JP2005062370A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 撮影シーンに適した撮影を行うシーン撮影モードと、露光量を変更する露出補正手段61とを備えた撮像装置1において、露出補正手段61で補正する露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に独立して設定可能であり、撮影シーンに適した撮影を行うシーン撮影モードと、露光量を変更しながら複数の画像を撮影する露出オートブラケット機能を備えた撮像装置1において、前記オートブラケット機能の実行許可/禁止が、シーン撮影モード毎に独立して設定可能であること。
【選択図】 図2
Description
この問題は、被写体からの反射光を測光するという動作原理に起因するため、撮影エリアの重みづけ量を変更しても、根本的な解決にはならず、撮影者が望む撮影を行うためには、自動露出により算出された露光量を補正する露出補正機能や、露光量を少しずつ変化させながら複数枚の画像を撮影するオートブラケット機能が不可欠となる。
かかる露光量の補正については、前述した先行技術には、記載がなく、考慮されていない。撮影するシーンと露光量の補正とは緊密な関係が存在しており、例えば、露出補正量の刻みをとっても、風景撮影を行うモードと人物撮影を行うモードでは、適した刻みが異なる。
また、露光量の補正の仕方についても、風景撮影を行うモードでは、絞りを固定にして、シャッタースピードを変更して露光量を変更する方法が望ましく、スポーツ撮影を行うモードでは、シャッタースピードを固定して、絞りを変更して露光量を変更する方法が望ましい。
しかしながら、カメラに熟練していない一般ユーザーがシーン撮影モードに最適な露光量の補正を行うことは、実際には困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カメラに熟練していない一般ユーザーでも、シーン撮影モードに最適な露光量の補正を行うことができる撮像装置の提供することにある。
また、請求項2にかかる発明は、前記露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に最適な刻みにおいて予め設定されている請求項1記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、前記露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に独立して最適化可能である請求項1記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、露光量を変更するパラメータが、シーン撮影モード毎に最適なパラメータに設定されている請求項1ないし3のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、露光量を変更するパラメータとは、シャッタースピード、絞り、撮影感度であり、シーン撮影モード毎に最適なパラメータ設定とは、少なくとも1つの露光量を変更するパラメータを固定にして、他の露光量を変更するパラメータを変更することによって露出補正を行うことである請求項4記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、撮影シーンに適した撮影を行うシーン撮影モードと、露光量を変更しながら複数の画像を撮影する露出オートブラケット機能を備えた撮像装置において、前記オートブラケット機能の実行許可/禁止が、シーン撮影モード毎に独立して設定可能である撮像装置を最も主要な特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータが、シーン撮影モード毎に独立して最適化可能である請求項6記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露出補正量の刻みである請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露光量を変更しながら撮影する枚数である請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、基準露光補正量である請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露出補正順番である請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露光量変更パラメータであり、この露光量変更パラメータとは、シャッタースピード、絞り、撮影感度であり、少なくとも1つの露光量パラメータを固定して、他の露光量パラメータを変更することによって、露出補正を行う請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置を主要な特徴とする。
また、請求項2にかかる発明によれば、例えば、風景を撮影するモードの露出補正量の刻みは1.0EV毎というように、大きく補正しないと露出補正を行った効果が表れにくく、人物撮影の露出補正量の刻みは0.3EV毎というように、小さな補正で十分な効果があり、このようなシーン撮影モード毎の最適な刻みを予め設定しておけば、使い勝手が向上する。
また、請求項3にかかる発明によれば、一般的に、あるシーン撮影モードには、0.5EVの補正が適しているとされていても、撮影者の好みにより、この補正量が微妙に異なる場合がある。撮影者が暗めの画面が好み場合には、上記シーン撮影モードでは、0.3EVの補正のほうがより適しており、撮影者が暗めの画面が好みの場合には、上記シーン撮影モードでは、0.7EVの補正のほうがより適している。したがって、このように、撮影者の好みに合わせて撮影者自身が、シーン撮影モード毎の露出補正量の刻みを設定できるようにしておけば、使い勝手が向上する。
また、請求項4にかかる発明によれば、露光量を変更するパラメータを、シーン撮影モード毎に最適なパラメータに設定することによって使い勝手が向上する。
また、請求項6にかかる発明によれば、或るシーン撮影モードではオートブラケット撮影を行い、別のシーン撮影モードではオートブラケット撮影を行わないというように、シーン撮影モード毎に独立してオートブラケット機能の実行許可/禁止を設定することにより、シーン撮影モードを切り換える度に、オートブラケット機能の実行許可/禁止設定を設定し直す必要がなく、意図しないオートブラケット機能の実行許可/禁止設定のまま撮影してしまうという問題を避けることができる。
また、請求項7にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータを、シーン撮影モード毎に最適なパラメータに予め設定することによって、使い勝手が向上する。
また、請求項8にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータを、シーン撮影モード毎に独立して最適化可能であることによって、使い勝手が向上する。
また、請求項9にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータを、露出補正量の刻みとすることによって、オートブラケット撮影を行うさいの露出補正量の刻みをが、シーン撮影モード毎に予め設定されていれば、シーン撮影モードを切り換える度に設定し直す必要がなく便利であり、また、露出補正量の刻みを設定可能にしておけば、撮影者の好みに対応することができる
また、請求項11にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータを、基準露光補正量とすることによって、オートブラケット撮影を行うさいの基準露光補正量は、±0EVであることが一般的であるが、シーン撮影モードによっては、オフセットをつけ、例えば、+0.3EVを基準露光補正量とすることがある。オートブラケット撮影を行うさいの基準露光補正量が、シーン撮影モード毎に予め設定されていれば、シーン撮影モードを切り換える度に設定し直す必要がなく便利であり、また、基準露光補正量を設定可能にしておけば、撮影者の好みに対応することができる。
また、請求項12にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータを、露出補正順番とすることによって、オートブラケット撮影を行うさいの露出補正順番は、例えば3枚撮影する場合、標準→マイナス→プラス、マイナス→標準→プラス、プラス→標準→マイナスのどれかであることが一般的であるが、このオートブラケット撮影を行うさいの露出補正順番を、設定可能にしておけば、撮影者の好みに対応することができる。
また、請求項13にかかる発明によれば、オートブラケット機能の設定パラメータとは、露光量変更パラメータであり、露光量変更パラメータとは、シャッタースピード、絞り、撮影感度であり、少なくともひとつの露光量パラメータは固定して、他の露光量パラメータを変更することで、露出補正を行うこととする。例えば、風景を撮影するモードでは、露光量を補正するさいに絞りを固定する方法が適しており、また、スポーツを撮影するモードでは、露光量を補正するさいにシャッタースピードを固定する方法が適しており、このように、シーン撮影モード毎に最適な露光量変更パラメータが設定されていれば、使い勝手が向上し、また、露光量変更パラメータを設定可能にしておけば、撮影者の好みに対応することができる。
図1は本発明の撮像装置の1例であるデジタルカメラの外観を示す上面図である。図2は図1のデジタルカメラの外観を示す正面図である。図3は図1のデジタルカメラの外観を示す背面図である。
図4は本発明の撮像装置の1例であるデジタルカメラの構造を略示するブロック図である。まず、図1ないし図4を使用して、本発明の撮像装置の1例であるデジタルカメラの動作を説明する。
図1ないし図4において、デジタルカメラ本体1の上面には、レリーズシャッタ(SW1)2、モードダイヤル(SW2)3、およびサブLCD4が配置されている。デジタルカメラ本体1の正面には、SDカード/電池蓋5、ストロボ発光部6、光学ファインダ7、測距ユニット8、リモコン受光部9、鏡胴ユニット10が配置されている。デジタルカメラ本体1の背面には、AFLED11、ストロボLED12、ズームスイッチ(ワイド)(SW3)13、ズームスイッチ(遠隔)(SW4)14、セルフタイマ/削除スイッチ(SW5)15、メニュースイッチ(SW6)16、上/ストロボスイッチ(SW7)17が配置されている。さらに、デジタルカメラ本体1の背面には、右スイッチ(SW8)18、ディスプレイスイッチ(SW9)19、下/ストロボスイッチ(SW10)20、左/画像確認スイッチ(SW11)21、オーケースイッチ(SW12)22、LCDモニタ23および電源スイッチ(SW13)24が配置されている。
そして、モータドライバ37は、リモコン受光部9入力や操作部キーユニット(SW1〜SW13)52の操作入力に基づく、後述するデジタルスチルカメラプロセッサ58内にあるCPUブロック61からの駆動指令により駆動制御される。
デジタルスチルカメラプロセッサ58につながるROM64には、CPUブロック61にて解読可能なコードで記述された、制御プログラム65や制御するためのパラメータが格納されている。このデジタルカメラの電源がオン状態になると、前記プログラムは図示してないメインメモリにロードされ、前記CPUブロック61はそのプログラムにしたがって装置各部の動作を制御する。それとともに制御に必要なデータ等を、一時的に、RAM63、および後述するデジタルスチルカメラプロセッサ58内にあるローカルSRAM62に保存する。ROM64としては、書き換え可能なフラッシュROMを使用することで、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更することが可能となり、機能のVerUpが容易に行える。
CCD38は光学画像を光電変換するための固体撮像素子であり、F/E(フロントエンド)−IC40は画像ノイズ除去用相関二重サンプリングを行うCDS39、利得調整を行うAGC40a、デジタル信号変換を行うA/D41、CCD1制御ブロック59から、垂直同期信号(以下、VDと記す。)、水平同期信号(以下、HDと記す。)を供給され、CPUブロック61によって制御されるCCD38、およびF/E−IC40の駆動タイミング信号を発生するTG42を有する。
また、デジタルスチルカメラプロセッサ58は前述した制御に必要なデータ等を、一時的に、保存するローカルSRAM62、パソコンなどの外部機器とUSB通信を行うUSBブロック72、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うシリアルブロック71、JPEG圧縮・伸張を行うJPEG CODECブロック70を含んでいる。
さらに、デジタルスチルカメラプロセッサ58は画像データのサイズを補間処理により拡大/縮小するリサイズブロック69、画像データを液晶モニタやTVなどの外部表示機器に表示するためのビデオ信号に変換するTV信号表示ブロック68、撮影された画像データを記録するメモリカードの制御を行うメモリカードブロック67を含んでいる。
SDRAM54は、前述したデジタルスチルカメラプロセッサ58で画像データに各種処理を施すさいに、画像データを一時的に保存する。保存される画像データは、例えば、CCD38から、F/E−IC40を経由して取り込む。ここで、取り込まれた画像データはCCD1制御(信号処理)ブロック59でホワイトバランス設定、ガンマ設定が行われた状態の「RAW−RGB画像データ」やCCD2制御ブロック60で輝度データ・色差データ変換が行われた状態の「YUV画像データ」、JPEG CODECブロック70で、JPEG圧縮された「JPEG画像データ」などである。
LCDドライバ76は、後述するLCDモニタ23を駆動するドライブ回路であり、TV信号表示ブロック68から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ23に表示するための信号に変換する機能も有している。LCDモニタ23は、撮影前に被写体の状態を監視する、撮影した画像を確認する、メモリカード80や前述した内蔵メモリ66に記録した画像データを表示する、などを行うためのモニタである。ビデオAMP77は、TV信号表示ブロック68から出力されたビデオ信号を、75Ωインピーダンス変換するためのアンプであり、ビデオジャック78は、TVなどの外部表示機器と接続するためのジャックである。
USBコネクタ73は、パソコンなどの外部機器とUSB接続を行うためのコネクタである。シリアルドライバ回路74は、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うために、前述したシリアルブロック71の出力信号を電圧変換するための回路であり、RS−232Cコネクタは、パソコンなどの外部機器とシリアル接続を行うためのコネクタである。
サブLCD4は、例えば、撮影可能枚数などを表示するための表示部であり、LCDドライバ50は、前述したサブ−CPU51の出力信号より、前述したサブLCD4を駆動するためのドライブ回路である。
AF LED11は、撮影時の合焦状態を表示するためのLEDであり、ストロボLED12は、ストロボ充電状態を表すためのLEDである。なお、このAF LED11とストロボLED12を、メモリカードアクセス中などの別の表示用途に使用しても良い。 操作キーユニット(SW1〜13)52は、ユーザーが操作するキー回路であり、リモコン受光部9は、ユーザーが操作したリモコン送信機の信号の受信部である。
音声記録ユニットは、ユーザーが音声信号を入力するマイク43、入力された音声信号を増幅するマイクAMP44、増幅された音声信号を記録する音声記録回路45からなっている。音声再生ユニットは、記録された音声信号をスピーカーから出力できる信号に変換する音声再生回路48、変換された音声信号を増幅し、スピーカーを駆動するためのオーディオAMP47、音声信号を出力するスピーカー46からなっている。
次に、S1で得た被写体輝度より露光量を演算し、シャッタースピード、絞り、撮影感度の設定を行う。ここで、被写体輝度をBV、露光量をEV、シャッタースピードをTV、絞りをAV、撮影感度をSVとした場合に、下記の(式1)の関係が成り立つ。シャッタースピード、絞り、撮影感度の設定は、この式1より算出する(S2)。
EV=BV+SV=TV+AV・・・(式1)
次に、現在のシーン撮影モードの露出補正有無を読み出す(S3)。ここで、各シーン撮影モードの露出補正有無は、図4のカメラブロック図に示す内蔵メモリ66の画像記録エリア以外の個所に記憶されている。また、図4のカメラブロック図に示すROM64が書き換え可能なフラッシュROMである場合、ROM64の制御プログラム格納エリア以外の個所に記憶するようにしてもよい。さらに、各シーン撮影モードに対応して設定されている露出補正有無の初期値は、メーカーが考える最適値が設定されているが、その後、ユーザーが変更できるものとする。ユーザーが変更するさいの動作説明は後述する。次に、S3で読み出した露出補正量が露出補正ありかどうか判断する。露出補正なしの場合、S12へ進む。露出補正ありの場合、S5へ進む(S4)。
次に、現在のシーン撮影モードに対応して設定されている露出補正優先パラメータを読み出す。各シーン撮影モードに対応して設定されている露出補正優先パラメータの記憶に関してはS3において説明した露出補正有無の場合と同様である(S6)。
次に、露出補正優先パラメータが絞り固定かどうか判断する。絞り固定でない場合、S9へ進む。絞り固定の場合はS8へ進む(S7)。絞り固定の場合、シャッタースピード(TV)を露出補正量分だけシフトする。露出補正量をΔEV、露出補正量に応じたシャッタースピードのシフト量をΔTVとした場合の制御式は式2のようになる(S8)。
EV+ΔEV=BV+ΔEV=TV+ΔTV+AV―SV・・・(式2)
絞り固定でない場合、露出補正優先パラメータがシャッタースピード固定かどうか判断する。シャッタースピード固定でない場合、S11へ進む。シャッタースピード固定の場合、S10へ進む(S9)。
EV+ΔEV=BV+ΔEV=TV+AV―(SV+ΔSV)・・・(式3)
次にシャッタースピード固定でない場合、絞り(AV)を露出補正量分だけシフトする。露出補正量をΔEV、露出補正量に応じた絞りのシフト量をΔAVとした場合の制御式は式4のようになる(S11)。
EV+ΔEV=BV+ΔEV=TV+AV―(SV+ΔSV)・・・(式4)
次に、シャッターレリーズが押下(オン)されたか判断する。押下されていない場合、S1へ戻り、被写体輝度の測光からS11までの処理を繰り返す。このようにすると、図1ないし図3のカメラ外観図と図4のカメラブロック図に示すLCDモニタ23を使用して、被写体の状態を観察している状態(モニタリング状態)において、露出補正を行った状態で観察ができる。シャッターレリーズが押下された場合は、S13へ進む(S12)。次に、撮影を行い、処理を終了する(S13)。
次に、S21で得た被写体輝度より露光量を演算し、シャッタースピード、絞り、撮影感度の設定を行う。シャッタースピード、絞り、撮影感度の設定については、図5を用いて説明した、シーン撮影モードに応じた露出補正方法のS2および式1と同様である(S22)。
次に、現在のシーン撮影モードに対応したオートブラケット撮影有無を読み出す(S23)。各シーン撮影モードのオートブラケット撮影有無は、図4のカメラブロック図に示す内蔵メモリ66の画像記録エリア以外の個所に記憶されている。また、図4のカメラブロック図に示すROM64が書き換え可能なフラッシュROMである場合、ROM64の制御プログラム格納エリア以外の個所に記憶するようにしてもよい。また、各シーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影有無の設定の初期値は、メーカーが考える最適値に設定されているが、その後、ユーザーが変更できるものとする。ユーザーが変更するさいの動作説明は、後述する。
次に、S23で読み出したオートブラケット撮影の設定がオートブラケット撮影有りかどうか判断する(S24)。オートブラケット撮影無しの場合、S35へ進む。オートブラケット撮影有りの場合、S25へ進む。
オートブラケット撮影有りの場合、現在のシーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の露出補正量の刻みを読み出す。各シーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の露出補正量の刻みの記憶に関してはS23で説明したオートブラケット撮影の設定の場合と同様である(S25)。
次に、現在のシーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の基準露光補正量を読み出す。各シーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の基準露光補正量の記憶に関してはS23で説明したオートブラケット撮影の設定の場合と同様である(S27)。
次に、現在のシーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の優先パラメータを読み出す。各シーン撮影モードに対応して設定されているオートブラケット撮影の優先パラメータの記憶に関してはS23で説明したオートブラケット撮影の設定の場合と同様である(S28)。
次に、オートブラケットの撮影枚数と、露出補正量の刻みと、基準露光補正量とから、撮影するさいの露出補正量を算出する(S29)。例えば、オートブラケット撮影を3枚、露出補正量の刻みが0.3EVで−0.3EV、±0EV、+0.3EVの順番で、基準露光補正量が0.5EVで撮影を行う。この場合にオートブラケット撮影を行った枚数が0枚(これから最初の1枚を撮影する)ならば、−0.3EV+0.5EV=0.2EVが露出補正量となる。この場合にオートブラケット撮影を行った枚数が2枚(これから最後の3枚を撮影する)ならば、+0.3EV+0.5EV=0.8EVが、露出補正量となる。
絞り固定でない場合、露出補正優先パラメータがシャッタースピード固定かどうか判断する。シャッタースピード固定でない場合、S34へ進む。シャッタースピード固定の場合、S33へ進む(S32)。
シャッタースピード固定の場合、撮影感度(SV)を露出補正量分だけシフトする。露出補正量と露出補正量に応じた撮影感度のシフト量の関係は、図5を用いて説明した、シーン撮影モードに応じた露出補正方法のS10および式3と同様である。シャッタースピード固定でない場合、絞り(AV)を露出補正量分だけシフトする。露出補正量と露出補正量に応じた絞りのシフト量の関係は、図3を用いて説明した、シーン撮影モードに応じた露出補正方法のS11および式4と同様である(S34)。次に、撮影を行う(S35)。
次に、オートブラケット撮影枚数を撮影し終わったか、判断する(S36)。撮影し終わっていない場合、撮影枚数分の撮影が終了するまで、S29に戻り、撮影を繰り返す。撮影枚数分の撮影が終了すると、処理を終了する。
なお、シーン撮影モード毎の露出補正とオートブラケット撮影は、併用することが可能である。この場合、図5のフローチャートの撮影処理S13の中で、図6のフローチャートのS23からS36までの処理を行うことになる。このさい、S21とS22の処理は、S1とS2で行っているので、再度、行う必要はない。
まず、図1のカメラ外観図のモードダイヤル(SW2)3を、セットアップの位置に合わせると、図7のシーン撮影モード毎の露出補正設定画面に示すカメラ動作を設定する画面が表示される。または、モードダイヤル(SW2)3を、撮影の位置に合わせた状態で、メニュースイッチ(SW6)16を押下することで、設定画面を表示するようにしてもよい。ついで、図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、シーンモード露出補正を選択し、図3のカメラ外観図の右スイッチ(SW8)18を押下すると、図8のシーン撮影モード毎の露出補正設定画面2が表示される。
次に、図8のシーン撮影モード毎の露出補正設定画面において、図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、設定するシーン撮影モードを選択し、図3のカメラ外観図の右スイッチ(SW8)18を押下すると、図9のシーン撮影モード毎の露出補正設定画面が表示される。
次に、図8のシーン撮影モード毎の露出補正設定画面において、各設定項目における現在の設定状態が表示される。ここで、ユーザーが設定を変更していない場合は、メーカーにおいて設定した初期値が表示されることは言うまでもない。
図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、希望の設定値を選択し、図3のカメラ外観図のオーケースイッチ(SW12)22を押下することで、希望の設定値を選択する。
図10はシーン撮影モード毎のオートブラケットの第1の設定画面を示す図である。図11はシーン撮影モード毎のオートブラケットの第2の設定画面を示す図である。図11はシーン撮影モード毎のオートブラケットの第3の設定画面を示す図である。図10乃至図12を用いて、シーン撮影モード毎のオートブラケット設定方法について説明する。図10はシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面である。まず、図1のカメラ外観図のモードダイヤル(SW2)を、セットアップの位置に合わせると、図10のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面に示すカメラ動作を設定する画面が表示される。または、モードダイヤル(SW2)3を、撮影の位置に合わせた状態で、メニュースイッチ(SW6)16を押下することで、設定画面を表示するようにしてもよい。図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、シーン撮影モードオートブラケットを選択し、図3のカメラ外観図の右スイッチ(SW8)18を押下すると、図11のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面が表示される。
次に、図11のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面において、図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、設定するシーン撮影モードを選択し、図3のカメラ外観図の右スイッチ(SW8)18を押下すると、図12のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面が表示される。
次に、図12のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面において、図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、設定したい項目を選択し、図3のカメラ外観図の右スイッチ(SW8)18を押下すると、図12のシーン撮影モード毎のオートブラケット設定画面の右に示す各設定項目の設定値が表示される。
図3のカメラ外観図の上/ストロボスイッチ(SW7)17と下/マクロスイッチ(SW10)20を使用して、希望の設定値を選択し、図3のカメラ外観図のオーケースイッチ(SW12)22を押下することで、希望の設定値を選択する。
なお、図7ないし図9のシーン撮影モード毎の露出補正設定、および図10ないし図12のシーン撮影モード毎のオートブラケット撮影設定において、設定途中で前の画面に戻る操作は、図3のカメラ外観図のメニュースイッチ(SW6)16を押下することによって実行される。
3 モードダイヤル(SW1)
17 上/ストロボスイッチ(SW7)
18 右スイッチ(SW8)
20 下/マクロスイッチ(SW20)
58 デジタルスチルカメラプロセッサ
61 CPUブロック(露出補正手段)
64 ROM
66 内蔵メモリ
Claims (13)
- 撮影シーンに適した撮影を行うシーン撮影モードと、露光量を補正する露出補正手段とを備えた撮像装置において、前記露出補正手段で補正する露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に独立して設定可能であることを特徴とする撮像装置。
- 前記露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に最適な刻みに予め設定されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記露出補正量の刻みが、シーン撮影モード毎に独立して最適化可能であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 露光量を変更するパラメータが、シーン撮影モード毎に最適なパラメータに設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の撮像装置。
- 露光量を変更するパラメータとは、シャッタースピード、絞り、撮影感度であり、シーン撮影モード毎に最適なパラメータ設定とは、少なくとも1つの露光量を変更するパラメータを固定にして、他の露光量を変更するパラメータを変更することによって露出補正を行うことであることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 撮影シーンに適した撮影を行うシーン撮影モードと、露光量を変更しながら複数の画像を撮影する露出オートブラケット機能を備えた撮像装置において、前記オートブラケット機能の実行許可/禁止が、シーン撮影モード毎に独立して設定可能であることを特徴とする撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータが、シーン撮影モード毎に最適なパラメータに予め設定されていることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータが、シーン撮影モード毎に独立して最適化可能であることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露出補正量の刻みであることを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露光量を変更しながら撮影する枚数であることを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、基準露光補正量であることを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露出補正順番であることを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置。
- 前記オートブラケット機能の設定パラメータとは、露光量変更パラメータであり、この露光量変更パラメータとは、シャッタースピード、絞り、撮影感度であり、少なくとも1つの露光量パラメータを固定して、他の露光量パラメータを変更することによって、露出補正を行うことを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項記載の撮像装置。
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