JP5343428B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置した空気入りタイヤにおける異種ゴム境界面からのクラックを抑制するようにした空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤの要求性能を向上させるために、トレッド部を単一のゴム組成物で形成することに代えて、タイヤ幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置することが行われている(例えば、特許文献1、2参照)。この種のタイヤでは、摩耗の進行に伴い、トレッド表面に露出した異なるゴム組成物の境界面に沿って段差が生じたり、走行中の屈曲変形に伴い、この境界面からクラックが発生し易いという問題があるため、通例、異種ゴムの境界面をタイヤ周方向に延びる主溝の壁面に露出させるようにしている。
しかしながら、上述するように異種ゴムの境界面をトレッド部の表面を避けて主溝の壁面に露出させるようにしても、この露出部から発生するクラックを完全に無くすことは極めて難しく、さらなる改善が求められてきた。
特開平11−321237号公報 特開2001−10308号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置した空気入りタイヤにおける異種ゴム境界面からのクラックを抑制するようにした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置すると共に、該トレッド部にタイヤ周方向に延びる主溝を形成し、前記異なるゴム組成物の境界面を前記主溝の壁面に露出させた空気入りタイヤにおいて、前記境界面を前記主溝の側壁面に露出させ、前記トレッド部の表面から前記境界面の露出部までのタイヤ径方向距離Lを前記主溝の深さDの10〜60%にすると共に、前記境界面が露出する主溝の側壁面に、該境界面の露出部に交差し、かつ主溝の延長方向に所定の間隔を隔てて配列する多数の細溝を形成し、該細溝の深さを0.1〜1.0mmにし、開口幅を0.3〜2.0mmにして、該細溝の主溝延長方向に対する間隔を0.2〜2.0mmにしたことを特徴とする。
さらに、上述する構成において、前記トレッド部を2種類のゴム組成物からなるデュアルトレッドに構成することが好ましい。
本発明によれば、トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置し、隣接する異種ゴムの境界面をトレッド部に形成された主溝の側壁面に露出させると共に、この境界面が露出する主溝の側壁面に、境界面の露出部に交差し、かつ主溝の延長方向に所定の間隔を隔てて配列する多数の細溝を形成したので、この細溝の形成により、タイヤ成形時に境界面を挟む両側のゴムが側壁面の内面側に押し込められることにより、隣接する異種ゴム相互間の密着性が高まり、境界面からのクラックの発生を効率よく抑制することができる。
しかも、トレッド部の表面から境界面の露出部までの距離Lを主溝の深さDの10〜60%に設定すると共に、細溝の深さを0.1〜1.0mm、開口幅を0.3〜2.0mmにしたうえで、細溝の主溝延長方向に対する間隔を0.2〜2.0mmにしたので、境界面を挟む両側のゴムを側壁面の内面側に押し込める力が確保されて、境界面からのクラックの発生を確実に抑制することができる。
本発明の実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す子午線断面図、図2は図1のタイヤにおけるR部を取り出して一部を破断して示す斜視図、図3は図2のX−X矢視断面図である。
本発明の空気入りタイヤ1は、図1に例示するように、トレッド部2からサイドウォール部3、3を経て左右一対のビード部4、4に埋設されたビードコア5、5に至るカーカス層6と、カーカス層6の外周側に配置されたベルト層7とを備えており、トレッド部2にタイヤ周方向に延びる主溝8が形成されている。トレッド部2の幅方向には複数種類(図では2種類)の異なるゴム組成物9a、9bが配置され、これらゴム組成物9a、9bの境界面9が主溝8の側壁面に露出するように形成されている。なお、図中9zは境界面9の露出部を示している。
さらに、本発明の空気入りタイヤ1では、ゴム組成物9a、9bの境界面9が露出する主溝8の壁面に、図2及び図3に示すように、境界面9の露出部9zに交差し、かつ主溝8の延長方向に所定の間隔tを隔てて配列する多数の細溝10を形成している。なお、図2には細溝10が主溝8の側壁面に形成されている場合を示したが、本発明の空気入りタイヤ1では、後述するように、細溝10を主溝8の壁面における幅方向全体にわたって形成する場合がある。
このように露出部9zに交差する多数の細溝10を形成したことにより、タイヤ成形時に、溝底側のゴム組成物9aが溝壁側に位置するゴム組成物9bに向かって強く押し込められるように作用するため、隣接する異種ゴム9a、9b相互間の密着性が高まり、境界面9からのクラックの発生を効率よく抑制することができる。
なお、上述する実施形態では、ゴム組成物9a、9bの境界面9をトレッド部2の略タイヤ径方向に延びるように形成した場合を示したが、境界面9の延長方向はこれに限られることなく、タイヤ径方向に対して傾斜する方向に形成される場合もある。しかし、タイヤ成形時における異種ゴム9a、9b相互間の密着性を効率よく高める観点から、境界面9の延長方向をタイヤ径方向に近づけることが好ましい。
また、上述する実施形態では、トレッド部2を2種類のゴム組成物からなるデュアルトレッドで構成した場合を示したが、トレッド部2に配置されるゴム組成物の種類はこれに限られることなく、3種類以上により構成する場合がある。また、異なるゴム組成物9a、9bのタイヤ内側には、これらのゴム組成物9a、9bとは別に、図示しないアンダートレッドゴムを配置する場合がある。
本発明の空気入りタイヤ1では、図1に示すように、境界面9を、主溝8の壁面のうち、主溝8の側壁面に露出させるようにしている。これにより、境界面9におけるタイヤ径方向長さが確保できるので、境界面9からのクラックの発生を効率よく抑制することができる。
さらに、本発明では、トレッド部2の表面から境界面9の露出部9zまでの距離Lを、主溝8の深さDの10〜60%、好ましくは30〜60%となるように設定している。ここで、距離Lが主溝8の深さDの10%未満になると露出部9zがトレッド部2の表面に近づき過ぎて、露出部9zからクラックが発生し易くなり、逆に60%超になると細溝10が異種ゴム9a、9bを押し込むタイヤ径方向長さが不足するため、境界面9からのクラックの抑止効果が得られ難くなる。
なお、上述する実施形態では、図2及び図3に示すように、細溝10の形態が主溝8の壁面に開口する凹状の湾曲溝である場合を示したが、細溝10の形態はこれに限られるものではない。
さらに、本発明では、上述する細溝10の深さdを0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.4mmとなるように設定している。ここで、深さdが0.1mm未満では異種ゴム9a、9bを側壁面の内面側に押し込める力が不足して、境界面9からのクラックの抑止効果が得られなくなり、逆に1.0mm超になると隣接する細溝10、10間の境界面9においてクラックが発生し易くなる。
さらに、本発明では、細溝10の開口幅wを0.3〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmに設定している。ここで、細溝10の幅wが上記の範囲を逸脱すると、異種ゴム9a、9bの押し込め力が不足して、境界面9からのクラックの抑止効果が得難くなる。
さらに、本発明では、相隣接する細溝10のタイヤ周方向に対する間隔tを0.2〜2.0mm、好ましくは1.0〜1.5mmに設定している。ここで、間隔tが0.2mm未満では異種ゴム9a、9bを側壁面の内面側に押し込める力が不足して、境界面9からのクラックの抑止効果が得難くなり、逆に2.0mm超になると隣接する細溝10、10間の境界面9においてクラックが発生し易くなる。
本発明の空気入りタイヤ1では、図4に示すように、細溝10を境界面9が露出する主溝8の壁面における幅方向全体にわたって形成する場合がある。これにより、細溝10が壁面の広範囲にわたりゴム組成物9aをゴム組成物9bに向かって押し込むことができるようになるので、隣接する異種ゴム9a、9b相互間の密着性が一層高められて、境界面9からのクラックの発生を確実に抑制することができる。
上述するように、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置し、隣接する異種ゴムの境界面をトレッド部に形成された主溝の側壁面に露出させると共に、境界面が露出する主溝の側壁面に、境界面の露出部に交差し、かつ主溝延長方向に所定の間隔を隔てて配置する多数の細溝を形成することにより、異種ゴム境界面からのクラックを効率よく抑制したもので、タイヤの要求性能に応じてトレッド部の幅方向に複数種類のゴム組成物を配置させる場合の異種ゴム境界面からのクラック抑制対策として、幅広く適用することができる。
タイヤサイズを245/45R18、タイヤ構造を図1として、トレッド部の表面から露出部9zまでのタイヤ径方向距離Lと主溝深さDとの比L/Dを表1のように異ならせると共に、主溝の側壁面に細溝を形成しない従来タイヤ(従来例)と、主溝の側壁面に露出部9zと直交する細溝を形成して細溝の形態及び間隔を表1のように異ならせた本発明タイヤ(実施例1〜5)と、をそれぞれ作製した。なお、各タイヤでは、表1の仕様を除く全ての仕様をそれぞれ共通にした。
これら6種類のタイヤについて、それぞれ以下の方法により耐クラック性を評価し、その結果を従来タイヤを100とする指数により表1に併記した。数値が大きいほど優れていることを示す。
〔耐クラック性の評価〕
各タイヤに空気圧220kPaを充填すると共に、車両の前後輪に装着して、主としてアスファルト路面からなる一般路面を10万km走行させ、走行後のタイヤにおける境界面9の露出部9zが位置する主溝8におけるクラックの発生状況(大きさ、深さ)を調べると共に、これを数値化して、その結果により耐クラック性の評価とした。
Figure 0005343428
表1より、本発明タイヤは、従来タイヤに比して、耐クラック性が向上していることがわかる。
本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す子午線断面図である。 図1のタイヤにおけるR部を取り出して一部を破断して示す斜視図である。 図2のX−X矢視断面図である。 本発明の他の実施形態による図2に相当する斜視図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
8 主溝
9 境界面
9a、9b ゴム組成物
9z 露出部
10 細溝
t 間隔

Claims (2)

  1. トレッド部の幅方向に複数種類の異なるゴム組成物を配置すると共に、該トレッド部にタイヤ周方向に延びる主溝を形成し、前記異なるゴム組成物の境界面を前記主溝の壁面に露出させた空気入りタイヤにおいて、
    前記境界面を前記主溝の側壁面に露出させ、前記トレッド部の表面から前記境界面の露出部までのタイヤ径方向距離Lを前記主溝の深さDの10〜60%にすると共に、前記境界面が露出する主溝の側壁面に、該境界面の露出部に交差し、かつ主溝の延長方向に所定の間隔を隔てて配列する多数の細溝を形成し、該細溝の深さを0.1〜1.0mmにし、開口幅を0.3〜2.0mmにして、該細溝の主溝延長方向に対する間隔を0.2〜2.0mmにした空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部が2種類のゴム組成物からなるデュアルトレッドである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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