JP5130528B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、食品や薬品等のような複数の成分が含まれる被検査物を非破壊検査によって、各成分の含有比率や重量値等を求めることが可能な検査装置に関する。
近年、食品等の検査を行うために、食品等に電磁波や放射線等を照射して、その反射光あるいは透過光を検出して食品等への異物混入を検査する検査装置が用いられている。
また、下記特許文献1には、食品等の重量を計測するハカリに、食品等に含まれる放射線量を検出する放射線検出手段を搭載した放射能検出器内蔵ハカリが開示されている。このハカリでは、計量しながら放射能に汚染された食品等であるか否かを判別することができるので、放射能に汚染された食品等の流通を未然に防止することができる。
特開2002−520593号公報(平成9年10月9日公開)
しかしながら、上記従来の検査装置や放射能検出器内蔵ハカリでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記従来の検査装置は、食品等への異物混入の有無を検査するものであり、また、上記公報に開示された装置は、食品等の放射能汚染の有無を検査する装置であるため、例えば、食品等に含まれる各種成分の重量値等を算出したり、特定成分の有無を確認したりすることはできない。
本発明の課題は、被検査物に含まれる各成分の含有比率や重量値、あるいは、特定成分の有無を被検査物を破壊せずに確認することが可能な検査装置を提供することにある。
第1の発明に係る検査装置は、検査ユニットと、記憶部と、含有比率算出部とを備える。検査ユニットは、複数成分からなる被検査物に対してテラヘルツ波を照射し、そのテラヘルツ波の透過量あるいは反射量を複数の波長成分を含む分光スペクトルとして検出する。記憶部は、被検査物に含有される各成分のスペクトルデータを予め記憶する。含有比率算出部は、記憶部に記憶された各成分のスペクトルデータを何%ずつ含有させると、前記分光スペクトルになるかを計算して被検査物に含まれる各成分の含有比率を算出する。
ここで用いるテラヘルツ波は、0.3〜10.0THzの周波数帯の電磁波である。この周波数帯の電磁波を複数成分からなる被検査物に照射すると、複数の波長成分を含む分光スペクトルが検出される。この分光スペクトルを吸光度と波数のグラフで描くと、各成分のスペクトルが、各成分の含有比率に応じた割合で重なったグラフとなっているので、記憶部に記憶された各成分のスペクトルデータを読み出し、それらを何%ずつ含有させると分光スペクトルのグラフに重なるかを計算する。そうして求めた割合が、被検査物に含まれる各成分の含有比率となる。
これにより、例えば、ビタミン剤等の錠剤に含まれる各成分の比率を、錠剤を破壊せずに求めることができる。
第1の発明に係る検査装置は、さらに計量部と成分重量算出部とを備える。計量部は、複数成分からなる被検査物の全体重量を計測する。成分重量算出部は、計量部で求めた全体重量と含有比率算出部で算出された各成分の含有比率とに基づいて、被検査物に含有される各成分の重量値を算出する。
これにより、例えば、ビタミン剤等に含まれる各成分が、所定の重量範囲となっているか否かの検査を、被検査物を破壊せずに行うことができる。
第2の発明に係る検査装置は、第1の発明に係る検査装置であって、前記成分重量算出部において算出された各成分の重量値が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定部をさらに備える。
これにより、例えば、ビタミン剤等に含まれている各成分が、所定の重量となっているか否か、あるいは、特定成分が含まれているか否かを容易に判定することができる。
第3の発明に係る検査装置は、第1の発明又は第2の発明に係る検査装置であって、前記被検査物を搬送する搬送部をさらに備え、該搬送部によって前記被検査物を搬送しながら該被検査物に対してテラヘルツ波を照射するものである。
これにより、被検査物を搬送しながら成分検査を行うことができるので、その検査装置を生産ラインに組み込んで自動化することができる。
本発明の検査装置によれば、被検査物に含まれる各成分の含有比率や重量値、さらには、特定成分の有無等を、被検査物を破壊せずに簡単に確認することができる。したがって、流通する食品やビタミン剤等をこの検査装置に掛ければ、これらに含まれる各種成分の割合や各成分の有無等を簡単に検査することができる。
本発明の一実施形態に係る検査装置10について、図1〜図8を用いて説明すれば、以下の通りである。
[検査装置10全体の構成]
本実施形態に係る検査装置10は、図1および図2に示すように、被検査物Xの計量を行うとともに、被検査物Xに含まれる複数の成分の含有比率および重量値を算出する装置であって、主として、検査ユニット11と、計量部12と、表示部15と、制御部20と、を備えている。
なお、本実施形態において被検査物Xとして用いる物質は、固体物の食品であるものとする。
検査ユニット11は、被検査物Xが載置される計量台12aの上方に、筐体11aに支持された状態で配置されており、被検査物Xに対して電磁波の一種であるテラヘルツ波を照射し、その反射波を複数の波長成分を含む吸収スペクトルとして検出する。また、検査ユニット11は、内部に、テラヘルツ波照射部13と、テラヘルツ波検出部14と、を有している。
テラヘルツ波照射部13は、計量台12a上に載置された被検査物Xに対して、上方からテラヘルツ波を照射する。
テラヘルツ波検出部14は、テラヘルツ波照射部13から被検査物Xに対して照射されたテラヘルツ波の反射波を、複数の波長成分を含む吸収スペクトルとして検出し、後述する制御部20に対して検出結果を送信する。
計量部12は、内部にロードセル(図示せず)を搭載した計量装置であって、計量台12a上に載置された被検査物Xの計量を行う。また、計量部12は、制御部20に対して被検査物Xごとの計量結果を送信する。
表示部15は、タッチパネル式のLCDモニタであって、制御部20によって制御されており、計量部12から制御部20に対して送られた計量結果および各成分の重量値等を表示する(図4(a)および図4(b)参照)。また、表示部15は、表示画面15aを介して直接入力された情報を制御部20に対して送信する。
制御部20は、計量部12やテラヘルツ波照射部13、テラヘルツ波検出部14、表示部15等と接続されており、後述する機能ブロック30において、被検査物Xの成分検査を行う。なお、この制御部20については、後段にて詳述する。
[制御部20]
制御部20は、図2に示すように、所定のプログラムを実行するCPU21とともに、このCPU21と接続された主記憶部としてのROM22、RAM23、およびCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))(記憶部)25を搭載している。
CF25には、計量台12a上に載置された被検査物Xに含まれる各成分の吸収スペクトルデータ25a(図6参照)や、被検査物Xの検査結果を記憶する検査結果ログファイル25b等が格納されている。
そして、制御部20は、CPU21がこれらの記憶部に格納されている各種の検査プログラムを読み込んで実行することにより、機能ブロック30(図3参照)に示すような各機能を実現する。
また、制御部20は、表示部15におけるデータ表示を制御する表示制御回路、表示部15のタッチパネルからのキー入力データを取り込むキー入力回路、図示しないプリンタに印字データを出力するI/Oポート、外部入力端子としてのUSB等を備えている。なお、上述した機能ブロック30については、後段にて詳述する。
CPU21、ROM22、RAM23、CF25等の記憶部には、上述した各種プログラムや被検査物Xに含まれる複数の成分ごとのスペクトルデータ25a等が格納されており、アドレスバス,データバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
また、制御部20は、計量部12、テラヘルツ波照射部13、テラヘルツ波検出部14と接続されており、計量部12における計量結果や、テラヘルツ波検出部14における検出結果等を受信して、後述する成分検査を行う。
[機能ブロック30]
制御部20において実現される機能としては、図3に示すように、含有比率算出部31と、成分重量算出部32と、判定部33とがある。
なお、本実施形態では、図6に示すように、被検査物Xがポリエチレンとグルコースという2つの成分によって構成されている場合について説明する。
含有比率算出部31は、まず、検査ユニット11に含まれるテラヘルツ波検出部14において検出された複数の波長成分を含む吸収スペクトルのデータ(図5参照)と、予めCF25に格納されている成分ごとのスペクトルデータ25a(図6参照)とを比較する。そして、各成分のスペクトルデータ25aを何%ずつ含有すると、テラヘルツ波検出部14において検出された吸収スペクトルのグラフになるのかを計算する。具体的には、被検査物Xに含まれる2つの成分(ポリエチレン、グルコース)を示すスペクトルを何%ずつ合成すれば、テラヘルツ波検出部14において検出された吸収スペクトルを示すグラフになるのかを算出する。例えば、グルコースの吸収スペクトルの最も大きなピークである波数(cm-1)が90程度の位置では、吸収度が8.0近くまで達している。一方、ポリエチレンについては、同じ波数が90程度の位置では、吸収度が0.2くらいになっている。そして、被検査物Xの吸収スペクトルは、図5に示すように、波数90程度の位置では、0.6程度になっている。この結果、ポリエチレンの含有比率95.0%、グルコースの含有比率5.0%として合成すると、波数90付近の吸収度が0.6程度となり、図7に示すように、テラヘルツ波検出部14において検出された被検査物Xの吸収スペクトル(図5参照)を形成することができることが分かる。
成分重量算出部32は、含有比率算出部31において算出された各成分の含有比率(ポリエチレン95.0%、グルコース5.0%)を用いて、計量部12において計量された被検査物Xの総重量を用いて、各成分の重量値を算出する。例えば、被検査物Xの計量値が100mgであった場合には、ポリエチレン95.0mg、グルコース5.0mgという計量値が得られる。
判定部33は、含有比率算出部31あるいは成分重量算出部32において算出された被検査物Xに含まれる各成分の含有比率あるいは重量値に基づいて、これらの値が所定の範囲内であるか否かを判定する。例えば、被検査物Xとしてビタミン剤等の錠剤を用いた場合には、含有成分が所定量含有されているか否かの検査を行うことができる。また、被検査物Xとして袋詰の食料品等を用いた場合にも、その中に含まれる含有成分が混入しているか否かを、その成分が吸収スペクトルとして現れるか否かに応じて、容易に判定することができる。
<被検査物Xに含まれる成分検査の方法>
本実施形態では、上述した構成を用いて、図8に示すフローチャートに従って、被検査物Xに含まれる成分検査を行う。
すなわち、まず、ステップS1では、計量部12の計量台12a上に被検査物Xを載置して、被検査物Xの計量を行う。なお、このステップS2からステップS4を行う間は、表示部15の表示画面15aには、図4(a)に示すような「調査中」の表示がされる。
次に、ステップS2では、計量台12aの上方に設置されたテラヘルツ波照射部13から被検査物Xに対してテラヘルツ波を照射する。
次に、ステップS3では、テラヘルツ波検出部14において、被検査物Xからの反射波を吸収スペクトルとして検出する。
次に、ステップS4では、予め記憶部(CF25)に格納されている複数の成分に対応するスペクトルデータ25aの中から、被検査物Xに含まれると推定される成分のスペクトルデータ25aを取り出して、テラヘルツ波検出部14における検出結果と比較する。
次に、ステップS5では、CF25から取り出された各成分の含有比率を算出する。ここで、仮に、取り出した成分のスペクトルデータ25aと被検査物Xからの反射波の吸収スペクトルとを比較して、特定成分の波長の影響が大きい場合には、この特定成分のスペクトルデータ25aを主成分とし、他の成分のスペクトルデータ25aとを組み合わせることで、検出された吸収スペクトルのグラフを形成していく。
次に、ステップS6では、ステップS5において算出された各成分の含有比率と、ステップS1において取得された計量値とを用いて、各成分の重量値を算出する。例えば、本実施形態の場合、被検査物Xの総重量が100mgであって、グルコースとポリエチレンの含有比率が5:95である。このため、各成分の重量値は、グルコース5.0mg、ポリエチレン95.0mgと算出される。なお、このとき、表示部15の表示画面15aには、図4(b)に示すように、被検査物Xの品名、総重量値、各成分の重量値等が表示される。
次に、ステップS7では、ステップS5およびステップS6において算出された各成分の含有比率あるいは重量値が所定の範囲内であるか否かを判定する。ここで、これらの含有比率や重量値が、商品としての被検査物Xごとに定められた所定の範囲内にある場合には、ステップS8へ進み、正常品として判定される。一方、ここで、所定の範囲外である場合には、ステップS9へと進み、不良品として判定される。なお、このような被検査物Xの検査結果は、上述した制御部20内の記憶部(CF25)内に、検査結果ログファイル25bとして記憶される。
本実施形態では、以上のように、計量部12の計量台12a上に被検査物Xを載置するだけで、そのまま被検査物Xの総重量値とともに、含有されている各成分の含有比率と重量値とを容易に算出することができる。このため、生産ライン等に組み込んで使用した場合には、大量の被検査物Xに対して効率よく非破壊での成分検査を行うことができる。
[本検査装置10の特徴]
(1)
本実施形態の検査装置10では、図1および図2に示すように、被検査物Xの計量を行う計量部12と、被検査物Xに対してテラヘルツ波を照射してその反射波を吸収スペクトルとして検出する検査ユニット11と、図3に示すように、検査ユニット11において取得された吸収スペクトルと各成分のスペクトルデータ25aとを比較して、被検査物Xに含まれる各成分の含有比率を算出する含有比率算出部31と、を備えている。
これにより、被検査物Xの総重量値を計量によって取得し、さらにテラヘルツ波の反射波の検出により吸収スペクトルを取得して被検査物Xに含まれる各成分のスペクトルデータ25aと比較することで、容易に各成分の含有比率を算出することができる。
この結果、被検査物Xの生産ラインにおいて、上記含有比率の値が適正な範囲内であるか否かを判定することで、被検査物Xの非破壊による全量検査を容易に実施することが可能になる。
(2)
本実施形態の検査装置10では、図3に示すように、上述した含有比率算出部31において算出された被検査物Xに含まれる複数の成分の含有比率と、計量部12において計量された計量値とを用いて、各成分の重量値を算出する。
これにより、被検査物Xに含まれる複数の成分ごとの重量値を、被検査物Xの総重量値と含有比率とを用いて、容易に算出することができる。この結果、含有比率だけでなく、各成分の重量まで算出して、成分ごとの重量値が適正であるか否かを、非破壊検査として実施することができる。
(3)
本実施形態の検査装置10では、図1に示すように、計量部12は、計量部12の上方に配置された検査ユニット11を支持する筐体11aの内部に配置されている。
これにより、筐体11a内における計量台12a上に被検査物Xを載置するだけで、計量部12によって被検査物Xの計量を行いながら、テラヘルツ波の反射光を検出して、被検査物Xに含まれる各成分の含有比率を算出することができる。
(4)
本実施形態の検査装置10では、図1に示すように、被検査物Xに対してテラヘルツ波を照射し、その反射波を検出する検査ユニット11は、計量部12の上方に配置されている。
これにより、被検査物Xの計量と、テラヘルツ波の照射、検出による成分比率の算出とを、ほぼ同時に実施することができる。この結果、被検査物Xの生産ラインに設置された場合でも、非破壊での成分検査を効率よく実施することができる。
(5)
本実施形態の検査装置10では、図2に示すように、被検査物Xに含まれる複数の成分に対応するスペクトルデータ25aを、予め制御部20内の記憶部であるCF25内に格納している。
これにより、被検査物Xの吸収スペクトルを取得して、記憶部(CF25)内のスペクトルデータ25aを参照することで、容易に各成分の含有比率を算出することができる。
(6)
本実施形態の検査装置10では、被検査物Xとして固体物の食品を用いている。
これにより、食品に含まれる各成分の表示と、実際の含有比率や含有重量とが一致するか否かの検査を容易に実施して、成分表示とは異なる不良品を排除することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、図3等に示すように、検査装置10において、被検査物に含まれる各成分の含有比率を求めた後、各成分の重量値を算出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各成分の重量値までの算出は行わずに、各成分の含有比率までを求めるだけの検査装置であってもよい。
この場合には、例えば、袋詰食品内の含有成分を容易に検出することができるため、被検査物の計量と同時に不純物物混入検査を実施することができる。さらに、この場合には、ビタミン剤等に含まれる各種成分の含有比率が所定の範囲内であるか否かを容易に検査することができるため、ビタミン剤等のような含有比率が決められた商品の不良品を容易に検出することができる。
(B)
上記実施形態では、計量部12の計量台12a上に被検査物Xを載置して、静止させた状態で被検査物Xの計量を行いながら、テラヘルツ波の照射、検出を行うことで成分検査を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図9および図10に示すように、被検査物Xを所定の方向に搬送する搬送部112を備えた重量検査装置110を用いてもよい。この場合には、被検査物Xを搬送部112によって筐体111内において所定の方向へ搬送しながらテラヘルツ波を照射してその反射波を検出し、筐体111内における搬送部112の所定の位置に配置された計量部114によって被検査物Xの計量を行う。これにより、被検査物Xを所定の方向へ搬送しながら被検査物Xの成分検査を行うことができる。
(C)
上記実施形態では、2つの成分(ポリエチレン、グルコース)からなる被検査物Xを用いて成分検査を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、3種類以上の成分1〜3を含む被検査物を用いて、成分検査を行ってもよい。この場合には、CF等の記憶部に格納された3種類以上の成分の吸収スペクトルデータを参照して、各成分の含有比率や重量値を算出すればよい。
さらには、図11に示すように、表示画面115aの右上に、成分2の混入比率が本来10%であるところ15%含まれているということで、不良判定を表示するようにしてもよい。
(D)
上記実施形態では、被検査物Xとして、固体物を用いて成分検査を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図12(a)に示すように、被検査物X1として液体のものを用いて成分検査を実施することもできるし、図12(b)に示すように、被検査物X2として粉体のものを用いて成分検査を実施することも可能である。
この場合には、被検査物の形態に合わせて、適切な波長を照射して検査を実施することが好ましい。
(E)
上記実施形態では、図2に示すように、被検査物Xに含まれる各成分のスペクトルデータ25aを、予めCF25等の記憶部に格納している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、被検査物の検査を実施する際に外部から取得した成分ごとのスペクトルデータを用いて成分検査を行ってもよい。
(F)
上記実施形態では、テラヘルツ波照射部13およびテラヘルツ波検出部14を格納した検査ユニット11が、被検査物Xの計量を行う計量部12の上方に配置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テラヘルツ波照射部やテラヘルツ波検出部が、被検査物の計量を行う計量部の側方に配置された構成であってもよい。
(G)
上記実施形態では、テラヘルツ波照射部13から被検査物Xに対して照射されたテラヘルツ波の反射波を、テラヘルツ波検出部14において検出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テラヘルツ波照射部から被検査物に対して照射されたテラヘルツ波の透過波を検出するように、計量部の下方にテラヘルツ波検出部を配置してもよい。
あるいは、テラヘルツ波照射部を被検査物の側方に配置して、その対向側に透過波を検出するためのテラヘルツ波検出部を配置してもよい。
(H)
上記実施形態では、波長が0.3T〜10.0T(Hz)のテラヘルツ波を用いて成分検査を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、波長の大きさが異なるミリ波やサブミリ波、赤外線、X線等を用いて、成分検査を行ってもよいし、それらを組み合わせて実施してもよい。
本発明の検査装置は、計量部上に被検査物を載せるだけで、商品の価値を損なうことなく被検査物に含まれる複数の成分の重量を容易に得ることができるため、例えば、袋詰商品の中に含まれる特定成分検査や、ビタミン剤等の錠剤に含まれる各成分量の検査等を、非破壊で自動的に実施することができるという効果を奏することから、放射線を含む電磁波等を照射し、その透過光/反射光を検出して検査を行う各種検査装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る検査装置全体の構成を示す斜視図。 図1の検査装置の内部に構成される制御ブロックの構成を示すブロック図。 図2の制御部において実行される機能を示すブロック図。 (a),(b)は図1の検査装置のモニタ部分に表示される表示画面の正面図。 図1の検査装置によって取得された被検査物の波長成分ごとの吸収スペクトルを示すグラフ。 図1の検査装置に予め格納されている被検査物に含まれる複数の成分に関する波長成分ごとの吸収スペクトルを示すグラフ。 図5および図6のグラフに基づいて、被検査物に含まれる複数の成分の含有比率を算出するためのグラフ。 図1の検査装置による成分検査の流れを示すフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る検査装置全体の構成を示す斜視図。 図8の検査装置における内部構成を示す正面断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る検査装置のモニタ部分に表示される表示画面を示す正面図。 (a),(b)は、本発明のさらに他の実施形態に係る検査装置において検査される被検査物の形態を示す斜視図。
10 検査装置
11 検査ユニット
11a 筐体
12 計量部
13 テラヘルツ波照射部
14 テラヘルツ波検出部
15 表示部
15a 表示画面
20 制御部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
25 CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))
25a 成分ごとの吸収スペクトルデータ
25b 検査結果ログファイル
30 機能ブロック
31 含有比率算出部
32 成分重量算出部
33 判定部
110 重量検査装置
111 筐体
112 搬送部
114 計量部

Claims (3)

  1. 複数成分からなる被検査物の全体重量を計測する計量部と、
    前記被検査物に対してテラヘルツ波を照射し、前記テラヘルツ波の透過量あるいは反射
    量を複数の波長成分を含む分光スペクトルとして検出する検査ユニットと、
    前記被検査物に含有される各成分のスペクトルデータを予め記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された各成分のスペクトルデータを何%ずつ含有させると、前記分光スペクトルになるかを計算して各成分の含有比率を算出する含有比率算出部と、
    前記計量部で求めた全体重量と前記含有比率算出部で算出された各成分の含有比率とに基づいて、前記被検査物に含有される各成分の重量値を算出する成分重量算出部と、
    を備えてなる検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、前記成分重量算出部において算出された各成分の重量値が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定部をさらに備えてなる検査装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の検査装置において、前記被検査物を搬送する搬送部をさらに備え、該搬送部によって前記被検査物を搬送しながら該被検査物に対してテラヘルツ波を照射する検査装置。
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