JP5884317B2 - プレキュアトレッド、更生タイヤ及びその製造方法 - Google Patents

プレキュアトレッド、更生タイヤ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、更生タイヤに関し、更に詳しくは、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際の作業性を向上すると共に、得られる更生タイヤのユニフォミティを改善することを可能にしたプレキュアトレッド、更生タイヤ及びその製造方法に関する。
使用済みタイヤのトレッドを研削した台タイヤに、加硫ゴムの表面にパターンを形成したプレキュアトレッドを貼り付けて更生タイヤとして再使用することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。このような更生タイヤを製造するとき、板状のプレキュアトレッドを台タイヤの周方向に巻付けることで、プレキュアトレッドの外面と台タイヤとの接合面との間にプレキュアトレッドの厚さに起因する周長差が生じる。また、台タイヤの研削面(バフ面)はタイヤ幅方向に対しても湾曲しているため、板状のプレキュアトレッドを巻き付けた際に、台タイヤのセンター部とショルダー部との径差に起因してプレキュアトレッドの幅方向にも周長差が生じる。これら周長差に因って、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際にタイヤ幅方向両端部のプレキュアトレッドが大きく圧縮される為、作業性が悪化したり、それに伴ってトレッド部材の惰行等が発生し易くなる為、製造される更生タイヤのユニフォミティが損なわれ易くなるという問題がある。
特開2010−173614号公報
本発明の目的は、上述する問題点を解決するもので、周長差に起因する圧縮を解消してプレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際の作業性を向上すると共に、製造される更生タイヤのユニフォミティを改善することを可能にしたプレキュアトレッド、更生タイヤ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のプレキュアトレッドは、台タイヤの外周面に接着層を介して圧着されるプレキュアトレッドにおいて、前記プレキュアトレッドの前記台タイヤとの接合面に前記プレキュアトレッドの幅方向に延び前記プレキュアトレッドの幅方向両端部まで延在する切り欠き部を設け、該切り欠き部を前記プレキュアトレッドの長手方向に対して振幅を持って延在させると共に、前記切り欠き部の前記プレキュアトレッドの幅方向両端部を前記プレキュアトレッドの長手方向における同一位置に配置したことを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の更生タイヤは、上述のプレキュアトレッド接着層を介して台タイヤの外周面に接着されていることを特徴とする。
更に、上記目的を達成するための本発明の更生タイヤの製造方法は、上述のプレキュアトレッドを台タイヤの外周面に接着層を介して巻付け、該巻き付けたプレキュアトレッドの長手方向両端部を接合して環状にし、該環状のプレキュアトレッドを台タイヤの外周面に圧着することを特徴とする。
本発明では、プレキュアトレッドの台タイヤとの接合面にプレキュアトレッドの幅方向に延びプレキュアトレッドの幅方向両端部まで延在する切り欠き部を設けたので、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際に、この切り欠き部が閉じるように変形してプレキュアトレッドを容易に台タイヤの外周面の湾曲に沿った形状にすることが出来る。その結果、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際の作業性を向上することが出来、かつ製造される更生タイヤのユニフォミティを改善することが出来る。
本発明のプレキュアトレッドにおいては、接合面における切り欠き部の最大幅w及び切り欠き部の個数nを、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付けた際にプレキュアトレッドの厚さTにより生じるプレキュアトレッドの外面と接合面との間の周長差α及び台タイヤのセンター部とショルダー部との径差dにより生じるプレキュアトレッドの幅方向中央部と幅方向端部との間の周長差βに対して、下記式を満たすように設定することが好ましい。
0.3×(α+β)≦w×n≦1.2×(α+β)
(但し、α=2T×π,β=2d×π)
このように切り欠き部の最大幅w、切り欠き部の個数n、及び周長差α,βを設定することにより、より容易にプレキュアトレッドを台タイヤの形状に沿わせることが出来るので、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際の作業性を向上することが出来る。また、製造される更生タイヤにおいて、ユニフォミティを向上すると共に、切り欠き部による隙間を狭めてトレッドの剛性を維持することが出来る。
本発明のプレキュアトレッドにおいては、切り欠き部の幅が接合面側からプレキュアトレッドの外面側に向かって徐々に狭くなり、ウェアインジケータよりも接合面側で切り欠き部が終端するようにすることが好ましい。これにより、切り欠き部によりプレキュアトレッドの耐久性が低下することを抑制することが出来る。
本発明のプレキュアトレッドにおいては、切り欠き部の深さをプレキュアトレッドの幅方向中央部から幅方向両端部に向かって徐々に深くすることが好ましい。これにより、周長差による影響が最も大きいプレキュアトレッドの幅方向両端部を変形し易くすることが出来るので、プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付ける際の作業性を向上すると共に、製造される更生タイヤのユニフォミティを向上することが出来る。
本発明のプレキュアトレッドでは、切り欠き部をプレキュアトレッドの長手方向に対して振幅を持って延在させる。このとき、切り欠き部のプレキュアトレッドの幅方向両端部をプレキュアトレッドの長手方向における同一位置に配置する。
本発明のプレキュアトレッドにおいては、切り欠き部をプレキュアトレッドの長手方向に等間隔で配置し、この切り欠き部の間隔Dを、プレキュアトレッドの長手方向長さLに対してL/100≦D≦L/30の関係にすることが好ましい。これにより、プレキュアトレッドを台タイヤの外周面に沿って均等に湾曲させることが出来るので、製造される更生タイヤのユニフォミティを向上することが出来る。
また、本発明の更生タイヤの製造方法においては、プレキュアトレッドを台タイヤの外周面に巻き付ける前に、プレキュアトレッドの切り欠き部内に接着剤を塗布することが好ましい。これにより、切り欠き部が完全に閉じた更生タイヤを容易に製造することが出来るので、製造された更生タイヤにおいては、トレッドの剛性低下を防ぐことが出来、偏摩耗を抑制することが出来る。
本発明の実施形態からなる更生タイヤを示す子午線断面図である。 本発明の実施形態からなるプレキュアトレッドの一部を簡略化して示す斜視図である。 図2のプレキュアトレッドにおける切り欠き部の作用を説明するための図であり、(a)はプレキュアトレッドの巻き付け前の状態を示す断面図であり、(b)はプレキュアトレッドの巻き付け後の状態を示す断面図である。 本発明のプレキュアトレッドに形成される種々の切り欠き部の横断面形状を示し、(a)〜(g)はそれぞれプレキュアトレッドの要部断面図である。 本発明のプレキュアトレッドに形成される種々の切り欠き部の縦断面形状を示し、(a)〜(d)はそれぞれプレキュアトレッドの要部断面図である。 本発明のプレキュアトレッドに形成される種々の切り欠き部の平面視形状を示し、(a)〜(c)はそれぞれプレキュアトレッドの要部斜視図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態からなるプレキュアトレッド1を用いた更生タイヤ30を示す。プレキュアトレッド1は、加硫したゴム板の外面2に溝部3などからなるパターンを形成したものであり、台タイヤ10のトレッド部11に接着層20を介して貼り付けられる。
台タイヤ10としては、一般的なタイヤの外周面に対してバフ掛けを施したものであれば良い。例えば、図1に示すように、使用済みのタイヤの外周面に対してバフ掛けが施されて形成されるトレッド部11と、タイヤ幅方向両側に形成されるサイドウォール部12と、サイドウォール部12のタイヤ径方向内側に形成されるビード部13とを備えている。左右一対のビード部13,13間にはカーカス層14が装架されている。このカーカス層14は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部13に配置されたビードコア15の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられている。また、トレッド部11におけるカーカス層14の外周側にはスチールコードからなる4層のベルト層16が層間でコードが互いに交差するように配置されている。台タイヤ10は、このように一般的なタイヤの外周面を処理したものであれば良いので、図1に示す態様に限定されない。
一方、プレキュアトレッド1は、図2に簡略化して示すように、台タイヤ10との接合面4に、プレキュアトレッド1の幅方向(更生タイヤ30におけるタイヤ幅方向)に延び、プレキュアトレッド1の幅方向両端部(更生タイヤ30におけるショルダー部)まで延在する切り欠き部5が形成されている。
このように切り欠き部5を設けることで、切り欠き部5は当初は開いているが(図3(a)参照)、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付ける際に、この切り欠き部5が閉じるように変形し、プレキュアトレッド1が湾曲するので(図3(b)参照)、プレキュアトレッド1を台タイヤ10の形状に沿うように変形することが可能になる。その結果、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付ける際の作業性を向上することが出来、かつそれに伴うプレキュアトレッド1の惰行等を防止して、製造される更生タイヤ30のユニフォミティを向上することが出来る。
尚、図3(b)では切り欠き部5が完全に閉じた例が示されているが、切り欠き部5は製造された更生タイヤ30において必ずしも完全に閉じる必要はなく、製造された更生タイヤ30において切り欠き部5に由来する隙間が形成されていても構わない。
プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付ける際、プレキュアトレッド1の厚さTに因って、プレキュアトレッド1の外面2と接合面4との間に周長差αが生じる。また、台タイヤ10のセンター部とショルダー部との径差dに因って、プレキュアトレッド1の幅方向中央部と幅方向端部との間に周長差βが生じる。そのため、切り欠き部5の接合面4における最大幅w及び個数nを、周長差α,βに対して、下記式を満たすように設定することが好ましい。
0.3×(α+β)≦w×n≦1.2×(α+β)
(但し、α=2T×π,β=2d×π)
即ち、各切り欠き部5の最大幅wの総和(w×n)を周長差の和(α+β)の0.3〜1.2倍にすることが好ましい。各切り欠き部5の最大幅wの総和(w×n)が周長差の和(α+β)の0.3倍より小さいと、プレキュアトレッド1を台タイヤ10の外周面の湾曲に対して充分に変形させることが難しくなるため、プレキュアトレッド1を巻き付ける際の作業性が悪化し、また、製造される更生タイヤ30のユニフォミティが低下する。各切り欠き部5の最大幅wの総和(w×n)が周長差の和(α+β)の1.2倍より大きいと、製造される更生タイヤ30においてトレッドに残留する切り欠き部に由来する隙間が大きくなり過ぎるため、更生タイヤ30の耐久性が低下する。より好ましくは、各切り欠き部5の最大幅wの総和(w×n)が周長差の和(α+β)の0.6倍以下であると良い。
上述のように、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付けた際に切り欠き部5が更生タイヤ30の耐久性に影響を与えない程度に閉じる範囲であれば、切り欠き部5の形状は特に限定されず、任意の形状とすることが出来る。
切り欠き部5のプレキュアトレッドの長手方向における断面形状は、図4(a),(b)に示すように、切り欠き部5の幅がプレキュアトレッド1の接合面4側の開口部5aから終端部5bまで一定の幅であっても良いが、好ましくは、図4(c)〜(e)に示すように、切り欠き部5の幅がプレキュアトレッド1の接合面4側から外面2側に向かって徐々に狭くなるようにすると良い。このように構成することで、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付ける際に、効率よく切り欠き部5を閉じることが出来る。更に、切り欠き部5は溝部3内に形成されるウェアインジケータよりも接合面4側で終端するようにすることが好ましい。このように構成することで、更生タイヤ30におけるトレッドの耐久性を維持することが出来る。また、摩耗末期に切り欠き部5が露出することを防止することが出来る。
上述のように切り欠き部5はプレキュアトレッド1の内部で終端するが、その終端部5bのプレキュアトレッドの長手方向における断面形状は、例えば図4(a),(c)に示すような円弧状、図4(d)に示すような鋭角状、図4(b),(e)に示すようなプレキュアトレッドの外面と略平行な直線状とすることが出来る。また、図4(f),(g)に示すように、終端部5bにおいて終端部手前よりも幅が広がった空間を設けた鍵穴状としても良い。このような鍵穴状とした場合、終端部5bから発生するクラックを防止することが出来る。
図5(a)〜(d)は、プレキュアトレッド1に形成される縦断面形状を示す断面図である。切り欠き部5の深さは、図5(a)に示すように、プレキュアトレッド1の幅方向に一定であっても良いが、図5(b)〜(d)に示すように、プレキュアトレッド1の幅方向中央部から幅方向両端部に向かって徐々に深くなるように形成することが好ましい。
このとき、図5(b)のように深さが直線的に変化するようにしても、図5(c),(d)のように曲線的に変化するようにしても良い。更に、図5(b),(d)に示すように、幅方向中央部において切り欠き部5の深さが0mmになる箇所が存在しても構わない。このように深さを変化させることで、周長差α,βによる影響が最も大きいプレキュアトレッド1の幅方向両端部を変形し易くすることが出来るので、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付ける際の作業性を向上すると共に、製造される更生タイヤ30のユニフォミティを向上することが出来る。
切り欠き部5の平面視形状は、図2や図6(a)に示すように、プレキュアトレッド1の幅方向に直線状に延びるのではなく、図6(b),(c)に示すように、プレキュアトレッド1の長手方向に対して振幅を持って延在させる。
具体的には、図6(b)に示すようなジグザグ状や、図6(c)に示すような波状とすることが出来る。また、このようにプレキュアトレッド1の長手方向に振幅を持たせた場合、切り欠き部5のプレキュアトレッド1の幅方向両端部は、図6(b),(c)に示すように、プレキュアトレッド1の長手方向における同一位置に配置する。このように構成することで、プレキュアトレッドをタイヤ形状に合わせて変形させる効果を維持することが出来る。
切り欠き部5は少なくとも1本設ければよいが、好ましくは、図3(a)に示すように、複数本をプレキュアトレッド1の長手方向に等間隔で配置し、配置する切り欠き部5の間隔Dを、プレキュアトレッド1の長手方向長さLに対してL/100≦D≦L/30の範囲に設定することが好ましい。これにより、プレキュアトレッド1を台タイヤ10の外周面に沿って均等に湾曲させることが出来るので、製造される更生タイヤ30のユニフォミティを向上することが出来る。
本発明の更生タイヤ30は、上述のプレキュアトレッド1を図1に示すように接着層20を介して台タイヤ10の外周面に接着したものであれば、どのようなものであっても構わない。
更生タイヤ30において、切り欠き部5は、完全に閉じずに更生タイヤ30のショルダー部まで延在する隙間を形成していても構わないが、好ましくは、完全に閉じていると良い。そのため、本発明の更生タイヤ30は、プレキュアトレッド1に設けた切り欠き部5内に接着剤を塗布してプレキュアトレッド1と台タイヤ10とを接着して構成することが好ましい。このように接着剤を塗布することで、更生タイヤ30にプレキュアトレッド1の切り欠き部5に由来する隙間が発生することが抑制でき、更生タイヤ30の耐久性を高度に維持することが出来る。
本発明の更生タイヤ30は、一般的な更生タイヤ30の製造方法において、上述の本発明のプレキュアトレッド1を使用することで製造される。具体的には、例えば、以下のようにして製造することが出来る。まず、使用済みタイヤに対してトレッドの外表面を削り取るバフ加工が施される。更に、バフ表面(外周面)に1次走行中に受けた損傷が残っている場合には、損傷個所を部分的に剥ぎ取るスカイビング及び穴埋めが行われ、台タイヤ10が形成される。次いで、この台タイヤ10の外周面に未加硫ゴムからなる接着層20を塗布する。そして、台タイヤ10の外周面にプレキュアトレッド1を巻き付け、巻き付けたプレキュアトレッド1の長手方向両端部を接合して環状にし、環状のプレキュアトレッド1を台タイヤ10の外周面に圧着する。この後、プレキュアトレッド1が圧着された台タイヤ10は加硫工程に供され、接着層20が加硫されて更生タイヤ30となる。
このとき、本発明のプレキュアトレッド1は、上述のように台タイヤ10との接合面4に切り欠き部5を有しているので、台タイヤ10への巻き付けが容易になり作業性を向上することが出来る。
この製造方法において、プレキュアトレッド1を台タイヤ10の外周面に巻き付ける前にプレキュアトレッド1の切り欠き部5内に接着剤を塗布することが好ましい。これにより、プレキュアトレッド1を台タイヤ10に巻き付けた際に、切り欠き部5の隙間を閉じることが出来る。その結果、製造された更生タイヤ30において、切り欠き部5に由来する隙間が生じることを防止し更生タイヤ30の耐久性を向上することが出来る。
タイヤサイズが11R22.5である空気入りタイヤの外表面に対してバフ掛けを施して製造した台タイヤに対して、接着層を介してプレキュアトレッドを圧着し、加硫して得た更生タイヤにおいて、プレキュアトレッドの仕様として、切り欠き部の有無、切り欠き部の形状(長手方向断面形状、幅方向断面形状、平面視形状)、プレキュアトレッドの厚さT、台タイヤの径差d、周長差の和α+β、切り欠き部の最大幅w及び個数n、その積である切り欠き部の総幅w×n、切り欠き部の間隔Dを表1のように異ならせた従来例1、比較例1及び参考例1〜9、実施例1〜の13種類の試験タイヤを製作した。尚、従来例1は切り欠き部を有さないタイヤであり、比較例1はプレキュアトレッドの幅方向両端部まで延在しない切り欠き部を有するタイヤである。
これら13種類の試験タイヤについて、下記の評価方法により作業性及びユニフォミティを評価し、その結果を表1,2に併せて示した。
作業性
各試験タイヤについて、プレキュアトレッドを台タイヤに対して巻き付ける際の巻き始めから巻き終わりまでの所要時間を測定し、作業性として評価した。評価結果は従来例1の値の逆数を100とする指数値で表わした。この指数値が大きい程、所要時間が短く、作業性が優れることを意味する。
ユニフォミティ
各試験タイヤのラジアルフォースバリエーション(RFV)を測定し、ユニフォミティとして評価した。評価結果は従来例1の値の逆数を100とする指数値で表わした。この指数値が大きい程、RFVが小さく、ユニフォミティが優れていることを意味する。
Figure 0005884317
Figure 0005884317
表1,2から判るように、実施例1〜はいずれも切り欠き部を有さない従来例1、両端部まで延在しない切り欠き部を有する比較例1に対して、台タイヤにプレキュアトレッドを巻き付ける際の作業性、及び製造された更生タイヤのユニフォミティを向上した。
1 プレキュアトレッド
2 外面
3 溝部
4 接合面
5 切り欠き部
10 台タイヤ
20 接着層
30 更生タイヤ

Claims (8)

  1. 台タイヤの外周面に接着層を介して圧着されるプレキュアトレッドにおいて、
    前記プレキュアトレッドの前記台タイヤとの接合面に前記プレキュアトレッドの幅方向に延び前記プレキュアトレッドの幅方向両端部まで延在する切り欠き部を設け、該切り欠き部を前記プレキュアトレッドの長手方向に対して振幅を持って延在させると共に、前記切り欠き部の前記プレキュアトレッドの幅方向両端部を前記プレキュアトレッドの長手方向における同一位置に配置したことを特徴とするプレキュアトレッド。
  2. 前記接合面における前記切り欠き部の最大幅w及び前記切り欠き部の個数nを、前記プレキュアトレッドを台タイヤに巻き付けた際に前記プレキュアトレッドの厚さTにより生じる前記プレキュアトレッドの外面と前記接合面との間の周長差α及び前記台タイヤのセンター部とショルダー部との径差dにより生じる前記プレキュアトレッドの幅方向中央部と幅方向端部との間の周長差βに対して、下記式を満たすように設定したことを特徴とする請求項1に記載のプレキュアトレッド。
    0.3×(α+β)≦w×n≦1.2×(α+β)
    (但し、α=2T×π,β=2d×π)
  3. 前記切り欠き部の幅が前記接合面側から前記プレキュアトレッドの外面側に向かって徐々に狭くなり、ウェアインジケータよりも前記接合面側で前記切り欠き部が終端するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレキュアトレッド。
  4. 前記切り欠き部の深さが前記プレキュアトレッドの幅方向中央部から幅方向両端部に向かって徐々に深くなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレキュアトレッド。
  5. 前記切り欠き部を前記プレキュアトレッドの長手方向に等間隔で配置し、該切り欠き部の間隔Dを、前記プレキュアトレッドの長手方向長さLに対してL/100≦D≦L/30の関係にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプレキュアトレッド。
  6. 請求項1〜5に記載のプレキュアトレッド接着層を介して台タイヤの外周面に接着されていることを特徴とする更生タイヤ。
  7. 請求項1〜5に記載のプレキュアトレッドを台タイヤの外周面に接着層を介して巻付け、該巻き付けたプレキュアトレッドの長手方向両端部を接合して環状にし、該環状のプレキュアトレッドを台タイヤの外周面に圧着することを特徴とする更生タイヤの製造方法。
  8. 前記プレキュアトレッドを前記台タイヤの外周面に巻き付ける前に、前記プレキュアトレッドの前記切り欠き部内に接着剤を塗布したことを特徴とする請求項に記載の更生タイヤの製造方法。
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