JP2006080960A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ10aは、ナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードと名付けられた3つの撮影モードを有する。動作点設定部903は、設定された撮影モードに基づいて、撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、CCD26の動作点を可変に設定する。LUT設定部902は、設定された撮影モードに基づいて、γ補正回路55における階調変換の階調変換特性(γ補正の特性)の具体的表現である階調変換LUTを可変に設定する。動作点設定部903で設定される動作点と、LUT設定部902で設定される階調変換LUTとは、撮影モードの変更にあわせて、同期して変更される。
【選択図】図4
【解決手段】デジタルカメラ10aは、ナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードと名付けられた3つの撮影モードを有する。動作点設定部903は、設定された撮影モードに基づいて、撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、CCD26の動作点を可変に設定する。LUT設定部902は、設定された撮影モードに基づいて、γ補正回路55における階調変換の階調変換特性(γ補正の特性)の具体的表現である階調変換LUTを可変に設定する。動作点設定部903で設定される動作点と、LUT設定部902で設定される階調変換LUTとは、撮影モードの変更にあわせて、同期して変更される。
【選択図】図4
Description
本発明は、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能な撮像装置および撮像方法に関する。
従来より、撮像を行い、撮像画像に係る画像データを生成し、生成された画像データに所定の画像処理を施した後に記録するデジタルカメラが広範に用いられている。
通常のデジタルカメラでは、一般に、被写体の測光領域の輝度に基づいて、露出制御が行われている。しかし、通常のデジタルカメラでは、被写体の輝度分布を露出制御や画像処理に反映させていない。このため、通常のデジタルカメラでは、輝度分布が広い被写体を撮影した場合に、ハイライト部分の階調を表現できない場合があった(白とび)。また、通常のデジタルカメラでは、輝度分布が狭い被写体を撮影した場合に、シャドー部分の階調を表現できない場合があったり(黒つぶれ)、シャドー部分のS/N比が劣化したりする場合があった。
一方、特許文献1に示すように、撮影可能な輝度範囲をコントロール可能なデジタルカメラも知られている。特許文献1のデジタルカメラでは、撮像素子の出力信号を増幅するアナログアンプのゲインと階調変換特性とを様々に変更することにより、撮影可能な被写体の輝度範囲を変更している。
しかし、特許文献1のデジタルカメラでは、撮影可能な輝度範囲が最大になるモード以外では、アナログアンプによる増幅が必須であるため、撮像素子のダイナミックレンジの範囲全体を利用できなかった。また、特許文献1のデジタルカメラでは、アナログアンプによる増幅に起因するS/N比の悪化が不可避であった。すなわち、特許文献1のデジタルカメラでは、様々な輝度分布を有する被写体を、その輝度分布に対して適切な条件で撮影できないという問題があった。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像装置であって、撮像を行う撮像素子と、前記撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、撮像素子の動作点を可変に設定する動作点設定手段と、前記撮像素子が撮像した画像の階調変換を行う階調変換手段と、前記階調変換における階調変換特性を可変に設定する階調変換特性設定手段とを備え、前記動作点設定手段で設定される動作点と、前記階調変換特性設定手段で設定される階調変換特性とが、同期して変更されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記動作点設定手段が設定した動作点に基づいて露出制御を行う露出制御手段をさらに備え、前記露出制御により、前記撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲が変更されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、前記階調変換特性設定手段が、動作点に関わらず、被写体における所定の輝度を階調変換後の画像で一定に再現するように、前記階調変換特性を設定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、撮影可能な被写体の輝度範囲に関する撮影モードの設定を行う撮影モード設定手段をさらに備え、前記動作点設定手段が、前記撮影モード設定手段によって設定された撮影モードに基づいて前記動作点を設定することを特徴とする。
請求項5の発明は、撮像方法であって、撮像に用いる撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、撮像素子の動作点を可変に設定する動作点設定工程と、撮像画像に対して施される階調変換における階調変換特性を可変に設定する階調変換特性設定工程と、前記撮像素子を用いて撮像を行う撮像工程と、前記撮像素子が撮像した撮像画像の階調変換を行う階調変換工程とを備え、前記動作点設定工程で設定される動作点と、前記階調変換特性設定工程で設定される階調変換特性とが、同期して変更されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項5の発明によれば、撮影可能な被写体の輝度範囲を変更可能であるとともに、被写体の標準的な輝度の部分を階調変換後の画像で適切に再現可能である。これにより、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能である。
請求項2の発明によれば、撮像素子の特性が固定されていても、撮影可能な被写体の輝度範囲を変更可能になる。これにより、様々な輝度分布の被写体を適切に撮影可能な撮像装置を、簡潔な構成で実現可能である。
請求項3の発明によれば、撮影可能な被写体の輝度範囲を変更しても、被写体の標準的な輝度の部分を階調変換後の画像で一定に再現可能である。これにより、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能である。
請求項4の発明によれば、被写体の輝度分布に応じて撮影モードを選ぶことにより、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能である。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10aは、被写体の撮像を行い、撮像画像に係る画像データを生成し、所定の画像処理を施した後に当該画像データを記録する撮像装置である。
デジタルカメラ10aは、ナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードと名付けられた3つの撮影モードを有する。これらの3つの撮影モードでは、撮影可能な被写体の輝度範囲(以下では、「撮影可能輝度範囲」とも称する)が異なる。しかし、デジタルカメラ10aでは、撮影モードに関わらず、被写体の標準的な輝度の部分(以下では、「標準輝度部分」とも称する)は、記録画像において同じ輝度となるように記録される。ここで、「撮影可能輝度範囲」とは、記録画像において階調を再現可能な輝度範囲(白とび・黒つぶれが発生しない輝度範囲)であり、撮影に用いられる撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲に相当する。また、「標準的輝度部分」とは、例えば、所定の反射率の部分に相当する。
デジタルカメラ10aでは、撮影可能輝度範囲は、撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、撮像素子の動作点を変更することによって変更される。より具体的には、デジタルカメラ10aは、露出をアンダー側にずらして標準輝度部分に対する撮像素子の出力値を低下させることにより撮影可能輝度範囲を拡大し、露出をオーバー側にずらして標準輝度部分に対する撮像素子の出力値を上昇させることにより撮影可能輝度範囲を縮小する。換言すれば、デジタルカメラ10aでは、露出制御の基礎となる撮像素子の設定感度を高くすることにより撮影可能輝度範囲を拡大し、当該設定感度を低くすることにより撮影可能輝度範囲を縮小する。
さらに、デジタルカメラ10aでは、撮像素子の動作点の変更に起因する、標準輝度部分に対する撮像素子の出力値の変動を、階調変換における階調変換特性の変更によって補正し、標準輝度部分が、どの撮影モードでも記録画像において同じ輝度となるようにしている。
以下では、このようなデジタルカメラ10aの構成および動作について、順次説明する。
<外観構成>
最初に、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10aの外観構成を説明する。図1は、デジタルカメラ10aの外観構成を示す図であり、図1(a)がデジタルカメラ10aの正面図、図1(b)がデジタルカメラ10aの背面図に相当する。
最初に、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10aの外観構成を説明する。図1は、デジタルカメラ10aの外観構成を示す図であり、図1(a)がデジタルカメラ10aの正面図、図1(b)がデジタルカメラ10aの背面図に相当する。
図1(a)に示すように、デジタルカメラ10aは、カメラ本体1と撮影レンズ2とから構成される一眼レフ型のデジタルカメラである。
交換可能な撮影レンズ2は、カメラ本体1の正面略中央部に設けられたマウント部(不図示)に装着され、デジタルカメラ10aの正面方向からの入射光をCCD26(図2,図3参照)の受光面に結像させる役割を果たしている。デジタルカメラ10aでは、マウント部の近傍に設けられた着脱ボタン3の押下によって、撮影レンズ2をカメラ本体1から着脱可能である。マウント部の近傍には、カメラ本体1と撮影レンズ2との電気的接続を行うための複数個の電気的接点(不図示)と、カメラ本体1と撮影レンズ2との機械的接続を行うための複数個のカプラ(不図示)とが設けられる。
デジタルカメラ10aの正面左端部には、カメラ本体1のホールドを容易ならしめるためのグリップ部4が設けられる。グリップ部4の内部には、電池収納室とメモリカード収納室とが設けられる。電池収納室には、デジタルカメラ10aの動作電力を供給する電池(例えば、4本の単三型乾電池)が交換可能に収納され、メモリカード収納室には、画像データの記録媒体となるメモリカード94(図3参照)が交換可能に収納される。また、グリップ部4の上面には、レリーズボタン7が設けられる。レリーズボタン7は、半押し状態および全押し状態を識別可能な2段階押しボタンとなっている。
図1(a)および図1(b)に示すように、デジタルカメラ10aの上面には、正面から見て右方に制御値設定ダイアル5が設けられ、正面から見て左方にモード設定ダイアル6が設けられる。制御値設定ダイアル5は、デジタルカメラ10aの各種制御値を設定するために用いられる。モード設定ダイアル6は、デジタルカメラ10aの動作モードを、静止画撮影モード、動画撮影モードおよび再生モードの間で切り替えるために用いられる。
図1(b)に示すように、デジタルカメラ10aの背面略中央上部には、ファインダ窓17が設けられる。ファインダ窓17には、撮影レンズ2が取得した被写体像が導かれる。
デジタルカメラ10aの背面略中央部には、液晶ディスプレイ19が設けられる。液晶ディスプレイ19は、記録画像の再生表示や、各種設定を行うためのメニュー画面の表示に用いられる。
液晶ディスプレイ19の左上部には、電源スイッチ20が設けられる。電源スイッチ20は、2ポジションのスライドスイッチであり、ノブを左方のOFF位置に移動するとデジタルカメラ10aの電源がOFFとなり、ノブを右方のON位置に移動するとデジタルカメラ10aの電源がONとなる。
液晶ディスプレイ19の右方には、円形の操作ボタン21aを備える方向選択キー21が設けられる。方向選択キー21は、操作ボタン21aの上、下、左、右、右上、右下、左上、左下の位置に対する押圧操作を検出可能である。方向選択キー21は、複数の機能の割当を受けており、例えば、メニュー画面における選択項目の変更や、複数のサムネイル画像が配列表示されたインデックス画面における選択画像の変更や、撮影レンズ2のズーム倍率の変更に用いられる。
液晶ディスプレイ19の下方には、取消スイッチ22、確定スイッチ23、メニュー表示スイッチ24および撮影モード切替スイッチ25が設けられる。取消スイッチ22および確定スイッチ23は、それぞれ、メニュー画面における選択の取消指示および確定指示をデジタルカメラ10aに与えるための押しボタンスイッチである。メニュー表示スイッチ24は、液晶ディスプレイ19にメニュー画面を呼び出すために用いられるとともに、呼び出されたメニュー画面の内容を切り替えるためにも用いられる。撮影モード切替スイッチ25は、デジタルカメラ10aの撮影モードを、ナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードのうちのいずれかに設定するために用いられる。
<内部構成>
続いて、デジタルカメラ10aの内部構成を説明する。図2は、デジタルカメラ10aの内部構成を示す図であり、図2(a)がデジタルカメラ10aの正面透視図、図2(b)がデジタルカメラ10aの側面断面図に相当している。
続いて、デジタルカメラ10aの内部構成を説明する。図2は、デジタルカメラ10aの内部構成を示す図であり、図2(a)がデジタルカメラ10aの正面透視図、図2(b)がデジタルカメラ10aの側面断面図に相当している。
図2(b)に示すように、撮影レンズ2の後方適所には、撮像素子であるCCD26が配設される。基板26a上に実装されたCCD26の受光面は、撮影レンズ2の光軸Lと垂直に交差している。CCD26の受光面には、光電変換の単位となる受光セルが縦横両方向(例えば、縦1200画素×横1600画素)に配列される。各受光セルの表面には、R(赤),G(緑),B(青)のいずれかの色のカラーフィルタが貼り付けられる。受光セルが光電変換により出力する画素信号の色成分は、当該受光セルの表面に貼り付けられたカラーフィルタの色と対応づけられる。カラーフィルタの色の配列は、いわゆるベイヤー配列となっている。なお、撮像素子として、CCD26に代えて、CMOSイメージセンサやVMISイメージセンサを使用してもよい。
CCD26の前方には、縦走りフォーカルプレーンシャッタであるシャッタ112が設けられる。
シャッタ112のさらに前方には、ハーフミラー104およびサブミラー110からなるクイックリターンミラー113が設けられる。
図2(b)に示すように、ハーフミラー104は、撮影待機時には、撮影レンズ2からの入射光の一部を反射して焦点板106に結像させるとともに、一部を透過して後方に設けられたサブミラー110に導く。サブミラー110に導かれた入射光はさらに反射されて焦点検出部111に導かれる。焦点検出部111は、フォーカス状態の検出を行う。ハーフミラー104は、CCD26の露光時には、サブミラー110と共に上方へ跳ね上げられて、焦点板106の直下の退避位置で停止される。ハーフミラー104が退避位置に退避されているときは、入射光はCCD26の受光面に導かれる。
デジタルカメラ10aは、さらに、焦点板106に結像された被写体像をファインダ窓17の外側へ導くファインダ光学系105を備える。ファインダ光学系105は、ペンタプリズム107および接眼レンズ108を備える。ペンタプリズム107は、焦点板106に結像された被写体像を反射して接眼レンズ108へ導き、接眼レンズ108は被写体像をさらにファインダ窓17の外側へ導く。
<電気的構成>
続いて、デジタルカメラ10aの電気的構成を説明する。図3は、デジタルカメラ10aの電気的構成を示すブロック図である。
続いて、デジタルカメラ10aの電気的構成を説明する。図3は、デジタルカメラ10aの電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、デジタルカメラ10aは、撮影レンズ2、撮像部40、信号処理部50、レンズ制御部60、表示部70、操作部80、全体制御部90、ハーフミラー駆動部120およびシャッタ制御部140等を備える。
○撮影レンズ;
撮影レンズ2は、フォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ201と、ズーム倍率を変化させるためのズームレンズ202と、CCD26への入射光量を変化させるための絞り203とを備える。さらに、撮影レンズ2は、撮影レンズ2に関する固有の情報(開放F値や焦点距離等の情報)を格納したレンズROM(不図示)を内蔵している。デジタルカメラ10aでは、先述の電気的接点を介して、レンズROMに記憶された情報が全体制御部90へ送出されるとともに、撮影レンズ2の内部のフォーカスレンズ201やズームレンズ202の位置の情報が全体制御部90へ送出される。また、デジタルカメラ10aでは、先述のカプラを介して、後述するフォーカスレンズ駆動用モータ61およびズームレンズ駆動用モータ62の駆動力が、それぞれ、フォーカスレンズ201およびズームレンズ202に伝達される。
撮影レンズ2は、フォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ201と、ズーム倍率を変化させるためのズームレンズ202と、CCD26への入射光量を変化させるための絞り203とを備える。さらに、撮影レンズ2は、撮影レンズ2に関する固有の情報(開放F値や焦点距離等の情報)を格納したレンズROM(不図示)を内蔵している。デジタルカメラ10aでは、先述の電気的接点を介して、レンズROMに記憶された情報が全体制御部90へ送出されるとともに、撮影レンズ2の内部のフォーカスレンズ201やズームレンズ202の位置の情報が全体制御部90へ送出される。また、デジタルカメラ10aでは、先述のカプラを介して、後述するフォーカスレンズ駆動用モータ61およびズームレンズ駆動用モータ62の駆動力が、それぞれ、フォーカスレンズ201およびズームレンズ202に伝達される。
○撮像部;
撮像部40は、CCD26の受光面に結像された被写体像を光電変換して、撮像画像に係る画像信号を生成する。撮像部40は、CCD26、タイミングジェネレータ41およびタイミング制御回路42を備える。
撮像部40は、CCD26の受光面に結像された被写体像を光電変換して、撮像画像に係る画像信号を生成する。撮像部40は、CCD26、タイミングジェネレータ41およびタイミング制御回路42を備える。
CCD26は、タイミングジェネレータ41から入力される駆動制御信号(蓄積開始信号・蓄積終了信号)に応答して、受光面に結像された被写体像の露光(光電変換による電荷蓄積)を行い、当該被写体像に係る画像信号を生成する。さらに、CCD26は、タイミングジェネレータ41から入力される読出制御信号(水平同期信号・垂直同期信号・転送信号等)に応答して、当該画像信号を信号処理部50へ出力する。すなわち、CCD26は、撮像を行い、撮像画像に係る画像信号を信号処理部50へ出力している。
なお、CCD26が出力する画像信号を構成する画素信号のレベル(出力値)は、当該画素信号を生成した受光セルへの入射光量にダイナミックレンジの範囲内で比例している。しかし、入社光量がダイナミックレンジの範囲を超えている場合、受光セルへの入射光量が増加しても、当該受光セルが出力する画素信号のレベルは飽和して増加しない。そして、シャッタスピード・絞り値等の露出条件が一定ならば、CCD26のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲は一定である。
タイミングジェネレータ41は、タイミング制御回路42から入力される撮影制御信号に基づいて駆動制御信号を生成するとともに、タイミング制御回路42から入力される基準クロック信号に基づいて読出制御信号を生成し、生成した駆動制御信号および読出制御信号をCCD26へ出力する。
タイミング制御回路42は、全体制御部90から入力される制御信号に基づいて撮影制御信号を生成する。この撮影制御信号は、動画撮影モードにおいて被写体の動画像を液晶ディスプレイ19に表示するための制御信号、静止画撮影モードにおいて被写体の静止画を撮影するための制御信号、基準クロック信号、CCD26から出力される画像信号を信号処理部50で信号処理するためのタイミング信号(同期クロック信号)等をも含む。このタイミング信号は、信号処理部50のアナログ信号処理回路51およびA/D変換回路52に入力される。
○信号処理部;
信号処理部50は、CCD26から与えられる画像信号に所定のアナログ信号処理およびデジタル信号処理を行う。信号処理部50における信号処理は、画像信号を構成する画素信号ごとに行われる。信号処理部50は、アナログ信号処理回路51、A/D変換回路52、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)回路54、γ補正回路55および画像メモリ56を備える。これらの構成のうち、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)回路54およびγ補正回路55は、デジタル信号処理を行う。
信号処理部50は、CCD26から与えられる画像信号に所定のアナログ信号処理およびデジタル信号処理を行う。信号処理部50における信号処理は、画像信号を構成する画素信号ごとに行われる。信号処理部50は、アナログ信号処理回路51、A/D変換回路52、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)回路54、γ補正回路55および画像メモリ56を備える。これらの構成のうち、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)回路54およびγ補正回路55は、デジタル信号処理を行う。
アナログ信号処理回路51は、CCD26から与えられたアナログ画像信号にアナログ信号処理を施す。具体的には、アナログ信号処理回路51は、画像信号のサンプリングノイズを低減するCDS(相関二重サンプリング)回路と、画像信号のレベル調整を行うAGC(自動利得調節)回路とを備えている。AGC回路は、極端に低輝度の被写体を撮影する場合等の、撮影レンズ2に内蔵される絞り203およびCCD26の露光時間の制御により適正露出が得られない場合に、撮影画像のレベル不足を補償する機能も有する。なお、AGC回路のゲインは全体制御部90により設定される。
A/D変換回路52は、アナログ信号処理回路51が出力したアナログ画像信号をデジタル画像信号(以下では、「画像データ」とも称する)へ変換する。A/D変換回路52は、各受光セルが出力した画素信号を、例えば、12ビットの画素データへ変換する。
黒レベル補正回路53は、A/D変換回路52が出力した画像データを構成する各画素データの黒レベルを基準の黒レベルに補正する。
WB回路54は、画像のホワイトバランス調整を行う。WB回路54は、全体制御部90から与えられるレベル変換テーブルを用いて、各色成分R,G,Bの画素データのレベルを変換することにより、ホワイトバランス調整を行う。レベル変換テーブルの各色成分の変換係数は、撮影画像ごとに全体制御部90から与えられる。
γ補正回路55は、CCD26が撮像した画像の階調変換を行う。具体的には、γ補正回路55は、階調変換用ルックアップテーブル(階調変換LUT)として保持されたγ補正テーブルを用いて、画像データを構成する各画素データのγ補正を行う。当該γ補正においては、入力された12ビットの画素データは、8ビット(256階調)の画素データに変換されて出力される。γ補正回路55では、複数の階調変換LUTをγ補正に利用可能であり、γ補正に実際に利用する階調変換LUTは全体制御部90によって設定される。
画像メモリ56は、信号処理が終了した画像データを一時的に記憶するためのメモリであり、複数フレーム分の画像データを記録可能な容量を有する。
○レンズ制御部;
レンズ駆動部60は、フォーカスレンズ駆動用モータ61、ズームレンズ駆動用モータ62および絞り制御ドライバ63を備える。
レンズ駆動部60は、フォーカスレンズ駆動用モータ61、ズームレンズ駆動用モータ62および絞り制御ドライバ63を備える。
フォーカスレンズ駆動用モータ61は、全体制御部90から入力されるAF制御信号に基づいて、フォーカスレンズ201を移動させる。
ズームレンズ駆動用モータ62は、全体制御部90から入力されるズーム制御信号に基づいて、ズームレンズ202を移動させる。具体的には、デジタルカメラ10aは、操作ボタン21aの右位置に対する押圧操作を検出するとズームレンズ202を望遠(テレ)側に移動させ、操作ボタン21aの左位置に対する押圧操作を検出するとズームレンズ202を広角(ワイド)側に移動させる。
絞り制御ドライバ63は、絞り203の絞り値を、全体制御部90から入力される絞り値に設定する。
○表示部;
表示部70は、液晶ディスプレイ19およびVRAM71を備える。
表示部70は、液晶ディスプレイ19およびVRAM71を備える。
液晶ディスプレイ19は、例えば、横400画素×縦300画素を有する矩形のカラーディスプレイである。
VRAM71は、液晶ディスプレイ19に表示する画像に係る画像データを格納するためのバッファメモリである。
○操作部;
操作部80は、レリーズボタン7が半押し状態となるとONになる撮影スタンバイスイッチ81およびレリーズボタン7が全押し状態となるとONになるレリーズスイッチ82の他、制御値設定ダイアル5、モード設定ダイアル6、方向選択キー21、取消スイッチ22、確定スイッチ23、メニュー表示スイッチ24および撮影モード切替スイッチ25を包含しているが、図3においては、撮影スタンバイスイッチ81、レリーズスイッチ82および撮影モード切替スイッチ25のみが記載されている。操作部80の状態は、全体制御部90によって検出される。
操作部80は、レリーズボタン7が半押し状態となるとONになる撮影スタンバイスイッチ81およびレリーズボタン7が全押し状態となるとONになるレリーズスイッチ82の他、制御値設定ダイアル5、モード設定ダイアル6、方向選択キー21、取消スイッチ22、確定スイッチ23、メニュー表示スイッチ24および撮影モード切替スイッチ25を包含しているが、図3においては、撮影スタンバイスイッチ81、レリーズスイッチ82および撮影モード切替スイッチ25のみが記載されている。操作部80の状態は、全体制御部90によって検出される。
○全体制御部およびその他;
全体制御部90は、ROM91およびRAM92を含むマイクロコンピュータであり、ROM91に格納された制御プログラムにしたがって、デジタルカメラ10aの各部の動作を制御する。RAM92には、演算処理や制御処理等における種々のデータが一時的に格納される。
全体制御部90は、ROM91およびRAM92を含むマイクロコンピュータであり、ROM91に格納された制御プログラムにしたがって、デジタルカメラ10aの各部の動作を制御する。RAM92には、演算処理や制御処理等における種々のデータが一時的に格納される。
全体制御部90には、カードインターフェース(カードI/F)93を介してメモリカード94が接続される。カードI/F93は、メモリカード94への画像データの書き込みおよびメモリカード94からの画像データの読み出しを行うためのインターフェースである。
ハーフミラー駆動部120は、全体制御部90から入力される退避信号に応答して、ハーフミラー104を先述した退避位置へ退避させる。この退避信号は、CCD26の露光時に全体制御部90によって生成される。
静止画撮影モードにおいては、全体制御部90は、撮影スタンバイスイッチ81がONとなったことを検出すると、自動焦点制御や自動露出制御等の撮影準備動作を開始し、レリーズスイッチ82がONとなったことを検出すると、被写体の撮像を行い、撮像画像に係る画像データを生成し、所定の画像処理を施した後に当該画像データをメモリカード94へ記録する本撮影動作を開始する。
動画撮影モードにおいては、全体制御部90は、レリーズスイッチ82がONとなったことを検出すると、本撮影動作を開始し、本撮影動作中に再度レリーズスイッチ82がONとなったことを検出すると、本撮影動作を終了する。
<機能的構成>
以下では、撮影モードの設定に係るデジタルカメラ10aの機能的構成について、図4のブロック図を参照しながら説明する。図4における、撮影モード設定部901、LUT設定部902、動作点設定部903、露出制御部904および制御信号生成部905は、マイクロコンピュータである全体制御部90が、ROM91に格納された制御プログラムを実行することにより実現される機能を表現した機能ブロックである。
以下では、撮影モードの設定に係るデジタルカメラ10aの機能的構成について、図4のブロック図を参照しながら説明する。図4における、撮影モード設定部901、LUT設定部902、動作点設定部903、露出制御部904および制御信号生成部905は、マイクロコンピュータである全体制御部90が、ROM91に格納された制御プログラムを実行することにより実現される機能を表現した機能ブロックである。
撮影モード設定部901は、撮影モード切替スイッチ25の押下を検出し、検出結果に基づいて、撮影モードを、ナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードのいずれかに設定する。具体的には、撮影モード設定部901は、撮影モード切替スイッチ25の押下を検出すると、ナローモード、ノーマルモード、ワイドモードの間で、順次かつ循環的に撮影モードを切り替える。設定された撮影モードは、動作点設定部903およびLUT設定部902に与えられる。
動作点設定部903は、設定された撮影モードに基づいて、CCD26の動作点を可変に設定する。具体的には、動作点設定部903は、設定された撮影モードがナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードである場合、動作点の一表現である設定感度(ISO感度、以下も同様)を、それぞれ、50,100,200(APEX単位換算では、それぞれ、SV=4,5,6)に設定する。なお、ここでいう「設定感度」とは、露出制御の基礎となる感度、すなわち、絞り値およびシャッタスピードの算出の基礎となる感度であり、CCD26の実際の感度とは必ずしも一致しない。したがって、デジタルカメラ10aでは、設定感度が上昇しても信号処理回路51に含まれるAGC回路のゲインは上昇しない。すなわち、デジタルカメラ10aでは、設定感度を変更して撮影可能輝度範囲を変更しても、アナログアンプによる増幅に起因するS/N比の悪化は起こらない。なお、ノーマルモードにおける設定感度をCCD26の実際の感度と同じ値にしておけば、ノーマルモードにおいては、通常のデジタルカメラと同様の感覚で撮影を行うことが可能である。
LUT設定部902は、設定された撮影モードに基づいて、γ補正回路55における階調変換の階調変換特性(γ補正のγ変換特性)の具体的表現である階調変換LUTを可変に設定する。具体的には、LUT設定部902は、設定された撮影モードがナローモード、ノーマルモードおよびワイドモードである場合、階調変換LUTを、それぞれ、ナローモード用階調変換LUT、ノーマルモード用階調変換LUTおよびワイドモード用階調変換LUTに設定する。これらの階調変換LUTは、動作点が変更されても、標準輝度部分の階調変換後の画像における輝度が一定に維持されるように決められている。これにより、標準輝度部分が、どの撮影モードでも、階調変換後の画像において同じ輝度で適切に再現される。
撮影モード設定部901、動作点設定部903およびLUT設定部902により、動作点設定部903で設定される動作点と、LUT設定部902で設定される階調変換LUTとは、撮影モードの変更にあわせて、同期して変更される。
露出制御部904は、動作点設定部903から取得される、CCD26の動作点すなわち設定感度と、黒レベル補正回路53から取得される、撮影画像内に設定された測光領域における被写体輝度(以下では、「測光輝度」とも称する)とに基づいて、絞り値およびシャッタスピードを決定する。なお、設定感度、測光輝度、絞り値およびシャッタスピードの関係は、適正露出を実現するための条件式(式1)で表現される。式1におけるSV,BV,AV,TVは、それぞれ、設定感度、測光輝度、絞り値,シャッタスピードのAPEX単位換算値である。また、露出制御部904は、デジタルカメラ10aに記憶されたプログラムラインを参照して、絞り値およびシャッタスピードを決定する。なお、CCD26とは別の測光用センサを設けて、当該測光用センサから測光輝度を取得してもよい。
露出制御部904が決定した絞り値およびシャッタスピードは、それぞれ、絞り制御ドライバ63および制御信号生成部905へ出力される。制御信号生成部905は、入力されたシャッタスピードを実現するための制御信号を生成して、シャッタ制御部140およびタイミング制御回路42へ出力する。これにより、決定された絞り値およびシャッタスピードによる撮影を実行可能となる。
デジタルカメラ10aでは、露出制御により、CCD26のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を変更可能である。すなわち、デジタルカメラ10aでは、設定感度が高く設定され、絞り値およびシャッタスピードのAPEX単位換算値AV,TVの和が大きくなる(露出がアンダー側にずらされる)と、CCD26のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲が拡大する。逆に、デジタルカメラ10aでは、設定感度が低く設定され、絞り値およびシャッタスピードのAPEX単位換算値AV,TVの和が小さくなる(露出がオーバー側にずらされる)と、CCD26のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲が縮小する。なお、露出制御により撮影可能輝度範囲を変更することで、CCD26そのもののダイナミックレンジが固定されていても撮影可能輝度範囲を変更可能となるので、撮影可能輝度範囲が可変なデジタルカメラ10aを簡潔に構成可能である。
<動作点および階調変換LUT>
以下では、動作点および階調変換LUTの具体例について、図5を参照しながら説明する。図5において、グラフG1は、被写体輝度とCCD26の出力値との関係を示すグラフであり、グラフG2は、γ補正回路55の入力値と出力値との関係を示すグラフである。グラフG1には、動作点設定部903において設定された設定感度が50,100,200である場合の関係X1,X2,X3が図示されており、グラフG2には、LUT設定部902において設定された階調変換LUTがナローモード用階調変換LUT、ノーマルモード用階調変換LUTおよびワイドモード用階調変換LUTである場合の関係Y1,Y2,Y3が図示されている。図5においては、グラフG1の縦軸(CCD26の出力値)と、グラフG2の縦軸(γ補正回路55の入力値)とのスケールは共通となっている。
以下では、動作点および階調変換LUTの具体例について、図5を参照しながら説明する。図5において、グラフG1は、被写体輝度とCCD26の出力値との関係を示すグラフであり、グラフG2は、γ補正回路55の入力値と出力値との関係を示すグラフである。グラフG1には、動作点設定部903において設定された設定感度が50,100,200である場合の関係X1,X2,X3が図示されており、グラフG2には、LUT設定部902において設定された階調変換LUTがナローモード用階調変換LUT、ノーマルモード用階調変換LUTおよびワイドモード用階調変換LUTである場合の関係Y1,Y2,Y3が図示されている。図5においては、グラフG1の縦軸(CCD26の出力値)と、グラフG2の縦軸(γ補正回路55の入力値)とのスケールは共通となっている。
グラフG1に示すように、設定感度が50,100,200と変化してゆくと、被写体輝度の増加に対してCCD26の出力値が増加する範囲、すなわち、CCD26のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲は、ΔB1,ΔB2,ΔB3の順に拡大する。一方、設定感度が50,100,200と変化してゆくと、標準的な輝度BSに対するCCD26の出力値は、I1,I2,I3の順に小さくなる。したがって、γ補正回路55による処理が行われる前の画像においては、撮影可能輝度範囲を拡大するほど、標準輝度部分が記録画像において暗くなってしまう。
そこで、デジタルカメラ10aでは、撮影可能輝度範囲の拡大に起因する、標準輝度部分の明るさの低下を補償するために、入力値I1,I2,I3に対する出力値を一定値OCとするような、γ値の異なる複数の階調変換LUT(ナローモード用階調変換LUT、ノーマルモード用階調変換LUTおよびワイドモード用階調変換LUT)があらかじめ準備されている。
なお、グラフG2から明らかなように、原点Oに近い低輝度領域においては、入力値の一定の増加に対する出力値の増加量は、ナローモード用階調変換LUT、ノーマルモード用階調変換LUTおよびワイドモード用階調変換LUTの順に大きくなる。このため、デジタルカメラ10aでは、撮影可能輝度範囲を拡大するにつれて、ノイズが強調されS/N比が劣化する。
このような特徴により、輝度分布が狭い被写体に対しては、撮影モードをナローモードに設定すれば、記録画像において、階調が適切に表現されるとともに、ノイズを抑制可能である。一方、輝度分布が広い画像に対しては、撮影モードをワイドモードに設定すれば、ノイズの面では不利であるものの、記録画像において、やはり、階調が適切に表現される。すなわち、デジタルカメラ10aでは、様々な輝度分布の被写体に対して、その輝度分布にあわせた適切な撮影を実行可能となっている。さらに、デジタルカメラ10aでは、撮影モード切替スイッチを用いて撮影モードを選択可能であるので、ユーザは、被写体の輝度分布に応じて撮影モードを選択することにより、被写体の輝度分布にあわせた適切な撮影をデジタルカメラ10aに実行させることができる。
なお、グラフG1には、測光輝度が特定の輝度である場合の関係が図示されており、測光輝度が低下すれば、ダイナミックレンジの範囲内における、被写体輝度の一定の増加量に対する出力値の増加が大きくなり(矢印AR1)、測光輝度が増加すれば、ダイナミックレンジの範囲内における、被写体輝度の一定の増加量に対する出力値の増加が小さくなる(矢印AR2)が、関係X1〜X3の相対的な関係は維持される。
<動作>
続いて、デジタルカメラ10aの動作について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
続いて、デジタルカメラ10aの動作について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、撮影待機状態において、撮影スタンバイスイッチ81の状態が検出される(ステップS1)。ステップS1において、撮影スタンバイスイッチ81がONとなっていることが検出された場合、動作フローはステップS2へ移行して、撮影準備動作が開始される。一方、ステップS1において、撮影スタンバイスイッチ81がOFF状態となっていることが検出された場合、動作フローはステップS1へ戻り、撮影スタンバイスイッチ81の状態の検出が繰り返される。
ステップS2〜S11は、撮影準備動作に係るステップ群である。
ステップS2では、撮影モード設定部901が設定した撮影モードによる分岐処理が行われる。ステップS2において、撮影モードがナローモードである場合には、動作点設定部903が設定感度を50に設定するとともに(ステップS3)、LUT設定部902が階調変換LUTをナローモード用階調変換LUTに設定する(ステップS4)。ステップS2において、撮影モードがノーマルモードである場合には、動作点設定部903が設定感度をCCD26の実際の感度と同じ100に設定するとともに(ステップS5)、LUT設定部902が階調変換LUTをノーマルモード用階調変換LUTに設定する(ステップS6)。ステップS2において、撮影モードがワイドモードである場合には、動作点設定部903が設定感度を200に設定するとともに(ステップS7)、LUT設定部902が階調変換LUTをワイドモード用階調変換LUTに設定する(ステップS8)。ステップS3〜S8により、動作点と階調変換LUTとが同期して変更され、撮影可能輝度範囲を変更可能とあるとともに、標準輝度部分を階調変換後の画像で適切に再現可能となる。これにより、様々な輝度分布を有する被写体を適切に撮影可能となる。
ステップS4,S6,S8に続いて、デジタルカメラ10aでは、露出制御部904が動作点および測光輝度に基づいて絞り値およびシャッタスピードを決定し、シャッタスピードおよび絞り値が決定されたシャッタスピードおよび絞り値に設定される自動露出制御が行われる(ステップS9)。さらに続いて、フォーカスモータ駆動用モータ61によりフォーカスレンズ201が合焦位置に移動される自動焦点制御が実行される(ステップS10)。
続くステップS12では、レリーズイッチ82の状態が検出される。ステップS12において、レリーズスイッチ82がONとなっていることが検出された場合、動作フローはステップS13へ移行して、本撮影動作が開始される。一方、ステップS12において、レリーズスイッチ82がOFFとなっていることが検出された場合、動作フローはステップS12へ戻り、レリーズスイッチ82の状態の検出が繰り返される。
ステップS13〜S15は、本撮影動作に係るステップ群である。
ステップS13では、制御信号生成部905からタイミング制御回路42およびシャッタ制御部140へ露光のための制御信号が出力され、CCD26による撮像が行われ、撮像画像に係る画像信号が信号処理部50へ出力される。
信号処理部50は、入力された画像信号に対して画像処理を行う(ステップS14)。画像処理後の画像データは、全体制御部90においてJPEG圧縮が行われた後に、メモリカード94に記録される(ステップS15)。しかるのちに、動作フローはステップS1へ戻る。
<変形例>
○撮像素子について;
上述の実施形態では、CCD26の出力値は入射光量にダイナミックレンジの範囲内で比例していたが、例えば、出力値が入射光量の対数に比例するような、非線型の特性を有するセンサを撮像素子として用いてもよい。この場合でも、撮影可能範囲の変更による標準輝度部分の明るさの変化を補償するように階調変換LUTを定めれば、上述の実施形態と同等の効果を得ることができる。
○撮像素子について;
上述の実施形態では、CCD26の出力値は入射光量にダイナミックレンジの範囲内で比例していたが、例えば、出力値が入射光量の対数に比例するような、非線型の特性を有するセンサを撮像素子として用いてもよい。この場合でも、撮影可能範囲の変更による標準輝度部分の明るさの変化を補償するように階調変換LUTを定めれば、上述の実施形態と同等の効果を得ることができる。
○撮影モードの設定について;
上述の実施形態では、撮影モード切替スイッチ25により撮影モードが手動で切り替えられる例を示したが、撮影モードが自動的に決定されるようにしてもよい。例えば、CCD26またはCCD26とは別に設けられた測光センサを用いて被写体の輝度分布を測定し、当該輝度分布を最適に撮影可能な撮影モードにデジタルカメラ10aが自動的に設定されるようにしてもよい。また、撮像を行い、ダイナミックレンジの範囲を超えている輝度の領域が撮像画像内に含まれている場合に、自動的に撮影可能輝度範囲を拡大するようにしてもよい。
上述の実施形態では、撮影モード切替スイッチ25により撮影モードが手動で切り替えられる例を示したが、撮影モードが自動的に決定されるようにしてもよい。例えば、CCD26またはCCD26とは別に設けられた測光センサを用いて被写体の輝度分布を測定し、当該輝度分布を最適に撮影可能な撮影モードにデジタルカメラ10aが自動的に設定されるようにしてもよい。また、撮像を行い、ダイナミックレンジの範囲を超えている輝度の領域が撮像画像内に含まれている場合に、自動的に撮影可能輝度範囲を拡大するようにしてもよい。
○階調変換について;
上述の実施形態では、デジタルカメラ10aの内部で階調変換(γ補正)を行ったが、デジタルカメラ10aの内部ではγ補正を行わず、外部の装置で階調変換を行うようにしてもよい。この場合、階調変換を行わない画像データと、当該画像データの取得に用いた撮影モードとを関連付けてメモリカード94に記録しておくことが望ましい。
上述の実施形態では、デジタルカメラ10aの内部で階調変換(γ補正)を行ったが、デジタルカメラ10aの内部ではγ補正を行わず、外部の装置で階調変換を行うようにしてもよい。この場合、階調変換を行わない画像データと、当該画像データの取得に用いた撮影モードとを関連付けてメモリカード94に記録しておくことが望ましい。
2 撮影レンズ
7 レリーズボタン
10a デジタルカメラ
17 ファインダ窓
19 液晶ディスプレイ
25 撮影モード切替スイッチ
26 CCD
203 絞り
7 レリーズボタン
10a デジタルカメラ
17 ファインダ窓
19 液晶ディスプレイ
25 撮影モード切替スイッチ
26 CCD
203 絞り
Claims (5)
- 撮像装置であって、
撮像を行う撮像素子と、
前記撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、撮像素子の動作点を可変に設定する動作点設定手段と、
前記撮像素子が撮像した画像の階調変換を行う階調変換手段と、
前記階調変換における階調変換特性を可変に設定する階調変換特性設定手段と、
を備え、
前記動作点設定手段で設定される動作点と、前記階調変換特性設定手段で設定される階調変換特性とが、同期して変更されることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記動作点設定手段が設定した動作点に基づいて露出制御を行う露出制御手段をさらに備え、
前記露出制御により、前記撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲が変更されることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
前記階調変換特性設定手段が、動作点に関わらず、被写体における所定の輝度を階調変換後の画像で一定に再現するように、前記階調変換特性を設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、
撮影可能な被写体の輝度範囲に関する撮影モードの設定を行う撮影モード設定手段をさらに備え、
前記動作点設定手段が、前記撮影モード設定手段によって設定された撮影モードに基づいて前記動作点を設定することを特徴とする撮像装置。 - 撮像方法であって、
撮像に用いる撮像素子のダイナミックレンジの範囲内に納まる被写体の輝度範囲を規定する、撮像素子の動作点を可変に設定する動作点設定工程と、
撮像画像に対して施される階調変換における階調変換特性を可変に設定する階調変換特性設定工程と、
前記撮像素子を用いて撮像を行う撮像工程と、
前記撮像素子が撮像した撮像画像の階調変換を行う階調変換工程と、
を備え、
前記動作点設定工程で設定される動作点と、前記階調変換特性設定工程で設定される階調変換特性とが、同期して変更されることを特徴とする撮像方法。
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