JP6849323B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置のシェーディング補正方法に関するものであり、特に基準白板に付着する異物の検知及びその補間方法に関する。
画像読取装置が有するCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの読取センサでは、読取素子の画素毎の読取特性ばらつきがある。その他にも原稿を照射する光源の主走査方向の光量分布の不均一性、集光レンズの歪み特性などの影響により、シェーディングと呼ばれる画像の本来の輝度と読取信号との間で変換特性の不整合が生じることがある。
このような読取画像の不整合を補正し、画像全体が面内で平均的に一様な明るさとなるように補正する方法として、シェーディング補正が一般的に行われている。シェーディング補正における均一な明るさの目標値とする対象物として、色度が管理された白色基準部材(以下、基準白板と称す)を画像読取装置内に設置し、画像読取開始前に当該部材を読み取る。そして、読み取った結果からシェーディング補正に用いる補正データ(補正係数)を生成するという方法が一般的に採用されている。
しかしながら、基準白板の読み取り面にゴミや汚れ等の異物が付着した場合、異物を基準としてシェーディング補正係数が生成されることになり、シェーディング補正後の画像データにスジが発生するなどの不具合が生じる、という問題がある。
このような問題に対し、特許文献1に記載の画像読取装置では、基準白板の第1の位置における読み取りデータに基づいてシェーディング補正値を作成する。また、第1の位置とは異なる基準白板の第2の位置における読み取りデータに対して、作成されたシェーディング補正値を用いてシェーディング補正を行う。そして、シェーディング補正されたデータに、シェーディング目標値よりも明るい値を示すデータが含まれる場合、第2の位置における読み取りデータに基づいてシェーディング補正値を作成する。このようにして作成されたシェーティング補正値に基づいて、読取手段により読み取られた原稿の画像に対してシェーディング補正を行う。これにより、基準白板にゴミが付着した場合でも、ゴミを避けたシェーディング位置を検出することが可能になり、良好なシェーディング補正を実現することができる、としている。
また、特許文献2、特許文献3に開示されたカラー画像読取センサは、一直線上に配置された多数の光電変換素子の列が複数列配置されている。また、光電変換素子の列数と同数の色のカラーフィルタのうちのいずれかの色のカラーフィルタが各光電変換素子に対応してそれぞれ配置された複数のラインセンサを有している。この複数色のカラーフィルタは、各ラインセンサのライン方向に周期的に配置され、ライン方向に等しい位置のカラーフィルタの色が複数の各ラインの異なる色となるように配置されている。
特開2001−285594号公報 特開昭62−49765号公報 特開平8−116402号公報
例えば、特許文献2、特許文献3に開示されたカラー画像読取センサのようなカラーフィルタの配置(以下、千鳥配置と称す)を有する読取センサは、隣接する画素が同色を読み取るのではなく、異なる色を読み取ることを特徴とする(図17参照)。
図17に示すように、付着するゴミの大きさや位置によっては、1個のゴミがR、G、Bの各色それぞれで読み取られるため、見かけ上複数個のゴミ画像(ゴミフラグ(R)、(G)、(B))として分割して識別される。なお、1ラインに同色のカラーフィルタが配置される読取センサでは、隣接する画素が同色を読み取るので上記のような現象は発生しない。また、図中に示す主走査方向は、原稿の搬送方向に直交する方向である。
このように、千鳥配置を有する読取センサを用いることで基準白板に付着するゴミが異なる色のゴミ画素へと分割されるため、1つのゴミが複数画素にまたがる場合には、そのゴミ位置を示すゴミフラグも複数色に分割されることになる。つまり、ゴミ検知の最大幅分だけゴミ数が増加してしまう可能性がある、という問題が残る。
また、例えば読取センサの1つのライン上に15画素幅を有するゴミが付着したとすると、ゴミの検知数は15倍となる(図18参照)。このように、千鳥配置を有する読取センサを採用した場合、基準白板に付着する個々のゴミに対して、それぞれをゴミとしての検知する際の検知数が増加する。そのため、ゴミの検知及びその補正処理に要する時間も比例的に増加することになり、シェーディング補正後の画像読取開始までの時間も遅れてしまう、という課題が残る。
本発明は、1ラインに2色以上の複数色のカラーフィルタが配置される読取センサを有していてもゴミ検知、及び、検知結果の補間処理に要する時間を低減することができる画像読取装置を提供することを、主たる目的とする。また、この画像読取装置を有する画像形成装置、画像形成システムを提供する。
本発明の画像読取装置は、原稿が積載される積載部と、前記積載部に積載された原稿を読取位置へ搬送する搬送部と、光を出射する光源と、第1色の光を受光する受光素子と前記第1色の光とは異なる第2色の光を受光する受光素子と前記第1色及び前記第2色とは異なる第3色の光を受光する受光素子とを含む第1の複数の受光素子が第1方向に配列された第1ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とを含む第2の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第2ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とを含む第3の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第3ラインセンサと、を備え、前記第1ラインセンサに設けられた受光素子が光を受光する受光面に直交する方向と前記第1方向とに直交する第2方向に所定の間隔で設けられた前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサを用いて、前記光源から出射され且つ前記搬送部により搬送される原稿によって反射された反射光を受け取ることにより前記原稿の画像を読み取る読取センサであって、前記第1の複数の受光素子、前記第2の複数の受光素子及び前記第3の複数の受光素子のそれぞれは、前記第1色の光を受光する受光素子と、前記第1方向において前記第1色の光を受光する受光素子の一方側に隣接し前記第2色の光を受光する受光素子と、前記第1方向において前記第1色の光を受光する受光素子の他方側に隣接し前記第3色の光を受光する受光素子と、を有し 、且つ、前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第1位置に配置された受光素子、前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子、前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子は、それぞれ互いに異なる色の光を受光する受光素子である読取センサと、前記読取位置において前記原稿が通過する搬送路に対して、前記読取センサとは反対側に設けられた白色の対向部材と、前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサにおける受光素子が光を受け取った結果を表す画素データを生成する第1生成手段と、前記光源から出射され且つ前記搬送部による前記原稿の搬送方向における前記対向部材の第1位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて、前記光源から出射され且つ前記搬送方向における前記対向部材の前記第3位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段によって生成された画素データに対するシェーディング補正が行われる際に用いられる補正データを生成する第2生成手段と、前記光源から出射され且つ前記搬送方向における前記対向部材の前記第3位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果により前記第1生成手段が生成した画素データを、前記第2生成手段によって生成された前記補正データを用いて補正する第1補正手段と、前記第1補正手段によって補正された前記画素データに基づいて、当該画素データの異常を検出する検出手段と、前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果と前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果と前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果とを合成することによって、前記第1方向における前記第4位置の画素データが異常であるか否かを示す異常情報を生成する合成手段と、前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子に対応する前記補正データを補間する補間手段と、前記光源から出射され且つ前記原稿によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子に対応する異常画素データに対して、前記補間手段によって補間された前記補正データを用いてシェーディング補正を行い、前記光源から出射され且つ前記原稿によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子以外の受光素子に対応する異常画素データに対して、前記第2生成手段によって生成された前記補正データを用いてシェーディング補正を行う第2補正手段と、を有し、前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第5位置に設けられた前記第1色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第6位置に設けられた前記第1色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、前記第5位置は、前記第1方向において前記第6位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置であり、前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第7位置に設けられた前記第2色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第8位置に設けられた前記第2色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、前記第7位置は、前記第1方向において前記第8位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置であ前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第9位置に設けられた前記第3色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第10位置に設けられた前記第3色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、前記第9位置は、前記第1方向において前記第10位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置である
本発明によれば、1ラインに2色以上の複数色のカラーフィルタが配置される読取センサを有していてもゴミ検知、及び、検知結果の補間処理に要する時間を低減することができる。
第1実施形態に係る画像読取装置の構成の一例を示す概略縦断面図。 画像読取装置の機能構成の一例を示すブロック図。 (a)、(b)、(c)は、読取センサであるラインセンサの構成の一例を説明するための図。 画像処理ASICの機能部のうち、シェーディング補正処理を実施する画像処理部の機能構成を説明するためのブロック図。 画像読取装置が行うシェーディング補正処理の処理手順の一例を示すフローチャート。 基準白板上に付着したゴミのイメージを示す模式図。 基準白板上に付着するゴミ検知処理、及び、ゴミ補正処理の処理手順の一例を示すフローチャート。 移動シェーディングにより得られたシェーディング補正係数の一例を示すグラフ。 ラインA上にはゴミが存在している場合の読み取り結果の一例を示すグラフ。 (a)、(b)は、特異点補正係数の算出の一例を説明するためのグラフ。 シェーディング補正係数の一例を示すグラフ。 ラインA上のゴミ画素(異常画素)における補正前のゲイン値(a)と補正後のゲイン値(b)とを示すグラフ。 1つのラインセンサに15画素幅のゴミが付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図。 3つのラインセンサに5画素幅のゴミが各ラインをまたいで付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図。 第2実施形態に係る画像読取装置の1つのラインセンサに15画素幅のゴミが付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図。 3つのラインセンサに5画素幅のゴミが各ラインをまたいで付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図。 従来の千鳥配置を有する読取センサによるゴミ検知の一例を説明するための図。 図17とは異なる、従来の千鳥配置を有する読取センサによるゴミ検知の一例を説明するための図。
以下、本発明を画像読取装置に適用した場合を例に挙げて説明を進める。
なお、本実施形態に係る画像読取装置では、基準白板に付着したゴミや汚れ等の異物によるサンプリングデータの不良を改善するために、当該基準白板に付着したゴミの検知、及び、検知結果の補間処理を行う。また、本発明を画像読取装置が有する機能を備えた画像形成装置として適用することもできる。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す概略縦断面図である。
画像形成システム152は、画像読取装置100、及び、画像形成装置150を含んで構成される。
図1に示す画像形成装置150は、公知の電子写真方式により画像形成を行う画像形成部151を備える。画像形成部151は、感光体、露光器、現像器、転写部、及び定着器を備える。露光器は、画像読取装置100が原稿103を読み取ることで生成される読取データ(画像データ)に基づいて、感光体に静電潜像を形成する。現像器は、感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像して、感光体に現像剤像を形成する。転写部は、感光体に形成された現像剤像を所定の記録媒体(例えば、用紙)に転写する。定着器は、記録媒体に転写された現像剤像を記録媒体に定着させる。以上のような構成により、画像形成部151は、記録媒体に画像データに応じた画像を形成する。
また、図1に示す画像読取装置100は、原稿を読み取るリーダーユニット101、原稿を搬送する自動原稿搬送装置102(以下、ADF(Auto Document Feeder)と称す)を有する。以下、画像読取装置100の構成の詳細について説明する。
原稿103は、原稿トレイ104に載置される。幅規制板105は原稿に当接して当該原稿の斜行搬送を抑制する。
原稿103は、また、ピックアップローラ106を介して分離部へ配送される。分離部では、分離パッド107と分離ローラ108を介して、原稿103の最上紙から1枚ずつ分離されて搬送される。
分離後の原稿は、第1レジストローラ109により原稿の斜め搬送を修正され、第2レジストローラ110、第1搬送ローラ111、第2搬送ローラ112、第3搬送ローラ113の順に搬送される。
搬送される原稿は、白色対向部材(基準白板)119と読取ガラス120の間を通過する際に当該原稿の表面が読み取られる。原稿の表面の画像情報が取得される位置を第一の読取位置と称す。
第3搬送ローラ113を通過後の原稿は、第4搬送ローラ114、第5搬送ローラ115の順に搬送される。
搬送される原稿は、白色対向部材(基準白板)129と裏面読取ガラス130の間を通過する際に当該原稿の裏面が読み取られる。原稿の裏面の画像情報が取得される位置を第二の読取位置と称す。
その後原稿は、第6搬送ローラ116、排紙ローラ117を介して搬送され、原稿排紙トレイ118に排紙される。
次に、原稿の表面読み取り動作について説明する。
第一の読取位置に存在する白色対向部材119と読取ガラス120の間を原稿が通過中、光源121、122により原稿に対して光が照射され、その反射光を反射ミラー123、124、125により結像レンズ126へ導く。
結像レンズ126で収束された光(反射光)は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子をライン上に配置したラインセンサ127に結像される。結像された光信号は、ラインセンサ127により電気信号に変換され、信号処理基板128によってディジタル信号に変換された後に画像処理が行われる。
次に、原稿の裏面読み取り動作について説明する。
第二の読取位置に存在する白色対向部材129と裏面読取ガラス130の間を原稿が通過中、光源131、132により原稿に対して光が照射され、その反射光を反射ミラー133、134、135により結像レンズ136へ導く。
結像レンズ136で収束された光(反射光)は、CMOSなどの撮像素子をライン上に配置したラインセンサ137に結像される。結像された光信号は、ラインセンサ137により電気信号に変換され、信号処理基板138によってディジタル信号に変換された後に画像処理が行われる。このように、各ラインセンサは対象物(例えば、原稿や基準白板など)の画像を読み取る。
なお、原稿を搬送しながら画像を読み取る流し読み動作で原稿の表面を読み取る場合と、原稿を読取ガラス120の上に載置して読み取る圧板読み動作の場合とで共通の読取ユニットを用いる構成が一般的である。圧板読みの動作の際には、光源121、122と反射ミラー123を図の左から右方向に移動させることで、読取ガラス120上に載置された原稿を読み取ることができる構成になる。
一方、流し読みで原稿の裏面を読み取るユニットは、特別移動する必要がないことから、ADFの筐体に固定して取り付けられる。
[画像読取装置の制御部の構成]
図2は、画像読取装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
画像読取装置100は、読取制御基板200、信号処理基板128を有する。
信号処理基板128は、ラインセンサ127、アナログ処理回路208、ADコンバータ(Analog-to-Digital Converter)209を含んで構成される。
アナログ処理回路208では、ラインセンサ127で光電変換されたアナログ信号に対してオフセット値やゲイン値の調整が行われる。ADコンバータ209では、アナログ処理回路208で調整されたアナログ信号をディジタル信号へと変換する。変換されたディジタル画像信号は、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202へと入力される。
読取制御基板200は、CPU(Central Processing Unit)201、画像処理ASIC202、モータドライバ(DRIVER)203を含んで構成される。また、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)204、フラッシュメモリ(FLASH)205を有する。
画像読取装置100が有する各種センサ207(図1において不図示)の入力信号、及び、各種モータ206(図1において不図示)の制御出力信号は、画像処理ASIC202、あるいはCPU201により制御される。
CPU201は、画像処理ASIC202の各種動作設定などを実施する。その設定を受けた画像処理ASIC202は、ADコンバータ209からのディジタル画像信号入力に対して各種の画像処理を実施する。また、画像処理の際には、画像信号の一時保管などを実施するためにSDRAM204とも各種制御信号や画像信号の受け渡しを実施する。また、画像処理ASIC202の各種設定値や画像処理パラメータの一部は、フラッシュメモリ205へと格納され、必要に応じて格納されたデータやパラメータを読み出して使用される。
CPU201からの指令、あるいは、画像処理ASIC202へのセンサ信号入力をトリガにして、画像処理が開始されたり、モータドライバ203へと各種モータの制御パルス出力を行ったりすることで、一連の画像読取動作を実施する。
なお、画像処理ASIC202で各種画像処理が行われた後の画像データは、図示しない後段のメイン制御基板へと受け渡される。
[読取センサの構成]
図3は、読取センサであるラインセンサ127、137の構成の一例を説明するための図である。なお、ラインセンサ127、137はそれぞれ同様の構成である。
図3(a)に示すように、各ラインセンサは、各々、原稿の搬送方向に直交する方向(以下、主走査方向と称す)にフォトダイオード1204を配置した受光素子列と、当該受光素子列に対応して配置される複数のカラーフィルタ1202(透過部)を有する。
なお、図3(b)に示すように、1画素分のフォトダイオード1204は、当該フォトダイオード1204に対応する1画素分のカラーフィルタ1202よりも小さく構成される。
また、各ラインセンサは、原稿の搬送方向(以下、副走査方向と称す)にライン1、ライン2、ライン3の複数の受光素子列を有している。カラーフィルタ1202とフォトダイオード1204の間は、層間膜と言われるSiO等の絶縁材料(不図示)が存在する。
図3(c)に示すように、カラーフィルタ1202を挟んでフォトダイオード1204の逆側には、マイクロレンズ1203(集光部)が配置される。マイクロレンズ1203は、フォトダイオード1204に対応して配置されており、フォトダイオード1204に入射される光を集光する機能を有する。なお、マイクロレンズ1203の上部にはカバーガラス(不図示)が配置される。
ゲート電極1205は、画素転送トランジスタのゲート電極(電荷転送部)であり、フォトダイオード1204に蓄積された光電荷を読み出し回路に転送する役割を果たす。ゲート電極1205は、例えばポリシリコンで構成されている。
受光素子が一列に並べられる主走査方向を第1の方向とし、主走査方向と直交する副走査方向を第2の方向とする。受光素子列で形成される第1の方向の列を「ライン」と呼ぶ。一つの受光素子列で一つのラインが形成される。ラインセンサ127、137は、一つのラインを形成する受光素子列が、それぞれ、第1の方向と直交する第2の方向に所定間隔で複数ライン分配列されている。
また、受光素子列であるライン1、2、3の各々は、主走査方向に7500画素分、副走査方向に3列分のフォトダイオード1204が配置されている。本実施形態では主走査方向の解像度は600[dpi]であるとする。
各受光素子列は副走査方向に1画素分だけ隙間を開けて配置される。ライン2はライン1に対して2画素分、ライン3はライン1に対して4画素分だけ副走査方向に離れた位置の画像を取得することになる。
カラーフィルタ1202は、入射する光に対して透過する波長領域が異なる3種類のカラーフィルタを備えている。それぞれ、赤い光を透過するフィルタ(1202R)、緑の光を透過するフィルタ(1202G)、青い光を透過するフィルタ(1202B)、の3種類のカラーフィルタである。
ライン1、2、3のカラーフィルタ1202は、図3(a)に示すように、主走査方向に向かってR→G→B→R→G→B→・・・の周期的な規則を有して配置される。いわゆる千鳥状にRGBのカラーフィルタが配列されていることになる。
また、ライン2はライン1に対して前記R→G→B→・・・の規則性を1画素分主走査方向にずらして配列されており、ライン3はライン1に対してR→G→B→・・・の規則性を主走査方向に2画素分ずらして配列される。そのため、カラーフィルタ1202の配列を副走査方向に見た時に、R、G、Bのカラーフィルタがそれぞれ存在するようになっている(図3(a)中のα参照)。なお、破線1201は、単位画素を表す範囲である。単位画素のピッチはCMOSセンサの仕様により決定され、一般的には等間隔である。
このように各ラインセンサは、第1色の光を受光する第1受光素子とこの第1色と異なる第2色の光を受光する第2受光素子とを所定方向に複数並べることにより一つのラインを形成する受光素子列を備えている。
また、第1の方向(主走査方向)の第1のラインと、少なくとも第1の方向と直交する第2の方向(副走査方向)において第1のラインから所定距離離れて設けられた第2のライン及び第3のラインと、を含む複数のラインで構成される。各ラインセンサは、また、それぞれ同一色の光を受光する受光素子が隣り合わないように配列されている。
[シェーディング補正部の構成]
図4は、画像処理ASIC202の機能部のうち、シェーディング補正処理を実施する画像処理部の機能構成を説明するためのブロック図である。
画像処理部400は、オフセット演算回路401、ゲイン演算回路402、特異点判定回路403、特異点補間回路404を含んで構成される。画像処理部400は、基準白板を読み取った各ラインセンサの受光素子列からの出力に基づいてシェーディング補正のための補正データを導出する。
オフセット演算回路401は、ラインセンサ127の暗時出力の画素毎のばらつきを補正する。
ゲイン演算回路402は、光源121の主走査方向の配光分布や結像レンズ126に起因する周辺部の光量低下などが重畳されたラインセンサ127の明時出力の画素ばらつきを補正する。
特異点判定回路403は、読取画像に対して所定の判定閾値との比較を行い、閾値を越えるあるいは下回る画素を特異点画素(以下、異常画素と称す)として特定する。
特異点補間回路404は、特異点判定回路403の判定結果の情報を受け取り、所定の方法により、特異点判定回路403が特定した異常画素に対する補正データを補間する。詳細は後述する。
動作制御部405は、画像処理部400内の各演算回路に対して各種演算動作のON/OFFや各種パラメータの設定、SRAM(Static Random Access Memory)制御部406への動作設定などを実施する。
SRAM制御部406は、動作制御部405からの指令に基づいて画像処理ASIC202が有するSRAM407へのデータライト実行、データリード実行を行う。
画像処理部400内の各種演算回路は、SRAM制御部406とも接続されており、SRAM407に格納された画素毎のオフセット値やゲイン値、ゴミ判定閾値などを必要に応じてSRAM407から読み出して必要な演算を実施する。
オフセット演算回路401では、下記式(1)に基づき入力画像信号からオフセット値が保存されているSRAM407内のデータを全主走査画素ごとに減算する。
O_DATA[x]=I_DATA[x]−BW_RAM_DATA[x]・・・式(1)
式(1)において、xは主走査位置、O_DATAは画像処理部400からの出力データ、I_DATAは画像処理部400への入力データ、BW_RAM_DATAはオフセット値が保存されているSRAM407内のデータである。
また、BW_RAM_DATAは、ラインセンサ127のAD変換後の暗時出力データを複数ラインに亘って全画素分サンプリング加算し、その結果を取得したライン数で平均化したデータである。BW_RAM_DATAは、下記式(2)で求めることができる。
BW_RAM_DATA [x]=サンプリング加算データの平均値[x]−BW_TARGET・・・式(2)
式(2)において、BW_TARGETは、暗時出力データのターゲット値である。このようにオフセット演算回路401における処理では、入力画像データの暗部側(輝度値が小さい方)の画素毎の不均一性を除去している。
ゲイン演算回路402では、下記式(3)に基づき、入力画像信号に対しゲイン値が保存されているSRAM407内のデータを全主走査画素ごとに乗算する。
O_DATA[x]=I_DATA[x]×WH_RAM_DATA[x]・・・式(3)
式(3)におけるx、O_DATA、I_DATAのそれぞれの意味は式(1)と同じである。また、WH_RAM_DATAは、ゲイン値が保存されているSRAM407内のデータである。
また、WH_RAM_DATAは、ラインセンサ127のAD変換後の明時出力データを複数ラインに亘って全画素分サンプリング加算し、その結果を取得したライン数で平均化したデータである。WH_RAM_DATAは、下記式(4)で求めることができる。
WH_RAM_DATA [x]=SHD_TARGET÷サンプル加算データの平均値[x]・・・式(4)
式(4)においてSHD_TARGETは、シェーディング補正のターゲット値である。このようにゲイン演算回路402における処理では、入力画像データの明部側(輝度値が高い方)の画素毎の不均一性を除去している。
特異点判定回路403では、入力画像信号に対して閾値(ゴミ(特異点)判定閾値)との比較演算を全主走査画素毎に行う。
I_DATA[x]とOVER_TH[x]との比較を行う。
I_DATA[x]>OVER_TH[x]・・・式(5−1)
I_DATA[x]≦OVER_TH[x] ・・・式(5−2)
式(5−1)を満たす場合は、OVER_FLAGを1に設定する(OVER_FLAG=1)。また、式(5−2)を満たす場合は、OVER_FLAGを0に設定する(OVER_FLAG=0)。
I_DATA[x]とUNDER_TH[x]との比較を行う。
I_DATA[x]<UNDER_TH[x]・・・式(6−1)
I_DATA[x]≧UNDER_TH[x]・・・式(6−2)
式(6−1)を満たす場合は、UNDER_FLAGを1に設定する(UNDER_FLAG=1)。また、式(5−2)を満たす場合は、UNDER_FLAGを0に設定する(UNDER_FLAG=0)。
上記各式においてx、I_DATAのそれぞれの意味は式(1)と同じである。また、OVER_TH、UNDER_THはそれぞれ特異点判定閾値を示している。上記したように、OVER_THよりも相対的に入力データの方が大きい場合にはOVER_FLAG=1となり、UNDER_THよりも相対的に入力データの方が小さい場合には、UNDER_FLAG=1となる。
なお、特異点判定閾値は、全画素で一律の閾値とすることもできるが、画素毎に判定閾値を変更することで画素ばらつきに対応したより精度の高い判定をすることができる。
また、画素毎に判定閾値を変更する方法としては、SRAM407内に特異点判定閾値の前提となる画素毎のデータを格納しておき、この画素毎のデータに対して所定の輝度に基づいて判定閾値とする。
例えば、主走査位置x=10、11のSRAM格納データがそれぞれ180、185の場合、上限閾値をそれぞれ190、195として下限閾値をそれぞれ170、175とする。このように特異点判定回路403における処理では、入力画像データの特異点を特定する。
特異点補間回路404では、特異点判定回路403の判定結果に基づいて特異点と判定された画素(異常画素)の連続性を監視し、その連続性が途切れるまで、つまり、特異点の「幅」が確定した段階で異常画素部分に対する置換処理を実施する。
なお、補間処理の方法としては、隣接する異常画素ではない画素のデータで単純に置き換える方法、特異点の連続幅に応じて特異点領域に周辺画素で特異点ではない画素データを2画素以上の複数画素分のデータから線形に補間する方法などがある。特異点の画素幅に応じてどちらかの方法を選択的に適用してもよい。
例えば、異常画素幅が10画素未満の場合には、周囲画素からの線形補間を行い、10画素を超える場合には、単純な置換を行うという形で選択的に適用することもできる。
このように特異点補間回路404における処理により、入力画像データの特異点を除去したデータを取得することができる。
以下、画像読取装置100が行うシェーディング補正処理を図5を用いて説明する。
[シェーディング補正処理]
図5は、画像読取装置100が行うシェーディング補正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に説明する各処理は、主としてCPU201により制御される。また、通常のシェーディング補正の処理手順においては、図4に示す特異点判定回路403、及び、特異点補間回路404を用いた処理は行われない。
CPU201は、光源をOFFする(S501)。具体的には、第1の読取手段用の光源121及び122、あるいは第2の読取手段用の光源131及び132を消灯する。
CPU201は、動作制御部405を介して黒シェーディング補正用の設定を行う(S502)。具体的には、オフセット演算回路401、ゲイン演算回路402、特異点判定回路403、特異点補間回路404のいずれにおいても処理の実施を不許可とする設定(処理スルー設定)を行う。
CPU201は、黒シェーディング補正に用いる補正係数(補正データ)を生成するためのデータのサンプリングを行う(S503)。具体的には、ステップS502の処理における設定に基づいて、特異点判定回路403の出力データをSRAM407に格納する。このSRAM407に格納されたデータを上記式(2)に基づいて変換し、変換後のデータを黒シェーディング補正係数とする。
CPU201は、ステップS503の処理において生成した黒シェーディング補正に用いる補正係数(補正データ)に基づき、入力データに対して黒シェーディング補正を実行する(S504)。具体的には、上記式(1)に基づいて、入力画像データとSRAM407に格納されたデータから黒シェーディング補正を実施した画像データを取得する。
CPU201は、ステップS501の処理において消灯(OFF)した光源を点灯(ON)する(S505)。
CPU201は、動作制御部405を介して、白シェーディング補正用の設定を行う(S506)。具体的には、オフセット演算回路401に対しては処理の実施を許可し、その他の回路(ゲイン演算回路402、特異点判定回路403、特異点補間回路404)に対しては処理の実施を不許可とする設定(処理スルー設定)を行う。
CPU201は、白シェーディング補正に用いる補正係数(補正データ)を生成するためのデータのサンプリングを行う(S507)。具体的には、ステップS506の処理における設定に基づいて、特異点判定回路403の出力データをSRAM407に格納する。このSRAM407に格納されたデータを上記式(4)に基づいて変換し、変換後のデータを白シェーディング補正係数とする。
CPU201は、ステップS507の処理において生成した白シェーディング補正用の補正データに基づいて、入力データに対して白シェーディング補正を実行する(S508)。具体的には、上記式(3)に基づいて、入力画像データとSRAM407に格納されたデータから白シェーディング補正を実施した画像データを取得する。
[白板ゴミ検知補正]
ここでは、基準白板に付着するゴミや汚れ等の異物によるサンプリングデータの不良を改善するために、基準白板に付着したゴミの検知、及び、検知結果の補間処理について説明する。
図6は、基準白板上に付着したゴミのイメージを示す模式図である。図6では、ゴミ検知動作における基準白板の読み取り位置をラインA及びラインBとして表している。
ラインBは、1回目のシェーディング補正用のデータサンプリングを開始する位置である。また、ラインAは、本来のシェーディング補正用データのサンプリング位置を示している。
以下、シェーディング位置であるラインAにゴミが付着した場合を想定して、この場合におけるゴミ検知の処理手順について図7を用いて説明する。
図7は、基準白板上に付着するゴミ検知処理、及び、ゴミ補正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に説明する各処理は、主としてCPU201により制御される。また、図7では、各処理の実施に伴う画像処理ASIC202のSRAM、あるいは画像処理モジュールのレジスタとのデータの授受の様子を破線矢印で示している。
CPU201は、データサンプリングを実施するための、画像処理ASIC202の画像処理モジュール、読取ユニットを読取方向に移動させる不図示のモータなどの駆動部品へのパルス供給を行う負荷制御モジュールに対するレジスタ設定を行う(S801)。
CPU201は、ラインBの位置を起点にラインAに向かって読取ユニットを移動させてシェーディング補正用データのサンプリングを行う(S802)。ステップS802の処理では、複数ラインの範囲にわたって画素ごとに加算され、サンプリング結果(加算平均後の基準白板データ)は、画像処理ASIC202が有するSRAM407に格納される。以下、この処理を移動シェーディングと称す。
なお、移動シェーディングは、シェーディング補正係数を算出するためにゴミの影響がなく、且つ、より厳密な復元のために比較対象となるサンプルを得るために実施する。基準白板を複数ラインにわたって読み取り、そのデータをサンプリングしていくことでゴミの影響を低減している。
CPU201は、ステップS802の処理においてSRAM407に格納されたデータに基づいて、ゴミ検知用のゲイン値を算出する(S803)。算出結果は、仮のシェーディング補正係数としてSRAM407に格納される。なお、この仮のシェーディング補正係数は、以降の処理においてゴミが起因でシェーディング補正係数が「異常」と判別された画素の補正係数を補間するために用いる。
例えば、図8は、移動シェーディングにより得られたシェーディング補正係数の一例を示すグラフである。図8のグラフでは、横軸は主走査方向を表しており、縦軸はゲイン値を表しており、画素ごとにプロットしている。
図7の説明に戻り、CPU201は、ラインAの位置で基準白板を読み取る(S804)。読み取った画像データに対して、ステップS803の処理で算出した仮のシェーディング補正係数を用いてシェーディング補正を行い、その結果(ラインAのシェーディング補正後の基準白板データ)をSRAM407に格納する。
なお、同一の基準白板を読み取っているため、理想的には読み取り結果は上記式(4)においるSHD_TARGET(シェーディング補正のターゲット値)となることが望ましい。しかしながら、図6に示すように基準白板のラインA上にはゴミが存在しているため、読み取り結果は以下に説明する図9のようになる。
図9は、ラインA上にはゴミが存在している場合の読み取り結果の一例を示すグラフである。図9に示すグラフは、横軸は主走査方向を表しており、縦軸は読取輝度を表している。ラインA上においてゴミの付着している画素では、その読取輝度が他の画素(シェーディングターゲット値)よりも大幅に下がっていることが見て取れる。
図7の説明に戻り、CPU201は、ステップS804の処理においてSRAMに格納したデータ(ラインAの読み取り画像データ)からゴミ(特異点)となる画素(異常画素)の位置を特定する(S805)。
具体的には、図9に示すように、任意の輝度値をゴミ判定閾値として定めて、読取輝度値が判定閾値を下回る場合にはその画素をゴミ画素として特定する。なお、ゴミ判定閾値を2つ定め、判定閾値を上回る画素、あるいは判定閾値を下回る画素という形でゴミを特定してもよい。基準白板上に付着するゴミが、基準白板よりも白色度の高いゴミである場合や正反射を起こすようなゴミである場合に、判定閾値を上回るゴミとして判断する実益がある。
なお、特定結果は、ラインAのゴミ情報(ゴミの幅を含む位置情報)として画像処理ASIC202の画像処理モジュールのレジスタに出力される。
CPU201は、ステップS805の処理で特定されたゴミ(特異点)位置における補正係数(特異点補正係数)を算出する(S806)。
以下、この点の詳細を図10を用いて説明する。
図10は、特異点補正係数の算出の一例を説明するためのグラフである。
図10(a)に示すグラフは、縦軸はラインBにおけるゲイン値を表しており、横軸は主走査方向を表している。また、図10(b)に示すグラフは、縦軸はラインAにおける読取輝度を表しており、横軸は主走査方向を表している。
特異点補正係数の算出は、図10(a)、(b)に示すように、異常画素に隣接する、つまりその両端側に隣接する正常な画素を参照して、下記式(7)により求めることができる。
特異点補正係数=特異点位置のシェーディング補正係数/(ref1におけるシェーディング補正係数+ref2におけるシェーディング補正係数)・・・式(7)
例えば図10(b)に示すように、正常な画素である2点の参照画素位置(ref1、2)に相当するシェーディング補正係数の和を取る。そして、この値を用いて特異点の位置に相当するシェーディング補正係数の値を除算することで特異点における補正係数(特異点補正係数)を算出することできる。
なお、異常画素の位置、特定点補正係数、参照画素2点の位置(ref1、2)の4つの情報は、異常画素毎に関連付けられてSRAM407に格納される。
図7の説明に戻り、CPU201は、ステップS807では、ラインAの位置で基準白板を読み取るサンプリングを実施する(S807)。読取結果は、ラインAの基準白板データとしてSRAMに格納される。
CPU201は、ステップS807の処理でSRAMに格納したデータに基づいてシェーディング補正係数を算出する(S808)。算出結果は、本番用シェーディング補正係数としてSRAM407に格納される。なお、ラインA上にはゴミが存在するので、この場合には図11に示すシェーディング補正係数の一例を示すグラフのように、当該シェーディング補正係数において特異点が生じることになる。そのため、特異点位置におけるシェーディング補正係数を補間する必要がある。
CPU201は、ステップS808の処理でSRAM407に格納した本番用シェーディング補正係数のうち特異点位置の補正係数を補間するための特異点復元係数を算出する(S809)。
具体的には、ステップS806の処理でSRAM407に格納した異常画素の位置、特異点補正係数、参照画素2点の位置(ref1、2)に係るデータを読み出す。そして、参照画素2点の位置(ref1、2)に相当するシェーディング補正係数をステップS803の処理でSRAM407に格納した仮のシェーディング補正係数から読み出す。読み出したこれらの情報に基づいて、下記式(8)により特異点復元係数を求める。
特異点復元係数=特異点補正係数×(ref1における仮のシェーディング補正係数+ref2における仮のシェーディング補正係数)・・・式(8)
算出した特異点復元係数が特異点位置に相当する画素のシェーディング補正係数に適用されるようにSRAM407に格納する。このようにして、異常画素(ゴミ画素)に対するシェーディング補正係数の補正処理が完了する。以下、ラインA上に存在するゴミ(特異点)に対するシェーディング補正係数の補正処理の結果の一例を図12を用いて説明する。
図12は、ラインA上のゴミ画素(異常画素)における補正前のゲイン値(a)と補正後のゲイン値(b)とを示すグラフである。図12(a)のグラフでは、縦軸はラインAにおける補正前のゲイン値を表し、横軸は主走査方向を表している。また、図12(b)のグラフでは、縦軸はラインAにおける補正後のゲイン値を表し、横軸は主走査方向を表している。
ゴミ画素(異常画素)のゲイン値は、前述したステップS809の処理により図12(a)に示すグラフの値から図12(b)に示すグラフの値になるように補正されることになる。このように一連の処理を全ての異常画素について繰り返し行うことで、基準白板上に付着するゴミ検知処理、及び、ゴミ補正処理が行われる。
また前述した通り、画像読取装置100ではカラーフィルタが千鳥配列構成となっている。そのため、読取データは、R、G、Bの各色がバラバラの状態になり、ゴミを読み取った読取データも同様に複数色に分割されることになる。またこの場合、その検知及び補正に要する時間は1ラインに同色のカラーフィルタとなる読取センサと比較して、ゴミ検知幅及びゴミ個数に比例して増加することになる。
また、ゴミ検知数の増加は、ゴミ情報を格納するSRAM領域の消費量を増加させ、且つ、その補正処理に要する時間も比例的に増加させることになる。そこで、本実施形態に係る画像読取装置100では、ゴミ検知結果であるゴミフラグを複数色で論理和演算をすることで、各色で分割されたゴミフラグを分割前の状態に復元する処理を行う。以下、この点について図13、14を用いて説明する。
図13は、1つのラインセンサに15画素幅のゴミが付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図である。
図13に示すように、R、G、Bの各色で捉えた場合には1画素単位、つまり1画素幅を有するゴミフラグ(R)、(G)、(B)が周期的に出現するように見える。これに対して、論理和演算したゴミフラグ(OR)では、1つの15画素幅を有するゴミフラグ(異常画素)として識別することができるようになる。
図14は、3つのラインセンサに5画素幅のゴミが各ラインをまたいで付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図である。
図13に示した場合と同様に、R、G、Bの各色で捉えた場合には所定の間隔でゴミフラグ(R)、(G)、(B)が出現する。これに対して、論理和演算したゴミフラグ(OR)では、1つの15画素幅を有するゴミフラグ、つまり1つのゴミとして識別することができるようになる。
このように、R、G、Bの色間の論理和演算を行ったゴミフラグ(OR)に対してゴミ検知処理(特異点判定処理:ステップS806(図7))を行うように画像読取装置100を構成することがきる。これにより、各色毎に特定される複数の異常画素を1つの異常画素として識別することが可能となり、ゴミ検知等に係る処理時間の増加を効果的に防ぐことができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、紙間及び原稿先端でそれぞれ論理和演算したゴミフラグ(OR)を生成したが、これでは図3に示したようなカラーフィルタ構成を有する読取センサを採用してゴミスジの分割をした意味合いが薄れてしまう場合ある。
そこで、本実施形態では、ゴミ検知結果であるゴミフラグの幅を拡張する処理(以下、拡張処理と称す)を行い、各色で分割されたゴミフラグを分割前の状態に概ね復元する機能を有する画像読取装置について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものは、同一の符号を付すとともにその説明を省略する。
例えば、ゴミフラグが出現する隣接画素では、基準白板へのゴミの付着状態やゴミとしての判定閾値の設定の仕方次第では、本来はゴミとして認識すべきであっても、ゴミと判定されない場合がある。そのような場合では、ゴミの一部を補正時の基準として用いることになり、シェーディング補正係数の確からしさが低減する可能性がある。
このようなリスクを低減するためにも、ゴミフラグが出現した画素(ゴミ画素)に隣接する画素(左右で隣接する1画素)もゴミフラグとして認識させる、ゴミフラグの拡張処理を行うことが望ましい。このゴミフラグの拡張処理は、千鳥配置のカラーフィルタ構成を持つ読取センサで検知したゴミフラグに対して適用することで、分割されたゴミフラグを見かけ上、分割前の状態に概ね復元することができることになる。
図15は、1つのラインセンサに15画素幅のゴミが付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図である。
図13に示した場合と同様に、単にR、G、Bの各色で捉えた場合には1画素単位、つまり1画素幅を有するゴミフラグ(R)、(G)、(B)が周期的に出現するように見える。これに対して拡張処理した拡張後ゴミフラグ(R)、(G)、(B)は、1つの15画素幅を有するゴミフラグとして識別することができる。
図16は、3つのラインセンサに5画素幅のゴミが各ラインをまたいで付着した場合のゴミフラグの出現を表した模式図である。
図15に示した場合と同様に、単にR、G、Bの各色で捉えた場合には所定の間隔でゴミフラグが出現するように見える。これに対して拡張処理した拡張後ゴミフラグ(R)、(G)、(B)は、3〜10画素幅を有するゴミフラグとして識別されることになる。
図16に示す場合では、図15に示す場合とは異なり1つの15画素幅を有するゴミフラグとしては識別されないが、拡張処理をしない場合と比較して半分以下のゴミ検知個数にまでその検知量を低減することが可能になる。これにより、ゴミ検知等に係る処理時間の増加をより効果的に防ぐことができる。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
101・・・リーダーユニット、102・・・オートドキュメントフィーダー、103・・・原稿束、104・・・原稿載置台、105・・・幅規制版、106・・・ピックアップローラ、107・・・分離パッド、108・・・分離ローラ、109、110・・・第1、第2レジローラ、111〜116・・・第1〜第6搬送ローラ、117・・・排紙ローラ、118・・・原稿排紙トレイ、119、129・・・白色対向部材(基準白板)、120、130・・・読取ガラス、121、122、131、132・・・光源、123、124、125、133,134、135・・・反射ミラー、126、136・・・結像レンズ、127、137・・・ラインセンサ、128、138・・・信号処理基板、150・・・画像形成装置、151・・・画像形成部、152・・・画像形成システム。

Claims (6)

  1. 原稿が積載される積載部と、
    前記積載部に積載された原稿を読取位置へ搬送する搬送部と、
    光を出射する光源と、
    第1色の光を受光する受光素子と前記第1色の光とは異なる第2色の光を受光する受光素子と前記第1色及び前記第2色とは異なる第3色の光を受光する受光素子とを含む第1の複数の受光素子が第1方向に配列された第1ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とを含む第2の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第2ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とを含む第3の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第3ラインセンサと、を備え、前記第1ラインセンサに設けられた受光素子が光を受光する受光面に直交する方向と前記第1方向とに直交する第2方向に所定の間隔で設けられた前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサを用いて、前記光源から出射され且つ前記搬送部により搬送される原稿によって反射された反射光を受け取ることにより前記原稿の画像を読み取る読取センサであって、前記第1の複数の受光素子、前記第2の複数の受光素子及び前記第3の複数の受光素子のそれぞれは、前記第1色の光を受光する受光素子と、前記第1方向において前記第1色の光を受光する受光素子の一方側に隣接し前記第2色の光を受光する受光素子と、前記第1方向において前記第1色の光を受光する受光素子の他方側に隣接し前記第3色の光を受光する受光素子と、を有し 、且つ、前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第1位置に配置された受光素子、前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子、前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子は、それぞれ互いに異なる色の光を受光する受光素子である読取センサと、
    前記読取位置において前記原稿が通過する搬送路に対して、前記読取センサとは反対側に設けられた白色の対向部材と、
    前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサにおける受光素子が光を受け取った結果を表す画素データを生成する第1生成手段と、
    前記光源から出射され且つ前記搬送部による前記原稿の搬送方向における前記対向部材の第2位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて、前記光源から出射され且つ前記搬送方向における前記対向部材の第3位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段によって生成された画素データに対するシェーディング補正が行われる際に用いられる補正データを生成する第2生成手段と、
    前記光源から出射され且つ前記搬送方向における前記対向部材の前記第3位置で反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果により前記第1生成手段が生成した画素データを、前記第2生成手段によって生成された前記補正データを用いて補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段によって補正された前記画素データに基づいて、当該画素データの異常を検出する検出手段と、
    前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果と前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果と前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第4位置に設けられた受光素子が前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を受け取った結果に基づく画素データに対する前記検出手段の検出結果とを合成することによって、前記第1方向における前記第4位置の画素データが異常であるか否かを示す異常情報を生成する合成手段と、
    前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子に対応する前記補正データを補間する補間手段と、
    前記光源から出射され且つ前記原稿によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子に対応する異常画素データに対して、前記補間手段によって補間された前記補正データを用いてシェーディング補正を行い、前記光源から出射され且つ前記原稿によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記異常情報が示す位置に設けられた受光素子以外の受光素子に対応する異常画素データに対して、前記第2生成手段によって生成された前記補正データを用いてシェーディング補正を行う第2補正手段と、
    を有し、
    前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第5位置に設けられた前記第1色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第6位置に設けられた前記第1色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、
    前記第5位置は、前記第1方向において前記第6位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置であり、
    前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第7位置に設けられた前記第2色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第8位置に設けられた前記第2色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、
    前記第7位置は、前記第1方向において前記第8位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置であ
    前記補間手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1方向における第9位置に設けられた前記第3色の光を受光する受光素子に対応する画素データに基づいて、前記異常情報が示す位置としての前記第1方向における第10位置に設けられた前記第3色の光を受光する受光素子に対応する補正データを補間し、
    前記第9位置は、前記第1方向において前記第10位置に設けられた受光素子の一方側に隣接する受光素子が設けられる位置である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記合成手段は、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第1ラインセンサにおいて前記第4位置に設けられた受光素子に対応する画素データに対する前記検出手段の検出結果と、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第2ラインセンサにおいて前記第4位置に設けられた受光素子に対応する画素データに対する前記検出手段の検出結果と、前記光源から出射され且つ前記対向部材によって反射された反射光を前記読取センサが受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した画素データのうち前記第3ラインセンサにおいて前記第4位置に設けられた受光素子に対応する画素データに対する前記検出手段の検出結果と、に対して論理和演算を行うことによって、前記異常情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサにおいて、前記第1色の光を受光する受光素子、前記第2色の光を受光する受光素子、および前記第3色の光を受光する受光素子は、前記第1方向に周期的に配列されていることを特徴とする請求項又はに記載の画像読取装置。
  4. 前記第1色は赤、前記第2色は緑、かつ、前記第3色は青であることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記読取センサはCMOSセンサであることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって得られた画素データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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