JP5789083B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置に関し、特に、複数の個包装が連なった連包品を検査する検査装置に関する。
食品等の商品の生産ラインにおいては、不良品が出荷されないようにするために、重量検査装置やX線検査装置によって商品の重量検査が為されることがある(例えば、特許文献1,2参照)。また、商品の生産ラインにおいては、X線検査装置によって商品への異物の混入の有無等についての検査が為されることがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−048623号公報 特開2002−296022号公報 特開2006−329906号公報
しかしながら、連包品については、上述の重量検査やX線検査によっては商品の良否判断を正確に行えないことがある。なお、連包品とは、複数の個包装が連なった商品である。
例えば、10.0gの個包装が10個連なる連包品の全体重量の許容誤差が±10%である場合を考える。この場合、全体重量が90.0g〜110.0gの間に収まっていれば、重量検査において当該連包品は正常な商品として取り扱われることになる。
ところが、9つの個包装がそれぞれ10.5gであり、残り1つの個包装が6.0gであった場合、全体としては100.5gとなるため、当該連包品は従来の重量検査において正常と判断されてしまう。しかしながら、6.0gの個包装については、−40%もの重量誤差が生じている。1つでも異常な個包装が存在する連包品については不良品として取り扱うべきところ、従来の重量検査装置では個包装レベルでの重量異常を検出することができない。また、従来のX線検査装置においても、全体での重量値が推定されることはあっても、個包装レベルでの重量異常が検出されることはない。
また、9つの個包装がそれぞれ10.5gの場合には、全体としてはそれだけで94.5gとなるため、たとえ残り1つの個包装が空袋であったとしても、当該連包品は重量検査において正常と判断されてしまう。1つでも空袋が存在する連包品については不良品として取り扱うべきところ、従来の重量検査装置では空袋が存在していたとしても検出することが難しい。また、従来のX線検査装置においては、異物の存在が検出されることはあっても、空袋の存在が検出されることはない。このため、空袋の検出が手作業で為されている現状がある。
本発明の課題は、連包品についての良否判断をより正確に行うことが可能な検査装置を提供することにある。
第1発明にかかる検査装置は、搬送部と、照射部と、受光部と、生成部と、特定部と、推定部と、重量診断部とを備え、複数の個包装が一列に連なった連包品を先行の個包装から順次検査する。搬送部は、連包品を個包装の連なる方向に搬送する。照射部は、個包装にX線である検査波を照射する。受光部は、照射部からの検査波を受光する。生成部は、受光部が受光した検査波に基づいて個包装の検査画像を順次生成する。特定部は、検査画像から個包装の内容物が存在し得る領域を特定する。推定部は、特定された領域に対して重量値を推定する。重量診断部は、推定された重量値が所定範囲外となる場合、当該個包装が含まれる連包品全体を重量異常と診断する。重量診断部による処理は、推定部による処理に遅れて実行される。
この検査装置は、複数の個包装が一列に連なった連包品を先行の個包装から順次重量推定を行う機能を備えている。すなわち、この検査装置では、全体重量の誤差が許容範囲内であったとしても、いずれか1つでも許容範囲外の重量の個包装が存在する場合には、そのような連包品を重量異常の不良品として取り扱うことが可能である。これにより、この検査装置では、連包品についての良否判断をより正確に行うことが可能になる。
第2発明にかかる検査装置は、第1発明にかかる検査装置であって、特定部は、検査画像からシール領域を特定し、検査画像のシール領域以外から内容物が存在し得る領域を特定する。シール領域とは、連包品のシール部位に対応する領域である。
この検査装置は、先ず、検査画像の中からシール領域を特定し、次に、検査画像のシール領域を除いた残りの領域の中から内容物領域を特定する。内容物の偏在し得る個包装の収納空間を透過する場合と異なり、シール部位を透過する検査波の減衰の程度は概ね一定となると予想される。すなわち、一般に、個包装の収納空間を透過した検査波によって内容物領域を特定するよりも、シール部位を透過した検査波によってシール領域を特定するほうが確実である。したがって、この検査装置では、シール領域を先に特定することにより、精度よく内容物領域を抽出することができる。
第3発明にかかる検査装置は、第1発明または第2発明にかかる検査装置であって、異物検査部をさらに備える。異物検査部は、検査画像に基づいて連包品に対する異物検査を行う。
この検査装置は、個包装ごとの重量検査とともに連包品全体の異物検査を行う。このように連包品全体の異物検査と個包装ごとの重量検査とを1つの装置で行うことにより、連包品の生産ラインを省スペース化したり、生産ラインの構築のためのコストを削減したりすることができる。
第4発明にかかる検査装置は、第1発明から第3発明のいずれかにかかる検査装置であって、総合診断部をさらに備える。総合診断部は、少なくとも重量診断部が個包装を重量異常と診断した場合、あるいは、少なくとも異物検査部が個包装に異物が混入していると診断した場合に、連包品を異常と診断する。
この検査装置は、個包装ごとの重量検査で異常が検出されると、連包品を異常と診断する。これにより、この検査装置では、検査にかかる処理負荷が軽減される。
第5発明にかかる検査装置は、第1発明から第4発明のいずれかにかかる検査装置であって、重量診断部は、重量値に基づいて連包品に空袋が含まれるか否かを判断する。
この検査装置は、ある個包装領域に対して推定した重量値がゼロないしゼロに近い値となった場合に、当該連包品に空袋が含まれていると判断する。これにより、この検査装置では、空袋の存在する連包品を不良品として取り扱うことができる。
第6発明にかかる検査装置は、第3発明から第5発明のいずれかにかかる検査装置であって、特定部、推定部、重量診断部は、連包品でない場合には、オペレータによってオフに設定される。
この検査装置は、複数の個包装が一列に連なった連包品の検査の際は、特定部、推定部、重量診断部をオンにして、連包品の重量及び不良品有無を検査するが、連包品でない場合は、従来同様の通常の検査プロセスで検査する。
第7発明にかかる検査装置は、複数の個包装が一列に連なった連包品を先行の個包装から順次検査する検査装置であって、照射部と、受光部と、生成部と、空袋検査部とを備える。照射部は、連包品にX線である検査波を照射する。受光部は、照射部からの検査波を受光する。生成部は、受光部が受光した検査波に基づいて個包装の検査画像を順次生成する。空袋検査部は、検査画像から個包装の内容物が存在し得る内容物領域を抽出し、抽出された内容物領域の個数または間隔に基づいて、連包品に空袋が含まれているか否かを検査する。
この検査装置は、連包品に空袋が含まれているか否かを検査する機能を備えている。すなわち、この検査装置では、全体重量の誤差が許容範囲内であったとしても、空袋が1つでも存在する場合には、そのような連包品を不良品として取り扱うことが可能である。なお、本願で「空」とは、個包装の中に内容物が全く入っていない状態だけでなく、微量の内容物しか入っていない状態をも含むものとする。これにより、この検査装置では、連包品についての良否判断をより正確に行うことが可能になる。また、この検査装置では、検査画像から個包装の内容物が存在し得る内容物領域を抽出し、抽出された内容物領域の個数または間隔に基づいて連包品に空袋が含まれているか否かを検査することができる。
第8発明にかかる検査装置は、第7発明に記載の検査装置であって、異物検査部をさらに備える。異物検査部は、検査画像に基づいて異物の検査を行う。
この検査装置は、空袋検査とともに異物検査を行う。このように異物検査と空袋検査とを1つの装置で行うことにより、連包品の生産ラインを省スペース化したり、生産ラインの構築のためのコストを削減したりすることができる。
第9発明にかかる検査装置は、第8発明に記載の検査装置であって、空袋検査部は連包品でない場合には、オペレータによってオフに設定される。
この検査装置は、複数の個包装が一列に連なった連包品の検査の際は、空袋検査部をオンにして、連包品に空袋が含まれているか否かを検査するが、連包品でない場合は、従来同様の通常の検査プロセスで検査する
本発明にかかる検査装置によれば、連包品についての良否判断をより正確に行うことが可能になる。
本発明の第1実施形態にかかるX線検査装置の外観斜視図。 X線検査装置のシールドボックス内部の構成図。 X線検査の原理を示す模式図。 X線検査装置の前後の構成図。 本発明の第1実施形態にかかる制御コンピュータのブロック構成図。 (a)連包品を示す図。(b)連包品のX線画像を示す図。(c)代表値の決定処理の結果を示す図。(d)真偽判定処理の結果を示す図。 本発明の第2実施形態にかかる制御コンピュータのブロック構成図。 (a)連包品を示す図。(b)連包品のX線画像を示す図。(c)連包品の2値化画像を示す図。 本発明の第3実施形態にかかる制御コンピュータのブロック構成図。 (a)連包品を示す図。(b)連包品のX線画像を示す図。 本発明の第4実施形態にかかる制御コンピュータのブロック構成図。 (a)連包品を示す図。(b)連包品のX線画像を示す図。(c)代表値の決定処理の結果を示す図。(d)明暗の判定処理の結果を示す図。 本発明の第5実施形態にかかる制御コンピュータのブロック構成図。 連包品の2値化画像を示す図。
10,110,210,310,410 X線検査装置
13 X線照射器(照射部)
14 X線ラインセンサ(受光部)
20 制御コンピュータ
21a,321a 画像生成部(生成部)
21b,121b,221b 領域特定部(特定部)
21c 重量推定部(推定部)
21d 重量診断部
21e 異物検査部
21f 総合診断部
321b,421b 空袋検査部
321c 異物検査部
321d 総合診断部
C1,C2,・・・,C6 個包装領域
M 連包品
N1,N2,・・・,N6 袋(個包装)
P X線画像
Q 2値化画像
以下、図面を参照して、本発明の第1、第2、第3、第4および第5実施形態にかかるX線検査装置10,110,210,310,410について説明する。
<第1実施形態>
図1に、本発明の第1実施形態にかかるX線検査装置10の外観を示す。X線検査装置10は、食品等の商品Gの生産ラインに組み込まれて商品Gの品質検査を行う装置の1つであって、連続的に搬送されてくる商品Gに対してX線を照射することにより商品Gの良否判断を行う装置である。
検体である商品Gは、図4に示すように、前段コンベア60によってX線検査装置10のところまで運ばれてくる。商品Gは、X線検査装置10において良品または不良品に分類される。このX線検査装置10での検査結果は、X線検査装置10の下流側に配置されている振分機構70に送られる。振分機構70は、X線検査装置10において良品と判断された商品Gを正規のラインコンベア80へと送り、X線検査装置10において不良品と判断された商品Gを不良品貯留コンベア90へと送る。
(X線検査装置の構成)
図1、図2および図5に示すように、X線検査装置10は、主として、シールドボックス11と、コンベア12と、X線照射器13と、X線ラインセンサ14と、タッチパネル機能付きのモニタ30と、制御コンピュータ20とから構成されている。
〔シールドボックス〕
シールドボックス11の両側面には、商品Gをシールドボックス11の内外に搬入出させるための開口11aが形成されている。開口11aは、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を防止するために、遮蔽ノレン(図示せず)により塞がれている。この遮蔽ノレンは、鉛を含むゴムから成形されており、商品Gが開口11aを通過する際に商品Gによって押しのけられるようになっている。
そして、シールドボックス11内には、コンベア12、X線照射器13、X線ラインセンサ14、制御コンピュータ20等が収容されている。また、シールドボックス11の正面上部には、モニタ30の他、キーの差し込み口および電源スイッチ等が配置されている。
〔コンベア〕
コンベア12は、シールドボックス11内において商品Gを搬送するものであり、図1に示すように、シールドボックス11の両側面に形成された開口11aを貫通するように配置されている。そして、コンベア12は、コンベアモータ12a(図5参照)によって駆動される駆動ローラによって無端状のベルトを回転させながら、ベルト上に載置された商品Gを搬送する。
コンベア12による搬送速度は、オペレータが入力した設定速度になるように、制御コンピュータ20によるコンベアモータ12aのインバータ制御によって細かく制御される。また、コンベアモータ12aには、コンベア12による搬送速度を検出して制御コンピュータ20に送るエンコーダ12b(図5参照)が装着されている。
〔X線照射器〕
X線照射器13は、図2に示すように、コンベア12の上方に配置されており、下方のX線ラインセンサ14に向けて扇状の照射範囲XにX線を照射する。
〔X線ラインセンサ〕
X線ラインセンサ14は、図3に示すように、コンベア12の下方に配置されており、主として多数の画素センサ14aから構成されている。これらの画素センサ14aは、コンベア12による搬送方向に直交する向きに一直線に水平配置されている。また、各画素センサ14aは、商品Gやコンベア12を透過したX線を検出し、X線透視像信号を出力する。X線透視像信号は、X線の明るさ(濃度)を示すものである。
〔モニタ〕
モニタ30は、フルドット表示の液晶ディスプレイであり、検査時に必要となる検査パラメータ等の入力をオペレータに促す画面を表示する。また、モニタ30は、タッチパネル機能も有しており、オペレータからの検査パラメータ等の入力を受け付ける。
〔制御コンピュータ〕
制御コンピュータ20は、図5に示すように、CPU(中央演算処理装置)21、ROM(リードオンリーメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、HDD(ハードディスク)25および記憶メディア等を挿入するためのドライブ24を搭載している。
CPU21では、ROM22やHDD25に格納されている各種プログラムが実行される。HDD25には、検査パラメータや検査結果が保存蓄積される。検査パラメータについては、モニタ30のタッチパネル機能を使ったオペレータからの入力によって設定及び変更が可能である。オペレータは、これらのデータがHDD25だけでなくドライブ24に挿入された記憶メディアにも保存蓄積されるように設定することができる。
さらに、制御コンピュータ20は、モニタ30でのデータ表示を制御する表示制御回路(図示せず)、モニタ30のタッチパネルを介してオペレータにより入力されたキー入力データを取り込むキー入力回路(図示せず)、プリンタ(図示せず)等の外部機器やLAN等のネットワークとの接続を可能にする通信ポート(図示せず)なども備えている。
そして、制御コンピュータ20の各部21〜25は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
また、制御コンピュータ20は、コンベアモータ12a、エンコーダ12b、光電センサ15、X線照射器13、X線ラインセンサ14等に接続されている。光電センサ15は、検体である商品Gが扇状のX線の照射範囲X(図2参照)を通過するタイミングを検知するための同期センサであり、主として、コンベア12を挟んで配置される一対の投光器および受光器から構成されている。
(制御コンピュータによる商品の良否判断)
制御コンピュータ20のHDD25には、画像生成モジュール、領域特定モジュール、重量推定モジュール、重量診断モジュール、異物検査モジュールおよび総合診断モジュールを含む検査プログラムが格納されている。そして、制御コンピュータ20のCPU21は、これらのプログラムモジュールを読み出して実行することにより、画像生成部21a、領域特定部21b、重量推定部21c、重量診断部21d、異物検査部21eおよび総合診断部21f(図5参照)として動作する。
画像生成部21aは、X線ラインセンサ14から出力されるX線透視像信号に基づいて、商品GのX線画像を生成する。
領域特定部21b、重量推定部21cおよび重量診断部21dは、検体となる商品Gが連包品である場合にのみ使用されるべき重量検査機能を担っており、検体となる商品Gが連包品でない場合にはオペレータによってオフに設定される。
一方、この重量検査機能がオンに設定されている場合には、領域特定部21bは、画像生成部21aにより生成された連包品である商品Gを写すX線画像から、連包品の個包装に対応する個包装領域を特定する。重量推定部21cは、領域特定部21bにより特定された各個包装領域に対して画像処理を施すことにより、各個包装に収納されている内容物の重量値を推定する。重量診断部21dは、重量推定部21cにより算出された重量値が所定の範囲内に収まっているか否かをチェックし、1つでも所定の範囲を外れる重量値が存在する場合には、当該商品Gを異常と判断する。
異物検査部21eは、画像生成部21aにより生成されたX線画像に対して画像処理を施すことにより、商品Gに異物が含まれているか否かを検査する。そして、異物が含まれている場合には、当該商品Gを異常と判断する。
総合診断部21fは、重量診断部21dおよび異物検査部21eの少なくとも一方によって異常が検出された商品Gを不良品であると診断し、どちらによっても異常が検出されなかった商品Gを良品であると診断する。なお、オペレータは、検査モジュールを新たに追加することにより、商品Gに対してその他の検査を行うことも可能である。この場合、総合診断部21fは、全ての検査において正常と判断された商品Gのみを良品と診断する。
総合診断部21fの診断結果は、振分機構70へと送られる。そして、振分機構70は、この診断結果に基づいて、商品Gを正規のラインコンベア80または不良品貯留コンベア90のどちらに振り分けるべきかを判断する。
以下、画像生成部21a、領域特定部21b、重量推定部21c、重量診断部21d、異物検査部21eおよび総合診断部21fの動作の詳細について説明する。
〔画像生成部〕
画像生成部21aは、商品Gが扇状のX線の照射範囲X(図2参照)を通過するときにX線ラインセンサ14の各画素センサ14aから出力されるX線透視像信号を細かい時間間隔で取得し、取得したX線透視像信号に基づいて商品GのX線画像を生成する。なお、商品Gが扇状のX線の照射範囲Xを通過するタイミングは、光電センサ15からの信号により判断される。すなわち、画像生成部21aは、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから得られるX線の明るさに関する細かい時間間隔毎のデータをマトリクス状に時系列につなぎ合わせることにより、商品Gを写すX線画像を生成する。
以下、図6(a)に示す連包品Mを検体とする場合を例として説明する。連包品Mは、6個の袋N1,N2,・・・,N6が順に連なったものであり、袋N1,N2,・・・,N6は、互いに同じ形状となるように製造されている。連包品Mは、コンベア12によって袋N1を先頭とし、袋N6を最後尾として搬送される。各袋N1,N2,・・・,N6は、いわゆるピロー型の袋である。各袋N1,N2,・・・,N6のコンベア12による搬送方向の両端には、横シール部位S1が形成されており、各袋N1,N2,・・・,N6のコンベア12の搬送面に対向する面には、搬送方向に伸びる縦シール部位S2が形成されている。すなわち、連包品Mは、全体としては1つの細長い袋であり、その長手方向に所定の間隔で施された横シール部位S1によって各袋N1,N2,・・・,N6に対応する複数の空間が形成されたものである。そして、袋N1,N2,・・・,N6の内部空間には、内容物が詰められている。また、先行する袋の後方の横シール部位S1とその後続の袋の前方の横シール部位S1とは一体的に熱シールされて形成されたものであり、その中央には両袋を切り離すことを可能にする短手方向に走るミシン目が形成されている。
図6(b)は、図6(a)に示す連包品MのX線画像Pを示している。なお、簡単のために、図6(a)〜(d)には、連包品M全体のうちの袋N1〜N4の部分のみを示している。X線画像P上において、最も暗く現れている領域A1〜A4は、それぞれ袋N1〜N4内の内容物を示しており、領域B1は、横シール部位S1を示しており、領域B2は、縦シール部位S2を示している。最も明るく現れている領域Dは、連包品Mの背景を示しており、領域B1,B2よりも明るく領域Dよりも暗く現れている領域Eは、袋N1〜N4の内容物の入っていない隙間部分を示している。なお、ともに同じ枚数の包材が重なり合った部位を写しているのにもかかわらず、横シール部位S1に対応する領域B1がシールされていない部位に対応する領域EよりもX線画像P上において暗く写るのは、横シール部位S1のほうがシールされていない部位よりも熱収縮によって密度が高くなっているからと考えられる。また、シール部位S1,S2にギザギザ状となるような加工が施してある場合には、当該加工が施されていない場合と比べると、シール部位S1,S2は包材どうしの重なり合いによりX線画像P上においてより暗く写ることになる。
〔領域特定部〕
領域特定部21bは、画像生成部21aと同様に、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aからX線透視像信号を細かい時間間隔で取得する。そして、領域特定部21bは、多数の画素センサ14aのそれぞれから同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線の濃度値の平均値を算出し、算出した値をそのタイミングにおけるX線の濃度値の代表値とする。そして、当該代表値が所定の範囲内に収まっているか否かをチェックし、当該範囲内に収まっている場合を「TRUE」とし、当該範囲内に収まっていない場合を「FALSE」とする。この真偽判定処理において用いられる代表値の範囲としては、横シール部位S1が照射領域Xを通過したときの代表値のとり得る範囲が設定される。内容物は連包品Mの収納空間内で偏在し得るものの、横シール部位S1と重なることはないと考えられるため、横シール部位S1を透過したX線の減衰の程度は概ね一定となると予想される。したがって、横シール部位S1が照射領域Xを通過したときの代表値のとり得る範囲については、予め精度よく設定しておくことが可能である。
領域特定部21bは、こうした代表値の決定処理と真偽判定処理とを、1組の濃度値のデータセット(同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)を受け取るたびに繰り返す。そして、「TRUE」状態が横シール部位S1の幅に対応する所定の長さだけ連続した場合に、横シール部位S1の存在を検出する。
図6(c)は、X線の照射範囲Xを袋N1〜N4が通過したときのX線透視像信号に基づいて算出された代表値の時系列データを示している。この場合、真偽判定処理は、図6(d)に示すような結果となる。
続いて、領域特定部21bは、画像生成部21aにより生成されたX線画像Pと、真偽判定処理の結果とを重ね合わせ、X線画像P上の「FALSE」に対応する領域を個包装領域C1,C2,・・・,C6とする。個包装領域C1,C2,・・・,C6は、「TRUE」に対応する領域(領域B1を含む)と異なり、内容物が存在し得る領域である。
〔重量推定部〕
重量推定部21cは、領域特定部21bにより特定された各個包装領域C1,C2,・・・,C6に対して重量推定を行う。当該重量推定処理は、X線画像P上においてはX線の照射方向に厚みのある物質ほど暗く写るという性質を利用し、以下の原理に基づいて行われる。
X線画像P上の厚さtの物質を写す画素の明るさIは、物質の存在しない領域に含まれる画素の明るさをI0とした場合、以下の式(1)によって表される。
I/I0=e-μt ・・・(1)
ここで、μは、X線のエネルギーと物質の種類とに応じて定まる線吸収係数である。式(1)を物質の厚さtについて解くと、以下の式(2)のようになる。
t=−1/μ×ln(I/I0) ・・・(2)
また、内容物の微小部位の重量値は、当該微小部位の厚さに比例する。したがって、明るさIの画素の写す内容物の微小部位の重量値mは、適当な定数αを用いて、以下の式(3)によって近似的に算出される。
m=−αln(I/I0) ・・・(3)
重量推定部21cは、各個包装領域C1,C2,・・・,C6を構成する全ての画素に対応する重量値mを算出して足し合わせることにより、各袋N1,N2,・・・,N6内の内容物全体の重量値を推定する。
〔重量診断部〕
重量診断部21dは、各袋N1,N2,・・・,N6内の内容物全体の重量値が所定の範囲内に収まっているか否かをチェックする。そして、全ての重量値が当該範囲内に収まっている場合には、その連包品Mを正常と診断し、いずれか1つの重量値でも当該範囲内に収まっていない場合には、その連包品Mを重量異常と診断する。
なお、重量診断部21dによる処理は、重量推定部21cによる処理に遅れて並列に実行され、重量推定部21cによる処理も、重量診断部21dによる処理も、各個包装領域C1,C2,・・・,C6に対してこの順で実行される。そして、重量診断部21dは、いずれか1つの袋N1,N2,・・・,N5についての重量異常を検出すると、その連包品Mを重量異常であると診断するとともに、その時点で未だ終了していない残りの個包装領域C2,C3,・・・,C6に対する重量推定部21cによる重量推定処理を直ちに終了させる。重量異常の袋N1,N2,・・・,N6を1つ含むだけの連包品Mであっても出荷できないのであるから、残りの袋N2,N3,・・・,N6の重量値にかかわらず当該連包品Mを重量異常と結論付けることができるからである。
〔異物検査部〕
異物検査部21eは、画像生成部21aにより生成された連包品MのX線画像Pに対して2値化処理を施すことにより、連包品Mに含まれる異物を検出する。より具体的には、連包品MのX線画像P上に予め設定した閾値よりも暗く現れる領域が存在する場合には、その連包品Mに異物が混入していると判断し、その連包品Mを異常と判断する。
また、X線画像Pにマスクを設定することも可能となっている。マスクは、例えば、連包品Mの横シール部位S1に対応する領域B1や背景に対応する領域Dに対して設定される。
〔総合診断部〕
重量診断部21dも異物検査部21eも、連包品Mを異常と判断すると、直ちにその旨を示す信号を総合診断部21fに送る。総合診断部21fは、重量診断部21dから当該信号を受け取ると、連包品Mを不良品であると診断するとともに、直ちに異物検査部21eによる検査を終了させる。一方、異物検査部21eから当該信号を受け取った場合には、連包品Mを不良品であると診断するとともに、直ちに重量診断部21dによる検査を終了させる。異物が検出されただけの連包品Mであっても、重量異常の袋N1,N2,・・・,N6が検出されただけの連包品Mであっても出荷できないのであるから、他の検査結果にかかわらず当該連包品Mを不良品と結論付けることができるからである。また、総合診断部21fは、重量診断部21dおよび異物検査部21eの両方から異常が検出されなかった旨を示す信号を受け取った場合には、連包品Mを良品である診断する。そして、総合診断部21fは、診断結果を振分機構70へ送る。
(特徴)
〔1〕
X線検査装置10は、X線画像Pから個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定し、特定した個包装領域C1,C2,・・・,C6ごとに重量推定を行う機能を備えており、連包品Mについての良否判断をより正確に行うことができるようになっている。個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定する具体的方法としては、X線ラインセンサ14から出力されるX線透視像信号に基づいて横シール部位S1がX線画像P上に現われるタイミングを測定する方法が採用されている。横シール部位S1は、隣接する袋N1,N2,・・・,N6間の境界を構成する部位であるから、X線画像P上に現われる横シール部位S1の位置を特定することによって、X線画像P上の個包装領域C1,C2,・・・,C6の位置を特定することが可能になっている。
〔2〕
X線検査装置10は、重量検査とともに、異物検査を行うことができるようになっている。このように重量検査と異物検査とを1つの装置で行うことにより、連包品Mの生産ラインが省スペース化され、生産ラインの構築のためのコストが削減されることになる。
〔3〕
X線検査装置10では、複数種類の検査が実行されるものの、いずれかの検査で異常が検出されると直ちに残りの検査が終了させられるよう、総合診断部21fによって管理されている。これにより、無駄な処理が排除され、X線検査装置10の処理負荷が軽減される。
(変形例)
〔1〕
第1実施形態の領域特定処理では、濃度値の代表値の時系列データの中から横シール部位S1に対応するデータを特定し、それ以外のデータを個包装領域C1,C2,・・・,C6に対応するデータとしている。しかしながら、それが安定して可能な場合には、横シール部位S1に対応するデータを特定することなく、個包装領域C1,C2,・・・,C6に対応するデータを直接特定するようにしてもよい。
〔2〕
第1実施形態の領域特定部21bによる代表値の決定処理は、上述した方法に限定されず、例えば、以下の方法で行われてもよい。
まず、領域特定部21bが、1組の濃度値のデータセット(X線ラインセンサ14から同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)に基づいて濃度値のヒストグラムを作成する。そして、全データ中、濃度値の明るい側あるいは暗い側から所定量(例えば、全体の80%の量)のデータを取り出し、取り出したデータを対象にして平均値を算出し、当該平均値を代表値とする。なお、濃度値の明るい側から所定量のデータを取り出す場合には、算出される代表値によって、X線画像P上で相対的に明るく写ることになる対象(背景、包材)の存在を確認しやすくなり、濃度値の暗い側から所定量のデータを取り出す場合には、X線画像P上で相対的に暗く写ることになる対象(内容物)の存在をより確認しやすくなる。
〔3〕
第1実施形態の領域特定部21bによる代表値の決定処理は、上述した方法に限定されず、例えば、以下の方法で行われてもよい。
まず、領域特定部21bが、1組の濃度値のデータセット(X線ラインセンサ14から同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)に基づいて濃度値のヒストグラムを作成し、当該ヒストグラムにおけるピーク値を代表値とする。
〔4〕
第1実施形態の重量推定処理では、個包装領域C1,C2,・・・,C6に適用するマスクパターンを予め設定しておくことにより、例えば、連包品Mの背景に対応する領域Dに対して重量推定を避けることが可能である。この場合、誤差の低減および処理の簡素化が期待される。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態にかかるX線検査装置110について説明する。
図7に示されるように、第2実施形態にかかるX線検査装置110は、第1実施形態にかかるX線検査装置10と比較すると、領域特定部21bが領域特定部121bに置換されている点においてのみ相違し、その他の点においては同様である。すなわち、X線検査装置110は、X線検査装置10の制御コンピュータ20のHDD25に格納されている領域特定モジュールを異なるものに置換したものである。したがって、以下では、第2実施形態にかかる領域特定処理の詳細についてのみ説明し、X線検査装置110のその他の構成および動作については第1実施形態と同様であるものとして説明を省略する。また、以下では、第1実施形態と同様に、連包品Mを検体とする場合を例として説明する。
〔領域特定部〕
先ず、領域特定部121bは、画像生成部21aにより生成されたX線画像Pに対して2値化処理を施し、X線画像Pから連包品Mの横シール部位S1を示す領域B1を特定する。
2値化処理では、X線画像Pを構成する各画素に対応するX線の濃度値が所定の範囲内に収まっているか否かがチェックされる。そして、そのチェック結果に応じて、各画素に「0」又は「1」のどちらかの値が割り当てられる。
図8(c)は、図8(b)に示すX線画像Pに対して2値化処理を施した後の2値化画像Qである。2値化画像Q上において黒く現れている領域G1は、横シール部位S1に対応する領域である。
続いて、領域特定部121bは、X線画像Pと2値化画像Qとを重ね合わせ、当該X線画像P上において領域G1と重なり合う領域を横シール部位S1に対応する領域B1として抽出する。そして、領域B1と領域B1とに挟まれる領域を、個包装領域C1,C2,・・・,C6とする。第2実施形態において特定される個包装領域C1,C2,・・・,C6は、第1実施形態において特定される個包装領域C1,C2,・・・,C6から連包品Mの背景に対応する領域Dを除いた領域となっている。
(特徴)
X線検査装置110は、X線画像Pから個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定し、特定した個包装領域C1,C2,・・・,C6ごとに重量推定を行う機能を備えており、連包品Mについての良否判断をより正確に行うことができるようになっている。個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定する具体的方法としては、X線画像Pに対して画像処理を施す方法が採用されている。
<変形例>
〔1〕
第2実施形態の領域特定処理では、X線画像Pから個包装領域C1,C2,・・・,C6を抽出するために、2値化処理が採用されている。しかしながら、2値化処理に代えて又は加えて、その他の画像処理を採用することも可能である。
〔2〕
第2実施形態の領域特定処理では、先ず、X線画像Pの中から横シール部位S1に対応する領域B1を抽出し、領域B1を除いた残りの領域の中から個包装領域C1,C2,・・・,C6を抽出している。しかしながら、それが安定して可能な場合には、領域B1を抽出することなく、内容物に対応する領域A1,A2,・・・,A6を個包装領域C1,C2,・・・,C6として直接抽出してもよい。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態にかかるX線検査装置210について説明する。
図9に示されるように、第3実施形態にかかるX線検査装置210は、第1実施形態にかかるX線検査装置10と比較すると、領域特定部21bが領域特定部221bに置換されている点においてのみ相違し、その他の点においては同様である。すなわち、X線検査装置210は、X線検査装置10の制御コンピュータ20のHDD25に格納されている領域特定モジュールを異なるものに置換したものである。したがって、以下では、第3実施形態にかかる領域特定処理の詳細についてのみ説明し、X線検査装置210のその他の構成および動作については第1実施形態と同様であるものとして説明を省略する。また、以下では、第1実施形態と同様に、連包品Mを検体とする場合を例として説明する。
〔領域特定部〕
HDD25には、各袋N1,N2,・・・,N6の長さL1を示す値が予め記憶されている。長さL1は、コンベア12による搬送方向を基準としたものである。領域特定部221bは、HDD25が保持している長さL1を参照し、画像生成部21aにより生成されたX線画像Pを長さL1ごとにコンベア12による搬送方向に区切り、区切られた各領域を個包装領域C1,C2,・・・,C6とする(図10(b)参照)。
(特徴)
X線検査装置110は、X線画像Pから個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定し、特定した個包装領域C1,C2,・・・,C6ごとに重量推定を行う機能を備えており、連包品Mについての良否判断をより正確に行うことができるようになっている。個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定する具体的方法としては、HDD25に予め記憶されている検査パラメータ(各袋N1,N2,・・・,N6の長さL1)に基づいて算出する方法が採用されている。
(変形例)
〔1〕
第3実施形態では、個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定するための検査パラメータとして、HDD25に各袋N1,N2,・・・,N6の長さL1が記憶されている。しかしながら、個包装領域C1,C2,・・・,C6を特定するための検査パラメータは、これに限定されない。例えば、連包品Mに含まれる袋N1,N2,・・・,N6の数を記憶しておき、連包品Mを写すX線画像Pを連包品Mの長手方向に均等に袋N1,N2,・・・,N6の数に分割するようにしてもよい。また、各袋N1,N2,・・・,N6がX線の照射範囲Xを通過するタイミングを記憶しておき、当該タイミングで取得されたX線透視像信号に基づくX線画像P上の領域を個包装領域C1,C2,・・・,C6としてもよい。
〔2〕
第3実施形態の領域特定処理では、X線画像Pに適用するマスクパターンを予め設定しておくことにより、例えば、個包装領域C1,C2,・・・,C6中に横シール部位S1に対応する領域B1や連包品Mの背景に対応する領域Dが含まれないようにすることも可能である。この場合、誤差の低減および処理の簡素化が期待される。
<第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態にかかるX線検査装置310について説明する。
図11に示されるように、第4実施形態にかかるX線検査装置310は、第1実施形態にかかるX線検査装置10と比較すると、画像生成部21a、領域特定部21b、重量推定部21c、重量診断部21d、異物検査部21eおよび総合診断部21fの代わりに、画像生成部321a、空袋検査部321b、異物検査部321cおよび総合診断部321dが存在している点においてのみ相違し、その他の点においては同様である。すなわち、X線検査装置310は、X線検査装置10の制御コンピュータ20のHDD25に格納されている検査プログラムを異なるものに置換したものである。したがって、以下では、第4実施形態にかかる制御コンピュータ20による商品の良否判断処理の詳細についてのみ説明し、X線検査装置310のその他の構成および動作については第1実施形態と同様であるものとして説明を省略する。
(制御コンピュータによる商品の良否判断)
制御コンピュータ20のHDD25には、画像生成モジュール、空袋検査モジュール、異物検査モジュールおよび総合診断モジュールを含む検査プログラムが格納されている。そして、制御コンピュータ20のCPU21は、これらのプログラムモジュールを読み出して実行することにより、画像生成部321a、空袋検査部321b、異物検査部321cおよび総合診断部321d(図11参照)として動作する。
画像生成部321aは、X線ラインセンサ14から出力されるX線透視像信号に基づいて、商品GのX線画像を生成する。
空袋検査部321bによる空袋検査機能は、検体となる商品Gが連包品である場合にのみ使用されるべき機能であり、連包品でない場合にはオペレータによってオフに設定される。一方、空袋検査機能がオンに設定されている場合の空袋検査部321bは、連包品である商品Gに空袋が含まれているか否かを検査する。そして、商品Gに1つでも空袋が存在する場合には、当該商品Gを異常と判断する。
異物検査部321cは、商品Gに異物が含まれているか否かを検査する。そして、異物が含まれている場合には、当該商品Gを異常と判断する。
総合診断部321dは、空袋検査部321bおよび異物検査部321cの少なくとも一方によって異常が検出された商品Gを不良品であると診断し、どちらによっても異常が検出されなかった商品Gを良品であると診断する。なお、オペレータは、検査モジュールを新たに追加することにより、商品Gに対してその他の検査を行うことも可能である。この場合、総合診断部321dは、全ての検査において正常と判断された商品Gのみを良品と診断する。
総合診断部321dの診断結果は、振分機構70へと送られる。そして、振分機構70は、この診断結果に基づいて、商品Gを正規のラインコンベア80または不良品貯留コンベア90のどちらに振り分けるべきかを判断する。
以下、画像生成部321a、空袋検査部321b、異物検査部321cおよび総合診断部321dの動作の詳細について説明する。
〔画像生成部〕
画像生成部321aは、商品Gが扇状のX線の照射範囲X(図2参照)を通過するときにX線ラインセンサ14の各画素センサ14aから出力されるX線透視像信号を細かい時間間隔で取得し、これらのX線透視像信号に基づいて商品GのX線画像を生成する。なお、商品Gが扇状のX線の照射範囲Xを通過するタイミングは、光電センサ15からの信号により判断される。すなわち、画像生成部321aは、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから得られるX線の明るさに関する細かい時間間隔毎のデータをマトリクス状に時系列につなぎ合わせることにより、商品Gを写すX線画像を生成する。
以下、図12(a)に示す連包品Mを検体とする場合を例として説明する。連包品Mは、6個の袋N1,N2,・・・,N6が順に連なったものであり、袋N1,N2,・・・,N6は、互いに同じ形状となるように製造されている。連包品Mは、コンベア12によって袋N1を先頭とし、袋N6を最後尾として搬送される。各袋N1,N2,・・・,N6は、いわゆるピロー型の袋である。各袋N1,N2,・・・,N6のコンベア12による搬送方向の両端には、横シール部位S1が形成されており、各袋N1,N2,・・・,N6のコンベア12の搬送面に対向する面には、搬送方向に伸びる縦シール部位S2が形成されている。すなわち、連包品Mは、全体としては1つの細長い袋であり、その長手方向に所定の間隔で施された横シール部位S1によって各袋N1,N2,・・・,N6に対応する複数の空間が形成されたものである。そして、袋N1,N2,・・・,N6の内部空間には、内容物が詰められている。また、先行する袋の後方の横シール部位S1とその後続の袋の前方の横シール部位S1とは一体的に熱シールされて形成されたものであり、その中央には両袋を切り離すことを可能にする短手方向に走るミシン目が形成されている。
図12(b)は、図12(a)に示す連包品MのX線画像Pを示している。なお、簡単のために、図12(a)〜(d)には、連包品M全体のうちの袋N1〜N4の部分のみを示している。X線画像P上において、最も暗く現れている領域A1,A2,A4は、それぞれ袋N1,N2,N4内の内容物を示しており、領域B1は、横シール部位S1を示しており、領域B2は、縦シール部位S2を示している。最も明るく現れている領域Dは、連包品Mの背景を示しており、領域B1,B2よりも明るく領域Dよりも暗く現れている領域Eは、袋N1〜N4の内容物の入っていない隙間部分を示している。なお、ともに同じ枚数の包材が重なり合った部位を写しているのにもかかわらず、横シール部位S1に対応する領域B1がシールされていない部位に対応する領域EよりもX線画像P上において暗く写るのは、横シール部位S1のほうがシールされていない部位よりも熱収縮によって密度が高くなっているからと考えられる。また、シール部位S1,S2にギザギザ状となるような加工が施してある場合には、当該加工が施されていない場合と比べると、シール部位S1,S2は包材どうしの重なり合いによりX線画像P上においてより暗く写ることになる。
〔空袋検査部〕
空袋検査部321bは、画像生成部321aと同様に、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aからX線透視像信号を細かい時間間隔で取得する。そして、空袋検査部321bは、多数の画素センサ14aのそれぞれから同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線の濃度値の平均値を算出し、算出した値をそのタイミングにおけるX線の濃度値の代表値とする。そして、当該代表値を閾値と比較し、当該閾値を上回る場合を「明状態」とし、当該閾値を下回る場合を「暗状態」とする。なお、明暗の判定処理に用いられる閾値としては、内容物の通過時と非通過時とを精度よく区別し得るような値が予め設定されている。こうした代表値の決定処理と明暗の判定処理とを、1組の濃度値のデータセット(同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)を受け取るたびに繰り返す。
図12(c)は、X線の照射範囲Xを袋N1〜N4が通過したときのX線透視像信号に基づいて算出された代表値の時系列データを示している。この場合、明暗の判定処理は、図12(d)に示すような結果となる。
続いて、空袋検査部321bは、連包品M全体を対象とした明暗の判定処理結果の時系列データ上において、明状態から暗状態に切り替わる位置(図12(d)中、黒色三角印で示す位置)が出現する回数をカウントする。明状態から暗状態に切り替わることは、内容物の塊の先頭がX線の照射範囲Xを通過したことを意味する。すなわち、明状態から暗状態に切り替わる回数は、内容物の塊の数を意味する。したがって、明状態から暗状態に切り替わる回数と、連包品Mに本来含まれるべき袋数(本例では、6個)とが一致しない場合には、連包品Mに空袋が含まれていると判断することができる。そこで、空袋検査部321bは、これらの数が一致しない場合には、当該連包品Mを異常と判断し、一致する場合には、当該連包品Mを正常と判断する。
〔異物検査部〕
異物検査部321cは、画像生成部321aにより生成された連包品MのX線画像Pに対して画像処理を施し、連包品Mに含まれる異物を検出する。当該異物検査では、2値化処理が実行される。すなわち、連包品MのX線画像P上に予め設定した閾値よりも暗く現れる領域が存在する場合に、その連包品Mに異物が混入していると判断し、その連包品Mを異常と判断する。
また、X線画像P上にマスクを設定することも可能となっている。マスクは、例えば、連包品Mの横シール部位S1に対応する領域B1や背景に対応する領域Dに対して設定される。
〔総合診断部〕
空袋検査部321bも異物検査部321cも、連包品Mを異常と判断すると、直ちにその旨を示す信号を総合診断部321dに送る。総合診断部321dは、空袋検査部321bから当該信号を受け取ると、連包品Mを不良品であると診断するとともに、直ちに異物検査部321cによる検査を終了させる。一方、異物検査部321cから当該信号を受け取った場合には、連包品Mを不良品であると診断するとともに、直ちに空袋検査部321bによる検査を終了させる。異物が検出されただけの連包品Mであっても、空袋が検出されただけの連包品Mであっても出荷できないのであるから、他の検査結果にかかわらず当該連包品Mを不良品と結論付けることができるからである。また、総合診断部321dは、空袋検査部321bおよび異物検査部321cの両方から異常が検出されなかった旨を示す信号を受け取った場合には、連包品Mを良品である診断する。そして、総合診断部321dは、診断結果を振分機構70へ送る。
(特徴)
〔1〕
X線検査装置310は、連包品Mに空袋が含まれているか否かを検査する機能を備えており、連包品Mについての良否判断をより正確に行うことができるようになっている。具体的には、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから細かい時間間隔で取得されるX線透視像信号に基づいて明状態から暗状態に切り替わった回数を判断することにより、間接的に連包品Mの内容物の塊の個数を判断している。すなわち、空袋の存在を、明暗の判定処理結果の時系列データ上における明状態および暗状態に対応するデータの出現パターンによって判断している。
〔2〕
X線検査装置310は、空袋検査とともに、異物検査を行うことができるようになっている。このように異物検査と空袋検査とを1つの装置で行うことにより、連包品Mの生産ラインが省スペース化され、生産ラインの構築のためのコストが削減されることになる。
〔3〕
X線検査装置310では、複数種類の検査が実行されるものの、いずれかの検査で異常が検出されると直ちに残りの検査が終了させられるよう、総合診断部321dによって管理されている。これにより、無駄な処理が排除され、X線検査装置310の処理負荷が軽減される。
(変形例)
〔1〕
第4実施形態の空袋検査では、連包品Mに含まれる内容物の塊の数を数えるために、明状態から暗状態に切り替わる回数を数えている。しかしながら、暗状態から明状態に切り替わる回数を数えてもよい。暗状態から明状態に切り替わることは、内容物の塊の終端がX線の照射範囲Xを通過したことを意味する。したがって、暗状態から明状態に切り替わる回数も、連包品Mに含まれる内容物の塊の数を意味することになる。
あるいは、明状態から暗状態に切り替わる回数および暗状態から明状態に切り替わる回数の両方を数えることにより、連包品Mに含まれる内容物の塊の数を求めてもよい。明状態から暗状態に切り替わる回数および暗状態から明状態に切り替わる回数の合算値も、連包品Mに含まれる内容物の塊の数に応じて(具体的には、2で割ることにより)決まる値であり、間接的に連包品Mに含まれる内容物の塊の数を意味することになるからである。
〔2〕
第4実施形態では、明状態から暗状態に切り替わる回数と連包品Mに本来含まれるべき袋数とを比較することにより、空袋検査を行っている。しかしながら、明状態の連続する間隔を計測し、当該間隔が所定の閾値を上回る場合に当該連包品Mを異常と判断し、下回る場合に当該連包品Mを正常と判断するようにしてもよい。
明状態とは、主として連包品Mの包材を通過したX線に基づいて判断される状態であり、暗状態とは、主として連包品Mの内容物を通過したX線に基づいて判断される状態である。すなわち、明状態の連続する間隔を計測するということは、内容物のない包材のみの部分の搬送方向に連続する長さを計測することになる。したがって、この長さが所定の閾値を上回る場合、空袋の存在を推定することができる。
また、空袋検査は、同じ連包品Mについての処理に関する限り、最初に当該間隔の異常が検出された時点で終了させることが好ましい。1つでも空袋が含まれていることが判明している場合には、それ以後の処理の結果にかかわらず当該連包品Mは不良品となるからである。
なお、ここでいう間隔とは、距離的に計測してもよいし、時間的に計測してもよい。
また、明暗の判定処理結果の時系列データ上において各袋N1,N2,・・・,N6に対応する部分が予め分かっている場合には、各袋N1,N2,・・・,N6に対応するデータの中に含まれる暗状態の連続する間隔を計測し、当該間隔が所定の閾値(ゼロの場合を含む)を下回る場合に当該連包品Mを異常と判断し、上回る場合に当該連包品Mを正常と判断するようにしてもよい。なお、明暗の判定処理結果の時系列データ上において各袋N1,N2,・・・,N6に対応する部分が予め分かっている場合とは、各袋N1,N2,・・・,N6の長さが予め分かっている場合、連包品Mの全長と当該連包品Mに含まれる袋数とが分かっている場合などである。
このように、明状態および暗状態の少なくとも一方の出現パターンと、予想される出現パターンとを比較することにより、空袋の存在を判定することが可能になっている。
〔3〕
第4実施形態の空袋検査における代表値の決定処理は、上述した方法に限定されず、例えば、以下の方法で行われてもよい。
まず、空袋検査部321bが、1組の濃度値のデータセット(X線ラインセンサ14から同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)に基づいて濃度値のヒストグラムを作成する。そして、全データ中、濃度値の明るい側あるいは暗い側から所定量(例えば、全体の80%の量)のデータを取り出し、取り出したデータを対象にして平均値を算出し、当該平均値を代表値とする。なお、濃度値の明るい側から所定量のデータを取り出す場合には、算出される代表値によって、X線画像P上で相対的に明るく写ることになる対象(背景、包材)の存在を確認しやすくなり、濃度値の暗い側から所定量のデータを取り出す場合には、X線画像P上で相対的に暗く写ることになる対象(内容物)の存在をより確認しやすくなる。
当該変形例は、上記変形例〔1〕〔2〕とも組み合わせることも可能である。
〔4〕
第4実施形態の空袋検査における代表値の決定処理は、上述した方法に限定されず、例えば、以下の方法で行われてもよい。
まず、空袋検査部321bが、1組の濃度値のデータセット(X線ラインセンサ14から同様のタイミングで出力された画素センサ14a数分のX線透視像信号)に基づいて濃度値のヒストグラムを作成し、当該ヒストグラムにおけるピーク値を代表値とする。
当該変形例は、上記変形例〔1〕〔2〕と組み合わせることも可能である。
<第5実施形態>
続いて、本発明の第5実施形態にかかるX線検査装置410について説明する。
図13に示されるように、第5実施形態にかかるX線検査装置410は、第4実施形態にかかるX線検査装置310と比較すると、空袋検査部321bが空袋検査部421bに置換されている点においてのみ相違し、その他の点においては同様である。すなわち、X線検査装置410は、X線検査装置310の制御コンピュータ20のHDD25に格納されている空袋検査モジュールを異なるものに置換したものである。したがって、以下では、第5実施形態にかかる空袋検査の詳細についてのみ説明し、X線検査装置410のその他の構成および動作については第4実施形態と同様であるものとして説明を省略する。また、以下では、第4実施形態と同様に、連包品Mを検体とする場合を例として説明する。
〔空袋検査部〕
まず、空袋検査部421bは、画像生成部321aにより生成されたX線画像Pに対して2値化処理を施し、X線画像P上の領域を内容物を示す領域と、内容物以外を示す領域とに切り分ける。
2値化処理では、X線画像Pを構成する各画素に対応するX線の濃度値が所定の閾値と比較される。そして、それらの値の大小関係に応じて、各画素に「0」又は「1」のどちらかの値が割り当てられる。なお、ここでいう2値化処理に用いられる閾値は、異物検査の2値化処理で用いられる閾値とは異なる値である。
図14は、図12(b)に示すX線画像Pに対して2値化処理を施した後の2値化画像Qである。2値化画像Q上において、黒く現れている領域F1は、原則として各袋N1,N2,・・・,N6内の内容物の塊に対応し、白く現れている領域F2は、原則として包材のみの部分と連包品Mの背景に対応する。
続いて、空袋検査部421bは、領域F1の個数をカウントする。領域F1の個数は、内容物の塊の数を意味する。このとき、カウントの対象とされるのは、黒く現われている全ての領域のうち、所定の範囲内の面積を有する領域のみである。異物などを写した領域をカウントしないためである。そして、カウントした領域F1の個数と、連包品Mに本来含まれるべき袋数(本例では、6個)とを比較し、これらの数が一致しない場合には、当該連包品Mを異常と判断し、一致する場合には、当該連包品Mを正常と判断する。
(特徴)
X線検査装置410は、連包品Mに空袋が含まれているか否かを検査する機能を備えており、連包品Mについての良否判断をより正確に行うことができるようになっている。具体的には、X線画像Pに画像処理を施すことにより、連包品Mの内容物の塊の個数を判断している。これにより、異物検査部321c等が用いるべく元来備わっている機能を有効に利用しつつ、空袋検査を行っている。
<変形例>
〔1〕
第5実施形態の空袋検査では、2値化処理が採用されている。しかしながら、2値化処理に代えて又は加えて、その他の画像処理を採用することも可能である。
〔2〕
第5実施形態では、2値化画像Q上に黒く現われている領域F1の個数と連包品Mに本来含まれるべき袋数とを比較することにより、空袋検査を行っている。しかしながら、複数の領域F1間の搬送方向の間隔を計測し、当該間隔が所定の閾値を上回る場合には、当該連包品Mを異常と判断し、下回る場合には、当該連包品Mを正常と判断するようにしてもよい。
複数の領域F1の搬送方向の間隔を計測するということは、内容物の塊間の搬送方向の距離を計測することになる。したがって、この距離が所定の閾値を上回る場合、空袋の存在を推定することができる。
また、空袋検査は、同じ連包品Mについての処理に関する限り、最初に当該間隔の異常が検出された時点で終了させることが好ましい。1つでも空袋が含まれていることが判明している場合には、それ以後の処理の結果にかかわらず当該連包品Mは不良品となるからである。
<その他の実施形態>
〔1〕
第1、第2および第3実施形態の重量検査は、第1、第2および第3実施形態の説明の中で例示した連包品M以外の態様の連包品に対しても用い得る。例えば、いわゆるストリップバックと呼ばれるタイプの連包品が用いられてもよい。ストリップバックとは、消費者が1つ1つ袋を取り外して購入しやすいように、帯体の細長いテープ(ストリップ)に複数の袋が所定の間隔で貼り付けられた態様の連包品である。また、袋N1,N2,・・・,N6は、ピロー型の袋である必要はなく、例えば、ガゼット型、ヘム型であってもよい。また、縦シール部位S2が連包品Mの短手方向の端部に形成される三方シール型であってもよい。
〔2〕
第1、第2、第3、第4および第5実施形態では、各種検査が、制御コンピュータ20のCPU21によって実現されている。しかしながら、各種検査は、その他のソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの任意の組み合わせにより実現されるようになっていてもよい。
また、制御コンピュータ20にかかる処理が、X線検査装置10,110,210,310,410本体と別に設けられた装置において実行されるようになっていてもよい。例えば、制御コンピュータ20から各種データがネットワークを介して別体のコンピュータに送られ、上記処理の全部または一部が当該コンピュータにおいて実行されるようになっていてもよい。
〔3〕
第1、第2、第3、第4および第5実施形態の異物検査において採用される画像処理の方式は、上述されたものに限定されることはなく、例えば、2値化処理の代わりに、トレース検出処理が実行されるようになっていてもよい。
〔4〕
第1、第2および第3実施形態の重量検査において採用される重量推定処理の方式は、上述されたものに限定されることはなく、例えば、上述の処理に空気中や包材を透過する際のX線の減衰などを考慮した補正処理が加えられてもよい。
〔5〕
X線検査装置10,110,210は、ある個包装領域C1,C2,・・・,C6に対して推定した重量値がゼロないしゼロに近い値となった場合に、当該連包品Mに空袋が含まれていると判断し、その旨を出力する機能を有していてもよい。これにより、このX線検査装置では、空袋の存在する連包品を不良品として取り扱うことができる。
〔6〕
第4および第5実施形態の空袋検査は、第4および第5実施形態の説明の中で例示した連包品M以外の態様の連包品に対しても用い得る。例えば、いわゆるストリップバックと呼ばれるタイプの連包品が用いられてもよい。ストリップバックとは、消費者が1つ1つ袋を取り外して購入しやすいように、帯体の細長いテープ(ストリップ)に複数の袋が所定の間隔で貼り付けられた態様の連包品である。また、袋N1,N2,・・・,N6は、ピロー型の袋である必要はなく、例えば、ガゼット型、ヘム型であってもよい。また、縦シール部位S2が連包品Mの短手方向の端部に形成される三方シール型であってもよい。
〔7〕
第1、第2、第3、第4および第5実施形態において制御コンピュータ20が実行する各種検査に係る処理は、X線検査装置だけでなく、テラヘルツ波を使用する検査装置にも適用することが可能である。言い換えると、商品を透過したテラヘルツ波又はそれに基づく検査画像にも、上記実施形態と同様の処理を施すことができる。
本発明は、連包品についての良否判断をより正確に行うことができるという効果を有し、検査装置、特に、複数の個包装が連なった連包品を検査する検査装置として有用である。

Claims (9)

  1. 複数の個包装が一列に連なった連包品を先行の個包装から順次検査する検査装置であって、
    前記連包品を前記個包装の連なる方向に搬送する搬送部と、
    前記個包装にX線である検査波を順次照射する照射部と、
    前記照射部からの検査波を受光する受光部と、
    前記受光部が受光した検査波に基づいて個包装の検査画像を順次生成する生成部と、
    前記検査画像から前記個包装の内容物が存在し得る領域を特定する特定部と、
    特定された前記領域に対して重量値を推定する推定部と、
    前記重量値が所定範囲外となる場合、当該個包装が含まれる連包品全体を重量異常と診断する重量診断部と、
    を備え、
    前記重量診断部による処理は、前記推定部による処理に遅れて実行される、
    検査装置。
  2. 前記特定部は、前記検査画像から前記連包品のシール部位に対応するシール領域を特定し、前記検査画像の前記シール領域以外から前記領域を特定する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記検査画像に基づいて前記連包品に対する異物検査を行う異物検査部を、
    さらに備える、
    請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 少なくとも前記重量診断部が前記個包装を重量異常と診断した場合、あるいは、少なくとも前記異物検査部が前記個包装に異物が混入していると診断した場合、前記連包品を異常と診断する総合診断部、をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の検査装置。
  5. 前記重量診断部は、前記重量値に基づいて前記連包品に空袋が含まれるか否かを判断する、
    請求項1から4のいずれかに記載の検査装置。
  6. 前記特定部、前記推定部、前記重量診断部は、連包品でない場合には、オペレータによってオフに設定される、
    請求項3から5のいずれかに記載の検査装置。
  7. 複数の個包装が一列に連なった連包品を先行の個包装から順次検査する検査装置であって、
    前記個包装にX線である検査波を順次照射する照射部と、
    前記照射部からの検査波を受光する受光部と、
    前記受光部が受光した検査波に基づいて個包装の検査画像を順次生成する生成部と、
    前記検査画像から前記個包装の内容物が存在し得る内容物領域を抽出し、抽出された内容物領域の個数または間隔に基づいて、前記連包品に空袋が含まれているか否かを検査する空袋検査部と、
    を備える、検査装置。
  8. 前記検査画像に基づいて異物の検査を行う異物検査部、
    をさらに備える、
    請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記空袋検査部は、連包品でない場合には、オペレータによってオフに設定される、
    請求項8に記載の検査装置。
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