JP2008147924A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 感度の比較的高い撮影がなされる場合には、撮影した後に高感度撮影であることをユーザに知らせ、しかも、どの値の感度から知らせるべきかをユーザが設定できるようにする。
【解決手段】 デジタルカメラで撮影すると、その撮影画像の感度が予め設定された値より高いか否かを判断し、高いときはその旨をユーザに報知する。その後、感度の変更を行うか否かはユーザが選択し(ステップS31)、変更を行う場合は(ステップS31のY)、さらにどの感度で撮影するかを選択できるようにして、次の撮影パラメータにできるようにする(ステップS32)。
【選択図】 図16
【解決手段】 デジタルカメラで撮影すると、その撮影画像の感度が予め設定された値より高いか否かを判断し、高いときはその旨をユーザに報知する。その後、感度の変更を行うか否かはユーザが選択し(ステップS31)、変更を行う場合は(ステップS31のY)、さらにどの感度で撮影するかを選択できるようにして、次の撮影パラメータにできるようにする(ステップS32)。
【選択図】 図16
Description
本発明は、いわゆるデジタルスチルカメラなどの撮像装置に関する。
特許文献1には、被写体の撮影時のシャッタースピード情報及び絞り情報からなる露出情報を含む撮影情報の表示機能を備えた撮像装置について開示されている。
特許文献2には、高感度設定中である旨の警告を確実に促し、撮影の失敗を防止しようとする技術について開示されている。
すなわち、通常ISO感度で撮影される標準撮影モードと、標準撮影モードよりも高感度で撮影が行われる高感度撮影モードとを有し、この2つのモード間の切り替えを可能としている。そして、高感度撮影モードに切り替えられる撮影がなされるときに警告表示を行うものである。
特許文献2には、高感度設定中である旨の警告を確実に促し、撮影の失敗を防止しようとする技術について開示されている。
すなわち、通常ISO感度で撮影される標準撮影モードと、標準撮影モードよりも高感度で撮影が行われる高感度撮影モードとを有し、この2つのモード間の切り替えを可能としている。そして、高感度撮影モードに切り替えられる撮影がなされるときに警告表示を行うものである。
銀塩カメラとは異なり、デジタルカメラでは撮影時の感度を撮影シーンに応じて変更することができる。屋外など明るい撮影シーンでは感度を低く設定し、屋内などの暗い撮影シーンでは感度を高くし、シャッター速度があまり遅くならないようにするのはデジタルカメラならではの便利な機能である。
しかしながら、感度を高くすると、感度が低い場合と比べて撮影される画像がノイジィになってしまうという不具合がある。フィルムカメラでも感度の高いフィルムが、感度の低いフィルムで撮影するよりもノイジィ(画像が粗いなど)になることは周知であるが、現在のデジタルカメラの場合はフィルム撮影の場合よりもノイジィであり、感度の高い撮影は好まれていないのが現実である。
一方で、感度を上げることで手ぶれや、被写体ぶれが軽減でき、多少ノイジィとなっても、ぶれた写真より良いと判断される場合もある。つまり、多少ノイズ感が増したとしても、感度を上げることでシャッター速度を短くし、手ぶれ及び被写体ぶれを軽減するということである。
このように、感度アップによりノイズ感が増えてしまうことと、被写体ぶれを防止することはトレードオフの関係にあり、一般的にISO感度AUTOモードでは感度を上げるリミッターを設け、ノイズまみれの画像にならない範囲で感度を制御している。
ところで、このISO感度AUTOモードでは現在の撮影がどの程度のISO感度で撮影されるのかが簡単に分からないという問題がある。ユーザは撮影した後、PC等で画像を確認してみると自分が想定していたよりもノイジィで大切な写真が台無しとなってしまうことになってしまう。このような失敗を防止するために、デジタルカメラに詳しいユーザは、自分が許せる範囲以上に感度が上がらないようにするためにISO感度固定モードを使い撮影するという方法が知られているが、そのような煩わしい作業を行わなければならないということや、AUTOISO感度モードで撮影した方が感度が低く撮影できたのに固定モードで撮影したために感度が高くなってしまったということにもなりかねない。
また、最近のデジタルカメラでは撮影時の手ぶれを防止(軽減)する手ぶれ防止機能を備えているものが多くなっている。手ぶれを防止する機能を実現するのには様々な方法が提案されているが、大きく分類すると次の2つの方法がある。
また、最近のデジタルカメラでは撮影時の手ぶれを防止(軽減)する手ぶれ防止機能を備えているものが多くなっている。手ぶれを防止する機能を実現するのには様々な方法が提案されているが、大きく分類すると次の2つの方法がある。
1つ目の方法は、撮影時のぶれに対応して、ぶれを打ち消す方向にレンズユニットもしくはCCDユニットを動かす方法である。この方法は、レンズ又はCCDユニットを動かすための機構が必要であるということと、いわゆる被写体ぶれには対応できないという欠点がある。
2つ目の方法は、撮影時の感度を上げることにより手ぶれを防止(軽減)するという方法である。この方法は被写体ぶれも防止することができるが、撮影時の感度を通常より上げる必要があるため、撮影される画像が通常の撮影と比べノイジィになるという問題がある。デジタルカメラではCCDユニットが受光した光を光電変換することで光を電気信号に変換し、この電気信号に対し感度に応じたゲインを乗算し、その信号をA/D変換することでデジタルデータに変換する。感度を上げるということは少ない電気信号に対し、通常より大きなゲインを乗算するということを意味しており、S/Nが悪くなる。日々の技術進歩により同じ感度に対するS/Nは改善されているが低感度より高感度の方がS/Nが悪くなることは変わらない。
ところで、撮影時の感度(ISO感度)を手動で設定できるモードと、被写体の明るさに応じてAUTOでカメラが感度(ISO感度)を設定するAUTOISO感度モードが知られている。また、最近のカメラでは、手ぶれ軽減モードと謳うモードを有しており、通常のAUTOより設定されるISO感度の上限を高くすることで手ぶれを軽減するというものがある。
このようなAUTOISO感度モードや、手ぶれ軽減モードでは、撮影される前にどのくらいの感度で撮影されるのかを容易に知ることができず、撮影後確認してみると非常にノイジィで写真として使い物にならないといった不具合が発生してしまう。
また、例えば、ISO感度AUTOモードではISO100〜ISO400までの間で最適な感度が設定されるとマニュアルに記載してあったとしても、あるユーザはAUTOISO感度のリミットであるISO400の撮影ノイズを許しても、別のユーザはISO200までしか許せないというようなことがある。このようなユーザはISO感度固定モードを使い撮影するという煩わしい作業を行わなければならない。
また、例えば、ISO感度AUTOモードではISO100〜ISO400までの間で最適な感度が設定されるとマニュアルに記載してあったとしても、あるユーザはAUTOISO感度のリミットであるISO400の撮影ノイズを許しても、別のユーザはISO200までしか許せないというようなことがある。このようなユーザはISO感度固定モードを使い撮影するという煩わしい作業を行わなければならない。
これらの不具合に対して、特許文献1に開示の技術は、感度に関して情報が得られにくく(被写体の明るさ及び撮影F値とシャッタースピードで予測はできるが困難であるといえる)、記録画像がどのくらいノイズがでるかは分からない。
また、特許文献2に開示の技術は、標準撮影モードと高感度撮影モードとの境界となる感度の値が固定であり、ユーザにより異なる画像のノイズに対する許容度には対応できないという不具合がある。
また、特許文献2に開示の技術は、標準撮影モードと高感度撮影モードとの境界となる感度の値が固定であり、ユーザにより異なる画像のノイズに対する許容度には対応できないという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、感度の比較的高い撮影がなされる場合には、撮影した後に高感度撮影であることをユーザに知らせ、しかも、どの値の感度から知らせるべきかをユーザが設定できるようにすることである。
請求項1に記載の発明は、被写体を表す光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記電気信号を映像処理信号に変換する信号処理手段と、前記映像信号を情報記録媒体に記憶する画像記録手段と、前記撮像手段による撮影時の感度を計算する撮影感度計算手段と、前記撮影時の感度が予め設定されている一定の感度より高いか否かを判定する高感度撮影判定手段と、前記高感度撮影判定手段により撮影感度が前記一定の感度より高いと判定されたとき、その旨を報知する報知手段と、前記一定の感度を所望の値に設定する設定手段と、を備えている撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、画像を表示する画像表示手段をさらに備え、前記報知手段は、前記画像表示手段により所定の画像を表示することで報知を行う。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記報知手段は、前記画像表示手段により前記撮影感度計算手段で計算した感度を表示することで報知を行う。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の撮像装置において、撮像装置前記設定手段は、前記報知手段が前記画像表示手段により所定の画像を表示することで報知を行うときは、前記画像表示手段により画面上で前記一定の感度の所望の値への設定を行う。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、前記設定手段は、前記画面上で表示された複数の感度の中から所望するもの選択することで前記設定を行う。
請求項1に記載の発明によれば、感度の高い撮影がなされる場合、撮影した後に高感度撮影であることをユーザに知らせることができる。これにより、ユーザは撮影画像が通常よりノイジィであることを認識し、必要に応じてマニュアルで撮影ISO感度を設定変更し、もう一度撮影することなどが可能となる。高感度でノイズが多めであるが手ぶれの可能性が低い写真と、低感度でノイズは少ないが手ぶれの可能性が高い写真とを後で見比べ、どちらが良いかを選択することができ、写真が台無しになるということを未然に防ぐことができる。
また、高感度の報知(警告)を撮影前ではなく撮影後に行うので、高感度の警告がユーザの撮影意欲を減退させ、あるいは、シャッターチャンスを逃してしまう可能性を防止することができる。
さらに、ユーザにより画像のノイズに対する許容度は異なり、また、被写体などの撮影条件によってもその許容度は異なるので、自己が許せる感度の上限を設定できるようにして、その感度を超える高感度の撮影がなされる場合に警告をするようにすることで、ユーザに応じた高感度の警告が可能となる。
また、高感度の報知(警告)を撮影前ではなく撮影後に行うので、高感度の警告がユーザの撮影意欲を減退させ、あるいは、シャッターチャンスを逃してしまう可能性を防止することができる。
さらに、ユーザにより画像のノイズに対する許容度は異なり、また、被写体などの撮影条件によってもその許容度は異なるので、自己が許せる感度の上限を設定できるようにして、その感度を超える高感度の撮影がなされる場合に警告をするようにすることで、ユーザに応じた高感度の警告が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、簡単に、間違いなくユーザに高感度撮影であることを知らせることができる。
請求項3に記載の発明によれば、より詳細に撮影画像に乗るノイズ感をユーザに知らせることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ユーザに少ない操作での設定を可能とし、低感度での撮影の設定ミスや、シャッターチャンスを失うことを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、簡易な手段により設定することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
以下に説明する例は、本発明の撮像装置を、デジタルスチルカメラの撮影モジュールとしたデジタルカメラ撮像システムの例について説明するが、本発明はカメラ撮像システムに限るものではなく、ハンドスキャナとPDA(携帯情報端末装置)とを組み合わせるなど、画像入力装置、画像処理装置、表示装置を備えた画像処理システムとして実施してもよい。
図1は、本発明の一実施形態であるデジタルカメラの外観図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図、図1(c)は背面図である。同図の(a)(b)に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100の筐体の上面には、リレーズシャッタ101、モードダイヤル102及びサブLED107が設けられている。また、図1(b)に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100の筐体の正面には、鏡胴ユニット103、リモコン受光部104、測距ユニット105、光学ファインダ106、ストロボ発光部108が設けられ、更には筐体の側面にはカード/電池蓋109が設けられている。そして、図1(c)に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100の筐体の背面には、光学ファインダ106、電源スイッチ110、LCDモニタ111、MENUスイッチ112、OKスイッチ113、ディスプレイスイッチ114、左/画像確認スイッチ115、下/マクロスイッチ116、右スイッチ117、上/ストロボスイッチ118、セルフタイマ/削除スイッチ119、ズームスイッチ120、オートフォーカスLED121、ストロボLED122が設けられている。
図2は、本実施形態のデジタルカメラの内部の機能ブロックの構成を示した概略図である。デジタルカメラ100の撮像手段は、レンズユニット201、CCD202、CCDを駆動するTG(制御信号発生器)203、CCD202の出力電気信号(アナログ画像データ)をサンプリングするCDS204、このサンプリングされたデータのゲインを調整するAGC(Auto Gain Control)205、デジタル信号に変換するA/D変換器206から構成されている。モータドライバ207は、レンズユニット201を図示しないモータで駆動する回路である。
レンズユニット201を介してCCD202で受光した画像は、A/D変換器206でデジタル映像信号に変換されて、信号処理IC211に入力される。撮像手段から入力されたデジタル画像信号を表示や記録が可能なYUVのデータ形式に変換してメモリに保存する画像処理手段であるYUV変換部212と、表示や記録のサイズにあわせて画像サイズを変更するリサイズ処理部213と、表示出力を制御する表示出力制御部214と、は、全て信号処理IC211に含まれている。
さらに、信号処理IC211は、CCD202への同期信号を出力と同期信号に合わせたデータの取り込みを行うCCDインターフェース216と、JPEGで記録する場合のデータ圧縮、データ伸張を行う圧縮伸張部217と、画像データのメモリカード218への書き込みを制御するメディアI/F219と、全体のシステム制御や色情報の抽出などを行っているCPU215とを備えている。
表示出力制御部214は、デジタルカメラ100に内蔵されているLCD111に出力を行うための、同期信号などの信号を付加して信号出力を行う。
SDRAM221は、メモリーコントローラ223により制御され、画像データ及びJPEG圧縮データを一時保管するメモリと、表示用データを保持するメモリと、CPU215のRAMとを兼ねている。ROM222には、デジタルカメラ100の制御を行う制御プログラムなどが格納されていて、このプログラム及び所定の固定データに基づいてCPU215は動作する。操作部223は、図1を参照して説明した各種スイッチ群を示すものである。
次に、デジタルカメラ100による静止画撮影の処理について説明する。
レリーズシャッタボタン101が押されると、撮影に先立ちAF(Auto Focus)処理が行われる。例えば、フォーカスレンズを移動させながらコントラストの最大値を見つける山登りAFなどが行われ、フォーカスを合わす。次に、静止画撮影用の電子シャッター本数の計算、設定と絞りの計算、設定が行われ(AE(Auto
Expousre)処理)、記録用の露光が行われる。露光完了時点でメカシャッタが閉じられ、CCD202より静止画用のRAWデータが出力される。レリーズ処理1(半押し)、レリーズ処理2(全押し)を搭載しているカメラシステムでは、レリーズ処理1時においてAFやAE処理の計算を行い、レリーズ2処理で、設定および記録用の露光が行われるような制御を行うのが一般的である。
レリーズシャッタボタン101が押されると、撮影に先立ちAF(Auto Focus)処理が行われる。例えば、フォーカスレンズを移動させながらコントラストの最大値を見つける山登りAFなどが行われ、フォーカスを合わす。次に、静止画撮影用の電子シャッター本数の計算、設定と絞りの計算、設定が行われ(AE(Auto
Expousre)処理)、記録用の露光が行われる。露光完了時点でメカシャッタが閉じられ、CCD202より静止画用のRAWデータが出力される。レリーズ処理1(半押し)、レリーズ処理2(全押し)を搭載しているカメラシステムでは、レリーズ処理1時においてAFやAE処理の計算を行い、レリーズ2処理で、設定および記録用の露光が行われるような制御を行うのが一般的である。
静止画用RAWデータはSDRAM221に取り込まれる。例えば、インタレース転送であれば、複数回の転送によって全てのCCDデータがRAWデータとしてSDRAM221に書き込まれる。全てのRAWデータは、YUV変換部212でYUVデータに変換されてSDRAM221に書き戻される。一般的には、このYUV変換時にWBの設定値が反映される。WBの設定値はCCD202から出力されるRAWデータを信号処理IC211に取り込む時に得られるRGBの積算結果を元にして計算される。一般的には、G画素に対するR画素、B画素の割合を計算し、R=G=Bとなるようなゲインをそれぞれの画素に乗算することで実現できる。ただし、この処理で色が合わせることができるのは白色の被写体を撮影した場合であり、一般撮影においては、撮影画像から白色を抽出する処理を行い、その抽出画像に対し上記処理を行うことでAWBが実現できる。
YUVに変換されたデータはフルサイズ(CCDサイズ)であり、記録画像サイズがCCDサイズよりも小さいサイズで記録される場合は、リサイズ部で画像が縮小される。撮影データの表示を行う場合も小さいサイズに縮小し、SDRAM221に書き戻され、表示出力制御部214を介してLCDモニタ111に送られて表示が行われる。記録用に用意されたYUV画像は、圧縮伸張部217でJPEG圧縮が行われる。JPEG圧縮結果はSDRAM221に書き戻され、ヘッダ追加などの処理が行われた後にメモリカード218へデータが保存される。以上が一般的な静止画撮影の処理である。
次に、デジタルカメラ100が実行する特徴的な処理について説明する。
図3は、高感度撮影警告を実施する処理のフローチャートである。前述のような撮影(ステップS1)の後に、後述する高感度警告処理(ステップS2)が実行され、必要ならば高感度警告処理の中で高感度警告を行う。一方、図4の高感度撮影警告を実施する処理のフローチャートでは、図3と同様の処理を行い、高感度警告処理(ステップS2)の後に、後述する高感度撮影後処理(ステップS3)を行う。
図3は、高感度撮影警告を実施する処理のフローチャートである。前述のような撮影(ステップS1)の後に、後述する高感度警告処理(ステップS2)が実行され、必要ならば高感度警告処理の中で高感度警告を行う。一方、図4の高感度撮影警告を実施する処理のフローチャートでは、図3と同様の処理を行い、高感度警告処理(ステップS2)の後に、後述する高感度撮影後処理(ステップS3)を行う。
次に、高感度警告処理(ステップS2)について説明する。
図5は、高感度警告処理(ステップS2)のサブルーチンについて説明するフローチャートである。まず、高感度警告処理(ステップS2)に先立ち、撮影処理(ステップS1)では、画像の記録時の感度の計算を行う。感度(ISO感度、SV)の計算は、被写体の明るさ(Bv)に対し、適正露出となるように絞り値(Av)、シャッター秒時(Tv)の組み合わせで計算される。シャッター秒時を長くすれば低い感度で撮影できるが、それでは手ぶれが発生してしまうので、手ぶれしない程度の条件(例えばシャッター秒時1/30までとする)まで感度を上げて撮影を行う。つまりシャッター秒時が長くなることによる手ぶれと、感度を上げることによるノイズの増大はトレードオフの関係にある。このようなAE制御については様々な手段が知られているが、これらの内容については周知であるため詳細な説明は省略する。
図5は、高感度警告処理(ステップS2)のサブルーチンについて説明するフローチャートである。まず、高感度警告処理(ステップS2)に先立ち、撮影処理(ステップS1)では、画像の記録時の感度の計算を行う。感度(ISO感度、SV)の計算は、被写体の明るさ(Bv)に対し、適正露出となるように絞り値(Av)、シャッター秒時(Tv)の組み合わせで計算される。シャッター秒時を長くすれば低い感度で撮影できるが、それでは手ぶれが発生してしまうので、手ぶれしない程度の条件(例えばシャッター秒時1/30までとする)まで感度を上げて撮影を行う。つまりシャッター秒時が長くなることによる手ぶれと、感度を上げることによるノイズの増大はトレードオフの関係にある。このようなAE制御については様々な手段が知られているが、これらの内容については周知であるため詳細な説明は省略する。
高感度警告処理(ステップS2)では、このようにして得られた撮影時の感度の情報を取得し(ステップS11)、次に、この記録感度と、あらかじめ設定されている一定の感度との比較を行う(ステップS12)。あらかじめ設定されている一定の感度とは、例えば、ISO400など、それ以上の感度で記録すると記録画像がノイジィになると想定される感度の値であって、信号処理IC211のための固定データとしてROM222などに記憶させておく。これと実際に計算された記録時に使用する感度を比較し、記録感度の方が高い場合は(ステップS12のY)、警告処理(ステップS13)を実行し、そうでない場合は(ステップS12のN)、何も行わない。警告処理(ステップS13)については後述する。
図6は、高感度警告処理(ステップS2)のサブルーチンの他の例について説明するフローチャートである。図6の例は、ステップS11〜S13は図5の例と同様であるが、感度の情報を取得した後に(ステップS11)、ユーザが設定し、予めROM222を構成するEEPROMなどに記憶されている一定の感度の設定値を読み出し(ステップS14)、この読み出した設定値の感度と、ステップS11で取得した記録感度との比較を行うものである(ステップS12)。
このようにすることで、ノイズについて寛容なユーザは一定の感度をISO500に、ノイズに対し寛容でないユーザはISO200にと、ユーザによりカスタマイズすることができ、ユーザに応じた高感度の警告が可能となる。
次に、警告処理(ステップS13)について説明する。ここでは、具体的な警告処理を実現する例として、OSD(On Screen Display)を利用して警告する方法について説明する。
OSDはデジタルカメラでは一般的に使われている技術で、自然画の上に作成した情報を重ね合わせて表示する技術である。重ね合わせる情報をもったプレーンを用意しておき、自然画と重ね合わせてLCD等に表示することが可能である。
OSDはデジタルカメラでは一般的に使われている技術で、自然画の上に作成した情報を重ね合わせて表示する技術である。重ね合わせる情報をもったプレーンを用意しておき、自然画と重ね合わせてLCD等に表示することが可能である。
図9は、前述のOSD技術を利用して、LCDモニタ111上にスルー画とともにノイジィであることを示す「NOISE」という表示を示しているイメージの例である。なお、「NOISE」という表示を点灯表示するなど、よりユーザに目立つ表示を行うことも有効である。「NOISE」という分かりやすい表示であまりデジタルカメラ100に詳しくないユーザであってもノイズが多くなると理解することができる。
図10は、LCDモニタ111に記録時のISO感度を重ね合わせ表示させた例である。高感度時に具体的なISO感度を表示することで、例えば、被写体に応じて記録するか否かの判断ができる。多少ノイズが多くても許されるような被写体を撮影する場合は、高感度警告がされてもそのまま撮影すればよいし、人物撮影などノイズが発生しては困る場合は低ISO感度に固定するようにし、撮影を行うようにするなどの判断が可能となる。
図11は、LCDモニタ111にノイズを表すノイズプレーンを重ね合わせ表示させた例である。「NOISE」という文字や、ISO感度を示すよりもより具体的にノイズが発生することをユーザに知らせることができる。ノイズの大きさを示すノイズプレーンを複数用意しておき、撮影される感度に応じてどのノイズプレーンを重ね合わせて表示するかを選択することができる。図12〜図14はノイズプレーンの例を示すものである。ノイズプレーンはビットマップデータとして信号処理IC211に用意しておけばよい。撮影感度が高い時は図14のような激しいノイズを示すプレーンを選択し、高感度撮影の中でも相対的に感度が低い場合は図12のような小ノイズを示すプレーンを選択するようにする。このように高感度撮影時のISO感度に応じてノイズプレーンを変更しながら高感度警告を実現する方法と、プレーンの変更はせず、先述の一定のISO感度より撮影感度が大きいときは感度に関らず高感度撮影であることを示すノイズプレーンを重ね合わせ表示することで高感度警告する方法が考えられる。
警告処理がLCDモニタ111に表示されるメリットとして、撮影時にユーザが容易に警告表示に気づくことができることである。LCDモニタ111を供えたデジタルカメラ100では、LCDモニタ111で被写体を確認しながら撮影するのが一般的であり、LCDモニタ111に警告表示をさせることでほぼ間違いなく警告をユーザにしらせることができる。また、デジタル一眼システムのように、被写体の確認をビューファインダーまたは電子ビューファインダー等を利用するシステムはビューファインダーに高感度警告表示を行えばよい。その他、警告音を鳴らすことで高感度警告を実現することも考えられる。
次に、高感度撮影後処理(ステップS3)について説明する。図7は、高感度撮影後処理(ステップS3)のフローチャートであり、高感度撮影が行われた後に、撮影感度を変更することを可能とする撮影感度選択処理を実行し、次の撮影を行うという処理に関するものである。
すなわち、高感度の撮影(ステップS1)が行われた後、高感度の撮影であることを警告表示するとともに(ステップS2)、撮影感度の変更を可能とする撮影感度選択処理(ステップS21)を実行する。
次に、高感度撮影後処理(ステップS3)について説明する。図7は、高感度撮影後処理(ステップS3)のフローチャートであり、高感度撮影が行われた後に、撮影感度を変更することを可能とする撮影感度選択処理を実行し、次の撮影を行うという処理に関するものである。
すなわち、高感度の撮影(ステップS1)が行われた後、高感度の撮影であることを警告表示するとともに(ステップS2)、撮影感度の変更を可能とする撮影感度選択処理(ステップS21)を実行する。
撮影感度選択処理(ステップS21)の概要を図15に、その処理のフローチャートを図16に示す。すなわち、感度の変更を行うか否かはユーザが選択し(ステップS31)、変更を行う場合は(ステップS31のY)、さらにどの感度で撮影するかを選択できるようにして、次の撮影パラメータにできるようにする(ステップS32)。図15では、感度の選択肢として代表的な感度を表示するようにしている。この例では、LCDモニタ111にOSDを利用してユーザに感度の選択を可能とするようにしている。背景画像には高感度で撮影された画像を再生させるとどのような感じで撮影されたのかをある程度把握できるし、高感度撮影時にどのくらいの感度で撮影されたのかの情報を付加することで、次の撮影感度選択の基準としてもよい。
ここで、ユーザにより選択された感度を次の撮影のパラメータとして設定することで簡単に感度を変更し撮影することが可能となる。
ここで、ユーザにより選択された感度を次の撮影のパラメータとして設定することで簡単に感度を変更し撮影することが可能となる。
図8は、高感度撮影後処理(ステップS3)の他の例を示すフローチャートである。ここでは、高感度撮影(ステップS1)が行われた後に、感度を変更し、連続して撮影を行うようにしている。
すなわち、高感度撮影時(ステップS1)の撮影感度を読み出し、それより低い感度を求めて次の撮影パラメータとし(ステップS41)、連続して撮影を行う。このようにすることでシャッターチャンスを逃すことなく高感度でぶれの少ない画像と、低感度でノイズの少ない画像が取得できる。
すなわち、高感度撮影時(ステップS1)の撮影感度を読み出し、それより低い感度を求めて次の撮影パラメータとし(ステップS41)、連続して撮影を行う。このようにすることでシャッターチャンスを逃すことなく高感度でぶれの少ない画像と、低感度でノイズの少ない画像が取得できる。
100 撮像装置
201 レンズユニット
202 CCD
211 信号処理IC
215 CPU
221 SDRAM
201 レンズユニット
202 CCD
211 信号処理IC
215 CPU
221 SDRAM
Claims (5)
- 被写体を表す光学像を電気信号に変換する撮像手段と、
前記電気信号を映像処理信号に変換する信号処理手段と、
前記映像信号を情報記録媒体に記憶する画像記録手段と、
前記撮像手段による撮影時の感度を計算する撮影感度計算手段と、
前記撮影時の感度が予め設定されている一定の感度より高いか否かを判定する高感度撮影判定手段と、
前記高感度撮影判定手段により撮影感度が前記一定の感度より高いと判定されたとき、その旨を報知する報知手段と、
前記一定の感度を所望の値に設定する設定手段と、
を備えている撮像装置。 - 画像を表示する画像表示手段をさらに備え、
前記報知手段は、前記画像表示手段により所定の画像を表示することで報知を行う、
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記報知手段は、前記画像表示手段により前記撮影感度計算手段で計算した感度を表示することで報知を行う、請求項2に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記報知手段が前記画像表示手段により所定の画像を表示することで報知を行うときは、前記画像表示手段により画面上で前記一定の感度の所望の値への設定を行う、請求項2又は3に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記画面上で表示された複数の感度の中から所望するもの選択することで前記設定を行う請求項4に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006331862A JP2008147924A (ja) | 2006-12-08 | 2006-12-08 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=39607616
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013176036A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-09-05 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2014191307A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびにプログラム |
-
2006
- 2006-12-08 JP JP2006331862A patent/JP2008147924A/ja active Pending
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JP2012060335A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Pentax Ricoh Imaging Co Ltd | 撮像装置 |
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