JP2008109305A - 画像処理装置および画像処理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザは幾つかある画像処理ブロックの中で、どの画像処理の画像処理パラメータを変更するかと、何枚の画像を生成するかを選択する。撮影シーンやISO感度情報から、画像処理パラメータ値の変更範囲を決定する。画像処理ブロックにて決定した画像処理パラメータ変更範囲と画像生成枚数から、1枚ごとに画像処理パラメータを等間隔ステップで変更して設定し、設定された画像処理パラメータで画像処理を実行し、画像生成枚数まで画像処理パラメータを変更しながら画像処理を繰り返し、生成した画像はSDRAM又は記録メディア、内蔵メモリに一時的なファイルとして保存する。
【選択図】図9
Description
図4に示す画像処理は、図3のCCD1信号処理ブロック及びCCD2信号処理ブロック内に含まれる。CCDから出力される信号を1画素毎にサンプリングしA/D変換したものを画像処理されていない段階であるため一般的にRAWデータと呼び、画像処理部に入力するデータはこのRAWデータである。図4に示すように、このRAWデータに様々な処理を施す。その処理について次に詳細に説明する。
被写体からの光量を蓄積するCCDのフォトダイオード上には1画素1画素にRED、GREEN、BLUEのいずれか1色のカラーフィルタが貼付されているが、フィルタの色によって透過する光量が変わってくるためフォトダイオードに蓄積される電荷量が異なっている。最も感度が高いのはGREENで、REDとBLUEはGREENと比較すると感度が低く約半分程度である。ホワイトバランス(WB)処理では、これらの感度差を補い、撮影画像の中の白色を白く見せるために、RとBにゲインを掛ける処理を行う。また、物の色は光源色(例えば、太陽光、蛍光灯など)によって変わってくるため、光源が変わっても白色を白く見せるようにRとBのゲインを変更し、制御する機能を有している。
図5(a)はγ補正の曲線の一例を示すものである。横軸に入力信号、縦軸に出力信号を示しており、非線形な入出力変換を行う。一般的にLCDやCRTなどの出力装置では、図5(b)に示すように入力に対して出力は非線形な特性で出力される。このような非線形な出力の場合、明るさに階調性がなく、また画像が暗くなるため人は正しく画像を見ることができない。そこで、出力装置の特性を考慮して、出力が線形性を保つように予め入力信号に処理を行うのがガンマ補正処理である。
図6に示すようにCCDではベイヤー配列と呼ばれる配列で、1画素にRED、GREEN、BLUEのいずれか1色のカラーフィルタが貼付されており、RAWデータは1画素に1色の情報しかない。しかし、RAWデータから画像として見るためには、1画素にRED、GREEN、BLUEの3色の情報が必要であり、足りない2色を補うために周辺の画素から補間する補間処理を行う。
RAWデータの段階では、RED、GREEN、BLUEの3色によるRGBデータ形式であるが、YUV変換では輝度信号Yと色差信号UVのYUVデータ形式に変換を行う。デジタルカメラ等で一般的に用いられるファイル形式のJPEG画像では、YUVデータから画像が作成されるため、RGBデータをYUVデータに変換する。変換式は、以下の通りである。
Y = 0.299xR + 0.587xG + 0.114xB
U = 0.701xR − 0.587xG − 0.114xB
V = −0.299xR − 0.587xG + 0.886xB
色補正では、彩度設定、色相設定、部分的な色相変更設定、色抑圧設定などある。彩度設定は色の濃さを決定するパラメータ設定であり、図7はUV色空間を示すものであるが、例えば、第2象限でREDの色に対して原点からREDのドットまでのベクトルの長さが長い程色の濃さは濃くなる。次に色相設定では、色合いを決定するパラメータである。例えば、図7の第3象限でGREENの色に対してベクトルの長さが同じであってもベクトルの向きが異なると色合いは変わってくる。
エッジ強調処理とは、図8に示すように画像の輝度(Y)信号からエッジ部分を抽出するエッジ抽出フィルタ15と、エッジ抽出フィルタ15により抽出されたエッジに対してゲインを掛けるゲイン乗算部16と、エッジ抽出と並行して画像のノイズを除去するLPF(ローパスフィルタ)17と、ゲイン乗算後のエッジ抽出データとLPF処理後の画像データを加算するデータ加算部18からなる。
画像処理には、その他に保存する画像サイズに変更するリサイズ処理、情報量を圧縮するJPEG圧縮処理などがある。
本実施形態のデジタルカメラの具体的な実施形態について図9、図10、図11を用いて説明する。図9は、本実施形態のデジタルカメラの第1フローチャートを示す。図10は、本実施形態のデジタルカメラの画像処理ブロック選択の一例を示す。図11は、本実施形態におけるデジタルカメラの画像処理パラメータを示す図であり、(a)は、画像処理パラメータ変更範囲を示す。(b)は、画像処理パラメータ設定の一例を示す。
次に、本実施形態のデジタルカメラを使用した具体的な第2の実施形態について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態のデジタルカメラの具体的な第2の実施形態を示す。
複数画像枚数を1枚にする方法を図13を用いて説明する。図13は、本実施形態におけるデジタルカメラの複数画像を一枚にする例を示し、(a)は、横方向に順次する例を示し、(b)は、縦方向に順次する例を示す。
それぞれの画像の拡大方法を図14を用いて説明する、図14は、本実施形態におけるデジタルカメラの画像選択と画像拡大の一例を示し、(a)は、画像選択を示し、(b)は、画像拡大を示す。
ユーザの好みの画像処理画像の選択方法は、複数枚の画像を1枚にして表示した状態からユーザは操作キーを用いて矩形エリアを移動させ、好みの画像処理の画像の部分で同じく操作キーの決定ボタンを使用して決定をする。画像が決定されると、カメラは決定したパラメータで画像データを再度画像処理しフルサイズでの画像を作成する。また、画像選択用に表示していた複数枚の画像を1枚にした画像を保存するか、消去するかについてはユーザが選択にするとよい。保存を選択した場合は記録メディアに保存し、消去を選択した場合はSDRAM、記録メディア、内蔵メモリから消去する。
ユーザが選択する好みの画像処理の画像は、その人の趣向であり人それぞれであるが、同一人物であれば選択する画像の傾向は大きく変わることはない。よって、ユーザが選択する画像の傾向を把握すれば、そのユーザが好みの画像処理を常にカメラは提供することが可能となる。本実施形態では、画像を選択する傾向の把握をユーザが選択する画像の統計を取ることで実現する。
具体的な統計の取り方は、例えば、16枚の画像処理の異なる画像からユーザが選択した画像処理の回数の統計をとる。更に統計の結果を利用して、選択頻度の高いものから画像を並び替えてユーザに選択させるようにしてもよいし、全く選択されないものはある所定の回数選択されなかった場合、選択候補から除外するようにしてもよい。
良い画像を得るには撮影シーンやISO感度に応じて画像処理を変えることが必要であり、最近のカメラではシーンモードと称して撮影シーンをユーザに選択させて撮影させたり、ISO感度選択でISO感度を固定にした状態で撮影させたりして画像処理を変えているものが多くある。例えば、シーンモードでは、風景ではより解像感を出すためにエッジ強調を強めたり、ポートレートでは肌の荒れを目立たなくするために下地のノイズを潰してエッジ強調を弱めたり、ISO感度では、高感度になるにつれてエッジ強調を弱めてノイズを目立たなくしたりと画像処理を変更している。
カメラは1人で使う場合もあれば、複数の人数で使用する場合もあり、ユーザが異なれば趣向も変わってくるため、上記の統計取得はユーザ毎に個別に取得する。現在どのユーザが使用しているかは、カメラ起動時にユーザ選択画面を表示してユーザにカメラ使用者を選択させたり、あるいは人物を判定する機能をカメラに持たせ、カメラが今誰が使用しているかを認識させる方法でもよい。人物を判定する機能とは、例えば、予め使用する人をカメラに登録しておき、指紋認識装置や使用者の顔を撮影して顔の特徴で認識する顔認識により使用者を特定する機能である。カメラは起動時に使用者を認識すると、特定した使用者で統計を開始する。カメラ駆動時に取得した統計データは、カメラの電源オフ時に内蔵メモリなどに格納し、次回同一の使用者がカメラを使用するときに引き続き統計を再開できるようにする。これにより、カメラを使用すれば使用するほど、ユーザの好みを的確に反映した画像を取得することができるようになる。また、他のユーザとの統計の違いなども表示できるようにすると、自分と他人との趣向の違いを認識することも可能となる。
2 レリーズボタン
3 ストロボ発光部
4 再生切り替えダイアル
5 測距ユニット
6 リモコン受光部
7 鏡胴ユニット
8 AFLED
9 ストロボLED
10 LCDモニタ
11 光学ファインダ
12 ズームボタン
13 電源スイッチ
14 操作部
15 エッジ抽出フィルタ
16 ゲイン乗算部
17 LPF
18 データ加算部
Claims (24)
- 1枚の画像データに対して、画像処理パラメータを等間隔で切り替える切替手段と、
前記切替手段により切り替えた等間隔の画像処理パラメータで処理したそれぞれの異なる画像を生成する画像生成手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像生成手段によって得られた、異なる複数の画像処理ブロックの中からユーザにより、少なくとも1枚を任意に選択される画像処理ブロック選択手段と、
前記画像処理ブロック選択手段でユーザにより選択された画像処理ブロックの画像処理パラメータを変更する変更手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記変更手段により変更する前記画像処理パラメータの変更範囲を、撮影シーンに応じて設定する設定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記画像処理パラメータの変更範囲を、撮影時のISO感度に応じて設定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記変更手段により前記画像処理パラメータを変更し、作成された複数枚の画像の中から、ユーザにより、任意の1枚の画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段により選択された画像のみを記憶する選択画像記憶手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記変更手段により前記画像処理パラメータを変更し、作成された複数枚の画像を水平または垂直方向に並べて1枚の画像として作成する作成手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記作成手段により、複数枚の画像を1枚の画像として作成した各画像の、それぞれの1枚を拡大して確認する手段を有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記画像選択手段により前記ユーザが選択した画像の画像処理パラメータを記憶する画像処理パラメータ記憶手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記画像選択手段により前記ユーザが選択した画像の画像処理パラメータの統計をとる統計手段と、
前記統計手段で統計された結果に基づいて、選択された画像処理パラメータの頻度が高いものを優先的に使用する優先使用手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記統計手段は、撮影シーンに応じて前記画像処理パラメータの統計をとることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記統計手段は、撮影時のISO感度に応じて前記画像処理パラメータの統計をとることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記統計手段は、ユーザ毎に統計をとることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 1枚の画像データに対して、画像処理パラメータを等間隔で切り替える切替工程と、
前記切替工程により切り替えた等間隔の画像処理パラメータで処理したそれぞれの異なる画像を生成する画像生成工程とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記画像生成工程によって得られた、異なる複数の画像処理ブロックの中からユーザにより、少なくとも1枚を任意に選択される画像処理ブロック選択工程と、
前記画像処理ブロック選択工程でユーザにより選択された画像処理ブロックの画像処理パラメータを変更する変更工程とを有することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記変更工程により変更する前記画像処理パラメータの変更範囲を、撮影シーンに応じて決定することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記変更工程により変更する前記画像処理パラメータの変更範囲を、撮影時のISO感度に応じて決定することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記変更工程により前記画像処理パラメータを変更し、作成された複数枚の画像の中から、ユーザにより、任意の1枚の画像が選択される画像選択工程と、
前記画像選択工程により選択された画像のみを記憶する選択画像記憶工程とを有することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記変更工程により前記画像処理パラメータを変更し、作成された複数枚の画像を水平または垂直方向に並べて1枚の画像として作成する作成工程を有することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記作成工程により、複数枚の画像を1枚の画像として作成した各画像の、それぞれの1枚を拡大して確認することが可能であることを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記画像選択工程により前記ユーザが選択した画像の画像処理パラメータを記憶する画像処理パラメータ記憶工程を有することを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記画像選択工程により前記ユーザが選択した画像の画像処理パラメータの統計をとる統計工程と、
前記統計工程で統計された結果に基づいて、選択された画像処理パラメータの頻度が高いものを優先的に使用する優先使用工程とを有することを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記統計工程は、撮影シーンに応じて前記画像処理パラメータの統計をとることを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記統計工程は、撮影時のISO感度に応じて前記画像処理パラメータの統計をとることを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記統計工程は、ユーザ毎に統計をとることを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置の制御方法。
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