JP6849322B2 - 画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の画像を読み取る際に、異物により発生する当該画像に存在しない異常画像を効果的に検出する画像読取装置に関する。
オートドキュメントフィーダ(以下、「ADF」という。)を備える画像読取装置は、原稿を1枚ずつ連続して搬送しながら、所定の読取位置で該原稿の画像を読み取ることができる。この場合、画像の読取位置が固定される。原稿を高速で搬送することで高速な画像読取が実現できる。原稿の搬送によって、紙紛、塵、埃等のゴミ(異物)が読取位置に付着することがある。読取位置に付着した異物は、読み取った画像の不良の原因となる。例えば、異物により、読取画像に異常画像(スジ画像)が発生する。
特許文献1の画像読取装置は、原稿が読取位置に無い状態の読取データ、原稿の先端部及び後端部の読取データ、及び、原稿の先端部及び後端部を除いた読取データを取得して、異物に基づく原稿画像に存在しない異常画素を検出する。この画像読取装置は、取得した各読取データにおいて、読み取り時の主走査方向に対して特定の位置に同一濃度の画素が存在する場合に該画素を異常画素として検出する。
特許文献2の画像読取装置は、原稿の搬送方向先端の影により原稿が読取位置を通過したことを判定して、原稿の先端の前後でスジ画像を判別し、スジ画像の位置が同一であれば異物によるスジ画像、位置が異なれば他の要因によるスジ画像であると判定する。画像読取装置は、異物によるスジ画像に対して補正を行う。また、この画像読取装置は、原稿の先端の前後におけるスジ画像の位置の同一性を緩和して、所定の範囲内であれば異物によるスジ画像であると判定する。異物は、原稿の搬送により移動することがある。この場合、本来同一であるスジ画像の位置が移動してしまい、スジ画像の原因の特定が困難になる。また、異物が原稿に押し付けられることで、スジ画像の幅が本来よりも大きく出現することがある。この場合もスジ画像の位置が同一であるかの判定が困難になる。スジ画像の位置の同一性の緩和は、このような場合に対応することができる。
画像読取装置は、同色の光を受光する光電変換素子を一列に並べた受光素子列をR(赤)、G(緑)、B(青)の色毎に複数備えた読取センサの他に、特許文献3、4に示すような読取センサを備えたものがある。特許文献3、4には、異なる色の光を受光する光電変換素子を一列に並べた受光素子列を、受光する色の数と同数備えた読取センサが開示される。各受光素子列は、R、G、Bの光を受光する3種類の光電変換素子が、隣り合う素子が異なる色を受光するように配置されて構成される。また、各受光素子列の配列方向に同じ位置の光電変換素子も、受光素子列毎に異なる色を受光するように配置される。
特開2005−45462号公報 特開2014−14000号公報 特開昭62−49765号公報 特開平8−116402号公報
図14は、異なる色の光を受光する光電変換素子を一列に並べた受光素子列を3ライン備えた読取センサによる読取結果の説明図である。このような構成の読取センサを用いて原稿画像を読み取る場合、各受光素子列(ラインL1〜L3)の読取データは、図14に示すように各々R、B、Gの各色を含む。画像読取装置は、各受光素子列の読取データを色毎に並び替えて処理を行う。中央の受光素子列(ラインL2)の読取位置に異物701が付着する場合、異物701により、並び替えたR、G、Bの各色の読取データに1画素分の幅を持つ合計で7本のスジ画像が発生する。スジ画像は、フラグ(frg_r、frg_g、frg_b)の値「1」により表される。
スジ画像が各色に分割されるために、原稿の搬送中の異物の移動や、異物が原稿に押し付けられることで、スジ画像の位置の同一性を緩和してもスジ画像が異物に起因するものか否かの判定が困難になる。これは、スジ画像の正確な補正を妨げることになる。例えば、異物701が異物702の位置に移動すると、各色のスジ画像の位置が移動する。ここでは、Bのフラグ(frg_b)のスジ画像の位置が3画素分ずれて出現する。スジ画像の位置の同一性を2画素の範囲で緩和している場合には、スジ画像の連続性が断絶されて、スジ画像の正確な補正が困難になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、異物が要因となったスジ画像の検出を高精度に行う画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿が積載される積載部と、前記積載部に積載された原稿を読取位置へ搬送する搬送部と、第1色の光を受光する受光素子と前記第1色とは異なる第2色の光を受光する受光素子と前記第1色および前記第2色のいずれとも異なる第3色の光を受光する受光素子とからなる第1の複数の受光素子が第1方向に配列された第1ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とからなる第2の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第2ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とからなる第3の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第3ラインセンサと、を備え、前記第1ラインセンサに設けられた受光素子が光を受光する受光面に直交する方向と前記第1方向とに直交する第2方向に所定の間隔で配列された前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサを用いて、前記搬送部によって搬送される前記原稿からの反射光を受け取ることにより前記原稿の画像を読み取る読取センサであって、前記第1ラインセンサと前記第2ラインセンサと前記第3ラインセンサでは、前記第1の方向に隣接する前記受光素子は、異なる色を受光する前記受光素子が配列され、かつ、前記第2の方向に隣接する前記受光素子は、異なる色を受光する前記受光素子が配列されて、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3の色を受光する受光素子とが千鳥状に配置された読取りセンサと、前記読取位置において、前記原稿が通過する搬送路に関して前記読取センサとは反対側に設けられた対向部材と、前記第1ラインセンサにおける前記第1色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第1色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第1色の画素データとを並び替えて前記第1色の画素データ列を生成し、前記第1ラインセンサにおける前記第2色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第2色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第2色の画素データとを並び替えて前記第2色の画素データ列を生成し、前記第1ラインセンサにおける前記第3色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第3色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第3色の画素データとを並び替えて前記第3色の画素データ列を生成する第1生成手段と、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データ列における前記第1色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データ列における前記第2色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データ列における前記第3色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データ列における前記第1色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データ列における前記第2色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データ列における前記第3色の画素データの異常を検出する検出手段と、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データおける前記検出手段の検出結果との論理和演算による第1異常画素情報と、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データおける前記検出手段の検出結果との論理和演算による第2異常画素情報と、の少なくとも一方を生成する第2生成手段と、前記第2生成手段によって生成された前記第1異常画素情報及び前記第2異常画素情報の少なくとも一方と、前記検出手段の検出結果と、に基づいて、前記読取センサの読み取り結果によって表される画像におけるスジ画像に対応する画素を判定する判定手段と、を有し、前記第1の複数の受光素子と前記第2の複数の受光素子と前記第3の複数の受光素子とのそれぞれにおいて、前記第2色の光を受光する受光素子は、前記第1方向において、前記第1色の光を受光する受光素子の一方側に隣接し、前記第3色の光を受光する受光素子は、前記第1方向において、前記第1色の光を受光する受光素子の他方側に隣接し 、前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第1位置に配置された受光素子、前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子、前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子は、それぞれ互いに異なる色の光を受光する受光素子であることを特徴とする。
本発明によれば、異物が要因となったスジ画像の検出を高精度に行うことが可能となる。
画像形成システムの全体構成図。 制御系統の構成図。 (a)、(b)、(c)はラインセンサの説明図。 スジ画像判定の概念説明図。 スジ画像候補のカウント値の説明図。 影検出の説明図。 スジ画像の連続性判定の説明図。 スジ画像検出処理の実施範囲の説明図。 スジ画像検出処理の実施範囲の説明図。 スジ画像の検出処理を表すフローチャート。 スジ画像の連続性判定の説明図。 スジ画像の連続性判定の説明図。 スジ画像の連続性判定の説明図。 読取結果の説明図。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成システムの全体構成図である。この画像形成システムは、例えばデジタルカラー複合機やMFP(Multi Function Peripheral)により実現される。
画像形成システム152は、画像読取装置100及び画像形成装置150を備える。画像形成装置150は、公知の電子写真方式により画像形成を行う画像形成部151を備える。画像形成部151は、感光体、露光器、現像器、転写部、及び定着器を備える。露光器は、画像読取装置100が原稿103を読み取ることで生成される画像データに基づいて、感光体に静電潜像を形成する。現像器は、感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像して、感光体に現像剤像を形成する。転写部は、感光体に形成された現像剤像を所定の記録媒体に転写する。定着器は、記録媒体に転写された現像剤像を記録媒体に定着させる。以上のような構成により、画像形成部151は、記録媒体に画像データに応じた画像を形成する。
(画像読取装置の構成)
画像読取装置100は、画像読取の対象物である原稿103から原稿画像を読み取る。そのために画像読取装置100は、リーダユニット101及び原稿103を搬送する自動原稿搬送装置であるADF102を備える。リーダユニット101には、第1の読取位置で原稿103の一方の面(表面)から原稿画像を読み取る第1の読取ユニット141が設けられる。ADF102には、第2の読取位置で原稿103の他方の面から原稿画像を読み取る第2の読取ユニット142が設けられる。リーダユニット101上には読取ガラス120が設けられ、読取ガラス120上にADF102が設けられる。ADF102は、原稿103が載置される原稿トレイ104を備える。原稿トレイ104は、原稿103を、搬送方向(矢印A)に直交する方向(図1中の奥行き方向)に規制する幅規制板105を備える。幅規制板105は、原稿トレイ104に載置された原稿103を挟むように2つ設けられ、原稿103の斜行搬送を抑制する。原稿トレイ104上には、原稿103を複数枚載置することができる。
原稿103は、原稿トレイ104から搬送経路を搬送中に画像が読み取られる。搬送経路には、原稿103を第1の読取位置まで搬送するためにピックアップローラ106、分離パッド107、分離ローラ108、第1レジストローラ109、第2レジストローラ110、第1搬送ローラ111、及び第2搬送ローラ112が設けられる。また、搬送経路には、原稿103を第1の読取位置から第2の読取位置を通って原稿排紙トレイ118に排出するための第3搬送ローラ113、第4搬送ローラ114、第5搬送ローラ115、第6搬送ローラ116、及び排紙ローラ117が設けられる。
ピックアップローラ106は、原稿トレイ104上に載置された原稿103を分離パッド107及び分離ローラ108で構成される分離部に搬送する。分離部は、分離パッド107及び分離ローラ108により、複数枚の原稿103の束から最上位の原稿103を1枚ずつ分離する。第1レジストローラ109は、分離部により分離された1枚の原稿103の斜行を修正する。原稿103は、第2レジストローラ110、第1搬送ローラ111、及び第2搬送ローラ112の順に、第1の読取位置まで搬送される。第1の読取位置は、第2搬送ローラ112と第3搬送ローラ113との間に設けられる。原稿103は、第1の読取位置を通過している間に、一方の面の原稿画像が第1の読取ユニット141により読み取られる。
第3搬送ローラ113は、第1の読取位置を通過した原稿103を第2の読取位置に搬送する。第2の読取位置は、第4搬送ローラ114と第5搬送ローラ115との間に設けられる。第4搬送ローラ114は、第3搬送ローラ113により搬送される原稿103を第2の読取位置へ搬送する。原稿103は、第2の読取位置を通過している間に、他方の面の原稿画像が第2の読取ユニット142により読み取られる。第5搬送ローラ115は、第2の読取位置を通過した原稿103を第6搬送ローラ116に搬送する。第6搬送ローラ116は、第5搬送ローラ115により搬送された原稿103を排紙ローラ117に搬送する。排紙ローラ117は、第6搬送ローラ116により搬送された原稿103を原稿排紙トレイ118に排出する。
第1の読取ユニット141と第2の読取ユニット142とは同様の構成である。
第1の読取ユニット141は、光源121、122、反射ミラー123、124、125、結像レンズ126、受光素子列を有するラインセンサ127、及び信号処理基板128を備える。第1の読取ユニット141の第1の読取位置を挟んで対向する位置に、白色対向部材119が設けられる。第1の読取位置に搬送された原稿103は、白色対向部材119と読取ガラス120との間を通過する。第1の読取ユニット141は、第1の読取位置を通過する原稿103に対して光源121、122により光を照射する。原稿103は照射された光を反射する。その反射光は、反射ミラー123、124、125を介して結像レンズ126へ導かれる。結像レンズ126は、ラインセンサ127の受光面に反射光を結像させる。ラインセンサ127は、受光面で受光した反射光に応じたアナログ信号である電気信号を、信号処理基板128に入力する。信号処理基板128は、ラインセンサ127から入力された電気信号を処理して、原稿103の表面の画像を表すデジタル信号である読取データを生成する。
第2の読取ユニット142は、光源131、132、反射ミラー133、134、135、結像レンズ136、受光素子列を有するラインセンサ137、及び信号処理基板138を備える。第2の読取位置には、白色対向部材129及び裏面読取ガラス130が設けられる。第2の読取位置に搬送された原稿103は、白色対向部材129と裏面読取ガラス130との間を通過する。第2の読取ユニット142は、第2の読取位置を通過する原稿103に対して光源131、132により光を照射する。原稿103は照射された光を反射する。その反射光は、反射ミラー133、134、135を介して結像レンズ136へ導かれる。結像レンズ136は、ラインセンサ137の受光面に反射光を結像させる。ラインセンサ137は、受光面で受光した反射光に応じたアナログ信号である電気信号を、信号処理基板138に入力する。信号処理基板138は、ラインセンサ137から入力された電気信号を処理して、原稿103の裏面の画像を表すデジタル信号である読取データを生成する。
光源121、122、131、132は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を複数配列されて構成される。複数の発光素子は、原稿103の搬送方向に直交する方向に配列される。ラインセンサ137は、受光素子(光電変換素子)を複数配列することでラインを形成する受光素子列を備える。受光素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等である。受光素子列は、複数の発光素子と同方向にならべられる。受光素子列の配列方向が、第1、第2の読取ユニット141、142の主走査方向となる。
詳細は後述するが、本実施形態のラインセンサ127、137は、異なる色の光を受光する受光素子を複数ならべた受光素子列を複数備える。例えば一つのラインにR(第1色)を受光する受光素子、G(第2色)を受光する受光素子、B(第3色)を受光する受光素子が、配列される。隣接する受光素子は異なる色の光を受光する。ラインセンサ127、137は、このような受光素子列を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列される。本実施形態では、受光素子列が副走査方向に3列配列される。副走査方向に隣接する受光素子も、異なる色を受光するように受光素子列がならべられる。
第1の読取ユニット141は、第1の読取位置で原稿103の表面の画像を読み取る場合、及び読取ガラス120上に載置された原稿103の画像を読み取る場合に用いられる。読取ガラス120上に載置された原稿103の画像を読み取る場合、第1の読取ユニット141の光源121、122及び反射ミラー123、124、125は、図中左右方向に移動する。そのために光源121、122及び反射ミラー123、124、125は、一体に構成される。
(画像読取装置100の制御系統)
図2は、画像読取装置100の動作を制御する制御系統の構成図である。制御系統は、第1、第2の読取ユニット141、142が備える信号処理基板128、138及び読取制御基板200を備える。読取制御基板200は、画像読取装置100に内蔵されており、画像形成装置150と通信可能である。信号処理基板128と信号処理基板138とは同じ構成である。そのために図2では信号処理基板138の構成を簡略化して表している。
信号処理基板128は、アナログ処理回路208及びADコンバータ209を備える。アナログ処理回路208は、ラインセンサ127から電気信号を取得する。上記の通り、ラインセンサ127は、原稿103による反射光を受光面で受光し、受光した反射光を光電変換したアナログ信号である電気信号を出力する。この電気信号は、反射光量に応じた値となる。アナログ処理回路208は、取得した電気信号に対して、オフセット調整、ゲイン調整等のアナログ処理を行う。アナログ処理回路208は、アナログ処理を行った電気信号をADコンバータ209に送る。ADコンバータ209は、アナログ処理回路208から取得した電気信号をデジタル信号である読取データに変換する。ADコンバータ209は、生成した読取データを読取制御基板200へ送信する。信号処理基板138も、信号処理基板128と同様に、ラインセンサ137から出力されるアナログ信号である電気信号からデジタル信号である読取データを生成して、読取制御基板200へ送信する。
第1、第2の読取ユニット141、142は、原稿103が読取位置に搬送される直前から通過後まで読取動作を行う。そのために、読取データには、原稿103が読取位置に到達する前の白色対向部材119、129の画像が、原稿103の画像とともに含まれる。
読取制御基板200は、操作パネル210、画像読取装置100内の各種モータ206、及び画像読取装置100内の各種センサ207が接続される。操作パネル210は、ユーザにより操作されるユーザインタフェースである。操作パネル210は、読取制御基板200への入力の他に、ユーザへのメッセージの表示等に用いられる。そのために操作パネル210は、入力ボタン、タッチパネル、ディスプレイ等の入出力装置を備える。読取制御基板200は、操作パネル210から入力される信号に応じて読取処理等の処理を実行する。読取制御基板200は、例えば異物の付着を検出した場合に、操作パネル210により清掃を促す警告表示を行う。読取制御基板200は、各種センサ207の検出結果に応じて各種モータ206の駆動制御を行い、原稿画像の読取処理を行う。
読取制御基板200は、CPU201、画像処理ASIC202、モータドライバ203、揮発性メモリであるRAM204、及び不揮発性メモリであるフラッシュメモリ205を備えるコンピュータシステムである。RAM(Random Access Memory)204は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成される。CPU201は、フラッシュメモリ205或いは不図示のROM(Read Only Memory)からコンピュータプログラムを読み込み、RAM204を作業領域に用いて実行することで画像読取装置100の動作を制御する。CPU201は、画像処理ASIC202の各種動作設定を行う。
画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202は、CPU201による設定内容に応じて、信号処理基板128、138から取得する読取データに対して各種の画像処理を行う。画像処理ASIC202は、画像処理の際に、RAM204に読取データの一時保管を行う。画像処理ASIC202が画像処理を行う際の各種の設定値やパラメータは、フラッシュメモリ205に格納される。画像処理ASIC202は、フラッシュメモリ205から、設定値やパラメータを適宜取得して画像処理を行う。
本実施形態の画像処理ASIC202は、読取データからゴミ等の異物が読取位置に付着することで生じる異常画像を検出する。異常画像は、副走査方向に延びるスジ状のスジ画像として出現する。図14に示すように、各色のスジ画像は、ラインセンサ127、17の構成に応じて1画素分の幅を持つ画像として出現する。
原稿画像の読取処理は、操作パネル210からの読取指示或いは各種センサ207の検出結果をトリガとして開始される。CPU201及び画像処理ASIC202は、原稿画像の読取処理時に、モータドライバ203を介して各種モータ206の動作を制御する制御信号を入力する。画像処理ASIC202は、信号処理基板128、138から取得した読取データに画像処理を行い、原稿画像を表す画像データを生成する。画像処理ASIC202は、生成した画像データを画像形成装置150へ送信する。画像形成装置150は、画像処理ASIC202から取得した画像データに基づいて画像形成処理を行うことができる。
(ラインセンサ)
図3は、ラインセンサ127、137の説明図である。
図3(a)は、ラインセンサ127、137における受光素子列の配列構造の説明図である。ラインセンサ127、137は、第1方向である主走査方向で7500画素、該第1方向に対して直交する第2方向である副走査方向で3列のラインを読み取るように構成されている。ここでは主走査方向に600dpi(dots per inch)の解像度で画像を読み取るものとして説明するが、解像度は一例にすぎない。なお、主走査方向とは、複数の受光素子が1列に並べられる方向であり、原稿の読み取り時の原稿の幅方向(搬送方向と直交する方向)に対応する方向である。副走査方向とは、主走査方向と直交する方向であり、原稿の読み取り時の原稿の搬送方向に対応する方向である。受光素子列で形成される第1方向(主走査方向)の列を「ライン」と呼ぶ。一つの受光素子列で一つのラインが形成される。ラインセンサ127、137は、一つのラインを形成する受光素子列が、それぞれ、第1方向(主走査方向)と直交する第2方向(副走査方向)に所定間隔で複数ライン分配列されている。
3列のラインL1〜L3の受光素子列は、副走査方向に所定間隔で離れ、かつ、R→G→Bの周期の始端画素300の色が隣り合う列のものと異なるように配置される。図3(a)の例では、ライン間隔は1画素である。したがって、ラインL1とラインL2との間は2画素、ラインL1とラインL3との間は4画素、それぞれ副走査方向に離れた位置に受光素子列が配置されている。また、ラインL1の始端画素300の色は「R」(赤)、ラインL2の始端画素300の色はRと1画素分異なるG(緑)、ラインL3の始端画素300の色はGと1画素分異なるB(青)である。つまり、主走査方向では、画素の色がR→G→B→R→G→B→・・・の規則性を有している。副走査方向に見ると、ラインL1とラインL2では上記規則性を1画素主走査方向にずらした配列となる。ラインL1とラインL3では上記規則性を主走査方向に2画素主走査方向にずらした配列となる。そのため、ラインセンサ127、137には、いわゆる千鳥状に、R、G、Bの各受光素子が配置されたものとなる。つまり、第1受光素子、第2受光素子及び第3受光素子は、それぞれ同一色の画素を検出する受光素子が隣り合わないように配列されている。原稿103を読み取る場合、ラインセンサ127、137は、上記の画素数だけ離れた位置の信号を検出し、出力することとなる。
図3(b)、図3(c)は、受光素子の構成図である。ここでは、赤い光を受光する受光素子1201R、青い光を受光する受光素子1201B、緑の光を受光する受光素子1201Gの構成について説明する。受光素子1201R、1201B、1201Gは、それぞれ1画素に対応し、通常は等間隔に配置される。
受光素子1201Rは、所定の波長(赤い光の波長)の光をピーク透過波長とする透光部材1202Rと、透光部材1202Rを透過した光の強度に応じたレベルの電気信号を出力する光半導体素子1204Rとを含んで構成される。受光素子1201Bは、所定の波長(青い光の波長)の光をピーク透過波長とする透光部材1202Bと、透光部材1202Bを透過した光の強度に応じたレベルの電気信号を出力する光半導体素子1204Bとを含んで構成される。受光素子1201Gは、所定の波長(緑の光の波長)の光をピーク透過波長とする透光部材1202Gと、透光部材1202Gを透過した光の強度に応じたレベルの電気信号を出力する光半導体素子1204Gとを含んで構成される。
透光部材1202R、1202B、1202Gは該当色(Rであれば赤い色)を透過させるカラーフィルタである。光半導体素子1204R、1204B、1204Gは、例えばフォトダイオードである。ピーク透過波長とは、フィルタの透過率が最大となる波長である。1画素分の光半導体素子1204R、1204B、1204Gは、対応する透光部材1202R、1202B、1202Gよりも小さく構成される。光半導体素子1204R、1204B、1204Gと透光部材1202R、1202B、1202Gとは、酸化ケイ素等の絶縁材で形成される層間膜により絶縁される。なお、光半導体素子1204R、1204B、1204Gがそれ自体で該当色を受光できる素子の場合、透光部材1202R、1202B、1202Gは不要である。
各受光素子1201R、1201B、1201Gは、反射光を集光するマイクロレンズ1203R、1203B、1203Gを備える。マイクロレンズ1203R、1203B、1203Gで集光される反射光は、透光部材1202R、1202B、1202Gを介して光半導体素子1204R、1204B、1204Gの受光面に結像する。マイクロレンズ1203R、1203B、1203Gは、不図示のカバーガラスにより汚れ等が付着しないようになっている。
各受光素子1201R、1201B、1201Gは、光半導体素子1204R、1204B、1204Gにゲート電極1205R、1205B、1205Gを備える。ゲート電極1205R、1205B、1205Gは、光半導体素子1204R、1204B、1204Gから電気信号を信号処理基板128に出力するための端子となる。ゲート電極1205R、1205B、1205Gは、例えばポリシリコンで形成される。
ラインセンサ127、137がこのような構成であるために、1ラインで生成された読取データには、R、G、Bの各色が含まれることになる。画像処理ASIC202は、このままでは後続の画像処理に不便であるために、3ラインL1〜L3のそれぞれで生成された読取データを同一色の画素毎に並び替えた並替データを生成する。例えば、読取データは、図14に示すように並び替えられる。画像処理ASIC202は、この並替データにより以下のスジ画像の検出にかかる処理を行うことになる。
(スジ画像検出)
第1、第2の読取位置やラインセンサ127、137の受光素子、或いは第1、第2の読取ユニット141、142のミラーやレンズ等の光学系、読取ガラス120等に付着するゴミ等の異物は、読み取られることでスジ画像(異常画像)を発生させる。スジ画像は、本来の原稿画像には存在しない画像である。しかし画像読取装置100は、スジ画像が異物に由来するものか、原稿画像に最初からある罫線等の画像であるかを判別することはできない。特に、ADF102により原稿103を搬送しながら読み取る場合、第1、第2の読取ユニット141、142が第1、第2の読取位置に付着する異物を読み取ることで、原稿画像の副走査方向の先端から後端まで連続するスジ画像が発生する。画像読取装置100は、読み取った原稿画像から異物に由来するスジ画像を正確に検出して、画像補正等により除去する必要がある。
第1、第2の読取位置に付着した異物は、常にスジ画像になるとは限らない。例えば、原稿103の搬送により読取位置から外れた場合や、読み取り時に第1、第2の読取ユニット141、142から見て原稿103に隠れる位置に付着する場合、異物によるスジ画像は出現しない。
画像処理ASIC202は、最初に主走査方向の異常画素を検出し、次に異常画素の副走査方向への連続性を判定することで、異常画素が連続する位置をスジ画像と判定する。画像処理ASIC202は、主走査方向の異常画素をスジ画像候補とする。
スジ画像候補の判定は、判定対象となる注目画素の輝度値と、背景輝度値との差分比較により行われる。背景輝度値BGRは、読取画像を主走査方向の所定画素幅毎(例えば64画素幅)に分割したブロック単位で、式(1)により算出される。
背景輝度値BGR = (MAX24−MAX8)/16 …(1)
MAX24:1ブロック内の輝度値の上位24画素の加算値
MAX8:輝度値の上位8画素の加算値
背景輝度値BGRは、MAX24とMAX8との差分である16画素分の輝度値の平均値となる。背景輝度値BGRが1ブロック内の各画素の輝度値の平均値ではなく式(1)により算出されることで、読取位置に設けられる白色対向部材119、129の正反射成分や、異物以外の影響を抑制して、高精度の背景輝度値BGRが設定される。白色対向部材119、129の正反射成分は、MAX8に含まれる。異物以外の影響はMAX24に含まれる。
画像処理ASIC202は、背景輝度値BGR、注目画素の輝度値KD、スジ画像判定のための閾値SSHとして、式(2)を満足する場合に、注目画素をスジ画像候補と判定する。判定結果は、画像処理ASIC202内のメモリに格納される。
ABS(BGR−KD) > SSH …(2)
ABS(BGR−KD)は、(BGR−KD)の絶対値を意味する。
図4は、スジ画像判定の概念説明図である。実線で表される並替データ(注目画素)の輝度値と背景輝度値BGRとの差分がスジ画像判定のための閾値SSHよりも大きくなる場合、当該注目画素がスジ画像候補と判定される。画像処理ASIC202は、このようなスジ画像候補の判定処理を副走査方向の複数ラインに対して行い、その都度、判定結果をメモリに格納する。画像処理ASIC202は、メモリに格納されたスジ画像候補のうち、主走査方向で同じ位置(画素)のスジ画像候補をカウントして、所定ライン数以上のスジ画像候補をカウントしたときに、主走査方向の当該位置の画素をスジ画像であると判定する。所定ライン数が、スジ画像を判定するための判定閾値となる。画像処理ASIC202は、主走査方向の当該位置の副走査方向に、異常画素が連続したスジ画像が発生していると判定する。このようにして画像処理ASIC202は、異常画像検出を行う。
図5は、スジ画像候補のカウント値の説明図である。主走査方向の各画素のスジ画像候補のカウント値は棒グラフで表される。棒グラフがスジ画像を判定するための判定閾値CNT_THを超える画素の副走査方向にスジ画像が発生したと判定される。
(影検出)
原稿103の読み取り時には、原稿103とその背景となる白色対向部材119、129との境界に影が発生する。画像処理ASIC202は、この影を、スジ画像の副走査方向への連続性を判定するために用いる。副走査方向で影の前後にスジ画像が連続している場合、画像処理ASIC202は、連続したスジ画像を補正対象のスジ画像として認識する。
異物は、付着位置によっては原稿103の読み取り前にはスジ画像として認識され、原稿103の読み取り時にはスジ画像として認識されないことがある。例えば、読み取り時に原稿103により隠される位置に付着する異物は、原稿103の読み取り時にはスジ画像として認識されない。そのために原稿103の読み取り前にのみスジ画像として認識されるものまで補正対象とすると、正常に読み取った原稿画像に対する過補正となってしまう。この過補正を防止するために、原稿103の影を検出することで、補正対象のスジ画像と補正非対象のスジ画像とを分別する。
原稿103の影は、例えば連続して原稿画像を読み取るときの原稿103の紙間(原稿103が存在していない領域)における特定の副走査方向の位置の白色対向部材119、129から得られる背景輝度値を影判定基準値として判定される。画像処理ASIC202は、影検出を行う対象である注目ラインから得られる背景輝度値と影判定基準値との差分値が所定値(影判定閾値)を超える場合に、該注目ラインに影が存在すると判定する。注目ラインの背景輝度値は、スジ画像検出時の所定の画素幅(例えば64画素幅)毎に主走査方向に分割したブロック単位の輝度値の平均値である。
影判定基準値BGR[0]、注目ラインの背景輝度値BGR[x](xは副走査方向の位置)、影判定閾値KSHとすると、影の判定は式(3)により行われる。
BGR[0]−BGR[x] > KSH …(3)
図6は、このような影検出の説明図である。図示するように、実線で表される注目ラインの背景輝度値BGR[x]が、影判定基準値BGR[0]より影判定閾値KSH低い値を下回るときに、該注目ラインが影であると判定される。
(スジ画像の太さ比較)
画像処理ASIC202は、スジ画像の検出及び影検出により、紙間及び原稿103の搬送方向先端(副走査方向の先端)におけるスジ画像の検出結果を比較することで、スジ画像の連続性を判定する。但し、厳密に1画素単位で連続性を判定すると、補正の対象となるスジ画像の判定に弊害が生じる場合がある。例えば、原稿103の搬送中に異物の位置が主走査方向に1画素ずれる場合、ラインセンサ127、137の焦点がずれる場合、ADF102の振動によりスジ画像が揺れて見える場合等により、読み取ったスジ画像の主走査方向の太さにバラツキが生じる。このような太さのバラツキを考慮せずに1画素単位でスジ画像の連続性を判定すると、本来、補正対象となるスジ画像が、連続性が無いと判定されて補正の対象外となることがある。
そのために、紙間で検出したスジ画像の主走査方向の位置と、原稿103の搬送方向先端で検出したスジ画像の主走査方向の位置との連続性を、スジ画像の位置や太さに余裕を持って判定することが、スジ画像の高精度な判定につながる。図7は、スジ画像の太さを考慮したスジ画像の連続性判定の説明図である。図7は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の判定結果と、紙間のスジ画像の判定結果とを、主走査方向の位置(画素)毎に表す。スジ画像は、「1」で表される。
図7では、原稿103の搬送方向先端に、3画素幅のスジ画像があると判定されている。紙間のスジ画像の判定結果(1)は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像に内包される位置にスジ画像が1画素幅で存在する。紙間のスジ画像の判定結果(3)〜(5)は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の少なくとも一部を含んでスジ画像が存在する。これらの場合、画像処理ASIC202は、スジ画像の連続性があると判定する。これは、スジ画像の幅が原稿103の搬送方向先端でバラツキが生じた場合を例示する。
紙間のスジ画像の判定結果(2)は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像を含まない位置にスジ画像が1画素幅で存在する。画像処理ASIC202は、スジ画像の位置及び幅が異なるために、スジ画像の連続性がないと判定する。画像処理ASIC202は、判定結果(2)の場合にスジ画像の連続性を認めることによる過補正の弊害を防止するためにこのような判定を行う。
このようにスジ画像の太さを単純に所定の画素幅まで許容するのでは無く、実験的に弊害の無いことが確認できた範囲で許容することで、スジ画像の判定精度が向上する。
(スジ画像検出処理)
図8、図9は、スジ画像検出処理の実施範囲の説明図である。図8は、原稿103の搬送方向と第1、第2の読取ユニット141、142の主走査方向とが直交する理想的な状態における画像読取時の実施範囲を表す。図9は、原稿103の斜行等により、原稿103の搬送方向と第1、第2の読取ユニット141、142の主走査方向とが直交しない状態における画像読取時の実施範囲を表す。
画像処理ASIC202は、主走査方向において、開始位置DETECT_START_POSから検出範囲DETECT_WIDTH内でスジ画像の検出を行う。この範囲は、原稿103の主走査方向の長さよりも短く設定される。
画像処理ASIC202は、副走査方向における開始位置STARTからスジ画像の検出を行う。なお、副走査方向における位置を、以下の説明では「ライン」という。画像処理ASIC202は、副走査方向において、紙間の白色対向部材119、129の画像の読み取りを開始するライン位置GUIDE_START_LINEからライン数GUIDE_DETECT_LINEの間で、スジ画像の検出を行う。画像処理ASIC202は、副走査方向において、ライン位置SHADOW_START_LINEから影検出を開始する。画像処理ASIC202は、副走査方向において、影検出後にオフセットライン数SHADOW_OFFSETの間待機して、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出を開始する。画像処理ASIC202は、副走査方向において、ライン数DOC_DETECT_LINEの間、原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像の検出を行う。画像処理ASIC202は、副走査方向の位置SHADOW_END_LINEにおいてスジ画像の検出を終了する。
図9に示すように、画像処理ASIC202は、主走査方向の所定の画素幅を1ブロックとしてスジ画像の検出や影検出を行う。原稿103の斜行等の理由により搬送方向と主走査方向とが直交しない場合、図中左端で影を検出した副走査方向のラインと、右端で影を検出した副走査方向のラインとが異なることになる。そのために左端で影を検出した直後に原稿103の搬送方向先端の画像のスジ画像検出を開始しても、右端ではまだ紙間の画像を読み取っている可能性がある。また、原稿103の搬送方向先端の状態がパンチ穴、破れ、折れ等の劣悪な状態であることも想定される。
このような場合に影を検出した位置から副走査方向へ所定のライン数のオフセットを設けて原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出を開始することで、原稿103の斜行や状態の劣化等の影響を排除した高精度のスジ画像の判定が可能になる。そのために、図8に示すように、影検出の後にオフセットライン数SHADOW_OFFSETが設けられる。
また、原稿103の用紙サイズが混載する場合、主走査方向の検出範囲DETECT_WIDTHは、想定される最大の用紙サイズに応じて設定される。影検出により用紙サイズが推定される。この場合、検出範囲DETECT_WIDTHよりも小さい用紙サイズの原稿103の端部では影が検出されない。影が検出されない端部領域では、影検出を継続して行うことになり、原稿103上のスジ画像の検出処理に移行できず、処理が終了しなくなる。このような場合に一連のスジ画像の検出処理を強制的に終了するために、図8に示すように位置SHADOW_END_LINEが設けられる。
図10は、スジ画像の検出処理を表すフローチャートである。この処理は、読取制御基板200が第1、第2の読取ユニット141、142から読取データを取得することで行われる。この処理は、主走査方向に1ブロック(図9参照)毎に、副走査方向の先頭から順に行われる。画像処理ASIC202は、読取データを同一色の画素毎に並び替えた並替データを生成する。以下の処理は、並替データに基づいて行われる。
画像処理ASIC202は、紙間の白色対向部材119、129の画像から、紙間におけるスジ画像の判定基準となる背景輝度値を算出する(S1001)。この処理は、図8のライン位置GUIDE_START_LINEにおける処理である。この処理は、ライン数GUIDE_DETECT_LINEまで繰り返し行われ、その都度、背景輝度値が更新される。背景輝度値によりスジ画像の判定基準が常に更新されるために、高精度のスジ画像の判定が可能となる。画像処理ASIC202は、ライン位置GUIDE_START_LINEからライン数GUIDE_DETECT_LINEの間、紙間におけるスジ画像候補の判定及び副走査方向のスジ画像候補のカウント処理を繰り返し行う(S1002)。副走査方向にスジ画像候補が判定閾値CNT_TH以上連続する場合、画像処理ASIC202は、主走査方向の当該位置(画素)にスジ画像が生じていると判定する。
ライン数GUIDE_DETECT_LINEまでS1002の処理を完了すると(S1003:Y)、画像処理ASIC202は、影検出の基準となる画像のサンプリングを行う(S1004)。サンプリングする画像は、主走査方向の1ライン分の画像である。この処理は、図8のライン位置SHADOW_START_LINEにおける処理である。S1001〜S1004の処理は、原稿103の用紙サイズにかかわらず、図9の主走査方向のすべてのブロックで行われる。
画像処理ASIC202は、S1004でサンプリングした影検出の基準となる画像と、判定対象となる注目ラインとの比較を行い、注目ラインが影であるか否かを判定する(S1005)。画像処理ASIC202は、影を検出するまで注目ラインが影であるかの判定を繰り返し行う(S1006:N)。S1005以降の処理は、原稿103の斜行等によりブロック単位で検出結果が変わることになる。
影が検出された場合(S1006:Y)、画像処理ASIC202は、原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像の判定基準となる背景輝度値を算出する(S1007)。この処理は、影を検出したラインから図8のオフセットライン数SHADOW_OFFSET分だけオフセットしたラインにおける処理である。この処理は、ライン数DOC_DETECT_LINEまで繰り返し行われ、その都度、背景輝度値が更新される。背景輝度値によりスジ画像の判定基準が常に更新されるために、高精度のスジ画像の判定が可能となる。画像処理ASIC202は、原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像候補の判定及び副走査方向のスジ画像候補のカウント処理を行う(S1008)。副走査方向にスジ画像候補が判定閾値CNT_TH以上連続する場合、画像処理ASIC202は、主走査方向の当該位置(画素)にスジ画像が生じていると判定する。画像処理ASIC202は、影を検出したラインからオフセットライン数SHADOW_OFFSET分だけオフセットしたラインから、ライン数DOC_DETECT_LINEの間、この処理を繰り返し行う(S1009)。
ライン数DOC_DETECT_LINEまでS1008の処理を完了すると(S1009:Y)、画像処理ASIC202は、副走査方向の位置が位置SHADOW_END_LINEであるか否かを判定する(S1010)。位置SHADOW_END_LINEである場合(S1010:Y)、画像処理ASIC202は、スジ画像の検出を終了する。この時点で、すべての主走査方向のブロックにおける状態が固定化される。画像処理ASIC202は、スジ画像の検出中や影検出中のブロックがある場合であっても位置SHADOW_END_LINEになるとスジ画像の検出を終了する。
画像処理ASIC202は、紙間及び原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を比較し、主走査方向の位置(画素)毎に、紙間及び原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像の連続性を判定する(S1011)。連続性の判定処理については後述する。画像処理ASIC202は、スジ画像の連続性の判定結果に基づいて、主走査方向の位置(画素)毎のスジ画像の有無を表すスジフラグを生成する(S1012)。画像処理ASIC202は、スジ画像が連続する画素を「1」、連続しない画素を「0」としてスジフラグを生成する。読取制御基板200は、画像処理ASIC202により生成したスジフラグに基づいて、並替データを補正することで画像データを生成し、画像形成装置150に送信する。
S1011の連続性の判定処理の例として、以下に3通りの処理を説明する。画像処理ASIC202は、いずれの処理でも、主走査方向の各画素に1ビットを割り当てた、スジ画像の検出結果を表すフラグを用いる。画像処理ASIC202は、S1002による紙間のスジ画像の検出結果を表す第1のフラグと、S1008による原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す第2のフラグと、を色毎に生成する。第1、第2のフラグは、例えばスジ画像と判定された画素を「1」、スジ画像と判定されていない画素を「0」に設定される。画像処理ASIC202は、これら第1、第2のフラグを比較して、主走査方向の略同じ位置(画素)にスジ画像が有る場合に、紙間及び原稿103の搬送方向先端でスジ画像が連続していると判定する。S1012の処理で、当該画素に異物によるスジ画像が有ることを表すスジフラグを出力する。
(連続性の判定処理1)
図11は、スジ画像の連続性判定の説明図である。ここでは、紙間を読み取るときの異物701の位置が、原稿103を読み取るときに異物702の位置に移動する場合について説明する。
画像処理ASIC202は、紙間のスジ画像の検出結果を表す各色の第1のフラグ(Rのフラグflag_r1、Gのフラグflag_g1、Bのフラグflag_b1)について、主走査方向の同じ位置(画素)毎に合成する。具体的には、画像処理ASIC202は、各色の第1のフラグについて、主走査方向の同じ位置(画素)毎に論理和(OR)演算を行う。これにより画像処理ASIC202は、合成異常画像情報である第1合成フラグflag_rgb1を生成する。同様に画像処理ASIC202は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す各色の第2のフラグ(Rのフラグflag_r2、Gのフラグflag_g2、Bのフラグflag_b2)について論理和演算を行う。これにより画像処理ASIC202は、第2合成フラグflag_rgb2を生成する。
画像処理ASIC202は、生成した第1合成フラグflag_rgb1と第2合成フラグflag_rgb2とを比較して、図7に示す基準に応じてスジ画像の連続性を判定する。例えば画像処理ASIC202は、スジ画像有りの画素が一部でも重なっていれば、スジ画像が連続しており、異物によるスジ画像であると判定する。この場合に、画像処理ASIC202は、当該画素をスジ画像が発生した画素としてS1012で生成するスジフラグに設定する。
図11では、異物が移動することで、Bの第1のフラグflag_b1と第2のフラグflag_b2とでスジ画像の位置が変化する。しかし、画像処理ASIC202は、連続性の判定を論理和演算の結果に基づいて行うために、スジ画像が同一の異物による連続したものであると判定することができる。そのために、異物が移動しても正確にスジ画像の連続性の判定が可能となる。
(連続性の判定処理2)
図12は、連続性の判定時に、紙間のスジ画像の検出結果を表す各色の第1のフラグについてのみ論理和演算を行い、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す各色の第2のフラグについては論理和演算を行わない例を示す。図12においても、紙間を読み取るときの異物701の位置が、原稿103を読み取るときに異物702の位置に移動する。
画像処理ASIC202は、紙間のスジ画像の検出結果を表す各色の第1のフラグについての論理和演算結果である第1合成フラグflag_rgb1を、主走査方向にスジ画像有りを示す幅を拡張させて、連続性の判定に用いる。ここでは、画像処理ASIC202は、第1合成フラグflag_rgb1のスジ画像有りを表す画素を、主走査方向の両端に1画素分ずつ増加させて第1合成拡張フラグflag_rgb12を生成する。画像処理ASIC202は、第1合成拡張フラグflag_rgb12と、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す各色の第2のフラグ(Rのフラグflag_r2、Gのフラグflag_g2、Bのフラグflag_b2)と、を比較する。これにより画像処理ASIC202は、スジ画像の連続性を判定する。画像処理ASIC202は、例えばスジ画像有りの画素が一部でも重なっていれば、スジ画像が連続しており、異物によるスジ画像であると判定する。この場合に、画像処理ASIC202は、当該画素をスジ画像が発生した画素としてS1012で生成するスジフラグに設定する。
異物が移動することで、Bの第1のフラグflag_b1と第2のフラグflag_b2とでスジ画像の位置が変化するが、変化後の第2のフラグflag_b2のスジ画像の位置も第1合成拡張フラグflag_rgb12のスジ画像の範囲に含まれる。そのために画像処理ASIC202は、スジ画像が同一の異物による連続したもので有ると判定することができ、異物が移動しても正確にスジ画像の連続性の判定が可能となる。このような処理により、補正の対象としたい原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像を精度よく判定することができる。
(連続性の判定処理3)
図13は、連続性の判定時に、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す各色の第2のフラグについてのみ論理和演算を行い、紙間のスジ画像の検出結果を表す各色の第1のフラグについては論理和演算を行わない例を示す。図13においても、紙間を読み取るときの異物701の位置が、原稿103を読み取るときに異物702の位置に移動する。
画像処理ASIC202は、原稿103の搬送方向先端のスジ画像の検出結果を表す各色の第2のフラグについての論理和演算結果である第2合成フラグflag_rgb2を、主走査方向にスジ画像有りを示す幅を拡張させて、連続性の判定に用いる。ここでは、画像処理ASIC202は、第2合成フラグflag_rgb2のスジ画像有りを表す画素を、主走査方向の両端に1画素分ずつ増加させた第2合成拡張フラグflag_rgb22を生成する。画像処理ASIC202は、第2合成拡張フラグflag_rgb22と、紙間のスジ画像の検出結果を表す各色の第1のフラグ(Rのフラグflag_r1、Gのフラグflag_g1、Bのフラグflag_b1)と、を比較することで連続性を判定する。画像処理ASIC202は、スジ画像有りの画素が一部でも重なっていれば、スジ画像が連続しており、異物によるスジ画像であると判定する。この場合に、画像処理ASIC202は、当該画素をスジ画像が発生した画素としてS1012で生成するスジフラグに設定する。
異物が移動することで、Bの第1のフラグflag_b1と第2のフラグflag_b2とでスジ画像の位置が変化するが、変化前の第1のフラグflag_b1のスジ画像の位置も第2合成拡張フラグflag_rgb22のスジ画像の範囲に含まれる。そのために画像処理ASIC202は、スジ画像が同一の異物による連続したもので有ると判定することができ、異物が移動しても正確にスジ画像の連続性の判定が可能となる。このような処理により、原稿103の搬送方向先端におけるスジ画像のばらつきによるスジ画像の検出結果のばらつきを低減することができる。
画像読取装置100は、以上のような連続性の判定処理1〜3を、スジ画像の状態により、動的に変更して実行する。また、サービスマンが、連続性の判定処理1〜3のいずれかを操作パネル210により設定して画像読取装置100に実行させてもよい。付着する異物の状態やその付着位置により、固定的なスジ画像ばかりが発生する場合、スジ画像の位置が変動する場合、紙間におけるスジ画像の幅が太く見えやすい場合等のスジ画像の状態に応じて、画像処理ASIC202が適切な判定処理を行う。そのために、画像処理ASIC202は、スジ画像の検出精度を落とさず、結果として画質向上に最適な処理を選択することができる。このように画像読取装置100は、原稿搬送中にスジ画像の状態(その位置や幅)の変化があり、スジ画像の厳密な連続性が断絶したような場合であっても、同一のスジ画像として精度良く検出することができる。
以上のような画像読取装置100は、図3に示すようなラインセンサ127を用いて画像読取を行う場合であっても、異物701を要因としたスジ画像を正確に検出することができる。そのために、スジ画像に誤検出された画素に対する過補正を抑制することができる。また、異物701が異物702の位置に移動した場合であっても、画像読取装置100は、スジ画像を適切に検出することができる。

Claims (9)

  1. 原稿が積載される積載部と、
    前記積載部に積載された原稿を読取位置へ搬送する搬送部と、
    第1色の光を受光する受光素子と前記第1色とは異なる第2色の光を受光する受光素子と前記第1色および前記第2色のいずれとも異なる第3色の光を受光する受光素子とからなる第1の複数の受光素子が第1方向に配列された第1ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とからなる第2の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第2ラインセンサと、前記第1色の光を受光する受光素子と前記第2色の光を受光する受光素子と前記第3色の光を受光する受光素子とからなる第3の複数の受光素子が前記第1方向に配列された第3ラインセンサと、を備え、前記第1ラインセンサに設けられた受光素子が光を受光する受光面に直交する方向と前記第1方向とに直交する第2方向に所定の間隔で配列された前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ及び前記第3ラインセンサを用いて、前記搬送部によって搬送される前記原稿からの反射光を受け取ることにより前記原稿の画像を読み取る読取センサと、
    前記読取位置において、前記原稿が通過する搬送路に関して前記読取センサとは反対側に設けられた対向部材と、
    前記第1ラインセンサにおける前記第1色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第1色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第1色の画素データとを並び替えて前記第1色の画素データ列を生成し、前記第1ラインセンサにおける前記第2色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第2色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第2色の画素データとを並び替えて前記第2色の画素データ列を生成し、前記第1ラインセンサにおける前記第3色の画素データと前記第2ラインセンサにおける前記第3色の画素データと前記第3ラインセンサにおける前記第3色の画素データとを並び替えて前記第3色の画素データ列を生成する第1生成手段と、
    前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データ列における前記第1色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データ列における前記第2色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データ列における前記第3色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データ列における前記第1色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データ列における前記第2色の画素データの異常を検出し、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データ列における前記第3色の画素データの異常を検出する検出手段と、
    前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記対向部材からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データおける前記検出手段の検出結果との論理和演算による第1異常画素情報と、前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第1色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第2色の画素データおける前記検出手段の検出結果と前記読取センサが前記原稿からの反射光を受け取った結果に基づいて前記第1生成手段が生成した前記第3色の画素データおける前記検出手段の検出結果との論理和演算による第2異常画素情報と、の少なくとも一方を生成する第2生成手段と、
    前記第2生成手段によって生成された前記第1異常画素情報及び前記第2異常画素情報の少なくとも一方と、前記検出手段の検出結果と、に基づいて、前記読取センサの読み取り結果によって表される画像におけるスジ画像に対応する画素を判定する判定手段と、を有し、
    前記第1の複数の受光素子と前記第2の複数の受光素子と前記第3の複数の受光素子とのそれぞれにおいて、前記第2色の光を受光する受光素子は、前記第1方向において、前記第1色の光を受光する受光素子の一方側に隣接し、前記第3色の光を受光する受光素子は、前記第1方向において、前記第1色の光を受光する受光素子の他方側に隣接し、
    前記第1ラインセンサにおいて前記第1方向における第1位置に配置された受光素子、前記第2ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子、前記第3ラインセンサにおいて前記第1方向における前記第1位置に配置された受光素子は、それぞれ互いに異なる色の光を受光する受光素子であることを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記第2異常画素情報前記第1異常画素情報とを比較することによって、前記スジ画像に対応する画素を判定することを特徴とする、
    請求項に記載の画像読取装置。
  3. 前記判定手段は、前記原稿からの反射光を受け取った結果に対する前記検出手段の検出結果前記第1異常画素情報とを比較することによって、前記スジ画像に対応する画素を判定することを特徴とする、
    請求項に記載の画像読取装置。
  4. 前記判定手段は、前記対向部材からの反射光を受け取った結果に対する前記検出手段の検出結果前記第2異常画素情報とを比較することによって、前記スジ画像に対応する画素を判定することを特徴とする、
    請求項に記載の画像読取装置。
  5. 前記判定手段により前記スジ画像に対応する画素が判定された場合に、警告を行う警告手段をさらに備えることを特徴とする、
    請求項乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記読取センサは、搬送される第1の原稿の後端が前記読取位置を通過してから前記第1の原稿に後続する第2の原稿の先端が前記読取位置に到達するまでの期間に前記対向部材からの反射光を受け取ることを特徴とする、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記読取センサはCMOSセンサであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記判定手段により前記スジ画像に対応する画素が判定された場合に、当該スジ画像に対応する画素を補正する補正手段 をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置から出力される画素データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする、
    画像形成装置。
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