JP5526950B2 - 画像処理装置及び方法、並びに撮像装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、色調がフルカラーの場合には、明度、彩度、色相の3つの画像補正処理を全て実行されるが、色調がセピアまたはモノクロの場合には、明度補正処理のみが実行される発明が開示されている。
〔1〕 カラー画像からモノトーン画像を生成するモノトーン生成手段(モノトーン生成手段105c1)と、画像の輝度に応じて該画像の彩度を抑圧して色抑圧を行う色抑圧手段(色抑圧手段105c2)と、を備え、モノトーン画像を生成する場合、前記色抑圧手段は、低輝度側では最低輝度から輝度が上がるにつれて色抑圧の強度が小さくなり、且つ、高輝度側では低輝度側よりも色抑圧の強度が大きくなるように色抑圧を行い、前記モノトーン生成手段が生成するモノトーン画像の色調を調整することを特徴とする画像処理装置(信号処理IC105、図2,図3,図4)。
〔2〕 前記色抑圧手段は、輝度ごとに色抑圧の強度に関わる彩度抑圧係数が設定された色抑圧パラメータを用いて、前記モノトーン画像の色調を調整することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像処理装置(図4〜図6)。
〔3〕 前記色抑圧手段は、前記モノトーン画像の色調の種類に応じて、前記色抑圧パラメータの特性を調整することを特徴とする前記〔2〕に記載の画像処理装置(図5)。
〔4〕 前記モノトーン画像における色抑圧の度合いを選択可能に表示する色抑圧度合い選択手段を備え、前記色抑圧手段は、前記色抑圧度合い選択手段で選択された色抑圧の度合いに応じて色抑圧の強度を設定することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の画像処理装置(図6)。
〔5〕 カラー画像からモノトーン画像を生成するモノトーン生成工程(RGB補間処理工程S11〜モノトーン画像生成工程S14)と、画像の輝度に応じて該画像の彩度を抑圧して色抑圧を行う色抑圧工程(色調調整処理工程S15)と、を備え、モノトーン画像を生成する場合、前記色抑圧工程では、低輝度側では最低輝度から輝度が上がるにつれて色抑圧の強度が小さくなり、且つ、高輝度側では低輝度側よりも色抑圧の強度が大きくなるように色抑圧を行い、前記モノトーン生成工程で生成されたモノトーン画像の色調を調整することを特徴とする画像処理方法(図2,図3,図4)。
〔6〕 前記色抑圧工程では、輝度ごとに色抑圧の強度に関わる彩度抑圧係数が設定された色抑圧パラメータを用いて、前記モノトーン画像の色調を調整することを特徴とする前記〔5〕に記載の画像処理方法(図4〜図6)。
〔7〕 前記色抑圧工程では、前記モノトーン画像の色調の種類に応じて、前記色抑圧パラメータの特性を調整することを特徴とする前記〔6〕に記載の画像処理方法(図5)。
〔8〕 前記モノトーン画像における色抑圧の度合いを選択可能に表示する色抑圧度合い選択工程を備え、前記色抑圧工程では、前記色抑圧度合い選択工程で選択された色抑圧の度合いに応じて色抑圧の強度を設定することを特徴とする前記〔5〕〜〔7〕のいずれかに記載の画像処理方法(図6)。
〔9〕 前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の画像処理装置を備える撮像装置(デジタルスチルカメラ、図1,図2)。
請求項3,7の発明によれば、モノトーン画像の色調の違いにより、低輝度側で色が濃く出てしまう、うすくなってしまうという課題を解決し、精度の高い色調表現を可能とする。
請求項4,8の発明によれば、ユーザの好みにより色調(純黒調/温黒調/冷黒調)における色抑圧の強度を変更できるので、ユーザの好みを画質に反映できるとともに、輝度だけでなく色調の違いにより色抑圧のパラメータを変更でき、より精度の高い色調表現が可能となる。
請求項9の発明によれば、デジタルカメラなどの撮像装置において、撮像されるモノトーン画像の品質を向上させることができる。
発明者は、この問題を解決すべく、鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。
鏡胴ユニット7は、被写体の光学画像を取り込むズームレンズ、ズーム駆動モータからなるズーム光学系7a、フォーカスレンズ、フォーカス駆動モータからなるフォーカス光学系7b、絞り、絞りモータ、メカシャッタ、メカシャッタモータからなる絞りメカシャッタユニット7cを有する。また、それぞれ各モータはモータドライバ108により駆動され、モータドライバ108はCPU105cによって制御される。
信号処理IC105は、CCD101への同期信号出力(VD・HD)と同期信号に合わせたデータの取り込みを行うCCDインターフェース(I/F)105aと、メモリコントローラ105bと、全体のシステム制御や色情報の抽出などを行っているCPU105cと、入力されたデジタル画像信号を表示可能や記録が可能なYUVのデータ形式に変換するYUV変換部105dと、JPEGで記録する場合のデータ圧縮伸張部105eと、表示出力を制御する表示出力制御部105fと、表示や記録のサイズにあわせて画像サイズを変更するリサイズ処理部105gと、画像データのメモリカードへの書き込みを制御するメディアI/F105hと、によって構成されている。
図1の撮影/再生切り替えのモードダイアルSW2を撮影モードに設定し、電源SW13を押すことで、デジタルスチルカメラが記録モードで起動する。モードダイアルSW2および電源SW13は、図2における操作部107に含まれており、モードダイアルSW2の状態が撮影モードの状態で電源SW13がONになったことをCPU105cが検知すると、CPU105cはモータドライバ108を制御して、鏡胴ユニット7を撮影可能位置に移動させる。さらにCCD101、F/E−IC104、LCDモニタ10等の各部に電源を投入して動作を開始させる。
ファインダモードでは、鏡胴ユニット7のレンズを通してCCD101に入射した光は、電気に変換されてF/E−IC104に送られ、F/E−IC104は入力されたアナログ信号について所定の処理を施して12bitのデジタルデータに変換する。デジタル信号に変換されたそれぞれの信号は、信号処理IC105内のCCDI/F部105aに取り込まれ、YUV変換部105dで表示可能な形式であるYUV信号に変換されて、メモリコントローラ105bによってフレームメモリ(SDRAM)106に書き込まれる。このYUV信号はメモリコントローラ105bに読み出されて、表示出力制御部105fを介してLCDモニタ10へ送られて表示が行われる。この処理が1/30秒間隔で行われ、1/30秒ごとに更新されるファインダモードの表示となる。
図3は、本発明に係る画像処理装置における画像処理手順を示すフローチャートである。
(S11)RGB補間処理
鏡胴ユニット7のレンズユニットを介してCCD101で受光した画像は、F/E−IC104でデジタル映像信号に変換されて信号処理IC105に入力される。ここで、YUV変換部105dによるYUV変換に先立って、欠陥画素補正や、黒レベルの調整、シェーディング補正などRAWデータに対しての画像処理が実施される。次に、RAWデータに対し階調補正を行う。本実施例ではRAWデータが12bit信号で、階調補正により8bitに変換することとする。階調補正を実現するにはルックアップテーブルにより、4096(12bit)の信号を256(8bit)信号のどこに割り付けるかを決定する。次に、8bitに変換されたRAWデータをRGB形式のデータに変換する。RGB形式へのデータ変換方式は、センサRAWデータからRGBデータの色補間のアルゴリズムに関しては複数の方式が提案されており、本実施例では省略する。
次に、YUV変換部105dがRGBデータをYUVデータに変換する。これは後段でJPEG圧縮を行ったり、ビデオ信号として出力したりするのに適した形式であり、デジタルカメラの信号処理では一般的である。また、YUV形式にデータを変換すると輝度信号と、色信号(色差信号)を別々に扱うことができるので非常に便利である。
RGBデータからYUVデータへの変換は、例えば、式(1)に示す一般式に基づいて行えばよい。ここで、M0〜M11はRGBからYUVに変換する行列演算の係数である。なお、式(2)はその具体例である。
次に、画像をモノクロ化する手順を示す。モノクロ化するには画像データについて色を抜いてしまえば良いのでUV部分を0にすることで実現できる。例えば、式(3)はUV信号を変換する一般式であるが、ここではモノクロ化するために係数M0〜M3に0を当てはめた式(4)を用いて、モノクロ化の変換処理を行う。
次に、モノクロ化した画像(モノクロ画像)をモノトーン画像に変換する。ここでは、ステップS13によりすでにモノクロ化され色が無くなっているので、付加したい色をUV信号に加えることでモノトーン(単一色)画像を生成することができる。式(5)は、モノクロ画像のUV信号に対し、UV信号のそれぞれに対しオフセットを加える場合の一般式である。例えばU信号にUoffset=−6を加え、V信号にVoffset=+4を加えるとセピア調の画像となる。ここまでが、モノトーン生成工程である。
次に、色調調整処理を行う。デジタルカメラの画像処理において、色抑圧処理は色ノイズ低減効果を含め必須の処理であり、デジタルカメラの基本画像処理である。具体的には高輝度着色防止,低彩度圧縮などが代表的であり、高輝度の部分に色をつけないように補正したり、低彩度の色バランスが問題になる部分を薄くしたりするようなことを行う。
本発明ではモノクロ化処理において色を抜いてしまっているので、色ノイズはこの時点でなくなっている。ここでの色調調整処理の目的は、モノトーン画像生成において、画像の輝度に関わらず一律色を載せてしまった画像に対し、低輝度側よりも高輝度側での色抑圧の強度を大きくして、モノトーン画像の黒などの色調を調整するものである。このとき、色抑圧処理は、輝度ごとに色抑圧の強度に関わる彩度抑圧係数が設定された色抑圧パラメータを用いて、モノトーン画像の色調を調整することが好ましい。図4〜図6に、色抑圧処理の具体例を示す。
横軸は入力画像の輝度であり、8ビットなので0から255のレンジを持っている。縦軸は彩度抑圧係数を示している。彩度抑圧係数の値としては0から1までの範囲の数値をとり、彩度抑圧係数が小さいほど色抑圧の効果が大きく、1ならば抑圧なしとなる。すなわち、色抑圧の強度を強くするということは、彩度抑圧係数を0方向に近づけるということである。
出力彩度=((Cb×彩度抑圧係数)×(Cb×彩度抑圧係数)+(Cr×彩度抑圧係数)×(Cr×彩度抑圧係数))1/2 ・・・(6)
モノトーン画像では、その色相により、低彩度で色が出やすい場合と、出にくい場合とがある。マンセルの色立体から分かるように、例えば冷黒調側では低輝度で色が濃く出てしまい、温黒調では低輝度側では色が出難くなる。図5では、冷黒調のモノトーン画像に対応するために、低輝度部で彩度抑圧係数を1よりも小さくして図4の場合よりも色抑圧の強度を大きくしている。このように色調の種類に応じて色抑圧のパラメータを変更することで、精度の高い色調表現が可能となる。
2 SDカード/電池蓋
3 ストロボ発光部
4 光学ファインダ
5 測距ユニット
6 リモコン受光部
7 鏡胴ユニット
7a ズーム光学系
7b フォーカス光学系
7c 絞りメカシャッタユニット
8 AF LED
9 ストロボLED
10 LCDモニタ
13 電源SW
101 CCD
104 F/E−IC
104a CDS
104b AGC
104c A/D変換器
104d TG
105 信号処理IC
105a CCD I/F部
105b メモリコントローラ
105c CPU
105c1 モノトーン生成手段
105c2 色抑圧手段
105d YUV変換部
105e 圧縮伸張部
105f 表示出力制御部
105g リサイズ処理部
105h メディアI/F部
106 SDRAM(フレームメモリ)
107 操作部
108 モータドライバ
109 ROM
SW1 レリーズシャッター
SW2 モードダイアル
SW3 ZOOM SW(WIDE)
SW4 ZOOM SW(TELE)
SW5 セルフタイマ/削除SW
SW6 MENU SW
SW7 上/ストロボSW
SW8 右SW
SW9 DISPLAY SW
SW10 下/マクロSW
SW11 左/画像確認SW
SW12 OK SW
Claims (9)
- カラー画像からモノトーン画像を生成するモノトーン生成手段と、
画像の輝度に応じて該画像の彩度を抑圧して色抑圧を行う色抑圧手段と、を備え、
モノトーン画像を生成する場合、前記色抑圧手段は、低輝度側では最低輝度から輝度が上がるにつれて色抑圧の強度が小さくなり、且つ、高輝度側では低輝度側よりも色抑圧の強度が大きくなるように色抑圧を行い、
前記モノトーン生成手段が生成するモノトーン画像の色調を調整することを特徴とする画像処理装置。 - 前記色抑圧手段は、輝度ごとに色抑圧の強度に関わる彩度抑圧係数が設定された色抑圧パラメータを用いて、前記モノトーン画像の色調を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記色抑圧手段は、前記モノトーン画像の色調の種類に応じて、前記色抑圧パラメータの特性を調整することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記モノトーン画像における色抑圧の度合いを選択可能に表示する色抑圧度合い選択手段を備え、
前記色抑圧手段は、前記色抑圧度合い選択手段で選択された色抑圧の度合いに応じて色抑圧の強度を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。 - カラー画像からモノトーン画像を生成するモノトーン生成工程と、
画像の輝度に応じて該画像の彩度を抑圧して色抑圧を行う色抑圧工程と、を備え、
モノトーン画像を生成する場合、前記色抑圧工程では、低輝度側では最低輝度から輝度が上がるにつれて色抑圧の強度が小さくなり、且つ、高輝度側では低輝度側よりも色抑圧の強度が大きくなるように色抑圧を行い、
前記モノトーン生成工程で生成されたモノトーン画像の色調を調整することを特徴とする画像処理方法。 - 前記色抑圧工程では、輝度ごとに色抑圧の強度に関わる彩度抑圧係数が設定された色抑圧パラメータを用いて、前記モノトーン画像の色調を調整することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
- 前記色抑圧工程では、前記モノトーン画像の色調の種類に応じて、前記色抑圧パラメータの特性を調整することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
- 前記モノトーン画像における色抑圧の度合いを選択可能に表示する色抑圧度合い選択工程を備え、
前記色抑圧工程では、前記色抑圧度合い選択工程で選択された色抑圧の度合いに応じて色抑圧の強度を設定することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の画像処理方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置を備える撮像装置。
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