JP2005033503A - 画像データの出力画像調整 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データに関連付けられていると共に画像処理に利用可能な情報を適切に取得し、取得した情報に適した画像処理が実行された画像を出力する。
【解決手段】CPU211は、取得した画像ファイルGFがJPEGデータ格納ファイルであるかTIFFデータ格納ファイルであるかを判定し、JPEGデータ格納ファイルである場合には、マーカセグメントAPP0、APP1とが併存するか否かを判定する。マーカセグメントAPP0、APP1が併存しない場合には、マーカセグメントAPP6を検索し、GIデータGIappを検索、取得する。CPU211は、マーカセグメントAPP6を検出しなかった場合には、APP1のGIタグまたはExifタグからGIデータGItiffまたはGIexifを検索、取得し、取得したGIデータを用いてJPEGデータに対する画質調整処理を実行し、印刷部22から画像を出力する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影情報または画像処理を指定する情報を用いて画像処理が施された画像データを用いた画像出力処理を実行する画像出力処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ、プリンタといった画像処理装置において、ディジタルスチルカメラ(DSC)、ディジタルビデオカメラ(DVC)、スキャナ等によって生成された画像データに対する画像処理精度を向上させるための技術が実用化されている。例えば、DSCによって生成される画像データについては、DSCにおいて生成された画像データと画像データ生成時の撮影情報(撮影条件)とを同一ファイル内に格納し、画像処理装置において撮影情報を利用した画像処理する技術が実用化されている。この技術において用いられる画像ファイルは、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められたExifファイルフォーマットの規格に準拠している。
【0003】
また、他の技術として出願人は、DSCから画像処理装置における画像処理を制御する画像処理制御情報(コマンド、パラメータ)を画像データと関連付けて出力させることで、撮影者の意図を出力画像に反映させる技術を実用化している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−344989号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら2つの技術に用いられる撮影情報並びに画像処理制御情報は、前者が画像処理装置における画像処理の参照情報として用いられ性格であるのに対して、後者は画像処理装置における画像処理を指示するコマンド(パラメータ)として用いられる性格である点で相違する。また、画像ファイル上における両情報の格納位置は各々異なり、両情報は同一ファイル内に併存し得る。
【0006】
したがって、上記例示した技術を利用した出力画像を得るためには、画像データ(画像ファイル)のフォーマットに応じて、必要な情報を適切に取得し、取得した情報に適した画像処理を実行し、画像を出力することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像データに関連付けられていると共に画像処理に利用可能な情報を適切に取得すること、取得された情報に適した画像処理が実行された画像データを用いて画像を出力することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像出力装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第1の態様に係る画像出力装置によれば、取得した画像データに関連付けられた撮影情報または画像処理制御情報を検索し、画像処理制御情報を検索することができた場合には、画像処理制御情報に従って画像データに対する画像処理を実行することができるので、画像データに関連付けられた画像処理に利用可能な情報として、画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を取得し、取得した画像処理制御情報に従って画像処理が施された画像を出力することができる。
【0010】
本発明の第1の態様に係る画像出力装置において、前記画像処理情報検索手段は、前記画像処理情報を検索できた場合には、前記撮影情報の検索を実行しなくても良い。画像処理制御情報は画像データに対する画像処理条件を指定する情報であり、撮影条件である撮影情報よりも画像処理に適用する情報として適切である。
【0011】
本発明の第2の態様は、画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像出力装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、前記画像処理制御情報を検索することができず、前記撮影情報を検索することができた場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の態様に係る画像出力装置によれば、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を利用することによって、画像処理制御情報を検索できない場合であっても、少なくとも撮影条件を反映した画像処理を実行し、画像処理が施された画像データを用いて画像を出力することができる。
【0013】
本発明の第2の態様に係る画像出力装置はさらに、予め定められた画像データに対する汎用的な画像処理情報である既定画像処理制御情報を格納する記憶手段を備え、前記画像処理手段は、前記画像処理制御情報および前記撮影情報のいずれの情報も検索できなかった場合には、前記既定画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像処理制御情報および撮影情報の双方を利用することができないが、既定画像処理制御情報によって何らかの画質調整処理が施された画像を出力することができる。
【0014】
本発明の第2の態様に係る画像出力装置において、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を画像処理制御情報へと変換し、変換により得られた画像処理制御情報に従い画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を変換して画像処理制御情報として利用することにより、少なくとも撮影者の意図に近い画像処理が施された画像を出力することができる。
【0015】
本発明の第3の態様は、画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を画像処理情報として用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置を提供する。本発明の第3の態様に係る画像出力装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理制御情報を検索することができなかった場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の態様に係る画像出力装置によれば、画像処理制御情報を検索できた場合には、画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を利用し、画像処理制御情報を検索できなかった場合には、撮影情報を利用して、画像データに対する画像処理を実行することができる。したがって、少なくとも撮影条件を反映した画像処理が施された画像を出力することができる。
【0017】
本発明の第3の態様に係る画像出力装置において、前記画像処理情報検索手段は、前記画像処理情報を検索できた場合には、前記撮影情報の検索を実行しなくても良い。画像処理制御情報は画像データに対する画像処理条件を指定する情報であり、撮影条件である撮影情報よりも画像処理に適用する情報として適切である。
【0018】
本発明の第3の態様に係る画像出力装置はさらに、予め定められた画像データに対する汎用的な画像処理情報である既定画像処理制御情報を格納する記憶手段を備え、前記画像処理手段は、前記画像処理制御情報および前記撮影情報のいずれの情報も検索できなかった場合には、前記既定画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像処理制御情報および撮影情報の双方を利用することができないが、既定画像処理制御情報によって何らかの画質調整処理が施された画像を出力することができる。
【0019】
本発明の第3の態様に係る画像出力装置において、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を画像処理制御情報へと変換し、前記変換して得られた画像処理制御情報に従い画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を変換して画像処理制御情報として利用することにより、少なくとも撮影者の意図に近い画像処理が施された画像を出力することができる。
【0020】
本発明の第4の態様は、画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を画像処理情報として用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力プログラムを提供する。本発明の第4の態様に係る画像出力プログラムは、前記画像データを取得する機能と、前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報する機能と、前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理制御情報を検索することができなかった場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する機能と、前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成する機能と、前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する機能とをコンピュータによって実行させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第4の態様に係る画像出力プログラムによれば本発明の第3の態様に係る画像出力装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第4の態様に係る画像出力プログラムは、本発明の第3の態様に係る画像出力装置と同様に種々の態様にて実現され得ると共に各態様にて同様の作用効果を得ることができる。
【0022】
本発明の第5の態様は、画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データを出力する画像出力方法を提供する。本発明の第5の態様に係る画像出力方法は、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられた前記画像処理制御情報を検索し、前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理制御情報を検索できなかった場合には、前記撮影情報を検索し、前記撮影情報を検索できた場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成し、前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力することを特徴とする。
【0023】
本発明の第5の態様に係る画像出力方法によれば本発明の第3の態様に係る画像出力装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第5の態様に係る画像出力方法は、本発明の第3の態様に係る画像出力装置と同様に種々の態様にて実現され得ると共に各態様にて同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
本発明の第6の態様は、画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力装置を提供する。本発明の第6の態様に係る画像出力装置は、前記画像ファイルを取得する画像ファイル取得手段と、前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定するフォーマット判定手段と、前記判定された記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索する画像処理制御情報検索手段と、前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が実行された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置によれば、画像ファイルの記録フォーマットに応じて規定の格納位置から画像処理制御情報を検索することができるので、画像ファイルに応じて適切に画像処理制御情報を取得することができる。また、取得した画像処理制御情報に従って画像処理が施された画像を出力することができる。
【0026】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置はさらに、前記画像処理制御情報を前記既定の格納位置に検索できなかった場合には、前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、前記画像処理手段は、前記撮影情報を検索できた場合には、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を変換して画像処理制御情報として利用することにより、少なくとも撮影者の意図に近い画像処理が施された画像を出力することができる。
【0027】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置において、前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、前記画像処理制御情報検索手段は、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に前記画像処理制御情報を検索しても良い。かかる場合には、JPEGデータ格納ファイルのファイルフォーマットに応じて適切に画像処理制御情報を検索することができる。
【0028】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置において、前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に前記画像処理制御情報を検索しても良い。かかる場合には、JPEGデータ格納ファイルのファイルフォーマットに応じて適切に画像処理制御情報を検索することができる。
【0029】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置はさらに、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントから前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントは、前記撮影情報の下位階層に前記画像処理制御情報を格納し得ることと、前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1および第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置に前記画像処理制御情報が検索されず、前記撮影情報検索手段によって前記撮影情報が検索された場合には、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報を検索しても良い。かかる場合には、JPEGデータ格納ファイルのファイルフォーマットに応じて適切に画像処理制御情報を検索することができる。
【0030】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置において、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報が検索されなかった場合には、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を変換して画像処理制御情報として利用することにより、少なくとも撮影者の意図に近い画像処理が施された画像を出力することができる。
【0031】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置において、前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のイメージファイルディレクトリおよび前記撮影情報が格納され得る第2のイメージファイルディレクトリの少なくともいずれか一方を有するTIFFファイルであり、前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のイメージファイルディレクトリ、前記第2のイメージファイルディレクトリの順に前記画像処理制御情報を検索しても良い。かかる場合には、TIFFファイルのファイル構造に応じて適切に画像処理制御情報を検索することができる。
【0032】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置はさらに、前記第2のイメージファイルディレクトリから前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、前記第2のイメージファイルディレクトリは、前記撮影情報の下位階層に前記画像処理制御情報を格納し得ることと、前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のイメージファイルディレクトリに前記画像処理制御情報が検索されず、前記撮影情報検索手段によって前記撮影情報が検索された場合には、前記第2のイメージファイルディレクトリの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報を検索しても良い。かかる場合には、TIFFファイルのファイル構造に応じて適切に画像処理制御情報を検索することができる。
【0033】
本発明の第6の態様に係る画像出力装置において、前記第2のイメージファイルディレクトリの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報が検索されなかった場合には、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像ファイルに含まれている確率の高い撮影情報を変換して画像処理制御情報として利用することにより、少なくとも撮影者の意図に近い画像処理が施された画像を出力することができる。
【0034】
本発明の第7の態様は、画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力プログラムを提供する。本発明の第7の態様に係る画像出力プログラムは、前記画像ファイルを取得する機能と、前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定する機能と、前記判定した記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索する機能と、前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行する機能と、前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成する機能と、前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する機能とをコンピュータによって実行させることを特徴とする。
【0035】
本発明の第7の態様に係る画像出力プログラムによれば本発明の第6の態様に係る画像出力装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第7の態様に係る画像出力プログラムは、本発明の第6の態様に係る画像出力装置と同様に種々の態様にて実現され得ると共に各態様にて同様の作用効果を得ることができる。
【0036】
本発明の第8の態様は、画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いた画像出力方法を提供する。本発明の第8の態様に係る画像出力方法は、前記画像ファイルを取得し、前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定し、前記判定した記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索し、前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行し、前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成し、前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力することを特徴とする。
【0037】
本発明の第8の態様に係る画像出力方法によれば本発明の第6の態様に係る画像出力装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第8の態様に係る画像出力方法は、本発明の第6の態様に係る画像出力装置と同様に種々の態様にて実現され得ると共に各態様にて同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
本発明の第9の態様は、JFIFファイルであることを示すアプリケーション・マーカセグメントAPP0と、画像データ生成時の条件を示す撮影情報が格納される、更に画像データ処理時における画像処理条件を指定する画像処理制御情報が同一の階層に格納され得ると共にExifファイルであることを示すアプリケーション・マーカセグメントAPP1と、前記画像処理制御情報が格納され得るアプリケーション・マーカセグメントAPP6の少なくともいずれか1つとJPEGデータとを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力装置を提供する。本発明の第9の態様に係る画像出力装置は、前記画像ファイルを取得する画像ファイル取得手段と、前記アプリケーション・マーカセグメントを検出する検出手段と、前記検出手段によって、アプリケーション・マーカセグメントAPP0およびアプリケーション・マーカセグメントAPP1が同時に検出された場合には、前記画像処理制御情報を用いた前記画像データに対する画像処理を実行しない画像処理手段と、前記画像処理が実行された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。
【0039】
本発明の第9の態様にかかる画像出力装置によれば、JFIFファイルフォーマットに準拠する画像ファイル、Exifファイルフォーマットに準拠する画像ファイルのいずれの画像ファイルであるかを特定できず、画像処理制御情報を誤って検索、取得し、誤った情報を用いた画質調整処理により適切な処理結果を得ることができない場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を実行しないので、誤った情報を用いた不適切な画像処理が防止された画像を出力することができる。
【0040】
本発明の第9の態様に係る画像出力装置において、前記画像処理手段は、前記アプリケーション・マーカセグメントAPP1、前記アプリケーション・マーカセグメントAPP1および前記アプリケーション・マーカセグメントAPP6、または前記アプリケーション・マーカセグメントAPP0および前記アプリケーション・マーカセグメントAPP6のいずれかの組み合わせが検出された場合には、前記画像処理制御情報に従い前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合にはExifファイルフォーマットに準拠する画像ファイルまたはJFIFファイルフォーマットに準拠する画像ファイルから適切に画像処理制御情報を検索、取得し、取得した画像処理制御情報を用いて適切な画質調整処理が実行された画像を出力することができる。
【0041】
本発明の第9の態様に係る画像出力装置は、この他にも方法、プログラムとしても実現され得る。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像出力処理について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
【0043】
A.画像出力処理システムの構成:
本実施例に係る画像出力処理を適用可能な画像出力処理システムの構成について図1および図2を参照して説明する。図1は本実施例に係る画像出力装置を適用可能な画像出力処理システムの一例を示す説明図である。図2は本実施例に係る画像出力装置として機能するカラープリンタの概略構成を示すブロック図である。
【0044】
画像出力処理システム10は、画像データを生成する入力装置としてのディジタルスチルカメラ12、ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPC、画像を出力する出力装置としてのカラープリンタ20を備えている。出力装置としては、プリンタ20の他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14、プロジェクタ等が用いられ得るが、以下の説明では、カラープリンタ20を出力装置として用いるものとする。
【0045】
ディジタルスチルカメラ12は、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管)に結像させることにより電気的に画像を取得するカメラであり、光情報を収集するためのCCD等を備える光学回路、光学回路を制御して画像を取得するための画像取得回路、取得したディジタル画像を加工処理するための画像処理回路、各データを一時的に記憶するメモリを備えると共に各回路を制御する制御回路等を備えている。ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をディジタルデータとしてメモリカードMCを始めとする記憶装置に保存する。ディジタルスチルカメラ12における画像データの保存形式としては、非可逆圧縮方式としてJPEGデータ形式、可逆圧縮方式としてTIFFデータ形式が一般的であるが、この他にもRAWデータ形式、GIFデータ形式、BMPデータ形式等の保存形式が用いられ得る。
【0046】
本画像データ出力システム10に用いられるディジタルスチルカメラ12は、画像出力装置(カラープリンタ20、パーソナルコンピュータPC)における画像データGDに対する画像処理を制御する画像処理制御情報GIおよび画像データの撮影情報PIの少なくともいずれか一方を画像データGDに関連付けて画像ファイルGFとしてメモリカードMCに格納する。画像処理制御情報GIは、カラープリンタ20等の出力装置が有する色再現特性、画像出力特性を考慮して、最適な画像出力結果を得ることができるように画像処理条件を指定するパラメータ値である。撮影情報PIは、撮影時におけるシャッター速度、絞り値、ISOスピードといった撮影条件を示す情報である。
【0047】
ディジタルスチルカメラ12において生成された画像ファイルGFは、例えば、ケーブルCV、コンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介してカラープリンタ20に送出される。あるいは、ディジタルスチルカメラ12にて画像ファイルGFが格納されたメモリカードMCが、メモリカード・スロットに装着されたコンピュータPCを介して、あるいは、メモリカードMCをプリンタ20に対して直接、接続することによって画像ファイルがカラープリンタ20に送出される。なお、本実施例では、カラープリンタ20がスタンドアローンにて画像処理および出力(印刷)処理を含む画像出力処理を実行する場合について説明する。
【0048】
図3に示すカラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
【0049】
カラープリンタ20は、画像データGDに対する画像処理、カラープリンタ20の各部に対する制御処理を実行する制御回路21と、印刷ヘッドまたは回転ドラム等を含み、画像処理済みの画像データを用いて印刷媒体に対する印刷処理を実行する印刷部22と、メモリカードMCを収容するスロット23とを備えている。制御回路21は、画像処理を始めとする各種演算処理を実行する演算処理装置(CPU)211、CPU211にて実行されるプログラム等を不揮発的に格納するリードオンリメモリ(ROM)212、CPU211における演算処理結果、および取得したデータを一時的に格納するランダムアクセスメモリ(RAM)213を備えている。制御回路21は、メモリカードMCから読み出した画像ファイルから画像処理制御情報GIを検索し、検索した画像処理制御情報GIを用いて画像データGDに対する画像処理(画質調整処理)を実行する。制御回路21はまた、図示しない紙送りモータ、キャリッジモータ、印字ヘッド等の動きを制御する。
【0050】
B.画像ファイルの構成:
本実施例に係る画像ファイルGFは、例えば、電子情報技術産業協会(JEITA)によってディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマットの規格として提唱されているExifフォーマットに従うファイル構造(Exifファイル)、C−Cube Microsystems社, Xing Technology社, Digital Origin(Radius)社の3社によって策定された、JPEGデータファイルの互換性を目的とした規格であるJFIFフォーマットに従うファイル構造(JFIFファイル)、画像データに関するパラメータをタグ形式にて指定するTIFFフォーマットに従うファイル構造(TIFFファイル)を備えることができる。Exifファイルは、格納する画像データの種類によって、圧縮タイプのJPEG画像データを格納するJPEG−Exifファイル、非圧縮タイプのTIFF画像データを格納するTIFF−Exifファイルに区別することができる。
【0051】
図3〜図9を参照して本実施例にて用いられ得るJPEGデータ格納ファイルフォーマットにしたがう画像ファイルの概略構成について説明する。図3はJPEGデータを格納するJPEGデータ格納ファイルのファイルフォーマットを説明するために、JPEGデータ格納ファイルの内部構造をアプリケーション・マーカセグメント(APP)レベルにて模式的に示す説明図である。図4はJPEGデータを格納するJPEGデータ格納ファイルの一般的なファイル構成を模式的に示す説明図である。図5は本実施例において用いられ得るAPP6の概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。図6は本実施例において用いられる画像処理制御情報GIを格納するGIデータのデータ構造を模式的に示す説明図である。図7は本実施例において用いられ得るAPP1の概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。図8は本実施例において用いられ得るExifファイルフォーマットにおけるExif IFDの概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。なお、本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。
【0052】
図3を参照してJPEGデータ格納ファイルの基本的なファイルフォーマットについて説明する。JPEGデータ格納ファイルでは、既述のようにJFIFファイル、Exifファイルが一般的に用いられている。JPEGデータ格納ファイルは、ファイルフォーマットの観点からはアプリケーション・マーカセグメントとJPEGデータとを備えるファイルである。JPEGデータ格納ファイルが、0番目のアプリケーション・マーカセグメントであるAPP0を備える場合にはJFIFフォーマットに準拠し、1番目のアプリケーション・マーカセグメントであるAPP1ないしは1番目および2番目のアプリケーション・マーカセグメントであるAPPおよびAPP2のみを備える場合にはExifフォーマットに準拠する。APP2はICCプロファイルを格納するアプリケーション・マーカセグメントとしても用いられ得る。
【0053】
6番目のアプリケーション・マーカセグメントであるAPP6は、画像処理制御情報を格納するために用いられ、画像処理制御情報GIは、GIappデータとして格納されている。画像処理制御情報GIは、この他にもAPP1に含まれるGIタグにGItiffデータとして、またExifタグにGIexifデータとして格納され得る。これら各GIデータには、格納位置の相違を簡易に示すために便宜上異なる添え字app、tiff、exifが付されているが、データの内容はいずれも同じ内容である。各ファイルフォーマットにおける詳細なファイル構造については後述する。
【0054】
JPEGデータ格納ファイルの一般的な内部構造について図4を参照して説明する。JPEGデータ格納ファイル(画像ファイルGF)は、複数のマーカセグメントおよびJPEG画像データGDから構成されている。複数のマーカセグメントには、セグメント圧縮データの先頭を示すマーカセグメントであるSOI、各ファイルフォーマットにて規定された情報(データ)を格納するマーカセグメントであるアプリケーション・マーカセグメントAPPn(n=数字)、量子化テーブルを定義するマーカセグメントであるDQT、ハフマンテーブルを定義するマーカセグメントであるDHT、リスタートマーカの挿入間隔を定義するマーカセグメントであるDRI、フレームに関する各種パラメータを示すマーカセグメントであるSOF、スキャンに関する各種パラメータを示すマーカセグメントであるSOS、および圧縮データの終了を示すマーカセグメントであるEOIを含んでいる。圧縮画像データGDは、マーカセグメントSOSとマーカセグメントEOIの間に格納される。なお、各マーカセグメントの記録順序は、SOIマーカセグメントの直後にマーカセグメントAPPnが記録され、マーカセグメントEOIの直前に画像データGDをはさんでマーカセグメントSOSが記録される他は任意である。
【0055】
図5を参照して、マーカセグメントAPP6の詳細な構造について説明する。マーカセグメントAPP6は、マーカセグメントがAPP6であることを示すAPPマーカ100、画像処理識別情報GIが格納されるべきマーカセグメントであることを示す識別子ID_GI101、付属情報102、およびサムネイル画像103から構成されている。付属情報102は、TIFFファイルフォーマットに従ったファイル構造を有しており、TIFFヘッダ1021、画像処理制御情報GIのデータ値であるGIデータに関する付属情報を記述する0th_IFD1022、GIデータを記述する0th データ1023を含んでいる。
【0056】
TIFFヘッダ1021には、CPUに対応するバイトオーダ、TIFFのバージョン情報、最初のIFDへのオフセットに関する情報が記述されている。マーカセグメントAPP6では、最初のIFDは0th_IFDなのでTIFFヘッダには、0th_IFD1022へのオフセット値が記述されている。IFDでは、各情報を特定するためにタグが用いられており、各情報はタグ名によって呼ばれることがある。
【0057】
0th_IFD1022には、画像処理制御情報GIに関するタグであることを示すと共にGIタグを検索する際に用いられるGIタグ番号1022a、GIデータサイズを示すセグメント長1022b、TIFFヘッダ1021からGIデータ(0th データ1023)へのオフセット値1022cがそれぞれ記述されている。
【0058】
画像処理制御情報GIのデータ値を記述するであるGIデータには、図6に示すように、GIデータであることを示す識別子情報、GIデータのバージョン情報、画像データの画質調整に関する各種パラメータ値を含む各種情報が含まれてる。GIデータに含まれる画質調整に関する各種パラメータには、例えば、カラープリンタ20、パーソナルコンピュータPCにおいて実行される画像処理に用いられる色空間を指定する色空間マトリクス値、指定する色空間に対する補正値、コントラスト、カラーバランス調整、シャープネス、色補正といった画質に関するパラメータが含まれている。
【0059】
図7を参照して、マーカセグメントAPP1の詳細な構造について説明する。なお、TIFFヘッダ以降の基本的なデータ構造はアプリケーション・マーカセグメントAPPnの種別を問わず同一であるから、マーカセグメントAPP6の説明において説明済みの情報についてはその説明を省略する。
【0060】
マーカセグメントAPP1は、マーカセグメントがAPP1であることを示すAPPマーカ200、Exif情報が格納されるべきマーカセグメントであることを示す識別子Exif201、付属情報202、およびサムネイル画像203から構成されている。付属情報202は、TIFFヘッダ2021、Exif情報、画像処理制御情報GIを含む主画像に対する各種情報を記述する0th_IFD2022、Exifデータ、GIデータを記述する0th データ2023、サムネイル画像データに関する各種情報を記述する1st_IFD2024を含んでいる。
【0061】
0th_IFD2022には、画像処理制御情報GIに関する情報を格納するGIタグ2050、Exif情報に関する情報を格納するExifタグ2060の少なくとも一方が同一階層のデータとして備えられている。GIタグ2050には、GIタグであることを示すと共にGIタグを検索する際に用いられるGIタグ番号2050a、GIデータサイズを示すセグメント長2050b、TIFFヘッダ2021からGIデータ(0th データ2023)へのオフセット値2050cがそれぞれ記述されている。一方、Exifタグ2060は、図8に示すようにExifのバージョン情報、色空間情報、画像データの生成日時、撮影条件といった複数のタグの集合であり、Exifタグであることを示すと共にExifタグを検索する際に用いられるExifタグ番号2060a、各撮影情報タグ2060bが備えられている。各撮影情報タグ2060bには予めタグ番号が割り当てられており、Exifタグを読み出すリーダーは、予め割り当てられたタグ番号を用いて必要とする撮影情報タグ2060bを検索する。
【0062】
撮影情報タグ2060bには、図7および図8に示すように、ユーザ情報に関するタグとして、ユーザ(製造メーカ)に開放されているMakernoteタグ2060cが含まれており、Makernoteタグ2060cは更に、画像処理制御情報GIを記述するGIタグ2070を備えている。GIタグ2070は、GIタグであることを示すと共にGIタグを検索する際に用いられるGIタグ番号2070a、GIデータサイズを示すセグメント長2070b、TIFFヘッダ2021からGIデータ(0th データ2023)へのオフセット値2070cがそれぞれ記述されている。
【0063】
Exifタグ2060に含まれる撮影情報タグ2060bには、図8に示すように撮影条件に関するタグが含まれており、撮影条件(撮影情報PI)に関するタグには、露出時間、レンズF値、露出制御モード、ISO感度、露出補正量、光源、ホワイトバランス、フラッシュ、焦点距離等の各パラメータ値が既定のオフセットに従って格納されている。撮影情報PIは、ディジタルスチルカメラ12等の画像データ生成装置において画像データが生成されたとき(撮影されたとき)の画質に関連する情報(画質生成情報)であり、露出時間、ISO感度等のパラメータは、撮影に伴い自動的に記録され、一方、露出補正量、光源等のパラメータは、ユーザによって任意に設定される。
【0064】
実際の画像ファイルGFは、マーカセグメントAPP0、APP1、APP2、およびAPP6を任意の組み合わせにて保有し得るが、画像ファイルGFがExifファイルフォーマットに準拠するファイルとして扱われるためには、その仕様上、マーカセグメントAPP1およびAPP2を有し、更にExif識別子を有することが必要である。Exifタグは、画像ファイルGFはExifファイルフォーマットに準拠する場合には、Exif_IFDと呼ばれることがあり、Exif_IFDは、0th_IFDに格納されているTIFFヘッダからのオフセットでポイントされる。また、画像ファイルGFはJFIFファイルフォーマットに準拠するファイルとして扱われるためにはマーカセグメントAPP0を有することが必要である。画像処理制御情報GIは、上述のように様々な態様にてマーカセグメントAPPに記述することができるので、画像ファイルGFが準拠するファイルフォーマットを変更することなく要求されるファイル構造に応じて適切に画像処理制御情報GIを格納することができる。
【0065】
図9および図10を参照して本実施例にて用いられ得るTIFFファイルフォーマットにしたがう画像ファイルの概略構成について説明する。図9はTIFFファイルフォーマットを説明するために、TIFFファイルの内部構造をIFDレベルにて模式的に示す説明図である。図10はTIFFファイルの一般的なファイル構成を模式的に示す説明図である。なお、ファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。
【0066】
図9を参照してTIFFファイルフォーマットについて説明する。TIFFファイルでは、画像データGDに関する情報がタグ情報として記載されており、一般的には、非圧縮形式のTIFFデータが格納されているが、圧縮形式のJPEGデータも格納され得る。TIFFファイルでは、IFD(イメージファイルディレクトリ)単位にて画像データに関する各情報が格納されている。図9の例では、ICCプロファイルを記述したICC_IFD、Exif情報を記述したExif_IFD、画像処理制御情報GIを記述したGI_IFDが含まれている。画像処理制御情報GIは、GItiffデータとしてGI_IFDに記述され得ると共に、Exif_IFDのMakernote内にGIexifデータとしても記述され得る。
【0067】
図10を参照してTIFFファイルフォーマットについて更に詳細に説明すると、TIFFファイルは、TIFFヘッダ300、0th_IFD301、0thデータ302、GI_IFD303、GIデータ304、Exif_IFD305、Exifデータ306、サムネイル画像データ307、主画像データ308を備えている。図3〜8を用いて説明したJPEGデータ格納ファイルは、JPEGデータに関する各種情報を記述するためにTIFFファイルにおけるタグ構造を利用しており、TIFFヘッダ以降の構造については、既に説明済みであるからその説明を省略する。また、GI_IFD303およびExif_IFD305の下層構造については、図7におけるマーカセグメントAPP1のGIタグ2050およびExifタグ2060と構造と同等であり、既に説明済みであるから同一の符号を付してその説明を省略する。
【0068】
C.カラープリンタ20における画像出力処理:
以下、図11〜図15を参照してカラープリンタ20にて実行される画像処理について説明する。図11は本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)における画像出力処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図12は本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるGIappデータを用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図13は本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるGItiffデータまたはGIexifデータを用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図14は本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるExifデータを変換してGI相当データとして用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図15は、撮影情報PIをGI相当データGI’に対応付ける際の一例を示す説明図である。
【0069】
カラープリンタ20の制御回路21(CPU211)は、スロット23にメモリカードMCが差し込まれると、メモリカードMCから画像ファイルGFを読み出し、読み出した画像ファイルGFをRAM213に一時的に格納する。CPU211は、読み出した画像ファイルGFがJPEGデータを格納するJPEGファイルであるか、TIFFファイルであるかデータであるか否かを画像ファイルの拡張子に基づいて判断する(ステップS100)。CPU211は、取得した画像ファイルGFがJPEGファイルまたはTIFFファイルであると判断した場合には、すなわち、拡張子が「jpg」、「tif」である場合には(ステップS100:Yes)、画像ファイルGFはJPEGファイルであるか否かを判定する(ステップS110)。
【0070】
これに対して、CPU211は、画像ファイルGFがJPEGまたはTIFFファイルのいずれでもないと判断した場合には(ステップS100:No)、画像処理制御情報GI(GIデータ)を用いることのない通常の画質調整処理を実行し(ステップS150)、印刷出力処理を実行して(ステップS160)、本処理ルーチンを終了する。印刷出力処理では、CPU211は、ハーフトーン処理、解像度変換処理を実行して、処理済みのデータをラスタデータとして印刷部21に送出する。本処理ルーチンを終了する。
【0071】
CPU211は、画像ファイルGFがJPEGファイルであると判定した場合には(ステップS110:Yes)、画像ファイルGFにマーカセグメントAPP0を示すAPPマーカおよびマーカセグメントAPP1を示すAPPマーカの双方が検出されたか否かを判定する(ステップS120)。CPU211は、マーカセグメントAPP0およびAPP1の双方が画像ファイルGFに検出された場合には(ステップS120:Yes)、ステップS160に移行する。マーカセグメントAPP0およびAPP1の双方が検出された場合には、画像ファイルGFが、JFIFおよびExifファイルフォーマットのいずれのフォーマットに準拠しているかを判断することができず、GIデータの所在を適切に特定(検出)することができないので、画像処理制御情報GIを用いた画質調整処理をスキップする。
【0072】
CPU211は、マーカセグメントAPP0およびAPP1の双方が画像ファイルGFに検出されなかった場合には(ステップS120:No)、画像ファイルGFにマーカセグメントAPP2を示すAPPマーカが検出されたか否かを判定する(ステップS130)。CPU211は、マーカセグメントAPP2が画像ファイルGFに検出された場合には(ステップS130:Yes)、ステップS160に移行する。マーカセグメントAPP2を有する画像ファイルは、一般的に、ICCプロファイルを有する画像ファイルと事実上定義されているので、画像処理制御情報GIを用いた画質調整処理をスキップする。
【0073】
なお、ステップS120およびS130における判定処理は、画像処理制御情報GIの検出精度を向上させるための処理、現在のデファクトスタンダードを優先させるための処理であり、必ずしも本処理ルーチンに組み込まれなくても良い(本処理ルーチンから省略されても良い)。
【0074】
CPU211は、マーカセグメントAPP2が画像ファイルGFに検出されなかった場合には(ステップS130:No)、画像ファイルGFにマーカセグメントAPP6を示すAPPマーカが検出されたか否かを判定する(ステップS140)。CPU211は、マーカセグメントAPP6が画像ファイルGFに検出された場合には(ステップS140:Yes)、図12中の▲1▼へと移行する。一方、CPU211は、マーカセグメントAPP5が画像ファイルGFに検出されなかったと判定した場合には(ステップS140:No)、図13中の▲2▼へと移行する。
【0075】
図12を参照して、マーカセグメントAPP6が画像ファイルGFに検出された場合の処理の続き(▲1▼以降の処理)について説明する。以下の処理では、マーカセグメントAPP6が検出されたことを受けて、マーカセグメントAPP6に記述されている画像処理制御情報GI(GIデータ)を用いた画質調整処理の実行が試行される。
【0076】
CPU211は、マーカセグメントAPP6に、画像処理制御情報GIが含まれていることを示す識別子ID_GIを検出できたか否かを判定する(ステップS200)。CPU211は、識別子ID_GIを検出できなかったと判定した場合には(ステップS200:No)、図13中の▲2▼へと移行する。マーカセグメントAPP6の存在は画像処理制御情報GIの存在を保証するものではないため、画像ファイルGFにマーカセグメントAPP6が存在しても画像処理制御情報GIが含まれているかいなかの判定は必要となる。
【0077】
CPU211は、識別子ID_GIを検出できたと判定した場合には(ステップS200:Yes)、0th_IFD1022にGIタグ1040が記述(格納)されているか否かをGIタグ名1040aの検出の有無によって判定する(ステップS210)。CPU211は、GIタグ1040を検出することができなかった場合には(ステップS210:No)、画像処理制御情報GIを用いることのない通常画質調整処理を実行し(ステップS280)、本処理ルーチンを終了する。この判定が実行される場合には、少なくともマーカセグメントAPP6が画像処理制御情報GIを含むべきアプリケーション・マーカセグメントAPPであることは確認されている(ステップS200:Yes)ので、検索エラー、ファイル損傷等の理由によりGIタグ1040が検出できなかった場合が相当する。
【0078】
CPU211は、GIタグ1040を検出することができた場合には(ステップS210:Yes)、GIタグ1040中に含まれるGIデータへのオフセット値1040cを用いて0thデータ1023からGIデータを識別するための識別子GI_Mが検出されたか否かを判定する(ステップS220)。CPU211は、識別子GI_Mが検出できなかったと判定した場合には(ステップS220:No)、通常画質調整処理を実行して(ステップS280)、本処理ルーチンを終了する。この判定が実行される場合には、少なくとも画像ファイルGF(APP6)にGIタグ1040が含まれていることは確認されている(ステップS210:Yes)ので、検索エラー、データ損傷等の理由により識別子GI_Mが検出できなかった場合が相当する。
【0079】
CPU211は、識別子GI_Mを検出できたと判定した場合には(ステップS220:Yes)、GIデータ(GIapp)を取得する(ステップS230)。CPU211は読み出した画像ファイルGFに含まれる画像データGDを伸張し、伸張した画像データGDに対してマトリクスSを用いたマトリクス演算、並びにGIappデータによって指定されたガンマ補正値を用いたガンマ補正、およびマトリクスMを含むマトリクスN−1Mを用いたマトリクス演算を実行してYCbCr→wRGB色変換処理を実行する(ステップS240)。
【0080】
本フローチャートにて処理される画像ファイルGFは、JPEG画像データを格納しており、JPEGデータはYCbCrデータを圧縮したデータである。また、現在のパーソナルコンピュータPC、プリンタにおける画像処理では一般的にRGBデータが用いられている。したがって、JPEGデータの伸張(デコード)、YCbCrデータのRGBデータへの色変換処理が必要となる。マトリクスSは、JFIF規格において、YCbCrデータをRGBデータへと変換する際に一般的に用いられるマトリクスであり、当業者にとって周知のマトリクスであるから詳細な説明は省略する。また、色変換に当たっては、画像データGDの線形化を施すことが望ましいので、GIデータにより指定されるガンマ補正値を用いたガンマ補正処理を実行して画像データGDの線形化を実行する。
【0081】
本実施例では、マトリクスSを用いた一般的なYCbCr→RGB色変換処理に加えて、カラープリンタ20が有する色再現特性を考慮したマトリクスMを含むマトリクスN−1Mを用いてRGB→wRGB色変換処理を実行する。マトリクスMは、GIappデータによって各マトリクス値が指定されるマトリクスであり、マトリクスS演算実行後のRGBデータを定義(指定)するRGB色空間(ターゲット色空間)から機器独立色空間であるXYZ色空間へと色空間を変換するためのマトリクスである。マトリクスS演算実行後のRGBデータがsRGB色空間の表色域を超えるRGB値を持つ場合には、マトリクスS演算実行後のRGBデータの色空間として、例えば、sRGB色空間よりも少なくともその一部の表色域が広いwRGB色空間を指定することにより、RGB値の喪失を防止して、後段の広いwRGB色空間(作業色空間)へとつなげることができる。マトリクスNはカラープリンタ20が許容するRGB色空間、例えば、wRGB色空間からXYZ色空間へと色空間を変換するためのマトリクスである。マトリクスN−1MはRGB→XYZ→wRGBの色変換処理を実行するための合成マトリクスである。
【0082】
CPU211は、変換により得られたRGBデータに対して、GIappデータによって指定されたパラメータ値を用いた画質調整処理を実行する(ステップS250)。具体的には、CPU211は、画像データGDを画素単位にて解析して画像データGDの特性を示す各種の特性パラメータ値、例えば、輝度最小値、輝度最大値、明度代表値といった画像統計値を取得する。CPU211は、ROM212に格納されている各特性パラメータに対して予め定められた基準値と、解析により得られた画像統計値との差を解消または低減させるように補正量を求め、画像データGDのRGB値を補正する。画像データGDの補正は、例えば、求めた補正値を入力値に対する出力値の関係を規定するトーンカーブに適用して修正し、かかるトーンカーブに対して画像データGDを入力値として適用することにより実行される。GIデータにより指定されたパラメータ値は、基準値と画像統計値との差の解消の度合いまたは低減の度合い(補正量)を変更するために用いられると共に、直接、補正量(補正値)に反映される。この結果、撮影者が明るい画像を所望して、露出補正量を正の大きな値に設定した場合や、プリセットされている撮影モードとして夕景モードが指定されている場合には、撮影者の意図に沿った画質調整処理を実行することができる。
【0083】
CPU231は、自動画質調整処理が施された画像データ(RGBデータ)をCMYKデータに変換する色変換処理を実行する(ステップS260)。すなわち、画像データの表色系をカラープリンタ20が印刷処理を実行する際に用いる表色系であるCMYK表色系に変換する。具体的には、ROM212に格納されているRGB表色系とCMYK表色系とを対応付けたルックアップデーブルを用いて実行される。
【0084】
CPU211は、以上の画像処理を終えると、得られた画像データを用いて印刷出力処理を実行し(ステップS270)、本処理ルーチンを終了する。
【0085】
印刷出力(画像出力)処理では、CPU211は、ルックアップテーブル等を用いたRGB−CMYK色変換処理、ハーフトーン処理、解像度変換処理を実行して、処理済みのデータを印刷コマンドを含む出力用画像データ(ラスタデータ)として印刷部22に送出する。印刷部22はラスタデータに含まれている印刷コマンドに従って印字ヘッドを駆動し、紙媒体等の印刷媒体上に出力用画像データに基づいた画像を形成する。なお、出力用画像データには必ずしも印刷コマンドを含んでいる必要はなく、印刷部22に対して出力用画像データとは別に印刷コマンドが送出されても良いことは言うまでもない。
【0086】
図13を参照して、マーカセグメントAPP6が画像ファイルGFに検出されなかった場合の処理の続き(▲2▼以降の処理)について説明する。以下の処理では、マーカセグメントAPP6が検出されなかったことを受けて、マーカセグメントAPP1のGIタグ2050またはExifタグ2060のMakernoteタグ2060c(GIタグ2070)によってオフセット値が指定される画像処理制御情報GI(GIデータ)を用いた画質調整処理の実行が試行される。あるいは、画像ファイルGFのファイルフォーマットがTIFFフォーマットであることを受けて、TIFFファイルフォーマットにおけるGI_IFD303のGIタグ2050またはExif_IFD305のMakernoteタグ2060c(GIタグ2070)によってオフセット値が指定される画像処理制御情報GI(GIデータ304、306)を用いた画質調整処理の実行が試行される。
【0087】
CPU211は、IFD中にGIタグ2050が記述(格納)されているか否かをGIタグ名(タグ番号)2050aの検出の有無によって判定する(ステップS300)。CPU211は、GIタグ2050を検出することができた場合には(ステップS300:Yes)、GIタグ2050中に含まれるGIデータへのオフセット値2050cを用いて0thデータ2023またはGIデータ304からGIデータを識別するための識別子GI_Mが検出されたか否かを判定する(ステップS310)。CPU211は、識別子GI_Mを検出できたと判定した場合には(ステップS310:Yes)、GIデータ(GItiff)を取得し(ステップS320)、ステップS370へと移行する。
【0088】
CPU211は、GIタグ2050を検出することができなかった場合(ステップS300:No)、および識別子GI_Mが検出できなかった場合には(ステップS310:No)、IFDにExifタグ2060が記述(格納)されているか否かをExifタグ名(バージョン名)2060aの検出の有無によって判定する(ステップS330)。CPU211は、Exifタグ2060を検出することができた場合には(ステップS330:Yes)、Makernoteタグ2060c中にGIタグ2070が含まれているか否かをGIタグ名2070aの検出の有無によって判定する(ステップS340)。CPU211は、GIタグ2060を検出することができた場合には(ステップS340:Yes)、GIタグ2070中に含まれるGIデータへのオフセット値2070cを用いて0thデータ2023またはExifデータ306からGIデータを識別するための識別子GI_Mが検出されたか否かを判定する(ステップS350)。CPU211は、識別子GI_Mを検出できたと判定した場合には(ステップS350:Yes)、GIデータ(GIExif)を取得し(ステップS360)、ステップS370へと移行する。
【0089】
CPU211は、Exifタグ2060を検出することができなかった場合には(ステップS330:No)、画像処理制御情報GIを用いることのない通常画質調整処理を実行し(ステップS390)、本処理ルーチンを終了する。また、CPU211は、GIタグ2070を検出することができなかった場合(ステップS340:No)、および識別子GI_Mが検出できなかった場合には(ステップS350:No)、図14中の▲3▼へと移行する。
【0090】
CPU211は、以降GIデータ(GItiff、GIExif)を用いた画質調整処理を実行する(ステップS370、S372、S374、S380)。これら各ステップは、各々図12中のステップS240、S250、S260、S270に対応し、図12を用いて説明した処理と同様にして実行される。
【0091】
図14を参照して、GIタグ2050、2070を検出することができなかった場合、および識別子GI_Mが検出できなかった場合の処理の続き(▲3▼以降の処理)について説明する。以下の処理では、画像処理制御情報GI、具体的にはGItiff、GIexifを検出することができなかったことを受けて、Exifタグ2060の撮影情報タグ2060bに含まれる撮影情報PIをGI相当データGI’に変換して画質調整処理が実行される。
【0092】
CPU211は、Exifタグ2060の撮影情報タグ2060bに含まれる撮影情報PIを取得し、例えば、図15に示す対応関係に基づいて撮影情報PIをGI相当データGI’へと変換する(ステップS400)。撮影情報PIからGI相当データGI’への変換の態様としては、例えば、撮影シーンとGIデータにおけるモード指定との対応付け、撮影コントラスト等の設定とGIデータにおけるコントラスト等を指定するパラメータとの対応付け、ゲイン制御等の情報とノイズ低減処理との対応付け等がある。既述の通り、撮影情報PIは、撮影時における撮影条件(環境)を記録した情報に過ぎないため、画像処理制御情報GIの全てを補完することはできないが、撮影条件の中には撮影者の撮影意図を示す情報も含まれているため、かかる情報を画像処理制御情報GIに変換する。
【0093】
CPU211は、画像データGDを伸張し、伸張した画像データGDの色空間をYCbCr色空間からRGB色空間へと変換する(ステップS410)。この変換は、記述のマトリクスSを用いた色変換処理により実行され、GIデータを用いた場合に利用可能なターゲット色空間を介したRGB−wRGB色変換処理は実行されない。
【0094】
CPU211は、得られたRGBデータに対して、変換により得られたGI相当データGI’によって指定されたパラメータ値を用いた画質調整処理を実行する(ステップS420)。具体的には、CPU211は、画像データGDを画素単位にて解析して画像データGDの特性を示す各種の特性パラメータ値(画像統計値)と、基準値と、GI相当データGI’とを用いて、基準値と、画像統計値との差を解消または低減させるように画像データGDのRGB値を補正する。画像データGDの補正は、例えば、求めた補正値を入力値に対する出力値の関係を規定するトーンカーブに適用して修正し、かかるトーンカーブに対して画像データGDを入力値として適用することにより実行される。GI相当データGI’により指定されたパラメータ値は、基準値と画像統計値との差の解消の度合いまたは低減の度合い(補正量)を変更するために用いられると共に、直接、補正量(補正値)に反映される。この結果、撮影者が設定した撮影条件に沿った画質調整処理を実行することができる。
【0095】
CPU211は、自動画質調整処理が施された画像データ(RGBデータ)をCMYKデータに変換する色変換処理を実行する(ステップS430)。すなわち、画像データの表色系をカラープリンタ20が印刷処理を実行する際に用いる表色系であるCMYK表色系に変換する。具体的には、ROM212に格納されているRGB表色系とCMYK表色系とを対応付けたルックアップデーブルを用いて実行される。
【0096】
CPU211は、以上の画像処理を終えると、得られた画像データを用いて印刷出力処理を実行し(ステップS4400)、本処理ルーチンを終了する。印刷出力(画像出力)処理では、CPU211は、ルックアップテーブル等を用いたRGB−CMYK色変換処理、ハーフトーン処理、解像度変換処理を実行して、処理済みのデータを印刷コマンドを含む出力用画像データ(ラスタデータ)として印刷部22に送出する。印刷部22はラスタデータに含まれている印刷コマンドに従って印字ヘッドを駆動し、紙媒体等の印刷媒体上に出力用画像データに基づいた画像を形成する。なお、出力用画像データには必ずしも印刷コマンドを含んでいる必要はなく、印刷部22に対して出力用画像データとは別に印刷コマンドが送出されても良いことは言うまでもない。
【0097】
以上説明したように、本実施例に係るカラープリンタ20(画像処理装置)によれば、画像処理制御情報GIおよび撮影情報PIの双方が格納され得る画像ファイルGFから画像処理制御情報GIを優先的に検索し、検索により得られたGIデータ(GIapp、GItiff、GIexif)を用いて、撮影者が意図する画質調整処理を実行し、撮影者が意図する画像を出力させることができる。
【0098】
また、本実施例において用いられる画像ファイルGFは、TIFFヘッダ1021、2021、300以降は共通のファイル構造を備えるように構成されているので、カラープリンタ20によるTIFFヘッダ以降の検索手順を共通化することができる。
【0099】
さらに、本実施例において用いられる画像ファイルGFは、GIデータのご認識を防止するために、複層にわたって識別子、タグ番号を有しており、本実施例に係るカラープリンタ20は、これら識別子、タグ番号を検索の上、GIデータを特定するので、GIデータを誤認することなく適切な画質調整処理を実行することができる。
【0100】
また、GIデータを取得(検索)できない場合であっても、ほとんどの画像ファイルGFに含まれ得る撮影情報PIをGI相当データGI’に変換して画質を調整することができるので、撮影者の撮影意図に沿った画像を出力させることができる。
【0101】
以上、実施例に基づき本発明に係る画像出力装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0102】
上記実施例では、自動的に単一の基準値に基づいて画質調整処理を実行する例について説明しているが、カラープリンタ20の操作パネル上に明度補正等の傾向、例えば、明るめ、暗め、を選択する画質自動調整ボタンを供え、かかる画質自動調整ボタンによって選択された明度補正等の傾向に応じて各補正量を変更するようにしても良い。
【0103】
上記実施例では、自動的に画質調整処理を実行する例について説明しているが、カラープリンタ20の操作パネル上に画質自動調整ボタンを供え、かかる画質自動調整ボタンによって選択された画質自動調整が選択されている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整処理を実行するようにしても良い。
【0104】
上記実施例では、パーソナルコンピュータPCを介することなく、カラープリンタ20において全ての画像処理を実行し、生成された画像データGDに従って、ドットパターンが印刷媒体上に形成されるが、画像処理の全て、または、一部をコンピュータ上で実行するようにしても良い。この場合には、コンピュータのハードディスク等にインストールされている、レタッチアプリケーション、プリンタドライバといった画像データ処理アプリケーションに図11〜15を参照して説明した画像処理機能を持たせることによって実現される。ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルGFは、ケーブルを介して、あるいは、メモリカードMCを介してコンピュータに対して提供される。コンピュータ上では、ユーザの操作によってアプリケーションが起動され、画像ファイルGFの読み込み、撮影情報PIの解析、画像データGDの変換、調整が実行される。あるいは、メモリカードMCの差込を検知することによって、またあるいは、ケーブルの差込を検知することによって、アプリケーションが自動的に起動し、画像ファイルGFの読み込み、GIデータの検索、画像データGDの変換、調整が自動的になされても良い。
【0105】
さらに、画質自動調整を実行する特性パラメータ値を選択できるようにしても良い。例えば、カラープリンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、被写体に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モードパラメータの選択ボタンを供え、これら選択ボタンによって画質自動調整を実行するパラメータを選択しても良い。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチアプリケーションのユーザーインタフェース上にて画質自動調整を実行するパラメータが選択されても良い。
【0106】
上記実施例では、出力装置としてカラープリンタ20を用いているが、出力装置にはCRT、LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもできる。かかる場合には、出力装置としての表示装置によって、例えば、図11〜図15を参照して説明した画像処理を実行する画像処理プログラム(ディスプレイドライバ)が実行される。あるいは、CRT等がコンピュータの表示装置として機能する場合には、コンピュータ側にて画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に出力される画像データは、CMYK色空間ではなくRGB色空間を有している。
【0107】
かかる場合には、カラープリンタ20を介した印刷結果に画像データ生成時の情報を反映できたのと同様にして、CRT等の表示装置における表示結果に画像処理制御情報GIを反映することができる。したがって、ディジタルスチルカメラ12によって生成された画像データGDをより正確に表示させることができる。
【0108】
上記実施例では、画像ファイルGFの具体例としてJFIF、Exif、TIFFファイルフォーマットの画像ファイルGFを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、画像データGDと、少なくとも画像データGDに関連付けられた画像処理制御情報GIとを含む画像ファイルであれば良い。
【0109】
上記実施例では、検索の効率化を図るため、APP6、TIFF(GIタグ)、Makernote(Exifタグ)の順に画像処理制御情報を検索しているが、他の検索順序であっても良い。検索順序が画像処理の質に影響を与えることはなく、他の検索順序であっても適切な画像処理が施された画像を出力することができる点に変わりはないからである。
【0110】
上記実施例において用いたディジタルスチルカメラ12、カラープリンタ20はあくまで例示であり、その構成は各実施例の記載内容に限定されるものではない。ディジタルスチルカメラ12にあっては、上記実施例に係る画像ファイルGFを生成できる機能を少なくとも備えていればよい。また、カラープリンタ20にあっては、少なくとも、画像処理制御情報GIおよび撮影情報PIの双方を格納し得る画像ファイルGFから画像処理制御情報GIを検索し、検索されたGIデータを利用して、または撮影情報PIから変換して得られたGI相当データGI’を利用して、画質を自動調整し、画像を出力(印刷)できればよい。
【0111】
上記実施例では、画像データGDとGIデータ(画像処理制御情報GI)とが同一の画像ファイルGFに含まれる場合を例にとって説明したが、画像データGDとGIデータとは、必ずしも同一のファイル内に格納される必要はない。すなわち、画像データGDとGIデータとが関連付けられていれば良く、例えば、画像データGDとGIデータとを関連付ける関連付けデータを生成し、1または複数の画像データGDとGIデータとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像データGDを処理する際に関連付けられたGIデータを参照しても良い。かかる場合には、GIデータを利用する画像処理の時点では、画像データおよびGIデータとが一体不可分の関係にあり、実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像出力装置を適用可能な画像出力処理システムの一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る画像出力装置として機能するカラープリンタの概略構成を示すブロック図である。
【図3】JPEGデータを格納するJPEGデータ格納ファイルのファイルフォーマットを説明するために、JPEGデータ格納ファイルの内部構造をアプリケーション・マーカセグメント(APP)レベルにて模式的に示す説明図である。
【図4】JPEGデータを格納するJPEGデータ格納ファイルの一般的なファイル構成を模式的に示す説明図である。
【図5】本実施例において用いられ得るAPP6の概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。
【図6】本実施例において用いられる画像処理制御情報GIを格納するGIデータのデータ構造を模式的に示す説明図である。
【図7】本実施例において用いられ得るAPP1の概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。
【図8】本実施例において用いられ得るExifファイルフォーマットにおけるExif IFDの概略的な内部構造を詳細に示す説明図である。ブロック図である。
【図9】TIFFファイルフォーマットを説明するために、TIFFファイルの内部構造をIFDレベルにて模式的に示す説明図である。
【図10】TIFFファイルの一般的なファイル構成を模式的に示す説明図である。
【図11】本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるGIappデータを用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるGItiffデータまたはGIexifデータを用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本実施例に係る画像出力装置(カラープリンタ20)におけるExifデータを変換してGI相当データとして用いた画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】撮影情報PIをGI相当データGI’に対応付ける際の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…画像出力処理システム
12…ディジタルスチルカメラ
14…ディスプレイ
20…カラープリンタ
21…制御回路
211…演算処理装置(CPU)
212…プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)
213…ランダムアクセスメモリ(RAM)
22…印刷部
23…スロット
100、200…APPマーカ
101…識別子ID_GI
102、202…付属情報
1021、2021…TIFFヘッダ
1022、2022…0th_IFD
1023、2023…0thデータ(GIデータ)
103、202…サムネイル画像データ
1040、2050、2070…GIタグ
1040a、2050a、2070a…GIタグ名(タグ番号)
1040b、2050b、2070b…セグメント長
1040c、2050c、2070c…オフセット
201…識別子Exif
2024…1st_IFD
2060…Exifタグ
2060a…Exifタグ名(タグ番号)
2060b…各撮影情報タグ長
2060c…Makernoteタグ
300…TIFFヘッダ
301…0th_IFD
302…0thデータ
303…GI_IFD
304…GIデータ
305…Exif_IFD
306…Exifデータ
307…サムネイルデータ
308…画像データ
GIapp、GItiff、GIexif…GIデータ
GF…画像ファイル
GD…画像データ
PI…撮影情報PI
MC…メモリカード

Claims (34)

  1. 画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、
    前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、
    前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える画像出力装置。
  2. 請求項1に記載の画像出力装置において、
    前記画像処理情報検索手段は、前記画像処理情報を検索できた場合には、前記撮影情報の検索を実行しない画像出力装置。
  3. 画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、
    前記画像処理制御情報を検索することができず、前記撮影情報を検索することができた場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、
    前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える画像出力装置。
  4. 請求項3に記載の画像出力装置はさらに、
    予め定められた画像データに対する汎用的な画像処理情報である既定画像処理制御情報を格納する記憶手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記画像処理制御情報および前記撮影情報のいずれの情報も検索できなかった場合には、前記既定画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行する画像出力装置。
  5. 請求項3に記載の画像出力装置において、
    前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を画像処理制御情報へと変換し、変換により得られた画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力装置。
  6. 画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を画像処理情報として用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報を検索する画像処理情報検索手段と、
    前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理制御情報を検索することができなかった場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理が施された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、
    前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える画像出力装置。
  7. 請求項6に記載の画像出力装置において、
    前記画像処理情報検索手段は、前記画像処理情報を検索できた場合には、前記撮影情報の検索を実行しない画像出力装置。
  8. 請求項6に記載の画像出力装置はさらに、
    予め定められた画像データに対する汎用的な画像処理情報である既定画像処理制御情報を格納する記憶手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記画像処理制御情報および前記撮影情報のいずれの情報も検索できなかった場合には、前記既定画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行する画像出力装置。
  9. 請求項6に記載の画像出力装置において、
    前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を画像処理制御情報へと変換し、前記変換して得られた画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力装置。
  10. 画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を画像処理情報として用いて画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力プログラムであって、
    前記画像データを取得する機能と、
    前記取得した画像データに関連付けられた前記撮影情報または前記画像処理制御情報する機能と、
    前記画像処理制御情報を検索することができた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、前記画像処理制御情報を検索することができなかった場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行する機能と、
    前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成する機能と、
    前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する機能とをコンピュータによって実行させる画像出力プログラム。
  11. 請求項10に記載の画像出力プログラムにおいて、
    前記画像処理制御情報および前記撮影情報のいずれの情報も検索できなかった場合には、予め定められた画像データに対する汎用的な画像処理情報である既定画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理の機能が実行される画像出力プログラム。
  12. 請求項10に記載の画像出力プログラムにおいて、
    前記撮影情報を利用した前記画像データに対する画像処理の機能は、前記撮影情報の少なくとも一部を画像処理制御情報へと変換し、前記変換して得られた画像処理制御情報に従い実行される画像出力プログラム。
  13. 画像データと関連付けられた、画像データの撮影条件を示す撮影情報、または画像データの画像処理の条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理が施された画像データを出力する画像出力方法であって、
    前記画像データを取得し、
    前記取得した画像データに関連付けられた前記画像処理制御情報を検索し、
    前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記画像処理制御情報に従って前記画像データに対する画像処理を実行し、
    前記画像処理制御情報を検索できなかった場合には、前記撮影情報を検索し、
    前記撮影情報を検索できた場合には、前記撮影情報を利用して前記画像データに対する画像処理を実行し、
    前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成し、
    前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力方法。
  14. 画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像ファイルを取得する画像ファイル取得手段と、
    前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定するフォーマット判定手段と、
    前記判定された記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索する画像処理制御情報検索手段と、
    前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理が実行された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、
    前記生成された出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える画像出力装置。
  15. 請求項14に記載の画像出力装置はさらに、
    前記画像処理制御情報を前記既定の格納位置に検索できなかった場合には、前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記撮影情報を検索できた場合には、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力装置。
  16. 請求項14に記載の画像出力装置において、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、
    前記画像処理制御情報検索手段は、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に前記画像処理制御情報を検索する画像出力装置。
  17. 請求項14に記載の画像出力装置において、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、
    前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に前記画像処理制御情報を検索する画像出力装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の画像出力装置はさらに、
    前記第2のアプリケーション・マーカセグメントから前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、
    前記第2のアプリケーション・マーカセグメントは、前記撮影情報の下位階層に前記画像処理制御情報を格納し得ることと、
    前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1および第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置に前記画像処理制御情報が検索されず、前記撮影情報検索手段によって前記撮影情報が検索された場合には、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報を検索する画像出力装置。
  19. 請求項18に記載の画像出力装置において、
    前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報が検索されなかった場合には、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力装置。
  20. 請求項14に記載の画像出力装置において、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のイメージファイルディレクトリおよび前記撮影情報が格納され得る第2のイメージファイルディレクトリの少なくともいずれか一方を有するTIFFファイルであり、
    前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のイメージファイルディレクトリ、前記第2のイメージファイルディレクトリの順に前記画像処理制御情報を検索する画像出力装置。
  21. 請求項20に記載の画像出力装置はさらに、
    前記第2のイメージファイルディレクトリから前記撮影情報を検索する撮影情報検索手段を備え、
    前記第2のイメージファイルディレクトリは、前記撮影情報の下位階層に前記画像処理制御情報を格納し得ることと、
    前記画像処理制御情報検索手段は、前記第1のイメージファイルディレクトリに前記画像処理制御情報が検索されず、前記撮影情報検索手段によって前記撮影情報が検索された場合には、前記第2のイメージファイルディレクトリの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報を検索する画像出力装置。
  22. 請求項21に記載の画像出力装置において、
    前記第2のイメージファイルディレクトリの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報が検索されなかった場合には、前記画像処理手段は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力装置。
  23. 画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力プログラムであって、
    前記画像ファイルを取得する機能と、
    前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定する機能と、
    前記判定した記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索する機能と、
    前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行する機能と、
    前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成する機能と、
    前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する機能とをコンピュータによって実行させる画像出力プログラム。
  24. 請求項23に記載の画像出力プログラムはさらに、
    前記画像処理制御情報を前記既定の格納位置に検索できなかった場合には、前記撮影情報を検索する機能をコンピュータによって実行させ、
    前記撮影情報を検索できた場合には、前記画像処理を実行する機能は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力プログラム。
  25. 請求項23に記載の画像出力プログラムにおいて、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、
    前記画像処理制御情報を検索する機能は、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に検索を実行する画像出力プログラム。
  26. 請求項25に記載の画像出力プログラムはさらに、
    前記第2のアプリケーション・マーカセグメントから前記撮影情報を検索する機能をコンピュータによって実行させ、
    前記第1および第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置に前記画像処理制御情報を検索できず、前記撮影情報を検索できた場合には、前記画像処理制御情報を検索する機能は、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層に格納され得る前記画像処理制御情報を検索する画像出力プログラム。
  27. 請求項26に記載の画像出力プログラムにおいて、
    前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記撮影情報の下位階層にて前記画像処理制御情報を検索できなかった場合には、前記画像処理の機能は、前記撮影情報の少なくとも一部を前記画像処理制御情報に変換し、変換した画像処理制御情報に従い画像処理を実行する画像出力プログラム。
  28. 請求項23に記載の画像出力プログラムにおいて、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のイメージファイルディレクトリおよび前記撮影情報が格納され得る第2のイメージファイルディレクトリの少なくともいずれか一方を有するTIFFファイルであり、
    前記画像処理制御情報を検索する機能は、前記第1のイメージファイルディレクトリ、前記第2のイメージファイルディレクトリの順に検索を実行する画像出力プログラム。
  29. 請求項28に記載の画像出力プログラムはさらに、
    前記第2のイメージファイルディレクトリから前記撮影情報を検索する機能をコンピュータによって実行させ、
    前記第1のイメージファイルディレクトリに前記画像処理制御情報を検索できず、前記撮影情報を検索できた場合には、前記画像処理制御情報を検索する機能は、前記第2のイメージファイルディレクトリの前記撮影情報の下位階層に格納され得る前記画像処理制御情報を検索する画像出力プログラム。
  30. 画像データと、画像データ生成時の条件を示す撮影条件、および画像データ処理時における画像処理条件を指定すると共に記録フォーマットに応じて格納位置が規定されている画像処理制御情報の少なくとも一方とを格納する画像ファイルを用いた画像出力方法であって、
    前記画像ファイルを取得し、
    前記取得した画像ファイルの前記記録フォーマットを判定し、
    前記判定した記録フォーマットに応じて前記規定の格納位置にて前記画像処理制御情報を検索し、
    前記画像処理制御情報を検索できた場合には、前記検索された画像処理制御情報に従い前記画像データに対して画像処理を実行し、
    前記画像処理を実行した画像データを用いて出力用画像データを生成し、
    前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力方法。
  31. 請求項30に記載の画像出力方法において、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のアプリケーション・マーカセグメントと、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくともいずれか一方が同一の階層に格納され得る第2のアプリケーション・マーカセグメントの少なくともいずれか一方を有するJPEGデータ格納ファイルであり、
    前記画像処理制御情報の検索は、前記第2のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置、前記第1のアプリケーション・マーカセグメントの前記既定の格納位置の順に実行される画像出力方法。
  32. 請求項30に記載の画像出力方法において、
    前記画像ファイルは、前記画像処理制御情報が格納され得る第1のイメージファイルディレクトリおよび前記撮影情報が格納され得る第2のイメージファイルディレクトリの少なくともいずれか一方を有するTIFFファイルであり、
    前記画像処理制御情報の検索は、前記第1のイメージファイルディレクトリ、前記第2のイメージファイルディレクトリの順に実行される画像出力方法。
  33. JFIFファイルであることを示すアプリケーション・マーカセグメントAPP0と、画像データ生成時の条件を示す撮影情報が格納される、更に画像データ処理時における画像処理条件を指定する画像処理制御情報が同一の階層に格納され得ると共にExifファイルであることを示すアプリケーション・マーカセグメントAPP1と、前記画像処理制御情報が格納され得るアプリケーション・マーカセグメントAPP6の少なくともいずれか1つとJPEGデータとを格納する画像ファイルを用いて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像ファイルを取得する画像ファイル取得手段と、
    前記アプリケーション・マーカセグメントを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって、アプリケーション・マーカセグメントAPP0およびアプリケーション・マーカセグメントAPP1が同時に検出された場合には、前記画像処理制御情報を用いた前記画像データに対する画像処理を実行しない画像処理手段と、
    前記画像処理が実行された画像データを用いて出力用画像データを生成する出力画像データ生成手段と、
    前記生成した出力用画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える画像出力装置。
  34. 請求項33に記載の画像出力装置において、
    前記画像処理手段は、前記アプリケーション・マーカセグメントAPP1、前記アプリケーション・マーカセグメントAPP1および前記アプリケーション・マーカセグメントAPP6、または前記アプリケーション・マーカセグメントAPP0および前記アプリケーション・マーカセグメントAPP6のいずれかの組み合わせが検出された場合には、前記画像処理制御情報に従い前記画像データに対する画像処理を実行する画像出力装置。
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