JP2004336386A - デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 - Google Patents
デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004336386A JP2004336386A JP2003129466A JP2003129466A JP2004336386A JP 2004336386 A JP2004336386 A JP 2004336386A JP 2003129466 A JP2003129466 A JP 2003129466A JP 2003129466 A JP2003129466 A JP 2003129466A JP 2004336386 A JP2004336386 A JP 2004336386A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- correction
- color
- image
- image data
- sepia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】撮影者の意図した色調を損なうことなく、画像補正処理を効率良く行う。
【解決手段】デジタルカメラ11は、撮影した画像データの色調をセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調で記録する3つの色モードを備えており、これらの色モードは、色モード切替部材30によって切り替えられる。選択された色モードに対応する色モード情報は、撮影画像データと共にメモリカード13に記録される。PC12には、画像補正処理プログラムがインストールされている。PC12は、前記色モード情報に基づいて画像データの色調を識別し、その色調に応じた画像補正処理を施す。色調がフルカラーの場合には、明度、彩度、色相の3つの画像補正処理を全て実行される。他方、色調がセピアまたはモノクロの場合には、明度補正処理のみ実行される。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタルカメラ11は、撮影した画像データの色調をセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調で記録する3つの色モードを備えており、これらの色モードは、色モード切替部材30によって切り替えられる。選択された色モードに対応する色モード情報は、撮影画像データと共にメモリカード13に記録される。PC12には、画像補正処理プログラムがインストールされている。PC12は、前記色モード情報に基づいて画像データの色調を識別し、その色調に応じた画像補正処理を施す。色調がフルカラーの場合には、明度、彩度、色相の3つの画像補正処理を全て実行される。他方、色調がセピアまたはモノクロの場合には、明度補正処理のみ実行される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セピア、モノクロ、フルカラの3つの色モードで画像データ記録するデジタルカメラ並びに、画像データに対して画像補正処理を施す画像補正装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDイメージセンサなどで撮像した被写体画像の色調をフルカラーの他にセピア調で記録するデジタルカメラが知られている(例えば特許文献1)。デジタルカメラで記録された画像をプリントする際には、各種の画像補正処理が行われる。この画像補正処理には、例えば、明度補正、彩度補正、色相補正などが含まれる。明度、彩度、色相は色の3属性と呼ばれ、フルカラー画像の画質を決定する重要な要素となる。明度補正は、1つの画素を構成するRGBの各色のカラーバランスを変えずに全体的に濃度値を増減させて補正するのに対して、彩度、色相の各補正では、RGBのカラーバランスが調節される。
【0003】
画像処理の方法としては、例えば、特許文献2記載の処理方法のように、明度、彩度、色相の3つの補正処理を自動的に実行する方法がある。大量の画像をプリントする場合には、こうした自動化は非常に有効である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10282号公報
【特許文献2】
特開2000−92314号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に記載の方法では、セピア、フルカラーの色調に関わりなく明度、彩度、色相の3つの補正処理を実行していた。上述したように、彩度補正、色相補正は、RGBのカラーバランスを変化させるため、これらの補正をセピア調の画像に対して施すとセピア色を変色させてしまう場合があり、撮影者の意図した色調が損なわれてしまう場合があった。この場合の解決手段として、自動補正を行わずに画像補正処理を全てマニュアルで指定して行う方法もあるが、大量の画像を処理する必要がある場合には、こうしたマニュアルよる指定は、作業効率を大幅に低下させる要因となる。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、撮影者の意図した色調を損なうことなく、且つ効率的に画像補正処理を行うことができるデジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、撮影した画像データをセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調でそれぞれ記録する3つの色モードを備え、これら色モードを選択的に切替える色モード選択手段を備えたデジタルカメラにおいて、前記色モード選択手段によって選択された色モードを表す色モード情報を前記画像データと共に記録する色モード情報記録手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明では、画像データに対して、少なくとも色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正装置において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定する色調判定手段と、前記色調判定手段が、画像データの色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する画像補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明では、画像データに対して、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正方法において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定し、前記色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行することを特徴とするものである
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を実施したデジタルカメラ11及びパーソナルコンピュータ(以下、PCと省略する)12の概略図を示している。デジタルカメラ11は、撮影した被写体画像の色調をフルカラーの他にセピア、モノクロ調でメモリーカード13に記録することができる。メモリーカード13に記録された画像をプリントする際には、PC12で画像補正処理を施し、PC12に接続されたプリンタ14によりプリントする。
【0011】
デジタルカメラ11は、撮影レンズ16、CCDイメージセンサ(CCD)17、A/D変換器18、システムコントローラ19、操作部20、ROM23、RAM24、液晶表示パネル(図示せず)等から構成される。
【0012】
撮影レンズ16の後方に配置されたCCD17は、図示しないレリーズボタンが押下されたときに、その受光面に結像した画像をアナログ撮像信号に変換する。このアナログ撮像信号は、A/D変換器18によりデジタルな撮影画像データに変換される。
【0013】
システムコントローラ19は、操作部20からの入力信号に基づいてデジタルカメラ11の各部を制御する。また、システムコントローラ19は、信号処理回路28、画像圧縮回路29等を備えており、撮影画像データに対して各種の画像補正処理を施す。さらに、システムコントローラ19には、メモリカード13(メモリIF及びカードスロットは図示を省略する)、ROM23、RAM24等が接続されている。
【0014】
操作部20は、色モード切替部材30と、電源ボタン、レリーズボタン、ズーム操作や再生コマの切り換えに使用される十字キー等からなる操作キー31とから構成されている。色モード切替部材30とは、記録される撮影画像データの色調をセピア、モノクロ、フルカラーの3つの色モードから選択する色モード選択部材であり、例えばダイヤル式の選択部材などが使用される。撮影者は、色モード切替部材30を切替えることにより、撮影した画像データを好みの色調で記録することができる。
【0015】
ROM23には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されている。システムコントローラ19は、これらの情報をROM23から作業用メモリであるRAM24に読み出して各種の処理を実行する。
【0016】
A/D変換器18によりデジタル化された画像データは、RAM24に一旦記録される。信号処理回路28は、RAM24に書き込まれた撮影画像データに対して、γ補正、ホワイトバランス補正、シャープネス補正などの各種信号処理を施す。また、信号処理回路28は、RGBで表される撮像信号を輝度データYと色差データCr,Cbとに変換するYC処理を施す。この際、色モード切替部材30により、セピアまたはモノクロの色モードが選択されている場合には、特許文献1記載の方法等により、撮影画像データの色調をセピアまたはモノクロに変換する。
【0017】
画像圧縮回路29は、撮影画像データに所定の圧縮形式、例えばJPEG形式で圧縮処理を施す。周知のようにJPEG形式で圧縮された撮影画像データは、画素がYとCr,Cbとからなるピクセルデータと、ピクセルデータのコンポーネント情報やデータサイズ等が記録されたヘッダとから構成される(図2参照)。コンポーネント情報とは、ピクセルデータの構成を示す情報である。画像データがモノクロで記録された場合には、色差データCr,Cbは数値を持たないので、ピクセルデータは輝度データYのみで構成される。コンポーネント情報には、こうしたピクセルデータの構成を示す情報が含まれる。圧縮処理された撮影画像データは、選択された色モードの情報と共にメモリカード13に記録される。
【0018】
デジタルカメラ11に記録された撮影画像データは、例えば社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)から発表された規格であるExifフォーマットの画像ファイルでメモリカード13に記録される。Exifフォーマットの画像ファイルは、図2に示すように、JPEG形式の撮影画像データにExif Tagデータを付加したものである。さらに、Exifフォーマットには、インデックス表示等に使用するためのサムネイル画像データを含めることもできる。また、撮影画像データの形式としては、圧縮形式のJPEG形式の他に、非圧縮のTIFF(Taged Image File Format )形式を使用してもよい。
【0019】
Exif Tagデータには、撮影日付、シャッタ速度、絞り値、露光量、レンズF値、焦点距離、ストロボ発光の有無などのExifフォーマット規格に沿ったExif固有情報と、Maker Note Tagデータとが含まれる。Maker Note Tagデータとは、各カメラメーカーが自由にメーカー固有の情報を記録できるエリアである。色モード情報は、このエリアに格納される。
【0020】
図1に示すように、PC12は、コントローラ35、ストレージ36、カードリーダ37、プリンタポート38等からなる。コントローラ35は、CPU35a及びROM、RAM(図示は省略する)などからなり、PC12の各部を制御する。ストレージ36には、OS(Operating System)や、画像補正プログラムなどのアプリケーションプログラムがインストールされ、また各種のデータが記録される。CPU35aは、プログラムをRAMにロードして、プログラムに記述された命令に従って処理を実行する。画像補正プログラムが起動されると、PC12は、画像補正装置として機能し、画像データに対して、少なくとも色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施すことができる。
【0021】
メモリカード13に記録された画像ファイルはカードリーダ37等を介してPC12に取り込まれる。もちろん、デジタルカメラ11に設けられたUSBコネクタを使用して、デジタルカメラ11からPC12へ直接画像ファイルを転送してもよい。
【0022】
プリンタポート38は、プリンタ14とのデータ通信を行うコネクタであり、例えば、パラレル通信インタフェースが使用される。プリンタ14は、PC12内で画像補正処理が施された処理済の画像データをプリントする。
【0023】
画像補正プログラムは、色モード判定ステップと、判定された色モードに応じて画像補正処理を実行するステップとを含んでいる。色モード判定ステップではCPU35aは、画像ファイルのExif Tagデータ内に記録された色モード情報を読み取り、この色モード情報に基づいて画像の色調を識別する。画像の色調がフルカラーの場合には、CPU35aは、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行する。他方、画像の色調がセピアまたはモノクロの場合には、3つの画像処理のうち、色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する。なお、補正された画像をPC12に接続されたモニタ(図示せず)に表示し、マニュアルで補正処理条件に修正を加えてもよい。
【0024】
次に本実施形態の作用を図3のフローチャートを用いて説明する。デジタルカメラ11で被写体を撮影する前に、色モード切替部材30を操作し、セピア、モノクロ、フルカラのうちのいずれかの色モードを選択する。フレーミングの後、レリーズボタンが押下されると、露出スピード及びピントが調節されて、CCD17によって撮像信号が取り込まれる。この撮像信号は、A/D変換器18によりデジタル変換されて、RAM24に書き込まれる。
【0025】
RAM24に書き込まれた撮影画像データに対して、信号処理回路28でYC処理を含む各種信号処理を施す。この際、色モードがセピアまたはモノクロが選択されている場合には、撮影画像データの色モード変換処理が同時に行われる。これらの処理が完了した撮影画像データは画像圧縮回路29でJPEG形式の画像データに圧縮される。そして、Exif Tagデータに、撮影条件や色モード情報が格納されて、このExif Tagデータと画像データとによって構成された画像ファイルがメモリカード13に記録される。
【0026】
デジタルカメラ11によって画像ファイルが記録されたメモリカード13は、PC12によって画像補正処理が行われる。PC12のオペレータは、メモリカード13をカードリーダ37にセットし、画像補正プログラムを起動する。画像読込指示がなされると、PC12はメモリーカード13に記録された画像ファイルを読み込む。オペレータは、モニタを見ながらプリントする画像を選択し、画像補正指示をする。
【0027】
画像補正指示がなされるとCPU35aは、画像ファイル内のExif Tagデータから色モード情報や撮影条件等を読み取る。この際、フルカラーの色モード情報が記録されている場合には、CPU35aは、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行する。他方、セピアまたはモノクロの色モード情報が記録されている場合には、3つの画像処理のうち、色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する。これにより、撮影者の意図した色調を損なうことなく画像補正処理を実行することができる。なお、画像補正処理後の処理済の画像データは、プリント指示がなされるとプリンタポート38を介してプリンタ14に出力され、プリントされる。
【0028】
また、本実施形態では、色モード情報をExif Tagデータに記録することにより撮影画像データの色調を判別したが、その代わりに撮影画像データのヘッダ内に記録されているコンポーネント情報やピクセルデータそのものから撮影画像データの色調を判別してもよい。コンポーネント情報は、上述したように、輝度データYと色差データCr,Cbとからなるピクセルデータの構成を示す情報である。これに基づいて、画像の色調がモノクロか、それ以外かを判定することができる。また、ピクセルデータから色調を判定する場合には、ピクセルデータを調べることによって、色の傾向が分かるので、その傾向に応じて色調を判定することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明のデジタルカメラは、撮影した画像データをセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調でそれぞれ記録する3つの色モードを備え、これら色モードを選択的に切替える色モード選択手段を備えたデジタルカメラにおいて、前記色モード選択手段によって選択された色モードを表す色モード情報を前記画像データと共に記録するようにしたから、撮影した画像データを、選択された色モード情報と共に記録することができる。
【0030】
本発明の画像補正装置及び方法は、画像データに対して、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正装置及び方法において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定し、前記色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、明度補正処理のみ実行するようにしたから、撮影画像データの色調に応じた画像補正処理を実行することが可能となる。これにより、従来、全てマニュアルで指定して実行していたセピアまたはモノクロ調の画像データの画像補正処理が自動化され、効率的に画像補正処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラ及びPCを示す概略図である。
【図2】同デジタルカメラに撮影された画像を記録するメモリカードのファイル構造を示す概略図である。
【図3】同デジタルカメラ及びPCによる画像データの記録及び画像補正処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 デジタルカメラ
12 PC
13 メモリカード
14 プリンタ
28 信号処理回路
29 画像圧縮回路
30 色モード切替部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、セピア、モノクロ、フルカラの3つの色モードで画像データ記録するデジタルカメラ並びに、画像データに対して画像補正処理を施す画像補正装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDイメージセンサなどで撮像した被写体画像の色調をフルカラーの他にセピア調で記録するデジタルカメラが知られている(例えば特許文献1)。デジタルカメラで記録された画像をプリントする際には、各種の画像補正処理が行われる。この画像補正処理には、例えば、明度補正、彩度補正、色相補正などが含まれる。明度、彩度、色相は色の3属性と呼ばれ、フルカラー画像の画質を決定する重要な要素となる。明度補正は、1つの画素を構成するRGBの各色のカラーバランスを変えずに全体的に濃度値を増減させて補正するのに対して、彩度、色相の各補正では、RGBのカラーバランスが調節される。
【0003】
画像処理の方法としては、例えば、特許文献2記載の処理方法のように、明度、彩度、色相の3つの補正処理を自動的に実行する方法がある。大量の画像をプリントする場合には、こうした自動化は非常に有効である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10282号公報
【特許文献2】
特開2000−92314号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に記載の方法では、セピア、フルカラーの色調に関わりなく明度、彩度、色相の3つの補正処理を実行していた。上述したように、彩度補正、色相補正は、RGBのカラーバランスを変化させるため、これらの補正をセピア調の画像に対して施すとセピア色を変色させてしまう場合があり、撮影者の意図した色調が損なわれてしまう場合があった。この場合の解決手段として、自動補正を行わずに画像補正処理を全てマニュアルで指定して行う方法もあるが、大量の画像を処理する必要がある場合には、こうしたマニュアルよる指定は、作業効率を大幅に低下させる要因となる。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、撮影者の意図した色調を損なうことなく、且つ効率的に画像補正処理を行うことができるデジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、撮影した画像データをセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調でそれぞれ記録する3つの色モードを備え、これら色モードを選択的に切替える色モード選択手段を備えたデジタルカメラにおいて、前記色モード選択手段によって選択された色モードを表す色モード情報を前記画像データと共に記録する色モード情報記録手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明では、画像データに対して、少なくとも色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正装置において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定する色調判定手段と、前記色調判定手段が、画像データの色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する画像補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明では、画像データに対して、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正方法において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定し、前記色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行することを特徴とするものである
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を実施したデジタルカメラ11及びパーソナルコンピュータ(以下、PCと省略する)12の概略図を示している。デジタルカメラ11は、撮影した被写体画像の色調をフルカラーの他にセピア、モノクロ調でメモリーカード13に記録することができる。メモリーカード13に記録された画像をプリントする際には、PC12で画像補正処理を施し、PC12に接続されたプリンタ14によりプリントする。
【0011】
デジタルカメラ11は、撮影レンズ16、CCDイメージセンサ(CCD)17、A/D変換器18、システムコントローラ19、操作部20、ROM23、RAM24、液晶表示パネル(図示せず)等から構成される。
【0012】
撮影レンズ16の後方に配置されたCCD17は、図示しないレリーズボタンが押下されたときに、その受光面に結像した画像をアナログ撮像信号に変換する。このアナログ撮像信号は、A/D変換器18によりデジタルな撮影画像データに変換される。
【0013】
システムコントローラ19は、操作部20からの入力信号に基づいてデジタルカメラ11の各部を制御する。また、システムコントローラ19は、信号処理回路28、画像圧縮回路29等を備えており、撮影画像データに対して各種の画像補正処理を施す。さらに、システムコントローラ19には、メモリカード13(メモリIF及びカードスロットは図示を省略する)、ROM23、RAM24等が接続されている。
【0014】
操作部20は、色モード切替部材30と、電源ボタン、レリーズボタン、ズーム操作や再生コマの切り換えに使用される十字キー等からなる操作キー31とから構成されている。色モード切替部材30とは、記録される撮影画像データの色調をセピア、モノクロ、フルカラーの3つの色モードから選択する色モード選択部材であり、例えばダイヤル式の選択部材などが使用される。撮影者は、色モード切替部材30を切替えることにより、撮影した画像データを好みの色調で記録することができる。
【0015】
ROM23には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されている。システムコントローラ19は、これらの情報をROM23から作業用メモリであるRAM24に読み出して各種の処理を実行する。
【0016】
A/D変換器18によりデジタル化された画像データは、RAM24に一旦記録される。信号処理回路28は、RAM24に書き込まれた撮影画像データに対して、γ補正、ホワイトバランス補正、シャープネス補正などの各種信号処理を施す。また、信号処理回路28は、RGBで表される撮像信号を輝度データYと色差データCr,Cbとに変換するYC処理を施す。この際、色モード切替部材30により、セピアまたはモノクロの色モードが選択されている場合には、特許文献1記載の方法等により、撮影画像データの色調をセピアまたはモノクロに変換する。
【0017】
画像圧縮回路29は、撮影画像データに所定の圧縮形式、例えばJPEG形式で圧縮処理を施す。周知のようにJPEG形式で圧縮された撮影画像データは、画素がYとCr,Cbとからなるピクセルデータと、ピクセルデータのコンポーネント情報やデータサイズ等が記録されたヘッダとから構成される(図2参照)。コンポーネント情報とは、ピクセルデータの構成を示す情報である。画像データがモノクロで記録された場合には、色差データCr,Cbは数値を持たないので、ピクセルデータは輝度データYのみで構成される。コンポーネント情報には、こうしたピクセルデータの構成を示す情報が含まれる。圧縮処理された撮影画像データは、選択された色モードの情報と共にメモリカード13に記録される。
【0018】
デジタルカメラ11に記録された撮影画像データは、例えば社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)から発表された規格であるExifフォーマットの画像ファイルでメモリカード13に記録される。Exifフォーマットの画像ファイルは、図2に示すように、JPEG形式の撮影画像データにExif Tagデータを付加したものである。さらに、Exifフォーマットには、インデックス表示等に使用するためのサムネイル画像データを含めることもできる。また、撮影画像データの形式としては、圧縮形式のJPEG形式の他に、非圧縮のTIFF(Taged Image File Format )形式を使用してもよい。
【0019】
Exif Tagデータには、撮影日付、シャッタ速度、絞り値、露光量、レンズF値、焦点距離、ストロボ発光の有無などのExifフォーマット規格に沿ったExif固有情報と、Maker Note Tagデータとが含まれる。Maker Note Tagデータとは、各カメラメーカーが自由にメーカー固有の情報を記録できるエリアである。色モード情報は、このエリアに格納される。
【0020】
図1に示すように、PC12は、コントローラ35、ストレージ36、カードリーダ37、プリンタポート38等からなる。コントローラ35は、CPU35a及びROM、RAM(図示は省略する)などからなり、PC12の各部を制御する。ストレージ36には、OS(Operating System)や、画像補正プログラムなどのアプリケーションプログラムがインストールされ、また各種のデータが記録される。CPU35aは、プログラムをRAMにロードして、プログラムに記述された命令に従って処理を実行する。画像補正プログラムが起動されると、PC12は、画像補正装置として機能し、画像データに対して、少なくとも色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施すことができる。
【0021】
メモリカード13に記録された画像ファイルはカードリーダ37等を介してPC12に取り込まれる。もちろん、デジタルカメラ11に設けられたUSBコネクタを使用して、デジタルカメラ11からPC12へ直接画像ファイルを転送してもよい。
【0022】
プリンタポート38は、プリンタ14とのデータ通信を行うコネクタであり、例えば、パラレル通信インタフェースが使用される。プリンタ14は、PC12内で画像補正処理が施された処理済の画像データをプリントする。
【0023】
画像補正プログラムは、色モード判定ステップと、判定された色モードに応じて画像補正処理を実行するステップとを含んでいる。色モード判定ステップではCPU35aは、画像ファイルのExif Tagデータ内に記録された色モード情報を読み取り、この色モード情報に基づいて画像の色調を識別する。画像の色調がフルカラーの場合には、CPU35aは、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行する。他方、画像の色調がセピアまたはモノクロの場合には、3つの画像処理のうち、色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する。なお、補正された画像をPC12に接続されたモニタ(図示せず)に表示し、マニュアルで補正処理条件に修正を加えてもよい。
【0024】
次に本実施形態の作用を図3のフローチャートを用いて説明する。デジタルカメラ11で被写体を撮影する前に、色モード切替部材30を操作し、セピア、モノクロ、フルカラのうちのいずれかの色モードを選択する。フレーミングの後、レリーズボタンが押下されると、露出スピード及びピントが調節されて、CCD17によって撮像信号が取り込まれる。この撮像信号は、A/D変換器18によりデジタル変換されて、RAM24に書き込まれる。
【0025】
RAM24に書き込まれた撮影画像データに対して、信号処理回路28でYC処理を含む各種信号処理を施す。この際、色モードがセピアまたはモノクロが選択されている場合には、撮影画像データの色モード変換処理が同時に行われる。これらの処理が完了した撮影画像データは画像圧縮回路29でJPEG形式の画像データに圧縮される。そして、Exif Tagデータに、撮影条件や色モード情報が格納されて、このExif Tagデータと画像データとによって構成された画像ファイルがメモリカード13に記録される。
【0026】
デジタルカメラ11によって画像ファイルが記録されたメモリカード13は、PC12によって画像補正処理が行われる。PC12のオペレータは、メモリカード13をカードリーダ37にセットし、画像補正プログラムを起動する。画像読込指示がなされると、PC12はメモリーカード13に記録された画像ファイルを読み込む。オペレータは、モニタを見ながらプリントする画像を選択し、画像補正指示をする。
【0027】
画像補正指示がなされるとCPU35aは、画像ファイル内のExif Tagデータから色モード情報や撮影条件等を読み取る。この際、フルカラーの色モード情報が記録されている場合には、CPU35aは、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行する。他方、セピアまたはモノクロの色モード情報が記録されている場合には、3つの画像処理のうち、色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する。これにより、撮影者の意図した色調を損なうことなく画像補正処理を実行することができる。なお、画像補正処理後の処理済の画像データは、プリント指示がなされるとプリンタポート38を介してプリンタ14に出力され、プリントされる。
【0028】
また、本実施形態では、色モード情報をExif Tagデータに記録することにより撮影画像データの色調を判別したが、その代わりに撮影画像データのヘッダ内に記録されているコンポーネント情報やピクセルデータそのものから撮影画像データの色調を判別してもよい。コンポーネント情報は、上述したように、輝度データYと色差データCr,Cbとからなるピクセルデータの構成を示す情報である。これに基づいて、画像の色調がモノクロか、それ以外かを判定することができる。また、ピクセルデータから色調を判定する場合には、ピクセルデータを調べることによって、色の傾向が分かるので、その傾向に応じて色調を判定することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明のデジタルカメラは、撮影した画像データをセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調でそれぞれ記録する3つの色モードを備え、これら色モードを選択的に切替える色モード選択手段を備えたデジタルカメラにおいて、前記色モード選択手段によって選択された色モードを表す色モード情報を前記画像データと共に記録するようにしたから、撮影した画像データを、選択された色モード情報と共に記録することができる。
【0030】
本発明の画像補正装置及び方法は、画像データに対して、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正装置及び方法において、前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定し、前記色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、明度補正処理のみ実行するようにしたから、撮影画像データの色調に応じた画像補正処理を実行することが可能となる。これにより、従来、全てマニュアルで指定して実行していたセピアまたはモノクロ調の画像データの画像補正処理が自動化され、効率的に画像補正処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラ及びPCを示す概略図である。
【図2】同デジタルカメラに撮影された画像を記録するメモリカードのファイル構造を示す概略図である。
【図3】同デジタルカメラ及びPCによる画像データの記録及び画像補正処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 デジタルカメラ
12 PC
13 メモリカード
14 プリンタ
28 信号処理回路
29 画像圧縮回路
30 色モード切替部材
Claims (3)
- 撮影した画像データをセピア、モノクロ、フルカラーの3種類の色調でそれぞれ記録する3つの色モードを備え、これら色モードを選択的に切替える色モード選択手段を備えたデジタルカメラにおいて、
前記色モード選択手段によって選択された色モードを表す色モード情報を前記画像データと共に記録する色モード情報記録手段を備えたデジタルカメラ。 - 画像データに対して、少なくとも色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正装置において、
前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定する色調判定手段と、
前記色調判定手段が、画像データの色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行する画像補正手段とを備えたことを特徴とする画像補正処理装置。 - 画像データに対して、色相補正、彩度補正、明度補正の3つの補正処理を含む画像補正処理を施す画像補正方法において、
前記画像データの色調が、セピア、モノクロ、フルカラーのいずれであるかを判定し、
前記色調をフルカラーと判定した場合には、前記色相補正、彩度補正、明度補正の3つの画像補正処理を全て実行するとともに、他方、セピア又はモノクロと判定した場合には、前記3つの画像処理のうち、前記色相補正、彩度補正を禁止して、明度補正処理のみ実行することを特徴とする画像補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003129466A JP2004336386A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003129466A JP2004336386A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004336386A true JP2004336386A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33505297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003129466A Pending JP2004336386A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004336386A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7978377B2 (en) | 2006-09-25 | 2011-07-12 | Olympus Corporation | Image playback method, image playback apparatus, and image playback program |
JP2012503448A (ja) * | 2008-09-22 | 2012-02-02 | フリーダム サイエンティフィック インコーポレイテッド | 対象物を撮像するためのシステムおよび方法 |
US8503772B2 (en) | 2009-05-29 | 2013-08-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing unit, image processing method, and device for adjusting tone of monotone images by reducing color as a function of brightness |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003129466A patent/JP2004336386A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7978377B2 (en) | 2006-09-25 | 2011-07-12 | Olympus Corporation | Image playback method, image playback apparatus, and image playback program |
JP2012503448A (ja) * | 2008-09-22 | 2012-02-02 | フリーダム サイエンティフィック インコーポレイテッド | 対象物を撮像するためのシステムおよび方法 |
US9143695B2 (en) | 2008-09-22 | 2015-09-22 | Freedom Scientific, Inc. | Systems and methods for imaging objects |
US8503772B2 (en) | 2009-05-29 | 2013-08-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing unit, image processing method, and device for adjusting tone of monotone images by reducing color as a function of brightness |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070041030A1 (en) | Photographing apparatus | |
US20050062856A1 (en) | Camera equipped with red-eye correction feature | |
JP2002314936A (ja) | 画像ファイルの生成および画像処理 | |
JP2002344989A (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2003009075A (ja) | 画像ファイルの生成 | |
US7535598B2 (en) | Image recording apparatus and image processing system | |
JP4281189B2 (ja) | 画像データ処理方法およびプリンタ並びに画像データ処理プログラムを記録した記録媒体 | |
JP3579902B2 (ja) | ディジタルカメラ | |
JP4007368B2 (ja) | 画像データの出力画像調整 | |
JP2005033255A (ja) | デジタル画像の画像処理方法、デジタルカメラ及びプリントシステム | |
JP2004080737A (ja) | 撮像装置、撮像方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2004336386A (ja) | デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 | |
JP4266716B2 (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP5045808B2 (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2002238013A (ja) | 電子カメラ及び電子カメラシステム | |
JP3999157B2 (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2009078565A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3858859B2 (ja) | 画像データの出力調整 | |
JP5146559B2 (ja) | 画像データ処理方法およびプリンタ並びに画像データ処理プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2007081478A (ja) | 印刷システム、撮像装置及びその制御方法、印刷装置、プログラム、及び記憶媒体 | |
JP4838228B2 (ja) | 画像を出力する出力装置、出力方法およびプログラム | |
JP2008155373A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2005033503A (ja) | 画像データの出力画像調整 | |
JP2005033502A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2002237988A (ja) | 電子カメラ及び電子カメラシステム |