JP5771556B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、原稿読取位置における汚れを検出する技術に関する。
従来から、原稿搬送部によって原稿読取位置に搬送されてくる原稿を、当該原稿読取位置に配設された原稿ガラスを介して、スキャナー等の画像読取部で読み取る所謂シートスルー方式の画像読取装置が知られている。この画像読取装置では、原稿ガラスにゴミ等の汚れがあると、当該汚れが画像読取部による読取画像に縦筋として現れて異常な画像となるため、下記特許文献に示されるように、原稿ガラスの汚れを検出する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、原稿の無い状態で原稿ガラスを介して白色基準板及び黒色基準板を読み取って得たそれぞれの画像に基づいて、ゴミ等からなる異常画素を検出する技術が示されている。
また、特許文献2には、搬送されてくる原稿について異なる各副走査方向位置で読み取った画像において、当該副走査方向における原稿先端部の読取画像と、原稿後端部の読取画像の両方に、隣接する画素とは画素値が急激に異なる濃度変化を有する画素を検出した場合には、原稿ガラスに汚れが発生していると判定する技術が示されている。
また、下記特許文献3には、複数ラインの読取を同時に行う画像読取部を用いて上記原稿ガラス汚れを検出する技術が示されている。さらに、下記特許文献4には、画像読取部として、カラーラインセンサーを用いて上記原稿ガラス汚れを検出する技術が示されている。
特開2003−101737号公報 特開2000−310820号公報 特開2002−158835号公報 特開2008−28684号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される技術では、検出した異常画素が、原稿ガラス又はガイド板のいずれに付着したゴミによるものであるかまでは検出できない。また、上記特許文献2に示される技術では、原稿ガラスに付着したゴミを要因とする汚れであることは検出できるが、検出できる汚れは、原稿ガラスに固着しているゴミを要因とする汚れに限られ、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする汚れは検出できない。
また、特許文献3及び特許文献4に示される技術の場合も、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする汚れは検出できないことに加えて、当該技術は、3色を同時に読み取るカラーCCD等のラインセンサーや、同時に複数ラインを読取るゴミ検出用のラインセンサーを必要とし、モノクロラインセンサーや、光源の色をライン順次で切り替えてカラー画像を読取るCISセンサーでは実現できないため、製造コストが高いという問題もある。
本願では、簡易な構成のセンサーを用いた場合であっても、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする異物画像を検出可能として製造コストを低減しつつ、ゴミを要因とする異物画像を従来よりも更に正確に検出可能にすることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、予め定められた原稿読取位置において、原稿ガラスを介して原稿照射部により照射される原稿の画像を、主走査方向に並ぶ複数画素からなるライン毎に光学的に読み取る画像読取部と、
前記原稿読取位置において、前記原稿ガラスに対して前記画像読取部とは反対側となる位置に配設され、前記原稿ガラスを介して前記画像読取部による読取対象とされる白色ガイド部材と、
前記原稿読取位置に向けて前記画像読取部の副走査方向に原稿を搬送し、前記原稿読取位置における前記白色ガイド部材と前記原稿ガラスの間に原稿を通過させる原稿搬送部と、
前記画像読取部が読み取った画像から、前記主走査方向に隣接する画素との変化量が予め定められた値を越える変化画素及び当該変化画素の主走査方向位置を検出する変化画素検出部と、
前記原稿読取位置に前記原稿が搬送される前の時点から、少なくとも原稿搬送方向における当該原稿の終端部が当該原稿読取位置に搬送されるまで、前記画像読取部により連続して読み取られた前記ライン毎の画像について、前記変化画素が前ラインと同一の主走査方向位置に連続して前記変化画素検出部により検出された場合、当該前ラインの画像が、前記画像読取部により読み取られた前記白色ガイド部材の画像であれば、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を原稿読取画像ではない異物画像と判定し、当該前ラインの画像が前記白色ガイド部材の画像ではなくても、当該前ラインにおいて同一の主走査方向位置にある画素の示す画像を前記異物画像として判定しているときは、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を前記異物画像と判定する判定部とを備えた画像読取装置である。
この発明では、判定部は、画像読取部が原稿ガラスを介して白色ガイド部材を読み取った画像と、この読取に連続して画像読取部が原稿搬送部により搬送される原稿を読み取った画像のそれぞれについて、変化画素検出部により、隣接する画素に比して変化量の多い変化画素が同一の主走査方向位置に検出されることを条件として、当該変化画素の示す画像を異物画像であると判定するので、原稿ガラスに付着したゴミが画像読取部による原稿読取時にもそのまま原稿上に存在して異物画像として読み取られたもののみを異物画像として検出することになる。例えば、原稿上に副走査方向に延びて記載された罫線等の画像は、画像読取部が原稿ガラスを介して白色ガイド部材を読み取った画像には現れず、原稿を読み取った画像にのみ現れるが、本発明では、このような原稿上の記載事項を読み取った画像は異物画像とは判定しないので、原稿ガラスに付着したゴミを要因する異物画像を正確に検出できる。
また、本発明によれば、前記画像読取部が、前記白色ガイド部材の読取に続いて、前記搬送される原稿における異なる副走査方向位置の画像をライン毎に読み取っているときに、当該各副走査方向位置のラインのそれぞれの画像が前記条件を満たした後、副走査方向に後続するラインの画像が前記条件を満たさなくなった場合には、判定部は、上記条件を満たしているラインまでの画像については、各ラインに存在する変化画素の示す画像を異物画像と判定し、上記条件を満たさないライン以降の画像については、各ラインに存在する変化画素の示す画像を異物画像と判定しないことになるので、原稿上の記載事項の読取画像と、原稿ガラス上のゴミの読取画像とを正確に判別できると共に、原稿読取中に原稿ガラス上のゴミが移動して、原稿読取中に異物画像が検出されなくなっても、それまでの原稿読取画像については、ゴミを要因とする異物を正確に検出できる。すなわち、本発明は、浮遊ゴミを要因とする異物画像も正確に検出できる。
また、本発明は、異物画像を検出するために複数ラインを同時に読み取る必要もないため、カラーCCD等のラインセンサーや、同時に複数ラインを読取るラインセンサーを必要とすることなく、モノクロラインセンサーやCISセンサー等の簡易な構成のセンサーであっても、異物画像を正確に検出可能である。
これにより、本発明によれば、簡易な構成のセンサーを用いた場合であっても、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする異物画像を検出可能として、製造コストを低減しつつ、ゴミを要因とする異物画像を従来よりも更に正確に検出可能となる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記判定部は、前記画像読取部が前記搬送される原稿における異なる副走査方向位置の画像を前記ライン毎に読み取っているとき、副走査方向におけるいずれかの位置のラインの画像に続く各ラインの画像に連続して、前記変化画素検出部により前記変化画素の位置が同一の主走査方向位置に検出された場合に、当該原稿読取に続いて前記画像読取部が前記白色ガイド部材を読み取った画像について、前記変化画素検出部により、前記変化画素の位置が、前記各ラインの画像における前記変化画素の主走査方向位置と同一の主走査方向位置に連続して検出されたときは、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を、除去処理の対象となる前記異物画像と判定するものである。
この発明では、当該変更画素が検出されなくなった副走査方向位置の画像よりも後となる副走査方向位置となるラインの画像に、前記変化画素検出部により前記変化画素が同一の主走査方向位置に検出された場合に、原稿読取に続いて前記画像読取部が前記白色ガイド部材を読み取った画像について、前記変化画素検出部により、前記変化画素の位置が、前記各ラインの画像における前記変化画素の主走査方向位置と同一の主走査方向位置に連続して検出されたことを条件として、当該条件を満たす原稿読取画像に存在する変化画素を異物画像と判定するので、原稿読取の途中に原稿ガラス上における画像読取部による読取対象位置に侵入してきたゴミを要因とする異物画像を正確に検出可能となる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、前記変化画素検出部は、前記画像読取部が前記原稿を読み取った画像において、予め定められた閾値以下の画素値である画素に隣接する画素については、前記変化画素の検出を行わないものである。
例えば、画像読取部が読み取った画像において、原稿上における画像を構成する画素群が存在する場合、当該画素群は原稿上の画像を表現するものであるため、一般に白色である原稿表面を読み取ったときの画素の画素値よりも、原稿上における画像を構成する画素群の画素値は小さくなる。また、ゴミを読み取った場合の画素の画素値も一般には黒色に近い画素値を示す画素値となるため、画素値は小さい。このため、原稿上における画像を構成する画素群の中に、変化画素となり得る画素値を有する画素が存在していたとしても、上記変化量は比較的小さくなるため、変化画素検出部による上記変化量が予め定められた値を越えるか否かの判断によって変化画素を正確に検出することは困難になる。このため、本発明では、当該不正確な検出結果の要因となり得る状況下では、変化画素の検出を行わないことにより、原稿ガラス上のゴミを要因とする異物画像であるか、原稿上に記載された本来の画像を読み取った画像であるかの検出の正確性を高く保つことを可能にしている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置であって、前記判定部は、前記画像読取部が前記搬送される原稿を読み取った画像において、前記変化画素検出部により検出された前記変化画素が、予め定められた数を超える数だけ主走査方向に連続する場合には、当該変化画素群の示す画像を前記異物画像ではないと判定するものである。
この発明では、上記予め定められた数を、一般的なゴミの大きさを示す画素数に設定しておけば、上述した異物画像としての条件を満たす場合であっても、ゴミよりも大きいと想定される画像は、異物画像としては判定されないので、原稿ガラス上のゴミを要因とする異物画像であるか、原稿上に記載された本来の画像を読み取った画像であるかの検出の正確性を高く保つことができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像読取装置であって、シェーディング補正用の基準画像を得るために前記画像読取部により読み取られる基準部材と、
前記画像読取部による読取で得た画像をシェーディング補正する画像処理部を更に備え、
前記判定部は、前記画像読取部により前記白色ガイド部材を読み取った画像と、前記画像読取部により前記原稿を読み取った画像であって、前記画像処理部によるシェーディング補正後の画像を用いて、前記異物画像の判定を行うものである。
この発明では、画像読取部による基準部材の読取で得た画像データが画像処理部によりシェーディング補正された後に、判定部が当該シェーディング補正後の画像データに基づいて上記異物画像か否かの判定を行うので、実際に読取画像データや画像形成用の画像データとして用いられるデータ内容に現れる画像に基づいて、判定部による上記判定を更に正確に行うことが可能になる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置による読取で得られた画像の画像形成を行う画像形成部と
を備えた画像形成装置である。
この発明では、上記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明と同様の作用を画像形成装置において得ることができる。
本発明によれば、簡易な構成のセンサーを用いた場合であっても、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする異物画像を検出可能として、製造コストを低減しつつ、ゴミを要因とする異物画像を従来よりも更に正確に検出可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 原稿搬送部及び画像読取部の概略構成を示す側面図である。 画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。 画像処理部、変化画素検出部、及び判定部の構成を示すブロック図である。 画像形成装置における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第1実施形態を示すフローチャートである。 画像読取部により読み取られた各画素の画素値の例を示す図である。 画像読取部により読み取られた原稿画像を概念的に示す図である。 画像形成装置における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第2実施形態を示すフローチャートである。 画像形成装置における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第3実施形態を示すフローチャートである。 画像読取部により読み取られた各画素の画素値の例を示す図である。 画像形成装置における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
本発明に係る電子機器の一実施形態としての画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、およびファクシミリ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿搬送部6、及び画像読取部5等を備えて構成されている。
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に設けられた連結部113とを備えている。上部本体112には、画像読取部5及び原稿搬送部6が設けられている。
画像読取部5は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、本実施形態では、CIS(Contact Image Sensor)方式の画像読取センサーである。CIS方式の当該読取機構163は、例えば、赤、緑、青の3色のLED(Light Emitting Diode)の光を切り替えながら読取対象の原稿に投射し、当該原稿からの反射光を、ロッドアイレンズを通してCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーによって受光し、このCMOSイメージセンサーにおいて画像データを生成する。なお、読取機構163は、主走査方向に延びる1ライン以上の毎に読取対象を読み取って読取画像を取得する。なお、以降は、CMOSイメージセンサー1ライン毎に読取対象を読み取るものとして説明する。生成された画像データは、画像形成部12による画像形成、又は後述するHDD92への保存に用いられる。なお、読取機構163は上記構成に限定されるものではなく、モノクロセンサー等によるものであっても構わない。
原稿搬送部6は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して、原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して画像読取部5の読取機構163による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。なお、このように原稿搬送部6によって搬送される原稿を読み取る設定の場合、読取機構163は、原稿読取スリット53の下方となる給送原稿読取位置において、原稿搬送部6によって搬送されてくる原稿を読み取る。また、原稿読取スリット53には、原稿ガラス530(図2)が設けられており、読取機構163は当該原稿ガラス530を介して、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿を給送原稿読取位置において読み取る。
下部本体111には、画像形成部12、定着部13および給紙部14が内装されている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142,143,144を有している。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙にトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、各画像形成ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「画像形成ユニット120」と言う)と、駆動ローラー125a(二次転写対向ローラー)等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
各画像形成ユニット120は、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、一次転写ローラー126と、ドラムクリーニング装置127とをそれぞれ一体的に備えている。
感光体ドラム(像担持体)121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
帯電装置123は、感光体ドラム121の直下位置に設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を予め定められた帯電能力で一様に帯電させる。
露光装置124は、感光体ドラム121の下方位置であって、帯電装置123の更に下方位置に設けられている。露光装置124は、コンピューター等から入力された画像データや、画像読取部5が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザ光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。露光装置124は、いわゆるレーザ露光装置であり、レーザビームを出力するレーザ光源と、当該レーザビームを感光体ドラム121表面に向けて反射させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム121に導くためのレンズやミラー等の光学部品を備えている。
現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラー125aと、同図の右側の従動ローラー125bとの間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。従動ローラー125bは、駆動ローラー125aに対向する位置に設けられて、中間転写ベルト125の無端走行に伴って従動回転する。中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム121の周面に当接した状態で駆動ローラー125aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121と同期しながら、駆動ローラー125aと従動ローラー125bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。この一次転写ローラー126には、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
制御部100(図3)は、各色の毎に一次転写ローラー126及び画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写とを、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの上記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙に転写させる。二次転写ローラー210は、前記トナー像が記録紙に二次転写されるニップ部Nを、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとの間に形成する。用紙搬送路190を搬送される記録紙は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト125と二次転写ローラー210とに押圧挟持され、ここにおいて中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙に二次転写される。
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の図1で左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー対192が設けられている。搬送ローラー対192は、給紙部14から繰り出された記録紙を、ニップ部N及び定着部13に向けて搬送する。すなわち、当該適所に配置された搬送ローラー対192からなる搬送機構により記録紙が搬送される。
定着部13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラー132と、加熱ローラー132に対向配置された加圧ローラー134とを備えている。定着部13は、画像形成部12で転写された記録紙上のトナー像に対し、記録紙が加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙は、定着部13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、下部本体111の頂部に設けられた排出トレイ151へ向けて排出される。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、給紙カセット142,143,144とを備えている。給紙カセット142,143,144の上方に設けられたピックアップローラー145は、給紙カセット142,143,144に収容された用紙束の最上位の記録紙を用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排出トレイ151を備える。排出トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙が、定着部13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
上述した原稿搬送部6及び画像読取部5について、更に詳細に説明する。図2は、原稿搬送部6及び画像読取部5の概略構成を示す側面図である。
次に、画像読取部5及び原稿搬送部6の構成を説明する。図2は画像読取部5及び原稿搬送部6の概略構成を示す概略断面図である。
画像読取部5は、コンタクトガラス161に載置された原稿、又は原稿搬送部6によって上記の給送原稿読取位置に搬送される原稿を読み取る。
画像読取部5が原稿搬送部6によって搬送される原稿を読み取る場合、制御部100の制御により、読取機構163は、原稿読取スリット53の原稿ガラス(コンタクトガラス)530の下方位置の給送原稿読取位置(図2に実線で示す位置)に移動する。原稿搬送部6では、制御部100(図3)による駆動制御の下で、一対に配設された給紙ローラー613と分離コロ617とにより、原稿載置台61に載置された複数の原稿Sから順に一枚の原稿が分離され、この原稿Sは、一対のレジストローラー615により、給送原稿読取位置に向けて搬送され、給送原稿読取位置において原稿押さえ部材619に取り付けられている白色ガイド部材80と、白色ガイド部材80に対向する位置に配置されている原稿ガラス530との間を通過する。
原稿Sが原稿読取スリット53を通過するとき、読取機構163によって、原稿読取スリット53の原稿ガラス530側の原稿面の画像が読み取られる。
このとき、まず、制御部100の制御により、読取機構163のLED26が発光し、このLED26からの光が、原稿読取スリット53の原稿ガラス530部分を透過して原稿Sに照射される。その結果、原稿読取スリット53の位置にある原稿部分からの反射光がCMOSイメージセンサー25に入射する。CMOSイメージセンサー25は、制御部100の制御に従って動作し、上記入射光を電気信号へ変換する。CMOSイメージセンサー25は、原稿搬送方向に直交する方向となる主走査方向に配列しており、主走査方向の1ライン分の画像データを取得する。CMOSイメージセンサー25によって取得された画像データは、読取機構163に備えられるA/D変換部217(図4)によってディジタル信号化された後に、さらにシェーディング補正、ガンマ補正、色収差補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正及びスキャナー色補正等の様々な画像処理が画像処理部31によって施される。そして、当該画像処理により生成された画像データは、画像メモリー32に記憶される。
原稿読取スリット53を通過した原稿Sは、制御部100の制御に従って一対の排紙ローラー618により原稿排出部66に排出される。
一方、画像読取部5が操作者によりコンタクトガラス161上に載置された原稿Sを読み取る場合は、読取機構163は、図2に破線で示す位置P1に移動する。読取機構163は、この位置P1において原稿読取開始後、位置P1から位置P2まで、図2に示す矢印方向(副走査方向)に移動しながら、コンタクトガラス161に載置された原稿Sの当該コンタクトガラス161に面する側の画像を読み取る。原稿照射及びCMOSイメージセンサー25による処理は上記給送原稿読取位置における読取と同様である。
原稿ガラスに530に対して副走査方向(主走査方向に直交する方向)に隣接する位置には、シェーディング用の標準基準板81が取り付けられている。標準基準板81は、画像処理部31によるシェーディング補正用の基準値を得るために用いられる白色の帯板状部材である。標準基準板81の白色面は、全体が一様な輝度分布を有する。標準基準板81は、読取機構163の主走査方向(図2において紙面の奥行方向)に延びている。
読取機構163がシェーディング補正用の白基準値を取得する場合、標準基準板81の位置まで上記副走査方向に移動し、LED26により標準基準板81の白色面を照射した状態で、当該白色面からの反射光をCMOSイメージセンサー25により受光し、これにより得た読取データを白基準値とする。また、読取機構163が、シェーディング補正用の黒基準値を取得する場合、同様に標準基準板81の位置まで移動し、LED26を消灯した状態とし、CMOSイメージセンサー25は、この状態で、入射する光を受光し、これにより得た読取データを黒基準値とする。
画像処理部31(図3)は、読取機構163による標準基準板81の読み取り動作で取得された黒基準値及び白基準値を用いて、読取機構163に読み取られた原稿画像に対してシェーディング補正を行う。この画像処理部31によるシェーディング補正により、画像読取部5による原稿読取で得られた画像データが、主走査方向に一様な基準からなる明るさの画像になるように輝度が補正される。画像読取部5による原稿の読取で得られた画像データに対しては、画像処理部31によって当該シェーディング処理が行われる。
次に、画像形成装置1の構成を説明する。図3は画像形成装置1の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、CPU(Central
Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像
形成装置1の全体的な動作制御を司る。
制御ユニット10は、画像読取部5、原稿搬送部6、画像処理部31、画像メモリー32、画像形成機構40、操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD(ハードディスクドライブ)92等と接続されている。制御ユニット10は、接続されている上記各機構の動作制御や、各機構との間での信号又はデータの送受信を行う。
制御ユニット10は、上述した画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御ユニット10が備える制御部100は、ユーザーから操作部47又はネッワーク接続されたパーソナルコンピューター等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、プリンター機能、コピー機能及びプリンター機能の各機能についての動作制御を実行するために必要な各機構部の駆動及び処理を制御する。
画像読取部5は、上述したように、CIS方式のイメージセンサーである読取機構131を備え、LED26により原稿を照射し、その反射光をCMOSイメージセンサー25で受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像処理部31は、画像読取部5で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、画像読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、上述したシェーディング補正等の予め定められた画像処理を行う。
画像メモリー32は、画像読取部5による読取で得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成機構40によるプリント対象となるデータを一時的に保存する領域である。
画像形成機構40は、上述した画像形成部12、定着部13、及び、搬送ローラー対192等により構成される用紙搬送機構411を備える。画像形成機構40は、画像読取部5で読み取られた画像データ等の画像形成を行う。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部及び操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネルが設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部473を備えてなる。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内の装置(パーソナルコンピューター等)と種々のデータの送受信を行う。
HDD92は、画像読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。
また、制御ユニット10は、更に、変化画素検出部101及び判定部102を備えている。制御ユニット10は、内蔵する上記ROM等に記憶されている動作制御プログラムに従って、これら各部として機能してもよいし、上記各部をそれぞれにハードウェア回路による備えていてもよい。
変化画素検出部101は、画像読取部5が読み取った原稿画像から、主走査方向に隣接する画素との変化量が予め定められた値を越える変化画素及び当該変化画素の主走査方向位置を検出する。読取機構163は、主走査方向に延びる1ライン毎に読取対象を読み取って読取画像を取得するが、変化画素検出部101は、当該1ラインの主走査方向に並ぶ画素群について、互いに隣り合う画素同士の画素値(明度)の変化量(例えば、主走査方向に隣接する画素間の画素値の一次微分値)を算出し、当該算出した変化量が予め定められた値を越えているかを判断する。当該予め定められた値とは、白色に対応する画素値から黒色に対応する画素値に変化したと想定される画素値の変化量を示す値である。当該白色及び黒色に対応する画素値は適宜変更が可能である。
この場合、変化画素検出部101は、主走査方向に順に並ぶ画素であって、1つ前の画素に対して変化量が上記予め定められた値を越えることとなった画素を変化画素の開始画素とし、主走査方向に順に並ぶ画素において、この開始画素以降は、開始画素の画素値以上、又は開始画素とそれよりも1つ前の画素との画素値の平均値以上となる画素値を有する終了画素が検出されるまで変化画素とする。変化画素検出部101は、当該終了画素以降の画素は、変化画素として検出しない。すなわち、変化画素検出部101は、変化画素として、単数又は複数の画素を検出する。そして、変化画素検出部101は、当該各変化画素の主走査方向位置を検出する。なお、変化画素が複数の画素からなる場合は、当該複数画素が示す画素群全体が変化画素を示すものとする。
判定部102は、画像読取部5が白色ガイド部材80を読み取った画像と、この読取に続いて、原稿搬送部6により搬送される原稿を給送原稿読取位置で画像読取部5が読み取った画像のそれぞれについて、変化画素検出部101により連続して検出された各変化画素の位置が同一の主走査方向位置であるか否かを検出し、各変化画素の位置が同一の主走査方向位置であると判断した場合に、当該各変化画素を、原稿読取画像ではない異物画像と判定する。なすわち、判定部102は、画像読取部5の読取機構163が白色ガイド部材80を読み取った画像に存在する変化画素の主走査方向位置と、この読取に続いて読取機構163が原稿搬送部6により搬送される原稿を給送原稿読取位置で読み取った画像において、同一の主走査方向において副走査方向に連続して変化画素が存在するか否かを、当該変化画素を異物画像と判定するか否かの判断基準とし、変化画素検出部101により、読取機構163が白色ガイド部材80を読み取った画像と、読取機構163が原稿搬送部6により搬送される原稿を給送原稿読取位置で読み取った画像のそれぞれに変化画素が検出されても、各変化画素の主走査方向位置が同一でない場合等は、当該各変化画素は異物画像ではないと判定する。
次に、画像形成装置1おけるシェーディング補正、変化画素の検出、及び異物画像の判定を更に詳細に説明する。図4は、画像処理部31、変化画素検出部101、及び判定部102の構成を示すブロック図である。
A/D変換部217は、CMOSイメージセンサー25から送出されてくるアナログの電気信号からなる読取画像データを、ディジタルの読取画像データに変換する。また、A/D変換部217は、当該ディジタル変換後の読取画像データを画像処理部31に出力する。なお、A/D変換部217は、読取機構163とは別個に設けられていてもよい。
画像処理部31は、シェーディング補正部311と、異物画像除去回路312と、画像処理回路313とを備える。
シェーディング補正部311は、黒基準メモリー3111と、白基準メモリー3112と、シェーディング補正回路3113とを備える。
黒基準メモリー3111は、読取機構163によって取得されたシェーディング補正用の上記黒基準値B(n)を記憶する。
白基準メモリー3112は、読取機構163によって取得されたシェーディング補正用の上記白基準値W(n)を記憶する。
シェーディング補正回路3113は、読取機構163による標準基準板81の読み取り動作によって取得され、黒基準メモリー3111に記憶されている黒基準値、及び白基準メモリー3112に記憶されている白基準値を用いて、読取機構163に読み取られた原稿画像、すなわち、A/D変換部217によるディジタル変換後の読取画像データに対してシェーディング補正を行う。シェーディング補正回路3113は、例えば、256階調の
場合、下記式(1)を用いて画像処理を行い、画像データを補正する。なお、入力画像データ値(I_out)とは、シェーディング補正後の原稿画像のデータである。入力実データ(I_in)とは、読取機構163によって読み取られた原稿画像のデータである。
入力画像データ値(I_out)=256×(入力実データ(I_in)−黒基準値B(n))÷(白基準値W(n)−黒基準値B(n))…式(1)
異物画像除去回路312は、判定部102によって異物画像と判定された画像(変化画素をなす開始画素から、終了画素よりも主走査方向に1画素前までの画素)について、変化画素の開始画素に対して主走査方向において1画素前の画素と、変化画素の最後の画素に対して1画素後の画素(最終画素)の画素値を用いて線形補間を行うことで補正を行う。これにより、異物画像除去回路312は、異物画像を除去する。
画像処理回路313は、上記シェーディング補正回路3113及び異物画像除去回路312を経た原稿画像のデータを、ガンマ補正、色収差補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正及びスキャナー色補正等の画像処理を行う。
変化画素検出部101は、シェーディング補正回路3113によるシェーディング補正後の画像のデータを1ライン毎に取得して、上述した変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出する。変化画素検出部101は、当該検出結果としての変化画素の主走査方向位置を判定部102に出力する。
判定部102は、当該変化画素検出部101から出力されてきた各ラインにおける変化画素の主走査方向位置に基づいて、上述した異物画像か否かの判定を行う。判定部102は、異物画像と判定した変化画素についての異物画像除去処理の実行命令を異物画像除去回路312に出力する。
異物画像除去回路312は、異物画像除去処理の実行命令に従って、シェーディング補正回路3113から得られるシェーディング補正後の画像データについて、異物画像除去処理を行う。
画像処理回路313は、上記シェーディング補正後の原稿画像のデータに対して、ガンマ補正、色収差補正、MTF補正及びスキャナー色補正等の画像処理を行う。画像処理回路313は、当該画像処理後の画像のデータを画像形成部12等に出力する。
なお、本発明の一実施形態に係る画像読取装置は、画像読取部5と、白色ガイド部材80と、原稿搬送部6と、制御ユニット10の変化画素検出部101及び判定部102とを備えてなる画像形成装置が、その一例となる。
次に、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第1実施形態を説明する。図5は、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図6は画像読取部5により読み取られた各画素の画素値の例を示す図である。図7は画像読取部5により読み取られた原稿画像を概念的に示す図である。
操作者により、原稿搬送部6の原稿載置台61に読取対象とする原稿が載置され、操作部47の操作でコピー動作又はスキャン動作実行指示が入力される等により画像読取動作の実行指示が操作者から入力され、制御部100が当該画像読取動作の実行指示を受け付けると(S1でYES)、制御部100は、原稿搬送部6に、原稿載置台61上の原稿を給送原稿読取位置に向けて搬送を開始させる(S2)。
さらに、制御部100は、画像読取部5に画像読取動作を行わせる(S3)。このとき、制御部100は、原稿搬送部6により給送原稿読取位置に原稿先端が搬送されてくる前の時点から、画像読取部5に画像読取動作を開始させる。これにより、制御部100は、原稿ガラス530を通して画像読取部5に白色ガイド部材80の表面を読み取らせ、この読取に連続して、搬送されてきた原稿の先端部分から原稿表面の画像を読み取らせる。なお、画像読取部5の読取機構163は、上記読取動作により、主走査方向1ライン毎に読
取データを取得する。
但し、上記の原稿搬送動作(S2)と、画像読取動作(S3)は、いずれを先に開始してもよい。制御部100は、原稿の先端部が給送原稿読取位置に到達する時点よりも前の時点で画像読取動作を開始すればよい。
シェーディング補正部311は、読取機構163が当該1ライン分の読取データを取得する毎に、シェーディング補正を行う(S4)。
変化画素検出部101は、上記1ライン分の読取データがシェーディング補正を終える度に、この1ライン分の読取データについて、上述した変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出する(S5)。
変化画素検出部101は、画像読取部5が読み取った原稿画像から、主走査方向に隣接する画素との変化量が予め定められた値を越える変化画素及び当該変化画素の主走査方向位置を検出するため、例えば、当該1ライン分の読取データとして主走査方向に並ぶ各画素の画素値が、例えば図6に示す画素値からなるものである場合、位置A,位置B,位置Cにおける画素が変化画素として検出される。
ここで、変化画素検出部101が、当該1ライン分の読取データについて変化画素を検出しない場合は(S5でNO)、制御部100は、画像メモリー32に当該ラインの読取データを記憶させる(S12)。この後、読取対象とする次のラインが存在する、すなわち、給送原稿読取位置において、原稿搬送部6により搬送される原稿がまだ通過中であり、読取機構163による読取対象領域に原稿が存在している場合には(S13でYES)、処理はS3に戻って、次のラインの読取が画像読取部5によって続けられる。
なお、原稿搬送部6によって搬送される原稿が給送原稿読取位置をまだ通過中であるか否か(読取機構163による読取対象領域に原稿が存在しているか否か)の判断は、給送原稿読取位置となる原稿搬送路上の位置に設置されている光センサー等からなる原稿検出部から出力される原稿検出信号又は原稿不検出信号に基づいて、或いは、レジストローラー615位置に設置され、レジストローラー615の配設位置における原稿有無を検出するレジストセンサーから出力される原稿検出信号を受信してから一定時間(当該レジストセンサー配置部分から給送原稿読取位置まで原稿が到達するために必要な予め定められた時間)を経過したことをもって、制御部100が行う。
一方、S5において、変化画素検出部101が、当該1ライン分の読取データに変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出した場合は(S5でYES)、変化画素検出部101は、当該検出した変化画素の主走査方向位置を記憶する(S6)。なお、変化画素検出部101は、当該ラインの読取データについて検出した変化画素の主走査方向位置を判定部102に出力する。
判定部102は、変化画素検出部101から取得した当該ラインの読取データについて検出した変化画素の主走査方向位置と、上記変化画素検出部101が記憶している、副走査方向において当該ラインよりも1つ前のラインにおける変化画素の主走査方向位置に基づいて、当該ラインについて検出された変化画素の主走査方向位置が、副走査方向における画像読取部5による読取の前ラインで検出された変化画素の主走査方向位置と同一であるか否かを判断する(S7)。なお、変化画素が複数画素からなる場合は、その開始画素から、当該複数画素の最終の画素までの画素群を1纏まりの変化画素とする。以下、同様である。S7において、今回読み取られたラインが最初のラインであり、前ラインが存在しない場合には、S7ではNOとなる。また、前ラインに変化画素及び変化画素の主走査方向位置が検出されていない場合も、S7ではNOとなる。S7ではNOとなる場合は、処理はS12に移る。
判定部102により、今回のラインについて検出された変化画素の主走査方向位置が、前ラインで検出された変化画素の主走査方向位置と同一であると判断された場合は(S7でYES)、判定部102は、今回のラインの読取データが原稿表面を読み取った画像であるか、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像であるかを判断する(S8)。当該判定部102は、当該判断を、上述した原稿検出部からの原稿検出信号又は原稿不検出信号、或いは、レジストセンサーからの原稿検出信号の受信時から一定時間経過したこと、のいずれか等に基づいて、今回のラインの読取データが、原稿表面上を読み取った画像であるか、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像であるかを判断する。判定部102による当該判断結果は、判定部102が記憶しておく。
ここで、判定部102が、今回のラインの読取データが原稿表面上を読み取った画像であると判断した場合は(S8でYES)、判定部102は、更に、前ラインの読取画像が白色ガイド部材80の表面を読み取った画像であるか否かを、自身が記憶している上記判断結果に基づいて判断する(S9)。
ここで、判定部102が、前ラインの読取画像が白色ガイド部材80の表面を読み取った画像であると判断した場合は(S9でYES)、当該ラインにおける上記変化画素の示す画像を異物画像と判定する(S10)。判定部102は、当該ラインについての判断結果を記憶しておく。判定部102は、異物画像除去回路312に対して異物画像の除去処理の実行命令を出力する。
画像処理部31の異物画像除去回路312は、当該ラインにおける異物画像と判断された変化画素を除去する処理を行う(S11)。制御部100は、異物画像除去回路312による異物画像除去後の当該ラインの画像データを画像メモリー32に記憶させる(S12)。この後、処理はS13に移る。
また、S9において、判定部102が、前ラインの読取画像が白色ガイド部材80の表面を読み取った画像ではない、すなわち、前ラインの読取画像が原稿表面を読み取った原稿画像であると判断した場合には(S9でNO)、判定部102は、当該ラインの前ラインにおける同一主走査方向位置の変化画素が異物画像であると判断していた場合には(S14でYES)、当該ラインの変化画素を異物画像と判断し(S10)、S11以降の処理に移る。
一方、判定部102が、当該ラインの前ラインにおける同一主走査方向位置の変化画素が異物画像であると判断していない場合は(S14でNO)、S12以降の処理に移る。
また、S8において、判定部102が、今回のラインの読取データが原稿画像ではなく、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像であると判断した場合には(S8でNO)、処理はS12に移る。
S13において、制御部100が、原稿上の画像を最終ラインまで読み取ったと判断した場合には(S13でNO)、処理を終了する。この後、上記のように読み取られて画像メモリー32に記憶された原稿画像を構成する各ラインの画像は、S1で操作者から入力された指示内容に従って、画像形成部12による画像形成、又はHDD92への保存、ネットワークされた他のパーソナルコンピューターに出力及び保存に用いられる。
すなわち、この第1実施形態では、判定部102は、画像読取部5が原稿ガラス530を介して白色ガイド部材80を読み取った画像と、この読取に連続して画像読取部5が原稿搬送部6により搬送される原稿を読み取った画像のそれぞれについて、変化画素検出部101により、変化画素が同一の主走査方向位置に、副走査方向に並ぶラインに連続して検出されることを条件として、当該変化画素が異物画像であると判定する。これにより、原稿ガラス530に付着したゴミが画像読取部5による原稿読取時にもそのまま存在して読み取られた画像のみを異物画像として検出できる。なお、上記に示した一連の処理は、当該異物画像の判定を行うための一例に過ぎず、適宜変更画像形成装置可能である。
例えば、原稿ガラス530に付着したゴミの読取画像は、原稿画像において、副走査方向に延びる縦筋として現れるが、当該ゴミを要因とする縦筋の画像と、原稿上に記載されている罫線等の縦線画像と区別する必要がある。上記第1実施形態によれば、当該ゴミを要因とする縦筋の画像と、罫線等の縦線画像との判別を正確に行うことができる。
例えば、画像読取部5により読み取った副走査方向における各ラインの画像により構成される画像が、図7に例を示すものである場合、縦筋L1を構成する各ラインの画素は、主走査方向に隣接する画素との画素値の変化量が大きいため、変化画素検出部101により変化画素と検出される。さらに、縦筋L1は、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像を示すラインから、原稿表面を読み取った画像を示すラインに連続して同じ主走査方向位置に存在する画素により構成されているため、判定部102により異物画像と判定される。
第1実施形態では、S7において、判定部102は、画像読取部5が、白色ガイド部材80の読取に続いて、原稿における異なる副走査方向位置の画像をライン毎に読み取っているときに、当該各副走査方向位置のそれぞれのラインの画像に、白色ガイド部材80の読取画像から引き続いて、変化画素検出部101により変化画素が同一主走査方向位置に連続して検出されている場合にのみ(S7でYES)、当該変化画素を異物画像か否かの判定対象とし、一旦連続しなくなると、S7でNOとなり、変化画素が検出されていても異物画像の判定とはしないので、判定部102は、副走査方向に続く各ラインにおいて、当該変更画素が検出されなくなったラインよりも後となるラインの画像に、変化画素が同一の主走査方向位置に検出されても、当該変化画素は異物画像とは判定しない。
例えば、縦筋L2は、上記縦筋L1を構成する変化画素と同一の主走査方向位置に現れているが、当該縦筋L2を構成する各ラインの変化画素は、原稿表面を読み取った画像を示すラインの変化画素のみにより構成されており、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像を示すラインから、原稿表面を読み取った画像を示すラインに連続して同じ主走査方向位置に存在する画素により構成されているものではない。このため、上記第1実施形態では、判定部102は、当該縦筋L2を構成する各ラインの変化画素は異物画像とは判定しない。このように異物画像の判定を行うことにより、ゴミを要因とする縦筋の画像と、原稿上の画像である罫線等の縦線画像との判別を正確に行うことができる。また、原稿上に副走査方向に延びて記載された罫線等の画像は、画像読取部5が原稿ガラス530を介して白色ガイド部材80を読み取った画像には現れず、原稿を読み取った画像にのみ現れるが、第1実施形態では、このような原稿上の記載事項を読み取った画像は異物画像とは判定しないので、原稿ガラス530に付着したゴミを要因する異物画像を正確に検出できる。
従来は、図7に示す縦筋L3のように、副走査方向において原稿の先端部から後端部までの全ラインにおいて変化画素が検出されなければ、異物画像として検出しなかった。例えば、原稿ガラス530に付着したゴミが、画像読取部5による原稿表面の読取中に他の位置に移動して、画像読取部5によって読み取られなくなった場合には、縦筋L1のような画像となるが、従来技術では、当該画像は、原稿上に記載された画像を読み取った画像の可能性があるため、縦筋L1を異物画像として検出しなかった。これに対して、上記第1実施形態では、縦筋L1のように原稿上における副走査方向のいずれかの位置で途切れている画像であっても、原稿上に記載された画像を読み取った画像であるのか、異物画像であるのかを正確に判別できる。
すなわち、第1実施形態によれば、例えば、画像読取部5が、白色ガイド部材80の読取に続いて、上記搬送される原稿における異なる副走査方向位置の画像をライン毎に読み取っているときに、当該各副走査方向位置のそれぞれの画像に、白色ガイド部材80の読取画像から引き続いて、変化画素検出部101により変化画素の位置が同一の主走査方向位置に検出された後、副走査方向に後続するラインの画像に、当該主走査方向位置に変化画素が検出されなくなった場合であっても、これは、白色ガイド部材80の表面を読み取った画像を示すラインから、原稿表面を読み取った画像を示すラインに連続して同じ主走査方向位置に存在する画素により構成されているという条件を満たしているために、判定部102は、当該変化画素を異物画像と判定するので、原稿読取中に原稿ガラス上のゴミが移動して、それまでと同じ位置で読み取られなくなっても、当該ゴミを要因とする異物画像を正確に検出でき、当該異物画像の除去処理を行うことができる。
また、第1実施形態によれば、異物画像を検出するために複数ラインを同時に読み取る必要もないため、カラーCCD等のラインセンサーや、同時に複数ラインを読取るラインセンサーを必要とせず、モノクロラインセンサーやCISセンサー等の簡易な構成のセンサーであっても、異物画像を正確に検出可能である。
これにより、この第1実施形態によれば、簡易な構成のセンサーを用いた場合であっても、原稿ガラス上で位置を変えて移動する浮遊ゴミを要因とする異物画像を検出可能として製造コストを低減しつつ、当該ゴミを要因とする異物画像を従来よりも正確に検出可能となる。
次に、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第2実施形態を説明する。図8は、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、第1と同様の処理は説明を省略する。
この第2実施形態では、読取機構163が取得した各ラインの画像について、シェーディング補正を終えた後(S24)、変化画素検出部101は、画像読取部5が読み取ったラインの画像において、予め定められた閾値(例えば、256段階で表す場合に50)以下の
画素値である画素に隣接する画素については(S25でYES)、変化画素の検出を行わない。処理はS33に移行する。すなわち、変化画素検出部101は、画像読取部5が読み取ったラインの画像において、主走査方向に並ぶ各画素が予め定められた閾値以下の画素値である場合には、当該画素値からなる画素に隣接する画素については、変化画素であるか否かを判断しない。
例えば、画像読取部5が読み取ったラインの画像において、原稿上における画像を構成する画素群が存在する場合、当該画素群は原稿上の画像を表現するものであるため、一般に白色である原稿表面を読み取ったときの画素の画素値よりも、原稿上における画像を構成する画素群の画素値は小さくなる。また、ゴミを読み取った場合の画素の画素値も一般には黒色に近い画素値を示す画素値となるため、画素値は小さい。このため、図7に示す縦筋L2のように、画像読取部5によって読み取られた原稿画像において、画像領域中に、ゴミを要因とする画像が存在する場合は、原稿上における画像を構成する画素群の中に、変化画素となり得る画素値を有する画素が存在していたとしても、上述した変化量は比較的小さくなるため、変化画素検出部101による上記変化量が予め定められた値を越えるか否かの判断によって変化画素を正確に検出することは困難になる。このため、第2実施形態では、当該不正確な検出結果の要因となり得る状況下では、変化画素の検出を行わないことにより、原稿ガラス上のゴミを要因とする異物画像であるか、原稿上に記載された本来の画像を読み取った画像であるかの検出の正確性を高く保つことを可能にしている。
次に、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第3実施形態を説明する。図9は、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の第3実施形態を示すフローチャートである。図10は画像読取部により読み取られた各画素の画素値の例を示す図である。なお、第1又は第2実施形態と同様の処理は説明を省略する。
第3実施形態では、S46において、変化画素検出部101により変化画素が検出され(S46でYES)、変化画素の主走査方向位置が記憶された場合に(S47)、判定部102は、当該変化画素数が予め定められた数(原稿ガラス530に付着するゴミを読み取った場合における読取画像を構成する主走査方向における画素数と想定して定めた値。例えば、主走査方向画素数の5%)を超えて主走査方向に連続して検出されているかを判
定する(S48)。
ここで、判定部102が、当該変化画素数が予め定められた数を超えて主走査方向に連続していないと判断した場合(予め定められた数にとどまっている場合)には(S48でNO)、S49以降の異物画像判定処理が実行される。一方、判定部102が、当該変化画素数が予め定められた数を超えて主走査方向に連続していると判断した場合には(S48でYES)、S49以降の異物画像判定処理は行われず、処理はS53に移る。
例えば、原稿ガラス530に付着するゴミは、一般的には、原稿上に記載される画像よりも格段に小さい画像として読み取られる。このため、当該ゴミを読み取った画像の大きさを予め想定しておくことにより、これよりも大きい読取画像を、原稿上に記載された画像であるとして判別することができる。例として図10に示す位置D、位置E、位置Fのように、主走査方向に比較的少ない画素数からなる変更画素群は、判定部102により、異物画像を構成する画素群として判定される。一方、位置Gに示す画素群のように、主走査方向に比較的多い画素数からなる変更画素群は、隣接する画素の画素値からの変化量が上記予め定められた値を越えていても、原稿上に記載された画像が読み取られた画像である可能性がある。これに基づいて、第4実施形態では、原稿ガラス530に付着するゴミよりも大きいと想定される画像に対応する画素数を主走査方向に有する変化画素群については、判定部102は、異物画像として判定しない。
このため、第4実施形態では、原稿ガラス530上のゴミを要因とする異物画像であるか、原稿上に記載された本来の画像を読み取った画像であるかの検出の正確性を高く保つことができる。
なお、第4実施形態では、図9に示すように、変化画素検出部101による、画像読取部5が読み取ったラインの画像において主走査方向に並ぶ各画素が上記予め定められた閾値以下の画素値であるか否かの判断(S45)を行うものとしているが、第4実施形態においては、このS45の処理を行わないものとすることも可能である。
なお、上記第1乃至第3実施形態では、画像読取部5により1ライン毎に読取データが取得される度に、上記変化画素の検出及び異物画像の判定を行っているが、読み取り機構163のセンサーが主走査方向に延びる上記ラインを副走査方向に複数有する場合には、当該複数ライン毎に読み取りデータが取得される度に、上記変化画素の検出及び異物画像の判定を行ってもよい。また、上述したような、ライン毎に読取データを取得する度ではなく、白色ガイド部材80及び原稿の表面を読み取った各ラインの読取データを全て画像メモリー32に蓄積してから、各ライン読取データを当該画像メモリー32から読み出し、各ラインについて上記変化画素の検出及び異物画像の判定を行うようにしてもよい。
次に、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の他の実施形態を説明する。図11は、画像形成装置1における異物画像判定処理及び異物画像除去処理の他の実施形態を示すフローチャートである。なお、第1乃至第3実施形態と同様の処理は説明を省略する。
当該他の実施形態は、上記第1乃至第3実施形態において、原稿後端部までの領域を画像読取部5により読み取った後に行われる。
当該他の実施形態では、制御部100は、画像読取部5により原稿後端部までの領域が読み取られた後も、画像読取部5に画像読取動作を続けさせ、原稿通過後に画像読取部5の読取領域に出現する白色ガイド部材80を、画像読取部5により1ライン毎に読み取ら
せて読取データを取得させる(S61)。シェーディング補正部311は、画像読取部5が当該1ライン分の読取データを取得する毎に、シェーディング補正を行う(S62)。
変化画素検出部101は、上記1ライン分の読取データがシェーディング補正を終える度に、この1ライン分の読取データについて、上述した変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出する(S63)。ここで、変化画素検出部101が、当該1ライン分の読取データについて変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出しない場合は(S63でNO)、処理は終了する。
一方、S63において、変化画素検出部101が、当該1ライン分の読取データについて変化画素及び変化画素の主走査方向位置を検出した場合は(S63でYES)、変化画素検出部101は、当該ラインについて、検出した変化画素の主走査方向位置を記憶する(S64)。
そして、判定部102は、当該ラインの変化画素が、画像読取部5の前ラインの画像(すなわち、原稿表面の後端部を読み取ったラインの画像)における同一の主走査方向位置に存在しているか、すなわち、同一主走査方向位置の変化画素が原稿画像を読み取ったラインから当該白色ガイド部材80を読み取ったラインまで連続しているかを判断する(S65)。
判定部102は、当該ラインの変化画素が、画像読取部5の前ラインの画像における同一の主走査方向位置に存在していると判断した場合(S65でYES)、当該前ラインから副走査方向に遡って並ぶラインのうち、上記と同一の主走査方向位置に変化画素が検出されている各ラインであって、かつ、原稿表面の後端部を読み取ったラインに連続して連なっている各ラインを抽出し、当該抽出した各ラインにおける当該変化画素を異物画像と判別する(S66)。判定部102は、異物画像除去回路312に対して、当該各ラインにおける異物画像の除去処理の実行命令を出力する。
異物画像除去回路312は、画像メモリー32に記憶されている原稿画像を構成する各ラインの画像のうち、判定部102からの上記異物画像の除去処理の実行命令が示す各ラインの画像から、当該異物画像と判断された変化画素を除去する(S67)。すなわち、画像メモリー32には、それまでの各ラインの原稿画像に代えて、当該異物画像が除去された各ラインの画像が保存される。この後、処理を終了する。
このように、当該他の実施形態によれば、例えば、上記図7に示す縦筋L4のように、当該原稿後端部を読み取ったラインに連続するラインの画像であって、画像読取部5が白色ガイド部材80を読み取ったラインの画像に、変化画素検出部101により同一主走査方向位置に変化画素が検出された場合に、副走査方向において原稿の途中から後端部までの各ラインに、上記白色ガイド部材80を読み取ったラインと同一の主走査方向位置に変化画素が検出されていた場合には、判定部102が、当該原稿の途中から後端部までの各ラインの画像中の当該変化画素を異物画像と判定する。これにより、画像読取部5による原稿読取の途中で原稿ガラス530上に侵入してきたゴミを要因とする異物画像を正確に検出可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、シェーディング補正部311によるシェーディング補正後の各ラインの読み取りデータについて、変化画素の検出及び異物画像の判定を行っているが、当該シェーディング補正が行われる前の段階の各ラインの読み取りデータについて、変化画素の検出及び異物画像の判定を行うことも可能である。
また、図1乃至図11を用いて上記各実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
5 画像読取部
53 原稿読取スリット
530 原稿ガラス
6 原稿搬送部
10 制御ユニット
100 制御部
101 変化画素検出部
102 判定部
12 画像形成部
25 イメージセンサー
31 画像処理部
311 シェーディング補正部
3111 黒基準メモリー
3112 白基準メモリー
3113 シェーディング補正回路
312 異物画像除去回路
313 画像処理回路
32 画像メモリー
80 白色ガイド部材
81 標準基準板
163 読取機構

Claims (6)

  1. 予め定められた原稿読取位置において、原稿ガラスを介して原稿照射部により照射される原稿の画像を、主走査方向に並ぶ複数画素からなるライン毎に光学的に読み取る画像読取部と、
    前記原稿読取位置において、前記原稿ガラスに対して前記画像読取部とは反対側となる位置に配設され、前記原稿ガラスを介して前記画像読取部による読取対象とされる白色ガイド部材と、
    前記原稿読取位置に向けて前記画像読取部の副走査方向に原稿を搬送し、前記原稿読取位置における前記白色ガイド部材と前記原稿ガラスの間に原稿を通過させる原稿搬送部と、
    前記画像読取部が読み取った画像から、前記主走査方向に隣接する画素との変化量が予め定められた値を越える変化画素及び当該変化画素の主走査方向位置を検出する変化画素検出部と、
    前記原稿読取位置に前記原稿が搬送される前の時点から、少なくとも原稿搬送方向における当該原稿の終端部が当該原稿読取位置に搬送されるまで、前記画像読取部により連続して読み取られた前記ライン毎の画像について、前記変化画素が前ラインと同一の主走査方向位置に連続して前記変化画素検出部により検出された場合、当該前ラインの画像が、前記画像読取部により読み取られた前記白色ガイド部材の画像であれば、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を原稿読取画像ではない異物画像と判定し、当該前ラインの画像が前記白色ガイド部材の画像ではなくても、当該前ラインにおいて同一の主走査方向位置にある画素の示す画像を前記異物画像として判定しているときは、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を前記異物画像と判定する判定部とを備えた画像読取装置。
  2. 前記判定部は、前記画像読取部が前記搬送される原稿における異なる副走査方向位置の画像を前記ライン毎に読み取っているとき、副走査方向におけるいずれかの位置のラインの画像に続く各ラインの画像に連続して、前記変化画素検出部により前記変化画素の位置が同一の主走査方向位置に検出された場合に、当該原稿読取に続いて前記画像読取部が前記白色ガイド部材を読み取った画像について、前記変化画素検出部により、前記変化画素の位置が、前記各ラインの画像における前記変化画素の主走査方向位置と同一の主走査方向位置に連続して検出されたときは、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の画像における当該変化画素の示す画像を、除去処理の対象となる前記異物画像と判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記変化画素検出部は、前記画像読取部が前記原稿を読み取った画像において、予め定められた閾値以下の画素値である画素に隣接する画素については、前記変化画素の検出を行わない請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記判定部は、前記画像読取部が前記搬送される原稿を読み取った画像において、前記変化画素検出部により検出された前記変化画素が、予め定められた数を超える数だけ主走査方向に連続する場合には、当該変化画素群の示す画像を前記異物画像ではないと判定する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. シェーディング補正用の基準画像を得るために前記画像読取部により読み取られる基準部材と、
    前記画像読取部による読取で得た画像をシェーディング補正する画像処理部を更に備え、
    前記判定部は、前記画像読取部により前記白色ガイド部材を読み取った画像と、前記画像読取部により前記原稿を読み取った画像であって、前記画像処理部によるシェーディング補正後の画像を用いて、前記異物画像の判定を行う請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置による読取で得られた画像の画像形成を行う画像形成部とを備えた画像形成装置。
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