JP2011235690A - プレキュアトレッドおよびそれを用いた更生タイヤ - Google Patents

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智之 村松
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Abstract

【課題】トレッド端部における偏摩耗を抑制できるプレキュアトレッド、および、それを用いた更生タイヤを提供する。
【解決手段】台タイヤ20上に貼り付けられて更生タイヤを形成するプレキュアトレッド10Bである。台タイヤに貼り付けられる側となる背面の、トレッド接地端Eに対応する部位に、台タイヤ側に開口する溝1Bが設けられている。溝1Bは、溝深さ方向の少なくとも一部において、トレッド接地端Eよりタイヤ幅方向外側に存在し、かつ、トレッド接地端よりタイヤ幅方向内側に開口部を有するものとすることが好ましい。このプレキュアトレッドを用いた更生タイヤである。
【選択図】図2

Description

本発明は、更生タイヤに用いられるプレキュアトレッド、および、それを用いた更生タイヤに関する。
従来より、リサイクルされたタイヤとして、更生タイヤ(リトレッドタイヤ)が広く知られている。更生タイヤは、使用済みのタイヤからトレッドまたはトレッドおよび一部のベルト層を除去したものを台タイヤとして、トレッド部を新しいトレッドにより張り替えたものである。更生タイヤの製造方法には、台タイヤに未加硫トレッドゴムを貼り合わせて金型内で加硫する方法と、トレッドゴムをあらかじめ長尺のモールド内でパターン付けするとともに加硫してプレキュアトレッドを形成し、このプレキュアトレッドを台タイヤに加硫接着する方法とがある。
プレキュアトレッドに係る改良技術としては、例えば、特許文献1に、トレッドの台タイヤからの剥離を確実に防止した更生タイヤを生産性を損なうことなく製造することを目的として、未加硫のクッションゴム層を介在させて台タイヤに圧着加硫することで接合一体化されるとともに、両端に圧縮歪の緩和吸収部としての溝を備える更生タイヤ用加硫済トレッドにおいて、トレッド両端部の前記クッションゴム層に対する接合区域あるいはトレッド両端部を含む全面の接合区域に、前記クッションゴム層と同質または低発熱のゴムを一体化して備えた更生タイヤ用加硫済トレッドが開示されている。また、摩耗の初期から末期に至るまでウェット性能を維持することを目的として、台タイヤに貼り付ける側となる裏面に、タイヤ周方向に沿って延び、トレッド部踏面の摩耗の進行に伴ってトレッド部踏面に露出する裏面溝を具えたプレキュアトレッドも公知である(例えば、特許文献2等)。
特開平9‐295360号公報(特許請求の範囲等) 特開2007‐331597号公報(特許請求の範囲等)
しかしながら、従来のプレキュアトレッドにおいては、更生タイヤに適用した際にトレッド端部に大きな入力が加わりやすく、エッヂウェア等の偏摩耗が発生する場合があった。したがって、かかるトレッド端部における偏摩耗を抑制できるプレキュアトレッドが求められていた。
そこで本発明の目的は、トレッド端部における偏摩耗を抑制できるプレキュアトレッド、および、それを用いた更生タイヤを提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、プレキュアトレッドの台タイヤ側となる背面の、トレッド接地端に対応する部位に溝を設けることで、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のプレキュアトレッドは、台タイヤ上に貼り付けられて更生タイヤを形成するプレキュアトレッドにおいて、
前記台タイヤに貼り付けられる側となる背面の、トレッド接地端に対応する部位に、該台タイヤ側に開口する溝が設けられていることを特徴とするものである。
本発明においては、前記溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、トレッド接地端よりタイヤ幅方向外側に存在し、かつ、トレッド接地端よりタイヤ幅方向内側に開口部を有することが好ましい。また、前記溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、開口部よりも溝幅の大きな広幅部を有することも好ましい。さらに、前記背面溝は、タイヤ周方向に連続的または断続的に設けることができる。
また、本発明の更生タイヤは、上記本発明のプレキュアトレッドを用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、上記構成としたことにより、トレッド端部における偏摩耗を抑制できるプレキュアトレッド、および、それを用いた更生タイヤを実現することが可能となった。なお、プレキュアトレッドのトレッド接地端近傍に溝を設ける技術としては、前記特許文献1に記載された技術もあるが、この場合、サイド部に開口する溝であるために、トレッドの摩耗に伴って溝が偏摩耗の核になりやすく、結果として、本発明の所期の効果を得られるものではない。
(A)〜(D)は、本発明のプレキュアトレッドの一例を概略的に示す幅方向片側断面図である。 本発明の更生タイヤの一例を示す幅方向断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(A)〜(D)は、本発明のプレキュアトレッドの一例を概略的に示す幅方向片側断面図である。図示するように、本発明のプレキュアトレッド10A〜10Dは、台タイヤに貼り付けられる側となる背面の、トレッド接地端Eに対応する部位に、台タイヤ側に開口する溝1A〜1Dが設けられている点に特徴を有する。
上記のように、背面側の、トレッド接地端に対応する部位に溝1A〜1Dを形成することで、プレキュアトレッド10A〜10Dのトレッド接地端近傍の剛性を低下して、トレッド接地端に加わる入力、ひいては、このトレッド接地端近傍における圧縮歪を緩和することができ、これにより、エッヂウェア等の偏摩耗の発生を抑制することができる。また、本発明に係る溝1A〜1Dは、台タイヤ側に開口するものであってサイド部に開口するものではないので、摩耗後において偏摩耗の核となることがない。なお、本発明に係る溝1A〜1Dは、摩耗に伴いトレッド踏面部に現れるものであるので、当初からトレッド踏面部に形成された周方向溝2の摩耗に伴い減少する、エッヂ成分を維持する効果も得ることができる。
本発明においては、プリキュアトレッドの背面の、トレッド接地端Eに対応する部位に溝を設ける点のみが重要であり、これにより本発明の所期の効果を得ることができる。かかる溝の形状や寸法については、所望に応じ適宜決定することができ、特に制限されるものではないが、例えば、溝形状は、図示するような種々の断面形状を好適に挙げることができる。
図1(A)は、プレキュアトレッドの厚み方向に設けた溝1Aの例を示す。この溝1Aの寸法は、タイヤサイズにもよるが、例えば、溝幅は、開口部において1〜3mm、溝深さは10〜15mmとすることができる。また、図1(B)は、溝底部分を、開口部に対し、タイヤ幅方向外側に向かい広幅に形成した溝1Bの例を示す。この溝1Bの寸法は、タイヤサイズにもよるが、例えば、溝幅は、開口部において1〜3mm、溝底において1〜8mm、溝深さは5〜10mmとすることができる。さらに、図1(C)は、溝底部分を断面円形状に形成した溝1Cの例を示す。この溝1Cの寸法は、タイヤサイズにもよるが、例えば、溝幅は、開口部において1〜3mm、溝底の最大幅部において3〜5mm、溝深さは5〜15mmとすることができる。さらにまた、図1(D)は、プレキュアトレッドの厚み方向に対しタイヤ半径方向外側に傾斜させて設けた溝1Dの例を示す。この溝1Dの寸法は、タイヤサイズにもよるが、例えば、溝幅は、開口部において1〜3mm、プレキュアトレッドの厚み方向における溝深さは10〜15mmとすることができる。
上記のうち、溝1B,1Cのような形状においては、溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、開口部よりも溝幅の大きな広幅部を有している。このように、溝の一部に広幅部を有するものとすることで、これら溝がタイヤ踏面部に露出した際に、ウェット性能を向上できる効果が得られ、好ましい。また、溝1B,1Dのような形状においては、溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、トレッド接地端よりタイヤ幅方向外側に存在し、かつ、トレッド接地端よりタイヤ幅方向内側に開口部を有している。このような形状とすることで、プレキュアトレッド10B,10Dの背面において、トレッド幅方向外側端部から溝1B,1Dの開口部までの距離w,wを広く取ることができるので、溝を設けることでプレキュアトレッドと台タイヤとの接着性、特に、トレッド幅方向外側端部における接着性を損なうことがない。
本発明においては、プリキュアトレッドの、トレッド接地端Eに対応する部位に溝の一部が存在していれば上記剛性低下効果を得ることができるので、図示するように、溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、トレッド接地端Eに対応する部位を横切っていればよく、溝の開口部がトレッド接地端に存在する必要はない。
また、本発明において、上記溝は、タイヤ周方向に連続的に設けても、また、断続的に設けてもよく、断続的に設ける場合の溝長さやピッチ等についても、特に制限されるものではない。
図2に、本発明の更生タイヤの一例を示す幅方向断面図を示す。本発明の更生タイヤは、台タイヤ20上に、本発明のプリキュアトレッド、図示する例ではプリキュアトレッド10Bが貼り付けられて形成される。かかる本発明の更生タイヤにおいては、プリキュアトレッドに設けられた溝の効果により、トレッド端部における偏摩耗を抑制することができるものである。
本発明の更生タイヤにおいては、上記プリキュアトレッドを用いる点のみが重要であり、それ以外のタイヤ構成の詳細や各部材の材質等については、常法に従い適宜選定することができ、特に制限されるものではない。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
タイヤサイズ11R22.5の使用済みタイヤを、R550mm、幅220mmでバフ加工して、台タイヤを得た。得られた台タイヤに、台タイヤに貼り付けられる側となる背面に溝を有しないリブパターンプレキュアトレッドを貼り付けて、従来例のタイヤを作製した。また、同様の台タイヤに、台タイヤに貼り付けられる側となる背面の、トレッド接地端に対応する部位に、台タイヤ側に開口する溝1Bをタイヤ周方向に連続的に設けたリブパターンプレキュアトレッド10Bを貼り付けて、実施例のタイヤを作製した(図1(B)および図2参照)。
得られた各供試タイヤをリム幅7.50のリムに組んで、内圧700kPaを充填し、使用条件の等しい2台の2−D・4カーゴ車両の遊輪左外側に装着した。各車両を同一条件下で走行させて、トレッドの摩耗率が50%となった時点で発生しているショルダーエッヂウェアの断面積を測定して、各タイヤにおいて比較した。その結果、従来例のタイヤではショルダーエッヂウェアの断面積が10mmであったのに対し、実施例では0mmでショルダーエッヂウェアの発生はなかった。これにより、プリキュアトレッドの背面のトレッド接地端に対応する部位に、台タイヤ側に開口する溝を設けることで、更生タイヤにおける偏摩耗の発生を抑制できることが確かめられた。
1A〜1D 溝
2 周方向溝
10A〜10D プレキュアトレッド
20 台タイヤ

Claims (5)

  1. 台タイヤ上に貼り付けられて更生タイヤを形成するプレキュアトレッドにおいて、
    前記台タイヤに貼り付けられる側となる背面の、トレッド接地端に対応する部位に、該台タイヤ側に開口する溝が設けられていることを特徴とするプレキュアトレッド。
  2. 前記溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、トレッド接地端よりタイヤ幅方向外側に存在し、かつ、トレッド接地端よりタイヤ幅方向内側に開口部を有する請求項1記載のプレキュアトレッド。
  3. 前記溝が、溝深さ方向の少なくとも一部において、開口部よりも溝幅の大きな広幅部を有する請求項1または2記載のプレキュアトレッド。
  4. 前記背面溝がタイヤ周方向に連続的または断続的に設けられている請求項1〜3のうちいずれか一項記載のプレキュアトレッド。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項記載のプレキュアトレッドを用いたことを特徴とする更生タイヤ。
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