース溝33と横方向に整列し、それにより、対応する各第2の溝25の底部末端26Bが、対応するベース溝33に開かれるように結合面41に沿って配置される。
図10の実施形態では、プレキュアトレッドバンド20は、トレッドバンド20の背面22Bの下に伸び、背面22Bに沿って不連続性を形成する溝底部28を含む。トレッド溝23のトレッド溝底部28は、背面22Bから突き出た延長部を形成し、このような延長部は、示された実施形態では、一対の背面22Bから伸びる逆側の壁29aおよび側壁の間に伸びて、背面22Bから外向きに伸びる溝底部28を形成する床またはベース29bを含むことに留意されたい。トレッド溝23は、これらの実施形態では、溝底部28中に伸びることができ、ベース溝33A内で整列される。ベース溝33Aは、いずれの既知の材料除去プロセスによっても広げることができ、結合層44および/または溝底部28を受け入れることができる。28背面22Bに伸びる溝底部を有するトレッドバンドを採用する実施形態では、溝底部28のいずれかの末端および背面22Bの間の距離は、元のトレッドから除去し、タイヤのベース層に沿って加工された結合面41を形成するための材料の量を決定するのに使用できる。例えば、古タイヤトレッドから除去する材料の量の決定で、加工された表面41および溝33の底の間の得られた距離は、溝底部28のいずれかの末端およびプレキュアトレッドバンドの背面22Bの間の距離に等しいであろう。
特定の実施形態では、変厚結合層44(44A、44Bを含んでもよい)は、トレッドバンド20の目的の位置およびベース層結合面41、41A、41Bの間のいずれのギャップまたは空隙も満たすように形成できる。ギャップまたは空隙は、トレッドおよび/またはタイヤの中心線に対し対称でも、非対称でもよい。関連図12で、トレッドバンドのベース層40、強化ユニット16、またはタイヤAの回転軸に対する目的の位置がわかる場合、相対的位置は、結合層44、44A、44Bの厚さと形を決定するのに使用できる。例えば、変厚結合層44、44A、44Bの所望の厚さt46-1、t46-2、t46-3は、再生タイヤのトレッドバンドの溝底部33、33Aおよび背面22Bの間の所望の距離(これは、ΔG1または所望の溝深さと呼ばれる)から、結合面41、41Aおよびいずれかの対応する溝33、33Aの底の間の距離(すなわち、このような溝33、33Aの深さ)を差し引くことにより決定できる。あるいは、溝底を基準として使って、強化層を使うことができ、この場合、再生タイヤ中の強化ユニット16の上端およびトレッドバンドの背面22Bの間の所望の距離は、距離ΔB1と呼ばれる。上記で示唆したように、回転軸Aおよびトレッドバンドの背面22Bの間の所望の距離が既知の場合には、タイヤの回転軸Aを、基準として使用して、結合層の所望の厚さを決定することもできる。これは、再生タイヤの所望の外側半径r0からトレッドt20の厚さを差し引くことにより計算できる。全てのこのような距離の測定は、当業者に既知のいずれの測定手段によっても実現できる。変厚結合層44、44A、44Bの厚さおよび形は、トレッドバンドおよびその背面の所望の位置に対して結合面41、41A、41Bの位置を測定することにより決定できることも理解されよう。
たとえ、添付図に示す溝33が、タイヤの地面接触面全体にわたり横方向に配置され、タイヤの回りの円周方向で連続的に見える場合であっても、本発明は、このような溝のそのような場合に限定されないことには留意されたい。実際、このような溝は、タイヤ全体を横方向に、または他の適切ないずれかの方向に入れることができる。このような溝は、「新規な」溝であっても、再生されるタイヤに形成されていて、加工結合面の形成の間に除去されなかった溝であってもよく、またはこのような溝は、タイヤ摩耗(根底にある溝の露出に繋がる可能性がある)を含む当業者には既知のいずれかの適切な方法または操作により表面に形成してもよい。
タイヤのベース部分に形成されたベース溝は、ベース溝のプレキュアトレッドバンドトレッド溝底部の整列化を可能とし、トレッド溝底部がベース溝内に埋没する適切ないずれかの方法で形成できる。図3〜6で例示された実施形態におけるように、ベース溝は、単なる溝であってもよく、その一部は、再生されるタイヤの元のトレッド溝であった。任意選択で、元の溝は、例えば、当業者に既知の研削ツールまたは他の切断プロセスを使って、さらに切断してもよい。研削ツールを使って、元の溝を深くし、および/または広くすることができ、これにより、再生タイヤの使用可能な追加のトレッド寿命を与えると思われるさらに深い、および/またはさら広い溝を提供する。通常、溝の底と強化ユニットの間に、充分な保護アンダートレッド(典型的には、例えば、1〜6mmの)が残っている限り、この溝形成プロセスは適している。
あるいは、追加の溝は、研削ツールまたは他の適切な切断ツールを使って、タイヤの元の溝に隣接したベース層中に形成できる。この新しく形成された溝は、次に、トレッドバンドのトレッド溝に整合させることができ、それにより、トレッド溝の底部を、形成されたベース溝内に埋没させることができる。任意選択で、元の溝および新規形成溝は、それぞれ、トレッドバンドのトレッド溝の底部と整列させることができる。
本発明の特定の実施形態では、ベース溝を、再生されるタイヤのアンダートレッド部分中に形成できる(例えば、研削ツールまたは他の切断ツールを使って)。溝、クラックおよび/または切れ目の深さが、または、再生されるタイヤの摩耗が全体溝形成トレッド部分を研磨除去する必要があるような程度のものである場合、それでも、バフ研磨ステップの間に、アンダートレッドを可能な限り多く残し、アンダートレッドに溝形成でき、ベース溝を与え、再生タイヤの有用な寿命に寄与できることは、好都合なことである。
他の実施形態では、ベース溝は、既に再生されているタイヤのベース部分で形成できる。このような実施形態では、ベース溝は、前回のリトレッドプロセス中のタイヤに結合されたトレッドバンド中に形成された溝であってもよい。あるいは、このようなトレッドバンドの溝形成トレッド領域は、バフ研磨除去され、トレッドバンドのアンダートレッド部分のみが残る可能性がある。そのような場合には、トレッドバンドのアンダートレッド部分は、例えば、研削ツールまたは他の切断ツールを使って、切断して、その中にベース溝を作ることができる。
本発明の特定の実施形態は、例えば、図3〜13に示すタイヤ、のようなタイヤのリトレッド方法を、さらに含む。
このような方法は、リトレッド用のタイヤを用意するステップを含み、このタイヤは関連トレッド幅およびトレッド幅全体にわたり少なくとも部分的に伸びる既存の変厚トレッド層を有するトレッド領域を持ち、既存のトレッド層はタイヤの地面接触表面を形成する前面を含む。特定の実施形態では、前面は、トレッド層の厚さ中に伸びる少なくとも1つの溝を含む。他の実施形態では、全体トレッドが、完全に摩耗していてもよく、元のトレッド層内に配置されているいずれの溝も除去できることが理解されよう。特定の実施形態では、古いトレッド層は、タイヤの中心線に対し非対称である。
このような方法は、少なくとも一部のトレッド幅に沿った既存のトレッド層から所望の量のトレッド材料を除去することにより、タイヤのベース層に沿った結合面を提供するステップをさらに含むことができ、この結合面は、トレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる1つまたは複数の所望のプロファイルを含み、結合面は、タイヤの円周方向、およびタイヤの幅全体にわたる横方向の両方に伸び、ベース層は、可変で非対称である厚さ、および結合面に開かれた少なくとも1つのベース溝を持つ。結合面は、再生されるタイヤの既存の溝形成トレッド部分であっても、再生されるタイヤの元のアンダートレッド部分であっても、および/または溝形成トレッド部分もしくは再生されるタイヤの以前のリトレッド操作の間に適用された前に結合されたトレッドバンドのアンダートレッド部分であってもよい。タイヤが以前再生されている場合は、アンダートレッド部分は、前のリトレッドプロセスの間に適用され、トレッドバンドの残りの部分に結合されたクッションゴムを含んでもよい。特定の実施形態では、結合面および/またはベース層は、トレッド幅またはタイヤ幅の中心線に対し非対称、および/またはタイヤの回転軸に対し軸非対称である。
特定の実施形態では、円周方向および横方向に伸びる結合面の一部は、既存のタイヤカーカスの摩耗トレッド表面であり、これは、さらなる実施形態で、例えば、図5Bに示すように、タイヤまわりを環状に伸びることができる。特定の結合面を提供するステップの実施形態では、このような摩耗トレッド表面は、清浄化、および/または粗面化できる。さらなる実施形態では、トレッドまたはアンダートレッド材料を、既存のトレッドの摩耗または不均質部分から、所望の直線または曲線プロファイルに沿って外側方向に所望の深さまで除去し結合面の一部を形成する。従って、特定の実施形態では、結合面を与えるステップで形成された結合面は、トレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる複数の異なるプロファイルを含み、複数のプロファイルのそれぞれは、例として、図6〜10に示されるような、直線または曲線である。換言すれば、結合面の一部は、結合面の別の部分が伸びる外側の軌跡とは異なる軌跡に沿って横方向に伸びる。特定の実施形態では、ベース層は、第1のプロファイルまで形成された結合面の関連部分を有する第1の部分、および第2のプロファイルまで形成された結合面の関連部分を有する第2の部分を含み、第2の部分は、第1の部分より薄く、また、第1の部分に関連する既存のトレッド部分よりも薄くまたは多く過剰摩耗した既存のトレッド部分に関連するということである。要約すると、前に考察のように、古タイヤトレッドは、どのような古いトレッド材料も除去することなく、または一部の古いトレッド材料を所望の深さまで除去して、リトレッド用に準備できる。古いトレッド材料の除去では、所望の軌跡に沿ってタイヤの全幅にわたりトレッドの一部のみが除去される。トレッドの残存部分は、摩耗トレッド表面として残すことができ、清浄化、および/または粗面化でき、または、トレッド材料除去させて、タイヤ幅全体にわたる1つまたは複数の追加の軌跡を形成することができる。
再生されるタイヤの元の溝形成トレッド部分が加工された結合面として使用される場合は、または、以前に結合されたトレッドバンドの溝形成トレッド部分が、加工された結合面として使われる場合は、タイヤのベース部分は、結合面の調製中に除去されなかったベーストレッド溝を含む。このような実施形態では、ベーストレッド溝は、再生されるタイヤの溝形成トレッド領域由来の残されている(バフ研磨除去されなかった)トレッド溝である。
このような実施形態では、加工された結合面を提供するステップは、タイヤの円周方向に、タイヤのベース層の溝形成トレッド部分の所定の深さの除去を含むことができ、溝形成トレッド部分は、内部に形成されたベーストレッド溝を有し、それにより、加工された結合面を提供する。元のトレッドの、または以前のリトレッドの古いトレッドバンドの溝形成トレッド部分由来の加工された結合面を提供するこれらの実施形態では、所定の深さは、ベーストレッド溝の底までの深さ未満である。実際、ベーストレッド溝は、トレッド溝底部が埋没されるベース溝である。
再生されるタイヤの元のアンダートレッド部分が加工された結合面として使用される場合、または以前のトレッドバンドのアンダートレッド部分が加工された結合面として使用される場合、加工された結合面を提供するステップは、タイヤの円周方向に、所定深さのタイヤのベース部分の溝形成トレッド部分の除去を含み、溝形成トレッド部分は、その中に形成されたベーストレッド溝を有し、所定の深さは、ベーストレッド溝の底までの深さ未満であり、また、ベーストレッド溝は加工された結合面に開かれたベース溝である。このような実施形態は、加工された結合面中にベース溝を形成するステップをさらに含む。
特定の実施形態は、特定の厚さまたは深さの増分でトレッド材料を除去することにより、タイヤのベース層に沿って結合面を提供する。ベース層からの材料の除去は、所望に応じ、充分な深さに到達するまで、継続または繰り返すことができる。特定の実施形態では、除去される材料の増分は、通常、結合面に適用される予定の結合層ストリップまたはバンドの厚さに等しい深さまたは厚さであり、例えば、図13で見られるような、1つまたは複数の(または複数の)結合層ストリップまたはバンドの積層形成により結合層の最終厚さが実現できる。
このような方法の特定の実施形態は、結合面の上端の結合層を提供するステップを含むことができ、結合層は、可変で非対称の厚さを持つ。特定の実施形態では、結合層は、トレッド幅、および/またはタイヤ幅の中心線に対し非対称であり、および/またはタイヤの回転軸に対し非軸対称である。特定の実施形態では、結合層提供ステップは、タイヤに関連する基準位置からベース層の結合面の上端までの距離を測定するステップを含む。基準位置は、タイヤまたはタイヤ関連物に沿った、またはその中のいずれの位置であってもよい。例えば、特定の実施形態では、基準位置は、少なくとも1つのベース溝の底、ベルト強化ユニットの上端、またはタイヤの回転軸である。結合層形成のさらなるステップは、基準位置と再生タイヤのトレッドバンドの背面の間の対応する所望の距離から、前の測定ステップで測定された距離を差し引くことにより、結合層の厚さを決定することを含む。以前の2つのステップは、結合面の全幅にわたって1つまたは複数の異なる位置で繰り返すことができる。結合層形成のさらなるステップは、前の3つのステップで決定された厚さを有する結合層の形成を含む。特定の実施形態では、基準位置と再生タイヤのトレッドバンドの背面の間の所望の距離は、基準位置とトレッドバンド前面の間の対応する所望の距離から、トレッドバンド厚さを差し引くことにより決定できる。
アンダートレッド中にベース溝の形成を含む特定の実施形態は、加工された結合面中にベース溝を形成するステップを含むことができる。新しい溝は、露出アンダートレッド中に形成して、トレッドバンドのトレッド底部が埋没されるベース溝を提供できる。このようなステップは、例えば、当業者に既知の研削または切断操作の使用により、実現できる。
これらの方法は、また、加工された結合面の上端に結合層を形成するステップを含むことができ、結合層は、可変で非対称厚さ、および/または上記で考察の軸非対称厚さを有する。特定の実施形態では、結合層は、トレッド材料で形成され、他方、他の実施形態では、結合層は、クッションゴム材料で形成される。特定の実施形態では、結合層の提供は、結合面に沿った結合層の一部を形成することを含み、結合層が完成するまで別の1つまたは複数の結合面の一部に沿って繰り返される。例えば、結合層を提供するステップは、1つまたは複数の結合層材料の層を結合面の各部分に沿って配置し、図13の代表的実施形態に示されるような、結合層を形成することを含むことができる。さらなる例では、結合層は、図19の例に示すように結合面の一部に沿って、または図18に例示するように全体結合面に沿って押し出すことができる。
このような方法は、また、背面、タイヤの地面接触表面を形成する前面、および少なくとも一部のトレッドバンド厚さだけ伸びる少なくとも1つのトレッド溝を含むプレキュアトレッドバンドの提供を含むことができ、背面は、少なくとも1つのトレッド溝に関連する不連続性を含む。上で考察のように、所望の設計のいずれかのプレキュアトレッドバンドが使用できる。1つまたは複数の溝を前面から内向きに伸びるように配置でき、また、一方で、1つまたは複数の溝を背面から内向きに伸びるようにも配置できる。不連続性は、図8〜12の代表的実施形態で示されるような、背面での遮断を形成する。このような方法のさらなるステップは、結合層に沿ってプレキュアトレッドバンドを配置することを含むことができ、この場合、背面は結合層のトレッドバンド結合面に係合し、少なくとも1つのトレッド溝が少なくとも1つのベース溝と横方向に配列され、結合層は、プレキュアトレッドバンドおよびベース層の結合面の間に挿入される。トレッドバンドは、タイヤ回転軸に対し軸対称の厚さを有してもよく、さらに、トレッドバンド幅の半径方向中心線に対し対称であってもよい。
さらに、このような方法は、プレキュアトレッドバンド背面の結合層への結合、および結合層のタイヤのベース層への結合を含むことができる。結合層は露出されて、トレッドの地面接触表面として使用できるので、結合層はトレッド材料を含むことができる。従って、トレッド材料の使用は、例えば、所望の耐摩耗性、耐久性、耐摩擦およびクラック特性、等のタイヤの地面接触表面として所望の特性を提供する。結合層は、通常、グリーン(未硬化)ゴム化合物である。他の実施形態では、結合は、クッションゴム層の使用を含むいずれかの当業者に既知の方法で形成できる。結合は、例えば、組み上げた再生タイヤを、加硫、等を使って硬化することにより、最終的に実現できる。
これらの方法は、いずれのタイプのタイヤにも適用でき、従って、いずれのタイプのタイヤも、本発明の実施形態を提供できる。しかし、特定の実施形態が、バスやトラック等の大型車両用タイヤには、特に有益である。さらに具体的な実施形態は、スチールタイヤ、ドライブタイヤまたはトレーラータイヤであるトラックタイヤを含んでもよい。トレーラータイヤが、このようなリトレッドプロセスに特に好適する可能性があることが意図されている。
前出の説明から、本発明の実施形態に対し、その真の趣旨を逸脱することなく種々の修正および変更をなし得ることが理解されよう。前出の説明は、例示の目的でのみ提供されており、限定する意味に解釈されるべきではない。次記の請求項の表現のみが、本発明の範囲を制限するものである。
請求項および明細書中で使われる用語の「含む(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」は、指定されていない他の要素を含むことができる解放グループを示すと見なされるものとする。用語の「a」、「an」、および単語の単数形は、同じ単語の複数形を含むと受け取られるものとし、例えば、この用語は、1つまたは複数の何か、が提供されることを意味する。用語の「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」は同義に使われる。用語の「1つ(one」」または「単一(single)」は、1つおよび唯1つの何か、が意図されていることを示すために使用されるものとする。同様に、他の特定の整数値、例えば、「2つ(two)」は、特定の数のものが意図される場合に使用される。用語の「面(face)」は、本明細書で別に指定がなければ、表面を含意する。

Claims (16)

  1. 再生タイヤであって、
    タイヤの円周方向および横方向の両方に伸びるタイヤカーカスの外表面を形成する結合面を有するタイヤカーカスであって、この結合面がベース層に沿って配置され且つトレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる1つまたは複数のプロファイルを含み、 前記結合面がタイヤの円周方向およびタイヤの幅全体にわたり横方向の両方向に伸び、前記ベース層が前記結合面およびベルト強化ユニットの間に置かれた摩耗した既存のトレッド層を含み、前記ベース層がベース層内に伸び且つ前記結合面に開かれたベース溝を含み、このベース溝は予め決められた形状の溝であり、前記ベース層が可変で非対称の厚さを有する前記タイヤカーカスと、
    このタイヤカーカスの結合面に沿って配置された結合層であって、可変で且つタイヤトレッド幅の中心線に対し非対称の厚さを有する前記結合層と、
    この結合層を介して前記タイヤカーカスに結合したプレキュアトレッドバンドであって、このプレキュアトレッドバンドは前記結合層に結合した背面、地面接触表面を形成する前面および少なくとも一部のプレキュアトレッドバンド厚さを貫通して伸びるトレッド溝を含み、前記背面が前記トレッド溝に関連する不連続性を有し、前記プレキュアトレッドバンドは前記トレッド溝がベース溝と整列し且つ前記プレキュアトレッドバンドの背面が前記結合面から可変の距離にオフセットされると共にトレッドの幅の中心線に対して非対称となるように前記タイヤカーカスに対して配置される前記プレキュアトレッドバンドと、
    有する再生タイヤ。
  2. 前記プレキュアトレッドバンドの背面が、一般的に、トレッド幅の中心線に対し対称である表面プロファイルを有し、前記ベース層の結合面が背面プロファイルから可変距離に配置される表面プロファイルを有する請求項1に記載の再生タイヤ。
  3. 前記結合面の第1の部分が第1の直線または曲線軌跡に沿って横方向に伸び、前記結合面の第2の部分が第2の直線または曲線軌跡に沿って横方向に伸び、第1の軌跡が第2の軌跡とは異なり、それぞれ、第1および第2の結合面の一部がタイヤの周方向に伸びる請求項1に記載の再生タイヤ。
  4. 前記ベース溝が既存のタイヤカーカスのトレッドの溝である請求項1に記載の再生タイヤ。
  5. 前記結合層がタイヤの全体にわたり間隔をおいて横方向に複数の結合層部分を含み、前記プレキュアトレッドバンドがタイヤの全体にわたり間隔をおいてに横方向に複数のプレキュアトレッドバンド部分を含み、複数の部分がトレッド溝により分離され、複数のプレキュアトレッドバンド部分のそれぞれが複数の結合層部分の内の1つの上端に置かれ、複数の結合層部分の内の1つが、複数の結合層部分の内の別の結合層部分の厚さよりも大きい厚さである請求項1に記載の再生タイヤ。
  6. 前記プレキュアトレッドバンドが、プレキュアトレッドバンド幅中心線に対し横方向に対称である全体厚さを有する請求項1に記載の再生タイヤ。
  7. タイヤのリトレッド方法であって、
    リトレッド用のタイヤを準備する工程であって、トレッド幅を有するトレッド領域及びトレッド幅の全域で少なくとも部分的に伸びる摩耗した既存の変厚トレッド層を有し、この既存のトレッド層がタイヤの地面接触表面を形成する前面を含む、前記タイヤを準備する工程と、
    タイヤベース層に沿った結合面を準備する工程であって、この結合面がトレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる1つまたは複数のプロファイルを含み、前記結合面がタイヤの円周方向および横方向の両方向に伸び、前記ベース層が摩耗した既存のトレッド層を含み且つ可変で非対称の厚さ及び前記ベース層内に伸びると共に前記結合面に開かれたベース溝を有し、このベース溝が予め決められた形状の溝である、前記結合面を準備する工程と、
    可変でトレッドの幅の中心線に対して非対称の厚さを有する結合層を前記結合面上端へ設ける工程と、
    背面、タイヤの地面接触表面を形成する前面、およびプレキュアトレッドバンドの厚さを貫通して伸びるトレッド溝を含み、前記背面が前記トレッド溝に関連する不連続性を有する、プレキュアトレッドバンドを準備する工程と、
    前記結合層に沿って前記プレキュアトレッドバンドを配置する工程であって、前記背面が前記結合層のプレキュアトレッドバンド結合面に係合し、前記トレッド溝が前記ベース溝と横方向に整列され、前記結合層が前記プレキュアトレッドバンドの背面が前記結合面から可変の距離にオフセットされると共にトレッドの幅の中心線に対して非対称となるように前記プレキュアトレッドバンドと前記ベース層の結合面の間に挿入される、前記プレキュアトレッドバンドを配置する工程と、
    有するタイヤのリトレッド方法。
  8. 前記結合層を設ける工程が、前記ベース溝に対し、既存のトレッド層から少なくとも一部のトレッド幅に沿って所望のベース溝深さまでの所望の量のトレッド材料の除去を含む請求項7に記載の方法。
  9. 前記結合面を準備する工程が、所望の量のトレッド材料の除去が、ベース溝の結合面中、およびベース層内への形成を含む請求項7に記載の方法。
  10. 前記結合層を設ける工程が、
    タイヤに関連する基準位置か前記ベース層の結合面の上端までの距離を測定する工程と、
    再生タイヤの前記基準位置とプレキュアトレッドバンドの背面の間の対応する所望の距離から、前の測定ステップで測定された距離を差し引くことにより形成されるべき前記結合層の厚さを決定する工程と、
    前記結合面の幅全域での1つまたは複数の異なる位置の各々で形成される前記結合層の厚さを決定するために異なる基準位置を使用して、前記結合面の幅全域での前記1つまたは複数の異なる位置での前段の2つの前記工程の繰り返す工程と、
    前の3つの工程で決定された厚みを有する前記結合層の形成する工程と、
    を含む請求項7に記載の方法。
  11. 前記結合層の厚さを決定する各工程に使用される再生タイヤの前記基準位置とプレキュアトレッドバンドの背面間の所望の距離が、前記基準位置とプレキュアトレッドバンドの前面の間の対応する所望の距離から、プレキュアトレッドバンド厚さを差し引くことにより決定される請求項10に記載の方法。
  12. 前記基準位置が、ベース溝の底、強化ユニットの上端、またはタイヤの回転軸の内の少なくとも1つである請求項10に記載の方法。
  13. 前記結合面を準備する工程により形成された結合面が、トレッド幅の一部に沿って横方向に伸びる複数の異なるプロファイルを含み、複数のプロファイルのそれぞれが、直線または曲線である請求項7に記載の方法。
  14. 前記ベース層が、第1のプロファイルまで形成された結合面の関連部分を有する第1の部分および第2のプロファイルまで形成された結合面の関連部分を有する第2の部分を含み、第2の部分が、第1の部分より薄請求項7に記載の方法。
  15. 前記結合層を設ける工程が一部の結合表面に沿った一部の結合層を形成する工程と、前記結合層が完成するまで別の1つまたは複数の部分の結合面に沿って繰り返す工程を含み、前記結合層を設ける工程が、更に、前記結合面の各部分に沿って1つまたは複数の結合層材料の層を配置し、前記結合層を形成する工程を含む請求項7に記載の方法。
  16. 前記結合層を設ける工程が、一部の結合面に沿った一部の結合層を形成する工程と、前記結合層が完成するまで別の1つまたは複数の部分の結合面に沿って繰り返す工程を含み、一部の結合層の形成が、型を備えた押し出し機を使った結合層の結合面への押し出しにより行われ、この型が少なくとも一部の型の結合層材料出口を越えて伸びる1つまたは複数の長手方向部材を含み、1つまたは複数の長手方向部材のそれぞれが、結合層が押し出されるにつれ、タイヤの1つのベース溝の内に配置され、長手方向部材が対応するベース溝内で縦方向に伸びる請求項7に記載の方法。
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