JP2017096835A - 画像検査装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材上の画像中に含まれている付加情報画像が画像検査に与える影響を小さくする。【解決手段】原稿情報に基づく原稿画像と付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する検査対象画像データ取得手段213と、基準画像データを生成する基準画像データ生成手段211と、検査対象画像データと基準画像データとを比較した結果を用いて画像検査処理を実行する画像検査処理実行手段214とを有する画像検査装置140において、検査対象画像データから、付加情報画像に対応する付加情報画像データ分を除去する付加情報画像除去手段215を有し、基準画像データ生成手段は、原稿情報から基準画像データを生成し、画像検査処理では、付加情報画像除去手段により付加情報画像データを除去した後の検査対象画像データと基準画像データとを比較した結果を用いる。【選択図】図2

Description

本発明は、画像検査装置及び画像形成システムに関するものである。
従来、原稿情報に基づいて画像形成装置により用紙等の記録材上に形成された原稿画像を検査する画像検査装置が知られている。
例えば、特許文献1には、印刷画像データ(原稿情報)に基づいて印刷された印刷物上の印刷画像をスキャナで読み取ったスキャン画像データ(検査対象画像データ)とリファレンス画像データ(基準画像データ)とを比較し、印刷画像を検査する画像検査装置が開示されている。この画像検査装置では、スキャンした印刷画像のうち、検査結果がNGとなった原因箇所を部分的に拡大表示する。ユーザーは、拡大表示された印刷画像の原因箇所を目視し、画像検査装置による検査結果を確認する。
この画像検査装置では、印刷装置を特定するための情報等(付加情報)を示すドットパターン(付加情報画像)が元画像(原稿画像)に重畳された印刷画像(一体化画像)を検査するときも、拡大表示された印刷画像の原因箇所をユーザーが目視して検査結果を確認する。このドットパターンは、印刷物上では、ユーザーによる目視が困難な小サイズの画像であるが、拡大表示された状態ではユーザーに容易に視認され、そのドットパターンをユーザーがトナーの飛び散り等であると誤認識するおそれがある。特許文献1に開示の画像検査装置では、拡大表示される印刷画像の原因箇所中に前記ドットパターンが含まれる場合、そのドットパターンを間引く処理を行い、拡大表示される印刷画像の原因箇所に前記ドットパターンが表示されないように表示制御を行う。
従来の画像検査装置では、記録材上に形成された画像から得られる検査対象画像データと基準画像データとを比較して記録材上の画像を検査する場合、その記録材上の画像中に付加情報画像が含まれていても、検査結果に与える影響は少なかった。しかしながら、近年、より高品質な画像が求められる場面が多くなり、より詳細な画像検査が必要になってきたため、検査対象画像データと基準画像データとを比較した画像検査において、その記録材上の画像中に含まれる付加情報画像の影響が大きくなってきている。
上述した課題を解決するために、本発明は、原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する検査対象画像データ取得手段と、基準画像データを生成する基準画像データ生成手段と、前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置において、前記検査対象画像データ取得手段が取得した検査対象画像データから、前記付加情報画像に対応する付加情報画像データ分を除去する付加情報画像除去手段を有し、前記基準画像データ生成手段は、前記原稿情報から前記基準画像データを生成し、前記画像検査処理実行手段は、前記付加情報画像除去手段により前記付加情報画像データを除去した後の検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記画像検査処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、記録材上の画像中に含まれている付加情報画像が画像検査に与える影響を小さくできるという優れた効果が奏される。
実施形態1に係る画像形成システムの全体構成を示す模式図である。 同画像形成システムを構成するプリンタ及び画像検査装置の制御ブロック図である。 同プリンタの画像生成制御部における書込用データを生成するときの制御ブロック図である。 同画像検査装置におけるマスター画像生成部の制御ブロック図である。 同プリンタで印刷された印刷物上の印刷画像を検査する画像検査処理の流れを示すフローチャートである。 同画像検査装置における付加パターン除去部で行われる付加パターン除去処理の流れを示すフローチャートである。 複数画素からなるブロック単位で付加パターンを構成するドットであるかどうかを判断する変形例の説明図である。 変形例における付加パターン除去処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2におけるプリンタ及び画像検査装置の制御ブロック図である。 実施形態2における画像検査処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2における付加パターン追加処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3におけるプリンタ及び画像検査装置の制御ブロック図である。 実施形態3における画像検査処理の流れを示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置と、その画像形成装置により記録材上に形成された画像の検査を行う画像検査装置とを含む画像形成システムに適用した一実施形態(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)について説明する。
なお、本発明に係る画像検査装置は、画像形成装置とは別体で構成することもできる。
図1は、本実施形態1に係る画像形成システム1の全体構成を示す模式図である。
本実施形態1に係る画像形成システム1は、図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ110、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段としての操作部120、給紙部130、画像検査装置140及びスタッカ150により構成されている。画像形成システム1は、入力された印刷ジョブに従い、プリンタ110において、当該印刷ジョブに係る原稿情報に基づいて記録材としての用紙上に画像を形成(印刷)し、画像検査装置140において、当該用紙(印刷物)上の印刷画像を検査する。
プリンタ110は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナー像がそれぞれ形成される4つの潜像担持体としての感光体113K,113C,113M,113Yを備えている。また、感光体113K,113C,113M,113Yの上方には、各感光体の表面に静電潜像を形成するための書込光を照射する潜像形成手段としての光書込装置115が配置されている。各感光体113K,113C,113M,113Yの周囲には、感光体表面を所望の帯電電位に一様帯電させる帯電手段としての帯電装置、光書込装置115から照射される各色の書込光によって形成された静電潜像を現像剤によって現像する現像装置、現像により感光体上に形成されるトナー像を中間転写体としての中間転写ベルト111上に転写する一次転写手段としての一次転写装置、転写後の感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置などが配置されている。
各感光体113K,113C,113M,113Y及び中間転写ベルト111は互いに連れ回る方向へ回転駆動し、各感光体113K,113C,113M,113Yの表面は、それぞれの帯電装置によって所望の帯電電位に一様帯電される。光書込装置115は、各感光体113K,113C,113M,113Yの一様帯電後の表面に対し、印刷ジョブに係る原稿情報から生成される、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色ごとの書込用データに基づく書込光を照射する。これにより、各感光体113K,113C,113M,113Yの表面には、それぞれの色に対応する静電潜像が形成される。その後、各色の静電潜像は、それぞれの現像装置によって各色の現像剤によって現像処理がなされ、これにより各色静電潜像に各色トナーが付着し、各感光体の表面上にはそれぞれの色のトナー像が形成される。
このようにして各感光体113K,113C,113M,113Y上に形成された各色トナー像は、それぞれの一次転写装置により、中間転写ベルト111の表面へ互いに重なり合うようにして一次転写される。その結果、中間転写ベルト111の表面には、各色トナー像が重なり合ったカラートナー画像が形成される。このカラートナー画像は、中間転写ベルト111の回転に伴って、二次転写ローラ116と対向する二次転写領域へと搬送される。この二次転写領域では、二次転写対向ローラ112に巻き付いている中間転写ベルト111の部分に二次転写ローラ116が当接して二次転写ニップが形成されている。この二次転写ニップには、中間転写ベルト111上のカラートナー画像が二次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、給紙部130から給紙された用紙がレジストローラ対117によって送り込まれる。そして、二次転写ニップにおいて中間転写ベルト111上のカラートナー画像が用紙上に二次転写される。
カラートナー画像が二次転写された用紙は、定着装置114へ送り込まれ、定着装置114においてカラートナー画像が用紙上に定着される。このようにしてカラートナー画像が形成された用紙(印刷物)は、片面印刷の場合には、そのまま画像検査装置140へ搬送される。一方、両面印刷の場合には、反転パスで用紙を反転させて、その用紙を再び二次転写ニップへと搬送し、反対側の面にもカラートナー画像を二次転写して定着装置114にて定着させた後、画像検査装置140へ搬送される。
操作部120は、画像形成システム1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであるとともに、タッチパネルとしてユーザーが画像形成システム1を直接操作し、若しくは画像形成システム1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。すなわち、操作部120は、ユーザーによる操作を受け付けるための画像を表示する機能を含む。
給紙部130は、画像形成前の用紙を多数収容しており、用紙を1枚ずつ給紙して、レジストローラ対117へと送り出す。
画像検査装置140は、プリンタ110から搬送されてくる印刷済みの用紙(印刷物)の一方の面(図1中上面)に形成された画像を読み取る検査対象画像データ取得手段としての第1スキャナ141と、当該印刷物の他方の面(図1中下面)に形成された画像を読み取る検査対象画像データ取得手段としての第2スキャナ142とを備えている。第1スキャナ141及び第2スキャナ142は、印刷物搬送路143を挟んで互いに対向するように設置されており、その印刷物搬送路143を印刷物が搬送されることで、その印刷物の両面の画像を第1スキャナ141及び第2スキャナ142で一度に読み取ることができる。画像検査装置140では、後述するように、第1スキャナ141及び第2スキャナ142で読み取った印刷物上の印刷画像の画像データ(以下「スキャン画像データ」という。)と、基準画像データであるマスター画像データとを比較することにより、その印刷物上に形成された印刷画像の品質を検査する。第1スキャナ141及び第2スキャナ142で読み取られた印刷物は、そのまま印刷物搬送路143を進んでスタッカ150へ搬送される。
スタッカ150は、画像検査装置140から搬送されてきた印刷物をトレイ151にスタックする。
図2は、本実施形態1におけるプリンタ110及び画像検査装置140の制御ブロック図である。
画像形成システム1は、プリンタ110のRIP(Raster Image Processor)201において、PostScript等のPDL(Page Description Language)やTIFF(Tagged Image File Format)等の画像情報(原稿情報)を、外部記憶媒体から受け取り、又は、通信ネットワークを介して外部装置から受け取る。そして、RIP201は、受け取った原稿情報に基づき、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)のCMYK方式のラスター画像(RIP画像)を生成する。生成されたRIP画像データは、プリンタ110の全体を制御するプリンタ制御部202に送られ、プリンタ制御部202から、画像形成動作を制御する画像生成制御部203へ転送されるとともに、画像検査装置140にも転送される。
図3は、プリンタ110の画像生成制御部203における書込用データを生成するときの制御ブロック図である。
画像生成制御部203は、プリンタ制御部202から転送されるCMYK方式のRIP画像データから、色分解処理部203Aにおいて、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色の画像データに分解する。そして、C画像データは、C書込用データ生成部203Bにおいて、光書込装置115からCの書込光を照射させるためのCの書込用データを生成する。同様に、M画像データは、M書込用データ生成部203Cにおいて、光書込装置115からMの書込光を照射させるためのMの書込用データを生成する。同様に、K画像データは、K書込用データ生成部203Dにおいて、光書込装置115からKの書込光を照射させるためのKの書込用データを生成する。同様に、Y画像データは、Y書込用データ生成部203Fにおいて、光書込装置115からYの書込光を照射させるためのYの書込用データを生成する。そして、画像生成制御部203は、生成した各色の書込用データに基づいて光書込装置115を制御し、各感光体113K,113C,113M,113Yの表面に各色の書込光を照射させる。
ここで、本実施形態1においては、画像生成制御部203において、プリンタ110を特定するためのプリンタ特定情報などの付加情報を示す付加パターン(付加情報画像)のデータを原稿情報に基づくRIP画像データに付加する。具体的には、画像生成制御部203の付加パターン追加処理部203Eにおいて、色分解処理部203Aで色分解された後のYの画像データに対し、付加パターン(付加情報画像)の画像データを追加する。ここでは、ユーザーに視認しにくいイエロー(Y)の付加パターンが印刷されるように、Yの画像データに対して付加パターンの画像データを追加するが、他の色の画像データに対して付加パターンの画像データを追加してもよい。また、2色以上の画像データに対して付加パターンの画像データを追加してもよい。
本実施形態1においては、原稿情報に基づく原稿画像と付加情報に基づく付加パターンとが一体化した印刷画像が印刷物上に形成される。この付加パターンは、付加情報を符号化又は記号化したドットパターンによって構成されており、用紙上の予め決められた微小領域(パターン領域)に、ユーザーが視認困難なほどの小サイズで形成される。なお、ユーザーが視認困難であればよく、例えば、原稿画像の全体にドットパターンを分布させたものであってもよい。
図4は、画像検査装置140におけるマスター画像生成部211の制御ブロック図である。
画像検査装置140は、プリンタ制御部202から転送されるRIP画像データを、基準画像データ生成手段としてのマスター画像生成部211で受け取る。マスター画像生成部211においては、まず、CMYK方式のRIP画像データを、少値多値変換処理部211Aにおいて多値bit化する。その後、解像度変換処理部211Bにおいて、画像検査装置140の第1スキャナ141及び第2スキャナ142で読み取られるスキャン画像データ(検査対象画像データ)と同じ解像度になるように解像度変換を行う。そして、色変換処理部211Cにおいて、CMYK方式から、スキャン画像データと同じRGB方式へと色変換する色変換処理を行う。これらの処理を経ることにより、CMYK方式のRIP画像データから、スキャン画像データと同じ形式のマスター画像データ(基準画像データ)が生成される。このようにして生成されるマスター画像データは、マスター画像生成部211から出力されて、バッファ212に格納される。
図5は、プリンタ110で印刷された印刷物上の印刷画像を検査する画像検査処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態1で行う画像検査処理は、印刷物の印刷品質を検査するためのもので、主に、印刷画像の画質を検査するものであるが、例えば、印刷物上の画像の位置ずれ、傾斜、歪み、あるいは、印刷物の端部折れなどを検査するものを含む。
プリンタ110のプリンタ制御部202に印刷ジョブが入力されると(S1)、プリンタ制御部202は、入力された印刷ジョブに従って画像生成制御部203を制御し、当該印刷ジョブに係る原稿情報に基づいて画像を形成(印刷)させる(S2)。このとき、上述したとおり、画像生成制御部203において、原稿情報に基づく原稿画像データに対してYの付加パターンの画像データが付加され、用紙上には、原稿情報に基づく原稿画像と付加パターンとが一体化した印刷画像が形成(印刷)される。
一方、画像検査装置140は、プリンタ制御部202から原稿情報を取得し(S3)、マスター画像生成部211において、その原稿情報からマスター画像を生成する(S4)。他方、プリンタ110において用紙上に印刷画像が形成された印刷物は、画像検査装置140に送られ、図2に示すように、第1スキャナ141及び第2スキャナ142によって構成される印刷画像読取部213により印刷物上の印刷画像が読み取られる(S5)。これにより得られたスキャン画像は、図2に示すように、画像検査装置140における付加情報画像除去手段としての付加パターン除去部215に送られる。そして、付加パターン除去部215において、後述するように、スキャン画像に含まれる付加パターンを除去する付加パターン除去処理が行われる。
このようにして付加パターン除去部215で付加パターンが除去されたスキャン画像データは、図2に示すように、画像検査装置140における画像検査処理実行手段としての比較検査部214へ送られる。比較検査部214は、スキャン画像データを取得したら、バッファ212からマスター画像データを取得する。そして、スキャン画像データとマスター画像データとを比較した結果を用いて、印刷物上の印刷画像を検査する画像検査処理を実行する(S7)。
本実施形態1における画像検査処理は、例えば、所定の画像範囲(例えば9×9画素)ごとに、スキャン画像データとマスター画像データとの間における画素値の差分を求め、その差分値が所定の閾値以上であるときに当該画像範囲に画質異常(地汚れ、トナー落ち、白抜け、スジなど)が生じていると判定する。なお、画像検査処理の内容は、スキャン画像データとマスター画像データとを比較して印刷画像を検査するものであれば、特に制限されるものではない。
画像検査装置140の比較検査部214は、印刷物の印刷画像全体について画像検査処理を終えたら、その検査結果をプリンタ110のプリンタ制御部202へ出力する(S8)。これにより、プリンタ制御部202は、その検査結果が画質異常の発生を示すものである場合、当該印刷物についての印刷画像の再印刷、画像形成システム1の印刷動作の停止、操作部120への警告表示など、所定の異常処理を実行する。
以上の処理は、印刷ジョブが終了するまで(S9)、印刷物ごとに実行される。なお、本実施形態1では、すべての印刷物について画像検査処理を実行するが、所定枚数ごとの印刷物について画像検査処理を実行するなど、必ずしもすべての印刷物について画像検査処理を実行しなくてもよい。
図6は、付加パターン除去部215で行われる付加パターン除去処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態1において、付加パターン除去部215は、印刷画像読取部213からスキャン画像を取得したら(S11)、まず、付加パターンが形成される印刷物上の予め決められたパターン領域に対し、そのパターン領域が地肌部であるか否かを判定する(S12)。すなわち、そのパターン領域が原稿情報に基づく原稿画像の存在しない非原稿画像領域であれば、地肌部であると判定し、そのパターン領域が原稿情報に基づく原稿画像の存在する原稿画像領域であれば、地肌部でないと判定する。この判定は、用紙上におけるパターン領域の位置と、原稿情報から得られる原稿画像の画素位置とから判定することができる。
パターン領域が地肌部であると判定された場合(S12のYes)、次に、付加パターン除去部215は、スキャン画像データから、パターン領域における最初の画素値を読み出す(S13)。そして、その画素値が付加パターンを構成するドットの画素値すなわちイエロー(Y)の画素値(Y値)であるか否かを判断する(S14)。
具体的には、例えば、当該画素のR値が所定のR閾値よりも大きく、かつ、当該画素のG値が所定のG閾値よりも大きく、かつ、当該画素のB値が所定のB閾値よりも小さい場合、当該画素の画素値はY値であると判断する。
あるいは、当該画素のR値が所定のR数値範囲内であり、かつ、当該画素のG値が所定のG数値範囲内であり、かつ、当該画素のB値が所定のB閾値よりも小さい場合、当該画素の画素値はY値であると判断する。
画素値がY値であると判断した場合(S14のYes)、付加パターン除去部215は、その画素値を、地肌部の色を示す画素値に変換する(S15)。通常、地肌部は白色であるため、本実施形態1では、当該画素のR値、G値、B値を、それぞれ白色に対応する値に変換する。ただし、地肌部が白色以外である場合には、ユーザーの指示により特定される色に対応する画素値に変換するなど、白色以外に変換してもよい。一方、画素値がY値でないと判断した場合(S14のNo)、付加パターン除去部215は、その画素値を変換せず、もとの画素値のままに維持する。
以上の処理ステップS13〜S15は、所定順序(ラスター順)で読み出されるパターン領域内の画素値に対して順次行い(S16)、パターン領域内のすべての画素値について処理を終えたら、付加パターン除去処理を終了する。
本実施形態1によれば、比較検査部214の画像検査処理において互いに比較されるマスター画像データにもスキャン画像データにも、付加パターンの画像データが含まれていない。よって、いずれか一方のみに付加パターンが含まれている場合と比べて、その比較検査(画像検査)において付加パターンによる誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
前記処理ステップS12において、パターン領域が地肌部ではないと判定された場合(S12のNo)、当該スキャン画像データに対しては、パターン領域内の付加パターンを除去しないまま、付加パターン除去処理を終了する。
パターン領域内に原稿画像が存在する場合、付加パターンを構成するドットが形成される画素(印刷画像上の画素)は、原稿画像の色(画素値)から、付加パターンの色(Y)に置き換わっている。この場合に、上述した処理ステップS13〜S16を行って付加パターン除去処理を実施すると、付加パターンを構成する画素の画素値(Y値)が白色の画素値に置き換わってしまう。その結果、付加パターンを構成する画素の画素値(Y値)を置き換えない場合と比べて、かえって、後段の画像検査処理において異常画像(白抜け)という誤った検査結果が出力されるおそれがある。
また、パターン領域内の原稿画像の画素値がイエロー(Y)の画素値である場合、上述した処理ステップS13〜S16を行って付加パターン除去処理を実施すると、付加パターンを構成しない画素にも関わらず、これを付加パターンの画素であると誤判断されるおそれがある。この場合、パターン領域内の原稿画像の画素値が置き換えられてしまい、かえって、後段の画像検査処理において異常画像という誤った検査結果が出力されるおそれがある。
本実施形態1によれば、パターン領域が地肌部ではないと判定された場合には付加パターン除去処理を終了するので、上述したような誤った検査結果が出力される事態を抑制できる。
もちろん、上述したような誤った検査結果が出力される事態を別の方法によって抑制できるのであれば、パターン領域が地肌部ではない場合にも、付加パターン除去処理を実施してもよい。例えば、パターン領域が地肌部ではない場合に、付加パターンを構成する画素の画素値(Y値)を、白色の画素値ではなく、その周囲の画素値の平均値等に置き換えるようにすれば、白色の画素値に置き換える場合よりも、誤った検査結果が出力される事態を抑制できる。
〔変形例〕
次に、本実施形態1における付加パターン除去処理の一変形例について説明する。
上述した実施形態1においては、スキャン画像データの画素ごとに、付加パターンを構成するドットであるどうかを判断しているが、本変形例では、図7に示すように、付加パターンのドットサイズに相当する複数画素のブロック単位(4×4画素)で、付加パターンを構成するドットであるどうかを判断する。
図8は、本変形例における付加パターン除去処理の流れを示すフローチャートである。
本変形例においても、上述した実施形態1と同様、パターン領域が地肌部であると判定された場合に(S12のYes)、付加パターン除去処理を行う。ただし、本変形例の付加パターン除去処理では、スキャン画像データから、パターン領域における最初のブロック(4×4画素)の画素値を読み出す(S13’)。そして、そのブロックは付加パターンのドットを含むかどうかを判断する(S14’)。
具体的には、例えば、ブロック内の全画素値について、各画素値が付加パターンを構成するドットの画素値すなわちイエロー(Y)の画素値(Y値)であるか否かを判断する。そして、ブロック内の総画素数に対する、Y値であると判断された画素数の割合を算出し、その割合が予め決められた所定の範囲内に含まれる場合、そのブロックは付加パターンのドットを含むと判断する。なお、この判断方法は一例であり、他の判断方法であってもよい。
ブロックが付加パターンのドットを含むと判断された場合(S14’のYes)、付加パターン除去部215は、そのブロック内の全画素値を、地肌部の色を示す画素値(ここでは白色の画素値)に変換する(S15’)。一方、ブロックが付加パターンのドットを含むものではないと判断された場合には(S14’のNo)、付加パターン除去部215は、そのブロック内の全画素値について画素値の変換を行わず、もとの画素値のままに維持する。
以上の処理ステップS13’〜S15’を、ブロックの位置を一画素ずつずらして順次行い(S16)、パターン領域内のすべてのブロックについて処理を終えたら、付加パターン除去処理を終了する。
上述した実施形態1のように、スキャン画像データの画素ごとに付加パターンのドットであるどうかを判断する場合、例えば、付加パターンのドットが画素の一部分にしか形成されていない画素については、付加パターンのドットであると適切に判断することが難しい。その場合、付加パターンのドットである画素の画素値を地肌部の画素値に変換できず、付加パターンの除去残しが生じ得る。これに対し、本変形例のようにブロック単位で付加パターンのドットであるどうかを判断する場合には、そのような画素も含めて適切に判断でき、付加パターンの除去残しが生じにくい。
〔実施形態2〕
次に、本発明を、上述した実施形態1と同様、画像形成システムに適用した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)について説明する。
なお、本実施形態2に係る発明に係る画像形成システムは、画像検査装置140における画像検査処理が異なる点を除いて、上述した実施形態1とほぼ同様であるため、以下の説明では、異なる点を中心に説明する。
図9は、本実施形態2におけるプリンタ110及び画像検査装置140の制御ブロック図である。
図10は、本実施形態2における画像検査処理の流れを示すフローチャートである。
プリンタ110のプリンタ制御部202に印刷ジョブが入力されると(S21)、上述した実施形態1と同様、プリンタ制御部202は、入力された印刷ジョブに従って画像生成制御部203を制御し、当該印刷ジョブに係る原稿情報に基づいて画像を形成(印刷)させる(S22)。このとき、上述した実施形態1と同様、画像生成制御部203において、原稿情報に基づく原稿画像データに対してYの付加パターンの画像データが付加され、用紙上には、原稿情報に基づく原稿画像と付加パターンとが一体化した印刷画像が形成(印刷)される。
本実施形態2において、画像検査装置140は、プリンタ制御部202から原稿情報を取得し(S23)、マスター画像生成部211において、その原稿情報からマスター画像を生成する(S24)。このようにして生成されたマスター画像は、図9に示すように、画像検査装置140における付加パターン追加部216に送られる。そして、付加パターン追加部216において、後述するように、マスター画像に対して付加パターンを追加する付加パターン追加処理が行われる(S25)。
一方、プリンタ110において用紙上に印刷画像が形成された印刷物は、画像検査装置140に送られ、上述した実施形態1と同様、印刷画像読取部213により印刷物上の印刷画像が読み取られる(S26)。これにより得られたスキャン画像は、図9に示すように、画像検査装置140の比較検査部214へ送られる。比較検査部214は、スキャン画像データを取得したら、バッファ212から、付加パターンが追加されたマスター画像データを取得する。そして、スキャン画像データとマスター画像データとを比較した結果を用いて、印刷物上の印刷画像を検査する画像検査処理を実行する(S27)。なお、本実施形態2における画像検査処理は、上述した実施形態1と同様である。
図11は、付加パターン追加部216で行われる付加パターン追加処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態2において、付加パターン追加部216は、マスター画像生成部211からマスター画像(付加パターン無し)を取得したら(S31)、プリンタ110の画像生成制御部203から、付加パターンを構成するドットが形成される画素位置の情報を取得する(S32)。その後、付加パターン追加部216は、付加パターンが形成される印刷物上の予め決められたパターン領域における最初の画素値を読み出す(S33)。そして、取得した付加パターンの画素位置情報に基づき、その画素値の位置が付加パターンのドットが形成される画素位置であるか否かを判断する(S34)。
その画素値の位置が付加パターンのドットが形成される画素位置であると判断した場合(S34のYes)、付加パターン追加部216は、その画素値を、付加パターンのドットと同じ色(Y)を示す画素値(Y値)に変換する(S35)。一方、その画素値の位置が付加パターンのドットが形成される画素位置でないと判断した場合(S34のNo)、付加パターン追加部216は、その画素値を変換せず、もとの画素値のままに維持する。
以上の処理ステップS33〜S35は、所定順序(ラスター順)で読み出されるパターン領域内の画素値に対して順次行い(S36)、パターン領域内のすべての画素値について処理を終えたら、付加パターン追加処理を終了する。
本実施形態2によれば、比較検査部214の画像検査処理において互いに比較されるマスター画像データにもスキャン画像データにも、同じ付加パターンの画像データが含まれることになる。よって、いずれか一方のみに付加パターンが含まれている場合と比べて、その比較検査(画像検査)において付加パターンによる誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
ここで、上述した実施形態1のようにスキャン画像から付加パターンを除去する処理においては、スキャン画像中の付加パターンを構成する画素の画素値(Y値)を他の画素値に置き換えるが、この場合、原稿画像と同じ画素値に置き換えることは困難である。そのため、付加パターンによる誤った検査結果が出てしまう事態を回避できても、画素値の置き換えによって誤った検査結果が出てしまうおそれがある。
また、上述した実施形態1のようにスキャン画像から付加パターンを除去する処理においては、上述したように付加パターンを構成しない画素を、誤って付加パターンの画素であると判断してしまうおそれがある。この場合、パターン領域内の原稿画像の画素値が置き換えられてしまい、その画素値の置き換えによって誤った検査結果が出てしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態2のようにマスター画像に付加パターンを追加する処理であれば、付加パターンの画素位置や色(画素値)は予め把握できているので、マスター画像の画素値を置き換えても、これによって誤った検査結果が出てしまう事態は起こらない。この点において、本実施形態2は、上述した実施形態1よりも有利である。
〔実施形態3〕
次に、本発明を、上述した実施形態1及び2と同様、画像形成システムに適用した更に他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態3」という。)について説明する。
なお、本実施形態3に係る発明に係る画像形成システムも、画像検査装置140における画像検査処理が異なる点を除いて、上述した実施形態2とほぼ同様であるため、以下の説明では、異なる点を中心に説明する。
図12は、本実施形態3におけるプリンタ110及び画像検査装置140の制御ブロック図である。
図13は、本実施形態3における画像検査処理の流れを示すフローチャートである。
プリンタ110のプリンタ制御部202に印刷ジョブが入力されると(S41)、上述した実施形態1及び2と同様、プリンタ制御部202は、入力された印刷ジョブに従って画像生成制御部203を制御し、当該印刷ジョブに係る原稿情報に基づいて画像を形成(印刷)させる(S42)。このとき、上述した実施形態2と同様、画像生成制御部203において、原稿情報に基づく原稿画像データに対してYの付加パターンの画像データが付加され、用紙上には、原稿情報に基づく原稿画像と付加パターンとが一体化した印刷画像が形成(印刷)される。
本実施形態3において、画像検査装置140のマスター画像生成部217は、プリンタ110のプリンタ制御部202から原稿情報を取得するのではなく、プリンタ110の画像生成制御部203から、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色ごとの書込用データを取得する(S43)。そして、マスター画像生成部217は、これらの書込用データから、マスター画像データを生成する(S44)。
ここで、マスター画像生成部217がマスター画像データの生成に用いるYの書込用データには、上述したとおり、付加パターンのデータが含まれている。したがって、マスター画像生成部217によって生成されるマスター画像データは、上述した実施形態2と同様、付加パターンを含むものとなる。
一方、プリンタ110において用紙上に印刷画像が形成された印刷物は、画像検査装置140に送られ、上述した実施形態2と同様、印刷画像読取部213により印刷物上の印刷画像が読み取られる(S45)。これにより得られたスキャン画像は、図12に示すように、画像検査装置140の比較検査部214へ送られる。比較検査部214は、スキャン画像データを取得したら、バッファ212から、付加パターンを含むマスター画像データを取得する。そして、スキャン画像データとマスター画像データとを比較した結果を用いて、印刷物上の印刷画像を検査する画像検査処理を実行する(S46)。なお、本実施形態3における画像検査処理も、上述した実施形態1と同様である。
本実施形態3によれば、比較検査部214の画像検査処理において互いに比較されるマスター画像データにもスキャン画像データにも、同じ付加パターンの画像データが含まれることになる。よって、いずれか一方のみに付加パターンが含まれている場合と比べて、その比較検査(画像検査)において付加パターンによる誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
しかも、本実施形態3によれば、上述した実施形態2と同様、上述した実施形態1のようにスキャン画像から付加パターンを除去する処理を行う場合と比較して誤った検査結果が出てしまう事態が起こらない。
更に、本実施形態3によれば、画像生成制御部203で用いられる既存の書込用データから、付加パターンを含むマスター画像データを生成するため、実施形態2のように付加パターンを追加する処理が不要であり、より簡易な構成、より高速な処理が実現される。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加パターン等の付加情報画像とが形成された用紙等の記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する印刷画像読取部213等の検査対象画像データ取得手段と、マスター画像データ等の基準画像データを生成するマスター画像生成部211等の基準画像データ生成手段と、前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する比較検査部214等の画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置140において、前記検査対象画像データ取得手段が取得した検査対象画像データから、前記付加情報画像に対応する付加情報画像データ分を除去する付加パターン除去部215等の付加情報画像除去手段を有し、前記基準画像データ生成手段は、前記原稿情報から前記基準画像データを生成し、前記画像検査処理実行手段は、前記付加情報画像除去手段により前記付加情報画像データを除去した後の検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記画像検査処理を実行することを特徴とする。
本態様において、画像が形成された記録材の画像検査処理を行う際に用いられる基準画像データは、原稿情報から生成されるもので、付加情報に基づく付加情報画像分のデータを含まない。一方、この基準画像データと比較される検査対象画像データは、原稿情報に基づく原稿画像と付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データ(検査対象画像データ)から、当該付加情報画像に対応する付加情報画像データ分が除去されたものである。したがって、互いに比較される基準画像データにも検査対象画像データにも、付加情報画像に対応するデータが含まれていない。よって、いずれか一方のみに付加情報画像が含まれている場合と比べて、画像検査処理において、付加情報画像に起因した誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記付加情報画像除去手段は、前記付加情報画像が形成される画像位置を含む所定の画像領域(パターン領域等)が前記原稿画像の存在しない非原稿画像領域であるときには、前記付加情報画像データ分の除去を行い、該所定の画像領域が前記原稿画像の存在する原稿画像領域であるときには、前記付加情報画像データ分の除去を行わないことを特徴とする。
これによれば、所定の画像領域が原稿画像領域であるときも付加情報画像データ分の除去を行う場合と比較して、付加情報画像の画素であると誤認して原稿画像の画素を誤って除去してしまう事態が起こらない。したがって、原稿画像の画素を誤って除去してしまうことに起因した誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
(態様C)
原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する印刷画像読取部213等の検査対象画像データ取得手段と、マスター画像データ等の基準画像データを生成するマスター画像生成部211等の基準画像データ生成手段と、前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する比較検査部214等の画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置140において、前記基準画像データ生成手段は、前記原稿情報及び前記付加情報から前記基準画像データを生成することを特徴とする。
本態様において、画像が形成された記録材の画像検査処理を行う際に用いられる基準画像データは、原稿情報及び付加情報から生成されるもので、付加情報に基づく付加情報画像分のデータを含む。一方、この基準画像データと比較される検査対象画像データは、原稿情報に基づく原稿画像と付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データ(検査対象画像データ)であり、当該付加情報画像に対応する付加情報画像データを含むものである。したがって、互いに比較される基準画像データにも検査対象画像データにも、付加情報画像に対応するデータが含まれている。よって、いずれか一方のみに付加情報画像が含まれている場合と比べて、画像検査処理において、付加情報画像に起因した誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
しかも、本態様によれば、上述した実施形態2で説明したように、検査対象画像データから付加情報画像データ分を除去する処理を行う場合よりも、誤った検査結果が出てしまう事態が抑制できる。
(態様D)
原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する印刷画像読取部213等の検査対象画像データ取得手段と、マスター画像データ等の基準画像データを生成するマスター画像生成部217等の基準画像データ生成手段と、前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する比較検査部214等の画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置140において、前記基準画像データ生成手段は、前記原稿画像と前記付加情報画像とが一体化した一体化画像の一体化画像情報(C、M、Y、Kの書込用データ等)から、前記基準画像データを生成することを特徴とする。
本態様において、画像が形成された記録材の画像検査処理を行う際に用いられる基準画像データは、原稿画像と付加情報画像とが一体化した一体化画像の一体化画像情報から生成されるもので、付加情報に基づく付加情報画像分のデータを含む。一方、この基準画像データと比較される検査対象画像データは、原稿情報に基づく原稿画像と付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データ(検査対象画像データ)であり、当該付加情報画像に対応する付加情報画像データを含むものである。したがって、互いに比較される基準画像データにも検査対象画像データにも、付加情報画像に対応するデータが含まれている。よって、いずれか一方のみに付加情報画像が含まれている場合と比べて、画像検査処理において、付加情報画像に起因した誤った検査結果が出てしまう事態を回避でき、適切な画像検査結果を得ることができる。
しかも、本態様によれば、上述した実施形態3で説明したように、検査対象画像データから付加情報画像データ分を除去する処理を行う場合よりも、誤った検査結果が出てしまう事態が抑制できる。
更に、本態様によれば、上述した実施形態3で説明したように、より簡易な構成、より高速な処理が実現できる。
(態様E)
原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが一体化した一体化画像を記録材上に形成するプリンタ110等の画像形成装置と、前記画像形成装置により記録材上に形成された画像の検査を行う画像検査装置140とを含む画像形成システム1において、前記画像検査装置として、前記態様A〜Dのいずれかの態様に係る画像検査装置を用いたことを特徴とする。
画像形成装置により記録材上に形成された画像についての適切な画像検査結果を得ることができる。
1 画像形成システム
110 プリンタ
120 操作部
130 給紙部
140 画像検査装置
141,142 スキャナ
143 印刷物搬送路
150 スタッカ
201 RIP
202 プリンタ制御部
203 画像生成制御部
203E 付加パターン追加処理部
211,217 マスター画像生成部
212 バッファ
213 印刷画像読取部
214 比較検査部
215 付加パターン除去部
216 付加パターン追加部
特開2014−145685号公報

Claims (5)

  1. 原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する検査対象画像データ取得手段と、
    基準画像データを生成する基準画像データ生成手段と、
    前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置において、
    前記検査対象画像データ取得手段が取得した検査対象画像データから、前記付加情報画像に対応する付加情報画像データ分を除去する付加情報画像除去手段を有し、
    前記基準画像データ生成手段は、前記原稿情報から前記基準画像データを生成し、
    前記画像検査処理実行手段は、前記付加情報画像除去手段により前記付加情報画像データを除去した後の検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記画像検査処理を実行することを特徴とする画像検査装置。
  2. 請求項1に記載の画像検査装置において、
    前記付加情報画像除去手段は、前記付加情報画像が形成される画像位置を含む所定の画像領域が前記原稿画像の存在しない非原稿画像領域であるときには、前記付加情報画像データ分の除去を行い、該所定の画像領域が前記原稿画像の存在する原稿画像領域であるときには、前記付加情報画像データ分の除去を行わないことを特徴とする画像検査装置。
  3. 原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する検査対象画像データ取得手段と、
    基準画像データを生成する基準画像データ生成手段と、
    前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置において、
    前記基準画像データ生成手段は、前記原稿情報及び前記付加情報から前記基準画像データを生成することを特徴とする画像検査装置。
  4. 原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが形成された記録材の画像データを検査対象画像データとして取得する検査対象画像データ取得手段と、
    基準画像データを生成する基準画像データ生成手段と、
    前記検査対象画像データと前記基準画像データとを比較した結果を用いて、前記記録材上の画像を検査する画像検査処理を実行する画像検査処理実行手段とを有する画像検査装置において、
    前記基準画像データ生成手段は、前記原稿画像と前記付加情報画像とが一体化した一体化画像の一体化画像情報から、前記基準画像データを生成することを特徴とする画像検査装置。
  5. 原稿情報に基づく原稿画像と該原稿情報に含まれない付加情報に基づく付加情報画像とが一体化した一体化画像を記録材上に形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により記録材上に形成された画像の検査を行う画像検査装置とを含む画像形成システムにおいて、
    前記画像検査装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像検査装置を用いたことを特徴とする画像形成システム。
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