JP7126302B1 - 検査装置、検査方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの包装体に内包される複数の被包装物の中の一の被包装物の検査パラメータに基づいて検査物の良否判定を可能にする検査装置を提供する。【解決手段】本開示に係る検査装置10は、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置10であって、制御部11は、検査物に電磁波を照射して、少なくとも第1被包装物の全体を含む画像を検査物の画像として取得し、第1被包装物及び第2被包装物を含む検査物の総重量を取得し、取得された画像に基づき推定される第1被包装物の第1重量と、取得された総重量と、に基づいて第2被包装物の検査パラメータを算出し、算出された検査パラメータに基づき検査物の良否を判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、検査装置、検査方法、及びプログラムに関する。
従来、包装機などによって被包装物を内包するように製造された包装体を検査物としてその良否を判定する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、不透明な包装材に被包装物を包装する包装機において、包装材のサイズに制限されることなく、被包装物の位置ずれが発生した不良品を除外する位置ずれ検知機構及び不良品処理機構が開示されている。
特開2016-210501号公報
例えば製造された包装体の製品としての総重量を検査するために製造ライン上でウェイトチェッカーなどの計量装置が用いられる。しかしながら、例えば即席麺の乾麺、並びに粉末スープ及びかやくなどの添加物のように、1つの包装体に複数の被包装物が内包されているときに、このような計量装置のみでは、複数の被包装物の中の一の被包装物の重量のみを正確に測定して検査物の良否を判定することは困難であった。従来技術では、複数の被包装物の中の一の被包装物の検査パラメータに基づいて検査物の良否を判定することは困難であった。
本開示は、1つの包装体に内包される複数の被包装物の中の一の被包装物の検査パラメータに基づいて検査物の良否判定を可能にする検査装置、検査方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示は、
(1)
第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置であって、制御部を備え、
前記制御部は、
前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得し、
前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得し、
取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出し、
算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定する、
検査装置、
である。
(2)
上記(1)に記載の検査装置は、
前記検査物の前記画像を取得する画像取得部と、
前記検査物の前記総重量を測定する計量部と、
をさらに備えてもよい。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の検査装置では、
前記制御部は、前記総重量から前記第1重量を差し引くことで前記第2被包装物の第2重量を前記検査パラメータとして算出し、算出された前記第2重量に基づき前記検査物の良否を判定してもよい。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の検査装置では、
前記制御部は、前記総重量及び前記第1重量に基づいて前記第2被包装物の数量を前記検査パラメータとして算出し、算出された前記数量に基づき前記検査物の良否を判定してもよい。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の検査装置では、
前記制御部は、取得された前記画像から算出される前記第2被包装物の数量に基づき前記検査物の良否を判定してもよい。
(6)
上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の検査装置では、
前記制御部は、取得された前記画像から算出される前記第1被包装物の重量の補正処理を実行することで前記第1重量を推定してもよい。
(7)
上記(6)に記載の検査装置では、
前記制御部は、前記第1被包装物のみが内包されている前記包装体を校正物として該校正物に対し取得された前記校正物の総重量と、取得された前記校正物の画像から算出される前記第1被包装物の重量と、に基づいて算出された校正値に基づき前記補正処理を実行してもよい。
(8)
上記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の検査装置では、
前記制御部は、包装機により前記第1被包装物及び前記第2被包装物が包装袋に内包されて得られる前記検査物のシール部の状態の良否を判定してもよい。
本開示は、
(9)
第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置を用いた検査方法であって、
前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得するステップと、
前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得するステップと、
取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出するステップと、
算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定するステップと、
を含む、
検査方法、
である。
本開示は、
(10)
第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置に、
前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得するステップと、
前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得するステップと、
取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出するステップと、
算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定するステップと、
を含む動作を実行させる、
プログラム、
である。
本開示によれば、1つの包装体に内包される複数の被包装物の中の一の被包装物の検査パラメータに基づいて検査物の良否判定を可能にする検査装置、検査方法、及びプログラムを提供可能である。
第1実施形態に係る検査装置の外観を示す模式図である。 図1の検査装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1の検査装置により実行される校正方法の一例を示すフローチャートである。 図1の検査装置により実行される検査方法の第1例を示すフローチャートである。 図1の検査装置により実行される検査方法の第2例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る検査装置を含む検査システムの構成を示す機能ブロック図である。 図6の検査システムにより実行される検査方法の一例を示すシーケンス図である。 第3実施形態に係る検査装置を含む検査システムの構成を示す機能ブロック図である。 図8の検査システムにより実行される検査方法の一例を示すシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態に係る検査装置10について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検査装置10の外観を示す模式図である。図1を参照しながら、検査装置10の構成及び機能の概略について主に説明する。
図1に示すとおり、検査装置10は、包装機などにより被包装物を内包した包装体が連続的に製造される製造ライン上で、当該包装機の下流側に配置され、当該包装機により製造された包装体を検査物として検査する。検査装置10は、複数の被包装物を内包する包装体を検査物として検査する。より具体的には、検査装置10は、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する。すなわち、検査装置10は、当該検査物が製品として良品であるか、又は不良品であるかについての良否判定を実行する。
検査物は、複数の被包装物を内包する任意の包装体を含む。例えば、包装体は、即席麺及びレトルトパウチ包装されたレトルトカレーなどを含む。包装体が即席麺である場合、第1被包装物は、乾麺を含み、第2被包装物は、粉末スープ及びかやくなどの添加物を含む。包装体がレトルトカレーである場合、第1被包装物は、カレーのルーを含み、第2被包装物は、カレーのルーを除いた具材を含む。
検査装置10は、互いに離間する第1ベルトコンベア10a及び第2ベルトコンベア10bを有する。検査装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13、画像取得部14、計量部15、出力部16、及び入力部17を有する。制御部11、記憶部12、及び通信部13は、検査装置10本体の内部に配置されている。画像取得部14は、第1ベルトコンベア10aと第2ベルトコンベア10bとの間に配置されている。計量部15は、第2ベルトコンベア10bに配置されている。出力部16は、出力インタフェースとして検査装置10の外面上に配置されている。入力部17は、入力インタフェースとして検査装置10の外面上に配置されている。
検査装置10は、製造ラインの上流側に位置する包装機からベルトコンベア上を搬送されてくる検査物を検査装置10において上流側に位置する第1ベルトコンベア10aで受ける。第1ベルトコンベア10aは、その上流側に位置するベルトコンベアよりも速い速度で動作している。検査物は、第1ベルトコンベア10aに到達すると、上流側での搬送速度よりも速い速度で搬送される。例えば、第1ベルトコンベア10aの直前まで2つの検査物が互いに隣接した状態で搬送されていたとしても、2つの検査物のうち第1ベルトコンベア10aに先に到達した検査物の搬送速度が急激に上がるので、2つの検査物を互いに離間させることができる。これにより、検査装置10は、2つの検査物を1つの検査物として検知するような誤動作を抑制する。
検査装置10は、第1ベルトコンベア10aで搬送されてきた検査物を、検査装置10において第1ベルトコンベア10aの下流側に配置されている第2ベルトコンベア10bで受ける。検査装置10は、第2ベルトコンベア10bに取り付けられている計量部15によって検査物の総重量を測定する。
検査装置10は、第1ベルトコンベア10aと第2ベルトコンベア10bとの間に配置されている画像取得部14を用いて、第1ベルトコンベア10aから第2ベルトコンベア10bに移るときの検査物に電磁波を照射し検査物を透過した電磁波を検出する。検査装置10は、このように画像取得部14を用いることで検査物の画像を取得する。
図2は、図1の検査装置10の構成を示す機能ブロック図である。図2を参照しながら、検査装置10の構成及び機能についてより詳細に説明する。
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部11は、検査装置10の種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供する。一実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続されているIC及びディスクリート回路の少なくとも一方として構成されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って構成されてもよい。
一実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続又は処理を実行するために構成された、1以上の回路又はユニットを含んでもよい。例えば、制御部11は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせを含んでもよい。制御部11は、他の既知のデバイス又は構成の任意の組み合わせを含んでもよい。
制御部11は、検査装置10を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして検査装置10全体を制御及び管理する。制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを取得して、当該プログラムを実行する。これにより、制御部11は、検査装置10の各構成部に係る種々の機能を実現する。制御部11から他の構成部に制御信号又は各種情報などを送信する場合、制御部11と他の構成部とは、有線又は無線により通信接続されていればよい。
記憶部12は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどを含む。記憶部12は、これらに限定されず、任意の記憶装置を含んでもよい。例えば、記憶部12は、光ディスクのような光学記憶装置を含んでもよいし、又は光磁気ディスクなどを含んでもよい。記憶部12は、制御部11から取得した情報を記憶する。記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムなどを記憶する。その他、記憶部12は、例えば制御部11による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部12は、制御部11が動作する際のワークメモリなども含んでもよい。
通信部13は、有線又は無線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部13は、例えば包装機と通信可能であり、包装機から必要に応じて検査情報を受信する。本開示において、「検査情報」は、例えば、包装体の搬送速度、包装体全体の幅、包装体のフロントシール部の幅、及び包装体のエンドシール部の幅などの情報を含む。
本開示において、「フロントシール部」は、包装体における搬送方向の両端に形成されている2つのシール部のうち、搬送方向の下流側に位置する包装体のシール部を意味する。「エンドシール部」は、包装体における搬送方向の両端に形成されている2つのシール部のうち、搬送方向の上流側に位置する包装体のシール部を意味する。「搬送方向」は、任意の包装機において、被包装物を内包するように製造された包装体が搬送される方向を意味する。
画像取得部14は、検査物に電磁波を照射して、少なくとも第1被包装物の全体を含む画像を検査物の画像として取得する。画像取得部14は、照射部14a及び検出部14bを有する。
照射部14aは、包装体を透過できる所定の波長の電磁波を包装体に対して照射する任意の照射源を含む。照射部14aは、例えば軟X線を照射する軟X線源を含む。軟X線は、包装体を構成するフィルム材が透明フィルム、不透明な樹脂フィルム、及び表面に印刷が施された樹脂フィルム、並びにアルミニウムフィルムなどのいずれであっても包装体を適度に透過する。照射部14aは、包装体を構成するフィルム材の種類に応じて、例えば可視光を照射する光源又は赤外線を照射する線源などを含んでもよい。
検出部14bは、照射部14aによって包装体に照射され、包装体を透過した所定の波長の電磁波を検出する任意の検出器を含む。検出部14bは、例えば照射部14aを構成する軟X線源によって照射された軟X線を検出する検出器を含む。検出部14bは、例えば軟X線カメラを含む。検出部14bは、例えば可視光又は赤外線などを検出する検出器を含んでもよい。検出部14bは、包装体を透過した電磁波の検出強度に関する情報を制御部11に出力する。
計量部15は、第1被包装物及び第2被包装物を含む包装体としての検査物の総重量を測定可能な任意のセンサを含む。計量部15は、例えばロードセルなどの任意の重量センサを含む。
出力部16は、例えば液晶ディスプレイ及び有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを含む。出力部16は、これらに限定されず、任意の他の表示デバイスを含んでもよいし、視覚的に作用するデバイスではなく音を出力するような聴覚的に作用するデバイスを含んでもよい。出力部16は、制御部11から取得した情報を必要に応じて出力する。例えば、出力部16は、検査物に関する検査装置10の検査結果を表示してもよいし、検査物が不良であると制御部11が判定したときに警告音などを出力してもよい。
入力部17は、検査装置10のユーザによる入力操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力部17は、検査装置10のユーザによる入力操作を受け付け、当該ユーザによる入力情報を取得する。入力部17は、取得した入力情報を制御部11に出力する。
図3乃至図5を参照しながら、制御部11によって実行される、第1実施形態に係る検査装置10を用いた検査方法及び校正方法について主に説明する。
図3は、図1の検査装置10により実行される校正方法の一例を示すフローチャートである。図3は、検査装置10を用いて検査物の検査を実行する前段階の校正処理に関するフローチャートを示す。このような校正処理では、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体の代わりに、第1被包装物のみが内包されている包装体を校正物として用いる。
ステップS100では、制御部11は、照射部14aを制御して、照射部14aにより校正物に電磁波を照射する。
ステップS101では、制御部11は、検出部14bを制御して、検出部14bにより校正物を透過した電磁波を検出する。
ステップS102では、制御部11は、照射部14a及び検出部14bを含む画像取得部14を用いて、ステップS100及びS101での動作に基づき校正物の画像を取得する。
ステップS103では、制御部11は、ステップS102において取得された校正物の画像から第1被包装物の重量を算出する。より具体的には、制御部11は、校正物の画像に基づいて第1被包装物が存在している領域の面積を算出する。制御部11は、校正物の画像の画素値、すなわち検出部14bにおける電磁波の検出輝度値に基づいて第1被包装物の厚み及び濃度などを推定する。制御部11は、第1被包装物の比重を取得する。例えば、制御部11は、記憶部12に予め格納されている第1被包装物の比重を読み出す。制御部11は、面積、厚み、及び比重を掛け合わせることで、校正物の画像から第1被包装物の重量を算出する。
ステップS104では、制御部11は、計量部15を制御して、計量部15により校正物の総重量を測定し、取得する。
ステップS105では、制御部11は、ステップS104において校正物に対し取得された校正物の総重量と、ステップS102において取得された校正物の画像からステップS103において算出された第1被包装物の重量と、に基づいて校正値を算出する。例えば、制御部11は、校正物の総重量を第1被包装物の重量で除算した値を校正値として算出する。
ステップS106では、制御部11は、ステップS105において算出された校正値を記憶部12に格納する。
ステップS107では、制御部11は、校正対象となる全ての校正物に対して校正が終了したか否かを判定する。制御部11は、全ての校正物に対して校正が終了したと判定すると、動作を終了する。制御部11は、全ての校正物に対して校正が終了していないと判定すると、ステップS100の処理を再度実行する。
図4は、図1の検査装置10により実行される検査方法の第1例を示すフローチャートである。図4は、検査装置10を用いて検査物の検査を実行するときのフローチャートを示す。このような検査では、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている実際の製品としての包装体を検査物として用いる。
ステップS200では、制御部11は、照射部14aを制御して、照射部14aにより検査物に電磁波を照射する。
ステップS201では、制御部11は、検出部14bを制御して、検出部14bにより検査物を透過した電磁波を検出する。
ステップS202では、制御部11は、照射部14a及び検出部14bを含む画像取得部14を用いて、ステップS200及びS201での動作に基づき、包装体において少なくとも第1被包装物の全体を含む画像を検査物の画像として取得する。
ステップS203では、制御部11は、ステップS202において取得された検査物の画像から算出される第1被包装物の重量の補正処理を実行することで第1被包装物の第1重量を推定する。より具体的には、制御部11は、図3のステップS103における算出方法と同様の方法で検査物の画像から第1被包装物の重量を算出する。続いて、制御部11は、図3のステップS106において記憶部12に格納された校正値を読み出して、算出された第1被包装物の重量に乗算する。制御部11は、得られた値を第1被包装物の第1重量とする。このように、制御部11は、図3のステップS105において算出された校正値に基づき補正処理を実行する。
ステップS204では、制御部11は、計量部15を制御して、計量部15により検査物の総重量を測定し、取得する。
ステップS205では、制御部11は、ステップS202において取得された検査物の画像に基づきステップS203において推定された第1被包装物の第1重量と、ステップS204において取得された検査物の総重量と、に基づいて第2被包装物の検査パラメータを算出する。本開示において、「検査パラメータ」は、例えば包装体における第2被包装物の第2重量及び数量などを含む。
例えば、制御部11は、ステップS204において取得された検査物の総重量からステップS203において推定された第1被包装物の第1重量を差し引くことで第2被包装物の第2重量を検査パラメータとして算出してもよい。
例えば、制御部11は、ステップS204において取得された検査物の総重量及びステップS203において推定された第1被包装物の第1重量に基づいて第2被包装物の数量を検査パラメータとして算出してもよい。より具体的には、制御部11は、検査物の総重量から第1被包装物の第1重量を差し引くことで算出された第2被包装物の第2重量に対し、記憶部12に予め格納されている第2被包装物の1個あたりの基準重量を読み出して、当該基準重量を除算することで第2被包装物の数量を算出してもよい。
ステップS206では、制御部11は、ステップS202において取得された検査物の画像から第2被包装物の数量を直接算出する。
ステップS207では、制御部11は、ステップS205において算出された検査パラメータに基づき検査物の良否を判定する。例えば、制御部11は、ステップS205において算出された第2被包装物の第2重量に基づき検査物の良否を判定してもよい。例えば、制御部11は、ステップS205において算出された第2被包装物の数量に基づき検査物の良否を判定してもよい。
これに加えて、制御部11は、ステップS206において算出された第2被包装物の数量にも基づき検査物の良否を判定してもよい。
制御部11は、ステップS205において算出された検査パラメータが所定の適正範囲内にあると判定することで検査物を良品と判定する。制御部11は、ステップS205において算出された検査パラメータが所定の適正範囲外にあると判定することで検査物を不良品と判定する。
制御部11は、ステップS206において算出された第2被包装物の数量が所定の適正範囲内にあると判定することで検査物を良品と判定する。制御部11は、ステップS206において算出された第2被包装物の数量が所定の適正範囲外にあると判定することで検査物を不良品と判定する。
ステップS208では、制御部11は、検査対象となる全ての検査物に対して検査が終了したか否かを判定する。制御部11は、全ての検査物に対して検査が終了したと判定すると、動作を終了する。制御部11は、全ての検査物に対して検査が終了していないと判定すると、ステップS200の処理を再度実行する。
図5は、図1の検査装置10により実行される検査方法の第2例を示すフローチャートである。図5は、検査装置10を用いて検査物のシール部の状態を検査するときのフローチャートを示す。制御部11は、包装機により第1被包装物及び第2被包装物が包装袋に内包されて得られる検査物のシール部の状態の良否を判定してもよい。
検査装置10は、例えば、被包装物を包装袋に内包することで包装体を得る包装機から搬送されてきた包装体のフロントシール部及びエンドシール部を含むシール部の状態を検査してもよい。例えば、被包装物を内包した包装体を包装機が連続的に製造しながら、製造された包装体のシール部の状態を検査装置10が検査する。本開示において、「シール部の状態」は、シール部における夾雑物、しわ、被包装物の噛み込み、斜めシール、及びシールの合わせずれなどの存否に関する状態を含む。
包装体は、2つ折りにして重ね合わせた1枚のフィルム材を熱溶着し、被包装物を内包可能な収容空間を区画したものである。より具体的には、包装体は、被包装物が内包されている収容空間と、収容空間を搬送方向の両側から挟むように形成されているフロントシール部及びエンドシール部と、を有する。
ステップS300では、制御部11は、照射部14aを制御して、検査物としての包装体のフロントシール部、収容空間、及びエンドシール部の順に照射部14aにより連続して電磁波を照射する。
ステップS301では、制御部11は、包装体を透過した電磁波を検出する。
ステップS302では、制御部11は、ステップS301において出力される検出情報に基づいて、フロントシール部、収容空間、及びエンドシール部にわたって連続して電磁波の検出強度の変化を示す測定データを取得する。
ステップS303では、制御部11は、ステップS302において一の包装体に対する測定データの取得を終了すると、一の包装体に対して取得された測定データを補正する。制御部11は、一の包装体に対して測定データの取得を終了してから他の包装体に対して測定データの取得を開始するまでの間に、一の包装体に対して取得された測定データを補正する。制御部11は、当該補正処理を周期的に実行してもよい。
例えば、制御部11は、照射部14aに含まれる照射源から照射される電磁波の照射強度の変動に応じた補正係数を算出し、算出された補正係数を電磁波の検出強度に乗算することで測定データを補正する。補正係数は、任意の関数に基づく任意の演算方法により算出される。例えば、補正係数は、補正処理が実行される前の所定時間内における電磁波の照射強度の平均値を基準値と比較することで算出される。例えば、補正係数は、電磁波の照射強度における平均値の基準値からのずれを測定データ上で相殺するように算出される。例えば、電磁波の照射強度の平均値が基準値の2倍になるときの補正係数は、1/2として算出される。
ステップS304では、制御部11は、シール部における閾値に関する情報を決定する。例えば、制御部11は、取得された測定データを用いて、エンドシール部側の包装体の端部を基準としてエンドシール部における閾値に関する情報を決定する。これに限定されず、制御部11は、取得された測定データを用いて、フロントシール部側の包装体の端部を基準としてフロントシール部における閾値に関する情報を決定してもよい。
本開示において、「閾値に関する情報」は、例えば、包装体の端部に対応する測定データ上の基準時間としてのオフセット基準、オフセット基準からのオフセット時間、オフセット基準からオフセット時間だけ離れた時点からの検査時間範囲に対応する検査幅、電磁波の検出強度に対する上限又は下限、及び閾値の高さなどを含む。
ステップS305では、制御部11は、閾値に関する情報とシール部における電磁波の検出強度とに基づいてシール部の状態の良否を判定する。例えば、制御部11は、閾値に関する情報とエンドシール部における電磁波の検出強度とに基づいてエンドシール部の状態の良否を判定する。例えば、制御部11は、閾値に関する情報とフロントシール部における電磁波の検出強度とに基づいてフロントシール部の状態の良否を判定する。
例えば、閾値に関する情報が電磁波の検出強度に対する下限値を含むとき、制御部11は、エンドシール部における電磁波の検出強度が対応する下限値を下回ると、エンドシール部の状態が不良であると判定する。例えば、制御部11は、フロントシール部における電磁波の検出強度が対応する下限値を下回ると、フロントシール部の状態が不良であると判定する。
例えば、閾値に関する情報が電磁波の検出強度に対する上限値を含むとき、制御部11は、エンドシール部における電磁波の検出強度が対応する上限値を上回ると、エンドシール部の状態が不良であると判定する。例えば、制御部11は、フロントシール部における電磁波の検出強度が対応する上限値を上回ると、フロントシール部の状態が不良であると判定する。
ステップS306では、制御部11は、検査対象となる全ての検査物に対して検査が終了したか否かを判定する。制御部11は、全ての検査物に対して検査が終了したと判定すると、動作を終了する。制御部11は、全ての検査物に対して検査が終了していないと判定すると、ステップS300の処理を再度実行する。
以上のような第1実施形態に係る検査装置10によれば、1つの包装体に内包される複数の被包装物の中の一の被包装物の検査パラメータに基づいて検査物の良否判定を可能にする。検査装置10は、検査物の画像と検査物の総重量との2つを用いて検査物の良否判定を実行することで、検査物に第1被包装物と第2被包装物とが内包されている場合であっても、これらを切り分けて検査を実行することができる。検査装置10は、例えば検査物の画像に基づき推定される第1被包装物の第1重量と検査物の総重量とに基づいて第2被包装物の検査パラメータを第1被包装物と切り分けて算出可能である。検査装置10は、複数の被包装物のうち特定の被包装物を判定基準として用いながら検査物の良否を判定可能である。
検査装置10は、画像取得部14と計量部15とを有することで、検査物の画像を取得する機能と検査物の総重量を測定する機能との両方を単一の装置において提供可能である。これにより、検査装置10は、このような画像取得及び総重量測定を単一装置内において一の検査物に対し略同時に実行することができる。仮に画像取得の機能と総重量測定の機能とが別々の装置に分けられ、製造ライン上でこれら2つの処理の実行タイミングにタイムラグが生じた場合、異なる検査物に対して2つの処理がそれぞれ実行される可能性が大きくなる。例えば、一の検査物の画像を取得する一方で、一の検査物の隣で搬送される他の検査物の総重量が当該画像に対応させて測定される可能性もある。検査装置10は、このような誤動作を抑制して、一の検査物に対して精度よく画像取得及び総重量測定を実行可能である。
検査装置10は、検査物の総重量から第1被包装物の第1重量を差し引いて第2被包装物の第2重量を検査パラメータとして算出することで、第1被包装物と第2被包装物とを切り分けて検査を実行可能である。検査装置10は、複数の被包装物のうち特定の被包装物の重量を判定基準の検査パラメータとして用いながら検査物の良否を判定可能である。
検査装置10は、包装体の中で特定の被包装物が適正重量で内包されているか否かを検査したい場合にも利用可能である。
例えば、検査装置10は、即席麺の中で粉末スープ及びかやくなどの添加物が適正重量で内包されているか否かを検査可能である。例えば、検査装置10は、即席麺の中で粉末スープ及びかやくなどの添加物が添加物を内包する袋の中で空であったり、分量不足であったりすることで適正重量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。例えば、検査装置10は、即席麺の中で粉末スープ及びかやくなどの添加物を内包する袋が重複して入っていたり、そもそも入っていなかったりすることで添加物が適正重量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。
例えば、検査装置10は、レトルトパウチ包装されたレトルトカレーの中でカレーのルーを除いた具材が適正重量で内包されているか否かを検査可能である。例えば、検査装置10は、レトルトカレーの中で具材が空であったり、分量不足であったりすることで適正重量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。
検査装置10は、検査物の総重量及び第1被包装物の第1重量に基づいて第2被包装物の数量を検査パラメータとして算出することで、第1被包装物と第2被包装物とを切り分けて検査を実行可能である。検査装置10は、複数の被包装物のうち特定の被包装物の数量を判定基準の検査パラメータとして用いながら検査物の良否を判定可能である。
検査装置10は、包装体の中で特定の被包装物が適正数量で内包されているか否かを検査したい場合にも利用可能である。
例えば、検査装置10は、即席麺の中で粉末スープ及びかやくなどの添加物が適正数量で内包されているか否かを検査可能である。例えば、検査装置10は、即席麺の中でかやくなどの添加物が添加物を内包する袋の中で空であったり、数量不足であったりすることで適正数量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。例えば、検査装置10は、即席麺の中で粉末スープ及びかやくなどの添加物を内包する袋が重複して入っていたり、そもそも入っていなかったりすることで添加物の袋が適正数量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。
例えば、検査装置10は、レトルトパウチ包装されたレトルトカレーの中でカレーのルーを除いた具材が適正数量で内包されているか否かを検査可能である。例えば、検査装置10は、レトルトカレーの中で具材が空であったり、数量不足であったりすることで適正数量入っていない場合に検査物を不良品と判定することも可能である。
検査装置10は、検査物の画像から第2被包装物の数量を直接的に算出して検査物の良否を判定することで、計量部15を用いて検査物の総重量を測定することなく、第2被包装物の数量を容易に取得して良否判定を実行することができる。検査装置10は、検査物の総重量も用いて第2被包装物の数量を検査パラメータとして算出するときと同様の効果を奏する。
検査装置10は、検査物の画像から算出される第1被包装物の重量の補正処理を実行して第1被包装物の第1重量を推定することで、第1被包装物の実際の重量により正確に合った値を得ることができる。これにより、検査装置10は、第2被包装物の検査パラメータを精度良く算出することができ、当該検査パラメータに基づく検査物の良否判定を精度よく実行することができる。
検査装置10は、校正物を用いて算出された校正値に基づき補正処理を実行することで、校正処理により得られたより正確な補正値を用いて、第1被包装物の実際の重量により正確に合った値を得ることができる。これにより、検査装置10は、第2被包装物の検査パラメータをより精度良く算出することができ、当該検査パラメータに基づく検査物の良否判定をより精度よく実行することができる。
検査装置10は、検査物のシール部の状態の良否を判定することで、例えばシール部に夾雑物が挟まっていたり、しわ又は被包装物の噛み込みが発生していたりする包装体を精度良く識別することができる。したがって、検査装置10は、このような検査結果を包装機に出力することで、対応する包装体を不良品として包装機において排除させることもできる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る検査装置10を含む検査システム1の構成を示す機能ブロック図である。図6を参照しながら、第2実施形態に係る検査システム1の構成の一例を概略的に説明する。第2実施形態に係る検査装置10は、検査物の画像を取得する画像取得装置として構成され、検査物の総重量を測定する計量装置20と通信可能に接続されている点で第1実施形態と相違する。検査装置10と計量装置20とは、検査システム1を構成する。
その他の構成、機能、効果、及び変形例などについては、第1実施形態と同様であり、対応する説明が第2実施形態に係る検査システム1にも当てはまる。以下では、第1実施形態と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図6では説明の簡便のため、検査装置10及び計量装置20について1つのみ図示しているが、検査システム1が有する検査装置10及び計量装置20の各々は複数であってもよい。検査装置10及び計量装置20は、互いに直接的に通信可能に接続されていてもよいし、移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワークを介して互いに間接的に通信可能に接続されていてもよい。検査装置10と計量装置20とは、製造ライン上で互いに近接する位置に配置されていてもよいし、互いに大きく離間して配置されていてもよい。
検査装置10は、第1実施形態と異なり、計量部15を有さない。代わりに、計量装置20が第1実施形態の計量部15と同一の計量部24を有する。
計量装置20は、例えばウェイトチェッカーなどを含む。計量装置20は、計量部24に加えて、制御部21、記憶部22、通信部23、出力部25、及び入力部26を有する。
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部21は、計量装置20の種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供する。一実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続されているIC及びディスクリート回路の少なくとも一方として構成されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って構成されてもよい。
一実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続又は処理を実行するために構成された、1以上の回路又はユニットを含んでもよい。例えば、制御部21は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせを含んでもよい。制御部21は、他の既知のデバイス又は構成の任意の組み合わせを含んでもよい。
制御部21は、計量装置20を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして計量装置20全体を制御及び管理する。制御部21は、記憶部22に記憶されているプログラムを取得して、当該プログラムを実行する。これにより、制御部21は、計量装置20の各構成部に係る種々の機能を実現する。制御部21から他の構成部に制御信号又は各種情報などを送信する場合、制御部21と他の構成部とは、有線又は無線により通信接続されていればよい。
記憶部22は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどを含む。記憶部22は、これらに限定されず、任意の記憶装置を含んでもよい。例えば、記憶部22は、光ディスクのような光学記憶装置を含んでもよいし、又は光磁気ディスクなどを含んでもよい。記憶部22は、制御部21から取得した情報を記憶する。記憶部22は、制御部21によって実行されるプログラムなどを記憶する。その他、記憶部22は、例えば制御部21による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部22は、制御部21が動作する際のワークメモリなども含んでもよい。
通信部23は、有線又は無線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部23は、例えば検査装置10と通信可能であり、検査装置10と必要に応じて情報を送受信する。
計量部24は、第1被包装物及び第2被包装物を含む包装体としての検査物の総重量を測定可能な任意のセンサを含む。計量部24は、例えばロードセルなどの任意の重量センサを含む。
出力部25は、例えば液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイなどを含む。出力部25は、これらに限定されず、任意の他の表示デバイスを含んでもよいし、視覚的に作用するデバイスではなく音を出力するような聴覚的に作用するデバイスを含んでもよい。出力部25は、制御部11から取得した情報を必要に応じて出力する。例えば、出力部25は、計量部24により測定された検査物の総重量を表示してもよい。
入力部26は、計量装置20のユーザによる入力操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力部26は、計量装置20のユーザによる入力操作を受け付け、当該ユーザによる入力情報を取得する。入力部26は、取得した入力情報を制御部21に出力する。
図7は、図6の検査システム1により実行される検査方法の一例を示すシーケンス図である。図7は、検査装置10を用いて検査物の検査を実行するときのシーケンス図を示す。このような検査では、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている実際の製品としての包装体を検査物として用いる。
ステップS400では、検査装置10の制御部11は、照射部14aを制御して、照射部14aにより検査物に電磁波を照射する。
ステップS401では、検査装置10の制御部11は、検出部14bを制御して、検出部14bにより検査物を透過した電磁波を検出する。
ステップS402では、検査装置10の制御部11は、照射部14a及び検出部14bを含む画像取得部14を用いて、ステップS400及びS401での動作に基づき、包装体において少なくとも第1被包装物の全体を含む画像を検査物の画像として取得する。
ステップS403では、検査装置10の制御部11は、ステップS402において取得された検査物の画像から算出される第1被包装物の重量の補正処理を実行することで第1被包装物の第1重量を推定する。
ステップS404では、計量装置20の制御部21は、計量部24を制御して、計量部24により検査物の総重量を測定し、取得する。
ステップS405では、計量装置20の制御部21は、ステップS404において取得された検査物の総重量を、通信部23を介して情報として検査装置10に送信する。これにより、検査装置10の制御部11は、検査物の総重量を、通信部13を介して情報として計量装置20から取得する。
ステップS406では、検査装置10の制御部11は、ステップS402において取得された検査物の画像に基づきステップS403において推定された第1被包装物の第1重量と、ステップS405において取得された検査物の総重量と、に基づいて第2被包装物の検査パラメータを算出する。
ステップS407では、検査装置10の制御部11は、ステップS406において算出された検査パラメータに基づき検査物の良否を判定する。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る検査装置10を含む検査システム1の構成を示す機能ブロック図である。図8を参照しながら、第3実施形態に係る検査システム1の構成の一例を概略的に説明する。第3実施形態に係る検査装置10は、サーバとして構成され、検査物の画像を取得する画像取得装置30及び検査物の総重量を測定する計量装置20と通信可能に接続されている点で第1実施形態及び第2実施形態と相違する。検査装置10、計量装置20、及び画像取得装置30は、検査システム1を構成する。
その他の構成、機能、効果、及び変形例などについては、第1実施形態及び第2実施形態と同様であり、対応する説明が第3実施形態に係る検査システム1にも当てはまる。以下では、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
図8では説明の簡便のため、検査装置10、計量装置20、及び画像取得装置30について1つのみ図示しているが、検査システム1が有する検査装置10、計量装置20、及び画像取得装置30の各々は複数であってもよい。検査装置10、計量装置20、及び画像取得装置30は、移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。画像取得装置30と計量装置20とは、製造ライン上で互いに近接する位置に配置されていてもよいし、互いに大きく離間して配置されていてもよい。
第3実施形態に係る計量装置20は、第2実施形態に係る計量装置20と全く同一である。第3実施形態に係る画像取得装置30は、第2実施形態に係る検査装置10に対応する。画像取得装置30の各構成部は、第2実施形態に係る検査装置10の各構成部と同一である。
検査装置10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置である。検査装置10は、これらに限定されず、PC(Personal Computer)又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器であってもよいし、検査システム1に専用の他の電子機器であってもよい。検査装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を有する。
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部11は、検査装置10の種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供する。一実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続されているIC及びディスクリート回路の少なくとも一方として構成されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って構成されてもよい。
一実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続又は処理を実行するために構成された、1以上の回路又はユニットを含んでもよい。例えば、制御部11は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせを含んでもよい。制御部11は、他の既知のデバイス又は構成の任意の組み合わせを含んでもよい。
制御部11は、検査装置10を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして検査装置10全体を制御及び管理する。制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを取得して、当該プログラムを実行する。これにより、制御部11は、検査装置10の各構成部に係る種々の機能を実現する。制御部11から他の構成部に制御信号又は各種情報などを送信する場合、制御部11と他の構成部とは、有線又は無線により通信接続されていればよい。
記憶部12は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどを含む。記憶部12は、これらに限定されず、任意の記憶装置を含んでもよい。例えば、記憶部12は、光ディスクのような光学記憶装置を含んでもよいし、又は光磁気ディスクなどを含んでもよい。記憶部12は、制御部11から取得した情報を記憶する。記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムなどを記憶する。その他、記憶部12は、例えば制御部11による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部12は、制御部11が動作する際のワークメモリなども含んでもよい。
通信部13は、有線又は無線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部13は、例えば計量装置20及び画像取得装置30と通信可能であり、これらの装置と必要に応じて情報を送受信する。
図9は、図8の検査システム1により実行される検査方法の一例を示すシーケンス図である。図9は、検査装置10を用いて検査物の検査を実行するときのシーケンス図を示す。このような検査では、第1被包装物と第2被包装物とが内包されている実際の製品としての包装体を検査物として用いる。
ステップS500では、画像取得装置30の制御部31は、照射部34aを制御して、照射部34aにより検査物に電磁波を照射する。
ステップS501では、画像取得装置30の制御部31は、検出部34bを制御して、検出部34bにより検査物を透過した電磁波を検出する。
ステップS502では、画像取得装置30の制御部31は、照射部34a及び検出部34bを含む画像取得部34を用いて、ステップS500及びS501での動作に基づき、包装体において少なくとも第1被包装物の全体を含む画像を検査物の画像として取得する。
ステップS503では、画像取得装置30の制御部31は、ステップS502において取得された検査物の画像を、通信部33を介して情報として検査装置10に送信する。これにより、検査装置10の制御部11は、検査物の画像を、通信部13を介して情報として画像取得装置30から取得する。
ステップS504では、検査装置10の制御部11は、ステップS503において取得された検査物の画像から算出される第1被包装物の重量の補正処理を実行することで第1被包装物の第1重量を推定する。
ステップS505では、計量装置20の制御部21は、計量部24を制御して、計量部24により検査物の総重量を測定し、取得する。
ステップS506では、計量装置20の制御部21は、ステップS505において取得された検査物の総重量を、通信部23を介して情報として検査装置10に送信する。これにより、検査装置10の制御部11は、検査物の総重量を、通信部13を介して情報として計量装置20から取得する。
ステップS507では、検査装置10の制御部11は、ステップS503において取得された検査物の画像に基づきステップS504において推定された第1被包装物の第1重量と、ステップS506において取得された検査物の総重量と、に基づいて第2被包装物の検査パラメータを算出する。
ステップS508では、検査装置10の制御部11は、ステップS507において算出された検査パラメータに基づき検査物の良否を判定する。
本開示は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。開示の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
例えば、上述した各構成部の形状、大きさ、配置、向き、及び個数などは、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、大きさ、配置、向き、及び個数などは、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
例えば、上述した方法の各ステップに含まれる機能などは、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のステップを1つに組み合わせたり、又は分割したりすることが可能である。
例えば、本開示は、上述した検査装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
上記各実施形態では、制御部11は、取得された検査物の画像から算出される第2被包装物の数量に基づき検査物の良否を判定すると説明したが、これに限定されない。制御部11は、このような判定処理を実行しなくてもよい。
上記各実施形態では、制御部11は、包装機により第1被包装物及び第2被包装物が包装袋に内包されて得られる検査物のシール部の状態の良否を判定すると説明したが、これに限定されない。制御部11は、このような判定処理を実行しなくてもよい。
検査装置10は、包装体を透過した電磁波ではなく、例えば包装体で反射した電磁波を検出して取得された検査物の画像に基づいて各処理を実行してもよい。
1 検査システム
10 検査装置
10a 第1ベルトコンベア
10b 第2ベルトコンベア
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 画像取得部
14a 照射部
14b 検出部
15 計量部
16 出力部
17 入力部
20 計量装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 計量部
25 出力部
26 入力部
30 画像取得装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 画像取得部
34a 照射部
34b 検出部
35 出力部
36 入力部

Claims (10)

  1. 第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置であって、制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得し、
    前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得し、
    取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出し、
    算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定する、
    検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置であって、
    前記検査物の前記画像を取得する画像取得部と、
    前記検査物の前記総重量を測定する計量部と、
    をさらに備える、
    検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、前記総重量から前記第1重量を差し引くことで前記第2被包装物の第2重量を前記検査パラメータとして算出し、算出された前記第2重量に基づき前記検査物の良否を判定する、
    検査装置。
  4. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、前記総重量及び前記第1重量に基づいて前記第2被包装物の数量を前記検査パラメータとして算出し、算出された前記数量に基づき前記検査物の良否を判定する、
    検査装置。
  5. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、取得された前記画像から算出される前記第2被包装物の数量に基づき前記検査物の良否を判定する、
    検査装置。
  6. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、取得された前記画像から算出される前記第1被包装物の重量の補正処理を実行することで前記第1重量を推定する、
    検査装置。
  7. 請求項6に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、前記第1被包装物のみが内包されている前記包装体を校正物として該校正物に対し取得された前記校正物の総重量と、取得された前記校正物の画像から算出される前記第1被包装物の重量と、に基づいて算出された校正値に基づき前記補正処理を実行する、
    検査装置。
  8. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記制御部は、包装機により前記第1被包装物及び前記第2被包装物が包装袋に内包されて得られる前記検査物のシール部の状態の良否を判定する、
    検査装置。
  9. 第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置を用いた検査方法であって、
    前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得するステップと、
    前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得するステップと、
    取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出するステップと、
    算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定するステップと、
    を含む、
    検査方法。
  10. 第1被包装物と第2被包装物とが内包されている包装体を検査物として検査する検査装置に、
    前記検査物に電磁波を照射して、少なくとも前記第1被包装物の全体を含む画像を前記検査物の画像として取得するステップと、
    前記第1被包装物及び前記第2被包装物を含む前記検査物の総重量を取得するステップと、
    取得された前記画像に基づき推定される前記第1被包装物の第1重量と、取得された前記総重量と、に基づいて前記第2被包装物の検査パラメータを算出するステップと、
    算出された前記検査パラメータに基づき前記検査物の良否を判定するステップと、
    を含む動作を実行させる、
    プログラム。
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