JP6737365B2 - 撮像素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

撮像素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法に関する。
LEDなどの光源によって原稿を照射し、原稿からの反射光をイメージセンサによって画像信号に変換して原稿画像を読取る画像読取装置では、例えばCMOSイメージセンサが用いられている。ここで、CMOSイメージセンサで読取った画像を劣化させる要因として、画素毎のばらつきによって発生する固定パターンノイズが知られている。固定パターンノイズがある場合、読取った画像には縦スジが発生してしまう。
CMOSイメージセンサにおける画素毎のばらつきとして、例えば電荷検出部であるフローティングディフュージョン(FD)の暗電流のばらつき、画素トランジスタのオフセット電圧のばらつき、及びフォトダイオードの暗電流(光を露光しない場合にも発生する電流)のばらつきなどがある。また、固定パターンノイズを補正する方法として、光信号レベルと、暗電流などによる基準レベルとの差分をとることによって黒レベルの補正を行う相関二重サンプリング(CDS)の技術が知られている。
また、特許文献1には、画素信号を読み出す直前にタイミングジェネレータから基板パルスを出力することによって画素トランジスタをリセットし、しかる後光入射による信号が無い状態で直ぐに動作パルスを立てることによって画素トランジスタから動作スイッチを介して画素信号を読み出してキャパシタに保持し、その後水平映像期間において水平シフトレジスタから水平走査パルスを出力して水平スイッチを順次導通させ、キャパシタの信号を順次出力することで、縦筋状の固定パターンノイズを補正するための基準信号を得る固体撮像素子が開示されている。
しかしながら、従来のエリアセンサは、各フォトダイオードに対するR,G,Bの分光フィルタがベイヤー配列の方式などで取付けられている。従って、従来のエリアセンサでは、同一の画素位置で複数色のデータを読取ることができないため、異なる位置で読取った複数色のデータを画像処理によって1つの画素のデータとして合成している。そして、従来のエリアセンサは、同一の画素位置に対して合成される複数色のデータを同一の黒補正回路によって処理することができないため、黒補正回路それぞれのばらつきに起因して、色間の補正差が発生するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、略同一の画素位置に対する色間の補正差を発生させることなく、黒レベルの補正を行うことを可能にする撮像素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、受光する色毎に一方向に配列されることにより、読取対象における共通の画素位置からの各色の反射光を前記色毎に画素単位で光電変換可能にされた複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子において前記共通の画素位置からの反射光を前記色毎に光電変換する各色の画素の前記光電変換素子を備えた画素群と、前記画素群毎に、各画素群における前記各色の画素の光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果である第1の出力結果から、前記第1の出力結果と同一の画素からの出力結果であって、前記反射光に依存しない出力として得た第2の出力結果を差し引くことにより、読取対象の黒レベルを補正する黒補正部と、を有し、前記黒補正部は、画像の1ライン分を読み取る周期である1ライン周期毎に、前記画像の1ラインに対し、各色毎に順次に補正することを特徴とする。
本発明によれば、略同一の画素位置に対する色間の補正差を発生させることなく、黒レベルの補正を行うことを可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる画像形成装置の構成例を示す構成図である。 図2は、画像読取装置及びADFの構成例を示す構成図である。 図3は、CMOSイメージセンサ及びその周辺の構成を例示するブロック図である。 図4は、変換処理部の概要を示すブロック図である。 図5は、転送部の詳細及びPDを示す図である。 図6は、黒補正部の構成例を示す図である。 図7は、CMOSイメージセンサが黒レベルの補正を行う場合の動作を示すタイミングチャートである。 図8は、CMOSイメージセンサが行う黒レベルの補正を模式的に示す図である。 図9は、変換処理部の第1変形例の概要を示すブロック図である。 図10は、変換処理部の第2変形例の概要を示すブロック図である。 図11は、変換処理部の第3変形例の概要を示すブロック図である。 図12は、黒補正部の構成例を示す図である。 図13は、画像読取装置が黒レベルの補正を行う場合の動作を示すタイミングチャートである。 図14は、変換処理部の第4変形例の概要を示すブロック図である。 図15は、変換処理部を備えたCMOSイメージセンサを有する画像読取装置が行う黒レベルの補正を模式的に示す図である。 図16は、CMOSイメージセンサの変形例の概要を示すブロック図である。 図17は、画像読取装置がゲインの調整を行う動作を示すフローチャートである。 図18は、第2黒補正部の変形例の概要を示すブロック図である。
(実施形態)
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる画像形成装置を説明する。図1は、実施形態にかかる画像形成装置300の構成例を示す構成図である。画像形成装置300は、給紙部303及び画像形成装置本体304を有し、上部に画像読取装置100及び自動原稿給送装置(ADF)200が搭載されたデジタル複写機である。
画像形成装置本体304内には、タンデム方式の作像部305と、給紙部303から搬送路307を介して供給される記録紙を作像部305に搬送するレジストローラ308と、光書き込み装置309と、定着搬送部310と、両面トレイ311とが設けられている。
作像部305には、Y,M,C,Kの4色のトナーに対応して4本の感光体ドラム312が並設されている。各感光体ドラム312の回りには、帯電器、現像器306、転写器、クリーナ、及び除電器を含む作像要素が配置されている。
また、転写器と感光体ドラム312との間には両者のニップに挟持された状態で駆動ローラと従動ローラとの間に張架された中間転写ベルト313が配置されている。
このように構成されたタンデム方式の画像形成装置300は、Y,M,C,Kの色毎に各色に対応する感光体ドラム312に光書き込みを行い、現像器306で各色のトナー毎に現像し、中間転写ベルト313上に例えばY,M,C,Kの順に1次転写を行う。
そして、画像形成装置300は、1次転写により4色重畳されたフルカラーの画像を記録紙に2次転写した後、定着して排紙することによりフルカラーの画像を記録紙上に形成する。また、画像形成装置300は、画像読取装置100が読取った画像を記録紙上に形成する。
図2は、画像読取装置100及びADF200の構成例を示す構成図である。画像読取装置100は、デジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載されるスキャナ装置である。また、画像読取装置100は、単体のスキャナ装置であってもよい。そして、画像読取装置100は、光源からの照射光によって被写体(読取対象)である原稿を照明し、その原稿からの反射光をCMOSイメージセンサで受光した信号に処理を行い、原稿の画像データを読み取る。
具体的には、画像読取装置100は、図2に示すように、原稿を載置するコンタクトガラス101と、原稿露光用の光源102及び第1反射ミラー103を具備する第1キャリッジ106と、第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105を具備する第2キャリッジ107とを有する。また、画像読取装置100は、CMOSイメージセンサ(撮像素子)109と、CMOSイメージセンサ109に結像するためのレンズユニット108と、読取り光学系等による各種の歪みを補正するためなどに用いる基準白板(白基準板)110と、シートスルー読取り用スリット111も備えている。
画像読取装置100は、上部にADF200が搭載されており、このADF200をコンタクトガラス101に対して開閉できるように、図示しないヒンジ等を介した連結がなされている。
ADF200は、複数枚の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ201を備えている。また、ADF200は、原稿トレイ201に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してシートスルー読取り用スリット111へ向けて自動給送する給送ローラ202を含む分離・給送手段も備えている。
そして、画像読取装置100は、原稿の画像面をスキャン(走査)して原稿の画像を読み取るスキャンモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107により、図示しないステッピングモータによって矢示A方向(副走査方向)に原稿を走査する。このとき、コンタクトガラス101からCMOSイメージセンサ109までの光路長を一定に維持するために、第2キャリッジ107は第1キャリッジ106の1/2の速度で移動する。
同時に、コンタクトガラス101上にセットされた原稿の下面である画像面が第1キャリッジ106の光源102によって照明(露光)される。すると、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由でCMOSイメージセンサ109へ順次送られて結像される。
そして、CMOSイメージセンサ109の光電変換により信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読み取られ、デジタルの画像データが得られる。
一方、原稿を自動給送して原稿の画像を読み取るシートスルーモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107が、シートスルー読取り用スリット111の下側へ移動する。その後、原稿トレイ201に載置された原稿が給送ローラ202によって矢示B方向(副走査方向)へ自動給送され、シートスルー読取り用スリット111の位置において原稿が走査される。
このとき、自動給送される原稿の下面(画像面)が第1キャリッジ106の光源102によって照明される。そのため、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由でCMOSイメージセンサ109へ順次送られて結像される。そして、CMOSイメージセンサ109の光電変換により信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読み取られ、デジタルの画像データが得られる。画像の読み取りが完了した原稿は、図示しない排出口に排出される。
なお、スキャンモード時又はシートスルーモード時の画像読み取り前に開始された光源102による照明により、基準白板110からの反射光がCMOSイメージセンサ109でアナログ信号に変換され、その後デジタル信号に変換される。このように、基準白板110が読み取られ、その読み取り結果(デジタル信号)に基づいて原稿の画像読み取り時のシェーディング補正が行われる。
また、ADF200が搬送ベルトを備えている場合には、スキャンモードであっても、ADF200によって原稿をコンタクトガラス101上の読取り位置に自動給送して、その原稿の画像を読み取ることができる。
次に、CMOSイメージセンサ109及びその周辺について詳述する。図3は、CMOSイメージセンサ109及びその周辺の構成を例示するブロック図である。図3に示すように、CMOSイメージセンサ109の周辺には、点灯回路40及び制御部42が設けられている。
点灯回路40は、LEDなどの光源102を含み、制御部42の制御に応じて、図2に示した光源102を点灯させる。制御部42は、画像読取装置100を構成する各部を制御するものであり、図示しないCPU(中央処理装置)、CPUが実行するプログラムを格納しているROM、データを一時的に記憶するRAMを備えている。
CMOSイメージセンサ109は、タイミング発生器(TG:Timing Generator)50、変換処理部52a及びインターフェース(I/F)部54を有する。タイミング発生器50は、点灯回路40、変換処理部52a及びI/F部54の動作タイミングを設定するタイミング信号を生成する。各種タイミングは、制御部42からの制御信号によって設定される。
点灯回路40は、制御部42からの点灯ON信号がアサートされた場合、タイミング発生器50からの点灯タイミング信号に応じて、光源102を点灯させる。点灯回路40が原稿読取時に光源102を点灯させることにより、原稿からの反射光がCMOSイメージセンサ109に入射される。
変換処理部52aは、後述するフォトダイオード(PD)などの光電変換素子を備えており、原稿からの反射光に応じた電荷を蓄積し、電荷に応じた信号をI/F部54に対して出力する。
I/F部54は、各画素(図4を用いて後述)の画像信号を図示しない後段の画像処理部へ伝送する。画像処理部は、基準白板から読み取った画像データに基づいて、原稿の画像データを正規化するシェーディング補正を行い、CMOSイメージセンサ109の感度ばらつきや光学系の配光むらなどの、主走査方向のばらつきを補正する。
図4は、変換処理部52aの概要を示すブロック図である。図4に示すように、変換処理部52aは、Rの光を受光するフィルタが設けられたフォトダイオードPD1(R)〜PDn(R)、Gの光を受光するフィルタが設けられたフォトダイオードPD1(G)〜PDn(G)、及びBの光を受光するフィルタが設けられたフォトダイオードPD1(B)〜PDn(B)がそれぞれ色毎に一方向に配列されている。具体的には、RGBの色毎にn画素のPDが主走査方向に配列されている。また、各画素には、フォトダイオード(PD)が光電変換により蓄積した電荷を電流として転送する転送部520がそれぞれ設けられている。
また、主走査方向の位置が同一である各色の画素は、1つの画素群(カラム)としてまとめられ、共通の黒補正部522によって黒補正(黒レベルの補正:図8参照)の処理をされるように構成されている。例えば、PD1(R)、PD1(G)及びPD1(B)は、1つのカラムにまとめられる。PD1(R)、PD1(G)及びPD1(B)がそれぞれ光電変換した信号は、黒補正部522−1が順次に黒補正を行う。つまり、変換処理部52aは、各色それぞれn個の画素が一方向に配列されており、n個の黒補正部522が黒補正を行うように構成されている。なお、PD1(R)〜PDn(R)、及び黒補正部522−1〜522−nなどのように複数ある実質的に同一な機能の構成は、いずれかを特定しない場合には、単にPD及び黒補正部522などと記している。
このように、変換処理部52aは、主走査方向の位置が同一(実質的に同一であればよい)である各色の画素からなるカラム毎に共通の黒補正部522が黒補正を行う。よって、変換処理部52aは、読取対象における同一の画素位置に対し、黒補正部522それぞれのばらつきなどに起因する色間の補正差を発生させることなく、黒レベルの補正を行うことを可能にしている。なお、主走査方向の位置が同一である各色の画素は、読取対象における共通の(同一の)画素位置の色を示すために合成される信号をそれぞれ出力する。
図5は、転送部520の詳細及びPDを示す図である。転送部520は、転送トランジスタ及び増幅トランジスタなどを含み、<tx>信号がアサートされると、PDによって光電変換された信号を黒補正部522に対して出力する。また、転送部520は、<rx>信号がアサートされると、基準信号レベルを黒補正部522に対して出力する。また、転送部520は、tx信号とrx信号とが同時にアサートされると、PDが蓄積した信号をリセットする。
転送部520は、カラム毎に同一のタイミングで信号転送を行う。また、Rの画素のタイミング信号をrx_r,tx_r、Gの画素のタイミング信号をrx_g,tx_g、Bの画素のタイミング信号をrx_b,tx_bとする。
図6は、黒補正部522の構成例を示す図である。黒補正部522は、光信号レベル保持部530、黒レベル保持部532及び減算部534を有する。光信号レベル保持部530は、PDによって光電変換された光信号レベルを保持する。黒レベル保持部532は、基準レベルである黒レベルを保持する。減算部534は、光信号レベルと黒レベルの差分を算出し、算出した差分を補正後の黒レベルとしてI/F部54へ出力する。
図7は、CMOSイメージセンサ109が黒レベルの補正を行う場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、CMOSイメージセンサ109は、上述したようにタイミング発生器50が出力する各タイミング信号に応じて動作する。
CMOSイメージセンサ109は、画像の主走査方向の1ラインに対し、画素の基準レベルと光信号レベルをRGBの色毎に順次に転送・処理する。黒レベル保持部532は、基準信号レベルが転送されるタイミングで信号を取り込み、色毎に順次に更新していく。光信号レベル保持部530は、PDが光電変換した光信号レベルが転送されるタイミングで信号を取り込み、色毎に順次に更新していく。減算部534は、黒レベル保持部532及び光信号レベル保持部530が更新した信号の差分(光信号レベルと黒レベルの差分)を算出する。そして、CMOSイメージセンサ109は、各色の補正後の信号レベルを順次に出力する。
図8は、CMOSイメージセンサ109が行う黒レベルの補正を模式的に示す図である。光信号レベル保持部530が保持するレベルには、原稿からの反射光に応じた読取レベルと、固定パターンノイズとが含まれている。黒レベル保持部532は、固定パターンノイズのレベルを保持する。ここで、固定パターンノイズとは、CMOSイメージセンサ109の図示しない電荷検出部であるフローティングディフュージョン(FD)の暗電流のばらつきや、画素トランジスタのオフセット電圧のばらつきや、フォトダイオードの暗電流のばらつきなどを含む。
CMOSイメージセンサ109は、固定パターンノイズを含む読取レベルから固定パターンレベルを差し引くことにより、補正した原稿読取レベルを得る。また、CMOSイメージセンサ109は、主走査方向の位置が同一である各色の画素の出力に対し、共通の黒補正部522によって黒補正の処理を行うので、読取対象における同一の画素位置に対し、黒補正部522それぞれのばらつきなどに起因する色間の補正差を発生させない。つまり、同じ位置の合成される画素が、共通の黒補正部522によって処理されるので、色間で誤差がでない。また、CMOSイメージセンサ109は、異なる色が同一のタイミングで処理されることがないため、色間クロストークによる色つきや色むらを抑制することを可能にする。また、CMOSイメージセンサ109は、例えば画像を1ライン分読取る毎に、少なくとも1回黒補正を行うように制御されることにより、時間の経過とともに温度変化が生じても、読取画像の画質低下を防止可能にする。
これに対し、比較例となる従来のエリアセンサ(ベイヤー配列の2次元CMOSイメージセンサなど)では、画素の行毎又は列毎に黒補正を行う回路(黒補正回路)が設けられるため、読取対象における同一の画素位置に対し、色毎に異なる黒補正回路が黒補正を行う。つまり、従来のエリアセンサは、黒補正回路それぞれのばらつきなどに起因する色間の補正差が生じた各色の画素データを合成することにより、読取対象における同一の画素位置の色が示されるので、CMOSイメージセンサ109のように精度よく黒補正を行うことができない。また、従来のエリアセンサは、異なる色が同一のタイミングで処理されるので、色間クロストークによる色つきや色むらが発生する。
なお、上述したCMOSイメージセンサ109では、ローリングシャッタ方式によりカラム内で露光タイミングが異なる場合を説明している。CMOSイメージセンサ109は、例えば黒補正部522の前段に各画素の信号を保持するメモリが設けられることにより、全画素に同一のタイミングで露光を行うグローバルシャッタ方式が適用されてもよい。
(変換処理部52aの第1変形例:変換処理部52b)
次に、変換処理部52aの第1変形例について説明する。図9は、変換処理部52aの第1変形例(変換処理部52b)の概要を示すブロック図である。以下、記述した構成部分と実質的に同一の構成部分には、同一の符号を付す。
変換処理部52bは、色毎に2個ずつのPD(計6画素分)の出力が黒補正部523によって黒補正されるように構成されている。黒補正部523は、黒補正部522と同様に、入力される信号を用いて黒補正を行う。つまり、色毎にn画素(nは偶数)のフォトダイオードを有するCMOSイメージセンサ(撮像素子)では、RGBの偶数番目の画素と奇数番目の画素とを含めた6画素が1つのカラムとして構成され、n/2(個)の黒補正部523がカラム毎に黒補正を行う。これにより、黒補正部などの回路面積を削減することが可能となる。
なお、主走査方向の位置が同一である各色の画素を1つのカラムとして、カラム毎に黒補正部522(又は黒補正部523)が黒補正を行う場合、カラムに含まれる画素数は、3画素又は6画素に限られない。
(変換処理部52aの第2変形例:変換処理部52c)
次に、変換処理部52aの第2変形例について説明する。図10は、変換処理部52aの第2変形例(変換処理部52c)の概要を示すブロック図である。変換処理部52cは、主走査方向の位置が同一である各色の画素が1つのカラムとしてまとめられている。変換処理部52cは、各PDが光電変換して転送部520が転送する信号を、カラム毎に共通のアナログプログラマブルゲインアンプ(APGA)524により増幅し、AD変換部(ADC)525によりデジタル信号に変換して、黒補正部526が黒補正を行うように構成されている。黒補正部526は、n個がカラム毎に設けられ、デジタル信号に対して黒補正部522と同様に黒補正を行う。
つまり、変換処理部52cは、FDや画素トランジスタやADC525のばらつきが原因である固定パターンノイズを差し引くことにより、補正した原稿読取レベルを得ることができる。また、変換処理部52cは、APGA524が各転送部520から順次に転送される信号を任意に増幅し、ADC525のダイナミックレンジを有効に利用することができるので、画像の階調性や補正の精度を高めることを可能にする。
次に、フォトダイオードの暗電流(光を露光しない場合にも発生する電流)のばらつきが原因で発生する固定パターンノイズの補正について説明する。フォトダイオードの暗電流ばらつきによる固定パターンノイズを補正する手法として、黒シェーディング補正がある。具体的には、光源を消灯させた状態で画像を読み取り、画素毎に基準黒レベルとして保持しておき、原稿を読み取った画像レベルから基準黒レベルを減算することにより補正を行う。
しかし、黒シェーディング補正は、画像読取(スキャン)前に光源を消灯させて画像を読取る必要があるため、連続スキャンを行う場合には生産性が落ちてしまう。黒シェーディング補正を行うための基準黒レベルの生成を最初の一度のみとすると、連続スキャンの生産性を向上させることができるが、時間の経過後の温度変化などによって固定パターンノイズが変化した場合に、正常に補正が行えない。
生産性を確保しつつ、時間の経過後の温度変化などによる固定パターンノイズの変動を含めて補正する方法として、イメージセンサの遮光画素(OPB)の読取レベルの変動を検出して基準黒レベルの値を補正する技術が既に知られている。しかし、OPBの読取レベルの変動を検出して基準黒レベルの値を補正する方法では、時間の経過にともなう温度変化が画素毎に一律でない場合、画素毎に固定パターンノイズの変化が異なるため、補正できずに画像に縦スジが発生することがある。
(変換処理部52aの第3変形例:変換処理部52d)
次に、フォトダイオードの暗電流のばらつきに起因する固定パターンノイズを補正可能にする変換処理部52aの第3変形例について説明する。図11は、変換処理部52aの第3変形例(変換処理部52d)の概要を示すブロック図である。図11に示すように、変換処理部52dは、3つの画素を含むn個のカラム毎にAPGA524、ADC525及び黒補正部527が設けられている。また、変換処理部52dは、黒補正の基準信号レベルとして、主走査方向の画像の1ラインを読取る期間中の消灯期間の信号レベルを用いるように構成されている。
図12は、黒補正部527の構成例を示す図である。図12に示すように、黒補正部527は、RGBそれぞれの信号に対し、光信号レベル保持部530、黒レベル保持部532及び減算部534を有する。つまり、黒補正部527は、光信号レベルと黒レベルとの差分を色毎にとることにより、黒レベル補正後の信号を色毎に出力する。
図13は、図11に示した変換処理部52dを備えたCMOSイメージセンサ109を有する画像読取装置100が黒レベルの補正を行う場合の動作を示すタイミングチャートである。この場合にも、CMOSイメージセンサ109は、上述したようにタイミング発生器50が出力する各タイミング信号に応じて動作する。
点灯回路40(図3)は、光源102に対し、原稿の読取時に点灯と消灯とを順次に切り替えさせる。例えば、点灯回路40は、主走査方向1ラインの読取り期間において、点灯時間Tonと消灯時間Toffとを同一の時間にする。
消灯期間には、制御部42は、まず色毎に順番に変換処理部52dのPDの光信号レベルをリセットする。そして、一定時間経過後、変換処理部52dは、消灯期間に蓄積した光信号レベルを黒レベル保持部532(図12)へ転送する。
点灯期間には、制御部42は、まず色毎に順番に変換処理部52dのPDの光信号レベルをリセットする。そして、一定時間経過後、変換処理部52dは、点灯期間に蓄積した光信号レベルを光信号レベル保持部530へ転送する。
そして、変換処理部52dは、色毎に減算部534による演算によって黒補正を行い、補正後の信号を順次に出力する。各色の信号は、I/F部54によって画像信号として後段の画像処理部へ転送される。
このように、変換処理部52dを備えたCMOSイメージセンサ109を有する画像読取装置100は、FD、画素トランジスタ、APGA524、ADC525及びPDの暗電流のばらつきが原因である固定パターンノイズを差し引くことにより、補正した原稿読取レベルを得ることができる。また、画像読取装置100は、画像を1ライン分読取る毎に、黒補正を行うので、時間の経過とともに温度変化が生じても、読取画像の画質低下を防止することができる。また、画像読取装置100は、信号の転送を色毎に同一のタイミングで実施するため、電源やGNDを介して他の色に影響を与えるクロストークによる色付き(偽色)や色むらの発生を防止することができる。
(変換処理部52aの第4変形例:変換処理部52e)
次に、変換処理部52aの第4変形例について説明する。図14は、変換処理部52aの第4変形例(変換処理部52e)の概要を示すブロック図である。図14に示すように、変換処理部52eは、図11に示した変換処理部52dに対して、デジタルプログラマブルゲインアンプ(DPGA)528と、2個の黒補正を行う第1黒補正部529a及び第2黒補正部529bが各色の画素数と同数のカラム毎に設けられている点が異なる。
DPGA528は、ADC525がA/D変換したデジタル信号を任意のゲインでデジタル増幅する。第1黒補正部529aは、図6に示した黒補正部522と同一の構成である。第1黒補正部529aは、FD、画素トランジスタ及びADC525のばらつきが原因である固定パターンノイズを補正するために用いられる。第2黒補正部529bは、図12に示した黒補正部527と同一の構成である。第2黒補正部529bは、PDの暗電流ばらつきが原因である固定パターンノイズを補正するために用いられる。
図15は、変換処理部52eを備えたCMOSイメージセンサ109を有する画像読取装置100が行う黒レベルの補正を模式的に示す図である。変換処理部52eは、点灯期間及び消灯期間においてそれぞれ光信号レベルと黒レベルを取得する。
変換処理部52eが点灯期間に取得する光信号レベルには、原稿からの反射光に応じた読取レベルと、FD、画素トランジスタ、APGA524及びPDによる固定パターンノイズを含んでいる。また、変換処理部52eが点灯期間で取得する黒レベルは、FD、画素トランジスタ及びAPGA524による固定パターンノイズである。
また、変換処理部52eが消灯期間に取得する光信号レベルには、FD、画素トランジスタ、APGA524及びPDによる固定パターンノイズを含んでいる。ここで、PDの暗電流による固定パターンノイズは、消灯期間が短いため、点灯期間よりも小さいレベルとなっている。変換処理部52eが消灯期間に取得する黒レベルは、FD、画素トランジスタ、APGA524による固定パターンノイズである。
ここで、DPGA528は、点灯期間と消灯期間のPDの暗電流による固定パターンノイズを同一にするために、点灯期間と消灯期間でゲインを変更する。例えば、DPGA528は、点灯期間のゲインを1倍としておき、消灯期間のゲインを点灯時間Tonと消灯時間Toffの比率に応じたゲインとすることにより、PDの暗電流による固定パターンノイズを一致させる。
そして、第1黒補正部529aは、点灯期間と消灯期間のそれぞれで光信号レベルと黒レベルの差分をとることにより、FD、画素トランジスタ及びAPGA524による固定パターンノイズを補正する。また、第2黒補正部529bは、点灯期間と消灯期間の信号の差分をとることにより、PDの暗電流による固定パターンノイズを補正する。このように、変換処理部52eを備えたCMOSイメージセンサ109を有する画像読取装置100は、変換処理部52dを備えたCMOSイメージセンサ109に比べて、消灯時間Toffの比率を減少させることを可能にする。
なお、第2黒補正部529bにおいては、暗電流ノイズが一致するようにDPGA528のゲインを設定する必要がある。DPGA528のゲインに対しては、駆動条件により設定を算出する方法と、調整によって設定を算出する方法がある。駆動条件によってDPGA528のゲインの設定を算出する場合、例えば光源102の点灯時間と消灯時間の比に基づいて設定を算出する。暗電流ノイズは蓄積時間に比例するため、DPGA528のゲインを消灯期間に対する点灯時間の比とすることにより、補正後レベルaと補正後レベルbの暗電流ノイズを一致させることができ、補正後レベルcが算出可能となる。ここで、DPGA528のゲインは、下式1によって算出される。
DPGA528のゲイン=点灯期間/消灯期間 ・・・(1)
(CMOSイメージセンサ109の変形例)
次に、CMOSイメージセンサ109の変形例について説明する。図16は、CMOSイメージセンサ109の変形例(CMOSイメージセンサ109a)の概要を示すブロック図である。CMOSイメージセンサ109aは、図3に示したCMOSイメージセンサ109が有する機能に加えて、変換処理部52eにおけるゲインを調整する調整部56を有する。また、I/F部55は、I/F部54が有する機能に加えて、変換処理部52eから受入れた信号を調整部56に対して出力する。
調整部56は、I/F部55を介して受入れた信号に応じて、各APGA524及び各DPGA528に対するゲインの設定を調整する。
図17は、CMOSイメージセンサ109aを有する画像読取装置100がゲインの調整を行う動作を示すフローチャートである。CMOSイメージセンサ109aを有する画像読取装置100は、点灯期間のDPGA528のゲインを固定とし、消灯期間のDPGA528のゲインを調整する。
ステップ100(S100)において、制御部42は、点灯ON信号をネゲートすることにより、光源102を消灯させる。
ステップ102(S102)において、調整部56は、消灯期間のDPGA528のゲインを設定(変更)する。なお、DPGA528のゲインの設定値の1回目は、初期値とする。
ステップ104(S104)において、調整部56は、DPGA528のゲインの設定値と、ゲインの設定値に対応する補正後レベルを取得し保持する。ここでは、光源102が消灯しているため、第2黒補正部529bに入力される光信号レベルと黒レベルはどちらも暗電流ノイズとなっている。よって、正しくゲインが設定されている場合、補正後レベルは0に近い値となる。
ステップ106(S106)において、調整部56は、補正後レベルの絶対値が所定の閾値以下であるか否かを判定する。調整部56は、補正後レベルの絶対値が所定の閾値以下であると判定した場合(S106:Yes)には、処理を終了する。また、調整部56は、補正後レベルの絶対値が所定の閾値以下でないと判定した場合(S106:No)には、S108の処理に進む。
ステップ108(S108)において、調整部56は、すべての設定可能なゲインを試行したか否かを判定する。調整部56は、すべての設定可能なゲインを試行していないと判定した場合(S108:No)には、S102の処理に進む。また、調整部56は、すべての設定可能なゲインを試行したと判定した場合(S108:Yes)には、S110の処理に進む。
ステップ110(S110)において、調整部56は、補正後レベルの絶対値が最小となるゲインに設定し、調整を終了する。
なお、CMOSイメージセンサ109aを有する画像読取装置100は、図17に示した動作を電源ON時に行うことにより、CMOSイメージセンサ109aなどの状態に応じたゲインを設定することができる。
(第2黒補正部529bの変形例)
次に、第2黒補正部529bの変形例について説明する。図18は、第2黒補正部529bの変形例(第2黒補正部529c)の概要を示すブロック図である。図18に示すように、第2黒補正部529cは、図12に示した黒補正部527(第2黒補正部529b)に対して、色毎に減算部535、減衰器536及び加算部537がさらに設けられている点が異なる。
減算部535は、黒レベル保持部532が現在保持している値と、入力される新たな値との差分をとり、減衰器536に対して出力する。減衰器536は、減算部535から入力された値を減衰させ、加算部537に対して出力する。なお、減衰器536の減衰率は、温度変化による暗電流ノイズの変動に追従できるような値とする。加算部537は、黒レベル保持部532が現在保持している値と、減衰器536が減衰させた値とを加算し、黒レベル保持部532に対して出力する。このように、第2黒補正部529cは、黒レベル保持部532が保持する値を更新することにより、図15に示した補正後レベルbの更新値を平滑化する。
つまり、第2黒補正部529cは、黒レベルを取得するための光源102の消灯時間が短いことによって暗電流ノイズが小さい場合にも、ランダムノイズや突発的なノイズの影響を受けにくくすることを可能にする。
40 点灯回路
42 制御部
50 タイミング発生器
52a、52b、52c、52d、52e 変換処理部
54、55 I/F部
56 調整部
100 画像読取装置
102 光源
109、109a CMOSイメージセンサ
200 自動原稿給送装置(ADF)
300 画像形成装置
520 転送部
522、523、526、527 黒補正部
524 APGA
525 ADC
528 DPGA
529a 第1黒補正部
529b、529c 第2黒補正部
530 光信号レベル保持部
532 黒レベル保持部
534、535 減算部
536 減衰器
537 加算部
特開平10−126697号公報

Claims (12)

  1. 受光する色毎に一方向に配列されることにより、読取対象における共通の画素位置からの各色の反射光を前記色毎に画素単位で光電変換可能にされた複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子において前記共通の画素位置からの反射光を前記色毎に光電変換する各色の画素の前記光電変換素子を備えた画素群と、
    前記画素群毎に、各画素群における前記各色の画素の光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果である第1の出力結果から、前記第1の出力結果と同一の画素からの出力結果であって、前記反射光に依存しない出力として得た第2の出力結果を差し引くことにより、読取対象の黒レベルを補正する黒補正部と、
    を有し、
    前記黒補正部は、
    画像の1ライン分を読み取る周期である1ライン周期毎に、前記画像の1ラインに対し、各色毎に順次に補正すること
    を特徴とする撮像素子。
  2. 前記黒補正部は、
    一方向に配列される前記色毎に読取対象の黒レベルを補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記画素群毎に前記光電変換素子が光電変換した出力結果をデジタル化するAD変換部をさらに有し、
    前記黒補正部は、
    前記AD変換部がデジタル化した出力結果を用いて読取対象の黒レベルを補正すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の撮像素子。
  4. 前記画素群毎に前記光電変換素子が光電変換した出力結果を設定に応じて増幅し、増幅した出力結果を前記AD変換部に対して出力する増幅部をさらに有すること
    を特徴とする請求項3に記載の撮像素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    読取対象となる原稿に対して光を照射する光源と、
    前記撮像素子が原稿の主走査方向の1ラインから反射光を受光する毎に、前記黒補正部
    が原稿の黒レベルを補正するよう制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記制御部は、
    前記撮像素子が原稿の主走査方向の1ラインから反射光を受光する周期内に、前記光源に点灯と消灯とを順次に行わせ、
    前記黒補正部は、
    前記画素群に対し、前記光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果から、前記光源が消灯している期間における前記光電変換素子の出力結果を差し引くことにより、読取対象の黒レベルを補正すること
    を特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記撮像素子は、CMOSセンサであること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 前記光源の点灯時間と消灯時間の比に応じて、前記光源が消灯している期間における前記光電変換素子の黒レベルを調整する調整部をさらに有し、
    前記黒補正部は、
    前記画素群に対し、前記光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果から、前記調整部が調整した出力結果を差し引くことにより、読取対象の黒レベルを補正すること
    を特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  9. 前記調整部は、電源投入により調整を行うこと
    を特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 前記黒補正部は、
    前記光電変換素子の黒レベルを平滑化させて、前記光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果から差し引くこと
    を特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読取った画像を形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 受光する色毎に一方向に配列された複数の光電変換素子により、読取対象における共通の画素位置からの各色の反射光を前記色毎に画素単位で光電変換する工程と、
    前記共通の画素位置からの反射光を前記色毎に光電変換する各色の画素の前記光電変換素子を備えた画素群毎に、各画素群における前記各色の画素の光電変換素子が反射光を光電変換した出力結果である第1の出力結果から、前記第1の出力結果と同一の画素からの出力結果であって、前記反射光に依存しない出力として得た第2の出力結果を差し引くことにより、読取対象の黒レベルを補正する工程と、
    を含み、
    前記読取対象の黒レベルを補正する工程において、画像の1ライン分を読み取る周期である1ライン周期毎に、前記画像の1ラインに対し、各色毎に順次に補正すること
    を特徴とする画像読取方法。
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