JP5220088B2 - 原稿読取装置および画像処理方法 - Google Patents

原稿読取装置および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5220088B2
JP5220088B2 JP2010281431A JP2010281431A JP5220088B2 JP 5220088 B2 JP5220088 B2 JP 5220088B2 JP 2010281431 A JP2010281431 A JP 2010281431A JP 2010281431 A JP2010281431 A JP 2010281431A JP 5220088 B2 JP5220088 B2 JP 5220088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
image data
document
fluctuation
shading correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010281431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012129909A (ja
Inventor
真 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010281431A priority Critical patent/JP5220088B2/ja
Priority to US13/316,803 priority patent/US8749860B2/en
Publication of JP2012129909A publication Critical patent/JP2012129909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220088B2 publication Critical patent/JP5220088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40056Circuits for driving or energising particular reading heads or original illumination means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/401Compensating positionally unequal response of the pick-up or reproducing head

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る原稿読取装置(以下、画像読取装置という。)および画像処理方法に関するものである。
画像読取装置は、原稿の画像を読み取り、読み取った情報をデジタルデータに変換する。画像読取装置は、モノクロ画像及びカラー画像を読み取ることができる。画像読取装置は、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に設けられている。
従来、複写機等に使用される画像読取装置には、自動原稿給送装置により原稿を一枚ずつ原稿台ガラス上に搬送し、その搬送中に原稿台ガラス上の固定位置において原稿の画像を読み取る、いわゆる「流し読み」を行うものが知られている。
この種の画像読取装置には、原稿を照明する照明装置が設けられている。照明装置には、白色キセノンランプを主とする希ガス蛍光体ランプやLEDアレーが光源として用いられている。これらの光源は、一般に、点灯開始から時間の経過に伴って照明光量が漸次低下していく傾向がある。
「流し読み」の可能な従来の画像読取装置では、連続的に流し読みを行う際には1枚目の原稿を読み取る前にシェーディング補正値を取得し、その後は連続的に流し読みが終わるまで同じ補正値を使用していた。そのため、連続的に流し読みを行う際の画質に対する照明装置の依存性は高く、これが原稿読み取りに大きく影響する。そこで、光源劣化に対する改善、その補正に関する技術が開発されている。
特許文献1の画像読取装置は、連続的に流し読みをする際、紙間毎に基準部材(搬送ベルト)の予め設定した主走査方向の数箇所における所定画素数分の画像データの平均値を取得する。その平均値の変動量を算出することで主走査方向の照明の配光の変動を補正する。
特許文献2の画像読取装置は、紙間毎に基準部材(案内部材)の主走査方向の予め設定した数箇所における所定画素数分の画像データの平均値を算出する。その平均値の中で最も変動量の少ない値で主走査方向全域を補正する。これによって、補正値の取得の際に基準部材に汚れがつくことで誤った補正を行うことを防止する。
特開2007−081968号公報 特開2006−13852号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像読取装置の構成の場合、基準部材(搬送ベルト)は通常原稿パス(搬送路)上に配置されるため、原稿の紙紛やインク、トナーなどにより基準部材が汚れる構成となる。それゆえ基準部材が異物で汚れ、正しい補正値(補正係数)を得ることが出来なくなり、望ましい補正が出来なくなる問題がある。補正をするための基準データは、読み取り開始直前と、読み取り開始後に数回の紙間とで読み取ったデータの合計値から算出される。特に、基準データを取得してからその後の紙間で光量変動値を得る間に基準部材の汚れ具合が変化してしまう時には誤った補正となってしまうことが避けられない。
特許文献2の画像読取装置は、予め設定した数箇所における所定画素数分の画像データの平均値を算出しその中で最も変動量の少ない値で主走査全域を補正するので、上記の基準部材の汚れによる誤った補正を行ってしまうことを回避することが出来る。しかし、キセノンランプとLEDアレーのどちらの光源の場合であっても連続流し読み動作を行うと主走査位置によって昇温具合が異なる等の理由により主走査位置によって光量の変動分が異なる。特許文献2の構成の場合、主走査方向に対し一律の補正を行うので、照明手段の変動が主走査位置により異なる場合には正しい補正が出来ない問題があった。
本発明は、照明の主走査方向の配向変動に応じた補正を行う原稿読取装置において、配向変動に応じた補正を行う際に使用する変動補正条件の算出に対する読取位置に付着し汚れの影響を低減させることを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の原稿読取装置は、原稿を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送されている原稿を照明する照明と、前記搬送部によって搬送されている前記原稿を読取位置で読み取る読取手段と、前記読取位置に対向して配置されている基準部材と、前記読取手段から出力された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応したシェーディング補正条件を用いて、シェーディング補正を行うシェーディング補正手段と、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応する変動補正条件を用いて補正する変動補正手段と、主走査方向における所定の画素位置および主走査方向における該所定の画素位置の周辺の画素位置に対応する、前記読取手段が前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データを取得し、該取得した画像データのうち、輝度が低い第1個数の画像データおよび輝度が高い第2個数(第2個数<第1個数)の画像データ以外の画像データから求められる変動値と、前記所定の画素位置に対応する基準値とから、前記所定の画素位置に対応する前記変動補正条件を算出する変動補正条件算出手段とを有する
本発明によれば、照明の主走査方向の配向変動に応じた補正を行う原稿読取装置において、配向変動に応じた補正を行う際に使用する変動補正条件の算出に対する読取位置に付着し汚れの影響を低減させことができる。
本発明の第一の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図である。 図1の画像読取装置の回路構成を示すブロック図である。 図2に示す回路構成における画像データサンプル回路の構成を示すブロック図である。 本発明における主走査方向の領域分割の一例を示す図である。 プラテンガイドのある分割領域に汚れが付着した場合における画像データの例を示す図である 図5の例における光量変動値の算出方法を説明する図である。 本発明における光量変動補正係数を説明する図である。 図2に示す回路構成の動作を説明するフローチャートである。 第二の実施形態に係る画像読取装置の回路構成を示すブロック図である。 第二の実施形態に係る基準値取得動作を説明するフローチャートである。 第二の実施形態に係る配光変動補正動作を説明するフローチャートである。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る画像読取装置100の構成を示す図である。画像読取装置100は、自動原稿給送装置140と読取装置本体117とで構成される。自動原稿給送装置140において、原稿トレイ101は、原稿102を積載する。原稿トレイ101の上方には、給紙ローラ103が設けられている。給紙ローラ103は、分離搬送ローラ104と同一駆動源に接続され、その回転に連れて回転し、原稿102を給紙する。
給紙ローラ103は、通常、ホームポジションである上方の位置に退避しており、原稿102の原稿トレイ101へのセット作業を阻害しないようになっている。給紙動作が開始されると、給紙ローラ103は下降して原稿102の上面に当接する。給紙ローラ103は、アーム(不図示)に軸支されているので、アーム(不図示)が揺動することにより上下に移動する。
分離搬送従動ローラ105は、分離搬送ローラ104の対向側に配置されており、分離搬送ローラ104側に押圧されている。分離搬送従動ローラ105は、分離搬送ローラ104より僅かに摩擦が少ないゴム材等から形成されており、分離搬送ローラ104と協働して、給紙ローラ103によって給紙される原稿102を1枚ずつ分離して給紙する。
レジストローラ106およびレジスト従動ローラ107からなるレジストローラ対は、分離搬送ローラ104により給紙された原稿102の先端を揃える。静止したレジストローラ対106、107のニップ部に原稿102の先端を突き当てて、原稿102にループを生じさせて原稿102の先端を揃える。これによって、原稿102の斜行が補正される。
そして、リードローラ108およびリード従動ローラ109は、原稿を流し読みガラス(第一の原稿読み取り部)116上に向けて搬送する。プラテンガイド(基準部材)110は、光源(照明手段)119により照明されるように流し読みガラス116に対向して配置されている。プラテンガイド110は、光源119の主走査方向の光強度分布(配光)の経時変動(配光変動)に起因する原稿の表面の画像の読み取り情報の変動を補正するための基準部材として用いられる。
光源119は、流し読みガラス116上を通過する原稿102の表面を照明する。 光源119は、希ガス蛍光体ランプやLEDアレーなどの照明部材である。CCDラインセンサ(画像読み取り手段)126は、流し読みガラス116上にある原稿102の表面の画像を主走査方向に読み取る。主走査方向は、CCDラインセンサ126の長手方向であって、原稿102の搬送方向(副走査方向)に垂直な方向である。CCDラインセンサ126による原稿102の表面の画像の読み取りが終了すると、原稿102は、ジャンプ台115により流し読みガラス116からすくい上げられる。
原稿102は、リード排出ローラ111およびリード排出従動ローラ112によって、流し読みガラス(第二の原稿読み取り部)129へ向けて搬送される。プラテンガイド(基準部材)127は、光源(照明手段)139により照明されるように流し読みガラス129に対向して配置されている。プラテンガイド127は、光源139の主走査方向の光強度分布(配光)の経時変動(配光変動)に起因する原稿の裏面の画像の読み取り情報の変動を補正するための基準部材として用いられる。
光源139は、流し読みガラス129上を通過する原稿102の裏面を照明する。 光源139は、希ガス蛍光体ランプやLEDアレーなどの照明部材である。CISラインセンサ(画像読み取り手段)128は、流し読みガラス129上にある原稿102の裏面の画像を主走査方向に読み取る。主走査方向は、CISラインセンサ128の長手方向であって、原稿102の搬送方向(副走査方向)に垂直な方向である。CISラインセンサ128による原稿102の裏面の画像の読み取りが終了すると、原稿102は、排紙ローラ113により排紙トレイ114へ排出される。
画像読取装置100の読取装置本体117は、光源119及びミラー(反射部材)120、121、122を有する。光源119は、原稿読み取り部に在る原稿102の読み取り面又はプラテンガイド110に対して光を照射する。ミラー120、121、122は、原稿102又はプラテンガイド110からの反射光をレンズ125およびCCDラインセンサ126へ導く。光源119およびミラー120は、第1ミラー台123に取り付けられている。また、ミラー121、122は、第2ミラー台124に取り付けられている。
第1ミラー台123及び第2ミラー台124は、ワイヤ(不図示)によって駆動モータ(不図示)と結合され、駆動モータ(不図示)の回転駆動により原稿台ガラス118と平行に移動する。また、原稿台ガラス118の端部には読み取り輝度の基準となる白色基準板130が取り付けられている。白色基準板130は、後述するシェーディング補正のための基準として用いられる。原稿からの反射光は、ミラー120、121、122を介してレンズ125に導かれ、レンズ125によってCCDラインセンサ126の受光部に結像される。CCDラインセンサ126は、結像した反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
CISラインセンサ128も同様に原稿102からの反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
読取装置本体117は、原稿台ガラス(第三の原稿読み取り部)118上に載置された原稿を、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を図1の矢印Yで示す副走査方向に移動させることにより読み取る原稿固定読みモードを有する。また、読取装置本体117は、第1ミラー台123を流し読みガラス116に対向する読み取り位置に静止させた状態で、自動原稿給送装置140によって流し読みガラス116上を給送させられる原稿102の表面を連続的に読み取る原稿流し読みモードを有する。原稿流し読みモードでは、CISラインセンサ128により原稿102の裏面の画像を読み取ることもできる。
図2は、図1の画像読取装置100の回路構成を示すブロック図である。CCDラインセンサ126により原稿102の画像を読み取って得られた画像データの処理回路を示す。なお、CISラインセンサ128により読み取りを行って得られた画像データの処理回路も同様に構成することができる。
CPU201によって制御されたセンサ駆動部202がCCDラインセンサ126に対し駆動信号を出力する。センサ駆動部202から駆動信号を受けたCCDラインセンサ126は、駆動信号に応じて流し読みガラス116上にある原稿の画像を読み取り、アナログ画像データを出力する。A/D変換器203は、CPU201により制御されて、CCDラインセンサ126からのアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。
デジタル画像データは、CPU201により制御される画像処理用ASIC204へ入力される。画像処理用ASIC204において、シェーディング回路205は、CCDラインセンサ126の感度ムラ等の影響を補正するシェーディング補正を行う。このシェーディング補正は、画像処理用ASIC204の内に設けられたシェーディング用メモリ206に記憶されている主走査方向の全領域のシェーディング補正係数を用いて行われる。
シェーディング補正係数は、次のようにして求める。CCDラインセンサ126は、原稿(最初の原稿を含む)の読み取り前に白色基準板130を読み取る。シェーディング回路205、白色基準板130の読み取り画像データから次の計算式によりシェーディング補正係数を求める。
各画素毎(例えば1〜7500画素×3色)のシェーディング補正係数SHDは、
SHD(x) = WHtrg ÷ IMGin(x)
から求める。ここで、WHtrgは、白色基準板130の目標輝度値である。IMGinは、読み取り画像の輝度値である。xは、主走査位置(1〜7500)を表わす。算出したシェーディング補正係数SHD(x)は、シェーディング用メモリ206に記憶される。
シェーディング補正された画像データは、画像データサンプル回路(光量検出手段)207を介して、配光変動補正回路(補正手段)208へ入力される。
画像データサンプル回路207は、基準部材としてのプラテンガイド110を読み取って得た画像データから配光変動補正(照明手段の主走査方向の光強度分布(配光)の経時変動(配光変動)の補正)に用いる光量変動基準値及び光量変動値を算出する。本実施形態では、光量変動基準値(第一の平均光量)の検出は、最初の原稿の読み取り前に行い、その検出結果を基準値記憶回路(記憶手段)210に記憶する。光量変動値(第二の平均光量)の検出は、2枚目以降のそれぞれの原稿の読み取り前(前の原稿の読み取りと次の原稿の読み取りとの間、すなわち紙間)に行う。ただし、本願発明では、算出のタイミングはこれに限定せず、状況に応じた選択を可能とする。
画像データサンプル回路207を出た画像データは、配光変動補正回路208へ送られる。本実施例では、2枚目以降の原稿の読み取り後に、配光変動補正回路208は、画像データに対して配光変動補正値(配光変動補正係数)に基づいて配光変動補正を行う。配光変動補正係数は、基準値記憶回路210に記憶されている光量変動基準値と画像データサンプル回路207により算出される光量変動値とに基づいて配光変動補正係数算出回路(補正値算出手段)209により算出される。
配光変動補正回路208により配光変動補正が行われた画像データは、この他に幾つかの画像処理(例えば二値化処理、濃度補正等)(不図示)を施され、その後、用紙に画像を書き込むプリンタ部211へと伝送される。
画像データサンプル回路207は、光源119により照明されたプラテンガイド110の画像をCCDラインセンサ126が読み取って取得した画像データを主走査方向に複数の領域に分割する。画像データサンプル回路207は、複数の領域のそれぞれの領域における最大輝度値及び最小輝度値を少なくとも除いた画像データに基づいて複数の領域のそれぞれの平均光量を検出する。より具体的には、画像データサンプル回路207は、複数の領域のそれぞれにおいて画像データを輝度値の順に並べ替える。画像データサンプル回路207は、並べ替えた前記画像データの所定領域内にある画像データの少なくとも一部を平均して光量(平均光量)を検出する。
所定領域内にある画像データは、並べ替えた画像データの輝度値の低い側の端部の画像データから輝度値の高い側へ第一所定個数の画像データ及び輝度値の高い側の端部の画像データから輝度値の低い側へ第二所定個数の画像データを除いたものである。画像データサンプル回路207は、分割領域ごとに、第一及び第二所定個数の画像データを除いた残りの画像データの少なくとも一部を平均して、複数の領域のそれぞれの光量を検出する。画像データサンプル回路207は、残りの画像データの全部を平均して光量を検出してもよい。
すなわち、画像データサンプル回路207は、複数の領域のそれぞれにおいて、輝度値の順に並べ替えた画像データのうちの所定領域の少なくとも一部又は全部の画像データを平均して光量を検出する。
図3は、画像データサンプル回路207の構成を示すブロック図である。タイミングジェネレーター224が出力する同期信号に基づき、図4に示すように、取得したプラテンガイド110の画像データをプラテンガイド110の主走査方向に等間隔(例えば250画素)で複数の領域に分割する。即ち、取得したプラテンガイド110の画像データは、注目する画素とその周辺の所定画素数(例えば250画素)を、分割された1領域(分割領域)として扱う。
画像データは、画素単位の輝度値で表される。並び替え回路221は、複数の分割領域のそれぞれにおいて、画像データを画素単位で輝度値の昇順に並べ替えるソーティングを行う。
加算回路222は、並べ替えた画像データのうちの所定領域の少なくとも一部又は全部の画像データを加算する。所定領域は、最大輝度値の画像データと及び最小輝度値の画像データを少なくとも除いた領域である。より具体的には、所定領域は、並べ替えた画像データの輝度値の高い側から第一所定個数の画像データと、輝度値の低い側から第二所定個数の画像データを除いた領域である。すなわち、並べ替えた画像データのうちの輝度値の低い側の端部の画像データから輝度値の高い側へ第一所定個数の画像データ(例えば、150画素の画像データ)を除去する。また、並べ替えた画像データのうちの輝度値の高い側の端部の画像データから輝度値の低い側へ第二所定個数の画像データ(例えば、36画素の画像データ)を除去する。残った画像データ(ここでは、64画素の画像データ)が所定領域内の画像データである。加算回路222は、所定領域内の画像データの少なくとも一部又は全部の輝度値を加算する。
加算された輝度値の合計値を、平均値算出回路223で、加算した画素の個数で除算を行い、この算出値を各分割領域の注目画素の光量変動基準値とする。主走査位置xの注目する画素での光量変動基準値をC(x)、周辺画素を輝度値で昇順に並び替えを行ったデータをIm(n)、nは昇順での順番(1が最も輝度が低い)とすると算出式は以下のようになる。
Figure 0005220088
このような光量変動基準値の算出方法をとることでプラテンガイド110に汚れが付着していた場合であっても正しい基準値(プラテンガイド110の正しい読み値)を得ることが出来る。
CCDラインセンサ126により複数枚の原稿を連続的に読み取る場合に、複数枚の原稿の一枚目の原稿を読み取る直前に、光源119により照明されたプラテンガイド110の画像をCCDラインセンサ126が読み取る。画像データサンプル回路207は、プラテンガイド110の画像データから光量変動基準値(第一の平均光量)を検出する。
複数枚の原稿の二枚目以降の原稿を読み取る直前に、すなわち、前の原稿と次の原稿との間で、光源119により照明されたプラテンガイド110の画像をCCDラインセンサ126が読み取る。画像データサンプル回路207は、プラテンガイド110の画像データから光量変動値(第二の平均光量)を検出する。
図5は、プラテンガイド110の分割領域に汚れが付着した場合における画像データの例を示す。また図6は、図5の例における光量変動値の算出方法を説明する図である。図5及び図6に基づいて、プラテンガイド110に汚れが付着した場合であっても正しく基準値を算出できる理由を述べる。なお、本実施形態は、原稿の表面の画像を流し読みするためプラテンガイド110を読み取るが、後述する第二の実施形態でおいては、原稿の裏面の画像を流し読みするためプラテンガイド127を読み取る。後者の場合も配光変動補正は同様に行われるので、図5及び図6は、両実施形態を共通に説明するべくプラテンガイドの参照符号は110(127)としてある。
図5は、プラテンガイド110(127)の主走査方向の任意の位置の分割領域を拡大した拡大図と、それに対応する主走査位置に対する読み取り輝度のグラフを示す。プラテンガイド110(127)の汚れには、黒汚れと白汚れがある。黒汚れは、プラテンガイド110(127)そのものの輝度値よりも輝度の低いゴミ(トナー、インクなど)がプラテンガイド110(127)に付着して発生する。白汚れは、プラテンガイド110(127)そのものの輝度値よりも輝度の高いゴミ(紙紛など)がプラテンガイド110(127)に付着して発生する。流し読みを繰り返し行っているとプラテンガイド110(127)に黒汚れや白汚れが付着する。配光変動補正の基準として用いられるプラテンガイド110(127)は、白色に近い色とするのが通常である。このような場合、光量変動基準値の算出で問題となる汚れとしては白汚れに対し黒汚れのほうが圧倒的に数が多くなる。また、黒汚れの原因は、トナーやインクなどであるので、広範囲に及ぶ黒汚れ汚れが発生することがある。一方、白汚れの主な原因は、紙紛であるので、広範囲に及ぶ白汚れが発生することはほとんどない。
図6は、プラテンガイド110(127)の任意位置での分割領域を拡大した拡大図(図5のそれと同じ)と、それに対応する読み取り画像と、その画像データを輝度値の昇順に(小さい順に)並び替えた図を示す。ただし、プラテンガイド110(127)の読み取り画像は、図3で説明したように、プラテンガイド110(127)を複数の領域に分割してその分割領域毎に読み取り、その輝度値を濃淡で表している。読み取った画像データの並び替えは、並び替え回路221によって行われる。並べ替えた画像データの輝度値の低い側の端部B1から輝度値の高い側へ第一所定個数(例えば150)の画像データを除く。並べ替えた画像データの輝度値の高い側の端部B250から輝度値の低い側へ第二所定個数(例えば、36)の画像データを除く。残った所定領域(例えば、64画素の画像データ)の一部又は全部を平均して光量を検出する。こうすることでプラテンガイド110(127)上に付着している白汚れ及び黒汚れの影響を除外することが出来る。本実施例において、基準値算出の際の平均値算出から除外する画像データは、輝度レベルの昇順に並び替えた状態で低い方からの画素データの個数を高い方からの画素データの個数よりも多くした。すなわち、第一所定個数は、前記第二所定個数よりも大きい。上述のプラテンガイドの汚れ方の特性を考慮した本実施例は、ゴミの影響をより効果的に除去することが可能となる。
次に、配光変動補正係数算出回路209による配光変動補正係数の算出方法を図7に基き詳細に説明する。
図7(A)は、図4で説明したように予め主走査方向を等間隔で複数の領域に分割し、その分割された複数の主走査領域に対して、画像データサンプル回路207が算出したガイドの読み取りレベル(光量)を示したものである。
図7(A)中Aで示される点は原稿を流し読み直前にプラテンガイド110を読み取った画像データから前述の画像データサンプル回路207が算出した、分割された各主走査領域での光量変動基準値(第一の平均光量)である。分割された各主走査領域は、以下、分割領域といい、主走査位置の離散値で表わす。
流し読み動作の開始直後であり、原稿の読み取り直前にシェーディング補正を行っており、また経時的な光量変動が進行していないため主走査位置に対する光量変動はほとんどなく、光量変動基準値Aは、主走査方向にフラットな特性になっている。
図7(A)中Bで示される点は、各分割領域での、経時的な光量変動が進行した状態で、プラテンガイド110を読み取った画像データから前述の画像データサンプル回路207が算出した、分割領域での光量変動値(第二の平均光量)である。図7(A)の例は、光量変動値が、主走査位置の中央に比べ両端部の光量落ち込みが大きい場合を示す。時間が経過した際の光量は、点灯時間に対して主走査方向に、一律で光量が低下するものではなく、装置構成や照明手段の特性により主走査方向に不均一な光量劣化となることが多い。
配光変動補正係数算出回路209は、流し読み開始直後の光量変動基準値(第一の平均光量)と、流し読み開始後の紙間での光量変動値(第二の平均光量)との比から配光変動補正係数(補正値)を算出する。分割領域の主走査位置をx(離散値)とし、主走査位置をxでの光量変動基準値をA(x)とし光量変動値をB(x)とした時の、主走査位置xでの光量変動補正係数C(x)の算出式は以下になる。
光量変動補正係数C(x) = 光量変動基準値A(x)/光量変動値B(x)
ただし、主走査位置xは、250,500,750・・・の離散値である。
続いて、算出された主走査位置x(離散値)での補正係数から、主走査位置x以外の画素位置での補正係数の算出を行う。主走査位置(250,500,750・・)以外の主走査位置の補正係数は近接した主走査位置xにおける補正係数から計算によって算出される。例えば図7(B)において、主走査位置a(500〜750画素の間の位置)での補正は主走査位置500と750の補正係数の直線近似で算出される。主走査位置aでの配光変動補正係数をD(a)、主走査位置500での光量変動補正係数をC(500)とした場合の計算式は下記になる。
D(a)=C(500)+{C(750)−C(500)}/(750−500)×(a−500)
主走査位置a以外の主走査位置での配光変動補正係数も同様の計算式で算出され、主走査位置x(n,n+α間)の配光変動補正係数D(x)の一般式は以下となる。nは光量変動補正係数の主走査位置、αはプラテンガイド110の主走査方向の各分割領域での画素数である。
D(x)=C(n)+{C(n+α)−C(n)}/α×(x−n)
上記演算により算出された、主走査位置xでの配光変動補正係数D(x)に基き、配光変動補正回路208で原稿読み取り画像データに対する補正演算(配光変動補正)が行われる。主走査位置xにおける原稿読み取り画像データをIm_in(x)、補正後の画像データをIm_out(x)とすると補正式は以下のようになる。
Im_out(x) = Im_in(x)×D(x)
上記の配光変動補正は流し読みが終了するまでの紙間毎に行われ、照明手段の変動があった場合も正しい画像データを得ることが出来る。
図8は、上述した画像読取装置の動作を示すフローチャートである。この動作は、CPU201が自動原稿給送装置140及び読取装置本体117を制御することにより行われる。
流し読みモードでJOBを開始後、1枚目の読み取り前に、CPU201は、CCDラインセンサ126に白色基準板130の画像データを読み取らせる(S301)。読み取った画像データに基づいて、シェーディング回路205は、シェーディング補正係数を算出する(S302)。算出されたシェーディング補正係数はシェーディング用メモリ206に記憶する(S303)。
次に、CPU201は、CCDラインセンサ126にプラテンガイド110の画像データを読み取らせる。読み取った画像データに対し、シェーディング回路205は、シェーディング用メモリ206に記憶されたシェーディング補正係数に基づきシェーディング補正を行う。(S304)。
シェーディング補正されたプラテンガイド110の画像データは、画像データサンプル回路207に送られ、分割された複数の主走査領域それぞれについて光量変動基準値を算出し(S305)、その結果を基準値記憶回路210に記憶する(S306)。
以上のステップを完了した上で、複数枚の原稿の流し読みを開始する。CPU201は、読み取るべき原稿が1枚目であるかどうかを判断する(S307)。1枚目の原稿は、直前のシェーディング補正を行っておりかつ光量の経時変動は進行していないので、照明手段の変動による影響は無いと考えられる。読み取るべき原稿が1枚目である場合(S307のYES)、配光変動補正を行わずに1枚目の原稿の読み取りを行う(S308)。
なお、ステップS307の判断工程を省略して、ステップS306から直接にステップS308へ進んでも良い。
1枚目の原稿の読み取り(S308)を終了すると、CPU201は、次の原稿があるかどうかを判断する(S309)。次の原稿がある場合は(S309のYES)、ステップS310へ進む。なお、次の原稿がある場合は(S309のYES)、ステップS307へ戻って、CPU201は、読み取るべき原稿が1枚目であるかどうかを判断するようにしてもよい(S307)。しかし、次の原稿がある場合(S309のYES)、直接にステップS310へ進むことが好ましい。ステップS307の判断工程を省略することができるからである。
2枚目以降の原稿については、前の原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始前のタイミング(紙間)で、シェーディング補正を行いかつ配光変動補正のための配光変動補正係数を求める。即ち、読み取るべき原稿が2枚目以降の原稿である場合(S307のNO)、プラテンガイド110の画像の読み取りを行い、読み取った画像データに対し、シェーディング回路205が前記シェーディング係数に基づきシェーディング補正を行う(S310)。
次いで、画像データサンプル回路207が、光量変動基準値を算出した際と同じ分割領域について光量変動値を算出する(S311)。
そして、配光変動補正係数算出回路209が、算出された光量変動値と、1枚目の原稿の読み取り前に算出し基準値記憶回路210に記憶しておいた光量変動基準値とを用いて配光変動補正係数を算出する(S312)。
次いで原稿を読み取り(S313)、読み取られた画像データに対し、配光変動補正回路208が、前記の配光変動補正整数に基き配光変動補正を行う(S314)。
読み取るべき次の原稿がある場合は(S309のYES)、CPU201は、S310からS314の工程を繰り返す。読み取るべき次の原稿がない場合は(S309のNO)、流し読みモードを終了する。
本実施形態において、画像データサンプル回路207の並び替え回路221は、複数の分割領域のそれぞれにおいて、画像データを画素単位で輝度値の昇順に並べ替えた。しかし、本発明は、画像データを輝度値の昇順に並べ替えることに限定されるものではない。画像データを輝度値の降順に並べ替えても、同様の効果を奏することができる。
続いて本発明の別の実施形態について説明をする。
一度の原稿搬送で原稿の両面を読み込む画像読取装置は、表面の原稿を読み取る原稿読み取り部と裏面の原稿を読み取る原稿読み取部とを有する。表面の原稿を読み取る場合は、原稿台上に載置された原稿を読み取る圧板モード(原稿固定読みモード)と流し読みモードとを備えることが多いため、光学系が可動式となっていることが通常である。そのため原稿の読み取り直前に、原稿読み取り部とは別の位置に配置された白色基準板(シェーディング補正用基準部材)まで光学系を移動しその白色規準板を読むことが出来る。一方、原稿の裏面を読み取る場合は、流し読みモードで原稿の裏面を読み取る場合がほとんどである。したがって、原稿の裏面を読み取る場合に白色基準板を読むためには、白色基準板を読み取るためだけの読み取り部移動機構(もしくは流し読みガラス移動機構)を別に設けなければならない。コストダウンの観点から、このような移動機構を必要としない構成が望まれる。
このような読み取り部移動機構を持たない構成の場合は、原稿読み取り直前にシェーディング補正用基準部材を読み取れない。したがって、工場出荷時や市場での調整時に専用の治具を用いてシェーディング補正用基準部材を読み取り、読み取り結果を記憶させておくことで代用することがある。
しかしながら、工場出荷時(もしくは市場での調整時)でのシェーディング補正用基準データでは照明手段の劣化成分を補正することが出来ない。そこで、シェーディング補正用基準部材と共に光量変動補正の基準となるプラテンガイドのデータを工場出荷時(もしくは市場での調整時)に取得する。原稿を読み取る前にプラテンガイドを読み取ることで配光変動補正を行い、工場出荷時(もしくは市場での調整時)から原稿の読み取り前までの照明手段の劣化成分を補正する。
以下の説明では工場出荷時の場合を例に説明を行う。市場での調整時はそれと同等の処理となるため詳細説明は省略する。
図9は第二の実施形態に係る画像読取装置400の画像処理回路を示した図である。第二の実施形態に係る画像読取装置400の画像処理回路以外の構成については、図1に示す第一の実施形態に係る画像読取装置100の構成と同様であるので説明を省略する。
CPU801によって制御されたセンサ駆動部802は、CISラインセンサ128に対し駆動信号を出力する。センサ駆動部802より駆動信号を受けたCISラインセンサ128は、駆動信号に応じて流し読みガラス(第二の原稿読み取り部)129上の原稿の画像を読み取り、アナログ画像データを出力する。A/D変換器803は、CPU801により制御されて、CISラインセンサ128からのアナログ画像データを逐次デジタル画像データに変換する。
デジタル画像データは、CPU801により制御される画像処理用ASIC804へ入力される。画像処理用ASIC804において、シェーディング回路805は、CISラインセンサ128の感度ムラの影響を補正するシェーディング補正を行う。このシェーディング補正は、画像処理用ASIC804の外に設けられた不揮発性のシェーディング用メモリ806に記憶されている主走査方向の全領域のシェーディング補正係数を用いて行われる。
シェーディング補正された画像データは、画像データサンプル回路(光量検出手段)807を介して、配光変動補正回路(補正手段)808へ入力される。画像データサンプル回路807は、基準部材としてのプラテンガイド127を読み取って得た画像データから配光変動補正に用いる光量変動基準値及び光量変動値を算出する。画像データサンプル回路807は、第一の実施形態の画像データサンプル回路207と同様な機能を持つものであるので詳細な説明は省略する。
配光変動補正回路808は、画像データに対して配光変動補正係数に基づいて配光変動補正を行う。配光変動補正回路808で用いられる配光変動補正係数は、光量変動基準値と光量変動値とに基づいて、配光変動補正係数算出回路809により算出される。光量変動基準値は、画像処理用ASIC804の外に設けられた不揮発性メモリを用いた基準値記憶回路810に記憶されている。光量変動値は、画像データサンプル回路807により算出される。配光変動補正回路808により配光変動補正が行われた画像データは、この他に幾つかの画像処理(不図示)を施され、その後、用紙に画像を書き込むプリンタ部811へと伝送される。
画像データサンプル回路807の処理は、第一の実施形態に係る画像データサンプル回路207と同様であるので説明を省略する。配光変動補正係数算出回路809の処理は、第一の実施形態に係る配光変動補正係数算出回路209と同様であるので説明を省略する。配光変動補正回路808の処理は、第一の実施形態に係る配光変動補正回路208と同様であるので説明を省略する。基準値記憶回路810の処理は、第一の実施形態に係る基準値記憶回路210と同様であるので説明を省略する。
図10は、第二の実施形態に係る光量変動基準値の取得動作を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像読取装置400は、読み取り部移動機構(もしくは流し読みガラス移動機構)を有さずに、原稿の裏面の画像を読み取るので、読み取り直前にシェーディング補正用基準部材を読み取ることができない。そこで、専用の治具を用いてシェーディング補正用基準部材を読み取らせて、その画像データから得られたシェーディング補正係数を記憶しておく必要がある。図10は、その一連の動作を示すフローチャートである。この動作は、CPU801が自動原稿給送装置140及び読取装置本体117を制御することで行われる。CPU801は、CISラインセンサ128に治具の白色基準板(不図示)の画像データを読み取らせる(S901)。治具の白色基準板は、工場における製造工程中に流し読みガラス129に対向して配置可能な白色基準板である。読み取った画像データに基いて、シェーディング回路805は、以下の計算を行い、各画素毎(例えば1〜7500画素×3色)のシェーディング補正係数SHDを求める(S902)。
SHD(x) = WHtrg ÷ IMGin(x)
ここで、WHtrgは、治具の白色基準板の目標輝度値である。IMGinは、読み取り画像の輝度値である。xは、主走査位置(1〜7500)を表わす。算出したシェーディング補正係数SHD(x)は、シェーディング用メモリ806に記憶される(S903)。
次に、プラテンガイド127の画像の読み取りを行い、シェーディング回路805で算出し、シェーディング用メモリ806に記憶してあるシェーディング補正係数に基きシェーディング補正を行う(S904)。
シェーディング補正されたプラテンガイドの画像データは、画像データサンプル回路807へ送られる。分割された複数の主走査領域のそれぞれについて光量変動基準値(第一の平均光量)を算出する(S905)。その算出結果を基準値記憶回路(記憶手段)810に記憶する(S906)。基準値記憶回路810は、不揮発性メモリである。
図11は、本実施形態に係る原稿読み取り時の動作を説明するフローチャートである。この動作は、CPU801が自動原稿給送装置140及び読取装置本体117を制御することにより行われる。
流し読みモードでJOBを開始後、1枚目の読み取り前に、CPU801は、CISラインセンサ128にプラテンガイド127の画像データを読み取らせる。読み取った画像データに対し、シェーディング回路805は、工場出荷時に予めシェーディング用メモリ806に記憶されたシェーディング補正係数に基づきシェーディング補正を行う(S1001)。
次いで、画像データサンプル回路807が、工場出荷時に配光変動基準値を算出した際と同じ領域(分割された複数の主走査領域)について光量変動値(第二の平均光量)を算出する(S1002)
次いで、配光変動補正係数算出回路809が、工場出荷時に算出し基準値記憶回路810に記憶していた光量変動基準値と、画像データサンプル回路807で算出された光量変動値とを用いて、配光変動補正係数を求める(S1003)。配光変動補正係数を算出する方法は、第一の実施形態と同様なので詳細は省略する。
そして、原稿の画像の読み取りが行われ(S1004)、配光変動補正回路808が、配光変動補正係数算出回路809によって算出された配光変動補正係数に基づき、読み取った原稿の画像データに対し配光変動補正を行う(S1005)。
CPU801は、読み取るべき次の原稿があるかどうかを判断する(S1006)。次の原稿がある場合は(S1006のYES)、CPU801は、S1001からS1005の工程を繰り返す。読み取るべき次の原稿がない場合は(S1006のNO)、流し読みモードを終了する。
このように、上記の配光変動補正を、流し読みが終了するまでの間、一枚の用紙の読み取りごとに行うことで、工場出荷時から照明手段の劣化があった場合でも正しい画像データを得ることが出来る。
なお、この実施形態は、例えば、一度の原稿搬送で原稿の両面を読み込む画像読取装置の裏面原稿読み取り部に適用される。
100 画像読取装置
110、127 プラテンガイド(基準部材)
119、139 光源(照明手段)
126 CCDラインセンサ(画像読み取り手段)
128 CISラインセンサ(画像読み取り手段)
207、807 画像データサンプル回路(光量検出手段)
208,808 配光変動補正回路(補正手段)
209、809 配光変動補正係数算出回路(補正値算出手段)
210、810 基準値記憶回路(記憶手段)

Claims (6)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されている原稿を照明する照明と、
    前記搬送部によって搬送されている前記原稿を読取位置で読み取る読取手段と、
    前記読取位置に対向して配置されている基準部材と、
    前記読取手段から出力された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応したシェーディング補正条件を用いて、シェーディング補正を行うシェーディング補正手段と、
    前記シェーディング補正手段によって補正された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応する変動補正条件を用いて補正する変動補正手段と、
    主走査方向における所定の画素位置および主走査方向における該所定の画素位置の周辺の画素位置に対応する、前記読取手段が前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データを取得し、該取得した画像データのうち、輝度が低い第1個数の画像データおよび輝度が高い第2個数(第2個数<第1個数)の画像データ以外の画像データから求められる変動値と、前記所定の画素位置に対応する基準値とから、前記所定の画素位置に対応する前記変動補正条件を算出する変動補正条件算出手段と
    を有する
    ことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記変動補正条件算出手段は、所定の複数の画素位置のそれぞれについて前記変動補正条件を算出し、
    前記変動補正手段は、前記変動補正条件算出手段によって算出された前記変動補正条件から、補正を行う画像データの主走査方向における画素位置に対応した変動補正条件を算出することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記変動補正条件算出手段は、
    前記読取手段が複数の原稿を読み取る前に前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データに基づき前記基準値を求め、
    前記読取手段が前記複数の原稿を連続して読み取る際の原稿間において、前記読取手段が前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データから前記変動値を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  4. さらに、前記基準部材と異なるシェーディング補正用基準部材を、原稿を読み取る前に前記読取手段が読み取ることにより得られた画像データに基づき、前記シェーディング補正条件を算出するシェーディング補正条件算出手段を有し、
    前記変動補正条件算出手段は、
    前記読取手段が前記シェーディング補正用基準部材を読み取り後に前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データに基づき前記基準値を求め、
    前記読取手段が複数の原稿を連続して読み取る際の原稿間において、前記読取手段が前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正手段によって補正された画像データから前記変動値を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  5. さらに、あらかじめ算出された前記シェーディング補正条件およびあらかじめ算出された前記基準値を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  6. 原稿を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送されている原稿を照明する照明と、前記搬送部によって搬送されている前記原稿を読取位置で読み取る読取手段と、前記読取位置に対向して配置されている基準部材とを有する原稿読取装置のための画像処理方法であって、
    前記読取手段から出力された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応したシェーディング補正条件を用いて、シェーディング補正を行うシェーディング補正工程と、
    前記シェーディング補正工程によって補正された画像データに対して、該画像データの主走査方向における画素位置に対応する変動補正条件を用いて補正する変動補正工程と、
    主走査方向における所定の画素位置および主走査方向における該所定の画素位置の周辺の画素位置に対応する、前記読取手段が前記基準部材を読み取ることにより得られ、前記シェーディング補正工程によって補正された画像データを取得し、該取得した画像データのうち、輝度が低い第1個数の画像データおよび輝度が高い第2個数(第2個数<第1個数)の画像データ以外の画像データから求められる変動値と、前記所定の画素位置に対応する基準値とから、前記所定の画素位置に対応する前記変動補正条件を算出する変動補正条件算出工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
JP2010281431A 2010-12-17 2010-12-17 原稿読取装置および画像処理方法 Active JP5220088B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010281431A JP5220088B2 (ja) 2010-12-17 2010-12-17 原稿読取装置および画像処理方法
US13/316,803 US8749860B2 (en) 2010-12-17 2011-12-12 Document reading apparatus and image processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010281431A JP5220088B2 (ja) 2010-12-17 2010-12-17 原稿読取装置および画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012129909A JP2012129909A (ja) 2012-07-05
JP5220088B2 true JP5220088B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=46234047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010281431A Active JP5220088B2 (ja) 2010-12-17 2010-12-17 原稿読取装置および画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8749860B2 (ja)
JP (1) JP5220088B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5532176B1 (ja) * 2013-07-18 2014-06-25 富士ゼロックス株式会社 画像読取装置および画像形成装置
JP2017079374A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 株式会社リコー 画像読取装置、画像形成装置、およびシェーディングデータ処理方法
US10021268B1 (en) * 2017-01-09 2018-07-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Image reading apparatus and method for generating image data with reference member used for shading correction having a reference surface and background surface at different positions
TWM550002U (zh) * 2017-06-29 2017-10-01 虹光精密工業股份有限公司 具有亮度校正元件以及掃描背景元件之雙面掃描裝置及其事務機
JP7468150B2 (ja) * 2020-05-27 2024-04-16 株式会社リコー 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3397101B2 (ja) * 1997-10-29 2003-04-14 株式会社日立製作所 欠陥検査方法および装置
JP2002044443A (ja) * 2000-07-31 2002-02-08 Sharp Corp 画像処理装置
JP2002237946A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Ricoh Co Ltd 画像形成システム、画像形成装置、画像形成方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
JP4678806B2 (ja) * 2001-03-14 2011-04-27 株式会社リコー 画像読み取り装置及び画像形成装置
JP4088313B2 (ja) * 2004-01-23 2008-05-21 オリンパス株式会社 画像処理システム、院内処理システム
JP4232698B2 (ja) 2004-06-25 2009-03-04 富士ゼロックス株式会社 画像読み取り装置
JP2007081968A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Canon Inc 画像読み取り装置
JP2008147816A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読み取り装置
US7961348B2 (en) * 2007-01-17 2011-06-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image scanning apparatus and shading correction method
JP4433045B2 (ja) * 2007-12-26 2010-03-17 株式会社デンソー 露出制御装置及び露出制御プログラム
JP2010045512A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置、および画像読取装置の制御方法
JP5526950B2 (ja) * 2009-05-29 2014-06-18 株式会社リコー 画像処理装置及び方法、並びに撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012129909A (ja) 2012-07-05
US8749860B2 (en) 2014-06-10
US20120154874A1 (en) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4442272B2 (ja) 画像読み取り装置、基準部材の異物検知方法
US7729023B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
US8054510B2 (en) Document reading method, document reader, image forming device, and image scanner
US8917423B2 (en) Image scanner, auto document feeder, and image forming apparatus
JP2021016110A (ja) 異常画素検出装置、画像形成装置および異常画素検出方法
JP5220088B2 (ja) 原稿読取装置および画像処理方法
JP2013013005A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2013070163A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取プログラム
JP2001077986A (ja) 原稿端検知装置、原稿読取り装置、およびファクシミリ装置
JP2012103291A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6838348B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法
JP5481435B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP4497836B2 (ja) 画像読取装置及びその制御方法及びプログラム
JP4989121B2 (ja) 画像読み取り装置
JP4232698B2 (ja) 画像読み取り装置
JP5298928B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法
JP2007166207A (ja) 原稿読取装置
JP2021057866A (ja) 画像読取装置および画像読取装置の制御方法
JP2004222180A (ja) 画像処理装置
JP2004254000A (ja) 画像読取装置
JP5874269B2 (ja) 画像読み取り装置およびプログラム
JP4371717B2 (ja) 画像読取装置
JP6459997B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置、異物画像領域検出方法
JP5367960B2 (ja) 画像読取装置
JP6287630B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120730

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120731

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5220088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3