JP2000272026A - トレッドゴムの貼付け方法及び貼付け装置 - Google Patents

トレッドゴムの貼付け方法及び貼付け装置

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JP2000272026A
JP2000272026A JP11082243A JP8224399A JP2000272026A JP 2000272026 A JP2000272026 A JP 2000272026A JP 11082243 A JP11082243 A JP 11082243A JP 8224399 A JP8224399 A JP 8224399A JP 2000272026 A JP2000272026 A JP 2000272026A
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tread rubber
rear end
holding
forming drum
drum
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JP11082243A
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Norio Taniguchi
法夫 谷口
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレッドゴムの測長を行うことなく前後端を
正確に接合でき、測長に伴う精度低下、工程時間の延
長、データ処理の複雑化、並びに設備コストの増大を抑
制しうる。 【解決手段】 トレッドゴムGを長さ方向に移動可能に
保持しかつ後端Erを後端把持具10により把持するト
レッドゴム保持工程3と、前記トレッドゴムGの前端E
fを成形ドラム4に圧着する圧着工程と、成形ドラム4
上での前端Efに後端Erが位置合わせされて貼付けう
る調整速度でトレッドゴムGを長さ方向Fに移動させて
トレッドゴムGを成形ドラム4に貼付ける貼付け工程と
を含む。前記トレッドゴム保持工程において、前端Ef
及び後端Erの各断面形状と実質的に同形状の凹部1
6、30内に前記前端Ef及び後端Erを押し込んで保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドゴムを成
形ドラムの周囲に貼付ける貼付け方法及び貼付け装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】トレッドゴムの成形ドラムへの貼付け方
法としては、例えば特開平4−214334号公報に記
載されているようなものが知られている。この方法は、
まずトレッドゴムの前端び後端の各位置をカメラ等の撮
像器で検知し、これによって得たデータを演算処理して
トレッドゴムの実長値を算出する。そして、この実長値
に基づいて後端把持手段の移動速度を変化させ、前後端
の正確な接合状態を確保しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のでは、前記実長値の算出に際して、トレッドゴムの前
後端における切断面の状況、すなわち先端頂部での薄皮
残りや変形、あるいは極端な凹凸断面を持つ品種等の影
響を受けやすく、条件が悪い場合には必要な測長精度が
得られないという問題がある。またこの測長のために、
工程時間が長くなるほか、データ処理の複雑化を招き、
又撮像器、画像処理装置、演算処理装置などの設備コス
トも増大する。
【0004】そこで、本発明は、トレッドゴムの前後端
を、これに合った断面形状の凹部内に押し込んで保持す
ることを基本として、この前後端の各位置を正確に掌握
することが可能となり、トレッドゴムの測長を行うこと
なく前後端を正確に接合でき、前記測長に伴う精度低
下、工程時間の延長、データ処理の複雑化、並びに設備
コストの増大を抑制しうるトレッドゴムの貼付け方法及
び貼付け装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の請求項1におけるトレッドゴムの貼付け方法
の発明は、トレッドゴムを直線状態で長さ方向に移動可
能に保持しかつ後端を後端把持具により把持するトレッ
ドゴム保持工程と、前記トレッドゴムの前端を成形ドラ
ムに圧着する圧着工程と、成形ドラムを回転させるとと
もにこの成形ドラムでのトレッドゴムの前記前端に該ト
レッドゴムの後端が位置合わせされて貼付けうる調整速
度でかつ後端を前記後端把持具により把持した状態でト
レッドゴムを長さ方向に移動させ、該トレッドゴムを前
記成形ドラムの外周面に貼付ける貼付け工程とを含むと
ともに、前記トレッドゴム保持工程において、トレッド
ゴムの前端及び後端の各断面形状と実質的に同形状の凹
部内に前記前端及び後端を押し込んで保持することを特
徴としている。
【0006】また請求項2におけるトレッドゴムの貼付
け方法の発明では、前記調整速度は、トレッドゴムの品
種に応じて、成形ドラムを駆動するドラムモータと、ト
レッドゴムを移動する移動モータとを制御する2軸補間
位置決め制御運転により求まり、これにより成形ドラム
上でトレッドゴムの前端と後端とが位置合わせされるこ
とを特徴としている。
【0007】また請求項3におけるトレッドゴムの貼付
け装置の発明は、トレッドゴムを直線状態で長さ方向に
移動可能に保持する移送手段にトレッドゴムの後端を把
持する後端把持具を設けたトレッドゴム保持装置、前記
トレッドゴムの前端を成形ドラムに圧着する圧着手段、
及び成形ドラムを回転させるとともにこの成形ドラムで
のトレッドゴムの前記前端に該トレッドゴムの後端が位
置合わせされて貼付けうる調整速度でかつ後端を前記後
端把持具により把持した状態でトレッドゴムを長さ方向
に移動させ、該トレッドゴムを前記成形ドラムの外周面
に貼付ける貼付け用の調整制御手段を含むとともに、前
記トレッドゴム保持装置は、トレッドゴムの前端及び後
端の各断面形状と実質的に同形状の凹部内に前記前端及
び後端を押し込んで保持する保持手段を具えることを特
徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、トレッドゴムの貼付け
装置1を示す側面であり、貼付け装置1は、トレッドゴ
ムGを直線状態で長さ方向Fに移動可能に保持する移送
手段2を有するトレッドゴム保持装置3と、前記トレッ
ドゴムGの前端Efを成形ドラム4に圧着する圧着手段
5と、成形ドラム4上でのトレッドゴムGの前端Efに
後端Erが位置合わせされて貼付けうる調整速度でトレ
ッドゴムGを長さ方向Fに移動させる調整制御手段6と
を具えている。
【0009】前記トレッドゴム保持装置3は、本例で
は、前記長さ方向Fに向かって前後にのびる案内レール
7Aを有するフレーム7を具え、このフレーム7には、
例えばフリーベアリングを敷き詰めた搬送テーブルであ
る移送手段2を水平に取付けている。この移送手段2の
移送面2Sには、載置するトレッドゴムGの両側縁を案
内することによりトレッドゴムGを成形ドラム4に対し
てセンター合わせするセンタリングガイド9を突出して
いる。
【0010】又前記移送手段2には、トレッドゴムGの
後端Erを把持する後端把持具10、及び本例では前端
Efを把持する前端把持具11を設けている。
【0011】前記後端把持具10は、図2、3に示すよ
うに、フレーム7の前記案内レール7Aに案内されて保
持される移動台12に、前記後端Erの一側縁側および
他側縁側を夫々把持する後端把持具10L、10Rを、
本例では、巾調整手段13を介して取付けている。
【0012】なお前記移動台12には、例えばその上面
の膨出部12Aに、フレーム7に枢着されて案内レール
7Aと平行にのびるネジ軸15が螺合する。このネジ軸
15の一端は、前記フレーム7にフランジ止めされる移
動モータM1に接続され、従って、前記移動台12は、
移動モータM1の回転に応じた速度で長さ方向Fに自在
に移動しうる。
【0013】また後端把持具10L、10Rは、夫々、
前記移動台12の下面に形成されるレール部12Bに案
内されて前記長さ方向Fと直交する向き(巾方向W)に
移動しうる支持台19を具えるとともに、各支持台19
に、前記トレッドゴムGの後端Erを正確な位置で保持
する保持手段20を設けている。なお、図4に示すよう
に、前記前端Efと後端Erは、互いに接合するための
突き合わせ用の斜め切り斜面Sを具え、この斜め切り斜
面Sは、前端Efでは、その頂部Pから通常25゜程度
の角度αで上傾斜し、後端Erでは頂部Pから前記角度
αで下傾斜する。
【0014】ここで、前記保持手段20は、図5(A)
に示すように、前記後端Erの断面形状と実質的に同形
状の凹部16を有する下爪17を具えている。この凹部
16は、トレッドゴムGの後端側の上面を受ける上面部
16Bと、斜め切り斜面Sを受ける斜面部16Cとによ
って囲む前開放をなし、本例では、トレッドゴムGの下
面を案内して前記後端Erを凹部16内に導く案内面部
16Aをさらに具えている。従って、予め定寸切りされ
かつ移送手段2に載置されたトレッドゴムGの後端Er
は、前記凹部16内に押し込まれることにより、上面部
16B及び斜面部16Cと面一に当接し、この上面部1
6Bと斜面部16Cとの間で正確に挟まれて精度良く位
置出しされて保持される。
【0015】なお本例では、前記凹部16には、前記上
面部16Bと斜面部16Cとの交差位置に、前記頂部P
での薄皮残りなどを逃がす凹み部16Dを設けている。
【0016】また前記後端把持具10L、10Rは、前
記下爪17と上爪21とにより構成される。前記上爪2
1は、前記支持台19に固定される例えばシリンダ22
である昇降具のロッド下端に取付くことによって昇降自
在に保持され、前記案内面部16Aとの間でトレッドゴ
ムGの後端Erを挟み込んで把持できる。この上爪21
は、本例では、垂直な矩形板状の複数の押え板21Aを
前記巾方向Wに重ね合わせた積層体を具え、各押え板2
1Aは、トレッドゴムG上面の輪郭形状に追従して小距
離を上下に位置ズレ可能にケース21Bに保持される。
なおケース21Bには、例えば軟質ウレタンや硬質スポ
ンジ等からなるブロック状の弾性体が内蔵され、その弾
性力によって各押え板21Aを下方に付勢する。
【0017】また前記巾調整手段13は、前記移動台1
2の側壁間で枢着される巾方向Wのネジ軸23を具え、
このネジ軸23は、一方の支持台19に螺合する左ネジ
部23Lと他方の支持台19に螺合する右ネジ部23R
とを形成している。従って、前記移動台12に取付く巾
調整モータM2により駆動されることによって、各支持
台19すなわち後端把持具10L、10Rの位置を、ト
レッドゴムGの巾に合わせるべくセンタ基準で調整しう
る。
【0018】次に前記前端把持具11は、本例では、図
6、7に示すように、前記後端把持具10と略同構成で
あり、フレーム7の前記案内レール7Aに案内されて保
持される移動台25に、前記前端Efの一側縁側および
他側縁側を夫々把持する前端把持具11L、11Rを、
同様の巾調整手段13を介して取付けている。
【0019】前記前端把持具11L、11Rは、夫々前
記移動台25下面のレール部25Bに案内されて巾方向
Wに移動しうる支持台27を具え、各支持台27に、前
記前端Efを正確な位置で保持する前端側の保持手段2
9を設けている。
【0020】この保持手段29は、図5(B)に示すよ
うに、前端側の下面を受ける下面部30Aと、斜め切り
斜面Sを受ける斜面部30Cとによって前端Efを囲む
後開放の凹部30を形成した下爪31を具えている。な
お前記下面部30Aは、トレッドゴムGの前端Erを凹
部30内に導く案内面部としても機能する。
【0021】従って、移送手段2上のトレッドゴムGの
前端Erは、前記凹部30内に押し込まれることによ
り、下面部30Aと斜面部30Cとの間で正確に挟ま
れ、精度良く位置出しされて保持される。この下爪31
では、前記下面部30Aと斜面部30Cとの交差位置
に、前記頂部Pでの薄皮残りなどを逃がす凹み部30D
を設けている。
【0022】また前端把持具11L、11Rは、前記下
爪31と上爪32とにより構成される。前記上爪32
は、前記上爪21と同様、矩形板状の複数の押え板32
Aからなる積層体の前記押え板32Aを、上下に位置ズ
レ可能にケース32Bに保持するとともに、各押え板3
2Aは、ケース32Bに内蔵する軟質ウレタンや硬質ス
ポンジ等からなる弾性体によって下方に付勢される。又
ケース32Bは、例えばシリンダ33である昇降具によ
り昇降自在に支持され、従って、押え板32Aは、トレ
ッドゴムG上面の輪郭形状に追従して位置ズレしつつ、
前記下面部30Aとの間でトレッドゴムGの前端Efを
挟み込んで把持できる。
【0023】なお前端把持具11の移動台25は、本例
では、第1、第2のシリンダ35、36を一直線状に連
結した移動具によって駆動され、第1のシリンダ35の
ロッド端をフレーム7に固定するとともに、第2のシリ
ンダ36のロッド端を移動台25に連結金具37を介し
て固定している。従って、前端把持具11は、各シリン
ダ35、36のロッドが伸張する位置、一方の例えばシ
リンダ36のロッドのみが縮小する位置、及び双方のシ
リンダ35、36のロッドが縮小する位置の3つの定位
置で停止可能に移動する。
【0024】次に、前記圧着手段5は、前端把持具11
の後方側に位置して前記移動台25に配置され、前端把
持具11に把持されるトレッドゴムGの前端Ef側の部
分を成形ドラム4に圧着する。この圧着手段5は、本例
では、前記移動台25に固定される例えばシリンダ39
である昇降具と、そのロッド下端に取付く圧着具40と
からなる。この圧着具40は、前記上爪21、32と同
様、垂直な円板状の複数の押え板40Aを前記巾方向W
に重ね合わせた積層体を具え、各押え板40Aは、例え
ばコ字状の支持金具41に取付く支軸41Aに回転可能
に遊挿されるとともに、この押え板40Aの中心孔と支
軸41Aとの間には、例えば軟質ウレタンや硬質スポン
ジ等からなる円柱状の弾性体が内蔵される。従って、各
押え板40Aは、トレッドゴムG上面の輪郭形状に追従
して半径方向に位置ズレしうるとともに、前記弾性体の
弾性力によって、トレッドゴムGを成形ドラム4に転動
しながら押付けうる。
【0025】次に、調整制御手段6は、成形ドラム4を
回転させるとともに、この成形ドラム4でのトレッドゴ
ムGの前端Efに後端Erが位置合わせされて貼付けう
る調整速度でかつ後端Erを前記後端把持具10により
把持した状態でトレッドゴムGを長さ方向Fに移動さ
せ、該トレッドゴムGを前記成形ドラム4の外周面に貼
付ける。すなわち、調整制御手段6は、図1の如く、成
形ドラム4を駆動するドラムモータM3と、トレッドゴ
ムGを移動する前記移動モータM1とを夫々制御し、前
記成形ドラム4の回転に対応した調整速度で移動モータ
M1を運転することによって、トレッドゴムGの前端E
fと後端Erとを正確に突合わせて接合する。
【0026】なお以下に、この貼付け装置1を用いて、
トレッドゴムGの貼付方法を説明するが、その時、前記
調整制御手段6をさらに詳しく説明する。
【0027】まず、図8に示すように、待機状態のトレ
ッドゴム保持装置3において、予め定寸切りされたトレ
ッドゴムGを移送手段2の移送面2S上に搬入する。こ
の搬入以後は、センタリングガイド9によりトレッドゴ
ムGをセンタリングする。前記待機状態では、前記移送
面2Sは成形ドラム4よりも上方に位置し、成形ドラム
4のドラム中心から前記移送面2Sまでの高さをH1、
ドラム中心から後端把持具10の基準位置JAである例
えば上爪21の中心までの距離をL1、ドラム中心から
前端把持具11の基準位置JBである上爪32の中心ま
での距離をT1としている。なお前記高さH1、距離L
1、T1は、トレッドゴムGの品種とは無関係の固定値
として設定する。
【0028】次に、図9に示すように、移動モータM1
を作動して後端把持具10を前方側に移動させ、トレッ
ドゴムGの後端Erおよび前端Efを夫々凹部16、3
0内に順次押込むことによって、後端Erおよび前端E
fを精度良く位置出しする。この時の前記基準位置JA
の距離はL2であり、該距離L2は、トレッドゴムGの
品種に応じて設定される。なお前記押込みを円滑化する
ため、後端側では、例示の如く、後端Erを移送面2S
から浮かせる後端リフタ42を移送手段2に設けること
が好ましく、また前端側では、前端把持具11を移送手
段2の前端よりも前方側に待機させることが好ましい。
【0029】本例では、後端把持具10のみを前方側に
移動させて押込みを行ったが、トレッドゴムG自体の移
動を避ける目的で、前端把持具11も後方側に同時移動
させ両者で挟み込むように後端Erおよび前端Efを押
込むこともできる。
【0030】ここで、後端Er及び前端Efの凹部1
6、30内への押込みは、後端Er及び前端Efの各位
置を正確に掌握することを目的として行われ、従って、
トレッドゴムGの全巾に亘って行う必要はない。また押
込み後は、シリンダ22、33の作動により上爪21、
32を下降せしめ後端Erおよび前端Efを把持する
(トレッドゴム保持工程)。
【0031】次に、図10に示すように、移動モータM
1及びシリンダ36を作動し、後端把持具10及び前端
把持具11を、各基準位置JA、JBの距離がL3、T
2となる位置まで移動する。この移動の際、両者の速度
を同調させる必要はない。例えば、後端把持具10の移
動を先行させることができ、また同時であれば、前端把
持具移動用の前記シリンダ36の圧力をトレッドゴムG
に伸びを与えない程度の低圧に設定して、後端把持具1
1の移動に追従させ、移動完了後に所定圧力に戻すのも
良い。なお前記距離L3はトレッドゴムGの品種に応じ
て設定される。また距離T2は品種とは無関係の固定値
であって、この時本例では、圧着具40はドラム中心線
上に位置している。
【0032】次に、図11に示すように、移送面2Sと
成形ドラム4上端とが略同高さとなるまで、適宜の昇降
装置(図示しない)を用いて前記トレッドゴム保持装置
3を下降させる。しかる後、圧着手段5のシリンダ39
による圧着具40の下降によって前端近傍を成形ドラム
に圧着する(圧着工程)。この時の移送面2Sの高さは
H2であって、該高さH2はトレッドゴムGの品種に応
じて設定される。
【0033】次に、図12に示すように、前端把持具1
1の上爪32を上昇し解放させた後、この前端把持具1
1を圧着手段5とともにその基準位置JBの距離がT3
となる位置まで前方側に移動させる。これによって、前
端近傍から前端Efに至り成形ドラム4に圧着される。
なお距離T3はトレッドゴムGの品種とは無関係の固定
値である。
【0034】そして、前記図12の圧着状態を基準Y1
としてドラム回転が開始され、調整制御手段6によるト
レッドゴムGの成形ドラム4への貼付け工程が行われ
る。
【0035】この貼付け工程では、前記調整制御手段6
を用いてドラムモータM3と移動モータM1とを夫々制
御し、成形ドラム4を回転させるとともに後端Erを把
持した後端把持具10を調整速度で前方側に移動させる
ことによって、前端Efと後端Erとを正確に突合わせ
て接合する。
【0036】ここで、本実施例の装置1では、図13、
15に示すように、前端側の斜め切り斜面Sfの鈍角側
コーナQfが、前記移送面2Sに接する或いは近接する
位置において、前端Efと後端Erとが接合を開始す
る。そして、この接合開始Y2の際、前端側の頂部Pf
を通る成形ドラム4の半径線X1上に、後端側の鈍角側
コーナQrが位置することが、接合のために不可欠であ
る。
【0037】従って、この時の後端把持具10の基準位
置JAの距離L4を、後端把持具10の移動終端の位置
データとして、また前記距離L3を移動開始の位置デー
タとしてそれぞれ調整制御手段6に設定する。また、成
形ドラム4の他の位置データとしては、前記基準Y1
(図12)における前端側の頂部Pfを通る成形ドラム
4の半径線X2から、前記半径線X1までのドラム回転
角度θ1を設定する。
【0038】そして前記調整制御手段6においては、横
軸にドラム回転角度θ、縦軸に後端把持具10の基準位
置JAの距離Lをとって、図16に示すように、予め設
定された一端側の前記基準位置Y1と他端側の接合開始
Y2との2位置における値に基づき、その中間の自在な
位置Ynにおけるドラム回転角度θn及び距離Lnを、
前記2位置Y1、Y2間の補間法によって演算し、ドラ
ムモータM3と移動モータM1とを制御している。すな
わち、いわゆる2軸補間位置決め制御運転を行ってい
る。
【0039】この補間に際しては、直線補間a1、S字
補間a2、円弧補間a3など種々な補間公式に基づいて
行うことができる。ここで、補間曲線a1〜a3におけ
る接線の傾きは、ドラム回転速度θ/tに対する後端把
持具10の移動速度L/tの割合を意味し、本例では、
この傾きに基づき調整速度が制御される。
【0040】このように、予め設定した2位置Y1、Y
2のデータに基づき、ドラムモータM3と移動モータM
1とを運転制御し、強制的に、前端Efと後端Erが前
記所定の2位置Y1、Y2に定置できるようにしてい
る。従って、トレッドゴムGに長さバラつきがある場合
にも、前端Efと後端Erとを確実かつ正確に接合でき
る。しかも、その中間を補間法によって制御しているた
め、トレッドゴムGの厚さを均一化でき、トレッドゴム
Gを高品質で環状に形成することができる。
【0041】またトレッドゴムGの測長を行うことがな
いため、この測長に伴う精度低下、工程時間の延長、デ
ータ処理の複雑化、並びに設備コストの増大などの問題
点を一掃することができる。さらに、トレッドゴムG
は、搬入以後は終始センタリングガイド9によって案内
されかつセンター合わせされるため貼合せ精度を一層向
上できる。
【0042】なお、本例の貼付け方法では、図14に示
すように、接合開始Y2(図13)において後端把持具
10の上爪21を上昇して後端Erを解放させ、後端把
持具10を待機位置に帰還させる。またこの帰還開始か
ら若干の遅延の後、少なくとも接合部分45が圧着具4
0下を通過しうる角度で成形ドラム4を回転させ、これ
によってトレッドゴムGの貼付けが終了する。
【0043】
【発明の効果】本発明は叙上の如く、トレッドゴムの前
後端を、これに合った断面形状の凹部内に押し込んで保
持しているため、この前後端の各位置を正確に掌握する
ことが可能となり、トレッドゴムの測長を行うことなく
前後端を正確に接合でき、測長に伴う精度低下、工程時
間の延長、データ処理の複雑化、並びに設備コストの増
大を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装置の側面図である。
【図2】後端把持具の側面図である。
【図3】後端把持具の断面図である。
【図4】トレッドゴムの前端、後端を示す断面図であ
る。
【図5】(A)は、後端把持具を拡大して示す断面図、
(B)は前端把持具を拡大して示す断面図である。
【図6】前端把持具の側面図である。
【図7】前端把持具の断面図である。
【図8】装置の待機状態を示す側面図である。
【図9】装置がトレッドゴムを把持した状態を示す側面
図である。
【図10】把持状態でのトレッドゴムの移動を示す側面
図である。
【図11】圧着工程の前半を示す側面図である。
【図12】圧着工程の後半を示す側面図である。
【図13】貼付工程を示す側面図である。
【図14】接合部分の貼付けを示す側面図である。
【図15】接合開始における前端、後端の位置関係を示
す断面図である。
【図16】2軸補間位置決め制御運転を説明する線図で
ある。
【符号の説明】
2 移送手段 3 トレッドゴム保持装置 4 成形ドラム 5 圧着手段 6 調整制御手段 10 端把持具 20、29 整形手段 Ef 前端 Er 後端 G トレッドゴム M1 移動モータ M3 ドラムモータ S 斜め切り斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッドゴムを直線状態で長さ方向に移動
    可能に保持しかつ後端を後端把持具により把持するトレ
    ッドゴム保持工程と、前記トレッドゴムの前端を成形ド
    ラムに圧着する圧着工程と、成形ドラムを回転させると
    ともにこの成形ドラムでのトレッドゴムの前記前端に該
    トレッドゴムの後端が位置合わせされて貼付けうる調整
    速度でかつ後端を前記後端把持具により把持した状態で
    トレッドゴムを長さ方向に移動させ、該トレッドゴムを
    前記成形ドラムの外周面に貼付ける貼付け工程とを含む
    とともに、 前記トレッドゴム保持工程において、トレッドゴムの前
    端及び後端の各断面形状と実質的に同形状の凹部内に前
    記前端及び後端を押し込んで保持することを特徴とする
    トレッドゴムの貼付け方法。
  2. 【請求項2】前記調整速度は、トレッドゴムの品種に応
    じて、成形ドラムを駆動するドラムモータと、トレッド
    ゴムを移動する移動モータとを制御する2軸補間位置決
    め制御運転により求まり、これにより成形ドラム上で、
    トレッドゴムの前端と後端とが位置合わせされることを
    特徴とする請求項1記載のトレッドゴムの貼付け方法。
  3. 【請求項3】トレッドゴムを直線状態で長さ方向に移動
    可能に保持する移送手段にトレッドゴムの後端を把持す
    る後端把持具を設けたトレッドゴム保持装置、前記トレ
    ッドゴムの前端を成形ドラムに圧着する圧着手段、及び
    成形ドラムを回転させるとともにこの成形ドラムでのト
    レッドゴムの前記前端に該トレッドゴムの後端が位置合
    わせされて貼付けうる調整速度でかつ後端を前記後端把
    持具により把持した状態でトレッドゴムを長さ方向に移
    動させ、該トレッドゴムを前記成形ドラムの外周面に貼
    付ける貼付け用の調整制御手段を含むとともに、 前記トレッドゴム保持装置は、トレッドゴムの前端及び
    後端の各断面形状と実質的に同形状の凹部内に前記前端
    及び後端を押し込んで保持する保持手段を具えることを
    特徴とするトレッドゴムの貼付け装置。
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