JPH0880582A - タイヤのグルービング方法及び装置 - Google Patents

タイヤのグルービング方法及び装置

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JPH0880582A
JPH0880582A JP6218886A JP21888694A JPH0880582A JP H0880582 A JPH0880582 A JP H0880582A JP 6218886 A JP6218886 A JP 6218886A JP 21888694 A JP21888694 A JP 21888694A JP H0880582 A JPH0880582 A JP H0880582A
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JP
Japan
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tire
outer peripheral
peripheral surface
cutter
rotation
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JP6218886A
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English (en)
Inventor
Noboru Iwata
昇 岩田
Yoshihiro Fukamachi
嘉博 深町
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度のよいパターン溝を得ることが出来るタ
イヤのグルービング方法及び装置を提供する。 【構成】 支持軸1,2に回転自在に支持されたタイヤ
Tの外周面にカッタ23によりパターン溝を形成するタ
イヤのグルービング方法において、タイヤTの外周面に
駆動ローラ10を押し当てて駆動ローラ10を回転させ
ることによりタイヤTを回動する工程と、前記回動の変
位量を支持軸1,2の回転角度を検出することにより算
出する工程と、この算出結果に基づきカッタ23のタイ
ヤTに対する移動量を制御する工程とを具備したことを
特徴とするタイヤのグルービング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤのグルービング方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試作用や少量生産のタイヤは、加硫済の
パターン模様のないプレーンタイヤの外周面にトレッド
パターン溝をグルービングすることによりタイヤに仕上
げたり、あるいは既にパターン模様のある加硫済のタイ
ヤに追加溝をグルービングしたりしている。この際、グ
ルービングしようとするタイヤにトレッドパターン溝を
彫る方法及び装置がタイヤのグルービング方法及び装置
で、従来技術として、例えば特公平4−11103号公
報や特公平5−44915号公報等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら前記の従来技術
はいずれもタイヤの回転を支持する支持軸を駆動してタ
イヤを回動させながら、カッタが上下,左右,前後及び
回動自在に移動できるカッタ装置をタイヤ外周面に押し
付けて、グルービングするようになっている。また、グ
ルービング溝の出来上がり精度に影響するタイヤ外周面
の変位量の測定は、前記支持軸で検出する回転量又は回
転角度検出器で行っている。タイヤ外周面にパターン溝
をグルービングする際、前記カッタ装置には非常に大き
な負荷がかかる。例えば建設車両用等の大型タイヤでは
カッタも大きなものを使用しており、カッタには略30
0Kgfの負荷がかかる。このため、カッタ刃先が当接
しているタイヤ外周部には周方向のタイヤ回動方向と逆
の方向に大きな力が作用し、タイヤを回動させている支
持軸を支点としてタイヤ外周部には捩じれ歪を生じる。
そして、カッタに負荷がかかってない時と比較してタイ
ヤ外周面にずれが生じるため、グルービングしたパター
ン溝が周方向にずれてパターン溝の精度が悪くなる。ま
た従来技術では、タイヤ外周面の変位量を前述のように
前記支持軸で測定しているので、前記タイヤ外周面のず
れを検出することが出来ず、精度の良いパターン溝を得
ることが出来難い。
【0004】そこで本発明の目的は、これらの課題を解
決して、周方向にずれのない、精度の良いパターン溝を
得ることが出来るタイヤのグルービング方法及びその装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、支持軸に回転自在に支
持されたタイヤの外周面にカッタによりパターン溝を形
成するタイヤのグルービング方法において、タイヤの外
周面に駆動ローラを押し当てて駆動ローラを回転させる
ことによりタイヤを回動する工程と、前記回動の変位量
を支持軸の回転角度を検出することにより算出する工程
と、この算出結果に基づきカッタのタイヤに対する移動
量を制御する工程とを具備したタイヤのグルービング方
法とした。また、請求項2に記載の発明のごとく、前記
変位量を、前記タイヤの外周面または外周面に近いタイ
ヤ表面に等ピッチのマークを付し前記カッタの近くでこ
のマークを検出することにより算出されることを特徴と
する請求項1に記載のタイヤのグルービング方法とすれ
ば、なお一層有効となる。
【0006】さらに、請求項3に記載の発明は、タイヤ
の回転を支持する支持軸を有したタイヤ支持手段と、タ
イヤの外周面に駆動ローラを押し当ててタイヤを前記支
持軸の回りに回動させるための表面駆動手段と、前記支
持軸の回転角度を検出してなる回転角度検出手段と、カ
ッタが上下,左右,前後及び回動自在に移動できるカッ
タ装置と、前記回転角度検出手段で検出し算出したタイ
ヤ外周面の変位量を基準にしてカッタのタイヤに対する
移動量を制御する制御手段とからなるタイヤの外周面に
パターン溝を形成するようにしたタイヤのグルービング
装置とした。また、請求項4に記載の発明のごとく、前
記回転角度検出手段を、前記タイヤ外周面または外周面
に近いタイヤ表面に等ピッチに施されたマークと、この
マークを検出する前記カッタの近くに設けている非接触
式センサとを具備するマーク検出手段としたことを特徴
とする請求項3に記載のタイヤのグルービング装置とす
れば、なお一層有効となる。
【0007】
【作用】請求項1及び請求項3に記載の本発明は、タイ
ヤ外周面に駆動ローラを押し当ててタイヤを支持軸の回
りに回動させるようにし、タイヤ支持軸には駆動力を与
えるようにしていない。このため、タイヤの外周面にパ
ターン溝を形成する際、タイヤの外周面にカッタを押し
付けてもタイヤの支持軸を支点としてタイヤの外周部に
捩じれ歪を生じるようなことがない。そして、カッタに
負荷がかかってない時と比較してもタイヤ外周面にずれ
が生じることはほとんどない。また、前記支持軸の回転
角度を回転角度検出手段で検出し、さらに、この検出し
た支持軸の回転角度からタイヤ外周面の回動の変位量を
算出し、この回動の変位量を基準にしてタイヤの外周面
にパターン溝を形成するようにしている。しかし、前記
支持軸には駆動力を与えていないので、支持軸はタイヤ
と一体的に自由回転し、支持軸を支点としてタイヤ外周
部に捩じれ歪を生じることはない。そこで、この支持軸
で検出した回転角度からタイヤ外周面の回動の変位量を
算出しても、実際のタイヤ外周面の回動の変位量とほと
んど差がないようになる。
【0008】また、請求項2及び請求項4に記載の本発
明は、タイヤ外周面に駆動ローラを押し当ててタイヤを
支持軸の回りに回動させるようにし、タイヤ支持軸には
駆動力を与えるようにしていない。そこで、この点は請
求項1及び請求項3に記載の発明と同一である。しか
し、本発明は支持軸の回転角度を検出せず、タイヤ外周
面または外周面に近いタイヤ表面に等ピッチのマークを
付し、このマークをカッタ刃先が当接しているタイヤ外
周部の近くに設けている非接触式センサで検出し検出し
たマークの数により、タイヤ外周面の回動の変化量を算
出するようにしている。このため、タイヤ外周面に駆動
ローラを押し当ててタイヤに回動力を付与している部分
とカッタ刃先が当接している部分との間のタイヤ外周部
の周方向にかかる力によりタイヤ外周部に生じるわずか
の歪の影響をも排除することが出来るようになる。
【0009】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例を説
明する。 [実施例1]図1は実施例1の全体を示す側面図で、図
2は図1のX−X矢視図である。図2において、符号1
及び2はタイヤ支持軸で、これら支持軸1,2の一端側
にはそれぞれリム3,4が脱着自在に固着されている。
支持軸1,2は図示していないシリンダ又はねじ機構を
併用したモータ等により左右に移動できるようになって
おり、支持軸1,2が中央側に移動しリム3,4をタイ
ヤTのビード部に左右から押し当て、タイヤTの内部に
空気を充填しタイヤTを強固に挟持し一体的に保持する
ようにしている。支持軸1,2は共通基台25に固定さ
れた門型のフレーム7に設けられている軸受5,6によ
りそれぞれ回転自在に支持されている。従って、支持軸
1,2は左右に移動できると共に、回転自在にもなって
いる。そして、支持軸1,2、リム3,4、軸受5,
6、フレーム7は全体としてタイヤ支持手段8を構成し
ている。なお、タイヤ支持手段8は、タイヤ支持軸とし
て1本の長い支持軸でタイヤを支持し、タイヤTの内部
に空気を充填しないタイプのタイヤ支持手段とすること
もできる。
【0010】符号10はその表面にローレット加工又は
ゴム焼付け等が施されている駆動ローラで、左右一対か
らなるフレーム10bに設けた軸受10cに回転自在に
支持されている。この駆動ローラ10はモータ11の出
力軸に設けているスプロケット11aと中間軸12に設
けている二連のスプロケット12aの一方のスプロケッ
トとに架渡されたチェーン13、及び前記二連のスプロ
ケット12aの他方のスプロケットと駆動ローラ10の
端部に設けているスプロケット10aとに架渡されたチ
ェーン14を介して、モータ11により駆動されるよう
になっている。そして、駆動ローラ10はシリンダ15
のピストンロッドが突出した時に、中間軸12を支点と
して、タイヤTの外周面(トレッド部)に押し当てら
れ、駆動ローラ10を回転させることによりタイヤTを
支持軸1,2の回りにグルービング時は矢印の方向に回
動させることが出来るようになっている。そして、駆動
ローラ10、フレーム10b、軸受10c、モータ1
1、中間軸12、チェーン13,14は全体として表面
駆動手段16を構成している。なお、駆動ローラ10は
出来るだけカッタ23の近くに設ける方がよい。
【0011】符号17はタイヤ支持軸2の回転角度を検
出するための回転角度検出手段で、後述のスプロケット
18,20、チェーン21、ロータリーエンコーダ19
から構成されている。ロータリーエンコーダ19が、支
持軸2の他端部に設けているスプロケット18とロータ
リーエンコーダ19の入力軸に設けているスプロケット
20とに架渡されているチェーン21を介して、支持軸
2の回転量をパルス数で検出するようになっている。そ
して、前記ロータリーエンコーダ19は検出したパルス
数を制御手段50へ入力し、制御手段50はこの入力さ
れたパルス数を支持軸2の回転角に演算し、さらにタイ
ヤTの外周面の回動の変位量として算出するようになっ
ている。
【0012】共通基台25の上面にはお互いに平行な一
対のガイドレール26が敷設されており、このガイドレ
ール26に摺動自在に嵌合されたLMガイド27を介し
て移動台28が設けられている。符号37は共通基台2
5に固定されたサーボモータであり、このサーボモータ
37にはガイドレール26と平行なねじ軸38が連結さ
れ、このねじ軸38は前記移動台28にねじ込まれてい
る。これによりモータ37が作動すると、移動台28は
ガイドレール26に案内されながら前後方向に移動し、
タイヤTに接近離隔する。この移動台28の上には旋回
軸29を介してL字形をした旋回フレーム30の一端部
が固定されている。前記旋回フレーム30の折れ曲がり
部にはサーボモータ43が固定され、このモータ43の
回転軸の先端部にはスプロケット31が固定されてい
る。前記移動台28に固定されたスプロケット32とス
プロケット31との間にはチェーン33が架渡され、こ
れによりモータ43が作動すると旋回軸29は旋回フレ
ーム30とともに旋回軸29の軸線を中心として旋回す
る。
【0013】旋回フレーム30の他端側にはお互いに平
行な一対のガイドレール34がタイヤTの支持軸1,2
と平行に設けられ、このガイドレール34に摺動自在に
嵌合されたLMガイド35を介して垂直プレート36が
設けられている。そして、この垂直プレート36はサー
ボモータ39により図示していないねじ軸及びこのねじ
軸に螺合しているねじ軸受を介して、前記ガイドレール
34に沿ってタイヤTの支持軸1,2と平行な軸方向に
移動出来るようになっている。
【0014】前記垂直プレート36のタイヤTに対向す
る前面には、上下方向に延びるお互いに平行な一対のガ
イドレール40が固定されている。符号41は垂直プレ
ート36の上端に固定されたサーボモータであり、この
モータ41の出力軸にはガイドレール40に平行なねじ
軸42が連結されている。符号43はカッタ取付台であ
り、このカッタ取付台43には前記ねじ軸42がねじ込
まれており、この結果、モータ41が作動すると前記取
付台43はガイドレール40に案内されながら上下に移
動する。この取付台43のタイヤTと対向する前面側に
はカッタ取付部44が設けられている。カッタ23はU
字状に湾曲していて、開き側をカッタ取付部44に交換
自在に固定されて閉じ側を前方に突出している。そし
て、カッタ取付部44にはカッタ23に電流を流して加
熱するカッタ加熱装置(図示していない)が設けられて
いる。以上説明したように、カッタ23は上下,左右
(軸方向),前後、及び旋回軸29の回りに回動自在に
移動できるようになっており、全体としてカッタ装置2
2を構成している。
【0015】次に、実施例1の手順について説明する。
まず、グルービングしようとするタイヤTをタイヤ支持
軸1,2のリム3,4間に挟持させ装着する。次に、ど
のようなパターンにグルービングするか、所定のパター
ン毎に設定されている基準プログラムを制御手段50に
ローディングする。そして起動釦により基準プログラム
をスタートさせる。そうすると、制御手段50からモー
タ43及び39に信号が送られ、モータ43及び39が
作動される。これにより、旋回フレーム30が旋回軸2
9を中心として旋回するとともに、グルービングする
側、即ち、タイヤTの赤道面の一方側あるいは他方側、
に垂直フレーム36に固定されているカッタ23は移動
し原点位置にくる。次に、制御手段50からの信号によ
りモータ37が作動し、ねじ軸38を回転させ、旋回フ
レーム30、カッタ取付部44等と一体的に前進させタ
イヤTに接近させる。次に、表面駆動手段16の駆動ロ
ーラ10をタイヤTの外周面に押し当てた後、制御手段
50からの信号によりモータ11が作動し、タイヤTの
回転が始まる。そうすると、回転角度検出手段17から
の信号が制御手段50に送られ、制御手段50はその信
号によりタイヤTの外周面の回動の変位量を算出する。
そして、制御手段50は常にタイヤTの外周面の回動の
変位量を正確に把握しながら、この回動の変位量を基準
にして前記基準プログラムの指示通りにタイヤTの回転
量やカッタ23の移動量を制御するようにしている。
【0016】すなわち、基準プログラムに記入してあ
る、グルービングの深さ方向のカッタ23の移動量を制
御するモータ37の回転量、グルービングの左右方向の
カッタ23の移動量を制御するモータ39の回転量、グ
ルービングの周方向のカッタ23の移動量を制御するモ
ータ41,11の回転量、カッタ23の角度を制御する
モータ43の回転量の指示に従ってパターン溝がグルー
ビングされる。そうすると、この実施例により制御手段
50が把握した回動の変位量と、実際にグルービング中
のタイヤTの外周面の回動の変位量とはほとんど差がな
いので、正確な精度の良いパターン溝を形成することが
出来るようになる。
【0017】または、基準プログラムを使用しない方法
として、タイヤTの外周面にグルービングしたいパター
ン溝の輪郭を直接描いて、この輪郭を目視しながらモー
タ37,39,41,43を操作してカッタ23を輪郭
通りに移動させてグルービングし、パターン溝を形成す
ることも出来る。
【0018】[実施例2]次に、請求項2及び請求項4
に記載の発明に係る実施例2を、図3を参照しながら実
施例1と重複しない部分について説明する。図3におい
て、タイヤ支持手段8、表面駆動手段16、カッタ装置
22は実施例1において図1,2で説明した構成と同じ
なので、重複を避けるために同じ部分については説明を
省略する。符号MはタイヤTの外周面(トレッド部)に
近いショルダー面に、全周にわたって等ピッチ(例えば
本実施例の場合は1mmピッチ)に銀ペン等で記入した
短い線状のマークで、このマークMを非接触式のセンサ
61で検出するようにしている。なお、この実施例2で
はマークMをタイヤTの外周面に近いショルダー面に記
入した場合を示しているが、このマークMをタイヤTの
外周面に記入するようにしてもよい(リブタイプのパタ
ーン溝の場合はタイヤTの外周面にパターン溝と干渉せ
ずにマークMを記入することが可能である。)。符号6
2は移動台28の先端に連結された支持フレームであ
り、この支持フレーム62の先端には前記非接触式のセ
ンサ61が取り付けられている。この非接触式のセンサ
61は上下方向にはカッタ23及び支持軸1,2とほぼ
同じ高さに取り付けられている。そして、非接触式のセ
ンサ61と支持フレーム62とで全体としてマーク検出
手段60を構成している。なお、支持フレーム62の高
さ及びタイヤ軸方向への位置は図示していないが調節出
来るようになっており、マークMをタイヤTの外周面に
記入した場合もセンサ61で検出出来るようになってい
る。前記非接触式のセンサ61は検出したマークMの検
出信号を制御手段50へ入力し、制御手段50はこの入
力された検出信号の数をカウントし、タイヤTの外周面
の回動の変位量として算出するようになっている。
【0019】なお、本実施例のように、カッタ23の刃
先が当接する近くに設けている非接触式のセンサ61
で、タイヤTの外周面に近いショルダー面又はタイヤT
の外周面に記入したマークMを検出し、タイヤ外周面の
回動の変位量を算出する場合は、タイヤTに回動力を付
与する方法及び装置としてタイヤ支持軸1または支持軸
2を駆動するようにしてもよい。
【0020】次に、実施例2の作用について説明する。
実施例1と実施例2との違いは、タイヤ外周面の変位量
を算出する方法及び装置が異なることにある。そこで実
施例1の作用で説明した内容と重複しない部分について
説明する。センサ61は、カッタ23の高さとほぼ同じ
で、グルービング時にカッタ23の刃先が当接するタイ
ヤTの外周面に近いショルダー部に対向して設けてあ
り、マークMを検出し、検出信号を制御手段50に入力
する。そして、このセンサ61からの検出信号が制御手
段50に入力されると、制御手段50は検出信号の数を
カウントし、タイヤTの外周部の回動の変位量を正確に
把握しながら、この回動の変位量を基準にしてタイヤT
の回転量やカッタ23の移動量を制御するようにしてい
る。このため、カッタ23でグルービングをしている時
に生じるタイヤ外周部の歪の影響をほとんど排除できる
ようになり、正確な精度の良いパターン溝を形成するこ
とが出来るようになる。
【0021】次に、実施例1及び実施例2の効果とし
て、パターン溝の精度を周方向へのパターン溝のずれ量
について指数で比較すると、従来の支持軸を駆動してタ
イヤを回動させ支持軸でタイヤの回転角度を検出する場
合を100として、表1のごとく大きな効果を得ること
ができた。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】以上、説明したごとく、この発明によれ
ば精度の良いパターン溝をグルービングすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体を示す側面図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】実施例2の全体を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2:支持軸 3,4:リム 5,6:
軸受 7:フレーム 8:タイヤ支持手段 10:駆動
ロ−ラ 10a,11a,12a:スプロケット 10b:
フレーム 10c:軸受 11,37,39,41,43:
モータ 12:中間軸 13,14,21,33:チ
ェーン 15:シリンダ 16:表面駆動手段 17:回転角度検出手段 18,20:スプロ
ケット 19:ロータリーエンコーダ 22:カッタ
装置 23:カッタ 25:共通基台 26,34,40:ガイド
レール 27,35:LMガイド 28:移動
台 29:旋回軸 30:旋回フ
レーム 31,32:スプロケット 36:垂直
プレート 38,42:ねじ軸 44:カッ
タ取付部 50:制御手段 60:マーク
検出手段 61:センサ 62:支持フ
レーム T:タイヤ M:マーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸に回転自在に支持されたタイヤの
    外周面にカッタによりパターン溝を形成するタイヤのグ
    ルービング方法において、 タイヤの外周面に駆動ローラを押し当てて駆動ローラを
    回転させることによりタイヤを回動する工程と、 前記回動の変位量を支持軸の回転角度を検出することに
    より算出する工程と、 この算出結果に基づきカッタのタイヤに対する移動量を
    制御する工程とを具備したことを特徴とするタイヤのグ
    ルービング方法。
  2. 【請求項2】 前記変位量を、前記タイヤの外周面また
    は外周面に近いタイヤ表面に等ピッチのマークを付しこ
    のマークを前記カッタの近くで検出することにより算出
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のタイ
    ヤのグルービング方法。
  3. 【請求項3】 タイヤの回転を支持する支持軸を有した
    タイヤ支持手段と、 タイヤの外周面に駆動ローラを押し当ててタイヤを前記
    支持軸の回りに回動させるための表面駆動手段と、 前記支持軸の回転角度を検出してなる回転角度検出手段
    と、 カッタが上下,左右,前後及び回動自在に移動できるカ
    ッタ装置と、 前記回転角度検出手段で検出し算出したタイヤ外周面の
    変位量を基準にしてカッタのタイヤに対する移動量を制
    御する制御手段とからなるタイヤの外周面にパターン溝
    を形成するようにしたタイヤのグルービング装置。
  4. 【請求項4】 前記回転角度検出手段を、前記タイヤ外
    周面または外周面に近いタイヤ表面に等ピッチに施され
    たマークと、このマークを検出する前記カッタの近くに
    設けている非接触式センサとを具備するマーク検出手段
    としたことを特徴とする請求項3に記載のタイヤのグル
    ービング装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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