JP5790100B2 - 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 Download PDF

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Description

本発明は画像読取装置、画像形成装置及び画像読取装置に係り、特に経時的な光量変動に対応して黒レベル補正を行う画像読取装置、この画像読取装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機などの画像形成装置及びこれらの各装置で実行される画像読取方法に関する。
画像読取装置では、光源からの光を原稿にあて、CMOS、CCDなどの受光素子を用いたイメージセンサで画像を読み取っている。
このようなイメージセンサを使用した原稿搬送型の読取装置では、黒原稿(理想的に反射率0)を読み取らせた際のイメージセンサ出力は0になることが望ましい。しかしながら、
・ノイズによる暗出力
・迷光(直接、又はコンタクトガラスなどに反射して受光素子に入射する光)によるイメージセンサ出力
があるためにイメージセンサ出力は0にならない。かつ、この値が主走査方向の位置によって異なる値を持つために、画像品質が劣化してしまう。
このノイズによる暗出力、迷光の値は光源を点灯させた状態で黒原稿を読み取らせた際のイメージセンサ出力と等しくなる。しかしながら、読み取り用の光路上には通常白シェーディング用の白基準板若しくは白色ローラが存在しており、原稿読取開始前に理想的な黒原稿を読み取って暗出力、迷光の値を得ることは困難である。このため、従来は光源を消灯したときのイメージセンサの出力を黒レベルとして減算していた。
しかしながら、従来の減算方法では、迷光出力は黒レベルに含まれないため、迷光出力が大きくなると画像品質に悪影響を与えていた。
例えば原稿を搬送して読み取る方式の場合には原稿通過時に原稿が上下にばたつきやすく、ピントの位置が原稿からずれてしまう。その対策として、光源と原稿の間に拡散板を設けることで光を拡散させ、ピント位置を広くすることで原稿ばたつきによる読み取り画像への影響を低減する方法がある。しかしこの場合、拡散板の効果により迷光出力が大きくなってしまい、画像品質に悪影響を及ぼしてしまう。例えば図28において、光源6から照射された光はコンタクトガラス2を通過する光(実線)と、コンタクトガラス2で反射する光(破線)の成分に分かれる。その際、図28(a)に示すように拡散板40がない場合はコンタクトガラス2で反射した光はイメージセンサ5の受光部5aに入りにくいが、図28(b)に示すように拡散板40があると、拡散板40により光が拡散されるため、コンタクトガラス2で反射した光がイメージセンサ5の受光部5aに入る可能性が高くなる。このようなケースでは迷光出力が大きくなるため、画像品質に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、特許文献1(特開平8−98017号公報)では、予め光源点灯時の黒原稿読取データと光源消灯時のイメージセンサ出力データの差分を保持しておき、原稿読取直前に光源消灯時のイメージデータの出力データを取得し、保持された差分と原稿読取直前の光源消灯時の出力データとの和を黒データとしてシェーディング処理を行う技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1記載のように処理したとしても、光源からの光量が経時によって変化した場合、基準が予め保持された光源点灯時の黒原稿読み取りデータと光源消灯時のイメージセンサ出力データの差分であることから、原稿読取直前の光源の光量が光源点灯時のものから変化していれば、比較基準が異なることになる。そのため、このような光源の光量変化に伴って迷光の光量も変化した場合には正確な黒レベル補正値を得ることはできなかった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、経時による迷光の光量の変化があった場合にも、正確な黒レベル補正値を得ることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、原稿に光を照射する光源と、前記原稿が反射した光を取得する受光素子と、予め、前記光源を点灯して黒基準板を前記受光素子に読み取らせたときの前記受光素子の出力と、前記光源を消灯したときの前記受光素子の出力との差から、迷光による第1の出力を取得させ、そのときの前記光源の光量を第1の光量として記憶する第1の記憶手段と、原稿の読み取り開始前に、前記光源の光量を第2の光量として取得し、前記第1の光量と前記第2の光量の比と、前記予め取得した第1の出力に基づいて、前記受光素子の出力を補正する補正手段と、を備えた画像読取装置を特徴とする。
本発明によれば、経時による迷光の光量の変化があった場合にも、正確な黒レベル補正値を得ることができる。
本発明の実施例1における画像読取部の機械的構成を副走査方向から見た図である。 図1を主走査方向から見た図である。 実施例1において、黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図である。 読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。 図3に示すデータをメモリに保持する処理手順、及び図5に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1における画像読取装置の信号処理構成を示すブロック図である。 実施例2における読取部の機械的構成を副走査方向から見た図である。 図7のコンタクトガラスの下面に反射部材を設けた例を示す図である。 図8の反射部材を中間色とした例を示す図である。 実施例2において、黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図である。 実施例2において、読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。 実施例3における読取部の機械的構成を副走査方向から見た図である。 実施例4における読取部の機械的構成を副走査方向から見た図である。 図13を主走査方向から見た図である。 実施例4において、黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図である。 実施例4において、読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。 図15に示すデータをメモリに保持する処理手順、及び図16に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。 実施例4における画像読取装置の信号処理構成を示すブロック図である。 図18に示した光量検知部の回路構成の詳細を示す回路図である。 実施例2及び3の場合に適用される黒レベル補正値の更新までの処理手順を示すフローチャートである。 実施例5に係る読取部の機械的構成を主走査方向から見た図である。 光源となるLEDアレイを副走査方向から見た図である。 図22に示したLEDアレイを使用した場合における光量分布を示した図である。 実施例5において、黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図である。 読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。 迷光出力の算出方法を示す図である。 図24に示すデータをメモリに保持する処理手順、及び図25に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。 従来技術における拡散板の有無による照明光の反射の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について以下の実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施例において、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
本実施例1は、原稿搬送型の画像読取装置の黒レベル補正値除去に際して、
1)予め迷光によるイメージセンサ出力X(n)(n:主走査画素)とそのときの光量Yを取得しておく。
2)次に、原稿読み取り開始直前に光源消灯時のイメージセンサ出力データZ’(n)と光量Y’を取得する。
3)両者の光量の比Y’/Yにより迷光成分の補正値X’(n)=Y’/Y*X(n)を算出し、原稿読み取りの際にX’(n)とZ’(n)の和を黒レベル補正値として原稿読み取り値から除去する。
ことが特徴になっている。
これは光量が主走査方向で一律に変動する光学系を使用した場合に特に有効である。なお、光量が主走査方向で一律に変動する光学系というのは、例えば、1光源で導光体を使って全主走査に光を照射するような方式(ライトガイド方式)などである。また、光量はイメージセンサ出力に対応する。
図1は画像読取装置の読取部の機械的構成を副走査方向から見た図、図2は主走査方向から見た図である。これらの図において、画像読取装置1は、コンタクトガラス2、本体カバー3、白基準板4、及びイメージセンサ5を備えている。イメージセンサ5の側部には更に光源6を備え、両者で読取部7を構成する。本体カバー3はコンタクトガラス2の上面側に配置され、本体カバー3とコンタクトガラス2の間に白基準板4が設けられている。また、イメージセンサ5は、コンタクトガラス2の下面側に、コンタクトガラス2の上面に置かれる原稿の被読み取り面と受光部5aが対向するように配置される。イメージセンサ5は主走査方向に複数の光電変換素子(CMOS又はCCDセンサチップ)を列状若しくは千鳥状に並べたものである。また、イメージセンサ5の近傍に設けられた光源6の光路上に白基準板(又は白板ローラ)4が設けられる。白基準板4は主走査方向の光量ムラやセンサ感度ムラによる画像ムラを補正するシェーディング補正データを得るための基準板である。なお、コンタクトガラス2はイメージセンサ5の保護機能も有する。原稿は読み取りの際に白基準板4とコンタクトガラ2の間の空間部Aを通過する。
以上の構成により、光源6から照射された光はコンタクトガラス2を透過し、原稿面で反射し、再度コンタクトガラス2を透過してイメージセンサ5の各画素(素子)素子に入射する。この入射光量に応じて光電変換素子の出力(電圧)が変化することによって原稿の濃度を読み取ることになる。また、ここでは光源は1つとし、導光体を使って主走査方向全域に照射させているとすると、光量の変動は全主走査方向で一律に発生する。
図3は黒レベルを除去するために予め取得し、後述のメモリに保持するデータを示す図である。ここでいう予めとは、画像読取装置製造時、あるいは市場で必要と判断した場合に取得するもので、原稿読み取り前の予め設定されたタイミングである。横軸は主走査画素(全N画素)、縦軸はイメージセンサ出力である。また、図5(a)は図3に示すデータをメモリに保持する処理手順を示すフローチャートである。
この処理では、まず、光源6を消灯しイメージセンサ出力Z(n)を全主走査画素取得する(nは全N画素中のn画素目、n≦N、n,Nともに正の整数)(ステップS101)。次に光源6を点灯させ、黒画像を読み取らせたときのイメージセンサ出力V(n)を全主走査画素取得する(ステップS102)。黒画像の読み取りには、例えば、黒色原稿を読み取らせて取得する場合と、黒色原稿を使用せずに取得する場合がある。黒色原稿を使用する場合は原稿による影響をなくすため、均一かつ光沢度のない(拡散度100%の)黒色原稿を使用する。また、上記原稿を使用しない場合は、読み取り用の光源6以外の光がイメージセンサ受光部5aに全く入らない空間(暗室や装置を暗幕で覆うなど)において本体カバー3及び白基準板4を取り外した状態にし、読み取り用光源6を点灯した時のイメージセンサ出力を得る。
このようにして黒原稿読み取り出力V(n)を取得したときの迷光出力X(n)を、
X(n)=V(n)−Z(n) ・・・(1)
によって演算し、メモリ1に保持する(ステップS103)。式(1)における迷光出力X(n)は光源点灯時の黒レベルの変化分である。なお、メモリは第1ないし第4の記憶手段に総括的に対応するもので、メモリ1,メモリ2,メモリ3,メモリ4が後述のメモリ32に設けられている。なお、メモリ1,メモリ2は不揮発性のメモリが、メモリ3,メモリ4は揮発性のメモリがそれぞれ使用される。
その後、光源6を点灯させ、白基準板4を読み取らせたときのイメージセンサ出力W(n)を全主走査画素分取得する(ステップS104)。これから先ほど取得したイメージセンサ出力Z(n)を
Y(n)=W(n)−Z(n) ・・・(2)
から算出(減算)し、光量成分Y(n)を算出する(ステップS105)。さらに、この光量成分Y(n)のうちの一部の領域(K画素分の素子)における平均値である平均光量Yを
Y=1/K*ΣY(n) ・・・(3)
から算出し、この平均光量Yを初期光量としてメモリ2に保持する(ステップS106)。
図3に示されたデータは、上記Z(n)、X(n)=V(n)−Z(n)、V(n)、Y(n)=W(n)−Z(n)及びW(n)で得られたデータである。
図4は読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。横軸は主走査画素(全N画素)、縦軸はイメージセンサ出力である。また、図5(b)は図4に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。なお、この処理は読み取り動作の開始直前に、読み取り動作を行うたびに実施される。
この処理では、まず、光源6を消灯し、イメージセンサ出力Z’(n)を全主走査画素取得し、メモリ3に保持する(ステップS201)。
次に光源6を点灯させ、白基準板4を読み取らせたときのイメージセンサ出力W’(n)を取得する(ステップS202)。これに先ほど取得したイメージセンサ出力Z’(n)を
Y’(n)=W’(n)−Z’(n) ・・・(4)
から算出(減算)し、光量成分Y’(n)を算出する(ステップS203)。さらに、このY’(n)のうちの前記K画素分の素子に対応する一部の領域における平均値Y’を
Y’=1/K*ΣY’(n) ・・・(5)
から算出し、この平均値Y’を読み取り開始前の光量としてメモリ4に保持する(ステップS204)。
これにより、光量の変動量に対して迷光量が比例する光学系を持つ装置であれば、メモリ1,2,4に保持したデータから読み取り開始前の迷光成分X’(n)を、
X’(n)=X(n)*Y’/Y ・・・(6)
により算出し(ステップS205)、この迷光成分X’(n)とメモリ3に保持したイメージセンサ出力Z’(n)との和を黒レベル補正値Vc
Vc=X’(n)+Z’(n) ・・・(7)
として得ることができる(ステップS206)。
図5の処理手順では例えば黒板(黒原稿:光沢度がなく、反射率0の原稿)を移動させる必要がないため、生産性を落とすことなく黒レベル補正値Vcを得ることができる。黒板の移動は、例えば、可動式の黒板を設置し、原稿読み取りに直前にその黒板をイメージセンサ光源の光路を遮断するように移動させて黒板を読み取って黒レベル補正値を取得し、黒レベルを除去するという方式の場合に実行される。
なお、図4に示されたデータは、上記Z’(n)、X’(n)=X(n)×Y’/Y、Y’(n)=W’(n)−Z’(n)及びW’(n)で得られたデータである。また、図3及び図4において、点線で示したデータがステップS206で暗減算に使用されるデータである。
図6は本実施例1における画像読取装置の信号処理構成を示す機能ブロック図である。本実施例1における信号処理部は、読取部7、CPU20及び信号処理部30から基本的に構成され、三者間で信号の授受が行われる。読取部7はイメージセンサ5とA/D変換器8を備え、信号処理部30は黒レベル算出部31と黒減算部35を備え、黒レベル算出部31はメモリ32と演算器33を含む。メモリ32は前述の第1ないし第4のメモリ1,2,3,4を含む。
イメージセンサ5からの出力はA/D変換部8でデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は黒レベル補正値を算出する場合、すなわち、図3及び図4に示した値を求める場合には黒レベル算出部31へ送られ、原稿を読み取る場合は黒減算部35に送られる。黒レベル算出部31ではメモリ32に保持している各種データから図3及び図4に示した黒レベル補正値を算出するための演算を行う。黒減算部35では、A/D変換器11から送られてきた画信号から黒レベル算出部31で算出した黒レベル補正値Vcを減算する処理を行う。CPU20は読取部7及び信号処理部30に対して各種制御を行う。なお、CPU20は図示しないROMに格納されたプログラムコードを図示しないRAMに展開し、RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら当該プログラムコードに従って処理することにより、プログラムで設定された制御を実行する。また、黒レベル算出部31は演算処理を実行するが、演算処理は例えばASICなどの論理回路が使用される。
図7は本実施例2における読取部の要部を副走査方向から見た図で、実施例1のコンタクトレンズ2の下面の一部に反射部材2aを設けたものである、その他の各部は実施例1と同等に構成されている。
この実施例2では、製品上の有効読み取り範囲をE、イメージセンサ5の有効読み取り範囲をFとし、イメージセンサ5の有効読み取り範囲F内であって製品上の有効読み取り範囲Eの領域外のコンタクトガラス2の下面の予め設定された領域(以下、平均化領域と称する)Dに反射部材2aが設置されている。この反射部材は光源の光量を測定するために設けられたもので、光源6からの光路を前記平均化領域D内で遮るようになっている。本実施例2では、この平均化領域D内で反射される一部の反射光の平均読み取り値(出力値)を光量値として前記メモリ2、(4)に保持することによって黒レベル補正値Vcを算出する。また、前記平均化領域Dと前記範囲Eの間に領域(以下、緩衝領域と称する)C分だけ間が開いているが、これはフレアの影響により反射部材での反射光が有効読み取り範囲E内入らないようにするためである。ちなみに、この緩衝領域Cは、白基準板4の下面からイメージセンサ5の受光面5aまでの距離をBとしたときに、2×B程度の距離を持たせておけば良い。これにより、フレアの影響を避けることができる。
この実施例2は、コンタクトガラス2の下面に反射部材2aを設け、その反射部材2aを設けた部分で光量をモニタするように構成されたものであるが、このように構成することによりモニタする部分に傷が付きにくく、前述の実施例1と比較して正確に光量をモニタしやすいという利点がある。製品上の有効読み取り範囲Eはイメージセンサ5の有効読み取り範囲Fよりも小さくなるが、イメージセンサ5を主走査方向に千鳥に配置して読み取る構成の場合は、千鳥配置のオーバーラップ部に反射部材2aを設けるようにすると、有効読み取り範囲Eに特に影響を与えることはない。
図8は図7のコンタクトガラス2の下面を示す図である。同図に示すように、コンタクトガラス2の下面の平均化領域Dには白色の反射部材2aが設けられている。このように反射部材2aを白色とすると、反射光が多いため光量の比が正確に求めやすい。
図9は反射部材2aを中間色としたもので、反射部材2aは白基準板4よりも光源に近いため反射量が多くなる。そこで、イメージセンサ出力が飽和しにくいように反射率を白濃度より下げた中間色を使用した例である。
図10は実施例2において、黒レベルを除去するために予め取得し、メモリ32に保持するデータを示す図であり、実施例1における図3に対応する。この実施例2では、X(n)をメモリ1に保持するところまでは実施例1と同じである。その後、光源点灯時のイメージセンサ出力W(n)を取得し、式(2)に基づいてZ(n)との差分Y(n)を演算するが、必要となるデータは平均化領域Dのデータのみである。そこで、この平均化領域D内のK画素分(D領域内の一部)の平均光量Yを前記式(3)に基づいて算出し、メモリ2に保持する。なお、処理手順も白基準板4の読み取りに代えて反射部材2aを読み取る点が異なるだけで図4に示したフローチャートに準じて処理される。
図11は実施例2において読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図である。この処理手順も基本的には実施例1の図5と同様である。ただし、光量Y’の算出には平均化領域D内のデータを使用する。
そして、図10及び図11に示されるデータを使用して、前記式(7)により黒レベル補正値Vcを得ることができる。
その他、特に説明しない各部及び各部の処理は実施例1と同等に構成され、同様に処理される。
図12は本実施例3における読取部の機械的構成を副走査方向から見た図である。本実施例3は図8に示した実施例2に対して主走査方向下流側にも前記第1及び第2の領域D,Cと同様の第3及び第4の領域D’、C’を設けた構成としたものである。すなわち、イメージセンサ5の両側に反射部材2a,2a’を設けた構成となっている。従って、製品上の有効読み取り範囲Eは第2及び第4の領域C,C’の内側のみに縮小されるが、その他の各部は実施例2と同様である。
この実施例3では、光量は第1及び第3の領域D,D’の読み取り値の平均を用いてモニタする。黒レベル補正値Vcを得るための処理及び演算は実施例1及び実施例2に準じる。
このように両側2個所に反射部材2a,2a’を設けて黒レベル補正値Vcを得るようにすると、有効読み取り範囲Eが実施例2よりも更に小さくなるがイメージセンサ5の両端で測定するので、イメージセンサ5の両端で光量変動が異なってしまった場合でも、その影響を小さくすることができる。また、実施例3のように有効読み取り範囲Eが実施例2よりも更に小さくなったとしても、イメージセンサ5を主走査方向に千鳥に配置して読み取る構成の場合は、実施例2と同様に各イメージセンサ5のオーバーラップ部を第1及び第3の領域D,D’として使用できるので問題はない。
この実施例3の場合も、実施例2の図10及び図11に示されるデータと同様して算出されるデータを使用して、前記式(7)により黒レベル補正値Vcを得ることができる。
その他、特に説明しない各部及び各部の処理は実施例2と同等に構成され、同様に処理される。
図13は本実施例4における読取部の機械的構成を副走査方向から見た図、図14は図13を主走査方向から見た図である。実施例4は実施例1における光源6の近傍に光量センサ10を設けた形となる。実施例1では白基準板4の読み取り値で光量をモニタしていたが、この実施例4は別途設けた光量センサ10によって光源6の光量を測定する。このように構成すると、他の実施例ではモニタする白基準板4や反射部材2a,2a’に傷がついた場合に正確に光量がモニタできなくなるが、この実施例4では光源を直接モニタしているので傷による影響がない。
本実施例4では、図13に示すように副走査方向から見たときに光量センサ10はコンタクトガラス2の主走査方向上流側の端部と若干重複する位置であって、主走査方向から見たときに図14に示すように光源6の中心と対応する位置に配置され、当該位置で光源からの光量を検出する。
図15は黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図であり、図17(a)は図15に示すデータをメモリに保持する処理手順を示すフローチャートである。ステップS301からステップS303までは、実施例1のステップS101からステップS103までと同一である。次に、光源6を点灯させ、そのときの光量Pを光量センサで測定する(ステップS304)。ただし、実施例1〜3と異なり光量センサ10を使用する場合はゲインの変化に対応できないため、このときのゲインGを用い、光量Yを、
Y= P*G ・・・(8)
としてメモリ2に保持しておく(ステップS306)。ただし、ゲインGは図17のフローチャートで処理している間は変化しないものとする。
16は読み取り開始前に取得し、保持するデータを示す図であり、図17(b)は図16に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。
図17(b)において、まず、光源6を消灯しイメージセンサ出力Z’(n)を全主走査画素取得し、メモリ3に保持する(ステップS401)。次に光源6を点灯させ、そのときの光量P’を光量センサ10で測定し(ステップS402)、このときのゲインG’を得る(ステップS403)。さらにこのときのゲインG’から光量Yを
Y=P’*G’ ・・・(9)
から算出し、メモリ4に保持する(ステップS404)。
これにより、光量の変動量に対して迷光量が比例する装置であれば、メモリ1,2,3,4に保持したデータと現在のゲイン値から読み取り開始前の迷光成分X’(n)を
X’(n)=X(n)*Y’/Y*G’/G ・・・(10)
によって算出することができる(ステップS405)。
算出した迷光成分X’はステップS406においてステップS401で取得したセンサ出力Z’(n)と加算され、黒レベル補正値Vcとして前記式(7)によって
Vc=X’(n)+Z’(n) ・・・(11)
と得ることができ、画信号データから黒レベル補正値Vcを減算することによって黒減算部35で黒レベルを除去することができる。ただし、ゲインG’は図17のフローチャートで処理している間は変化しないものとする。
図18は、本実施例4における画像読取装置の信号処理構成を示すブロック図である。この信号処理構成では、図7に示した実施例1の構成に対して光量検知部15を設けた点が異なるだけで、他の構成は同一である。光量検知部15は光量センサ10の出力に基づいて光源6からの光量を検知する機能を有し、CPU20と黒レベル算出部31の演算器33と接続され、信号の送受が相互に可能となっている。
19は図18に示した光量検知部15の回路構成の詳細を示す回路図である。光量検知部15の光量センサ10としてはフォトダイオード16が使用され、画像読取装置がカラースキャナである場合、Red、Green、Blue全てにおいて有効な感度を持つフォトダイオードが使用される。すなわち、光源6に応じて有効な感度を持つフォトダイオードが使用される。フォトダイオードでは入射した光を電流値Iに変え、OPアンプ17で増幅し、
Vin=IR
の入力電圧を得る。
これをA/D変換器8でデジタル信号に変換する。本実施例ではb0からb9までの10bit出力としている。なお、出力ビット数は、所望の精度に応じて変更することも可能である。フォトダイオード16は光量と電流値が比例関係にあるので、光量に比例したデジタル信号が黒レベル算出部30に入力されることになる。黒レベル算出部30では予め取得しておいたAD変換後の光量と読み取り開始前に取得したAD変換後の光量の比を算出し、光量の変動量を検出する。
その他、特に説明しない各部は実施例1と同等に構成され、同様に機能する。
なお、実施例2ないし4のように構成した場合、原稿読み取り中も光源の光量値を得ることができる。そのため、原稿読み取り中に、例えば温度変化などによって光量が変わってしまってもその都度補正をすることが可能である。図20は実施例2及び3の場合に適用される黒レベル補正値の更新までの処理手順を示すフローチャートである。
同図において、読み取りが開始されるとT(ms)待つ(ステップS501)。この待ちはT(ms)毎に黒レベル補正値更新動作を行うためのものである。T(ms)後にまだ読み取り中の場合(ステップS502:Yes)、ステップS503からステップS507において黒レベル補正値更新動作を行う。
ステップS503ないしステップS506の処理手順は、図6に示したステップS202ないしステップS205の処理手順と同一である。ステップS505及びステップS506でY’(n)及びX’(n)を算出し、これからステップS507で黒レベル補正値Vcが求まると、求められた黒レベル補正値Vcに更新し、ステップS501に戻ってT(ms)の待ちを行う。これを読み取りが終了するまで繰り返す(ステップS502:No)。黒減算では黒レベル補正値Vcが更新された時点でその更新された値を使って黒減算し続ける。
実施例1ないし4では、黒レベル補正値Vcを得て黒レベルを除去するため、
・迷光出力(全主走査分)
・そのときの光量Y
を取得して保持しておき、読み取り開始前に暗出力と光量Y’を取得し、Y’/Yの比から迷光出力を補正し、暗出力と補正した迷光出力の和を黒レベルとして除去するように構成されている。
しかし、前記実施例では、光量変動分Y’/Yを主走査方向で一定としているため、LEDサイドライト方式、例えば、高輝度LEDを導光体で主走査全域に照射させる方式のように光量の変動が主走査でほぼ一定である場合は良いが、LEDを主走査方向に複数個並べる構成、あるいはXeランプを使用した場合などのように主走査方向で光量の変動が異なる場合には正確な補正ができなくなる。
本実施例5は、このような場合に対応した例であり、ある読み取り範囲毎に光量変動を取得して迷光出力を補正することにより、主走査方向で光量の変動に違いがあっても正確に迷光出力を算出し、黒レベル除去を可能としたものである。
すなわち、本実施例5は、画像読取装置の黒レベル補正値除去に際して、
1)まず全主走査をブロックに区分け(ブロック数b)する。
2)次ぎに、予め(読取装置製造時など)迷光出力X(n)(n:主走査画素)を取得しておき、さらにそのときの各ブロック内の光量Y(a)(a:1〜b)取得しておく。
3)原稿読み取り開始直前に光源消灯時のイメージセンサ出力データZ(n)とブロック毎の光量Y’(a)を取得する。
4)両者の光量の比Y’(a)/Y(a)により各ブロック内の迷光成分の補正値X’(n)=Y’(a)/Y(a)*X(n)を算出し、原稿読み取りの際にX’(n)とZ’(n)の和を黒レベル補正値として原稿読み取り値から除去する。
ことを特徴とする。
以下、図面を参照し、詳細に説明する。
図21は本実施例5に係る読取部の機械的構成を主走査方向から見た図であり、副走査方向から見た場合は図1(実施例1参照)に相当する。また、画像読取装置の信号処理構成も実施例1の処理構成を同一である。
本実施例5は図21から分かるように実施例1の光源6をLEDアレイ12に置き換えたもので、LEDアレイ12は複数のLED13と、これらのLED13を搭載した基板14からなる。その他の各部は実施例1と同一である。
図22は光源となるLEDアレイを副走査方向から見た図である。本実施例で示す光源6はLED13を主走査方向にアレイ状に複数個並べた構成になっている。また、原稿読み取り領域Hを主走査方向に所定間隔で複数のブロックにブロック分けしている。このブロック分けはのちの平均光量をブロック毎に算出する際の区分けである。本実施例5ではLED13の配置間隔でブロック分けしているが、それ以外のブロック分けでも良い。なお、図では、ブロック分けは1,2,・・・,b−1,b(b:2以上の正の整数)のように設定されている。
図23は図22に示したLEDアレイ12を使用した場合における光量分布を示した図である。同図において、実線が初期(画像読取装置製造時など)の光量分布を示し、点線が初期からある期間経った後(読み取り開始前)の光量分布を示す。光量分布は経時的に変動し、さらにその変動はLED13毎にバラツキを持つ。そのため光量変動は全体として主走査でバラツキを持つことになる。このようなバラツキがある場合には、前述の特許文献1に記載されたような方式では正確な黒レベル補正を行うことはできない。
そこで、本実施例5では、まず、以下のようにして黒レベルを算出する。
図24は黒レベルを除去するために予め取得し、メモリに保持するデータを示す図である。ここでいう予めとは、実施例1と同様に画像読取装置製造時や市場で必要と判断した場合に取得するものである。横軸は主走査画素(全N画素:Nは正の整数)、縦軸はイメージセンサ出力を示す。また、図27(a)は図24に示すデータをメモリに保持する処理手順を示すフローチャートである。
図27(a)において、まず、光源6のLED13を消灯し、イメージセンサ出力Z(n)を全主走査画素N分取得する(nは全N画素中のn画素目)(ステップS601)。次に光源6のLED13を点灯させ、黒画像を読み取らせたときのイメージセンサ出力V(n)を全主走査画素取得する(ステップS602)。黒画像の読み取りは実施例1と同様である。
黒画像を読み取らせたときのイメージセンサ出力V(n)を取得し、迷光出力X(n)を、
X(n)=V(n)−Z(n) ・・・(1)
から演算し、メモリ1に保持する(ステップS603)。
次に、光源6のLED13を点灯させ、図23の白基準板4を読み取らせたときのイメージセンサ出力W(n)を全主走査画素N分取得する。これに先ほど取得した光源消灯時のイメージセンサ出力Z(n)を減算し、
W(n)−Z(n) ・・・(2)
を求める(ステップS605)。さらに、このW(n)−Z(n)を各ブロックで平均し、平均光量Y(1)〜Y(b)を算出し、メモリ2に保持する(ステップS606)。
図25は読み取り開始前に取得するデータを示す図、図26は迷光出力の算出方法を示す図、図27(b)図26に示すデータの算出処理と黒レベル補正値算出の処理手順を示すフローチャートである。なお、図27(a)の処理によって図24に示した原稿読み取り前のブロック毎の光量Y(1)〜Y(b)、及び初期迷光出力X(n)が取得されている。
図27(b)において、まず光源6のLED13を消灯し、イメージセンサ出力Z’(n)を全主走査画素N分取得し、メモリ3に保持する(ステップS701)。次に光源6を点灯させ、白基準板4を読み取らせたときのイメージセンサ出力W’(n)を取得する(ステップS702)。この結果が、図27の光源消灯時のセンサ出力(暗出力)Z’(n)と光源点灯時の白基準板読み取り出力W’(n)である。
これに先ほど取得したイメージセンサ出力Z’(n)を減算して読み取り開始前の光量分布、
W’(n)−Z’(n) ・・・(4)’
を算出する(ステップS703)。次に、前記光量分布W’(n)−Z’(n)に関してブロック毎に平均値を算出し、ブロック毎の平均光量Y’(1)〜Y’(b)を算出する。これにより、初期状態からのブロック毎の光量変動量
Y’(1)/Y(1)〜Y’(b)/Y(b) ・・・(12)
が算出される。迷光出力X’(n)はこの光量変動量に比例するため、初期の迷光出力X(n)より
X’(n)=X(n)*Y’(a)/Y(a) ・・・(13)
ただし a=1,2,…,b
で算出できる(ステップS705)。このときのa値はn画素目が含まれるブロックNoを示しており、例えばブロック幅が300一定である場合、
n=1〜300のとき a=1、
n=301〜600のとき a=2



となる。
そして、ステップS705で算出した迷光出力X’(n)と読み取り開始前に取得した暗出力Z’(n)の和が黒レベルとなるため、両者の和、
X’(n)+Z’(n) ・・・(14)
を図7に示した黒減算部35に送り、黒減算部35でA/D変換器8から送られてくる原稿読み取り値から前記式(14)で算出される和を減算することによって黒レベルの補正が可能となる。
以上のように、本実施例5では図22に示したように任意の若しくは所定のブロック1〜bに分けて光量変動を各々算出したが、このブロックの幅は変更することもできる。すなわち、ブロック幅を狭めればそれだけ精度良く光量変動を算出することが可能であり、ブロック幅を広げれば、その分保持データ量が少なくなる。また、コンタクトガラス2上や白基準板4上にゴミがある場合に、そのゴミがある場所の光量変動を正確に取得できなくなる場合があるが、このような場合には、ブロック幅を1画素にすることによって画素単位の光量変動による黒レベル補正を行うことも可能である。さらに、各ブロックのブロック幅は一定とせず、各ブロックで幅を変えても良い。
なお、本実施例5ではLEDアレイ12を例にとって説明しているが、アレイ状の光源ではなく導光体で拡散させる構成、あるいはXeランプ、蛍光灯などを使用して読み取りを行う場合にも、適用可能である。
また、前記各実施例では、画像読取装置について詳細に説明しているが、このような画像読取装置はPC(パーソナルコンピュータ)カラーの画像入力装置として使用されるだけでなく、複写機、ファクシミリ、各種機能を複合して有するデジタル複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置の画像入力装置として使用される。その際、画像読取装置は画像形成装置に対して一体又は別体に構成される。
以上のように、本実施形態によれば、予め迷光によるイメージセンサ出力を取得させ、そのときの光源の光量である初期光量と、読取開始前の光源の光量との比を測定し、その光量比と、予め測定した迷光による出力に基づいてイメージセンサの出力を補正するので、簡単な装置構成で生産性を下げることなく、かつ暗出力の環境変動・経時変動や光量の変動に起因した迷光によるイメージセンサ出力の変動があっても正確に黒レベル補正値を得て除去することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記各実施例は、好適な実施形態をそれぞれ示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
1 画像読取装置
2 コンタクトガラス
2a 反射部材
4 白基準板
5 イメージセンサ
6 光源
10 光電センサ
31 黒レベル補正値取得手段
D 平均化領域
F 有効読み取り範囲
G 原稿
特開平8−98017号公報

Claims (13)

  1. 原稿に光を照射する光源と、
    前記原稿が反射した光を取得する受光素子と、
    予め、前記光源を点灯して黒基準板を前記受光素子に読み取らせたときの前記受光素子の出力と、前記光源を消灯したときの前記受光素子の出力との差から、迷光による第1の出力を取得させ、そのときの前記光源の光量を第1の光量として記憶する第1の記憶手段と、
    原稿の読み取り開始前に、前記光源の光量を第2の光量として取得し、前記第1の光量と前記第2の光量の比と、前記予め取得した第1の出力に基づいて、前記受光素子の出力を補正する補正手段と、
    を備えことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記補正手段は、原稿の読み取り開始直前における前記光源の消灯状態での前記受光素子の第2の出力を取得し、前記第1の光量と前記第2の光量の比に前記第1の出力を乗算して得られた値に前記第2の出力を加算し、黒レベル補正値を得ること
    を特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記第1の光量が、有効読み取り範囲内における予め設定された読み取り範囲毎の平均化した値であり、
    前記第2の光量が、前記原稿の読み取り開始直前における前記予め設定された読み取り範囲毎の平均化した値であること
    を特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記補正手段は、前記予め設定された範囲毎の黒レベル補正値を全読み取り範囲にわたって取得すること
    を特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記第1及び第2の光量がそれぞれ予め設定された領域の出力値を平均化した値であること
    を特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5記載の画像読取装置であって、
    前記予め設定された領域は1以上設定されること
    を特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6記載の画像読取装置であって、
    前記予め設定された領域の1つに対応する前記受光素子の読み取り光路上に白基準板が設置されていること
    を特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項7記載の画像読取装置であって、
    前記予め設定された領域の1つが、製品上の有効読み取り範囲外かつ前記受光素子の有効読み取り範囲内であって、当該1つの領域の一部領域で前記受光素子の読み取り光路を遮る反射部材を備えていること
    を特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項8記載の画像読取装置であって、
    前記反射部材の反射率は、前記受光素子の出力が飽和値未満になる反射率であることを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項記載の画像読取装置であって、
    前記基準板に代えて前記光源から直接入射する光量に応じた電気的出力を生じる光電変換手段を備え、
    前記補正手段は、前記白基準板に代わる前記光電変換手段からの出力値に基づいて前記第1及び第2の光量を求め、当該求められた第1及び第2の光量を使用して前記受光素子の出力を補正すること
    を特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項2記載の画像読取装置であって、
    前記第1の出力及び前記第1の光量をそれぞれ記憶する不揮発性の第1及び第2の記憶手段と、
    前記第2の出力及び第2の光量をそれぞれ記憶する揮発性の第3及び第4の記憶手段と、
    を備え、
    前記第1の出力及び第1の光量は、前記読み取り前である当該画像読取装置の製造時を含む前記読み取り開始直前より以前の任意のタイミングで取得され、
    前記第2の出力及び第2の光量は、前記読み取り開始直前である原稿を読み取る動作毎に取得されること
    を特徴とする画像読取装置。
  12. 請求項1ないし11いずれか1項に記載の画像読取装置と、
    該画像読み取り装置で入力された画像を記録媒体に形成する画像形成部と、
    を備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 原稿に光を照射する光源と、
    前記原稿が反射した光を取得する受光素子と、
    を備え、前記原稿の画像を前記受光素子によって読み取る画像読取方法であって、
    予め、前記光源を点灯して黒基準板を前記受光素子に読み取らせたときの前記受光素子の出力と、前記光源を消灯したときの前記受光素子の出力との差から、迷光による第1の出力を取得させ、そのときの前記光源の光量を第1の光量として記憶手段に記憶する工程と、
    原稿の読み取り開始前に、前記光源の光量を第2の光量として取得し、前記第1の光量と前記第2の光量の比と、前記予め取得した第1の出力に基づいて、前記受光素子の出力を補正する工程と、
    を備えことを特徴とする画像読取方法。
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