JP2008187529A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確なシェーディング補正を行うことのできる画像読取装置を提供する。
【解決手段】白基準部23と、原稿3の画像及び白基準部23の画像を読み取る読取部20と、読取部20により読み取った画像データを記憶する記憶部42とを備え、白基準部23の画像データに応じて形成される白基準データに基づいて原稿3の画像データをシェーディング補正して出力する画像読取装置1において、出荷時等に読み取られた白基準部23の画像データから成る初期データを記憶部42に記憶し、初期データの高周波成分と原稿の読取り直前に白基準部23を読み取った直前データの高周波成分との比較結果に基づいて白基準部23の汚れ量を検出するとともに、白基準データは初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との加重平均Hと、直前データの低周波成分とを重畳して成り、該加重平均Hの重み係数w1、w2を白基準部23の汚れ量に応じて可変した。
【選択図】図8

Description

本発明は、シェーディング補正を行う画像読取装置及びそれを用いた画像形成装置に関する。
シェーディング補正を行う従来の画像読取装置は特許文献1に開示されている。この画像読取装置は光源及びイメージセンサを有して原稿に照射される光の反射光によって原稿画像を読み取る読取部を備えている。また、読取部により読み取り可能な白色の白基準板が設けられる。
原稿の読取りが指示されると読取部によって白基準板の画像が読み取られ、その後原稿画像が読み取られる。原稿画像の画像データは白基準板の画像データによってシェーディング補正され、補正後の画像データが出力される。
白基準板に塵埃等の汚れが付着すると、その部分の照度が低くなる。このため、シェーディング補正した際に原稿の汚れに対応する部分は白基準板に対する相対的な照度が高くなる。これにより、シェーディング補正後の出力される画像データは副走査方向に白線が発生する。上記画像読取装置は読取部の光学系の焦点がずれた位置に白基準板が配置される。このため、白基準板上に汚れが付着しても汚れがぼけて捉えられる。これにより、汚れ部分の照度を白色に近づけ、シェーディング補正後の画像データの白線を防止することができる。
特開平6−178052号公報
しかしながら、上記従来の画像読取装置によると、白基準板の汚れが多くなると光学系でぼけて捉えても汚れ部分の照度が低くなる。このため、正確なシェーディング補正ができない問題があった。
本発明は、正確なシェーディング補正を行うことのできる画像読取装置及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、白色の白基準部と、原稿画像及び前記白基準部の画像を読み取る読取部と、前記読取部により読み取った画像データを記憶する記憶部とを備え、前記白基準部の画像データに応じて形成される白基準データに基づいて原稿の画像データをシェーディング補正して出力する画像読取装置において、所定時期に読み取られた前記白基準部の画像データから成る初期データを予め前記記憶部に記憶し、
前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、原稿の読取り直前に読み取られた前記白基準部の画像データから成る直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との比較結果に基づいて前記白基準部の汚れ量を検出する汚れ検出手段を設けるとともに、
前記白基準データは、前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との加重平均と、前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の低周波成分とを重畳して成り、該加重平均の重み係数を前記汚れ検出手段の検出結果に応じて可変したことを特徴としている。
この構成によると、記憶部には白基準部上に汚れの付着していない所定時期に読取部によって白基準部を読み取った画像データが保存される。原稿の読取りが指示されると読取部によって白基準部の画像が読み取られて記憶部に保存され、その後原稿画像が読み取られる。記憶部に記憶される初期データは所定時期の白基準部の画像データから成り、原稿送り方向に垂直な方向の空間周波数の高周波成分が取り出される。直前データは原稿の直前に読み取られた白基準部の画像データから成り、原稿送り方向に垂直な方向の空間周波数の低周波成分と高周波成分とに分離される。汚れ検出手段はこれらの高周波成分のデータを比較し、比較結果に基づいて白基準部の汚れ量を検出する。また、初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との加重平均に、直前データの低周波成分を重畳して白基準データが形成される。この時、加重平均の重み係数は白基準部の汚れ量に応じて決められる。例えば、汚れ量が多い場合は初期データの重み係数を大きくして直前データの重み係数を小さくし、汚れ量が少ない場合は初期データの重み係数を小さくして直前データの重み係数を大きくする。これにより形成された白基準データに基づいて原稿画像の画像データはシェーディング補正され、補正後の画像データが出力される。白基準部は板状でもよくローラ状でもよい。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記汚れ検出手段は、前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との差が所定の閾値よりも絶対値が大きくなる部分の積分値によって前記白基準部の汚れ量を検出したことを特徴としている。この構成によると、原稿送り方向に垂直な方向の白基準部上の位置を横軸とし、初期データの高周波成分と、直前データの高周波成分との差を縦軸とするグラフ上で閾値よりも突出する部分の面積の総計が汚れ量として検出される。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記読取部は等倍光学系に構成されることを特徴としている。この構成によると、読取部はセルフォックレンズアレイを有したCIS(Contact Image Sensor)等から成る。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、原稿の両面を読取り可能な画像読取装置であって、前記読取部によって原稿の上面の画像を読み取ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記白基準部は原稿を介して前記読取部と対向配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記所定時期は出荷時であることを特徴としている。この構成によると、白基準部上に汚れの付着していない画像読取装置の出荷時の白基準部の画像データが記憶部に記憶される。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記所定時期を使用者により設定可能にしたことを特徴としている。この構成によると、使用者等による清掃等によって汚れの付着していない白基準部の画像が読み取られ、その画像データが記憶部に記憶される。
また本発明の画像形成装置は、上記各構成の画像読取装置を備え、前記画像読取装置から出力されるシェーディング補正後の画像データに基づいて画像を形成することを特徴としている。
本発明によると、汚れのない初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分とを比較する汚れ検出手段によって簡単に白基準部の汚れ量を検出することができる。また、白基準データは、重み係数が汚れ量に応じて可変される初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との加重平均に直前データの低周波成分を重畳して形成されるので、汚れ量が多い時に初期データの重み係数を大きくして直前データに対して汚れによる高周波成分が除去されるとともに、光源等によって経時変化する低周波成分が保持される。従って、白基準部上の汚れの影響を排除して正確なシェーディング補正を行うことができる。また、汚れ量が少ない時は直前データの重み係数を大きくすることにより、CIS等から成る読取部によって画像データの高周波成分が変動しても正確なシェーディング補正を行うことができる。
また本発明によると、汚れのない初期データの高周波成分と、直前データの高周波成分との差が所定の閾値よりも絶対値が大きくなる部分の積分値によって、簡単に白基準部の汚れ量を検出することができる。
また本発明によると、読取部が画像データの高周波成分が変動しやすい等倍光学系に構成されるので、汚れ量が少ない時に高周波成分の変動を除去して正確なシェーディング補正を行うことができる。
また本発明によると、原稿の両面を読取り可能な画像読取装置であって、読取部によって原稿の上面の画像を読み取るので、上方に面した白基準部に汚れが付着しやすくなるが、汚れ量を簡単に検出して正確なシェーディング補正を行うことができる。
また本発明によると、白基準部は原稿を介して読取部と対向配置されるので原稿と摺動して汚れがより付着しやすくなるが、汚れ量を簡単に検出して正確なシェーディング補正を行うことができる。
また本発明によると、白基準部を予め読み取る所定時期が出荷時であるので、確実に汚れのない白基準部を読み取って正確に汚れ量を検出することができる。
また本発明によると、白基準部を予め読み取る所定時期が使用者により設定可能であるので、使用者により白基準部の清掃や交換が行われた場合等に、確実に汚れのない白基準部を読み取って正確に汚れ量を検出することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の画像読取装置を示す側面断面図である。画像読取装置1は原稿搬送部1aが上方に配され、制御部40(図4参照)等を備えた本体部1bが原稿搬送部1aの下方に配される。原稿搬送部1aの図中、右側上部には傾斜した給紙トレイ2が配置され、右側下部には排紙トレイ25が配される。給紙トレイ2には原稿3が載置され、排紙トレイ25には画像を読み取った原稿が排紙される。
給紙トレイ2の上方には原稿3に接して原稿を取り出す給紙ローラ4が設けられる。原稿搬送部1aの図中、左側には回転するプラテンローラ9が配される。給紙トレイ2とプラテンローラ9との間及びプラテンローラ9と排紙トレイ25との間には搬送ローラ5、6、24を有して原稿3を搬送する搬送路7が設けられる。プラテンローラ9は給紙トレイ2から給紙される原稿3を反転して排紙トレイ25に導く。また、上方の搬送ローラ5、6により原稿3を1枚ずつプラテンローラ9に送ることができる。
プラテンローラ9の下方には本体部1bに設けたガラスから成る透明板10が対向配置される。本体部1bには透明板10の下方に第1読取部11が配される。第1読取部11は、光源12、反射ミラー13、14、15、レンズ16及びCCD17を有している。光源12は蛍光ランプから成り、透明板10上の読取り位置8に配される原稿3に光を照射する。原稿3の表面で反射した光は反射ミラー13、14、15で反射し、レンズ16を介してCCD17に導かれる。これにより、原稿3の下面(表面)の画像が読み取られる。
透明板10の側方には白色の白基準板18が設けられる。第1反射部11は図中、左右方向に移動可能に構成され、光源12の出射光を白基準板18で反射し、CCD17により白基準板18の表面の画像が読み取られる。第1読取部11に読み取られた原稿3の画像データは白基準板18の画像データによってシェーディング補正され、補正後の画像データが出力される。読取位置8よりも搬送路7の下流側には第2読取部20及び搬送を行う白色の白基準ローラ23(白基準部)が対向して配置されている。
図2は第2読取部20の詳細図を示している。第2読取部20は等倍光学系のCIS(Contact Image Sensor)21から成り、CIS21はセルフォックレンズアレイ21a及び光電変換する受光部21bを有している。また、CIS21にはLEDから成る光源22が内蔵されている。
セルフォックレンズアレイ21aは図3に示すように、柱状のセルフォックレンズ21cが原稿送り方向に垂直な方向に多数並設して形成されている。第2読取部20がセルフォックレンズアレイ21aを有した等倍光学系に構成されるので、受光部21bで読み取られる画像がセルフォックレンズ21cの周期単位で変動しやすい。このため、画像データは原稿送り方向に垂直な方向の空間周波数の高周波成分が経時変化しやすい。
光源22から出射される光は白基準ローラ23上に配された原稿3を照射する。原稿3で反射した光はCIS21に導かれる。これにより、原稿3の上面(裏面)の画像が読み取られる。
また、第2読取部20は原稿3の搬送前に光源22の出射光を白基準ローラ23で反射し、CIS21により白基準ローラ23の表面の画像が読み取られる。第2読取部20によって読み取られる原稿3の画像データは白基準ローラ23の画像データによってシェーディング補正され、補正後の画像データが出力される。白基準ローラ23を白基準板18と同様の平板状に形成し、第2読取部20に対向するローラを別途設けてもよい。
第1、第2読取部11、20によって両面の画像が読み取られた原稿3は搬送ローラ24を介して排出トレイ25に排出される。尚、本体部1b上に原稿3を載置できる透明なガラス板等を設け、原稿搬送部1aをガラス板上から退避可能に構成してもよい。これにより、原稿搬送部1aを退避してガラス板上に原稿3を載置し、移動する第1読取部11によって原稿3を副走査方向に走査して原稿3の下面の画像を読み取ることができる。
図4は画像読取装置1の構成を示すブロック図である。画像読取装置1は各部を制御する制御部40を有している。制御部40にはアンプ31、33、A/Dコンバータ32、34、操作部41及び記憶部42が接続される。アンプ31、33はそれぞれCCD17及びCIS21が接続され、制御部40からゲイン調整信号が与えられる。これにより、アンプ31、33は制御部40によりAGC(Automatic Gain Contorol)がかけられ、ゲイン値が設定されてキャリブレーションが行われる。設定されたゲイン値によってアンプ31、33はCCD17及びCIS21の出力信号をゲイン調整して増幅する。
A/Dコンバータ32、34はアンプ31、33でそれぞれ増幅されたアナログ信号から成る画像信号をデジタル信号に変換する。操作部41は片面原稿あるいは両面原稿の読取りを指定したり、複写枚数や用紙サイズなどを入力する。記憶部42は画像読取装置1の動作プログラム、制御部40による演算結果、CCD17及びCIS21によって読取られた画像データ等を記憶する。
次に、第1、第2読取部11、20による原稿の画像を読み取る動作について説明する。画像読取装置1の出荷時には予め光源12を消灯して白基準板18を読み取った画像データが記憶部42に記憶されている。この画像データが原稿3の下面の画像データをシェーディング補正する際の黒色の基準データ(以下、「黒基準データ」という)となる。シェーディング補正する際の白色の基準データ(以下、「白基準データ」という)は原稿3の読取り直前に白基準板18を読み取って保持される。
また、画像読取装置1の出荷時には予め白基準ローラ23の画像データが記憶部42に記憶されている。図5はこの動作を示すフローチャートである。ステップ#51では光源22が消灯される。ステップ#52では第2読取部20によって白基準ローラ23の画像が読み取られる。ステップ#53では読み取られた白基準ローラ23の画像データが記憶部42に記憶される。この画像データが原稿3の上面の画像データをシェーディング補正する際の黒基準データとなる。
ステップ#54では光源22が点灯される。ステップ#55では第2読取部20によって白基準ローラ23の画像が読み取られる。ステップ#56で読み取られた白基準ローラ23の画像データが記憶部42に記憶される。この画像データがシェーディング補正する際の白基準データを形成するための初期の白基準ローラ23の画像データ(以下、「初期データ」という)となる。
図6は第1読取部11による原稿3の表面(下面)の画像を読み取る動作を示すフローチャートである。操作部41により原稿3の読取りの指示があると、ステップ#11で光源12が点灯される。ステップ#12では第1読取部11によって白基準板18の画像が読み取られる。ステップ#13では読み取られた白基準板18の画像データが記憶部42に記憶される。この画像データがシェーディング補正時の白基準データとなる。
ステップ#14では搬送により読取り位置8に配された原稿3の下面が第1読取部11により読み取られる。ステップ#15では記憶部42に記憶される黒基準データ及び白基準データが取り出され、式(1)に基づいて原稿3の画像データがシェーディング補正される。これにより、白基準板18に対する相対的な照度を示す補正データが得られる。ステップ#16では該補正データから成る画像データが出力される。
補正データ=
(原稿画像データ−黒基準データ)/(白基準データ−黒基準データ)・・(1)
図7は第2読取部20による原稿3の裏面(上面)の画像を読み取る動作を示すフローチャートである。ステップ#21では光源22が点灯される。ステップ#22では、第2読取部20によって白基準ローラ23の画像が読み取られる。ステップ#23では読み取られた白基準板28の画像データが記憶部42に記憶される。この画像データが原稿画像の読取りの直前に読み取られた白基準ローラ23の画像データ(以下、「直前データ」という)となり、シェーディング補正する際の白基準データを形成するために用いられる。
ステップ#24では初期データの空間周波数が周波数分離される。図9は初期データを示す図である。縦軸は白基準ローラ23の照度を示し、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置を示している。また、図10、図11は初期データの空間周波数を低周波成分と高周波成分とに分離した図をそれぞれ示している。縦軸は白基準ローラ23の照度を示し、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置を示している。
ステップ#25では直前データの空間周波数が周波数分離される。図12は直前データを示す図である。縦軸は白基準ローラ23の照度を示し、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置を示している。また、図13、図14は直前データの空間周波数を原稿送り方向に垂直な方向の低周波成分と高周波成分とに分離した図をそれぞれ示している。縦軸は白基準ローラ23の照度を示し、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置を示している。
尚、初期データ及び直前データの低周波成分は所定数の画素単位で移動平均して得ることができる。また、元のデータから低周波成分を差し引いて高周波成分を得ることができる。初期データ及び直前データを周波数分析し、所定の周波数を閾値として低周波成分と高周波成分とに分離してもよい。
ステップ#26では白基準ローラ23の汚れ量が検出される。汚れ量は、まず前述の図11に示す初期データの高周波成分と前述の図14に示す直前データの高周波成分との差が演算される。図15は初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との差を示す差分データである。縦軸は初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との差であり、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置である。同図において、所定の閾値Sよりも絶対値の大きい部分を積分して得られる面積(斜線部)が白基準ローラ23の汚れ量と判定される。また、白基準ローラ23の汚れ量は記憶部42に記憶される。
ステップ#27では図8に示す白基準データ作成処理が呼び出される。白基準データ作成処理はシェーディング補正に用いられる白基準データを作成する。ステップ#71では白基準ローラ23の汚れ量が記憶部42から読み出される。ステップ#72では白基準ローラ23の汚れ量に基づいて重み係数w1、w2が導出される。
白基準データは前述の図11に示す初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と前述の図14に示す直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との加重平均に、前述の図13に示す直前データの原稿送り方向に垂直な方向の低周波成分を重畳して得られる。この初期データ及び直前データの高周波成分の加重平均Hは式(2)に示すように表わされる。
H=(w1T1+w2T2)/(w1+w2) ・・・(2)
ここで、T1は初期データの高周波成分、T2は直前データの高周波成分である。また、初期データの高周波成分T1の重み係数w1と直前データの高周波成分T2の重み係数w2との和(w1+w2)は1である。
白基準ローラ23の汚れ量と重み係数w1とは図16に示すような関係になっており、記憶部42に記憶されている。図16において、縦軸は重み係数w1の値を示し、横軸は白基準ローラ23の汚れ量を示している。同図によると、白基準ローラ23の汚れ量が所定量よりも少ない場合はw1=0、w2=1となる。白基準ローラ23の汚れ量が増えるに従ってw1の比率が大きくなり、汚れ量が所定量よりも多い場合はw1=1、w2=0となる。これにより、白基準ローラ23の汚れ量に応じた重み係数w1、w2が得られる。
ステップ#73ではステップ#72で得られた重み係数w1、w2によって式(2)に基づいて初期データ及び直前データの高周波成分の加重平均Hが演算される。ステップ#74では初期データ及び直前データの高周波成分の加重平均Hに前述の図13に示す直前データの原稿送り方向に垂直な方向の低周波成分が重畳される。これにより、白基準データが作成され、ステップ#75で白基準データを記憶して図7のフローチャートに戻る。
白基準データは、例えば重み係数w1=0、w2=1の場合は前述の図12に示す直前データに一致する。また、重み係数w1=1、w2=0の時の白基準データは図17に示すように形成される。同図において、縦軸は白基準ローラ23の照度であり、横軸はCIS21の原稿送り方向に垂直な方向の位置である。図中、破線Bは直前データである。
白基準ローラ23に付着する汚れは白基準ローラ23を読み取った画像データの空間周波数の高周波成分として現われる。また、光源22の照度の経時変化は白基準ローラ23を読み取った画像データの空間周波数の低周波成分として現われる。従って、汚れ量が増えると初期データの高周波成分の比率を増した白基準データに基づいてシェーディング補正を行うことにより、光源22の経時変化及び白基準ローラ23の汚れの影響を低減することができる。
ステップ#28では搬送により第2読取部20の下方に配された原稿3の上面が第2読取部20により読み取られる。ステップ#29では前述の式(1)に基づいて原稿3の上面の画像データがシェーディング補正され、白基準ローラ23に対する相対的な照度を示す補正データが得られる。ステップ#30では該補正データから成る画像データが出力される。
本実施形態によると、汚れのない初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分とを比較する汚れ検出手段によって簡単に白基準ローラ23(白基準部)の汚れ量を検出することができる。また、白基準データは、重み係数w1、w2が汚れ量に応じて可変される初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との加重平均Hに直前データの低周波成分を重畳して形成されるので、汚れ量が多い時に初期データの重み係数w1を大きくして直前データに対して汚れによる高周波成分が除去されるとともに、光源22等によって経時変化する低周波成分が保持される。従って、白基準ローラ23上の汚れの影響を排除して正確なシェーディング補正を行うことができる。また、汚れ量が少ない時は直前データの重み係数w2を大きくすることにより、CIS等から成る第2読取部20によって画像データの高周波成分が変動しても正確なシェーディング補正を行うことができる。
初期データは画像形成装置1の出荷時に取得しているが、操作部41の設定操作によって使用者が所望の時期に初期データを取得できるようにしてもよい。これにより、使用者により白基準ローラ23の清掃や交換が行われた場合等に、確実に汚れのない白基準ローラ23を読み取って正確なシェーディング補正を行うことができる。
また、汚れのない初期データの高周波成分と、直前データの高周波成分との差が所定の閾値Sよりも絶対値が大きくなる部分の積分値によって、簡単に白基準ローラ23の汚れ量を検出することができる。
また、第2読取部20が画像データの高周波成分が変動しやすい等倍光学系に構成されるので、白基準ローラ23の汚れ量が少ない時に高周波成分の変動を除去して正確なシェーディング補正を行うことができる。
尚、白基準ローラ23の汚れ量が所定量よりも多い時に報知してもよい。これにより、白基準ローラ23の清掃や交換を促すことができるとともに、原稿読取りの中止の問合せ等を行うことができる。従って、画像形成装置1の利便性を向上することができる。
また、第2読取部20は原稿3の上面を読み取るため白基準ローラ23が上方に面する。このため、白基準ローラ23に汚れが付着しやすくなる。加えて、白基準ローラ23は原稿3を介して第2読取部20と対向配置されるので原稿3と摺動して汚れがより付着しやすくなる。従って、本実施形態によって汚れ量を簡単に検出して正確なシェーディング補正を行うことができる。
尚、白基準板18は原稿搬送部1aに対して隔離されるとともに下方に面するため汚れが付着しにくい。このため、原稿3の下面の画像データは原稿読取りの直前に読み取った白基準板18の画像データを白基準データとしてシェーディング補正を行っている。これにより、制御を簡単にすることができる。
しかしながら、白基準板18に付着する汚れの影響が大きい場合には、原稿3の上面の場合と同様に、汚れのない所定時期に読み取られた白基準板18の画像データの高周波成分と、原稿3の読取り直前に読み取られた白基準板18の画像データの低周波成分とを重畳した白基準データに基づいて第1読取部11による原稿画像の画像データのシェーディング補正を行うとよい。
本実施形態において、画像読取装置1について説明しているが、画像読取装置1を備えて画像読取装置1から出力される画像データに基づいて画像を形成する複写機等の画像形成装置であってもよい。
本発明によると、シェーディング補正を行う画像読取装置及び画像形成装置に利用することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置を示す側面断面図 本発明の実施形態の画像形成装置の第2読取部を示す側面断面図 本発明の実施形態の画像形成装置の第2読取部のセルフォックレンズアレイを示す斜視図 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図 本発明の実施形態の画像形成装置の原稿の下面の読取りのための初期値を取得する処理を示すフローチャート 本発明の実施形態の画像形成装置の原稿の上面を読取る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態の画像形成装置の原稿の上面を読取る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準データ作成処理を示すフローチャート 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の初期データを示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の初期データの低周波成分を示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の初期データの高周波成分を示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の直前データを示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の直前データの低周波成分を示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の直前データの高周波成分を示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の初期データの高周波成分と直前データの高周波成分との差分データを示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の初期データの高周波成分と直前データの高周波成分とを加重平均する際の重み係数と汚れ量との関係を示す図 本発明の実施形態の画像形成装置の白基準板の汚れが多い場合の白基準データを示す図
符号の説明
1 画像形成装置
1a 原稿搬送部
1b 本体部
2 給紙トレイ
3 原稿
4 給紙ローラ
5、6、24 搬送ローラ
7 搬送路
8 読取位置
9 プラテンローラ
10 透明板
11 第1読取部
12、22 光源
13、14、15 反射ミラー
16 レンズ
17 CCD
18 白基準板
20 第2読取部
21 CIS
23 白基準ローラ
25 排出トレイ
31、33 アンプ
32、34 A/Dコンバータ
40 制御部
41 操作部
42 記憶部

Claims (8)

  1. 白色の白基準部と、原稿画像及び前記白基準部の画像を読み取る読取部と、前記読取部により読み取った画像データを記憶する記憶部とを備え、前記白基準部の画像データに応じて形成される白基準データに基づいて原稿の画像データをシェーディング補正して出力する画像読取装置において、所定時期に読み取られた前記白基準部の画像データから成る初期データを予め前記記憶部に記憶し、
    前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、原稿の読取り直前に読み取られた前記白基準部の画像データから成る直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との比較結果に基づいて前記白基準部の汚れ量を検出する汚れ検出手段を設けるとともに、
    前記白基準データは、前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との加重平均と、前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の低周波成分とを重畳して成り、該加重平均の重み係数を前記汚れ検出手段の検出結果に応じて可変したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記汚れ検出手段は、前記初期データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分と、前記直前データの原稿送り方向に垂直な方向の高周波成分との差が所定の閾値よりも絶対値が大きくなる部分の積分値によって前記白基準部の汚れ量を検出したことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取部は等倍光学系に構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 原稿の両面を読取り可能な画像読取装置であって、前記読取部によって原稿の上面の画像を読み取ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記白基準部は原稿を介して前記読取部と対向配置されることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記所定時期は出荷時であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像読取装置及び画像形成装置。
  7. 前記所定時期を使用者により設定可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像読取装置及び画像形成装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像読取装置を備え、前記画像読取装置から出力されるシェーディング補正後の画像データに基づいて画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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