JP2019129509A - 画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置、及びプログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像読取装置が立体物や貴金属等の特殊原稿を読み取る場合、光源の光量を高くすると画像に白スジ等が発生してしまう。逆に、光源の光量を低くすると高SN比の確保ために画像のざらつきが目立ってしまう。【解決手段】画像読取装置10において、光量調整部53が光量を調整する際に、光量調整範囲変更部52が、読取モード切替部51によって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で読取モードの切り替えが行われたことに応じて、光照射部54が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を変更する。これにより、画像に白スジ等の発生を防止するとともに、画像のざらつきを抑制することができる。【選択図】図3

Description

本開示内容は、画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置、及びプログラムに関する。
近年、コピー機能やスキャナ機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置によって、立体物や貴金属等の特殊原稿を読み取る際に、この特殊原稿からの正反射光がセンサに入射することによって、平面の一般原稿の読取時よりも過大な光量がPD(Photodiode)に蓄積されてしまう。そのため、蓄積可能な電荷量を超えて電荷がPDから溢れ出てしまうことにより発生する異常画像を防止するために、異常画像にならない程度の光量に調整する技術が知られている。
ところが、従来の光量調整方法では、異常画像は防止できてもSN比(Signal to Noise ratio)が低くなってしまったり、SN比が高くても異常画像が発生してしまったりといったように、異常画像の防止と、異常画像が発生しない光量の中でのできるだけ高いSN比の確保を両立させることができていないといった問題があった。この問題に関して、図26及び図27を用いて詳細に説明する。
一般のデジタルカメラで被写体を撮影すると、実物の大きさに対して撮影後の出力画像が大きくなったり、小さくなったりしてしまい、原寸大の画像を撮影することが困難である。これに対して、画像形成装置における画像読取装置で被写体を読み取ると、原寸大の画像を容易に出力することができるため、腕時計や宝石など高価な商品の原寸大画像を利用者に提供するために、画像形成装置は非常に有用な手段として利用されている。
図26は、背景技術に係り、リニアイメージセンサを用いた画像読取装置で腕時計を読み取った場合の問題点について説明する図である。このうち、図26(a)は特殊原稿が貴金属である腕時計の場合を示した図、図26(b)は特殊原稿を一般のデジタルカメラで撮影した際の画像、図26(c)は特殊原稿を画像読取装置で読み取った際の画像を示している。なお、貴金属の腕時計は、特殊原稿の一例であり、他の貴金属類、凹凸を有するものなど正反射部を有する特殊原稿に関しても同様の課題が生じる。
画像読取装置で特殊原稿を読み取ると、図26(d)のような異常画像が発生することがある。原稿が一般画像の場合には、原稿接地面(コンタクトガラス)に対して一様な平面用紙であるため、原稿面に光を照射した際の反射光は、拡散反射となって撮像素子に入射される。
ところが、原稿が特殊原稿の場合には、金属面へ照射した光が正反射となるため、撮像素子へ入射される光が強くなってしまう。したがって、入射光量は撮像素子の飽和光量を超えてしまうために、1画素に蓄積可能な電荷がオーバーフローし、隣接画素に電荷が次々に伝播することにより、主走査方向に白スジWが発生してしまうことになる。図26(d)では、異常画像として白スジWの発生について説明しているが、同様に撮像素子に過大な光量が入射した場合、撮像素子の後段の回路起因で黒スジが発生することもある。
図27は、リニアイメージセンサにおける異常画像発生原理について説明する図である。
図27に示されているように、一般的なリニアイメージセンサは、R(Red),G(Green),B(Blue)毎に、フォトダイオード群1001R,G,B、シフトゲート1002R,G,B、CCD(Charge Coupled Device)アナログシフトレジスタ1003R,G,B、出力アンプ1004R,G,Bによって構成されている。ここで、図27を用いて、電荷転送の流れを説明する。シフトゲート1002Rが開かれることで、Rのフォトダイオード群1001Rに蓄積された一行分の電荷(D1〜Dn)は、CCDアナログシフトレジスタ1003Rに移動する(垂直転送)。続いて、CCDアナログシフトレジスタ1003Rの電荷は、水平方向に1画素ずつ出力アンプ方向1004Rへ水平転送する。その後、電荷は、出力アンプ1004Rで1画素ずつ増幅し、CCDから出力される。水平転送の動作がn回行われることで、一行分の電荷を出力することが出来る。この処理はG、Bも同様である。
次に、このような一般的なリニアイメージセンサを利用する場合に、スジWが発生するメカニズムについて説明する。過大光量がPDに対して入射された場合、PDの蓄積可能な電荷量を超え溢れ出てしまう。PDからCCDアナログシフトレジスタ1003Rに転送する垂直転送では問題は発生しないが、水平転送時に隣の画素に対して次々に波及してしまう。例えば、電荷溢れが発生しているPDがD6であった場合、転送方向側に1画素ずつ転送されるため、D1〜D5に電荷溢れが波及することになる。つまり、過大光量の入射による電荷溢れを防止することで、白スジや黒スジのような異常画像を防止することができる。この現象はG、Bも同様である。
この問題を解決する手段として、先行技術文献1には、特殊原稿である光沢物の読取をする際に複数回キャリッジを往復させることによる生産性の悪化を防止する目的で、光沢物の読取時に通常原稿の読取時より低い光量に繰り返し変化させて原稿に照射させるよう制御する技術が開示されている。この先行技術に関して、図28を用いて説明する。
先行技術文献1には、特殊原稿を読み取った際に異常画像が発生することを防止する目的で、原稿読取時に、光源から出射される光の光量を複数の異なる光量に繰り返し変化させて特殊原稿に光を照射するように前記光源を制御し、利用者が異なる光量で読み取った複数画像から所望の画像を操作部表示等の手段で選択する技術が開示されている。
図28(a)は、一般原稿の読取時の光源点灯時間を示したものであり、サンプルホールド信号SH、光源の点灯時間LT、撮像信号DAを示すタイムチャートである。この場合の光量100%の撮像信号は1ラインの撮像信号である。
一方、図28(b)は特殊原稿の読み取り時のタイムチャートを示したものである。キャリッジの速度を1/3に低下させつつ、光源から出射される光の光量を50%→40%→30%に繰り返し変化させて光を照射するように前記光源を制御することで、光量が50%、40%、30%の3種類の画像を得ることが出来る。この場合の光量50%、40%、30%の3つの撮像信号が1ラインの撮像信号である。利用者が異なる光量で読み取った複数画像から所望の画像を操作部表示等の手段で選択することで、キャリッジの走査回数を1回で画像を得ることが出来る。
しかしながら、従来の方法では、異常画像の防止と高SN比の確保を両立させることができていないという問題は解消できていない。これは、繰り返し変化させる複数の光量が異常画像を防止でき、かつSN比が高くなるように調整された光量ではないためである。
上述した課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、読取対象に光を照射する光照射手段と、前記読取対象で反射した光を読み取って画像データを出力するための撮像手段と、前記読取対象で反射した光を読み取るための第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えを行う読取モード切替手段と、前記読取モード切替手段によって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えが行われたことに応じて、前記光照射手段が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を変更する光量調整範囲変更手段と、前記光量調整範囲変更手段によって変更された調整範囲の上限値及び下限値の範囲内で、前記光照射手段が照射する光の光量を調整する光量調整手段と、を有することを特徴とする画像読取装置である。
本発明によれば、画像に白スジ等の発生を防止するとともに、画像のざらつきを抑制することができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る画像形成装置内の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る画像読取部内の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係り、ラインセンサへの入射光量を推測する際の問題点について説明する図である。 第1の実施形態に係り、SN比を用いたラインセンサへの入射光量の推定について説明する図である。 第1の実施形態に係り、特殊原稿読取モードにおける光量調整範囲の上限値と下限値の設定方法について説明する図である。 第1の実施形態に係り、光源の光量が小さい状態でSN比の算出を行う際の問題点について説明する図である。 第1の実施形態に係り、光量が大きい状態でSN比の算出を行う効果について説明する図である。 第2の実施形態に係り、出力が低い状態でSN比算出を行った場合の問題点について説明する図である。 第2の実施形態に係り、SN比を算出する際に、出力を上げた状態で行うことについて説明する図である。 第3の実施形態に係り、基準部材の任意の画素におけるSN比の算出方法について説明する図である。 第3の実施形態に係り、基準部材全体としてのSN比算出方法について説明する図である。 第4の実施形態に係り、基準部材にゴミが付着した状態を示した図である。 第4の実施形態に係り、基準部材にゴミが付着した状態のSN比を示した図である。 第4の実施形態に係り、基準部材にゴミが付着した状態の光量調整結果を示した図である。 第4の実施形態に係り、光軸上に付着したゴミの影響を低減するSN比算出方法を示した図である。 第5の実施形態に係り、ラインセンサの画素毎の感度ばらつきがSN比算出に及ぼす影響について説明するである。 第5の実施形態に係り、任意の画素の感度が高かった場合の光量調整結果を示した図である。 第5の実施形態に係り、画素毎の感度ばらつきの影響を低減するSN比算出方法を示した図である。 第6の実施形態に係り、ラインセンサで受光される全ての色のデータを用いたSN比算出方法を示した図である。 第7の実施形態に係り、ラインセンサで受光される赤色成分のデータを用いたSN比算出方法を示した図である。 第8の実施形態に係り、光源の短期変動の影響について説明する図である。 第8の実施形態に係り、光源の短期変動がある場合の光量調整結果を示した図である。 第8の実施形態に係り、光源の短期変動を考慮した光量調整方法について説明する図である。 第9の実施形態に係り、光量推定を原稿読取の直前に行う効果について説明する図である。 背景技術に係り、リニアイメージセンサを用いた画像読取装置で腕時計を読み取った場合の問題点について説明する図である。 リニアイメージセンサにおける異常画像発生原理について説明する図である。 (a)は従来技術における平面用紙の読み取り方法、(b)は従来技術における貴金属体の読取方法について説明する図である。
以下に図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、図1乃至図8を用いて、第1の実施形態について説明する。
<全体構成>
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置内の全体構成を示す図である。図1では、画像形成装置の一例として、コピー機能、プリント機能及びスキャン機能等を備えたMFP1が示されている。MFP1は、給紙部2、画像形成部3、及び画像読取部4を備えている。
給紙部2は、サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット21,22と、給紙カセット21,22に収納された記録紙を画像形成部3の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを有している。
画像形成部3は、露光装置31、感光体ドラム32、現像装置33、転写ベルト34、及び定着装置35を備えている。画像形成部3は、画像読取部4における後述の画像読取装置10により読み取ることで得られた原稿の画像データに基づいて、露光装置31により感光体ドラム32を露光して感光体ドラム32に潜像を形成し、現像装置33により感光体ドラム32に異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。そして、画像形成部3は、転写ベルト34により感光体ドラム32に現像された像を給紙部2から供給された記録紙に転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着する。
図2は、第1の実施形態に係る画像読取部内の全体構成を示す図である。画像読取部4は、画像読取装置10及び自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)20を備えている。
画像読取装置10は、コンタクトガラス11、基準部材12、光源13、第1キャリッジ14、第2キャリッジ15、レンズ16、センサボード17、及びスキャナモータ18を備えている。センサボード17上にはラインセンサ17aが設けられている。ラインセンサ17aは、CCD(Charge Coupled Device)センサ又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの複数の撮像素子が、一列又は複数列に配置されている。
また、コンタクトガラス11は、原稿を載せるためのガラス板である。基準部材12は、ラインセンサ17aによる読み取りの基準となる白板である。基準部材12は、ラインセンサ17aの白レベル調整やシェーディング処理を行う際に使用される。なお、基準部材12は白板ではなく黒板等であってもよい。光源13は、原稿を露光し、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノンランプ、LED(Light Emitting Diode)等である。第1キャリッジ14は、光源13及び第1ミラー9aを保持している。第2キャリッジ15は、第2ミラー9b及び第3ミラー9cを保持している。レンズ16は、原稿の情報をラインセンサ17aの各撮像素子へ結像させる。センサボード17は、ラインセンサ17aを搭載し、光電変換及び電気処理を行う。スキャナモータ18は、第1キャリッジ14及び第2キャリッジ15を移動させて、原稿をスキャンさせるためのモータである。光源13から照射された光は、原稿で反射した後、第1ミラー9a、第2ミラー9b、第3ミラー9c、レンズ16の順に反射して、ラインセンサ17aに到達する。
読取対象が一般原稿の場合には、自動原稿搬送装置20は、搬送される一般原稿の読み取り時に一般原稿の押さえも兼ねた背景部が備えられている。一般原稿は、自動原稿搬送装置20から1枚ずつ搬送され、読取窓19を通過したときに光源13により露光された一般原稿の反射光が第1キャリッジ14と第2キャリッジ15のミラーにより折り返され、レンズ16を通ってセンサボード17上のラインセンサ17aの受光面上に縮小結像される。
また、読取対象が一般原稿又は特殊原稿の場合には、利用者によってコンタクトガラス11上に固定される。第1キャリッジ14及び第2キャリッジ15を走査させて原稿を読み取るフラットベット読取では、コンタクトガラス11の下部に配置された光源13によって、その上面に載置された読取対象が照明され、第1キャリッジ14と第2キャリッジ15のミラーにより折り返され、レンズ16を通ってセンサボード17上のラインセンサ17aの受光面上に縮小結像される。このとき、読取対象の長手方向に沿って、第2キャリッジ15が速度Vで移動し、同時にそれと連動して第2キャリッジ15が、第2キャリッジ15の半分の速度1/2Vで移動して、読取対象の長手方向全体を読み取る。
なお、上述の構成は、ミラーを含む第1キャリッジ14、第2キャリッジ15、レンズ16、ラインセンサ17a等が別々になっているが、これらが一体となった一体型センサモジュールを使用した構成でもよい。
<機能構成>
続いて、図3を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。なお、ここでは、画像読取装置10の機能構成について説明するが、給紙部2、画像形成部3、及び自動原稿搬送装置20は、従来の装置と同様であるため、その説明を省略する。図3は、本実施形態の概略図である。
本実施形態の画像読取装置10は、光調整範囲設定部50、読取モード切替部51、光量調整範囲変更部52、光量調整部53、光量照射部54、撮像部55、及び光量推定部56を備えている。これら各部は、専用のプログラムが画像読取装置10内のコンピュータで実行されることで実現される機能である。
これらのうち、光調整範囲設定部50は、第1の読取モード及び第2の読取モード毎に、光照射部54が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を設定する。
読取モード切替部51は、読取対象(一般原稿、特殊原稿)で反射した光を読み取るための第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えを行う。第1の読取モードは一般原稿を読み取る場合の一般原稿読取モードである。第2の読取モードは特殊原稿を読み取る場合の特殊原稿読取モードである。
光量調整範囲変更部52は、読取モード切替部51によって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えが行われたことに応じて、光照射部54が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を変更する。
光量調整部53は、光量調整範囲設定部50によって設定された調整範囲の上限値及び下限値の範囲内で、光照射部54が照射する光の光量を調整する。また、光量調整範囲変更部52が調整範囲の上限値又は下限値を変更した場合には、光量調整部53は、変更された調整範囲の上限値又は下限値の範囲内で、光照射部54が照射する光の光量を調整する。
光照射部54は、読取対象に光を照射する光源により実現され、読取対象に光を照射する(又は照射する制御を行う)。読取対象は、一般原稿、特殊原稿、及び後述の基準部材100等である。
撮像部55は、図4に示されるセンサボード17aにより実現され、読取対象で反射した光を読み取って画像データを出力する(又は出力する制御を行う)。ラインセンサ17aは、センサ基板17上に設けられており、同じくセンサ基板17上に設けられたAFE(Analog Front End)17bへ画像データを出力する。なお、読取対象が基準部材100の場合に出力されるデータは、読取対象が原稿の場合と区別するため、以降、「画像データ」と表記せずに「読取データ」と表記する。
光量推定部56は、読取データからSN比を算出することで、撮像部55への入射光の光量を推定する。この推定する処理については、後ほど詳細に説明する。
また、図4に示されているように、ラインセンサ17aへの入射光量はミラーの反射率やレンズの透過率といった部品の特性の影響を受けるため、画像読取装置10ごとに特殊原稿読取時の最適な設定は変化し得る。
本実施形態では、画像読取装置10の製造時に、製造者の動作により、光量調整範囲設定部50が、読取モード(一般原稿読取モード、特殊原稿読取モード)ごとに異なる上限値と下限値を設定する。
<処理方法>
続いて、図4乃至図8を用いて、本実施形態の処理方法について説明する。図4は、第1の実施形態に係り、撮像素子への入射光量を推測する際の問題点について説明する図である。
図4に示されているように、通常、ラインセンサ17aは外光が入らないように遮光部材40によって遮光された画像読取装置10内に設置されており、ラインセンサ17aに入射する光量を直接測定することは困難である。最も測定しやすいのはコンタクトガラス11上であるが、ラインセンサ17aに反射光を届けるためのミラー群15aやレンズ16の特性バラツキがあるため、コンタクトガラス11上で測定する光量とラインセンサ17aへの入射光量の関係は固体ごとに異なる。また、ラインセンサ17aに入射した光量を出力画像のレベルから推定する方法も考えられるが、後段のAFE17bの変換係数のバラツキなどにより、やはりその関係性は固体ごとに異なってくる。そのため、これらの方法ではラインセンサ17aへの入射光量を精度よく推定することは非常に困難である。
図5は、第1の実施形態に係り、SN比を用いたラインセンサへの入射光量の推定について説明する図である。
本実施形態では、ラインセンサ17aへ入射する光の信号レベルとショットノイズに相関関係があることから、SN比を用いることで高精度にラインセンサ17aへの入射光量を推測する。ラインセンサ17aへの入射光量を推測する際、出力信号レベルはミラー群15aやレンズ16の特性ばらつきの影響を受け、画像読取装置の個体ごとに異なるため、推定された光量は部品の特性バラツキに応じた誤差を持つ。しかし、SN比の場合には、信号成分、ノイズ成分ともにミラー群15aやレンズ16等の部品から受ける影響は同等であるため、原稿面でのSN比とラインセンサ17aの入射面でのSN比に大きな差異は発生しない。そのためSN比を用いて、例えば、以下の式(1)のように、光量推定部56が、光照射部54の光量の推定を行うことで、利用者が出力信号のレベルを見て調整を行うよりも精度良く調整することができる。
光量 = a × SN比 - b (a、bは定数) ・・・(1)
図5は、SN比と光量の相関関係を示した図である。例えば、あるSN比を”SN1”とするとラインセンサ17aへの入射光量は“光量1”であり、別のSN比を”SN2”とするとラインセンサ17aへの入射光量は”光量2”となる。このようにSN比と光量には厳密な相関関係があるため、SN比から現在の入射光量を精度良く推定することができる。
画像読取装置10の組み立て時に、組立者がSN比と光量の関係と異常画像が発生しない光量を予め取得しておけば、図5に示すように、特殊原稿の読取をする際に現状のSN比:SN1を取得することで、異常画像を防止できる限界の光量に精度良く調整できる。
本実施形態では、光量推定部56が、基準部材100の読取レベルからSN比を算出することで、読取を実施する直前のラインセンサ17aへの入射光量を推定することができ、経時劣化や温度上昇などによる光源の特性変化を加味した、高精度な入射光量の推定が可能となる。
図6は、第1の実施形態に係り、特殊原稿読取モードにおける光量調整範囲の上限値と下限値の設定方法について説明する図である。特殊原稿の読取の際は、ラインセンサ17aに過大な光量が入射することによる異常画像の発生を防止する必要がある。例えば、読取対象が立体の貴金属の場合、図6の上部図のように、正反射発生箇所71によって、画像に白スジWが発生する。また、光量を下げすぎるとSN比が低下してしまい、図6の下部図のようにノイズが多く、ざらつきが目立つ画像となってしまうため、できる限りSN比低下によるざらつきが目立たない光量にする必要がある。画像読取装置10の個体ごとにラインセンサ17aへの入射光量が異なる中で、このような光量の調整を精度よく行うためには、ラインセンサ17aの出力信号レベルを見ながら調整すると容易である。
本実施形態では、光量調整範囲設定部50が、特殊原稿読取モードにおける光量調整範囲の「上限値」を異常画像が発生しない光量に設定し、「下限値」を例えば、腕時計の文字盤に黒色で書かれた文字や数字が判別しやすい程度の光量のように、SN比の低下によるざらつきを許容できる光量に設定する。また、光量推定部56が、現状の光照射部54の光量を推定し、現状光量と特殊原稿読取モードの調整範囲に該当する光量の差分を求めることで、必要な調整幅を算出し、光量調整を行う。このようにすることで、図6の中央図のように、特殊原稿を読み取っても異常画像が発生せず、かつSN比が高くなるような光量に精度よく調整することができる。
続いて、図7及び図8を用いて、更に精度よく光量を調整する方法について説明する。図7は、第1の実施形態に係り、光源の光量が小さい状態でSN比の算出を行う際の問題点について説明する図である。
光量調整で低光量に調整が行われる場合、出力レベルを見ながらの調整だとノイズの影響が大きくなるため、精度が出ない。例えば、光量が小さい状態でSN比の算出を行う場合、光源13よるショットノイズとは別に、電気的な暗時ノイズの影響が大きくなる。本来であれば、光源13の信号成分とノイズ成分からSN比を算出するべきである。しかし、光源13の光量が小さい場合には、暗時ノイズがショットノイズに対して大きくなってしまい、光源13による信号対ノイズの比率が正確に算出できなくなってしまう。
図8は、第1の実施形態に係り、光量が大きい状態でSN比の算出を行う効果について説明する図である。
本実施形態では、光量推定部56が、例えば、通常読取時と同等程度の光量のように、光量が大きい状態でSN比を算出し、現状の光量の推定を行う。光源13の光量が大きい状態では、光ショットノイズの方が電気的ノイズよりも支配的になるため、SN比と光量の相関が良くなる。そのため、光源13の光量が大きい状態でSN比を算出することで、暗時ノイズの影響を抑えることができ、SN比の算出を精度よく行うことができる。また、SN比を精度よく算出することができるため、現状の光量を精度よく推定できる。以上のように、更に精度よく光量を調整するために、本実施形態では、光量推定部56が、光源13の光量が大きい状態でSN比を算出して光量を推定した後に、光量を下げる方向に調整する。
<効果>
以上説明したように、第1の実施形態の画像読取装置10では、光量調整範囲設定部50が、図6に示されているように上限値と下限値を定める。そして、光量調整部53が、上限値と下限値の範囲内で光源13の光量を調整する。また、光量調整部53が光量を調整する際に、光量調整範囲変更部52が、読取モード切替部51によって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で読取モードの切り替えが行われたことに応じて、光照射部54が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を変更する。更に、光量調整部53は、光量推定部56によって推定された現在の光量の値を利用して、光量を調整する。これにより、画像に白スジ等の発生を防止するとともに、画像のざらつきを抑制することができる。
また、読取モード毎に想定される読取対象(原稿)に対して、ミラー群9a,9b,9cやレンズ16等の部品の特性ばらつきによる、画像読取装置の個体差をも考慮した最適な光量設定を実現することができる。よって、特殊原稿の読取時の異常画像の発生を防止し、必要なSNを確保できる光量に調整することができるという効果を奏する。
更に、光量推定部56が、光源13の光量が大きい状態でSN比を算出して光量を推定した後に、光量を下げる方向に調整することで、より精度よく光量を調整することができるという効果を奏する。
〔第2の実施形態〕
続いて、図9及び図10を用いて、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図9は、第2の実施形態に係り、出力が低い状態でSN比算出を行った場合の問題点について説明する図である。
本実施形態では基準部材12の読取データからSN比を算出するため、ラインセンサ17aからの出力信号は後段のAFEでAD変換(Analog/Digital Conversion)されて出力される。例えば、AD変換の前段でゲインをかけていない状態では、基準部材100の読取データの出力値が全体的に低くなる。その場合、信号成分(S)、ノイズ成分(N)ともに小さくなってしまい、AD変換を行った際に、図9(a)から図9(b)に示されているように、ノイズ成分の変動が量子化誤差に埋もれてしまう可能性がある。変動が量子化誤差に埋もれてしまうと、SN比を算出する際の平均値や最大値を正確にとらえることができなくなる。つまり、出力データレベルが低いままでSN比を算出すると、分解能の低下により、SN比の算出精度が悪化してしまうことになるという課題が生じる。そこで、本実施形態では、図10に示されている方法で課題を解決する。
図10は、第2の実施形態に係り、SN比を算出する際に、出力を上げた状態で行うことについて説明する図である。図10に示されているように、光量推定部56は、SN比を算出する際には、図10(a)から図10(b)に示されているように、出力信号のレベルをできる限り上げた状態で、図10(c)に示されているように、AD変換を行う。この場合、光量推定部56は、光照射部54の出力信号レベルを調整し、この出力信号レベルを調整する際のゲインを、前記読取データに係る画像が飽和しないレベルで上げた状態で、前記SN比の算出を行う。
<効果>
以上説明したように、第2の実施形態によれば、信号成分、ノイズ成分の変動が高分解能で取得でき、量子化誤差に埋もれることがなくなるため、SN比算出の精度を上げることができるという効果を奏する。
〔第3の実施形態〕
続いて、図11及び図12を用いて、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図11は、第3の実施形態に係り、基準部材の任意の画素におけるSN比の算出方法について説明する図である。
実施形態では、図11及び図12に示されている方法で、光量調整の精度を上げる。
SN比を算出する際には、基準部材100上の任意の画素領域(図11では、画素領域101)における信号レベルの変動を取得する必要がある。そのため、光量推定部56は、第1キャリッジ14及び第2キャリッジ15が停止した状態で、図11のように、基準部材100の同じ領域(例えば、画素領域101)の読取データを複数回取得する。また、光量推定部56は、取得した読取データから最大値(pk)、平均値(ave)を算出し、以下の式でSN比(S/N)を計算する。
S/N = ave / (pk - ave) ・・・ (2)
ここで、Sは信号、Nはノイズを表している。また、式(2)では平均値と最大値からSN比を算出しているが、標準偏差を使用するなど、その他の算出方法でも良い。
このように、基準部材の読取データの変動からSN比を算出することができ、ラインセンサ17aへ入射する光量を直接測定することなく、また、部品の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度良く光量を推定することができる。
図12は、第3の実施形態に係り、基準部材100全体としてのSN比算出方法について説明する図である。
図12に示されているように本実施形態では、光量推定部56は、図11に記載の方法で示した取得した一画像領域の平均値を、全ての画像領域について算出し、全ての画像領域の更に平均値を算出する。
<効果>
以上説明したように、第3の実施形態によれば、画素毎に算出したSN比を平均することで、ラインセンサ17aへ入射する光量を直接測定することなく、また、部品の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度良く光源システム全体としての光量を推定することができるという効果を奏する。
〔第4の実施形態〕
続いて、図13乃至図16を用いて、第4の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図13は、第4の実施形態に係り、基準部材にゴミが付着した状態を示した図である。図14は、第4の実施形態に係り、基準部材にゴミが付着した状態のSN比を示した図である。図15は、第4の実施形態に係り、基準部材100にゴミが付着した状態の光量調整結果を示した図である。
SN比を算出する際、例えば図13のように基準部材100にゴミ99が付着していた場合、ゴミ付着領域の読取レベルは付着していない部分に対して低いレベルとなる。そのため、図14のようにゴミ付着領域のSN比も低く算出され、主走査方向に平均化した基準部材100全体としてのSN比も低く算出されてしまう。その結果、図15のようにSN1とSN2の差分調整しなければならないところ、SN1’とSN2の差分で調整してしまうため、目標としている光量2よりも高い光量2’に調整されてしまい、ラインセンサ17aへの過剰光量入射により、異常画像が発生してしまうという課題が生じる。なお、図15には基準部材100にゴミが付着している場合の例を記載しているが、ミラー9a,9b,9cやレンズ16、光源13上などに付着している場合でも同様である。そこで、本実施形態では、図16に示されている方法で課題を解決する。
図16は、第4の実施形態に係り、光軸上に付着したゴミの影響を低減するSN比算出方法を示した図である。
図16に示されているように本実施形態では、光量推定部56がSN比算出用のデータを取得する際、主走査方向に想定される最大のゴミの大きさ以上の間隔dを空けた離散的位置の複数の画素領域(離散的なサンプリングポイント)に対して、それぞれ基準部材のデータを取得する。そして、光量推定部56は、複数回取得した読取データから、最大値(pk)及び平均値(ave)を算出し、SN比を計算する。
<効果>
以上説明したように、第4の実施形態によれば、光軸上に付着したゴミ99を極力避けながらSN比の算出を行うことができ、光量調整したにも拘らず異常画像が出てしまう可能性を低減することができるという効果を奏する。
なお、離散的なサンプリングポイントにゴミが付着した場合、サンプリングポイント数が少ないため、光源13全体のSN比を算出する際にゴミ99の付着によるSN比低下もしくは上昇の影響を大きく受け、本来のSN比からの誤差が大きくなる可能性がある。この問題の対応については、下記第5の実施形態で説明する。
〔第5の実施形態〕
続いて、図17乃至図19を用いて、第5の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図17は、第5の実施形態に係り、ラインセンサ17aの画素毎の感度ばらつきがSN比算出に及ぼす影響について説明するである。図18は、第5の実施形態に係り、任意の画素の感度が高かった場合の光量調整結果を示した図である。
ラインセンサ17aの各画素(撮像素子)は、それぞれ異なる光学的感度を持ち、そのばらつきは比較的大きいことが知られている。一般原稿の画像読取時であれば、事前に取得しておいた基準部材100のデータによって補正をかけるため、画素毎の感度ばらつきも補正され、画像に現れることはない。
しかし、上述の第4の本実施形態におけるSNN比の算出では、主走査分布の補正は行われないため、感度ばらつきが大きいと、算出されるSN比への影響も大きくなってしまう。例えば、SN比の算出に用いる任意の画素が他の画素よりも感度が高い場合、ノイズ成分に対して、信号成分が多くなるため、その任意の画素で算出されたSN比は感度の低い他の画素で算出されたSN比よりも高く算出される。この時、平均化後のSN比も同様に高くなってしまい、光量調整時に低めの光量に調整されてしまうため、調整後のSN比が低くなってしまう可能性がある。その結果、図18のように、目標としている異常画像が発生しない光量が、光量2よりも低い光量2”に調整されてしまい、SN比が低下してしまうという課題が生じる。そこで、本実施形態では、図19に示されている方法で課題を解決する。
図19は、第5の実施形態に係り、画素毎の感度ばらつきの影響を低減するSN比算出方法を示した図である。
図19に示されているように本実施形態では、光量推定部56が、基準部材100における離散的な複数の画素領域毎に基準部材100のデータを取得して、画素毎にSN比を算出し、画素領域毎に算出されたSN比を平均化することで全体のSN比を算出する際に、画素領域におけるSN比が最大値をとる画素領域と最小値をとる画素領域は除外した上で平均化を行う。
<効果>
以上説明したように、第5の実施形態によれば、ラインセンサ17aの画素の感度が極端に高いことによる高SN比画素の影響や、図16で説明したゴミの付着などによる低SN比画素、もしくは高SN比画素の影響を除外することができる。これにより、光量調整時に、本来より低い光量に調整されてしまい、SN比が低くなってしまう可能性や、本来より高い光量に調整されてしまい、異常画像が発生してしまう可能性を低減することができるという効果を奏する。
〔第6の実施形態〕
続いて、図20を用いて、第6の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。
本実施形態で用いるラインセンサ17aは複数の画素(撮像素子)が一次元的に配列されており、例えばRGBのように異なる色フィルターを備えている。そのため、RGBの色毎に感度が異なっていたり、ラインセンサ17aが色付いた原稿などを読み取ったりすると、色毎にラインセンサ17aが出力する画像の飽和のしやすさが異なる場合がある。つまり、任意の一色について、異常画像が出ないような光量に調整しても、その他の色では異常画像が発生してしまう可能性があるという課題が生じる。そこで、本実施形態では、図20に示されている方法で課題を解決する。
図20は、第6の実施形態に係り、ラインセンサで受光される全ての色のデータを用いたSN比算出方法を示した図である。本実施形態では図20に示されているように、光量推定部56が、RGBの全ての色に関してSN比を算出し、各色のSN比の中で最も高いSN比を示す色(図20では「R」)を選択する。そして、光量調整部53が、この選択された色のSN比を用いて光量調整を行う。
<効果>
以上説明したように、第6の実施形態によれば、光量調整部53が、各色のSN比の中で最も高いSN比を示す色のSN比を用いて光量調整するため、全ての色で異常画像が発生しないような光量に調整することができ、確実に異常画像の発生を防止することができるという効果を奏する。
なお、図20ではRGBの色フィルターを備えたラインセンサ17aについての例を記載しているが、その他の色フィルター(例えば、C(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow),K(Key plate))を備えている場合でも同様である。
〔第7の実施形態〕
続いて、図21を用いて、第7の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図21は、第7の実施形態に係り、ラインセンサで受光される赤色成分のデータを用いたSN比算出方法を示した図である。
光の強さの尺度として一般的に照度が用いられており、画像読取装置の光源としてよく用いられているLEDのスペックとしても照度がよく用いられる。照度は光源によって照射された対象物の明るさを表す指標であり、本実施形態のようにラインセンサ17aへの入射光量を表すのに都合がよい。また、照度は比視感度を考慮した物理量となっており、Yellowの成分が支配的である。ラインセンサ17aとして用いられるCCDのイメージセンサの分光感度特性では、RedがYellowに対する依存度が最も高く、照度との相関関係が強い。
そこで、本実施形態では、調整に用いる指標を照度とし、図21に示されているように、光量推定部56は、照度との相関関係が高い赤色成分のデータから算出されたSN比を用いる。
<効果>
以上説明したように、第7の実施形態によれば、照度との相関関係が高い赤色成分のデータから算出されたSN比を用いることで、より精度よくSN比を算出することができ、ラインセンサ17aへの入射光量も高精度に推定することができるという効果を奏する。
〔第8の実施形態〕
続いて、図22乃至図24を用いて、第8の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)ではなく、図6に示されているような白スジWの発生を防止する場合の変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図22は、第8の実施形態に係り、光源の短期変動の影響について説明する図である。図23は、第8の実施形態に係り、光源の短期変動がある場合の光量調整結果を示した図である。
光源としてLEDを使用した場合、光源点灯後、図22のように、短期変動により光量が減少していく傾向にある。そのため、SN比算出時の現状光量は本来の光量よりも低くなっている可能性がある。その結果、図23のように調整時の光量:光量1’に対して異常画像が発生しない光量2に調整しても、特殊原稿読取時には本来の光量から調整されるため、目標の光量よりも高くなる可能性があり、この状態で読取を行うと、異常画像が発生してしまうという課題が生じる。そこで、本実施形態では、図20に示されている方法で課題を解決する。
図24は、第8の実施形態に係り、光源の短期変動を考慮した光量調整方法について説明する図である。
本実施形態では、特殊原稿用の光量調整を行う際、光源の短期変動による光量減少分を考慮して現状の光量を見積もり、目標の光量への調整を行う。
<効果>
以上説明したように、第8の実施形態によれば、短期変動によって光量が減少する場合でも、異常画像の発生防止と高SN比を両立することができる。(請求項14)。
なお、光源の短期変動は調整範囲に対して十分に小さい変動であるため、必要以上にSN比を悪化させることもないといえる。
〔第9の実施形態〕
続いて、図25を用いて、第9の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の光量調整の精度を上げる場合(図7、図8参照)ではなく、光量の推定を行うタイミングの変形例である。なお、本実施形態の構成及び機能ブロックは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略して、特有の処理部分を説明する。図25は、第9の実施形態に係り、光量推定を原稿読取の直前に行う効果について説明する図である。
本実施形態では、光量推定部56が、現状光量の推定は原稿読取の直前に実施する。例えば、特殊原稿の読取を開始する前に、通常原稿読取モードで一定時間原稿の読取を行った場合、画像読取装置の温度上昇により、特殊原稿読取モードに切り替えたときには光源13の光量が変動している可能性がある。そのため、光量推定部56は、原稿読取の直前に光量の推定を実施する。
<効果>
以上説明したように、第8の実施形態によれば、原稿読取開始までに発生する温度上昇などによる光量の変動を加味した光量の推定が可能であり、より精度よく目的の光量に調整することができるという効果を奏する。
1 MFP(画像形成装置の一例)
10 画像読取装置
50 光量調整範囲設定部(光量調整範囲設定手段の一例)
51 読取モード切替部(読取モード切替手段の一例)
52 光量調整範囲変更部(光量調整範囲変更手段の一例)
53 光量調整部(光量調整手段の一例)
54 光量推定部(光量推定手段の一例)
55 光照射部(光照射手段の一例)
99 ゴミ
100 基準部材
101 画素領域
特開2014-236329号公報

Claims (19)

  1. 読取対象に光を照射する光照射手段と、
    前記読取対象で反射した光を読み取って画像データを出力するための撮像手段と、
    前記読取対象で反射した光を読み取るための第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えを行う読取モード切替手段と、
    前記読取モード切替手段によって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えが行われたことに応じて、前記光照射手段が照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値又は下限値を変更する光量調整範囲変更手段と、
    前記光量調整範囲変更手段によって変更された調整範囲の上限値又は下限値の範囲内で、前記光照射手段が照射する光の光量を調整する光量調整手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、更に、
    前記第1の読取モード及び前記第2の読取モード毎に、前記調整範囲の上限値及び下限値を設定する光量調整範囲設定手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記第1の読取モードは一般原稿の読取モードであり、前記第2の読取モードは特殊原稿の読取モードであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前前記撮像手段が特殊原稿を読み取る場合において、前記上限値は異常画像が出ない光量であり、前記下限値はSN比の低下による画質の劣化が所定値以下となる光量であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記光照射手段は、受光する光の色毎に複数の画素が一次元的に配列されている撮像素子によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、更に、
    前記光照射手段は、前記読取対象に光を照射する前に所定の基準部材に光を照射し、
    前記撮像手段は、前記基準部材で反射した光を読み取って読取データを出力し、
    前記読取データからSN比を算出することで、前記撮像手段への入射光の光量を推定する光量推定手段を有し、
    前記光量調整手段は、前記光量推定手段による推定結果に基づき、前記光照射手段が照射する光の光量を調整することを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記光量推定手段は、前記光源の光量が所定値以上の状態で光量の推定を行い、
    前記光量調整手段は、光量が前記所定値以上の状態から小さくなるように調整を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 請求項6に記載の画像読取装置であって、更に、
    前記光量推定手段は、前記光照射手段の出力信号レベルを調整し、当該出力信号レベルを調整する際のゲインを、前記読取データに係る画像が飽和しないレベルで上げた状態で、前記SN比の算出を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  9. 前記光量推定手段は、前記基準部材における複数の画素領域において当該基準部材の読取値を複数回取得し、当該複数回取得した基準部材の読取値の平均値と最大値から前記画素領域毎のSN比を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  10. 前記光量推定手段は、前記基準部材の画素領域毎に算出したSN比を平均化することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置
  11. 前記光量推定手段は、光軸上に付着すると想定される異物の大きさ以上の間隔をあけた離散的な画素領域において当該画素領域毎のSN比を算出することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  12. 前記光量推定手段は、前記画素領域毎のSN比のうちで最大値と最小値を除く全てのSN比の平均値から光量を推定することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  13. 前記光量推定手段は、前記撮像手段で受光する全ての色成分のデータでSN比の算出を行い、
    前記光量調整手段は、前記光量推定手段によって算出されたSN比のうちで最も高いSN比を示す色成分について、前記第2の読取りモードとしての特殊原稿読取モードの調整範囲に収まるように光量を調整すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像読取装置
  14. 前記光量推定手段は、前記撮像手段で受光する赤色成分のデータでSN比の算出を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  15. 前記光量調整手段は、前記光照射手段の短期変動に基づいて、前記光照射手段が照射する光の光量を調整する調整することを特徴とする請求項1乃至14に記載の画像読取装置。
  16. 前記光量調整手段による光量調整は、前記撮像手段により前記読取対象で反射した光を読み取る前に行うことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  17. 読取対象に光を照射する制御を行う光照射制御ステップと、
    前記読取対象で反射した光を読み取って画像データを出力する制御を行う撮像制御ステップと、
    前記読取対象で反射した光を読み取るための第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えを行う読取モード切替ステップと、
    前記読取モード切替ステップによって第1の読取モード及び第2の読取モードの間で切り替えが行われたことに応じて、前記光照射ステップが照射する光の光量を調整するための調整範囲の上限値及び下限値を変更する光量調整範囲変更ステップと、
    前記光量調整範囲変更ステップによって変更された調整範囲の上限値及び下限値の範囲内で、前記光照射制御ステップによって照射される光の光量を調整する光量調整ステップと、
    を実行することを特徴とする画像読取方法。
  18. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の画像読取装置を有する画像形成装置。
  19. コンピュータに、請求項17に記載の方法を実行させるプログラム。
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